JP2016012418A - 真空バルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】電流遮断開始時にアークの発弧が風車の根本で開始されるとアーク停滞時間が長くなる。遮断容量の大容量化のためには、羽の根本部分のアーク駆動力を向上させる必要がある。また、風車電極の背面にただ磁性体を配置するだけでは、磁界の向きを制御できず、羽の先端から次の羽へ移行するときにアークを効率よく加速することができず、駆動速度が上がりにくくなるという弊害があった。
【解決手段】真空容器の一方の端部に固設された固定側電極棒、他方の端部に進退自在に設けられた可動側電極棒、及び円弧状の風車羽を有し固定側電極棒及び可動側電極棒の対向端部に、接離可能に配置された固定側風車形電極及び可動側風車形電極を備えた真空バルブであって、少なくとも固定側風車形電極及び可動側風車形電極の一方の風車形電極において、少なくとも1枚の風車形電極の付け根部に、断面が凹状の磁性体が装着されているものである。
【選択図】図3

Description

この発明は、電極を流れる電流により発生する磁界によって、アークを駆動するようにした風車形電極を備えた真空バルブに関するものである。
従来の真空バルブは、例えば特許文献1(特開2001−52576)で開示されているような構造を有している。
ここに開示された真空バルブは、図6に示すように遮断器固定側端子11と遮断器可動側端子12の間に配置されている。図6において、ガラスやアルミナセラミックス等からなる絶縁容器1の両端開口部には、開口部をそれぞれ覆うように固定側端板2、可動側端板3が固着され、内部には、高真空に排気された真空容器と、この真空容器の両端部に絶縁容器1と同軸上に設けられた固定側電極棒4、可動側電極棒5と、各電極棒の対向する端部に設けられた固定側風車電極6、可動側風車電極7を備え、可動側電極棒5には、例えば薄いステンレスで蛇腹状に製作されたベローズ9を配置することにより、真空気密を保持しつつ一方の電極棒を軸方向へ移動させることにより、両電極(即ち固定側電極、可動側電極)を接触又は離隔して通電又は遮断を行なうものである。また、固定側風車電極6と可動側風車電極7間で発生するアークによって絶縁容器1内部の汚損やベローズ9を保護するため、真空容器内側にはアークシールド8やベローズカバー10が装備されている。
図7は、このような真空バルブにおける風車電極の構造と電極内に流れる電流経路A及びその電流によって生じる電磁力Fを説明する構造図である。
固定側風車電極6と可動側風車電極7では、向きが逆方向であるが同形状に電極自身に溝を設けた風車形をなしている。電流遮断時には、電極間にアークが発生するが、電流が十数KAを超えるとアークは、アーク柱30を形成することが知られている。図7に示すように、風車形電極では、電極に設けられた溝により電流経路Aのように電流が流れ、この電流によってアーク柱30に対し横方向の磁界Bが発生する。この発生した磁界によりアーク柱30に電磁力Fが加わり、アークを円周方向に駆動させる。これにより、アークによる電極の局部溶解を避け、遮断性能の向上を図っている。
図8は、風車形電極の背面に磁性体を配置した構造図である。
この構造の真空バルブは、例えば特許文献3(特開昭61−153912)で開示されており、図8に示すように、遮断容量をより増大させるために風車電極背面に磁性体20を配置したものである。
このように風車電極背面に磁性体20を配置することによってアークによって発生する磁界を増大させる構造も提案されている。
特開2001−52576号公報 特開昭60−74320号公報 特開昭61−153912号公報
図9は、電極背面に磁性体を持たない従来の真空バルブに採用された風車形電極において、電極上のアーク柱の位置によって変化する電磁力の大きさと方向を示す説明図である(図は可動側風車電極7のみ示す)。
図中の各矢印は、固定側電極棒4から可動側電極棒5に電流が流れた場合(図では示していないが)のアーク柱30に加わる電磁力40で、矢印の向き、長さが電磁力の向き、大きさを表す。
前述したように、電極間に発生したアーク柱30は、電流経路Aを流れる電流によってアーク柱30に対して横方向の磁界が加えられ矢印の40aから40e方向に電磁力が加わる。
この電磁力40によってアーク柱30は、羽の根本から先端方向に向かって30aから30eのように駆動され、アーク柱30が羽の先端部まで駆動されると隣の羽にアーク柱30が移行する。これを繰り返すことにより、アーク柱30は、風車電極上の外周部を加速しながら回転し、電流遮断時の遮断位相によって異なるがアーク時間の長い場合4〜6周回転する。
このようにアークを電極上で回転させることによってアークによる局部加熱を避け遮断性能を向上させる。
このような風車形電極構造では、遮断性能を向上させるためには、できるだけアーク柱の駆動速度を早くすることで電極の局部的な加熱を抑制する必要があるが、アーク柱が風車の根本付近(例えば30a)にある場合、アークを駆動させる電磁力が比較的弱く、電磁力の方向も電極の外側へ向く半径方向成分が大きい。
このため、特に電流遮断開始時にアークの発弧が風車の根本で開始されるとアーク停滞時間が長くなる傾向にあった。また、アークが駆動され風車の1つの羽先端から次の羽へ移行した直後にかかる電磁力が外側方向へ向いているため、アークの周方向の回転速度の加速を阻害していた。このため、遮断容量の大容量化のためには、いかにして羽の根本部分のアーク駆動力を向上させるかが課題であった。
図10は、電極背面に磁性体を持つ従来の真空バルブに採用された風車形電極において、電磁力の大きさと方向を示す説明図であり、図中の点線矢印の40aは、磁性体を持たない場合、実線矢印の41aは、磁性体を持つ場合の電磁力である。なお、電極に流れる電流の向きは図9と同じである。
このように電極の背面全体に磁性体20を配置した場合では、アーク柱の位置にかかわらず発生する磁界が強くなるためアークに加わる電磁力は大きくなる。ところが、風車電極の背面にただ磁性体20を配置するだけでは、磁界の向きを制御できず、風車の根本付近にアーク柱がある場合(図10の30a)では、電磁力41aの方向が、矢印の40aに比べ電極の外側方向に非常に大きくなってしまう。このため、アークが羽の根本から先端に駆動され、羽の先端から次の羽へ移行するときにアークを効率よく加速することができず、駆動速度が上がりにくくなるという弊害があった。また、アークの電極外部への吹き出しが大きく、シールドを損傷させる場合もあった。
この発明に係わる真空バルブは、真空容器の一方の端部に固設された固定側電極棒、他方の端部に進退自在に設けられた可動側電極棒、及び円弧状の風車羽を有し上記固定側電極棒及び上記可動側電極棒の対向端部に、接離可能に配置された固定側風車形電極及び可動側風車形電極を備えた真空バルブであって、少なくとも上記固定側風車形電極及び上記可動側風車形電極の一方の風車形電極において、少なくとも1枚の風車形電極の付け根部に、断面が凹状の磁性体が装着されているものである。
この発明の真空バルブよれば、風車電極によって発生する磁界が比較的弱い羽の根本部分の磁界を強くすることができ、電磁力の方向も円周方向に制御できるようになるため、電流遮断時にアークの発弧が、風車羽の根本で起こったとしても速やかにアークが駆動され、また、アークが風車羽を跨いで駆動されるときでも、アークが電極外側に振られることなく周方向に駆動され続けることが可能になることから、アークの駆動速度が向上し、電極の局部加熱をより低減することで遮断性能を向上させることが可能となる。
この発明の実施の形態1における真空バルブの風車形電極を示す構造図である。 この発明の実施の形態1における真空バルブの磁性体を示す構造図である。 この発明の実施の形態1における真空バルブの電極に生じる電磁力を示す説明図である。 図2で示した、この発明の実施の形態1における真空バルブの磁性体の補足説明図である。 この発明の実施の形態2における真空バルブを示す構造図である。 この発明の実施の形態2における真空バルブの電極に生じる電磁力を示す説明図で、(a)は図4を固定側から見たときの遮断器端子と風車電極、磁性体の位置関係を示す説明図、(b)はその要部拡大図である。 従来の真空バルブの構造図である(特許文献1)。 従来の真空バルブの風車電極の構造、電流経路及び発生する電磁力の説明図である。 従来の真空バルブの磁性体を持つ風車電極の構造図である(特許文献3)。 従来の真空バルブの磁性体を持たない風車電極において、アークの位置に対する電磁力の方向と大きさを示す説明図である。 従来の真空バルブの磁性体を持つ風車電極において、アークの位置に対する電磁力の方向と大きさを示す説明図である。
以下、図面に基づいて、この発明の各実施の形態を説明する。
なお、各図間において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
実施の形態1.
図1〜図3に基づいて実施の形態1を説明する。
図1は、この発明の実施の形態1における真空バルブの風車形電極を示す構造図、図2は、真空バルブの磁性体を示す構造図、図3は、真空バルブの電極に生じる電磁力を示す説明図である。
実施の形態1において、風車形電極の真空バルブへの組み込みは、背景技術(段落0002)で説明したように、固定側風車電極6と可動側風車電極7を対向させたときに風車の向きが一致するように、固定側と可動側の風車の溝の向きを逆方向に形成した一対の風車形電極を用いる。その際、風車の溝の向きは固定側、可動側どちらの向きであっても構わないが、以降の説明では、可動側風車電極7として説明する。なお、電極部以外の真空バルブの構造は、背景技術(段落0002)で説明した図6と同等であるため説明は省略する。
図1において、可動側風車電極7は、円盤状をした接点材料からなり、後述の可動側電極棒5が接合される円形の中心部70を有している。そして、中心部70側から電極周縁に向かって渦巻き状に伸びる複数(図では4個の)の風車電極溝71が形成され、複数の区分に区画され、風車形に形成されている。風車電極溝71は、電極の表面から裏面まで切れ込んでいる。なお、風車電極溝71の数は4個に限定されるものではない。
可動側風車電極7の材料は、主に遮断性、耐圧性、耐溶着性に優れたものが望まれ、Cuマトリックス中にCr粒子を分散させたCu−Cr合金が用いられる。耐アーク成分であるCrの含有量は20〜60wt%の範囲とするのが好ましい。
その理由は、20wt%未満ではアークによる損傷を受けやすく耐溶着性が低下し、60wt%を超えると加工性や耐熱衝撃性が低下するためである。また、Cu−Cr合金の密度比は高い導電率や熱伝導性を得るために95%以上が好ましい。
また、Cu−Cr合金の耐圧性や遮断性能を改善するために、Mo、Nb、W、Ta、Fe、Al、Si、Tiの元素を1種以上添加してもよい。また、耐溶着性を確保するために接触子材料中にBi、Te、Se、Sbの低融点成分を添加してもよい。
低融点成分の含有量は0.01〜5wt%が好ましい。その理由は、0.01wt%以下では耐溶着性の改善効果を得ることができず、5wt%以上では耐圧性能の低下を招くためである。
可動側電極棒5は、純Cu又は導電率が40%IACS以上を示すCu合金を用いる。導電率が40%IACS未満だと、熱伝導性が劣るので遮断性能を向上する効果が得られない。
Cu合金は、例えばCu中にAg、Cr、Zr、W、Mo、Nb、Sn、Fe、Si、Niが1種又は2種以上添加されたもの等が挙げられる。
磁性体20は、例えば鉄、コバルト、ニッケル等からなる強磁性体であり、その形状は、図2に示すように断面が凹状で、台座部24とこの台座部の両側から立ち上がり立設された一対の立設部(外側立設部21と内側立設部22)とによって構成されている。そして、固定側と可動側の電極が対向する側に向くように、すなわち立設部の両上端面は、他方の電極に対向するよう配置され且つ台座部24が例えばロウ付けなどにより風車電極の付け根部(風車羽の根本付近)に固着されている。なお、立設部(外側立設部21と内側立設部22)の両上端面を、他方の電極に対向する側に向けるのは、アークの駆動経路側を立設部側とすることで、磁性体20がアークに触れないようにするためである。
また、断面が凹状の磁性体20は、その両立設部のうち、円弧状の風車羽(風車形電極の)の外周側に位置する外側立設部21は、内側立設部22よりも風車形電極の先端部方向に変位させて配置されており、台座部24において、外側立設部21の中心部と内側立設部22の中心部とを、電極棒の径方向に結ぶ中心線H(磁性体20の中心線)と直交する方向Hが、風車形電極の先端部方向を向くよう配置されている。なお、23は磁性体20の側端面(電極棒径方向の)である。
このように磁性体20を配置すると、風車羽に電流(電流経路A)が流れたときに発生する磁束は、断面が凹状の磁性体20を通り外側立設部21から出た磁束は、内側立設部22に戻るように発生し、アーク柱に加わる電磁力42aの大きさを大きくする。
また、磁性体20を上述のように配置することで、磁性体20を配置した付近におけるアーク柱に加わる電磁力42aの大きさを大きくするだけでなく向きを風車羽の先端部を向く周方向に制御することが可能となり、アークの駆動速度を向上させ電極の局部加熱をより低減することで遮断性能を向上させることが可能となる。
また、アークが電極部の外側へ吹き出すこともなくなるためシールド部を損傷させることをなくすことが可能となる。
因みに、磁性体20を、この実施の形態1とは異なる通常の状態で設置した場合(断面凹状で単純形状の磁性体を採用、図3A中、点線で示した21a、22a参照)は、風車羽に電流(電流経路A)が流れた時に生じる電磁力が外側(40a)を向き、アークを駆
動させたい向き、すなわちアークを風車羽の先端部方向(電磁力42a〜42e)に向くよう駆動させる制御ができないが、段落0021で説明したように、中心線Hと直交する方向Hを、アークを駆動させたい方向に向ける(風車羽の先端方向)ことで、アークの駆動方向の制御が可能となる。
この実施の形態1における風車形電極のアークの駆動特性について、真空チャンバ内に電極をセットし遮断時のアーク挙動を高速度カメラで撮影するという手法で研究を行ない、風車形電極におけるアークの駆動特性について調べた結果、風車羽の幅をW、磁性体の幅をDとした場合、W/2≦D≦2Wのとき最もアークの駆動速度を向上させアークの電極外側への吹き出しが抑制できることが確認された。
また、磁性体20の配置位置に関しては、図3に示すように、磁性体20の厚みをTとしたとき、風車電極の最外径となる外周位置72から磁性体の厚みT分だけ内径側に変位した風車電極の外周位置、すなわち風車電極の外周部73と、隣接する風車電極の先端部74との間に形成される外周幅75との幅内に、磁性体20の外側立設部21を配置するとよい。
磁性体20を、このように配置することで電極最外径を大きくすることなく遮断性能に優れた真空バルブ用風車電極を構成することが可能となる。すなわち、磁性体20が風車電極の最外径より突き出ると、電界的な弱点となって耐電圧性能の低下を招く恐れがあるが、これを防ぐことができる。
実施の形態2.
図4〜図5に基づいて実施の形態2を説明する。
図4は、この発明の実施の形態2における真空バルブを示す構造図、図5は、この発明の実施の形態2における真空バルブの電極に生じる電磁力を示す説明図で、(a)は図4を固定側から見たときの遮断器端子と風車電極、磁性体の位置関係を示す説明図、(b)はその要部を拡大して示した説明図である。
図4のように、遮断器固定側端子11と遮断器可動側端子12の間に真空バルブを配置するような遮断器の場合、電流遮断時に電極間に発生するアーク柱30は、遮断器端子を流れる電流Iによって生じる電磁力F(図5(b)のf1参照)の影響も受ける。
図4では、遮断器固定側端子11から真空バルブを通って遮断器可動側端子12に電流Iが流れることで紙面に対して奥から手前方向に磁界が発生しアーク柱30が端子とは反対方向にFという電磁力が加わる。また、流れる電流Iが逆の場合も発生する磁界の方向が逆になるため電磁力Fの方向は同じ方向になる。
図5(b)において、アーク柱30が図の上側にある風車電極の場合は、端子によって生じる電磁力f1と風車電極によって生じる電磁力f2(42a)の向きが逆向きとなり、駆動力が減少するため磁性体20の設置数を増やして駆動力をカバーする必要がある。
他方、アーク柱30が図の下側にある風車電極の場合は、端子によって生じる電磁力f1と風車電極によって生じる電磁力f2の向きが同じ向きとなり、電磁力が足し合わされることになるので、磁性体20をなくしても駆動力が得られることになる。
上述のように遮断器に真空バルブを取り付けたとき一定方向に電磁力が加わる場合には、図5のように電流遮断時に風車電極によって発生する電磁力が遮断器端子によって発生する電磁力と同じ方向になる側の風車羽に取り付ける磁性体の数を減らし、打消しあう側の風車羽に取り付ける磁性体の数を増やすとよい。
このように風車形電極に取り付ける断面が凹状の磁性体20の設置数を、電流Iが遮断器の両端子から真空バルブを流れる際に生じる電磁力の向きに応じて設定されていることで、風車電極の上を駆動されるアーク柱が遮断器端子によって発生する磁界によって減速
されるのを抑制し、遮断性能の良い真空バルブを提供することが可能となる。
ここで、各電磁力の符号について説明する。
電磁力40は、「磁性体なし」におけるアーク柱に加わる電磁力、
電磁力40a〜40eは、電流経路Aの電流による電磁力、
電磁力41は、「磁性体あり」におけるアーク柱に加わる電磁力、
電磁力42aは、この発明の風車電極におけるアーク柱に加わる電磁力である。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1:絶縁容器、 2:固定側端板、 3:可動側端板、 4:固定側電極棒、
5:可動側電極棒、 6:固定側風車電極、 7:可動側風車電極、
8:アークシールド、 9:ベローズ、 10:ベローズカバー、
11:遮断器固定側端子、 12:遮断器可動側端子、 A:電流経路、
20:磁性体、 21:外側立設部、 22:内側立設部、 24:台座部、
23:磁性体の側端面、 30:アーク柱、
40:電磁力、 40a〜40e:電磁力、 41:電磁力、 42a:電磁力、
71:風車電極溝、
72:外周位置(最外径となる外周位置)、
73:外周位置(内径側に変位した風車電極の外周位置)、
74:隣接風車電極の先端部、
75:磁性体配置の外周幅(磁性体配置位置)。

Claims (6)

  1. 真空容器の一方の端部に固設された固定側電極棒、他方の端部に進退自在に設けられた可動側電極棒、及び円弧状の風車羽を有し上記固定側電極棒及び上記可動側電極棒の対向端部に、接離可能に配置された固定側風車形電極及び可動側風車形電極を備えた真空バルブであって、
    少なくとも固定側風車形電極及び可動側風車形電極の一方の電極において、少なくとも1枚の風車形電極の付け根部に、断面が凹状の磁性体が装着されていることを特徴とする真空バルブ。
  2. 上記磁性体は、台座部とこの台座部の両側に立設された立設部とによって構成され、上記立設部の両上端面は、他方の電極に対向するよう配置されていることを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
  3. 上記磁性体の両立設部のうち、
    上記風車羽の外周側に位置する外側立設部は、内側立設部よりも上記風車形電極の先端部方向に変位させて配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の真空バルブ。
  4. 上記磁性体は、上記風車羽の幅をW、厚みをDとしたときに、
    W/2≦D≦2Wに設定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の真空バルブ。
  5. 上記磁性体は、磁性体の肉厚をTとしたときに、
    風車電極の最外径となる外周位置から上記磁性体の肉厚分Tだけ内径側に変位した風車電極の外周位置と、隣接する風車電極先端部との間に形成される外周幅内に、上記磁性体が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の真空バルブ。
  6. 上記風車形電極に取り付ける上記磁性体の設置数は、
    遮断器の電流が真空バルブを流れる際に生じる電磁力の向きに応じて設定されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の真空バルブ。
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