JP2016002369A - 座席 - Google Patents

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Tadashi Kamata
忠 鎌田
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Masaaki Kawauchi
正明 川内
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Tetsushi Noro
哲史 野呂
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Abstract

【課題】適正な体圧特性を得られ、尚且つ、ユーザーが所望する硬さに調整することができる座席を提供する。
【解決手段】座席1は、内部において、上面4bおよび下面4cを有すると共に着座したユーザーとの接触面2a、3aに沿って対向する複数の空気マット4が、接触面2a、3aに垂直な方向に並んで配置されている。そして、複数の空気マット4のうち接触面2a、3aに最も近い空気マット4A、4Cが、空気マット4に形成された空間4aの空気が排出されると、上面4bおよび下面4cが密着することにより、密着前よりも硬くなる構成とされている。このため、ユーザーの好みに応じた適正な体圧特性を得られ、尚且つ、ユーザーが所望する硬さに調整することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気マットを備える座席に関する。
従来、空気マットを備える座席が知られている。この種の座席としては、特許文献1に記載の座席が提案されている。この座席には、袋状の空気マットが備えられている。空気マットは、内部に空気が吸入されることで膨張させられ、また、内部の空気が排出されることで収縮させられる。すなわち、この座席では、空気マットの内部に空気が吸入され、もしくは、空気マットの内部の空気が排出されることで、空気マットの体積を変化させて、着座したユーザーとの接触面における体圧特性(いわゆるクッション性)を変化させる。このため、この座席では、空気マットの内部の空気の量を制御することにより、ユーザーにとって適正な体圧特性が得られる。
特開平5−38307号公報
しかしながら、特許文献1の座席では、ユーザーにとって適正な体圧特性を得るために、空気マットの内部に空気を吸入させたり空気マットの内部の空気を排出させたりすることで空気マットの体積を変化させる。このため、特許文献1の座席では、ユーザーにとって適正な体圧特性が得られたとしても、座席面が一定の硬さとなり、ユーザーが所望する硬さに調整することができない。すなわち、特許文献1の座席では、一般には、空気によって膨張収縮するような柔らかい材料で空気マットが構成されるため、座席面が柔らかくなり、座席面を硬くすることや、さらに柔らかくすることが不可能である。
本発明は上記点に鑑みて、空気マットを備える座席において、適正な体圧特性を得られ、尚且つ、ユーザーが所望する硬さに調整することができる座席を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空気が吸入排出される空間(4a)を有する袋状の空気マット(4)と、空間に空気を吸入させる吸入手段(5)と、空間の空気を排出させる排出手段(6)と、吸入手段および排出手段を制御する制御部(10)と、を備え、空間に空気が吸入され、もしくは、空間の空気が排出されることで、着座したユーザーとの接触面(2a、3a)における体圧特性を変化させる座席であって、以下の特徴を有する。
すなわち、内部において、接触面に沿って対向する上面(4b)および下面(4c)を有する複数の空気マットが、接触面に垂直な方向に並んで配置されており、複数の空気マットのうち、少なくとも接触面に最も近い空気マットは、空間の空気が排出されると、空気マットのうち空間を形成する内壁面(4d)側において上面および下面が密着することにより、密着前よりも硬くなる構成とされていることを特徴とする。
このため、接触面2a、3aに最も近い空気マット4A、4Cを、空気を吸入させて柔らかくすることで、座席1のうち、着座したユーザーとの接触面2a、3aの周辺部分を柔らかくすることができる。このとき、ユーザーの好みに応じた適正な体圧特性が得られる。また、この最も近い空気マット4A、4Cを、空気を排出させることにより、上面4bおよび下面4cを密着させて、密着前よりも硬くすることで、座席1のうち着座したユーザーとの接触面2a、3aの周辺部分を硬くすることができる。この場合、複数の空気マット4のうち他の空気マット(最も近い空気マット4A、4Cを挟んで接触面2a、3aの反対側に配置された空気マット)4B、4Dについて、空気を吸入させて柔らかくすることで、ユーザーの好みに応じた適正な体圧特性が得られる。このように、本実施形態に係る座席1では、ユーザーの好みに応じた適正な体圧特性を得られ、尚且つ、ユーザーが所望する硬さに調整することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における座席1の断面構成を示す図である。 図1に示す座席1における空気マット4、コンプ5、およびコンプレッサ6の構成を模式的に示した図である。 図2中のIII-III線断面(上面4bと下面4cとが離された状態)を示した図である。 図2中のIII-III線断面(上面4bと下面4cとが密着した状態)を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る座席1について図1〜図4を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る座席1は、座面部(シートクッション)2、背もたれ部(シートバック)3を有する構成とされている。座席1は、複数の空気マット4(4A〜4D)と、コンプレッサ5と、ポンプ6と、空気圧センサ7と、曲げセンサ8(8A、8B)と、メモリ9と、制御部10と、ユーザインタフェース11とを備える。この座席1は、例えば、自動車などの車両に搭載され、車両の乗員が座るための座席として用いられるものである。
座面部2は、ユーザーが着座する部分であり、座面部の材料として一般的に用いられる材料を主材として構成されている。図1に示すように、座面部2は、着座したユーザー(の尻部など)との接触面となる一面2aを有し、(座面部2の)内部において、複数の空気マット4が、一面2aに垂直な方向に並んで配置された構成とされている。ここでは一例として、2つの空気マット4A、4Bが並んで配置された構成とされている。なお、2つの空気マット4A、4Bは、一面2aと、座面部2の内部に配置された図示しないシートフレーム(シートの基本骨格)との間に配置されている。また、この2つの空気マット4A、4Bの間には、曲げセンサ8Aが配置されている。
背もたれ部3は、ユーザーの背もたれとなる部分であり、背もたれ部の材料として一般的に用いられる材料を主材として構成されている。図1に示すように、背もたれ部3は、着座したユーザー(の背中など)との接触面となる一面3aを有し、(背もたれ部3の)内部において、複数の空気マット4が、一面3aに垂直な方向に並んで配置された構成とされている。ここでは一例として、2つの空気マット4C、4Dが並んで配置された構成とされている。なお、2つの空気マット4C、4Dは、一面3aと、背もたれ部3の内部に配置された図示しないシートフレームとの間に配置されている。また、この2つの空気マット4C、4Dの間には、曲げセンサ8Bが配置されている。
図2、図3に示すように、複数の空気マット4(4A〜4D)は、それぞれ、空気が吸入排出される空間4aを有する袋状のマットである。図3に示すように、複数の空気マット4は、それぞれ、空間4aを形成する内壁面4d側を有し、内壁面4dにおいて、一面2aに沿って対向する上面4bおよび下面4cを有する。複数の空気マット4は、空間4aに空気が吸入されることで膨張すると共に空間4aの空気が排出されることで収縮する程度に柔らかい材料で構成される。
ここで、複数の空気マット4(4A〜4D)は、すべて、上面4bおよび下面4cが弾性に優れた材料であるナイロン、ポリエチレンなどで構成されている。ここでは、一例として、空気マット4の全体がナイロンで構成されている。また、図3に示すように、複数の空気マット4は、すべて、上面4bおよび下面4cにおいて凹凸(図3中の凸部4ba、4ca、凹部4bb、4cbを参照)が形成されると共に、凸部4ba、4caの幅(図4中における横方向の長さ)が凹部4bb、4cbの幅と同等もしくはわずかに大きくされている。
このように、本実施形態における空気マット4では、対向する上面4bおよび下面4cにおいて凹凸が形成されているため、上面4bおよび下面4cが密着した際に、図4に示すように上面4bおよび下面4c形成された凹凸が噛み合う状態となる。この場合、上面4bおよび下面4cに形成された凸部4ba、4caが、対向面4b、4cの凹部4bb、4cbに遮られることで、図4の横方向に移動しなくなる(移動し難くなる)。特に、ここでは、上面4bおよび下面4cが弾性に優れた材料で構成され、凸部4ba、4caの幅(図4の横方向の長さ)が凹部4bb、4cbの幅と同等もしくはわずかに大きくされているため、凸部4ba、4caが、対向面4b、4cの凹部4bb、4cbに圧縮されつつ食い込んだ状態となる。このため、凸部4ba、4caは、自身の弾性力および凹部4bb、4cbとの摩擦力によって、図4の縦方向にも移動しなくなる(移動し難くなる)。これにより、空気マット4のうち上面4bを含む部分と下面4を含む部分とが一体化し、1つの空気マット4における全体としての剛性が高まる。すなわち、本実施形態に係る座席1では、上面4bおよび下面4cが密着することにより、密着前よりも空気マット4が硬くなる。
以上説明したように、本実施形態では、複数の空気マット4が、すべて、空間4aの空気が排出されると、空気マット4のうち空間4aを形成する内壁面4d側において上面4bおよび下面4cが密着することにより、密着前よりも硬くなる構成とされている。つまり、座面部2の内部に配置された2つの空気マット4A、4Bのうち、一面2aに最も近い空気マット4Aが、空間4aの空気が排出されると、空気マット4のうち空間4aを形成する内壁面4d側において上面4bおよび下面4cが密着することにより、密着前よりも硬くなる。また、同様に、背もたれ部3の内部に配置された2つの空気マット4C、4Dのうち、一面3aに最も近い空気マット4Cが、空間4aの空気が排出されると、空気マット4のうち空間4aを形成する内壁面4d側において上面4bおよび下面4cが密着することにより、密着前よりも硬くなる。
コンプレッサ5は、空気マット4の空間4aに空気を吸入させる吸入手段として設けられたものである。本実施形態に係る座席1では、コンプレッサ5によって空気マット4の空間4aに空気を吸入させられるようになっている。コンプレッサ5は、制御部10の制御に従って空気マット4の空間4aに空気を吸入させる。ここでは、空間4aに導入する空気を通す管を通る空気の量を調節する電磁弁5a、5b、5c、5dを設け、制御部10の制御によって電磁弁5a〜5dを開閉することで、空間4aに吸入させられる空気の量を調節できるようになっている。
ポンプ6は、空気マット4の空間4aの空気を排出させる排出手段として設けられたものである。本実施形態に係る座席1では、ポンプ6によって空気マット4の空間4aの空気を排出させられるようになっている。ポンプ6は、制御部10の制御に従って空気マット4の空間4aの空気を排出させる。ここでは、空間4aから排出された空気を通す管を通る空気の量を調節する電磁弁6a、6b、6c、6dを設け、制御部10の制御によって電磁弁6a〜6dを開閉することで、空間4aから排出させられる空気の量を調節できるようになっている。
本実施形態に係る座席1では、空気マット4の空間4aに空気が吸入され、もしくは、空気マット4の空間4aの空気が排出されることで、着座したユーザーとの接触面(一面2a、3a)における体圧特性を変化させることができる。
空気圧センサ7は、空気圧を検出するセンサである。空気圧センサ7は、空間4aの空気圧を検出するために設けられたものであり、制御部10の制御に従って空間4aの空気圧を検出する。ここでは、空気圧センサ7は、電磁弁5a〜5d、6a〜6dのそれぞれの付近に1個ずつ配置されており、本実施形態に係る座席1では、それぞれの空気圧センサ7が対応する空気マット4の空間4aにおける空気圧を検出する。
ここで、空気圧センサ7は、空気マット4の硬さを検出する硬さ検出手段として機能する。本実施形態に係る座席1では、制御部10において、空気圧センサ7によって検出された空間4aの空気圧の情報に基づいて、空気マット4の硬さが検出される。なお、本実施形態に係る座席1では、このように検出された空気マット4の硬さの情報をメモリ9に記憶できるようになっている。
曲げセンサ8は、曲げられたときの曲がり具合を検出するセンサであり、制御部10の制御に従って曲がり具合を検出する。曲げセンサ8としては、例えば、抵抗体に電流を流して、抵抗体が曲げられたときの抵抗値(電圧)の変化を測定することにより、曲がり具合を検出する構成のものが用いられる。曲げセンサ8は、空気マット4の曲がり具合を検出するために設けられたものであり、空気マット4の付近に配置されて、空気マット4と共に曲げられたときの曲がり具合を検出することにより、空気マット4の曲がり具合を検出する。一例として、ここでは、曲げセンサ8は、上記したように2つの空気マット4の間に配置されて、2つの空気マット4が曲げられると共に曲げセンサ8(の抵抗体)が曲げられる構成とされている。具体的には、2つの空気マット4A、4Bが曲げられると共に曲げセンサ8A(の抵抗体)が曲げられ、2つの空気マット4C、4Dが曲げられると共に曲げセンサ8B(の抵抗体)が曲げられる。
ここで、曲げセンサ8は、ユーザーが着座したときにおける空気マット4の変形度合いを検出する変形検出手段として機能する。本実施形態に係る座席1では、制御部10において、曲げセンサ8によって検出された空気マット4の曲がり具合の情報に基づいて、空気マット4の変形度合いが検出される。なお、本実施形態に係る座席1では、このように検出された空気マット4の変形度合いの情報をメモリ9に記憶できるようになっている。
メモリ9は、空気圧センサ7が検出した空気マット4の硬さ、および、曲げセンサ8が検出した空気マット4の変形度合いを記憶する記憶手段として備えられたものである。
制御部10は、コンプレッサ5およびポンプ6を制御する部分であり、CPUなどで構成される。また、制御部10は、空気圧センサ7によって検出された空間4aの空気圧の情報に基づいて、空気マット4の硬さを算出し、算出された空気マット4の硬さの情報をメモリ9に記憶させる。ここで、具体的には、制御部10は、空間4aの空気圧が十分に低い場合(上面4bおよび下面4cが密着する場合)に、空気マット4が硬い状態であると算出する。また、制御部10は、曲げセンサ8によって検出された空気マット4の曲がり具合の情報に基づいて、空気マット4の変形度合い(形状)を算出し、算出された空気マット4の変形度合い(形状)の情報をメモリ9に記憶させる。具体的には、例えば、制御部10は、曲げセンサ8によって検出された空気マット4の曲がり具合の情報に基づいて、空気マット4の形状を判定すると共に着座したユーザーの姿勢を判定する。
そして、制御部10は、メモリ9に記憶された空気マット4の硬さの情報に基づいて、コンプレッサ5およびポンプ6を制御して、空気マット4の空間4aに空気を吸入排出させる。これにより、本実施形態に係る座席1では、メモリ9に記憶された空気マット4の硬さを再現することができる。同様に、制御部10は、メモリ9に記憶された空気マット4の変形度合い(形状)の情報に基づいて、コンプレッサ5およびポンプ6を制御して、空気マット4の空間4aに空気を吸排出させる。これにより、本実施形態に係る座席1では、メモリ9に記憶された空気マット4の変形度合い(形状)を再現することができる。
ユーザインタフェース11は、制御部10とユーザーとの間の情報をやり取りするためのインターフェースであり、例えば、座席1に設けられたボタンスイッチや、車両に設置されるカーナビゲーション・システムやスマートフォンなどの電気機器の操作画面などである。本実施形態に係る座席1では、ユーザーがユーザインタフェース11を操作した場合に、操作信号が制御部10に送信され、制御部10において操作信号に応じた制御が行われる。
上記で説明したように、本実施形態に係る座席1は、内部において、上面4bおよび下面4cを有すると共に着座したユーザーとの接触面(一面2a、3a)に沿って対向する複数の空気マット4が、接触面2a、3aに垂直な方向に並んで配置されている。そして、複数の空気マット4のうち接触面2a、3aに最も近い空気マット4A、4Cが、空気マット4に形成された空間4aの空気が排出されると、上面4bおよび下面4cが密着することにより、密着前よりも硬くなる構成とされている。
このため、本実施形態に係る座席1では、接触面2a、3aに最も近い空気マット4A、4Cを、空気を吸入させて柔らかくすることで、座席1のうち、着座したユーザーとの接触面2a、3aの周辺部分を柔らかくすることができる。このとき、ユーザーの好みに応じた適正な体圧特性が得られる。また、この最も近い空気マット4A、4Cを、空気を排出させることにより、上面4bおよび下面4cを密着させて、密着前よりも硬くすることで、座席1のうち着座したユーザーとの接触面2a、3aの周辺部分を硬くすることができる。この場合、複数の空気マット4のうち他の空気マット(最も近い空気マット4A、4Cを挟んで接触面2a、3aの反対側に配置された空気マット)4B、4Dについて、空気を吸入させて柔らかくすることで、ユーザーの好みに応じた適正な体圧特性が得られる。このように、本実施形態に係る座席1では、ユーザーの好みに応じた適正な体圧特性を得られ、尚且つ、ユーザーが所望する硬さに調整することができる。
特に、本実施形態では、接触面2a、3aに垂直な方向に並んで配置された複数の空気マット4が、すべて、空気マット4に形成された空間4aの空気が排出されると、上面4bおよび下面4cが密着することにより、密着前よりも硬くなる構成とされている。
このため、本実施形態に係る座席1では、例えば、接触面2a、3aに最も近い空気マット4A、4C以外の他の空気マット4B、4Dを、空気を排出させることにより、上面4bおよび下面4cを密着させて、密着前よりも硬くしてもよい。この場合、硬くした他の空気マット4B、4Dを柔らかいマットで構成した場合と比べて異なる着座感(座り心地)が得られる。また、硬くした他の空気マット4B、4Dはユーザーの自重によって変形し難いため、これら硬くした他の空気マット4B、4Dを座面部2や背もたれ部3に配置することにより、座面高さや背もたれ角度を調整するための部材として機能させることもできる。
また、本実施形態に係る座席1では、空気マット4の硬さを検出する硬さ検出手段として機能する空気圧センサ7と、空気圧センサ7が検出した空気マット4の硬さを記憶するメモリ9とを備える。そして、制御部10が、メモリ9に記憶された空気マット4の硬さの情報に基づいたコンプレッサ5およびポンプ6の制御を行う。
このため、本実施形態に係る座席1では、空気マット4の硬さをメモリ9に記憶させておくことで、再度、その記憶した空気マット4の硬さにて座席1を使用することができる。
また、本実施形態に係る座席1では、密着前よりも硬くなる構成とされた空気マット4のユーザーが着座したときにおける変形度合いを検出する変形検出手段として機能する曲げセンサ8と、曲げセンサ8が検出した空気マット4の変形度合いの情報を記憶するメモリ9とを備える。そして、制御部10が、メモリ9に記憶された空気マット4の変形度合いの情報に基づいたコンプレッサ5およびポンプ6の制御を行う。
このため、本実施形態に係る座席1では、空気マット4の変形度合い(形状)を記憶手段に記憶させておくことで、再度、その記憶した空気マット4の変形度合い(形状)にて座席1を使用することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、第1実施形態では、2つの空気マット4を、ユーザーとの接触面2a、3aに垂直な方向に並んで配置していたが、3つ以上の空気マット4を、ユーザーとの接触面2a、3aに垂直な方向に並んで配置してもよい。このとき、この3つ以上の空気マット4を、すべて、上面4bおよび下面4cが密着することにより空気マット4が密着前よりも硬くなる構成としてもよい。
また、第1実施形態では、上面4bおよび下面4cが密着することにより空気マット4が密着前よりも硬くなる構成として、上面4bおよび下面4cにおいて凹凸が形成された例を示した。しかしながら、密着前よりも硬くなる空気マット4は、この構成に限られるものではない。すなわち、ユーザーの着座したときに空気マット4のうち上面4bを含む部分と下面4cを含む部分との一体性が損なわれず、空間4aへの空気の吸入に伴って上面4bと下面4c密着状態が解除される程度の上面4bおよび下面4cにおける密着性が得られる構成であればよい。
また、第1実施形態では、接触面2a、3aに垂直な方向に並んで配置された複数の空気マット4を、すべて、空間4aの空気が排出されると上面4bおよび下面4cが密着することにより密着前よりも硬くなる構成としていた。しかし、複数の空気マット4のうち少なくとも接触面2a、3aに最も近い空気マット4を、上面4bおよび下面4cの密着前よりも硬くなる構成とすれば、適正な体圧特性を得られ、尚且つ、ユーザーが所望する硬さに調整することができる。
また、第1実施形態の座席1において、ユーザーの生理指標(心拍や筋電など)を検出する生理指標検出手段を備える構成として、制御部10がユーザーの生理指標の情報に基づいたコンプレッサ5およびポンプ6の制御を行うようにしてもよい。この場合、ユーザーの生理指標の情報に対応して、空気マット4がユーザーの生理指標に応じた適切な体圧特性および硬さとされ、ユーザーの体調に応じた適切な着座感(座り心地)が得られる。
この場合、さらに、生理指標検出手段が検出したユーザーの生理指標の情報をメモリ9に記憶して、制御部10が、メモリ9に記憶されたユーザーの生理指標の情報に基づいたコンプレッサ5およびポンプ6の制御を行うようにしてもよい。この場合、ユーザーの生理指標の情報をメモリ9に記憶させておくことで、再度、その記憶したユーザーの生理指標に応じた適切な体圧特性および硬さにて座席1を使用することができる。
また、第1実施形態の座席1において、座席1が設置される車両の走行状況(走行速度や路面形状など)を検出する走行検出手段を備える構成として、制御部10が車両の走行状況の情報に基づいたコンプレッサ5およびポンプ6の制御を行うようにしてもよい。この場合、車両の走行状況の情報に対応して、空気マット4が車両の走行状況に応じた適切な体圧特性および硬さとされ、車両の走行状況に応じた適切な着座感(座り心地)が得られる。
この場合、さらに、走行検出手段が検出した車両の走行状況の情報をメモリ9に記憶して、制御部10が、メモリ9に記憶された車両の走行状況の情報に基づいたコンプレッサ5およびポンプ6の制御を行うようにしてもよい。この場合、車両の走行状況の情報をメモリ9に記憶させておくことで、再度、その記憶した車両の走行状況に応じた適切な着座感(座り心地)にて座席1を使用することができる。
また、第1実施形態における空気マット4を細分化することで、ユーザーのボディラインにフィットし易くしてもよい。また、第1実施形態の座席1において、有機アクチュエータなどを設けて、空気マット4の形状を制御するようにしてもよい。また、第1実施形態の座席1において、着座したユーザーとの接触面2a、3aにおいて、シートカバー(ファブリック、レザーなど)を敷いてもよい。
また、第1実施形態の座席1では、座面部2や背もたれ部3において空気マット4を備える構成としていたが、座面部2や背もたれ部3以外の部位(ヘッドレストなど)において空気マット4を備える構成としてもよい。
また、第1実施形態の座席1を、マッサージ器として使用してもよい。すなわち、例えば、第1実施形態に座席1おいて、空気マット4の空気の吸入および排出を繰り返すことにより、ユーザーにマッサージを施すことができるようにしてもよい。この場合、座席1によってユーザーの緊張を緩和させることができる。なお、座席1をマッサージ器として使用する場合、制御部10が上記したユーザーの生理指標に基づいてユーザーが緊張状態であると判定とした場合に、マッサージを施すようにしてもよい。
2 座面部
3 背もたれ部
4 空気マット
4a 空気マットの空間
5 コンプレッサ
6 ポンプ
7 空気圧センサ
8 曲げセンサ
9 メモリ
10 制御部

Claims (8)

  1. 空気が吸入排出される空間(4a)を有する袋状の空気マット(4)と、前記空間に空気を吸入させる吸入手段(5)と、前記空間の空気を排出させる排出手段(6)と、前記吸入手段および前記排出手段を制御する制御部(10)と、を備え、前記空間に空気が吸入され、もしくは、前記空間の空気が排出されることで、着座したユーザーとの接触面(2a、3a)における体圧特性を変化させる座席であって、
    内部において、前記接触面に沿って対向する上面(4b)および下面(4c)を有する複数の前記空気マットが、前記接触面に垂直な方向に並んで配置されており、
    前記複数の前記空気マットのうち、少なくとも前記接触面に最も近い前記空気マットは、前記空間の空気が排出されると、前記空気マットのうち前記空間を形成する内壁面(4d)側において前記上面および前記下面が密着することにより、前記密着前よりも硬くなる構成とされていることを特徴とする座席。
  2. 前記複数の空気マットは、すべて、前記空間の空気が排出されると、前記空気マットのうち前記内壁面側において前記上面および前記下面が密着することにより、前記密着前よりも硬くなる構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の座席。
  3. 前記空気マットの硬さを検出する硬さ検出手段(7)と、
    前記硬さ検出手段が検出した前記空気マットの硬さの情報を記憶する記憶手段(9)と、を備え、
    前記制御部が、前記記憶手段に記憶された前記空気マットの硬さの情報に基づいた前記吸入手段および前記排出手段の制御を行うことで、前記記憶手段に記憶された前記空気マットの硬さを再現できる構成とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の座席。
  4. ユーザーが着座したときにおける前記空気マットの変形度合いを検出する変形検出手段(8)と、
    前記変形検出手段が検出した前記空気マットの変形度合いの情報を記憶する記憶手段(9)と、を備え、
    前記制御部が、前記記憶手段に記憶された前記空気マットの変形度合いの情報に基づいた前記吸入手段および前記排出手段の制御を行うことで、前記記憶手段に記憶された前記空気マットの変形度合いを再現できる構成とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の座席。
  5. ユーザーの生理指標を検出する生理指標検出手段を備え、
    前記制御部が、前記生理指標検出手段が検出した前記ユーザーの生理指標の情報に基づいた前記吸入手段および前記排出手段の制御を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の座席。
  6. 前記生理指標検出手段が検出した前記ユーザーの生理指標の情報を記憶する記憶手段(9)を備え、
    前記制御部が、前記記憶手段に記憶された前記ユーザーの生理指標の情報に基づいた前記吸入手段および前記排出手段の制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の座席。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の座席が設置される車両の走行状況を検出する走行検出手段を備え、
    前記制御部が、前記走行検出手段が検出した前記車両の走行状況の情報に基づいた前記吸入手段および前記排出手段の制御を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の座席。
  8. 前記走行検出手段が検出した前記車両の走行状況を記憶する記憶手段(9)を備え、
    前記制御部が、前記記憶手段に記憶された前記車両の走行状況の情報に基づいた前記吸入手段および前記排出手段の制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の座席。
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