JP2016033705A - 数値制御装置、制御方法、記憶媒体 - Google Patents

数値制御装置、制御方法、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】異常発生時、該異常内容に応じて機械の運転を適切に継続できる数値制御装置、制御方法、記憶媒体を提供する。
【解決手段】CPUはUSBメモリに記憶する無効情報を読み取る。無効情報は特定のアラームを無効にする無効アラーム情報を含む。工作機械の起動時に異常を検出した場合(S20:YES)、CPUは検出した異常に対応するアラームの種類情報が、無効アラーム情報と一致するか否か判断する(S24)。種類情報が無効アラーム情報と一致し(S24:YES)、且つ暗号情報も一致した場合(S26:YES)、CPUは異常発生テーブルに種類情報を登録しない。故にアラームは無効となるので、数値制御装置は工作機械の運転を停止しないで運転を継続できる。
【選択図】図12

Description

本発明は、工作機械の動作を制御する数値制御装置、制御方法、記憶媒体に関する。
数値制御装置は、工作機械の故障でアラームを発生した時、工作機械の運転を停止し、表示部に警告表示を行う。数値制御装置は故障した部品を修理又は交換しないとアラームを解除しない。部品修理に時間がかかると、工作機械は運転できないので加工は中断する。しかし故障した部分を使わずに工作機械を運転して加工を継続したいという要望はある。特許文献1に記載の異常処理制御装置は、異常コードテーブルに設定した処理コードに基づいて異常処理を実行している。異常を無視したい時、作業者は異常コードテーブルの内容を暫定的に当該異常を無視する暫定対応処理内容を表す処理コードに変更する。
特開平8−263113号公報
特許文献1に記載の異常処理制御装置は、異常が発生した時、異常内容に応じて予め設定した処理コードに基づき、発生した異常原因を分析することなく異常を自動的に無視する。故に異常処理制御装置は発生した異常内容によっては適切に対応できない場合があった。
本発明の目的は、異常発生時、該異常内容に応じて機械の運転を適切に継続できる数値制御装置、制御方法、記憶媒体を提供することである。
本発明の請求項1に係る数値制御装置は、機械の運転を制御する数値制御装置において、異常を検出する検出手段と、前記検出手段が前記異常を検出した場合、前記機械の運転を停止する異常対応を行う異常対応手段と、前記異常対応手段による前記異常対応を強制的に無効とする前記異常対応の種類の情報である無効情報を外部から受け付ける受付手段と、前記検出手段が前記異常を検出した場合、前記検出手段が検出した前記異常に対応する前記異常対応の種類の情報である種類情報が、前記受付手段が受け付けた前記無効情報に該当するか否か判断する判断手段とを備え、前記異常対応手段は、前記判断手段が、前記種類情報が前記無効情報に該当すると判断した場合、前記異常対応を無効とし前記機械の運転を停止させないことを特徴とする。数値制御装置は外部から受け付けた無効情報に基づき、該当する異常対応のみを無効にする。即ち数値制御装置は異常内容を分析した結果を踏まえた無効情報を受け付けることができるので、異常内容に応じて機械の運転を適切に継続できる。
請求項2に係る発明の数値制御装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記受付手段が受け付ける前記無効情報は、前記無効情報に対応する暗号情報を含み、前記数値制御装置は、前記種類情報と前記暗号情報とを対応づけて記憶する記憶手段と、前記無効情報が含む前記暗号情報と、前記記憶手段が記憶する前記暗号情報とが一致するか否か判断する暗号判断手段とを備え、前記異常対応手段は、前記判断手段が、前記種類情報が前記無効情報に該当すると判断し、且つ前記暗号判断手段が、前記無効情報が含む前記暗号情報と、前記記憶手段が記憶する前記暗号情報とが一致すると判断した場合、前記異常対応を無効とし前記機械の運転を停止させないことを特徴とする。故に数値制御装置は受付手段が受け付けた無効情報を使用者が無断で利用して他の異常対応を勝手に無効にすることを防止できる。
請求項3に係る発明の数値制御装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記受付手段は、前記無効情報を記憶する記憶媒体から前記無効情報を読み取る読取手段が読み取った前記無効情報を受け付けることを特徴とする。数値制御装置は記憶媒体から無効情報を読み出すことができるので、外部から無効情報を容易に受け付けることができる。
請求項4に係る発明の数値制御装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記無効情報を記憶する外部装置から有線又は無線によって前記無効情報を受信する受信手段を備え、前記受付手段は、前記受信手段が受信した前記無効情報を受け付けることを特徴とする。故に数値制御装置は外部装置から無効情報を受信手段で受信できるので、無効情報を容易且つ速やかに受け付けることができる。
請求項5に係る発明の数値制御装置は、請求項1から4の何れか一つに記載の発明の構成に加え、前記異常対応手段が、同一の種類の前記異常を無効とした無効回数を計数する計数手段を備え、前記異常対応手段は、前記判断手段が、前記種類情報が前記無効情報に該当すると判断しても、前記計数手段が計数する前記無効回数が所定回数を超えた場合、前記異常対応を有効とし前記機械の運転を停止することを特徴とする。故に数値制御装置は異常を無効にする継続的な使用を制限できるので、異常を無効にすることについて適正な範囲内で使用者に許可できる。数値制御装置は、無効にできる異常対応を制限できるので、例えば、安全に関係する異常対応が無効になるのを防止できる。
請求項6に係る発明の数値制御装置は、請求項1から5の何れか一つに記載の発明の構成に加え、前記無効情報は、運転を停止する前記機械の識別情報を含み、前記異常対応手段は、前記受付手段が受け付けた前記無効情報が含む前記識別情報と、前記機械の識別情報とが一致した場合のみ、前記異常対応を無効とし前記機械の運転を停止させないことを特徴とする。故に数値制御装置は異常対応を無効にする対象とは異なる機械について、異常対応を無効として運転が継続するのを防止できる。
請求項7に係る発明の制御方法は、機械の運転を制御する数値制御装置の制御方法において、異常を検出する検出ステップと、前記検出ステップにて前記異常を検出した場合、前記機械の運転を停止する異常対応を行う異常対応ステップと、前記異常対応ステップで前記異常対応を強制的に無効とする前記異常対応の種類の情報である無効情報を外部から受け付ける受付ステップと、前記検出ステップにて前記異常を検出した場合、前記検出ステップにて検出した前記異常に対応する前記異常対応の種類の情報である種類情報が、前記受付ステップで受け付けた前記無効情報に該当するか否か判断する判断ステップと
を備え、前記異常対応ステップは、前記判断ステップにて、前記種類情報が前記無効情報に該当すると判断した場合、前記異常対応を無効とし前記機械の運転を停止させない
ことを特徴とする。故に数値制御装置は前記制御方法を行うことで、請求項1に記載の効果を得ることができる。
請求項8に係る発明の記憶媒体は、請求項3に記載の数値制御装置の前記読取手段が読み取る前記無効情報を記憶することを特徴とする。故にメーカ及び使用者は記憶媒体に記憶した無効情報を自由に運搬できる。数値制御装置は記憶媒体に記憶した無効情報を読み出し実行することで、請求項1又は2に記載の効果を得ることができる。
工作機械1と数値制御装置20の電気的構成を示すブロック図。 RAM23の各種記憶領域を示す概念図。 不揮発性メモリ24の各種記憶領域を示す概念図。 異常発生テーブル2341の概念図。 アラーム対応テーブル2411の概念図。 停止レベルの各対応を示す表。 サーボエラー対応テーブル2421の概念図。 使用者側とメーカ側による復旧手順の概念図。 無効アラームファイル701の概念図。 主要処理の流れ図。 USBメモリ内容解析処理の流れ図。 アラームチェック処理の流れ図。 プログラム起動チェック処理の流れ図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1に示す数値制御装置20はNCプログラムに基づき工作機械1(図8参照)を制御し工作台(図示略)上面に保持したワーク(図示略)の切削加工を行う。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向は、夫々、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向である。工作機械1は縦型の機械であるが横型でもよい。
図1を参照し、工作機械1の構成を簡単に説明する。工作機械1は図示しない主軸機構、主軸移動機構、工具交換装置等を備える。主軸機構は主軸モータ52を備え、工具を装着した主軸を回転する。主軸移動機構は、Z軸モータ51、X軸モータ53、Y軸モータ54を備え、工作台上面に保持したワークに対し相対的に主軸をXYZの各軸方向に夫々移動し加工を行う。工具交換装置はマガジンモータ55を備え、複数の工具を収納する工具マガジン(図示略)を駆動し主軸に装着した工具を他の工具と交換する。工作機械1は操作盤10、USB読取部47を更に備える。操作盤10は入力部11と表示部12を備える。入力部11は各種入力、指示、設定等を行う為の機器である。表示部12は各種表示画面、設定画面、警告画面等を表示する機器である。
USB読取部47はUSBメモリ70を挿入するスロット(図示略)を備え、該スロットに挿入したUSBメモリ70に記憶する各種情報を読み取る機器である。USBメモリ70は無効情報701(図9参照)を記憶する。無効情報701とは、アラームの種類を指定して無効にする為の情報であり、詳細は後述する。
図1を参照し、数値制御装置20と工作機械1の電気的構成を説明する。数値制御装置20はCPU21、ROM22、RAM23、不揮発性メモリ24、I/O基板26等を備える。CPU21は工作機械1の動作を統括制御する。ROM22は各種プログラムを記憶する。RAM23は後述する各種記憶領域(図2参照)を記憶する。不揮発性メモリ24は後述する各種記憶領域(図3参照)を備える。I/O基板26は外部機器との各種信号の入出力を行う回路基板である。
工作機械1は駆動回路41〜46を更に備える。駆動回路41〜46、USB読取部47は夫々数値制御装置20のI/O基板26に接続する。駆動回路41はCPU21の指令信号に従いZ軸モータ51に駆動電流(パルス)を出力する。エンコーダ61はZ軸モータ51とI/O基板26に接続する。エンコーダ61はZ軸モータ51の位置情報(モータの絶対位置情報)を検出し該検出信号をI/O基板26に入力する。駆動回路42はCPU21の指令信号に従い主軸モータ52に駆動電流を出力する。エンコーダ62は主軸モータ52とI/O基板26に接続する。エンコーダ62は主軸モータ52の位置情報を検出し該検出信号をI/O基板26に入力する。
駆動回路43はCPU21の指令信号に従いX軸モータ53に駆動電流を出力する。エンコーダ63はX軸モータ53とI/O基板26に接続する。エンコーダ63はX軸モータ53の位置情報を検出し該検出信号をI/O基板26に入力する。駆動回路44はCPU21の指令信号に従いY軸モータ54に駆動電流を出力する。エンコーダ64はY軸モータ54とI/O基板26に接続する。エンコーダ64はY軸モータ54の位置情報を検出し該検出信号をI/O基板26に入力する。駆動回路45はCPU21の指令信号に従いマガジンモータ55に駆動電流を出力する。エンコーダ65はマガジンモータ55とI/O基板26に接続する。エンコーダ65はマガジンモータ55の位置情報を検出し該検出信号をI/O基板26に入力する。駆動回路46はCPU21の指令信号に従い表示部12に駆動電流を出力する。
尚、Z軸モータ51、主軸モータ52、X軸モータ53、Y軸モータ54、マガジンモータ55は何れもサーボモータである。エンコーダ61〜65は一般的なアブソリュートエンコーダであり、回転位置の絶対位置を検出して出力する位置センサである。駆動回路41〜45はエンコーダ61〜65からフィードバック信号を受け、位置と速度のフィードバック制御を行う。駆動回路41〜46は例えばFPGA回路でもよい。
図2を参照し、RAM23の各種記憶領域を説明する。RAM23は、チェック結果記憶領域231、既無効回数記憶領域232、無効アラーム情報記憶領域233、異常発生テーブル記憶領域234等を備える。チェック結果記憶領域231は、無効アラーム機能が有効か無効かのチェック結果を記憶する。無効アラーム機能とは、USBメモリ70(図1参照)から読み取った後述する無効情報701(図9参照)に基づき、該当するアラームを無効にする機能を意味する。CPU21は、例えば無効アラーム機能が有効の場合はチェック結果=1、無効の場合はチェック結果=0をチェック結果記憶領域231に記憶する。既無効回数記憶領域232は既無効回数を記憶する。既無効回数とは、同一種類のアラームを連続して無効にした回数を意味する。無効アラーム情報記憶領域233はUSBメモリ70から読み取った無効情報701のうち、後述する無効アラーム情報を記憶する。異常発生テーブル記憶領域234は後述する異常発生テーブル2341(図4参照)を記憶する。
図3を参照し、不揮発性メモリ24の各種記憶領域を説明する。不揮発性メモリ24はアラーム対応テーブル記憶領域241、サーボエラーテーブル記憶領域242、NCプログラム記憶領域243等を備える。アラーム対応テーブル記憶領域241は後述するアラーム対応テーブル2411(図5参照)を記憶する。サーボエラーテーブル記憶領域242は後述するサーボエラーテーブル2421(図7参照)を記憶する。NCプログラム記憶領域243はNCプログラムを記憶する。NCプログラムは各種制御指令を含む複数のブロックで構成したものである。
図4を参照し、異常発生テーブル2341を説明する。異常発生テーブル2341は、工作機械1の起動時に検出した異常に対応するアラームの種類情報を記憶する。種類情報は、カテゴリ、アラーム番号、補助番号を含む情報である。カテゴリの例として、I/O基板26に関するアラームは「IO」、サーボ系に関するアラームは「SV」である。アラーム番号は、カテゴリ毎にアラームの種類を識別する番号である。補助番号は、同系統のアラームを更に細かく区別する際に用いる番号であり、例えばサーボ系(SV)をカテゴリとするアラームを更に区別する際に用いる。サーボ系とは、Z軸モータ51、主軸モータ52、X軸モータ53、Y軸モータ54、マガジンモータ55、駆動回路41〜45を含む系統である。
図4に示す異常発生テーブル2341は、2つのアラームの種類情報を夫々記憶する。異常発生番号001の欄は、カテゴリ=IO、アラーム番号=0006を夫々記憶し、補助番号は記憶しない。以下、カテゴリとアラーム番号を纏めて、IO_0006のように表記する場合がある。IO_0006はI/O基板26のヒューズ溶断エラーである。異常発生番号002の欄は、カテゴリ=SV、アラーム番号=0009、補助番号=221を夫々記憶する。SV_0009はマガジン軸のサーボエラーである。補助番号221はM軸サーボエラーの中で、例えば絶縁抵抗検出異常を識別する番号である。
図5を参照し、アラーム対応テーブル2411を説明する。アラーム対応テーブル2411は、アラーム毎に、カテゴリ、アラーム番号、停止レベル、解除レベル、異常の名称、原因、対応、暗号情報等を夫々記憶する。停止レベルは、例えば図6に示すように、異常発生時に工作機械1の運転を停止する態様を5段階で規定する。停止レベル5は、サーボ系を全てオフして工作機械1の運転を即停止し、表示部12に警告表示を行う。停止レベル4は、工作機械1の運転を即停止し、表示部12に警告表示を行う。停止レベル3は、NCプログラム1ブロック終了後に工作機械1の運転を停止し、表示部12に警告表示を行う。停止レベル2は、NCプログラム終了後に工作機械1の運転を停止し、表示部12に警告表示を行う。停止レベル1は、工作機械1の運転を停止せずに、表示部12に警告表示のみを行う。停止レベルは高ければ高いほど緊急度が高い。警告表示は、異常の名称、原因、対応を表示部12に表示して行う。暗号情報はアラーム毎に夫々付し、例えば5桁の番号である。尚、暗号情報は番号でなくてもよく、例えば、アルファベット、図形、記号等で作成してもよい。
解除レベルは、アラームを解除する態様を3段階で規定する。解除レベル3は電源をオフして解除できるレベルである。解除レベル2は操作盤10の入力部11に設けたリセットキー(図示略)で解除できるレベルである。解除レベル1は操作盤10の何れかのキー操作により解除できるレベルである。一例として、停止レベル5、解除レベル3の場合、アラームが発生するとCPU21はサーボ系をオフして運転を即停止する(停止レベル5)。該アラームを解除する為には、異常原因を取り除いて電源をオフしないとアラームを解除できない(解除レベル3)。停止レベル5、解除レベル2の場合、アラームが発生するとCPU21はサーボ系をオフして運転を即停止する(停止レベル5)。該アラームを解除する為には、異常原因を取り除いてリセットキーを押すとアラームを解除できる(解除レベル2)。リセットキーを押下した時に異常原因を確認して、取り除かれていればアラームは解除できる。
CPU21は、異常発生時、該異常に対応するアラームの種類情報(カテゴリとアラーム番号、補助番号等)を異常発生テーブル2341に登録する。次いで、CPU21は、アラーム対応テーブル2411に基づき、異常発生テーブル2341に種類情報を登録したアラームに対応する停止レベルを特定する。CPU21は特定した停止レベルに応じて工作機械1の運転を停止し、警告表示を行う。
例えば、I/O基板26の6つのポートのうち一つのポートの配線が溶断した場合、CPU21はカテゴリ_アラーム番号=IO_0006の種類情報を異常発生テーブル2341に登録し、アラーム対応テーブル2411に基づき停止レベル5を特定する。故にCPU21はサーボ系を全てオフして工作機械1の運転を即停止し表示部12に警告表示を行う。数値制御装置20はI/O基板26における6つのポートを0001〜0006の番号で識別する。故にCPU21はI/O基板26において配線が溶断した部分のポートを0001〜0006の番号で特定できる。例えば0001のポートで配線の溶断を検知した場合、CPU21は表示部12に、名称:「ヒューズ溶断エラー(0001)」と表示し、括弧内に配線の溶断を検知した部分を番号で特定する0001を表示する。更に、原因:「24V電源の短絡によりヒューズが溶断しました。」、対応:「IO基板を交換して下さい。括弧内の番号が溶断箇所を示します。以下の括弧内の番号に対応した部分の配線を確認して下さい。」と表示し、該警告文の下側に、0001〜0006が示す6つのポートを夫々表示する。故に使用者はI/O基板26の0001のポートの配線が溶断したことを速やかに認識できる。
例えば、マガジン軸(M軸)において絶縁抵抗の検出異常があった場合、CPU21はカテゴリ_アラーム番号_補助番号=SV_0009_221の種類情報を異常発生テーブル2341に登録し、アラーム対応テーブル2411に基づき停止レベル5を特定する。故にCPU21はサーボ系を全てオフして工作機械1の運転を即停止し表示部12に警告表示を行う。CPU21は表示部12に、名称:「M軸サーボエラー(221)」と表示し、括弧内に補助番号を表示する。M軸サーボエラーは複数の種類が有るので、補助番号で特定する。故にCPU21は原因:「発生原因は補助番号(221)によって異なります。サーボエラー一覧表を参照して下さい。」と表示する。
サーボエラー一覧表の電子データは、図7に示すサーボエラーテーブル2421である。サーボエラーテーブル2421は、不揮発性メモリ24のサーボエラーテーブル記憶領域242(図3参照)に記憶する。サーボエラーテーブル2421は、補助番号毎に、各種サーボエラーの原因と対応を夫々記憶する。補助番号221の欄には、M軸サーボエラーの原因として、絶縁抵抗検出異常であること、更に推測できる具体的な故障原因を併せて記憶する。対応の欄には、具体的故障原因に対応する複数の復旧方法を記憶する。使用者が入力部11を用いてサーボエラー一覧表の表示指示を入力すると、CPU21はサーボエラーテーブル2421をサーボエラー一覧表として表示部12に表示する。使用者は補助番号221の欄に記載されたマガジン軸のサーボエラーに対応する原因と対応を確認する。故に使用者はマガジン軸のサーボ系に絶縁抵抗検出異常が生じたことを速やかに認識し且つ迅速な対応を取ることができる。
図8を参照し、使用者とメーカによるアラーム発生確認から復旧する迄の手順の一例を簡単に説明する。使用者とは工作機械1の使用者又は作業者である。メーカとは工作機械1の製造元又は修理等を行う管理者である。
−手順1:アラーム発生確認−
工作機械1の運転中に異常が発生すると、CPU21は工作機械1の運転を停止し、表示部12に警告表示を行う。使用者は表示部12の警告表示によりアラーム発生を確認する。本実施形態は、I/O基板26のヒューズ溶断エラーと、マガジン軸のサーボエラーが発生した場合を想定する。
−手順2:メーカに問い合わせ−
工作機械1の運転が停止したので、使用者は運転を継続する為に、故障部品を修理し、アラーム原因を取り除かなくてはならない。故に使用者は表示部12に表示する異常の名称、原因、対応を夫々確認し、メーカに復旧手順等の問い合わせを行う。
−手順3:問題点解析−
メーカは使用者から受けた問い合わせを元に、異常の問題点を速やかに解析する。メーカは、工作機械1に発生したアラームに基づき、異常原因の分析、修理又は交換すべき部品の選定、補給部品の要否、アラーム解除の可否等について種々検討を行う。
−手順4:解析結果を使用者に報告、USBメモリを使用者に送付−
メーカは補給部品の必要性、復旧手順等について使用者に説明する。メーカは安全を考慮した上で、発生したアラームを解除してもよいと判断した場合、USBメモリ70(図1参照)を使用者に送付する。USBメモリ70は、図9に示す無効情報701を記憶する。無効情報701は解除するアラームを指定する情報である。また、使用者がUSBメモリを用意し、メーカがそのUSBメモリに入れるデータをメールなどで送信することも可能である。
図9に示すように、無効情報701は、ファイル名、機械固有番号、2つの無効アラーム情報を夫々記憶する。最上段の「SYSC90.NC」はファイル名である。一行目の「P01,0,24,125,53,36,195」は機械固有番号であり、例えばMACアドレスである。二行目の「E01,IO0006,65535,427699」は、一番目の無効アラーム情報として、IO_0006、補助番号無し、暗号情報=427699のアラームを指定する。65535は補助番号なしを意味する。三行目の「E02,SV0009,221,296617」は、二番目の無効アラーム情報として、SV_0009、補助番号=221、暗号情報=196617のアラームを指定する。四行目のEOFは終了コマンドである。無効情報701の利用方法は後述する。
−手順5:補給部品をメーカに注文−
使用者はメーカからの報告を受け、補給部品を速やかにメーカに注文する。補給部品が到着するまで、使用者は故障部品を修理交換できない。使用者は工作機械1に発生した2つのアラームを解除しなければ運転を再開できない。故に使用者はアラームを解除する為、メーカが送付したUSBメモリ70を用いて該当する2つのアラームの解除を試みる。
−手順6:USBメモリ70を工作機械1に挿入−
使用者は、USBメモリ70を工作機械1のUSB読取部47のスロットに挿入する。使用者は電源スイッチを押下して工作機械1の立ち上げを行う。CPU21は、後述する主要処理等(図10〜図13参照)を実行することにより、USBメモリ70から読み出した無効情報701に基づき、2つの該当アラームを無効にできる。故に使用者は補給部品が到着するまでの間、工作機械1の運転を継続できる。
−手順7:補給部品納入−
メーカは注文した補給部品を使用者に納入する。
−手順8:補給部品で修理
使用者はメーカから送付された補給部品を故障部品と交換し、USBメモリ70を取り除いてもアラームが発生しないことを確認する。
図10を参照し、CPU21が実行する主要処理を説明する。使用者が電源スイッチ(図示略)を押下し工作機械1を起動する。CPU21はROM22から主要プログラムを読み出し本処理を実行する。先ずCPU21はUSB読取部47のスロットにUSBメモリ70が挿入したか否か判断する(S1)。USB読取部47のスロットにUSBメモリ70が挿入していない場合(S1:NO)、CPU21は何もせずに異常受付を可能とする(S3)。USB読取部47のスロットにUSBメモリ70が挿入している場合(S1:YES)、CPU21はUSBメモリ内容解析処理を実行する(S2)。
図11を参照し、USBメモリ内容解析処理を説明する。CPU21は、USBメモリ70から無効情報701(図9参照)を読み取る(S10)。CPU21は読み取った無効情報701をファイル名以下の先頭行から順に解釈する。CPU21は機械固有番号が一致するか否か判断する(S11)。工作機械1の機械固有番号と無効情報701の機械固有番号が一致しない場合(S11:NO)、該無効情報701は工作機械1を対象とするものではない。故にCPU21はRAM23のチェック結果記憶領域231(図2参照)にチェック結果=0を記憶し(S18)、図10に示す主要処理のS3に処理を進める。
工作機械1の機械固有番号と無効情報701の機械固有番号が一致する場合(S11:YES)、該無効情報701は工作機械1を対象とするものである。故にCPU21は無効情報701の中に、無効アラーム情報が有るか否か判断する(S12)。無効アラーム情報が無い場合(S12:NO)、CPU21はRAM23のチェック結果記憶領域231にチェック結果=0を記憶し(S18)、図10に示す主要処理のS3に処理を進める。
図9に示すように、無効情報701の2行目には、無効アラーム情報が有るので(S12:YES)、続いて、CPU21は既無効回数は所定回数以下か否か判断する(S13)。既無効回数は、アラームの種類毎に、RAM23の既無効回数記憶領域232に記憶する。所定回数の一例は100回である。尚、所定回数の設定は、数値制御装置20において入力して設定してもよく、USBメモリ70の無効情報701の中に所定回数のデータを含めてもよい。既無効回数が所定回数を超えている場合(S13:NO)、メーカが想定する適正な使用範囲を超えている。故にCPU21はRAM23のチェック結果記憶領域231にチェック結果=0を記憶し(S18)、図10に示す主要処理のS3に処理を進める。
既無効回数が所定回数以下の場合(S13:YES)、メーカが想定する適正な使用範囲内である。故にCPU21はチェック結果記憶領域231にチェック結果=1を記憶し(S14)、既無効回数に1加算する(S15)。CPU21は読み取った2行目の無効アラーム情報を、RAM23の無効アラーム情報記憶領域233(図2参照)に記憶する(S16)。CPU21は無効情報701の解釈が全て終了したか否か判断する(S17)。図9に示すように、無効情報701の3行目にも無効アラーム情報が有るので(S17:YES)、CPU21はS13に戻り処理を繰り返す。無効情報701の4行目は終了コマンド(EOF)であるので(S17:YES)、CPU21は本処理を終了し、図10に示す主要処理のS3に処理を進める。
図10に戻り、CPU21は異常受付を可能とする(S3)。次いで、CPU21は、アラームチェック処理とプログラム起動チェック処理の夫々の定期駆動を開始(S4、S5)して本処理を終了する。
図12を参照し、アラームチェック処理を説明する。先ずCPU21は異常を検出したか否か判断する(S20)。異常を検出していない場合(S20:NO)、CPU21は何もせずに本処理を終了する。異常を検出した場合(S20:YES)、CPU21は検出した異常に対応するアラームの種類情報(カテゴリ、アラーム番号、補助番号)を特定する(S21)。アラームの種類によって補助番号がある場合、CPU21は補助番号も特定する。CPU21は、異常発生テーブル2341(図4参照)に、S21で特定したアラームの種類情報と同じ種類情報が有るか否か判断する(S22)。同じ種類情報が有る場合(S22:YES)、既に検出したアラームであるので、CPU21は何もせずに本処理を終了する。
異常発生テーブル2341に、S21で特定したアラームの種類情報と同じ種類情報が無い場合(S22:NO)、今回検出したアラームは新規のアラームであるので、CPU21はRAM23のチェック結果記憶領域231を参照し、チェック結果=1であるか否か判断する(S23)。チェック結果=0の場合(S23:NO)、無効アラーム機能は無効であるので、CPU21は異常発生テーブル2341に、新規アラームの種類情報を登録し(S27)、本処理を終了する。
これに対し、チェック結果=1の場合(S23:YES)、無効アラーム機能は有効であるので、CPU21はRAM23の無効アラーム情報記憶領域233を参照し、無効アラーム情報の中に、新規アラームの種類情報と同じ種類情報が有るか否か判断する(S24)。無効アラーム情報の中に同じ種類情報が無い場合(S24:NO)、新規のアラームは無効にするアラームではない。故にCPU21は異常発生テーブル2341に新規アラームの種類情報を登録し(S27)、本処理を終了する。
無効アラーム情報の中に同じ種類情報が有る場合(S24:YES)、CPU21は新規アラームの種類情報に対応する暗号情報を、アラーム対応テーブル2411(図5参照)から特定する(S25)。例えば新規アラームの種類情報がIO_0006である場合、CPU21は、アラーム対応テーブル2411を参照し、新規アラームの暗号情報を「427699」と特定する。CPU21は、新規アラームの暗号情報が無効アラーム情報の暗号情報と一致するか否か判断する(S26)。RAM23の無効アラーム情報記憶領域233に記憶する無効アラーム情報は、IO_0006、補助番号無し、暗号情報=427699(図9参照)であるので、暗号情報も一致する(S26:YES)。故にCPU21は新規アラームの種類情報を、異常発生テーブル2341に登録することなく本処理を終了する。
これに対し、新規アラームの種類情報が無効情報701の種類情報と一致しても(S24:YES)、暗号情報が一致しない場合(S26:NO)、図9に示す無効情報701は使用者が不正に作成した可能性がある。故にCPU21は異常発生テーブル2341に、新規アラームの種類情報を登録し(S27)、本処理を終了する。無効情報701を不正に作成する例として、使用者がメーカの許可無しに自ら無効アラーム情報を作成する場合である。本実施形態は、アラーム対応テーブル2411の暗号情報を使用者に開示しない。故にUSBメモリ70に記憶する無効情報701について、他のアラームの種類情報に書き換えたとしても、他のアラームを勝手に無効にはできない。故に数値制御装置20は特定のアラームを使用者が自己判断で無効にする使用を防止できる。
図13を参照し、プログラム起動チェック処理を説明する。先ずCPU21は工作機械1の起動スイッチがオンか否か判断する(S30)。起動スイッチがオフの場合(S30:NO)、CPU21は何もせずに本処理を終了する。起動スイッチがオンの場合(S30:YES)、CPU21はNCプログラムの運転中か否か判断する(S31)。運転中でなければ(S31:NO)、CPU21は何もせずに本処理を終了する。
NCプログラムの運転中である場合(S31:YES)、CPU21は、異常発生テーブル2341(図4参照)とアラーム対応テーブル2411(図5参照)に基づき、停止レベル2以上のアラームが発生か否か判断する(S32)。停止レベル2以上のアラームが発生している場合(S32:YES)、運転を停止する必要性は高い。故にCPU21は上記の通り表示部12に警告表示を行い(S35)、更に停止レベルに応じて工作機械1の運転を停止し(S36)、本処理を終了する。
停止レベル2以上のアラームが発生していない場合(S32:NO)、CPU21は停止レベル1のアラームが発生か否か判断する(S33)。停止レベル1のアラームが発生している場合(S33:YES)、運転を停止する必要性は低いので、CPU21は警告表示のみを行い(S34)、本処理を終了する。NCプログラムの運転は継続する。また、アラームが発生していない場合(S33:NO)、CPU21は本処理を終了する。該場合もNCプログラムの運転は継続する。
上記のように、新規アラームが発生した場合、USBメモリ70がUSB読取部47のスロットに挿入し、USBメモリ70に記憶する無効情報701が指定する無効アラーム情報と一致すれば、CPU21は新規アラームの種類情報を異常発生テーブル2341に登録しない。故に工作機械1を再起動すれば、該当するアラームは無効になるので、例えば、メーカから補給部品が納入するまでの間、使用者は運転を継続できる。
また、メーカは工作機械1の異常を分析した結果を踏まえて無効情報701を作成し、USBメモリ70を介して使用者に送付し、該当するアラームを無効にする。故に数値制御装置20はメーカの判断でアラームを適正範囲内で無効にできる。
また、数値制御装置20は同一のアラームを無効にする回数を所定回数以下に制限する。故に数値制御装置20はアラームを無効にすることについて適正な範囲内で使用者に許可できる。例えば安全に関係するアラームが無効になるのを防止できる。
また、数値制御装置20は、USBメモリ70に記憶する無効情報701が含む機械固有番号が、工作機械1の機械固有番号と一致しなければ、無効アラーム機能を無効にする。故に数値制御装置20は対象外の工作機械のアラームを間違えて無効にしてしまうのを防止できる。
上記説明にて、S20の処理を実行するCPU21が本発明の検出手段に相当し、S36の処理を実行するCPU21が本発明の異常対応手段に相当し、S10の処理を実行するCPU21が本発明の受付手段に相当し、S24の処理を実行するCPU21が本発明の判断手段に相当し、不揮発性メモリ24が本発明の記憶手段に相当し、S26の処理を実行するCPU21が暗号判断手段に相当し、USB読取部47が本発明の読取手段に相当し、S15の処理を実行するCPU21が本発明の計数手段に相当し、USBメモリ70が本発明の記憶媒体に相当する。
以上説明したように、本実施形態の数値制御装置20は工作機械1の運転を制御する。数値制御装置20のCPU21は異常を検出した場合、検出した異常に対応するアラームの種類情報を、異常発生テーブル2341に登録する。工作機械1が運転中の場合、CPU21は異常発生テーブル2341に種類情報を登録するアラームについて、アラーム対応テーブル2411に基づき、表示部12に警告情報を表示し、アラームの停止レベルに応じて工作機械1の運転を停止する。CPU21は、USB読取部47からUSBメモリ70に記憶する無効情報701を読み取る。無効情報701は特定のアラームを無効にする情報であり、例えば無効アラーム情報を含む。無効アラーム情報は、無効にするアラームのカテゴリ、アラーム番号、補助番号、暗号情報を含む。工作機械1の起動時に異常を検出した場合、CPU21は発生した異常に対応するアラームの種類情報が、USB70から読み取った無効情報701の無効アラーム情報と一致するか否か判断する。種類情報と無効アラーム情報が一致する場合、CPU21は、該アラームを無効とする為、異常発生テーブル2341に種類情報を登録しない。故にアラームは無効となるので、数値制御装置20は工作機械1の運転を停止しないで運転を継続できる。
上記実施形態では更に、USBメモリ70に記憶する無効情報701は、無効アラーム情報毎に暗号情報を含む。不揮発性メモリ24が記憶するアラーム対応テーブル2411は、アラームの種類情報と暗号情報とを対応づけて記憶する。CPU21は、種類情報と無効アラーム情報が一致する場合、更に暗号情報が互いに一致するか否か判断する。CPU21は暗号情報が一致した場合にのみ、該当するアラームを無効にし、工作機械1の運転を継続する。故に数値制御装置20は暗号情報の無い不正な無効情報701に基づき、アラームが無効になるのを防止できる。
上記実施形態では更に、CPU21はUSB読取部47のスロットに挿入するUSBメモリ70から無効情報701を読み出す。故に数値制御装置20は外部から無効情報701を容易に受け付けることができる。
上記実施形態では更に、CPU21は同一種類のアラームを無効にした既無効回数を計数し、発生したアラームの種類情報が、無効情報701の無効アラーム情報と一致したとしても、既無効回数が所定回数を超えている場合は、工作機械1の運転を停止しない。故に数値制御装置20はアラームを無効にすることについて適正な範囲内で使用者に許可できる。また、数値制御装置20は無効にできるアラームを制限できるので、例えば安全に関係するアラームが無効になるのを防止できる。
上記実施形態では更に、USBメモリ70に記憶する無効情報701は、運転を停止する工作機械1の機械固有番号を含む。故に数値制御装置20は無効にする対象とは異なる工作機械のアラームを間違えて無効にしてしまうのを防止できる。
尚、本発明は上記実施形態に限らず種々の変更が可能である。上記実施形態は、USBメモリ70を介して無効情報701を受け付ける。例えば図1に示すように、数値制御装置20は、サーバ等の外部装置200との間で有線(例えばFTP等)又は無線によって上方を送受信する通信部90を備えてもよく、該通信部90で無効情報701を受信してもよい。該場合、数値制御装置20は、外部装置200から無効情報701を容易且つ速やかに受信できるので、工作機械1の運転を早期に継続できる。また、紙テープ等によって無効情報701を読み取るようにしてもよい。
上記実施形態は、工作機械1を識別する機械固有番号として、MACアドレスを用いているが、工作機械1を識別可能な情報であればよく、例えば製品のシリアル番号でもよい。
また、上記実施形態の図11に示すUSBメモリ内容解析処理では、S11において機械固有番号が一致するか否かの判断を行っているが、省略してもよい。またS13において、既無効回数が所定回数以下か否かの判断を行っているが、S13とS15は省略してもよい。また上記実施形態では、所定回数の一例は100回であるが、アラームの種類に応じて変えてもよい。
また、上記実施形態の図12に示すアラームチェック処理では、S25,S26において、新規アラームの暗号情報と、無効アラーム情報の暗号情報との一致を判断するが、省略してもよい。また、本実施形態は、USBメモリ70に記憶する情報を使用者に開示して、使用者がアラームを自由に無効にできるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、無効情報701をUSBメモリ70に記憶して運搬するが、記憶媒体はこれに限らず、様々な記憶媒体が使用可能である。例えばCD−ROM、DVD−ROM等でもよい。
1 工作機械
20 数値制御装置
21 CPU
23 RAM
24 不揮発性メモリ
47 USB読取部
70 USBメモリ
701 無効情報

Claims (8)

  1. 機械の運転を制御する数値制御装置において、
    異常を検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記異常を検出した場合、前記機械の運転を停止する異常対応を行う異常対応手段と、
    前記異常対応手段による前記異常対応を強制的に無効とする前記異常対応の種類の情報である無効情報を外部から受け付ける受付手段と、
    前記検出手段が前記異常を検出した場合、前記検出手段が検出した前記異常に対応する前記異常対応の種類の情報である種類情報が、前記受付手段が受け付けた前記無効情報に該当するか否か判断する判断手段と
    を備え、
    前記異常対応手段は、
    前記判断手段が、前記種類情報が前記無効情報に該当すると判断した場合、前記異常対応を無効とし前記機械の運転を停止させない
    ことを特徴とする数値制御装置。
  2. 請求項1に記載の数値制御装置において、
    前記受付手段が受け付ける前記無効情報は、前記無効情報に対応する暗号情報を含み、
    前記数値制御装置は、
    前記種類情報と前記暗号情報とを対応づけて記憶する記憶手段と、
    前記無効情報が含む前記暗号情報と、前記記憶手段が記憶する前記暗号情報とが一致するか否か判断する暗号判断手段と
    を備え、
    前記異常対応手段は、
    前記判断手段が、前記種類情報が前記無効情報に該当すると判断し、且つ前記暗号判断手段が、前記無効情報が含む前記暗号情報と、前記記憶手段が記憶する前記暗号情報とが一致すると判断した場合、
    前記異常対応を無効とし前記機械の運転を停止させない
    ことを特徴とする数値制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の数値制御装置において、
    前記受付手段は、前記無効情報を記憶する記憶媒体から前記無効情報を読み取る読取手段が読み取った前記無効情報を受け付ける
    ことを特徴とする数値制御装置。
  4. 請求項1又は2に記載の数値制御装置において、
    前記無効情報を記憶する外部装置から有線又は無線によって前記無効情報を受信する受信手段を備え、
    前記受付手段は、前記受信手段が受信した前記無効情報を受け付ける
    ことを特徴とする数値制御装置。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の数値制御装置において、
    前記異常対応手段が、同一の種類の前記異常を無効とした無効回数を計数する計数手段を備え、
    前記異常対応手段は、
    前記判断手段が、前記種類情報が前記無効情報に該当すると判断しても、前記計数手段が計数する前記無効回数が所定回数を超えた場合、前記異常対応を有効とし前記機械の運転を停止する
    ことを特徴とする数値制御装置。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載の数値制御装置において、
    前記無効情報は、運転を停止する前記機械の識別情報を含み、
    前記異常対応手段は、
    前記受付手段が受け付けた前記無効情報が含む前記識別情報と、前記機械の識別情報とが一致した場合のみ、前記異常対応を無効とし前記機械の運転を停止させない
    ことを特徴とする数値制御装置。
  7. 機械の運転を制御する数値制御装置の制御方法において、
    異常を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにて前記異常を検出した場合、前記機械の運転を停止する異常対応を行う異常対応ステップと、
    前記異常対応ステップで前記異常対応を強制的に無効とする前記異常対応の種類の情報である無効情報を外部から受け付ける受付ステップと、
    前記検出ステップにて前記異常を検出した場合、前記検出ステップにて検出した前記異常に対応する前記異常対応の種類の情報である種類情報が、前記受付ステップで受け付けた前記無効情報に該当するか否か判断する判断ステップと
    を備え、
    前記異常対応ステップは、
    前記判断ステップにて、前記種類情報が前記無効情報に該当すると判断した場合、前記異常対応を無効とし前記機械の運転を停止させない
    ことを特徴とする制御方法。
  8. 請求項3に記載の数値制御装置の前記読取手段が読み取る前記無効情報を記憶することを特徴とする記憶媒体。
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