JP2016019698A - 超音波式噴霧型殺菌消臭装置 - Google Patents

超音波式噴霧型殺菌消臭装置 Download PDF

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Abstract

【課題】全体の構成をシンプル化かつ小型化し、かつ、低コストで製造できるようにする。
【解決手段】分岐部130により商用電源電圧の電力を第1の電力及び第2の電力に分岐して供給する。センサ側リレー150は、コイル151への生体検出制御ユニット140の出力側からの制御信号の出力に基づき、接点152を駆動して、第2の電力を接点152から出力する。電源側リレー160は、センサ側リレー150の接点152と電源制御部110との間に電気的に接続されるコイル161と、第1の電力線に電気的に接続される接点162とを有し、コイル161へのセンサ側リレー150の接点151からの第2の電力の出力に基づき、接点162を駆動して、第1の電力を接点162から電源制御部110に出力する。生体検出制御ユニット140は、タイマー143を使用して、制御信号の出力時間を所定の処理時間間隔PTに設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、消毒成分又は殺菌成分を含有する消毒液又は殺菌液を超音波振動子により霧化して大気中に噴霧することにより大気中の殺菌や消臭等を行う超音波式噴霧型殺菌消臭装置に関する。
近年、飲食店、医療施設、介護施設等、衛生に特に注意を要する施設では、外部からの雑菌等の招来を防止するため、衛生管理方法の一つとして、少なくとも施設の特定スペース(例えば、化粧室、待合室等)において、室内の大気中に消毒液を噴霧して散布することにより、その室内の大気中の雑菌を殺菌して消毒することで、大気中の衛生管理を行うことが慣用的に行われている。しかし、この作業者の手作業による消毒液散布は、作業者が、手作業により行うものであるため、人件費高騰の一因となり、また、消毒液の噴霧作業も、作業者が適当な時間帯に適当な量の消毒液を散布することは一般的であるため、大気中の雑菌等を確実に殺菌できているかが不明である。また、施設の来場者の(或いは、ペット等の動物の)室内への入退室に伴い、室外の雑菌が室内に進入したり、来場者自身(或いは、ペット等の動物)に付着した雑菌が室内に放散されたりする可能性もあるため、作業者の手作業による消毒液散布は、室内の大気中の衛生管理方法としては大きく改善する余地があり、より確実な方法で大気中の衛生管理を行うことが望ましい。ここで、このような作業者の手作業による消毒液散布に代えて、機械により自動的に大気中の雑菌を消毒する装置として、例えば、特許文献1に記載の脱臭・殺菌・徐菌・防カビ装置が提案されている。
即ち、特許文献1には、装置の一部を取り外すことができて掃除やメンテナンスが容易で、従来の水道直結タイプのものに比べて持ち運びも容易で噴霧場所を自由に選択できる脱臭・殺菌・徐菌・防カビ装置が開示されている。この脱臭・殺菌・徐菌・防カビ装置は、電解槽と、殺菌液溜め部と、霧化手段とを備え、電解槽により、臭、菌、カビの成分を殺菌あるいは分解する殺菌液を電気分解により生成して、電解槽で生成された殺菌液を殺菌液溜め部に溜め、殺菌液溜め部から供給される殺菌液を霧化手段による霧化するようにし、また、装置本体に対して電解槽を備えた電解タンクを着脱自在としている。(特許文献1の要約参照。)
特開2002−95728号公報
しかし、特許文献1に記載の脱臭・殺菌・徐菌・防カビ装置は、殺菌液を電気分解により生成する電解槽を備える構成のため、電解槽自体により全体の構成が大型化かつ複雑化し、また、電解槽において電気分解を行うための電気的構成(電解作用発生のための電極、電極制御用の制御部等)も必要となるため、装置全体の製造コストが増大する可能性が大きい。しかし、上記した飲食店や介護施設等の施設の運営者が小規模事業者の場合は、衛生管理のためとはいえ、大気消毒の必要性のある各室に高額な大気消毒のための装置(以下、「大気消毒装置」という。)を導入することには、そのコストの総額が相応の金額になることから躊躇することが予想される。また、大気消毒装置は、室内の(施設従業員の作業等、或いは、来場者の通行等の)邪魔にならない場所であって、かつ、大気消毒装置の近辺を通行する来場者等に噴霧した消毒液が直接付着しないような場所に設置する必要があるが、大気消毒装置が大型化する場合、そのような大型の大気消毒装置の設置スペースを確保することが困難な場合も考えられる。更に、一般に、電気的構成及び機械的構成も含め、複雑な構成の装置はシンプルな構成の装置に比較して故障等の割合が大きくなる傾向があるため、複雑な構成の大気消毒装置の場合、故障時の修理等の保守対応(及び保守費用)という面でも、やはり、改善する余地がある。
そこで、本発明は、全体の構成をシンプル化かつ小型化し、かつ、低コストで製造できるようにすることにより、運営者が小規模事業者である施設においても導入しやすく、かつ、設置場所のスペース確保も容易とし、更に、保守費用を含めた保守対応も簡単に行うことができること一方で、殺菌消臭対象となる空間(以下、「対象空間」という。)内への人や動物の進入及び/又は退出を検出して、その対象空間内の大気の殺菌及び消臭に最適な形態で殺菌消毒液の噴霧を行うことができる超音波式噴霧型大気殺菌消臭装置の提供を課題とする。
本発明に係る超音波式噴霧型大気殺菌消臭装置は、貯留部材、霧化部材、送風噴霧部材、噴霧制御部、電源制御部、生体検出制御部材、分岐部、第1のパワーリレー、及び、第2のパワーリレーを備える。貯留部材は、所定濃度の殺菌成分を含有する消毒液を充填して貯留自在である。霧化部材は、前記貯留部材に貯留した消毒液と接触する超音波振動子を有し、前記超音波振動子の振動により前記消毒液を霧化して霧化消毒液を生成する(即ち、霧化消毒液を生成する。送風噴霧部材は、前記超音波振動子により生成した霧化消毒液に対して送風動作を行う送風部材を有し、前記送風部材の送風動作により前記霧化消毒液を所定の対象空間の空気中に噴霧する。噴霧制御部は、前記霧化部材の超音波振動子を駆動制御して前記超音波振動子による消毒液の霧化動作を制御すると共に、前記噴霧部材の送風部材を駆動制御して前記送風部材による霧化消毒液の噴霧動作を制御する。電源制御部は、前記前記噴霧制御部に対して前記超音波振動子及び前記送風部材の駆動制御用の(所定電圧の)電力を供給する。(これにより、噴霧制御部が、霧化部材及び前記噴霧部材に、それぞれ、所定の駆動用の電力を供給する制御を行う。)生体検出制御部材は、(典型的には人感センサからなる)生体検出センサを有し、(例えば、生体検出センサを前記霧化制御部に制御的に又は電気的に接続して)生体検出センサにより前記対象空間内外の生体を検出する(典型的には、人又は動物等の生体の進入及び/又は退出を検出する)。また、生体検出制御部材は、前記生体検出センサの出力信号(生体検出時のセンサオン信号、又は、非検出時のセンサオン信号等)に基づき制御信号を出力側(例えば、センサ側制御部の基盤の所定の出力端子)から出力する。分岐部は、商用電源の電源電圧の電力を(変圧等することなくそのままの電力として直接的に)第1の電力線及び第2の電力線に、それぞれ、第1の電力及び第2の電力として分岐して供給する。第1のパワーリレーは、前記生体検出制御部材の出力側に電気的に接続される一次側(例えば、一次側のコイル)と、前記第2の電力線に電気的に接続される二次側(例えば、二次側のa接点)とを有し、前記一次側への前記生体検出制御部材の出力側からの制御信号の出力に基づき、前記二次側を駆動して前記第2の電力線の第2の電力を前記二次側から出力する。第2のパワーリレーは、前記第1のパワーリレーの二次側と前記電源制御部との間に電気的に接続される一次側(例えば、一次側のコイル)と、前記第1の電力線に電気的に接続される二次側(例えば、二次側のa接点)とを有し、前記一次側への前記第1のパワーリレーの二次側からの第2の電力の出力に基づき、前記二次側を駆動して前記第1の電力線の第1の電力を前記二次側から前記電源制御部に出力する。
本発明に係る超音波式噴霧型大気殺菌消臭装置は、上記のように構成したため、全体の構成をシンプル化かつ小型化し、かつ、低コストで製造できるようにすることにより、運営者が小規模事業者である施設においても導入しやすく、かつ、設置場所のスペース確保も容易とし、更に、保守費用を含めた保守対応も簡単に行うことができること一方で、殺菌消臭対象となる空間(以下、「対象空間」という。)内への人や動物の進入及び/又は退出を検出して、その対象空間内の大気の殺菌及び消臭に最適な形態で殺菌消毒液の噴霧を行うことができる。
図1は本発明の実施の形態1に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置の外観を示す正面図である。 図2は本発明の実施の形態1に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置のベース部材を(タンク部材等の関連部材を取り外した状態で)上面側から見て示す平面図である。 図3は本発明の実施の形態1に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置の内部構成を正面側から見て示すための断面図であり、ベース部材内部の制御システムを機能ブロックにより概略的に示す。 図4は本発明の実施の形態1に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置の制御系を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図5は本発明の実施の形態1に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置の制御系による噴霧制御における各機能要素の動作タイミングの関係を示すタイミングチャートである。 図6は本発明の実施の形態2に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置の制御系を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図7は本発明の実施の形態3に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置の制御系を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図8は本発明の実施の形態3に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置の制御系による噴霧制御における各機能要素の動作タイミングの関係を示すタイミングチャートである。 図9は本発明(実施の形態1を含む各実施の形態)に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置において噴霧制御時の噴霧態様と対象空間の容積との関係を説明するための説明図であり、図9(a)は対象空間及び対象空間内に設置された超音波式噴霧型殺菌消臭装置を斜視的に示し、図9(b)は噴霧制御時の噴霧継続時間(制御用設定時間)と対象空間の容積との関係を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
[実施の形態1]
図1、図2及び図3に示すように、本発明の実施の形態1に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、まず、超音波により消毒液を霧化して噴出するための機械的(又は機構的)構成として、ベース部材10、タンク部材20、導入部材30、導出部材40、水位センサ50、送風部材60、噴霧部材70、超音波噴霧生成ユニット80、及び、操作部材90を備えている。以下、これら各部材10〜90の構成について個別に詳細に説明する。
<ベース部材>
ベース部材10は、後述する制御系(制御システム)等を内蔵する筐体(ケーシング又はハウジング)を構成し、図1に示すように、四方を包囲する周壁11と、図2に示すように、周壁11の上端から内方に突出すると共に、周壁11の上端周縁に沿って延設された支持壁12とを備えている。ベース部材10において、支持壁12の内側には、給液側凹部壁13及び噴霧側凹部壁14が、段差部15を介して隣接するよう配設されている。給液側凹部壁13の上面は、前記支持壁12の内端面と共に給液側凹部13aを形成し、噴霧側凹部壁14の上面は、前記支持壁12の内端面と共に噴霧側凹部14aを形成する。また、給液側凹部壁13は、噴霧側凹部壁14よりも段差部15の高さ分だけ高い高さ位置において水平方向に延びている(即ち、噴霧側凹部壁14は、給液側凹部壁13よりも段差部15の高さ分だけ低い高さ位置において水平方向に延びている。)なお、給液側凹部壁13は、前端部に、噴霧側凹部壁14に向かって突出する突出部13bを有している。一方、支持壁12の後側部の中央部は、前方に向かって前記突出部13bの手前の位置まで同一高さで突出する突出部12aとなっている。突出部12aは、噴霧側凹部14aにおいて給液側凹部13aに隣接する部位に配設されており、後端側(図2中の後端側)から前方に向かって突出している。また、突出部12aの前側面及び右側面は、段差部15との間に所定の(略L字状の)間隙を置いて対向配置されている。更に、給液側凹部壁13の中央部には、所定直径の円柱状の弁駆動突部16が、上方に突出するよう一体形成されている。
<タンク部材>
タンク部材20は、後述する消毒液を貯留するものであり、図1に示すように、四方を包囲する周壁21と、周壁21の下端を閉塞する底壁22と、周壁22の上端を閉塞する頂壁23とを備えている。図3に示すように、底壁22において前記ベース部材10の給液側凹部13に対応する部位であって、前記弁駆動突部16の直上に対向する位置には、所定直径の円形の給液孔22aが貫通形成されている。また、頂壁23において前記ベース部材10の噴霧側凹部14の略中央に対応する位置には、所定直径の円形の挿通孔23aが貫通形成されている。そして、タンク部材20を逆向き(即ち、底壁22を上側)とした状態で、消毒液を挿通孔23aからタンク部材20の内部に所定量(例えば、図2に示すようなタンク内の液位TLとなるように)充填自在となっている。
<導入部材及び導出部材>
導入部材30は、上下両端を閉塞した所定直径の略円筒状をなす周壁31と、周壁31の下端の中央から下方に突出する所定直径の円筒状をなす連結部32とを備え、周壁31に複数のスリット31aを形成して、周壁31の内外空間を連通したものである。周壁31は、前記タンク部材20の底壁22の給液孔22aの直径と同一の外径を有し、その下端部を給液孔22aに水密に密嵌して挿着自在(及び離脱自在)となっている。一方、導出部材40は、大径円筒状の周壁41の内側に小径円筒状の連結部42を同心状に形成すると共に、周壁41の下端と連結部42の下端との間を円環板状となるよう閉塞したものである。連結部42は、前記の導入部材30の連結部32の内径と同一の外径を有し、連結部42を連結部32の内側に水密に密嵌して挿着自在(及び離脱自在)となっている。また、導出部40の連結部42の内部には弁43が配設されている。
消毒液を充填した逆向きのタンク部材20の給液孔22aに、導入部材30を外側(上側)から挿入して、周壁31の下端部を給液孔22aに密嵌した後、導入部材30の連結部32に導出部材40の連結部42を密嵌することで、導出部材40の周壁41をタンク部材20の底壁22に水密に固定自在(及び、離脱自在)となっている。これら固定状態の導入部材30及び導出部材40は、タンク部材20の給液孔22aを水密に閉塞するため、タンク部材20を本来の向き(即ち、頂壁23を上側)としても、給液孔22aから消毒液が漏れ出すことがない。また、このとき、弁43は、常には閉弁状態にあり、タンク部材20を本来の向きとしても、弁43から消毒液が漏れ出すことがないようになっている。そして、この状態のタンク部材20をベース部材10に位置合わせして載置すると、タンク部材20の底壁22の下面外周縁部等が、ベース部材10の支持壁12の上面に密接して支持されると同時に、ベース部材10の弁駆動突部16が、(導出部材40の連結部42の内径より小さな外径を有して)連結部42の内部に進入し、弁43を開弁状態へと駆動するようになっている。これにより、タンク部材20の内部の消毒液が、導入部材30から導出部材40を経て弁43から下方に流下し、ベース部材10の給液側凹部13aから噴霧側凹部14aへと流動して、(弁43等の動作により)一定量だけ貯留されるようになっている。
<水位センサ、送風部材、霧化ユニット>
図2に示すように、ベース部材10の噴霧側凹部14aにおいて突出部12aと段差部15との間の間隙の後端側には、液位センサ50が配設され、噴霧側凹部14aにおける消毒液の貯留量(即ち、噴霧側凹部14aにおける消毒液の液位BL)を常時検出し、検出信号を出力するようになっている。また、ベース部材10の支持壁12の前側部中央には、給液インジケーター55が配設され、タンク部材20内の消毒液の貯留量(液位TL)を常時検出して所定の表示部によって表示等するようになっている。前記液位センサ50の検出信号は、後述する電源制御部110や噴霧制御部120等の所定の制御部に入力され、液位BLが所定量以下になった場合に電源停止や警告表示等の所定の動作を行うようになっている。また、突出部12aの前端半部には、送風部材60が配設されている。送風部材60は、小筐体状(小ケース状)の収容部61と、収容部61の内部又は下方に配設される送風機としてのファン62とを備えている。収容部61の上端には、送風口61aが貫通形成されている。一方、ベース部材10の噴霧側凹部14aの中央部には、霧化部材としての霧化ユニット80が配設されている。霧化ユニット80は、噴霧側凹部壁14に固定される基部81と、基部81の内部に配設される超音波振動子82と、超音波振動子82を駆動する駆動部83とを備えている。超音波振動子82は、その上面が噴霧側凹部14a内に露出して噴霧側凹部14a等の内部に貯留された消毒液と接触しており、駆動部83により駆動されることで、噴霧側凹部14aに貯留された消毒液が、超音波振動により所定濃度の霧化状態(ミスト)へと霧化されるようになっている。なお、超音波振動子82は、典型的には、圧電セラミックス等の圧電素子(即ち、電歪型振動子)から構成される。
<噴霧部材、操作部材>
図2に示すように、タンク部材20の内部において前記挿通孔23aに対応する位置には、噴霧部材70が配設されている。噴霧部材70は、タンク部材20の底壁22に挿通して水密に密嵌固定される円筒状の噴入部71と、挿通孔23aに挿通して水密に密嵌固定される円筒状の噴出部73と、噴入部71と噴出部73とを連結する円筒状の案内部72とを備えている。また、噴霧部材70は、噴出部73の上端(タンク部材20よりも外部の位置)に、複数のノズル74を行った形成している。複数のノズル74は、噴出部72の四方に突出していると共に、各々が噴出口74aを有している。タンク部材20をベース部材10に載置して装着した状態で、噴霧部材70の噴入部71の下端の円形開口が、超音波振動子82に対向するようになっている。そして、この状態で、前記送風部材60のファン62を駆動することにより、ファン62からの所定強度(毎秒所定量)の送風が、収容部61の送風口61aから外部に吹き出して、超音波振動子82により霧化状態とされた消毒液(以下、「霧化消毒液」という。)が、噴霧部材70の噴入部71内に噴入した後、案内部72を介して噴出部73に至り、ノズル74の噴出口74aから所定の噴出量で外部に噴出するようになっている。なお、前記送風部材60及び噴霧部材70により、(霧化部材80による)霧化消毒液を外部に噴霧する送風噴霧部材又は送風噴霧ユニット又は送風噴霧手段が構成されている。一方、図1に示すように、ベース部材10の周壁11の正面中央部には、操作部材90が配設されている。操作部材90は、所定の目盛を表示する円環状の目盛部91と、目盛部91と同心状に配設されるダイヤル状の操作部92とを備えている。目盛部91は、電源オフ状態を示すゼロ位置と、前記送風部材60の送風強度を複数段階で示すオン位置とを目盛として表示しており、操作部91を各目盛の位置まで回動することにより、後述する制御システムの制御に基づき、超音波振動子82の駆動制御、並びに、ファン62の駆動制御を行うようになっている。
<消毒液>
本実施の形態の超音波式噴霧型殺菌消臭装置では、前記消毒液として、典型的には、所定塩素濃度及び所定pH(例えば、pH>7.5)に調製した次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使用する。例えば、次亜塩素酸ナトリウム水溶液としては、塩素濃度250ppmの次亜塩素酸ナトリウムの原液を水で10〜20倍に希釈したもの(即ち、塩素濃度が12.5〜25ppmの範囲内の所定の値となる次亜塩素酸ナトリウム水溶液)を使用することができる。次亜塩素酸ナトリウム水溶液の塩素濃度が、前記範囲の塩素濃度よりも高くなると、噴霧手段70により噴出した噴霧消毒液の塩素臭が強くなり、対象空間内の人に不快感を与える可能性があると共に、塩素濃度が更に高くなると、塩害を発生する可能性も出てくる。(例えば、従来技術で挙げた特許文献1のように、一体的に設けた電解槽により殺菌液を電気分解により生成して噴霧する構成の場合、電気分解処理の制御エラー等の原因によって塩素濃度が高くなりすぎる可能性があり、この場合、塩害の可能性が出てくる。)なお、本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置では、前記消毒液として、例えば、次亜塩素酸水等、その他の消毒液も使用可能である。ただし、本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置では、後述するように、使用する消毒液の種類に応じて、消毒液の単位時間当たり噴霧量及び噴霧継続時間等を、消毒液の噴霧対象となる対象空間の空間容積を均一に殺菌及び消臭できる単位時間当たり噴霧量及び噴霧継続時間等となるように、後述する制御システムにより制御している。
[ベース側システム、タンク側システム]
上記ベース部材10、水位センサ50、送風部材60、霧化ユニット80、及び、操作部材90は、本実施の形態の超音波式噴霧型殺菌消臭装置のベース側システムを構成している。また、前記タンク部材20、導入部材30、導出部材40、及び、噴霧部材70は、本実施の形態の超音波式噴霧型殺菌消臭装置のタンク側システムを構成している。しかし、本発明に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、消毒液を貯留する貯留手段(又は貯留部材又は貯留ユニット)と、消毒液を超音波振動子により霧化する霧化手段(又は霧化部材又は霧化ユニット)と、貯留した消毒液を前記霧化手段に供給する供給手段(又は供給部材又は供給ユニット)と、前記霧化手段により霧化して得られた霧化消毒液を大気中に噴霧する噴霧手段(又は噴霧部材又は噴霧ユニット)とを備える限りにおいて、ベース側システム、及び、タンク側システムとして、上記構成のベース側システム、及び、タンク側システム以外の構成を備えることもできる。なお、本実施の形態の例では、貯留手段は、前記タンク部材20により構成され、供給手段は、前記導入部材30及び導出部材40により構成され、霧化手段は、前記霧化ユニット80により構成され、噴霧手段は、前記送風部材60及び噴霧部材70により構成されている。また、前記霧化手段及び噴霧手段により、消毒液を霧化して外部に噴霧する機能を実現する霧化噴霧手段が構成されている。
[噴霧態様制御システムの構成]
本実施の形態を含む本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、上記ベース側システム、及び、タンク側システムを利用して、単位時間当たり所定量の霧化消毒液を、所定の噴霧態様で(例えば、単位対象空間容積当たり所定時間間隔だけ連続的に噴霧する噴霧態様で)噴霧するように、前記霧化手段及び噴霧手段を駆動制御するための噴霧態様制御システムを備えている。詳細には、図4に示すように、本実施の形態の噴霧制御システムは、第1の制御部(CT1)としての電源制御部110、電源スイッチ111、第2の制御部(CT2)としての噴霧制御部120、分岐部130、生体検出制御ユニット140、第1のパワーリレー(R1)としてのセンサ側リレー150、及び、第2のパワーリレー(R2)としての電源側リレー160からなる各電気・電子要素を備えている。以下、各電気・電子要素について個別に説明する。
<電源制御部、電源スイッチ、噴霧制御部>
電源制御部110は、電源制御を行うための所定の電気素子及び電子素子を基板上に実装したものであり、商用電源(例えば、日本における典型的な商用電源であるAC100V電源又はAC200V電源)の電源電圧の電力を入力し、噴霧制御部120等の制御に必要な電源電圧の電力(例えば、DC12Vの電力)を出力するものである。電源制御部110自体の構成は、公知の電源制御用の制御盤又は制御盤ユニットと同様の構成である。また、電源スイッチ111は、電源制御部110の上流側に電気的に接続され、商用電源からの電力を電源制御部110に供給又は供給遮断すべくオンオフ動作するものである。電源スイッチ111は、前記操作部92に作用的に連結されて、前記操作部92の操作によりオン動作又はオフ動作を選択的に行い、商用電源の電力を電源制御部110に供給又は供給停止する。電源スイッチ111自体の構成も、公知の電源スイッチと同様の構成である。なお、電源スイッチ111は、図4中に実線で示すように、商用電源と電線制御部110との間に設けてもよいが、図4中に破線で示すように、電源制御部110と噴霧制御部120との間に設けてもよい(いずれか一方の位置に設けることができる)。即ち、電源スイッチ111は、そのオンオフ動作により、電源制御部110から噴霧制御部120への制御用電力を供給及び供給遮断することができるように回路中に実装すればよい。
噴霧制御部120は、電源制御部110の下流に電気的に接続され、前記霧化ユニット80の超音波振動子82による霧化消毒液の発生量の制御(即ち、霧化量の制御)、並びに、前記送風部材60のファン62による送風量の制御(換言すれば、霧化ユニット80で生成した霧化消毒液を、前記噴霧部材70を介して外部に噴出する際の噴出量の制御)を行う。例えば、霧化量の制御では、噴霧制御部120は、超音波振動子82に供給する電力を位相制御する(即ち、超音波振動子82に入力する直流電圧の大きさを調節する)ことで、超音波振動子82の振動振幅を増減調節して、超音波振動子82による消毒液の霧化量を増減調節することができる。或いは、噴霧制御部120は、超音波振動子82に供給する電力を時分割制御する(即ち、所定時間内で超音波振動子82のオン動作及びオフ動作を繰り返す)ことで、超音波振動子82の駆動時間を増減調節して、超音波振動子82による消毒液の霧化量を増減調節することもできる。また、噴出量の制御では、噴霧制御部120は、ファンの回転数を増減調節して送風量を増減調節することで、超音波振動子82が霧化した霧化消毒液の噴出量を増減調節することができる。なお、噴霧制御部120は、上記の霧化量制御及び噴出量制御を行うための所定の電気素子及び電子素子を基板上に実装したものであり、噴霧制御部120自体の構成は、公知の超音波加湿器で使用される噴霧制御用の制御盤又は制御盤ユニットと同様の構成である。
<分岐部>
分岐部130は、前記電源スイッチ111(及び電源制御部111)の上流に配設され、商用電源の電力線を第1の電力線131及び第2の電力線に分岐することにより、単一の商用電源の電力供給路(給電路)を2つの異なる電力供給路(給電路)へと分割して、単一の商用電源の電力を2つの異なる電力(即ち、商用電源電圧の第1の交流電力及び商用電源電圧の第2の交流電力)へと分配して供給するものである。ここで、第1の電力線131は、前記電源スイッチ111(及び電源制御部110)に電気的に接続して、商用電源電圧の第1の電力を前記電源制御部110に供給する。一方、第2の電力線132は、前記生体検出制御部140に電気的に接続して、商用電源電圧の第2の電力を生体検出制御部140に供給する。なお、図1中に破線で示すように、電源スイッチ111を電源制御部110と噴霧制御部120との間にも電気的に接続して、操作部92による電源スイッチ111のオンオフ動作により、電源制御部110から生体検出制御ユニット140への電力を供給及び供給遮断することができるようにしてもよい。
<生体検出制御ユニット(生体検出制御部材)>
生体検出制御ユニット140は、生体検出素子としての人感センサ(HS)141と、第3の制御部(CT3)としてのセンサ側制御部142とを備えている。人感センサ141は、熱電型(熱型)赤外線センサ及び量子型(光電型)赤外線センサを含む任意の赤外線センサ、超音波センサ、可視光センサ等、人感センサとして使用可能な任意のセンサから構成することができるが、入手容易性等の点から熱電型赤外線センサから構成することが好ましく、更に、低コスト化及び入手容易性による本発明製品の量産性等の観点から、熱電型赤外線センサの中でも焦電型赤外線センサから構成することが好ましい。センサ側制御部142は、人感センサ141からの微弱電圧(例えば、ミリボルト単位)のセンサ信号を入力して増幅し、そのセンサ信号の値を常時モニターして、センサ信号の値が閾値以上となったときに、検出対象の生体(人体又は動物等の生体)が存在すると判断して、所定電圧の検出信号(例えば、DC3.3〜5.5Vの範囲の直流信号、又は、DC9〜13Vの範囲の直流信号等)を所定の検出信号出力端子から出力するものであり、そのための所定の電気素子及び電子素子を基板上に実装している。また、センサ側制御部142は、タイマーICや限時復帰形タイマー(オフディレイタイマー)等からなるタイマー143を内蔵又は実装しており、前記検出信号に基づいて、後述するセンサ側リレー150のコイル151を所望の処理時間間隔だけ継続して励磁することにより、接点152をその処理時間間隔だけ継続してオン動作することができる。なお、タイマー143による検出信号の継続時間の設定は、任意の時間間隔の設定(例えば、1秒〜30秒の範囲、1秒〜1分の範囲、1秒〜2分の範囲、1秒〜3分の範囲等における秒単位の設定)とすることができる。また、人感センサ141のセンサ信号を増幅して閾値と比較し、センサ信号の値が閾値以上の場合に検出信号を出力する回路は、センサ側回路142に設けてもよいが、人感センサ141と一体的に設けて、人感センサ141をユニット化した人感センサユニットとして構成することもできる。この場合、センサ側制御部142は、人感センサユニットからの検出信号を受けて、後述する所定の噴霧制御動作(検出信号を所定の継続時間間隔だけ出力するタイマー動作等)を行う構成とすることができる。いずれにしても、本実施の形態を含む本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、所定の対象空間内の生体を検出して検出信号を出力すると共に、その検出信号に基づく所定の噴霧制御動作を実行可能な生体検出制御手段を備える構成であればよい。また、人感センサ141は、焦電型赤外線センサにより構成した場合、生体の動きを検出するモーションセンサとして機能し、生体が移動又は運動を継続すると、検出信号が継続的又は断続的に出力されることになるが、生体が移動又は運動せずに静止していると、生体が存在するにもかかわらず検出信号が出力されないこともある。
<センサ側リレー>
センサ側リレー150は、一次側のコイル151と、二次側の接点(a接点)152とを有し、コイル151の上流側を前記センサ側制御部142の検出信号出力端子に電気的に接続して、センサ側制御部142から検出信号が入力されたときに、コイル151を励磁して接点151を閉じるようになっている。また、センサ側リレー150の接点152には、前記第2の電力線152の第2の電力がそのまま入力されている(即ち、商用電源電圧の電力がそのまま入力されている)。なお、第2の電力線132からの第2の電力は、生体検出制御ユニット140を介して(間接的に)接点151に入力してもよく、生体検出制御ユニット140を介さず(直接的に)接点151に入力してもよいが、生体検出制御ユニット140を介する場合でも、商用電源電圧の電力がそのまま入力される。そして、センサ側リレー150は、センサ側制御部142から検出信号が入力されたときに、コイル151を励磁して接点151を閉じることで、商用電源電圧の電力を接点151から制御信号(即ち、後述する電源用リレー160の駆動用の指令信号)として出力するようになっている。即ち、センサ側リレー150は、人感センサ141に基づく生体の検出信号を受けて、二次側の接点152から、(第2の電力である)商用電源電圧の信号をそのまま制御信号として直接的に出力するようになっている。ここで、上記のように、センサ側制御部142は、検出信号の出力時に、タイマー143によりセンサ側リレー150のコイル151を所望の処理時間間隔だけ継続して励磁し、接点152をその処理時間間隔だけオン動作自在である。例えば、センサ側制御部142は、タイマー143として限時復帰形タイマーを設けた場合、センサ側リレー150を自己保持する自己保持回路を有し、タイマー143により設定した所定の処理時間間隔だけ、センサ側リレー150を自己保持して、その処理時間間隔だけ接点152を連続的にオン動作する。或いは、センサ側制御部142は、タイマー143としてタイマーICを設けた場合、タイマー143により設定した所定の処理時間間隔だけ、センサ側リレー150のコイル151を励磁継続して(即ち、その処理時間間隔だけコイル151に検出信号を出力継続し)、その処理時間間隔だけ接点152を連続的にオン動作する。いずれにしても、センサ側制御部142は、タイマー143を介して、センサ側リレー150を所望の時間間隔だけ連続的にオン動作する電気的構成を有すればよく、その電気的構成は上記の構成に限定されるものではない。
なお、センサ側リレー150の一次側のコイル151には、センサ側制御部142により商用電源電圧を所定の制御電圧へと降圧した信号(即ち、リレー駆動用の制御信号)を入力してもよいが、商用電源電圧の信号をそのまま制御信号として入力して励磁動作を行うようにすることもできる。いずれにしても、センサ側リレー150は、一次側のコイル151については、入力する電源電圧等の電気的仕様に対応する構成(例えば、商用電源で励磁される構成等)となっており、また、二次側の接点152については、入力(及び出力)する電源電圧等の電気的仕様に対応する構成(例えば、入力電圧に対応する接点容量を有する構成等)となっている。特に、センサ側リレー150は、二次側の接点152の接点容量を、商用電源の直接入力に対応した接点容量(例えば、AC100V、AC110V等)としており、(後述する電源側リレー160駆動用の)商用電源電圧の制御信号を出力できるよう構成されている。また、センサ側リレー150は、接点152としてa接点を備える構成に限定されるものではなく、前記検出信号の入力によりコイル151を励磁して、接点152から商用電源電圧の制御信号を出力できる限りにおいて、任意の数のa接点を備える構成としたり、a接点以外の接点(b接点やc接点)を備える構成としたり、a接点の代わりにc接点を備える構成としたりする等、任意の構成とすることができる。ただし、センサ側リレー150は、最低限の機能として、検出信号を受けて後述する電源側リレー160を駆動するための制御信号を出力する機能を備えればよいため、1a接点の構成とすることもでき、この場合、リレーの構成を簡素化してコストを削減することができる。
<電源側リレー>
電源側リレー160は、一次側のコイル161と、二次側の接点(a接点)162とを有し、コイル161の上流側を前記センサ側リレー150の接点152の出力側(下流側)に電気的に接続して、センサ側制御部142の検出信号によりセンサ側リレー150のコイル151が励磁され、接点151が閉じて二次側の信号(制御信号)が出力されたときに、その制御信号が電源側リレー160のコイル161に入力されてコイル161が励磁され、接点161が閉じるようになっている。また、電源側リレー160の接点162には、前記第1の電力線131の第1の電力が(電源スイッチ111を介して)そのまま入力されている(即ち、商用電源電圧の電力がそのまま直接的に入力されている)。詳細には、電源側リレー160の接点162は、図4中に実線で示すように、電源スイッチ111を電源制御部110の上流側に設ける場合は、電源スイッチ111と電源制御部110との間に電気的に接続され、図4中に破線で示すように、電源スイッチ111を電源制御部110の上流側に設ける場合は、電源制御部110の上流側に電気的に接続される。いずれの場合も、電源側リレー160の接点162は、電源制御部110の上流側に電気的に接続され、分岐部130からの第1の電力線131の第1の電力(即ち、商用電源電圧の電力)がそのまま接点162に入力される。即ち、電源側リレー160の接点162は、生体の検出信号に基づき、センサ側リレー150からの商用電源電圧の電流(即ち、第2の電力線132からの電流)からなる制御信号が一次側のコイル161に入力されたときに、接点162から電源制御部110に第1の電力線131からの商用電源電圧の電流を供給する商用電源供給手段として機能する。よって、電源側リレー160が電源制御部110の上流側に設けられる限りにおいて、図示はしないが、電源スイッチ111を電源側リレー160と電源制御部110との間に設ける等、他の電気的構成を採用することもできる。
ここで、電源側リレー160は、上記のとおり、一次側のコイル161に、センサ側リレー150の接点152からの商用電源電圧の制御信号をそのまま直接的に(即ち、所定の制御電圧へと降圧することなく)入力して励磁動作を行う構成である。いずれにしても、電源側リレー160は、一次側のコイル161については、入力する電源電圧等の電気的仕様に対応する構成(商用電源で励磁される構成等)となっており、また、二次側の接点162については、入力(及び出力)する電源電圧等の電気的仕様に対応する構成(例えば、入力電圧に対応する接点容量を有する構成等)となっている。特に、電源側リレー160は、二次側の接点162の接点容量を、商用電源の直接入力に対応した接点容量(例えば、AC100V、AC110V等)としており、商用電源電圧の電流を電源制御部110への給電用の電力として出力できるよう構成されている。また、電源側リレー160は、接点162としてa接点を備える構成に限定されるものではなく、前記センサ側リレー150からの制御信号の入力によりコイル161を励磁して、接点162から商用電源電圧の電流を出力できる限りにおいて、任意の数のa接点を備える構成としたり、a接点以外の接点(b接点やc接点)を備える構成としたり、a接点の代わりにc接点を備える構成としたりする等、任意の構成とすることができる。例えば、電源側リレー160は、接点構成が2c接点で、定格制御容量(抵抗負荷)が7A250VAC(即ち、接点最大許容電力(抵抗負荷)が1750VA)のパワーリレーとすることができる。また、電源側リレー160は、接点162の保護回路として、CR回路を備える構成とすることができ、この場合、CR回路により接点162のオフ時のサージ抑制や、接点162のオン時の突入電流制限を行うことができる。ただし、駆動側リレー160は、最低限の機能として、センサ側リレー150からの制御信号を受けて電源制御部110用の電力を出力する機能を備えればよいため、1a接点の構成とすることもでき、この場合、リレーの構成を簡素化してコストを削減することができる。
[消毒液噴霧動作]
本実施の形態の超音波式噴霧型殺菌消臭装置の噴霧制御は、上記のように構成した噴霧態様制御システムを使用して、以下のように行われる。即ち、まず、本実施の形態の超音波式噴霧型殺菌消臭装置UDは、例えば、図9(a)に示すように、基本的には遮蔽空間からなる対象空間SV(化粧室、待合室、喫煙室等)の所定箇所に設置され、商用電源に電気的に接続される。そして、(例えば、操作部92を操作して)電源スイッチ111をオンして商用電源の電力を超音波式噴霧型殺菌消臭装置に供給すると、商用電源電圧の電力が、分岐部130を介して第1の電力線131及び第2の電力線132に分岐して供給される。このとき、第1の電力線131からの第1の電力が、電源スイッチ111から電源側リレー160へと供給される一方、第2の電力線132からの第2の電力が、生体検出ユニット140へと供給される。ここで、対象空間SV内に生体(正確には、人や動物等、人感センサ141が検出信号を発生するような生体)が存在しない場合、人感センサ141からのセンサ信号に基づきセンサ側制御部142が検出信号を出力することはなく、センサ側リレー150のコイル151への電力供給は行われず、コイル151は消磁状態を維持する。よって、センサ側リレー150の接点152は開状態を維持し、電源側リレー160のコイル161への電力供給は行われない。したがって、電源側リレー160のコイル161は消磁状態を維持することになり、電源側リレー160の接点162は開状態を維持する。その結果、電源スイッチ111をオン状態にしても、第1の電力線131から電源制御部110への(第1の電力の)電力供給は行われず、その下段の噴霧制御部120、ファン62及び超音波振動子82への電力供給も行われないため、ファン62及び超音波振動子82による噴霧消毒液の生成及び噴出は行われない。
一方、対象空間SV内に生体が進入した場合、人感センサ141からのセンサ信号に基づきセンサ側制御部142が検出信号を出力することになり、センサ側リレー150のコイル151への電力供給が行われて、コイル151が消磁状態から励磁状態となる。よって、センサ側リレー150の接点152が開状態から閉状態へと駆動され、電源側リレー160のコイル161に商用電源電圧の電力を供給する。その結果、電源側リレー160のコイル161が消磁状態から励磁状態となり、電源側リレー160の接点162が開状態から閉状態へと駆動される。その結果、電源スイッチ111がオン状態にあることから、第1の電力線から電源制御部110へ商用電源電圧の第1の電力が供給されることになる。これにより、電源制御部110から噴霧制御部120に所定の電源電圧の電力が供給され、噴霧制御部120から、ファン62駆動用の制御用電力及び超音波振動子82駆動用の制御用電力が、それぞれ、ファン62及び超音波振動子82に供給される。よって、超音波振動子82が、噴霧制御部120からの所定の(霧化量制御用の)制御電力に応じた単位時間当たり霧化量で、前記給液側凹部13a及び噴霧側凹部14aに貯留された消毒液(通常は、超音波振動子82の直上にある噴霧側凹部14a内の消毒液)を霧化して霧化消毒液を生成すると共に、ファン62が、噴霧制御部120からの所定の(送風量制御用の)制御電力に応じた単位時間当たり送風量で、霧化消毒液を前記噴霧部材70の噴入部71に強制的に噴入させ、案内部72を介して噴出部73に送出して、各ノズル74の噴出口74aから外部に噴出する。このときに噴出される噴霧消毒液は、前記噴霧用制御電力に応じた濃度(密度)の霧化状態にあり、かつ、前記送風用制御電力に応じた拡散速度及び拡散範囲となるよう対象空間SV内に強制的に噴出される。
[霧化噴霧動作制御]
ここで、本実施の形態の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、前記消毒液の霧化噴霧動作において、以下のような態様で霧化噴霧動作制御を行う(以下の霧化噴霧制御モードを「第1の霧化噴霧制御モード」という。)。詳細には、対象空間内に生体が進入して、人感センサ(HS)141がこの生体を検出すると、人感センサ141から出力されるセンサ信号が、図5のタイミングチャートに示すように、所定の閾値以上の電圧値のセンサ信号(以下、「センサオン信号」という。)DSとなる。すると、センサ側制御部142が、このセンサオン信号に対応する検出信号を、センサ側リレー150駆動用のセット信号SS1として、センサ側リレー(R1)150の一次側のコイル151に出力する。すると、センサ側リレー150のコイル151が励磁されて、接点152がオン動作する(即ち、閉状態となる)。これと同時に、センサ側制御部142では、タイマー143がオン動作して、センサ側リレー150のコイル151が、タイマー143により予め設定した処理時間間隔PTだけ励磁状態を継続し、これに対応して、接点152が、前記処理時間間隔PTだけ閉状態を維持する。これにより、センサ側リレー150が、接点152を介して、前記処理時間間隔PTだけ、商用電源電圧の電流(制御信号)を電源側リレー(R2)160のコイル161に継続的及び連続的に出力し、コイル161を励磁して、接点162をオン動作する(開状態から閉状態へと動作する)。したがって、電源側リレー160の接点162が、前記処理時間間隔PTだけ、第1の電力線131を介して電源スイッチ111と電源制御部110とを電気的に接続し、商用電源からの第1の電力が、前記処理時間間隔PTだけ、電源スイッチ111及び電源側リレー160の接点162を介して、電源制御部110に供給される。その結果、噴霧制御部120が、電源制御部110からの給電に基づいて、前記処理時間間隔PTだけ、超音波振動子82及びファン62を上記の所定の態様で動作し、霧化消毒液を対象空間SV内に上記の所定の態様で噴霧して均一に拡散する。なお、人感センサ141は、対象空間SV内に生体が継続的に存在して移動等した場合も、センサオン信号DSを断続的に出力するが、このとき、センサ側制御部142は、最初のセンサオン信号DSのみに基づいて前記処理時間間隔PTだけセンサ側リレー150を駆動するようにしてもよく、或いは、断続的なセンサオン信号を認識するごとに、セット信号を出力して、タイマー143による設定時間をリセットして延長し、センサ側リレー150の駆動時間を延長するように構成することもできる。
その後、前記処理時間間隔PTが経過すると、タイマー143からリセット信号RS1が出力されて、センサ側リレー150のコイル151が消磁し、これにより、接点152がオフ動作する(即ち、開状態に復帰する)。これにより、センサ側リレー150の接点152から電源側リレー160のコイル161への制御信号の供給が停止し、コイル161が消磁して、接点162がオフ動作する(閉状態から開状態へと復帰する)。したがって、電源側リレー160の接点162が、第1の電力線131を介した電源スイッチ111と電源制御部110との間の電気的接続を開放して、商用電源からの第1の電力の電源制御部110への供給が停止される。その結果、噴霧制御部120による超音波振動子82及びファン62の駆動動作も停止し、霧化消毒液の対象空間SV内への噴霧動作も停止される。このように、本実施の形態の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、人感センサ141による生体の検出を起点として、タイマー143により設定した所定の処理時間間隔PTだけ、霧化消毒液を対象空間SV内に所定濃度かつ所定噴射量(及び所定噴射速度)で噴射して均一に拡散し、所定時間間隔PT経過後は、直ちに、霧化消毒液の噴射を停止する。
[霧化噴霧動作制御の各種の態様]
ここで、本実施の形態を含む本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、上記のように、人感センサ141による生体(人体や動物)の検出動作に基づき、電源制御部110に商用電源電圧の電力を供給して、噴霧制御部120の制御により霧化噴霧手段(超音波振動子82やファン62)を駆動して霧化消毒液を対象空間SVに均一に拡散する。このとき、人感センサ141として焦電型赤外線センサを使用した場合、人感センサ141は、その特性上、基本的には、生体の動作又はモーション(即ち、対象空間内での生体の進入、退出、移動等の動作又はモーション)を検出することになる。よって、この場合、本実施の形態を含む本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、人感センサ141による生体の動作検出後の霧化噴霧動作時間を前記タイマー143により前記処理時間間隔PTとして設定する。なお、本実施の形態を含む本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、人感センサ141として焦電型赤外線センサ以外のセンサを使用した場合でも、基本的には、人感センサ141による生体の動作又はモーションの検出動作(即ち、センサ信号の出力)に基づき、その生体の動作検出後の霧化噴霧動作時間を前記タイマー143により前記処理時間間隔PTとして設定する。無論、本実施の形態を含む本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、上記のようにして人感センサ141による生体検出動作の直後に前記霧化噴霧動作を行うように制御する以外にも、後述するように、人感センサ141による生体検出動作が行われていない間(即ち、センサ信号の出力がない間)に、霧化噴霧動作を行うように制御することもできる。また、本実施の形態を含む本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、この場合も、上記のように所定の処理時間間隔だけ霧化噴霧動作を行うよう制御することもできるが、人感センサ141が生体を検出しない全ての時間間隔において霧化噴霧動作を行うよう制御することもできる。
[霧化噴霧動作時間(処理時間間隔)の設定]
次に、前記処理時間間隔PT(即ち、霧化消毒液の噴霧時間間隔)の設定について説明すると、処理時間間隔PTは、センサ側制御部142のタイマー143の設定機能により、噴霧消毒液の噴霧拡散対象となる対象空間SVの空間容積や空間の種類等に応じた所定の値に設定される。典型的には、センサ側制御部142は、タイマー143を使用して、前記処理時間間隔PTを、前記霧化噴霧動作により対象空間SVの全体を殺菌及び消臭できる時間間隔、具体的には、対象空間SVの空気の全体に噴霧消毒液を均一に噴霧して拡散することにより対象空間SV内に噴霧消毒液を均一に充満できる時間間隔へと設定する。このとき、本実施の形態を含む本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、例えば、超音波式噴霧型殺菌消臭装置UDを設置した対象空間SVに外部から生体が進入した直後から(即ち、その進入時を開始時刻として)、前記処理時間間隔PTだけ、対象空間SV内に噴霧消毒液を噴霧することにより、対象空間SV内の空気中の殺菌や消臭等を行うことができる。なお、かかる対象空間SVとしては、例えば、殺菌や防臭等の要請が高い場所として、トイレや化粧室、不特定多数の人が往来する玄関等、汚染懸念の強い場所等がある。
ここで、超音波式噴霧型殺菌消臭装置において、対象空間に進入等する生体を検出して霧化消毒液の噴霧動作を行う場合に、単に、生体の検出と同時に霧化消毒液の噴霧動作を開始するだけの制御を行うと、生体検出後、消毒や消臭が不要な時間帯まで連続して霧化消毒液が噴霧され、霧化消毒液の過剰噴霧による消毒液の無駄や、不要な霧化噴霧動作による電力消費の無駄等が発生する。これに対し、本実施の形態のように、生体検出後の一定時間である処理時間間隔PTだけ、霧化消毒液を対象空間SVに噴霧することで、対象空間SVの空気の殺菌や消毒に必要な時間間隔だけ必要な量の噴霧消毒液を噴霧して拡散することができ、霧化消毒液の過剰噴霧による消毒液の無駄や、不要な霧化噴霧動作による電力消費の無駄等を防止することができる。
また、処理時間間隔PTは、主には、対象空間の空間容積の増減に対応して増減調整することができるが、これ以外にも、対象空間に同時に入室又は進入する可能性のある人数の予測値又は統計値、単位時間当たり入室人数の予測値又は統計値、対象空間の使用用途や使用目的、対象空間の空気中に放散される可能性のある雑菌の種類や数等の条件に応じて、処理設定時間PTを増減調節することもできる。例えば、図9(b)に示すように、処理時間間隔PTは、対象空間SVの容積に対応して増減するよう設定することができるが、この場合、図9(b)中の実線C1で示すように、対象空間SVの容積に正比例するよう(即ち、対象空間SVの容積に対して一次式又は線形の関係となるよう)設定することもできる。例えば、対象空間SVがトイレ空間等のように小容積である第1の容積SV1を有する場合、処理時間間隔PTとしてその第1の容積SV1に対応する(短い時間間隔である)第1の処理時間間隔PT1(例えば、5〜20秒、20〜40秒、40〜60秒等の範囲の任意の値)を設定し、対象空間SVが玄関等の中容積である第2の容積SV2を有する場合、処理時間間隔PTとしてその第2の容積SV2に対応する(中程度の時間間隔である)第2の処理時間間隔PT2(例えば、60〜80秒、80〜100秒、100〜120秒等の範囲の任意の値)を設定し、対象空間SVが喫煙室や待合室等の大容積である第3の容積SV3を有する場合、処理時間間隔PTとしてその第3の容積SV1に対応する(長い時間間隔である)第3の処理時間間隔PT3(例えば、120〜140秒、140〜160秒、160〜180秒等の範囲の任意の値)を設定することができる。また、処理時間間隔PTは、図9(b)中の一点鎖線C2で示すように、対象空間SVの容積が大きくなるにつれて時間間隔の増加割合を徐々に大きくするよう(即ち、対象空間SVの容積に対して下に凸な曲線形の関係となるよう)設定することもでき、或いは、図9(b)中の二点鎖線C3で示すように、対象空間SVの容積が大きくなるにつれて時間間隔の増加割合を徐々に小さくするよう(即ち、対象空間SVの容積に対して上に凸な曲線形の関係となるよう)設定することもできる。なお、処理時間間隔PTは、例えば、対象空間SVの種類に応じて増減調整する場合、トイレ空間や化粧室等、単位容積当たり菌数が多いことが予想される対象空間SVについては、その他の対象空間SVよりも長い時間間隔となるよう設定することもできる。
[霧化噴霧動作用の電源とセンサ用の電源の分離]
ここで、本実施の形態の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、上記のとおり、人感センサ141による生体検出結果に基づき、霧化部材の超音波振動子82及び送風噴霧部材のファン62を駆動するための構成として、分岐部130により(霧化制御や噴霧制御を行うための)駆動側の電源と(人感センサ141の検出出力を受けた制御を行うための)センサ側の電源とを分離して、駆動側の電源として第1の電力線131からの第1の電力を(人感センサ141側に配設した)センサ側リレー150の二次側の接点152に入力し、センサ側の電源として第2の電力線132からの第2の電力を(電源制御部110側に配設した)電源側リレー160の二次側の接点162に入力している。そして、本実施の形態の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、人感センサ141の検出出力に基づき、センサ側リレー150の一次側のコイル151を励磁して二次側の接点152を閉駆動し、これにより、商用電源電圧の第2の電力をセンサ側リレー150の接点152から電源側リレー160の一次側のコイル161に制御信号として入力して二次側の接点162を閉駆動し、第1の電力を電源制御部110に供給して、前記霧化制御や噴霧制御を行うための駆動側の電力を霧化制御部120に供給している。
一方、人感センサ141による生体検出結果に基づき、霧化部材の超音波振動子82及び送風噴霧部材のファン62を駆動するための構成として、本発明者は、上記の構成以外にも、駆動側の電源とセンサ側の電源とを分離することなく、センサ側に設けた単一のパワーリレーを使用して、人感センサの検出出力に基づいてパワーリレーを駆動して、その二次側の接点を介して商用電源の電力を電源制御部に供給する構成についても研究開発を重ねた。しかし、この研究開発の結果、本発明者は、このように単一のパワーリレーを使用する構成では、人感センサの検出動作が不安定化して誤動作が発生するという知見を得た。即ち、本発明者は、この場合において、人感センサが一旦生体を検出したことを表すセンサ信号を出力して、超音波振動子等が駆動開始した後、生体が不存在となったにもかかわらず、依然として人感センサが生体の検出を表すセンサ信号の出力を継続し、(上記のようにしてタイマー制御することで)超音波振動子を所定時間経過後に停止する構成としても、超音波振動子が停止せず動作継続するといった不具合が発生する、という知見を得た。これは、特に、超音波振動子自体の振動に起因するノイズや、超音波振動子を駆動するための高周波によるノイズ等、駆動側に存在する電気部品又は電子部品に起因する外乱やノイズが、人感センサ自体のセンサ回路や、人感センサのセンサ信号を処理する(上記センサ側制御部142に対応する)回路等と電気的に干渉し、人感センサによる検出動作に影響を与えているものと推察される。これは、本発明のように超音波振動子を必須の構成用とする装置で人感センサを使用する場合において発生する固有、かつ、本発明者が(鋭意の研究開発の結果)知見を得た新規な課題であり、この新規な課題を解決するため、本発明者は、上記のように、商用電源電力を第1及び第2の電力に分岐すると共に、センサ側リレー150を介して第2の電力を制御信号として電源側リレー160に出力することで電源側リレー160を駆動し、電源側リレー160を介して第1の電力を霧化噴霧動作に関連する構成要素に供給することで、上記のような不具合を確実に防止している。即ち、本発明者は、鋭意の研究開発の結果、このように構成した場合、超音波振動子等の駆動側の電気・電子部品等が、センサ側の電気・電子部品等と電気的干渉を生じることがなく、人感センサ141の検出出力に基づいて超音波振動子82等を設定した動作のとおりに動作するよう駆動制御できることを確認している。
また、上記のように構成することで、対象空間SV内に生体が進入等しておらず、対象空間SV内への霧化消毒液の噴霧や散布を必要としないときは、(電源側リレー160により電源制御部110自体への電力供給が遮断されることから)超音波振動子82等への電源供給が行われることはなく、超音波式噴霧型殺菌消臭装置の消費電力を抑制することができるという効果も得ることができる。更に、電源側リレー160の前段にセンサ側リレー150を配置することで、上記のようなノイズ対策(検出不良防止)に加え、背板検出語のタイマー制御による設定時間間隔PTだけの噴霧制御以外にも、各種の制御が可能になるという効果も得ることができる。なお、この各種の制御の例については、下記の実施の形態2及び実施の形態3で説明する。即ち、本実施の形態を含む本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、(商用電源で動作する)パワーリレーからなるセンサ側リレー150を、本来の用途である電源制御用の電気・電子部品(即ち、センサ出力に基づいて商用電源を駆動側の電気的部材に供給する用途)としてではなく、電源側リレー160の一次側のコイル駆動用のための制御信号出力用の電気・電子部品として機能するよう構成しているため、上記の効果を含む様々な特有の効果を発揮することができる。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、実施の形態1の超音波式噴霧型殺菌消臭装置と同様のベース側システム(ベース部材10等)及びタンク側システム(タンク部材20等)を備える一方、その電気的構成を一部変更している。詳細には、実施の形態2に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、操作部92等を介した使用者の選択操作により、前記霧化部材80による霧化動作や送風噴霧部材60,70による送風噴霧動作を、人感センサ141からの検出出力に基づき前記一定の処理時間間隔PTだけ継続する霧化噴霧制御モード(例えば、前記第1の霧化噴霧制御モード)で行うことに加え、人感センサ141からの検出出力に基づくことなく、霧化噴霧動作を間欠的に行う霧化噴霧制御モード(第2の霧化噴霧制御モード)や、霧化噴霧動作を連続的に常時行う霧化噴霧制御モード(第3の霧化噴霧制御モード)で行うこともできるよう構成している。具体的には、実施の形態2に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、例えば、図6に示すように、センサ側制御部142のタイマー143等を使用して所定の制御を行う第4の制御部(CT4)201を設けると共に、生体検出制御ユニット140に人感センサ141からの検出出力を無効化するためのスイッチ211を設けている。そして、操作部92等の操作により、スイッチ211を開状態とすることで、人感センサ141から生体検出を示すセンサ信号が出力されているか否かに係わらず、第4の制御部201により、上記第2の霧化噴霧制御モードで間欠的な霧化噴霧動作を行う制御を実行したり、上記第3の霧化噴霧制御モードで常時の霧化噴霧動作を行う制御を実行したりする。この場合、第4の制御部201が、第1から第3の霧化噴霧制御モードのいずれかのモードにしたがって、第1のパワーリレーとしてのセンサ側リレー(R1)150を駆動制御して、第2のパワーリレーとしての電源側リレー(R2)160からの電源制御部110への電力供給を制御するようになっている。例えば、間欠的な霧化噴霧動作のための第2の霧化噴霧制御モードの場合、前記センサ側制御部142にタイマー143を間欠タイマーにより構成したり、センサ側制御部142にタイマー143に加えて間欠タイマーを設けたり、或いは、第4の制御部201に間欠タイマーを設けたりして、その間欠タイマーの間欠的タイマー制御により、間欠的な霧化噴霧動作を行うように構成することができる。なお、第4の制御部201は、センサ側制御部142に同等の機能を実現するための構成を設けてもよい。
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、実施の形態1の超音波式噴霧型殺菌消臭装置と同様のベース側システム(ベース部材10等)及びタンク側システム(タンク部材20等)を備える一方、その電気的構成を一部変更している。詳細には、実施の形態3に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、操作部92等を介した使用者の選択操作により、前記霧化部材80による霧化動作や送風噴霧部材60,70による送風噴霧動作を、人感センサ141が生体を検出したときに一定の処理時間間隔PTだけ継続する霧化噴霧制御モード(例えば、前記第1の霧化噴霧制御モード)M1と、人感センサ141からの検出出力に基づくことなく、霧化噴霧動作を間欠的に行う霧化噴霧制御モード(第2の霧化噴霧制御モード)M2と、(第1の霧化噴霧制御モードとは反対に)人感センサ141が生体を検出していないときにのみ(即ち、対象空間SV内の生体の非検出時にのみ)霧化噴霧動作を一定時間間隔だけ、又は、連続的に行う霧化噴霧制御モード(第3の霧化噴霧制御モード)M3との間で切り換えて行うこともできるよう構成している。具体的には、実施の形態3に係る超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、例えば、図7に示すように、センサ側制御部142に、前記第1のパワーリレーとしてのセンサ側リレー(R1)150を前記第1〜第3の噴霧制御モードM1,M2,M3の間で切り換えて駆動制御するための回路構成を設け、センサ側制御部142の制御によって、センサ側リレー150を前記第1〜第3の噴霧制御モードM1,M2,M3のいずれかの選択モードで駆動制御して、この選択モードでの駆動制御にしたがって、第2のパワーリレーとしての電源側リレー(R2)160からの電源制御部110への電力供給を制御するようになっている。例えば、間欠的な霧化噴霧動作のための第2の霧化噴霧制御モードの場合、実施の形態2と同様にして、センサ側制御部142が(前記第4の制御部CT4と同様の回路構成を有することで)間欠的な霧化噴霧動作を行うようにすることができる。また、第3の霧化噴霧制御モードの場合、センサ側制御部142が、人感センサ141の検出出力を(NOT回路等により)反転してセンサ側リレー150の一次側に出力することで、人感センサ141が生体を検出した生体検出時には、センサ側リレー150の一次側への制御信号の送出を行わずに、電源側リレー160への電源供給を停止状態とし、超音波振動子82やファン62等による霧化噴霧動作を停止する一方で、人感センサ141が生体を検出しない生体非検出時には、センサ側リレー150の一次側への制御信号の送出を行なって、電源側リレー160への電源供給を行い、超音波振動子82やファン62等による霧化噴霧動作を行うようにすることができる。この場合、センサ側制御部142は、タイマー143等を使用して、上記と同様に、一定の処理時間間隔PTだけ霧化噴霧動作を継続するようにすることもできる。
[生体非検出時霧化噴霧動作]
ここで、第3の霧化噴霧制御モードでの霧化噴霧動作の一例について詳細に説明する。例えば、第3の霧化噴霧制御モードでの霧化噴霧動作は、図8に示すようにして実行することができる。詳細には、図8のタイミングチャートに示すように、対象空間内に生体が進入又は存在して、人感センサ(HS)141が生体検出を表すセンサオン信号DSを出力している間は、センサ側制御部142は、センサオン信号DSを認識する一方で、センサオン信号DSに対応する制御信号(即ち、センサ側リレー150駆動用の信号又はセット信号)は出力しない。よって、人感センサ141が生体を検出している間は、センサ側リレー150がオン動作することはなく、電源側リレー160もオフ動作を維持して、電源制御部110への電源供給は行われず、上記の霧化噴霧動作が行われることはない。一方、人感センサ141からのセンサオン信号の出力がないとき(典型的にには、人感センサ141が最後のセンサオン信号を出力し、センサ側制御部142が最後のセンサオン信号を認識してから一定の遅延時間D5だけ経過したときに)、センサ側制御部142は、センサ側リレー150駆動用のセット信号SS2からなる制御信号をセンサ側リレー150の一次側のコイル151に出力する。すると、実施の形態1の場合と同様にして、センサ側リレー150のコイル151が励磁されて接点152がオン動作すると共に、タイマー143がオン動作して、センサ側リレー150のコイル151が、タイマー143により予め設定した処理時間間隔PTだけ励磁状態を継続し、これに対応して、接点152が、前記処理時間間隔PTだけ閉状態を維持する。これにより、センサ側リレー150が、接点152を介して、前記処理時間間隔PTだけ、商用電源電圧の電流からなる制御信号を電源側リレー160のコイル161に継続的及び連続的に出力し、コイル161を励磁して、接点162をオン動作する。したがって、電源側リレー160の接点162が、前記処理時間間隔PTだけ、第1の電力線131を介して電源スイッチ111と電源制御部110とを電気的に接続し、商用電源からの第1の電力が、前記処理時間間隔PTだけ、電源スイッチ111及び電源側リレー160の接点162を介して、電源制御部110に供給される。その結果、噴霧制御部120が、電源制御部110からの給電に基づいて、前記処理時間間隔PTだけ、超音波振動子82及びファン62を上記の所定の態様で動作し、霧化消毒液を対象空間SV内に上記の所定の態様で噴霧して均一に拡散する。その後、前記処理時間間隔PTが経過すると、タイマー143からリセット信号RS2が出力されて、センサ側リレー150のコイル151が消磁し、これにより、接点152がオフ動作する。これにより、センサ側リレー150の接点152から電源側リレー160のコイル161への制御信号の供給が停止し、コイル161が消磁して、接点162がオフ動作する。したがって、電源側リレー160の接点162が、第1の電力線131を介した電源スイッチ111と電源制御部110との間の電気的接続を開放して、商用電源からの第1の電力の電源制御部110への供給が停止される。その結果、噴霧制御部120による超音波振動子82及びファン62の駆動動作も停止し、霧化消毒液の対象空間SV内への噴霧動作も停止される。このように、本実施の形態の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、人感センサ141による生体の非検出を起点として、タイマー143により設定した所定の処理時間間隔PTだけ、霧化消毒液を対象空間SV内に所定濃度かつ所定噴射量(及び所定噴射速度)で噴射して均一に拡散し、所定時間間隔PT経過後は、直ちに、霧化消毒液の噴射を停止する。
実施の形態3の超音波式噴霧型殺菌消臭装置では、使用者が、操作部92等を使用して、第1〜第3の霧化噴霧制御モードを選択できると共に、第3の霧化噴霧制御モードを使用して、生体の検出がなされていない間だけ、霧化消毒液を対象空間SVの空気中に散布することができ、商用施設等、不特定多数の人が集まる場所等で、人が集まる前に対象空間SV内の空気の消毒及び消臭等を予め行うことができ、有効な室内の空気管理を行うことができる。特に、飲食店等の商用施設では、顧客が滞在する室内に霧化消毒液を散布すると、顧客に対して不快感を与える可能性があるが、第3の霧化噴霧制御モードによれば、顧客の存在しない時間帯のみ選択的に霧化消毒液の散布を行い、顧客が来場又は入室したときには、センサ側制御部142が人感センサ141からのセンサオン信号を認識して、(前記処理時間間隔PT内であっても)センサ側リレー150にリセット信号を出力し、センサ側リレー150を駆動停止することで電源側リレー160を駆動停止し、霧化噴霧動作のための電源供給を即座に停止することができ、顧客の存在時には対象空間SV内への霧化消毒液の散布を完全停止することにより、対象空間SV内の空気管理を円滑かつ確実に行う一方で、顧客に対する(面前での霧化消毒液散布をなくすことで不快感をなくして)満足度を向上することができる。
[その他の別例]
上記各実施の形態を含む本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、更に、超音波振動子82を有する霧化部材80と、ファン62を有する送風部材60とに供給する駆動用の電力を、(例えば、操作部92に作用的に連結した)ダイヤル式抵抗を使用することで、使用者が、自由に出力調整するよう構成することもできる。この場合、最低限必要な量及び濃度で霧化消毒液を散布するようにダイヤル式抵抗による出力調整を行うことで、消毒液を大きく節約することができると共に、消費電力も節約することができる。また、上記各実施の形態を含む本発明の超音波式噴霧型殺菌消臭装置は、更に、超音波振動子82の振動板として、ゴムやシリコン系の材料以外の材料であって、塩素耐性のある素材を使用することが好ましい。こうすると、(ゴムやシリコン系の材料は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液等の塩素を含有する消毒液を使用した場合に、塩素で硬化して劣化するが)超音波振動子が、次亜塩素酸ナトリウム水溶液等の塩素を含有する消毒液を使用した場合に、塩素耐性を有して劣化することがない。
また、上記第1及び第2のパワーリレーとしては、有接点リレー(メカニカルリレー)を使用することが、コスト面等の点で有利であり、特に、超音波式噴霧型殺菌消臭装置の低価格化の点からは、有接点リレーを使用することが望ましいが、無接点リレーを使用しても、上記と同様の制御を行うことができ、同様の作用効果を発揮することができる。更に、人感センサとしては、焦電型赤外線センサを利用することが、やはり超音波式噴霧型殺菌消臭装置の低価格化の点から望ましいが、更に、コスト面以外の点でも、上記のように、霧化噴霧動作用の駆動側の電源と、生体検出時の制御用のセンサ側の電源とを分離するという構成との関係では、焦電型赤外線センサからなる人感センサの場合に、特に、上記の電気的障害や外乱の防止効果の点で大きな利点を得ることができる。
10:ベース部材、20:タンク部材(貯留部材)、30:導入部材、40:導出部材
50:水位センサ、55:給液インジケーター
60:送風部材、62:ファン、70:噴霧部材、80:霧化ユニット(霧化部材)
82:超音波振動子、90:操作部材、92:操作部
110:電源制御部、120:噴霧制御部、130:分岐部
131:第1の電力線、132:第2の電力線
140:生体検出制御ユニット(生体検出制御部材)、141:人感センサ(HS)
142:センサ側制御部、143:タイマー
150:センサ側リレー(第1のパワーリレーR1)
151:コイル(一次側)、152:接点(二次側)
160:電源側リレー(第2のパワーリレーR2)
161:コイル(一次側)、162:接点(二次側)

Claims (5)

  1. 所定濃度の殺菌成分を含有する消毒液を充填して貯留自在な貯留部材と、
    前記貯留部材に貯留した消毒液と接触する超音波振動子を有し、前記超音波振動子の振動により前記消毒液を霧化して霧化消毒液を生成する霧化部材と、
    前記超音波振動子により生成した霧化消毒液に対して送風動作を行う送風部材を有し、前記送風部材の送風動作により前記霧化消毒液を所定の対象空間の空気中に噴霧する送風噴霧部材と、
    前記霧化部材の超音波振動子を駆動制御して前記超音波振動子による消毒液の霧化動作を制御すると共に、前記噴霧部材の送風部材を駆動制御して前記送風部材による霧化消毒液の噴霧動作を制御する噴霧制御部と、
    前記前記噴霧制御部に対して前記超音波振動子及び前記送風部材の駆動制御用の電力を供給する電源制御部と、
    前記対象空間内外の生体を検出する生体検出センサを有し、前記生体検出センサの出力信号に基づき制御信号を出力側から出力する生体検出制御部材と、
    商用電源の電源電圧の電力を第1の電力線及び第2の電力線に、それぞれ、第1の電力及び第2の電力として分岐して供給する分岐部と、
    前記生体検出制御部材の出力側に電気的に接続される一次側と、前記第2の電力線に電気的に接続される二次側とを有し、前記一次側への前記生体検出制御部材の出力側からの制御信号の出力に基づき、前記二次側を駆動して前記第2の電力線の第2の電力を前記二次側から出力する第1のパワーリレーと、
    前記第1のパワーリレーの二次側と前記電源制御部との間に電気的に接続される一次側と、前記第1の電力線に電気的に接続される二次側とを有し、前記一次側への前記第1のパワーリレーの二次側からの第2の電力の出力に基づき、前記二次側を駆動して前記第1の電力線の第1の電力を前記二次側から前記電源制御部に出力する第2のパワーリレーと
    を備えることを特徴とする超音波式噴霧型殺菌消臭装置。
  2. 前記生体検出制御部材は、更に、前記制御信号の所定の処理時間間隔だけ継続的に出力するためのタイマーを有し、
    前記生体検出制御部材は、前記生体検出センサが前記対象空間内の生体を検出したときに、前記制御信号を前記第1のパワーリレーの一次側に出力して前記第1のパワーリレーを駆動開始すると共に、前記タイマーを介して、前記処理時間間隔だけ前記制御信号を出力することで、前記処理時間間隔だけ前記第1のパワーリレーを駆動し、前記第1のパワーリレーを介して前記第2のパワーリレーを前記処理時間間隔だけ駆動して、前記第2のパワーリレーを介して前記第1の電力線からの第1の電力を前記処理時間間隔だけ前記電源制御部に出力して、前記電源制御部からの前記噴霧制御部への電力供給を前記処理時間隔だけ行うことで、前記噴霧制御部によって前記霧化部材及び前記送風部材を前記処理時間間隔だけ駆動するよう制御することを特徴とする請求項1記載の超音波式噴霧型殺菌消臭装置。
  3. 前記生体検出制御部材は、前記生体検出センサが前記対象空間内の生体を検出していない生体非検出時にのみ、前記制御信号を前記第1のパワーリレーの一次側に出力して前記第1のパワーリレーを駆動し、前記第1のパワーリレーを介して前記第2のパワーリレーを駆動して、前記第2のパワーリレーを介して前記第1の電力線からの第1の電力を前記電源制御部に出力して、前記電源制御部からの前記噴霧制御部への電力供給を行うことで、前記噴霧制御部によって前記霧化部材及び前記送風部材を駆動するよう制御することを特徴とする請求項1記載の超音波式噴霧型殺菌消臭装置。
  4. 前記生体検出制御部材は、更に、前記制御信号の所定の処理時間間隔だけ継続的に出力するためのタイマーを有し、
    前記生体検出制御部材は、前記生体検出センサが前記対象空間内の生体を検出していない生体非検出時にのみ、前記制御信号を前記第1のパワーリレーの一次側に出力して前記第1のパワーリレーを駆動開始すると共に、前記タイマーを介して、前記処理時間間隔だけ前記制御信号を出力することで、前記処理時間間隔だけ前記第1のパワーリレーを駆動し、前記第1のパワーリレーを介して前記第2のパワーリレーを前記処理時間間隔だけ駆動して、前記第2のパワーリレーを介して前記第1の電力線からの第1の電力を前記処理時間間隔だけ前記電源制御部に出力して、前記電源制御部からの前記噴霧制御部への電力供給を前記処理時間隔だけ行うことで、前記噴霧制御部によって前記霧化部材及び前記送風部材を前記処理時間間隔だけ駆動するよう制御することを特徴とする請求項1記載の超音波式噴霧型殺菌消臭装置。
  5. 前記生体検出制御部材は、更に、前記制御信号の所定の処理時間間隔だけ継続的に出力するためのタイマーを有し、
    前記生体検出制御部材は、第1の霧化噴霧制御モードと、第2の霧化噴霧制御モードと、第3の霧化噴霧制御モードとを選択的に切り替えて制御自在であり、
    前記生体検出制御部材は、前記第1の霧化噴霧制御モードでは、前記生体検出センサからのが前記対象空間内の生体を検出したときに、前記制御信号を前記第1のパワーリレーの一次側に出力して前記第1のパワーリレーを駆動開始すると共に、前記タイマーを介して、前記処理時間間隔だけ前記制御信号を出力することで、前記処理時間間隔だけ前記第1のパワーリレーを駆動し、前記第1のパワーリレーを介して前記第2のパワーリレーを前記処理時間間隔だけ駆動して、前記第2のパワーリレーを介して前記第1の電力線からの第1の電力を前記処理時間間隔だけ前記電源制御部に出力して、前記電源制御部からの前記噴霧制御部への電力供給を前記処理時間隔だけ行うことで、前記噴霧制御部によって前記霧化部材及び前記送風部材を前記処理時間間隔だけ駆動するよう制御し、
    前記生体検出制御部材は、前記第2の霧化噴霧制御モードでは、前記第1の霧化噴霧制御モードでは、前記生体検出センサの出力を無効化して、前記制御信号を間欠的に前記第1のパワーリレーの一次側に出力して前記第1のパワーリレーを間欠的に駆動することで、前記第1のパワーリレーを介して前記第2のパワーリレーを間欠的に駆動して、前記第2のパワーリレーを介して前記第1の電力線からの第1の電力を前記電源制御部に間欠的に出力して、前記電源制御部からの前記噴霧制御部への電力供給を間欠的に行うことで、前記噴霧制御部によって前記霧化部材及び前記送風部材を間欠的に駆動するよう制御し、
    前記生体検出制御部材は、前記第3の霧化噴霧制御モードでは、前記生体検出センサが前記対象空間内の生体を検出していない生体非検出時にのみ、前記制御信号を前記第1のパワーリレーの一次側に出力して前記第1のパワーリレーを駆動開始すると共に、前記タイマーを介して、前記処理時間間隔だけ前記制御信号を出力することで、前記処理時間間隔だけ前記第1のパワーリレーを駆動し、前記第1のパワーリレーを介して前記第2のパワーリレーを前記処理時間間隔だけ駆動して、前記第2のパワーリレーを介して前記第1の電力線からの第1の電力を前記処理時間間隔だけ前記電源制御部に出力して、前記電源制御部からの前記噴霧制御部への電力供給を前記処理時間隔だけ行うことで、前記噴霧制御部によって前記霧化部材及び前記送風部材を前記処理時間間隔だけ駆動するよう制御することを特徴とする請求項1記載の超音波式噴霧型殺菌消臭装置。
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