JP2016017544A - 駒式ボールねじ - Google Patents

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【課題】ナット内周面に形成した螺旋状のねじ溝について、従来の駒部材よりも多くの領域を転動路として利用でき、十分な数の転動路を確保しつつナットを小型化できる駒式ボールねじを提供する。【解決手段】外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、ねじ軸の周囲に配置され、内周面に螺旋状のねじ溝14が形成されたナット13と、対向する前記二つのねじ溝により形成される転動路22に収容された複数のボールと、転動路22の一端から他端へとボールを循環させるための循環路が設けられた駒式ボールねじにおいて、循環路を構成する外径側案内面を駒部材16に形成し、軸方向案内面をナット13の駒窓15の側面に形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、各種工作機械、あるいは自動車の電動パワーステアリング装置やアクチェータ等に使用されるボールねじに関し、より詳細にはボール循環部品として駒部材を使用する駒式ボールねじに関する。
ボールねじにおけるボールの循環機構には各種の方式が存在し、その一つとして駒部材を用いる方法がある。この方法を用いたボールねじを一般的に駒式ボールねじと呼び、駒部材について多くの提案がなされている。例えば、特許文献1及び2に記載されている駒式ボールねじは、略S字状に湾曲する循環溝を有し、円形または長円に形成された駒部材が、ナットの胴部に穿設された円形または長円の駒窓に挿入されて、加締め、圧入または接着等の手段によりナットに固定され、転動路の一端と他端とを接続する循環路を形成している。
特開2008−241013号公報 特開2008−267523号公報
従来の駒部材においては、循環路の内径側案内面と軸方向前後の案内面を駒部材に形成していた。そのため駒部材のサイズが大きくなり、特に駒窓の軸方向寸法も駒部材に合わせて大きくする必要があったので、ナット内周面に形成した螺旋状のねじ溝の内、転動路として利用することができない領域が多く存在していた。
ねじ溝は、その溝断面形状や螺旋の径及びリード(1周当たりの螺旋の進行量)に関する精度を厳密に管理する必要があるので、ねじ溝の一方の端から他方の端までを加工条件を一定に保ちつつ切削加工や研削加工を行う(加工の途中で加工条件を変更すると精度の悪化を招く虞がある)。そのため、転動路として利用しない領域のねじ溝に対しても高精度な加工を施すことになり、製造コストを上昇させる要因ともなっている。
また、駒部材のサイズが大きいため、駒部材を挿入する駒窓も大きくなる。その結果、駒窓と、それに隣接するねじ溝との距離が短くなることで薄肉部が発生し、熱処理工程において割れが生じる虞があった。
本発明の目的は、下記の構成により達成される。
(1)外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、
前記ねじ軸の周囲に配置され、内周面に螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、対向する前記二つのねじ溝により形成される転動路に収容された複数のボールと、前記転動路の一端から他端へと前記ボールを循環させるための循環路が設けられた駒部材とを備えた駒式ボールねじにおいて、前記循環路を構成する外径側案内面を前記駒部材に形成し、前記循環路を構成する軸方向の一方及び他方の案内面を前記ナットに形成することを特徴とするボールねじ。
(2)前記駒部材のボール転動方向に直交する方向の幅は前記ナットの前記転動路の幅と略同一であることを特徴とする(1)に記載のボールねじ。
(3)前記駒部材は、前記ナットに装着した状態における径方向から見て略S字形状となっていることを特徴とする(1)または(2)に記載のボールねじ。
(4)前記駒部材に前記ナットに装着した状態における径方向の位置決めを行う凸部を設け、また前記ナットには前記フランジを収容する凹部を設けたことを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載のボールねじ。
本発明に係る駒式ボールねじによれば、循環路を構成する外径側案内面を駒部材に形成し、軸方向案内面をナットに形成することで駒部材を小型化、具体的には駒部材の幅を狭くできる。その結果、ナットの内周面に形成したねじ溝について従来の駒部材よりも多くの領域を転動路として利用でき、十分な数の転動路を確保しつつナットを小型化できる。
本発明に係る駒式ボールねじの斜視図である。 (a)は図1に示す駒式ボールねじのナットの分解斜視図であり、(b)はナットの内周面を示す斜視図である。 (a)は本発明に係る駒部材の2面図であり、(b)は駒部材の斜視図である。 ボールの循環経路を示す断面図である。 本発明の実施形態のひとつを示す図である。 従来の駒式ボールねじの斜視図である。 従来の駒式ボールねじのナット断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1、図2に示すように駒式ボールねじ10は、外周面に螺旋状のねじ溝12aが形成されたねじ軸11と、内周面に螺旋状のねじ溝14が形成され、ねじ軸11の周囲に配置されるナット13と、ナット13の駒窓15に嵌合する駒部材16と、ねじ軸11のねじ溝12a及びナット13のねじ溝14により形成される転動路22に転動自在に配置される複数のボール(不図示)と、を備える。
ねじ軸11及びナット13のねじ溝12a、14の断面形状は、許容軸方向荷重が大きく、振動を抑制可能なゴシックアーク形状が好ましいが、サーキュラアーク形状であっても良い。ナット13の内周面には、駒部材16と同一形状であって駒部材16が嵌合する駒窓15が形成されている。
駒部材16は、駒窓15に嵌合したときの内径側となる面には、ボールを転動路22の一端から他端に戻す循環溝16aが形成されている(図3参照)。循環溝16aは中央部がナットの径方向から見て外径に向かう方向に湾曲している。ボールは循環溝16a を通過する際にねじ軸11のねじ山を超えて転動路22の一端から他端へと戻されるため、ボールとねじ山が干渉しないように湾曲の大きさが設定されている。
また、駒部材16は駒窓15に嵌合したときのナット13の径方向から見て略S字形状となっている。略S字形状の一端と他端はそれぞれがナット13の内周面に形成されたねじ溝14の接線方向にスムーズに接続しており、ボール が駒部材16からねじ溝14に移動する際、またはその逆における騒音の発生を抑制している。
図6、図7に示す従来の駒式ボールねじ100では、循環駒116はナットに設ける長円形もしくは円形の駒窓115に合わせた形状となっており、循環駒116のボール転動方向に直交する方向の幅W3はねじ溝114の幅W2よりも大きい。この理由としては、駒窓115をある程度大きくすることで加工がし易くなることに加え、従来の循環駒116では循環路122の循環路116aと軸方向案内面116bを循環駒116に形成する必要があった点が挙げられる。図7に示すナット113の断面図では、循環路122を2回路設けており、駒窓115をナット113の軸方向2箇所に形成し、それぞれの駒窓115,115に循環駒116,116を嵌合している。このような構成の場合、駒窓115が、周囲のねじ溝に掛かってしまうので、転動路として利用することができない領域116cを多く生じる。また、循環路112の回路数を増やしたり、ナット113の軸方向寸法を短くしたりする為に、2つの駒窓115,115のナット113軸方向間隔を狭くすると、駒窓115,115の間が薄肉となってしまい、ナット113に熱処理を施す際に変形や割れを生じる恐れがある。
一方、本発明に係る駒部材16は図4に示すようにボール転動方向に直交する方向の幅W1及び駒窓15の幅W4はねじ溝14の幅W2と略同じであることを特徴とする。すなわち、駒部材16には循環路116aのみが形成され、駒窓15の側面15aが軸方向案内面 を兼ねる構成となっている。
このような構成とすることで、転動路22内を転動する複数のボールは循環溝16aの一端に達すると循環溝16aに導入され、ナット13の径方向に関しては駒部材16に、軸方向に関しては駒窓15の側面15aに案内されて転動し、循環溝16aの湾曲に沿ってねじ軸11のねじ山12bを越えて循環溝16aの他端に到達し、転動路22に戻されて再び転動路22に沿って転動する。
駒部材16は、金型(図示せず)によって一体成型される。駒部材16が金属で製作される場合、例えば金属粉末及びバインダを加熱溶融して射出成形機で金型内に注入する、いわゆるMIM(Metal Injection Molding)により成形することができる。このように金型を用いて駒部材16を一体成型することで、外径側案内面 、湾曲部 を高い寸法精度で成形することができる。なお、駒部材16は金型によって製作されるものであればMIMに限定されず、金属粉末をプレス成形して焼成した焼結合金や、合成樹脂を射出成形することで成形されても良い。
また、ナット13には駒部材16を嵌合させるための駒窓15が形成されている。駒窓 はナット13の径方向から見て駒部材16と同一形状となっている貫通穴であり、プレス機による打ち抜き加工やエンドミル加工により形成することができる。ナット13に駒窓 を形成した後、駒部材16を挿入して加締め、または接着により固定する。
以上説明したように、本発明に係る駒式ボールねじ10によれば、循環路16aは駒部材16に形成され、駒窓15の側面15aを軸方向案内面としていることから、従来の駒式ボールねじと比べて駒窓の幅を小さくすることができる。そのため、ナット13の内周面に形成したねじ溝14について従来の駒部材よりも多くの領域を転動路 として利用でき、十分な数の転動路 を確保しつつナット13を小型化することができる。また、従来の駒式ボールねじよりも駒窓を小さくできるので、隣接するねじ溝14との間で薄肉部が発生せず、熱処理工程において割れを防止することができる。
尚、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。例えば、駒式ボールねじ10においては、駒部材16が不適切な位置に固定されると循環路16aとねじ溝14との間に段差が生じ、ボールが転動する際に異音や振動を発生させる虞がある。したがって、駒部材16を駒窓15に嵌合する場合、循環路16aとねじ溝14とがナット13の径方向において同じ位置になるよう、駒窓15の中での駒部材16の固定位置を設定する必要がある。
このため、図5に示すように、駒部材26の両端であって、かつナット13の径方向における外径側にフランジ状の突起26bを設け、また駒窓25には座面25b(突起 に対応する形状の凹み)を設けても良い。突起26b及び座面25bの位置や厚みは駒部材26が駒窓25に嵌合した際に循環路26aとねじ溝14との間に段差が生じないように設定する。
このような構成とすることによって、突起26bを座面25bに突き当てる作業のみにより駒部材26を適切な位置に設定することができ、駒窓25に駒部材26を嵌合させる作業が容易になるとともに、駒部材26の位置のばらつきを抑制できる。
10 駒式ボールねじ
11 ねじ軸
12a(ねじ軸の)ねじ溝
13 ナット
14 (ナットの)ねじ溝
15 駒窓
16 駒
16a 循環溝
22 転動路

Claims (4)

  1. 外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ軸の周囲に配置され、内周面に螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、対向する前記二つのねじ溝により形成される転動路に収容された複数のボールと、前記転動路の一端から他端へと前記ボールを循環させるための循環路が設けられた駒部材とを備えた駒式ボールねじにおいて、前記循環路を構成する外形側案内面を前記駒部材に形成し、前記循環路を構成する軸方向の一方及び他方の軸方向案内面を前記ナットに形成することを特徴とするボールねじ。
  2. 前記駒部材のボール転動方向に直交する方向の幅は前記ナットの前記転動路の幅と略同一であることを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
  3. 前記駒部材は、前記ナットに装着した状態における径方向から見て略S字形状となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のボールねじ。
  4. 前記駒部材に前記ナットに装着した状態における径方向の位置決めを行う凸部を設け、また前記ナットには前記フランジを収容する凹部を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のボールねじ。
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