JP2016032228A - 産業機器制御用ネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 マスタ制御装置側のコンフィグレーションを固定した構成でありながら、未使用の拡張ポートを増設しなくても入出力機器の接続順序を正確に判別することができ、システム全体のコストを低減することができる産業機器制御用ネットワークシステムを提供する。【解決手段】 通信ネットワークを介して上位層のマスタ制御装置2に接続されるネットワーク機器3と、このネットワーク機器3に拡張ポート32を介して接続される下位層の入出力機器4とを有する産業機器制御用ネットワークシステム1であって、拡張ポート32は子機ID設定素子35を備えており、ネットワーク機器3は、子機ID取得部343と、接続状態判別部344と、接続が確認された入出力機器4宛の出力データを接続順序に従って対応する入出力機器4へ送信し、接続が確認されない入出力機器4宛の出力データを送信しない出力データ送信部345とを有している。【選択図】 図1

Description

本発明は、工場等で稼働する工作機械等の産業機器を制御する産業機器制御用ネットワークシステムに関するものである。
従来、工場等で稼働する工作機械等の産業機器を制御する技術として、通信ネットワークを介して上位層のマスタ制御装置に接続されるネットワーク機器と、このネットワーク機器に接続される下位層の入出力機器とを有するネットワークシステムが知られている。このネットワークシステムでは、入出力機器を制御するための制御信号が、マスタ制御装置から遠隔地等に設置されたネットワーク機器を介して入出力機器へ送信されるようになっている。
例えば、特許第4948839号公報には、産業用のフィールドバス規格であるProfinet IOネットワーク上のデバイス(ネットワーク機器)に対して、アドレス・セレクタ・スイッチを用いてアドレスを割り振る技術が提案されている(特許文献1)。
特許第4948839号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明を含め、従来のネットワーク機器には、フィールドバス等で通信するための通信用チップが搭載されているため、高コストである。このため、ネットワーク機器に着脱可能な複数の拡張ポートを設け、通信速度を落とさない範囲で可能な限り多くの入出力機器を接続した方が、システム全体のコストが低減される。
一方、工作機械等の産業機器は多種多様な入出力機器によって構成されるため、ユーザが選択したオプション構成によっては、入出力機器が全く接続されない拡張ポートが存在することとなる。しかしながら、システム全体の開発コストを抑制するには、マスタ制御装置側のコンフィグレーションを最大構成で固定することが好ましく、そのためにはネットワーク機器の各拡張ポートに対する入出力機器の接続順序も固定されている必要がある。
例えば、図5(a)に示すような最大構成が設定されているネットワーク機器を用いて、入出力機器Bがないシステムを構築する場合について説明する。この場合、図5(b)に示すように、単純に拡張ポートを一つ減らして2番目の拡張ポートに入出力機器Cを接続してしまうと、マスタ制御装置側ではコンフィグレーションに基づいて当該入出力機器Cを入出力機器Bとみなしてしまう。このため、図5(c)に示すように、最大構成時における入出力機器Cの接続順序(3番目)が変わらないように、入出力機器を接続しない未使用の拡張ポートを2番目に増設しなければならず、システム全体のコストが増大してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、マスタ制御装置側のコンフィグレーションを固定した構成でありながら、未使用の拡張ポートを増設しなくても入出力機器の接続順序を正確に判別することができ、システム全体のコストを低減することができる産業機器制御用ネットワークシステムを提供することを目的としている。
本発明に係る産業機器制御用ネットワークシステムは、通信ネットワークを介して上位層のマスタ制御装置に接続されるネットワーク機器と、このネットワーク機器に拡張ポートを介して接続される下位層の入出力機器とを有する産業機器制御用ネットワークシステムであって、前記拡張ポートは、前記入出力機器の前記ネットワーク機器に対する接続順序を識別可能な子機IDを設定するための子機ID設定素子を備えており、前記ネットワーク機器は、前記子機ID設定素子から前記子機IDを取得する子機ID取得部と、取得した前記子機IDに基づいて前記入出力機器の接続の有無および前記接続順序を判別する接続状態判別部と、前記マスタ制御装置から送信された各入出力機器宛の出力データのうち、接続が確認された入出力機器宛の出力データを前記接続順序に従って対応する前記入出力機器へ送信し、接続が確認されない入出力機器宛の出力データを送信しない出力データ送信部とを有している。
また、本発明の一態様として、前記マスタ制御装置は、前記ネットワーク機器を識別可能な親機IDと前記ネットワーク機器の種類とを対応付けてなる親機IDリストを備えており、前記ネットワーク機器は、前記親機ID、または前記ネットワーク機器に任意に設定されている親機名称を有効にしうる名称有効化親機IDを設定するための親機ID設定素子を備えているとともに、前記マスタ制御装置から前記ネットワーク機器のアドレスを要求された場合に、前記親機ID設定素子から前記親機IDまたは前記名称有効化親機IDを取得する親機ID取得部と、前記親機ID取得部が前記親機IDを取得した場合には当該親機IDを前記マスタ制御装置に送信し、前記親機ID取得部が前記名称有効化親機IDを取得した場合には前記親機名称を前記マスタ制御装置に送信する親機アドレス通知部とを有していてもよい。
また、本発明に係る産業機器制御用ネットワークシステムは、通信ネットワークを介して上位層のマスタ制御装置に接続されるネットワーク機器と、このネットワーク機器に拡張ポートを介して接続される下位層の入出力機器とを有する産業機器制御用ネットワークシステムであって、前記マスタ制御装置は、前記ネットワーク機器を識別可能な親機IDと前記ネットワーク機器の種類とを対応付けてなる親機IDリストを備えており、前記ネットワーク機器は、前記親機ID、または前記ネットワーク機器に任意に設定されている親機名称を有効にしうる名称有効化親機IDを設定するための親機ID設定素子を備えているとともに、前記マスタ制御装置から前記ネットワーク機器のアドレスを要求された場合に、前記親機ID設定素子から前記親機IDまたは前記名称有効化親機IDを取得する親機ID取得部と、前記親機ID取得部が前記親機IDを取得した場合には当該親機IDを前記マスタ制御装置に送信し、前記親機ID取得部が前記名称有効化親機IDを取得した場合には前記親機名称を前記マスタ制御装置に送信する親機アドレス通知部とを有している。
本発明によれば、マスタ制御装置側のコンフィグレーションを固定した構成でありながら、未使用の拡張ポートを増設しなくても入出力機器の接続順序を正確に判別することができ、システム全体のコストを低減することができる。
本発明に係る産業機器制御用ネットワークシステムの一実施形態を示すブロック図である。 本実施形態において、親機IDリストの一例を示す図である。 本実施形態において、(a)出力データの一例、および(b)入力データの一例を示す図である。 本実施形態の産業機器制御用ネットワークシステムの動作を示すフローチャートである。 従来のネットワークシステムにおける課題を説明する図である。
以下、本発明に係る産業機器制御用ネットワークシステムの一実施形態について図面を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の産業機器制御用ネットワークシステム1は、主として、コントローラとしての機能を果たす上位層のマスタ制御装置2と、このマスタ制御装置2に接続されるネットワーク機器3と、このネットワーク機器3に拡張ポート32を介して接続される下位層の入出力機器4とが、通信ネットワークを介して接続されている。以下、各構成について詳細に説明する。
なお、本発明において、通信ネットワークとは、PROFINET(登録商標),PROFIBUS(登録商標),EthernetIP(登録商標),EtherCAT(登録商標)等のように、産業機器を構成する各種の機器間で通信するために用いられる全ての通信ネットワークを含む概念である。
また、図1では、説明を簡単にするため、一台のネットワーク機器3と三台の入出力機器4しか図示されていないが、この構成に限定されるものではない。すなわち、マスタ制御装置2に対して、複数台のネットワーク機器3が接続されるとともに、各ネットワーク機器3に対して、ユーザが選択したオプション構成に応じて多種多様な入出力機器4が接続されていてもよい。
マスタ制御装置2は、産業機器におけるコントローラとしての機能を果たすものである。本実施形態において、マスタ制御装置2は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)やパーソナルコンピュータ等のコンピュータによって構成されており、図1に示すように、主として、マスタ側記憶手段21と、マスタ側演算処理手段22とを有している。
マスタ側記憶手段21は、各種のデータを記憶するとともに、マスタ側演算処理手段22が演算処理を行う際のワーキングエリアとして機能するものである。本実施形態において、マスタ側記憶手段21は、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等で構成されており、図示しないマスタ用プログラムがインストールされている。そして、マスタ側演算処理手段22が、当該マスタ用プログラムを実行することにより、コンピュータをマスタ制御装置2として機能させるようになっている。
また、マスタ側記憶手段21は、図1に示すように、親機IDリスト記憶部211を有している。この親機IDリスト記憶部211は、ネットワーク機器3を識別可能な親機IDとネットワーク機器3の種類とを対応付けてなる親機IDリストを記憶するものである。本実施形態では、図2に示すように、「1」以上の番号を親機IDとして使用し、各種のネットワーク機器3が対応付けられている。これにより、後述するとおり、各ネットワーク機器3に搭載されている親機ID設定素子31の値として、当該ネットワーク機器3に対応する親機IDを割り振るだけで簡単にアドレッシングが実現される。
また、マスタ側記憶手段21には、産業機器制御用ネットワークシステム1の最大構成を示すコンフィグレーション(図示せず)が記憶されている。このコンフィグレーションには、マスタ制御装置2に対して接続されるネットワーク機器3の種類と順序、および各ネットワーク機器3に接続される入出力機器4の種類と順序が設定されている。
なお、本実施形態では、便宜上、ネットワーク機器3を「親機」として表現し、入出力機器4を「子機」として表現しているが、これらの用語については技術的な意味を有するものではない。
マスタ側演算処理手段22は、MPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等によって構成されており、マスタ側記憶手段21にインストールされたマスタ用プログラムを実行することにより、各種の処理を実行するものである。本実施形態において、マスタ側演算処理手段22は、後述するとおり、ネットワーク機器3に対して親機アドレスを要求する処理、ネットワーク機器3に対して出力データを送信する処理、および入出力機器4からの入力データを受信する処理等を実行するようになっている。
つぎに、ネットワーク機器3は、マスタ制御装置2と入出力機器4との間で入出力データの送受信を仲介するものである。本実施形態において、ネットワーク機器3は、リモートI/O等によって構成されており、図1に示すように、主として、親機ID設定素子31と、拡張ポート32と、親機側記憶手段33と、親機側演算処理手段34とを有している。また、図示しないが、通信ネットワークのプロトコルに対応する通信用チップが搭載されている。
親機ID設定素子31は、ネットワーク機器3を識別可能な親機ID、または後述する親機名称を有効にしうる名称有効化親機IDを設定するためのものである。本実施形態において、親機ID設定素子31は、DIP(Dual In-line Package)スイッチや、ロータリセレクタスイッチ等によって構成されており、手動操作することによって、ネットワーク機器3をアドレッシングするための親機IDまたは名称有効化親機IDに相当するコードを適宜選択しうるようになっている。
拡張ポート32は、ネットワーク機器3に入出力機器4を接続するためのものである。本実施形態において、拡張ポート32は、図1に示すように、ネットワーク機器3に対して所定の接続順序に従って着脱可能に構成されている。また、拡張ポート32のそれぞれには、図1に示すように、子機ID設定素子35が備えられている。
子機ID設定素子35は、入出力機器4のネットワーク機器3に対する接続順序を識別可能な子機IDを設定するためのものである。本実施形態において、子機ID設定素子35は、DIP(Dual In-line Package)スイッチや、ロータリセレクタスイッチ等によって構成されており、手動操作することによって、子機IDに相当するコードを適宜選択しうるようになっている。
なお、上述したとおり、親機IDは、ネットワーク機器3のアドレスを意味するのに対し、子機IDは、入出力機器4(拡張ポート32)の接続順序を意味するため、制御処理上、両者の意味は異なる。このため、同一の産業機器制御用ネットワークシステム1において、親機IDと子機IDとが重複した値に設定されていても問題はない。
親機側記憶手段33は、各種のデータを記憶するとともに、親機側演算処理手段34が演算処理を行う際のワーキングエリアとして機能するものである。本実施形態において、親機側記憶手段33は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等で構成されており、図1に示すように、プログラム記憶部331と、親機名称記憶部332と、接続状態記憶部333とを有している。
プログラム記憶部331には、本実施形態のネットワーク機器3を制御するための親機用プログラム3aがインストールされている。そして、親機側演算処理手段34が、当該親機用プログラム3aを実行することにより、ネットワーク機器3としてのコンピュータを後述する各構成部として機能させるようになっている。
親機名称記憶部332は、ネットワーク機器3を識別するための親機名称を記憶するものである。本実施形態では、親機ID設定素子31に名称有効化親機IDが設定されている場合のみ、親機名称が親機アドレスとしてマスタ制御装置2へ通知されてアドレッシングされる。なお、PROFINET等の仕様では、マスタ制御装置2側のアドレス設定アプリケーションから各ネットワーク機器3に対して、任意の親機名称を親機名称記憶部332に設定できるようになっている。
接続状態記憶部333は、ネットワーク機器3に対する入出力機器4の接続状態を記憶するものである。本実施形態では、後述する接続状態判別部344により判別された入出力機器4の接続の有無およびその接続順序を記憶するようになっている。具体的には、例えば最大構成として3つの入出力機器4が設定されているネットワーク機器3の場合、1番目の入出力機器4が接続されているか否か、2番目の入出力機器4が接続されているか否か、および3番目の入出力機器4が接続されているか否かが記憶される。
親機側演算処理手段34は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やCPU(Central Processing Unit)等で構成されており、親機側記憶手段33にインストールされた親機用プログラム3aを実行することにより、図1に示すように、親機ID取得部341と、親機アドレス通知部342と、子機ID取得部343と、接続状態判別部344と、出力データ送信部345と、入力データ送信部346として機能するようになっている。以下、各構成部についてより詳細に説明する。
親機ID取得部341は、マスタ制御装置2からネットワーク機器3のアドレス(親機アドレス)を要求された場合に、親機ID設定素子31から親機IDまたは名称有効化親機IDを取得するものである。具体的には、親機ID設定素子31がDIPスイッチであれば、各スライドスイッチのオンオフ状態に基づいて、16進数等で表されるコードを取得する。また、親機ID設定素子31がロータリセレクタスイッチであれば、回転位置に応じたコードを取得する。
親機アドレス通知部342は、ネットワーク機器3のアドレス(親機アドレス)をマスタ制御装置2に通知するものである。具体的には、親機アドレス通知部342は、親機ID取得部341が親機IDを取得した場合には当該親機IDをマスタ制御装置2に送信する。一方、親機アドレス通知部342は、親機ID取得部341が名称有効化親機IDを取得した場合には、親機名称記憶部332から親機名称を読み出し、当該親機名称をマスタ制御装置2に送信するようになっている。なお、本実施形態では、1以上の数値が親機IDとして設定されており、0(ゼロ)が名称有効化親機IDとして設定されている。
子機ID取得部343は、子機ID設定素子35から子機IDを取得するものである。本実施形態において、子機ID取得部343は、ネットワーク機器3に接続されている全ての拡張ポート32の子機ID設定素子35から子機IDを読み取るようになっている。具体的には、子機ID設定素子35がDIPスイッチであれば、各スライドスイッチのオンオフ状態に基づいて、16進数等で表されるコードを取得する。また、子機ID設定素子35がロータリセレクタスイッチであれば、回転位置に応じたコードを取得する。
接続状態判別部344は、ネットワーク機器3に対する入出力機器4の接続状態を判別するものである。本実施形態において、接続状態判別部344は、子機ID取得部343が取得した子機IDに基づいて、入出力機器4の接続の有無およびその接続順序を判別する。例えば、取得された子機IDが「1」および「3」であった場合、接続状態判別部344は、最大構成において1番目および3番目に接続される入出力機器4が接続されており、かつ、最大構成において2番目に接続される入出力機器4が接続されていないと判別する。そして、当該判別結果を接続状態記憶部333に記憶させる。
出力データ送信部345は、接続状態記憶部333に記憶されている接続状態に基づいて、マスタ制御装置2からの出力データを入出力機器4へ送信するものである。本実施形態において、出力データ送信部345は、マスタ制御装置2から送信された各入出力機器4宛の出力データのうち、接続が確認された入出力機器4宛の出力データを接続順序に従って対応する入出力機器4へ送信する。一方、出力データ送信部345は、接続が確認されない入出力機器4宛の出力データについては送信しないようになっている。
入力データ送信部346は、接続状態記憶部333に記憶されている接続状態に基づいて、入出力機器4からの入力データをマスタ制御装置2へ送信するものである。本実施形態において、入力データ送信部346は、各入出力機器4から送信された入力データについては、そのままマスタ制御装置2へ送信する。一方、入力データ送信部346は、接続が確認されない入出力機器4については、当該入出力機器4から送信された入力データに相当する空データを生成し、マスタ制御装置2へ送信するようになっている。
なお、出力データおよび入力データの一例をそれぞれ図3(a),(b)に示す。図3に示すように、いずれのデータも単なるビット列で構成されており、ネットワーク機器3および入出力機器4のボード番号およびアドレスに対応付けて、デジタル出力ポート状態(DO b.xx)またはデジタル入力ポート状態(DI b.xx)を有している。なお、bは、ボード番号であり、xxはポート番号である。
入出力機器4は、マスタ制御装置2によって制御されるものである。本実施形態において、入出力機器4は、拡張ポート32を介してネットワーク機器3と接続される。なお、入出力機器4の具体例としては、マガジン(1連、2連)、冷却ユニット(主軸、DDモータ)、潤滑ユニット(ボールねじ潤滑、摺動面、主軸)、チップコンベヤ(機内コンベヤ、機外コンベヤ)、クーラントポンプ(刃先、高圧、切粉除去、シャワー)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
つぎに、本実施形態の産業機器制御用ネットワークシステム1による作用について、図4を参照しつつ説明する。
まず、マスタ制御装置2のマスタ側演算処理手段22が、ネットワーク機器3に対して親機アドレスを要求すると(ステップS1)、親機ID取得部341が、親機ID設定素子31から親機IDまたは名称有効化親機IDを取得する(ステップS2)。
本実施形態において、親機ID取得部341により取得されたIDが親機ID(1以上)の場合(ステップS3:YES)、親機アドレス通知部342が、当該親機IDをマスタ制御装置2に通知する(ステップS4)。これにより、マスタ制御装置2は、親機IDリスト記憶部211の親機IDリストに基づいて、通知された親機IDに対応するネットワーク機器3の種類を判別する。このため、ユーザは、各ネットワーク機器3に搭載されている親機ID設定素子31の値として、当該ネットワーク機器3に対応する親機IDを割り振るだけで簡単にアドレッシングが実現される。
一方、親機ID取得部341により取得されたIDが名称有効化親機ID(0:ゼロ)の場合(ステップS3:NO)、親機アドレス通知部342が、親機名称記憶部332に設定された親機名称をマスタ制御装置2へ通知する(ステップS5)。これにより、マスタ制御装置2は、親機名称によってネットワーク機器3のアドレッシングを実現する。このため、ユーザは、各ネットワーク機器3に搭載されている親機ID設定素子31の値として、名称有効化親機IDを設定するだけで、上述した親機IDに基づくアドレッシングルールから解放させられる。
本実施形態において、仮に、名称有効化親機IDが存在しない場合、ネットワーク機器3は、必ず親機ID設定素子31に設定されている親機IDによってアドレッシングされることとなる。このため、独自の入出力機器4等を追加接続するために、新たなネットワーク機器3を追加する場合でも、上述したアドレス設定アプリケーションで命名した親機名称が無視されてしまい運用ミスが生じるおそれがある。また、ネットワーク機器3の最大接続可能台数が、親機ID設定素子31で表現できる数値に制限されてしまう。しかしながら、これらの問題は、本実施形態の名称有効化親機IDを導入することによって全て解消される。
つぎに、マスタ制御装置2のマスタ側演算処理手段22が、制御対象となる各入出力機器4宛の出力データをネットワーク機器3に送信する(ステップS6)。一方、ネットワーク機器3では、子機ID取得部343が、入出力機器4が接続されている全ての拡張ポート32の子機ID設定素子35から子機IDを取得し(ステップS7)、当該子機IDに基づいて、接続状態判別部344が入出力機器4の接続状態を判別する(ステップS8)。
これにより、図5(a)に示すような最大構成が設定されているネットワーク機器3を用いて、入出力機器Bがないシステムを構築する場合、図5(b)に示すように、拡張ポート32を一つ減らして、1番目の拡張ポート32の子機ID設定素子35を「1」とし、2番目の拡張ポート32の子機ID設定素子35を「3」と設定するだけで、接続状態判別部344は、入出力機器A,Cの並び、引いては出力データの並びを判別する。
つづいて、入出力機器4の接続状態が判別されると(ステップS8)、出力データ送信部345が、マスタ制御装置2から送信された各入出力機器4宛の出力データのうち、接続が確認された入出力機器4宛の出力データを接続順序に従って対応する入出力機器4へ送信する(ステップS9)。このとき、出力データ送信部345は、接続が確認されない入出力機器4宛の出力データについては無視して送信しない。
また、入出力機器4から入力データが送信されると(ステップS10)、入力データ送信部346が、接続が確認されない入出力機器4からの入力データに相当する空データを生成し、入力データとともにマスタ制御装置2へ送信する(ステップS11)。
したがって、マスタ制御装置2側では最大構成時のコンフィグレーションを変更する必要がない。また、図5(c)に示すように、最大構成時における入出力機器Cの接続順序(3番目)が変わらないように、未使用の拡張ポート32を2番目に増設する必要もない。よって、システム全体のコストが低減する。
以上のような本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
1.マスタ制御装置2側のコンフィグレーションを固定した構成でありながら、未使用の拡張ポート32を増設しなくても入出力機器4の接続順序を正確に判別することができ、システム全体のコストを低減することができる。
2.親機ID設定素子31によって簡単にネットワーク機器3をアドレッシングすることができる。
3.親機ID設定素子31によるアドレッシングルールから解放させることができ、追加で接続するネットワーク機器3であっても運用しやすい上、接続台数が制限されない。
4.親機ID設定素子31と子機ID設定素子35との間で、重複した値を使用することができ、設定ミスが発生しにくい。
なお、本発明に係る産業機器制御用ネットワークシステム1は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
1 産業機器制御用ネットワークシステム
2 マスタ制御装置
3 ネットワーク機器
3a 親機用プログラム
4 入出力機器
21 マスタ側記憶手段
22 マスタ側演算処理手段
211 親機IDリスト記憶部
31 親機ID設定素子
32 拡張ポート
33 親機側記憶手段
34 親機側演算処理手段
35 子機ID設定素子
331 プログラム記憶部
332 親機名称記憶部
333 接続状態記憶部
341 親機ID取得部
342 親機アドレス通知部
343 子機ID取得部
344 接続状態判別部
345 出力データ送信部
346 入力データ送信部

Claims (3)

  1. 通信ネットワークを介して上位層のマスタ制御装置に接続されるネットワーク機器と、このネットワーク機器に拡張ポートを介して接続される下位層の入出力機器とを有する産業機器制御用ネットワークシステムであって、
    前記拡張ポートは、前記入出力機器の前記ネットワーク機器に対する接続順序を識別可能な子機IDを設定するための子機ID設定素子を備えており、
    前記ネットワーク機器は、
    前記子機ID設定素子から前記子機IDを取得する子機ID取得部と、
    取得した前記子機IDに基づいて前記入出力機器の接続の有無および前記接続順序を判別する接続状態判別部と、
    前記マスタ制御装置から送信された各入出力機器宛の出力データのうち、接続が確認された入出力機器宛の出力データを前記接続順序に従って対応する前記入出力機器へ送信し、接続が確認されない入出力機器宛の出力データを送信しない出力データ送信部とを有している、産業機器制御用ネットワークシステム。
  2. 前記マスタ制御装置は、前記ネットワーク機器を識別可能な親機IDと前記ネットワーク機器の種類とを対応付けてなる親機IDリストを備えており、
    前記ネットワーク機器は、前記親機ID、または前記ネットワーク機器に任意に設定されている親機名称を有効にしうる名称有効化親機IDを設定するための親機ID設定素子を備えているとともに、
    前記マスタ制御装置から前記ネットワーク機器のアドレスを要求された場合に、前記親機ID設定素子から前記親機IDまたは前記名称有効化親機IDを取得する親機ID取得部と、
    前記親機ID取得部が前記親機IDを取得した場合には当該親機IDを前記マスタ制御装置に送信し、前記親機ID取得部が前記名称有効化親機IDを取得した場合には前記親機名称を前記マスタ制御装置に送信する親機アドレス通知部とを有している、請求項1に記載の産業機器制御用ネットワークシステム。
  3. 通信ネットワークを介して上位層のマスタ制御装置に接続されるネットワーク機器と、このネットワーク機器に拡張ポートを介して接続される下位層の入出力機器とを有する産業機器制御用ネットワークシステムであって、
    前記マスタ制御装置は、前記ネットワーク機器を識別可能な親機IDと前記ネットワーク機器の種類とを対応付けてなる親機IDリストを備えており、
    前記ネットワーク機器は、前記親機ID、または前記ネットワーク機器に任意に設定されている親機名称を有効にしうる名称有効化親機IDを設定するための親機ID設定素子を備えているとともに、
    前記マスタ制御装置から前記ネットワーク機器のアドレスを要求された場合に、前記親機ID設定素子から前記親機IDまたは前記名称有効化親機IDを取得する親機ID取得部と、
    前記親機ID取得部が前記親機IDを取得した場合には当該親機IDを前記マスタ制御装置に送信し、前記親機ID取得部が前記名称有効化親機IDを取得した場合には前記親機名称を前記マスタ制御装置に送信する親機アドレス通知部とを有している、産業機器制御用ネットワークシステム。
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