JP2015536139A - 風味添加剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、伴侶動物にとっての食材の嗜好性を高めるための、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、の使用に関する。本発明はまた、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、を含むペット用食材またはサプリメント、およびさらには伴侶動物にとっての食材の嗜好性を高める方法に関する。

Description

本発明は、伴侶動物にとっての食材の嗜好性(palatability)を高めるための、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、の使用に関する。本発明はまた、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、を含むペット用食材またはサプリメント、およびさらには伴侶動物にとっての食材の嗜好性を高める方法に関する。
多くのネコおよびイヌの伴侶動物が食品に気難しいことは周知である。動物は、しばらく受け付けてきた食材を食べるのを拒絶したり、最小限の量を超える食材を食べるのを拒絶したりすることがよくある。この現象の一部は、原料の感覚プロファイルのわずかな変化により引き起こされる可能性がある。この変化を、ヒト消費者は知覚できないかもしれないが、嗅覚系および味覚系の違いのため、ネコおよびイヌの伴侶動物は、この差をよく知覚し得る。この感覚差は、使用する原料の自然変動に起因し得るか、または材料の供給不足で代替物に置き換えなければならない場合に起こり得る。これは、飼い主にとって非常に苛立たしいことであり、動物が不幸で食品に恵まれないと飼い主が感じるようになる可能性がある。動物はまた、利用可能な適正量の食品を摂取しないと、必要量の必須栄養素を摂取できなくなるおそれがある。従って、提供された食材を伴侶動物が食べるように仕向ける方法の必要性が存在することが明らかに分かる。この問題を克服するために、多くの解決策が提案されてきた。ほとんどの市販のペットフードは、さまざまな風味および/または食感の範囲内で提供される。しかしながら、伴侶動物の飼い主は、飼い主が最も好ましいと感じている風味をはっきりした理由もなく伴侶動物が急に拒絶することが多いことを知っているであろう。さまざまな食材の選択肢を提供することにより、風味に対する伴侶動物の嗜好に関する多くの研究が行われてきた。本発明者らは、ネコにおいて主要な味覚受容体すなわち旨味受容体を研究して(旨味風味はまた、セイボリー(savoury)または肉風味としても参照される)、関連する味覚機構を同定することにより、この研究をさらに進めてきた。天然に存在する食材に見いだされる一連の揮発性および不揮発性の化合物を調べて、これらの化合物の相互作用を確証し、ひいては最適な味が得られる組合せを開発した。旨味受容体と相互作用してそれを介して知覚される化合物に重点を置くことが、特に興味深く重要なことであった。
驚くべきことに、本発明者らは、水、ゲル、またはモデル食材のいずれで動物に与えたとしても、伴侶動物が化合物の特定の組合せに対して強い一貫した嗜好(preference)を示すことを見いだした。従って、本発明は、伴侶動物にとっての食材の嗜好性を高めるうえで、伴侶動物にとってきわめて望ましい化合物の組合せの使用に関する。伴侶動物は、好ましくは、哺乳動物の伴侶動物である。
伴侶動物が推奨量の(主食)食材を毎日食べた場合、動物は、必要レベルのビタミンおよびミネラルを摂取するであろうから、健康で幸福な状態を維持する可能性が高い。さらに、飼い主は、動物がよく食べることに満足する。本発明者らは、組み合わせると特に伴侶動物の興味を引く天然物中に存在する特定の揮発性および不揮発性の化合物を同定した。不揮発性化合物は、味(taste)に関係し(すなわち、舌の上で検出され)、揮発性化合物は、香り(aroma)に関係し、食品の匂いに影響を及ぼす化合物(すなわち、鼻の中で検出される化合物)であり、いくつかの化合物は、両方のカテゴリーに包含される。味および香りの両方が組み合わさって、食品に風味を与える。従って、本明細書で用いられる場合、風味は、食材の味および香りの両方を包含する。
従って、本発明は、第1の態様として、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンとの使用であって、伴侶動物にとっての食材の嗜好性を高めるための、ひいては伴侶動物による食材の適正摂取の確保に使用するための、使用を提供する。
第1のアミノ酸は、グリシン、アスパラギン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2、3、4、5、6、7、8、9、10、もしくは11種の混合物である。アミノ酸は、好ましくは、L−アミノ酸形である。
第2のアミノ酸は、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、もしくは12種の混合物である。アミノ酸は、好ましくは、L−アミノ酸形である。
フラノンは、好適には、下記式Iまたは式IIに示されるとおりであり、任意選択で、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシにより置換されている。
各RおよびRは、独立して、水素またはC1〜6アルキル、好ましくは、水素、メチル、またはエチルから選択され、
は、水素、ヒドロキシル、またはC1〜6アルキル、好ましくはメチルであり、
は、水素、ヒドロキシル、またはC1〜6アルキル、好ましくはヒドロキシルであり、
は、水素、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、5員もしくは6員の飽和ヘテロ環、または−OC(O)R、好ましくは、ヒドロキシル、−OCH、−OCHCH、−OC(O)CH、メチル、またはピロリジンであり、
は、水素またはC1〜6アルキル、好ましくは水素またはメチルであり、
は、C1〜6アルキル、好ましくはメチルである。
フラノンは、表1に示されるフラノンからなる群より選択されるか、またはそれらの2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、もしくは12種の混合物であり得る。好適には、フラノンは、表1に定義されるフラネオール、ホモフラネオール、ソトロン、ノルフラネオール、アブヘキソン、メシフラノン、ジメトキシフラノン、またはノルフラネオールである。他の選択肢として、フラノンは、本明細書の表1に定義されるフラネオール、ソトロン、およびアブヘキソンからなる群より選択され得る。ソトロン(sotolon)は、ソトロン(sotolone)としても参照され得る。
任意選択で、本発明は、ピロリン酸四カリウムまたはピロリン酸二ナトリウムなどのピロリン酸塩の使用をも含み得る。トリポリリン酸ナトリウムなどのポリリン酸塩もまた、組成物中に含まれ得る。ピロリン酸塩および/またはポリリン酸塩は、1mM以上の濃度で組成物中に存在し得る。好適には、ピロリン酸塩および/またはポリリン酸塩の濃度は、5mM、10mM、15mM、20mM、25mM、30mM、40mM、50mM、100mM、または500mMであり得る。
本発明は、伴侶動物にとっての食材の嗜好性を高めるのに使用するための、本明細書に定義される第1のアミノ酸と第2のアミノ酸と1種以上のフラノンとを含む組成物を含む。組成物は、本明細書に定義されるピロリン酸塩および/またはポリリン酸塩をも含み得る。
グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸、ならびにアスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸は、1M未満、1mM〜1M、250mM〜1M、5mM〜500mM、10mM〜100mM、10mM〜50mM、または20mM〜50mMの量で存在し得る(個別にまたは組合せとして)。アミノ酸の量は、200mM未満、100mM未満、20mM未満、または10mM未満であり得る。アミノ酸は、25mM、50mM、または60mMの量で存在し得る。
1種以上のフラノンは、0.005ppm超、0.001ppm〜40ppm、0.005ppm〜20ppm、0.001ppm〜5ppm、1ppm〜10ppm、または2ppm〜5ppmの濃度で存在し得る(個別にまたは組合せとして)。フラノンは、40ppm未満の量で存在し得る。フラノンは、4ppmの量で存在し得る。
本発明で使用するためのアミノ酸および1種以上のフラノンは、食材の一部を形成し得る肉製品、野菜製品、または乳製品中に天然に見いだされるものに加えて存在する。アミノ酸およびフラノンは、製造時または製造後にペットフードに添加され得る。アミノ酸およびフラノンは、ペットフードの基本的な肉(または他の多量栄養素)成分の風味プロファイルを増強または最適化するために添加される。
伴侶動物は、好ましくは、ネコ科動物(ネコ)またはイヌ科動物(イヌ)であるが、モルモット、ウサギ、トリ、またはウマであってもよい。
本発明はまた、第2の態様として、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、を含むペット用食材を提供する。食材は、パッケージ化され得る。この場合、パッケージは、ペット用食材が、ネコもしくはイヌ、またはモルモット、ウサギ、トリ、もしくはウマにより摂取されるものであることを示す文書またはグラフィックによる情報を備える。第1の態様の好適で好ましい特徴は、必要な変更を加えて、第2の態様にも当てはまる。
本発明に関して、アミノ酸としてタウリンが含まれないことに留意すべきである。実際に、タウリンは、有機スルホン酸であり、アミノ酸の特徴であるカルボキシル基が欠如している。すなわち、COOH基が存在しない。しかしながら、当技術分野では、米国特許出願公開第2006/0286276号明細書および同第2006/286275号明細書に記載されるように、タウリンがアミノ酸として記載されることが多いが、これは適切でない。そのほかに、タウリンは、カルボキシル基を含有していないため、本発明により定義される第1のアミノ酸と同様には旨味受容体の結合部位に嵌入しないと想定される。
本発明はまた、第3の態様として、伴侶動物において食材の受容(acceptance)を高めおよび/または適正摂取を確保するのに使用するための、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、を含む組成物に関する。嗜好性を増加させると、動物にとって食材の楽しみおよび受容が増加する。受容および楽しみを増加させると、伴侶動物が食品に対して神経質になるのを克服するのに役立つ。動物が本発明に係る食材を許容し楽しむため、必要とされる毎日のカロリーおよび栄養素摂取量に達する可能性がより高い。
組成物は、動物が健康量の食材を食べるように仕向けるべく、動物の食欲をそそって食材への興味を増加させるのに使用するためのものであり得る。従って、食欲をそそって食材への興味を増加させる際の、食材を健康的に摂取するように仕向ける際の、伴侶動物において必要とされる栄養素およびカロリーの摂取を確保する際の、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、を含む組成物の使用が、本発明に包含される。健康レベルとは、微量栄養素、多量栄養素、およびカロリーに関して、全体的健康状態に寄与する摂取を動物が維持または達成できるようにする量を意味する。このことは、「Mars Petcare Essential Nutrient Standards」に示されるように、過剰のカロリーを取る必要もなく、動物が十分なカロリーを取って栄養的に完全な食事を摂取することにより、健康バランスを維持し得ることを意味する。
上述したように、旨味受容体は、風味化合物の標的として研究されてきた。旨味受容体の活性化に関する多くの研究は、ヒト旨味受容体に重点を置いている。しかしながら、驚くべきことに、本発明者らは、図13に示されるように、ヒト旨味受容体の配列が特定の伴侶動物のものと異なることを見いだした。さらに、この技術に従って特定の伴侶動物が特定のアミノ酸に対して嗜好を示したとしても、この嗜好は、動物によって異なる。従って、ヒトで行われた研究から、伴侶動物が同一のアミノ酸に対して同一の反応を有するかを予測することは、不可能である。
ヒト旨味受容体では、in silicoモデリングおよび部位指向突然変異誘発により、グルタミン酸およびIMPの結合に関与する主要な活性部位残基が同定されてきた。こうした研究から、主要な残基は、H71、T149、S172、D192、Y220、E301 S306、およびS385の位置にあり、これらの残基は、他の種で高度に保存されていることが示されている。ヒト、ブタ、マウス、およびネコの配列の比較では、これらの特定の残基のうち、わずか2つの変化(ブタL220およびマウスA385)を示すにすぎなかった。
これらの活性部位残基の高レベルの保存は、研究された種における旨味受容体のさまざまなアミノ酸特異性にうまく合致しない。ブタ旨味受容体に関する研究では、結合に重要であると報告された活性部位の他の残基が同定された。これらの位置のアミノ酸は、ヒトとブタとの間で保存されていた(R277、R307、およびH308)。この類似性に基づいて、ブタ旨味は、ヒト旨味のモデルとして提案された。しかしながら、ブタ旨味受容体は、ヒト旨味受容体の活性化に関連する通常のグルタミン酸リガンドおよびアスパラギン酸リガンドと比較して、広範なアミノ酸特異性を示した(グルタミン酸、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、およびトレオニン)。いくつかの他のアミノ酸(グリシン、アラニン、セリン)を高濃度(1Mまで)で使用した報告では、これらの化合物がヒトにおいて旨味感覚を伝達することが示唆されたが、その効果は、感覚分析を用いてモニターされたにすぎず、受容体研究は報告されなかった。従って、ヒト旨味受容体を活性化するアミノ酸の範囲は、他の種と比較して非常に限定されており、かつこれまでに同定された残基は、ブタ旨味受容体とヒト旨味受容体との間のアミノ酸特異性の差を満足に説明していないように思われる。
本発明はまた、食材の旨味風味/味を増強する方法であって、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンとを食材に添加するかまたは組み込む工程を含む、方法を提供する。
増強とは、動物により旨味風味がより強く/より顕著に検出されることを意味する。フラノンの添加は、旨味風味の効力を相乗的に増加させる。
本発明はまた、食材に対する動物の嗜好を増加させる方法であって、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、フラノンと、を食材に添加する工程を含む、方法を提供する。また、食材の旨味風味を増強する方法であって、ヌクレオチドと、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、フラノンと、を食材に添加する工程を含む、方法をも提供する。本明細書に記載の、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される第2のアミノ酸と、フラノンと、を使用することにより、食材の肉(セイボリー)風味を増加させる方法もまた、達成される。3つの成分の組合せにより、相乗的に機能させて旨味風味の知覚を増強することが可能である。
さらなる態様として、本発明は、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、を含むペット用食材を製造するためのプロセスであって、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、を添加してペット用食材と混合する工程を含む、プロセスに関する。添加および/または混合は、食材の製造、処理、またはパッケージ化の実施前、実施時、または実施後に行われ得る。第1のアミノ酸、第2のアミノ酸、およびフラノンの添加および/または混合は、逐次的であってもまたは同時であってもよい。
全ての態様の全ての特徴は、必要な変更を加えて、全ての他の態様に適用される。
本発明者らは、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、をペットフード製品に添加すると、食材に対する伴侶動物の嗜好が有意に増加することを見いだした。動物は、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、を含む食材または水に対して、これらの化合物をまったく有していないか、または1種有しているか、または2種有している食材または水よりも、強い嗜好を示す。これにより、神経質な動物に伴う困難が克服され、提供された推奨1日量の食材全部を動物が確実に食べるようになるため、動物の健康および幸福ならびに飼い主の心の平静が得られる。
従って、3つの成分の混合物を食材に組み込む利点は、いくつもあり:動物は、一貫して長期間にわたり食材を食べるように仕向けられ;相乗効果は、より少量の各成分を食材に組み込む必要があることを意味するため、アミノ酸およびフラノンそれぞれの費用効果に優れた使用を意味する。
理論により拘束することを望むものではないが、動物の舌の上の旨味味覚受容体は、第1のアミノ酸(重要なこととして、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される)を検出可能であり、かつ別の受容体は、第2のアミノ酸(アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される)を検出するため、そのような第1のアミノ酸と第2のアミノ酸とを組成物中で組み合わせることの効果は、動物に対する個別の各成分の相加効果よりも大きいと本発明者らは考えている。この効果は、フラノンの添加によりさらに増幅される。旨味受容体は、ヘテロ二量体膜貫通タンパク質受容体であり、当技術分野ではT1R1/T1R3として参照される。
本出願は、本発明者らが、非ヒト旨味受容体のin silicoモデリングおよび非ヒト旨味受容体を用いたin vitroアッセイを介して、本発明に係る第1のアミノ酸(すなわち、グリシン、アスパラギン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシン)がそれぞれ、旨味受容体に結合して、さまざまな程度にそれを活性化可能であることを見いだしたことを示す。同一のin vitroアッセイでは、第2の群のアミノ酸は、旨味受容体を活性化しないため、1つ以上の異なる受容体に結合してそれを活性化する可能性があることを実証した。in vivo試験で示された、第2の群のアミノ酸(アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリン)の積極的な受容は、これらのアミノ酸が風味効果を呈することを支持する。
ネコ旨味受容体のさらなるモデリングにより、ヒトと他の種との間で非常に異なる残基を含有する活性部位の2つの他の位置(170および302)を同定した。また、それにより、結合部位への第1の群のアミノ酸の接近を潜在的に改変可能であるとともに、そのようなアミノ酸の結合挙動をも改変可能であった。本発明に係る第1のアミノ酸の1つが結合すると、旨味受容体のコンフォメーションが変化し得ると思われる。図12からわかるように、受容体は、ビーナスフライトラップ(Venus Fly Trap)を利用して記述可能であった。この場合、結合部位は、本発明に係る化合物が結合すると閉じる「ジョー(jaws)」に類似した構造からなる。第1の群のアミノ酸が受容体の「ジョー」内に結合されると、受容体は、他の風味成分の結合をより受けやすくなり得る。アミノ酸が他の分子の受容体結合の分子環境を潜在的に最適化すると言える。アミノ酸リガンドは、T1R1活性部位内に主要結合部位を有するが、活性部位の周りの他の残基とも相互作用するという仮説が立てられる。相互作用の性質および程度は、アミノ酸側鎖に存在する官能基、たとえば、カルボキシル基、アミノ基、または疎水基に依存する。従って、活性部位の他の残基の変化が、種間で観測された異なるアミノ酸結合特異性の潜在的な理由として想定される。さらに、第1の群のアミノ酸が結合すると、フラノンが相乗的に相互作用して旨味風味の知覚を増加させると想定される。この相互作用は、結合部位間または伝達プロセス時および神経プロセス時のクロストーク(cross talk)により起こり得る。
フライトラップドメイン(flytrap domain)は、ヒンジとして知られる領域により接続された2つのローブ、すなわち、上側ローブおよび下側ローブからなる(図12)。第1の群のアミノ酸が結合すると、フライトラップは、開いたコンフォメーションから閉じたコンフォメーションに移行する。
本発明者らによるさらなるin vitro試験では、第2の群のアミノ酸が上述した旨味受容体を活性化しないことが示された。
従って、アミノ酸(本明細書に列挙されたものから選択される)は、組成物において一緒に送達されたときに、1つ以上の味覚受容体上で、動物による両方の化合物の知覚を増加させる協調された態様で一緒に働くように思われる。この場合も、理論により拘束することを望むものではないが、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群よりより選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸、ならびにアスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸は、異なる結合部位/受容体に結合することにより、互いに捕足すると思われる。アミノ酸結合から形成される旨味風味の知覚は、相乗的に作用するフラノンの存在によりさらに増加する。
グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される第1のアミノ酸は全て、共通して非荷電側鎖を有する。また、このリストが環状アミノ酸も、スピロアミノ酸も、α二置換アミノ酸も含まないことに留意すべきである。さらに、旨味受容体に結合して動物によるそのような化合物の知覚を増加させるアミノ酸のタイプは、芳香族、極性、親油性、または小飽和環のアミノ酸を含み得る。
上述したように、ネコ旨味受容体のin silicoモデリングに加えて、ヒト、ネコ、およびイヌの受容体の配列アライメントを行った。興味深いことに、位置170および302の2つのアミノ酸(ヒトT1R1受容体に対して番号付けした)は、ヒトではアラニン残基として見いだされるが、これらの位置は、他の種ではグルタミン酸およびアスパラギン酸であることが、ヒト配列アライメントにより示される。そのほかに、ネコ旨味受容体は、ヒトT1R1/T1R3受容体の天然リガンドであるアスパラギン酸にもグルタミン酸にも結合しない。従って、こうした有意な差があるため、当業者は、ヒト受容体に結合することが知られている化合物が、本明細書に記載の他の動物の旨味受容体に影響を及ぼすとは予想しないであろう。
Yoshiら(Synergistic Effects of 5’−Nucleotides on Rat Taste Responses to Various Amino Acids,Brain Research,367(1986)45−51)がアミノ酸とヌクレオチドとの間に相乗効果が見られると結論付けていることは、注目に値する。しかしながら、記載の実験は、in vivoでは行われず、in vitroの神経シグナリングを利用した。注目すべきことに、神経反応は、陽性反応であると結論付けられると仮定された。しかしながら、当技術分野で周知のように、神経反応は、ある動物では陰性反応でもあり得る。すなわち、in vivoでは、神経反応は、陰性の味覚知覚であり得る。さらに、最も反応性であることが発見されたアミノ酸は、本発明により提供された情報と相関するものではないことがわかる。この原因がYoshiらによりアミノ酸が試験された「人工」環境にあることは、ほぼ間違いない。
米国特許第3524747号明細書には、少なくとも7種のアミノ酸を食材に添加して「肉」風味を付与することが記載されている。しかしながら、7種のアミノ酸の組合せを本発明により想定することは可能であったが、本発明者らが得た知見によれば(特定のアミノ酸およびフラノンにより嗜好性の増加が達成される)、7種未満のアミノ酸を利用して食材の嗜好性を増加させることが可能である。
本発明者らの知るかぎり、先行技術には、伴侶動物用食材の風味を増強するために少なくとも2種のアミノ酸(特に、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸、ならびにアスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸)をフラノンと一緒に使用することを想定したものはないことに、注目すべきである。記載のごとく、それらアミノ酸は相乗的に機能すると考えられ、第1のアミノ酸は旨味受容体に結合し、一方、第2のアミノ酸は旨味受容体に結合しないが、異なる1つまたは複数の受容体を介する作用機構を有するように思われる。
本発明に係るアミノ酸およびフラノンは、イヌまたはネコなどの動物が食事で摂取し得る任意の製品に組み込むことができる。従って、本発明は、標準的食品製品、サプリメント、ペットフード、飲料、スナック、およびトリートを包含する。食品は、好ましくは、調理済み製品である。それは、肉または動物由来材料(たとえば、牛肉、鶏肉、七面鳥肉、ラム肉、血漿、髄骨など、またはそれらの2つ以上)を含み得る。食材は、他の選択肢として、タンパク質源を提供するために肉を含まないものであり得る(好ましくは、肉代替物、たとえば、ダイズ、メイズグルテン、またはダイズ製品を含む)。製品は、追加のタンパク質源、たとえば、ダイズタンパク質濃縮物、乳タンパク質、グルテンなどを含有し得る。製品は、デンプン源、たとえば、糊化デンプン、たとえば、1種以上の穀類(たとえば、コムギ、トウモロコシ、コメ、エンバク、オオムギなど)を含有し得るか、またはデンプンを含まないものであってもよい。典型的な市販のドライキャットフードおよびドライドッグフードは、約10〜70%の粗タンパク質、約10〜60%の脂肪を含有し、残りは、食物繊維および灰分を含めて炭水化物である。典型的なウェット製品またはモイスト製品は、約40%の脂肪、50%のタンパク質を含有し(乾物基準で)、残りは、繊維および灰分である。本発明は、特定的には、ネコまたはイヌのために食料、食材、またはサプリメントとして販売される本明細書に記載のペット用食材に関する。本文書では、「飼い」イヌおよび「飼い」ネコという用語は、イヌおよびネコ、特定的には、フェリス・ドメスティカス(Felis domesticus)およびカニス・ドメスティカス(Canis domesticus)を意味する。好ましくは、ペット用食材は、動物の多量栄養素要件、好ましくは、ネコ科動物では約50:40:10、イヌ科動物では30:60:10のタンパク質:脂肪:炭水化物の比を満たすであろう。
以下の実施例から分かるように、驚くべきことに、本発明の、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、フラノンとは、動物に与えた場合、相加効果よりも大きい効果を提供することを見いだした。言い換えれば、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、の組合せに対する伴侶動物の嗜好は、個別の化合物のいずれかまたはそれぞれに対する嗜好の相加効果よりも大きい。フラノンの添加により、この嗜好は、より大きく増加する。すなわち、フラノンの組込みにより、フラノン単独での嗜好の相加効果よりも嗜好が増加する。
従って、アミノ酸と1種以上のフラノンとを組み合わせる予想外の利点は、嗜好性の増加である。理論により拘束することを望むものではないが、これは、以上に記載したように、第1のアミノ酸の旨味受容体、第2のアミノ酸の別の受容体の結合部位のコンフォメーションおよび位置、ならびにフラノンの増強効果によるものと、本発明者らは考えている。
次に、以下の図および実施例を参照しながら、本発明を説明する。
図1は、25mMプロリン+25mMヒスチジンを含む組成物と50mMヒスチジンのみを含む組成物との識別試験の結果を示している。 図2は、25mMプロリン+25mMヒスチジンを含む組成物と50mMプロリンのみを含む組成物との識別試験の結果を示している。 図3は、25mMトレオニン+25mMヒスチジンを含む組成物と50mMトレオニンのみを含む組成物との識別試験の結果を示している。 図4は、25mMアラニン+25mMトレオニンを含む組成物と50mMアラニンのみを含む組成物との識別試験の結果を示している。 図5は、25mMアラニン+25mMトレオニンを含む組成物と50mMトレオニンのみを含む組成物との識別試験の結果を示している。 図6は、25mMグリシン+25mMトレオニンを含む組成物と50mMグリシンのみを含む組成物との識別試験の結果を示している。 図7は、25mMグリシン+25mMトレオニンを含む組成物と50mMトレオニンのみを含む組成物との識別試験の結果を示している。 図8は、25mMヒスチジン+25mMプロリン+4ppmフラネオールを含む組成物と25mMプロリン+25mMヒスチジンを含む組成物との識別試験の結果を示している。 図9は、0.2mM IMPの存在下でT1R1/T1R3受容体を活性化する能力に関してin vitroでスクリーニングされた本発明の各第1のアミノ酸の得られた用量反応曲線を示している。対応するEC50値は、表に示されている。 図9−1の続き 図9−2の続き 図10は、0.2mM IMPの存在下でT1R1/T1R3受容体を活性化する能力に関してin vitroでスクリーニングされた本発明のいくつかの第2のアミノ酸の得られる用量反応曲線を示している。対応するEC50値は、表に示されている。 図11は、T1R1/T1R3旨味受容体の予測構造を示している。 図12は、旨味受容体の予測構造の概略図を示している。 図13は、ヒト旨味受容体、ネコ旨味受容体、およびイヌ旨味受容体の配列アライメントを示している。 図13−1の続き
実施例のアミノ酸は全てL形である。
実施例1
25mMプロリン+25mMヒスチジンを含有する水、50mMヒスチジンを含む組成物のいずれかをネコに利用させた。この方法では、24匹のネコで2ボトル選択試験を使用した(こぼすなどしてデータが廃棄されるため、各試験でのネコの最終数は変わることもある)。実験期間中、ネコを個別に飼育し、試験期間と試験期間の間、水に自由に接近できるようにした。試験は、脱イオン水中に所定の濃度で溶解された味覚物質/混合物(tastant/mixture)と、脱イオン水のみまたは他の味覚物質/混合物と、の間の選択試験を含んでいた。位置の偏り(たとえば、A/B暴露1およびB/A暴露2)および蒸発損失に対する調整を行った。試験時間は、36時間であった(すなわち、1日18時間で2日間クロスオーバーさせた)。各試験を連続2日間行った後、連続2日間の休息日をネコに与えた。各ネコに対する個別の要件を満たすように計算して、試験期間の開始時に1回の食事として乾燥食をネコに1時間与えた。
結果は、以下の表および図1に示される。
プロリン+ヒスチジン摂取の量がヒスチジン単独摂取よりも平均で43.60g多かったことが分かる。すなわち、プロリンとヒスチジンとの組合せは、ヒスチジン単独よりも動物にとって有意に好ましかった。
実施例2
実施例1と同様に識別試験を行ったが、25mMプロリン+25mMヒスチジンを含有する組成物と、50mMプロリンのみを含有する組成物と、を比較した。
結果は、以下の表および図2に示される。
プロリン+ヒスチジン摂取の量がプロリン単独摂取よりも平均で56.07g多かったことが分かる。すなわち、プロリンとヒスチジンとの組合せは、プロリン単独よりも動物にとって有意に好ましかった。
実施例3
実施例1と同様に識別試験を行ったが、25mMトレオニン+25mMヒスチジンを含有する組成物と、50mMトレオニンのみを含有する組成物と、を比較した。
結果は、以下の表および図3に示される。
トレオニン+ヒスチジン摂取の量がトレオニン単独摂取よりも平均で34.48g多かったことが分かる。すなわち、トレオニンとヒスチジンとの組合せは、トレオニン単独よりも動物にとって有意に好ましかった。
実施例4
実施例1と同様に識別試験を行ったが、25mMアラニン+25mMトレオニンを含有する組成物と、50mMアラニンのみを含有する組成物と、を比較した。
結果は、以下の表および図4に示される。
アラニン+トレオニン摂取の量がアラニン単独摂取よりも平均で5.17g多かったことが分かる。すなわち、アラニンとトレオニンとの組合せは、アラニン単独よりも好ましかった。
実施例5
実施例1と同様に識別試験を行ったが、25mMトレオニン+25mMアラニンを含有する組成物と、50mMトレオニンのみを含有する組成物と、を比較した。
結果は、以下の表および図5に示される。
トレオニン+アラニン摂取の量がトレオニン単独摂取よりも平均で11.80g多かったことが分かる。すなわち、トレオニンとアラニンとの組合せは、トレオニン単独よりも動物にとって有意に好ましかった。
実施例6
実施例1と同様に識別試験を行ったが、25mMグリシン+25mMトレオニンを含有する組成物と、50mMグリシンのみを含有する組成物と、を比較した。
結果は、以下の表および図6に示される。
グリシン+トレオニン摂取の量がグリシン単独摂取よりも平均で5.26g多かったことが分かる。すなわち、トレオニンとグリシンとの組合せは、グリシン単独よりも動物にとって好ましかった。
実施例7
実施例1と同様に識別試験を行ったが、25mMトレオニン+25mMグリシンを含有する組成物と、50mMトレオニンのみを含有する組成物と、を比較した。
結果は、以下の表および図7に示される。
トレオニン+グリシン摂取の量がトレオニン単独摂取よりも平均で2.46g多かったことが分かる。すなわち、トレオニンとグリシンとの組合せは、トレオニン単独よりも動物にとって好ましかった。
実施例8
実施例1と同様に識別試験を行ったが、25mMヒスチジン+25mMプロリン+4ppmフラネオールを含有する組成物と、25mMプロリン+25mMヒスチジンを含有する組成物と、を比較した。
結果は、以下の表および図8に示される。
ヒスチジン+プロリン+フラネオール摂取の量がプロリン+ヒスチジン摂取よりも平均で34.84g多かったことが分かる。すなわち、ヒスチジン+プロリン+フラネオールの組合せは、プロリン+ヒスチジンのみよりも動物にとつて有意に好ましかった。
実施例9
いずれの第1のアミノ酸が旨味受容体に結合してそれを活性化するかを確証すべく、in vitroスクリーニングを行った。結果は、図9に示される。
実施例10
いずれの第2のアミノ酸が旨味受容体に結合してそれを活性化するかを確証すべく、in vitroスクリーニングを行った。結果は、図10に示される。

Claims (16)

  1. グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンとの、伴侶動物にとっての食材の嗜好性を高めるための使用。
  2. 前記1種以上のフラノンが、下記式Iまたは式IIの化合物である、請求項1記載の使用:
    式中、
    各RおよびRは、独立して、水素またはC1〜6アルキル、好ましくは、水素、メチル、またはエチルから選択され、
    は、水素、ヒドロキシル、またはC1〜6アルキル、好ましくはメチルであり、
    は、水素、ヒドロキシル、またはC1〜6アルキル、好ましくはヒドロキシルであり、
    は、水素、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、5員もしくは6員の飽和ヘテロ環、または−OC(O)R、好ましくは、ヒドロキシル、−OCH、−OCHCH、−OC(O)CH、メチル、またはピロリジンであり、
    は、水素またはC1〜6アルキル、好ましくは水素またはメチルであり、
    は、C1〜6アルキル、好ましくはメチルである。
  3. 前記1種以上のフラノンが、表1に定義されるフラネオール、ホモフラネオール、ソトロン、ノルフラネオール、アブヘキソン、メシフラノン、およびジメトキシフラノンからなる群より選択される、請求項1または2記載の使用。
  4. 前記第1のアミノ酸、前記第2のアミノ酸、および前記フラノンが、前記食材の任意の肉成分、野菜成分または乳成分中に含まれ得る任意のアミノ酸およびフラノンとは別に存在する、請求項1〜3いずれか1項記載の使用。
  5. 全アミノ酸が1M未満の量で存在する、請求項1〜4いずれか1項記載の使用。
  6. 前記1種以上のフラノンが40ppm未満の量で存在する、請求項1〜5いずれか1項記載の使用。
  7. 伴侶動物においてペット用食材の受容を高めるのに使用するための、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノン。
  8. 前記受容が、第1のアミノ酸、第2のアミノ酸、およびフラノンを含まない食材を上回る、前記第1のアミノ酸と前記第2のアミノ酸と前記フラノンとを含む食材に対する嗜好である、請求項7記載の使用のための第1のアミノ酸、第2のアミノ酸、およびフラノン。
  9. グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、を含むペット用食材。
  10. 前記第1のアミノ酸、前記第2のアミノ酸、および前記フラノンが、下記から選択される組合せである、請求項9記載のペット用食材。
  11. 伴侶動物において食材の受容を高める方法において、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンとを含む、請求項9または10記載のペットフードに、動物が近づくことを可能にする工程を含む方法。
  12. グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、を含むペット用食材を調製するプロセスにおいて、少なくとも1種の第1のアミノ酸と少なくとも1種の第2のアミノ酸と1種以上のフラノンとを、ペット用食材に添加しおよびそれらを混合する工程を含むプロセス。
  13. 1種以上のペットフード成分と、前記少なくとも1種の第1のアミノ酸と、前記少なくとも1種の第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンとを組み合わせる工程を含み、前記第1のアミノ酸、前記第2のアミノ酸、および1種以上のフラノンが一緒にまたは別々に添加され、かつ前記アミノ酸、ヌクレオチドおよび前記フラノンが総合して、前記食材に含有される乾物の30wt%以下を提供する、請求項12記載のペット用食材を調製するプロセス。
  14. 前記1種以上のペットフード成分が、肉、動物性脂肪、血漿、髄骨、植物性タンパク質、植物性脂肪、乳タンパク質、穀類およびデンプンから選択される食用材料の1つ以上を含み、該1種以上の食用成分が、前記ペット用食材に含有される乾物の少なくとも60wt%を提供する、請求項12または13記載のプロセス。
  15. 食材の嗜好性を高める方法において、製造時または製造後、グリシン、アラニン、システイン、ヒスチジン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファン、およびチロシンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第1のアミノ酸と、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、リシン、アスパラギン酸、オルニチン、トレオニン、バリン、プロリン、およびヒドロキシプロリンからなる群より選択される、またはそれらの2種以上の混合物である第2のアミノ酸と、1種以上のフラノンと、を食材に添加する工程を含む方法。
  16. 請求項12から15いずれか1項記載の方法により製造されたペット用食材。
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