JP2016011515A - 建設機械の動作制限装置 - Google Patents

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Satoru Kusabuka
哲 草深
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Abstract

【課題】アタッチメントの先端に取り付けられた作業機のキャブへの干渉や、作業機が掴んだ長尺物のキャブへの干渉に対応するとともに、キャブの強度に影響を与えるような加工を伴うことなく取付けを容易に行う。
【解決手段】油圧ショベルの前端部に配置されたキャブ(21)の前端左右に設けられた前支柱(AP)の少なくとも何れか一方の室内側に設けられ、前支柱(AP)の変形を検知するストライカー(4)と、ストライカー(4)により前支柱(AP)の変形が検知された場合に、油圧ショベルの動作のうち、少なくとも前支柱(AP)をさらに変形させる恐れのある特定の動作を停止させる指示を出力するリミットスイッチ(6)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、建設機械の動作制限装置に関する。
油圧ショベルなどの建設機械の技術分野においては、従来からアタッチメント等が運転室(キャブ)に干渉することを防止する技術が存在している。
このような干渉防止技術の一例として特許文献1に記載された技術がある。同文献に記載の技術では、ブーム角度センサおよびアーム角度センサによってアタッチメントの位置を検出し、リミットスイッチによってキャブの上限位置および下限位置を検出している。また、検出したアタッチメントの位置とキャブの位置とに基づいてこれらが干渉する恐れのある制限領域を設定し、アタッチメントがこの制限領域に到達したときにアタッチメントの動作およびキャブの移動を制限するようにしている。
次に、干渉防止技術の他の一例として特許文献2に記載された技術がある。同文献に記載の技術では、バケットがキャブに接触したことを検知するためのタッチセンサをキャブの外側の各部に貼設し、このタッチセンサにバケットが当接した場合に建設機械の各部の動作を停止させている。
特開2004−132077号公報(2004年4月30日公開) 特開平1−271536号公報(1989年10月30日公開)
しかしながら、上記の従来技術には、以下のような問題点がある。
第1に、アタッチメントを上下に起伏させた際に、先端に取り付けられた作業機(バケット、把持装置または破砕装置など)自体がキャブに干渉する可能性があるという問題点がある。上記特許文献1に記載の技術のようなブームおよびアーム角度センサ等を用いた干渉防止装置の場合、標準バケットを取り付けた標準仕様機であれば、そもそもキャブとバケットとが干渉するような設計は為されない。しかしながら、例えば、アームをロングアーム仕様に変更した際や、バケット以外の作業機を取り付けた場合などでは、作業機の作業範囲が通常のアタッチメントの作業範囲よりも大きくなってしまい、作業機とキャブとが干渉する恐れがある。
第2に、左右方向に長い長尺物を挟んでアタッチメントを起伏させたとき、仮に作業機自体はブームおよびアームより幅狭でキャブに干渉しなくても、作業機で掴んだ長尺物がキャブに干渉する恐れがあるという問題点がある。
第3に、アタッチメントの先端に取り付けられた作業機がキャブと干渉しない範囲でしか動かなくても、上記長尺物を掴んだ状態で作業機を回転(旋回)させると、キャブに干渉する恐れがあるという問題点がある。例えば、上記特許文献1に記載の干渉防止装置において設定される上記制限範囲は、上記のような長尺物のキャブへの干渉を考慮して設計されるものではないため、同文献に記載の技術では、上記の長尺物のキャブへの干渉防止には対応できない。
第4に、センサ等の取り付けのためにキャブに孔を開けるなど、キャブの強度に影響を与えるような加工が必要になるという問題点もある。例えば、上記特許文献2に記載の技術のように、タッチセンサをキャブの外側の各部に貼設する構成では、タッチセンサからハーネスの取り回しが必要になり、キャブ内を通過させるためにはキャブに孔をあけるなど、キャブの強度に影響を与えるような加工が必要になる。また、キャブの外側に設置されるタッチセンサは風雨、埃または土砂などに曝されるため、劣化が激しくなり、センサの取付け自体も、その取付け強度の確保などが求められ、結局キャブの強度に影響を与えるような加工が必要になってしまう。
本発明は、以上の問題点に鑑みて為されたものであって、その目的は、アタッチメントの先端に取り付けられた作業機のキャブへの干渉や、作業機が掴んだ長尺物のキャブへの干渉に対応するとともに、キャブの強度に影響を与えるような加工を伴うことなく取付けを容易に行うことができる建設機械の動作制限装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の建設機械の動作制限装置は、建設機械の前端部に配置された運転室の前端左右に設けられた前支柱の少なくとも何れか一方の室内側に設けられ、上記前支柱の変形を検知する変形検知手段と、上記変形検知手段により上記前支柱の変形が検知された場合に、上記建設機械の動作のうち、少なくとも上記前支柱をさらに変形させる恐れのある特定の動作を停止させる指示を出力する停止指示手段と、上記停止指示手段からの停止指示を受けて上記特定の動作を停止させる停止手段と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、停止指示手段は、変形検知手段により前支柱の変形が検知された場合に、建設機械の特定の動作を停止させる指示を出力する。また、停止手段は、停止指示手段からの停止指示を受けて上記特定の動作を停止させる。このため、アタッチメントの先端に取り付けられた作業機のキャブへの干渉や、作業機が掴んだ長尺物のキャブへの干渉も前支柱の変形により検知して、建設機械の特定の動作を停止させることが可能になる。なお、「特定の動作」とは、建設機械の動作のうち、少なくとも前支柱をさらに変形させる恐れのある動作のことであり、例えば、油圧によるアタッチメントの動作や、油圧によるブームまたはアームの動作などを例示することができる。
次に、上記構成によれば、変形検知手段は、運転室の前端左右に設けられた前支柱の少なくとも何れか一方の室内側に設けられる。このため、上記特許文献2に記載の技術のように運転室の外側にタッチセンサを設ける構成と比較して、キャブに孔をあけるなど、キャブの強度に影響を与えるような加工は不要になる。
以上により、本発明の動作制限装置によれば、アタッチメントの先端に取り付けられた作業機のキャブへの干渉や、作業機が掴んだ長尺物のキャブへの干渉に対応するとともに、キャブの強度に影響を与えるような加工を伴うことなく取付けを容易に行うことができる。
本発明の建設機械の動作制限装置は、上記動作制限装置において、上記変形検知手段が、上記前支柱の所定の位置に固定される棒状部材を備え、上記棒状部材が上記所定の位置から外れることで上記前支柱が変形したと検知する構成であっても良い。
上記構成によれば、棒状部材の固定強度を適切に設定することにより、作業機や作業機が掴んだ長尺物の接触により前支柱が変形した瞬間に棒状部材が所定の位置から外れるようにすることができる。このため、前支柱が変形した瞬間に建設機械の上記特定の動作を停止させることが可能になる。これにより搭乗者(オペレータ)を確実に保護することができる。
本発明の建設機械の動作制限装置は、上記動作制限装置において、上記変形検知手段が、上記前支柱に沿って設置される配線を備え、上記配線が断線することで上記前支柱が変形したと検知する構成であっても良い。
上記構成によれば、配線の強度を適切に設定することにより、前支柱が変形した瞬間に配線が断線するようにすることができる。このため、前支柱が変形した瞬間に建設機械の上記特定の動作を停止させるトリガを発し、搭乗者を確実に保護することができる。なお、このような効果は、変形検知手段を下記(1)あるいは(2)のように構成することによっても得ることができる。
(1)変形検知手段が、上記前支柱の歪み量を検知する歪み検知手段を備え、上記歪み検知手段が所定量以上の歪み量を検知した場合に上記前支柱が変形したと検知する構成。
(2)変形検知手段が、上記前支柱の変形が無い場合に上記棒状部材の一端側を支持し、上記前支柱の変形があった場合に上記棒状部材の上記一端側の支持を外す支持部材を備えた構成。
本発明の建設機械の動作制限装置は、上記動作制限装置において、上記停止手段が、上記建設機械の操作パイロット圧を遮断する油路遮断手段であることが好ましい。
上記構成によれば、前支柱の変形があった場合に、建設機械の操作パイロット圧を遮断することができる。これにより搭乗者を確実に保護することができる。
本発明の建設機械の動作制限装置によれば、アタッチメントの先端に取り付けられた作業機のキャブへの干渉や、作業機が掴んだ長尺物のキャブへの干渉に対応するとともに、キャブの強度に影響を与えるような加工を伴うことなく取付けを容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施の一形態に係る、建設機械の運転室の前端右側に設けられた前支柱の室内側に設けられた動作制限装置の状態を示す外観図であり、(a)は、前支柱に対する作業機の干渉がない場合の動作制限装置の状態を示し、(b)は、前支柱に対する作業機の干渉がある場合の動作制限装置の状態を示す。 図1の(a)に示す動作制限装置の拡大図である。 図1の(a)に示す動作制限装置を搭載した建設機械について、前支柱に対して作業機が干渉した状態を示す外観図である。 上記動作制限装置に係る電気回路および油圧回路の回路図である。 上記動作制限装置の配置方法に係る変形例や、上記動作制限装置が備える変形検知手段の様々な構成例を説明するための図であり、(a)は、上記動作制限装置の設置方法に係る変形例を示し、(b)は、上記変形検知手段の別の構成例を示し、(c)は、上記変形検知手段のさらに別の構成例を示し、(d)は、上記変形検知手段のさらに別の構成例を示す。
本発明の実施の形態について図1〜図5に基づいて説明すれば、次の通りである。以下、説明の便宜上、特定の項目にて説明した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付記し、その説明を省略する場合がある。
〔動作制限装置1,油圧ショベル20について〕
図1は、本発明の実施の一形態に係る、建設機械のキャブ(運転室)21の前端右側に設けられた前支柱APの室内側に設けられた動作制限装置1の状態を示す外観図である。図1の(a)は、前支柱APに対する作業機の干渉がない場合の動作制限装置1の状態を示す。一方、図1の(b)は、前支柱APに対する作業機ATの干渉がある場合の動作制限装置1の状態を示す。作業機ATとしては、例えば、アッタッチメントの先端に取付けられるバケット、把持装置または破砕装置などを例示することができる。
次に、図2は、図1の(a)に示す動作制限装置1の拡大図である。図3は、図1の(a)に示す動作制限装置1を搭載した油圧ショベル(建設機械)20について、前支柱APに対して作業機が干渉した状態を示す外観図である。なお、本発明の実施の一形態に係る動作制限装置の適用が可能な建設機械は油圧ショベル20のような形態に限定されない。つまり、動作制限装置の適用が可能な建設機械は、油圧で動作する建設機械であればどのような機械仕様の建設機械であっても適用可能である。
次に、動作制限装置1は、油圧ショベル20の特定の動作を制限する装置であり、作業機または作業機が掴んだ長尺物の搭乗者との干渉を防止するために設置されるものである。ここで、「特定の動作」とは、油圧ショベル20の動作のうち、作業機または、作業機が掴んだ長尺物の接触による前支柱APの変形があった場合に、少なくとも前支柱APをさらに変形させる恐れのある動作のことである。また、特定の動作の具体例としては、油圧によるアタッチメントの動作や、油圧によるブームまたはアームの動作などを例示することができる。
図2に示すように、動作制限装置1は、ストライカー(棒状部材,変形検知手段)4、ストライカー受け(支持部材,変形検知手段)5、およびリミットスイッチ(停止指示手段)6を備える。
(ストライカー4)
図1の(a)に示すように、ストライカー4は、細長い棒状の部材であり、キャブ21の前支柱APの所定位置に設置されている。より具体的には、ストライカー4は、キャブ21の前支柱APの運転席から見て右側の柱に沿って設置されている。このため、図1の(b)に示すように、前支柱AP(運転席から見て右側の柱)にアタッチメントATが衝突して前支柱APが変形し、前支柱APの一部がキャブ21の内部に向けてせり出すと、前支柱APのせり出した部分がストライカー4に接触する。これにより、ストライカー4は外力を受ける。なお、ストライカー4の設置位置は、前支柱APの運転席から見て右側の柱に限定されない。例えば、ストライカー4は、前支柱APの運転席から見て左側の柱に沿って設置しても良い。なお、ストライカー4の構成材料は、しなやかで弾力性の高い素材のものを使用して折損を防ぐことが好ましい。
(ストライカー受け5)
次に、ストライカー受け5は、ストライカー4の上側の先端側(一端側)を支持する支持部材であり、本実施形態では、前支柱APの運転席から見て右側の柱の上側に設置されている。ストライカー4は、ストライカー受け5によって支持されることにより簡易的に固定されている。このため、上述したように前支柱APのせり出した部分がストライカー4に接触して、ストライカー4が外力を受けると、ストライカー4は、ストライカー受け5から容易に外れるようになっている。
ストライカー受け5に対するストライカー4の支持強度は、上記のような前支柱APのせり出した部分の接触が無い限り、ストライカー4の先端側を支持する状態が保持されるように適切に設定する。
例えば、油圧ショベル20自体の作業や走行によって受ける衝撃や振動(前支柱APが変形しない程度の衝撃や振動)では、ストライカー4の先端側がストライカー受け5から外れないようにする。これは、誤動作で油圧ショベル20の上記の特定の動作が停止されてしまうことを抑制するためである。
また、ストライカー受け5に対するストライカー4の支持強度は、上記のように前支柱APのせり出した部分が接触した場合に、ストライカー4の先端側の支持が容易に外れるように適切に設定する。これにより、前支柱APの変形を瞬時に検知することが可能になる。
以上のように、本実施形態では、ストライカー4およびストライカー受け5の組合せを用いて前支柱APの変形を瞬時に検知するようにしている。
(リミットスイッチ6)
次に、図2に示すようにストライカー4の下側の下端側(他端側)は、リミットスイッチ6に接続されている。このため、リミットスイッチ6は、上述したようにストライカー4が固定位置から外れると容易に作動するようになっている。リミットスイッチ6の作動時には電気信号が出力されるようになっており、この電気信号は、後述するように油圧ショベル20の上記の特定の動作を停止させるトリガ(以下、「停止指示」という)の役割を果たす。なお、リミットスイッチ6は、ストライカー4の径方向に対する変位に関し、全方向からの入力を受付けるタイプのものが好ましい。これにより、ストライカー4が径方向のどの方向に変位してもリミットスイッチ6が作動するようにすることができる。
次に、図4は、動作制限装置1に係る電気回路2および油圧回路〔パイロットカットバルブ(停止手段,油路遮断手段)3〕の回路図である。同図の電気回路2に示すように、上述したリミットスイッチ6は、リレー7を介してソレノイド8に電気的に接続されている。なお、リレー7は、パイロットカット制限用のリレーである。また、パイロットカットバルブ3は、パイロットカット制限用のソレノイドバルブである。さらに、ソレノイド8は、パイロットカットバルブ3が備えるソレノイドである。
リミットスイッチ6が作動し、上述した停止指示に係る電気信号が出力されると、ソレノイド8が励磁される。なお、電気回路2は、その他、解除スイッチ9および予備電源10を備えているが、本発明の本質とは関係がないため、これらの構成の説明は省略する。また、解除スイッチ9は、パイロットカット制限用の解除スイッチである。
また、同図の油圧回路に示すように、パイロットカットバルブ3のポートTは、作動油タンク(不図示)へ接続され、ポートPは、ポンプ(不図示)に接続され、ポートAは、パイロットバルブ(不図示)に接続されている。ソレノイド8が励磁されると、パイロットカットバルブ3によりパイロットバルブのパイロット圧が遮断され、コントロールバルブ(不図示)のスプールが中立位置に復帰して、全ての油圧による動作がロックされる。これにより、上述した油圧ショベル20の特定の動作が停止される。一方、リミットスイッチが作動していない場合は、ソレノイド8は非励磁の状態になり、パイロットカットバルブ3によりパイロットバルブのパイロット圧が開放され、コントロールバルブのスプールが中立位置から変位して、油圧ショベル20の各部の油圧による動作が実現される。
(動作制限装置1の効果)
上述した動作制限装置1では、ストライカー4およびストライカー受け5の組合せにより前支柱APの変形が瞬時に検知される。このため、アタッチメントの先端に取り付けられた作業機のキャブ21への干渉や、作業機が掴んだ長尺物のキャブ21への干渉も前支柱APの変形により検知することができる。
次に、リミットスイッチ6は、前支柱APの変形が検知された場合、油圧ショベル20の上記の特定の動作を停止させる指示を出力する。このため、搭乗者による自発的な停止操作があるか、前支柱APの変形が検知されない限り上記の特定の動作が停止されることはないため、作業範囲を最大限確保することができる。
次に、動作制限装置1(ストライカー4およびストライカー受け5の組合せ)は、油圧ショベル20におけるキャブ21の前支柱APの室内側に設置される。このため、上記特許文献2に記載の技術のようにキャブの外側にタッチセンサを設ける構成と比較して、キャブに孔をあけるなどのキャブの強度に影響を与えるような加工は不要になる。また、キャブに対して外部から何らかの接触(例えば、跳ねた石が衝突した場合のように安全上問題のない接触)があっても、搭乗者による自発的な停止操作があるか、前支柱APの変形が検知されない限り油圧ショベル20の上記の特定の動作が停止されることはないため、搭乗者の想定外の機械停止が生じてしまうことはない。
また、動作制限装置1によれば、前支柱APの変形が検知された場合に、油圧ショベル20の上記の特定の動作を停止させることが可能になる。このため、搭乗者を確実に保護することができる。
以上により、動作制限装置1によれば、アタッチメントの先端に取り付けられた作業機のキャブ21への干渉や、作業機が掴んだ長尺物のキャブ21への干渉に対応するとともに、キャブ21の強度に影響を与えるような加工を伴うことなく設置を容易に行うことができる。また、動作制限装置1は、以上のようにストライカー4、ストライカー受け5、およびリミットスイッチ6からなる簡単な構成であるためどのような機械仕様の油圧ショベルに対しても簡単に後付けすることができる。
なお、上述した動作制限装置1をキャブ21の内部に設置する理由は以下のとおりである。
(1)日々の点検が容易である。
(2)飛散物(例えば、石など)による誤動作を防止することができる。
(3)動作制限装置1を雨と埃から保護することができる。
(4)ハーネスの取り回しが容易である。
(5)キャブ前面ガードの有無に関わらず動作制限装置1の取り付けが可能である。また、動作制限装置1の取り付け位置に悩まなくても良い。
(6)油圧ショベルの機械仕様に関わらず取り付けが可能である。
(7)油圧ショベル(キャブ)の外観を損ねない。
〔動作制限装置の配置方法の変形例〕
次に、図5の(a)に基づき、上述した動作制限装置1の配置方法の変形例について説明する。
上述した形態では、キャブ21の内部に設置する動作制限装置の台数は1台であったが、本変形例では、2台の動作制限装置1L,1Rをキャブ21の内部に設置している。このように、キャブ21の内部に設置する動作制限装置の台数は複数であっても良い。
動作制限装置1Lは、図5の(a)に示すように、運転席から見て左側の柱に沿って設置している。一方、動作制限装置1Rは、運転席から見て右側の柱に沿って設置している。
以上のように2台の動作制限装置1L,1Rをキャブ21の内部に設置すれば、前支柱APの運転席から見て右側の柱および左側の柱の両方の変形を検知することが可能になるため、搭乗者に対する安全性が向上する。例えば、回転フォークが掴んだ長尺物の回転からも搭乗者を保護できる。
〔変形検知手段の別の構成例(その1)〕
図5の(b)は、変形検知手段の別の構成例を示す図である。本例では、変形検知手段として、上述したストライカー4およびストライカー受け5の組合せに替えて、配線(変形検知手段)1Wを用いる。
本例では、前支柱APに沿って配線1Wを沿わせている。また、本例では、配線1W、制御部(不図示)およびリミットスイッチ(不図示)の組合せで動作制限装置を構成するものとするが、リミットスイッチの機能は、上述したリミットスイッチ6の機能とほぼ同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
配線1Wの状態は、制御部によって監視されており、制御部は、配線1Wの一部が断線した場合、前支柱APの変形を検知したと判断する。制御部は、前支柱APの変形を検知したと判断した場合、リミットスイッチを作動させる。これにより、例えば、配線1Wの強度を適切に設定することにより、誤動作で油圧ショベルの上記の特定の動作が停止されてしまうことを抑制することができる。
より具体的には、油圧ショベル20自体の作業や走行によって受ける衝撃や振動では、配線1Wが断線しないような強度に設定する。
また、配線1Wの強度を適切に設定することにより、前支柱APが変形した瞬間に配線が断線するようにすることができる。より具体的には、作業機や作業機が掴んだ長尺物の接触により前支柱APが変形したような場合には配線1Wが必ず断線するような強度に設定する。これにより搭乗者を確実に保護することができる。
〔変形検知手段の別の構成例(その2)〕
図5の(c)は、変形検知手段のさらに別の構成例を示す図である。本例では、変形検知手段として、上述したストライカー4およびストライカー受け5の組合せに替えて、歪みゲージ(変形検知手段,歪み検知手段)1Gを用いる。
本例では、複数の歪みゲージ1Gを前支柱APに沿って配置している。また、本例では、歪みゲージ1G、制御部(不図示)およびリミットスイッチ(不図示)の組合せで動作制限装置を構成するものとするが、リミットスイッチの機能は、上述したリミットスイッチ6の機能とほぼ同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
歪みゲージ1Gによる前支柱APの歪み量の検出結果は、制御部に入力され、制御部は、歪みゲージ1Gが所定量以上の歪み量を検知した場合に、前支柱APの変形を検知したと判断する。制御部は、前支柱APの変形を検知したと判断した場合、リミットスイッチを作動させる。これにより、例えば、歪み量に係る所定量の値を適切に設定することにより、誤動作で油圧ショベルの上記の特定の動作が停止されてしまうことを抑制することができる。より具体的には、通常の運転動作や機械操作で発生する程度の歪み量では、リミットスイッチが作動しないように、所定量の値を設定する。
また、歪み量に係る所定量の値を適切に設定することにより、前支柱APが変形した瞬間にリミットスイッチを作動させることができる。より具体的には、作業機や作業機が掴んだ長尺物の接触により前支柱APが変形したときに生じる程度の歪み量が生じた場合には、リミットスイッチが作動するように、所定量の値を設定する。これにより搭乗者を確実に保護することができる。
〔変形検知手段の別の構成例(その3)〕
図5の(d)は、変形検知手段のさらに別の構成例を示す図である。同図に示すように、本例では、変形検知手段として、上述したストライカー4およびストライカー受け5の組合せに替えて、加速度センサ(変形検知手段)1Sを用いている。本例の加速度センサ1Sは、前支柱APの運転席から見て右側の柱の上側に設置している。なお、加速度センサ1Sの設置位置は、これに限定されない。例えば、前支柱APの運転席から見て左側の柱に設置しても良い。
本例では、加速度センサ1S、制御部(不図示)およびリミットスイッチ(不図示)の組合せで動作制限装置を構成するものとするが、リミットスイッチの機能は、上述したリミットスイッチ6の機能とほぼ同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
加速度センサ1Sによる加速度の検知結果は、制御部に入力され、制御部は、所定の閾値を超える加速度を検知した場合に前支柱APの変形を検知したと判断する。この閾値は、前支柱APに対する作業機や作業機が掴んだ長尺物の衝突実験などを行って適切な値を設定すれば良い。より具体的には、通常の運転動作や機械操作で発生する程度の小さい加速度では、リミットスイッチが作動しないような値に閾値を設定する。一方、前支柱APが変形するような強い衝撃を受けたときに生じるような大きな加速度では、リミットスイッチが作動するような値に閾値を設定する。制御部は、前支柱APの変形を検知したと判断した場合、リミットスイッチを作動させる。これにより、油圧ショベル20自体の作業や走行によって受ける衝撃や振動(安全上問題のない衝撃や振動)では、リミットスイッチが作動しないようにできるため、誤動作により、上記の特定の動作が停止してしまうことを抑制することができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、建設機械の動作制限装置、および該動作制限装置を搭載した建設機械に利用することができる。
1,1R,1L 動作制限装置
1S 加速度センサ(変形検知手段)
1W 配線(変形検知手段)
1G 歪みゲージ(変形検知手段,歪み検知手段)
3 パイロットカットバルブ(停止手段,油路遮断手段)
4 ストライカー(棒状部材,変形検知手段)
5 ストライカー受け(支持部材,変形検知手段)
6 リミットスイッチ(停止指示手段)
20 油圧ショベル(建設機械)
21 キャブ(運転室)
AP 前支柱
AT 作業機

Claims (6)

  1. 建設機械の前端部に配置された運転室の前端左右に設けられた前支柱の少なくとも何れか一方の室内側に設けられ、上記前支柱の変形を検知する変形検知手段と、
    上記変形検知手段により上記前支柱の変形が検知された場合に、上記建設機械の動作のうち、少なくとも上記前支柱をさらに変形させる恐れのある特定の動作を停止させる指示を出力する停止指示手段と、
    上記停止指示手段からの停止指示を受けて上記特定の動作を停止させる停止手段と、を備えたことを特徴とする、建設機械の動作制限装置。
  2. 上記変形検知手段は、
    上記前支柱の所定の位置に固定される棒状部材を備え、上記棒状部材が上記所定の位置から外れることで上記前支柱が変形したと検知することを特徴とする、請求項1に記載の動作制限装置。
  3. 上記変形検知手段は、
    上記前支柱に沿って設置される配線を備え、上記配線が断線することで上記前支柱が変形したと検知することを特徴とする、請求項1に記載の動作制限装置。
  4. 上記変形検知手段は、
    上記前支柱の歪み量を検知する歪み検知手段を備え、上記歪み検知手段が所定量以上の歪み量を検知した場合に上記前支柱が変形したと検知することを特徴とする、請求項1に記載の動作制限装置。
  5. 上記変形検知手段は、
    上記前支柱の変形が無い場合に上記棒状部材の一端側を支持し、上記前支柱の変形があった場合に上記棒状部材の上記一端側の支持を外す支持部材を備えたことを特徴とする、請求項2に記載の動作制限装置。
  6. 上記停止手段は、上記建設機械の操作パイロット圧を遮断する油路遮断手段であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の動作制限装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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