JP2016037944A - 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の軸受構造。 - Google Patents

内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の軸受構造。 Download PDF

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【課題】複リンク式ピストンクランク機構において、構成の複雑化を伴わずにコントロールシャフト軸受部17の確実な潤滑を行う。
【解決手段】クランクシャフト軸受部12には、メインベアリングメタル41を介してクランクシャフト9が支持される。クランクシャフト軸受部12の内周面には、シリンダブロック側油溝33及びメインベアリングキャップ側油溝34が互いに連続するよう形成される。シリンダブロック側油溝33には、オイルギャラリからクランクシャフト軸受部12に至るブロック内油通路27が接続される。メインベアリングキャップ側油溝34には、クランクシャフト軸受部12から複リンク式ピストンクランク機構のコントロールシャフト7を支持するコントロールシャフト軸受部17に至るキャップ内油通路28が接続される。
【選択図】図3

Description

本発明は、複リンク式ピストンクランク機構のクランクシャフトの軸受構造に関する。
例えば、特許文献1には、内燃機関におけるピストンクランク機構として、クランクシャフトのクランクピンに支持されたロアリンクと、このロアリンクの一端部とピストンピンとを連結するアッパリンクと、ロアリンクの他端部とコントロールシャフトの偏心軸部とを連結するコントロールリンクと、を備えた複リンク式ピストンクランク機構が開示されている。
このような複リンク式ピストンクランク機構では、クランクシャフトとコントロールシャフトとをそれぞれ回転可能に支持する必要がある。そのため特許文献1では、シリンダブロックのバルクヘッドとメインベアリングキャップとの間でクランクシャフトを支持するとともに、メインベアリングキャップの下側にコントロールシャフトベアリングキャップを取り付け、メインベアリングキャップとコントロールシャフトベアリングキャップとの間でコントロールシャフトを支持するようにした軸受構造が開示されている。
そして、上記コントロールシャフトベアリングキャップは、複数個のベアリングキャップを機関前後方向に延びたビーム部でもって梯子状に連結したベアリングビーム構造をなしており、ビーム部内に形成されたオイルギャラリからコントロールシャフト軸受部にそれぞれ潤滑油が供給される構成となっている。
特開2004−116434号公報
しかしながら、この特許文献1のようにビーム部内を通してコントロールシャフト軸受部に潤滑油供給を行う構成では、コントロールシャフトベアリングキャップをベアリングビーム構造とすることが必須となり、設計の自由度が少ない。また、オイルギャラリを備えたベアリングビーム構造となるため、構成が複雑化するという問題がある。
本発明に係る内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の軸受構造は、シリンダブロックとメインベアリングキャップとで構成されるクランクシャフト軸受部にクランクシャフトを回転可能に支持するメインベアリングメタルと、複リンク式ピストンクランク機構のコントロールシャフトを回転可能に支持するコントロールシャフト軸受部と、を有し、上記クランクシャフト軸受部の内周面に、周方向に沿って油溝が形成されている。そして、上記油溝には、オイルギャラリから上記クランクシャフト軸受部に至るブロック内油通路と、上記クランクシャフト軸受部から上記コントロールシャフト軸受部に至るキャップ内油通路とが接続されている。
本発明によれば、シリンダブロックのオイルギャラリからクランクシャフト軸受部を経由してコントロールシャフト軸受部へ潤滑油が供給されるので、コントロールシャフトベアリングキャップを必ずしもビーム構造とする必要がなく、設計の自由度が高くなるとともに、油路の構成が簡素となる。
本発明が適用される複リンク式ピストンクランク機構の概略構成を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の軸受構造の概略を示す断面図。 クランクシャフト軸受部及びコントロールシャフト軸受部の油路の詳細を示す断面図。 図2のA−A線に沿った断面図。 図2のB−B線に沿った断面図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される複リンク式ピストンクランク機構1の概略構成を模式的に示した説明図である。この複リンク式ピストンクランク機構1は、クランクピン2に回転可能に取り付けられたロアリンク3と、このロアリンク3とピストン4とを連結するアッパリンク5と、偏心軸部6が設けられたコントロールシャフト7と、偏心軸部6とロアリンク3とを連結するコントロールリンク8と、を有している。
クランクシャフト9は、シリンダブロック10とメインベアリングキャップ11とで構成されるクランクシャフト軸受部12に回転可能に支持されている。
アッパリンク5は、一端がピストンピン13を介してピストン4に回転可能に連結され、他端が第1連結ピン14を介してロアリンク3の一端部に回転可能に連結されている。
コントロールリンク8は、一端が第2連結ピン15を介してロアリンク3の他端部に回転可能に連結され、他端が偏心軸部6に回転可能に連結されている。
コントロールシャフト7は、クランクシャフト9の下側にクランクシャフト9と平行に配置されており、メインベアリングキャップ11とコントロールシャフトベアリングキャップ16とで構成されるコントロールシャフト軸受部17において回転可能に支持されている。このコントロールシャフト7は、図示せぬアクチュエータによって回転駆動され、その回転位置が制御されている。なお、上記アクチュエータは、例えば、電動モータであっても油圧駆動式のアクチュエータであってもよい。
この複リンク式ピストンクランク機構1においては、コントロールシャフト7が、上記アクチュエータによって回転すると、偏心軸部6の中心位置が変化し、コントロールリンク8の他端の揺動支持位置が変化する。そして、コントロールリンク8の揺動支持位置が変化すると、シリンダ18内のピストン4の行程が変化し、ピストン上死点(TDC)におけるピストン4の位置が高くなったり低くなったりする。これにより、機関圧縮比を変えることが可能となる。
図2に示すように、メインベアリングキャップ11は、シリンダブロック10の下縁、詳しくは各気筒間のバルクヘッド21の下縁に、3本のボルト22、23、24で取り付けられている。また、コントロールシャフトベアリングキャップ16は、メインベアリングキャップ11の下縁に取り付けられている。詳述すると、3本のボルト22〜24の中の2本のボルト23、24が、メインベアリングキャップ11及びコントロールシャフトベアリングキャップ16の双方を貫通しており、いわゆる共締めの形でメインベアリングキャップ11とコントロールシャフトベアリングキャップ16とがシリンダブロック10に固定されている。2本のボルト23、24は、図2に示すように、それぞれ円形の開口部となるクランクシャフト軸受部12及びコントロールシャフト軸受部17の両側を通過している。メインベアリングキャップ11とバルクヘッド21との接合面及びメインベアリングキャップ11とコントロールシャフトベアリングキャップ16との接合面は、互いに平行であり、いずれもシリンダ18の中心軸線Lに対し直交した平面に沿っている。
なお、ボルト22〜24としては、頭部を備えた通常のボルトであってもよく、あるいは、ナットと組み合わせて用いられるスタッドボルトであってもよい。
次に、クランクシャフト軸受部12及びコントロールシャフト軸受部17に対する潤滑油の供給系統について説明する。
図2に示すように、シリンダブロック10の内部に、気筒列方向に直線状に延びたオイルギャラリ25が形成されている。このオイルギャラリ25は、コントロールリンク8側のスカート部上縁部付近に位置し、オイル供給通路26を介して図示せぬオイルポンプの吐出側に連通している。
このオイルギャラリ25には、ブロック内油通路27が接続されている。ブロック内油通路27は、バルクヘッド21の内部を通り、オイルギャラリ25からクランクシャフト軸受部12へ潤滑油を供給するものである。ブロック内油通路27は、シリンダブロック10下面側からドリル加工された直線状の油通路であり、オイルギャラリ25から円形をなすクランクシャフト軸受部12の頂部を指向するように、シリンダ18の中心軸線Lに対し傾斜している。
また、メインベアリングキャップ11の内部には、クランクシャフト軸受部12に供給された潤滑油の一部をコントロールシャフト軸受部17に供給するキャップ内油通路28が形成されている。
キャップ内油通路28は、メインベアリングキャップにドリル加工された直線状の油通路であり、上端がクランクシャフト軸受部12の底部付近に開口し、下端が円形をなすコントロールシャフト軸受部17の頂部に開口している。キャップ内油通路28は、シリンダ18の中心軸線Lと平行となっている。
ここで、図2に示すように、シリンダ18の中心軸線Lを直立させた姿勢においては、クランクシャフト軸受部12の中心とコントロールシャフト軸受部17の中心とが左右方向に僅かにオフセットしている。具体的には、コントロールシャフト軸受部17の中心がクランクシャフト軸受部12の中心よりも図2における右側つまりコントロールリンク8側に僅かに片寄って位置している。
なお、図2等から明らかなように、コントロールシャフト7の径(詳しくはジャーナル部の径)はクランクシャフト9の径(詳しくはジャーナル部の径)よりも小径である。
次に、図3〜図5を用いて、クランクシャフト軸受部12及びコントロールシャフト軸受部17における油路を説明する。なお、図3は、図示の都合上、クランクシャフト軸受部12とコントロールシャフト軸受部17とを近づけて描いてあり、従って、キャップ内油通路28が本来の寸法よりも短いものとなっている。
図3に示すように、クランクシャフト軸受部12は、バルクヘッド21に形成された断面半円形のシリンダブロック側軸受面31と、メインベアリングキャップ11に形成された断面半円形のメインベアリングキャップ側軸受面32と、によって構成されている。
シリンダブロック側軸受面31には、シリンダブロック側軸受面31のオイルギャラリ25側(図3における右側)の一端から周方向の中心位置を超えた位置まで連続するとともに、クランクシャフト軸受部12の軸方向の中心に位置するシリンダブロック側油溝33が形成されている。シリンダブロック側油溝33には、ブロック内油通路27の下端が開口している。
メインベアリングキャップ側軸受面32には、メインベアリングキャップ側軸受面32のオイルギャラリ25側(図3における右側)の一端から周方向の中心位置を超えた位置まで連続するとともに、クランクシャフト軸受部12の軸方向の中心に位置するメインベアリングキャップ側油溝34が形成されている。メインベアリングキャップ側油溝34には、キャップ内油通路28の上端が開口している。
なお、メインベアリングキャップ11をバルブヘッド21に組み付けた状態において、シリンダブロック側油溝33とメインベアリングキャップ側油溝34とは連続するものである。また、図4、図5中の36は、ボルト24が挿入されるボルト穴である。
そして、このようなシリンダブロック側軸受面31とメインベアリングキャップ側軸受面32とにより構成されたクランクシャフト軸受部12には、メインベアリングメタル41が装着されている。つまり、クランクシャフト9は、このメインベアリングメタル41を介してクランクシャフト軸受部12に回転可能に支持されている。
メインベアリングメタル41は、内周面全体でクランクシャフトを回転可能に支持するメインベアリングメタル平面部42と、周方向に沿ったメインベアリングメタル側油溝43が内周面の全長に亙って形成されたメインベアリングメタル油溝部44と、を有している。換言すると、メインベアリングメタル41は、内周面にメインベアリングメタル側油溝43が形成されたメインベアリングメタル油溝部44と、内周面にメインベアリングメタル側油溝43が形成されていないメインベアリングメタル平面部42と、から構成されている。メインベアリングメタル側油溝43は、図4に示すように、メインベアリングメタル41の軸方向(図4における上下方向)の中心に位置している。
メインベアリングメタル41は、半割状の一対のメインベアリングメタル部材45、46からなっている。上部メインベアリングメタル部材45は、半円筒形状を呈し、シリンダブロック側軸受面31に対して回転しないように装着されている。下部メインベアリングメタル部材46は、半円筒形状を呈し、メインベアリングキャップ側軸受面32に対して回転しないように装着されている。
なお、クランクシャフト軸受部12の内周面とメインベアリングメタル41の外周面との間には、メインベアリングメタル41の回転を防止するために、例えば爪状をなす係合部等が設けられているが、図示は省略されている。
上部メインベアリングメタル部材45の内周面には、当該内周面の周方向に沿って延びるメインベアリングメタル側油溝43が全長に亙って形成されている。つまり、上部メインベアリングメタル部材45は、上述したメインベアリングメタル油溝部44のみから構成されている。
上部メインベアリングメタル部材45には、ブロック内油通路27の下端開口部27aに対応する位置に、第1油穴48が開口形成されている。第1油穴48は、周方向の中心位置に形成され、一端がメインベアリングメタル側油溝43に開口し、他端がブロック内油通路27の下端と連通している。
下部メインベアリングメタル部材46は、上述したメインベアリングメタル平面部42のみから構成されている。つまり、下部メインベアリングメタル部材46の内周面には、メインベアリングメタル側油溝43が形成されていない。
コントロールシャフト軸受部17は、メインベアリングキャップ11に形成された断面半円形のメインベアリングキャップ側軸受面51と、コントロールシャフトベアリングキャップ16に形成された断面半円形のコントロールシャフトベアリングキャップ側軸受面52と、によって構成されている。
メインベアリングキャップ側軸受面32には、キャップ内油通路28の下端が開口している。
そして、このようなメインベアリングキャップ側軸受面51とコントロールシャフトベアリングキャップ側軸受面52とにより構成されたコントロールシャフト軸受部17には、コントロールシャフトベアリングメタル53が装着されている。つまり、コントロールシャフト7は、コントロールシャフトベアリングメタル53を介してコントロールシャフト軸受部17に回転可能に支持されている。
図3に示すように、コントロールシャフトベアリングメタル53の内周面には、周方向に沿った油溝54が内周面の全長に亙って形成されている。この油溝54は、コントロールシャフトベアリングメタル53の軸方向の中心に位置している。
コントロールシャフトベアリングメタル53は、半割状の一対のコントロールシャフトベアリングメタル部材55、55からなっている。一対のコントロールシャフトベアリングメタル部材55、55は、部品としては同一の構成である。
コントロールシャフトベアリングメタル部材55は、半円筒形状を呈し、メインベアリングキャップ側軸受面51及びコントロールシャフトベアリングキャップ側軸受面52に対して回転しないように装着されている。
コントロールシャフトベアリングメタル部材55は、周方向の中心位置に、第2油穴56が開口形成されている。この第2油穴56は、一端が油溝54に開口している。また第2油穴56は、コントロールシャフトベアリングメタル部材55の軸方向の中心に位置するようにも形成されていることから、2個のコントロールシャフトベアリングメタル53をどのように組み付けても、上側の第2油穴56がキャップ内油通路28と必ず合致する。
つまり、コントロールシャフトベアリングメタル部材55は、周方向の中心位置を挟んで形状が対称となるよう形成されているので、組み付け時に向きを考慮しなくても第2油穴56が所期の位置となり、メインベアリングキャップ側軸受面51及びコントロールシャフトベアリングキャップ側軸受面52への組み付け作業が容易となっている。
また、コントロールシャフト軸受部17の内周面とコントロールシャフトベアリングメタル53の外周面との間には、コントロールシャフトベアリングメタル53の回転を防止するために、例えば爪状をなす係合部等が設けられているが、図示は省略されている。
上記のような構成においては、オイルギャラリ25内の高圧の潤滑油がブロック内油通路27を介してクランクシャフト軸受部12へ供給される。クランクシャフト軸受部12では、メインベアリングメタル41の第1油穴48から内周側のメインベアリングメタル側油溝43に潤滑油が導かれ、クランクシャフト9とメインベアリングメタル41との摺動面が潤滑される。
一方、クランクシャフト軸受部12に供給された潤滑油の一部は、メインベアリングメタル41の外周側をシリンダブロック側油溝33からメインベアリングキャップ側油溝34へと導かれる。そして、メインベアリングキャップ側油溝34に導入された潤滑油は、キャップ内油通路28に入りコントロールシャフト軸受部17へ供給される。
コントロールシャフト軸受部17では、コントロールシャフトベアリングメタル53の第2油穴56から内周側の油溝54に潤滑油が導かれ、油溝54を介して、コントロールシャフト7とコントロールシャフトベアリングメタル53との摺動面が全周に亘って確実に潤滑される。
このように、本実施例においては、シリンダブロック10のオイルギャラリ25からクランクシャフト軸受部12を経由してコントロールシャフト軸受部17へ潤滑油が供給されるので、コントロールシャフトベアリングキャップ16を必ずしもビーム構造とする必要がなく、設計の自由度が高くなるとともに、油路の構成が簡素となる。
また、メインベアリングメタル41の内周面の全周にメインベアリングメタル側油溝43が形成されていないので、メインベアリングメタル41の剛性が相対的に向上し、ひいてはクランクシャフト軸受部12の剛性を相対的に向上させることができる。そのため、内燃機関の高出力化に伴いクランクシャフト9からの荷重入力が増大しても、クランクシャフト軸受部12に要求される剛性を確保することができる。
なお、クランクシャフト軸受部12は、シリンダブロック側油溝33やメインベアリングキャップ側油溝34が形成された位置において、メインベアリングメタル41に対する支持力が相対的に低下するが、その分メインベアリングメタル41の半径方向の厚みを相対的に厚くしてメインベアリングメタル41の剛性を高くすれば、支持力の低下に起因するメインベアリングメタル41の変形を防止できる。
また、図3中に2点鎖線で示すように、メインベアリングキャップ側軸受面32においては、その周方向の一端側に、周方向の中心位置を超えないようにメインベアリングキャップ側油溝34を形成することも可能である。この場合、キャップ内油通路28は、図3中に2点鎖線で示すように、シリンダ18の中心軸線Lに対し傾斜させることで、その下端をコントロールシャフト軸受部17の頂部に開口させることができる。
そして、図示はしないが、シリンダブロック側軸受面31やメインベアリングキャップ側軸受面32の全長にそれぞれ油溝33、34を形成することも可能である。
1…複リンク式ピストンクランク機構
3…ロアリンク
7…コントロールシャフト
9…クランクシャフト
10…シリンダブロック
11…メインベアリングキャップ
12…クランクシャフト軸受部
16…コントロールシャフトベアリングキャップ
17…コントロールシャフト軸受部
21…バルクヘッド
25…オイルギャラリ
27…ブロック内油通路
28…キャップ内油通路
31…シリンダブロック側軸受面
32…メインベアリングキャップ側軸受面
33…シリンダブロック側油溝
34…メインベアリングキャップ側油溝
41…メインベアリングメタル

Claims (4)

  1. シリンダブロックとメインベアリングキャップとで構成されるクランクシャフト軸受部にメインベアリングメタルを介して回転可能に支持されるクランクシャフトと、上記クランクシャフトのクランクピンに支持されたロアリンクと、このロアリンクの一端部とピストンピンとを連結するアッパリンクと、上記メインベアリングキャップとコントロールシャフトベアリングキャップとで構成されるコントロールシャフト軸受部に回転可能に支持されるコントロールシャフトと、上記ロアリンクの他端部と上記コントロールシャフトの偏心軸部とを連結するコントロールリンクと、上記シリンダブロック内部に形成され、該シリンダブロックのオイルギャラリから上記クランクシャフト軸受部に至るブロック内油通路と、上記メインベアリングキャップ内部に形成され、上記クランクシャフト軸受部から上記コントロールシャフト軸受部に至るキャップ内油通路と、を有する内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の軸受構造において、
    上記クランクシャフト軸受部の内周面に、上記ブロック内油通路の下端及び上記キャップ内油通路の上端が接続される油溝が、周方向に沿って形成されていることを特徴とする内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の軸受構造。
  2. 上記油溝は、上記クランクシャフト軸受部の内周面の一部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の軸受構造。
  3. 上記クランクシャフト軸受部は、シリンダブロックに形成されたシリンダブロック側軸受面と、メインベアリングキャップに形成されたメインベアリングキャップ側軸受面と、を有し、
    上記油溝は、上記クランクシャフト側軸受面から上記メインベアリングキャップ側軸受面に亙って連続するよう形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の軸受構造。
  4. 上記油溝は、上記クランクシャフト軸受部の内周面全周に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の軸受構造。
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