JP2016016475A - 複数ロボットの制御システム及び方法 - Google Patents

複数ロボットの制御システム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016016475A
JP2016016475A JP2014140202A JP2014140202A JP2016016475A JP 2016016475 A JP2016016475 A JP 2016016475A JP 2014140202 A JP2014140202 A JP 2014140202A JP 2014140202 A JP2014140202 A JP 2014140202A JP 2016016475 A JP2016016475 A JP 2016016475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
slave
master
operation plan
robots
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014140202A
Other languages
English (en)
Inventor
隆史 園浦
Takashi Sonoura
隆史 園浦
直孝 菅沼
Naotaka Suganuma
直孝 菅沼
祐輔 三ツ谷
Yusuke Mitsuya
祐輔 三ツ谷
淳一郎 大賀
Junichiro Oga
淳一郎 大賀
拓也 上原
Takuya Uehara
拓也 上原
武人 福島
Taketo Fukushima
武人 福島
紘司 上田
Koji Ueda
紘司 上田
小川 秀樹
Hideki Ogawa
秀樹 小川
陽 露木
Akira Tsuyuki
陽 露木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014140202A priority Critical patent/JP2016016475A/ja
Publication of JP2016016475A publication Critical patent/JP2016016475A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】ロボットの周囲状況が未知であっても、ロボットに高い処理能力を要求することなく複数台のロボットを協調移動できること。
【解決手段】マスタロボット11、スレーブロボット12が協調移動動作する複数ロボットの制御システムであって、スレーブロボットの制御ユニット14は、次の動作のためのスレーブ動作ベクトル42を作成してマスタロボットへ送信し、マスタロボットの制御ユニット14は、スレーブ動作ベクトルを受信して、自身の次の動作のためのマスタ動作ベクトル41、受信したスレーブ動作ベクトルをそれぞれ修正して修正マスタ動作ベクトル43、修正スレーブ動作ベクトル44を作成すると共に、修正スレーブ動作ベクトルをスレーブロボットへ送信し、マスタロボットの制御ユニットは修正マスタ動作ベクトルを実行し、スレーブロボットの制御ユニットは修正スレーブ動作ベクトルを実行するものである。
【選択図】 図7

Description

本発明の実施形態は、例えば複数台のロボットで荷物を運搬する際に複数台のロボットを協調移動動作させる複数ロボットの制御システム及び方法に関する。
1台のロボットの可搬能力を超える荷物を運搬させようとする場合、複数台のロボットを用いて運搬することが考えられる。複数台のロボットが協力して運搬することを考えたとき、荷物の落下を防ぐためにロボット間の距離を常に一定にする必要がある。
例えば、従来技術として、ロボット間の通信動作への割り込み頻度を多くして互いの同期ずれを小さくすることで、ロボット間の距離の変動を抑えている。また、別の従来技術ではロボットをマスタロボットとスレーブロボットに分け、スレーブロボットの動作は全てマスタロボットが管理・指示することで、マスタロボットとスレーブロボット間の距離が一定になるようにしている。
特開2003−145462号公報
不整地などのように、移動面が不均一で且つ状態が未知な環境を移動するような場合には、ロボット同士の動作を予め取り決めることができない。また、このような環境では、それぞれのロボットが環境状態に応じて異なる動作を強いられる可能性が高いため、特許文献1のように、単に同じ動作の同期を取るだけでは対応することができない。
また、マスタロボットがスレーブロボットの動作を全て管理する場合では、マスタロボットがスレーブロボットの周囲環境や現在姿勢などを全て把握して動作計画を作成する必要があり、このため、マスタロボット側に非常に高い処理能力が要求される。また、マスタロボットとスレーブロボットが異なる機構からなる別種類のロボットである場合には、マスタロボットは全く別の運動を計算する手法まで予め保有しておく必要があり、マスタロボット側の負担がさらに大きくなってしまう。
本発明の実施形態は、上述の事情を考慮してなされたものであり、ロボットに高い処理能力を要求することなく、複数台のロボットの協調移動動作を好適に実現できる複数ロボットの制御システム及び方法を提供することを目的とする。
本発明に係る実施形態の複数ロボットの制御システムは、複数台のロボットが協調移動動作を行う複数ロボットの協調移動システムであって、前記ロボットは、前記ロボット自体を移動させる移動手段と、前記ロボットの移動全般に関する処理を実行する制御手段と、前記ロボットの周囲状況を計測する計測手段と、少なくとも前記ロボット間での通信を行う通信手段とを有し、前記ロボットのうち1台が、前記ロボット全体の移動を決定するマスタロボットとされ、残りの前記ロボットが、前記マスタロボットに追従して移動するスレーブロボットとされ、前記スレーブロボットの前記制御手段は、前記スレーブロボットの前記計測手段からの計測情報を用いて自身の次の動作のためのスレーブ動作計画を作成して、前記通信手段により前記マスタロボットへ送信し、前記マスタロボットの前記制御手段は、前記スレーブ動作計画を受信して、自身の次の動作のためのマスタ動作計画、受信した前記スレーブ動作計画をそれぞれ修正して修正マスタ動作計画、修正スレーブ動作計画を作成すると共に、前記修正スレーブ動作計画を前記通信手段により前記スレーブロボットへ送信し、前記マスタロボットの前記制御手段は、前記修正マスタ動作計画を実行して前記マスタロボットを移動させ、前記スレーブロボットの前記制御手段は、前記修正スレーブ動作計画を実行して前記スレーブロボットを移動させるよう構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る実施形態の複数ロボットの制御方法は、複数台のロボットが協調移動動作を行う複数ロボットの協調移動方法であって、前記ロボットのうち1台を、前記ロボット全体の移動を決定するマスタロボットとし、残りの前記ロボットを、前記マスタロボットに追従して移動するスレーブロボットとし、前記スレーブロボットは、自身の次の動作のためのスレーブ動作計画を作成して前記マスタロボットへ送信し、前記マスタロボットは、前記スレーブ動作計画を受信して、自身の次の動作のためのマスタ動作計画、受信した前記スレーブ動作計画をそれぞれ修正して修正マスタ動作計画、修正スレーブ動作計画を作成すると共に、前記修正スレーブ動作計画を前記スレーブロボットへ送信し、前記マスタロボットは、前記修正マスタ動作計画を実行して移動し、前記スレーブロボットは、前記修正スレーブ動作計画を実行して移動することを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、ロボットに高い処理能力を要求することなく、複数台のロボットの協調移動動作を好適に実現できる。
本発明に係る複数ロボットの制御システムにおける第1実施形態が適用された多脚ロボットを示す斜視図。 図1の多脚ロボットの脚における関節の配置状況を示す概略斜視図。 図1の荷物把持機構を示す斜視図。 図1の多脚ロボットによる協調移動動作を説明する説明図。 図1の多脚ロボットにおける制御ユニットを示すブロック図。 障害物が存在しない場合における多脚ロボットの協調移動動作を説明する説明図。 障害物が存在する場合における多脚ロボットの協調移動動作を説明する説明図。 本発明に係る複数ロボットの制御システムにおける第2実施形態の制御ユニットを示すブロック図。 本発明に係る複数ロボットの制御システムにおける第3実施形態の制御ユニットを示すブロック図。 図9の自律移動システムを示すブロック図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図7)
図1は、本発明に係る複数ロボットの制御システムにおける第1実施形態が適用された多脚ロボットを示す斜視図である。また、図4は、図1の多脚ロボットによる協調移動動作を説明する説明図である。本第1実施形態の多脚ロボット10は、複数台(例えば2台)が協調移動動作を行うように制御することで、例えば1個の荷物1を運搬するものである。この協調移動動作を実行するために、1台の多脚ロボット10が、複数台の多脚ロボット10全体の移動を決定するマスタロボット11とされ、残りの多脚ロボット10が、マスタロボット11に追従して移動するスレーブロボット12とされる。例えば、2台の多脚ロボット10のうち、前方の多脚ロボット10がマスタロボット11とされ、後方の多脚ロボット10がスレーブロボット12とされる。
これらのマスタロボット11及びスレーブロボット12となる多脚ロボット10は、移動手段としての脚13と、制御手段としての制御ユニット14と、計測手段としてのロボット間距離・角度計測装置15及び周囲空間計測装置16と、通信手段としての通信装置17と、荷物1を運搬するために把持する荷物把持機構18と、マスタロボット11とスレーブロボット12の動作を同期させる同期手段24と、を有して構成される。
脚13は、2本以上(本実施形態では4本)が多脚ロボット10の胴部19に設けられ、各脚13は、後述の如く複数の関節21、22、23(図2)を備えたリンク機構として構成される。つまり、各脚13は、胴部19の下部のコーナー部分に設置され、第1関節21、第2関節22、第3関節23がリンク20によって下方へ向かって順次連結されたリンク機構により構成される。第1関節21が胴部19の下部に取り付けられる。また、第1関節21の回転軸は、第2関節22及び第3関節23の両回転軸と直交する。
第2関節22及び第3関節23の回転により、多脚ロボット10はX軸(図2)に沿う前後方向に前進または後進する。また、第1関節21の回転により、多脚ロボット10はY軸(図2)に沿う左右方向に左移動または右移動(横歩き)する。更に、第1関節21、第2関節22及び第3関節23の回転を組み合わせることにより、多脚ロボット10はZ軸(図2)に沿う上下方向回りに旋回する。各関節21、22、23は、例えば電動モータ、ギア及びエンコーダ等の組み合わせにより構成される。
各脚13は、後述の如く制御ユニット14からの制御指令により個別に駆動される。尚、多脚ロボット10は、脚13が4本あるものを述べたが、2本または6本であってもよい。また、脚13の1本の当りの関節数は3に限らず、それ以外であってもよい。更に、各関節21、22、23の回転軸の組合せ順は、上述以外の組合せであってもよい。また、移動手段は脚13に限らず、車輪やクローラ等の他の移動手段であってもよい。
ロボット間距離・角度計測装置15は、多脚ロボット10の周囲状況として、周囲に存在する多脚ロボット10との距離を計測するものであり、例えば距離画像センサであって、各多脚ロボット10の胴部19に設置される。このロボット間距離・角度計測装置15は、画像処理により対象多脚ロボット10の方位を特定し、その方位にある対象多脚ロボット10との距離を計測することで、対象多脚ロボット10までの距離及び角度(方位)を把握することが可能になる。
このロボット間距離・角度計測装置15は、距離画像センサの場合を述べたが、レーザレンジセンサやステレオカメラ等の他の計測装置であってもよい。また、このロボット間距離・角度計測装置15は、1個に限定するものではなく、周囲の死角がなくなるように複数個設置してもよい。
周囲空間計測装置16は、多脚ロボット10の周囲状況として、多脚ロボット10が移動する多脚ロボット10周囲の移動面3(図4)の凹凸形状、または柱や壁などの障害物2の空間形状や位置を計測するものである。この周囲空間計測装置16は、例えば一定画角内の奥行き距離情報を計測可能な赤外線距離センサであって、各多脚ロボット10の胴部19に設置される。この周囲空間計測装置16は、計測可能領域を拡大するために上下左右に揺動したり、複数台設置されて、距離情報を統合した空間マップを作成してもよい。尚、周囲空間計測装置16は、赤外線距離センサの場合を述べたが、レーザレンジセンサ等の他の計測装置であってもよいし、可能であれば、前記ロボット間距離・角度計測装置15が周囲空間計測装置16の機能を兼ね備えて、1つの装置としてもよい。
通信装置17は、周囲の他の多脚ロボット10の通信装置17との間、またはオペレータが多脚ロボット10を遠隔操作するための外部コントローラ25との間で、後述の動作ベクトルを含む制御情報や位置情報など、多脚ロボット10の移動に必要な情報を送受信するものであり、各多脚ロボット10の胴部19に設置される。例えば、マスタロボット11とスレーブロボット12との間では、通信装置17を用いて、マスタロボット11からスレーブロボット12へマスタ−スレーブ通信26(図4)が行われ、スレーブロボット12からマスタロボット11へスレーブ−マスタ通信27が行われる。
荷物把持機構18は、複数台の多脚ロボット10で荷物1を運搬するためにこの荷物1を把持するものであり、各多脚ロボット10における胴部19の上部に設置される。この荷物把持機構18は、図3に示すように、多脚ロボット10の胴部19に固定されるためのロボット固定台28の上に、X軸に沿う前後方向にスライド可能なX軸直動機構部29、Y軸に沿う左右方向にスライド可能なY軸直動機構部30、Z軸に沿う上下方向にスライド可能なZ軸直動機構部31が順次取り付けられ、更に、Z軸直動機構部31に、X軸回りに回転可能なX軸回転機構部32、Y軸回りに回転可能なY軸回転機構部33、Z軸回りに回転可能なZ軸回転機構部34が順次取り付けられ、このZ軸回転機構部34に、運搬する荷物1を把持して固定する荷物把持台35が取り付けられている。
図4に示すように、マスタロボット11とスレーブロボット12とが互いに荷物把持機構18を用いて荷物1を把持し、協調移動動作により荷物1を運搬する場合、荷物1を介しての多脚ロボット10間(マスタロボット11とスレーブロボット12間)の相対位置ずれは、構成要素としてのX軸直動機構部29、Y軸直動機構部30、Z軸直動機構部31の直線移動、X軸回転機構部32、Y軸回転機構部33、Z軸回転機構部34の回転移動の少なくとも1つの移動により許容可能に構成される。この多脚ロボット10間の相対的位置ずれの許容により、多脚ロボット10を傾かせるなど、多脚ロボット10に移動を妨げる力が作用することが回避される。
尚、荷物把持機構18の構成要素の機構部29〜34の取付順は一例であり、他の取付順であってもよい。また、回転機構部32〜34に代えてボールジョイント機構部を用いてもよい。更に、荷物把持機構18は多軸マニピュレータのような多関節アーム機構などを用いてもよい。本実施形態は、ロボットの協調動作を実現するために必要な荷物把持機構18の能力(機能)のみを限定するものであり、その能力(機能)を実現するための構造までを限定するものではない。
同期手段24は、図1及び図4に示すように、マスタロボット11とスレーブロボット12の動作を同期させるものであり、マスタロボット11及びスレーブロボット12の通信装置17による通信(マスタ−スレーブ通信26、スレーブ−マスタ通信27)の通信速度が高速である場合(例えば光通信等)には、この高速通信を送受信する通信装置17が同期手段24となる。この場合には、例えばスレーブロボット12の通信装置17(同期手段24)が、マスタロボット11の通信装置17(同期手段24)から発信されたマスタ−スレーブ通信26(後述の修正スレーブ動作ベクトル44を通信内容とする)を同期信号として受信することにより、スレーブロボット12の動作が開始される。
また、マスタロボット11及びスレーブロボット12の通信装置17による通信(マスタ−スレーブ通信26、スレーブ−マスタ通信27)の通信速度が遅い場合には、マスタロボット11及びスレーブロボット12の制御ユニット14における内部時計の時刻を予め一致させておき、例えば、マスタロボット11の同期手段24としての通信装置17からスレーブロボット12の同期手段24としての通信装置17へ発信されるマスタ−スレーブ通信26に動作開始時刻を添付し、このマスタ−スレーブ通信26を同期信号として、前記動作開始時刻を基準にマスタロボット11及びスレーブロボット12の動作が開始されてもよい。
更に、マスタロボット11及びスレーブロボット12が、発光信号や電波信号などを用いて同期情報を送受信する同期専用の通信手段を同期手段24として備え、例えば、スレーブロボット12の光信号通信手段が、マスタロボット11の光信号通信手段から発信された光信号を受信したときに、スレーブロボット12の動作が開始されるようにしてもよい。
制御ユニット14は、図1及び図5に示すように、多脚ロボット10の胴部19内に設置され、制御部36、計装用インターフェース37、通信用インターフェース38、脚モータ駆動部39及び荷物把持機構駆動部40を備え、多脚ロボット10の移動全般に関する処理を実行する。
つまり、制御ユニット14の制御部36は、ロボット間距離・角度計測装置15または周囲空間計測装置16からの計測データを、計測用インターフェース37を経て取り込んで計測データを処理する。また、制御ユニット14の制御部36は、通信用インターフェース38を介して、自身の通信装置17と他の多脚ロボット10の通信装置17または外部コントローラ25との間で送受信される通信データを処理する。更に、制御ユニット14の制御部36は、脚モータ駆動部39を経て複数本の脚13へ制御指令を送信して脚13の関節21、22、23のモータを駆動制御し、各脚13の動作を制御する。また、制御ユニット14の制御部36は、荷物把持機構駆動部40を経て荷物把持機構18の各機構部29〜34の駆動を制御する。
更に、図1、図4及び図5に示すように、多脚ロボット10がマスタロボット11、スレーブロボット12となって荷物1を運搬する場合、スレーブロボット12の制御ユニット14の制御部36は、スレーブ動作計画としてのスレーブ動作ベクトルを作成し、また、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、マスタ動作計画としてのマスタ動作ベクトルを設定し、修正マスタ動作計画としての修正マスタ動作ベクトル、及び修正スレーブ動作計画としての修正スレーブ動作ベクトルをそれぞれ作成する。
即ち、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、マスタロボット17の通信装置17が遠隔操作用の外部コントローラ25からオペレータの操作信号を受信したとき、外部コントローラ25を操作するオペレータの指示により決定されるマスタロボット11の移動方向及び移動量を、自身の次の動作のためのマスタ動作ベクトルとして設定する。また、スレーブロボット12の制御ユニット14の制御部36は、スレーブロボット12の周囲空間計測装置16からの計測データを用いて自身の次の動作のためのスレーブ動作ベクトルを作成し、このスレーブ動作ベクトルをスレーブロボット12の通信装置17によりマスタロボット11へ送信する。
マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、マスタロボット11の通信装置17がスレーブ動作ベクトルを受信したときに、自身のマスタ動作ベクトルと受信したスレーブ動作ベクトルとをそれぞれ修正して修正マスタ動作ベクトルと修正スレーブ動作ベクトルを作成する。マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、修正スレーブ動作ベクトルをマスタロボット11の通信装置17によりスレーブロボット12へ送信すると共に、自身の修正マスタ動作ベクトルを実行してマスタロボット11を移動させる。また、スレーブロボット12の制御ユニット14の制御部36は、スレーブロボット12の通信装置17により受信した修正スレーブ動作ベクトルを実行してスレーブロボット12を移動させる。
具体的には、図6に示すように、スレーブロボット12の制御ユニット14の制御部36は、スレーブロボット12の周囲に移動の妨げとなる障害物2(図4参照)が存在していないことを周囲空間計測装置16からの計測データで確認した場合には、マスタロボット11の前回の動作情報を参考にして、この動作情報に合わせた自身の次の動作のためのスレーブ動作ベクトル42を作成する。障害物2が存在しない平坦な移動面3では、スレーブ動作ベクトル42は、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36が設定したマスタ動作ベクトル41と一致する。スレーブロボット12の制御ユニット14の制御部36は、通信装置17用いたスレーブ−マスタ通信27によって、作成したスレーブ動作ベクトル42をマスタロボット11へ送信する。
マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、受信したスレーブ動作ベクトル42と自身のマスタ動作ベクトル41が共に実行された場合におけるマスタロボット11とスレーブロボット12間の距離及び角度(方位)が、マスタロボット11及びスレーブロボット12の両荷物把持機構18により把持される荷物1の荷物把持間隔に、マスタロボット11及びスレーブロボット12の両荷物把持機構18が許容するロボット間の相対的位置ずれの許容範囲を加算した範囲に収まるか否かを判断する。つまり、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、受信したスレーブ動作ベクトル42と自身のマスタ動作ベクトル41が共に実行された場合におけるマスタロボット11とスレーブロボット12間の距離及び角度(方位)の変化が、マスタロボット11及びスレーブロボット12の両荷物把持機構18が許容するロボット間の相対的位置ずれの許容範囲に収まるか否かを判断する。
上述のようにマスタ動作ベクトル41とスレーブ動作ベクトル42とが一致しているときには、マスタロボット11とスレーブロボット12間の距離及び角度の変化は生じない。従って、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、このマスタロボット11とスレーブロボット12間の距離及び角度の変化が、マスタロボット11及びスレーブロボット12の荷物把持機構18が許容する前記許容範囲内にあると判断できるため、マスタ動作ベクトル41をそのまま修正マスタ動作ベクトル43とし、スレーブ動作ベクトル42をそのまま修正スレーブ動作ベクトル44として、この修正スレーブ動作ベクトル44をマスタ−スレーブ通信26によりスレーブロボット12へ送信する。
マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36が修正マスタ動作ベクトル43を実行してマスタロボット11を移動させ、スレーブロボット12の制御ユニット14の制御部36が修正スレーブ動作ベクトル44を実行してスレーブロボット12を移動させることにより、マスタロボット11とスレーブロボット12とは、互いの距離を一定に保持した状態で協調移動して、荷物1を運搬する。
また、図7に示すように、スレーブロボット12の制御ユニット14の制御部36は、スレーブロボット12の周囲に移動の妨げとなる障害物2が存在することを周囲空間計測装置16からの計測データで確認した場合には、マスタロボット11の前回の動作情報を参考に、マスタロボット11との乖離が小さくなるようにこのマスタロボット11に追従しつつ、障害物2を回避する自身の次の動作のためのスレーブ動作ベクトル42を作成する。そして、スレーブロボット12の制御ユニット14の制御部36は、通信装置17を用いたスレーブ−マスタ通信27によって、作成したスレーブ動作ベクトル42をマスタロボット11へ送信する。
マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、受信したスレーブ動作ベクトル42と自身のマスタ動作ベクトル41が共に実行された場合におけるマスタロボット11とスレーブロボット12間の距離及び角度(方位)が、マスタロボット11及びスレーブロボット12の両荷物把持機構18により把持される荷物1の荷物把持間隔に、マスタロボット11及びスレーブロボット12の両荷物把持機構18が許容するロボット間の相対的位置ずれの許容範囲を加算した範囲に収まるか否かを判断する。つまり、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、受信したスレーブ動作ベクトル42と自身のマスタ動作ベクトル41とが共に実行された場合におけるマスタロボット11とスレーブロボット12間の距離及び角度(方位)の変化が、マスタロボット11及びスレーブロボット12の両荷物把持機構18が許容するロボット間の相対的位置ずれの許容範囲に収まるか否かを判断する。
マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、マスタロボット11とスレーブロボット12間の距離及び角度の変化が、マスタロボット11及びスレーブロボット12の荷物把持機構18が許容する前記許容範囲を超えると判断したとき、マスタロボット11とスレーブロボット12間距離及び角度の変化が前記許容範囲内に収まるように、マスタ動作ベクトル41におけるマスタロボット11の動作の移動方向及び移動量を共に変化させる修正マスタ動作ベクトル43を作成し、また、スレーブ動作ベクトル42におけるスレーブロボット12の動作の移動方向を変化させず移動量を小さく制限する修正スレーブ動作ベクトル44を作成する。
マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、作成した修正スレーブ動作ベクトル44をマスタ−スレーブ通信26によりスレーブロボット12へ送信すると共に、作成した修正マスタ動作ベクトル43を実行してマスタロボット11を移動させる。また、スレーブロボット12の制御ユニット14の制御部36は、受信した修正スレーブ動作ベクトル44を実行してスレーブロボット12を移動させる。これにより、マスタロボット11とスレーブロボット12とは、移動面に障害物2が存在する場合においても、互いの距離を一定に保持した状態で協調移動して、荷物1を運搬する。
以上のように構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果(1)及び(2)を奏する。
(1)マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、スレーブロボット12の制御ユニット14の制御部36が作成したスレーブ動作ベクトル42を修正して修正スレーブ動作ベクトル44を作成するので、スレーブロボット12の周囲状況やスレーブロボット12の仕様を把握してスレーブ動作ベクトル42、修正スレーブ動作ベクトル44を作成する必要がない。このため、マスタロボット11にとってスレーブロボット12の周囲状況や現在姿勢が未知であったり、マスタロボット11とスレーブロボット12の機種が異なる場合であっても、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36に高い処理能力を要求することなく、マスタロボット11とスレーブロボット12の協調移動動作を好適に実施して、これらのマスタロボット11及びスレーブロボット12により荷物1を運搬することができる。
(2)特に、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、スレーブロボット12の制御ユニット14の制御部36が作成したスレーブ動作ベクトル42を修正して修正スレーブ動作ベクトル44を作成する際には、スレーブ動作ベクトル42におけるスレーブロボット12の動作の移動方向を変化させずに移動量を小さく制限して修正スレーブ動作のベクトル44を作成している。このように、修正スレーブ動作ベクトル44においては、スレーブロボット12の動作の移動方向がスレーブ動作ベクトル42と同一方向であるため、修正スレーブ動作ベクトル44をスレーブロボット12に実行させてスレーブロボット12と障害物2との干渉を回避させる際に、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36はスレーブロボット12の周囲状況を把握する必要がない。また、修正スレーブ動作ベクトル44においては、スレーブロボット12の動作の移動量がスレーブ動作ベクトル42の移動量よりも小さく制限されるので、マスタロボット11とスレーブロボット12とが異なる機種であったり、スレーブロボット12がいかなる姿勢状態にあっても、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36が作成した修正スレーブ動作ベクトル44によって、スレーブロボット12が移動不可能になることがない。このため、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36に要求される状況把握能力を大幅に抑制することができる。
[B]第2実施形態(図8)
図8は、本発明に係る複数ロボットの制御システムにおける第2実施形態の制御ユニットを示すブロック図である。この第2実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態の多脚ロボット50が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態のロボット間距離・角度計測装置15(図5)を削除し、荷物把持機構18の構成要素におけるX軸直動機構部29、Y軸直動機構部30、Z軸直動機構部31の直線移動量を計測する荷物把持機構用センサ51(例えばリニアエンコーダ)と、X軸回転機構部32、Y軸回転機構部33、Z軸回転機構部34の回転移動量を計測する荷物把持機構用センサ52(例えばロータリーエンコーダ)とをそれぞれ設置し、これらの荷物把持機構用センサ51、52の計測値に基づいて、複数の多脚ロボット50間(マスタロボット11、スレーブロボット12間)の距離及び角度を計測するようにした点である。
つまり、スレーブロボット12の制御ユニット54の制御部55は、スレーブロボット12の荷物把持機構18の荷物把持機構用センサ51、52により計測された荷物把持機構18の各機構部29〜34の直線移動量、回転移動量を、通信装置17を用いスレーブ−マスタ通信27によってマスタロボット11へ送信する。このマスタロボット11の制御ユニット54の制御部55は、マスタロボット11の荷物把持機構18の荷物把持機構用センサ51及び52により計測された荷物把持機構18の各機構部29〜34の直線移動量及び回転移動量、並びにスレーブロボット12から送信された荷物把持機構18の各機構部29〜34の直線移動量及び回転移動量と、マスタロボット11及びスレーブロボット12の両荷物把持機構18により把持される荷物1の荷物把持間隔とに基づいて、この荷物1を把持するマスタロボット11とスレーブロボット12のロボット間距離及び角度を算出して計測する。
マスタロボット11の制御ユニット54の制御部55は、このマスタロボット11がマスタ動作ベクトル41を実行し且つスレーブロボット12がスレーブ動作ベクトル42を実行したときのマスタロボット11とスレーブロボット12とのロボット間距離及び角度が、マスタロボット11及びスレーブロボット12の両荷物把持機構18が把持する荷物1の荷物把持間隔に、荷物把持機構18の各機構部29〜34が許容するマスタロボット11、スレーブロボット12間の相対的位置ずれの許容範囲を加算した範囲内にあるか否かを判断する。そして、この範囲を超えると判断したときに、マスタロボット11の制御ユニット54の制御部55は、第1実施形態と同様に、マスタ動作ベクトル41におけるマスタロボット11の動作の移動方向及び移動量を共に変化させる修正マスタ動作ベクトル43を作成し、スレーブ動作ベクトル42におけるスレーブロボット12の動作の移動方向を変化させずに移動量を小さく制限する修正スレーブ動作ベクトル44を作成することで、マスタロボット11、スレーブロボット12間の距離を一定範囲内に保持する。
以上のように構成されたことから、本第2実施形態においても、第1実施形態の効果(1)及び(2)と同様な効果を奏するほか、ロボット間距離・角度計測装置15を削除することで多脚ロボット50のコストを低減できる。
[C]第3実施形態(図9、図10)
図9は、本発明に係る複数ロボットの制御システムにおける第3実施形態の制御ユニットを示すブロック図である。また、図10は、図9の自律移動システムを示すブロック図である。この第3実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第3実施形態の多脚ロボット60が第1実施形態と異なる点は、外部コントローラ25を用いてオペレータにより遠隔操作されるものではなく、自律移動システム61を搭載し、この自律移動システム61により多脚ロボット60が自身の移動方向及び移動量を決定して自律移動する点である。
自律移動システム61は、図10に示すように、データベース62、現在位置計測手段63、目標位置決定手段64、経路計画手段65及び移動決定手段66を有して構成される。データベース62は、多脚ロボット60の移動フィールドの地図情報を格納する。
現在位置計測手段63は、データベース62の地図情報上で多脚ロボット60の自身の現在位置を認識可能とするものであり、例えばGPS(Global Positioning System;全地球測位システム)等である。また、目標位置決定手段64は、予め設定されたタスクやオペレータの指示によって多脚ロボット60が到達すべき目標位置を決定するものである。更に、経路計画手段65は、現在位置計測手段63により認識された現在位置と、目標位置決定手段64により決定された目標位置と、データベース62の地図情報とに基づいて、多脚ロボット60の移動経路を算出する。また、移動決定手段66は、経路計画手段65により算出された移動経路に従い、ロボット60の移動方向及び移動量を決定する。
図9に示す多脚ロボット60の制御ユニット67の制御部68、特にマスタロボット11の制御ユニット67の制御部68は、マスタロボット11における自律移動システム61の移動決定手段66からのマスタロボット11自身の移動方向及び移動量を、マスタ動作ベクトル41として設定する。このマスタロボット11の制御ユニット67の制御部68は、第1実施形態と同様にして、スレーブロボット12からスレーブ動作ベクトル42を受信したとき、このスレーブ動作ベクトル42と前記マスタ動作ベクトル41とから修正スレーブ動作ベクトル44、修正マスタ動作ベクトル43をそれぞれ作成して、マスタロボット11とスレーブロボット12との距離を一定範囲に保持し、これらのマスタロボット11及びスレーブロボット12により荷物1を運搬させる。
以上のように構成されたことから、本第3実施形態においても、第1実施形態の効果(1)及び(2)と同様な効果を奏する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、本第1実施形態では、多脚ロボット10が移動面上の障害物2を乗り越える場合を述べたが、多脚ロボット10が障害物2を左右に迂回するよう回避動作を行なう場合にも適用できる。つまり、多脚ロボット10としてのマスタロボット11及びスレーブロボット12が障害物2を左右に迂回する場合にも、マスタ動作ベクトル41とスレーブ動作ベクトル42とが実行された場合におけるマスタロボット11とスレーブロボット12間の距離及び角度の変化が、荷物把持機構18が許容するマスタロボット11、スレーブロボット12間の相対的位置ずれの許容範囲に収まるように、修正マスタ動作ベクトル43及び修正スレーブ動作ベクトル44を作成して、マスタロボット11とスレーブロボット12との距離を一定に保持した状態での移動を実現させる。
また、本第1実施形態では、前方の多脚ロボット10をマスタロボット11とし、後方の多脚ロボット10をスレーブロボット12とする場合を述べたが、後方の多脚ロボット10をマスタロボット11とし、前方の多脚ロボット10をスレーブロボット12としてもよい。
更に、3台以上の多脚ロボット10が荷物1を協調して運搬してもよい。この場合には、複数台のうちの1台の多脚ロボット10をマスタロボット11とし、残りの複数台の多脚ロボット10をスレーブロボット12とする。この場合のスレーブロボット12におけるそれぞれの制御ユニット14の制御部36は、自身のスレーブ動作ベクトル42を作成して、このスレーブ動作ベクトル42をスレーブ−マスタ通信27により1台のマスタロボット11へ送信する。このマスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、受信した全てのスレーブ動作ベクトル42と自身のマスタ動作ベクトル41とを実行した場合における全ての多脚ロボット10(マスタロボット11、スレーブロボット12)間距離及び角度の変化が、各多脚ロボット10の荷物把持機構18が許容する多脚ロボット10間の相対的位置ずれの許容範囲に収まるようにマスタ動作ベクトル41、スレーブ動作ベクトル42を修正して、修正マスタ動作ベクトル43、修正スレーブ動作ベクトル44を作成する。
また、スレーブロボット12が複数台ある場合において、一のスレーブロボット12が障害物2を左に回避しようとし、他のスレーブロボット12が別の障害物2を右に回避しようとするなど、マスタ動作ベクトル41及びスレーブ動作ベクトル42の修正を如何に行っても多脚ロボット10間距離を一定に保持できる解が存在しない場合には、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、自身の移動動作を一旦停止させて、マスタ動作ベクトル41及びスレーブ動作ベクトル42を別の方向に向けることで有効な解が存在するか否かを検討する。それでも有効な解が存在しない場合には、マスタロボット11の制御ユニット14の制御部36は、マスタロボット11及びスレーブロボット12に移動した経路を逆に戻らせて別の移動経路を探索させてもよい。
1 荷物
2 障害物
10 多脚ロボット
11 マスタロボット
12 スレーブロボット
13 脚(移動手段)
14 制御ユニット(制御手段)
15 ロボット間距離・角度計測装置(計測手段)
16 周囲空間計測装置(計測手段)
17 通信装置(通信手段)
18 荷物把持機構
24 同期手段
25 外部コントローラ
26 マスタ−スレーブ通信
27 スレーブ−マスタ通信
29 X軸直動機構部(構成要素)
30 Y軸直動機構部(構成要素)
31 Z軸直動機構部(構成要素)
32 X軸回転機構部(構成要素)
33 Y軸回転機構部(構成要素)
34 Z軸回転機構部(構成要素)
41 マスタ動作ベクトル
42 スレーブ動作ベクトル
43 修正マスタ動作ベクトル
44 修正スレーブ動作ベクトル
50 多脚ロボット
51、52 荷物把持機構用センサ
54 制御ユニット(制御手段)
55 制御部
60 多脚ロボット
61 自律移動システム
62 データベース
63 現在位置計測手段
64 目標位置決定手段
65 経路計画手段
66 移動決定手段
67 制御ユニット(制御手段)
68 制御部

Claims (11)

  1. 複数台のロボットが協調移動動作を行う複数ロボットの制御システムであって、
    前記ロボットは、前記ロボット自体を移動させる移動手段と、前記ロボットの移動全般に関する処理を実行する制御手段と、前記ロボットの周囲状況を計測する計測手段と、少なくとも前記ロボット間での通信を行う通信手段とを有し、
    前記ロボットのうち1台が、前記ロボット全体の移動を決定するマスタロボットとされ、残りの前記ロボットが、前記マスタロボットに追従して移動するスレーブロボットとされ、
    前記スレーブロボットの前記制御手段は、前記スレーブロボットの前記計測手段からの計測情報を用いて自身の次の動作のためのスレーブ動作計画を作成して、前記通信手段により前記マスタロボットへ送信し、
    前記マスタロボットの前記制御手段は、前記スレーブ動作計画を受信して、自身の次の動作のためのマスタ動作計画、受信した前記スレーブ動作計画をそれぞれ修正して修正マスタ動作計画、修正スレーブ動作計画を作成すると共に、前記修正スレーブ動作計画を前記通信手段により前記スレーブロボットへ送信し、
    前記マスタロボットの前記制御手段は、前記修正マスタ動作計画を実行して前記マスタロボットを移動させ、前記スレーブロボットの前記制御手段は、前記修正スレーブ動作計画を実行して前記スレーブロボットを移動させるよう構成されたことを特徴とする複数ロボットの制御システム。
  2. 前記ロボットは、複数台で荷物を運搬するために前記荷物を把持可能とする荷物把持機構を有し、
    この荷物把持機構は、前記荷物を介しての前記ロボット間の相対的位置ずれを、構成要素の直線移動と回転移動の少なくとも一方の移動により許容可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の複数ロボットの制御システム。
  3. 前記マスタロボットの制御手段は、受信したスレーブ動作計画と自身のマスタ動作計画とが実行された場合におけるロボット間距離及び角度の変化が、荷物把持機構が許容する前記ロボット間の相対的位置ずれの許容範囲に収まるように、前記マスタ動作計画、前記スレーブ動作計画をそれぞれ修正して修正マスタ動作計画、修正スレーブ動作計画をそれぞれ作成するよう構成されたことを特徴とする請求項2に記載の複数ロボットの制御システム。
  4. 前記マスタロボットでは、通信手段が遠隔操作用の外部コントローラからの信号を受信し、制御手段は、前記外部コントローラを操作するオペレータの指示により決定される前記マスタロボットの移動方向及び移動量をマスタ動作計画として設定するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複数ロボットの制御システム。
  5. 前記マスタロボットは、移動フィールドの地図情報を格納したデータベースと、自身の現在位置を認識可能な現在位置計測手段と、目標位置を決定する目標位置決定手段と、前記現在位置、前記目標位置及び地図情報に基づいて自身の移動経路を算出する経路計画手段と、移動経路に従って自身の移動方向及び移動量を決定する移動決定手段とを備えた自律移動システムを有し、
    前記マスタロボットの移動手段は、前記自律移動システムからの前記マスタロボットの移動方向及び移動量をマスタ動作計画として設定するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複数ロボットの制御システム。
  6. 前記スレーブロボットの制御手段は、前記スレーブロボットの周囲に移動の妨げとなる障害物が存在しないことを計測手段からの計測情報で確認した場合には、マスタロボットの前回の動作情報を参考にして、この動作情報に合わせた自身の次の動作のためのスレーブ動作計画を作成するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の複数ロボットの制御システム。
  7. 前記スレーブロボットの制御手段は、前記スレーブロボットの周囲に移動の妨げとなる障害物が存在することを計測手段からの計測情報で確認した場合には、マスタロボットの前回の動作情報を参考に、前記マスタロボットとの乖離が小さくなるように前記マスタロボットに追従しつつ、前記障害物を回避する自身の次の動作のためのスレーブ動作計画を作成するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の複数ロボットの制御システム。
  8. 前記マスタロボットの制御手段は、受信したスレーブ動作計画と自身のマスタ動作計画とを実行された場合におけるロボット間距離及び角度の変化が、荷物把持機構が許容するロボット間の相対的位置ずれの許容範囲内にあると判断したときには、前記スレーブ動作計画をそのまま修正スレーブ動作計画として前記スレーブロボットへ送信すると共に、前記マスタ動作計画をそのままそのまま修正マスタ動作計画として実行し、
    また、前記マスタロボットの前記制御手段は、受信した前記スレーブ動作計画と自身の前記マスタ動作計画とを実行された場合における前記ロボット間距離及び角度の変化が、前記荷物把持機構が許容する前記ロボット間の相対的位置ずれの許容範囲を超えると判断したときには、前記ロボット間距離及び角度の変化が前記許容範囲内に収まるように、前記マスタ動作計画における前記マスタロボットの動作の移動方向及び移動量を共に変化させる修正マスタ動作計画を作成して実行すると共に、前記スレーブ動作計画におけるスレーブロボットの動作の移動方向を変化させずに移動量を小さく制限する修正スレーブ動作計画を作成して、前記スレーブロボットへ送信させるよう構成されたことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の複数ロボットの制御システム。
  9. 前記ロボットは、マスタロボットとスレーブロボットの動作を同期させるための同期手段を有し、前記スレーブロボットの前記同期手段が前記マスタロボットの前記同期手段から発信された同期信号を受けることにより、前記スレーブロボットの動作が開始するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の複数ロボットの制御システム。
  10. 前記荷物把持機構は、構成要素の直線移動量及び回転移動量を計測するセンサを備え、
    ロボットの制御手段は、前記センサが計測した前記構成要素の直線移動量及び回転移動量と、前記荷物把持機構が把持する荷物把持間隔とに基づいて、荷物を把持する前記ロボット間の距離及び角度を算出して計測することを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の複数ロボットの制御システム。
  11. 複数台のロボットが協調移動動作を行う複数ロボットの協調移動方法であって、
    前記ロボットのうち1台を、前記ロボット全体の移動を決定するマスタロボットとし、残りの前記ロボットを、前記マスタロボットに追従して移動するスレーブロボットとし、
    前記スレーブロボットは、自身の次の動作のためのスレーブ動作計画を作成して前記マスタロボットへ送信し、
    前記マスタロボットは、前記スレーブ動作計画を受信して、自身の次の動作のためのマスタ動作計画、受信した前記スレーブ動作計画をそれぞれ修正して修正マスタ動作計画、修正スレーブ動作計画を作成すると共に、前記修正スレーブ動作計画を前記スレーブロボットへ送信し、
    前記マスタロボットは、前記修正マスタ動作計画を実行して移動し、前記スレーブロボットは、前記修正スレーブ動作計画を実行して移動することを特徴とする複数ロボットの制御方法。
JP2014140202A 2014-07-08 2014-07-08 複数ロボットの制御システム及び方法 Pending JP2016016475A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014140202A JP2016016475A (ja) 2014-07-08 2014-07-08 複数ロボットの制御システム及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014140202A JP2016016475A (ja) 2014-07-08 2014-07-08 複数ロボットの制御システム及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016016475A true JP2016016475A (ja) 2016-02-01

Family

ID=55232123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014140202A Pending JP2016016475A (ja) 2014-07-08 2014-07-08 複数ロボットの制御システム及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016016475A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018161725A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 ファナック株式会社 工作機械システムおよび移動方法
CN110340872A (zh) * 2019-07-15 2019-10-18 赵智泉 穿戴式遥控机器人及控制方法
JP2020039961A (ja) * 2019-12-18 2020-03-19 株式会社三洋物産 遊技機
CN112925307A (zh) * 2021-01-20 2021-06-08 中国科学院重庆绿色智能技术研究院 一种用于智能仓储机器人***的分布式多机器人路径规划方法
CN114378819A (zh) * 2022-01-18 2022-04-22 上海健康医学院 一种消化内镜微创手术机器人主从手控制方法和装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018161725A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 ファナック株式会社 工作機械システムおよび移動方法
US10668618B2 (en) 2017-03-27 2020-06-02 Fanuc Corporation Machine tool system and moving method
CN110340872A (zh) * 2019-07-15 2019-10-18 赵智泉 穿戴式遥控机器人及控制方法
JP2020039961A (ja) * 2019-12-18 2020-03-19 株式会社三洋物産 遊技機
CN112925307A (zh) * 2021-01-20 2021-06-08 中国科学院重庆绿色智能技术研究院 一种用于智能仓储机器人***的分布式多机器人路径规划方法
CN114378819A (zh) * 2022-01-18 2022-04-22 上海健康医学院 一种消化内镜微创手术机器人主从手控制方法和装置
CN114378819B (zh) * 2022-01-18 2022-07-26 上海健康医学院 一种消化内镜微创手术机器人主从手控制方法和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6458052B2 (ja) 自走式関節ロボット
US11241796B2 (en) Robot system and method for controlling robot system
US10932874B2 (en) Remote control robot system
KR102162756B1 (ko) 공정 및 생산관리를 위한 모바일 로봇 플랫폼 시스템
US9315367B2 (en) Coordinated transport robot system
Shirinzadeh et al. Laser interferometry-based guidance methodology for high precision positioning of mechanisms and robots
JP2016016475A (ja) 複数ロボットの制御システム及び方法
US10232506B2 (en) Production system
US9120223B2 (en) Method of controlling seven-axis articulated robot, control program, and robot control device
KR102330754B1 (ko) 궤도 생성 장치 및 궤도 생성 방법
KR20210141664A (ko) 다물체 제어기 및 로봇
JP7000378B2 (ja) 無人搬送ロボットシステム
KR20160078866A (ko) 다관절 로봇 및 다관절 로봇의 제어 방법
EP2236251B1 (en) Mobile robot controller
Aref et al. A multistage controller with smooth switching for autonomous pallet picking
CN107272725B (zh) 具有视觉反馈的球形机器人运动控制***及运动控制方法
JP2011011264A (ja) ロボット遠隔操縦システムとこれに用いる作業ロボット
KR101619927B1 (ko) 다중 이동조작로봇의 협업제어 및 장애물회피 기법
Lin et al. Virtual reality head-tracking observation system for mobile robot
Anderson et al. Coordinated control and range imaging for mobile manipulation
US20230419546A1 (en) Online camera calibration for a mobile robot
Hess et al. Mobilerobot: Control of a redundant kinematic using drive-steering modules for mobile manipulation
US20230415342A1 (en) Modeling robot self-occlusion for localization
Ishikawa et al. Offline and online calibration of mobile robot and SLAM device for navigation
KR20220007505A (ko) 짐벌 장치를 탑재한 로봇