JP2016002882A - 車両用ハイブリッド駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第3の軸等に作用するトルクの増大を抑制する。【解決手段】車両用ハイブリッド駆動装置10は、走行用電動機MG2の第2出力軸22に平行な第3出力軸23を有しリダクションドライブギヤ30aと噛み合うリダクションドリブンギヤ30bを備える。アイドラギヤ58とリダクションドリブンギヤ30bとの間には、これらを互いに直接係合させることが可能な噛合部70が設けられる。噛合部70は、走行用電動機MG2の第2出力軸22よりも大きなねじり剛性を有しかつ所定のバックラッシを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、差動用電動機と走行用電動機とが異なる軸上に配置された車両用ハイブリッド駆動装置に関する。
特開2012−017007号公報(特許文献1)の段落0032および図5には、第1、第2および第3の軸を備えた車両用ハイブリッド駆動装置が開示される。第1の軸上には、差動用電動機(差動用電動機MG1)、エンジンカウンタドライブギヤ(ドライブギヤ54)およびエンジン(エンジン12)が配置される。第2の軸上には、アイドラギヤ(アイドラギヤ58)およびリダクションドリブンギヤ(リダクションドリブンギヤ30b)が配置される。第3の軸上には、走行用電動機(走行用電動機MG2)、エンジンカウンタドリブンギヤ(エンジンカウンタドリブンギヤ56)およびリダクションドライブギヤ(リダクションドライブギヤ30a)が配置される。
この車両用ハイブリッド駆動装置においては、差動用電動機(MG1)およびエンジン(12)からの入力は、エンジンカウンタドライブギヤ(54)、アイドラギヤ(58)、エンジンカウンタドリブンギヤ(56)、リダクションドライブギヤ(30a)およびリダクションドリブンギヤ(30b)という経路で伝達される。走行用電動機(MG2)からの入力がない場合であっても、第3の軸に対して常に動力が伝達され続けることによって、リダクションドライブギヤ(30a)とリダクションドリブンギヤ(30b)との間のフローティングが防止される。
特開2012−017007号公報
特開2012−017007号公報(特許文献1)に開示された車両用ハイブリッド駆動装置においては、上記の動力伝達経路のうちのエンジンカウンタドリブンギヤ(56)以降に、走行用電動機(MG2)から出力されるトルクが合流する。すなわち、第3の軸、エンジンカウンタドリブンギヤ(56)およびリダクションドライブギヤ(30a)には、エンジン(12)からのトルクと走行用電動機(MG2)からのトルクとが足し合わされた合計のトルクが掛かることになる。特許文献1の構成を採用する場合、第3の軸等には、合計トルクに耐え得る設計(耐久性)が必要である。
車両用ハイブリッド駆動装置は、エンジンからの動力を差動用電動機および出力部材に分配する差動機構を有し、上記差動用電動機の運転状態が制御されることにより変速比を制御する電気式変速部と、上記差動用電動機の第1出力軸に平行な第2出力軸を有する走行用電動機と、上記走行用電動機の上記第2出力軸に固設されたリダクションドライブギヤと、上記走行用電動機の上記第2出力軸に平行な第3出力軸を有し、上記リダクションドライブギヤと噛み合うリダクションドリブンギヤと、上記電気式変速部の上記出力部材に固設されたエンジンカウンタドライブギヤと、上記走行用電動機の上記第2出力軸に固設されたエンジンカウンタドリブンギヤと、上記リダクションドリブンギヤの上記第3出力軸に回転自在に設けられ、上記エンジンカウンタドライブギヤと上記エンジンカウンタドリブンギヤとの間に配置されてそれらにそれぞれ噛み合わされたアイドラギヤと、を備え、上記電気式変速部の出力は、上記エンジンカウンタドライブギヤ、上記アイドラギヤおよび上記エンジンカウンタドリブンギヤによって、上記走行用電動機の上記第2出力軸に伝動され、上記アイドラギヤと上記リダクションドリブンギヤとの間には、これらを互いに直接係合させることが可能な噛合部が設けられ、上記噛合部は、上記走行用電動機の上記第2出力軸よりも大きなねじり剛性を有し、かつ所定のバックラッシを有している。
アイドラギヤへの入力トルクがある閾値(バックラッシに対応する値)を超えると、閾値に相当するトルクによってフローティングを防止し、かつ、閾値を超えた分のトルクは第2出力軸を介さず、噛合部を介してリダクションドリブンギヤに直接伝達される。したがって、上記の構成によれば、第2軸にかかるトルクは、走行用電動機からのトルクと、閾値に相当するトルクの合計に耐えられればよく、噛合部が設けられていない場合に比べて低い耐久性を有する構成を採用することができる。
実施の形態における車両用ハイブリッド駆動装置を示す骨子図である。 実施の形態における車両用ハイブリッド駆動装置のうち、差動用電動機、走行用電動機およびカウンタシャフトを同一の平面内に表した断面図である。 実施の形態における車両用ハイブリッド駆動装置に備えられるアイドラギヤと、噛合部の一部を構成するドグ歯とを示す側面図である。 実施の形態における車両用ハイブリッド駆動装置に備えられるリダクションドリブンギヤと、噛合部の他の一部を構成するドグ歯とを示す側面図である。 実施の形態における車両用ハイブリッド駆動装置の噛合部が非係合状態を形成している際の動力伝達経路を模式的に示す図である。 実施の形態における車両用ハイブリッド駆動装置の噛合部が非係合状態を形成している際の動力伝達経路を模式的に示す他の図である。 実施の形態における車両用ハイブリッド駆動装置の噛合部が係合状態を形成している際の動力伝達経路を模式的に示す図である。 実施の形態における車両用ハイブリッド駆動装置の噛合部が係合状態を形成している際の動力伝達経路を模式的に示す他の図である。 実施の形態の変形例における車両用ハイブリッド駆動装置に備えられるアイドラギヤと、噛合部の一部を構成するドグ歯とを示す側面図である。 実施の形態の変形例における車両用ハイブリッド駆動装置に備えられるリダクションドリブンギヤと、噛合部の他の一部を構成するドグ歯とを示す側面図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
(車両用ハイブリッド駆動装置10)
図1および図2を参照して、実施の形態における車両用ハイブリッド駆動装置10について説明する。図1は、車両用ハイブリッド駆動装置10を示す骨子図である。図2は、車両用ハイブリッド駆動装置10のうち、差動用電動機MG1、走行用電動機MG2およびカウンタシャフト23を同一の平面内に表した断面図である。
図1を主として参照して、車両用ハイブリッド駆動装置10は、エンジン12、電気式変速部18、差動用電動機MG1、走行用電動機MG2、伝動装置52、減速歯車装置36および差動歯車装置40などを備える。エンジン12は、車両の主駆動力源であり、図示しない電子制御装置に制御されることで、エンジン回転速度およびエンジントルクが変化させられる。
電気式変速部18は、差動用電動機MG1の運転状態が制御されることにより変速比を制御する。具体的には、電気式変速部18は、差動機構16を有し、エンジン12から入力軸13を介して出力される動力を、差動用電動機MG1および出力部材14に分配する。上記電子制御装置は、所定の最適燃費曲線に沿うようにエンジン12を作動させつつ、目標エンジン出力が得られるエンジン回転速度とエンジントルクとなるように、エンジン12を制御すると共に差動用電動機MG1を制御する。
電気式変速部18においては、出力部材14の回転速度が一定であるときに差動用電動機MG1の回転速度が上下に変化させられることにより、エンジン12の回転速度が無段階に変化させられる。すなわち電気式変速部18は、差動用電動機MG1の回転速度が上記電子制御装置によって制御されることにより、出力回転速度(出力部材14の回転速度)と入力回転速度(エンジン12の回転速度)との比(変速比)を無段階に変化させる。
差動機構16は、シングルピニオン型の遊星歯車装置から構成され、エンジン12および差動用電動機MG1と同心に設けられる。差動機構16は、サンギヤS、リングギヤR、ピニオンギヤPおよびキャリアCAを含む。サンギヤSは、差動用電動機MG1の第1出力軸21に連結される。リングギヤRは、サンギヤSと同心に位置し、円筒状の出力部材14の内周部に一体に設けられる。キャリアCAは、サンギヤSおよびリングギヤRにそれぞれ噛み合うピニオンギヤPを自転且つ公転自在に支持する。
差動用電動機MG1および走行用電動機MG2は、電動機(モータ)としての機能および発電機(ジェネレータ)としての機能のうち少なくとも一方を備える。差動用電動機MG1および走行用電動機MG2は、図示しないインバータを介して、バッテリやコンデンサ等の蓄電装置に接続される。電子制御装置によってインバータが制御されることにより、差動用電動機MG1および走行用電動機MG2の出力トルクまたは回生トルクが調節される。
差動用電動機MG1は、第1出力軸21を有する。走行用電動機MG2は、差動用電動機MG1の第1出力軸21に平行な第2出力軸22を有する。走行用電動機MG2の第2出力軸22は、走行用電動機MG2のロータ42が固設されたロータシャフト22aと、第1減速歯車対30のリダクションドライブギヤ30aが固設されてロータシャフト22aにスプライン嵌合により同心に連結された連結軸22bとを含む。
減速歯車装置36は、第1減速歯車対30および第2減速歯車対34を含む。第1減速歯車対30は、第2出力軸22と第2出力軸22に平行なカウンタシャフト23(第3出力軸)との間に設けられる。第2減速歯車対34は、カウンタシャフト23とデフケース32との間に設けられる。
第1減速歯車対30は、走行用電動機MG2の第2出力軸22(連結軸22b)に固設されたリダクションドライブギヤ30aと、カウンタシャフト23(第3出力軸)に固設されてリダクションドライブギヤ30aに噛み合わされたリダクションドリブンギヤ30bとを有する。第2減速歯車対34は、カウンタシャフト23に固設された駆動歯車34aと、デフケース32に固設されて駆動歯車34aに噛み合わされた被動歯車34bとを有する。
減速歯車装置36は、連結軸22bに伝動されて連結軸22bからリダクションドライブギヤ30aに伝達された電気式変速部18および走行用電動機MG2の出力を、差動歯車装置40へ伝動する。差動歯車装置40は、減速歯車装置36を介してデフケース32に伝達されたトルクを、左右一対の車軸38を介して左右一対の駆動輪24にそれぞれ伝達する。
図1および図2を参照して、伝動装置52は、電気式変速部18の出力を走行用電動機MG2の第2出力軸22に伝動する。具体的には、伝動装置52は、エンジンカウンタドライブギヤ54、エンジンカウンタドリブンギヤ56およびアイドラギヤ58を含む。エンジンカウンタドライブギヤ54は、電気式変速部18の出力部材14に固設される。エンジンカウンタドリブンギヤ56は、走行用電動機MG2の第2出力軸22に固設される。アイドラギヤ58は、エンジンカウンタドライブギヤ54とエンジンカウンタドリブンギヤ56との間に設けられてそれらにそれぞれ噛み合わされる。
図2に示すように、エンジンカウンタドライブギヤ54は、出力部材14の外周面に嵌着されることで出力部材14と一体的に設けられる。エンジンカウンタドリブンギヤ56は、連結軸22bの外周面に嵌着されることで連結軸22bと一体的に設けられる。アイドラギヤ58は、リダクションドリブンギヤ30bが設けられているカウンタシャフト23(第3出力軸)の外周面に嵌着された軸受60を介してカウンタシャフト23に相対回転自在に支持される。
電気式変速部18の出力は、エンジンカウンタドライブギヤ54、アイドラギヤ58およびエンジンカウンタドリブンギヤ56によって、走行用電動機MG2の第2出力軸22へ伝動される。走行用電動機MG2の出力および上記第2出力軸22へ伝動された電気式変速部18の出力は、減速歯車装置36および差動歯車装置40を介して駆動輪24へ伝達される。ここで、アイドラギヤ58とリダクションドリブンギヤ30bとの間には、これらを互いに直接係合させることが可能な噛合部70が設けられる。
(噛合部)
図3は、アイドラギヤ58と、噛合部70の一部を構成するドグ歯71とを示す側面図である。図4は、リダクションドリブンギヤ30bと、噛合部70の他の一部を構成するドグ歯73とを示す側面図である。図3および図4を参照して、噛合部70は、ドグ歯71(図3)およびドグ歯73(図4)を含む。噛合部70は、互いに同心に配置されたアイドラギヤ58とリダクションドリブンギヤ30bとを接続または切り離す噛み合い式のクラッチ手段であり、所定のバックラッシθdを有している。
噛合部70のドグ歯71(図3)は、アイドラギヤ58の側面に設けられる。ドグ歯71は、アイドラギヤ58が位置している側からリダクションドリブンギヤ30bが位置している側に向けて突出する形状を有する外歯である。隣り合うドグ歯71,71の間には、凹部72が設けられる。凹部72は、アイドラギヤ58が位置している側からリダクションドリブンギヤ30bが位置している側に向けて凹む形状を有する。ドグ歯71は、周方向においてX[rad]の角度範囲に亘って設けられる。
噛合部70のドグ歯73(図4)は、リダクションドリブンギヤ30bの側面に設けられる。ドグ歯73は、アイドラギヤ58が位置している側からリダクションドリブンギヤ30bが位置している側に向けて凹む形状を有する内歯である。隣り合うドグ歯73,73の間には、凸部74が設けられる。凸部74は、アイドラギヤ58が位置している側からリダクションドリブンギヤ30bが位置している側に向けて突出する形状を有する。ドグ歯73は、周方向においてX+θd[rad]の角度範囲に亘って設けられる。
噛合部70は、走行用電動機MG2の第2出力軸22よりも大きなねじり剛性を有しており、ドグ歯71がドグ歯73に噛み合わない非係合状態(図5,図6参照)と、ドグ歯71がドグ歯73に噛み合う係合状態(図7,図8)とをそれぞれ形成することができる。
(非係合状態)
図5および図6を参照して、アイドラギヤ58への入力トルクT(図6)がある閾値以下のときは、噛合部70が非係合状態を形成する。この場合には、アイドラギヤ58とリダクションドリブンギヤ30bとは、相対回転することが許容される。電気式変速部18の出力部材14と駆動輪24との間の動力伝達経路において、電気式変速部18と走行用電動機MG2とは伝動装置52(エンジンカウンタドライブギヤ54、エンジンカウンタドリブンギヤ56およびアイドラギヤ58)を介して直列に連結される。
アイドラギヤ58への入力トルクTの大きさに応じて動力伝達経路(図6に示す矢印AR1)のねじれ角θは大きくなり、アイドラギヤ58への入力トルクは、全て矢印AR1に示す動力伝達経路を通して伝達される。この際、矢印AR2に示す動力伝達経路を通して伝達されるトルクはゼロである。走行用電動機MG2の出力が無いときであっても、矢印AR1に示す経路を通して電気式変速部18の出力は第2出力軸22の連結軸22bに伝達され、連結軸22bに設けられたリダクションドライブギヤ30aを含む第1減速歯車対30は常に動力伝達状態とされる。
第1減速歯車対30がフローティング状態となることは抑制され、リダクションドライブギヤ30aとリダクションドリブンギヤ30bとの間で歯打ち音が発生するのを抑制できる。エンジン12の回転速度を引き上げることで歯打ち音の発生を回避するといった対策が不要であり、エンジン12の動作点が予め設定された最適燃費曲線に沿うようにエンジン12を動作させることができるので、車両燃費を向上させることができる。
ここで、連結軸22b(リダクションギアシャフト)の剛性をKrとし、歯打ち音(いわゆるガラ音やこもり音)を解消するために必要な走行用電動機MG2の第2出力軸22のトルクをTnvとした場合には、これらの値とリダクションドライブギヤ30aのねじれ角θnvとの間には、Tnv/Kr=θnvの関係が成立する。
アイドラギヤ58からリダクションドリブンギヤ30bまでのトータルのバックラッシをθr(リダクションドリブンギヤ30b上での換算値)とし、リダクションドライブギヤ30aの歯数をZ1とし、リダクションドリブンギヤ30bの歯数をZ2とした場合には、リダクションドライブギヤ30aのねじれ角θnvは、ギア比に基づいてリダクションドリブンギヤ30b上の値に換算することができる。この換算値とバックラッシθrとを合計した値(θnv×Z1/Z2+θr)を、噛合部70のバックラッシθd[rad]とすることができる。
(係合状態)
図7および図8を参照して、一方で、アイドラギヤ58への入力トルクTがある閾値に達すると(上記のねじれ角θが噛合部70のバックラッシθdの分に達すると)、噛合部70が係合状態を形成する。ドグ歯71,73同士が係合することによって、噛合部70は、アイドラギヤ58とリダクションドリブンギヤ30bとを実質的に相対回転不能に接続する。この場合、アイドラギヤ58とリダクションドリブンギヤ30bとは互いに連結され一体回転する。
入力トルクTがある閾値Trよりも大きくなると、閾値を超えた分の入力トルクT−Trは、矢印AR4で示す経路により伝達される。すなわち、入力トルクTは、矢印AR3に示す経路(Tr)と矢印AR4に示す経路(T−Tr)とに分かれて伝達される。
したがって、矢印AR3に示す経路(Tr)にかかるトルクは、噛合部70が設けられていない場合に比べて小さくなる。カウンタシャフト23(第3出力軸)、エンジンカウンタドリブンギヤ56およびリダクションドライブギヤ30aに作用するトルクの増大が抑制されるため、噛合部70が設けられていない場合に比べて低い耐久性を有する構成を採用することができる。噛合部70およびその周辺の部材の強度などに応じて噛合部70のバックラッシθdを変更することにより、上記の閾値を最適な値に設定することが好ましい。
[変形例]
図9および図10を参照して、上記の実施の形態の変形例について説明する。図9は、アイドラギヤ58と、変形例における噛合部70Aの一部を構成するピン71Aとを示す側面図である。図10は、リダクションドリブンギヤ30bと、変形例における噛合部70Aの他の一部を構成する長穴73Aとを示す側面図である。本変形例では、アイドラギヤ58とリダクションドリブンギヤ30bとを互いに直接係合させる噛合部70Aは、長穴73Aとピン71Aとによって構成される。所定のバックラッシθdを有し、走行用電動機MG2の第2出力軸22よりも大きな剛性を有するものであれば、他の構成を有する噛合部が採用されてもよい。
以上、本発明に基づいた実施の形態および変形例について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両用ハイブリッド駆動装置、12 エンジン、13 入力軸、14 出力部材、16 差動機構、18 電気式変速部、21 第1出力軸、22 第2出力軸、22a ロータシャフト、22b 連結軸、23 カウンタシャフト(第3出力軸)、24 駆動輪、30 第1減速歯車対、30a リダクションドライブギヤ、30b リダクションドリブンギヤ、32 デフケース、34 第2減速歯車対、34a 駆動歯車、34b 被動歯車、36 減速歯車装置、38 車軸、40 差動歯車装置、42 ロータ、52 伝動装置、54 エンジンカウンタドライブギヤ、56 エンジンカウンタドリブンギヤ、58 アイドラギヤ、60 軸受、70,70A 噛合部、71,73 ドグ歯、71A ピン、72 凹部、73A 長穴、74 凸部、CA キャリア、MG1 差動用電動機、MG2 走行用電動機、P ピニオンギヤ、R リングギヤ、S サンギヤ、T 入力トルク、θd バックラッシ。

Claims (1)

  1. エンジンからの動力を差動用電動機および出力部材に分配する差動機構を有し、前記差動用電動機の運転状態が制御されることにより変速比を制御する電気式変速部と、
    前記差動用電動機の第1出力軸に平行な第2出力軸を有する走行用電動機と、
    前記走行用電動機の前記第2出力軸に固設されたリダクションドライブギヤと、
    前記走行用電動機の前記第2出力軸に平行な第3出力軸を有し、前記リダクションドライブギヤと噛み合うリダクションドリブンギヤと、
    前記電気式変速部の前記出力部材に固設されたエンジンカウンタドライブギヤと、
    前記走行用電動機の前記第2出力軸に固設されたエンジンカウンタドリブンギヤと、
    前記リダクションドリブンギヤの前記第3出力軸に回転自在に設けられ、前記エンジンカウンタドライブギヤと前記エンジンカウンタドリブンギヤとの間に配置されてそれらにそれぞれ噛み合わされたアイドラギヤと、を備え、
    前記電気式変速部の出力は、前記エンジンカウンタドライブギヤ、前記アイドラギヤおよび前記エンジンカウンタドリブンギヤによって、前記走行用電動機の前記第2出力軸に伝動され、
    前記アイドラギヤと前記リダクションドリブンギヤとの間には、これらを互いに直接係合させることが可能な噛合部が設けられ、
    前記噛合部は、前記走行用電動機の前記第2出力軸よりも大きなねじり剛性を有し、かつ所定のバックラッシを有している、
    車両用ハイブリッド駆動装置。
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