JP2016016868A - 湯切り蓋およびそれを用いた包装容器 - Google Patents
湯切り蓋およびそれを用いた包装容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016016868A JP2016016868A JP2014138458A JP2014138458A JP2016016868A JP 2016016868 A JP2016016868 A JP 2016016868A JP 2014138458 A JP2014138458 A JP 2014138458A JP 2014138458 A JP2014138458 A JP 2014138458A JP 2016016868 A JP2016016868 A JP 2016016868A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot water
- layer
- lid
- upper layer
- peeling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Package Specialized In Special Use (AREA)
Abstract
【解決手段】容器の開口部にシールされ密封容器を形成する蓋において、上層2と下層3が剥離層5を介して部分的に剥離可能にした積層体からなり、部分的に前記上層を剥離することで1以上の湯切り穴8が現出する蓋であって、前記上層が少なくとも隠蔽性を有する層からなり、剥離部において前記上層の一部を部分的に剥離させて前記下層と分離することで、前記下層に設けた切れ目線9により湯切り穴が形成される湯切り蓋1である。
【選択図】図1
Description
がある。染みこみが起こった場合にはその部分が変色するなどして蓋材、ひいては商品としての外観が損なわれるという問題がある。
より容易かつ確実に形成することが可能になる。
本発明による湯切り蓋(1)は上層(2)および下層(3)から成る。上層(2)の層内には隠蔽層として金属蒸着フィルム(4)が含まれ、剥離層(5)を介して下層(3)と剥離可能に積層されている。このとき上層(2)は容器外側(15)に、下層(3)は内容物側(16)に配置される。
が開始される。このとき下層(3)に施した切れ目線(9)によって設けられた湯切り穴(8)は上層に追随する形で引き上げられ、下層(3)に貫通孔が現出し湯切り穴(8)となる。湯切り穴が存在する近辺が湯切り部(12)となる。
この場合には金属蒸着フィルム(4)は上層(2)の容器外側(15)の表面に設けられている。金属蒸着フィルム(4)の上層(2)内での位置は、切れ目線(9)および剥離開始線ハーフカット(11)が到達しない範囲であれば層内のどの部分に設けてもよい。
となく剥離開始タブ(22)のつまみあげによる剥離で、下層のハーフカットで設けられた切れ目線(9)によって湯切り穴(23)がより確実にリフトアップされ貫通孔を形成することができる。貫通孔となった湯切り穴(23)が形成されることにより、容器を傾けることによって不要となった湯を捨てる際に内容物が流れ出ることなく、湯だけを捨てることができる。
湯切り穴(51)は、パターン塗工によって設けた目止めニス(42)および剥離ニス(43)を塗布していない部分にあわせて設ける。
上層(31)側からは、剥離時に上層(31)を取り去るための上層カット(35)をハーフカットにて施す。
実施例の層構成を図7に示す。
下記材料を用いて蓋材の原紙となる積層体(60)を作成した。
絵柄インキ(36):硝化綿+ウレタン系インキを用いてアルミニウム蒸着フィルム(39)のフィルム面に印刷した。
アルミニウム蒸着フィルム(39):フィルム層(37)にポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm厚)を用い真空蒸着法を用いてアルミニウム蒸着層(38)を形成したフィルムを用いた。
接着剤(40):ポリエステルポリウレタン系を用いた。
紙層(41):片アート紙(104.7g)を用いた。
目止めニス(42):硝化綿+ウレタン系をパターン塗工した。
剥離ニス(43):ワックス系を用い、パターン塗工した。
押し出しポリエチレン層(44):低密度ポリエチレンを用いて押し出しで上層(31)と下層(32)を積層した。
フィルム層(45):ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm厚)を用いた。
アルミニウム箔層(47):アルミニウム箔(9μm厚)を用いた。
接着剤(48)としてEMMA(10μm厚)を用い、シーラント層(49)(10μm厚)と共押し出しで容器との接着層(50)を形成した。
蓋の形状:角型(長方形)を打ち抜き型で打ち抜く。
蓋の寸法:175mm×157.5mm
剥離開始タブ(53):開封タブ対角に設定した。
湯切り穴(51):直径6mmの円形とし、個数は18個。また湯切り穴の外周の1.5mm以上内側には剥離ニスを塗工せずパターン塗工とした。
剥離開始ハーフカット(34):下層全層と上層の紙層の途中までのカットとした。
切れ目線(33):下層全層と上層の紙層の途中までのカットとした。
上層カット(35):湯切り部(52)を囲んだ五角形とした。
蓋材上層中にアルミニウム蒸着フィルム層を設けず、この点だけが実施例と異なるサンプルを作成し比較例とした。
内容物として、油分含有量の多いダイスミンチを容器に入れた後、実施例および比較例の湯切り蓋(61)を容器口部に熱シールして密封した。さらに蓋の湯切り穴部に施されたハーフカット部分に内容物が接触するようにして40℃・75%RHで1日保存した後、油の染みこみの状態を目視で確認した。
いて湯切りをすることのできる湯切り蓋を有する容器において、内容物による油染みによって湯切り部の変色が発生する場合にも、湯切り蓋の上層に設けられたアルミニウムなどの金属蒸着フィルムによって変色を隠蔽することができ、外観を損ねることのない湯切り蓋およびそれを用いた包装容器を提供することが可能であることを検証することができた。
2・・・上層
3・・・下層
4・・・金属蒸着フィルム
5・・・剥離層
6・・・基材層
7・・・容器への接着層
8・・・湯切り穴
9・・・切れ目線
10・・・剥離開始タブ
11・・・剥離開始線ハーフカット
12・・・湯切り部
15・・・容器外側
16・・・内容物側
17・・・上層ハーフカット
21・・・開封タブ
22・・・剥離開始タブ
23・・・湯切り穴
24・・・剥離部
25・・・剥離開始線
26・・・剥離部
27・・・上層カット線
28・・・剥離終点
31・・・上層
32・・・下層
33・・・切れ目線
34・・・剥離開始ハーフカット
35・・・上層カット
36・・・絵柄インキ
37・・・フィルム層
38・・・アルミニウム蒸着層
39・・・アルミニウム蒸着フィルム
40・・・接着剤
41・・・紙層
42・・・目止めニス
43・・・剥離ニス
44・・・押し出しポリエチレン層
45・・・フィルム層
46・・・接着剤
47・・・アルミニウム箔
48・・・接着剤
49・・・シーラント層
50・・・容器との接着層
51・・・湯切り穴
52・・・湯切り部
53・・・剥離開始タブ
60・・・蓋材の原紙となる積層体
61・・・湯切り蓋
Claims (6)
- 容器の開口部にシールされ密封容器を形成する蓋において、上層と下層が剥離層を介して部分的に剥離可能にした積層体からなり、部分的に前記上層を剥離することで1以上の湯切り穴が現出する蓋であって、
前記上層が少なくとも隠蔽性を有する層からなり、剥離部において前記上層の一部を部分的に剥離させて前記下層と分離することで、前記下層に設けた切れ目線により湯切り穴が形成される湯切り蓋。 - 前記隠蔽性を有する層が金属蒸着フィルムから成ることを特徴とする請求項1に記載の湯切り蓋。
- 前記切れ目線が、ハーフカットにより形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の湯切り蓋。
- 前記上層と前記下層との間の前記剥離部に剥離層を有しており、かつ、この剥離層が湯切り穴部を除いてパターン塗工されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の湯切り蓋。
- 前記上層の下面と前記下層の上面とが互いに異種のプラスチック樹脂で構成されており、前記剥離部において、前記上層の下面と前記下層の上面とが直接接触していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の湯切り蓋。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の湯切り蓋を用いて構成されることを特徴とする包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014138458A JP2016016868A (ja) | 2014-07-04 | 2014-07-04 | 湯切り蓋およびそれを用いた包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014138458A JP2016016868A (ja) | 2014-07-04 | 2014-07-04 | 湯切り蓋およびそれを用いた包装容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016016868A true JP2016016868A (ja) | 2016-02-01 |
Family
ID=55232393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014138458A Pending JP2016016868A (ja) | 2014-07-04 | 2014-07-04 | 湯切り蓋およびそれを用いた包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016016868A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019182501A (ja) * | 2018-04-12 | 2019-10-24 | 大日本印刷株式会社 | 湯切り孔付き蓋材 |
JP2019182492A (ja) * | 2018-04-11 | 2019-10-24 | 大日本印刷株式会社 | 湯切り孔付き蓋材及びその製造方法 |
JP2019189276A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 大日本印刷株式会社 | 包装容器及び湯切り孔付き蓋材 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005104514A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Toppan Printing Co Ltd | 排湯機能を有する蓋材 |
JP2005170405A (ja) * | 2003-12-09 | 2005-06-30 | Kyodo Printing Co Ltd | 即席食品用湯切り蓋材及びその製造方法 |
JP2013023245A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Toppan Printing Co Ltd | 湯切り蓋材 |
-
2014
- 2014-07-04 JP JP2014138458A patent/JP2016016868A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005104514A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Toppan Printing Co Ltd | 排湯機能を有する蓋材 |
JP2005170405A (ja) * | 2003-12-09 | 2005-06-30 | Kyodo Printing Co Ltd | 即席食品用湯切り蓋材及びその製造方法 |
JP2013023245A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Toppan Printing Co Ltd | 湯切り蓋材 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019182492A (ja) * | 2018-04-11 | 2019-10-24 | 大日本印刷株式会社 | 湯切り孔付き蓋材及びその製造方法 |
JP2019182501A (ja) * | 2018-04-12 | 2019-10-24 | 大日本印刷株式会社 | 湯切り孔付き蓋材 |
JP7127342B2 (ja) | 2018-04-12 | 2022-08-30 | 大日本印刷株式会社 | 湯切り孔付き蓋材 |
JP2019189276A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 大日本印刷株式会社 | 包装容器及び湯切り孔付き蓋材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4826358B2 (ja) | 湯切り機能付き蓋材 | |
JP5845915B2 (ja) | 蓋材及び包装容器 | |
JP2016016868A (ja) | 湯切り蓋およびそれを用いた包装容器 | |
JP5736878B2 (ja) | 蓋材 | |
US9643766B1 (en) | Precision scored wrapper for in home use | |
JP4853154B2 (ja) | 湯切り機能を備えた蓋体 | |
JP2010195430A (ja) | 湯切り孔付き蓋材 | |
JP2012051636A (ja) | 容器を封止する蓋体 | |
JP2007314227A (ja) | 湯切り機能付蓋材 | |
JP5987888B2 (ja) | 湯切り孔付き蓋材 | |
JP6650199B2 (ja) | 食品用容器の蓋材および包装体 | |
JP2007084109A (ja) | 湯切り機能付き蓋材 | |
TWI724992B (zh) | 蓋體 | |
JP2012051642A (ja) | 蓋体 | |
JP2008094449A (ja) | 湯切り機能を備えた蓋体 | |
JP2014043248A (ja) | 蓋材 | |
JP5991394B2 (ja) | 蓋体 | |
JP6157810B2 (ja) | 蓋材 | |
JP5915110B2 (ja) | 蓋材 | |
JP2011136769A (ja) | 湯切り孔付き蓋材 | |
JP2016022982A (ja) | 蓋体 | |
JP4435515B2 (ja) | 食品容器 | |
JP6089544B2 (ja) | 湯切り機能付き蓋材および該蓋材を用いた容器 | |
JP2008007145A (ja) | 湯切り機能付き蓋材 | |
JP6256547B2 (ja) | 湯切り孔付き蓋材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170620 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180319 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180410 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180605 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180904 |