JP2016037858A - エンジン発電機 - Google Patents

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Eiji Matsushita
栄司 松下
寿幸 林
Toshiyuki Hayashi
寿幸 林
阿部 隆
Takashi Abe
隆 阿部
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Abstract

【課題】交換部品を削減することによりメンテナンス間隔を長期化できるエンジン発電機を提示する。
【解決手段】エンジン発電機において、ラジエータファン360の回転軸361をクランクシャフト305に直結する。これにより、ファンベルトが不要になり、ファンベルトの定期的な交換が必要なくなってメンテナンス間隔の長期化が図れる。また、ラジエータ330を支持するラジエータ用架台900に、シリンダヘッドのウォータジャケットの最頂部よりも高い部分を設け、当該部分に、ラジエータ330に繋がる補給配管380を開閉するフィラーキャップ390を設ける。これにより、フィラーキャップ390を外して給水が可能になる。つまり、ラジエータファン360の回転軸361をクランクシャフト305に直結したことでラジエータ330の上端位置が低くなっても、給水が可能になる。
【選択図】図6

Description

本発明は、エンジンを動力源として発電を行うエンジン発電機に係る。特に、本発明は、交換部品を削減するための対策に関する。
従来、エンジンを動力源として発電を行うエンジン発電機が知られている(例えば特許文献1)。このエンジン発電機は、共通台床上に発電機、エンジン、ラジエータ等を支持した構成となっている。
ところで、エンジン発電機にあっては、エンジンのメンテナンス間隔を長期化することが望まれている。その対策の一つとして、交換部品(定期的な交換が必要な部品)を削減することが挙げられる。特に、ゴム製の部品は、長期間の使用に伴って摩耗や劣化が生じるため、定期的な交換が必要である。このため、この種の部品を削減することはメンテナンス間隔を長期化するのに有効である。
特開2004−270454号公報
しかしながら、前記特許文献1には、交換部品を削減する対策については何ら開示されていない。このため、メンテナンス間隔の長期化を図るための改良の余地があった。
そこで、本発明は、交換部品を削減することによりメンテナンス間隔を長期化できるエンジン発電機を提示することを目的とする。
本発明は、発電機、エンジンおよびラジエータを、前記エンジンのクランク軸の軸線に沿う方向に直列に配置するエンジン発電機において、ラジエータファンを前記クランク軸に直結する構成としたことを特徴とする。
本発明によれば、クランク軸の回転力をラジエータファンに伝達するためのファンベルトが不要になる。このため、ファンベルトの定期的な交換が必要なくなり、交換部品の削減によるメンテナンス間隔の長期化を図ることができる。
また、前記ラジエータの上端位置は、エンジン冷却水流路の最頂部よりも低くなっており、前記ラジエータを支持するラジエータ用架台に、前記エンジン冷却水流路の最頂部よりも高い部分を設け、当該部分に、ラジエータに繋がる補給水路を開閉するフィラーキャップを設けることが好ましい。
前述したようにラジエータファンをクランク軸に直結する構成とした場合、ラジエータファンの位置(特に高さ位置)がクランク軸の位置によって制約されることに伴ってラジエータの位置も制約されることになる。このため、ラジエータの上端位置がエンジン冷却水流路の最頂部よりも低くなってしまうことがある。この場合、水頭差により、ラジエータの上端に設けられている既存の給水口からの給水は不可能となる。これに対し、ラジエータ用架台に、エンジン冷却水流路の最頂部よりも高い部分を設け、当該部分に、ラジエータに繋がる補給水路を開閉するフィラーキャップを設ける構成としたことにより、このフィラーキャップを外して給水が可能になる。つまり、本構成によれば、ラジエータファンをクランク軸に直結したことでラジエータの上端位置が低くなってしまった場合であっても、ラジエータへの給水が可能になる。
本発明では、ラジエータファンをクランク軸に直結したことによりファンベルトが不要になる。このため、交換部品の削減によるメンテナンス間隔の長期化を図ることができる。
実施形態に係るエンジン発電機の正面図である。 実施形態に係るエンジン発電機の背面図である。 実施形態に係るエンジン発電機の平面図である。 実施形態に係るエンジン発電機の右側面図である。 実施形態に係るエンジン発電機の左側面図である。 エンジンの冷却系を示す斜視図である。 クランクシャフトとラジエータファンとの連結部分およびその周辺部を示す側面図である。 ラジエータ用架台によるラジエータの支持構造を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るエンジン発電機を図面に基づいて説明する。一般に、エンジン発電機はパッケージ内に収容される。本実施形態では、パッケージ内に収容される前の状態のエンジン発電機について説明する。尚、本発明は、パッケージ内に収容されることなく設置されるエンジン発電機に対しても適用が可能である。
図1〜図5は、本実施形態に係るエンジン発電機100を示している。図1は正面図である。図2は背面図である。図3は平面図である。図4は右側面図(図1における矢印R方向から見た図)である。図5は左側面図(図1における矢印L方向から見た図)である。
以下では、エンジン発電機100の長手方向(図1の左右方向)をX方向とする。また、エンジン発電機100の奥行き方向(図3の上下方向)をY方向とする。また、エンジン発電機100の高さ方向をZ方向とする。前記長手方向において図1の左側をX1方向と呼び、図1の右側をX2方向と呼ぶ。前記奥行き方向において図1の奥側(図3の上側)をY1方向と呼び、図1の手前側(図3の下側)をY2方向と呼ぶ。前記高さ方向の上側をZ1方向と呼び、下側をZ2方向と呼ぶ。
エンジン発電機100は、共通台床(ベース)200上に、エンジン300、発電機400、制御盤500等が載置された構成となっている。共通台床200は、複数の溝形鋼等が溶接されて構成されている。共通台床200上のX方向の中央位置からX2方向側に亘ってエンジン300が配置されている。発電機400は、エンジン300の配設位置よりもX1方向側に配置されている。また、制御盤500は、発電機400の配設位置よりもY2方向側(エンジン発電機100の正面側)に配置されている。以下、エンジン発電機100の各構成機器について説明する。
(発電機)
発電機400は、発電機マウント401(図5を参照)によって共通台床200上に弾性的に支持されている。また、発電機400は、図示しないステータの内部にロータが回転自在に支持されて成り、このロータに、エンジン300から延びるクランクシャフトが連結されている。これにより、エンジン300の運転に伴って、クランクシャフトの回転力をロータが受けて発電を行う。この発電機400によって生じた電力は任意の電気系統に供給される。
(エンジン)
エンジン300は、天然ガス等の燃料ガスを用いて動力を発生させるガスエンジンである。エンジン300は、エンジンマウント301(図1を参照)によって共通台床200上に弾性的に支持されている。また、エンジン300は、シリンダブロック302、このシリンダブロック302の上部に取り付けられたシリンダヘッド303、シリンダブロック302の下部に取り付けられたオイルパン304を備えている。
以下、エンジン300の吸排気系、燃料供給系、冷却系、潤滑系について簡単に説明する。
吸排気系には、エアクリーナ310、吸気管311、ミキサー312、スロットルバルブ(図示省略)、吸気マニホールド313、排気マニホールド314、排気サイレンサ316等が備えられている。
エアクリーナ310および吸気管311は、シリンダヘッド303よりもX1方向側(発電機400が配設されている側)に配置されている。ミキサー312、スロットルバルブおよび吸気マニホールド313は、シリンダヘッド303よりもY2方向側(エンジン発電機100の正面側)に配置されている。排気マニホールド314および排気サイレンサ316は、シリンダヘッド303よりもY1方向側(エンジン発電機100の背面側)に配置されている。
エアクリーナ310から吸入されて浄化された空気は、吸気管311を経てミキサー312に達する。このミキサー312において、後述する燃料供給系から導入された燃料ガスと空気とが混合されて混合気が生成される。スロットルバルブによって流量調整された混合気は、吸気マニホールド313を経てエンジン300の各気筒内に流入する。各気筒において混合気が燃焼することで、クランクシャフト305に回転力が生じ、発電機400を作動させるための出力が得られる。燃焼後の排気ガスは、排気マニホールド314および排気サイレンサ316を経て排出される。図中の符号350は、気筒内に流入した混合気を着火させるための点火プラグである。
燃料供給系には、インレット配管320、レギュレータ321、燃料導入配管322等が備えられている。
これらインレット配管320、レギュレータ321および燃料導入配管322は、シリンダブロック302およびオイルパン304よりもY2方向側に配置されている。
図示しない燃料ガス供給源からインレット配管320に導入された燃料ガスは、レギュレータ321によって調圧される。この燃料ガスは、燃料導入配管322を経て前記ミキサー312に達し、このミキサー312において、吸気系を流れる空気と混合される。
冷却系には、図6にも示すように、ラジエータ330、ウォータポンプ331、冷却水配管332〜335等が備えられている。
ラジエータ330は、シリンダブロック302よりもX2方向側(発電機400が配設されている側とは反対側)に配置されている。ウォータポンプ331は、ラジエータ330よりもY1方向側に配設されている。
ラジエータ330のアッパタンク336は、アッパ配管332によってシリンダヘッド303のウォータジャケットに連通している。ラジエータ330のロアタンク337は、ロア配管333によってウォータポンプ331の吸い込み口に連通している。ロアタンク337に対するロア配管333の接続位置は、ロアタンク337のY2方向側の端部となっている。前述したようにウォータポンプ331はラジエータ330よりもY1方向側に配設されている。このため、ロア配管333は、エンジン300の下側をY方向に沿って通過することで、ロアタンク337とウォータポンプ331の吸い込み口とを連通している。
ウォータポンプ331の吐出口は、吐出管334によってシリンダブロック302のウォータジャケットに連通している。アッパ配管332にはサーモスタットバルブ338が設けられており、このサーモスタットバルブ338とロア配管333とがバイパス管335によって接続されている。
ウォータポンプ331は電動式である。尚、ウォータポンプ331は、クランクシャフト305の回転力を受けて作動する機械式であってもよい。
エンジン300の冷間時には、ウォータポンプ331から吐出された冷却水が、吐出管334、シリンダブロック302のウォータジャケット、シリンダヘッド303のウォータジャケット、サーモスタットバルブ338、バイパス管335を循環する。つまり、ラジエータ330をバイパスして冷却水が循環する。
一方、エンジン300の温間時には、ウォータポンプ331から吐出された冷却水が、吐出管334、シリンダブロック302のウォータジャケット、シリンダヘッド303のウォータジャケット、サーモスタットバルブ338、アッパ配管332、ラジエータ330、ロア配管333を循環する。つまり、エンジン300から回収した熱をラジエータ330によって外部に放熱し、エンジン300を冷却する。
潤滑系は、オイルパン304に貯留されている潤滑油をエンジン各部に供給し、これら各部の潤滑および冷却を行う。このため、この潤滑系には、オイルポンプ340(図1および図3を参照)、オイル供給経路(図示省略)、オイルフィルタ341等が備えられている。
オイルポンプ340は、クランクシャフト305の回転力を受けて作動し、オイルパン304に貯留されている潤滑油を汲み上げ、この潤滑油を、オイル供給経路を経てエンジン各部に向けて圧送する。エンジン各部の潤滑および冷却を行った潤滑油はオイルパン304に流下することで回収される。尚、オイルポンプ340は電動式のものであってもよい。
また、図2および図3に示すように、この潤滑系には、サブオイルタンク601、メインオイルタンク602、オイル配管603、補給用オイルポンプ604が設けられている。サブオイルタンク601およびメインオイルタンク602には、オイルパン304に補給するための潤滑油が貯留されている。
サブオイルタンク601は、オイルパン304と同等の高さ位置であって、オイルパン304および発電機400よりもY1方向側に配置されている。このサブオイルタンク601は、支持ブラケット601c,601dによって共通台床200上に弾性的に支持されている(図2を参照)。
また、サブオイルタンク601は、連通管605によってオイルパン304に連通されている。つまり、このサブオイルタンク601はオイルパン304に常時連通している。
また、サブオイルタンク601には、オイルレベルセンサ606が設けられている。このオイルレベルセンサ606は、サブオイルタンク601内の油面が所定高さまで低下したことを検出した際に、制御盤500に収容されている制御装置に検出信号を発信する。この所定高さとしては、サブオイルタンク601およびオイルパン304への潤滑油の補給が必要となる油面の高さであって、実験やシミュレーションによって予め設定されている。
一方、メインオイルタンク602は、前記サブオイルタンク601の上方で且つ発電機400よりもY1方向側に配置されている。
このメインオイルタンク602は、略直方体形状の容器で構成されている。また、このメインオイルタンク602は、共通台床200上に立設されたタンク用架台700によって支持されている。尚、図中の符号607は、メインオイルタンク602内の潤滑油残量を確認するためのオイルレベルゲージである。
前記オイル配管603は、一端がメインオイルタンク602に、他端がサブオイルタンク601にそれぞれ接続されている。具体的には、オイル配管603の一端は、メインオイルタンク602の上面を貫通し、このメインオイルタンク602の内部の底部にまで延びている。また、オイル配管603の他端は、サブオイルタンク601の上面に接続されている。
前記補給用オイルポンプ604は、このオイル配管603の途中に配設されている。補給用オイルポンプ604は、前記オイルレベルセンサ606によって検出されるサブオイルタンク601内の油面が所定高さまで低下した際に作動する。この補給用オイルポンプ604の作動により、メインオイルタンク602内の潤滑油がオイル配管603を経てサブオイルタンク601内に圧送される。これにより、サブオイルタンク601およびオイルパン304への潤滑油の補給が行われる。また、この潤滑油の補給動作中に、オイルレベルセンサ606によって検出されているサブオイルタンク601内の油面が所定高さまで上昇した際には補給用オイルポンプ604は停止する。これにより、サブオイルタンク601およびオイルパン304への潤滑油の補給が終了する。
このように、本実施形態に係るエンジン発電機100の潤滑系には、オイルパン304に補給するための潤滑油を、サブオイルタンク601およびメインオイルタンク602それぞれに保有させておくことができる。このため、潤滑油の保有量を増大でき、エンジン300のメンテナンス間隔の長期化を図ることができる。また、サブオイルタンク601は、オイルパン304の側方(Y1方向側)から発電機400の側方(Y1方向側)に亘って設けられ、メインオイルタンク602は、サブオイルタンク601の上方で且つ発電機400の側方(Y1方向側)に設けられている。このため、エンジン300のシリンダブロック302やシリンダヘッド303の側方をオイルタンク601,602が覆うことはない。その結果、エンジン300のメンテナンスの際に、オイルタンク601,602が障害物となることはなく、前記オイルタンク601,602を設けたことでメンテナンスの作業性が悪化するといったことはない。
(制御盤)
制御系を構成する制御盤500には、エンジン発電機100の各構成機器の作動を制御するための制御装置を構成する各種電子機器(回路基板等)が収容されている。具体的には、この制御装置によって、エンジン300の運転制御、発電機400の運転制御、ウォータポンプ331の制御等が行われる。
また、制御盤500の前面(Y2方向側に向く面)には、作業者が操作するための各種スイッチや、各種メータが設けられている。
また、制御装置に検出信号を送信する各種センサとしては、クランクシャフト305が所定回転角度だけ回転する度にパルス信号を発信するクランク角度センサ、冷却系を流れる冷却水の温度を検出する水温センサ、潤滑系を流れる潤滑油の温度を検出する油温センサ等が設けられている。これらセンサの検出信号は前記制御装置に送信される。
前記制御盤500におけるX方向の寸法(発電機400の軸線に沿う方向の寸法)は、前記発電機400におけるX方向の寸法以内に収まる構成となっている。具体的には、図3に示すように、制御盤500のX1方向側の端部は、発電機のX1方向側の端部よりも僅かにX2方向側に位置している。また、制御盤のX2方向側の端部は、発電機のX2方向側の端部よりも僅かにX1方向側に位置している。つまり、制御盤500がエンジン300の側方を覆うことがないように、制御盤500のX方向の寸法は設定されている。
この構成によれば、エンジン300のメンテナンスの際、制御盤500が障害物になるといったことがなく、メンテナンスの作業性が良好である。
また、前記タンク用架台700と制御盤500との間には、エアクリーナ用架台800が掛け渡されている。このエアクリーナ用架台800上にエアクリーナ310が配置されている。
(ラジエータファンおよび冷却系の特徴)
以下、本実施形態の特徴とする構成について説明する。
図7に示すように、前記ラジエータ330(図7では仮想線で示している)のX1方向側にはラジエータファン360が設けられている。そして、このラジエータファン360の回転軸361と、シリンダブロック302からX2方向側に延びるクランクシャフト305とが直結されている。具体的には、クランクシャフト305の軸心とラジエータファン360の回転軸361の軸心とが同一直線上に配置された状態で、クランクシャフト305の先端部分(X2方向側の先端部分)にラジエータファン360の回転軸361が図示しないボルトによって回転一体に連結されている。このように、本実施形態に係るエンジン発電機100は、発電機400、エンジン300およびラジエータ330が、クランクシャフト305の軸線に沿う方向(X方向)に直列に配置され、ラジエータファン360の回転軸361をクランクシャフト305に直結した構成となっている。
クランクシャフト305とラジエータファン360の回転軸361とを連結する構造としては特に限定されるものではない。例えば、クランクシャフト305およびラジエータファン360の回転軸361それぞれにフランジを設けておき、これらフランジ同士をボルト止めすることが挙げられる。また、他の連結構造としては、クランクシャフト305とラジエータファン360の回転軸361との間に連結部材を介在させ、この連結部材を介してクランクシャフト305とラジエータファン360の回転軸361とを連結する構成としてもよい。例えば、この連結部材の中心部分からクランクシャフト305の先端部分の中心に亘って1本のボルトを挿通して、これら連結部材とクランクシャフト305とを連結し、ラジエータファン360の回転軸361に設けたフランジの周方向の複数箇所それぞれを前記連結部材にボルト止めする構成等が挙げられる。
ラジエータ330は、その中心位置が、ラジエータファン360の回転軸361の軸心の延長線上に位置するように配置されている。また、ラジエータ330の上端位置(アッパタンク336の位置)はラジエータファン360の上端位置よりも僅かに上方に位置している。また、ラジエータ330の下端位置(ロアタンク337の位置)はラジエータファン360の下端位置よりも僅かに下方に位置している。これは、ラジエータファン360の回転によって発生する気流がラジエータコアの略全体に亘って流れるように、ラジエータ330の大きさを設計したものであって、ラジエータ330を必要以上に大型化させないためである。
このようにラジエータ330の大きさおよびその配設位置を設定した場合、前述した如くラジエータファン360の回転軸361とクランクシャフト305とが直結されたことに伴い、ラジエータ330の上端位置が比較的低い位置となる可能性がある。この場合、ラジエータ330の上端位置が、シリンダヘッド303のウォータジャケットの最頂部よりも低い位置となってしまうことがある。例えば、図7では、一点鎖線で示すL1の位置がラジエータ330の上端位置であり、一点鎖線で示すL2の位置がシリンダヘッド303のウォータジャケットの最頂部の高さ位置となっている。そして、この場合、水頭差Hにより、アッパタンク336に設けられている既存の給水口からの給水が不可能となる。
つまり、クランクシャフトとラジエータファンとの間にファンベルトを掛け渡してラジエータファンを作動させる従来の構成にあっては、クランクシャフトとラジエータファンの回転軸とを同一直線上に配設する必要がないので、ラジエータファンを比較的高い位置に配置することが可能である。このため、ラジエータも比較的高い位置に配置することが可能となる。この場合、ラジエータの上端位置を、シリンダヘッドのウォータジャケットの最頂部よりも高い位置に設定することが可能であるので、アッパタンクに設けられている既存の給水口からの給水が可能である。ところが、前述したように、ラジエータファン360の回転軸361とクランクシャフト305とを直結した場合には、ラジエータ330の上端位置が、シリンダヘッド303のウォータジャケットの最頂部よりも低い位置となってしまうことがあり、この場合、前述したように、水頭差Hによって既存の給水口からの給水は不可能となる。
本実施形態は、この点に鑑み、ラジエータファン360の回転軸361とクランクシャフト305とを直結した構成であっても、ラジエータ330への給水を可能にするように以下の構成を備えている。
つまり、ラジエータ330を支持しているラジエータ用架台900に、シリンダヘッド303のウォータジャケットの最頂部よりも高い部分を設け、当該部分に、ラジエータ330に繋がる補給水路(後述する補給配管380)を開閉するフィラーキャップ390を設けるようにしている。以下、具体的に説明する。
図4、図6および図8に示すように、ラジエータ用架台900は、2本の支柱部材902,903と、これら支柱部材902,903同士を連結する4本の架橋部材904〜907とがボルト止め等によって一体的に連結された構成となっている。
2本の支柱部材902,903のうち、一方の支柱部材902は、共通台床200のX2方向側に位置する端縁上であって、この共通台床200のY1方向側に位置する端縁から所定寸法を存した位置に立設されている。他方の支柱部材903は、共通台床200のX2方向側に位置する端縁上であって、この共通台床200のY2方向側に位置する端縁から所定寸法を存した位置に立設されている。これら支柱部材902,903同士のY方向の間隔寸法は、ラジエータ330のY方向の長さ寸法に略一致している。
4本の架橋部材904〜907のうち、最も下側(Z2方向側)に位置する架橋部材904は、その両端が、支柱部材902,903の下端部にそれぞれボルト止めされ、これにより、支柱部材902,903の下端部同士を連結している。そして、この架橋部材904は、共通台床200のX2方向側に位置する端縁にボルト止めされている。
また、下から2番目に位置する架橋部材905は、その両端が、支柱部材902,903の下端から所定寸法を存した上側位置にそれぞれボルト止めされ、これにより、支柱部材902,903同士を連結している。そして、この架橋部材905は、ラジエータファン360の配設位置側に向かって水平方向(X1方向)に延びるラジエータ支持板910を備えている。このラジエータ支持板910上にラジエータ330が載置され、このラジエータ330の下端がラジエータ支持板910にボルト止めされている。これにより、ラジエータ330の下端が支持されている。
また、上から2番目に位置する架橋部材906は、その両端が、支柱部材902,903の上端から所定寸法を存した下側位置にそれぞれボルト止めされ、これにより、支柱部材902,903同士を連結している。そして、この架橋部材906は、上方(Z1方向)に延びるラジエータ支持板911を備えている。このラジエータ支持板911のX1方向側に向く側面にラジエータ330の上部が当接され、このラジエータ330の上部がラジエータ支持板911にボルト止めされている。これにより、ラジエータ330の上部が支持されている。
最も上側(Z1方向側)に位置する架橋部材907は、その両端が、支柱部材902,903の上端部にそれぞれボルト止めされ、これにより、支柱部材902,903の上端部同士を連結している。
また、この最も上側に位置する架橋部材907には、第1支持ブラケット920および第2支持ブラケット930が取り付けられている。
第1支持ブラケット920は、後述する補給配管380を支持する部材であって、X方向に延びている。また、この第1支持ブラケット920のX2方向側の端部は、架橋部材907におけるX1方向側に向く面に接続されている。また、この第1支持ブラケット920のX1方向側の端部は、アッパ配管332に接続されている。また、この第1支持ブラケット920は、水平方向に延びる上端面921を備えている。
第2支持ブラケット930は、補給配管380のX2方向側の端部を支持する部材である。この第2支持ブラケット930は、水平方向に延び且つ架橋部材907の上面にボルト止めされた第1水平部931と、この第1水平部931のY1方向側の端縁から鉛直上方に延びる鉛直部932と、この鉛直部932の上端からY2方向側に延び且つ補給配管380のX2方向側の端部を支持する第2水平部933とを備えている。前記鉛直部932の高さ寸法は、第2水平部933の高さ位置が、シリンダヘッド303の上端よりも高い位置となるように設定されている。これにより、第2水平部933の高さ位置は、シリンダヘッド303のウォータジャケットの最頂部よりも高い位置となる。
補給配管380は、第1支持ブラケット920の上端面921に沿って配設されており、X1方向側の端部がアッパ配管332に接続されている。具体的には、図6に示すように、アッパ配管332は、ラジエータ330のアッパタンク336からX1方向に延びる第1水平部371と、この第1水平部371のX1方向側の端部から上方に延びる第1鉛直部372と、この第1鉛直部372の上端からY1方向に延びる第2水平部373と、この第2水平部373のY1方向側の端部から下方に延びてサーモスタットバルブ338に接続する第2鉛直部374とを備えている。そして、補給配管380のX1方向側の端部は、前記第1鉛直部372と第2水平部373との境界部分に接続され、この補給配管380の内部とアッパ配管332の内部とが連通している。アッパ配管332はラジエータ330のアッパタンク336に接続されているため、補給配管380の内部はラジエータ330に連通していることになる。
また、補給配管380のX2方向側の端部は鉛直上方を向いており、その上端位置の近傍の外周面には平板状の取り付けプレート381が取り付けられている(図8を参照)。この取り付けプレート381は、前記第2支持ブラケット930の第2水平部933にボルト止めされている。これにより、補給配管380のX2方向側の端部が第2支持ブラケット930に支持されている。
そして、この補給配管380のX2方向側の端部の開口部(上側を向く開口部)にはフィラーキャップ390が装着されている。このフィラーキャップ390は、冷却系の冷却水が不足した場合に、補給配管380から取り外され、この補給配管380からの給水を可能にするためのものである。
また、フィラーキャップ390は、リザーブホース330bによってリザーブタンク330aに接続されている。このリザーブタンク330aはタンクホルダ901に支持されている。このタンクホルダ901は、ラジエータ用架台900の支柱部材903に取り付けられている。
ラジエータ330内部に貯留されている冷却水量が減少し、冷却水の補給(給水)が必要となった場合には、前記フィラーキャップ390が補給配管380から取り外され、この補給配管380の開口部から冷却水が補給される。前述した如く、第2支持ブラケット930の第2水平部933の高さ位置は、シリンダヘッド303のウォータジャケットの最頂部よりも高い位置となっている。このため、補給配管380の開口部もシリンダヘッド303のウォータジャケットの最頂部よりも高い位置となっている。従って、この水頭差により、フィラーキャップ390を取り外した際に補給配管380の開口部から冷却水が溢れ出ることはなく、給水が可能である。
以上説明したように、本実施形態では、ラジエータファン360の回転軸361とクランクシャフト305とを直結したことにより、クランクシャフト305の回転力をラジエータファン360に伝達するためのファンベルトが不要になる。このため、ファンベルトの定期的な交換が必要なくなり、交換部品の削減によるメンテナンス間隔の長期化を図ることができる。
また、本実施形態では、ラジエータ用架台900に、シリンダヘッド303のウォータジャケットの最頂部よりも高い部分を設け、当該部分に、ラジエータ330に繋がる補給配管380を開閉するフィラーキャップ390を設けている。これにより、前述した如くフィラーキャップ390を外してラジエータ330への給水が可能になる。つまり、本実施形態の構成によれば、ラジエータファン360の回転軸361とクランクシャフト305とを直結したことでラジエータ330の上端位置が低くなってしまった場合であっても、ラジエータ330への給水が可能になる。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば、前述した実施形態では、エンジン300をガスエンジンとしていたが、ガソリンを燃料とするエンジンや軽油を燃料とするエンジンであってもよい。
また、本発明に係るエンジン発電機100は、発電に伴って生じる廃熱を回収して利用(給湯などに利用)するコージェネレーションシステムとして利用してもよい。
100 エンジン発電機
300 エンジン
303 シリンダヘッド
305 クランクシャフト(クランク軸)
330 ラジエータ
360 ラジエータファン
361 回転軸
380 補給配管(補給水路)
390 フィラーキャップ
400 発電機
900 ラジエータ用架台
930 第2支持ブラケット
933 第2水平部

Claims (2)

  1. 発電機、エンジンおよびラジエータを、前記エンジンのクランク軸の軸線に沿う方向に直列に配置するエンジン発電機において、
    ラジエータファンを前記クランク軸に直結する構成としたことを特徴とするエンジン発電機。
  2. 請求項1記載のエンジン発電機において、
    前記ラジエータの上端位置は、エンジン冷却水流路の最頂部よりも低くなっており、
    前記ラジエータを支持するラジエータ用架台に、前記エンジン冷却水流路の最頂部よりも高い部分を設け、当該部分に、ラジエータに繋がる補給水路を開閉するフィラーキャップを設けたことを特徴とするエンジン発電機。
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