JP2016031819A - コネクタの製造方法およびコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタを構成する樹脂本体部に、金属端子や金具部材等の金属部材を十分強固に固定するとともに、その製造コストを有効に低減することのできるコネクタの製造方法およびコネクタを提供する。
【解決手段】この発明のコネクタの製造方法では、複数個の端子部分3からなる複数組の端子列5を設けた端子付き金属ストリップ1を形成し、複数個の金具部分14を長手方向に互いに間隔をおいて設けた金具付き金属ストリップ11を形成し、次いで、前記端子付き金属ストリップ1と前記金具付き金属ストリップ11とを重ね合せた状態で、端子付き金属ストリップ1の端子列5および、金具付き金属ストリップ11の金具部分14の周囲に樹脂材料21を供給して、該樹脂材料21で端子列5と金具部分14とを一体化させるインサート成形を行い、しかる後、前記樹脂材料21により端子列5に一体化された金具部分14を、金具付き金属ストリップ11のそれぞれから切り離す。
【選択図】図4

Description

この発明は、樹脂本体部と、金属端子および金具部材等の金属部材とを具えるコネクタの製造方法およびコネクタに関するものであり、特には、コネクタを構成する樹脂本体部への金属部材の接合を十分強固なものとするとともに、その製造に要するコストを有効に低減することのできる技術を提案するものである。
近年は、電気・電子機器の小型化に対する要求が高まるに従って、それらに搭載される部品である基板対基板接続用コネクタ、いわゆるボード・ツー・ボード(BtoB)コネクタもまた、たとえば端子間のピッチを1mm以下とする十分に小型なものであることが求められている。
このような状況の下、この種のコネクタは一般に、図9(a)および(b)に示すように、射出成形等により、所定の箇所に端子挿入孔42aを設けた樹脂本体部42を形成した後、金属部材としての金属端子43のそれぞれを、樹脂本体部42の対応する端子挿入孔42aに打ち込んで嵌め合わせることによって製造される。
かかる方法で製造したコネクタ41では、樹脂本体部42の成形後に、金属端子43を打ち込むことにより、図9(b)に示すように、打込みによって樹脂本体部42に埋め込まれた金属端子43と、樹脂本体部42の、金属端子43が埋め込まれた部分との間に隙間Cが生じる結果として接触面積が小さくなり、それにより、金属端子43が樹脂本体部42に十分に密着せずに外れやすくなる。
またこの場合、極めて小さいコネクタ41では、それぞれの金属端子43を、樹脂本体部42の所期した箇所に打ち込むことが困難になる他、多数本の金属端子43の打込みが、製造工数を増大させて、量産時の製造能率の低下をもたらす。
このような製造能率の低下の問題に対しては、図10〜14に示す製造方法が考えられている。
図10〜14に示す製造方法によれば、はじめに、順送金型を用いたプレス成形等により、間欠的に送給させた長尺帯状の金属板に対し、所要の打抜き加工を順次に行い、図10(a)および(b)に示すような端子付き金属ストリップ51を形成する。
この端子付き金属ストリップ51では、その幅方向中央域に、それぞれの側部52a、52bから、幅方向内側に向けて延びる複数個の端子部分53からなる端子列54の複数組を、長手方向に間隔をおいて設けている。
次いで、上記の端子付き金属ストリップ51を、図示しない成形金型内に送給し、端子列54ごとに、端子部分53に向けて樹脂材料55を注入することにより、図11に示すように、樹脂材料55で、各端子列54を構成する複数個の端子部分53の全ての先端部を覆って、樹脂材料55と端子列54の複数個の端子部分53とを一体化させるインサート成形を行う。
一方、上述した端子付き金属ストリップ51とは別個に、図12に示すような長尺帯状の金具付き金属ストリップ61を、同様の打抜き加工等によって形成する。この金具付き金属ストリップ61は、長手方向に延びるストリップ部分62の一方の側縁部に、複数個の金具部分63を、その幅方向外側に突出する姿勢で、互いに一定の間隔をおいて設けたものである。
そしてここでは、図13に示すように、金具付き金属ストリップ61のストリップ部分62から、各金具部分63を切断して分離させる。
このようにして端子付き金属ストリップ51と金具部分63を形成した後、端子付き金属ストリップ51の各樹脂材料55の所定箇所に、各金具部分63を順次に機械的に打ち込んでいき、図14に示すように、各金具部分63を樹脂材料55に取り付ける。
なおその後は、図示は省略するが、端子付き金属ストリップ51から、端子部分53を含む端子列54のそれぞれを切り離し、樹脂本体部に金属端子および金具部材が固定されたコネクタを量産することができる。
図10〜14に示す方法により製造されるコネクタを、金具部材の取り付け前後の各状態で、図15および図16のそれぞれに示す。このコネクタ71は、平面視で略長方形状をなす樹脂本体部72と、その樹脂本体部72の両側部のそれぞれに並べて埋設配置された複数個の金属端子73と、樹脂本体部72の両端部のそれぞれに打ち込まれて埋設された金具部材74とを具える。
ここで、金型部材74の固定に当っては、上記のインサート成形で金属端子73が一体化された樹脂本体部72の両端部に、図15に示すように、金具用凹部75を予め設けておく。そして、インサート成形の後、樹脂本体部72の金具用凹部75に、金具部分63としての金具部材74を打ち込んで圧入し、図16に示すように、樹脂本体部72に金具部材74を取り付ける。
しかるに、図10〜14に示すコネクタの製造方法では、端子付き金属ストリップ51の端子列54を樹脂材料55で覆うインサート成形を行った後に、その樹脂材料55に、金具部分63を機械的に打ち込むことによって、金具部分63を樹脂材料55に取り付けていることから、図17にコネクタ71の金具部材74を拡大して示すように、樹脂本体部72に部分的に埋め込まれる金具部材74の埋設箇所と、樹脂本体部72との間に、ある程度の隙間Cが形成されることが否めず、それにより、金具部材74と樹脂本体部72との接触面積の低下、ひいては、樹脂本体部72による金具部材74の保持力の低下を余儀なくされる。
特に、近年ますます小型化の進むコネクタにあっては、上記の機械的な打込みによって製造されたコネクタでの、樹脂本体部72による金具部材74の保持力はより小さいものとなることから、金具部材74が樹脂本体部72に十分に固定されず、甚だしくは、コネクタ71への外力の作用に起因して、金具部材74が樹脂本体部72から外れることもある。
それ故に、コネクタの小型化に伴い、量産される全てのコネクタで所要の信頼性を確保し得なくなって、材料歩留りが低下するので、製造コストが大きく嵩むという問題があった。
しかも、この方法では、端子列54を樹脂材料55で覆うインサート成形の後に、その別工程として、樹脂材料55への金具部分63の打込みを行うことから、製造工数が増大し、それによる製造コストの増加も招く。
この発明は、上述したような問題を解決することを課題とするものであり、それの目的とするところは、コネクタ製造時に、樹脂材料への金具部分の打込み工程を不要とし、コネクタを構成する樹脂本体部に、金属端子や金具部材等の金属部材を十分強固に固定するとともに、その製造コストを有効に低減することのできるコネクタの製造方法およびコネクタを提供することにある。
この発明のコネクタの製造方法は、樹脂本体部と、複数個の金属端子と、金具部材とを具え、前記金属端子および前記金具部材が、前記樹脂本体部と一体化して該樹脂本体部に固定されるコネクタを製造する方法であって、複数個の端子部分からなる複数組の端子列を設けた端子付き金属ストリップを形成し、複数個の金具部分を長手方向に互いに間隔をおいて設けた金具付き金属ストリップを形成し、次いで、前記端子付き金属ストリップと前記金具付き金属ストリップとを重ね合せた状態で、端子付き金属ストリップの端子列および、金具付き金属ストリップの金具部分の周囲に樹脂材料を供給して、該樹脂材料と端子列および金具部分とを一体化させるインサート成形を行い、しかる後、前記樹脂材料と一体化された金具部分を、金具付き金属ストリップから切り離すことにある。
この製造方法では、前記端子付き金属ストリップを形成するに当り、長手方向に並列する複数個の端子部分からなる複数組の端子列を、長手方向に相互に間隔をおいて設けることとし、また、前記金具付き金属ストリップを形成するに当り、長手方向に延びるストリップ部分と、該ストリップ部分の側縁部から突出する複数本の支持ロッドと、各支持ロッドに設けた前記金具部分と、端子付き金属ストリップに重ね合せた際に、長手方向に隣り合う前記端子列の間に配置される二本の前記支持ロッドの先端部を互いに連結するジョイント部とを有する金具付き金属ストリップを形成することが好ましい。
なおここで、前記インサート成形に先立ち、互いに重ね合せた端子付き金属ストリップと金具付き金属ストリップとの相互の位置合わせは、端子付き金属ストリップおよび金具付き金属ストリップのそれぞれに設けたガイドホールへのピンの挿入により行うことが好ましい。
またこの発明のコネクタは、樹脂本体部と、該樹脂本体部と一体化して該樹脂本体部に固定される接合部を有する複数個の金属部材とを具え、複数個の金属部材のそれぞれの前記接合部が、その外面を樹脂本体部の表面に露出させて埋め込まれてなるものであって、全ての金属部材で、前記接合部が、樹脂本体部の内部に埋め込まれた埋設箇所を有し、該埋設箇所の全体が、樹脂本体部に、隙間なく密着してなるものである。
この発明のコネクタでは、全ての金属部材で、前記接合部の前記外面が、その金属部材の該接合部と一体化した樹脂本体部の表面と同一平面上に位置することが好ましい。
この発明のコネクタは具体的には、前記金属部材が、樹脂本体部と一体化して該樹脂本体部に固定される端子接合部および、該樹脂本体部から突出して延びる端子突出部を有する複数個の金属端子と、前記樹脂本体部と同様に一体化して該樹脂本体部に固定される金具接合部からなる金具部材とで構成されてなるものとすることができる。
そしてこの場合、樹脂本体部が長方形状の平面輪郭形状を有し、該樹脂本体部の両側部のそれぞれに、複数個の前記金属端子を、前記端子突出部が側方に延びる向きで並列させて配置するとともに、該樹脂本体部の両端部のそれぞれに、前記金具部材を配置した基板対基板接続用コネクタとすることが好ましい。
この発明のコネクタの製造方法によれば、端子付き金属ストリップと金具付き金属ストリップとを重ね合せた状態で、樹脂材料によって端子列と金具部分とを一体化させるインサート成形を行うことにより、端子列のみならず金具部分もまた樹脂材料と一体化して樹脂材料に強固に固定されるので、コネクタの小型化によっても、高い信頼性の製品を製造することができて、歩留りの低下を防止することができる。
その結果として、インサート成形後の先述の打込み工程が不要となることによる製造工数の削減も相俟って、製造コストを有効に低減することができる。
またこの発明のコネクタによれば、コネクタを構成する金属端子および金具部材を含む全ての金属部材の接合部の埋設箇所が全体にわたって、樹脂本体部と一体化、密着していることにより、接触面積が十分に確保されることから、金属部材を樹脂本体部に強固に固定することができる。
この発明の一の実施形態の工程について示す、端子付き金属ストリップの平面図および、そのb1―b1線に沿う断面図である。 この発明の一の実施形態の工程について示す、金具付き金属ストリップの平面図および、そのb2―b2線に沿う断面図である。 図1および図2に続く工程を示す、端子付き金属ストリップおよび金具付き金属ストリップの平面図ならびに、そのb3―b3線に沿う断面図である。 図3に続く工程を示す、端子付き金属ストリップおよび金具付き金属ストリップの平面図ならびに、そのb4―b4線に沿う断面図である。 図4に続く工程を示す、端子付き金属ストリップの平面図ならびに、そのb5―b5線に沿う断面図である。 この発明の一の実施形態の製造方法により製造されるコネクタを示す部分斜視図である。 図6のVII―VII線に沿う断面図である。 図6に示すコネクタの平面図、背面図および側面図である。 従来のコネクタの製造方法について示す、コネクタの部分斜視図である。 従来のコネクタの他の製造方法の工程について示す、端子付き金属ストリップの平面図および、そのb10―b10線に沿う断面図である。 図9に続く工程を示す、端子付き金属ストリップの平面図および、そのb11―b11線に沿う断面図である。 従来のコネクタの製造方法の工程について示す、金具付き金属ストリップの平面図である。 図12に続く工程を示す、金具部分の平面図である。 図11および図13に続く工程を示す、端子付き金属ストリップの平面図および、そのb14―b14線に沿う断面図である。 図10〜14の方法により製造されるコネクタを、金具部材の取付け前の状態で示す部分斜視図である。 図10〜14の方法により製造されるコネクタを、金具部材の取付け後の状態で示す部分斜視図である。 図16のコネクタの金具部材を拡大して示す部分斜視図である。
以下に図面に示すところに基き、この発明の実施の形態について説明する。
図1〜5に、この発明のコネクタの製造方法の一の実施形態を工程ごとに示す。
図示の実施形態の方法を実施するに当っては、はじめに、図1に示すような端子付き金属ストリップ1を形成する。このような金属ストリップ1を形成するには、長尺帯状の金属板を一方向に向けて間欠的に送給した状態で、その金属板に対し、プレス加工、切断加工、曲げ加工、絞り加工、穴あけ加工、部材間の連結処理、及び/又は、めっき処理その他の所要の複数の処理を順次に行うことのできる順送金型を用いることができる。なお、金属ストリップ1は、たとえば、リン青銅、コルソン合金といった銅合金からなるものとすることができる。
ここで、端子付き金属ストリップ1は、図1(a)の左右方向に延びる長尺帯状をなすものであって、端子付き金属ストリップ1の幅方向(図1(a)の上下方向)の外側に位置する両側部2a、2bのそれぞれに、幅方向内側に向けて延びる複数個の端子部分3を、互いに間隔をおいて、長手方向に並列して設けたものである。
そしてここでは、所定個数の端子部分3と、それに隣り合う所定個数の端子部分3とを、穴部4を介して間隔をおいて設け、これらの一まとまりの所定個数の端子部分3を端子列5とする。
なおこの実施形態では、端子付き金属ストリップ1に設けた各端子部分3は、上記の各側部2a、2bの内側縁から、幅方向内側に向けて延び、図1(b)に示すところから解かるように、端子付き金属ストリップ1の表面に直交する向きに折れ曲がるとともに、略「U」字状に湾曲して前記表面に向けて幾分延びて終端する形状をなす。
この一方で、上記の端子付き金属ストリップ1の形成と同時並行して、又は、端子付き金属ストリップ1の形成に先立って、もしくは、その形成後に、たとえば、端子付き金属ストリップ1とは別個のラインで、図2に示すような金具付き金属ストリップ11を形成する。この金具付き金属ストリップ11もまた、端子付き金属ストリップ1と同様に、上述したような順送金型を用いて形成することができ、めっき処理等を施したものとすることができる。金具付き金属ストリップ11は、たとえば、リン青銅、コルソン合金といった銅合金からなるものとすることができる。
図2に示すところでは、金具付き金属ストリップ11は、図2(a)の左右方向に対応する長手方向に延びるストリップ部分12と、そのストリップ部分12の側縁部から側方に向けて突出して延びる棒形状を有し、互いに間隔をおいて設けた複数本の支持ロッド13a、13bと、それらの支持ロッド13a、13bのそれぞれの延在途中に配置した複数個の金具部分14と、隣り合う二本の支持ロッド13a、13bのそれぞれの先端部を互いに連結するジョイント部15とを有するものである。
但し、金属付き金属ストリップ11は、複数個の金具部分14が長手方向に所要の間隔で配置されたものであれば、後述するような、端子付き金属ストリップ1とのインサート成形に用いることができるので、図示の形態に限定されるものではない。
以上のような端子付き金属ストリップ1および金具付き金属ストリップ11を形成した後は、図3に示すように、それらの端子付き金属ストリップ1と金具付き金属ストリップ11とを上下に重ね合せる。なおここで、端子付き金属ストリップ1と金具付き金属ストリップ11との上下の位置関係は特に問わないが、たとえば、この実施形態では、互いに重ね合せた端子付き金属ストリップ1と金具付き金属ストリップ11に対し、その後の工程を安定して行うため、金具付き金属ストリップ11を、それよりも幅の広い端子付き金属ストリップ1の上側に配置している。
このとき、この実施形態では、金具付き金属ストリップ11の、ジョイント部15で連結した二本の支持ロッド13a、13bのそれぞれに配置した金具部分14を、端子付き金属ストリップ1の幅方向中央域で、端子付き金属ストリップ1の端子列5間の穴部4に位置させる。
なお、ここでの位置合わせは、端子付き金属ストリップ1の側部2aないし2b、および、金具付き金属ストリップ11のストリップ部分12のそれぞれに設けているプレス時のガイドホール6、16の両方に、図示しないピンを挿入することにより、高い精度で行うことが可能である。
そしてその後、互いに重ね合せた端子付き金属ストリップ1および金具付き金属ストリップ11を、図示しないインサート成形用金型に送り、そこで、端子付き金属ストリップ1の端子列5および、金具付き金属ストリップ11の金具部分14の周囲に向けて樹脂材料21を供給して、インサート成形を行い、それにより、図4に示すように、樹脂材料21によって、端子列5を構成する複数個の端子部分3の先端部と金具部分14を覆って、それらを樹脂材料21で固定する。なおこの樹脂材料21は、たとえば、液晶ポリマー(LCD)等とすることができる。ここで、樹脂材料21の温度低下等に起因する硬化により、樹脂材料21と、複数個の端子部分3および金具部分14とが一体化して、それらの相互が十分に密着することになる。
この実施形態では、先述したように、金具付き金属ストリップ11の金具部分14を配置した二本の支持ロッド13aおよび13bの先端部を、ジョイント部15によって互いに連結したことにより、たとえば、インサート成形時に金具部分14に接触して流動する樹脂材料21等による、金具部分14への外力の作用によっても、金具部分14を配置した支持ロッド13a、13bの変形、ひいては、その変形による金具部分14の位置ずれを有効に抑制することができる。
その結果として、金具部分14を、樹脂材料21の所期したとおりの位置に固定することができて、製品の信頼性の更なる向上に寄与することができるとともに、材料歩留りをより一層向上させることができる。
しかる後は、樹脂材料21と一体化した金具部分14を、図5に示すように、金具付き金属ストリップ11、より詳細には支持ロッド13a、13bから切り離して、残部を除去する。
この後、図示は省略するが、必要に応じて各種工程を経て、樹脂材料21と端子列5と金具部分14を、端子付き金属ストリップ1から取り出し、コネクタを製造することができる。
以上に述べた製造方法により製造することのできるコネクタの一例を、図6に部分斜視図で例示する。図6に示すコネクタ31は、樹脂本体部32と、その樹脂本体部32に固定される接合部33a、33bを有する複数個の金属部材34a、34bとを具えるものである。
図示のコネクタ31では、これらの金属部材34a、34bは、樹脂本体部32に一体化固定される略「U」字状の端子接合部33aおよび、その端子接合部33aに連続して樹脂本体部32から突出して側方に延びる端子突出部35を有する平板状の金属端子34aと、樹脂本体部32に一体化固定される金具接合部33bからなる略「U」字状の金具部材34bとで構成されている。
このコネクタ31は、上述したような、端子部分と金具部分とを樹脂材料で一体化させるインサート成形により製造されたことにより、金属端子34aおよび金具部材34bを含む金属部材34a、34bはいずれも、それぞれの接合部33a、33bで外面Smが樹脂本体部32の表面Srに露出した状態で、樹脂本体部32に埋め込まれて一体化固定されている。
より詳細には、それぞれの金属部材34a、34bは、図7に断面図で示すように、樹脂本体部32の表面Srに露出する外面Sm以外の箇所で、樹脂本体部32の表面Srよりも該樹脂本体部32の内部に奥まって位置する埋設箇所EPを有し、そして、全ての金属部材34a、34b、すなわち、金属端子34aだけでなく金具部材34bにおいても、かかる埋設箇所EPが、その全体にわたって樹脂本体部32に密着しているので、埋設箇所EPと樹脂本体部32との間には隙間が存在しない。図示のこのコネクタ31では、金具部材34bの、樹脂本体部32に近接して対向する全ての埋設面の全体が樹脂本体部32と密着している。
それにより、いずれの金属部材34a、34bも、その接合部33a、33bで、樹脂本体部32に強固に保持されることになるので、極めて小型なコネクタ31であっても、樹脂本体部32からの金属部材34a、34bの意図しない分離が生じることがない。
また、先述した従来の打込み工程を経て製造されたコネクタでは、特に、打込み工程によって樹脂本体部に固定された金具部材が樹脂と密着していないため、金具部材の接合部の外面が、図示は省略するが、樹脂本体部の表面より***して、または奥まって位置することが多いことから、金具部材が樹脂本体部に十分強固に保持されなかった。
これに対し、図示のコネクタ31のように、金属部材と樹脂本体部が一体成形された場合、金具部材34bの外面Smが、図7に示すところから解かるように、それに隣接する樹脂本体部32の表面Srと同一平面上に位置し、大きな密着面積が確保されて、樹脂本体部32による金具部材34bの保持がより一層確実なものとなる。なおここでは、金具部材34bのみならず金属端子34aにおいても、その外面Smが、隣接する樹脂本体部32の表面Srと同一平面上に位置しているので、金属端子34aもまた強固に固定されている。
なお、このコネクタ31は、図8(a)〜(c)のそれぞれに平面図、背面図および側面図のそれぞれで示すように、樹脂本体部32が長方形状の平面輪郭形状を有し、その樹脂本体部32の平面の中央部に、長方形状の凹部36を設けたものとすることができる。
そしてここでは、その樹脂本体部32の幅方向外側の両側部のそれぞれに、金属端子34aを、端子突出部35が側方(幅方向外側)に延びる姿勢で複数個並べて配置する。なお、金属端子34aの端子接合部33aは、前記凹部36の周囲を取り囲む壁部37の一部を、その璧部37の内面から外面にわたって抱え込んで配置されている。
また、樹脂本体部32の長手方向外側の両端部のそれぞれには、上記の壁部37の一部に埋め込まれた金具部材34bが配置されている。
このようなコネクタ31は、マイクロUSB、HDMI(登録商標)コネクタ、高速伝送用コネクタ、スイッチ、リレー等として用いることができるが、なかでも特に、基板と基板との接続に供されるボード・ツー・ボード(BtoB)コネクタとして用いることが有効である。
この種のコネクタでは通常、小型化が進むほど樹脂本体部による金属部材の保持力の低下を余儀なくされるので、この発明は、小型のコネクタに適用することが、そのような保持力低下を抑制するとの観点から有効である。
コネクタ31の寸法としては、たとえば、樹脂本体部32の全長が3mm〜20mm、樹脂本体部32の全幅が1mm〜5mm、及び/又は、樹脂本体部の全高が0.5mm〜2mmとすることができる。
また、金属端子34aの隣り合う端子突出部35間のピッチは、たとえば、0.3mm〜1.0mmとすることができる。
次に、この発明に従ってコネクタを試作し、その性能を評価したので以下に説明する。
試作したコネクタはBtoBコネクタとした。
実施例コネクタは、図1〜5に示す製造方法により製造したものであり、図6に示すように、全ての金属部材で、それらの金属部材の接合部が埋設箇所の全体で、樹脂本体部と一体化して密着しているものとした。
また、比較例コネクタは、図10〜14に示す製造方法のように、樹脂材料により金属端子を一体化させたインサート成形の後、金具部分を樹脂材料に打ち込んで取り付けることにより製造したものであり、図17に示すように、金具部材と樹脂本体部が密着せず、金具部材の埋設箇所と樹脂本体部との間に隙間が形成されたものとした。
上記の各コネクタにおいて、繰り返し挿抜した後の金具部材の保持力を測定したところ、実施例コネクタでは、挿抜を5000回行った後の金具部材の保持力が60Nであったのに対し、比較例コネクタでは、挿抜を2000回行うと、金具が抜け落ち保持力の測定ができなかった。
また、それぞれのコネクタ表面の平坦性、すなわち、そり、ねじれ(金具部材の外面と樹脂本体部の表面との高低差)を測定したところ、実施例コネクタでは、金具部材を含むいずれの金属部材も、高低差が0.010mm以下であったのに対し、比較例コネクタでは、金具部材の高低差が0.030mm〜0.150mmであった。
そしてまた、各コネクタを量産したところ、実施例コネクタは、材料歩留りが98%となって良好な結果を示したが、比較例コネクタは、その98%の基準を満たさず、歩留りが低かった。
以上の結果より、この発明によれば、コネクタの樹脂本体部に金属部材を十分強固に接合するとともに、その製造に要するコストを有効に低減できることが解かった。
1 端子付き金属ストリップ
2a、2b 側部
3 端子部分
4 穴部
5 端子列
6ガイドホール
11 金具付き金属ストリップ
12 ストリップ部分
13a、13b 支持ロッド
14 金具部分
15 ジョイント部
16 ガイドホール
21 樹脂材料
31 コネクタ
32 樹脂本体部
33a 端子接合部(接合部)
33b 金具接合部(接合部)
34a 金属端子(金属部材)
34b 金具部材(金属部材)
35 端子突出部
36 凹部
37 壁部
Sm 金属部材の外面
Sr 樹脂本体部の表面
EP 埋設箇所

Claims (7)

  1. 樹脂本体部と、複数個の金属端子と、金具部材とを具え、前記金属端子および前記金具部材が、前記樹脂本体部と一体化して該樹脂本体部に固定されるコネクタを製造する方法であって、
    複数個の端子部分からなる複数組の端子列を設けた端子付き金属ストリップを形成し、複数個の金具部分を長手方向に互いに間隔をおいて設けた金具付き金属ストリップを形成し、次いで、前記端子付き金属ストリップと前記金具付き金属ストリップとを重ね合せた状態で、端子付き金属ストリップの端子列および、金具付き金属ストリップの金具部分の周囲に樹脂材料を供給して、該樹脂材料と端子列と金具部分とを一体化させるインサート成形を行い、しかる後、前記樹脂材料と一体化された金具部分を、金具付き金属ストリップから切り離す、コネクタの製造方法。
  2. 前記端子付き金属ストリップを形成するに当り、長手方向に並列する複数個の端子部分からなる複数組の端子列を、長手方向に相互に間隔をおいて設け、
    前記金具付き金属ストリップを形成するに当り、長手方向に延びるストリップ部分と、該ストリップ部分の側縁部から突出する複数本の支持ロッドと、各支持ロッドに設けた前記金具部分と、端子付き金属ストリップに重ね合せた際に、長手方向に隣り合う前記端子列の間に配置される二本の前記支持ロッドの先端部を互いに連結するジョイント部とを有する金具付き金属ストリップを形成する、請求項1に記載のコネクタの製造方法。
  3. 前記インサート成形に先立ち、互いに重ね合せた端子付き金属ストリップと金具付き金属ストリップとの相互の位置合わせを、端子付き金属ストリップおよび金具付き金属ストリップのそれぞれに設けたガイドホールへのピンの挿入により行う、請求項1又は2に記載のコネクタの製造方法。
  4. 樹脂本体部と、該樹脂本体部と一体化して該樹脂本体部に固定される接合部を有する複数個の金属部材とを具え、複数個の金属部材のそれぞれの前記接合部が、その外面を樹脂本体部の表面に露出させて埋め込まれてなるコネクタであって、
    全ての金属部材で、前記接合部が、樹脂本体部の内部に埋め込まれた埋設箇所を有し、該埋設箇所の全体が、樹脂本体部と密着してなるコネクタ。
  5. 全ての金属部材で、前記接合部の前記外面が、その金属部材の該接合部と一体化した樹脂本体部の表面と同一平面上に位置してなる、請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記金属部材が、樹脂本体部と一体化して該樹脂本体部に固定される端子接合部および、該樹脂本体部から突出して延びる端子突出部を有する複数個の金属端子と、前記樹脂本体部と一体化して該樹脂本体部に固定される金具接合部からなる金具部材とで構成されてなる、請求項4又は5に記載のコネクタ。
  7. 樹脂本体部が長方形状の平面輪郭形状を有し、該樹脂本体部の両側部のそれぞれに、複数個の前記金属端子を、前記端子突出部が側方に延びる向きで並列させて配置するとともに、該樹脂本体部の両端部のそれぞれに、前記金具部材を配置した基板対基板接続用コネクタとしてなる、請求項6に記載のコネクタ。
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JP2018022597A (ja) * 2016-08-02 2018-02-08 Jx金属株式会社 複合端子付き部材の製造方法および、複合端子付き部材
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