JP2016038611A - 記録システム、情報設定方法、及び、記録装置 - Google Patents

記録システム、情報設定方法、及び、記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録動作に関する設定を簡易化する。【解決手段】記録システム2の記録装置1は、収容したロール紙に設けられたRFIDタグから、情報を無線通信で読み取るタグ通信装置16と、ロール紙Rに記録する記録ヘッド10と、タグ通信装置16の読取結果に基づいて記録動作に関する情報を取得し、取得した情報を送信し、また、ホストコンピューター3から受信した制御データに基づいて記録ヘッド10を制御して記録を実行させる制御部30と、を有し、ホストコンピューター3は、記録装置1で送信された情報を受信し、受信した情報に基づいて記録動作に関する設定を行い、また、記録動作に関する設定に基づいて制御データを生成し、生成した制御データを記録装置1に送信する制御装置制御部50を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、記録システム、情報設定方法、及び、記録装置に関する。
従来、記録媒体を収容し、収容した記録媒体の紙質を自動で判定する記録装置(印刷装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、記録装置は、ホストコンピューター等の制御装置に接続され、制御装置の制御で、記録等の各種処理を実行する。
特開2003−54075号公報
記録装置と、制御装置とが通信するシステムでは、制御装置に、記録品質等の記録動作に関する設定を行う必要がある。記録動作に関する設定は、記録装置が収容する記録媒体に対応する設定とすることが望ましいが、専門的な知識を有さない者にとっては、記録装置が収容する記録媒体に適した設定が何であるかを把握するのは難しく、また、設定に係る作業が煩雑であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、記録動作に関する設定を簡易化することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の記録システムは、収容した記録媒体に設けられたICタグから、記録動作に関する情報を無線通信で読み取る無線通信部と、前記記録媒体に記録する記録部と、前記無線通信部の読取結果に基づいて記録動作に関する情報を取得し、取得した情報を制御装置に送信し、また、当該制御装置から受信した制御データに基づいて前記記録部を制御して記録を実行させる制御部と、を有する記録装置と、前記記録装置で送信された記録動作に関する情報を受信し、受信した情報に基づいて記録動作に関する設定を行い、また、記録動作に関する設定に基づいて前記制御データを生成し、生成した前記制御データを前記記録装置に送信する制御装置制御部を有する制御装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、記録動作に関する設定が簡易化する。
また、本発明の記録システムは、前記記録装置の前記無線通信部は、前記ICタグに情報を書き込む機能を有し、前記制御装置の前記制御装置制御部は、記録動作に関する設定に変更があった場合、変更の内容を示す情報を前記記録装置に送信し、前記記録装置の前記制御部は、前記無線通信部を制御して、受信した変更の内容を示す情報に基づいて、収容した前記記録媒体に設けられた前記ICタグが記憶する記録動作に関する情報を変更することを特徴とする。
本発明の構成によれば、ユーザーの利便性が向上する。
また、本発明の記録システムは、収容した前記記録媒体に設けられた前記ICタグは、前記記録媒体に関する情報を記憶し、前記記録装置の前記制御部は、前記無線通信部の読取結果に基づいて前記記録媒体に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記記録媒体に関する設定を行い、取得した情報を前記制御装置に送信し、前記制御装置の前記制御装置制御部は、前記記録装置で送信された前記記録媒体に関する情報を受信し、受信した情報に基づいて前記記録媒体に関する設定を行うことを特徴とする。
本発明の構成によれば、記録媒体に関する設定を、記録媒体に対応した正確なものとすることができる。
また、本発明の記録システムは、前記無線通信部は、前記ICタグに情報を書き込む機能を有し、前記記録装置の前記制御部は、前記無線通信部を制御して、収容した前記記録媒体に設けられた前記ICタグに、前記記録媒体の残量に関する情報を書き込むことを特徴とする。
本発明の構成によれば、記録媒体に設けられたICタグから情報を読み取ることにより、ロール紙Rの残量に関する情報を取得できる。
また、本発明の記録システムは、前記無線通信部は、前記ICタグに情報を書き込む機能を有し、収容した前記記録媒体に設けられた前記ICタグは、前記記録媒体に関する情報を記憶し、前記記録装置は、前記記録媒体に関する情報と、記録動作に関する情報とを対応付けて、1又は複数、記憶する記憶部を有し、前記記録装置の前記制御部は、前記無線通信部の読取結果に基づいて前記記録媒体に関する情報を取得し、取得した前記記録媒体に関する情報と、前記記憶部が記憶する前記記録媒体に関する情報とが一致する場合は、前記無線通信部を制御して、前記記憶部で前記記録媒体に関する情報と対応付けて記憶された記録動作に関する情報に基づいて、収容した前記記録媒体に設けられた前記ICタグが記憶する記録動作に関する情報を変更し、また、取得した前記記録媒体に関する情報と、前記記憶部が記憶する前記記録媒体に関する情報とが一致しない場合は、取得した前記記録媒体に関する情報と、前記無線通信部の読取結果に基づいて取得した記録動作に関する情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、ユーザーの利便性が向上する。
また、上記目的を達成するために、本発明の情報設定方法は、記録装置で、収容した記録媒体に設けられたICタグから、記録動作に関する情報を無線通信で読み取って記録動作に関する情報を取得し、取得した情報を送信し、制御装置で、前記記録装置で送信された記録動作に関する情報を受信し、受信した情報に基づいて記録動作に関する設定を行うことを特徴とする。
本発明の構成によれば、記録動作に関する設定が簡易化する。
また、上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、収容した記録媒体に設けられたICタグから、記録動作に関する情報を無線通信で読み取る無線通信部と、前記記録媒体に記録する記録部と、前記無線通信部の読取結果に基づいて記録動作に関する情報を取得し、取得した情報を送信する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、記録動作に関する設定が簡易化する。
第1実施形態に係る記録装置の要部の構成を示す図。 ロール紙の一例を示す図。 記録システムの機能的構成を示すブロック図。 記録装置、ホストコンピューターの動作を示すフローチャート。 タグ情報の説明に利用する図。 記録装置、ホストコンピューターの動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る記録装置1の要部の構成を示す図である。
図1を用いた説明では、矢印で示すように、図中で左へ向かう方向を「前方」とし、図中で右へ向かう方向を「後方」とし、図中で上へ向かう方向「上方」とし、図中で下へ向かう方向を「下方」とする。
記録装置1は、シリアルインクジェットプリンターである。記録装置1は、ロール紙R(記録媒体)を収容し、ロール紙Rを繰り出して搬送方向Hに搬送する。記録装置1は、搬送するロール紙Rに、シリアルインクジェットヘッドとして構成された記録ヘッド10(記録部)によりインクを吐出して記録を実行する。
図2(A)は、記録装置1に収容されるロール紙Rの一例を示す図である。
図2(A)に示すロール紙Rは、帯状の剥離紙R3に、間隔をあけて複数のシール部R4が貼付されたラベル用紙である。シール部R4の裏面は、シールとなっており、シール部R4は剥離紙R3から取り剥がすことができる。シール部R4の長手方向の長さは一定である。また、隣接するシール部R4の間隔は一定である。
シール部R4に対応する領域が、画像の記録が可能な領域(ドットの形成が可能な領域)である。記録装置1は、シール部R4にドットを形成して、画像を記録する。
図2(A)に示すように、ロール紙Rの裏面には、シール部R4のそれぞれに対応して、黒色のマークであるブラックマークBMが形成される。
図2(A)に示すロール紙Rは、シール部R4を有する複数のラベルが、長手方向に連続して接続された用紙である。各ラベルは、隣接するシール部R4とシール部R4との間隙でロール紙Rから切り離されて使用される。
本実施形態では、記録装置1には、図2(A)に示すロール紙Rが収容される。
図2(B)は、記録装置1に収容されるロール紙Rの別の一例を示す図である。
図2(B)に示すロール紙Rは、帯状のシートに、間隔を開けて、ギャップ部GPが設けられる。ギャップ部GPは、一方の端にシートを切り欠いて形成されたギャップGと、他方の端にシートを切り欠いて形成されたギャップGとを備える。隣接するギャップ部GPの間隔は一定である。
図2(B)に示すロール紙Rは、複数のラベルが、ギャップ部GPを境界として、長手方向に連続して接続された用紙である。各ラベルには、画像の記録が可能な領域(ドットの形成が可能な領域)である記録領域A1が形成される。記録装置1は、記録領域A1にドットを形成して、画像を記録する。各ラベルは、ギャップ部GPに対応する位置でロール紙Rから切り離されて使用される。
本実施形態では、図2(A)で例示したロール紙Rや、図2(B)で例示したロール紙Rのように、複数のラベルが長手方向に連続して接続された用紙を、「カットラベル」と表現する。
図1に示すように、記録装置1は、ロール紙Rを収容するロール紙収容部11を備える。以下の説明では、ロール紙Rのうち、ロール紙収容部11に収容されたロール状の部分を「ロール体R1」と表現する。また、ロール紙Rのうち、ロール紙収容部11に収容されたロール体R1から繰り出されて搬送される部分を「搬送ロール紙R2」と表現する。
図1に示すように、記録装置1には、搬送ロール紙R2が搬送される経路である搬送経路13が形成される。ロール体R1から繰り出された搬送ロール紙R2は、搬送経路13に沿って搬送される。
図1に示すように、搬送経路13には、搬送方向Hにおける上流から下流に向かって3つの搬送ローラー141、142、143が設けられる。搬送ローラー141、142、143のそれぞれに対向する位置には、搬送ローラー141、142、143の回転に従動して回転する従動ローラー151、152、153が設けられる。搬送ロール紙R2は、搬送ローラー141、142、143と、従動ローラー151、152、153とに挟持され、搬送ローラー141、142、143の回転に応じて、搬送方向Hに搬送される。搬送ローラー141、142、143は、動力伝達機構を介して搬送モーター33(図3)と接続されており、搬送モーター33の駆動に応じて回転する。
図1に示すように、搬送方向Hの最も上流側に設けられた搬送ローラー141と、搬送ローラー141の下流に設けられた搬送ローラー142との間には、案内部材17が設けられる。案内部材17は、搬送ロール紙R2の裏面に接触し、上方へ向かって繰り出された搬送ロール紙R2を、前方に向かうように屈曲させる。案内部材17は、搬送ロール紙R2に接触して屈曲させることにより、搬送ロール紙R2に張りを与え、搬送ロール紙R2の弛みが発生することを抑制する。
搬送ローラー142の搬送方向Hにおける下流には、ブラックマークセンサー181が設けられる。ブラックマークセンサー181は、図2(A)で例示したロール紙Rのように、裏面にブラックマークBMが形成されたロール紙Rが記録装置1に収容される場合に、ブラックマークBMを光学的に検出するセンサーである。制御部30(図3)は、ブラックマークセンサー181の検出値に基づいて、当該センサーの検出位置にブラックマークBMが位置した場合、そのことを検出する。制御部30は、検出結果に基づいて、ロール紙Rの位置を管理する。
ブラックマークセンサー181の搬送方向Hにおける下流には、ギャップセンサー182が設けられる。ギャップセンサー182は、図2(B)で例示したロール紙Rのように、ギャップ部GPが形成されたロール紙Rが記録装置1に収容される場合に、ギャップGを光学的に検出するセンサーである。制御部30は、ギャップセンサー182の検出値に基づいて、当該センサーの検出位置にギャップGが位置した場合、そのことを検出する。制御部30は、検出結果に基づいて、ロール紙Rの位置を検出する。
ギャップセンサー182の搬送方向Hにおける下流には、搬送ローラー143が設けられ、搬送ローラー143の下流には、記録ユニット19が設けられる。
記録ユニット19は、キャリッジ20と、キャリッジ20に搭載された記録ヘッド10とを備える。
キャリッジ20は、搬送方向Hと交差する走査方向Yに延びたキャリッジ軸20aに支持され、キャリッジ軸20aに沿って、走査方向Yに記録ヘッド10を走査する。
記録ヘッド10は、インクジェットヘッドであり、複数色(例えば、CYMKの4色)のノズル列を備える。記録ヘッド10は、図示しないインクカートリッジからインクの供給を受けて、各ノズル列に設けられたノズルからインクを吐出して搬送ロール紙R2にドットを形成して画像を記録する。
記録ユニット19の搬送方向Hにおける下流には、カッターユニット21が設けられる。カッターユニット21は、固定刃22と、固定刃22に対して交叉するように移動可能な可動刃23とを備える。カッターユニット21は、可動刃23を移動させて、搬送ロール紙R2を切断する。
カッターユニット21の搬送方向Hにおける下流には、排紙口24が設けられる。搬送ロール紙R2は、排紙口24を介して、記録装置1の筐体の外に排出される。
図1に示すように、ロール体R1の後方には、軸27を中心として回動するカバー26が設けられる。カバー26が開状態となるとロール紙収容部11が露出し、ロール紙Rの交換が可能となる。
カバー26の下部には、カバー開閉機構28が設けられる。カバー開閉機構28は、カバー26が閉状態のときに、カバー開閉スイッチ361(図3)が操作された場合、制御部30の制御に従って、カバー26を所定方向に回動させて、カバー26を開状態とする。また、カバー開閉機構28は、カバー26が開状態のときに、カバー開閉スイッチ361が操作された場合、制御部30の制御に従って、カバー26を所定方向に回動させて、カバー26を閉状態とする。
図1に示すように、ロール体R1の前方には、タグ通信装置16(無線通信部)が設けられる。
ここで、本実施形態では、ロール紙Rのロール体R1の芯の内側には、RFID(Radio frequency identification)タグR6(ICタグ)が設けられる。
タグ通信装置16は、RFIDタグR6に対して、データの書き込み、及び、データの読み取りを行う装置である。
タグ通信装置16は、RFIDタグR6との間で、無線信号を送受信するアンテナ16aと、RF送受信回路が設けられた装置本体16bと、を備える。
RFIDタグR6は、タグ通信装置16等の外部の装置から送信される無線信号を受信するアンテナを備え、このアンテナに誘起される電力によりICを駆動する受動型のICタグである。本実施形態のタグ通信装置16及びRFIDタグR6は所定のプロトコルに従って無線信号を送受信する。
タグ通信装置16は、RFIDタグR6に対するデータの書き込み又はデータの読み出しを行う場合、まず、所定周波数の搬送波を送信し、この搬送波に重畳して検出信号を送信する。タグ通信装置16が送信した搬送波によってRFIDタグR6のアンテナに起電力が誘起されると、この電力によりRFIDタグR6のICがオンに切り替わり、検出信号を受信して、この検出信号に対して応答する信号を送信する。タグ通信装置16は、RFIDタグR6が送信した応答信号を受信すると、搬送波の出力を継続しながら、このRFIDタグR6をデータの書き込み及びデータの読み取りの対象として設定する。タグ通信装置16は、データの書き込み及びデータの読み取りを開始する旨を通知する信号を送信する。その後は、タグ通信装置16が搬送波の出力を継続しながら、タグ通信装置16とRFIDタグR6との間で無線信号が送受信され、RFIDタグR6が記憶するデータの読み取り、及び、RFIDタグR6に対するデータの書き込みが行われる。
図1に示すように、ロール体R1の側面に対応する位置には、ニアエンドセンサー29が設けられる。ニアエンドセンサー29は、ロール紙Rの残量が所定量を下回ったニアエンド状態であることを検出する機械式センサーである。詳述すると、ニアエンドセンサー29は、ロール体R1の側面に向かって付勢された突出部29aを備える。ロール紙Rの残量が十分にある場合は、突出部29aがロール体R1の側面によって押下された状態となり、この突出部29aが機械式スイッチを電気的オン状態に作動させ、ニアエンドセンサー29から、ニアエンド状態でないことを示す信号が出力される。一方で、ロール紙Rの残量が所定量を下回り、ロール体R1の半径が所定の距離よりも短くなると、突出部29aが押下された状態が解除され、ニアエンドセンサー29からニアエンド状態であることを示す信号が出力される。
制御部30は、ニアエンドセンサー29からの入力に基づいて、ロール紙Rがニアエンド状態であること、又は、ニアエンド状態でないことを検出する。
図3は、本実施形態に係る記録システム2の機能的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、記録システム2は、記録装置1と、記録装置1に接続されて記録装置1を制御するホストコンピューター3(制御装置)とを備える。
図3に示すように、記録装置1は、制御部30と、モーター駆動回路31と、キャリッジ移動モーター32と、搬送モーター33と、カッター駆動モーター34と、ヘッド駆動回路35と、入力部36と、報知部37と、通信部38と、記憶部39と、電子ブザー40と、を備える。
制御部30は、CPUや、ROM、RAM、その他の制御回路等を備え、記録装置1を制御する。
モーター駆動回路31は、キャリッジ移動モーター32と接続する。キャリッジ移動モーター32は、キャリッジ20を走査方向Yへ移動させるモーターである。制御部30は、モーター駆動回路31を制御して、キャリッジ移動モーター32に駆動電流や駆動パルスを出力し、キャリッジ移動モーター32を駆動する。キャリッジ移動モーター32の駆動に応じて、キャリッジ20に搭載された記録ヘッド10が走査方向Yへ移動する。
モーター駆動回路31は、搬送モーター33と接続する。搬送モーター33は、搬送ローラー141、142、143を回転させるモーターである。制御部30は、モーター駆動回路31を制御して、搬送モーター33に駆動電流や駆動パルスを出力し、搬送モーター33を駆動する。搬送モーター33の駆動に応じて、搬送ローラー141、142、143が回転し、搬送ローラー141、142、143の回転に応じて、記録媒体が搬送方向Hに搬送される。
モーター駆動回路31は、カッター駆動モーター34と接続する。カッター駆動モーター34は、可動刃23を移動させるモーターである。制御部30は、モーター駆動回路31を制御して、カッター駆動モーター34に駆動電流や駆動パルスを出力し、カッター駆動モーター34を駆動する。カッター駆動モーター34の駆動に応じて、可動刃23が移動し、搬送ロール紙R2が切断される。
ヘッド駆動回路35は、記録ヘッド10と接続する。ヘッド駆動回路35は、制御部30の制御で、記録ヘッド10のノズルに対応して設けられたアクチュエーターを駆動し、ノズルからインクを吐出させる。ノズルからのインクの吐出に応じて、搬送ロール紙R2にドットが形成される。
入力部36は、記録装置1の筐体に設けられた操作スイッチと接続する。入力部36は、操作スイッチに対する操作を検出し、検出した操作を示す信号を制御部30に出力する。制御部30は、入力部36からの入力に応じて、操作に対応する処理を実行する。
操作スイッチは、カバー開閉スイッチ361を有する。入力部36は、カバー開閉スイッチ361に対する操作を検出し、検出した操作を示す信号を制御部30に出力する。制御部30は、入力に基づいてカバー開閉スイッチ361が操作されたことを検出する。制御部30は、カバー26が閉状態のときに、カバー開閉スイッチ361が操作されたことを検出した場合、カバー開閉機構28を制御して、カバー26を開状態とする。また、制御部30は、カバー26が開状態のときに、カバー開閉スイッチ361が操作されたことを検出した場合、カバー開閉機構28を制御して、カバー26を閉状態とする。
報知部37は、LED部371と、表示部372と、を備える。
LED部371は、複数のLEDを備える。LED部371は、制御部30の制御で、複数のLEDを所定の態様で点灯/消灯し、動作モードや、エラーの発生の有無等の記録装置1の状態を報知する。
表示部372は、液晶表示パネルを備える。表示部372は、制御部30の制御で、表示部372に情報を表示する。
通信部38は、制御部30の制御で、ホストコンピューター3と所定の通信規格に準拠して通信する。
記憶部39は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。記憶部39には、後述する設定ファイル391が記憶される。
電子ブザー40は、制御部30の制御で、電子音を音声出力する。
また、上述したように、記録装置1は、ブラックマークセンサー181を備える。ブラックマークセンサー181は、所定の周期で、検出値を制御部30に出力する。制御部30は、ブラックマークセンサー181からの入力に基づいて、ブラックマークセンサー181の検出位置にブラックマークBMが位置したことを検出する。
また、上述したように、記録装置1は、ギャップセンサー182を備える。ギャップセンサー182は、所定の周期で、検出値を制御部30に出力する。制御部30は、ギャップセンサー182からの入力に基づいて、ギャップセンサー182の検出位置にブラックマークBMが位置したことを検出する。
また、上述したように、記録装置1は、タグ通信装置16を備える。制御部30は、タグ通信装置16を制御して、収容したロール紙Rに設けられたRFIDタグR6にデータを書き込み、また、RFIDタグR6からデータを読み取る。
また、上述したように、記録装置1は、ニアエンドセンサー29を備える。制御部30は、ニアエンドセンサー29からの入力に基づいて、ロール紙Rがニアエンド状態であること、又は、二アンド状態でないことを検出する。
図3に示すように、ホストコンピューター3は、制御装置制御部50と、制御装置入力部51と、制御装置表示部52と、制御装置記憶部53と、制御装置通信部54と、を備える。
制御装置制御部50は、CPUや、ROM、RAM、その他の制御回路等を備え、ホストコンピューター3を制御する。
制御装置入力部51は、キーボードや、マウス等の入力デバイスに接続され、入力デバイスからの入力を検出して、制御装置制御部50に出力する。制御装置制御部50は、制御装置入力部51からの入力に基づいて、入力に対応する処理を実行する。
制御装置表示部52は、液晶表示パネル等の表示装置に接続され、制御装置制御部50の制御で、表示装置に各種情報を表示する。
制御装置記憶部53は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。
制御装置通信部54は、制御装置制御部50の制御で、所定の通信規格に従って、記録装置1と通信する。
ここで、記録装置1にロール紙Rが収容された場合、記録装置1、及び、ホストコンピューター3に、収容されたロール紙Rに関する設定(以下、「記録媒体に関する設定」という。)を行う必要がある。記録媒体に関する設定とは、ロール紙Rに関する複数の設定項目(以下、「媒体設定項目」という。)に設定値をセットすることである。
記録装置1の記憶部39には、設定ファイル391が記憶される。設定ファイル391には、媒体設定項目と、設定値との組み合わせが記録される。記録装置1に対する記録媒体に関する設定とは、具体的には、設定ファイル391に記録された媒体設定項目に対して、収容したロール紙Rに対応する設定値をセットすることである。
また、ホストコンピューター3の制御装置記憶部53は、制御用設定ファイル531が記憶される。制御用設定ファイル531には、媒体設定項目と、設定値との組み合わせが記録される。ホストコンピューター3に対する記録媒体に関する設定とは、具体的には、制御用設定ファイル531に記録された媒体設定項目に対して、記録装置1に収容したロール紙Rに対応する設定値をセットすることである。
本実施形態では、媒体設定項目として、ロール紙Rの種類(以下、「用紙種類」という。)を示す媒体設定項目「用紙種類」がある。媒体設定項目「用紙種類」には、設定値として、設定値「普通紙」、設定値「合成紙」、設定値「マット紙」、設定値「光沢紙」、又は、設定値「リストバンド」のいずれかがセットされる。
また、媒体設定項目として、ロール紙Rの形態(以下、「用紙形態」という。)を示す媒体設定項目「用紙形態」がある。媒体設定項目「用紙形態」には、設定値として、設定値「カットラベル(ギャップ基準)」、設定値「カットラベル(ブラックマーク基準)」、設定値「全面ラベル」、又は、設定値「連続紙」のいずれかがセットされる。
なお、設定値「カットラベル(ギャップ基準)」は、図2(B)で例示したロール紙Rのように、ギャップ部GPが形成されたロール紙Rが記録装置1に収容される場合に、媒体設定項目「用紙形態」にセットされる設定値である。当該設定値がセットされる場合、制御部30は、ギャップセンサー182からの入力に基づいて、ロール紙Rの位置を管理する。
また、設定値「カットラベル(ブラックマーク基準)」は、図2(A)で例示したロール紙Rのように、ブラックマークBMが設けられたロール紙Rが記録装置1に収容される場合に、媒体設定項目「用紙形態」にセットされる設定である。当該設定値がセットされる場合、制御部30は、ブラックマークセンサー181からの入力に基づいて、ロール紙Rの位置を管理する。
また、媒体設定項目として、ロール紙Rの短手方向の長さ(以下、「用紙幅」という。)を示す媒体設定項目「用紙幅」がある。媒体設定項目「用紙幅」には、設定値として、30mm〜120mmの範囲で、用紙幅の値がセットされる。
また、媒体設定項目として、ロール紙Rがカットラベルの場合に設定値がセットされる項目であって、ロール紙Rを構成するラベルの長手方向の長さ(以下、「用紙長さ」という。)を示す媒体設定項目「用紙長さ」がある。図2(A)の例では、長さL1が、用紙長さに相当する。また、図2(B)の例では、長さL2が、用紙長さに該当する。媒体設定項目「用紙長さ」には、設定値として、15mm〜1117mmの範囲で、用紙長さの値がセットされる。
また、媒体設定項目として、ロール紙Rがカットラベルの場合に設定値がセットされる項目であって、ラベルにおいて画像の記録が可能な領域(ドットの形成が可能な領域)の端手方向の長さ(以下、「記録幅」という。)を示す媒体設定項目「記録幅」がある。図2(A)の例では、長さL3が、記録幅に相当する。また、図2(B)の例では、長さL4が、記録幅に相当する。媒体設定項目「記録幅」には、設定値として、25mm〜108mmの範囲で、記録幅の値がセットされる。
また、媒体設定項目として、ロール紙Rがカットラベルの場合に設定値がセットされる項目であって、ラベルにおいて画像の記録が可能な領域(ドットの形成が可能な領域)の長手方向の長さ(以下、「記録長さ」という。)を示す媒体設定項目「記録長さ」がある。図2(A)の例では、長さL5が、記録長さに相当する。また、図2(B)の例では、長さL6が、記録長さに相当する。媒体設定項目「記録長さ」には、設定値として、15mm〜1117mmの範囲で、記録長さの値がセットされる。
また、媒体設定項目として、ロール紙Rが図2(A)で例示したロール紙Rのように間隔をあけてシール部R4が設けられた用紙の場合に設定値がセットされる項目であって、シール部R4とシール部R4との間隙の長さ(以下、「ラベル間ギャップ」という。)を示す媒体設定項目「ラベル間ギャップ」がある。媒体設定項目「ラベル間ギャップ」には、設定値として、3mm〜6mmの範囲で、ラベル間ギャップの値がセットされる。
また、媒体設定項目として、ロール紙Rが図2(A)で例示したロール紙Rのように間隔をあけてブラックマークBMが形成された用紙の場合に設定値がセットされる項目であって、隣接するブラックマークBMの離間距離(以下、「ブラックマーク間隔」という。)を示す媒体設定項目「ブラックマーク間隔」がある。媒体設定項目「ブラックマーク間隔」には、設定値として、15mm〜1117mmの範囲で、ブラックマーク間隔の値がセットされる。
以上、媒体設定項目を例示したが、媒体設定項目は例示したものに限らず、記録装置1が収容する記録媒体に関する設定項目であればどのようなものであってもよい。
記録装置1の制御部30は、設定ファイル391に記録された媒体設定項目と、設定値との組み合わせに基づいて、記録装置1に収納されたロール紙Rの用紙種類や、用紙形態、ラベルのサイズ、ラベルにおける記録領域の位置等を認識し、ロール紙Rに対応する処理を実行する。例えば、制御部30は、用紙種類や、用紙形態に応じた搬送方法でロール紙Rを搬送し、また、用紙幅や用紙幅、記録幅、記録長さに基づいて、ラベルにおける画像を記録する領域を判定し、また、ブラックマーク間隔に基づいてブラックマークセンサー181からの入力に基づくロール紙Rの位置の管理を実行する。
また、ホストコンピューター3の制御装置制御部50は、制御用設定ファイル531に記録された媒体設定項目と、設定値との組み合わせに基づいて、記録装置1に収容されたロール紙Rの用紙種類や、用紙形態、ラベルのサイズ、ラベルにおける記録領域の位置等を認識し、当該認識に基づいて記録装置1を制御する。例えば、制御装置制御部50は、制御データの生成に際し、用紙種類や、用紙形態、ラベルのサイズ、ラベルにおける記録領域の位置等を反映した制御データ(後述)を生成する。
また、記録装置1によるロール紙Rへの記録を開始する前に、ホストコンピューター3に、記録動作に関する設定を行う必要がある。記録動作に関する設定とは、記録動作に関する複数の設定項目(以下、「動作設定項目」という。)に設定値をセットすることである。動作設定項目と、設定値との組み合わせは、ホストコンピューター3の制御用設定ファイル531に記録される。
本実施形態では、動作設定項目として、記録結果の品質の度合い(以下、「記録品質」という。)を示す動作設定項目「記録品質」がある。動作設定項目「記録品質」には、設定値として、最も高い品質を示す設定値「高品質」、最も低い品質を示す設定値「低品質」のいずれかがセットされる。なお、動作設定項目「記録品質」に設定値「低品質」がセットされる場合、設定値「高品質」がセットされる場合と比較して、記録結果の品質が劣る一方、記録に係る処理が高速で行われ、記録が完了するまでに要する時間が短い。
また、動作設定項目として、ロール紙Rを切断するときのルール(以下、「用紙カットルール」という。)を示す動作設定項目「用紙カットルール」がある。動作設定項目「用紙カットルール」には、設定値として、設定値「ノーカット」、設定値「毎ラベルカット」、設定値「指定ラベル数カット」、及び、設定値「指定なし」のいずれかがセットされる。
設定値「ノーカット」は、収容されるロール紙Rがカットラベルの場合であって、複数のラベルに連続して画像の記録を行う場合に、ラベルへの連続した画像の記録をしている間は、ロール紙Rの切断を行わないことを示す設定値である。
設定値「毎ラベルカット」は、収容されるロール紙Rがカットラベルの場合であって、複数のラベルに連続して画像の記録を行う場合に、1枚のラベルへの画像の記録が完了する度に、ロール紙Rの切断を行うことを示す設定値である。
設定値「指定ラベル数カット」は、収容されるロール紙Rがカットラベルの場合であって、複数のラベルに連続して画像の記録を行う場合に、予め指定された枚数のラベルへの画像の記録が完了する度に、ロール紙Rの切断を行うことを示す設定値である。
また、動作設定項目として、記録が完了したときに、電子音を音声出力するか否か(以下、「完了通知有無」という。)を示す動作設定項目「完了通知有無」がある。動作設定項目「完了通知有無」には、設定値として、記録が完了したときに電子音を音声出力することを示す設定値「通知有」と、音声出力しないことを示す設定値「通知無」とのいずれかがセットされる。
記録装置1は、電子ブザー40を制御して、所定の態様で電子音を音声出力することにより、記録が完了したことを報知する。
以上、動作設定項目を例示したが、動作設定項目は例示したものに限らない。例えば、例示した動作設定項目に加えて、ラベルの記録領域に画像を記録するときに基準とする位置に関する動作設定項目があってもよい。すなわち、記録装置1の記録動作に関する設定項目であれば何でもよい。
ホストコンピューター3の制御装置制御部50は、制御用設定ファイル531に記録された動作設定項目と、設定値との組み合わせに基づいて、制御データ(後述)を生成し、制御データを記録装置1に送信して、記録装置1を制御する。例えば、制御装置制御部50は、制御データの生成に際し、動作設定項目「記録品質」にセットされた設定値が示す記録品質に対応した速度で記録を実行させる制御データを生成する。また例えば、制御装置制御部50は、動作設定項目「用紙カットルール」にセットされた設定値が示す用紙カットルールに対応してロール紙Rの切断が行われるように、制御データを生成する。
以上のように、ロール紙Rを記録装置1に収容した場合、記録装置1、及び、ホストコンピューター3に、収容したロール紙Rに対応した記録媒体に関する設定を行う必要がある。そして、記録媒体に関する設定に誤りがある場合、換言すれば、いずれかの媒体設定項目に対して誤った設定値がセットされた場合、想定した位置と異なる位置に画像が記録される等のエラーが発生する可能性がある。従って、記録媒体に関する設定は、収容したロール紙Rに即して、正確に行われなければならない。
また、ロール紙Rの用紙種類や、用紙形態によって、適切な記録品質や、用紙カットルール等は異なる。一方で、専門的な知識を有さない者にとっては、記録装置1にロール紙Rを収容したときに、ロール紙Rに適した設定が何であるかを把握するのは難しく、また、設定に係る作業が煩雑であった。従って、記録動作に関する設定の簡易化が求められていた。
以上を踏まえ、記録装置1へのロール紙Rの収容に際し、記録装置1、及び、ホストコンピューター3は、以下の処理を実行する。
図4は、記録装置1に新たにロール紙Rを収容する場合の、記録装置1、及び、ホストコンピューター3の動作を示すフローチャートであり、(A)は記録装置1の動作を、(B)はホストコンピューター3の動作を示す。
図4(A)のフローチャートの前に、ユーザーにより、以下の処理が行われる。
すなわち、ユーザーは、記録装置1にロール紙Rを収容する。ユーザーは、記録装置1にロール紙Rを収容する際、カバー開閉スイッチ361を操作して、カバー26を開状態とした後、所定の方法で、ロール紙収容部11にロール体R1を収容し、ロール体R1から繰り出される搬送ロール紙R2を、搬送経路13に沿って延在させる。
図4(A)に示すように、記録装置1の制御部30は、RFID読取処理(後述)の実行が指示されたか否かを監視する(ステップSA1)。RFID読取処理の実行の指示は、記録装置1の筐体に設けられた操作スイッチが所定の態様で操作されることにより行われる。ユーザーは、記録装置1にロール紙Rを収容した後、記録装置1による記録が実行される前に、操作スイッチを所定の態様で操作して、RFID読取処理の実行を指示する。
RFID読取処理の実行が指示された場合(ステップSA1:YES)、制御部30は、RFID読取処理を実行する(ステップSA2)。
詳述すると、ステップSA2で、制御部30は、タグ通信装置16を制御して、RFIDタグR6と無線通信させ、RFIDタグR6の所定の記憶領域に記憶されたタグ情報(後述)を読み取らせる。タグ通信装置16は、RFIDタグR6から読み取ったタグ情報を制御部30に出力する。
RFID読取処理の実行後、制御部30は、タグ通信装置16から入力されたタグ情報に基づいて、媒体設定情報、及び、動作設定情報を取得する(ステップSA3)。
以下、タグ情報について説明し、次いで、媒体設定情報、及び、動作設定情報について説明する。
図5(A)は、タグ情報の一例を示す図であり、図5(B)は、タグ情報の説明に利用する図である。
図5(A)に示すように、タグ情報は、24桁の数値である。
図5(B)に示すように、タグ情報の1桁目の数値は、ロール紙Rの用紙種類を示す。具体的には、「0」はロール紙Rの用紙種類が普通紙であることを示し、「1」はロール紙Rの用紙種類が合成紙であることを示し、「2」はロール紙Rの用紙種類がマット紙であることを示し、「3」はロール紙Rの用紙種類が光沢紙であることを示し、「4」はロール紙Rの用紙種類がリストバンドであることを示す。図5(A)で例示するように、タグ情報の1桁目の数値が「0」である場合、ロール紙Rの用紙種類は普通紙であるので、上述した媒体設定項目「用紙種類」には、設定値として、設定値「普通紙」がセットされる必要がある。
図5(B)に示すように、タグ情報の2桁目の数値は、ロール紙Rの用紙形態を示す。具体的には、「0」はロール紙Rの用紙形態がカットラベル(ギャップ基準)であることを示し、「1」はロール紙Rの用紙形態がカットラベル(ブラックマーク基準)であることを示し、「2」はロール紙Rの用紙形態が全面ラベルであることを示し、「3」はロール紙Rの用紙形態が連続紙であることを示す。図5(A)で例示するように、タグ情報の2桁目の数値が「1」である場合、ロール紙Rの用紙形態はカットラベル(ブラックマーク基準)であるので、上述した媒体設定項目「用紙形態」には、設定値として、設定値「カットラベル(ブラックマーク基準)」がセットされる必要がある。
図5(B)に示すように、タグ情報の3−5桁目の数値は、ロール紙Rの用紙幅を示す。より詳細には、タグ情報の3桁目の数値は用紙幅の値の百の位の数値を示し、4桁目の数値は用紙幅の値の十の位の数値を示し、5桁目の数値は用紙幅の値の一の位の数値を示す。図5(A)で例示するように、タグ情報の3−5桁目の数値が「080」である場合、ロール紙Rの用紙幅は、「80mm」であるので、上述した媒体設定項目「用紙幅」には、設定値「80mm」がセットされる必要がある。
図5(B)に示すように、タグ情報の6−9桁目の数値は、ロール紙Rの用紙長さを示す。より詳細には、タグ情報の6桁目の数値は用紙長さの値の千の位の数値を示し、7桁目の数値は用紙長さの値の百の位の数値を示し、8桁目の数値は用紙長さの値の十の位の数値を示し、9桁目の数値は用紙長さの値の一の位の数値を示す。図5(A)で例示するように、タグ情報の6−9桁目の数値が「0900」である場合、ロール紙Rの用紙長さは、「900mm」であるので、上述した媒体設定項目「用紙長さ」には、設定値「900mm」がセットされる必要がある。
なお、ロール紙Rがカットラベルではない場合、タグ情報の6−9桁目には、ヌルデータを表す「0000」がセットされる。
図5(B)に示すように、タグ情報の10−12桁目の数値は、ロール紙Rの記録幅を示す。より詳細には、タグ情報の10桁目の数値は記録幅の値の百の位の数値を示し、11桁目の数値は記録幅の値の十の位の数値を示し、12桁目の数値は記録幅の値の一の位の数値を示す。図5(A)で例示するように、タグ情報の10−12桁目の数値が「070」である場合、ロール紙Rの記録幅は、「70mm」であるので、上述した媒体設定項目「記録幅」には、設定値「70mm」がセットされる必要がある。
なお、ロール紙Rがカットラベルではない場合、タグ情報の10−12桁目には、ヌルデータを表す「000」がセットされる。
図5(B)に示すように、タグ情報の13−16桁目の数値は、ロール紙Rの記録長さを示す。より詳細には、タグ情報の13桁目の数値は記録長さの値の千の位の数値を示し、14桁目の数値は記録長さの値の百の位の数値を示し、15桁目の数値は記録長さの値の十の位の数値を示し、16桁目の数値は記録長さの値の一の位の数値を示す。図5(A)で例示するように、タグ情報の13−16桁目の数値が「0850」である場合、ロール紙Rの用紙長さは、「800mm」であるので、上述した媒体設定項目「記録長さ」には、設定値「800mm」がセットされる必要がある。
なお、ロール紙Rがカットラベルではない場合、タグ情報の13−16桁目には、ヌルデータを表す「0000」がセットされる。
図5(B)に示すように、タグ情報の17桁目の数値は、ロール紙Rのラベル間ギャップを示す。図5(A)で例示するように、タグ情報の17桁目の数値が「5」である場合、ロール紙Rのラベル間ギャップは、「5mm」であるので、上述した媒体設定項目「ラベル間ギャップ」には、設定値「5mm」がセットされる必要がある。
なお、ロール紙Rが、図2(A)で例示したロール紙Rのように間隔をあけてシール部R4が設けられた用紙ではない場合、タグ情報の17桁目には、ヌルデータを表す「0」がセットされる。
図5(B)に示すように、タグ情報の18−21桁目の数値は、ロール紙Rのブラックマーク間隔を示す。より詳細には、タグ情報の18桁目の数値はブラックマーク間隔の値の千の位の数値を示し、19桁目の数値はブラックマーク間隔の値の百の位の数値を示し、20桁目の数値はブラックマーク間隔の値の十の位の数値を示し、21桁目の数値はブラックマーク間隔の一の位の数値を示す。図5(A)で例示するように、タグ情報の18−21桁目の数値が「0900」である場合、ロール紙Rのブラックマーク間隔は、「900mm」であるので、上述した媒体設定項目「ブラックマーク間隔」には、設定値「900mm」がセットされる必要がある。
なお、ロール紙Rが、図2(A)で例示したロール紙Rのように間隔をあけてブラックマークBMが形成された用紙ではない場合、タグ情報の18−21桁目には、ヌルデータを表す「0000」がセットされる。
図5(B)に示すように、タグ情報の22桁目の数値は、収納されたロール紙Rに画像を記録する場合に推奨される記録品質を示す。具体的には、「0」は推奨される記録品質が「高品質」であることを示し、「1」は推奨される記録品質が「低品質」であることを示す。図5(A)で例示するように、タグ情報の22桁目の数値が「0」である場合は、推奨される記録品質は「高品質」であるので、上述した動作設定項目「記録品質」には、設定値として、設定値「高品質」がセットされることが推奨される。
図5(B)に示すように、タグ情報の23桁目の数値は、収納されたロール紙Rに推奨される用紙カットルールを示す。具体的には、「0」は推奨される用紙カットルールが「ノーカット」であることを示し、「1」は推奨される用紙カットルールが「毎ラベルカット」であることを示し、「2」は推奨される用紙カットルールが「指定ラベル数カット」であることを示し、「9」は推奨される用紙カットルールが「指定なし」であることを示す。図5(A)で例示するように、タグ情報の23桁目の数値が「1」である場合は、推奨される用紙カットルールは、「毎ラベルカット」であるので、上述した動作設定項目「用紙カットルール」には、設定値として、設定値「毎ラベルカット」がセットされることが推奨される。
図5(B)に示すように、タグ情報の24桁目の数値は、収納されたロール紙Rに推奨される完了通知有無を示す。具体的には、「0」は推奨される完了通知有無が「通知有」であることを示し、「1」は推奨される完了通知有無が「通知無」であることを示す。図5(A)で例示するように、タグ情報の24桁目の数値が「0」である場合は、推奨される完了通知有無は、「通知有」であるので、上述した動作設定項目「完了通知有無」には、設定値として、設定値「通知有」がセットされることが推奨される。
タグ情報の25桁目の数値については、後述する。
ステップSA3において、制御部30は、タグ通信装置16から入力されたタグ情報の1-21桁目の数値に基づいて、媒体設定情報を取得する。媒体設定情報とは、媒体設定項目と、ロール紙Rに対応した設定値との組み合わせである。例えば、タグ情報が図5(A)に例示する情報である場合、制御部30は、タグ情報の1桁目の数値に基づいて、媒体設定情報として、媒体設定項目「用紙種類」と、ロール紙Rに対応した設定値である設定値「普通紙」との組み合わせを取得する。また例えば、タグ情報が図5(A)に例示する情報である場合、制御部30は、タグ情報の2桁目の数値に基づいて、媒体設定情報として、媒体設定項目「用紙形態」と、ロール紙Rに対応した設定値である設定値「カットラベル(ブラックマーク基準)」との組み合わせを取得する。
また、ステップSA3において、制御部30は、タグ通信装置16から入力されたタグ情報の22−24桁目の数値に基づいて、動作設定情報を取得する。動作設定情報とは、動作設定項目と、収納されるロール紙Rに推奨される設定値との組み合わせである。例えば、タグ情報が図5(A)に例示する情報である場合、制御部30は、タグ情報の22桁目の数値に基づいて、動作設定情報として、動作設定項目「記録品質」と、推奨される設定値である設定値「高品質」との組み合わせを取得する。
次いで、制御部30は、ステップSA3で取得した媒体設定情報に基づいて、設定ファイル391の媒体設定項目に設定値をセットする(記録媒体に関する設定を行う)(ステップSA4)。
ステップSA4において、制御部30は、媒体設定情報における媒体設定項目と設定値との組み合わせと、設定ファイル391における媒体設定項目と設定値との組み合わせとが一致するように、設定ファイル391の内容を書き換える。
次いで、制御部30は、報知部37を制御して、媒体設定項目への設定値のセットが完了したことを報知する(ステップSA5)。報知は、LED部371のLEDの駆動により行われてもよく、表示部372の表示により行われてもよい。このほか、記録装置1が音声を出力する機能を有する場合は、音声出力により行われてもよい。
次いで、制御部30は、通信部38を制御して、ステップSA3で取得した媒体設定情報、及び、動作設定情報をホストコンピューター3に送信する(ステップSA6)。
図4(B)に示すように、ホストコンピューター3の制御装置制御部50は、制御装置通信部54を制御して、媒体設定情報、及び、動作設定情報を受信する(ステップSB1)。
次いで、制御装置制御部50は、受信した情報に基づいて、記録媒体に関する設定、及び、記録動作に関する設定を行う(ステップSB2)。具体的には、制御装置制御部50は、受信した媒体設定情報に基づいて、制御用設定ファイル531の媒体設定項目に設定値をセットする。また、制御装置制御部50は、受信した動作設定情報に基づいて、制御用設定ファイル531の動作設定項目に設定値をセットする。
以上のように、本実施形態では、ロール紙Rに、タグ情報を記憶するRFIDタグR6が設けられる。また、記録装置1は、RFIDタグR6から、無線通信により、情報を読み取ることが可能なタグ通信装置16を備える。
そして、記録装置1は、ロール紙Rが収容されたときに、指示に応じて、タグ情報をタグ通信装置16により読み取る。記録装置1は、読取結果に基づいて、タグ情報を取得し、タグ情報に基づいて、媒体設定情報、及び、動作設定情報を取得する。記録装置1は、取得した媒体設定情報に基づいて、記録媒体に関する設定を実行する。また、記録装置1は、媒体設定情報、及び、動作設定情報をホストコンピューター3に送信する。
ホストコンピューター3は、受信した媒体設定情報に基づいて、記録媒体に関する設定を実行する。また、ホストコンピューター3は、受信した動作設定情報に基づいて、記録動作に関する設定を実行する。
このような構成のため、ユーザーが、記録媒体に関する設定を手動で行う場合に起こり得る設定の誤りが発生せず、設定される媒体設定項目と設定値との組み合わせを、記録装置1が収納するロール紙Rに対応した正確なものとすることができる。
また、上記構成のため、ロール紙Rを記録装置1に収容したときに、推奨される記録動作に関する設定が、ホストコンピューター3に対して、自動で行われる。このため、ユーザーが専門的な知識を有さない場合であっても、ホストコンピューター3に、推奨される記録動作に関する設定を行うことができる。
また、上記構成のため、ユーザーは、記録媒体に関する設定、及び、記録動作に関する設定を、手動で行う必要がなく、ユーザーの作業負担が軽減する。
次に、ロール紙Rが収容された後の記録装置1の動作について説明する。
ここで、タグ情報の25桁目の数値は、ロール紙Rの残量を表す数値である。具体的には、「0」はロール紙Rがニアエンド状態でない状態(以下、「通常状態」という。)であることを示し、「1」はロール紙Rがニアエンド状態であることを示す。
ロール紙Rに設けられたRFIDタグR6が記憶するタグ情報の25桁目の数値の初期値は、「0」である。
記録装置1の制御部30は、記録装置1の電源がオンの間、ニアエンドセンサー29からの入力に基づいて、ロール紙Rの状態が、通常状態からニアエンド状態へと移行したか否か監視する。ニアエンド状態へ移行した場合、制御部30は、タグ通信装置16を制御して、RFIDタグR6と通信させ、RFIDタグR6が記憶するタグ情報の22桁目を「0」から「1」へと書き換えさせる。
以上の処理が行われることにより、以下の効果を奏する。
すなわち、記録装置1から、ロール紙Rを取り出して、他のロール紙Rを収容した場合、取り出したロール紙Rがニアエンド状態であるか否かは、ロール紙Rの見た目では正確にわからない。この場合に、ロール紙RのRFIDタグR6に記憶されたタグ情報を、所定の読取手段により読み取らせて、読取結果を所定の表示手段に表示させることにより、ユーザーは、ロール紙Rがニアエンド状態であるか否かを確実かつ簡易に把握できる。
なお、ロール紙Rに設けられたRFIDタグR6のタグ情報の25桁目の数値を書き換えるタイミングは、ロール紙Rの状態が変化したときに限らず、例えば、カバー開閉スイッチ361が操作されて、カバー26の開状態への移行が指示されたときであってもよい。
次に、ホストコンピューター3に対して、動作設定項目の設定値の変更が指示された場合の、ホストコンピューター3、及び、記録装置1の動作について説明する。
図6は、ホストコンピューター3に対して、動作設定項目の設定値の変更が指示された場合の、ホストコンピューター3、及び、記録装置1の動作を示すフローチャートである。(A)は記録装置1の動作を示し、(B)はホストコンピューター3の動作を示す。
ここで、ホストコンピューター3には、記録装置1の制御用のプリンタードライバーが事前にインストールされる。プリンタードライバーは、動作設定項目の設定値を変更するユーザーインターフェースを提供する機能を有する。ユーザーは、プリンタードライバーの機能によって提供されるユーザーインターフェースを利用して、動作設定項目の設定値を変更する。
図6(B)に示すように、ホストコンピューター3の制御装置制御部50は、動作設定項目の設定値の変更の指示があったか否かを監視する(ステップSD1)。
動作設定項目の設定値の変更の指示があった場合(ステップSD1:YES)、制御装置制御部50は、指示に応じて、制御用設定ファイル531の内容を書き換える(ステップSD2)。
次いで、制御装置制御部50は、制御用設定ファイル531を参照し、変更後の動作設定情報(変更の内容を示す情報)を取得する(ステップSD3)。
上述したように、動作設定情報は、動作設定項目と設定値との組み合わせである。変更後の動作設定情報は、所定の動作設定項目の設定値が変更されている。
次いで、制御装置制御部50は、制御装置通信部54を制御して、ステップSD3で取得した変更後の動作設定情報を、記録装置1に送信する(ステップSD4)。
なお、本実施形態では、ホストコンピューター3は、ステップSD4で、動作設定情報を送信するが、変更された設定値に関する情報を送信してもよい。
図6(A)に示すように、記録装置1の制御部30は、通信部38を制御して、変更後の動作設定情報を受信する(ステップSC1)。
次いで、制御部30は、タグ通信装置16を制御して、RFIDタグR6と無線通信させ、ステップSC1で受信した動作設定情報に基づいて、RFIDタグR6が記憶するタグ情報を書き換える(ステップSC2)。
詳述すると、制御部30は、タグ情報の22−24桁目の数値について、ステップSC1で受信した動作設定情報の内容に対応するよう、各桁の数値を必要に応じて変更する。
以上のように、ホストコンピューター3は、動作設定情報に変更があった場合は、変更後の動作設定情報を記録装置1に送信する。記録装置1は、受信した変更後の動作設定情報に基づいて、RFIDタグR6が記憶するタグ情報を書き換える。
これにより、RFIDタグR6が記憶するタグ情報に基づく動作設定情報と、ホストコンピューター3の制御用設定ファイル531に記録された動作設定情報との同一性が維持される。
この構成により、以下の効果を奏する。すなわち、ユーザーは、1のロール紙Rを他のロール紙Rに交換する場合があり、その後、再び、当該1のロール紙Rを収容する場合がある。以下、記録装置1から取り出したロール紙Rを、再び、記録装置1に収容することを「再収容」と表現する。
そして、上記構成によれば、ユーザーは、ロール紙Rを再収容するときに、記録動作に関する設定について、ホストコンピューター3に対して、交換前の設定と同じ設定を簡易に行うことができる。具体的には、ユーザーは、ロール紙Rを再収容した後、RFID読取処理の実行を指示する。すると、記録装置1、及び、ホストコンピューター3は、図4のフローチャートを用いて説明した処理を実行する。これにより、ホストコンピューター3に、自動で、記録動作に関する設定が行われる。そして、RFIDタグR6が記憶するタグ情報に基づく動作設定情報は、ロール紙Rの交換前にユーザーによる設定値の変更があった場合は、当該変更を反映した情報である。従って、ロール紙Rの再収容時に、ホストコンピューター3には、自動で、交換前の記録動作に関する設定と同様の設定が行われる。ここで、ロール紙Rを交換により取り出す前の設定は、ユーザーが行った変更を反映した設定であり、ユーザーが望む設定である可能性が高い。そして、本実施形態によれば、ユーザーが望む可能性が高い設定が自動で行われるため、その後、ユーザーが新たに設定の変更を行う必要が生じる可能性が低く、ユーザーの利便性が高い。
次に、記録を実行するときの記録装置1、及び、ホストコンピューター3の基本的な動作について説明する。
記録装置1に記録を実行させる際、ホストコンピューター3の制御装置制御部50は、記録装置1に記録させる画像の画像データを生成する。次いで、制御装置制御部50は、画像データを含み、画像データに基づく記録の実行を指示する制御データを生成する。制御データの生成に際し、制御装置制御部50は、制御用設定ファイル531に記録された媒体設定情報、及び、動作設定情報を参照し、媒体設定情報、及び、動作設定情報が示す設定に従った制御データを生成する。制御データは、プリンタードライバーの機能により、記録装置1のコマンド体系に従ったコマンドを用いて生成される。ホストコンピューター3の制御装置制御部50は、制御装置通信部54を制御して、生成した制御データを記録装置1に送信する。
記録装置1の制御部30は、通信部38を制御して、制御データを受信する。次いで、制御部30は、受信した制御データに含まれる画像データを画像バッファーに展開する。次いで、制御部30は、画像バッファーに展開した画像データに基づいて、モーター駆動回路31、及び、ヘッド駆動回路35を制御して、記録ヘッド10、キャリッジ20、搬送ローラー141、142、143、カッターユニット21を駆動し、ロール紙Rに記録する。ロール紙Rへの記録に際し、制御部30は、設定ファイル391に記録された媒体設定情報を参照し、相対設定情報が示す設定に従って、各部を制御して、ロール紙Rへの記録を実行する。
より詳細には、制御部30は、モーター駆動回路31を制御して、搬送モーター33を駆動し、搬送ローラー141、142、143を回転させて、搬送ロール紙R2を搬送方向Hに搬送する。搬送ロール紙R2の搬送中、制御部30は、ブラックマークセンサー181からの入力に基づいて、搬送ロール紙R2の位置を管理する。画像を記録する場合、制御部30は、モーター駆動回路31を制御して、シール部R4の画像を記録する領域が、記録ヘッド10の記録位置に位置するように、搬送ロール紙R2の搬送を停止する。次いで、制御部30は、モーター駆動回路31を制御して、キャリッジ移動モーター32を駆動し、キャリッジ20を走査方向Yにおける一方向に移動させる。キャリッジ20の移動中、制御部30は、画像バッファーに展開した画像データに基づいて、ヘッド駆動回路35を制御して、記録ヘッド10を駆動し、適切なタイミングで適切なノズルからインクを吐出してドットを形成する。これにより、シール部R4に、所定の色のドットが形成され、画像が記録される。
制御部30は、記録ヘッド10の記録位置にシール部R4の画像を記録する領域を位置させる搬送、キャリッジ20の走査方向Yへの移動、及び、キャリッジ20の移動に伴う記録ヘッド10の駆動を繰り返し行って、シール部R4に連続して画像を記録する。
以上説明したように、本実施形態に係る記録システム2は、記録装置1と、ホストコンピューター3(制御装置)とを備える。
記録装置1は、収容したロール紙R(記録媒体)に設けられたRFIDタグR6(ICタグ)から、情報を無線通信で読み取るタグ通信装置16(無線通信部)と、ロール紙Rに記録する記録ヘッド10(記録部)と、タグ通信装置16の読取結果に基づいて動作設定情報(記録動作に関する情報)を取得し、取得した情報を送信し、また、ホストコンピューター3から受信した制御データに基づいて記録ヘッド10を制御して記録を実行させる制御部30と、を有する。
ホストコンピューター3は、記録装置1で送信された動作設定情報を受信し、受信した情報に基づいて記録動作に関する設定を行い、また、記録動作に関する設定に基づいて制御データを生成し、生成した制御データを記録装置1に送信する制御装置制御部50を有する。
この構成によれば、ロール紙Rを記録装置1に収容したときに、推奨される記録動作に関する設定が、ホストコンピューター3に対して、自動で行われる。このため、ユーザーが専門的な知識を有さない場合であっても、ホストコンピューター3に、推奨される記録動作に関する設定を行うことができる。これにより、記録動作に関する設定が簡易化する。
また、上記構成のため、ユーザーは、記録動作に関する設定を、手動で行う必要がなく、ユーザーの作業負担が軽減する。
また、本実施形態では、ホストコンピューター3の制御装置制御部50は、記録動作に関する設定に変更があった場合、変更後の動作設定情報(変更の内容を示す情報)を記録装置1に送信する。記録装置1の制御部30は、タグ通信装置16を制御して、受信した変更後の動作設定情報に基づいて、収容したロール紙Rに設けられたRFIDタグR6が記憶するタグ情報を変更する。
この構成によれば、RFIDタグR6が記憶するタグ情報に基づく動作設定情報と、ホストコンピューター3の制御用設定ファイル531に記録された動作設定情報との同一性が維持される。これにより、上述したように、ロール紙Rの再収容時に、ユーザーが望む可能性が高い設定が自動で行われるため、その後、ユーザーが新たに設定の変更を行う必要が生じる可能性が低く、ユーザーの利便性が高い。
また、本実施形態では、記録装置1の制御部30は、タグ通信装置16の読取結果に基づいて媒体設定情報を取得し、取得した情報に基づいて、記録媒体に関する設定を行い、取得した情報をホストコンピューター3送信する。
ホストコンピューター3の制御装置制御部50は、記録装置1で送信された媒体設定情報を受信し、受信した情報に基づいて記録媒体に関する設定を行う。
この構成によれば、ユーザーが、記録媒体に関する設定を手動で行う場合に起こり得る設定の誤りが発生せず、設定される媒体設定項目と設定値との組み合わせを、記録装置1が収納するロール紙Rに対応した正確なものとすることができる。
また、上記構成のため、ユーザーは、記録媒体に関する設定を、手動で行う必要がなく、ユーザーの作業負担が軽減する。
また、本実施形態では、記録装置1の制御部30は、タグ通信装置16を制御して、収容したロール紙Rに設けられたRFIDタグR6に、ロール紙Rの残量に関する情報を書き込む。
この構成によれば、ロール紙Rに設けられたRFIDタグR6からタグ情報を読み取ることにより、ロール紙Rの残量に関する情報を取得できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。
記録装置1、及び、ホストコンピューター3が以下の処理を実行する構成であってもよい。
記録装置1の制御部30は、RFID読取処理の実行が指示された場合、RFID読取処理を実行する。次いで、制御部30は、タグ通信装置16の読取結果に基づいて、媒体設定情報、及び、動作設定情報を取得する。
次いで、制御部30は、記憶部39が記憶する設定テーブルを参照する。設定テーブルとは、媒体設定情報と、動作設定情報とを対応付けたレコードを、1又は複数、有するテーブルである。設定テーブルのレコードが生成されるタイミング、生成方法については後述する。
ここで、ロール紙Rの種別が異なれば、媒体設定情報が異なるため、媒体設定情報は、ロール紙Rの識別情報として利用できる。
次いで、制御部30は、取得した媒体設定情報と、設定テーブルに記憶された媒体設定情報とに一致するものがあるか否かを判別する。
一致するものがあれば、制御部30は、タグ通信装置16を制御して、設定テーブルで媒体設定情報と対応付けられた動作設定情報に基づいて、RFIDタグR6が記憶するタグ情報を書き換える。次いで、制御部30は、設定テーブルで媒体設定情報と対応付けられた動作設定情報に基づいて、記録動作に関する設定を行う。次いで、制御部30は、設定テーブルで媒体設定情報と対応づけられた動作設定情報と、媒体設定情報とを、ホストコンピューター3に送信する。ホストコンピューター3の制御装置制御部50は、受信した動作設定情報に基づいて記録動作に関する設定を行う。また、制御装置制御部50は、受信した媒体設定情報に基づいて記録媒体に関する設定を行う。
一方、一致するものがなければ、制御部30は、設定テーブルに1件のレコードを生成し、当該レコードにおいて、タグ通信装置16の読取結果に基づいて取得した媒体設定情報、及び、動作設定情報を対応付ける。次いで、制御部30は、タグ通信装置16の読取結果に基づいて取得した媒体設定情報、及び、動作設定情報をホストコンピューター3に送信する。ホストコンピューター3の制御装置制御部50は、受信した媒体設定情報に基づいて記録媒体に関する設定を行う。また、制御装置制御部50は、受信した動作設定情報に基づいて記録動作に関する設定を行う。
また、ホストコンピューター3の制御装置制御部50は、上述した第1実施形態と同様、動作設定情報に変更があれば、変更後の動作設定情報を、記録装置1に送信する。記録装置1の制御部30は、変更後の動作設定情報を受信した場合、設定テーブルにアクセスし、対応するレコードの動作設定情報を、変更後の動作設定情報に変更する。
記録装置1と、ホストコンピューター3とが以上の処理を行うことにより、以下の効果を奏する。
1の種別のロール紙Rが記録装置1に収容されたときに、当該1の種別のロール紙Rが過去に収容されたときにユーザーが行った動作設定情報の変更を反映して、記録装置1及びホストコンピューター3に対して記録動作に関する設定を行うことができる。
また、1の種別のロール紙Rが、1の記録装置1から取り外されて、当該1の記録装置とは別の他の記録装置1に収容されたときに、当該他の記録装置1、及び、当該他の記録装置1と接続するホストコンピューター3に対して、当該1の記録装置1に当該1の種別のロール紙Rが収容されたときに行われた動作設定情報の変更を反映した記録動作に関する設定を行うことできる。
これらにより、ユーザーは、1の種別のロール紙Rを記録装置1に収容したときに、当該1の種別のロール紙Rに対して過去に行った動作設定情報の変更を行う必要がなく、ユーザーの利便性が向上する。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、記録装置1の記録方式は、シリアルインクジェット方式であった。しかしながら、記録装置1の記録方式は、例示したものに限らない。すなわち、記録方式にかかわらず、記録媒体を収納する記録装置であれば、本発明を適用可能である。
また、図を用いて説明した各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアにより任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。
1…記録装置、2…記録システム、3…ホストコンピューター(制御装置)、4…管理装置、10…記録ヘッド(記録部)、16…タグ通信装置16(無線通信部)、30…制御部、39…記憶部、50…制御装置制御部、60…管理装置制御部、R…ロール紙(記録媒体)、R6…RFIDタグ(ICタグ)。

Claims (7)

  1. 収容した記録媒体に設けられたICタグから、記録動作に関する情報を無線通信で読み取る無線通信部と、
    前記記録媒体に記録する記録部と、
    前記無線通信部の読取結果に基づいて記録動作に関する情報を取得し、取得した情報を制御装置に送信し、また、当該制御装置から受信した制御データに基づいて前記記録部を制御して記録を実行させる制御部と、を有する記録装置と、
    前記記録装置で送信された記録動作に関する情報を受信し、受信した情報に基づいて記録動作に関する設定を行い、また、記録動作に関する設定に基づいて前記制御データを生成し、生成した前記制御データを前記記録装置に送信する制御装置制御部を有する制御装置と、を備える
    ことを特徴とする記録システム。
  2. 前記記録装置の前記無線通信部は、前記ICタグに情報を書き込む機能を有し、
    前記制御装置の前記制御装置制御部は、
    記録動作に関する設定に変更があった場合、変更の内容を示す情報を前記記録装置に送信し、
    前記記録装置の前記制御部は、
    前記無線通信部を制御して、受信した変更の内容を示す情報に基づいて、収容した前記記録媒体に設けられた前記ICタグが記憶する記録動作に関する情報を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録システム。
  3. 収容した前記記録媒体に設けられた前記ICタグは、前記記録媒体に関する情報を記憶し、
    前記記録装置の前記制御部は、
    前記無線通信部の読取結果に基づいて前記記録媒体に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記記録媒体に関する設定を行い、取得した情報を前記制御装置に送信し、
    前記制御装置の前記制御装置制御部は、
    前記記録装置で送信された前記記録媒体に関する情報を受信し、受信した情報に基づいて前記記録媒体に関する設定を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録システム。
  4. 前記無線通信部は、前記ICタグに情報を書き込む機能を有し、
    前記記録装置の前記制御部は、
    前記無線通信部を制御して、収容した前記記録媒体に設けられた前記ICタグに、前記記録媒体の残量に関する情報を書き込むことを特徴とする請求項1に記載の記録システム。
  5. 前記無線通信部は、前記ICタグに情報を書き込む機能を有し、
    収容した前記記録媒体に設けられた前記ICタグは、前記記録媒体に関する情報を記憶し、
    前記記録装置は、前記記録媒体に関する情報と、記録動作に関する情報とを対応付けて、1又は複数、記憶する記憶部を有し、
    前記記録装置の前記制御部は、前記無線通信部の読取結果に基づいて前記記録媒体に関する情報を取得し、取得した前記記録媒体に関する情報と、前記記憶部が記憶する前記記録媒体に関する情報とが一致する場合は、前記無線通信部を制御して、前記記憶部で前記記録媒体に関する情報と対応付けて記憶された記録動作に関する情報に基づいて、収容した前記記録媒体に設けられた前記ICタグが記憶する記録動作に関する情報を変更し、また、
    取得した前記記録媒体に関する情報と、前記記憶部が記憶する前記記録媒体に関する情報とが一致しない場合は、取得した前記記録媒体に関する情報と、前記無線通信部の読取結果に基づいて取得した記録動作に関する情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録システム。
  6. 記録装置で、収容した記録媒体に設けられたICタグから、記録動作に関する情報を無線通信で読み取って記録動作に関する情報を取得し、取得した情報を送信し、
    制御装置で、前記記録装置で送信された記録動作に関する情報を受信し、受信した情報に基づいて記録動作に関する設定を行う
    ことを特徴とする情報設定方法。
  7. 収容した記録媒体に設けられたICタグから、記録動作に関する情報を無線通信で読み取る無線通信部と、
    前記記録媒体に記録する記録部と、
    前記無線通信部の読取結果に基づいて記録動作に関する情報を取得し、取得した情報を送信する制御部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7476700B2 (ja) 2020-07-16 2024-05-01 ブラザー工業株式会社 プログラムおよび情報処理装置

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