JP2016025403A - 静電スイッチパッドの曲面実装構造、及び電子機器 - Google Patents

静電スイッチパッドの曲面実装構造、及び電子機器 Download PDF

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渉 小根山
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Abstract

【課題】筐体の曲面部に実装する静電スイッチパッドにおいて、電極面積を確保して操作性を向上する。【解決手段】筐体3の曲面部に静電スイッチパッド6bを実装する曲面実装構造であって、筐体3の曲面部が厚みを均等に一体成形されていて、その曲面部の内側部分に沿わせて静電スイッチパッド6bを湾曲させて密着させる。具体的には、静電スイッチパッド6bはフレキシブル基板6a上に設けられている。さらに、曲面部の内部に補強フレーム31が配置されていて、その補強フレーム31の曲面部に対向する部分が面取り31aされている。また、曲面部は筐体3の外縁に沿って形成されている。そして、曲面部は回動する枠体3に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、筐体の曲面部に静電スイッチパッドを実装する曲面実装構造と、その曲面実装構造による静電スイッチパッドを筐体に備える電子機器に関する。
電子機器において、筐体の縁を曲面として、その付近に静電容量方式のタッチセンサ(スイッチ)を設けたものがある(例えば特許文献1・2参照)。
特開2011−66065号公報 特開2011−82140号公報
しかし、曲面の表面部分と内部のセンサとの距離が均一でないことと、曲面の途中で筐体が分割されていることとに起因して、反応感度にバラツキが生じることがある。
例えば、機器本体を把持しながら、親指か人差し指で操作する場合、曲面の表面部分への接触位置や接触面積が異なってくるので、反応が鈍くなったり、鋭すぎたりすることがある。
本発明の課題は、筐体の曲面部に実装する静電スイッチパッドにおいて、電極面積を確保して操作性を向上することである。
以上の課題を解決するため、本発明は、
筐体の曲面部に静電スイッチパッドを実装する曲面実装構造であって、
前記筐体の曲面部が厚みを均等に一体成形されていて、
前記曲面部の内側部分に沿わせて前記静電スイッチパッドを湾曲させて密着させたことを特徴とする。
本発明によれば、筐体の曲面部に実装する静電スイッチパッドの電極面積を確保して操作性を向上することができる。
本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成を示すもので、カメラの斜視図(a)、その内部構造を示した図(b)、及び筐体を開いた状態の図(c)である。 図1(a)の矢印A−A線に沿った拡大断面図である。 図1(b)のフレキシブル基板の展開状態を示した図(a)、実装状態を示した図(b)、その反対側から見てコネクタ挿入部を示した図(c)である。 図1(a)の矢印B方向から見た端部拡大図(a)、その内部構造を示した図(b)、及び縦断面図(c)である。 ヒンジとハーネス及びフレキシブル基板の関係を示した斜視図である。 図1(b)の略右半部の拡大正面図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(要点)
静電容量方式の入力デバイスをフレキシブル基板で構成し、樹脂ケースの曲面形状に沿って曲げて、周囲の導体から一定距離だけ離して実装することにより、電極面積を確保し、操作性を向上させる。
(実施形態)
図1は本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成としてカメラを示すもので、1はレンズブロック、2は表示ブロック、3はグリップブロック、4はレンズ、5は表示部、6は入力デバイス、7は第1ヒンジ、8は第2ヒンジである。
図示のように、カメラの筐体は、レンズブロック1、表示ブロック2、グリップブロック3の三ブロックに分かれている。
そして、レンズ4を中央に備えるレンズブロック1に対して、表示部5を一面に備える表示ブロック2が、第1ヒンジ7で接続されて、そのヒンジ軸を中心に回転可能となっている。
また、レンズブロック1に対して、レンズブロック1及び表示ブロック2を囲む形状の枠体によるグリップブロック3が、第2ヒンジ8で接続されて、第1ヒンジ7のヒンジ軸と直交する第2ヒンジ軸を中心に回転可能となっている。
そして、グリップブロック3に入力デバイス6が実装されている。
図2は図1(a)の矢印A−A線に沿って入力デバイス6を断面で示したもので、グリップブロック3の内部に実装される入力デバイス6は、フレキシブル基板(以下、FPCと呼ぶ)6aに静電スイッチパッド6b(図1参照)を複数個(図1の例では4個)並べたものである。
この入力デバイス6のFPC6aを、グリップブロック3を構成する外側樹脂ケース3aの略円弧状曲面部の内面形状に沿って両面テープ9で貼り付ける。
ここで、外側樹脂ケース3aの略円弧状曲面部は、図示のように、厚みを均等に一体成形されている。
以上の入力デバイス6は、静電容量方式で、その周辺及び直近に金属が存在すると正確に動作しないため、金属から一定の距離だけ分離して実装する。
すなわち、グリップブロック3の外側樹脂ケース3aに合体される内側樹脂ケース3bの内面に沿って金属製の補強フレーム31が設けられている。この補強フレーム31は、略角形断面であり、その外側樹脂ケース3aの略円弧状曲面部に対向する両角部分が面取り31aされている。この面取り31aにより、FPC6aの静電スイッチパッド6bが金属製の補強フレーム31から略均等に離間されて、正確な動作が確保されている。
なお、グリップブロック3の外側樹脂ケース3aの外表面には、内部に実装した入力デバイス6の静電スイッチパッド6bの位置に対応した印や表記等が設けられている。
図3(a)は図1(b)の入力デバイス6のFPC6aの展開状態を示したもので、図3(b)は実装状態を示し、図3(c)はその反対側から見てコネクタ挿入部を示したものである。
すなわち、図3(a)に示すように、フラット状態のFPC6aを、図3(b)に示すように、実装状態ではグリップブロック3の外側樹脂ケース3a内面の略円弧状曲面部に沿った湾曲状態としている。
なお、FPC6aの一端部には、図3(c)に示すように、略円弧状曲面部内に位置するコネクタ挿入部6cが設けられている。
以上の静電容量方式の入力デバイス6は、FPC6a上の静電スイッチパッド6bの表面上から一定距離内の指の有無(静電容量変化)を検知し、ホスト側へスイッチ信号を出力する。
具体的には、入力デバイス6は、そのFPC6aが内周面に貼り付けられた外側樹脂ケース3aの曲面部上を複数並んだ静電スイッチパッド6bに沿って指でスライド操作やタップすることで、その信号を表示ブロック2内のメイン基板23(図6参照)に出力する。
例えば、静電スイッチパッド6bに沿って指でスライド操作することにより、表示部5の画面のメニュー送りをしたり、タップで決定等したりすることができる。
また、静電スイッチパッド6bに沿って指でスライド操作することで、レンズ4のズーム等を行うこともできる。
図4(a)は図1(a)の矢印B方向から見た端部を拡大したもので、図4(b)はその内部構造を示し、図4(c)は縦断面を示したものであって、35はグリップブロック3内のFPC、36はグリップブロック3内のコネクタである。
図5は第1ヒンジ7及び第2ヒンジ8とハーネス13及びFPC25・35の関係を示したもので、11はレンズブロック1内のフレーム、12はレンズブロック1内のブラケット、13はハーネス、22は表示ブロック2内のブラケット、25は表示ブロック2内のFPCである。
図6は図1(b)の略右半部の正面を拡大したもので、23は表示ブロック2内のメイン基板、24はそのメイン基板23に実装されたコネクタである。
レンズブロック1には、図5に示すように、フレーム11が設けられて、そのフレーム11の中央に第1ヒンジ7を介して、表示ブロック2内のブラケット22が接続されて、フレーム11の上下に第2ヒンジ8が接続されている。
ハーネス13は、その一端側が、第1ヒンジ7の中空部内及びブラケット22を通して、表示ブロック2の内部に突出している。その表示ブロック2側の一端部から延びる細線同軸がFPC25に半田付けされている。
このFPC25が、図6に示すように、メイン基板23上のコネクタ24に挿入されることで、入力デバイス6がメイン基板23と電気的に接続される。
また、ハーネス13の他端側は、一方のブラケット12及び第2ヒンジ8の中空軸内を通して、フレームブロック3の一端部内に突出している。そのフレームブロック3側の他端部から延びる細線同軸がFPC35に半田付けされている。
このFPC35にコネクタ36が実装されている。
このコネクタ36に、図4(b)及び(c)に示すように、入力デバイス6のFPC6aの一端部の略円弧状曲面部内に位置するコネクタ挿入部6cが挿入される。
次に、以上の構成による入力デバイス6により得られる効果を列挙する。
1)入力デバイス6は、静電スイッチパッド6bを有するFPC6aのため、グリップブロック3の外側樹脂ケース3aの略円弧状曲面部の形状に合わせて実装できる。
2)外側樹脂ケース3aの略円弧状曲面部に沿って入力デバイス6を実装するため、入力範囲の面積が減らない。
3)表示ブロック2の表示部5を触れずに、グリップブロック3の外表面を触れて入力デバイス6を操作できるため、撮影時のストレスが軽減される。
4)外側樹脂ケース3aの略円弧状曲面部の内側面に入力デバイス6が実装されるため、外観的なダメージが無い。
5)入力デバイス6は、実施形態のように、複数個の静電スイッチパッド6bを連続可変スライド操作式にするだけでなく、複数個の静電スイッチパッド6bのそれぞれに機能割り当てをしたり、さらに、複数個の静電スイッチパッド6bを直線方向のみではなく、XY方向に並べ、それぞれを可変させるなど、広い用途に使える。
6)他のメカスイッチなども同じFPC6aにて構成でき、より複雑な入力が可能となる。
7)入力デバイス6は、複数個の静電スイッチパッド6bのあるFPC6aを裏面の金属製の補強フレーム31から一定距離だけ離れて配置しているため、人体や製品のグランドによる静電容量の外乱に強い。
以上、実施形態の曲面実装構造による静電スイッチパッド6bをグリップブロック3に備えるカメラによれば、グリップブロック3の外側樹脂ケース3aの略円弧状曲面部が厚みを均等に一体成形されていて、その外側樹脂ケース3aの略円弧状曲面部の内側部分に沿わせて、FPC6aの静電スイッチパッド6b実装部を湾曲状態で密着させている。
従って、グリップブロック3の外側樹脂ケース3aの略円弧状曲面部に沿って静電スイッチパッド6bを実装し、その静電スイッチパッド6bの電極面積を確保しながら、操作性を向上することができる。
(変形例)
以上の実施形態においては、カメラとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラを備える携帯電話など他の電子機器であってもよい。
また、実施形態では、2軸ヒンジで回動する筐体の構成としたが、1軸ヒンジで回動する筐体の構成でよく、あるいはヒンジの無い筐体でもよい。
さらに、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
筐体の曲面部に静電スイッチパッドを実装する曲面実装構造であって、
前記筐体の曲面部が厚みを均等に一体成形されていて、
前記曲面部の内側部分に沿わせて前記静電スイッチパッドを湾曲させて密着させたことを特徴とする静電スイッチパッドの曲面実装構造。
<請求項2>
前記静電スイッチパッドはフレキシブル基板上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の静電スイッチパッドの曲面実装構造。
<請求項3>
前記曲面部の内部に補強フレームが配置されていて、
前記補強フレームの前記曲面部に対向する部分が面取りされていることを特徴とする請求項1または2に記載の静電スイッチパッドの曲面実装構造。
<請求項4>
前記曲面部は前記筐体の外縁に沿って形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の静電スイッチパッドの曲面実装構造。
<請求項5>
前記曲面部は回動する枠体に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の静電スイッチパッドの曲面実装構造。
<請求項6>
請求項1から5のいずれか一項に記載の曲面実装構造による静電スイッチパッドを筐体に備えることを特徴とする電子機器。
1 レンズブロック(筐体)
2 表示ブロック(筐体)
3 グリップブロック(筐体)
3a 外側樹脂ケース
3b 内側樹脂ケース
4 レンズ
5 表示部
6 入力デバイス
6a フレキシブル基板
6b 静電スイッチパッド
6c コネクタ挿入部
7 第1ヒンジ
8 第2ヒンジ
9 両面テープ
11 フレーム
12 ブラケット
13 ハーネス
22 ブラケット
23 メイン基板
24 コネクタ
25 フレキシブル基板
31 補強フレーム
31a 面取り
35 フレキシブル基板
36 コネクタ

Claims (6)

  1. 筐体の曲面部に静電スイッチパッドを実装する曲面実装構造であって、
    前記筐体の曲面部が厚みを均等に一体成形されていて、
    前記曲面部の内側部分に沿わせて前記静電スイッチパッドを湾曲させて密着させたことを特徴とする静電スイッチパッドの曲面実装構造。
  2. 前記静電スイッチパッドはフレキシブル基板上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の静電スイッチパッドの曲面実装構造。
  3. 前記曲面部の内部に補強フレームが配置されていて、
    前記補強フレームの前記曲面部に対向する部分が面取りされていることを特徴とする請求項1または2に記載の静電スイッチパッドの曲面実装構造。
  4. 前記曲面部は前記筐体の外縁に沿って形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の静電スイッチパッドの曲面実装構造。
  5. 前記曲面部は回動する枠体に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の静電スイッチパッドの曲面実装構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の曲面実装構造による静電スイッチパッドを筐体に備えることを特徴とする電子機器。
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