JP2016030020A - 生体用電極具 - Google Patents

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Junichi Inoue
純一 井上
重徳 逸崎
Shigenori Itsuzaki
重徳 逸崎
西村 直人
Naoto Nishimura
直人 西村
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Abstract

【課題】従来よりも接続箇所が薄く、全体的に薄く製造可能であり、低コスト化、省資源化を図ることが可能であり、容易に大量生産が可能な生体用電極具を提供する。【解決手段】生体用電極具1は、一方面が生体表面に貼付される電極シート11と、当該電極シート11の他方面全体を覆う電気絶縁性を有した不織布シート12とを有した生体用電極部材10と、電極シート11の一部が延長された導体層21と、不織布シート12の一部が延長された絶縁体層22とを有したシート状の絶縁電線20とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、生体表面に貼り付けて用いる生体用電極具に関する。
従来、生体表面に貼り付けて用いる生体用電極具として、特許文献1のようなモノポーラ方式の電気メスに用いられる対極板がある。対極板は、通常患者の太腿部や臀部の体表面に装着され、電気メス先から出される高周波電流を回収する。対極板によって回収された電流は、ケーブルで接続される電気メス装置に送られる。
一般的に、電極板とケーブルとの接続は、ケーブルの一端部を電極板の電極部にかしめることで一体化される。さらに、ケーブルの端部と電極板の電極部の接続部分を絶縁テープ等を用いて巻回することで、ケーブルの一端部や電極板の電極部が患者に触れて感電しないようにしている。
特許文献2では、上述のような、ケーブルの端部を電極板の電極部にかしめる作業や、ケーブルの端部と電極板の電極部の接続部分を外部から絶縁する作業を容易にすべく、以下のような発明を開示している。即ち、特許文献2は、電極部とケーブルとを重ねた状態で接続させるための接続具を備え、該接続具は、電極部側、ケーブル側にそれぞれ設けられて電極部を覆うと共に重なり合った電極部とケーブルとを弾性体を介して挟持することによって接続させる絶縁性を有する一対の被覆片を有し、該被覆片どうしの対向面には、電極部とケーブルとを挟持した状態を保持すべく互いに嵌着する嵌合部を有している電極パッドを開示している。
特開平08−280706号公報 特開2007−175159号公報
しかしながら、上記従来では、電極板とコードとの接続箇所において、かしめた後に絶縁処理を行うことや、接続具を設ける等の必要があったため、接続箇所に厚みが生じていた。これにより、保管や輸送を行う際に効率よく多くの電極板を収納させるのを阻害したり、生体表面に設置した電極板がはがれやすくなる原因となっていた。また、コード自体の太さが効率よい収納を阻害し、さらにその重みが電極板がかかるため、電極板のはがれの原因となる虞があった。そのため、一体化された電極板とコードとに対し、薄型化の要求があった。また、上記従来では、かしめ処理や接続具を設ける処理が必要であり、大量生産をするにあたって制約が生じていた。
そこで、本発明は、従来よりも接続箇所が薄く、全体的に薄く製造可能であり、低コスト化、省資源化を図ることが可能であり、容易に大量生産が可能な生体用電極具を提供することを目的とする。
本発明の生体用電極具は、一方面が生体表面に貼付される電極シートと、当該電極シートの他方面全体を覆う電気絶縁性を有した不織布シートとを有した生体用電極部材と、前記電極シートの一部が延長された導体層と、前記不織布シートの一部が延長された絶縁体層とを有したシート状の絶縁電線とを有する。
上記の構成によれば、生体用電極部材及び絶縁電線がシート状に形成されているため、従来のように、ケーブル状の絶縁電線と生体用電極部材とを金属片で締結して接合した構成よりも、絶縁電線及び接合部分の厚みを薄くすることができる。これにより、生体用電極具の嵩を低減することができるため、従来よりも多くの生体用電極具を保管及び輸送することができる。さらに、電極シートの一部が延長された導体層と、不織布シートの一部が延長された絶縁体層とで絶縁電線が形成されることによって、生体用電極部材及び絶縁電線とを同時に形成して生体用電極具とすることができるため、生体用電極部材と絶縁電線とを個々に形成して金属片で締結して接合した生体用電極具よりも、容易に大量生産することができ、低コスト化、省資源化を図ることができる。さらに、絶縁電線がフィルム状のため導体層を断面長方形形状に形成することができ、生体用電極具に100kHz以上の高周波電流を流す場合には、表皮効果の影響を軽減し優れた高周波特性とすることができる。
また、本発明の生体用電極具において、前記電極シートは、電気的に分離された複数の電極領域を有していてもよく、前記導体層は、前記各電極領域にそれぞれ接続された複数の導体線領域を電気的に分離した状態で有していてもよい。
上記の構成によれば、複数の電極領域及び導体線領域により複数の信号経路を有するため、これらの信号経路を用いた断線チェック等の各種の確認を生体用電極具だけで行うことが可能になる。
また、本発明の生体用電極具において、前記電極シート及び前記導体層は、導電性ペーストにより形成されていてもよい。
上記の構成によれば、電極シート及び導体層を導電性ペーストの印刷により容易に形成することができる。特に、電極シート及び導体層を複数の領域にそれぞれ電気的に分離する場合において、容易な形成が顕著になる。
また、本発明の生体用電極具において、前記電極シートの一方面に導電性粘着剤が設けられていてもよい。
上記の構成によれば、電極シートの一方面に予め導電性粘着剤を設けておくことによって、生体表面への電極シートの貼付を容易且つ短時間で確実に行うことができる。
また、本発明の生体用電極具において、前記絶縁電線における表面の少なくとも一部に、粘着剤が設けられていてもよい。
上記の構成によれば、絶縁電線の表面に設けられた粘着剤を各所に粘着させることによって、作業の邪魔にならない位置に絶縁電線を配線することができる。
従来よりも、生体用電極具を薄く製造することができると共に、容易に大量生産が可能である。
生体用電極具の断面構造と斜視図とを示す説明図である。 生体用電極部材の分解斜視図である。 絶縁電線の断面構造を示す説明図である。 生体用電極部材の適用例を示す説明図である。 生体用電極部材の変形例を示す説明図である。 生体用電極部材の変形例を示す説明図である。 生体用電極部材の変形例を示す説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(生体用電極具の概要)
生体用電極具は、生体表面に貼付して用いるものである。本実施形態の生体用電極具は、モノポーラ方式の電気メスの単極タイプの対極板として用いるものであるがこれに限定されず、例えば、心電図、バイタルセンサ等の種々の用途に利用可能である。
図1乃至3に示すように、本実施形態に係る生体用電極具1は、生体用電極部材10と、絶縁電線20とを有している。生体用電極部材10は、一方面が生体表面に貼付される電極シート11と、電極シート11の他方面全体を覆う電気絶縁性を有した不織布シート12とを有している。絶縁電線20は、電極シート11の一部が延長された導体層21と、不織布シート12の一部が延長された絶縁体層22とを有し、シート状に形成されている。このように、生体用電極部材10と絶縁電線20とは一体的に形成されているため、生体用電極部材10と絶縁電線20とを接合する工程が不要となる。尚、絶縁電線20には、絶縁体層22の導体層21が設けられている面を覆うように、絶縁シート23が設けられている。
また、電極シート11の一方面(生体表面に貼付される面)には、導電性粘着剤13が設けられている。これにより、電極シート11と生体表面とが電気的に接続される。このように、電極シート11の一方面に予め導電性粘着剤13を設けておくことによって、生体表面への電極シート11の貼付を容易且つ短時間で確実に行うことができる。そして、導電性粘着剤13の上面には、生体用電極具1全体を覆うように、フィルム40が設けられる。これにより、導電性粘着剤13を汚れや傷、乾燥から保護し、導電性粘着剤13の粘着性を維持することができる。尚、これに限定されず、例えば、導電性粘着剤13を設けず、生体用電極具1の使用直前に電極シートの一方面に導電性粘着剤を塗布してから生体表面に貼付するものであってもよい。
(生体用電極部材10)
生体用電極部材10は、一方面が導電性を備える電極シート11が設けられており、他方面が電気絶縁性を備える不織布シート12で覆われている。これにより、生体表面に対して導通を得ると共に、生体表面側とは反対側の面が絶縁されていることで安全性を維持し不要な導通経路を排除することができるようになっている。
(生体用電極部材10:電極シート11)
電極シート11は、生体用電極部材10において、一方面が生体表面に導電性粘着剤13を介して貼付されるものである。図2に示すように、電極シート11は、平面視四角形状の外形を有すると共に、一辺の中央部が延長されることで導体層21が形成されている。
電極シート11は、導電性を有していれば材料は限定されないが、導電性ペーストにより形成されていることが好ましい。この場合、電極シート11を導電性ペーストの印刷により容易に形成することができる。導電性ペーストとしては、銀ペーストが挙げられるが、その材料としては、例えば、銅、銀コート銅、金、ニッケル等であってもよい。尚、その他の材料を用いてもよく、例えば、樹脂と導電性粒子とを含む導電性接着剤であってもよい。樹脂の材料の例としては、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、熱可塑性エラストマ系樹脂、ゴム系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。導電性粒子は、金属材料により一部又は全部が形成されている。導電性粒子の材料の例としては、銅粉、銀粉、ニッケル粉、銀コ−ト銅粉(AgコートCu粉)、金コート銅粉、銀コートニッケル粉(AgコートNi粉)、金コートニッケル粉があり、これら金属粉は、水アトマイズ法、カーボニル法等により作製することができる。また、上記以外にも、金属粉に樹脂を被覆した粒子、樹脂に金属粉を被覆した粒子を用いることもできる。尚、導電性粒子は、AgコートCu粉、又はAgコートNi粉であることが好ましい。この理由は、安価な材料により導電性の向上した導電性粒子を得ることができるからである。
電極シート11の厚みの下限は、5μmが好ましく、10μmがより好ましい。また、電極シート11の厚みの上限は、100μmが好ましく、30μmがより好ましい。
(生体用電極部材10:不織布シート12)
不織布シート12は、電極シート11よりも大きい外形状を有し、電極シート11の他方面全体を覆うことが可能にされている。図2に示すように、不織布シート12は、平面視四角形状の外形を有すると共に、一辺の中央部が延長されることで絶縁体層22が形成されている。また、不織布シート12は、絶縁体層22が形成される辺とは反対側の辺の端部に、電極シート持手部12bを有している。これにより、フィルム40の剥離を容易に行うことが可能となっている。
不織布シート12は、電気絶縁性を有していれば材料は限定されないが、ポリオレフィン繊維が好ましい。その他、アラミド繊維、セルロース繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維等を挙げることができる。
不織布シート12の厚みの下限は、50μmが好ましく、100μmがより好ましい。また、不織布シート12の厚みの上限は、3000μmが好ましく、2000μmがより好ましい。
(生体用電極部材10:導電性粘着剤13)
導電性粘着剤13は、電極シート11の一方面全体を覆うように設けられる。導電性粘着剤13は、粘着剤に導電性粒子を含むものである。
粘着剤の材料の例としては、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ウレタン系が挙げられる。導電性粒子の材料の例としては銀、銅、銀コート銅等が挙げられる。
導電性粘着剤13の厚みの下限は、50μmが好ましく、100μmがより好ましい。また、導電性粘着剤13の厚みの上限は、300μmが好ましく、200μmがより好ましい。
(絶縁電線20)
絶縁電線20は、生体用電極部材10から延長されて形成されることにより、一端部が生体用電極部材10と電気的・物理的に接続される。他端部は、例えば、導体層21からの電流をグランドに流すための装置等に接続される。絶縁電線20はシート状に形成されている。これにより、はさみ等により容易に切断することが可能であるため、使用状況に応じて所望の長さで用いることが可能である。絶縁電線20は、不織布シート12の一部が延長された絶縁体層22に、電極シート11の一部が延長された導体層21が積層されている。絶縁体層22の導体層21側の面には絶縁シート23が設けられることにより、導体層21が外部から絶縁状態に覆われる構造にされる。尚、図3に示すように、絶縁電線20には、表面の少なくとも一部に粘着剤50が設けられていてもよい。これにより、生体用電極具1を設置する際に、フィルム状の絶縁電線20を粘着剤50によって各所に粘着させることができる。即ち、作業の邪魔にならない位置に絶縁電線20を配線することができる。尚、粘着剤50は剥離シート等により保護されるものであってもよい。また、粘着剤50が露出しないように絶縁電線20が巻回されるものであってもよい。
(絶縁電線20:導体層21)
導体層21は、絶縁電線20と同じ長さを有しており、絶縁電線20の実質的な電線として機能する。導体層21は、電極シート11と同じ材料で、電極シート11と同じ層厚に形成されることが好ましいが、導体層21と電極シート11との電気的な接続が得られることを条件に異なる材料、異なる層厚に形成されてもよい。また、導体層21は、平角状に形成された金属、スパッタリング、蒸着、めっきで形成された金属薄膜、金属箔等であってもよい。
導体層21の厚みや幅は、生体用電極具1を電極として用いる装置が生体用電極具1に供給する電流量によって選択される。尚、導体層21の厚みについては、以下が好ましい。即ち、導体層21の厚みの下限は、5μmが好ましく、10μmがより好ましい。また、導体層21の厚みの上限は、100μmが好ましく、50μmがより好ましい。
(絶縁電線20:絶縁体層22)
絶縁体層22は、導体層21よりも長幅に形成され、導体層21の一方面全体を覆うように設けられる。絶縁体層22は、不織布シート12と同じ材料で、不織布シート12と同じ層厚に形成されることが好ましいが、絶縁体層22と不織布シート12との所定の強度を有する物理的な接続が得られることを条件に異なる材料、異なる層厚に形成されてもよい。例えば、絶縁体層22の1層の厚みの下限は、1μmが好ましく、5μmがより好ましい。また、絶縁体層22の1層の厚みの上限は、1100μmが好ましく、400μmがより好ましい。
(絶縁シート23)
絶縁シート23は、導体層21よりも長幅に形成され、導体層21の一方面全体を覆うように設けられる。絶縁シート23は、電気絶縁性を有していれば材料は限定されないが、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。その他、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン等を挙げることができる。絶縁シート23の厚みの下限は、1μmが好ましく、5μmがより好ましい。また、絶縁シート23の厚みの上限は、1100μmが好ましく、400μmがより好ましい。
このように、生体用電極具1は、生体用電極部材10と絶縁電線20とを接合する必要がないため、生体用電極具1全体をシート状に形成することが可能となっている。即ち、個々のパッケージに効率的に収容することが可能である。従って、生体用電極具の嵩を低減することができるため、従来よりも多くの生体用電極具を保管及び輸送することができる。
(フィルム40)
生体用電極部材10には、不織布シート12の外形状と同一形状であるフィルム40が設けられていても良い。フィルム40は、導電性粘着剤13の粘着性を長期に亘って維持することができ、必要なときにだけ生体用電極部材10の設置対象に対する粘着性を発揮させることを可能にする。即ち、導電性粘着剤13を乾燥から防止することで粘着性を維持できるため、生体表面に貼り付けた際の生体表面及び電極シート11間の安定した導電性を得ることができる。また、電極シート11、不織布シート12及び導電性粘着剤13を汚れから保護することができる。これにより、フィルム40は、生体用電極具1の設置前状態において、電極シート11、不織布シート12、導電性粘着剤13を保護することを可能にしている。
(生体用電極具1の製造方法)
生体用電極部材10の製造方法の例を説明する。先ず、電極シート11及び導体層21となる導電性ペースト等が図示しないPETフィルムに直接印刷される。そして、導電性ペーストが、不織布シート12に切断される前の不織布上に転写印刷される。即ち、導電性ペーストが不織布側になるように、PETフィルムが載置され加熱プレスされる。これにより、不織布上に導電性ペーストが積層されて電極シート11及び導体層21が形成される。PETフィルムが剥離された後、電極シート11上に、導電性粘着剤13が直接印刷により積層される。直接印刷としては、グラビア印刷、スクリーン印刷、ロータリースクリーン印刷等が挙げられる。その後、不織布が、不織布シート12及び絶縁体層22の形状にプレス打抜き加工される。これにより、生体用電極部材10と絶縁電線20とが一体的に形成された生体用電極具1が製造される。
(生体用電極具1の適用例)
生体用電極具1をモノポーラ方式の電気メスに用いられる対極板に適用した場合について説明する。先ず、フィルム40が設けられた生体用電極具1であれば、フィルム40を剥離した状態にされる。また、生体用電極具1の生体用電極部材10に導電性粘着剤13が予め設けられたものでない場合には、露出されている電極シート11に対して、導電性粘着剤を塗布した状態に準備される。
次に、生体表面2に導電性粘着剤13が設けられた電極シート11側が設置されるように、生体用電極部材10が配置される。生体用電極部材10は、導電性粘着剤13によって、生体表面2に対する接触状態が維持されることになる。
そして、絶縁電線20が、電気メス4に高周波電流を供給するための電源装置3まで配線される。絶縁電線20の表面に粘着剤50が設けられている場合には、剥離シートを剥離する、又は、絶縁電線20の巻回状態を解除する、ことにより、粘着剤50を露出させた後、床、ベッド等の絶縁電線20の各所の配線箇所5に粘着される。
電源装置3及び生体用電極部材10間の配線の長さに対して、絶縁電線20の長さが冗長である場合には、適宜はさみ等により絶縁電線20を所望の長さに切断されてもよい。
電源装置3には、高周波電流を生体用電極具1から回収するためのケーブル3aが接続されており、ケーブル3aの端部には、クリップ状の接続端子3bが設けられている。この接続端子3bによって絶縁電線20を挟持することにより、ケーブル3aと絶縁電線20が導通される。これにより、電源装置3から電気メス4を介して生体へ供給される高周波電流を、生体用電極具1の生体用電極部材10から回収することが可能となる。
尚、接続端子3bは、絶縁電線20の露出された導体層21と接触させて導通を得るものであってもよい。また、接続端子3bは、絶縁電線20の絶縁体層22を貫通し、導体層21まで達する端子を有していてもよい。この場合、高周波電流が通電する導体層21が外部に露出されないため安全性を高めることができる。また、接続端子3bで絶縁電線20を貫通させれば導通が得られるため、絶縁電線20の任意の位置で接続することが可能である。
以上の詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明したが、本発明は、以上の詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は可能な限り広く解釈されるべきである。
(変形例1)
例えば、本実施形態では、生体用電極具1における絶縁電線20の導体層21は、1つの電線を形成していたが、図5に示すような、2つの電線を形成する絶縁電線120を有する生体用電極具101であってもよい。このような生体用電極具101であれば、二極タイプの対極板に適用可能である。
具体的に、生体用電極具101は、生体用電極部材110と、絶縁電線120とを有している。生体用電極部材110は、電気的に分離された2つの電極領域を有する電極シート111と、不織布シート112と、各電極シート111に積層された導電性粘着剤113と、を有している。
また、絶縁電線120は、導体層121と、絶縁体層122とを有している。導体層121は、電極シート111の各電極領域の夫々から延長される2つの導体線領域を有する。絶縁体層122は、導体層121の2つの導体線領域を電気的に分離した状態に保持すると共に、導体層121の一方面を絶縁状態に覆う。また、導体層121の他方面には、導体層121を覆う絶縁シート130が設けられている。
このように、生体用電極具101は、生体用電極部材110の2つの電極領域及び絶縁電線120の2つの導体線領域を有することにより、2つの信号経路を形成している。これにより、これらの信号経路を用いた断線チェック等の各種の確認を生体用電極具だけで行うことが可能になる。尚、信号経路が2つであることに限定されず、複数の電極領域及び複数のの導体線領域を有することにより、3以上の信号経路を形成してもよい。また、本変形例では電極シート111は2つに分割されているが1つに形成されていてもよい。即ち、1つの電極シートに対し2つ以上の導体層が形成されるものであってもよい。
(変形例2)
また、絶縁電線は、高周波電流が導通されることによる電磁波が外部へ漏れることや、外部からの電磁波による絶縁電線への影響を回避するために、電磁波シールドが行われてもよい。電磁波シールドは、絶縁電線に、導体層と絶縁状態にされたシールド層が積層されることによって実現可能である。
図6及び図7を参照して、電磁波シールドが行われた絶縁電線220の製造方法の例を示す。図6に示すように、先ず、不織布部材261上に、導電ペースト262が4つの領域に転写印刷される。4つの領域のうち1つは、生体用電極部材210の電極シート211となる。電極シート211は、不織布部材261の一端部領域に平面視四角形状に設けられる。4つの領域のうち1つは、絶縁電線220の導体層221となる。導体層221は、電極シート211の幅方向中央部から長手方向へ延長するように設けられる。4つの領域のうち2つは、導体層221を電磁波シールドする2つのシールド層224a・224bである。シールド層224a・224bは、導体層221の両側に、長手方向が平行になるように設けられる。シールド層224a・224bは、導体層221と幅方向に間隔を有すると共に、電極シート211と長手方向に間隔を有する。このように、電極シート211と導体層221とは電気的に接続されている。また、シールド層224a・224bは、電極シート211及び導体層221の何れとも電気的に絶縁状態にされている。
不織布部材261は、厚み方向に貫通する切れ込み261a・261aを有する。切れ込み261aは、電極シート211と、シールド層224a・224bとの間に、導体層221を残すように設けられている。また、シールド層224aと導体層221との間には、これらを分割する分割線F1が設定され、導体層221とシールド層224bとの間には、これらを分割する分割線F2が設定される。
そして、図7に示すように、不織布部材261の導体層221及びシールド層224a・224bが設けられた領域を覆うように、さらに絶縁シート263が積層される。即ち、不織布部材261と絶縁シート263とに、導体層221及び導体層221の両側に配置された2つのシールド層224a・224bが挟持された状態の積層体260が形成される。
そして、分割線F1を基準に、シールド層224aを含む領域の絶縁シート263が、導体層221を含む領域の絶縁シート263と面接触するまで折り曲げられる。また、分割線F2を基準に、シールド層224bを含む領域の不織布部材261が、導体層221を含む領域の不織布部材261と面接触するまで折り曲げられる。このとき、不織布部材261には、切れ込み261a・261aが設けられているため、切れ込み261a・261aよりも電極シート211側の領域は曲折されない。
このように製造されることにより、導体層221の両面が、シールド層224a・224bによってシールドされた絶縁電線220が形成される。即ち、絶縁電線220の導体層221は、シールド層224a・224bの夫々と、不織布部材261及び絶縁シート263からなる絶縁体層222によって非導通にされている。これにより、シールド層224a・224bは、導体層221の電磁波シールドを行うことが可能になる。
尚、絶縁電線の電磁波シールドはこれ限定されず、本実施形態の絶縁電線20の両面や、周囲全体を覆うように別に設けられてもよい。また、生体用電極部材の絶縁シート側の面に設けて、生体用電極部材の電磁波シールドを行うものであってもよい。
本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされるべきである。また、本発明の目的及び本発明の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌することが望まれる。
1 生体用電極具
2 生体表面
3 電源装置
3a ケーブル
3b 接続端子
4 電気メス
5 配線箇所
10 生体用電極部材
11 電極シート
12 不織布シート
12b 電極シート持手部
13 導電性粘着剤
20 絶縁電線
21 導体層
22 絶縁体層
40 フィルム
50 粘着剤
101 生体用電極具
110 生体用電極部材
111 電極シート
112 不織布シート
113 導電性粘着剤
121 導体層
122 絶縁体層
220 絶縁電線
221 導体層
222 絶縁体層
224a・224b シールド層
261 不織布部材
261a 切れ込み
262 導電ペースト
263 絶縁シート

Claims (5)

  1. 一方面が生体表面に貼付される電極シートと、当該電極シートの他方面全体を覆う電気絶縁性を有した不織布シートとを有した生体用電極部材と、
    前記電極シートの一部が延長された導体層と、前記不織布シートの一部が延長された絶縁体層とを有したシート状の絶縁電線と
    を有することを特徴とする生体用電極具。
  2. 前記電極シートは、電気的に分離された複数の電極領域を有しており、
    前記導体層は、前記各電極領域にそれぞれ接続された複数の導体線領域を電気的に分離した状態で有していることを特徴とする請求項1に記載の生体用電極具。
  3. 前記電極シート及び前記導体層は、導電性ペーストにより形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の生体用電極具。
  4. 前記電極シートの一方面に導電性粘着剤が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の生体用電極具。
  5. 前記絶縁電線における表面の少なくとも一部に、粘着剤が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の生体用電極具。
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