JP2016007866A - 手動推進車両 - Google Patents

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荒瀬 浩之
Hiroyuki Arase
浩之 荒瀬
田中 秀幸
Hideyuki Tanaka
秀幸 田中
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Abstract

【課題】操作性の高い手動推進車両を提供する。【解決手段】手動推進車両は、ハンドルバーを有するハンドル部と、ハンドルバーに前方又は後方への荷重が加わったことを検出する検出部と、ハンドルバーに加わる下方へ荷重を検出部が検出可能なハンドルバーへの荷重に相当する荷重に変換する荷重方向変換部と、検出部の検出結果に基づいてハンドルバーに対する下方への荷重を判定する判定部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、手動推進車両(歩行補助車、ベビーカー、台車、車椅子など)に関する。
近年、手動推進車両(特に、足腰の弱った高齢者や歩行に不安を抱える人の外出をサポートするための歩行補助車)に人力補助機能(いわゆる電動アシスト機能)を搭載することが検討されている。
人的補助機能としてモータ出力によって駆動輪を回転駆動する場合には、手動推進車両の進行方向に関する使用者の意図を正確に把握する必要がある。手動推進車両の進行方向に関する使用者の意図は、手動推進車両に設けられたハンドルを介して検出され、具体的には、使用者のハンドル操作によるハンドルの歪みに基づいて検出される。
ところでハンドルの歪みは手動推進車両を所定の進行方向に移動させる場合のみに生じるものではない。例えば、使用者が高齢者の場合には歩行に疲れ、ハンドルに凭れかかって休憩をとることが考えられ、その場合にもハンドルに歪みが生ずる。このような場合に、走行時におけるモータ制御と同様のモータ制御を実行すると、使用者の意図とは異なるモータ制御がなされ危険である。
特許文献1の搬送車は、操作ハンドルに加えられた上下方向の外力を検出するセンサを有し、当該センサの検出値に基づいて車輪の接地状態を判断することが記載されている。
特開2003−320936号公報
手動推進車両においてもハンドルに加えられた上下方向の外力を検出するセンサを設けることで、ハンドルに凭れかかって休憩しているという使用者の意図を把握することが可能である。しかしながら、所定の進行方向に対するハンドルの歪みを検出するセンサとは別に凭れかかりによるハンドルの歪みを検出する新たなセンサを設けることになり、センサ数が増える。
本発明は、上記課題に鑑み、センサ数を増やすことなく、使用者の意図を正確に把握可能な手動推進車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る手動推進車両は、ハンドルバーを有するハンドル部と、前記ハンドル部に剛結合されて前記ハンドルバーに前方への荷重が加わったことを検出する第1の検出部と、前記ハンドル部に剛結合されて前記ハンドルバーに後方への荷重が加わったことを検出する第2の検出部と、前記ハンドルバーに加わる下方への荷重を、第1の検出部及び第2の検出部が検出可能な前記ハンドルバーへの荷重に相当する荷重に変換する荷重方向変換部と、第1の検出部及び第2の検出部の検出結果に基づいて前記ハンドルバーに対する下方への荷重を判定する判定部と、を備えることを特徴としている。
上記構成の手動推進車両において、前記荷重方向変換部は、第1の検出部及び第2の検出部の夫々と剛結合され、且つ、車体部に固定される第1の保持部及び第2の保持部を備え、前記ハンドルバーに下方への荷重が加わった場合に、第1の保持部及び第2の保持部と第1の検出部及び第2の検出部との間には、第1の検出部及び第2の検出部が検出可能な方向とは逆方向への荷重が加わり、前記ハンドル部と第1の検出部及び第2の検出部との間には前記逆方向への荷重に抗する荷重が加わることにより、前記ハンドルバーに加わる下方への荷重が、第1の検出部及び第2の検出部が検出可能な前記ハンドルバーへの荷重に相当する荷重に変換されることが望ましい。
上記構成の手動推進車両において、前記判定部は、第1の検出部及び第2の検出部のいずれかの検出出力を取得してから所定時間経過後における第1の検出部及び第2の検出部の検出状態に基づいて、前記ハンドルバーに対して下方への荷重が加えられているか否かを判定することが望ましい。
上記構成の手動推進車両において、第1の検出部及び第2の検出部は、その下部が上部に比べて前記ハンドルバーに近い位置となるように第1の保持部及び第2の保持部及び前記ハンドル部に対して剛結合されることが望ましい。
上記構成の手動推進車両において、第1の検出部は前記ハンドル部の右部及び左部に夫々剛結合される2個の検出部を含み、第2の検出部は前記ハンドル部の右部及び左部に夫々剛結合される2個の検出部を含み、第1の保持部は第1の検出部に含まれる前記2個の検出部と夫々剛結合される2個の保持部を含み、第2の保持部は第2の検出部に含まれる前記2個の検出部と夫々剛結合される2個の保持部を含むことが望ましい。
本発明によれば、センサ数を増やすことなく、使用者の意図を正確に把握することができる。
歩行補助車の正面図 歩行補助車の背面図 歩行補助車の左側面図 歩行補助車の右側面図 歩行補助車の平面図 歩行補助車の底面図 ハンドル部の正面図 ハンドル部の背面図 ハンドル部の左側面図 ハンドル部の右側面図 ハンドル部の平面図 ハンドル部の底面図 ハンドル部の斜視図 歩行補助車の機能ブロック図 車輪部及び車輪駆動機構部の一構成例を示す模式平面図 車輪駆動機構部の一構成例を示す機能ブロック図 第1実施形態のハンドル部を示す平面図 第1実施形態のハンドル部を示す左側面図 ハンドルバーの操作状態、センサ検出状態、及び、モータ駆動状態の相関を示す第1図 ハンドルバーの操作状態、センサ検出状態、及び、モータ駆動状態の相関を示す第2図 第2実施形態のハンドル部を示す左側面図 第3実施形態のハンドル部を示す平面図 ハンドルバーの操作状態、センサ検出状態、及び、モータ駆動状態の相関を示す第3図
<第1実施形態>
図1A〜図1Fは、それぞれ、歩行補助車の全体像を示す外観図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図、及び、底面図)であり、図2A〜図2Gは、それぞれ、歩行補助車のハンドル部を拡大して示す外観図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図、底面図、及び、斜視図(背面、平面、及び、右側面を表す図))である。また、図3は、歩行補助車の機能ブロック図である。以下では、各図を適宜参照しながら、第1実施形態の歩行補助車について詳細な説明を行う。
歩行補助車1は、使用者(主に足腰の衰えた高齢者)の歩行を補助すると共に、荷物運搬用のカゴや休憩用の椅子としても利用される手動推進車両(いわゆるシルバーカー)であり、車体部10と、ハンドル部20と、車輪部30と、荷物室部40と、背もたれ部50と、ユーザインタフェイス部60と、センサ部70と、制御部80と、電動機構部90と、電源部100と、を有する。
車体部10は、歩行補助車1のシャーシ(枠組み)であり、先に挙げた構成要素20〜100が取り付けられている。なお、車体部10を形成するフレームの素材としては、ステンレス鋼やアルミニウム合金などを用いることができる。
ハンドル部20は、使用者が歩行時に把持するための部材であり、車体部10の支柱部材11と連結されている。使用者は、ハンドルバー21の両端部を両手で握って人力を加えることにより、歩行補助車1を前進、後退、制動、及び、左右旋回させることができる。なお、ハンドル部20には、ハンドルバー21のほかにも、使用者の意思を電動アシストに反映させるための機構部が組み込まれているが、これについては後ほど詳細に説明する。
車輪部30は、使用者の歩行に合わせて回転することにより、車体部10を地面に沿って移動させるための輪状部材である。図4は、車輪部30及び車輪駆動機構部91の一構成例を示す模式平面図である。図4で示したように、車輪部30は、人力(または補助動力)によって車軸中心で回転される駆動輪31(左駆動輪31Lと右駆動輪31R)と、方向転換用の従動輪32(左従動輪32Lと右従動輪32R)を備えた四輪構造とされている。なお、左右駆動輪31L及び31Rは、各々に対応した車輪駆動機構部91L及び91Rによって、各々の回転方向や回転速度が独立に駆動制御される。以下の説明において、駆動輪を後輪、従動輪を前輪と称することもある。
荷物室部40は、その内部に荷物を収納することのできる箱状部材である。荷物室部40の上部蓋にはクッション部材が貼り付けられており、使用者が着座時に腰を下ろすための着座面として機能する。
背もたれ部50は、使用者が着座時に背を預けるための板状部材である。なお、第1実施形態では、比較的幅広に設計された車体部10や支柱部材11が背もたれ部50として流用されている。
ユーザインタフェイス部60は、使用者と制御部80との間で情報のやり取りを行うための手段であり、例えば、手動操作部61(電動アシスト機能のオン/オフ切替ボタンなど)や報知部62(スピーカ、発光ダイオード、液晶表示パネルなど)を含む。なお、ユーザインタフェイス部60は、使用者が操作しやすい位置(例えば、使用者の目線の高さに近いハンドル部20)に設けることが望ましい。
センサ部70は、歩行補助車1の周囲状況や使用状況、ないしは、使用者の歩行姿勢などを監視する手段であり、第1実施形態では、ハンドルバー21の操作状態(使用状態)を検出するハンドルセンサ71を含む。ハンドルセンサ71の構成や動作については後ほど詳述する。
制御部80は、ユーザインタフェイス部60、センサ部70、及び、電動機構部90を統括的に制御する論理回路(マイコンなど)である。特に、制御部80は、ハンドルセンサ71の出力に応じて車輪駆動機構部91の各種パラメータ(モータの回転方向、回転速度、及び、回転トルクの各目標値など)を設定することにより、使用者の意思に応じた人力補助を実現するための機能ブロックとして、処理部81と車輪駆動制御部82を含む。処理部81は、ハンドルセンサ71の出力に応じて左右駆動輪31L及び31Rの駆動目標値を決定する。車輪駆動制御部82は、上記の駆動目標値に応じて左右駆動輪31L及び31Rの回転方向と回転速度、及び、回転トルクを各々個別に制御する。なお、制御部80の諸機能については、後ほど具体例を挙げて説明する。
電動機構部90は、制御部80からの指示に応じて歩行補助車1の各部を電動で駆動する手段であり、第1実施形態では、制御部80からの指示に応じて車輪部30を電動駆動する車輪駆動機構部91を含む。特に、第1実施形態では、左右駆動輪31L及び31Rを各々独立に制御すべく、左右の車輪駆動機構部91L及び91Rが個別に設けられている(先出の図4を参照)。
電源部100は、ユーザインタフェイス部60、センサ部70、制御部80、及び、電動機構部90に電力供給を行う手段である。なお、電源部100としては、車体部10に着脱可能な二次電池(リチウムイオン電池やニッケル水素電池など)を用いればよい。
図5は、車輪駆動機構部91L及び91Rの一構成例を示す機能ブロック図である。車輪駆動機構部91L及び91Rは、それぞれ、モータ911L及び911Rと、モータドライバ912L及び912Rと、電流センサ913L及び913Rと、回転角センサ914L及び914Rと、を含む。
モータ911L及び911Rは、それぞれ、左駆動輪31L及び右駆動輪31Rを独立に回転駆動させる。モータドライバ912L及び912Rは、それぞれ、制御部80からの制御信号に応じてモータ911L及び911Rの駆動電流を生成するインバータ回路である。電流センサ913L及び913Rは、それぞれ、モータ911L及び911Rに流れる駆動電流を検出する。回転角センサ914L及び914Rは、それぞれ、モータ911L及び911Rの回転角を検出する。車輪駆動制御部82は、電流センサ913L及び913Rと回転角センサ914L及び914Rの各出力に応じて、モータ911L及び911Rの回転方向や回転速度を目標値と一致させるように、モータドライバ912L及び912Rのフィードバック制御を行う。
図6及び図7は、それぞれ、本実施形態に係るハンドル部20を示す平面図並びに左側面図(ハンドル部20の外装部材(図1A〜図1Fや図2A〜図2Gを適宜参照)を取り外した状態)である。両図に示すように、第1実施形態のハンドル部20は、ハンドルバー21と、接続部22と、2個のセンサ取付部23(図中の符号23F及び23R)と、4個のハンドルホルダー24(図中の符号24a〜24d)と、板部材25とを含む。
ハンドルバー21は、使用者が両手で把持するための棒状部材であり、その長手方向両端部には、使用者が両手で把持しやすいように左把持部21Lと右把持部21Rが各々備えられている。
接続部22はハンドルバー21とセンサ取付部23とを接続する部材である。平面視において接続部22の中心点とハンドルバー21の中心点とは略一致し、且つ、接続部22の中心点を通る前後方向の水平線L1と、ハンドルバー21の中心点を通る左右方向の水平線L2が直交するように設けられる。
センサ取付部23は、接続部22の前端に設けられる第1のセンサ取付部23Fと、接続部22の後端に設けられる第2のセンサ取付部23Rを有する。各センサ取付部23F及び23Rの左右方向の長さは、接続部22の左右方向の長さよりも長くなるように設定され、各センサ取付部23F及び23Rの左右両端部には前後方向に貫通する雌螺錠が形成される。なお、本実施形態においてハンドルバー21、接続部22及びセンサ取付部23はアルミニウム鋼等の金属材料により一体形成されるが、各部を別部材として形成し、夫々を剛結合したものであってもよい。
ハンドルホルダー24は第1のホルダ24a〜第4のホルダ24dを有する。各ハンドルホルダー24a〜24dは、板部材25を介して支柱部材11に固定される。なお、第1のホルダ24a〜第4のホルダ24dの夫々と板部材25との間には組み付け歪みの緩衝材として弾性部材を配することとしてもよい。
第1のホルダー24aは第1のセンサ取付部23Fの右部に所定の間隔D1をあけて配される。第2のホルダー24bは第1のセンサ取付部23Fの左部に所定の間隔D1をあけて配される。第3のホルダー24cは第2のセンサ取付部23Rの右部に所定の間隔D1をあけて配される。第4のホルダー24dは第2のセンサ取付部23Rの左部に所定の間隔D1をあけて配される。各ホルダー24a〜24dのセンサ取付部23側の端部には前後方向に貫通する雌螺錠が形成される。
センサ取付部23及びハンドルホルダー24にはハンドルセンサ71が剛結合される。ハンドルセンサ71は第1のセンサ711、第2のセンサ712、第3のセンサ713、及び、第4のセンサ714を含む。各ハンドルセンサ711〜714は左右両端部に非貫通の雌螺錠が形成される。センサ取付部23及びハンドルホルダー24の夫々に螺入され貫通したボルトが、ハンドルセンサ71の各雌螺錠に螺入されることにより、センサ取付部23及びハンドルホルダー24と、ハンドルセンサ71とが剛結合される。ハンドルセンサ71は上下方向の長さが、前後方向の厚みの長さよりも長く設計されており、前後方向への歪みは許容されるのに対して、上下方向への歪みは許容されにくい。
ハンドルホルダー24とハンドルセンサ71とが剛結合される位置は、ハンドルホルダー24と板部材25とが連結される位置よりも、ハンドルバー21から近い位置に設定される。
以上の構成により、後述するように、ハンドルバー21に対して下方への荷重が加えられたことを、第1のセンサ711〜第4のセンサ714を用いて判定することができる。
第1のセンサ711〜第4のセンサ714について詳説する。第1のセンサ711はハンドルバー21の右前方に設けられ、上述したように、第1のセンサ取付部23Fの右端部及び第1のホルダ24aと剛結合される。第1のセンサ711は、ハンドルバー21の右部分の前方向への荷重に起因して第1のセンサ711に生じる前方向への歪みを検出する。
第2のセンサ712はハンドルバー21の左前方に設けられ、上述したように、第1のセンサ取付部23Fの左端部及び第2のホルダ24bと剛結合される。第2のセンサ712は、ハンドルバー21の左部分の前方向への荷重に起因して第2のセンサ712に生じる前方向への歪みを検出する。
第3のセンサ713はハンドルバー21の右後方に設けられ、上述したように、第2のセンサ取付部23Rの右端部及び第3のホルダ24cと剛結合される。第3のセンサ713は、ハンドルバー21の右部分の後方向への荷重に起因して第3のセンサ713に生じる後方向への歪みを検出する。
第4のセンサ714はハンドルバー21の左後方に設けられ、上述したように、第2のセンサ取付部23Rの左端部及び第4のホルダ24dと剛結合される。第4のセンサ714は、ハンドルバー21の左部分の後方向への荷重に起因して第4のセンサ714に生じる後方向への歪みを検出する。
図8及び図9は、本実施形態に係るハンドルバーの操作状態、センサ検出状態、及び、モータ駆動状態の相関図である。図8は、紙面の上側から順に、(A)静止時、(B)前進時、(C)後退時、(D)右旋回時、及び、(E)左旋回時の様子が示されている。図9は、紙面の上側から順に、(F)左部凭れ時、(G)右部凭れ時、及び、(H)両部凭れ時の様子が示されている。
歩行補助車1の静止時(A)において第1のセンサ711〜第4のセンサ714はハンドルバー21に対する荷重に基づく歪みを検出しない(第1のセンサ711〜第4のセンサ714は非検出状態「×」である)。このとき、制御部80は、歩行補助車1が減速または停止するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。なお、第1のセンサ711〜第4のセンサ714は、歩行補助車1の静止時(A)においても、センサ取付部23及びハンドルホルダー24との剛結合に起因して僅かな歪みが生じうるが、このような僅かな歪みについては、当接判定(歪みを検出するか否か)に用いる閾値を適宜設定することにより検出しないこととすればよい。
歩行補助車1の前進時(B)において、ハンドルバー21が使用者によって前進方向に押されることにより、第1のセンサ711及び第2のセンサ712が前方向への歪みを検出する(第1のセンサ711及び第2のセンサ712は検出状態「○」であり、第3のセンサ713及び第4のセンサ714は非検出状態「×」である)。このとき、制御部80は、駆動輪31L及び31Rの駆動力DL及びDRとして、同一の前進トルクを付与するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。このような電動アシストにより、使用者は、軽快かつ安全に歩行補助車1を前進することが可能となる。
歩行補助車1の後退時(C)において、ハンドルバー21が使用者によって後進方向に引かれることにより、第3のセンサ713及び第4のセンサ714が後方向への歪みを検出する(第3のセンサ713及び第4のセンサ714は検出状態「○」であり、第1のセンサ711及び第2のセンサ712は非検出状態「×」である)。このとき、制御部80は、駆動輪31L及び31Rの駆動力DL及びDRとして、同一の後退トルクを付与するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。このような電動アシストにより、使用者は、軽快かつ安全に歩行補助車1を後退することが可能となる。
歩行補助車1の右旋回時(D)において、ハンドルバー21が使用者によって右旋回方向に捻られることにより、第2のセンサ712が前方向への歪みを検出すると共に、第3のセンサ713が後方向への歪みを検出する(第2のセンサ712及び第3のセンサ713は検出状態「○」であり、第1のセンサ711及び第4のセンサ714は非検出状態「×」である)。このとき、制御部80は、駆動輪31L及び31Rの駆動力DL及びDRとして、異なる前進トルク(DL>DR)を付与するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。このような電動アシストにより、使用者は、軽快かつ安全に歩行補助車1を右旋回させることが可能となる。
歩行補助車1の左旋回時(E)において、ハンドルバー21が使用者によって左旋回方向に捻られることにより、第1のセンサ711が前方向への歪みを検出すると共に、第4のセンサ714が後方向への歪みを検出する(第1のセンサ711及び第4のセンサ714は検出状態「○」であり、第2のセンサ712及び第3のセンサ713は非検出状態「×」である)。このとき、制御部80は、駆動輪31L及び31Rの駆動力DL及びDRとして、異なる前進トルク(DL<DR)を付与するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。このような電動アシストにより、使用者は、軽快かつ安全に歩行補助車1を左旋回させることが可能となる。
使用者がハンドルバー21の左部に凭れる左部凭れ時(F)において、ハンドルバー21の左部には下方への荷重が加わる。一方で、ハンドル部20(より詳細にはセンサ取付部23)とハンドルセンサ71、及び、ハンドルセンサ71とハンドルホルダー24は夫々剛結合されており、各結合部は変形せず、且つ、ハンドルセンサ71は上下方向に歪みにくいので、ハンドルホルダー24と板部材25との固定部に対して内側に変形させようとする荷重(図7中の矢印A1及びA2を参照)が加わる。
これに対して、センサ取付部23とハンドルセンサ71との結合部には、上記固定部に加わる荷重とは反対方向の荷重が加わる。すなわち、第2のセンサ712は前方向への歪みを検出し、第4のセンサ714は後方向への歪みを検出する(第2のセンサ712及び第4のセンサ714は検出状態「○」であり、第1のセンサ711及び第3のセンサ713は非検出状態「×」である)。このとき、制御部80は、歩行補助車1が減速または停止するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。
使用者がハンドルバー21の右部に凭れる右部凭れ時(G)において、ハンドルバー21の右部には下方への荷重が加わる。一方で、ハンドル部20(より詳細にはセンサ取付部23)とハンドルセンサ71、及び、ハンドルセンサ71とハンドルホルダー24は夫々剛結合されており、各結合部は変形せず、且つ、ハンドルセンサ71は上下方向に歪まないので、ハンドルホルダー24と板部材25との固定部に対して内側に変形させようとする荷重が加わる。
これに対して、センサ取付部23とハンドルセンサ71との結合部には、上記固定部に加わる荷重とは反対方向の荷重が加わる。すなわち、第1のセンサ711は前方向への歪みを検出し、第3のセンサ713は後方向への歪みを検出する(第1のセンサ711及び第3のセンサ713は検出状態「○」であり、第2のセンサ712及び第4のセンサ714は非検出状態「×」である)。このとき、制御部80は、歩行補助車1が減速または停止するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。
使用者がハンドルバー21の両部に凭れる両部凭れ時(H)において、ハンドルバー21の両部には下方への荷重が加わる。一方で、ハンドル部20(より詳細にはセンサ取付部23)とハンドルセンサ71、及び、ハンドルセンサ71とハンドルホルダー24は夫々剛結合されており、各結合部は変形せず、且つ、ハンドルセンサ71は上下方向に歪まないので、ハンドルホルダー24と板部材25との固定部に対して内側に変形させようとする荷重が加わる。
これに対して、センサ取付部23とハンドルセンサ71との結合部には、上記固定部に加わる荷重とは反対方向の荷重が加わる。すなわち、第1のセンサ711及び第2のセンサ712は前方向への歪みを検出し、第3のセンサ713及び第4のセンサは後方向への歪みを検出する(第1のセンサ711〜第4のセンサ714は検出状態「○」である)。このとき、制御部80は、歩行補助車1が減速または停止するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。
なお、ハンドルホルダー24は樹脂製であってもよい。樹脂により形成することで、ハンドルバー21に下方への荷重が加わった際に、ハンドルホルダー24に内側に変形させようとする荷重が加わりやすくなる。そして、センサ取付部23とハンドルセンサ71との結合部には当該荷重に対して反対方向の荷重が加わることで使用者がハンドルバー21に凭れていることを特定し、適切なモータ制御を実行することができる。
また、制御部80は第1のセンサ711〜第4のセンサ714の出力状態に基づいて、ハンドルバーの操作状態(使用状態)が図8及び図9に示す(A)〜(H)のいずれに該当するか判定するが、第1のセンサ711〜第4のセンサ714のいずれかの出力を取得してから、所定時間経過した後に上記判定を行うこととすることが望ましい。例えば第1のセンサ711〜第4のセンサ714の全てが検出状態となった場合に、両部凭れ時(H)と判定するが、全てのセンサの出力が同時になされるとは限らず、一定のタイムラグが発生しうる。従って、判定前に一定の判定待機時間を設けることで、使用者の意図とは異なるモータ制御が行われることを防止することができる。
本実施形態によれば、手動推進車両はハンドルバーと、ハンドルバーに加えられる前後方向への荷重が検出可能なハンドルセンサを備える。ハンドルセンサはハンドルバーに加えられる前後方向への荷重に基づいて自身に生ずる歪みを検出するものであり、ハンドルバーの左部及び右部の夫々にハンドルバーを挟んで前後に1個ずつ配される。ハンドルバーの前方に配されたハンドルセンサは自身に生ずる前方への歪みを検出し、後方に配されたハンドルセンサは自身に生ずる後方への歪みを検出する。
また、手動推進車両はハンドルバーに加わる下方への荷重を、ハンドルバーに対する前後方向への荷重に相当する荷重に変換する荷重方向変換部を備え、ハンドルセンサは当該荷重方向変換部により変換された荷重により自身に生ずる歪みを検出し、当該検出結果に基づいてハンドルバーに対して下方への荷重が加えられていること、すなわち、使用者がハンドルバーに凭れかかっていることを把握できる。
また、4個のハンドルセンサのいずれかが歪みを検出した際に、その時点でハンドルバーの操作状態(使用状態)を判定するのではなく、所定時間経過後の時点における各ハンドルセンサの検出出力に基づいてハンドルバーの操作状態(使用状態)を判定するので、使用者の意図を正確に判定することができる。
なお、本実施形態においては、制御部80が判定部として機能する。また、ハンドル部20(ハンドルバー21、接続部22、センサ取付部23、ハンドルホルダー24、及び、板部材25の構成及び剛結合)が荷重方向変換部として機能する。
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態のハンドル部20を示す左側面図である。第2実施形態のハンドル部20は、基本的に第1実施形態と同様の構成である。図7に示すように第1実施形態においてハンドルセンサ71は、ハンドルホルダー24(及びセンサ取付部23)の垂直な壁面と剛結合されて、ハンドルセンサ71に生じる前方又は後方への歪みを検出するように配されている。
これに対して、図10に示すように、本実施形態においてハンドルセンサ71はハンドルホルダー24(及びセンサ取付部23)において、上部が下部に比べてハンドルバー21に近づくように傾斜する壁面と剛結合されて、ハンドルセンサ71に生じる前方又は後方への歪みを検出するように配する。
例えば、使用者がハンドルバー21の左部に凭れた場合には、ハンドルバー21の左部に下方への荷重が加わる。上述したようにハンドルセンサ71はハンドルホルダー24の傾斜する壁面に剛結合されており、ハンドルホルダー24と板部材25との固定部には、ハンドルセンサ71がハンドルホルダー24を押し広げようとする荷重に抗する荷重が加わる。これにより、ハンドルホルダー24と板部材25との固定部に対して内側に変形させようとする荷重(図10中の矢印A3及びA4を参照)が加わる。
これに対して、センサ取付部23とハンドルセンサ71との結合部には、上記固定部に加わる荷重とは反対方向の荷重が加わる。すなわち、第2のセンサ712は前方向への歪みを検出し、第4のセンサ714は後方向への歪みを検出する(第2のセンサ712及び第4のセンサ714は検出状態「○」であり、第1のセンサ711及び第3のセンサ713は非検出状態「×」である)。
使用者がハンドルバー21の右部又は両部に凭れた場合も、ハンドルホルダー24と板部材25との固定部には、ハンドルセンサ71がハンドルホルダー24を押し広げようとする荷重に抗する荷重が加わる。これにより、ハンドルホルダー24と板部材25との固定部に対して内側に変形させようとする荷重が加わり、右部凭れ時に第1のセンサ711は前方向への歪みを検出し、第3のセンサ713は後方向への歪みを検出する。また、両部凭れ時には第1のセンサ711及び第2のセンサ712は前方向への歪みを検出し、第3のセンサ713及び第4のセンサは後方向への歪みを検出する。
本実施形態によれば第1実施形態と同様の効果を奏する。加えて、ハンドルセンサが、ハンドルホルダーの傾斜する壁面に取り付けられて、側面視において2個のハンドルセンサが逆ハ字状に配される。当該構成によりハンドルバーに対して下方に小さな荷重が加えられた場合であっても、効率的に、ハンドルホルダーと板部材との固定部に対して内側に変形させようとする荷重が加わる。従って、使用者がハンドルバーに少し体重を預けるようにして凭れた場合においても適切なモータ制御が実行される。
<第3実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態においては、右旋回及び左旋回のハンドル操作を検出するためにハンドルセンサ71が第1のセンサ711〜第4のセンサ714を含むこととしたが、右旋回及び左旋回のハンドル操作を検出する必要がない場合や、右旋回や左旋回が不能な歩行補助車1においては4個のハンドルセンサ71を有する必要はない。
本実施形態においてハンドルセンサ71は静止、前進、後進、及び、凭れが検出可能となるようにハンドルバー21を挟んでハンドルバー21の前後に配される第1のハンドルセンサ711と第2のハンドルセンサ712を含むこととする。
図11は本実施形態に係るハンドル部20を示す平面図である。また、図12は本実施形態に係るハンドルバーの操作状態、センサ検出状態、及び、モータ駆動状態の相関図である。図12は、紙面の上側から順に、(A)静止時、(B)前進時、(C)後退時、及び、(D)凭れ時の様子が示されている。
図11に示すように、第3実施形態のハンドル部20はハンドルバー21と、接続部22と、2個のセンサ取付部23(図中の符号23F及び23R)と、2個のハンドルホルダー24(図中の符号24a〜24b)と、板部材25とを含む。
ハンドルバー21は、使用者が両手で把持するための棒状部材であり、その長手方向両端部には、使用者が両手で把持しやすいように左把持部21Lと右把持部21Rが各々備えられている。
接続部22はハンドルバー21とセンサ取付部23とを接続する部材である。平面視において、接続部22の中心点とハンドルバー21の中心点よりも左側に位置し、接続部22の中心点を通る前後方向の水平線L1と、ハンドルバー21の中心点を通る左右方向の水平線L2が直交するように設けられる。
センサ取付部23は、接続部22の前端に設けられる第1のセンサ取付部23Fと、接続部22の後端に設けられる第2のセンサ取付部23Rを有する。各センサ取付部23F及び23Rの左右方向の長さは、接続部22の左右方向の長さよりも長くなるように設定され、各センサ取付部23F及び23Rの左右両端部には前後方向に貫通する雌螺錠が形成される。なお、本実施形態においてハンドルバー21、接続部22及びセンサ取付部23はアルミニウム鋼等の金属材料により一体形成されるが、各部を別部材として形成し、夫々を剛結合したものであってもよい。
ハンドルホルダー24は第1のホルダ24a〜第2のホルダ24bを有する。各ハンドルホルダー24a〜24bは、板部材25を介して支柱部材11に固定される。なお、第1のホルダ24a〜第2のホルダ24bの夫々と板部材25との間には組み付け歪みの緩衝材として弾性部材を配することとしてもよい。
第1のホルダー24aは第1のセンサ取付部23Fの右部に所定の間隔D2をあけて配される。第2のホルダー24bは第2のセンサ取付部23Rの右部に所定の間隔D2をあけて配される。各ホルダー24a〜24bのセンサ取付部23側の端部には前後方向に貫通する雌螺錠が形成される。
センサ取付部23及びハンドルホルダー24にはハンドルセンサ71が剛結合される。ハンドルセンサ71は第1のセンサ711、第2のセンサ712を含む。各ハンドルセンサ711〜712は左右両端部に非貫通の雌螺錠が形成される。センサ取付部23及びハンドルホルダー24の夫々に螺入され貫通したボルトが、ハンドルセンサ71の各雌螺錠に螺入されることにより、センサ取付部23及びハンドルホルダー24と、ハンドルセンサ71とが剛結合される。ハンドルセンサ711の中心点とハンドルセンサ712の中心点とを通る前後方向の水平線L3と水平線L2の交点はハンドルバー21の中心点を通るように配される。
ハンドルセンサ71は上下方向の長さが、前後方向の厚みの長さよりも長く設計されており、前後方向への歪みは許容されるのに対して、上下方向への歪みは許容されにくい。
ハンドルホルダー24とハンドルセンサ71とが剛結合される位置は、ハンドルホルダー24と板部材25とが連結される位置よりも、ハンドルバー21から近い位置に設定される。
以上の当該構成により、後述するように、ハンドルバー21に対して下方への荷重が加えられたことを、第1のセンサ711〜第2のセンサ712を用いて判定することができる。
第1のセンサ711〜第2のセンサ712について詳説する。第1のセンサ711はハンドルバー21の略中央部前方に設けられ、上述したように、第1のセンサ取付部23Fの右端部及び第1のホルダ24aと剛結合される。第1のセンサ711は、ハンドルバー21の前方向への荷重に起因して第1のセンサ711に生じる前方向への歪みを検出する。
第2のセンサ712はハンドルバー21の略中央部後方に設けられ、上述したように、第1のセンサ取付部23Fの右端部及び第2のホルダ24bと剛結合される。第2のセンサ712は、ハンドルバー21の後方向への荷重に起因して第2のセンサ712に生じる前方向への歪みを検出する。
歩行補助車1の静止時(A)において第1のセンサ711〜第2のセンサ712はハンドルバー21に対する荷重に基づく歪みを検出しない(第1のセンサ711〜第2のセンサ712は非検出状態「×」である)。このとき、制御部80は、歩行補助車1が減速または停止するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。なお、第1のセンサ711〜第2のセンサ712は、歩行補助車1の静止時(A)においても、センサ取付部23及びハンドルホルダー24との剛結合に起因して僅かな歪みが生じうるが、このような僅かな歪みについては、当接判定(歪みを検出するか否か)に用いる閾値を適宜設定することにより検出しないこととすればよい。
歩行補助車1の前進時(B)において、ハンドルバー21が使用者によって前進方向に押されることにより、第1のセンサ711が前方向への歪みを検出する(第1のセンサ711は検出状態「○」であり、第2のセンサ712は非検出状態「×」である)。このとき、制御部80は、駆動輪31L及び31Rの駆動力DL及びDRとして、同一の前進トルクを付与するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。このような電動アシストにより、使用者は、軽快かつ安全に歩行補助車1を前進することが可能となる。
歩行補助車1の後退時(C)において、ハンドルバー21が使用者によって後進方向に引かれることにより、第2のセンサ712が後方向への歪みを検出する(第2のセンサ712は検出状態「○」であり、第1のセンサ711は非検出状態「×」である)。このとき、制御部80は、駆動輪31L及び31Rの駆動力DL及びDRとして、同一の後退トルクを付与するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。このような電動アシストにより、使用者は、軽快かつ安全に歩行補助車1を後退することが可能となる。
使用者がハンドルバー21に凭れる凭れ時(D)において、ハンドルバー21には下方への荷重が加わる。一方で、ハンドル部20(より詳細にはセンサ取付部23)とハンドルセンサ71、及び、ハンドルセンサ71とハンドルホルダー24は夫々剛結合されており、各結合部は変形せず、且つ、ハンドルセンサ71は上下方向に歪まないので、ハンドルホルダー24と板部材25との固定部に対して内側に変形させようとする荷重が加わる。
これに対して、センサ取付部23とハンドルセンサ71との結合部には、上記固定部に加わる荷重とは反対方向の荷重が加わる。すなわち、第1のセンサ711は前方向への歪みを検出し、第2のセンサ712は後方向への歪みを検出する(第1のセンサ711及び第2のセンサ712は検出状態「○」である)。このとき、制御部80は、歩行補助車1が減速または停止するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。
なお、ハンドルホルダー24は樹脂製であってもよい。樹脂により形成することで、ハンドルバー21に下方への荷重が加わった際に、ハンドルホルダー24に内側に変形させようとする荷重が加わりやすくなる。そして、センサ取付部23とハンドルセンサ71との結合部には当該荷重に対して反対方向の荷重が加わることで使用者がハンドルバー21に凭れていることを特定し、適切なモータ制御を実行することができる。
また、制御部80は第1のセンサ711〜第2のセンサ712の出力状態に基づいて、ハンドルバーの操作状態(使用状態)が図12に示す(A)〜(D)のいずれに該当するか判定するが、第1のセンサ711〜第2のセンサ712のいずれかの出力を取得してから、所定時間経過した後に上記判定を行うこととすることが望ましい。例えば第1のセンサ711〜第2のセンサ712の全てが検出状態となった場合に、凭れ時(D)と判定するが、両センサの出力が同時になされるとは限らず、一定のタイムラグが発生しうる。従って、判定前に一定の判定待機時間を設けることで、使用者の意図とは異なるモータ制御が行われることを防止することができる。
本実施形態によれば、右旋回及び左旋回のハンドル操作を検出する必要がない歩行補助車や、右旋回や左旋回が不能な歩行補助車において第1実施形態及び第2実施形態と同様の効果を奏する。
<その他の変形例>
なお、上記の実施形態では、歩行補助車を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、その他の手動推進車両(ベビーカー、台車、車椅子など)にも広く適用することが可能である。
また、ハンドルバーに対して下方への荷重が加わっている際の制御としては駆動輪のトルク制御に限られるものではなく、例えば、手動推進車両が停止していることを示す表示(ハザードランプの点滅制御)であってもよい。
また、前述、検出状態「○」と非検出状態「×」は、ハンドルセンサ71の検出量の増加を「○」、検出量の減少を「×」としてもよい。
また、上記の実施形態では、ストレート型のハンドルバーを例に挙げたが、使用者にとって操作しやすい形状であれば、いかなる形状(U字型やドロップ型など)を採用しても構わない。
このように、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
1 歩行補助車(手動推進車両)
10 車体部
11 支柱部材
20 ハンドル部
21 ハンドルバー
22 接続部
23 センサ取付部
24 ハンドルホルダー(保持部)
30 車輪部
31(31L、31R) 駆動輪(左、右)
32(32L、32R) 従動輪(左、右)
40 荷物室部
50 背もたれ部
60 ユーザインタフェイス部
70 センサ部
71 ハンドルセンサ(検出部)
80 制御部(判定部)
81 処理部
82 車輪駆動制御部
90 電動機構部
100 電源部

Claims (5)

  1. ハンドルバーを有するハンドル部と、
    前記ハンドル部に剛結合されて前記ハンドルバーに前方への荷重が加わったことを検出する第1の検出部と、
    前記ハンドル部に剛結合されて前記ハンドルバーに後方への荷重が加わったことを検出する第2の検出部と、
    前記ハンドルバーに加わる下方への荷重を、第1の検出部及び第2の検出部が検出可能な前記ハンドルバーへの荷重に相当する荷重に変換する荷重方向変換部と、
    第1の検出部及び第2の検出部の検出結果に基づいて前記ハンドルバーに対する下方への荷重を判定する判定部と、
    を備える手動推進車両。
  2. 前記荷重方向変換部は、第1の検出部及び第2の検出部の夫々と剛結合され、且つ、車体部に固定される第1の保持部及び第2の保持部を備え、
    前記ハンドルバーに下方への荷重が加わった場合に、第1の保持部及び第2の保持部と第1の検出部及び第2の検出部との間には、第1の検出部及び第2の検出部が検出可能な方向とは逆方向への荷重が加わり、
    前記ハンドル部と第1の検出部及び第2の検出部との間には前記逆方向への荷重に抗する荷重が加わることにより、前記ハンドルバーに加わる下方への荷重が、第1の検出部及び第2の検出部が検出可能な前記ハンドルバーへの荷重に相当する荷重に変換される請求項1に記載の手動推進車両。
  3. 前記判定部は、第1の検出部及び第2の検出部のいずれかの検出出力を取得してから所定時間経過後における第1の検出部及び第2の検出部の検出状態に基づいて、前記ハンドルバーに対して下方への荷重が加えられているか否かを判定する請求項1又は請求項2に記載の手動推進車両。
  4. 第1の検出部及び第2の検出部は、その下部が上部に比べて前記ハンドルバーに近い位置となるように第1の保持部及び第2の保持部及び前記ハンドル部に対して剛結合される請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の手動推進車両。
  5. 第1の検出部は前記ハンドル部の右部及び左部に夫々剛結合される2個の検出部を含み、第2の検出部は前記ハンドル部の右部及び左部に夫々剛結合される2個の検出部を含み、第1の保持部は第1の検出部に含まれる前記2個の検出部と夫々剛結合される2個の保持部を含み、第2の保持部は第2の検出部に含まれる前記2個の検出部と夫々剛結合される2個の保持部を含む請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の手動推進車両。
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