JP2016038484A - 虚像表示装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】映像の表示位置を簡易に切換え可能にした虚像表示装置及び方法を提供する。
【解決手段】虚像表示装置100は、像変換装置10と、虚像形成部材20と、第2変換部40とを備える。ここで、第2変換部40は、像変換装置10を構成する第1変換部12の姿勢の調整によって虚像を表示させる領域を複数の表示エリア間で切り換える。これにより、第1変換部12が大型化又は高コスト化することを抑制しつつ虚像を表示できる領域又は画角を広くすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、頭部に装着して使用するヘッドマウントディスプレイ等の虚像表示装置及び虚像表示方法に関する。
ヘッドマウントディスプレイ型の虚像表示装置として、眼鏡のように装着され、映像光と外界光とを重ねて提示するものが公知となっている(特許文献1等参照)。
ここで、上記のような虚像表示装置において、眼の正面に表示された映像を隅に移動させたり隅に表示された映像を正面に移動させたりできれば、虚像表示装置の使い勝手が向上する。この種の虚像表示装置において、画像の移動量を大きく確保するためは、表示可能領域を広くして表示域を局所的に変更することが考えられる。しかしながら、表示領域を広くすることは容易でなく、表示領域を広くする代償として虚像表示装置が大型化・高コスト化する傾向が生じる。
特開2012−41230号公報
本発明は、映像の表示域を簡易に切換え可能にした虚像表示装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る第1の虚像表示装置は、映像光を射出する第1変換部と、映像光の照射を受けて虚像を形成する虚像形成部材と、第1変換部による映像光の表示エリアを変更する第2変換部とを備える。
上記虚像表示装置では、第2変換部が第1変換部による映像光の表示エリアを変更するので、第1変換部が大型化又は高コスト化することを抑制しつつ虚像を表示できる領域又は画角を広くすることができる。なお、表示エリアには、例えば眼の正面(つまり中央位置)を基本位置として、これを左寄り又は右寄りにシフトさせた変更位置又は周辺位置に設定されるものを含めることができる。
本発明の具体的な側面では、上記虚像表示装置において、第2変換部は、予め設定された複数の表示エリアのいずれかに表示を行わせるように、第1変換部のうち少なくとも一部に対して表示の切替えに対応する操作を行う。
本発明の別の側面では、複数の表示エリアは、主表示エリアと副表示エリアとを含み、第2変換部は、主表示エリア及び副表示エリアの一方から他方への表示の変更を行う。この場合、主表示エリアでの表示を基本とし、一定条件下で副表示エリアにて表示を行うといった動作が可能になる。
本発明のさらに別の側面では、副表示エリアの解像度は、主表示エリアの解像度よりも低い。この場合、主表示エリアには高品位の画像を形成することができ、副表示エリアには簡易な画像を形成できる。
本発明のさらに別の側面では、第1変換部は、高透過モードでの動作に際して、画素間の隙間を広げる。このように、画素間の隙間を広げることにより、外界光の観察が容易になる。なお、高透過モードで画素を間引く際に、併せて解像度を低くすることもできる。
本発明のさらに別の側面では、第2変換部は、省エネモードで動作に際して、前記表示エリアの面積を相対的に狭くする。この場合、省エネルギー動作の実効性を高めることができる。
本発明のさらに別の側面では、第2変換部は、第1変換部の姿勢を変化させることによって、虚像を表示させる領域を切り換える。この場合、第2変換部を簡単な構造にすることができる。
本発明の別の側面では、虚像形成部材は、装着時に装着者の眼前の少なくとも一部を覆う。この場合、少なくとも眼の正面方向に虚像を表示させることができる。
本発明のさらに別の側面では、第1変換部は、装着時に虚像形成部材よりも装着者のこめかみ側に配置される。この場合、第1変換部及び第2変換部を配置する空間を比較的確保しやすくなる。
本発明のさらに別の側面では、第1変換部は、変調された信号光を反射することによって映像光を形成するように走査する走査光学系を有する。この場合、走査光学系からの信号光を虚像形成部材上の所定領域に走査させつつ入射させることにより、虚像形成部材からの折返し光として、虚像の表示を行うことができる。
本発明のさらに別の側面では、第1変換部は、2次元的な映像域から映像光を射出する像形成素子を有する。この場合、第1変換部に形成された像を虚像形成部材等を介して虚像として投影することにより、虚像の表示を行うことができる。
本発明のさらに別の側面では、像形成素子は、照明光を2次元的に変調する光変調素子である。
本発明のさらに別の側面では、像形成素子は、2次元的な発光パターンを形成する発光素子である。
本発明のさらに別の側面では、第1変換部は、虚像形成部材と協働して像形成素子からの映像光を虚像として投影するレンズを有する。
本発明のさらに別の側面では、虚像形成部材は、外界光を透過させ、映像光と外界光とを重ねて装着者に提示する。この場合、シースルー型の虚像形成部材によって、外界像を確認しつつ第1変換部による虚像の観察が可能になる。
本発明のさらに別の側面では、第2変換部の動作に関する装着者からの指示情報を検出するための検出部をさらに備える。この場合、装着者からの指示情報に基づいて第2変換部を動作させ、複数の表示エリア間で表示を切り換えることが可能になる。
本発明のさらに別の側面では、検出部は、装着者の身振り、声、及び視線の少なくとも1つに基づいて、装着者からの指示情報を検出する。この場合、指示情報の入力が簡易になる。
本発明のさらに別の側面では、検出部の検出結果に基づいて第2変換部を動作させることにより、装着者からの指示情報に対応する表示エリアに虚像を表示させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る第2の虚像表示装置は、第1変換部からの映像光を受けて虚像を形成する虚像形成部材を有し、第1変換部に対して種類の異なる2段の制御によって虚像を表示させる領域を変化させる、虚像表示装置。
上記虚像表示装置では、第1変換部に対して種類の異なる2段の制御によって虚像を表示させる領域を変化させるので、一方の種類の制御範囲を拡張するように他方の種類の制御を行うことによって、虚像の表示方向又は表示域を簡易に切り換えることができる。
本発明の具体的な側面では、第1変換部は、虚像を形成するメインアクチュエーターを有し、第1変換部の姿勢を変化させることによって虚像の形成方向を変化させるサブアクチュエーターを備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る第1の虚像表示方法は、第1変換部からの映像光を虚像形成部材で受けることによって虚像を形成する虚像表示方法であって、第2変換部によって第1変換部による映像光の表示エリアを変更する。
上記虚像表示方法では、第2変換部によって第1変換部による映像光の表示エリアを変更するので、第1変換部が大型化又は高コスト化することを抑制しつつ虚像を表示できる領域又は画角を広くすることができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る第2の虚像表示方法は、第1変換部からの映像光を虚像形成部材で受けることによって虚像を形成する虚像表示方法であって、第1変換部に対して種類の異なる2段の制御によって虚像を表示させる領域を変化させる。
本発明の具体的な側面では、上記虚像表示方法において、装着者の身振り、声、及び視線の少なくとも1つに基づいて装着者からの指示情報を検出し、検出した指示情報に対応する表示エリアに虚像を表示させる。
第1実施形態に係る虚像表示装置の外観を示す図である。 (A)は、虚像表示装置の要部構造を説明する図であって基本位置(第1の表示エリア)への投写を説明する図であり、(B)は、変更位置(第2の表示エリア)への投写を説明する図である。 (A)は、虚像形成部材の裏面を説明する図であるとともに、基本位置や変更位置への映像の表示を説明する図である。(B)は、変形例における虚像形成部材の裏面等を説明する図である。 虚像表示装置の回路的な構造を説明するブロック図である。 第1変換部における走査光学系を説明する斜視図である。 (A)及び(B)は、走査光学系及びその周辺機構を説明する側方断面図及び平面図である。 主制御部の構成例を説明するブロック図である。 実施形態に係る虚像表示装置の動作例を説明するフローチャートである。 (A)〜(C)は、装着者からの指示情報を認識するための方法を説明する図である。 (A)及び(B)は、表示の切替え例を説明する図である。 第2実施形態に係る虚像表示装置を示す図である。 図10の虚像表示装置の変形例を示す図である。 第3実施形態に係る虚像表示装置を示す図である。 第4実施形態に係る虚像表示装置を示す図である。 変形例の虚像表示装置の動作を説明する図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る虚像表示装置及び虚像表示方法について詳細に説明する。
図1に示す本実施形態の虚像表示装置100は、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイであり、この虚像表示装置100を装着した観察者となるべき装着者に対して虚像による映像光を認識させることができるとともに、装着者に外界像をシースルーで観察させることができる。
図1において、虚像表示装置100は、半分が省略された状態で示されている。図示の第1表示装置100Aは、虚像表示装置100のうち左眼用の虚像(第三者から見て右側の眼EYに提供する虚像)を形成する部分である。虚像表示装置100は、左眼用の第1表示装置100Aと右眼用の第2表示装置とを一対とするものであるが、第2表示装置は、第1表示装置100Aと同様の構造を有し左右を反転させただけであるので、図示を省略している。なお、第1表示装置100Aは、単独でも虚像表示装置として機能する。
以下、図2(A)等を参照して、第1表示装置100Aの構造の一例について説明することで、虚像表示装置100の構造の一例を説明する。なお、装着時の虚像表示装置100において、装着者の眼EYに対する正面の方向が光軸OAの方向であり、装着者側から光軸OAに平行に前方に向かう方向を+Z方向とし、装着者にとっての上下方向を±X方向とし、左右方向を±Y方向とする。
第1表示装置100Aは、信号光GLを形成するとともに当該信号光GLを反射して走査光SLとして射出する像変換装置10と、像変換装置10から受けた走査光SLの折返し光として映像光PLを形成する虚像形成部材20と、像変換装置10に設けた第1変換部12の少なくとも一部に対して配置的な切替えを行うことにより映像光PLの表示エリアを変更する第2変換部40と、像変換装置10及び第2変換部40を動作させる映像表示処理部91とを備える。像変換装置10及び第2変換部40は、装着者のこめかみKK側又は耳側に配置され、虚像形成部材20は、像変換装置10の鼻NS寄り(+Y側)、かつ、像変換装置10の前方側(+Z側)において、装着者の眼EYの前方(つまり眼前)を全体的に覆うように配置されている。第2変換部40は、切換駆動部であり、像変換部である第1変換部12の角度を所望のタイミングで変化させる意味でサブアクチュエーターと呼ぶことができ、走査光SLの射出方向を大きく変化させる役割を有する。第2変換部(切換駆動部)40は、第1変換部(像変換部)12のうち映像光の形成に必要な機能とは別の状態(具体的には傾斜状態)を調整する部分となっており、より具体的には、第1変換部12の姿勢を調整することによって虚像を表示させる領域又は位置を切り換える部分となっている。換言すれば、第2変換部40の制御と、第1変換部12の制御とは、機能的に種類が異なるものとなっている。つまり、第1変換部12と第2変換部40とにより、種類の異なる2段の制御によって虚像を表示させることになる。第2変換部40、すなわちサブアクチュエーターの動作は、メインアクチュエーターである第1変換部12よりも比較的低速となっている。ここで、第1変換部12が走査型の第1段の制御を行い、第2変換部40がオンオフするスイッチ型の第2段の制御を行うと考えることができる。
第1表示装置100Aのうち、像変換装置10は、不図示の光源を有する信号光形成部11、走査光学系又はイメージャーである第1変換部12、駆動回路を有する素子駆動部である走査系駆動装置13等を備える。信号光形成部11からは、強度変調されたレーザー光である信号光GLが射出され、この信号光GLは、第1変換部12での反射によって2次元的に走査される走査光SLとなる。走査系駆動装置(素子駆動部)13は、第1変換部12を動作させる。つまり、走査系駆動装置13は、第1変換部(走査光学系)12に設けたミラー12aの姿勢を電磁的に変化させることにより、走査光SLの射出角度を既定の立体角の範囲内で高速で変化させる。
虚像形成部材20は、湾曲した板状の部材であり、走査光SLの照射を受ける反射層20aと、反射層20aを支持する支持部材20bとを有する。反射層20aは、例えばホログラムシート、つまり入射光を所望の波面に変換することを可能にする3次元的な屈折率分布を内在させた薄膜状の光学素子である。反射層20aは、第1変換部12で反射された走査光SLから装着者の眼EYに集まる映像光PLを形成する。反射層20aは、虚像形成部材20に入射した走査光SLを対称的な凹面ミラーのように眼EYの方向に一様に向けるだけでなく、反射率を調整することによって、ハーフミラーのように映像光PLを減光しつつ反射するとともに外界光OLを透過させる。なお、支持部材20bは、比較的薄く略一定の厚さを有するので、非可干渉性の外界光OLに対しては反射層20aによる減光以外に殆ど影響を及ぼさないものであり、実質的に視度を有しないものとなっている。結果的に、装着者の眼EYには、虚像のみならず外界からの光も入ることになり、虚像表示装置100は、像変換装置10による映像及び外界像の双方を重畳させて観察可能にするシースルーの構成となっている。
なお、反射層20aついては、支持部材20bの形状の調整や、支持部材20bの像変換装置10に対する配置関係の適正化等によって、単なるハーフミラーに代替させることもできる。
図1に示すように、虚像形成部材20は、フレーム50の上枠50a等に固定され支持されている。虚像形成部材20は、横方向に細長く、装着者の眼EYの前方に配置され眼EYを全体的に覆う大きさを有している。つまり、虚像形成部材20は、眼EYの視野を略覆うように配置されており、虚像形成部材20の輪郭形状又は支持部材20bの形状は、虚像表示装置100の外観に沿った形状を有している。反射層20aは、支持部材20bの中央部に局所的に形成されている。図2(A)に示すように、反射層20aは、像変換装置10の第1変換部12から+Y方向及び+Z方向の中間方向に傾いて照射された標準的な走査光SLを受け、これを反射して映像光PLとして−Z方向にある眼EYに向けることで虚像を形成し、この虚像を装着者に認識させるものとなっている。
図3(A)は、虚像形成部材20の裏面20d側の外観を表しているが、便宜上虚像形成部材20の裏面20dは、装着者の眼EYによる視界を表すものとする。虚像形成部材20の中央には、反射層20aが形成された領域が存在する。第1変換部12が傾斜していない標準的な姿勢(図2(A)参照)である場合、反射層20aの領域に対応する視野内のうち、眼EYの正面方向又は中央方向の基本位置に対応する主表示エリアA1に、映像として主画像G1が表示(正面表示又は中央表示)されている。この主表示エリアA1は、基本的な表示エリア(主設定域)となっている。一方、図2(B)に示すように、第1変換部12が傾斜した特別な姿勢である場合、反射層20aの領域に対応する視野内のうち、眼EYの正面から外れた周辺寄り(具体的にはこめかみKK寄り)の変更位置に対応する副表示エリアA2に、映像として副画像G2が表示(周辺表示)されている。この副表示エリアA2は、追加の表示エリア(副設定域)となっている。ここで、追加の副表示エリアA2は、基本の主表示エリアA1と部分的に重複している。両表示エリアA1,A2には、映像を表示させることができ、映像以外の文字、記号等の情報を表示させることもできる。
なお、主表示エリア(主設定域)A1に表示するときと、副表示エリア(副設定域)A2に表示するときとでは、第1変換部12の走査動作に若干の差を設けて両表示エリアA1,A2に表示される画像に相対的歪みが生じないようにできる。
また、主表示エリア(主設定域)A1に表示するときの解像度と、副表示エリア(副設定域)A2に表示するときの解像度とに差を設けることもできる。例えば副表示エリアA2が凝視の対象とならないという前提で虚像形成部材20を構成する場合、副表示エリアA2の解像度を主表示エリアA1の解像度よりも低くすることができる。この場合、主表示エリアA1には高品位の画像を形成しつつ、副表示エリアA2には簡易な画像を形成できる。
さらに、主表示エリアA1と副表示エリアA2とのいずれを眼EYの正面方向の基準位置又は中央位置に配置するかは、固定的なものではなく、副表示エリアA2を眼EYの正面に配置することができ、主表示エリアA1と副表示エリアA2を殆ど重なるように眼EYの正面に配置することもできる。この際、静止画表示時には、広い主表示エリアA1を用い、光走査密度を高くして高解像度の表示を行わせ、動画表示時には、狭い副表示エリアA2を用い、光走査密度を低くして速度優先の表示を行わせることもできる。
図3(B)は、図3(A)に示す虚像の表示例の変形例を示す図である。この変形例では、副表示エリアA2は、主表示エリアA1と重複しない領域に形成されている。なお、主表示エリアA1と副表示エリアA2との配置関係は、上記の例に限らず、様々に変更できる。例えば、副表示エリアA2を主表示エリアA1の鼻寄り又は眉間寄りに設定することができ、副表示エリアA2を主表示エリアA1の上下又は斜めにずれた位置に設定することもできる。さらに、副表示エリアA2を主表示エリアA1と同等又は狭くする必要はなく、副表示エリアA2を主表示エリアA1よりも広くすることができる。主表示エリアA1や副表示エリアA2は、矩形に限らず、様々な輪郭形状を有するものとできる。
なお、左眼用の第1表示装置100Aにおいて主表示エリアA1の耳側又はこめかみ側に副表示エリアA2が設定又は配置される場合、図示を省略した右眼用の第2表示装置では、原則として主表示エリアA1の鼻側又は眉間側に副表示エリアA2が設定又は配置される。ただし、第2表示装置においては、副表示エリアA2を設定せず主表示エリアA1のみで表示を行うことも可能である。
図3(B)に示す主表示エリアA1や副表示エリアA2において、動作モードに応じて表示サイズを切り換えることができる。例えば、虚像表示装置100に静止画表示モードと動画表示モードとを設定可能であり、静止画表示モードでは、コンピューター画面のような比較的静的な画像を表示し、動画表示モードでは、ビデオその他の動的な画像を表示する場合がある。このような場合において、静止画表示モードのときには、表示エリアA1,A2を標準的に広く設定し、光走査密度を高くして高解像度の表示を行わせる。一方、動画表示モードのときには、表示エリアA1,A2を相対的に狭く設定し、光走査密度を低くして高速で途切れなく変化する表示を行わせる。
その他、虚像表示装置100において、通常動作モードと省エネ動作モードとを設定可能であり、省エネ動作モードでは、虚像表示装置100の表示動作に際しての消費電力を抑える場合がある。このような場合において、通常動作モードのときには、表示エリアA1,A2を標準的に広く設定し、光走査密度を高くして高解像度の表示を行わせる。一方、省エネ動作モードのときには、表示エリアA1,A2を相対的に狭く設定し、光走査密度を低くして低解像度の表示を行わせる。なお、省エネモードでの動作に際しては、複数の表示エリアA1,A2のうち相対的に消費エネルギーが少なくなる方に表示を変更することもできる。
図4を参照して、像変換装置10やその制御系についてより詳細に説明する。像変換装置10は、信号光GLを形成するための信号光形成部11と、光源駆動回路14とを有する。図示の例では、信号光形成部11と第1変換部12とは分離された状態で配置されており、その間を光ファイバーFB及びリレーレンズMLが繋ぐものとなっている。信号光形成部11は、映像光PL(図1等参照)となるべき信号光GLである合成光を形成する。このため、信号光形成部11は、赤(R光)、緑(G光)、及び青(B光)の各色光を発生させる色光源11r,11g,11bと、色光源11r,11g,11bからの各色光を合成するためのダイクロイックミラー等を含む合成光学系11aとを有する。リレーレンズMLは、信号光GLの光束状態を調整する。
映像表示処理部91は、センサー、集積回路等からなり、主制御部95からの指令信号に基づいて、走査系駆動装置13、光源駆動回路14等を介して像変換装置10を動作させることにより、信号光GLや走査光SLを形成する。映像表示処理部91は、主制御部95からの指令信号に基づいて第2変換部40を動作させる役割も有する。
図5に示すように、第1変換部12は、MEMS光スキャナーと呼ばれる走査光学系であり、ミラー12aのほかに、外枠12bと、内枠12cと、支持枠12dと、駆動部12hとを備える。ミラー12aは、バネとして機能するトーションバー12fを介して揺動可能に内枠12cに支持され、内枠12cは、バネとして機能するトーションバー12gを介して揺動可能に外枠12bに支持され、外枠12bは、支持枠12dによって四隅で支持され、支持枠12dは、後述する傾斜切換え機構42の枠体42a(図6(A)参照)に付随する基部42e上に傾斜可能に支持されている。駆動部12hは、支持枠12dの底部に支持されており、図4に示す走査系駆動装置13からの信号を受けて動作し、不図示のコイル等を介してミラー12aに傾斜する力を与える。これにより、z方向に向くミラー12aを、x方向やy方向に周期的に傾けることができ、ミラー12aの法線がxy断面を横切る軌跡を例えばラスターのような2次元的なものとできる。
図4、図6(A)及び6(B)に示すように、第2変換部40は、第1変換部(走査光学系)12を収納するように保持している。第2変換部40は、傾斜切換え機構42と、傾斜切換え駆動部43とを備える。傾斜切換え機構42は、枠体42aと、付勢部42bとを備える。枠体42aの底面42f上には、第1変換部12を揺動可能に支持するための基部42eが固定されている。つまり、枠体42aに支持された第1変換部12の支持枠12d、外枠12b等からなる本体部12pは、基部42eの支点42qに支持されて、枠体42a内でx方向やy方向に傾斜可能になっている。枠体42aと第1変換部12との間には、4つの板バネ状の弾性部材12mが延びている。各弾性部材12mは、一端側で支持枠12dの下部に固定され、他端側で枠体42aの内周部に固定されている。このため、第1変換部12の本体部12pは、これに外力が働かない場合、図示の状態(つまり基準位置の状態)に維持され、これに外力が働いた場合、図6(A)において右側又は左側に傾斜した状態(つまり傾斜位置の状態)になる。付勢部42bは、マグネット42iとコイル42jとを備える。ここで、マグネット42iは、支持部材42kを介して枠体42aの内周部に固定されている。マグネット42iは、所定の極性に配置されている。一方、コイル42jは、第1変換部12の支持枠12dの周囲に巻回された状態で固定されている。コイル42jに適当な電流を流すと、マグネット42iからの作用によって、第1変換部12の本体部12pは、基準位置で正立した状態から±x側に傾斜した状態になり、ミラー12aの法線がz方向に平行な状態から+x寄り又は−x寄りに傾斜した状態となる。
図4に示すように、第1表示装置100Aは、像変換装置10や第2変換部40のほかに、カメラ67と、主制御部95とを備える。カメラ67は、マイクロレンズと固体撮像素子とを組み合わせたものである。カメラ67は、フレーム50の眉間に対向する位置等において埋め込むように固定されており、虚像形成部材20の正面方向の画像を取得する。カメラ67の視野は、虚像表示装置100を装着した装着者の視野よりも一回り狭くなっている。主制御部95は、カメラ67から取得した画像に画像処理を施して必要な画像情報を取得する際の演算処理等を行う。ここで、カメラ67は、虚像表示装置100の装着者からの画像的な指示情報を検出するための検出部として機能する。具体例では、装着者からの指示情報として、装着者の身振り(例えば手の運動)が用いられる。
図7は、主制御部95を説明するブロック図である。主制御部95は、操作入力部62と、記憶部63と、インターフェース64と、制御処理回路61とを備える。操作入力部62は、キー、タッチパネル、スイッチ等からなり、装着者の操作や指示を入力するためのものとなっている。記憶部63は、ROM、RAM、ハードディスクその他のストレージデバイス等によって構成されている。インターフェース64は、制御処理回路61に対してコンテンツの提供元となる種々の外部機器を接続するためのものであり、外部機器には、パーソナルコンピューター、携帯端末、ゲーム端末等が含まれる。制御処理回路61は、記憶部63を構成するストレージデバイスに格納されたコンピュータープログラムを読み出して実行することにより、オペレーティングシステム、アプリケーションソフト等の動作を可能にしている。
主制御部95に付随して、カメラ67のほかに、9軸センサー68、マイク69等も設けられている。9軸センサー68は、3軸の加速度、3軸の角速度、及び3軸の地磁気を検出するモーションセンサーである。9軸センサー68は、カメラ67と同様にフレーム50に固定されており、装着者が虚像表示装置100を装着しているときは、装着者の頭部の動きを示す検出信号を出力する。これにより、装着者の頭部の速度、加速度、回転等を含む各種動作を検出することができる。9軸センサー68は、虚像表示装置100の装着者からの視線等に付帯させた指示情報を検出するための検出部として機能させることができる。マイク69は、装着者が発生する音声を検出する。マイク69は、虚像表示装置100の装着者からの音声的な指示情報を検出するための検出部として機能させることができる。
なお、主制御部95は、図4に示す第2表示装置100Bと兼用のものとなっている。つまり、右眼用の第2表示装置100Bは、像変換装置10、虚像形成部材20等を含む本体部分90のほかに、映像表示処理部92と主制御部95とを備える。
以下、図8を参照して、虚像表示装置100の一動作例について説明する。まず、制御処理回路61は、カメラ67を動作させて撮影を行わせ画像としての撮像データを取り込んで記憶部63に保管する(ステップS11)。この際、制御処理回路61は、9軸センサー68の検出出力に基づく画像処理により、装着者の頭部の捻りや傾きといった運動を相殺するような補正を撮像データに対して施すことができる。
次に、制御処理回路61は、ステップS11で取得した撮像データから差分データを演算する(ステップS12)。ここで、差分データとは、隣接する画素間に関する階調情報である。例えば特定色の対象の画素と、これに対して特定方向(周囲を含む)に関して隣接する同一色の画素との差の絶対値を求め、対象の画素を順次変更することで、差分データとして、同一色に関して階調差が2次元的な分布として得られる。差分データについては、色ごとに決定する必要はなく、例えば各色を平均化した明度情報のみに基づいて差分データを決定することができる。さらに、差分データは、明度差に限らず、HSVその他の色相に関連するパラメーターを含むようなものとすることもできる。
次に、制御処理回路61は、ステップS12で算出した差分データにおいて、差分が所定の閾値以下の一連の画素データをグループ化して輪郭を捕捉し、捕捉した輪郭を記憶部63に保管する(ステップS13)。つまり、互いに差分の値が少ない隣接する画素を1つの領域として画素のグループ化を行う。このグループ化された画素が一定以上の数(つまり面積)を有する場合、その外周(外周及び内側)を輪郭として捕捉する。この場合、単一のグループに限らず複数のグループが得られ、複数の輪郭が捕捉される場合もある。
図9(A)は、カメラ67によって取り込まれる画像の一例を示している。カメラ67の撮像領域CRは、装着者の眼EYの動きを含めた視野VRよりも狭く略中央に設定されている。装着者は、虚像表示装置100に指示情報を入力したい場合、視野VRの撮像領域CR内に自身の手Yhを入り込ませる。これにより、背景SCに前景としての手Yhを重ねた画像つまり撮像データを取り込むことができる。図9(A)のような画像を撮影した場合、手Yhだけでなく、背景SCの山、木の輪郭が捕捉されることになる。
なお、以上で説明した輪郭の捕捉は、単なる例示であり、階調情報だけでなく、公知のエッジ抽出処理等の様々な輪郭切出し方法を用いることができる。また、小さな輪郭については、隣接する大きな輪郭と合体させることもできる。
次に、制御処理回路61は、ステップS13で捕捉した輪郭が、前回に比較して十分移動し、或いは十分変形したか否かを判断する(ステップS14)。なお、前回の処理で輪郭が捕捉されていない場合、ステップS14に進むことなく、ステップS11に戻ってステップS13までの処理を繰り返す。輪郭が移動したか否かは、例えば重心座標を算出しその変化を追うことで可能になる。つまり、重心座標の変化が所定の閾値を超えた場合、捕捉した輪郭が顕著に移動したと判断できる。また、輪郭形状が変形又は変化したか否かは、前回捕捉した輪郭との差分をとることで可能になるが、この場合、輪郭の移動成分も含まれるものとなる。輪郭形状の変化については、輪郭を構成する複数の特徴成分をパラメーター化し、これらの特徴成分に関する特徴的パラメーターの変動を追跡することによって数値的に解析することもできる。
ステップS14で把握済み輪郭が移動又は変形したと判断された場合(ステップS14でY)、制御処理回路61は、記憶部63の参照輪郭記憶部63aから対比形状として記憶済みの手輪郭を読み込む(ステップS15)。その一方、把握済み輪郭の移動や形状変形がないとされた場合(ステップS14でN)、一旦処理を終了する。把握済み輪郭の移動や形状変形がない場合、図9(A)に示す背景SCが取り込まれている可能性が高い。このような移動や形状変形がない場合には、装着者の手Yhが動いていない場合も含まれると考えられるが、手Yhが動いていない場合は装着者の指示がないことを意味し、手Yhが撮像領域CRに入って出て行く動きは必ず検出されるので、問題は生じない。
図9(B)は、記憶部63の参照輪郭記憶部63aに対比形状として記憶済みの手輪郭を例示する。参照輪郭記憶部63aには、親指を開いて人差し指を伸ばした手Yhの輪郭A01に相当するデータ、人差し指だけを伸ばして他の指を折り曲げた手Yhの輪郭A02に相当するデータ、人差し指及び中指を伸ばして他の指を折り曲げた手Yhの輪郭A03に相当するデータ等が2次元的なパターンデータとして記憶されている。
次に、制御処理回路61は、ステップS13で1つ以上捕捉できた輪郭と、ステップS15で読み込んだ記憶済みの手輪郭とを対比し、その一致・不一致を判断する(ステップS16)。この際、拡大縮小等の画像処理によって捕捉した輪郭と記憶済みの手輪郭との相対サイズを調整しつつ、輪郭を構成する線分又は曲線の類似性又は近似性を判断する。輪郭の一致・不一致を判断する際には、輪郭を構成する複数の特徴成分をパラメーター化してこれらの特徴成分パラメーターの変動を追跡することによって数値的に解析することもできる。なお、複数の輪郭が捕捉されている場合、上記のような処理が複数回繰り返される。
ステップS17で把握済み輪郭が記憶済みの手輪郭と一致すると判断した場合(ステップS16でY)、制御処理回路61は、対応する把握済み輪郭が装着者の手Yhを読み込んだものであると判断する(ステップS17)。具体的には、手認識が完了したことを表す記憶部63中の認識フラグ63bを1にセットする。認識フラグが1である場合、ステップS13で捕捉した特定の輪郭が手Yhであると判断されたことを意味し、認識フラグが0である場合、ステップS13で捕捉した特定の輪郭が手Yhででないと判断されたことを意味する。なお、認識フラグが0である場合、つまり把握済み輪郭が記憶済みの手輪郭と一致しないとされた場合(ステップS16でN)、一旦処理を終了する。
次に、制御処理回路61は、ステップS17で一致と判断された特定の把握済み輪郭(動く手Yhの輪郭)の軌跡をチェックする(ステップS18)。特定の把握済み輪郭の軌跡は、例えば輪郭の重心位置の移動や、人差し指の先端のような特徴部分の移動を数値化することによって決定できる。具体的には、前回の処理又はそれ以前の処理でステップS11〜S17までの処理が繰り返され、特定の把握済み輪郭(動く手Yhの輪郭)が得られている場合、手Yhの輪郭の画素上での移動量が分かるので、その移動量を記憶部63の目標輪郭用の移動データ部63dに保管し、移動量の変化も同移動データ部63dに経時変化データとして蓄積する。これにより、特定の把握済み輪郭(動く手Yhの輪郭)について、経時的に増加する軌跡を記録することができる。
なお、軌跡のチェック中は、人差し指の先端のような特徴部分に対応させて、画像の対応部分に重ねてこれとともに移動するマークを重ねて表示させることもできる。つまり、拡張現実(Augmented Reality)に関する表示技術を応用することになる。
図9(C)は、ステップS18で取得される軌跡を例示する。図示の例では、軌跡TRの初期部分T1で撮像領域CR内に急速に入り込み、第2段階T2で揺らぐようにゆっくり移動し、第3段階T3で水平方向に直線的に高速で移動し、第4段階T4で揺らぐようにゆっくり移動している。
次に、制御処理回路61は、ステップS18でチェックした軌跡が指示入力を示す所定条件を満たすか否かを判断する(ステップS19)。具体的には、図9(C)に示す軌跡TRにおいて第3段階T3に相当する部分が存在するか否かを判断する。つまり、軌跡TRが撮像領域CRの右から左へ高速で移動する第3段階T3を有する場合、装着者が映像を左へ移動させることを要求する指示(以下「左移動の指示」)と判断し、左移動の指示を受け付けたことを表す記憶部63中の指示フラグ63cを+1にセットする。なお、図示を省略しているが、軌跡TRが撮像領域CRの左から右へ高速で移動する段階を有する場合、装着者が映像を右へ移動させることを要求する指示(以下「右移動の指示」)と判断し、右移動の指示を受け付けたことを表す記憶部63中の指示フラグ63cを−1にセットする。
なお、移動の指示は、上記の手法に限らず様々なものを用いることができる。例えば最も移動が大きな区間のベクトルの大きさ及び向きが所定の条件を満たす場合、指示入力を示す所定条件を満たすと判断し、移動が大きな区間のベクトルの向きによって移動の方向が左か右かの判断を行うことができる。また、複数の動きを組み合わせたものである場合に、所定条件を満たすと判断してもよい。具体的には、所定以上の縦方向の動きの後に連続して(例えば1秒以内に)より大きな横方向の移動があった場合、その横方向の移動の指示があったと判断するといった具合である。
次に、制御処理回路61は、ステップS19で所定条件を満たす指示入力があったと判断した場合、映像表示処理部91に表示位置の切換えを指令し、第2変換部40を適宜動作させて第1変換部(走査光学系)12の姿勢を調整し、走査光SLの虚像形成部材20に向けての射出方向を装着者が希望する方向に変化させる表示位置の切換えを行う(ステップS20)。つまり、第2変換部40は、制御処理回路61の制御下で、予め設定されている複数の表示エリアA1,A2のいずれかに表示を行わせるように、第1変換部12に対して表示の変更又は表示の切替えに対応する操作を行う。具体的には、例えば図3(A)及び3(B)において、主表示エリアA1に表示が行われている場合において、制御処理回路61が指先指示認識部61aとして左移動の指示を確認した場合、制御処理回路61は、第2変換部40を適宜動作させることにより、主表示エリアA1の画像を副表示エリアA2に移動させ、或いは主表示エリアA1の表示を消して副表示エリアA2に設定その他のメニュー画面等である別画像を表示させることができる。逆に、例えば図3(A)及び3(B)において、副表示エリアA2に表示が行われている場合において、制御処理回路61が指先指示認識部61aとして右移動の指示を確認した場合、制御処理回路61は、第2変換部40を適宜動作させることにより、副表示エリアA2の画像を主表示エリアA1に移動させ、或いは副表示エリアA2の表示を消して主表示エリアA1に別画像を表示させることができる。
図10(A)及び10(B)は、ステップS20における表示位置の切換えを具体的に図示したものである。この場合、装着者の手Yhの指示により、元は視野FL内の右側の設定域又は表示エリアに投写されていた画像GAが視野FL内の左側の設定域又は表示エリアに移動している。
以上では、装着者の身振りとして片方の手Yhの移動をチェックしたが、両方の手、光るロッド等を用いてもよく、操作入力部62から直接的に指示を入力してもよい。
以上では、画像認識技術を用いて第2変換部40を動作させ、複数の表示エリアA1,A2間で表示を切り換えているが、装着者の視線を利用して装着者からの指示情報を検出することもできる。
具体的には、9軸センサー68の検出信号を利用して装着者の頭部の各種動作を検出することができるので、装着者の視線の変化を間接的にチェックすることができる。装着者の視線又は頭部が特定の動き方を示す場合、例えば図9(C)に示す軌跡TRと同様であれば、制御処理回路61は、視線指示認識部61bとして、装着者から左移動の指示を受けたと判定することができる。なお、9軸センサー68は、装着者の首の動き、例えば±X方向又はY軸周りの縦運動や、±Y方向又はX軸周りの横運動を識別して検出することができ、これらを視線の動きに変換できる。ただし、9軸センサー68に代えて眼EYの画像を取得するカメラを設け、眼球すなわち視線の動きを直接的にチェックすることもできる。具体的には、例えば眼球すなわち視線が装着者の顔の正面方向に向いていることを検出した場合、副表示エリアA2に画像が表示されているときは、主表示エリアA1に画像を移動させる切替えを行い、眼球すなわち視線が装着者の顔の正面方向に対して左寄りに向いていることを検出した場合、主表示エリアA1に画像が表示されているときは、副表示エリアA2に画像を移動させる切替えを行うといった動作が可能になる。
また、マイク69の検出信号を利用して装着者の声を検出すれば、装着者の声の音声分析によって装着者からの指示情報を検出することもできる。具体的には、「左移動」、「右移動」等の音声が検出された場合、制御処理回路61は、音声指示認識部61cとして、その指示内容に従って主表示エリアA1と副表示エリアA2との間で画像の切換えを行うことができる。
以上では、装着者の指示を待ち或いは視線を検出して第2変換部40を動作させることにより、第1変換部12の姿勢を定常的に保ちつつ複数の表示エリアA1,A2間で表示の切替えを行っているが、時分割で第2変換部40を動作させることもできる。つまり、所定時間間隔で主表示エリアA1への表示と、副表示エリアA2への表示とを繰り返すこともできる。上記所定時間間隔が短い場合、主表示エリアA1への表示と、副表示エリアA2への表示とが並列的に行われていると知覚させることができる。
本実施形態の虚像表示装置100によれば、第2変換部40が第1変換部12の姿勢の調整によって虚像を表示させる領域を複数の表示エリアA1,A2間で切り換えるので、第1変換部12が大型化又は高コスト化することを抑制しつつ虚像を表示できる領域又は画角を広くすることができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係る虚像表示装置について説明する。なお、本実施形態に係る虚像表示装置は、第1実施形態に係る虚像表示装置100の変形例であり、特に説明しない場合、第1実施形態の虚像表示装置100と同様である。
図11に示すように、本実施形態に係る虚像表示装置において、像変換装置10を構成する第1変換部12は、像形成素子又は光変調素子である透過型の液晶表示パネル112aと、平板状の照明部112bと、投写レンズ112cとを備える。液晶表示パネル(光変調素子)112aは、平板状であり、2次元的な映像域から映像光PLを射出する。液晶表示パネル112aは、液晶層を透明電極を形成した一対の光透過性基板で挟んだ構造を有し、一方の光透過性基板側に形成した透明電極が画素パターンでマトリックス状に形成されている。一対の光透過性基板の外側には、一対の偏光フィルターが配置されており、透過光を2次元的なパターンで光変調することができる。照明部112bは、LED、OLED等の発光素子によって形成され、2次元的に均一な照明光GLを液晶表示パネル112aに向けて射出する。投写レンズ112cは、例えば平行化レンズであり、照明部112bによって照明された液晶表示パネル112aを通過した変調光としての映像光PLを、図2(A)に示す虚像形成部材20に入射させる。そして、投写レンズ112cは、虚像形成部材20と協働して液晶表示パネル(光変調素子)112aからの映像光PLを虚像として投影する。
本実施形態の場合も、装着者からの指示に関する認識技術(図8等参照)を用いて傾斜切換え機構42を組み込んだ第2変換部40を動作させ第1変換部12の本体部分12pの姿勢を変化させることができる。これにより、虚像を表示させる領域を、装着者の意志を反映して、例えば図3(A)に示す2つの表示エリアA1,A2間で自在に切り換えることができる。
図12は、図11に示す像変換装置10の変形例を示す。この場合、液晶表示パネル112aに代えて自発光型の表示パネル(発光素子)212aが用いられ、図11の照明部112bが省略されている。自発光型の表示パネル212aとしては、例えばOLEDと呼ばれる有機EL素子等からなる自発光型表示デバイスを用いることができる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態に係る虚像表示装置について説明する。なお、本実施形態に係る虚像表示装置は、第1実施形態に係る虚像表示装置100の変形例であり、特に説明しない場合、第1実施形態の虚像表示装置100と同様である。
図13に示すように、本実施形態に係る虚像表示装置において、像変換装置10を構成する第1変換部12は、像形成素子又は光変調素子であるDMDパネル312aと、照明部312bと、投写レンズ312cとを備える。DMDパネル(光変調素子)312aは、平板状であり、2次元的な映像域から映像光PLを射出する。DMDパネル312aは、デジタルミラーデバイスとも呼ばれ、多数のマイクロミラーを2次元的に配列したものであり、個々のマイクロミラーの傾斜角の調整によって投写レンズ312cが配置された正面方向に画像に対応する光を取り出すことができる。照明部312bは、LED等の光源のほかにレンズを備えて構成され、2次元的に均一な照明光GLをDMDパネル312aに向けて射出する。投写レンズ312cは、例えば平行化レンズであり、照明部312bによって照明されたDMDパネル312aで反射された変調光としての映像光PLを、図2(A)に示す虚像形成部材20に入射させる。そして、投写レンズ312cは、虚像形成部材20と協働してDMDパネル(光変調素子)312aからの映像光PLを虚像として投影する。
本実施形態の場合も、装着者からの指示に関する認識技術(図8等参照)を用いて傾斜切換え機構42を組み込んだ第2変換部40を動作させ第1変換部12の本体部12pの姿勢を変化させることができる。これにより、虚像を表示させる領域を、装着者の意志を反映して、例えば図3(A)に示す2つの表示エリアA1,A2間で自在に切り換えることができる。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態に係る虚像表示装置について説明する。なお、本実施形態に係る虚像表示装置は、第1実施形態に係る虚像表示装置100の変形例であり、特に説明しない場合、第1実施形態の虚像表示装置100と同様である。
図14に示すように、本実施形態に係る虚像表示装置において、像変換装置10を構成する第1変換部12は、像形成素子又は光変調素子である反射型の液晶表示パネル412aと、照明部112bと、投写レンズ112cと、偏向ビームスプリッター412dとを備える。液晶表示パネル(光変調素子)412aは、平板状であり、2次元的な映像域から映像光PLを射出する。液晶表示パネル412aは、液晶層を透明電極を形成した光透過性基板とミラー基板とで挟んだ構造を有し、光透過性基板側に形成した透明電極が画素パターンでマトリックス状に形成されている。光透過性基板の外側には、偏光フィルターが配置されており、反射光を2次元的なパターンで光変調することができる。偏向ビームスプリッター412dは、照明部112bからの照明光GLを液晶表示パネル412aに導き、液晶表示パネル412aからの映像光PLを投写レンズ112cに導く。投写レンズ112cは、照明部112bによって照明された液晶表示パネル412aで反射された変調光としての映像光PLを、図2(A)に示す虚像形成部材20に入射させる。そして、投写レンズ112cは、虚像形成部材20と協働して液晶表示パネル(光変調素子)412aからの映像光PLを虚像として投影する。
本実施形態の場合も、装着者からの指示に関する認識技術(図8等参照)を用いて傾斜切換え機構42を組み込んだ第2変換部40を動作させ第1変換部12の本体部12pの姿勢を変化させることができる。これにより、虚像を表示させる領域を、装着者の意志を反映して、例えば図3(A)に示す2つの表示エリアA1,A2間で自在に切り換えることができる。
この発明は、上記の各実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
上記実施形態に係る虚像表示装置100では、サブアクチュエーターを構成する付勢部42bがマグネット42iやコイル42jを含む電磁的なものであるとしたが、付勢部42bをピエゾ素子等で形成することもできる。
以上では、虚像表示装置100を装着したユーザーが虚像を表示させる領域を複数の表示エリアA1,A2のうち所望の1つに切り換えているが、ユーザーの意思表示とは関係なく虚像を表示させる領域を変更することができる。例えばカメラ67が正面方向から急速に近づく物体を検出した場合のように、危険や異常を検出した場合、主表示エリアA1に表示されていた画像を副表示エリアA2に移動させることができる。さらに、ユーザーが歩行していることを検出した場合、画像を副表示エリアA2に表示させることを原則とすることができる。この場合において、例えばユーザーの意思表示があったときは、副定域A2に表示されていた画像を主表示エリアA1に移動させる設定とすることもできる。
図15は、第1実施形態に係る虚像表示装置の変形例の動作を説明する図である。主表示エリアA1に画像を表示している場合(ステップS51でY)、制御処理回路61は、記憶部62を参照して、装着者の指示等によって高透過モードが設定されているか否かを確認する(ステップS52)。高透過モードが設定されている場合(ステップS52でY)、制御処理回路61は、映像表示処理部91,92に指令を出力し、画素間の隙間を広げる画像処理を行わせる(ステップS53)。つまり、高透過モードでは、映像表示処理部91,92にドット抜きによって画素を間引くような画像処理を行わせる。結果的に、映像光PLの輝度が下がって解像度が低くなるが、画素間の隙間が広がることで、外界光OLの透過率を相対的に高めることができる。
なお、以上では、主表示エリアA1に画像を表示している場合に(ステップS51でY)、映像光PLについて画素間の隙間を広げるような画像処理を行わせたが(ステップS53)、副表示エリアA2に画像を表示している場合においても、映像光PLについて画素間の隙間を広げるような画像処理を行わせることができる。
また、上記実施形態では、虚像形成部材20が装着者の眼前を全体的に覆っているが、虚像形成部材20は、眼前の隅の部分等を部分的に覆うものであってもよい。
信号光形成部11において、光ファイバーFB等は不要であり、色光源11r,11g,11bから第1変換部12に直接的に信号光GLを入射させることもできる。
上記実施形態では、第1変換部12の姿勢を第2変換部40によって変化させているが、第1変換部12の後段(つまり虚像形成部材20側)に第1変換部12の一部として小さなミラーを設け、このミラーの姿勢変更によって、複数の表示エリアA1,A2のうち所望の1つに切り換えて表示を行わせることができる。
虚像形成部材20の支持部材20bは、可視光を透過させる透過性の部材であるが、無色透明である必要はなく、外界光OLに対して着色又は減光する作用を有していてもよい。或いは、支持部材20bを略無色透明とし、支持部材20bの外界側に減光又は着色のためのフィルターを着脱可能に固定することができる。
10…像変換装置、 11…信号光形成部、 12…第1変換部、 12a…ミラー、 12d…支持枠、 12h…駆動部、 12m…弾性部材、 13…走査系駆動装置、 14…光源駆動回路、 20…虚像形成部材、 20a…反射層、 20b…支持部材、 40…第2変換部、 42…傾斜切換え機構、 42a…枠体、 42b…付勢部、 42i…マグネット、 42j…コイル、 42k…支持部材、 43…傾斜切換え駆動部、 50…フレーム、 50a…上枠、 61…制御処理回路、 62…操作入力部、 63…記憶部、 64…インターフェース、 67…カメラ、 68…9軸センサー、 69…マイク、 90…本体部分、 91,92…映像表示処理部、 95…主制御部、 100…虚像表示装置、 100A,100B…表示装置、 A1…主表示エリア、 A2…副表示エリア、 A01,A02,A03…輪郭、 EY…眼、 FL…視野、 G1…主画像、 G2…副画像、 GL…照明光、 GL…信号光、 NS…鼻、 OA…光軸、 OL…外界光、 PL…映像光、 SL…走査光

Claims (23)

  1. 映像光を射出する第1変換部と、
    映像光の照射を受けて虚像を形成する虚像形成部材と、
    前記第1変換部による映像光の表示エリアを変更する第2変換部と
    を備える、虚像表示装置。
  2. 前記第2変換部は、予め設定された複数の表示エリアのいずれかに表示を行わせるように、前記第1変換部のうち少なくとも一部に対して表示の切替えに対応する操作を行う、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記複数の表示エリアは、主表示エリアと副表示エリアとを含み、前記第2変換部は、前記主表示エリア及び前記副表示エリアの一方から他方への表示の変更を行う、請求項2に記載の虚像表示装置。
  4. 前記副表示エリアの解像度は、前記主表示エリアの解像度よりも低い、請求項3に記載の虚像表示装置。
  5. 前記第1変換部は、高透過モードでの動作に際して、画素間の隙間を広げる、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記第2変換部は、省エネモードで動作に際して、前記表示エリアの面積を相対的に狭くする、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  7. 前記第2変換部は、前記第1変換部の姿勢を変化させることによって、虚像を表示させる領域を切り換える、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  8. 前記虚像形成部材は、装着時に装着者の眼前の少なくとも一部を覆う、請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  9. 前記第1変換部は、装着時に前記虚像形成部材よりも装着者のこめかみ側に配置される、請求項8に記載の虚像表示装置。
  10. 前記第1変換部は、変調された信号光を反射することによって映像光を形成するように走査する走査光学系を有する、請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  11. 前記第1変換部は、2次元的な映像域から映像光を射出する像形成素子を有する、請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  12. 前記像形成素子は、照明光を2次元的に変調する光変調素子である、請求項11に記載の虚像表示装置。
  13. 前記像形成素子は、2次元的な発光パターンを形成する発光素子である、請求項11に記載の虚像表示装置。
  14. 前記第1変換部は、前記虚像形成部材と協働して前記像形成素子からの映像光を虚像として投影するレンズを有する、請求項11から請求項13までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  15. 前記虚像形成部材は、外界光を透過させ、映像光と外界光とを重ねて装着者に提示する、請求項1から請求項14までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  16. 前記第2変換部の動作に関する装着者からの指示情報を検出するための検出部をさらに備える、請求項1から請求項15までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  17. 前記検出部は、装着者の身振り、声、及び視線の少なくとも1つに基づいて、装着者からの指示情報を検出する、請求項16に記載の虚像表示装置。
  18. 前記検出部の検出結果に基づいて前記第2変換部を動作させることにより、装着者からの指示情報に対応する表示エリアに虚像を表示させる、請求項16及び17のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  19. 第1変換部からの映像光を受けて虚像を形成する虚像形成部材を有し、
    前記第1変換部に対して種類の異なる2段の制御によって虚像を表示させる領域を変化させる、虚像表示装置。
  20. 前記第1変換部は、虚像を形成するメインアクチュエーターを有し、
    前記第1変換部の姿勢を変化させることによって虚像の形成方向を変化させるサブアクチュエーターを備える、請求項19に記載の虚像表示装置。
  21. 第1変換部からの映像光を虚像形成部材で受けることによって虚像を形成する虚像表示方法であって、
    第2変換部によって前記第1変換部による映像光の表示エリアを変更する、虚像表示方法。
  22. 第1変換部からの映像光を虚像形成部材で受けることによって虚像を形成する虚像表示方法であって、
    前記第1変換部に対して種類の異なる2段の制御によって虚像を表示させる領域を変化させる、虚像表示方法。
  23. 装着者の身振り、声、及び視線の少なくとも1つに基づいて装着者からの指示情報を検出し、検出した指示情報に対応する表示エリアに虚像を表示させる、請求項21及び22のいずれか一項に記載の虚像表示方法。
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