JP4581492B2 - 無線タグラベル作成装置および無線タグラベル作成装置用制御プログラム - Google Patents

無線タグラベル作成装置および無線タグラベル作成装置用制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信により外部と情報の授受が可能な無線タグラベルを作成するための無線タグラベル作成装置に関わり、特に無線タグを備えた任意の形状を有する無線タグラベルを作成することができる無線タグラベル作成装置および無線タグラベル作成装置用制御プログラムに関する。
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)又はライタ(書込み装置)との間で非接触で情報の読み取り及び書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。例えば、ラベル状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の情報を記憶するIC回路部と、このIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナ部とを備えており、リーダ又はライタ側よりIC回路部に対して情報の読み取り及び書き込みが可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
このような無線タグラベル作成装置として、例えば、特開2002−53116号公報(特許文献1)に記載のものが知られている。この従来技術では、ラベルに印刷を行うと共に、RFIDタグをラベルの長手方向の任意の位置に取り付けることができる。
また、特開平8−300297号公報(特許文献2)には、画像データに基づきシート上に画像を印刷するとともに、その画像の輪郭を切り取ることができる画像作成および切り抜き装置が開示されている。
特開2002−53116号公報 特開平8−300297号公報
しかしながら、従来装置を用いて任意の形状の無線タグラベルを作成する場合には、例えば、特許文献2に開示されているような装置を用いてシート上に画像や文章を印刷し、そのシートを所定の形状に切り抜き、次に手動で所定の位置に無線タグラベルを取り付ける作業が必要となり、その作業が煩雑であるのみならず、取り付ける位置を間違えたりして、所定の形状のシート状部材に対応する無線タグを確実に取り付けることができないという問題点があった。
また、シート上に無線タグを取付け、つぎにそのシートを所定の形状に切り抜く場合には、誤って無線タグを切断し、破壊してしまう怖れがあるという問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決するためになされたもので、シート状部材に無線タグを取り付けて、そのシート状部材を任意の形状に切断することにより任意形状の無線タグラベルを簡単に作成することができる無線タグラベル作成装置および無線タグラベル作成装置用制御プログラムを提供することにある。
上記課題の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の無線タグラベル作成装置は、無線タグをシート材に取り付ける無線タグ取付手段と、その無線タグ取付手段により無線タグが取付されたシート材を所定の形状に切断するカッティング手段と、前記無線タグ取付手段と前記カッティング手段とを一体に搭載するキャリッジと、前記キャリッジまたはシート材をシート材の平面に沿う一方向およびその方向と交差する方向へ駆動する駆動手段と、前記無線タグ取付手段がシート材に無線タグを取り付ける位置を示す取付位置情報と、前記カッティング手段が前記シート材を切断する位置を示す切断位置情報とを記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された取付位置情報に基づいて前記駆動手段と前記無線タグ取付手段とを制御し、前記記憶手段に記憶された切断位置情報に基づいて前記駆動手段と前記カッティング手段とを制御する制御手段と、前記記憶手段に記憶された取付位置情報と切断位置情報とに基づいて、シート材上に取付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるか否かを検出する検出手段と、その検出手段により無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に、無線タグと切断位置とが重ならないように切断位置情報または取付位置情報を変更する位置情報変更手段とを備えている。
請求項2記載の無線タグラベル作成装置は、請求項1に記載の無線タグラベル作成装置において、前記切断位置情報は、シート材を切断する切断線を示す情報で構成され、前記位置情報変更手段は、前記記憶手段に記憶された切断位置情報が示す線から無線タグと切断線とが重なる部分の線を削除することにより前記切断位置情報を変更するものである。
請求項3記載の無線タグラベル作成装置は、請求項1に記載の無線タグラベル作成装置において、前記切断位置情報は、シート材を切断する切断線を示す情報で構成され、前記位置情報変更手段は、前記記憶手段に記憶された切断位置情報が示す線を前記無線タグと重ならず、前記記憶手段に記憶された取付位置情報が示す位置を囲む線を示す情報に変更するものである。
請求項4記載の無線タグラベル作成装置は、無線タグをシート材に取り付ける無線タグ取付手段と、その無線タグ取付手段により無線タグが取付されたシート材を所定の形状に切断するカッティング手段と、前記無線タグ取付手段と前記カッティング手段とを一体に搭載するキャリッジと、前記キャリッジまたはシート材をシート材の平面に沿う一方向およびその方向と交差する方向へ駆動する駆動手段と、前記無線タグ取付手段がシート材に無線タグを取り付ける位置を示す取付位置情報と、前記カッティング手段が前記シート材を切断する位置を示す切断位置情報とを記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された取付位置情報に基づいて前記駆動手段と前記無線タグ取付手段とを制御し、前記記憶手段に記憶された切断位置情報に基づいて前記駆動手段と前記カッティング手段とを制御する制御手段と、前記記憶手段に記憶された取付位置情報と切断位置情報とに基づいて、シート材上に取付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるか否かを検出する検出手段と、その検出手段により無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に、無線タグと切断位置とが重なることを報知するための報知手段とを備えている。
請求項記載の無線タグラベル作成装置は、請求項1から4のいずれかに記載の無線タグラベル作成装置において、前記駆動手段は、前記キャリッジを一方向へ駆動するキャリッジ駆動手段と、前記シート材を前記一方向とは交差する方向へ駆動するシート材駆動手段とにより構成されている。
請求項記載の無線タグラベル作成装置は、請求項1から5のいずれかに記載の無線タグラベル作成装置において、前記キャリッジは印刷手段を搭載し、前記記憶手段は、シート材に印刷する印刷情報を記憶するものであって、前記制御手段は、前記印刷情報に基づいて前記駆動手段と前記印刷手段とを制御するものである。
請求項記載の無線タグラベル作成装置は、請求項記載の無線タグラベル作成装置において、シート材の表裏を反転するシート材反転手段と、前記記憶手段に記憶された取付位置情報をシート材の裏面に対応する位置情報に変換する位置情報変換手段とを備え、前記制御手段は、前記位置情報変換手段により変換された取付位置情報に基づいて無線タグを取付し、つぎに前記シート材反転手段によりシート材を反転し、前記記憶手段に記憶された印刷情報に基づいてシート材に印刷し、前記記憶手段に記憶された切断位置情報に基づいてシート材を切断するように制御するものである。
請求項に記載の無線タグラベル作成装置は、請求項に記載の無線タグラベル作成装置において、シート材の表裏を反転するシート材反転手段と、前記記憶手段に記憶された取付位置情報および切断位置情報をシート材の裏面に対応する位置情報に変換する位置情報変換手段とを備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された印刷情報に基づいて印刷を行い、つぎにシート材反転手段によりシート材を反転し、前記位置情報変換手段により変換された取付位置情報に基づいて無線タグをシート材に取付し、前記位置情報変換手段により変換された切断位置情報に基づいてシート材を切断するように制御するものである。
請求項に記載の無線タグラベル作成装置は、請求項に記載の無線タグラベル作成装置において、シート材の表裏を反転するシート材反転手段と、前記記憶手段に記憶された取付位置情報をシート材の裏面に対応する位置情報に変換する位置情報変換手段とを備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された印刷情報に基づいて印刷を行い、つぎに前記シート材反転手段によりシート材を反転し、前記位置情報変換手段により変換された取付位置情報に基づいて無線タグをシート材に取付し、つぎに前記シート材反転手段によりシート材を反転し、前記記憶手段に記憶した切断位置情報に基づいてシート材の切断するように制御するものである。
請求項10記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラムは、無線タグをシート材に取付ける無線タグ取付手段と、その無線タグ取付手段により無線タグが取付けられたシート材を所定の形状に切断するカッティング手段と、前記無線タグ取付手段と前記カッティング手段とを一体に搭載するキャリッジと、前記キャリッジまたはシート材をシート材の平面に沿う一方向およびその方向と交差する方向へ駆動する駆動手段とを備えた無線タグラベル作成装置を制御する無線タグラベル作成装置用制御プログラムにおいて、前記無線タグ取付手段がシート材上に取付ける無線タグの位置を示す取付位置情報と前記カッティング手段がシート材を切断する切断位置を示す切断位置情報とに基づいて、シート材上に貼り付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるかを検出する検出ステップと、その検出ステップにより無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に無線タグと切断位置とが重ならないように切断位置情報または取付位置情報を変更する位置情報変更処理ステップとを備えている。
請求項11記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラムは、請求項10記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラムにおいて、前記切断位置情報は、シート材を切断する線を示す情報で構成され、前記位置情報変更処理ステップは、切断位置情報が示す線から無線タグと切断線とが重なる部分の線を削除することにより前記切断位置情報を変更するものである。
請求項12記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラムは、請求項10記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラムにおいて、前記切断位置情報は、シート材を切断する線を示す情報で構成され、前記位置情報変更処理ステップは、切断位置情報が示す線を前記無線タグと重ならず、無線タグを囲む線に変更するものである。
請求項13記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラムは、無線タグをシート材に取付ける無線タグ取付手段と、その無線タグ取付手段により無線タグが取付けられたシート材を所定の形状に切断するカッティング手段と、前記無線タグ取付手段と前記カッティング手段とを一体に搭載するキャリッジと、前記キャリッジまたはシート材をシート材の平面に沿う一方向およびその方向と交差する方向へ駆動する駆動手段とを備えた無線タグラベル作成装置を制御する無線タグラベル作成装置用制御プログラムであって、前記無線タグ取付手段がシート材上に取付ける無線タグの位置を示す取付位置情報と前記カッティング手段がシート材を切断する切断位置を示す切断位置情報とに基づいて、シート材上に取付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるかを検出する検出ステップと、その検出ステップにより無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に無線タグと切断位置とが重なることを報知するための報知ステップとを備えている。

請求項1記載の無線タグラベル作成装置によれば、シート状部材に無線タグを取り付けて、そのシート状部材を任意の形状に切断することにより任意形状の無線タグラベルを簡単に作成することができるという効果がある。また、記憶手段に記憶された取付位置情報と切断位置情報とに基づいて、シート材上に取付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるかを検出する検出手段と、その検出手段により無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に、無線タグと切断位置とが重ならないように切断位置情報または取付位置情報を変更する位置情報変更手段とを備えているので、取付された無線タグを切断することを防止することができるという効果がある。
請求項2記載の無線タグラベル作成装置によれば、請求項1記載の無線タグラベル作成装置の奏する効果に加え、切断位置情報は、シート材を切断する切断線を示す情報で構成され、位置情報変更手段は、記憶手段に記憶された切断位置情報が示す線から無線タグと切断線とが重なる部分の線を削除することにより切断位置情報を変更するものであるので、簡単な処理により無線タグを誤って切断することを回避することができるという効果がある。
請求項3記載の無線タグラベル作成装置によれば、請求項1記載の無線タグラベル作成装置の奏する効果に加え、切断位置情報は、シート材を切断する切断線を示す情報で構成され、位置情報変更手段は、記憶手段に記憶された切断位置情報が示す線を前記無線タグと重ならず、記憶手段に記憶された取付位置情報が示す位置を囲む線を示す情報に変更するものであるので、無線タグを切断することなく無線タグの周囲に沿って切断することができるという効果がある。
請求項4記載の無線タグラベル作成装置によれば、シート状部材に無線タグを取り付けて、そのシート状部材を任意の形状に切断することにより任意形状の無線タグラベルを簡単に作成することができるという効果がある。また、記憶手段に記憶された取付位置情報と切断位置情報とに基づいて、シート材上に取付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるかを検出する検出手段と、その検出手段により無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に、無線タグと切断位置とが重なることを報知するための報知手段とを備えているので、使用者に無線タグを切断しないように対処する処置を取らせることができるという効果がある。
請求項記載の無線タグラベル作成装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の無線タグラベル作成装置の奏する効果に加え、キャリッジ駆動手段によりキャリッジは一方向へ駆動され、シート材駆動手段によりシート材は、一方向とは交差する方向へ駆動される。よって、コンパクトで簡素な装置構成で、シート材と無線タグ取付手段との相対的な位置関係を変更することができるという効果がある。
請求項記載の無線タグラベル作成装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の無線タグラベル作成装置の奏する効果に加え、キャリッジは印刷手段を搭載し、記憶手段は、シート材に印刷する印刷情報を記憶するものであって、制御手段は、印刷情報に基づいて駆動手段と印刷手段とを制御するものである。よって、印刷、無線タグの取付およびカッティングを一つの装置で行うことができるので、効率よく印刷と無線タグの取付とカッティングとを実行するすることができるという効果がある。更に、印刷、無線タグ取付、カッティングが、同一の駆動手段により駆動されて位置決めが行われるので、印刷位置、無線タグの取付位置、およびカッティングの位置の相対的な精度を向上させることができるという効果がある。
請求項記載の無線タグラベル作成装置によれば、請求項記載の無線タグラベル作成装置の奏する効果に加え、シート材の表裏を反転するシート材反転手段と、記憶手段に記憶された取付位置情報をシート材の裏面に対応する位置情報に変換する位置情報変換手段とを備え、制御手段は、位置情報変換手段により変換された取付位置情報に基づいて無線タグを取付し、つぎに前記シート材反転手段によりシート材を反転し、記憶手段に記憶された印刷情報に基づいてシート材に印刷し、記憶手段に記憶された切断位置情報に基づいてシート材を切断するように制御するので、シート材の一方の面に無線タグを取付し、その面とは反対面に印刷することができる。このため、印刷面の美観やデザイン性を無線タグの取付によって低下させることがないという効果がある。また、無線タグが取付された後に印刷を実行するので、シート材を反転する際にはシート材には印刷がなされておらず、印刷面がシート材反転手段に擦れて印刷面の画質が低下したり、シート材反転手段が汚染されたりすることがないという効果がある。
請求項に記載の無線タグラベル作成装置によれば、請求項記載の無線タグラベル作成装置の奏する効果に加え、シート材の表裏を反転するシート材反転手段と、記憶手段に記憶された取付位置情報および切断位置情報をシート材の裏面に対応する位置情報に変換する位置情報変換手段とを備え、制御手段は、記憶手段に記憶された印刷情報に基づいて印刷を行い、つぎにシート材反転手段によりシート材を反転し、位置情報変換手段により変換された取付位置情報に基づいて無線タグをシート材に取付し、位置情報変換手段により変換された切断位置情報に基づいてシート材を切断するように制御するので、シート材の一方の面に印刷を行い、その印刷面とは反対側に無線タグを取り付けることができる。このため、印刷面の美観やデザイン性を無線タグの取付によって低下させることがないという効果がある。また、無線タグが取付される前に印刷を実行するので、シート材を反転する際にはシート材には無線タグが取付なされておらず、無線タグがシート材反転手段により擦れて脱落することを回避することができるという効果がある。
請求項に記載の無線タグラベル作成装置によれば、請求項記載の無線タグラベル作成装置の奏する効果に加え、シート材の表裏を反転するシート材反転手段と、記憶手段に記憶された取付位置情報をシート材の裏面に対応する位置情報に変換する位置情報変換手段とを備え、制御手段は、記憶手段に記憶された印刷情報に基づいて印刷を行い、つぎにシート材反転手段によりシート材を反転し、位置情報変換手段により変換された取付位置情報に基づいて無線タグをシート材に取付し、つぎにシート材反転手段によりシート材を反転し、記憶手段に記憶された切断位置情報に基づいてシート材を切断するように制御するので、シート材の一方の面に印刷を行い、その印刷面とは反対面に無線タグを取り付けることができる。このため、印刷面の美観やデザイン性を無線タグの取付によって低下させることがないという効果がある。
請求項10記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラムによれば、無線タグ取付手段がシート材上に取付ける無線タグの位置を示す取付位置情報とカッティング手段がシート材を切断する切断位置を示す切断位置情報とに基づいて、シート材上に貼り付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるかを検出する検出ステップと、その検出ステップにより無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に無線タグと切断位置とが重ならないように切断位置情報または取付位置情報を変更する位置情報変更処理ステップとを備えているので、無線タグの取付位置情報と切断位置情報情報とを作成する時や、無線タグラベル作成装置がこれらの情報を入力した時などにおいて、取付した無線タグを誤って切断することを防止するように位置情報を変更することができるという効果がある。
請求項11記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラムによれば、請求項10記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラムの奏する効果に加え、切断位置情報は、シート材を切断する線を示す情報で構成され、位置情報変更処理ステップは、切断位置情報が示す線から無線タグと切断線とが重なる部分の線を削除することにより切断位置情報を変更するものであるので、簡単な処理により無線タグを誤って切断することを回避することができるという効果がある。
請求項12記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラムによれば、請求項10記載の無線タグラベル作成装置用制御プログタムにおいて、切断位置情報は、シート材を切断する線を示す情報で構成され、前記位置情報変更処理ステップは、切断位置情報が示す線を前記無線タグと重ならず、無線タグを囲む線に変更するものであるので、無線タグを切断することなく無線タグの周囲に沿って切断することができるという効果がある。
請求項13記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラムは、無線タグ取付手段がシート材上に取付ける無線タグの位置を示す取付位置情報とカッティング手段がシート材を切断する切断位置を示す切断位置情報とに基づいて、シート材上に取付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるかを検出する検出ステップと、その検出ステップにより無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に無線タグと切断位置とが重なることを表示する表示ステップとを備えているので、使用者に無線タグを切断しないように対処する処置を取らせることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい第1実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施例である無線タグ取付装置1の概観を示す斜視図である。無線タグ取付装置1は、印刷用紙Pに対して印刷を行うと共に、印刷用紙Pに対しRFIDタグTの貼付(取付)を行い更に印刷用紙Pを所望の形状に切断することができるように構成されている。この無線タグ取付装置1は、図1に示すように、略箱状体のプラスチックで形成された装置本体2を備えている。装置本体2の正面視上面右側には、ユーザが印刷の指示などを行うためのプリンタ操作ボタン6と、その操作状態や操作手順が表示される操作パネル表示部5とが設けられている。装置本体2の前面側下方には、奥方に向かって凹設された差込口2aが設けられており、差込口2aには、印刷用紙Pが収納される給紙トレイ8が差し込まれている。
差込口2aの上面2bの幅方向の両端部からは、両側壁2cがそれぞれ立設されており、かかる両側壁2cの後端には後部壁2dが連設されている。後部壁2dは、差込口2aの奥側の端部よりも手前側に配置されており、後部壁2dの下端と、差込口2aの上面2bとの間には、間隙が形成されている。該間隙は、装置本体2の内部から印刷用紙Pを排出する排出口10となっている。排出口10の近傍であって後部壁2dの裏面側には、印刷用紙Pを搬送するための紙送りローラ9が、排出口10に沿って複数箇所に配設されている。
装置本体2の内部には、上記の紙送りローラ9などを駆動して、給紙トレイ8内から差込口2aの上面2bまで印刷用紙Pを搬送する紙送り装置11(図5参照)が内蔵されている。かかる紙送り装置11にて紙送りローラ9が正方向に駆動されると、印刷用紙Pは、紙送りローラ9と差込口2aの上面2bとにより挟持されつつ前面側に向かって送り出され、排出口10から排出される。一方、紙送りローラ9が逆方向に駆動されると、差込口2aの上面2bにセットされた印刷用紙Pは、排出口10から装置本体2の内部へと引き込まれる。尚、印刷用紙Pは、紙送りローラ9や紙送り装置11などの動作により装置本体の幅方向に直交する方向に搬送される。
また、後述するように、この無線タグ取付装置1には、印刷用紙Pの表裏を反転する機構が設けられ、印刷用紙Pの表面または裏面、または両面に印刷およびRFIDタグTの貼付を行うことができる。
また、無線タグ取付装置1は、後部壁2dより前面側であって、差込口2aの上面2bよりも上方に、装置本体2の幅方向に沿って架設されたガイドロッド7と、ガイドロッド7に着脱可能に装着されたヘッドユニット3と、ヘッドユニット3を搭載するキャリッジ15と、印字ヘッド3aと共にキャリッジ15に搭載されるRFID付加装置4とカッティング装置20とを備えている。
キャリッジ15は公知のように、キャリッジモータ(CRモータ)を備えたヘッド移動装置12(図5参照)によりプーリを介して駆動されるベルト13によってガイドロッド7に沿って装置本体2の幅方向(A)に移動可能とされている。
ヘッドユニット3は、その下面が、差込口2aの上面2b上に送出された印刷用紙Pに対し、隙間を有して対向する高さに配設されている。かかるヘッドユニット3の下面には、下方側へ向かってインクを吐出する複数のノズルを有する印字ヘッド3aが形成されている。また、ヘッドユニット3は、印字ヘッド3aへ供給するシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各インクをそれぞれ貯留する着脱可能な4つのインクカートリッジ3b(3b1〜3b4)を有している。このシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各インクを印字ヘッド3aから印刷用紙Pに吐出することにより、フルカラー印刷が実行される。
RFID付加装置4は、RFIDタグTを印刷用紙Pへ取り付けると共に、貼付したRFIDタグTへの情報の書き込みと、貼付したRFIDタグTからの情報の読み出しとを行う装置である。カッティング装置20は、シート材を所望の形状に切断することができる装置で、特許文献2に開示されているように、シート材上にカッター71を下ろした状態でカッター71を移動することにより、その移動された部分が切断され、カッター71を上げた状態で移動した場合には、シート材は切断されないように構成されている。
RFID付加装置4およびカッティング装置20は、ヘッドユニット3と共に、キャリッジ15に搭載されることにより、装置本体2の幅方向に移動可能となっている。これにより、無線タグ取付装置1は、RFID付加装置4およびカッティング装置20を駆動する駆動装置をわざわざ別で設けることなく、RFID付加装置4を装置本体2の幅方向へ移動することができるようになっているのである。従って、無線タグ取付装置1により、印刷用紙Pの任意の位置に、RFIDタグTを取り付けることができるとともに、印刷用紙Pを任意の形状に切断することができる。したがって、シート材に対する無線タグの取付とカッティングとを別々の装置で行う場合に比べて、効率的に無線タグの取付された印刷物を切断することができる。更に、無線タグの取付とカッティングとを別々の装置で行う場合に比べて、取り付ける無線タグと切断形状との組み合わせを間違える危険性を低減できる。特に、無線タグを取り付ける位置に関連付けて切断を行う場合においては、無線タグの取付と切断とを別々の装置で行うよりも、目的の取付位置へ無線タグを取り付けるための位置あわせを容易とすることができ、その結果、取付精度およびカッティング精度を向上させることができる。
図2は、RFID付加装置4の内部構造を示した図である。RFID付加装置4は、ケース体4aの内部に、ラベルテープ50と、このラベルテープ50に保持されるRFIDタグTを印刷用紙Pに取り付けるRFID貼付装置40と、ラベルテープ50を搬送するラベル送り装置43(図5参照)と、RFIDタグTに書き込まれた情報の読み取り及びRFIDタグTへの情報の書き込みを行うRFIDリーダ・ライタ45と、ラベル送り装置43にて駆動される巻取ロール47、巻出ロール48、ラベル送りロール49とを備えている。ケース体4aは、交換可能なカートリッジであり、ラベルテープ50を消費した場合には新たなものと交換でき、また、種類が異なるラベルテープ50のものと交換することができる。
RFIDタグTは、無線ICタグ(Radio Frequency Idetification、RFID)であり、1平方ミリ以下のICチップと内蔵アンテナとを搭載したものである。ICチップには、不揮発性のメモリであるROMや、情報を一時的に記憶するためのメモリであるRAM、さらには、書き換え可能な不揮発性のメモリが搭載されており、情報を不揮発に保持することができる。
このRFIDタグTのメモリに記憶される情報は、内蔵アンテナを介してRFIDリーダ・ライタ45に出力し得る。更に、内蔵アンテナにて受信した情報により、メモリに記憶される情報は書き換えられるようになっている。また、RFIDタグTは、RFIDリーダ・ライタ45から電波を受信すると、電磁誘導などの仕組みで電流を発生するように構成されており、かかる発生電流を駆動電力として動作するためバッテリーを不要としている。
更に、RFIDタグTは、RFIDリーダ・ライタ45以外の無線タグ用のリーダによっても、記憶されている情報が読み出されるようになっており、印刷用紙Pの閲覧者などは、無線タグ用のリーダにて、印刷用紙Pに取付されたRFIDタグTから情報を取得することができる。
また、無線タグ取付装置1においても、RFIDリーダ・ライタ45により、RFIDタグTに記憶される情報の読み取りを実行し得、RFIDリーダ・ライタ45にて読み取られたRFIDタグTの情報は、操作パネル表示部5に表示される。
ケース体4aの底面の略中央部には、ケース体4aの内部と外部とを連通する穿設口4a1が形成されており、RFID貼付装置40は、この穿設口4a1に対向する位置に配設されている。この穿設口4a1は、ラベルテープ50の搬送経路上に形成されており、RFID貼付装置40は、穿設口4a1上に搬送されたラベルテープ50のRFIDタグTを、穿設口4a1からケース体4aの外部に押出する。
ラベルテープ50は、帯状の基材に複数のRFIDタグTを所定間隔で固定したものであり、RFIDタグTを内側にしてロール芯に巻回された状態で巻出ロール48に装着されている。巻出ロール48はラベルテープ50を巻き出す(送出する)ためのロールである。巻出ロール48に対し、図中矢印Aで示した搬送方向の下流側には、ラベルテープ50を巻き取るための巻取ロール47が設けられている。巻取ロール47には、ラベルテープ50の先端が固定された着脱可能なロール芯が装着されており、ラベル送り装置43により巻取ロール47が順方向(図2において時計回り)に回動されることにより、ロール芯にラベルテープ50が巻回される。RFIDタグTは、RFID貼付装置40により穿設口4a1において印刷用紙Pに取付されるので、巻取ロール47にはRFIDタグTが存在しないラベルテープ50が巻き取られることとなる。
ラベル送りロール49は、外周面をケース体4aの底面に当接するゴムロールで形成されており、穿設口4a1の近傍において、穿設口4a1より上流側に配置された第1ロール49aと、穿設口4a1より下流側に配置された第2ロール49bとを備えている。かかる第1ロール49aと第2ロール49bとにより、ラベルテープ50は、穿設口4a1近傍において浮き上がりが防止された状態に規制され、ケース体4aの底面上を搬送される。尚、巻取ロール47、巻出しロール48、ラベル送りロール49によって、ラベルテープ50に負荷されるテンションは調整されており、穿設口4a1近傍においてラベルテープ50は弛みのない状態で搬送される。また、巻出しロール48、ラベル送りロール49は、巻取ロール47の駆動に従動して回動するように構成しても良く、各々がそれぞれラベル送り装置43にて駆動されるように構成されても良い。
RFIDリーダ・ライタ45は、RFID貼付装置40の後方側(ラベルテープ50の搬送方向に対して上流側)に隣接して設けられており、アンテナ46を内蔵している。RFIDリーダ・ライタ45は、アンテナ46を介して、RFIDタグTとの間で情報の送受信を行い、RFIDタグTに記憶される情報の読み取りと、RFIDタグTへの情報の書き込みを行う一般的な装置である。ケース体40の内部には、このRFIDリーダ・ライタ45に近接して、RFIDリーダ・ライタ45からの電波を遮蔽するシールド板44が設けられている。ケース体40の内部において、RFIDリーダ・ライタ45からの電波を受信し得る電波受信領域は、シールド板44の配設位置より下流側に形成され、シールド板44の配設位置より上流側にはRFIDリーダ・ライタ45からの電波が非受信となる非受信領域が形成される。また、シールド板44の配設位置より下流側(電波受信領域)には、次に取り付ける1のRFIDタグTのみが配置されるようになっている。
RFIDリーダ・ライタ45によるRFIDタグTへの情報の書き込みは、取付動作がある場合には印刷用紙PへRFIDタグTを取付した後、各ロール47〜49の回動を停止した状態で引き続いて実行される。このため、RFIDリーダ・ライタ45から送信された情報(電波)は、印刷用紙Pに取付された1のRFIDタグTに受信され、ケース体40の内部の他のRFIDタグTに受信されることはない。
図3は、ラベルテープ50の構成を詳細に示した図である。図3(a)は、ラベルテープ50の上面図であり、図3(b)は、断面図である。図3(a)、図3(b)ともに、ラベルテープ50は展開した状態で図示している。図3(a)、図3(b)に示すように、ラベルテープ50は帯状の基材に、上面視正方形に形成されたRFIDタグTが周期的に配置されたものであり、RFIDタグTは、ラベルテープ50の長手方向に沿って、一列に配列されている。帯状の基材は、両面に粘着性を有する粘着テープ52の両面にセパレータ51(内側セパレータ51、外側セパレータ52)を貼り合わせて形成された3層構造を有している。
内側セパレータ51aは、ラベルテープ50がロール状に巻回された場合に内周側に配設されるセパレータであり、ロール状に巻回されたラベルテープ50が互いにブロッキングすることを防止するためのものである。この内側セパレータ51aには、予め、打ち抜き加工により略正方形状の打ち抜き窓54aが所定間隔毎に形成されており、打ち抜き窓54aから粘着テープ52が露出する態様となっている。各打ち抜き窓54aは、同じ大きさで形成されると共に、RFIDタグTの大きさを基準として、縦横ともRFIDタグTの外形寸法より大きく形成されている。RFIDタグTは、この内側セパレータ51aに設けられた打ち抜き窓54a内に配設され、粘着テープ52の接着力にて固定されている。
外側セパレータ51bは、ラベルテープ50の搬送時に、ラベルテープ50がケース体40の底面などへ接着することを防止するために設けられたセパレータである。この外側セパレータ51bにも、内側セパレータ51aに設けられた打ち抜き窓54aと同様の打ち抜き窓54bが形成され、打ち抜き窓54bから粘着テープ52が露出する態様となっている。各打ち抜き窓54bは、打ち抜き窓54aと断面方向に同じ位置に形成されている。また、粘着テープ52には、打ち抜き窓54a(打ち抜き窓54b)と断面方向に同じ位置において、打ち抜き窓54a(打ち抜き窓54b)と同じ形状を描画するミシン目53が形成されている。
尚、本実施例では、RFIDタグTの貼付に際し、RFIDタグTをラベルテープ50から分離するための切断部がミシン目53にて形成されているが、該切断部をハーフカットで形成しても良い。また、ミシン目53は略正方形に形成されているが、打ち抜き性を向上させるべく4角にRを設けても良い。更に、RFID貼付装置40にラベルテープ50を所定形状に打ち抜くためのトムソン刃などを設けた場合には、ミシン目53を非形成としても良い。
加えて、ラベルテープには、両面に粘着層を形成したRFIDタグTを一方の粘着層にてテープ基材(セパレータ)に仮止めした態様のものを用いても良い。かかる構成のラベルテープによれば、セパレータの背面からRFIDタグTを印刷用紙Pに圧着してセパレータ側とは反対側に形成された粘着層にてRFIDタグTを印刷用紙Pに取付した後、セパレータを巻き取ることによりセパレータからRFIDタグTを剥離させることにより、RFIDタグTを取り付けることができる。RFIDタグTのセパレータへの粘着力が印刷用紙Pに対する粘着力よりも相対的に強くなる場合には、RFIDタグTのセパレータからの剥離が困難となるので、本実施例のように切断によって、RFIDタグTをラベルテープ50から分離する方がより好ましい。
図4は、RFID貼付装置40によるRFIDタグTの貼付動作を示した図である。RFID貼付装置40は、RFID貼付装置40の外形を形成するケーシング40aと、円柱状に形成された押出部40bとを備えている。押出部40bは、円柱の軸方向にスライド可能にケーシング40aの内部に保持される一方、円柱の軸方向は上下方向(ラベルテープ50の断面方向)に一致されている。また、押出部40bは、その円柱の軸方向に沿った一方の端部が、ケーシング40aの底面側から突出した状態でケーシング40aに収納されており、ケーシング40aから突出した側の端面は、ケース体4aの穿設口4a1に対峙している。
RFIDタグTの貼付実行時には、上記したラベル送り装置43の駆動により、RFIDタグTが、ケース体4aに設けられた穿設口4a1の上面にセットされる。従って、穿設口4a1に対峙する押出部40b(の端面)とRFIDタグTとが互いに対峙する位置関係となる(図4(a))。
RFIDタグTが穿設口4a1の上面に位置決めされた状態で、押出部40bは、図示および説明を省略するソレノイドより下方側、即ちラベルテープ50に向かってスライドする。ここで、ラベルテープ50は、外側セパレータ51bをケース体4a側とし、その上方に粘着テープ52、さらに粘着テープ52の上方にRFIDタグTが積層された状態で配置されている。押出部40bの直径は、打ち抜き窓54a(打ち抜き窓54b)の内寸よりも小さく形成され、また、ケース体4aの穿設口4a1は、打ち抜き窓54a(打ち抜き窓54b)よりも大きく形成されている。このため、押出部40bは、スライド動作によって、RFIDタグTの上面に当接した後(図4(b))、打ち抜き窓54a内を通過して、RFIDタグTを押出しつつ下方へとスライドする。RFIDタグTへの押圧により、ミシン目53にて粘着テープ52は断裂され、1個体のRFIDタグTがラベルテープ50から分離される。ラベルテープ50から分離されたRFIDタグTは、押出部40bにて差込口2aの上面2bにセットされた印刷用紙Pに所定時間圧着され、粘着テープ52の粘着力により印刷用紙Pに固定される(図4(c))。その後、押出部40bは、反押出方向にスライドされ、ケーシング40a内に収納される(図4(d))。これによりRFIDタグTの貼付動作が完了する。
貼付動作の完了後は、RFIDリーダ・ライタ45による情報の書き込みが実行され、その後、印刷用紙Pの搬送と、ラベルテープ50の搬送とが実行される。これにより、ケース体4aの穿設口4a1の上面には、新たなRFIDタグTがセットされる。
図5は、無線タグ取付装置1の電気回路構成の概略を示すブロック図である。図5に示すように、無線タグ取付装置1を制御するための制御装置は、演算装置であるCPU32と、そのCPU32により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶した書き換え不能な不揮発性のメモリであるROM33と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM34とを備えている。後述するフローチャートのプログラムは、制御プログラムの一部として、ROM33内に記憶されている。
CPU32は、印字タイミング信号およびリセット信号を生成し、各信号を後述のインクジェットヘッド装置36へ転送する。また、CPU32は、RFID付加装置4、操作パネル表示部5、プリンタ操作ボタン6、紙送り装置11、ヘッド移動装置12カッティング装置20、入力インターフェース35などに接続されており、各装置とこのCPU32とは、制御データなどの送受を行う。更に、無線タグ取付装置1には、印刷用紙Pの先端を検出するペーパセンサやキャリッジの原点位置を検出する原点センサなどのセンサ(図示を省略)が設けられており、かかるセンサについてもCPU32に接続されている。
RAM34は、RFID情報メモリ34aと、印刷情報メモリ34bと、カット情報メモリ34cと、カットフラグ34dとを備えている。RFID情報メモリ34a、印刷情報メモリ34bおよびカット情報メモリ34cは、インターフェース35を介してパーソナルコンピュータPC100から受信したRFID情報60a、印刷情報60bおよびカット情報60cをそれぞれ記憶するメモリである。
RFID情報メモリ34aは、無線タグ取付装置1にて印刷用紙Pに取り付けるRFIDタグTに関する情報であるRFID情報60aを記憶している。このRFID情報60aは、取り付けるRFIDタグT毎にそれぞれ用意される情報であり、RFIDタグTに書き込まれる書込情報とRFIDタグTの貼付位置を示す取付位置情報との2種類の情報で構成されている(図6参照)。
書込情報は、RFIDリーダ・ライタ45によってRFIDタグTに書き込まれる(記憶させる)情報である。RFIDタグTに書き込まれた書込情報は、RFIDタグTにおいて、書き換え可能な不揮発性のメモリに記憶され、RFIDタグTから読み出し可能な情報として保持される。本実施例においては、RFIDタグTを取り付ける対象物は、印刷用紙Pであり、RFIDタグTにはその印刷用紙Pに印刷される印刷表示に関連する情報が記憶される。書込情報はこの印刷表示に関連する情報を有しており、RFIDリーダ・ライタ45にて書込情報が書き込まれることにより、RFIDタグTは、印刷表示に関連する情報を保持するものとなる。
取付位置情報は、印刷用紙Pの紙面上のポイントを示す座標データであって、印刷用紙Pの幅方向の位置を示すX座標データと、印刷用紙Pにおいて幅方向に直交する方向(搬送方向)の位置を示すY座標データとを備えている。無線タグ取付装置1は、RFIDタグTを取り付ける場合、このRFID情報メモリ34aに記憶されるX座標データに基づいて(キャリッジ15によって)RFID付加装置4を印刷用紙Pの幅方向に移動させることにより、印刷用紙Pの紙面上における幅方向に対するRFIDタグTの貼付位置の位置決めを行っている。また、RFID情報メモリ34aに記憶されるY座標データに基づいて印刷用紙Pを幅方向に直交する方向に搬送することにより、印刷用紙Pの紙面上における搬送方向に対するRFIDタグTの貼付位置の位置決めを行っている。CPU32は、取付位置情報に基づいて、RFIDタグTが印刷用紙Pに取付されるように、取付の制御を行うので、取付位置情報の数分、RFIDタグTが1ページの印刷用紙Pに取付される。
印刷情報メモリ34bは、PC100から送信された印刷情報60bを記憶するためのメモリである。印刷情報60bは、印刷用紙Pに印刷する図形や文字などを表す画像情報(印刷データ)や、印刷の実行に際して必要な各種情報にて構成されており、後述する印刷処理に際して、この印刷情報メモリ34bに記憶される印刷情報60bは、インクジェットヘッド装置36に送信される。
カット情報メモリ34cは、PC100から送信されたカット情報60cを記憶するためのメモリである。カット情報60cは、カッティング装置20を制御するための情報で、データの種類には、カッター71の移動先の座標(X、Y)を示すデータと、カッター71を下ろすように指示するデータと、カッター71を上げるように指示するデータとにより構成される。
カッター71の移動先の座標を示すデータは、印刷用紙Pの紙面上の座標にカッター71を移動するように指示するデータであって、印刷用紙Pの幅方向の位置を示すX座標データと、印刷用紙Pにおいて幅方向に直交する方向(搬送方向)の位置を示すY座標データとを備えている。CPU32は、このX座標データに基づいて(キャリッジ15によって)カッター71を印刷用紙Pの幅方向に移動させることにより、印刷用紙Pの紙面上における幅方向に対するカッター71の位置決めを行う。また、このY座標データに基づいて印刷用紙Pを幅方向に直交する方向に搬送することにより、印刷用紙Pの紙面上における搬送方向に対するカッター71の位置決めを行う。尚、カッター71を下ろした状態で印刷用紙Pまたはキャリッジ15が移動されると、その軌跡が切断され、その切断される線分をカット線(切断線)という。
無線タグ取付装置1は、入力インターフェース35を介してPC100から制御データ60を受信した場合、割り込み処理によって情報の受信を行い、受信した情報を一旦、RAM34の受信バッファエリア(図示を省略)に記憶するように構成されている。CPU32にて、RAM34の受信バッファエリアに受信情報が記憶されていることが認識されると、所定のタイミングで、1ページ分のRFID情報60aと印刷情報60bとカット情報60cとが上記のRFID情報メモリ34aと印刷情報メモリ34bとカット情報メモリ34cにそれぞれ書き込まれる。
カットフラグ34dは、貼付したRFIDタグTとカット線とが重なるか否かを検出する際に用いられるフラグである。カッター71を下ろすコマンドを読み出した場合にこのカットフラグをオンとし、カッター71を上げるコマンドを読み出した場合にこのカットフラグをオフに設定する。カッター71を下ろした状態でカッター71を移動した場合に印刷用紙Pが切断されるので、カッター71を下ろした状態を表すカットフラグがオンのとき、カッター71が移動される軌跡と取付されるRFIDタグTの座標とが参照され、RFIDタグTをカッター71が切断する怖れがあるかが判断される。
インターフェース35は、外部に接続されるパーソナルコンピュータPC100などから送信される制御データを受信するインターフェースで、USB(Universal Serial Bus)やセントロニクスなどの規格が使用される。
紙送り装置11は、紙送りローラ9などの各ローラを駆動させて印刷用紙Pを搬送する搬送モータ(LFモータ)と、該LFモータを動作させるためのLFモータ駆動回路とを備え、CPU32からの指示に基づいて、印刷用紙Pの搬送を実行する装置である。
ヘッド移動装置12は、キャリッジ15を動作させるCRモータと、CRモータを駆動するためのCRモータ駆動回路とを備え、CPU32からの指示に基づいて印字ヘッド3aまたはRFID貼付装置40を、印刷用紙Pの所定のポイントへ移動させるための装置である。
ヘッドユニット3は、CPU32からの指示に基づいて文字や画像を印刷用紙P上に形成するためのインクを噴射する装置で、図示しない制御用回路を備え、ヘッド移動装置12の移動するタイミングに同期し、各色のインクを噴射するヘッドからインクが吐出される。
RFID付加装置4に備えられたRFID貼付装置40は、紙送り装置11およびヘッド移動装置12の動作タイミングに応じて、CPU32により制御される。詳細には、RFIDタグTを取り付けるには、RFIDタグTを取り付ける印刷用紙Pの所定のポイントがRFID貼付装置40に対向する位置にセットされた場合、即ち、紙送り装置11およびヘッド移動装置12による印刷用紙Pの搬送が終了したタイミングで、RFID貼付装置40による取付動作が指示される。また、RFIDタグTの貼付動作が終了すると、CPU32により、RFIDリーダ・ライタ45によるRFIDタグTへの書込情報の送信動作が指示され、かかる送信動作の終了により、ラベル送り装置43にラベルテープ50の巻取り動作が指示される。
カッティング装置20は、RAM34のカット情報メモリ34cに記憶されたカット情報60cに基づいて、CPU32により制御され、印刷用紙Pを所定の形状に切断する装置で、カッター71を印刷用紙Pに対して上げ下げするアクチュエータを設けている。
図16は、アクチュエータにより駆動されるカッター部材の先端部の断面図であり、カッター部材は、印刷用紙Pを切断する刃先71aを有するカッター71と、そのカッター71を装着する棒状のカッター取付部74と、そのカッター取付部74を保持するカッターホルダ73とにより構成されている。カッター71は、カッター取付部74の一方の端部にネジ75により取付けられている。カッター取付部74の他端は、軸を形成しカッターホルダ73の下端に設けられた凹部77の開口部に装着されたベアリング76の内輪に挿嵌されるとともに上端は円錐形に形成され、その先端が凹部77の底面に当接して自在に回転するように構成されている。
カッター71の刃先71aは、カッター取付部74の回転軸72に対しオフセットaが形成されているため、カッターホルダ73が移動すると、カッター71は印刷用紙Pからの抵抗を受け、常に抵抗が最も少なくなるようにカッター71にトルクが作用し、カッター71は、カッターホルダ73の進行方向と平行な方向へ回転され、シート材を切断することができる。
CPU32から「カッターを上げる」または「カッターを下げる」制御データを入力すると、アクチュエータが作動し、カッター71を上下する。カッター71を下げた状態でカッター71または印刷用紙Pが移動されるとその移動された線分の印刷用紙Pが切断され、カッター71を上げた状態でカッター71または印刷用紙Pが移動されても印刷用紙Pは切断されない。
RFID情報60aに基づいてRFIDタグTを印刷用紙Pに取付し、次にカット情報60cに基づいて印刷用紙Pを切断する場合、誤ってRFIDタグTを切断する怖れがある。そこで、貼付したRFIDタグTを切断することを回避するため、PC100からRFID情報60aとカット情報60cを受信した場合には、RFID情報60aに基づいて取り付けるRFIDタグTとカット情報60cに基づいて切断を行うカット線とが重なるかを検出する。RFIDタグTとカット線が重なる場合には、RFID情報60aの取付位置情報あるいはカット情報60cを変更してRFIDタグTを切断する怖れがある旨を表示手段に表示する。詳細は、後述する。
操作パネル表示部5は、各種パラメータなどが表示される。特に、RFID情報60aとカット情報60cが入力された際、RFID情報60aに基づいて取付されるRFIDタグTがカット情報60cに基づいてカッティング装置20により切断される怖れがある場合には、CPU32によりこの操作パネル表示部5に警告を表示することによりユーザに報知される。
プリンタ操作ボタン6は、ユーザにより操作が行われるもので、上述の通り、印刷用紙Pのいずれの面に、印刷等の処理を実行するかを設定したり、手動で印刷用紙Pを排出するよう指示する場合に操作され、操作された状態はCPU32により検出される。
図6は、PC100から送信された情報であってRAM34のRFID情報メモリ34aと印刷情報メモリ34bとカット情報メモリ34cに記憶される内容を模式的に表示したテーブル60を示した図である。PC100からは、1枚の印刷用紙Pに対応するデータ群を1単位として送信されており、CPU32は、この1単位のデータ群ごとに、RAM34のRFID情報メモリ34a、印刷情報メモリ34bおよびカット情報メモリ34cへの情報の書込を実行する。
テーブル60には、かかる1単位のデータ群の内、RFID情報メモリ34aに書き込まれたRFID情報60a、印刷情報メモリ34bに書き込まれた印刷情報60bおよびカット情報メモリ34cに書きこまれたカット情報60cが示されている。
RFID情報60aは、取付位置情報と書込情報との2種類のデータで構成されており、各RFID情報60aにおいて、それぞれ1の取付位置情報と1の書込情報とが対応つけられている。取付位置情報は、X座標データとY座標データとにより構成される座標データであって、印刷用紙Pに対する座標(X,Y)で表されている。テーブル60には、3つの座標データ、貼付座標(X1,Y1)、貼付座標(X2,Y2)、貼付座標(X3,Y3)が表示されており、各座標データに対応する3つのRFIDタグTの貼付の指定されている。また、各座標データには、それぞれ書込情報1、書込情報2、書込情報3が対応つけられている。このため、各座標データの示すポイントに貼付されたRFIDタグTには対応する書込情報がそれぞれ書き込まれる。
書込情報は、印刷表示に関連する情報であり、PC100においては、書込情報と対応関係にある印刷表示の表示位置(近傍)に、RFIDタグTが貼付されるように取付位置情報が決定され、該書込情報と該取付位置情報とが対応つけられて登録されている。これにより、印刷表示と、RFIDタグTの貼付位置と、RFIDタグTの保持する情報とに整合性が付与されている。
RFIDタグTに保持させる印刷表示に関連する情報が、印刷用紙Pに印刷された一部分の印刷表示に対応するものである場合、その情報が、印刷表示のいずれの部分に対応しているかを示す必要があるが、RFIDタグTの外観からは、記憶されている情報の内容は判別できない。このため、本実施例においては、RFIDタグTが保持する情報に対応する印刷表示部分に、該RFIDタグTを取り付けることにより、印刷表示部分(印刷内容)と、RFIDタグTの貼付位置と、RFIDタグTに記憶される情報とに整合性を持たせ、印刷用紙Pに取付されたRFIDタグTから、RFIDタグT近傍に表示された印刷表示に関連する情報を取得できるようにしているのである。言い換えれば、取付されたRFIDタグTに記憶される情報が印刷表示のいずれの部分に対応しているか(RFIDタグTに記憶される情報の内容)を利用者に感覚的に把握させることができるようになっている。
印刷情報60bは、ヘッダ情報と画像情報との2種類のデータで構成されており、ヘッダ情報は、印刷時に必要な各種設定を示すデータであって、「印刷データの高さ」、「印刷データの幅」、「印刷データの解像度(X方向)」、「印刷データの解像度(Y方向)」、「印刷パス数」、「印刷方向」を指示するための各種データを備えている。CPU32は、印刷情報メモリ34bに記憶される画像情報(印刷データ)の印刷を、該印刷情報メモリ34bに記憶されるかかるヘッダ情報に基づいて実行(インクジェットヘッド装置36に指示)する。
また、印刷情報60bの1ページの画像情報は、第1〜第n行の印刷ライン毎に分割されたライン印刷データ群にて形成されており、各ライン印刷データは、それぞれ、印刷サイズを示す印刷サイズデータと、印刷する画像に対応する印刷データとを備えている。印刷サイズデータは、シアンデータサイズ、マゼンタデータサイズ、イエローデータサイズ、ブラックデータサイズの4種類のデータにて構成されている。また、印刷データもシアンデータ、マゼンタデータ、イエローデータ、ブラックデータの4種類のデータにて構成され、フルカラー印刷に対応したデータとなっている。
カット情報60cは、上述の通り、カッター71の移動先の座標を示すデータとカッター71を上げるように指示するコマンドとカッター71を下ろすように指示するコマンドとにより構成されている。 CPU32は、これらのデータを順次読出し、処理を行うことにより印刷用紙Pが所望の形状に切断される。「カッターを上げる」または「カッターを下げる」コマンドの場合には、カッティング装置20に、カッター71を上げるまたは下げるように制御データを送り、カッター71の移動先の座標(X、Y)を示すデータの場合は、カッター71の上下の状態はそのままで、X座標に応じてヘッド移動装置12を制御し、Y座標に応じて紙送り装置11を制御する。
尚、PC100からは、1枚の印刷用紙Pに対応するデータ群として、必ずしも、RFID情報60aと印刷情報60bとカット情報60cの3者が送信されるとは限られず、所望の処理に応じた情報が送信される。例えば、無線タグ取付装置1にRFIDタグTの貼付と所望の形状の切断のみを実行させたい場合には、RFID情報60aとカット情報60cにみが送信される。また、無線タグ取付装置1において、RFIDタグTに対し、書込情報の書込のみを実行させたい場合には、印刷及び取付の禁止を指示する禁止データがRFID情報60aと共にPCから送信され、該禁止データがRFID情報60aと共にRFID情報メモリ34aに書き込まれる。かかる場合には、座標データ(取付位置情報)は、情報の書込位置を示す書込位置情報となる。
図7は、この無線タグ取付装置1を用いて作成されるサンプルを示すもので、(a)は、星印が2つ印刷され、その周囲を長方形で切り取り、長方形の左隅にRFIDタグTが取付されている。(b)は、星形図形が印刷され、その中央にRFIDタグTが取付され、印刷された星形図形の外周に沿って切り取られる。(c)は、地図(この図では、愛知県を示している)を印刷し、その地図の所定の場所にRFIDタグTが取付され、地図の輪郭に沿って切り取られる。例えば、名所に当る場所にRFIDタグTを取付け、その名所の案内を文字または音声でRFIDタグTに記憶し、その位置にリーダをかざすことにより、その位置に対応する案内を表示させたり、音声により再生させることができる。これらのサンプルが示すように、無線タグ取付装置1を用いることにより、印刷用紙Pに印刷を行い、その印刷内容の位置に応じた場所にRFIDタグTを取付し、さらに印刷用紙Pを印刷内容に応じた形状に切断することができる。
次に、上記のように構成された無線タグ取付装置1において実行される印刷処理を図8、図9および図10に示すフローチャートを参照して説明する。図8は、CPU32により実行される印刷処理のフローチャートである。この印刷処理は、RFID情報60a、印刷情報60bまたはカット情報60cを受信したとき実行される処理である。
まず、処理を行う1頁分のRFID情報60a、印刷情報60b、カット情報60cをRAM34のそれぞれに割り当てられた領域であるRFID情報メモリ34a、印刷情報メモリ34b、カット情報メモリ34cに記憶する(S1)。次に、記憶したRFID情報60aとカット情報60cに基づいて取り付けるRFIDタグTとカット線とが重なるか否かを調べ、重なる場合には重なり処理を行う(S2)。つまり、取り付けるRFIDタグTをカッティング装置が切断して破損する怖れがあるかを判断する処理であって、詳細については後述する。
次に、印刷情報メモリ34bに印刷情報60bが記憶されているか否かを確認し(S3)、印刷情報メモリ34bに印刷情報60bが記憶されている場合は、(S3:Yes)、その印刷情報60bに基づいて印刷処理を実行する(S4)。この処理は、印刷データの各行毎の各色毎のデータを印字ヘッドユニットに送信するとともに、紙送り装置11を制御して印刷用紙Pを順次搬送し、ヘッド移動装置を制御して印刷ヘッドを移動することにより印刷を実行する処理である。
1頁分の印刷が終了すると、次にRAM34のRFID情報メモリ34aにRFID情報60aが記憶されているか否かを判断する(S5)。RFID情報60aが記憶されている場合には(S5:Yes)、後述するサブルーチンであるRFIDタグ貼付処理を行い(S6)、RFID情報60aが記憶されていない場合(S5:No)およびRFIDタグTの貼付処理が終了した場合は、RAM34のカット情報メモリ34cにカット情報60cが記憶されているか否かを判断する(S7)。60cが記憶されている場合には(S7:Yes)、後述するサブルーチンであるカッティング処理を行い(S8)、60cが記憶されていない場合(S7:No)およびカッティング処理が終了した場合は、印刷用紙Pを排出し(S9)、このルーチンを終了する。
図9は、サブルーチンであるRFIDタグ取付処理を示すフローチャートである。この処理では、まず、ポインタをRFID情報メモリ34aの最も小さい番地に設定する(S11)。つぎに、ポインタが示す番地に記憶されている取付位置情報のY座標を読出し(S12)、紙送り装置11を駆動して印刷用紙Pの取付位置のY座標が取付位置情報のY座標に位置するように設定する(S13)。
次に、ポインタが示す番地に記憶されている取付位置情報のX座標を読出し(S14)、ヘッド移動装置12を駆動して、RFID貼付装置40のX座標が取付位置情報のX座標に位置するように設定する(S15)。X座標およびY座標の位置設定が完了すると、その位置においてRFID貼付装置40を駆動し、RFIDタグTを取り付けるように制御する(S16)。
次に、RFIDリーダ・ライタを貼付したRFIDタグTの位置に移動し、ポインタが示す番地に記憶され、この取付位置に対応する書込み情報をRFIDリーダ・ライタから出力するように制御する(S17)。この書込み処理が終了するとポインタをつぎのデータに進め(S18)、そのポインタが示す番地に未処理のRFID情報60aが記憶されているか否かを判断する(S19)。未処理のRFID情報60aが存在する場合は(S19:Yes)、S12の処理へ戻り、未処理のRFID情報60aが存在しない場合は(S19:No)、この処理を終了する。
図10は、サブルーチンであるカッティング処理を示すフローチャートである。この処理では、まず、ポインタをカット情報メモリ34cの最も小さい番地に設定する(S21)。つぎに、ポインタが示す番地に記憶されているカット情報60cの種類を判断する(S22)。カット情報60cの種類が、「カッターを上げる」コマンドの場合には、カッターを上げるように指示する制御データをカッティング装置20に送信し(S23)、「カッターを下ろす」コマンドの場合には、カッター71を上げるように指示する制御データをカッティング装置20に送信する(S24)。
カット情報60cの種類がカッター71の移動を指示するデータの場合は、その移動先を示す座標(X、Y)に応じて、紙送り装置11およびヘッド移動装置12を制御する(S25)。このカッター71の移動処理(S25)、カッター71を上げる処理(S23)またはカッター71を下げる処理(S24)が終了した場合は、ポインタを次のカット情報60cの番地に進め(S26)、未処理のカット情報60cが存在するか否かを判断する(S27)。未処理のカット情報60cが存在する場合は(S27:Yes)、S22の処理へ戻り、未処理のカット情報60cが存在しない場合は(S27:No)、この処理を終了する。
このように、本実施例の無線タグ取付装置1によれば、印刷とRFIDタグTの貼付と切断とを一つの装置にて実行でき、また、RFIDタグTを、印刷用紙Pの幅方向にも幅方向に直交する方向(搬送方向)にも任意の位置に取り付けることができる。このため、印刷表示と、RFIDタグTの保持する情報と、RFIDタグTの貼付位置と、切断情報とが関連づけられた形状の印刷物を容易に作成することができる。また、別々の装置にて印刷とRFIDタグTの貼付と切断とを実行する必要がないので、RFIDタグTの貼付された所望の形状の印刷物を効率的に作製できる上、印刷表示とRFIDタグTとの組み合わせの誤りを低減し、且つ、印刷表示に対し予め定められた取付位置へのRFIDタグTの貼付を精度良く実現することができる。
尚、上記実施例においては、印刷処理を実行した後に、RFIDタグTの貼付を行うように構成されたが、RFIDタグTの貼付を行ってから印刷を行うように構成しても良い。これによれば、RFIDタグTの上に印刷がなされることとなり、印刷表示がRFIDタグTによって覆われることがない。
次に、RFIDタグTとカット線との重なり処理について説明する。印刷用紙Pの任意の位置にRFIDタグTを取付し、つぎに印刷用紙Pを任意の形状に切断する場合、誤ってRFIDタグTを切断してしまう怖れがある。
図11は、取り付けるRFIDタグTとカット線が重なる場合の処理方法を模式的に示す図である。ここでは、RFIDタグTが取付された印刷用紙Pを、破線で示す長方形のカット線で切断する場合を示している。(a)は、長方形のカット線の上の辺とRFIDタグTが重なっている様子を示すもので、(b)は、RFIDタグTの位置を移動することにより重なりを回避する処理を示す。ここでは、長方形の中心G(例えば、切り取る図形の重心)の座標に対して、RFIDタグTの位置をΔだけ移動する様子を示し、(c)は、(b)の処理を繰り返すことによりRFIDタグTの外周がカット線と一致する位置まで移動した様子を示す。
一方、(c)、(d)は、カット線を変更することによりRFIDタグTとカット線との重なりを回避する処理を示すもので、(c)は、カット線が最初は、線分A−Bであるものを、RFIDタグTが取付される部分を省き、線分A−Cと線分D−Bとに変更し、RFIDタグTの部分は、切断しないようにする処理を示している。この処理によれば、印刷用紙Pが、連続して所定の形状に切断されないが、RFIDタグTが切断されることは回避される。
(d)は、カット線が最初は、線分A−Bであるものを線分A−CとRFIDタグTの外形を囲む線であるC−E、E−F、F−Dと線分D−Bとに変更する処理である。この処理によれば、RFIDタグTが切断されず、かつカット線を連続して形成することができる。
図12は、RFIDタグTと切断位置とが重なるか否かを検出する処理を説明するフローチャートである。この処理は、無線タグ取付装置1が、入力インターフェース35を介して1頁分の制御データの受信を完了した時、実行される。
まず、受信データの中にRFIDタグT情報60aとカット情報60cとが存在するか否かを確認する(S31)。これらのいずれかのデータが記憶されていない場合は、RFIDタグTを切断する怖れがないのでこの処理を終了する(S31:No)。
受信データの中にRFID情報60aとカット情報60cとが存在する場合は(S31:Yes)、カット情報メモリ34cに記憶されている最初のカット情報60cの番地にポインタを設定する(S32)。つぎにポインタが示す番地のカット情報60cが、「カッターを上げる」、「カッターを下ろす」、「カッターを移動する」のうちいずれのデータかを確認する(S33)。
「カッターを上げる」というデータの場合は、カットフラグ34dをオフにし(S34)、「カッターを下げる」というデータの場合は、カットフラグ34dをオンにして(S35)S41の処理へ進む。尚、カットフラグ34dは、RAMの所定アドレスに設けられた1ビットのメモリで、オンにするとは、「1」に、オフにするとは、「0」に設定することである。
S33の確認処理で、「カッターを移動する」というデータの場合は、そのときのカットフラグ34dがオンか否かを確認する(S36)。カットフラグ34dがオフの場合は(S36:No)、S41の処理へ進む。カットフラグ34dがオンの場合は(S36:Yes)、RFID情報60aをRAMから取得し、そのデータに基づいて取付けられるRFIDタグTの位置を表す座標を取得し、カット情報60cが示すカット線とRFIDタグTとが重なるか否かを確認する(S38)。この確認処理は、例えば、RFIDタグTの輪郭を表す数式をROM33に記憶しておき、RFIDタグTを取り付ける位置が特定された場合に、その数式を印刷用紙P上の座標に変換し、カット線を表す数式とが交点を有するか否かを判断することにより行うことができる。
カット線とRFIDタグTとが重なる場合には(S38:Yes)、重ならないように切断位置情報また取付位置情報を変更するなどの重なり処理を行う(S39)。この重なり処理については、後述する。
つぎに、未処理のRFID情報60aがあるか否かを確認し(S40)、未処理のRFID情報60aがある場合には(S40:Yes)S38の処理へ戻り、ない場合には、ポインタを進め(S41)、未処理のカット情報60cがあるか否かを確認する(S42)。未処理のカット情報60cがある場合には、S32の処理へ戻り(S42:Yes)、未処理のカット情報60cがない場合は(S42:No)この処理を終了いて図8に記載の処理へ戻る。
図13は、カット線とRFIDタグTとが重なる場合の重なり処理を説明するフローチャートである。ここでは、3つの処理方法について説明する。
図13(a)は、RFIDタグTを取り付ける位置を示す取付位置情報を変更する場合の処理を示すもので、まず、カット線が形成する図形の重心の座標Gを求め、RFIDタグTの座標位置をGの方向へΔ(例えば1mm)だけ移動する(S43)。この座標位置において、カット線とRFIDタグTとが重なるか否かを判断する(S44)。重なる場合(S44:Yes)には、再度Δだけ移動し、重ならない場合には(S44:No)その移動した座標をRFIDを取り付ける位置として、RAM34のRFID情報60aを書き換え(S45)この処理を終了する。
図13(b)は、カット情報60cを変更する場合の処理を示すもので、カット情報60cが示す線分が取り付けるRFIDタグTと重なる線分については、まず、カット情報60cが示す線分と取り付けるRFIDタグTの位置の座標とRFIDタグTの輪郭を表す数式などに基づいてカット線とRFIDの輪郭との交点の座標を求める(S46)。例えば、図11(c)に示す場合には、座標CおよびDがが交点である。
次に、これらの交点の座標から、カット情報60cを変更する(S47)。例えば、図11(c)に示す処理の場合には、もとのカット情報60cは、
(1)「カッターを座標Aに移動する」
(2)「カッターを下ろす」
(3)「カッターを座標Bに移動する」である。
これを、
(1)「カッターを座標Aに移動する」
(2)「カッターを下ろす」
(3)「カッターを座標Cに移動する」
(4)「カッターを上げる」
(5)「カッターを座標Dに移動する」
(6)「カッターを下ろす」
(7)「カッターを座標Bに移動する」
に変更する。
図13(c)は、RFID情報60aやカット情報60cの変更は行わず、単に無線タグをカット線が重なることを表示する場合の処理を示すもので、プリンタ操作パネルの表示部5に設けられた表示器にRFIDタグTを切断する怖れがあることを示す文字により表示する(S48)。文字による表示に代えてLEDを点滅したり、音声により警告を発するようにしてもよい。この状態で、ユーザが操作パネルのボタンを操作することにより、処理を中止するようにしてもよいし、印刷およびRFIDの取付だけ行い切断は行わないようにしてもよい。
このように、本発明の無線タグ取付装置1では、RFID情報60aとカット情報60cとを入力した際、RFID情報60aに基づいて貼り付けられるRFIDタグTがカット情報60cに基づいて切断されることがないようにRFID情報60aを変更する、またはカット情報60cを変更する、または、カット線とRFIDタグTとが重なることを表示しユーザに報知するので、RFIDタグが切断されることを回避することができる。
次に、図14と図15とを使用して、第2実施例について説明する。図14は、第2実施例の無線タグ取付装置1の断面図であって、印刷用紙Pの搬送動作を説明する図であり、図15は、第2実施例の無線タグ取付装置1において実行される印刷処理のフローチャートである。尚、第1実施例と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
第2実施例の無線タグ取付装置1は、第1実施例の無線タグ取付装置1に印刷用紙Pを反転するための反転機能が追加されて構成されたものである。図14に示すように、装置本体2の後部には、反転ユニット90が設けられている。第2実施例では、印刷処理に際し、一方の面にRFIDの取付、印刷または切断のいずれかが実行され、印刷用紙Pの表裏を反転して反対面にRFIDの取付、印刷または切断のいずれかが実行される。
図14は、印刷用紙Pの表裏が反転される処理を模式的に示すもので、給紙トレイ8にセットされた印刷用紙Pが、紙送り装置11の駆動によって給紙トレイ8から1枚引き出され(図14(a)、図14(b))、非図示のガイドローラやガイド板に案内されて、内部給紙ローラ18へと供給される。内部給紙ローラ18へと供給された印刷用紙Pは、内部給紙ローラ18の駆動に応じて、装置本体2の前面方向へ押出される。押出された印刷用紙Pは、ペーパセンサを通過して、ヘッドユニット3の下面、即ち印字ヘッド3aに対向する位置に搬送される。そして、印刷用紙Pを装置本体2の前面側へ搬送しつつ印字ヘッド3aを動作させ、印刷用紙Pに対しての印刷、RFIDタグの取付または切断が実行される(図14(c))。一方の面での処理が終了すると、紙送り装置11は、紙送りローラ9を逆方向に回転させ、差込口2aの上面2b上に送出された印刷用紙Pを装置本体2の内部に引きこむ(図14(d))。
引き込まれた印刷用紙Pは、内部紙送りローラ18の下面に当接するように案内され、装置本体2の底面方向へ送給される(図14(e))。そして、内部紙送りローラ18の下面から反転ユニット90の下方側に設けられた導入口92へ向かって列設された非図示の導入ローラに案内され、印刷用紙Pは、反転ユニット90へ導入される。反転ユニット90内においては、印刷用紙Pは、反転ローラ91の下方側からローラの外周を周回して、反転ローラ91の上方側へと送出され、印刷用紙Pの表裏が反転される。そして、反転ユニット90の上方側に設けられた送出口93から、内部紙送りローラ18の上面へと印刷用紙Pは反転された状態で給送され(図14(g))、内部紙送りローラ18の駆動によって、再び、ペーパセンサを通過して、ヘッドユニット3およびRFID付加装置4に対向する位置に搬送される(図14(h))。そして、印刷用紙Pに対し、反対の面に、印刷、RFIDタグTの貼付または切断が実行される。
したがって、まず、印刷用紙Pの一方の面に印刷を行い、つぎに印刷用紙Pの表裏を反転して裏面にRFIDタグTを取付し切断する、あるいは、 印刷用紙Pの一方の面に印刷を行い、つぎに印刷用紙Pの表裏を反転して裏面にRFIDタグTを取付し、もう一度表裏を反転して切断する、あるいは、まず、一方の面にRFIDタグTを取付し、つぎに印刷用紙Pの表裏を反転してその裏面に印刷を行って裏面の状態で切断することなどの処理を行うことができる。
図15は、一方の面にRFIDタグTを取付し、つぎに印刷用紙Pの表裏を反転してRFIDを取付した面の裏面に印刷を行い、その面を切断する場合の制御を示すフローチャートである。まず、受信した1頁分のRFID情報60a、印刷情報60bおよびカット情報60cをRAM34のそれぞれに割り当てられた領域に記憶する(S51)。次に、RAM34のRFIDメモリ34aにRFID情報60aが記憶されているか否かを判断する(S52)。RFID情報60aが記憶されている場合には(S52:Yes)、全てのRFID情報60aについて座標変換を行う(S53)。この座標変換は、印刷面に対して裏面にRFIDタグTを取り付けることになるので、裏面に対応する座標に変換する必要がある。この変換は、X座標は、そのままで、Y座標を印刷用紙Pの縦方向の長さからY座標の値を引いた長さとするものである。
全てのRFID情報60aについてこの変換を行った後、その変換した座標を用いてRFIDタグTの貼付処理を行う(S54)。この取付処理は、図9に示すサブルーチンにより行われる。この1頁分のRFID取付処理が終了すると、印刷用紙Pの表裏を反転し(S55)、RAM34の印刷情報メモリ34bに印刷情報60bが記憶されているか否かを判断する(S56)。印刷情報60bが記憶されている場合には(S56:Yes)、印刷処理を行い(S57)、印刷情報60bが記憶されていない場合(S56:No)および印刷処理が終了した場合は、次にRAM34のカット情報メモリ34cにカット情報60cが記憶されているか否かを判断する(S58)。カット情報60cが記憶されている場合には(S58:Yes)、カッティング処理を行う。(S59)このカッティング処理は、図10に示すサブルーチンにより行われる。カット情報60cが記憶されていない場合(S58:No)およびカッティング処理が終了した場合は、印刷用紙Pを排出し(S60)、この処理を終了する。
このように、印刷用紙Pに対して印刷とRFIDタグTの貼付と切断とを行う場合には、まずRFIDタグTの貼付を行った後に印刷用紙Pを反転して、反対面に印刷を行い更に切断することができる。印刷面とRFIDタグTの貼付面とが印刷用紙Pの同じ面にある場合に、印刷後にRFIDタグTを取り付けると、取付されたRFIDタグTにて印刷表示の一部が隠れてしまい、印刷美観の低下や印刷表示の識別性の低下を招いてしまう。また、RFIDタグTを取付後に印刷を行うと、RFIDタグTの上に直接印刷が行われることとなり、印刷品質の劣化原因となる。しかし、印刷面とは反対面にRFIDタグTを取り付けることにより、かかる不具合を解消できる。また、印刷に先立ってRFIDタグTの貼付を行うと、印刷用紙Pが印刷された状態で装置本体2の内部を移動することがないので、装置本体2の内部の汚染を軽減でき、また、印刷面が擦れることによる印刷品質の低下を抑制できる。
また逆に、まず、印刷を行い、その後に印刷用紙Pを反転して、印刷面とは反対面にRFIDタグTを取付して切断することができる。この場合には、RFIDタグTの貼付前に印刷を行うので、RFIDタグTの貼付にて発生する凹凸に起因して印刷が乱れるといった心配がなく、印刷品質の良好な印刷物を得ることができる。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、インクジェットヘッドなどを搭載したキャリッジをシート材の送り方向とは直交する方向へ移動するものとしたが、いわゆるX−Yプロッタのようにシート材を固定し、キャリッジをシート材の任意の位置へ移動できるようにしてもよい。
また、上記実施例では、印刷装置は、インクジェット方式のものとしたが、サーマル方式や、ドットインパクト方式のものでもよい。
また、上記実施例では、RFID貼付装置40において取付けたRFIDタグTとカット線とが重なるか否かを検出し、重なる場合には重ならないように取付け位置情報を変更するなどの重なり処理を行ったが、この重なり処理は、パーソナルコンピュータなどにおいてRFID情報60aとカット情報60cを作成したとき、実行するようにしてもよい。
また、上記実施例では、RFID貼付装置40は、RFIDタグTを粘着テープ52の粘着力にて印刷用紙Pに取り付ける構成としたが、これに代えて、RFID貼付装置40を、印刷用紙Pにホットメルト系の接着剤を塗布し、その塗布された接着剤によりRFIDタグTを固定するように構成しても良い。また、RFIDタグTを有する基材と印刷用紙Pとに針金等の金属部材を貫通させその貫通させた針金の先端部を折り曲げることによりRFIDタグTを印刷用紙Pに係止する(例えばホッチキスなどの)ように構成しても良い。
また、上記実施例では、カット情報メモリ34cに記憶されるカット情報60cは、外部から受信するものとしたが、印刷情報60bが図形を表すデータ(表やグラフを含む)である場合は、その図形データの輪郭などからカット情報60cを形成するようにしてもよい。
また、上記実施例では、シート材の切断を、RFIDタグTの貼付や印刷の最後に実行するものとしたが、例えば、シート材の切断をミシン目のように切断する場合には、必ずしも最後に行う必要はなく、例えば、印刷の次に切断を行い、最後にRFIDタグTを取り付けるようにしてもよい。
本発明の一実施例であるインクジェットプリンタの概観を示す斜視図である。 RFID付加装置の内部構造を示した図である。 ラベルテープの構成を詳細に示した図である。 RFID貼付装置によるRFIDタグの取付動作を示した図である。 インクジェットプリンタの電気回路構成の概略を示すブロック図である。 RFID情報、印刷情報およびカット情報を示す図である。 本インクジェットプリンタにて作成された一例を示した図である。 RFID貼付装置による印刷用紙への印刷、RFIDタグの貼付および切断動作を説明するフローチャートである。 RFIDタグを貼付するRFID貼付処理を示すフローチャートである。 印刷用紙を切断するカッティング処理を示すフローチャートである。 RFIDタグと切断位置とが重なる場合の処理を模式的に示す図である。 RFIDタグと切断位置とが重なるかを検出する処理を説明するフローチャートである。 RFIDタグと切断位置とが重なる場合の処理を説明するフローチャートである。 印刷用紙の表裏を反転する様子を示す図である。 RFID貼付装置により一方の面にRFIDタグを貼付し、次に印刷用紙の表裏を反転し、印刷を行った後切断する動作を説明するフローチャートである。 カッタヘッドの先端部の断面図である。
符号の説明
1 無線タグ取付装置(無線タグラベル作成装置)
3 ヘッドユニット(印刷手段)
4 RFID付加装置(無線タグ取付手段)
5 操作パネル表示部(報知手段)
11 紙送り装置(駆動手段、シート材駆動手段)
12 ヘッド移動装置(駆動手段の一部、キャリッジ駆動手段)
15 キャリッジ
20 カッティング装置
32 CPU(制御手段)
34 RAM(記憶手段)
40 RFID貼付装置
71 カッター
90 反転ユニット(シート材反転手段)
100 パーソナルコンピュータ
P 印刷用紙(シート材)
T 無線タグ

Claims (13)

  1. 無線タグをシート材に取り付ける無線タグ取付手段と、
    その無線タグ取付手段により無線タグが取付されたシート材を所定の形状に切断するカッティング手段と、
    前記無線タグ取付手段と前記カッティング手段とを一体に搭載するキャリッジと、
    前記キャリッジまたはシート材をシート材の平面に沿う一方向およびその方向と交差する方向へ駆動する駆動手段と、
    前記無線タグ取付手段がシート材に無線タグを取り付ける位置を示す取付位置情報と、前記カッティング手段が前記シート材を切断する位置を示す切断位置情報とを記憶する記憶手段と、
    その記憶手段に記憶された取付位置情報に基づいて前記駆動手段と前記無線タグ取付手段とを制御し、前記記憶手段に記憶された切断位置情報に基づいて前記駆動手段と前記カッティング手段とを制御する制御手段と
    前記記憶手段に記憶された取付位置情報と切断位置情報とに基づいて、シート材上に取付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるか否かを検出する検出手段と、
    その検出手段により無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に、無線タグと切断位置とが重ならないように切断位置情報または取付位置情報を変更する位置情報変更手段とを備えていることを特徴とする無線タグラベル作成装置。
  2. 前記切断位置情報は、シート材を切断する切断線を示す情報で構成され、前記位置情報変更手段は、前記記憶手段に記憶された切断位置情報が示す線から無線タグと切断線とが重なる部分の線を削除することにより前記切断位置情報を変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の無線タグラベル作成装置。
  3. 前記切断位置情報は、シート材を切断する切断線を示す情報で構成され、前記位置情報変更手段は、前記記憶手段に記憶された切断位置情報が示す線を前記無線タグと重ならず、前記記憶手段に記憶された取付位置情報が示す位置を囲む線を示す情報に変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の無線タグラベル作成装置。
  4. 無線タグをシート材に取り付ける無線タグ取付手段と、
    その無線タグ取付手段により無線タグが取付されたシート材を所定の形状に切断するカッティング手段と、
    前記無線タグ取付手段と前記カッティング手段とを一体に搭載するキャリッジと、
    前記キャリッジまたはシート材をシート材の平面に沿う一方向およびその方向と交差する方向へ駆動する駆動手段と、
    前記無線タグ取付手段がシート材に無線タグを取り付ける位置を示す取付位置情報と、前記カッティング手段が前記シート材を切断する位置を示す切断位置情報とを記憶する記憶手段と、
    その記憶手段に記憶された取付位置情報に基づいて前記駆動手段と前記無線タグ取付手段とを制御し、前記記憶手段に記憶された切断位置情報に基づいて前記駆動手段と前記カッティング手段とを制御する制御手段と
    前記記憶手段に記憶された取付位置情報と切断位置情報とに基づいて、シート材上に取付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるか否かを検出する検出手段と、
    その検出手段により無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に、無線タグと切断位置とが重なることを報知するための報知手段とを備えていることを特徴とする無線タグラベル作成装置。
  5. 前記駆動手段は、前記キャリッジを一方向へ駆動するキャリッジ駆動手段と、前記シート材を前記一方向とは交差する方向へ駆動するシート材駆動手段とにより構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の無線タグラベル作成装置。
  6. 前記キャリッジは印刷手段を搭載し、前記記憶手段は、シート材に印刷する印刷情報を記憶するものであって、前記制御手段は、前記印刷情報に基づいて前記駆動手段と前記印刷手段とを制御するものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の無線タグラベル作成装置。
  7. シート材の表裏を反転するシート材反転手段と、
    前記記憶手段に記憶された取付位置情報をシート材の裏面に対応する位置情報に変換する位置情報変換手段とを備え、
    前記制御手段は、前記位置情報変換手段により変換された取付位置情報に基づいて無線タグを取付し、つぎに前記シート材反転手段によりシート材を反転し、前記記憶手段に記憶された印刷情報に基づいてシート材に印刷し、前記記憶手段に記憶された切断位置情報に基づいてシート材を切断するように制御するものであることを特徴とする請求項に記載の無線タグラベル作成装置。
  8. シート材の表裏を反転するシート材反転手段と、
    前記記憶手段に記憶された取付位置情報および切断位置情報をシート材の裏面に対応する位置情報に変換する位置情報変換手段とを備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された印刷情報に基づいて印刷を行い、つぎにシート材反転手段によりシート材を反転し、前記位置情報変換手段により変換された取付位置情報に基づいて無線タグをシート材に取付し、前記位置情報変換手段により変換された切断位置情報に基づいてシート材を切断するように制御するものであることを特徴とする請求項に記載の無線タグラベル作成装置。
  9. シート材の表裏を反転するシート材反転手段と、
    前記記憶手段に記憶された取付位置情報をシート材の裏面に対応する位置情報に変換する位置情報変換手段とを備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された印刷情報に基づいて印刷を行い、つぎにシート材反転手段によりシート材を反転し、前記位置情報変換手段により変換された取付位置情報に基づいて無線タグをシート材に取付し、つぎにシート材反転手段によりシート材を反転し、前記記憶手段に記憶された切断位置情報に基づいてシート材を切断するように制御するものであることを特徴とする請求項に記載の無線タグラベル作成装置。
  10. 無線タグをシート材に取付ける無線タグ取付手段と、その無線タグ取付手段により無線タグが取付けられたシート材を所定の形状に切断するカッティング手段と、前記無線タグ取付手段と前記カッティング手段とを一体に搭載するキャリッジと、前記キャリッジまたはシート材をシート材の平面に沿う一方向およびその方向と交差する方向へ駆動する駆動手段とを備えた無線タグラベル作成装置を制御する無線タグラベル作成装置用制御プログラムにおいて、
    前記無線タグ取付手段がシート材上に取付ける無線タグの位置を示す取付位置情報と前記カッティング手段がシート材を切断する切断位置を示す切断位置情報とに基づいて、シート材上に貼り付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるか否かを検出する検出ステップと、
    その検出ステップにより無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に無線タグと切断位置とが重ならないように切断位置情報または取付位置情報を変更する位置情報変更処理ステップとを備えていることを特徴とする無線タグラベル作成装置用制御プログラム。
  11. 前記切断位置情報は、シート材を切断する線を示す情報で構成され、前記位置情報変更処理ステップは、切断位置情報が示す線から無線タグと切断線とが重なる部分の線を削除することにより前記切断位置情報を変更するものであることを特徴とする請求項10に記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラム。
  12. 前記切断位置情報は、シート材を切断する線を示す情報で構成され、前記位置情報変更処理ステップは、切断位置情報が示す線を前記無線タグと重ならず、無線タグを囲む線に変更するものであることを特徴とする請求項10に記載の無線タグラベル作成装置用制御プログラム。
  13. 無線タグをシート材に取付ける無線タグ取付手段と、その無線タグ取付手段により無線タグが取付けられたシート材を所定の形状に切断するカッティング手段と、前記無線タグ取付手段と前記カッティング手段とを一体に搭載するキャリッジと、前記キャリッジまたはシート材をシート材の平面に沿う一方向およびその方向と交差する方向へ駆動する駆動手段とを備えた無線タグラベル作成装置を制御する無線タグラベル作成装置用制御プログラムにおいて、
    前記無線タグ取付手段がシート材上に取付ける無線タグの位置を示す取付位置情報と前記カッティング手段がシート材を切断する切断位置を示す切断位置情報とに基づいて、シート材上に取付ける無線タグの位置とシート材を切断する切断位置とが重なるか否かを検出する検出ステップと、
    その検出ステップにより無線タグと切断位置とが重なると検出された場合に無線タグと切断位置とが重なることを報知するための報知ステップとを備えていることを特徴とする無線タグ取付装置用処理プログラム。
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