JP2016034229A - モータ及び発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化及び低コスト化を実現可能なモータ及び発電機を提供する。【解決手段】コイル33を有する電機子12と、磁界を形成する界磁磁石とを備えるモータ1又は発電機において、電機子12に近接するケース11を備え、界磁磁石は、ケース11に一体的に形成され永久磁石として磁化された界磁磁石部21であり、界磁磁石部21が磁界を形成することで、電機子12がケース11に近接可能となり、また製造時に永久磁石をケース11に取付ける工程が不要となり、低コストに製造可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、電機子と界磁磁石とを備えるモータ及び発電機に関する。
コイルを有する回転子である電機子と、電機子の周囲に配設された固定子である界磁磁石(永久磁石)と、電機子及び界磁磁石を収容するケースとを備えるモータにおいて、界磁磁石を薄肉化したり、ケースの形状を工夫したりすることでモータの小型化が図られている(例えば特許文献1参照)。
また界磁磁石を有する回転子と、回転子の周囲に配設された固定子である電機子と、回転子及び電機子を収容するケースとを備えるモータにおいて、回転子と電機子とをケース内に縦に並べて配置することでモータの小径化が図られている(例えば特許文献2参照)。
特開2007−6688号公報 特開昭56−70609号公報
特許文献1に記載の小型DCモータは、ケースに界磁磁石を密接させるとともにケースの形状を工夫することで小型化を実現しているが、小型化には限界がある。
特許文献2に記載の回転電磁石は、回転子を上下から挟み込むように固定子である電機子を縦に並べて配置することで小径化を実現しているが、その分、縦に長さが必要となる。
本発明の目的は、小型化及び低コスト化を実現可能なモータ及び発電機を提供することである。
本発明は、コイルを有する電機子と、磁界を形成する界磁磁石とを備えるモータ又は発電機において、前記電機子に近接する構造体を備え、前記界磁磁石は、前記構造体に一体的に形成され永久磁石として磁化された界磁磁石部であり、前記界磁磁石部が磁界を形成することを特徴とするモータ又は発電機である。
本発明のモータ及び発電機によれば、永久磁石として磁化された界磁磁石部が構造体に一体的に形成されているので、電機子が構造体に近接するまで小型化することが可能である。また製造時に永久磁石を構造体に取付ける工程が不要となり、低コスト化が可能である。
また本発明のモータ又は発電機において、前記構造体は、塑性加工により形成されていることを特徴とする。
本発明のモータ及び発電機によれば、界磁磁石部を有する構造体を塑性加工で形成することができるので、加工コストをより低減することができる。
また本発明のモータ又は発電機において、前記構造体は、部分的に厚肉に形成された厚肉部、部分的に突出するように形成された凸部、部分的に凹むように形成された凹部、又は部分的に形成された貫通孔のうち少なくとも1つを有することを特徴とする。
本発明のモータ又は発電機によれば、構造体に厚肉部、凸部、凹部、貫通孔を形成することで、前記構造体が形成する磁界を変化させることができる。これによりモータ又は発電機の高効率化や軽量化を図ることが可能となる。また塑性加工によれば、厚肉部、凸部、凹部、貫通孔を容易に形成することができる。
また本発明のモータ又は発電機において、前記構造体は、前記界磁磁石部と、永久磁石として磁化されていない非磁石部とを有し、前記界磁磁石部と前記非磁石部とは、材質が異なることを特徴とする。
また本発明のモータ又は発電機において、前記構造体は、前記電機子を収容するケースであり、前記ケース又は前記電機子のいずれか一方が回転することを特徴とする。
本発明のモータ及び発電機は、永久磁石として磁化された界磁磁石部が構造体に一体的に形成されているので、電機子が構造体に近接するまで小型化することが可能である。また製造時に永久磁石を構造体に取付ける工程が不要となり、低コスト化が可能である。
本発明の第1実施形態のモータ1の斜視図である。 図1の切断線A−Aの径方向断面図である。 本発明の第2実施形態のモータ2の径方向断面図である。 本発明の第3実施形態のモータ3の径方向断面図である。 本発明の第4実施形態のモータ4の径方向断面図である。 本発明の第5実施形態のモータ5の径方向断面図である。 本発明の第6実施形態のモータ6の径方向断面図である。 本発明の第7実施形態のモータ7の断面図である。 本発明の第8実施形態のモータ110のケース111の斜視図である。 本発明の第9実施形態のモータ120のケース121の斜視図である。 本発明の第10実施形態のモータ130のケース131の斜視図である。 本発明の第11実施形態のモータ140のケース141の斜視図である。
図1は、本発明の第1実施形態のモータ1の斜視図である。図2は、図1の切断線A−Aの径方向断面図である。なお図2において、ドットを付した部分は界磁磁石部21を示している(以下、全図において同じ)。
本実施形態のモータ1は、固定子であるケース11と、ケース11に収容された回転子である電機子12と、ケース11の開口端に取付けられたエンドキャップ13とを備える、いわゆる永久磁石形直流整流子モータであるが、構成部品としての永久磁石を有しておらず、ケース11に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有する。
ケース11は、有頂円筒体であり、筒部に配置され永久磁石として磁化された界磁磁石部21と、頂部上面の中心に配設された軸受23とを備え、電機子12を回転自在に収容する。なおケース11の形状は、特定の形状に限定されるものではなく、例えば、いわゆる小判形モータに用いられるケースのように断面小判形でもよく、断面矩形等でもよい。
ケース11は、少なくとも界磁磁石部21が永久磁石として磁化することのできる(強)磁性体で形成されている。ケース11の磁性体材料としては、例えば、鉄、ニッケル、コバルトに他の元素を混合した合金磁性体材料を用いることができ、鉄、コバルト、タングステン、クロム、炭素を主成分とするKS鋼、鉄、ニッケル、アルミニウムを主成分とするMK鋼、鉄、ニッケル、アルミニウム、コバルト、チタンを主成分とするNKS鋼、アルミニウム、ニッケル、コバルトを主成分とするアルニコ磁石の元となる材料、磁鉄鉱、亜鉄酸コバルトを主成分とするOP磁石の元となる材料、酸化鉄を主成分とする焼結体のフェライト磁石の元となる材料、白金を主成分とする白金磁石の元となる材料、ネオジム、鉄、ホウ素を主成分とするネオジム磁石の元となる材料、サマリウム、コバルトを主成分とするサマリウムコバルト磁石の元となる材料等を用いることができる。
またケース11は、粉末状の磁性体材料を焼結して形成されていてもよいが、加工を容易にすべく、塑性加工可能な材料で形成されていると、より好ましい。なおケース11は、全体が磁性体で形成されていてもよく、界磁磁石部21のみが磁性体で形成され、界磁磁石部21以外の非磁石部22が他の金属や合成樹脂等で形成されていてもよい。
ケース11は、界磁磁石部21が永久磁石として磁化される。界磁磁石部21を磁化する方法は、特定の方法に限定されるものではなく、例えば、着磁コイルを用いて着磁を行う公知の着磁装置等により磁化することができる。
ケース11は、界磁磁石部21が磁化される前に、有頂円筒体に形成されていてもよく、界磁磁石部21を磁化した後に有頂円筒体に形成してもよい。また電機子12を組込んだ後に界磁磁石部21を磁化してもよく、適宜最適な工程で加工及び磁化を行えばよい。
界磁磁石部21は、ケース11の筒部に1/4円程度の範囲で2箇所、対向するように配置されており、互いに対向する面において、片方がN極、他方がS極となるように磁化される。なお界磁磁石部21の配置や範囲は、少なくとも電機子12が回転可能であればよく、特定のものに限定されるものではない。図2において、N及びSの符号は、電機子に近接する面の磁極を示している(以下、全図において同じ)。
軸受23は、電機子12のシャフト31を回転自在に保持すべく、ケース11の頂部上面に配設されている。軸受23は、公知の永久磁石形直流整流子モータと同様のものを用いることができる。
電機子12は、回転軸となるシャフト31と、シャフト31に固定される電機子鉄心であるコア32と、コア32に巻き付けられ電流が流れるコイル33と、コイル33に流れる電流の方向を制御する整流子(図示省略)とを備え、ケース11の界磁磁石部21が形成する磁界(磁場)と、コイル33に流れる電流とにより発生する電磁力により回転する。なお電機子12は、公知の永久磁石形直流整流子モータと同様のものを用いることができるため、詳細な説明は省略する。
シャフト31は、円柱体であり、ケース11の軸受23及び後述するエンドキャップ13の軸受(図示省略)に回転自在に保持されている。
コア32は、放射方向に3つのティース35が形成された3スロットの電機子鉄心である。なおコア32のスロット数は、特定のスロット数に限定されるものではない。コア32は、例えば、電磁鋼板等を積層して形成されるが、これに限定されるものではなく、適宜最適な材料、製法を用いればよい。またコア32には、コイル33と絶縁すべく、絶縁コーティング等の絶縁手段が施されている。
コイル33は、コア32のティース35に巻き付けられ、整流子に電気的に接続されている。コイル33の材料としては、銅線等の公知の永久磁石形直流整流子モータと同様のものを用いることができる。
エンドキャップ13は、有底円筒体であり、底部の中心に配設された軸受(図示省略)と、電機子12の整流子に接触するように配設されたブラシ(図示省略)と、底部を貫通して取付けられブラシに電気的に接続された2本のターミナル(図示省略)とを備え、開口端をケース11の開口端に嵌め込んでケース11に取付けられる。なおエンドキャップ13は、公知の永久磁石形直流整流子モータと同様のものを用いることができるため、詳細な説明は省略する。
軸受は、電機子12のシャフト31を回転自在に保持すべく、エンドキャップ13の底部の中心に配設されている。軸受は、公知の永久磁石形直流整流子モータと同様のものを用いることができる。
ブラシは、電機子12の整流子に接触し、電流を導通させる。ターミナルは、外部電源を入力する端子となる。ブラシ及びターミナルは、公知の永久磁石形直流整流子モータと同様のものを用いることができる。
本実施形態のモータ1は、ケース11が永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有する点に特徴があり、上記の構成に限定されるものではなく、例えば、ケース11、電機子12、エンドキャップ13の形状及び構成の変更、漏洩磁束を軽減させる補助ヨーク(図示省略)、軸方向の隙間を適正にするワッシャ(図示省略)、冷却用の冷却ファン(図示省略)等の構成部品の追加等、公知のモータを参考に適宜最適な構成を採用することができる。以下、第2から第11実施形態のモータ2、3、4、5、6、7、110、120、130、140においても同様である。
本実施形態のモータ1は、公知の永久磁石形直流整流子モータと同様、ターミナルに電圧を加えると電磁力により電機子12が回転する。動作については、公知の永久磁石形直流整流子モータと同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態のモータ1は、ケース11に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有し、界磁磁石部21が電機子12の回転に必要な磁界を形成するので、構成部品としての永久磁石が不要である。これにより永久磁石をケース11に組込む工程が不要となり、低コスト化を実現することが可能となる。また永久磁石の厚みに制限されることなく、ケース11と電機子12とのギャップ(隙間)を小さくすることができ、小型化を実現することが可能となる。
また本実施形態のモータ1と同様の要領でケースに永久磁石として磁化された界磁磁石部を有し、構成部品としての永久磁石を有しない発電機(図示省略)を構成することも可能である。
図3は、本発明の第2実施形態のモータ2の径方向断面図である。図1、図2に示す第1実施形態のモータ1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のモータ2は、第1実施形態のモータ1と基本的構成は同じであるが、ケース41の界磁磁石部21の極数と、電機子42のコア44のスロット数とが異なる。
ケース41は、筒部において90度毎に磁極の向きが異なるように永久磁石として磁化された合計4極の界磁磁石部21を備える。また電機子42のコア44は、放射方向に7つのティース45が形成された7スロットの電機子鉄心である。
本実施形態のモータ2のように、本発明のモータ及び発電機において、界磁磁石部の極数、コアのスロット数は、特定の数に限定されるものではなく、適宜最適な数に設定することができる。
図4は、本発明の第3実施形態のモータ3の径方向断面図である。図1、図2に示す第1実施形態のモータ1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のモータ3は、いわゆるスロットレスモータであるが、構成部品としての永久磁石を有しておらず、ケース11に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有する。
モータ3は、固定子であるケース11と、スロット(ティース)を有しない回転子である電機子51と、エンドキャップ13とを備える。電機子51は、シャフト31と、円柱体の電機子鉄心であるコア52と、コア52の外周に隙間なく巻かれ合成樹脂やガラス繊維等で固定され電流が流れるコイル53とを備える。なお電機子51は、公知のスロットレスモータと同様のものを用いることができるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態のモータ3のように、ケース11に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有し、構成部品としての永久磁石を有しないスロットレスモータを構成することも可能である。
図5は、本発明の第4実施形態のモータ4の径方向断面図である。図1、図2に示す第1実施形態のモータ1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のモータ4は、いわゆるコアレスモータであるが、構成部品としての永久磁石を有しておらず、ケース11に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有する。
モータ4は、固定子であるケース11と、コアを有しない回転子である電機子61と、エンドキャップ13とを備える。電機子61は、シャフト31と、シャフト31を中心軸として有底円筒形状に合成樹脂やガラス繊維等で固められ電流が流れるコイル62とを備える。なお電機子61は、公知のコアレスモータと同様のものを用いることができるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態のモータ4のように、ケース11に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有し、構成部品としての永久磁石を有しないコアレスモータを構成することも可能である。
図6は、本発明の第5実施形態のモータ5の径方向断面図である。図1、図2に示す第1実施形態のモータ1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のモータ5は、いわゆるアキシャルギャップ形コアレスモータであるが、構成部品としての永久磁石を有しておらず、ケース71に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有する。
モータ5は、固定子である有底円筒体のケース71と、ケース71に収容された回転子である電機子72と、ケース71の開口端に取付けられた円板体のカバー73とを備える。なお電機子72及びカバー73は、公知のアキシャルギャップ形コアレスモータと同様のものを用いることができるため、詳細な説明は省略する。
ケース71は、底面において90度毎に磁極の向きが異なるように1/4円程度の範囲で永久磁石として磁化された合計4極の界磁磁石部21と、底部中心に配設されシャフト31を回転自在に保持する軸受23と、底面から突出するように配設され後述する電機子72の整流子片80に接触して電流を導通させる4つのブラシ76とを備える。なおケース71の材質は、第1実施形態のモータ1のケース11と同様であるため説明を省略する。またブラシ76は、公知のアキシャルギャップ形コアレスモータと同様のものを用いることができる。
電機子72は、シャフト31と、シャフト31に固定された円板体78と、円板体78のケース71に対向する面に固定されたコイル辺79及び整流子片80とを備える。
コイル辺79及び整流子片80は、それぞれ第1実施形態のモータ1のコイル33及び整流子と同じ機能を有する。コイル辺79及び整流子片80は、一体的に形成されており、整流子片80が内側、コイル辺79が外側に配置されている。コイル辺79及び整流子片80は、例えば、リング状の銅板等の導体にフォトエッチングや型抜き加工を施すことで形成される。
カバー73は、シャフト31を回転自在に保持する軸受83を備える。軸受83は、公知のアキシャルギャップ形コアレスモータと同様のものを用いることができる。
本実施形態のモータ5では、ケース71の界磁磁石部21が形成する磁界と、電機子72のコイル辺79に流れる電流とにより発生する電磁力により電機子72が回転する。
本実施形態のモータ5のように、ケース71に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有し、構成部品としての永久磁石を有しないアキシャルギャップ形コアレスモータを構成することも可能である。なお大きなトルクが求められる場合には、カバー73にも界磁磁石部を設けることができる。
図7は、本発明の第6実施形態のモータ6の径方向断面図である。図1、図2に示す第1実施形態のモータ1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のモータ6は、いわゆるブラシレスモータであるが、構成部品としての永久磁石を有しておらず、ケース91に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有する。
モータ6は、回転子であるケース91と、ケース91に収容された固定子である電機子92と、エンドキャップ(図示省略)と、ケース91及び電機子92を収容している外ケース94と、電機子92に流れる電流の方向を制御する駆動回路(図示省略)とを備え、ケース91が電磁力により回転する。なお電機子92、エンドキャップ、外ケース94及び駆動回路は、公知のブラシレスモータと同様のものを用いることができるため、詳細な説明は省略する。
ケース91は、有頂円筒体であり、筒部に配置され45度毎に磁極の向きが異なるように永久磁石として磁化された合計8極の界磁磁石部21と、頂部中心に挿通して固定され回転軸となるシャフト96とを備える。ケース91の材質は、第1実施形態のモータ1のケース11の材質と同様であるため説明を省略する。
電機子92は、放射方向に6つのティース98が形成された電機子鉄心であるコア97と、コア97のティース98に巻き付けられ電流が流れるコイル33と、ケース91の回転位置を検出するホール素子(図示省略)とを備える、いわゆる3相6コイルの電機子である。
エンドキャップは、シャフト96を回転自在に保持する軸受(図示省略)と、駆動回路に接続されるターミナルとを備え、外ケース94の開口端に取付けられ、外ケース94とともにケース91及び電機子92を収容する。
外ケース94は、有頂円筒体であり、頂部中心にシャフト96を回転自在に保持する軸受(図示省略)を備え、ケース91及び電機子92を収容する。
駆動回路は、ホール素子により検出されたケース91の回転位置に基づき電機子92に流れる電流の向きを制御する。
本実施形態のモータ6のように、ケース91に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有し、構成部品としての永久磁石を有しないブラシレスモータを構成することも可能である。
図8は、本発明の第7実施形態のモータ7の断面図である。図1、図2に示す第1実施形態のモータ1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のモータ7は、いわゆる電機子可動形リニア直流モータであるが、構成部品としての永久磁石を有しておらず、固定子である基台101に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有する。
モータ7は、固定子である基台101と、可動子である電機子102とを備え、基台101の界磁磁石部21が形成する磁界と、電機子102のコイル33に流れる電流とにより発生する電磁力により電機子102が基台101上を浮揚しながら直線運動を行う。なお電機子102は、公知の電機子可動形リニア直流モータと同様のものを用いることができるため、詳細な説明は省略する。
基台101は、長尺な平板材であり、磁極の異なる界磁磁石部21が長手方向に交互に配置されている。基台101の材質は、第1実施形態のモータ1のケース11の材質と同様であるため説明を省略する。
電機子102は、下面に凸状の3つのティース104を有する直方体のコア103と、ティース104に巻き付けられ電流が流れるコイル33と、コア103の上面に配設された3つの整流子片105とを備える。
整流子片105は、電源に接続されたブラシ(図示省略)に接触し、電流をコイル33に導通させるとともに、コイル33に流れる電流の向きを制御する。
本実施形態のモータ7のように、基台101に永久磁石として磁化された界磁磁石部21を有し、構成部品としての永久磁石を有しないリニアモータを構成することも可能である。
図9は、本発明の第8実施形態のモータ110のケース111の斜視図である。図1、図2に示す第1実施形態のモータ1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のモータ110は、第1実施形態のモータ1と基本的構成は同じであるが、ケース111の形状が異なる。
本実施形態のモータ110のケース111は、周壁の一部が内周面側に突出するように厚肉に形成された厚肉部112が互いに対向するように2箇所に形成されており、厚肉部112が界磁磁石部21となっている。
図10は、本発明の第9実施形態のモータ120のケース121の斜視図である。図1、図2に示す第1実施形態のモータ1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のモータ120は、第1実施形態のモータ1と基本的構成は同じであるが、ケース121の形状が異なる。
本実施形態のモータ120のケース121は、周壁の一部が外周面側に突出するように厚肉に形成された厚肉部122が互いに対向するように2箇所に形成されており、厚肉部122が界磁磁石部21となっている。
第8、第9実施形態のモータ110、120によれば、ケース111、121の界磁磁石部21が厚肉に形成されているので、ケース111、121(界磁磁石部21)が形成する磁界の強さを向上させることができる。なお本発明のモータ及び発電機は、厚肉部112、122を界磁磁石部21とするものに限定されるものではなく、厚肉部112、122を非磁石部22としてもよく、厚肉部112、122に界磁磁石部21と非磁石部22とが混在していてもよい。また厚肉部112、122の形状や配置は、特定のものに限定されるものではなく、例えば、厚肉部112、122が1箇所又は3箇所以上に形成されていてもよい。
図11は、本発明の第10実施形態のモータ130のケース131の斜視図である。図1、図2に示す第1実施形態のモータ1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のモータ130は、第1実施形態のモータ1と基本的構成は同じであるが、ケース131の形状が異なる。
本実施形態のモータ130のケース131は、周壁の一部が内周面側に突出するように変形した凸部132が互いに対向するように2箇所に形成されており、凸部132が界磁磁石部21となっている。
本実施形態のモータ130のように、ケース131に部分的に凸部132を形成することで、ケース131(界磁磁石部21)が形成する磁界を変化させることができる。なお本発明のモータ及び発電機は、凸部132を界磁磁石部21とするものに限定されるものではなく、凸部132を非磁石部22としてもよく、凸部132に界磁磁石部21と非磁石部22とが混在していてもよい。
凸部132の形状や配置は、特定のものに限定されるものではなく、例えば、先端が鋭角や弧状に形成されていてもよく、1箇所又は3箇所以上に形成されていてもよい。また凸部132に代えて、周壁の一部を内周面側から凹ませた凹部(図示省略)が形成されていてもよく、凸部132と凹部とが形成されていてもよい。
図12は、本発明の第11実施形態のモータ140のケース141の斜視図である。図1、図2に示す第1実施形態のモータ1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のモータ140は、第1実施形態のモータ1と基本的構成は同じであるが、ケース141の形状が異なる。
本実施形態のモータ140のケース141は、90°毎に1/8円の範囲で周壁を矩形状に貫通して形成された貫通孔142を4箇所に有しており、ケース131を放射状に8分割したときに貫通孔142が形成されている領域が非磁石部22、貫通孔142が形成されていない領域が界磁磁石部21となっている。
本実施形態のモータ140のように、ケース141に貫通孔142を形成することで、ケース141(界磁磁石部21)が形成する磁界を変化させることができるとともに、軽量化を図ることができる。なお、本発明のモータ及び発電機において、貫通孔142の形状及び配置は、特定のものに限定されるものではなく、例えば、ケースの材料にパンチングメタルを用いて、円形の複数の貫通孔が規則的に並んだケースを形成することも可能である。
以上、第1から第11実施形態のモータ1、2、3、4、5、6、7、110、120、130、140を用いて、本発明のモータ及び発電機を説明したが、本発明のモータ及び発電機は、上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で変形して使用することができる。例えば、電機子は、断面視において略円形状に限定されるものではなく、楕円形状のもの等を用いることもできる。
またケースを塑性加工可能な材質で形成すると、例えば、第8から第11実施形態のモータ110、120、130、140のように、ケース(界磁磁石部を有する構造体)の形状を部分的に変形させることも容易に行うことができる。ケース(界磁磁石部を有する構造体)の形状は、上述した形状に限定されるものではなく、例えば、外周面に歯車等が形成されていてもよく、他の部品との位置決め用の突起又は溝等が形成されていてもよく、用途に応じて適宜最適な形状にすることができる。
またケース(界磁磁石部を有する構造体)に形成する厚肉部、凸部、凹部、貫通孔等は、複数の同一形状のものを形成するものに限定されるものではなく、用途や要求性能等に応じて、複数の異なる形状のものを形成することも可能である。またケース(界磁磁石部を有する構造体)には、厚肉部、凸部、凹部、貫通孔等が混在して形成されていてもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1、2、3、4、5、6、7、110、120、130、140 モータ
11、41、71、91、111、121、131、141 ケース
12、42、51、61、72、92、102 電機子
21 界磁磁石部
22 非磁石部
33、53、62 コイル
79 コイル辺
101 基台
112、122 厚肉部
132 凸部
142 貫通孔

Claims (5)

  1. コイルを有する電機子と、磁界を形成する界磁磁石とを備えるモータ又は発電機において、
    前記電機子に近接する構造体を備え、
    前記界磁磁石は、前記構造体に一体的に形成され永久磁石として磁化された界磁磁石部であり、
    前記界磁磁石部が磁界を形成することを特徴とするモータ又は発電機。
  2. 前記構造体は、塑性加工により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ又は発電機。
  3. 前記構造体は、部分的に厚肉に形成された厚肉部、部分的に突出するように形成された凸部、部分的に凹むように形成された凹部、又は部分的に形成された貫通孔のうち少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ又は発電機。
  4. 前記構造体は、前記界磁磁石部と、永久磁石として磁化されていない非磁石部とを有し、
    前記界磁磁石部と前記非磁石部とは、材質が異なることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ又は発電機。
  5. 前記構造体は、前記電機子を収容するケースであり、
    前記ケース又は前記電機子のいずれか一方が回転することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のモータ又は発電機。
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