JP2016000705A - スティック状体臭抑制用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた制汗効果が発揮でき、皮脂や汗の臭いを抑えてサラサラした肌状態にし、毛穴の黒ずみや汚れを覆い隠して肌を綺麗に魅せることができるスティック状体臭抑制用組成物の提供。並びに、如何なる温度条件下に保管したとしても、亀裂や折損が生じることのないスティック状体臭抑制用組成物を提供。
【解決手段】本発明に係るスティック状体臭抑制用組成物は、下記の成分A:アルミニウム化合物、亜鉛化合物およびジルコニウム化合物からなる群より選ばれた制汗剤を1.0〜30.0質量%、成分B:無水ケイ酸を0.5〜30.0質量%、成分C:活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭を0.1〜2.0質量%、成分D:油剤を5.0〜80.0質量%含み、実質的に水を含まないことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明はスティック状体臭抑制用組成物に関する。
皮脂や汗のべたつきや臭いを抑える化粧料として制汗デオドラント剤がある。このような制汗デオドラント剤は、均一にムラ無く噴霧塗布できる観点から、噴射剤を充填したエアゾール剤型のものが主流である。しかしながら、エアゾール剤型のものは、霧状で吐出されるため、中味液が舞い散り易く、咽る・咳き込むなど気管支に悪影響を及ぼすといった問題がある。また、中味液の舞い散りを抑えるため、肌近くで噴霧すると、凍傷を引き起こす場合があるといった問題もある。
このような問題を解決するために、固形状(スティック状)に成型して直接肌に塗布する試みがなされている。具体的には、粒子状制汗剤活性物質、固形懸濁剤、揮発性シリコーンおよび非揮発性シリコーンを含有する無水制汗剤棒状組成物(例えば、特許文献1を参照);制汗剤、固化剤および不飽和脂肪酸を含有する制汗デオドラントスティック組成物(例えば、特許文献2を参照);制汗剤又はデオドラント剤、高級アルコール、ポリプロピレングリコールおよび揮発性油剤を含有する非水制汗デオドラントスティック組成物(例えば、特許文献3を参照)などが提案されている。
しかしながら、これら試みに拠って、エアゾール剤型における諸問題を解決することはできるものの、多量の油剤により固形成型されていることから、塗布時にべたつき感が生じ、サラサラした肌感触に劣るといった問題がある。そのため、使用感を高めるために粉体を配合して固形状(スティック状)に成型する試みもなされている。また、これら紛体を配合させることで使用感を高めることができるだけでなく、制汗剤を多量に配合させることが可能となり、優れた制汗効果を発揮されることができるという利点もある。さらには、紛体を配合させることで腋の下などの毛穴の黒ずみや汚れを隠して肌を綺麗に魅せることのできる付加的機能を発揮させることも可能となる。
しかしながら、固形成型された組成物中に粉体を配合すると、その配合量しだいでは、高温条件下で長期間保管されたり、低温と高温が繰り返されるような温度条件下で保管されると、組成物自体が膨潤収縮を繰り返し固形状(スティック状)成型物の表面に亀裂が生じ易くなったり、固形状(スティック状)成型物自体が折損し易くなり、温度安定性に劣るといった問題がある。
特表2003−533457号公報 特開2005−187470号公報 特開2007−314527号公報
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、優れた制汗効果が発揮でき、皮脂や汗の臭いを抑えてサラサラした肌状態にし、毛穴の黒ずみや汚れを覆い隠して肌を綺麗に魅せることができるスティック状体臭抑制用組成物を提供することを課題とする。
また、本発明は、如何なる温度条件下に保管したとしても、組成物表面の亀裂や、組成物自体の折損が生じることのないスティック状体臭抑制用組成物を提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
〔1〕下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dとを含有し、
前記成分Aの含有量が1.0〜30.0質量%であり、前記成分Bの含有量が0.5〜30.0質量%であり、前記成分Cの含有量が0.1〜2.0質量%であり、前記成分Dの含有量が5.0〜80.0質量%であり、実質的に水を含まないことを特徴とするスティック状体臭抑制用組成物、
成分A:アルミニウム化合物、亜鉛化合物およびジルコニウム化合物からなる群より選ばれた制汗剤
成分B:無水ケイ酸
成分C:活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭
成分D:油剤
〔2〕前記活性炭の平均粒径が15.0〜50.0μmである前記〔1〕に記載のスティック状体臭抑制用組成物、
〔3〕前記酸化チタンの平均粒径が0.01〜0.5μmである前記〔1〕又は〔2〕に記載のスティック状体臭抑制用組成物、
〔4〕前記活性炭100質量部に対する、前記酸化チタンの質量割合が500〜1500質量部である前記〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載のスティック状体臭抑制用組成物、
〔5〕圧縮成型する、又は、圧縮せずに成型することを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載のスティック状体臭抑制用組成物、並びに
〔6〕スティック専用容器と、前記スティック専用容器内に固着されている前記〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載のスティック状体臭抑制用組成物とを備える体臭抑制用スティック製品
に関する。
本発明のスティック状体臭抑制用組成物は、優れた制汗効果が発揮できるとともに、皮脂や汗の臭いを抑えてサラサラした肌状態にし、毛穴の黒ずみや汚れを覆い隠して肌を綺麗に魅せることができるという効果を奏する。
また、本発明のスティック状体臭抑制用組成物は、高温条件下や、低温と高温が繰り返されるような温度条件下など如何なる温度条件下で保管したとしても、スティック状の組成物の表面に亀裂が生じたり、組成物自体が折損することがなく、温度安定性に格段に優れた効果を発揮する。
本発明のスティック状体臭抑制用組成物は、下記の成分Aを1.0〜30.0質量%、成分Bを0.5〜30.0質量%、成分Cを0.1〜2.0質量%、成分Dを5.0〜80.0質量%含み、実質的に水を含まないことを特徴とする。
成分A:アルミニウム化合物、亜鉛化合物およびジルコニウム化合物からなる群より選ばれた制汗剤
成分B:無水ケイ酸
成分C:活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭
成分D:油剤
用いられる成分Aは、アルミニウム化合物、亜鉛化合物およびジルコニウム化合物からなる群より選ばれた制汗剤である。これら成分Aは、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。本発明においては、アルミニウムとジルコニウムの複合化合物を用いても良い。
アルミニウム化合物の具体例としては、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、フェノールスルホン酸アルミニウム、アクリル樹脂被覆アルミニウム末、アラントインジヒドロキシアルミニウム、アルミニウム末、イソステアリン酸アルミニウム、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンアルミニウム、含硫ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、酸化アルミニウム、ジミリスチン酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、リン酸ジセチルアルミニウムなどが挙げられる。これらアルミニウム化合物は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
亜鉛化合物の具体例としては、例えば、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、塩化亜鉛、炭酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、ピリチオン亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛などが挙げられる。これら亜鉛化合物は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
ジルコニウム化合物の具体例としては、例えば、クロルヒドロキシジルコニウム、酸化ジルコニウムなどが挙げられる。これらジルコニウム化合物は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
アルミニウムとジルコニウムの複合化合物の具体例としては、例えば、アルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムペンタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムオクタクロロハイドレート、アルミニウム・ジルコニウムテトラクロロヒドレックスグリシンなどが挙げられる。これら複合化合物は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
成分Aの含有量は、通常、制汗効果を付与する観点から、組成物中、1.0〜30.0質量%であり、より好ましくは2.0〜27.0質量%である。
用いられる成分Bである無水ケイ酸は、無水ケイ酸の表面がシラノール基とシロキサンのままである親水性無水ケイ酸である。成分Bの無水ケイ酸は、市販品をそのまま用いることもできる。具体的には、例えば、AEROSIL 50、90G、130、150、200、300、380、200V、300V、380V、OX50(商品名,何れも日本アエロジル社製);サンスフェアH−31、H−51、H−121、H−201、H−32、H−52、H−122、H−33、H−53(商品名,何れもAGCエスアイテック社製);HDK−N20、T30(商品名,何れも旭化成ワッカーシリコーン社製);サイリシア 310P、320、350、370、380、420、430、440、450、470(商品名、何れも富士シリシア化学社製)などが挙げられる。これら成分Bは、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
成分Bの含有量は、通常、スティック状とする観点、並びに使用感の観点から、組成物中、0.5〜30.0質量%であり、より好ましくは1.0〜25.0質量%である。
用いられる成分Cは、活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭である。より具体的には、活性炭の表面に酸化チタンが存在する構造を有する複合体である。これら成分Cは、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
すなわち、本発明の酸化チタン被覆活性炭は、活性炭と、活性炭の表面に存在する酸化チタンを少なくとも含む。なお、酸化チタン被覆活性炭は、活性炭、酸化チタン以外の成分を含んでいても良い。活性炭、酸化チタン、および活性炭、酸化チタン以外の成分は、それぞれ、1種のみを用いても良いし、2種以上を用いても良い。
上記活性炭は、特に限定されないが、多孔質の炭素質物質である。活性炭は、炭素以外にも、水素、酸素、無機成分等を含んでいても良い。活性炭は、特に限定されないが、粉末活性炭が好ましい。
活性炭の原料としては、特に限定されず、活性炭の原料として一般的に用いられるものを用いることができる。具体的には、例えば、ヤシ殻、木材、おが屑、石炭、フェノール樹脂、レーヨン、アクリロニトリル、石炭ピッチ、石油ピッチなどが挙げられる。中でも、ヤシ殻、木材、フェノール樹脂、石炭が好ましい。
活性炭の平均粒径(平均粒子径)は、15〜50μmであることが好ましく、より好ましくは18〜45μm、さらに好ましくは20〜42μmである。活性炭の平均粒径が上記範囲内であることにより、酸化チタン被覆活性炭が白色となるため、本発明のスティック状体臭抑制用組成物を塗布した際に塗布対象である皮膚等を黒く汚すこと(以下、「塗布汚れ」と称する場合がある)がなく、なおかつ、体臭抑制効果も優れたものとなる。さらには、スティック状の組成物の温度変化に伴う膨潤収縮を低減し、温度安定性に優れた組成物とすることができる。
上記平均粒径が15μm未満では、酸化チタン被覆活性炭が灰色から黒色となり塗布汚れが生じやすく、多量の酸化チタンを被覆させて白色化させると吸着能が低下するため、塗布汚れ防止と体臭抑制効果を両立できなくなる。一方、上記平均粒径が50μmを超えると、体臭抑制剤を皮膚に塗布した場合にざらつきが生じ、使用感が低下する。
なお、上記「活性炭の平均粒径」は、酸化チタン被覆活性炭を構成する活性炭全体の平均粒径を意味する。また、本明細書において、活性炭の平均粒径は、レーザー回折散乱法により測定することができ、例えば、レーザー回折・散乱式粒度分析計「MT3300」(日機装株式会社製)により測定することができる。
上記活性炭の中心細孔径は、特に限定されないが、酸化チタン被覆活性炭の吸着能を向上させ体臭抑制効果を向上させる観点から、0.1〜10nmが好ましく、より好ましくは0.5〜2.0nmである。活性炭の中心細孔径は、特に限定されないが、例えば、BET法により測定することができ、例えば、細孔分布測定装置「Belsorp」(日本ベル株式会社製)により測定することができる。
上記活性炭のヨウ素吸着量は、特に限定されないが、酸化チタン被覆活性炭の吸着能を向上させ体臭抑制効果を向上させる観点から、100〜3000mg/gが好ましく、より好ましくは500〜2000mg/gである。本明細書において、活性炭のヨウ素吸着量は、滴定法(JIS K 1417)により測定することができる。
上記活性炭は、公知の製造方法により製造することができる。例えば、公知の活性炭を粉砕および分級する方法により製造することができる。また、活性炭は市販品を用いることもできる。市販品としては、特に限定されないが、例えば、商品名「太閤A」(フタムラ化学株式会社製)などが挙げられる。
上記酸化チタンとしては、特に限定されず、公知の酸化チタン(二酸化チタン)を用いることができる。上記酸化チタンとしては、特に限定されないが、例えば、ルチル型、アナターゼ型、ブルッカイト型の酸化チタンが挙げられる。
上記酸化チタンの平均粒径は、特に限定されないが、0.001〜1.0μmが好ましく、より好ましくは0.01〜0.5μm、より好ましくは0.1〜0.4μm、さらに好ましくは0.2〜0.3μmである。酸化チタンの平均粒径が上記範囲内であることにより、酸化チタン被覆活性炭を白色とする効果が向上するため、本発明のスティック状体臭抑制用組成物の塗布汚れを防止する効果が向上するため好ましい。上記平均粒径が0.001μm未満では、酸化チタン被覆活性炭が灰色から黒色となり、塗布汚れが生じ体臭抑制剤の実用適性が低下する場合がある。
なお、上記「酸化チタンの平均粒径」は、酸化チタン被覆活性炭を構成する酸化チタン全体の平均粒径を意味する。また、本明細書において、酸化チタンの平均粒径(球相当径)は、BET法(又は簡易BET法)により測定される比表面積より算出することができる。
上記酸化チタンは市販品を用いることができる。市販品としては、特に限定されないが、例えば、商品名「タイペークCR−50」(石原産業株式会社製)、商品名「MT−700B」(テイカ株式会社製)などが挙げられる。
上記酸化チタン被覆活性炭は、樹脂を含んでいてもよい。上記樹脂は、特に限定されないが、バインダー樹脂として用いられる。上記樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、セルロース樹脂などが挙げられる。中でも、アクリル樹脂(特に、水性アクリル樹脂)が好ましく、例えば、アクリル酸アルキル共重合体などが挙げられる。また、酸化チタン被覆活性炭は、特に限定されないが、金属塩などを含んでいても良い。
酸化チタン被覆活性炭において、活性炭100質量部に対する、酸化チタンの質量割合は、特に限定されないが、10〜10000質量部が好ましく、より好ましくは100〜5000質量部、より好ましくは500〜2000質量部、より好ましくは500〜1500質量部、より好ましくは550〜1050質量部、さらに好ましくは600〜1000質量部である。
すなわち、[活性炭:酸化チタン](質量比)は、1:0.1〜1:100が好ましく、より好ましくは1:1〜1:50、より好ましくは1:5〜1:20、より好ましくは1:5〜1:15、より好ましくは1:5.5〜1:10.5、さらに好ましくは1:6〜1:10である。活性炭に対する酸化チタンの質量割合が上記範囲よりも小さい(酸化チタンが少ない)場合には、酸化チタン被覆活性炭が灰色から黒色となり、塗布汚れが生じ体臭抑制剤の実用適性が低下する場合がある。一方、活性炭に対する酸化チタンの質量割合が上記範囲よりも大きい(酸化チタンが多い)場合には、酸化チタン被覆活性炭の吸着能が低下し、本発明のスティック状体臭抑制用組成物の体臭抑制効果が低下する場合がある。
酸化チタン被覆活性炭中の、活性炭の含有量と酸化チタンの含有量の合計量は、特に限定されないが、酸化チタン被覆活性炭100質量%に対して、50質量%以上(50〜100質量%)が好ましく、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上である。また、上限値は特に限定されず、100質量%以下が好ましく、より好ましくは99.95質量%以下である。90質量%以下であっても良く、85質量%以下であっても良い。
酸化チタン被覆活性炭中の、上記樹脂の含有量は、特に限定されないが、活性炭に対する酸化チタンの付着性向上等の観点から、酸化チタン被覆活性炭100質量%に対して、0.005〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.05〜1質量%である。
酸化チタン被覆活性炭において、酸化チタンは、活性炭の表面に存在する。すなわち、酸化チタン被覆活性炭は、活性炭が酸化チタンにより被覆された構造を有している。なお、酸化チタン被覆活性炭においては、活性炭の表面の全面が酸化チタンによって被覆されていても良いし、活性炭の表面の一部のみが酸化チタンによって被覆されていても良い。
上記酸化チタン被覆活性炭は、活性炭の表面上に、酸化チタンを付着させることにより形成される。好ましくは、活性炭の表面上に、上記樹脂を介して酸化チタンを付着させることにより形成される。
上記酸化チタン被覆活性炭の製造方法としては、特に限定されず、公知の方法を用いることが可能で、例えば、特開平4−256436号公報に記載の白色活性炭の製造方法、特開2005−263610号公報に記載の酸化チタン被覆活性炭の製造方法を用いることができる。
酸化チタン被覆活性炭の具体的な製造方法としては、例えば、以下のとおりである。活性炭、酸化チタン、および上記樹脂のエマルションを混合し、活性炭の表面を酸化チタンで被覆する。次いで、得られた酸化チタンで被覆された活性炭を乾燥し、さらに必要に応じて、粒状に解砕して、酸化チタン被覆活性炭を得る。
成分Cの含有量は、通常、優れた体臭抑制効果を発揮する観点、並びに製剤の温度安定性の観点から、組成物中、0.1〜2.0質量%であり、より好ましくは0.2〜1.8質量%である。
用いられる成分Dの油剤としては、室温で液状の油剤であっても、室温で固形の油剤であっても特に限定されずに用いることができ、例えば、油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル油、シリコーン油、ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどが挙げられる。これら成分Dは、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。なお、本発明において「室温」とは、1〜30℃の温度を言う。
具体的な油脂としては、例えば、ヒマワリ油、サフラワー油、綿実油、大豆油、オリーブ油、ヤシ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ホホバ油、椿油、ミンク油などが挙げられる。
ロウ類の具体例としては、例えば、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、コメヌカロウ、セラックロウ、鯨ロウ、ラノリンなどが挙げられる。
具体的な炭化水素油としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、セレシン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン末、ポリエチレンワックス、ワセリンなどが挙げられる。
具体的な高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、イソステアリン酸などが挙げられる。
具体的な高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、オクチルデカノール、デシルテトラデカノールなどが挙げられる。
具体的な脂肪酸エステル油としては、例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル/カプリン酸)プロピレングリコール、イソステアリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトールなどが挙げられる。
具体的なシリコーン油としては、例えば、メチルポリシロキサン、平均重合度が650〜7000である高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチコノール、トリメチルシロキシケイ酸などの鎖状シリコーン;メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどの環状シリコーン;アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体などのアミノ変性シリコーン;カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーンなどの変性シリコーンなどが挙げられる。
ポリオキシプロピレンブチルエーテルとしては、酸化プロピレンの平均重合度が12〜52のポリオキシプロピレンブチルエーテルが例示でき、具体的には、例えば、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(12P.O.)、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(17P.O.)、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(20P.O.)、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(24P.O.)、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(33P.O.)、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(40P.O.)、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(52P.O.)などが挙げられる。
成分Dの含有量は、通常、スティック状とする観点から、組成物中、5.0〜80.0質量%であり、より好ましくは10.0〜75.0質量%である。
本発明に係るスティック状体臭抑制用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、上記に記した成分の他、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなどの多価アルコール;l−メントール、1,8−シネオール、メンチルグルセリルエーテル、カンファなどの清涼剤;タルク、マイカなどの紛体;イソプロピルメチルフェノールなどの殺菌剤;抗酸化剤、金属封鎖剤、ビタミン類、動植物抽出エキス、パール化剤、着色剤、各種香料、防腐剤などを目的に応じて適宜配合しても良い。
なお、本発明のスティック状体臭抑制用組成物は、スティック状とする観点、並びに製剤の温度安定性の観点から、実質的に水を含まない。本明細書において、「実質的に水を含まない」とは、「別途、水を含有させることはしない」という意味であり、各配合成分中に含まれる微量の水までを除外するものではない。
本発明のスティック状体臭抑制用組成物の調製方法としては、スティック状とすることができる方法であれば特に限定されないが、例えば、圧縮成型する方法、若しくは圧縮せずに成型する方法が挙げられる。
圧縮成型する方法としては、特に限定されず、公知の方法を用いることが可能で、乾式方法又は湿式方法の何れであっても良い。具体的には、本発明の構成成分を混合撹拌後、成型容器に充填し、圧縮プレス機を用いてスティック状に固化させる方法を例示することができる。なお、混合攪拌物を、そのまま成型容器に充填することができるが、充填時の均一性を高める観点から、混合攪拌物をハンマーミル、ピンミル、アトマイザーなどの粉砕機を用いて粉砕したものをふるいに通した後に成型容器に充填することが好ましい。
上記混合撹拌時に用いられる混合攪拌機としては、配合成分を均一に混合することができるものであれば特に限定されないが、ヘンシェルミキサー、ブレンダーミキサー、V型ミキサー、リボンミキサー、ナウターミキサー、ハイスピードミキサーなどを例示することができる。
圧縮成型時に加えられる圧力は、所望の硬さのスティック状となるように適宜調整されれば特に限定されないが、0.01〜4MPaの圧力で成型されることが好ましく、より好ましくは0.05〜3MPaである。
一方、圧縮せずに成型する方法としては、特に限定されず、公知の方法を用いることが可能である。具体的には、本発明の構成成分を混合撹拌後、成型容器に充填し、自然乾燥、加熱乾燥、温風乾燥などの手段を用いて乾燥させることでスティック状に固化させる方法を例示することができる。なお、混合攪拌物を、そのまま成型容器に充填することができるが、充填時の均一性を高める観点から、混合撹拌物を加温しながら成型容器に充填することが好ましい。
上記方法により成型された本発明のスティック状体臭抑制用組成物の形状は、特に限定されないが、例えば、円柱、三角柱、四角柱、五角柱、六角柱などの棒状を例示することができる。
上記方法により棒状に成型した本発明のスティック状体臭抑制用組成物は、スティック専用の容器内に固着させることにより、体臭抑制用スティック製品の形態とすることができる。スティック専用容器の形状は、スティック状体臭抑制用組成物の形状に沿う形であれば特に限定されないが、例えば、円柱、三角柱、四角柱、五角柱、六角柱などの形状の容器を例示することができる。
また、体臭抑制用スティック製品の使用方法としては、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、例えば、直接、腋の下、腕、額、首筋、胸、背中などの皮膚にスティック状体臭抑制用組成物を直接塗布する方法;スティック状体臭抑制用組成物を化粧ブラシやチップなどの塗布具を用いて、腋の下、腕、額、首筋、胸、背中などの皮膚に塗布する方法などを例示することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は特記しない限り「質量%」を表す。また、配合成分は全て純分に換算した。
実施例および比較例では、下記の成分を用いた。
(成分A)
商品名「アルミニウムヒドロキシクロライド(パウダー)」:クロルヒドロキシアルミニウム(クラリアントジャパン社製)
商品名「スルホ石炭酸亜鉛」:パラフェノールスルホン酸亜鉛(マツモトファインケミカル社製)
(成分B)
商品名「AEROSIL 320」:無水ケイ酸(日本アエロジル社製)
(成分C)
C−1:酸化チタン被覆活性炭(C−1)の製造例
活性炭(商品名「GW−B32/60」、クラレケミカル株式会社製)を解砕機を用いて破砕し、さらに分級して、平均粒径:40.9μmの活性炭(粉末活性炭)を得た。
45%アクリル酸アルキル共重合体液(商品名「ヨドゾールGH800F」、アクゾノーベル(AkzoNobel)社製)0.1gに、精製水5.1gを加え、十分に撹拌し、混合液(1)を得た。
混合液(1)2.7gを撹拌しながら、混合液(1)を上記で得られた活性炭(平均粒径:40.9μm)1.8gに混合し、混合液(2)を得た。
得られた混合液(2)に酸化チタン(商品名「CR−50」、石原産業株式会社製、平均粒径:0.25μm)10.8gを混合し、混合液(3)を得た。
次いで、得られた混合液(3)を115℃で2時間乾燥し、さらに、乾燥物を解砕機にて粉状に解砕して酸化チタン被覆活性炭(C−1)を得た。
C−2:酸化チタン被覆活性炭(C−2)の製造例
上記「酸化チタン被覆活性炭(C−1)の製造例」で用いた酸化チタンを、平均粒径が0.05〜0.07μmである酸化チタンへと変更し、同様の製造方法により酸化チタン被覆活性炭(C−2)を得た。
C−3:酸化チタン被覆活性炭(C−3)の製造例
上記「酸化チタン被覆活性炭(C−1)の製造例」で用いた酸化チタンの量を10.8gから12.6gへと変更し、同様の製造方法により酸化チタン被覆活性炭(C−3)を得た。
なお、比較例の活性炭(被覆なし)は、上記酸化チタン被覆活性炭(C−1)の製造工程で得られた平均粒径:40.9μmの活性炭(粉末活性炭)を用いた。
(成分D)
商品名「SH245」:デカメチルシクロペンタシロキサン(東レ・ダウコーニング社製)
商品名「X−21−5595」:トリメチルシロキシケイ酸(信越シリコーン社製)
商品名「キャスターワックス」:硬化ヒマシ油(豊国製油社製)
商品名「ステアリルアルコールNX」:ステアリルアルコール(高級アルコール工業社製)
商品名「ニューポール LB−1715」:ポリオキシプロピレンブチルエーテル(40P.O.:三洋化成工業社製)
商品名「エキセパールTGO」:トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(花王社製)
(試料の調製)
表1に記した組成に従い、各配合成分を混合撹拌した後に円柱型のスティック状に成形し、スティック状体臭抑制用組成物を調製した。次いで、スティック専用の容器内に該組成物を固着させ、実施例1〜3および比較例1〜2の体臭抑制用スティック製品の形態とし、下記評価試験に供した。結果をそれぞれ表1に併記する。
(試験例1:制汗効果の評価)
女性評価パネル10名により、各実施例および各比較例で得られた体臭抑制用スティック製品に固着させた組成物を、実際に腋の下に直接塗布してもらい、塗布から60分後の「制汗効果」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<制汗効果の評価基準>
◎(かなり良好):10名中8名以上が、べたつき感はなく制汗効果に優れると回答
○(良好):10名中6〜7名以上が、べたつき感はなく制汗効果に優れると回答
△(不十分):10名中4〜5名、べたつき感はなく制汗効果に優れると回答
×(不良):10名中3名以下が、べたつき感はなく制汗効果に優れると回答
(試験例2:美肌の評価)
同評価パネルにより、試験例1の評価後、実際に塗布部を手鏡で見てもらい、「腋の下の肌の見え方」について、以下の評価基準に従って目視評価した。
<美肌の評価基準>
◎(かなり良好):10名中8名以上が、毛穴の黒ずみや汚れが目立たず、肌が綺麗に見えると回答
○(良好):10名中6〜7名以上が、毛穴の黒ずみや汚れが目立たず、肌が綺麗に見えると回答
△(不十分):10名中4〜5名が、毛穴の黒ずみや汚れが目立たず、肌が綺麗に見えると回答
×(不良):10名中3名以下が、毛穴の黒ずみや汚れが目立たず、肌が綺麗に見えると回答
(試験例3:においの評価)
試験例2の評価後、同評価パネルに塗布部に鼻を近づけてにおいを嗅いでもらい、「皮脂・汗のにおい」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<においの評価基準>
◎(かなり良好):10名中8名以上が、皮脂や汗などのにおいが抑えられていると回答
○(良好):10名中6〜7名以上が、皮脂や汗などのにおいが抑えられていると回答
△(不十分):10名中4〜5名が、皮脂や汗などのにおいが抑えられていると回答
×(不良):10名中3名以下が、皮脂や汗などのにおいが抑えられていると回答
(試験例4:肌状態の評価)
試験例3の評価後、同評価パネルに実際に塗布部を指先で触れてもらい、「肌状態」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<肌状態の評価基準>
◎(かなり良好):10名中8名以上が、サラサラした肌状態であると回答
○(良好):10名中6〜7名以上が、サラサラした肌状態であると回答
△(不十分):10名中4〜5名が、サラサラした肌状態であると回答
×(不良):10名中3名以下が、サラサラした肌状態であると回答
Figure 2016000705
表1の結果から、各実施例である本発明のスティック状体臭抑制用組成物は、各比較例のものと対比して、優れた制汗効果が得られ、皮脂や汗の臭いを抑えてサラサラした肌状態であることが分かる。また、毛穴の黒ずみや汚れを覆い隠して肌を綺麗に魅せることができるという美肌効果に優れていることが分かる。
表2に記した組成に従い、各配合成分を混合撹拌した後に円柱型のスティック状に成形し、実施例4〜5のスティック状体臭抑制用組成物を調製し、下記評価試験に供した。結果をそれぞれ表2に併記する。
(試験例5:高温保管時の温度安定性の評価)
実施例の各スティック状体臭抑制用組成物を、50℃の恒温槽で1ヶ月間静置保管した。保管後、恒温槽から各スティック状体臭抑制用組成物を取り出し、21℃、湿度50%の一定条件下で24時間静置させ、静置後の各スティック状体臭抑制用組成物の表面の亀裂の有無、並びに各スティック状体臭抑制用組成物自体の折損の有無について目視確認した。
<高温保管時の温度安定性の評価基準>
◎(かなり良好):スティック状体臭抑制用組成物自体の折損はなく、表面の亀裂も認められない
○(良好):スティック状体臭抑制用組成物自体の折損はなく、表面にも僅かな亀裂しか認められない
△(不十分):スティック状体臭抑制用組成物自体の折損は認められないが、表面のいたる箇所に明らかな亀裂が認められる
×(不良):スティック状体臭抑制用組成物自体の折損が認められる
(試験例6:サイクル保管時の温度安定性の評価)
実施例の各スティック状体臭抑制用組成物を、5℃から40℃を24時間のサイクルで変動する変温槽で1ヶ月間静置保管した。保管後、変温槽から各スティック状体臭抑制用組成物を取り出し、21℃、湿度60%の一定条件下で24時間静置させ、静置後の各スティック状体臭抑制用組成物の表面の亀裂の有無、並びに各スティック状体臭抑制用組成物自体の折損の有無について目視確認した。
<サイクル保管時の温度安定性の評価基準>
◎(かなり良好):スティック状体臭抑制用組成物自体の折損はなく、表面の亀裂も認められない
○(良好):スティック状体臭抑制用組成物自体の折損はなく、表面にも僅かな亀裂しか認められない
△(不十分):スティック状体臭抑制用組成物自体の折損は認められないが、表面のいたる箇所に明らかな亀裂が認められる
×(不良):スティック状体臭抑制用組成物自体の折損が認められる
Figure 2016000705
表2の結果から、本発明のスティック状体臭抑制用組成物は、高温条件下や、低温と高温が繰り返されるような温度条件下など如何なる温度条件下で保管したとしても、スティック状の組成物の表面に亀裂が生じたり、組成物自体が折損することがなく、温度安定性に格段に優れた効果を発揮していることが分かる。

Claims (6)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dとを含有し、
    前記成分Aの含有量が1.0〜30.0質量%であり、
    前記成分Bの含有量が0.5〜30.0質量%であり、
    前記成分Cの含有量が0.1〜2.0質量%であり、
    前記成分Dの含有量が5.0〜80.0質量%であり、
    実質的に水を含まないことを特徴とするスティック状体臭抑制用組成物。
    成分A:アルミニウム化合物、亜鉛化合物およびジルコニウム化合物からなる群より選ばれた制汗剤
    成分B:無水ケイ酸
    成分C:活性炭と、前記活性炭の表面に存在する酸化チタンとを含む酸化チタン被覆活性炭
    成分D:油剤
  2. 前記活性炭の平均粒径が15.0〜50.0μmである請求項1に記載のスティック状体臭抑制用組成物。
  3. 前記酸化チタンの平均粒径が0.01〜0.5μmである請求項1又は2に記載のスティック状体臭抑制用組成物。
  4. 前記活性炭100質量部に対する、前記酸化チタンの質量割合が500〜1500質量部である請求項1〜3のいずれか一項に記載のスティック状体臭抑制用組成物。
  5. 圧縮成型する、又は、圧縮せずに成型することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスティック状体臭抑制用組成物。
  6. スティック専用容器と、前記スティック専用容器内に固着されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のスティック状体臭抑制用組成物とを備える体臭抑制用スティック製品。
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