JP2016000944A - 階段踏み板固定具、該固定具を備えた階段、及び階段踏み板固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】オープン階段の桁に踏み板を固定するための、取り付け容易で踏み板の傾斜角度を広い角度範囲でかつ無段階で調整可能な踏み板固定具、同固定方法を提供する。
【解決手段】踏み板固定具(10)は、桁(1)側に固定される桁固定部(11)と、踏み板(2)側に固定される踏み板固定部(12)と、両固定部(11、12)の間に介在する補強部(20、30)とが相互に連結された三角構造を形成している。桁(1)の傾斜角度に応じて踏み板(2)の角度を水平に調整できるよう、補強部(20、30)は伸縮部材から構成されている。伸縮部材は、ターンバックル機構(20)もしくはこれに類似する機構(30)とすることができる。桁固定部(51)と踏み板固定部(12)と補強部(20、30)の各連結部は、連結穴の代りに相手側の連結用部材を差し込み可能な差し込み溝(52、53)としてもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、桁と踏み板とで構成されるオープン階段において、桁に踏み板を固定する目的で使用される角度調整式の踏み板固定具、及び該踏み板固定具を備えたオープン階段、並びにオープン階段の踏み板固定方法に関する。
一般住宅や作業場等の屋内もしくは屋外用の階段として、オープン階段が周知である。図5はその一例の概要を示すもので、同図において一般にオープン階段は、斜め上方に延びる一対の桁1と、これに固定される複数の踏み板2とから構成され、踏み板2は、所定の間隔をおいて踏み板固定金具10により桁1に固定されている。このようなオープン階段における固定具10の一例として従来技術では、図6に示すような、踏み板(3)の下面の長手方向両端に下向きコの字状をした踏み板支持部材(2)を固定しておき、そのコの字状の溝内に桁(1)を収容するようこれを外嵌して、コの字状の踏み板支持部材の両側片と桁を貫通するようボルト(13)で固定することによって固定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、オープン階段の勾配(桁の傾斜角度)は階段ごとによって一定していない。このため、上記のような踏み板支持部材を用いた場合には桁の傾斜角度に応じて専用の支持部材を用意する必要があり、汎用性に欠ける。あるいは、階段を取付ける現場で桁の設置後にボルト固定用の穴を穿孔することになり、現場での木部加工仕上げが必要となっている。このような課題に対処するため、従来技術ではさらに、桁の傾斜角度に応じて踏み板の角度調整が可能な踏み板固定構造が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。図7は、特許文献2に開示された勾配可変階段の構造を示しており、同図において、踏み板(1)は奥側両端で内桁(2、3)に、手前側両端で連接板(10)を介して外桁(6、7)にそれぞれ回動可能に連結されている。内桁と外桁とは相対スライド移動可能としているため、その必要なスライド移動量を調節した後、両者をボルト(9)で固定することにより、桁の傾斜角度に応じて踏み板を角度調整可能としている。
従来技術ではさらに、踏み板の奥行方向ではなく左右長手方向における傾斜角度を調整可能とする技術が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。図8は特許文献3に開示された構造を示しており、同図において踏み板部(5)は、支持部(4)に固定され、支持部は、固定部(3)と補強部(6)による三角構造により支持されている。固定部(3)は壁部(1)に固定されており、補強部(6)の一端は固定部(3)に回動可能に取り付けられ、他端は支持部(4)に設けられた複数の通孔(43)の1つで支持部(4)に固定される。この複数の通孔(43)の内のいずれか1つを選択することによって踏み板部(5)の長手方向の傾斜角度を調整するよう構成されている。
特許第4525466号公報 実開平3−71030号公報 特開2014−40700号公報
しかしながら、上述した従来技術による角度調整式の踏み板固定構造には改善の余地があった。まず、特許文献2に開示された構造によれば、内桁と外桁を設ける必要があり、またこれらが相互にスライド移動する構成とするために、構造が複雑となった。加えて、桁としてアングル材が使用されるが、このために作業場等の屋外での利用であればまだしも、美観が要求される一般家屋内でのオープン階段の場合には適用性に欠け、実質的に使用は困難であった。また、特許文献3に開示された構造は、踏み板の長手方向の角度調整を可能にするものであるが、これを踏み板の奥行方向に適用し直したとしても、踏み板の幅寸法(奥行寸法)が制約されているために複数の通孔の数、配置に制限があり、補強部(6)の長さも短くなることもあって通孔を選択しても傾斜角度の調整可能範囲には自ずから限界があった。加えて、特許文献2、3のいずれにおいても、あらかじめ設けられた穴の位置を選択できるだけであって、無段階での微妙な角度調整はできなかった。また、構成される三角構造の各頂点がそれぞれ回動可能に固定されるため、現場での階段設置時の取付けが容易でないという問題があった。
以上より、本発明は上述したような従来技術における踏み板固定構造の問題点を解消し、取り付けが容易であり、広い範囲での角度調整や無段階での角度微調整をも可能にする角度調整式踏み板固定具を提供することを目的としている。
本発明では、上述した課題に対し、上記三角構造を構成する要素の1つである補強部に無段階で伸縮可能な構造を採用することによって課題を解消するもので、具体的には以下の内容を含む。
すなわち、オープン階段の桁に踏み板を固定するための本発明の1つの態様に係る踏み板固定具は、桁側に固定される桁固定部と、一端が桁固定部の一端に回動可能に連結されて踏み板側に固定される踏み板固定部と、両端が桁固定部の他端と踏み板固定部の他端とにそれぞれ連結される補強部とから構成され、桁の傾斜角度に応じて踏み板が水平に調整可能となるよう、前記補強部が伸縮部材から構成されていることを特徴とする踏み板固定具に関する。
前記の伸縮部材は、ターンバックル機構により形成することができる。また、桁固定部と踏み板固定部のいずれか一方もしくは双方の補強部の連結部分には、踏み板を水平に調整できるよう、補強部材を連結するための連結穴が複数位置に設けられていてもよい。
桁固定部の両端にある踏み板固定部の取付け部または補強部の取付け部の一方または双方、あるいは踏み板固定部の一端にある補強部の取付け部のいずれかは、相手側の連結用部材を差し込み可能な差し込み溝により形成することができ、差し込み後に浮き上がり防止ブラケットで連結用部材を固定することによって固定具の取付けが容易になるよう構成することもできる。
本発明に係る他の態様は、桁と、桁に固定される踏み板と、踏み板を桁に固定するための踏み板固定具を備えたオープン階段であって、踏み板の傾斜角度を調整可能にするため、上述したいずれかの踏み板固定具を採用したことを特徴とするオープン階段に関する。
本発明に係るさらに他の態様は、桁と、桁に固定される踏み板とからなるオープン階段の踏み板を、オープン階段の勾配に応じて水平となるよう桁に対する踏み板の角度を調整可能とする踏み板の固定方法であって、桁側に固定される桁固定部と、踏み板側に固定される踏み板固定部と、両固定部の間に介在する補強部とによって桁に対して踏み板を固定する三角構造を形成し、前記補強部に無段階で伸縮する機構を組み込むことによって踏み板の角度を無段階で調整可能としたことを特徴とする踏み板の固定方法に関する。
本発明にかかる角度調整式踏み板固定具の採用によれば、踏み板と桁との間の取付け角度を無段階でかつ広い角度範囲に亘って調整することが可能になり、設置現場において踏み板の水平位置の確定を容易に行うことが可能となる。
また、本発明の実施の形態によれば、工場内であらかじめ踏み板の角度調整をしておくことが可能となり、設置現場への搬送も容易であり、かつ従来技術に見られた現地での無駄な木部加工も不要となるなど、オープン階段の設置をより効率的に行うことができるようになる。
本発明の実施の形態にかかる踏み板固定具を使用したオープン階段の実施例を示す側面図である。 図1に示す踏み板固定具の詳細構造を示す斜視図である。 図2に示す踏み板固定具に使用される補強部の詳細構造例を示す分解斜視図である。 本発明の他の実施の形態にかかる踏み板固定具の詳細構造を示す斜視図である。 本発明に係る踏み板固定具が使用可能な、一般的なオープン階段の構造例を示す斜視図である。 従来技術による踏み板固定構造の例を示す説明図である。 従来技術による角度調整式の踏み板固定構造の例を示す説明図である。 従来技術による角度調整式の踏み板固定構造の他の例を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態にかかる角度調整式踏み板固定具につき、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかる踏み板固定具(以下、単に「固定具」とも言う。)を採用したオープン階段の概略を示している。図1(a)、(b)は、同一構造の固定具を採用してオープン階段の勾配(傾斜角度)のみを変化させた状態を表示している。両図において、オープン階段は、桁1と、踏み板2と、この両者を固定する固定具10とから構成されている。固定具10は三角構造を構成しており、これによって踏み板2を桁1に水平を維持するよう固定している。図は側面図であり、桁1と固定具10とは図面に垂直な方向に一対が設けられており、踏み板2は図面に垂直な方向を長手方向として延在している。また、図では踏み板2と固定具10を1つのみ表示しているが、実際には桁1の長手方向に延びるスロープに沿って一定の間隔を設けて複数が配置され、これによってオープン階段を形成している。
図1(a)、(b)では、オープン階段の勾配に合わせて桁1の傾斜角度が異なっており、それに応じて踏み板2が水平となるよう固定具10の開く角度が変化している。この角度の変化は、1つは固定具10の踏み板2側に穿孔した複数の固定穴の位置を選択して固定具10を固定することにより、他の1つは固定具10に設けられた補強部の長さを調節することにより行っている。この詳細を図2に示す固定具10の斜視図に基づいて説明する。
図2において、固定具10は、大きく分けて桁1(図1参照)に固定される桁固定部11と、踏み板2(同)に固定される踏み板固定部12と、両者の間に介在する補強部20とから構成されている。桁固定部11と踏み板固定部12とはボルト・ナット13により、踏み板固定部12と補強部20とはボルト・ナット14により、そして補強部20と桁固定部11とはボルト・ナット15により、それぞれ回動可能に固定され、桁固定部11と踏み板固定部12と補強部20とにより三角構造を形成している。踏み板固定部12には、補強部20を固定するための固定穴16が図示の例では3つ設けられており、図1に示すようにこのいずれかの固定穴16を選択することによって踏み板2の角度が調整可能である。
本実施の形態ではさらに、補強部20に伸縮部材を採用しており、これによって補強部20の長さを調整可能とすることで、踏み板2の調整角度範囲をさらに大きなものとしている。図3(a)は、この補強部20の詳細構造を示している。同図において、補強部20は、ターンバックル21を長手方向の中心に据え、その両側に順にロックナット22a、22b、ロックボルト23a、23b、固定用ブラケット24a、24bを配置した構成となっている。この内、右側のロックナット22a、ロックボルト23aは右ネジが切られ、左側のロックナット22b、ロックボルト23bは左ネジが切られている。ターンバックル21の内部に形成される左右両側にある雌ネジも同様に、右側には右ネジ、左側には左ネジが切られている。このため、両ロックボルト23a、23bをターンバックル21の両雌ネジに螺合させ、ターンバックル21を軸中心に回転させることによって補強部20全体の長さが伸縮する。このターンバックル構造は、従来技術によるターンバックルによって当業者には知れられているところである。
図2に戻って、以上のように構成された本実施の形態に係る固定具20の使用時の態様は以下のようである。すなわち、桁固定部11に設けられた取り付け穴を利用して桁固定部11が桁1に固定され、同じく踏み板固定部12に設けられた取り付け穴(図示せず)を利用して踏み板固定部12が踏み板2に固定され、さらに、この両者がボルト・ナット13により回動可能に連結される。次に、踏み板固定部12の固定穴16の1つが適切に選択されて補強部20がボルト・ナット14により回動可能に連結され、次いで補強部20と桁固定部11とがボルト・ナット15により回動可能に連結されて上述した三角構造が形成される。そして、補強部20のターンバックル21を回転操作することで、踏み板固定部12、さらにはその上にある踏み板2が水平となるよう調整される。ターンバックル21の回転角度位置は、その後ロックナット22a、22bを締め付けることによって固定される。ただし、以上の手順は一例を示すものであって、現場の状況に応じてこれとは異なる他の手順が適切に選択されてもよい。
本実施の形態に係る固定具10によれば、踏み板固定部12の固定穴16の位置の選択と、ターンバックルによる伸縮機構の相乗効果によって、従来技術と比較して格段に広い範囲の角度調整が可能となるほか、ターンバックルの作用によって従来技術では得られなかった無段階調整を可能としている。これにより、踏み板11のより理想的な水平角度を実現することを可能にしている。
図3(b)は、本実施の形態における他の態様に係る補強部30を示している。ここではターンバックル構造の代替としてその類似構造が採用されている。同図において、補強部30は、図の右側となる長手方向の一端に雄ネジ、図の左側となる他端に雌ネジを備えたターン操作棒31が略中央に配置され、その雄ネジ側(図の右側)には順に固定用ブラケット34aと固定用ナット35が、そして雌ネジ側(図の左側)には順にロックナット32、ロックボルト33、固定用ブラケット34bが配置されている。ターン操作棒31の左側の雌ネジにロックボルト33を螺合させることで、ターン操作棒31を軸中心に回転させれば、補強部30全体の長さが伸縮する。適当な長さでロックナット32を締め付ければ長さが固定され、次いでターン操作棒31の雄ネジに固定用ブラケット34bを挟んで固定用ナット35を締め付けることでターン操作棒31の回転を阻止することができる。逆に長さを調節する場合には、固定用ナット35を緩め、ロックナット32を緩めてターン操作棒31を回転させればよい。
上記態様に係る補強部30によれば、図3(a)に示す補強部20のターンバックルの場合と異なって右ネジと左ネジとを併用する煩わしさがなくなり、いずれか一方向のネジ(通常は右ネジ)のみを採用することで済み、また部品点数も削減されるというメリットが生まれる。ただし、ここに示したターンバックル21やターン操作棒31は一例であって、従来技術で知られたその他の伸縮機構を補強部に採用することも自在である。本明細書ではこれらの伸縮機構を備えた部材を総称して「伸縮部材」と呼ぶものとする。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る角度調整式の踏み板固定具について、図面を参照して説明する。図4は、本実施の形態に係る固定具50を示している。固定具50の構成は、先の第1の実施の形態と比べて桁固定部51の構造のみが相違しており、その他の要素については同様である。また、図示の例ではターンバックルではなくターン操作棒を採用した補強部30が使用されており、以下の説明は「補強部30」で代表させるが、代替としてターンバックル式の補強部20、あるいは他の形式の伸縮部材を備えた補強部が使用されてもよい。本実施の形態に係る桁固定部51は、図4(b)に示すように、両端にある踏み板固定部12用の連結部、補強部30用の連結部が、いずれも連結穴ではなく、差し込み溝52、53として形成されている点において、先の第1の実施の形態に係る桁固定部11と相違している。
桁固定部51を以上のような差し込み溝52、53を備えた構造とすることにより、設置現場においては踏み板固定部12や補強部30を、わざわざボルトを貫通させてナットで締結する手間を弄することなく、あらかじめ工場でボルト・ナットを締結しておき、現場ではこれを差し込み溝52、53内に差し込むことによって簡単に組み付けることができる。差し込んだ後には浮き上がり防止ブラケット55を上から被せることで、桁固定部51と補強部30を回動可能に連結することができる。この部分には基本的に上向きの荷重が掛からないことから、浮き上がり防止ブラケット55は薄い板材にて形成することができる。このような構造によれば、工場サイドにて補強部30の長さをあらかじめ調整しておき、踏み板固定部12と補強部30を連結した状態で折り畳んで搬送すれば、搬送時にかさばることもなく、現場での取付も容易になるというメリットが得られる。
なお、図示の例では桁固定部51の両端に上述したような差し込み溝構造を採用しているが、これをいずれか一方の側のみに採用することでもよい。さらには、踏み板固定部12と補強部30との連結部分にも、この差し込み溝構造を採用することも可能である。また、図4に示す態様では、桁固定部51の側に差し込み溝を設け、踏み板固定部12の側が固定穴となっているが、これを逆にし、踏み板固定部の側を差し込み溝とし、桁固定部の側を固定穴としてこれを貫通した連結用部材をこの溝内に差し込むよう構成することも可能である。
以上、本発明の各実施の形態に係る角度調整式踏み板固定具10、50について説明してきたが、上述した構造には幾つもの変形を加えることが可能である。例えば、図1、2、4に示す例では角度調整用の複数の固定穴16を踏み板固定部12の側に設けているが、これを桁固定部11、51の側に設けることも、あるいは両方に設けることもできる。さらには、このような角度調整用の複数の固定穴を設けることなく、補強部20、30の調整ストローク量を大目にとって、角度調整の機能はもっぱら補強部20、30の伸縮機構のみに持たせるようにしても良い。ちなみに、図2に示す実施の形態における補強部20によって得られる桁固定部11と踏み板固定部12の開く角度範囲は37〜48度ほどであり、これに追加して固定穴を複数設けた場合には、この範囲は30〜53度ほどに広がる。ただし、この角度範囲は、三角構造を形成する部材の相対長さ、連結位置等の要素によって変化するため、一例である。いずれにしても、複数の固定穴を設けることよりも、補強部20、30の伸縮ストロークの方が角度調整範囲には大きく影響する。
さらなる変形として、三角構造を構成する各要素の連結をボルト・ナット13、14、15としているが、これは必ずしもボルト・ナット構造を用いる必要はなく、例えばピンの一方にヘッド、他方に割ピン穴を設けて抜け防止とした軸状の連結材とするなどの代替構造が用いられてもよい。本明細書ではこれらの構造を総称して「連結用部材」と呼ぶものとする。
本発明はさらに、上述したいずれかの踏み板固定具を具えたオープン階段を包含している。該オープン階段は、微調整が可能で設置も容易であり、設置現場において効率的な作業を可能としている。
加えて本発明は、上述したいずれかの踏み板固定具を利用した踏み板を固定する固定方法をも包含している。すなわち、該固定方法は、桁側に固定される桁固定部と、踏み板側に固定される踏み板固定部と、両固定部の間に介在する補強部とによって桁に対して踏み板を固定する三角構造を形成し、この内の補強部において無段階で伸縮する機構を組み込むことによって踏み板の角度を無段階で調整可能としたことを特徴としている。
本発明にかかる踏み板固定具は、建築に関連する産業分野を中心にして広く利用することが可能である。
1.桁、 2.踏み板、 10.踏み板固定具、 11.桁固定部、 12.踏み板固定部、 20、30.補強部、 13、14、15.ボルト・ナット、 16.固定穴、 21.ターンバックル、 22a、22b.ロックナット、 23a、23b.ロックボルト、 24、24b.固定用ブラケット、 31.ターン操作棒、 32.ロックナット、 33.ロックボルト、 34a、34b.固定用ブラケット、 35.固定用ナット、 50.踏み板固定具、 51.桁固定部、 52、53.差し込み溝、 55.浮き上がり防止ブラケット。

Claims (6)

  1. オープン階段の桁に踏み板を固定するための踏み板固定具において、
    前記踏み板固定具が、桁側に固定される桁固定部と、一端が前記桁固定部の一端に回動可能に連結されて踏み板側に固定される踏み板固定部と、両端がそれぞれ前記桁固定部の他端と前記踏み板固定部の他端とに連結される補強部とから構成され、
    オープン階段の勾配に対応した前記桁の傾斜角度に応じて前記踏み板の傾斜を水平に調整できるよう、前記補強部が伸縮部材から構成されていることを特徴とする踏み板固定具。
  2. 前記伸縮部材が、ターンバックル機構により形成されている、請求項1に記載の踏み板固定具。
  3. 前記桁固定部と踏み板固定部のいずれか一方もしくは双方の補強部を連結する連結部分に、前記踏み板の傾斜を調整するよう、前記補強部材を連結するための選択可能な固定穴が複数に設けられている、請求項1に記載の踏み板固定具。
  4. 前記桁固定部の両端にある前記踏み板固定部の取付け部と前記補強部の取付け部の内の一方または双方、もしくは前記踏み板固定部の両端にある前記桁固定部の取付け部と前記補強部の取付け部の内の一方または双方のいずれかが、相手側の連結用部材を差し込み可能な差し込み溝により形成され、該差し込み溝に差し込まれた前記連結用部材の浮き上がりを防止する浮き上がり防止ブラケットで該連結用部材を固定するよう構成されている、請求項1に記載の踏み板固定部。
  5. 桁と、前記桁に固定される踏み板と、前記踏み板を前記桁に固定するための踏み板固定具とを備えたオープン階段において、
    該オープン階段の勾配に応じて前記踏み板の傾斜が水平となるよう調整するため、前記踏み板固定具が、請求項1から請求項4のいずれか一に記載の踏み板固定具であることを特徴とするオープン階段。
  6. 桁と、前記桁に固定される踏み板とからなるオープン階段の踏み板を、オープン階段の勾配に応じて桁に対する踏み板の角度を調整可能とする踏み板の固定方法において、
    桁側に固定される桁固定部と、踏み板側に固定される踏み板固定部と、両固定部の間に介在する補強部とによって桁に対して踏み板を固定する三角構造を形成し、
    前記補強部に無段階で伸縮する機構を組み込むことによって踏み板が水平となるよう踏み板の角度を無段階で調整可能としたことを特徴とする踏み板の固定方法。
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