JP2016011504A - アンカーボルトの施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
壁面に設けた取付孔にアンカーボルトを確実に固定できるアンカーボルトの施工方法を提供する。
【解決手段】
本発明に係るアンカーボルトは、ロッド4と、ロッド4の雄ねじ3が螺合する雌ねじ6を設けているとともに四個の傾斜面10を形成しているテーパー部材7と、テーパー部材7の傾斜面10に面接触可能な傾斜面形状の内面11を有する四個の当接部12と、当接部12の先端部をつないでいる架橋部13を有する。本発明の施工方法は、ロッド4の先端部を、架橋部13の本体部位13aの挿通孔14に通した状態で、アンカーボルトを取付孔2に差し込み、ロッド4の先端面4aを取付孔2の上面2bに当接させてロッド4を回転させることで、テーパー部材7が取付孔2の開口側へ移動して各当接部12を取付孔2の内周面2a側に移動させて、当接部12を取付孔2の内周面2aに押し付けてアンカーボルトを取付孔2に固定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、岩壁やコンクリート製の床や天井などの壁面に設けた取付孔に差し込んで固定するアンカーボルトの施工方法に関するものである。
本発明にかかるアンカーボルトとしては、例えば特許文献1で示すように、先端側(特許文献1の図面では下側)ほどアンカーボルトの中心軸から離れる傾斜状のテーパ面を左右に形成しているスライダーと、そのスライダーのテーパ面に接する逆テーパ面を内面側に形成している左右二個の抜止め部材と、それらの抜止め部材の下端どうしを連結(接続)している連結底板と、前記スライダーに貫通状に形成している雌ねじに螺合するボルトとを有している。
そのアンカーボルトの施工方法としては、例えば、コンクリート製の床などにドリルなどを用いて穴(取付孔)を空け、その穴へ前記アンカーボルトを差し込んで、前記ボルトの先端面(特許文献1の図面では下端面)を前記連結底板上に設けている突起に当接させ、その状態で前記ボルトを回転させる。それにより、スライダーがねじ作用で上昇して、スライダーのテーパ面が抜止め部材の逆テーパ面を押す。すると、抜止め部材が水平方向(横方向)に拡開して、その抜止め部材の外周面が穴の内周面に面接触状態で押し付けられ、抜止め部材の外周面と穴の内周面との間での摩擦力によって、アンカーボルトが前記穴に固定される。
実開昭49−49363号公報
ところが、前記特許文献1のアンカーボルトの施工方法では、前記ボルトの先端面を前記連結底板の突起に当接した状態で前記ボルトを回転させるために、スライダーのテーパ面を抜止め部材の逆テーパ面に押し付けた際には、その反作用でボルトが下方へ押されて、前記突起を介して前記連結底板が下方へ押される。
それによって連結底板が下向きに撓んで、抜止め部材が下方、かつ、アンカーボルトの中心軸側に引っ張られて歪んでしまう。その結果、抜止め部材の外周面(特に下端側)が穴の内周面から離れ、抜止め部材の外周面と穴の内周面との間での摩擦力が低下して、アンカーボルトが前記穴から抜ける虞がある。
本発明は、かかる課題を解決することを目的として提供されたものであり、壁面に設けた取付孔にアンカーボルトを確実に固定することができるアンカーボルトの施工方法を提供することにある。
本発明は、かかる課題を解決するものであり、壁面1に設けた取付孔2に差し込んで固定するアンカーボルトの施工方法であって、アンカーボルトは、外周面に雄ねじ3を形成しているロッド4と、ロッド4の雄ねじ3が螺合する雌ねじ6を貫通状に設けているとともに基端側に向かうに従って中心軸に近づくように傾斜している複数の傾斜面10を外周面に形成しているテーパー部材7と、テーパー部材7の傾斜面10に面接触可能な傾斜面形状の内面11をそれぞれ有している複数の当接部12と、それらの当接部12の先端部をつないでいる架橋部13とを有するものであり、当接部12および架橋部13をテーパー部材7に外嵌して、ロッド4の先端部を当該ロッド4の先端面4aに臨む架橋部13の本体部位13aに設けている挿通孔14に通すとともにアンカーボルトを取付孔2に差し込んで、ロッド4の先端面4aを取付孔2の奥面2bに当接させ、取付孔2の奥面2bに当接しているロッド4の先端面4aを支点にロッド4を回転させることで、テーパー部材7がねじ作用で取付孔2の開口側へ移動し、それによって各当接部12を取付孔2の内周面2a側に移動させて当接部12を取付孔2の内周面2aに押し付けて、アンカーボルトを取付孔2に固定することを特徴とする。
ここでの壁面1には、トンネルなどの土木構造物や建築物のコンクリート製の天井や側壁や床などの壁面や岩壁の表面などが含まれる。テーパー部材7の傾斜面10や当接部12の内面11は、平面形状が好ましいが、若干湾曲しているものも該当する。ロッド4の先端面4aは、平面形状や円錐面形状や半球面形状などが該当する。ロッド4の先端部には、前記ロッド4の先端面4aからある程度、基端側になる位置までのロッド4の部分が該当する。架橋部13の本体部位13aは、平板形状のものが好ましいが、若干湾曲したものであっても含まれる。ここでは、ロッド4の先端部を架橋部13の本体部位13aの挿通孔14に通してからアンカーボルトを取付孔2に差し込む場合と、アンカーボルトを取付孔2に差し込んでからロッド4の先端部を架橋部13の本体部位13aの挿通孔14に通す場合とが含まれる。ロッド4の回転方向は、テーパー部材7を取付孔2の開口側へ移動させる方向が該当する。
アンカーボルトを取付孔2に差し込んだ際に、架橋部13の弾性復元力で架橋部13や当接部12の外周面15を取付孔2の内周面2aに押し付けるものとすることができる。
ここでは、例えば、当接部12がその自由端側(図1では当接部12の下端側が相当する。)に向かうに従ってロッド4から離れるように構成し、アンカーボルトを取付孔2に差し込んだ際には、当接部12が取付孔2の内周面2aに押されて架橋部13が弾性変形し、その際の弾性復元力で当接部12が取付孔2の内周面2aに押し付けられる場合や、架橋部13の本体部位13aにつないだ接続部位13bを、架橋部13の外方へ斜めに延ばしたのち、長さ方向の中間で架橋部13の内方へ屈曲させて各当接部12の先端部を接続するように構成し、アンカーボルトを取付孔2に差し込んだ際には、前記接続部位13bの中間部(架橋部13の一部)が取付孔2の内周面2aに押されて、当該接続部位13bが弾性変形し、その際の弾性復元力で前記接続部位13bや当接部12が取付孔2の内周面2aに押し付けられる場合などが該当する。
本発明にかかるアンカーボルトの施工方法では、ロッド4の先端部を架橋部13の本体部位13aの挿通孔14に通して、ロッド4の先端面4aを取付孔2の奥面2bに当接させて、当該ロッド4の先端面4aを支点にロッド4を回転させるので、そのロッド4の回転操作の際には、ロッド4の先端面4aが架橋部13の本体部位13aに押し付けられず、ロッド4の押し付けによる架橋部13の撓みを抑えることができる。従って、その架橋部13の撓みによって当接部12がアンカーボルトの中心軸側に引っ張られて歪むことを防止することができ、当接部12の外周面15と取付孔2の内周面2aとの接触を適正に保って、アンカーボルトを取付孔2に確実、かつ、十分な力で固定することができる。
アンカーボルトを取付孔2に差し込んだ際に、架橋部13の弾性復元力で当該架橋部13の一部や当接部12の外周面15が取付孔2の内周面2aに押し付けられると、その架橋部13の一部や当接部12が取付孔2の内周面2aとの摩擦などによって取付孔2に仮固定されることになる。それにより、ロッド4の先端面4aを取付孔2の奥面2bに当接させた状態で、ロッド4をその中心軸まわりに回転させた際に、そのロッド4の回転にテーパー部材7が連れ立って回転しようとしても、前記仮固定されている当接部12の内面11にテーパー部材7の傾斜面10が面当たりして(当接して)テーパー部材7の回転が抑えられる。それによってロッド4を回転させたときには、テーパー部材7は、回転することなく、ねじ作用で取付孔2の開口側へ移動して当接部12を取付孔2の内周面2a側に確実に移動させて、当接部12を取付孔2の内周面2aにしっかりと押し付けることができる。その結果、アンカーボルトを取付孔2に確実に固定することができる。
本発明に係るアンカーボルトの一例を示す縦断面図である。 アンカーボルトの平面図である。 アンカーボルトを取付孔に差し込む際の状態を示す縦断面図である。 アンカーボルトを取付孔に差し込んだ状態を示す縦断面図である。 アンカーボルトを取付孔に固定した状態を示す縦断面図である。
本発明に係るアンカーボルトの施工方法の一実施例を図1ないし図5に基づいて説明する。前記アンカーボルトは、例えばコンクリート製の天井の壁面1に設けた(空けた)取付孔2に差し込んで固定するようになっている(図5参照)。その取付孔2は、図3に示すように、上向きに穿孔することで形成している。
前記アンカーボルトは、図1に示すように、外周面に雄ねじ3を形成している円柱形状のロッド4と、アンカーボルトを前記取付孔2の円柱面形状の内周面2a(図3)に固定するための拡開機構5とを有している。その拡開機構5は、ロッド4の先端(図1では上端)近傍に配置している。前記拡開機構5には、前記ロッド4の雄ねじ3が螺合する(締め込まれる)雌ねじ6を中心軸に沿って貫通状に設けているとともに基端側(図1では下端側)に向かうに従って中心軸に近づくように傾斜している四個の平面形状の傾斜面10を外周面に形成しているテーパー部材7と、そのテーパー部材7に外嵌している拡開部材8とを有している。
テーパー部材7の外周面は円柱面形状になっていて、そのテーパー部材7の外周面の前後左右の四箇所に前記傾斜面10を形成している。つまり、それらの傾斜面10は、テーパー部材7の周方向に等間隔で配置している。なお、テーパー部材7の傾斜面10は、テーパー部材7の先端(図1では上端)までは形成していなくてもよい。その場合のテーパー部材7の先端部は直立面形状になっている。
前記拡開部材8は、テーパー部材7の各傾斜面10に面接触可能な傾斜面形状の内面11をそれぞれ有している前後左右の四個の当接部12と、それらの当接部12の先端部(図1では上端部)をつないでいる弾性変形可能な架橋部13とを有している。
各当接部12の内面11は、テーパー部材7の各傾斜面10に面接触している状態(図5の状態)で、アンカーボルトの基端側(図1では下端側)に向かうに従ってアンカーボルト(テーパー部材7)の中心軸に近づくように傾斜している。各当接部12の内面11の傾斜角度は、前記テーパー部材7の各傾斜面10の傾斜角度にほぼ等しくなっている。
前記架橋部13は、ロッド4の先端面4a(テーパー部材7の上面[先端面]7a)に臨ませて配置している薄平板状の本体部位13aと、その本体部位13aの縁から前記各当接部12の先端側へそれぞれ延びていて、各当接部12の先端部をつないでいる四枚の薄平板状の接続部位13bとを有している。前記接続部位13bは、その自由端部(図1では下端部)にかしめや溶接などによって前記当接部12の先端部をつないでいる。
架橋部13の本体部位13aは、図2に示すように、ほぼ正方形状になっていて、その四箇所の頂点部(角部)に前記接続部位13bをそれぞれ連設している。架橋部13の本体部位13aの中央部(中心部)には、ロッド4が挿通可能な円形形状の挿通孔14を形成している。架橋部13の本体部位13aの挿通孔14の径は、ロッド4の外径と等しくてもよいが、ロッド4の挿通を容易にするためにロッド4の外径よりも若干大きくすることが好ましい。
架橋部13の各接続部位13bは、図1に示すように、前記本体部位13aの縁から架橋部13の外方へ斜め下方向に延びたのち、長さ方向の中間で架橋部13の内方へ屈曲して、その自由端部に当接部12の先端部をつないでいる。そして、アンカーボルトを取付孔2内に押し込んだ際には、接続部位13bの中間部が、取付孔2の開口の縁や取付孔2の内周面2aに当接して架橋部13の内方(テーパー部材7側)へ押されて、接続部位13bが弾性変形し、その際の弾性復元力で接続部位13bの中間部や当接部12が取付孔2の内周面2aに押し付けられる(図4参照)。それによって拡開部材8は、取付孔2から容易には抜けない程度に取付孔2の内周面2aに保持(仮固定)される。
各当接部12の外周面15は、取付孔2の内周面2aと同様の円柱面形状に形成しており、それによって各当接部12の外周面15が取付孔2の内周面2aに面接触可能になっている。当接部12の内面11は、当接部12の先端(図1では上端)や基端(図1では下端)までは傾斜状に形成していなくてもよい。その場合の当接部12の内面11の先端部や基端部は直立面形状になっている。
前記ロッド4には、不図示の設備機器や配管などが取り付けられる。ロッド4およびテーパー部材7は、ステンレススチールなどで形成してある。拡開部材8の各当接部12は、アルミニウム合金などで形成してあり、前記架橋部13は、ステンレススチールなどで形成してある。
前記拡開部材8の各当接部12の外周面15の下部(自由端側)には、複数本(本実施例では二本)の溝16を当該当接部12の長さ方向(図1では上下方向)に並べて形成しており、その溝16は、各当接部12の外周面15の周方向へ延びている。
次に、前記アンカーボルトの施工方法の一実施例について説明する。まず、アンカーボルトを取付孔2に固定することに先立って、ロッド4の先端部分に拡開機構5を配置したアンカーボルトの組み立てを行う。すなわち、ロッド4の雄ねじ3を拡開機構5のテーパー部材7の雌ねじ6に締め込んで(螺着して)、ロッド4の先端部をテーパー部材7の上面7aよりも上側に突出させる(図1参照)。
そのロッド4の先端部を拡開部材8の架橋部13の本体部位13aの挿通孔14に通して(挿通して)、テーパー部材7に前記拡開部材8を外嵌することで、アンカーボルトの組み立てが完了する。その組み立て完了の状態でロッド4の先端側が上になる直立姿勢に操作しても、テーパー部材7の上面7aによって架橋部13の本体部位13aが受け止められて、そのテーパー部材7によって架橋部13(拡開部材8)が支持される(図1の状態)。
次いで、作業者が、拡開機構5側(ロッド4の先端側)を上にした姿勢のロッド4を、例えば片手で持って、アンカーボルトを壁面1の取付孔2に差し込む。その際には、図3に示すように、拡開部材8の架橋部13の接続部位13bの中間部が取付孔2の開口の縁に当接するが、そのアンカーボルトを取付孔2内に向けて強制的に押し込むことで、前記接続部位13bが弾性変形して拡開機構5が取付孔2内に入り込む。
そして、ロッド4の先端面4aが取付孔2の上面(奥面)2bに当接するまでアンカーボルトを押し込む(図4の状態)。その際には、前記接続部位13bの弾性復元力によって、接続部位13bの中間部や当接部12が取付孔2の内周面2aに押し付けられていて、拡開部材8が摩擦などによって取付孔2の内周面2aに、移動および回転不能に仮固定される。その結果、拡開部材8の上下移動や周方向への回転が抑えられる。
それにより、ロッド4の先端面4aを前述のように取付孔2の上面2bに当接させた状態で、ロッド4をその中心軸まわりに回転させた際に、そのロッド4の回転にテーパー部材7が連れ立って回転しようとしても、前記仮固定されている拡開部材8の当接部12の内面11にテーパー部材7の傾斜面10が面当たりして(当接して)テーパー部材7の回転が抑えられ、テーパー部材7は上下移動のみが許容される。それによってロッド4を所定方向(テーパー部材7が取付孔2の開口側へ移動する方向)へ回転させたときには、テーパー部材7は、回転することなく、ねじ作用で取付孔2の開口側(図4では下側)へ下降(移動)する。
また、前述のように当接部12が取付孔2の内周面2aに押し付けられたときには、その当接部12の溝16の上下の縁が取付孔2の内周面2aに引っ掛かり、それによって前記拡開部材8の接続部位13bによる仮固定と相まって拡開部材8が上下方向へ移動することがより抑えられる。
前記テーパー部材7の下降により、テーパー部材7の各傾斜面10が拡開部材8の各当接部12の内面11に押し当たって、各当接部12を取付孔2の内周面2a側へ移動させて、各当接部12の外周面15を取付孔2の内周面2aにしっかりと押し付ける。その結果、各当接部12の外周面15と取付孔2の内周面2aとの面どうしの摩擦などによって、アンカーボルトを取付孔2に確実に固定することができる。
そのアンカーボルトのロッド4の雄ねじ3に、不図示の設備機器や配管などを固定するためのブラケット18(図5)を装着し、そのブラケット18の下側にナット19(図5)を螺着する。そして、レンチ(スパナ)などの工具でナット19を締め付けて、ブラケット18をアンカーボルトに取り付ける(図5の状態)。
そのナット19を締め付けた際には、ロッド4が下方へ引っ張られ、そのロッド4およびテーパー部材7が更に下降する。それにより、テーパー部材7の各傾斜面10によって各当接部12の内面11が取付孔2の内周面2a側へ更に押され、各当接部12の外周面15が取付孔2の内周面2aに強く押し付けられて、アンカーボルトが取付孔2によりしっかりと固定される。なお、ブラケット18を省略して座金(不図示)をナット19の上側に装着してもよい。
その取付孔2に固定されたアンカーボルトのロッド4が、前記設備機器などの重量によって下方に引っ張られても、それに伴ってテーパー部材7の各傾斜面10が各当接部12の内面11を強く押すので、各当接部12の外周面15が取付孔2の内周面2aに強く押し付けられる。それによって、アンカーボルトが取付孔2から抜け出ることを確実に防止することができる。
このように、アンカーボルトを挿通孔14に固定する際には、ロッド4の先端面4aを支点に当該ロッド4を回転させてテーパー部材7を下降させるが、例えば、架橋部13の本体部位13aに前記挿通孔14を設けていない場合には、前記ロッド4の先端面4aが架橋部13の本体部位13aに当接する。その状態でロッド4を回転させると、前記テーパー部材7の下降の反作用でロッド4が押し上げられ、そのロッド4によって拡開部材8の架橋部13の本体部位13aが上向きに撓み、それに伴って当接部12がアンカーボルトの中心軸側に引っ張られて歪んでしまう。
その結果、当接部12の外周面15と取付孔2の内周面2aとの接触が不十分になり、当接部12の外周面15と取付孔2の内周面2aとの間の摩擦力が低下してアンカーボルトが前記取付孔2から抜ける虞がある。
それに対して、本発明では、ロッド4の先端部(先端面4a)を拡開部材8の架橋部13の本体部位13aの挿通孔14を通して取付孔2の上面2bに当接させているので、そのロッド4の回転操作の際に、当該ロッド4が架橋部13の本体部位13aに押し付けられず、ロッド4の押し付けによる架橋部13の撓みを抑えることができる。従って、その架橋部13の撓みによって当接部12がアンカーボルトの中心軸側に引っ張られて歪むことを防止することができる。
それにより、当接部12の外周面15と取付孔2の内周面2aとの接触を十分に保って、当接部12の外周面15と取付孔2の内周面2aとの間の摩擦力を適正に保持してアンカーボルトを取付孔2に確実、かつ、十分な力で固定することができる。
また、アンカーボルトを拡開機構5側(ロッド4の先端側)を上にした姿勢にしたときには、テーパー部材7の上面7aで架橋部13の本体部位13aを支持できるので、アンカーボルトのロッド4を片手で持って取付孔2に差し込むことができる。
なお、拡開機構5は、ロッド4の先端部分のみならずロッド4の長さ方向の中間にも、一個または複数個配置してもよい。その場合、各拡開機構5は、そのテーパー部材7、拡開部材8の各当接部12および架橋部13(本体部位13aおよび接続部位13b)をそれぞれ同一形状に形成することができるため、その分だけアンカーボルトの部品の種類が増えることを抑えることができる。
1 壁面
2 取付孔
2a 取付孔の内周面
2b 取付孔の上面(奥面)
3 ロッドの雄ねじ
4 ロッド
4a ロッドの先端面
6 テーパー部材の雌ねじ
7 テーパー部材
10 テーパー部材の傾斜面
11 拡開部材の当接部の内面
12 当接部
13 拡開部材の架橋部
13a 本体部位
13b 接続部位
14 挿通孔
15 当接部の外周面

Claims (2)

  1. 壁面(1)に設けた取付孔(2)に差し込んで固定するアンカーボルトの施工方法であって、
    前記アンカーボルトは、外周面に雄ねじ(3)を形成しているロッド(4)と、そのロッド(4)の雄ねじ(3)が螺合する雌ねじ(6)を貫通状に設けているとともに基端側に向かうに従って中心軸に近づくように傾斜している複数の傾斜面(10)を外周面に形成しているテーパー部材(7)と、そのテーパー部材(7)の傾斜面(10)に面接触可能な傾斜面形状の内面(11)をそれぞれ有している複数の当接部(12)と、それらの当接部(12)の先端部をつないでいる架橋部(13)とを有するものであり、
    前記当接部(12)および前記架橋部(13)を前記テーパー部材(7)に外嵌して、前記ロッド(4)の先端部をそのロッド(4)の先端面(4a)に臨む前記架橋部(13)の本体部位(13a)に設けている挿通孔(14)に通すとともに前記アンカーボルトを前記取付孔(2)に差し込んで、前記ロッド(4)の先端面(4a)を前記取付孔(2)の奥面(2b)に当接させ、
    その取付孔(2)の奥面(2b)に当接している前記ロッド(4)の先端面(4a)を支点に当該ロッド(4)を回転させることで、前記テーパー部材(7)がねじ作用で前記取付孔(2)の開口側へ移動し、それによって各当接部(12)を前記取付孔(2)の内周面(2a)側に移動させて当該当接部(12)を前記取付孔(2)の内周面(2a)に押し付けて、前記アンカーボルトを前記取付孔(2)に固定することを特徴とするアンカーボルトの施工方法。
  2. 前記アンカーボルトを前記取付孔(2)に差し込んだ際には、前記架橋部(13)の弾性復元力で当該架橋部(13)や前記当接部(12)の外周面(15)を前記取付孔(2)の内周面(2a)に押し付けることを特徴とする請求項1記載のアンカーボルトの施工方法。

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