JP2007512841A - おいしさを増強した組成物及び動物による消費の方法 - Google Patents

おいしさを増強した組成物及び動物による消費の方法 Download PDF

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シュ,チ−ケン
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ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド
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Abstract

本発明は一般に、動物による消費のための組成物(フード、栄養補助剤、トリート、トイ等を含む)、特に1つ以上のアルファ環状エノロン化合物を含む組成物に関する。本発明はまた一般に、このような組成物を使用する方法に関する。本発明はさらに一般に、このような組成物を製造するプロセスに関する。

Description

関連特許出願に対する優先権の請求
本特許は、米国仮特許出願第60/526,013号(2003年12月1日に出願された)に対する優先権を請求する。米国仮特許出願第60/526,013号の原文全体を、本明細書において参考のために引用する。
本発明は一般に、動物による消費のための組成物(フード、栄養補助剤、トリート、トイ等を含む)、特に増強されたおいしさを示す組成物、特にアルファ環状エノロン化合物を含む組成物に関する。本発明はさらに一般に、このような組成物を製造するプロセスに関する。本発明はまた一般に、このような組成物を使用する方法に関する。
ペットは、フードの適切な選択により所有者によって十分に世話をされている。それらのフードは、それらの通常の食餌、栄養補助剤、スナック、トリート及びトイであることができ、こうしたものを含むことができる。ペットは、ヒト同様に、おいしいと気付いたフードに引き付けられ、より定期的に食する。従って、おいしさ増強剤は、動物による消費のための組成物への非常に重要な添加である。
多数の潜在的なおいしさ増強剤がペットのために利用でき、唯一の制限は選択する人の想像力であるようである。幾つかは香味剤として市販されている。他のものは、特に、世代を越えて伝えられる家庭の調理法によって作製でき、また他のものは継続的に新たに合成されるか、天然物から抽出されるか、または様々な動物器官から消化される。動物による消費のための組成物におけるこうした材料が好結果を生じるかは、かなりの程度にまで予測することはできない。第1に、潜在的なおいしさ増強剤は、加工及び包装の最中に組成物と適合性があるべきであり、実際的な長い貯蔵寿命を有するべきである。第2に、おいしさ増強剤は、動物の味覚、嗅覚、物理的魅力及び組成物全体において現れる他の特性に訴えるべきである。第3に、おいしさ増強剤は、動物にいかなる大きな問題も、特に胃腸の問題を引き起こさないように、摂取後に動物と適合性があるべきである。
簡潔に述べると、従って、本発明は部分的には、動物による消費のための組成物、例えば、フード、栄養補助剤、トリート、またはトイに関する。本組成物は、おいしさ増強量の1つ以上のアルファ環状エノロン化合物を含む。
1つの予測される具体例においては、本組成物は、式I:
Figure 2007512841
[式中、R、R及びRの各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
のおいしさ増強量の2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン化合物を含む。
別の予測される具体例においては、本組成物は、式II:
Figure 2007512841
[式中、R及びRの各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
のおいしさ増強量の4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン化合物を含む。
別の予測される具体例においては、本組成物は、式(III):
Figure 2007512841
[式中、R及びRの各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
のおいしさ増強量の3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン化合物を含む。
さらに別の予測される具体例においては、本組成物は、式IV:
Figure 2007512841
[式中、R10、R11及びR12の各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
のおいしさ増強量の3−ヒドロキシ−4−ピラノン化合物を含む。
本発明はまた、1つ以上のアルファ環状エノロン化合物を含む動物用トリートに関する。
本発明はまた、1つ以上のアルファ環状エノロン化合物を含む動物用トイに関する。
本発明はまた、このような組成物、トリート、及びトイを製造するプロセス及びこのような組成物、トリート及びトイを使用する方法に関する。
出願人らの発明のさらなる利益は、本特許を読むことによって当業者に明瞭になろう。
好適な具体例のこの詳細な説明は、当分野において熟練した他の人が、特定の使用の要件に最も適することができる多数の形態で本発明を適合させ、利用できるように、当分野において熟練した他の人に、出願人の発明、その原理、及びその実際的な利用を知らせることのみを意図されている。この詳細な説明及びその具体的な例は、本発明の好適な具体例を示すが、説明するためのみのものである。本発明は、従って、本明細書に説明されている好適な具体例に限定されず、様々に修正してよい。
本発明によれば、アルファ環状エノロン化合物は、動物による消費のための組成物において使用するための適切なおいしさ増強剤であることができることが見い出された。例えば、特定の理論によって束縛されるものではないが、出願人らは、1つ以上のアルファ環状エノロン化合物を動物による消費のための組成物中に含むことは、標準的な動物用のフード組成物に対して測定した場合に増強されたおいしさを与えることを見い出した。
一般に、アルファ環状エノロン化合物は、5−若しくは6−員炭素環またはO−複素環中の接触した炭素原子上のカルボニル、アルファ−エノールヒドロキシル及び短いアルキル基を含む。アルファ環状エノロン化合物は、快いカラメル/甘い芳香を有し、ヒトによる消費のための食品香味料として使用されてきた。アルファ環状エノロン化合物を、2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン化合物、4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン化合物、3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン化合物及び3−ヒドロキシ−4−ピラノン化合物を含む4つの一般的なクラスによってさらに定義してよい。
従って、予測される具体例においては、アルファ環状エノロン化合物は、式I:
Figure 2007512841
[式中、R、R及びRの各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
の2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン化合物を含む。本発明において使用するための適切な2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン化合物の例としては、3−メチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン、3−エチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン、3,5−ジメチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン、3,4−ジメチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン、3−エチル−4−メチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン及びこれらの同族体が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
別の予測される具体例においては、アルファ環状エノロン化合物は、式II:
Figure 2007512841
[式中、R及びRの各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
の4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン化合物を含む。本発明において使用するための適切な4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン化合物の例としては、5−メチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン、5−メチル−2−エチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン、5−エチル−2−メチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン、2,5−ジエチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン及びこれらの同族体が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
別の予測される具体例においては、アルファ環状エノロンは、式(III):
Figure 2007512841
[式中、R及びRの各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
の3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン化合物を含む。本発明において使用するための適切な3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン化合物の例としては、4,5−ジメチル−3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン、4−エチル−5−メチル−3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン及びこれらの同族体が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
別の予測される具体例においては、アルファ環状エノロン化合物は、式IV:
Figure 2007512841
[式中、R10、R11及びR12の各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
の3−ヒドロキシ−4−ピラノン化合物を含む。本発明において使用するための適切な3−ヒドロキシ−4−ピラノン化合物の例としては、2−メチル−3−ヒドロキシ−4−ピラノン、2−エチル−3−ヒドロキシ−4−ピラノン及びこれらの同族体が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
特定の好適な具体例においては、アルファ環状エノロン化合物は、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンまたは5−メチル−2−エチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンである。2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンはまた、スイス、ジュネーブのフィルメニヒInt’l SA(Firmenich Int'l SA of Geneva, Switzerland)からフラネオール(FURANEOL)という商品名で市販されている。さらに、1つ以上のアルファ環状エノロン化合物の混合物は本発明において使用するのに適しているとして予測されていることに言及することは重要である。
本発明の組成物及び方法は、ヒト以外の哺乳類の例えばヒト以外の霊長類(例えば、サル、チンパンジー等)、コンパニオン動物(例えば、犬、猫、馬等)、家畜(例えば、山羊、羊、豚、牛等)、実験動物(例えば、マウス、ラット等)、並びに野生の及び動物園の動物(例えば、狼、熊、鹿等)を含む様々な哺乳類のために有用としてよいと予測されている。
本発明の幾つかの具体例においては、例えば、動物は単胃哺乳類(すなわち、単一の胃を有する哺乳類)、例えば、ヒト以外の霊長類、犬、猫、ウサギ、馬、または豚である。
本発明の他の具体例においては、動物は肉食哺乳類、すなわち、肉を食する哺乳類である。
本発明の他の具体例においては、動物は雑食哺乳類、すなわち、植物及び肉の両方を食する哺乳類である。
本発明の他の具体例においては、動物はコンパニオン動物である。
本発明の他の具体例においては、動物は猫である。
本発明の他の具体例においては、動物は犬である。
本発明の他の具体例においては、動物はウサギである。
本発明の他の具体例においては、動物は豚である。
本発明の他の具体例においては、動物は馬である。
本発明は、1つ以上のアルファ環状エノロン化合物を含む様々な組成物を予測している。予測される組成物は例えば、フード、栄養補助剤、トリート、及びトイ(典型的には、咀嚼可能で消費可能なトイ)を含む。
単数または複数のアルファ環状エノロン化合物は好ましくは、本組成物中に、本組成物に増強されたおいしさを提供する量で存在する。典型的に、このようなおいしさ増強量は、乾物ベースで本組成物の0.0001重量%(すなわち、約1ppm)もの少量から何らかの有害反応無しに増強されたおいしさを維持する任意の量としてよい。
猫による消費のための特定の好適な具体例においては、本組成物中の単数または複数のアルファ環状エノロン化合物の量は典型的に、乾物ベースでフードの少なくとも約0.0001%(すなわち、約1ppm)または約0.001%(すなわち、約10ppm)または約0.0015重量%(すなわち、約15ppm)〜約0.2%(すなわち、約2000ppm)または約0.5%(すなわち、約5000ppm)または約1.0%(すなわち、約10,000ppm)を含む。同様に、犬による消費のための特定の好適な具体例においては、本組成物中の単数または複数のアルファ環状エノロン化合物の量は典型的に、乾物ベースでフードの少なくとも約0.0001%(すなわち、約1ppm)または約0.001%(すなわち、約10ppm)または約0.005%(すなわち、約50ppm)または約0.006%(すなわち、約60ppm)または約0.0075重量%(すなわち、約75ppm)〜約0.2%(すなわち、約2000ppm)または約0.5%(すなわち、約5000ppm)または約1.0%(すなわち、約10,000ppm)を含む。
アルファ環状エノロン化合物及び他の成分は好ましくは、目的とする動物の健康に対して有害でない濃度で存在する。従って、例えば、アルファ環状エノロン化合物及び他の成分は好ましくは、消化に及ぼす望ましくない影響、特に消化に及ぼす長期の望ましくない影響、例えば数日以上続く望ましくない影響を引き起こさない濃度で存在する。消化に及ぼす望ましくない影響は、例えば、便秘または下痢を含んでよい。
幾つかの具体例においては、本組成物はフードである。液体及び固体フードの両方が予測されているが、固体フードが一般的に好ましい。フードが固体である場合、アルファ環状エノロン化合物をフード表面にコーティングするか、フード中に取り入れるか、または両方としてよい。予測されるフードは、ドライフードまたはウエットフードの両方を含む。
予測される具体例においては、本組成物は以下のものを含むフードである:
(a)少なくとも約0.0001〜約2%のアルファ環状エノロン化合物;並びに
(b)以下のもののうちの少なくとも1つ:
(i)約5〜約70%(または約10〜約70%、または約10〜約60%)のタンパク質、及び
(ii)約2〜約50%(または約5〜約50%、または約5〜約40%)の脂肪。
このような具体例においては、本組成物はまた以下のもののうちの少なくとも1つを含んでよいと予測されている:
(a)約50%を超えない(または約5〜約45%)炭水化物、
(b)約40%を超えない(または約1〜約20%、または約1〜約5.5%)の食物繊維、及び
(c)約15%を超えない(または約10%を超えない、または約2〜約8%)の1つ以上の栄養バランス剤。
別の予測される具体例においては、本組成物は以下のものを含むフードである:
(a)少なくとも約0.0001〜約2%のアルファ環状エノロン化合物、
(b)約5〜約70%(または約10〜約70%、または約10〜約60%)のタンパク質、
(c)約2〜約50%(または約5〜約50%、または約5〜約40%)の脂肪、
(d)約50%を超えない(または約5〜約45%)炭水化物、
(e)約40%を超えない(または約1〜約20%、または約1〜約5.5%)食物繊維、及び
(f)約15%を超えない(または約10%を超えない、または約2〜約8%)1つ以上の栄養バランス剤。
組成物中の各成分のための特定の好ましい量は、例えば、組成物を消費する動物の種;組成物中に含まれる特定の成分;動物の年齢、体重、全般的な健康、性別、及び食餌;動物の消費率;処理される組成物の単数または複数の状態のタイプ;並びにその他同様なものを含む様々なファクターに依存しよう。従って、成分量は大きく変化してよく、本特許において述べる好ましい比率から逸脱していてさえよい。
本発明の組成物中のタンパク質を、植物源、動物源、または両方を含む様々な源によって供給してよいと予測されている。動物源は例えば、肉、肉副産物、乳製品、卵等を含む。肉は、例えば、家禽の肉;魚;及び哺乳類(例えば牛、豚、羊、山羊、及びその他同様なもの)を含む。肉副産物は、例えば、肺、腎臓、脳、肝臓、並びに胃及び腸(好ましくは事実上全てのまたは全てのそれらの内容物を取り除いた)を含む。
本発明の組成物中の脂肪及び炭水化物を、例えば、肉、肉副産物、他の動物性または植物性タンパク質源、穀物、及びこれらの混合物を含む様々な源によって供給してよい。穀物は、例えば、小麦、トウモロコシ、大麦及び米を含む。
本発明の組成物中の繊維を、例えば、植物繊維源の例えばセルロース、ビートパルプ、落花生殻、及び大豆繊維を含む様々な源から供給してよい。
特に本組成物が動物のフードである場合、好ましくはビタミン及びミネラルは欠乏を避け、健康を維持するのに必要な量含まれる。こうした量は、当分野において容易に入手可能である。米国学術研究会議(NRC)は、例えば、家畜用のこのような成分の推奨される量を提供している。例えば、Nutrient Requirements of Swine (10th Rev. Ed., Nat'l Academy Press, Wash D.C., 1998), Nutrient Requirements of Poultry (9th Rev. Ed., Nat'l Academy Press, Wash D.C., 1994), Nutrient Requirements of Horses (5th Rev. Ed., Nat'l Academy Press, Wash D.C., 1989)等を参照されたい。また、the American Feed Control Officials (AAFCO)は、例えば、犬及び猫用のこのような成分の推奨される量を提供している。American Feed Control Officials, Incorp., Official publication, pp. 126-140 (2003)を参照されたい。食品添加物として一般に有用な予測されるビタミンは、例えば、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンH(ビオチン)、ビタミンK、葉酸、イノシトール、ナイアシン、及びパントテン酸を含む。食品添加物として一般に有用な予測されるミネラル及び微量元素は、例えば、カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、銅、亜鉛、塩化物、及び鉄塩を含む。
本発明の組成物は、当分野において周知の添加剤をさらに含んでよい。好ましくは、このような添加剤は、本発明によって提供される目的及び効果を損なわない量で存在する。予測される添加剤の例は、例えば、安定化効果を有する物質、器官感覚受容性物質(organoleptic substance)、及び栄養上の利益を提供する物質を含む。
予測される安定化物質は、例えば、本組成物の貯蔵寿命を増大させる傾向がある物質を含む。このような物質の潜在的に適切な例は、例えば、保存剤、抗酸化剤、協力剤及び金属イオン封鎖剤、パッケージングガス、安定剤、乳化剤、増粘剤、ゲル化剤、及び湿潤剤を含む。乳化剤及び/または増粘剤の例は、例えば、ゼラチン、セルロースエーテル、デンプン、デンプンエステル、デンプンエーテル、及び加工デンプンを含む。
着色、おいしさ、及び栄養目的で予測される添加剤は例えば、着色剤;酸化鉄;塩化ナトリウム、クエン酸カリウム、塩化カリウム、及び他の食用塩;ビタミン;ミネラル;並びに香味料を含む。組成物中のこのような添加剤の量は、典型的に最高約5%までである(組成物の乾燥量基準)。
栄養補助剤は例えば、全体の栄養バランスまたは性能を改良するために、別の供給物と共に使用される供給物を含む。予測される栄養補助剤は、栄養補助剤として他の供給物に未希釈で供給されるか、別個に入手可能な動物用飼料の他の部分と共に自由に選択できるか、または希釈され、動物の通常の供給物と混合されて完全な供給物を製造する組成物を含む。AAFCOは、例えば、the American Feed Control Officials, Incorp. Official Publication, p. 220 (2003)において栄養補助剤に関する検討を提供している。栄養補助剤は、例えば、粉末、液体、シロップ、丸剤、カプセル封入組成物等を含む様々な形態としてよい。
トリートは例えば、動物に与えられて、動物が非食事時間に食するように誘う組成物を含む。犬のための予測されるトリートは例えば、ドッグボーンを含む。トリートは栄養があるものとしてよく、ここで組成物は1つ以上の栄養素を含み、例えば、フードに関して上記に説明した組成物を有してよい。非栄養トリートは、無毒の任意の他のトリートを包含する。アルファ環状エノロン化合物は、トリートの上にコーティングすることができるか、トリート中に取り入れることができるか、または両方である。
トイは例えば、咀嚼可能なトイを含む。犬のための予測されるトイは例えば、人工の骨状物(artificial bone)を含む。アルファ環状エノロン化合物は、トイの表面に若しくはトイの構成要素の表面にコーティングを形成できるか、部分的に若しくは完全にトイ全体にわたって取り入れることができるか、または両方である。予測される具体例においては、アルファ環状エノロン化合物は、目的とする使用者によって経口で利用可能である。この点で、広い範囲の適切なトイが現在販売されている。例えば、米国特許第5,339,771号(及び米国特許第5,339,771号において開示されている参考文献)を参照されたい。また、例えば、米国特許第5,419,283号(及び米国特許第5,419,283号において開示されている参考文献)を参照されたい。本発明は、部分的に消費可能なトイ(例えば、プラスチック成分を含むトイ)及び完全に消費可能なトイ(例えば、ローハイド及び様々な人工の骨状物)の両方を予測していると認識されるはずである。さらに、本発明は、ヒト及びヒト以外による使用の両方のための、特にコンパニオン動物、家畜、及び動物園の動物による使用のための、特に犬、猫、または鳥による使用のためのトイを予測していると認識されるはずである。
本発明の組成物を製造する際に、アルファ環状エノロン化合物は、組成物の乾燥含量を基準として、本組成物中に少なくとも約1ppm(すなわち、約0.0001%)〜約20,000ppm(すなわち、約2.0%)の濃度で存在するように、本組成物の成分を調節する。アルファ環状エノロン化合物を、配合物の加工の最中に、例えば本組成物の他の成分の混合の最中及び/または後に本組成物中に取り入れてよい。本組成物中へのこうした成分の分布は、従来の手段によって成し遂げることができる。
本発明の組成物(特にフード)を、従来の加工を使用して乾燥形態で製造できる。1つの予測される具体例においては、例えば、動物性タンパク質源、植物性タンパク質源、穀物等を含む乾燥成分を挽き、一緒に混合する。脂肪、油、動物性タンパク質源、水等を含む湿ったまたは液体の成分を次に乾燥混合物に加え、これと混合する。混合物を次にキブルまたは同様の乾燥部片に加工する。キブルはしばしば、乾燥及び湿潤成分の混合物に高圧及び高温で機械仕事を施し、小さな開口部を通して押し、回転ナイフによって切り取ってキブルにする押し出し法を使用して形成される。湿潤したキブルを次に乾燥させ、例えば香味料、脂肪、油、粉末、及びその他同様なものを含んでよい1つ以上の局所コーティングで所望によりコーティングする。キブルはまた、押し出しではなくベーキング法を使用して生地から製造でき、ここで乾熱処理の前に生地を型に入れる。
単数または複数のおいしさ増強アルファ環状エノロン化合物を、通常の製造手順の例えば混合、押出し、ベーキング及びその他同様なものにおいてフード組成物に加えてよく、または、好ましくはその製造後、例えば、押出し後に、例えばフードの表面に噴霧またはコーティングすることによって加える。これは、ストランドを切断してキブルにする前に押出しストランドに噴霧若しくはコーティングすることによって押出しストランドをアルファ環状エノロン化合物(またはアルファ環状エノロン化合物を含む溶液)と接触させることができるか、または、キブル自体に噴霧、コーティング若しくはこれを浸漬することによってキブルをアルファ環状エノロン化合物(またはアルファ環状エノロン化合物を含む溶液)と接触させることができるドライフードの場合特に望ましい。
フードへの局所施用の場合、単数または複数の化合物をキャリア組成物と混合して、フード組成物の表面への施用を促進してよい。例えば、液体、スラリー、軽質ゲル(light gel)、または水状固体(watery solid)は全て、この組成物の単数または複数の化合物のためのキャリアとして利用することができる。標準的な噴霧または浸漬装置を用いて、単数または複数の化合物をフード組成物の表面に施用することができる。このようなキャリアの例は、アミノ酸、単数または複数の還元糖及びチアミンと共にプロテアーゼを用いて処理した細断動物副産物である。キャリアを次にアルファ環状エノロン化合物と混合し、キブルの上にコーティングし、それによって、非常においしく許容可能なドライフードを製造する。特定の好適な具体例においては、アルファ環状エノロン化合物を単に市販の液体パラータント増強剤(liquid palatant enhancer)または他の香味料組成物と混合して新規な香味料パラータントを作り出してよく、これを次に組成物に局所施用することができる。本発明においてアルファ環状エノロン化合物と共に使用するための適切な市販の液体パラータント増強剤は、当業者には周知のペットフードパラータント増強剤または他の香味料供給者から市販されている任意の周知のまたは市販の液体パラータント増強剤を含む。
本発明の組成物(特にフード)は、従来のペットフード加工を使用して、缶入りまたはウエット形態で製造できる。1つの予測される具体例においては、挽いた動物(例えば、哺乳類、家禽、及び/または魚)のタンパク性組織を、魚油、穀物、他の栄養バランス成分、特殊目的の添加剤(例えばビタミン及びミネラル混合物、無機塩、セルロース及びビートパルプ、充填剤、及びその他同様なもの)を含む他の成分と混合し;加工に十分な水も加える。こうした成分を好ましくは、成分をブレンドしながら加熱するのに適した容器中で混合する。混合物の加熱を、任意の適切な仕方を使用して、例えば、直接蒸気インジェクションによってかまたは熱交換器を備えた容器を使用することによって達成してよい。最後の成分を加えることに続いて、混合物を約50°F〜約212°Fの温度範囲に加熱する。こうした範囲の外側の温度は許容可能であるが、他の加工助剤を使用しない場合、工業的に実際的でないことがある。適切な温度に加熱した場合、材料は典型的には濃厚な液体の形態であろう。濃厚な液体を缶に充填する。蓋をし、容器を気密封止する。封止した缶を次に、内容物を滅菌するように設計された従来の装置中に置く。これは通常、例えば使用する温度及び組成物に依存して適切な時間、約230°Fを超える温度に加熱することによって成し遂げられる。
ウエットフードの場合、キャリア、好ましくはアルコール組成物の例えばプロピレングリコールまたはジプロピレングリコール、シクロデキストリン、麦芽デキストリンまたはデンプンと一緒にアルファ環状エノロン化合物をウエットフード組成物中に取り入れることができる。他に、ウエットフード組成物を形成する前に、アルファ環状エノロン化合物を乾燥材料中に混合することができる。
本発明のトリートを、例えば、ドライフードに関して上記に説明したものと同様の押し出しまたはベーキング法によって製造できる。他の方法も使用して、香味組成物を既存のトリート形態の外面にコーティングするか、または既存のトリート形態中に注入してよい。
本発明の動物用トイは典型的に、香味組成物、例えば、キャリア組成物と混合したアルファ環状エノロン化合物で任意の既存のトイをコーティングすることによって製造される。
以下の実施例は単に例示とし、いかなる点でも本開示に限らない。
実施例1
この実施例は、ドライの市販されているドッグフード組成物中のおいしさ増強剤としての2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンの効果を証明する。実験は、様々な量の2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン(0.2〜1.2%)をキャリアとしての市販の液体パラータント増強剤と混合して、香味パラータント(下文で試験香味料)を形成することを含んだ。大豆油(1.2%、乾燥重量ベース)及び選択で白色グリース(white grease)(7.9%、乾燥重量ベース)の逐次施用の後に、試験香味料(2.0%、乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているドッグフード(ヒルズ・ペット・ニュートリッション、Inc.、トピーカ、KS(Hill's Pet Nutrition, Inc., Topeka, KS)から市販されているヒルズケーナインメンテナンスアダルト、サイエンスダイエットフォーアダルトドッグス(Hill's Canine Maintenance Adult, a Science Diet for adult dogs))に局所施用して、試験組成物を形成した。
各試験組成物を、おいしさ試験において対照組成物に対して比較した。大豆油(1.2%、乾燥重量ベース)及び選択で白色グリース(7.9%、乾燥重量ベース)の逐次施用の後に、市販の液体パラータント増強剤(2.0%乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているドッグフード(ヒルズケーナインメンテナンスアダルト)に局所施用することによって、対照組成物を製造した。標準的な2個のボールの嗜好性試験法(two-bowl preference test)において、20匹の犬を用いて2日間にわたって試験組成物及び対照組成物を比較することによって、おいしさを決定した。表1に示すように、摂取及び/または嗜好に基づいて、試験組成物の各々は、対照組成物に勝る有意なおいしさ増強を示した。試験パラータントの何らかの不耐性の証拠は、摂取の後に犬において観察されなかった。
Figure 2007512841
実施例2
この実施例は、ドライの市販されているドッグフード組成物のためのおいしさ増強剤としての2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンの効果を証明する。実験は、様々な量の2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンをキャリアとしての市販の液体パラータント増強剤と混合して、試験香味料を形成することを含んだ。大豆油(2.0%、乾燥重量ベース)及び選択で白色グリース(0.4%、乾燥重量ベース)の逐次施用の後に、各々の試験香味料(2.0%、乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているドッグフード(ヒルズ・ペット・ニュートリッション、Inc.製のケーナインr/d(Canine r/d))に局所施用して、試験組成物を形成した。
各試験組成物を、実施例1において説明したようにおいしさ試験において対照組成物に対して比較した。大豆油(2.0%、乾燥重量ベース)及び選択で白色グリース(0.4%、乾燥重量ベース)の逐次施用の後に、市販の液体パラータント増強剤(2.0%乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているドッグフード(ケーナインr/d)に局所施用することによって、対照組成物を製造した。実施例1において説明したように、標準的な2個のボールの嗜好性試験法において、20匹の犬を用いて2日間にわたって試験組成物及び対照組成物を比較することによって、おいしさを決定した。結果を下記の表2に示す。
Figure 2007512841
実施例3
この実施例は、ドライの市販されているドッグフード組成物のためのおいしさ増強剤としての2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンの効果を証明する。実験は、様々な量の2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンをキャリアとしての市販の液体パラータント増強剤と混合して、試験香味料を形成することを含んだ。選択で白色グリース(0.6%、乾燥重量ベース)中の市販の乾燥パラータント増強剤の局所施用の後に、各々の試験香味料(3.5%、乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているドッグフード(ヒルズ・ペット・ニュートリッション、Inc.製のケーナインw/d)に局所施用して、試験組成物を形成した。
各試験組成物を、実施例1において説明したようにおいしさ試験において対照組成物に対して比較した。選択で白色グリース(0.6%、乾燥重量ベース)中の市販の乾燥パラータント増強剤の施用の後に、市販の液体パラータント増強剤(3.5%乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているドッグフード(ケーナインw/d)に局所施用することによって、対照組成物を製造した。実施例1において説明したように、標準的な2個のボールの嗜好性試験法において、20匹の犬を用いて2日間にわたって試験組成物及び対照組成物を比較することによって、おいしさを決定した。結果を下記の表3に示す。
Figure 2007512841
実施例4
この実施例は、ドライの市販されているドッグフード組成物のためのおいしさ増強剤としての2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンの効果を証明する。実験は、様々な量の2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンをキャリアとしての市販の液体パラータント増強剤と混合して、試験香味料を形成することを含んだ。選択で白色グリース(0.6%、乾燥重量ベース)中の市販の乾燥パラータント増強剤の施用の後に、各々の試験香味料(2.4%、乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているドッグフード(ヒルズ・ペット・ニュートリッション、Inc.製のケーナインw/d)に局所施用して、試験組成物を形成した。
各試験組成物を、実施例1において説明したようにおいしさ試験において対照組成物に対して比較した。選択で白色グリース(0.6%、乾燥重量ベース)中の市販の乾燥パラータント増強剤の施用の後に、市販の液体パラータント増強剤(2.4%乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているドッグフード(ケーナインw/d)に局所施用することによって、対照組成物を製造した。実施例1において説明したように、標準的な2個のボールの嗜好性試験法において、20匹の犬を用いて2日間にわたって試験組成物及び対照組成物を比較することによって、おいしさを決定した。結果を下記の表4に示す。
Figure 2007512841
実施例5
この実施例は、ドライの市販されているキャットフード組成物のためのおいしさ増強剤としての2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンの効果を証明する。実験は、様々な量の2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンをキャリアとしての市販の液体パラータント増強剤と混合して、試験香味料を形成することを含んだ。水(1.5%)、大豆油(1.7%、乾燥重量ベース)及び選択で白色グリース(1.0%、乾燥重量ベース)の逐次施用の後に、各々の試験香味料(0.5%、乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているキャットフード(ヒルズ・ペット・ニュートリッション、Inc.製のフィーラインw/d(feline w/d))に局所施用した。最後に、市販の乾燥パラータント増強剤(1.4%乾燥重量ベース)を乾燥キブルに局所施用して、試験組成物を完成させた。
各試験組成物を、おいしさ試験において対照組成物に対して比較した。水(1.5%)、大豆油(1.7%、乾燥重量ベース)及び選択で白色グリース(1.0%、乾燥重量ベース)、続いて市販の乾燥パラータント増強剤(1.4%乾燥重量ベース)の逐次施用の後に、市販の液体パラータント増強剤(0.5%、乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているキャットフード(フィーラインw/d)に局所施用することによって、対照組成物を製造した。標準的な2個のボールの嗜好性試験法において、20匹の猫を用いて2日間にわたって試験組成物及び対照組成物を比較することによって、おいしさを決定した。結果を下記の表5に示す。
Figure 2007512841
実施例6
この実施例は、ドライの市販されているキャットフード組成物のためのおいしさ増強剤としての2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンの効果を証明する。実験は、様々な量の2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンをキャリアとしての市販の液体パラータント増強剤と混合して、試験香味料を形成することを含んだ。水(1.5%)、大豆油(1.7%、乾燥重量ベース)及び選択で白色グリース(1.0%、乾燥重量ベース)の逐次施用の後に、各々の試験香味料(0.5%、乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているキャットフード(ヒルズ・ペット・ニュートリッション、Inc.製のフィーラインw/d)に局所施用した。最後に、市販の乾燥パラータント増強剤(1.4%乾燥重量ベース)を乾燥キブルに局所施用して、試験組成物を完成させた。
各試験組成物を、おいしさ試験において対照組成物に対して比較した。水(1.5%)、大豆油(1.7%、乾燥重量ベース)及び選択で白色グリース(1.0%、乾燥重量ベース)、続いて市販の乾燥パラータント増強剤(1.4%乾燥重量ベース)の逐次施用の後に、市販の液体パラータント増強剤(0.5%、乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているキャットフード(フィーラインw/d)に局所施用することによって、対照組成物を製造した。標準的な2個のボールの嗜好性試験法において、20匹の猫を用いて2日間にわたって試験組成物及び対照組成物を比較することによって、おいしさを決定した。結果を下記の表6に示す。
Figure 2007512841
実施例7
この実施例は、ドライの市販されているキャットフード組成物のためのおいしさ増強剤としての5−メチル−2−エチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンの効果を証明する。実験は、様々な量の5−メチル−2−エチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンをキャリアとしての市販の液体パラータント増強剤と混合して、試験香味料を形成することを含んだ。水(1.5%)、大豆油(1.7%、乾燥重量ベース)及び選択で白色グリース(1.0%、乾燥重量ベース)の逐次施用の後に、各々の試験香味料(0.5%、乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているキャットフード(ヒルズ・ペット・ニュートリッション、Inc.製のフィーラインw/d)に局所施用した。最後に、市販の乾燥パラータント増強剤(1.4%乾燥重量ベース)を乾燥キブルに局所施用して、試験組成物を完成させた。
各試験組成物を、おいしさ試験において対照組成物に対して比較した。水(1.5%)、大豆油(1.7%、乾燥重量ベース)及び選択で白色グリース(1.0%、乾燥重量ベース)、続いて市販の乾燥パラータント増強剤(1.4%乾燥重量ベース)の逐次施用の後に、市販の液体パラータント増強剤(0.5%、乾燥重量ベース)を、ドライの市販されているキャットフード(フィーラインw/d)に局所施用することによって、対照組成物を製造した。標準的な2個のボールの嗜好性試験法において、20匹の猫を用いて2日間にわたって試験組成物及び対照組成物を比較することによって、おいしさを決定した。結果を下記の表7に示す。
Figure 2007512841
上記に引用した全ての参考文献を、参考のために本特許中に引用する。
“含む(comprise)”、“含む(comprises)”、及び“含むこと(comprising)”という語は、排他的にではなく包含的に解釈すべきである。
好適な具体例の上記の詳細な説明は、当分野において熟練した他の人が、特定の使用の要件に最も適することができる多数の形態で本発明を適合させ、利用できるように、当分野において熟練した他の人に、本発明、その原理、及びその実際的な利用を知らせることのみを意図されている。本発明は、従って、上記の具体例に限定されず、様々に修正してよい。

Claims (25)

  1. おいしさ増強量のアルファ環状エノロンを含む、動物による消費のための組成物。
  2. 前記組成物は、約0.0001〜約2重量%(乾燥重量ベース)のアルファ環状エノロン化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記アルファ環状エノロンは、式:
    Figure 2007512841
    [式中、R、R及びRの各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
    の2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン化合物である、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記アルファ環状エノロンは、3−メチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン、3−エチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン、3,5−ジメチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン、3,4−ジメチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペント−1−オン及び3−エチル−4−メチル−2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オンまたはこれらの混合物からなる群から選択される2−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン化合物である、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記アルファ環状エノロンは、式:
    Figure 2007512841
    [式中、R及びRの各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
    の4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン化合物である、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記アルファ環状エノロンは、5−メチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン、5−メチル−2−エチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン、5−エチル−2−メチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン及び2,5−ジエチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンまたはこれらの混合物からなる群から選択される4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン化合物である、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記アルファ環状エノロンは、式:
    Figure 2007512841
    [式中、R及びRの各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
    の3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン化合物である、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記アルファ環状エノロンは、4,5−ジメチル−3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン及び4−エチル−5−メチル−3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノンまたはこれらの混合物からなる群から選択される3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン化合物である、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記アルファ環状エノロンは、式:
    Figure 2007512841
    [式中、R10、R11及びR12の各々は独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。]
    の3−ヒドロキシ−4−ピラノン化合物である、請求項1に記載の組成物。
  10. 前記アルファ環状エノロンは、2−メチル−3−ヒドロキシ−4−ピラノン及び2−エチル−3−ヒドロキシ−4−ピラノンまたはこれらの混合物からなる群から選択される3−ヒドロキシ−4−ピラノン化合物である、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記組成物は、約0.001〜約1.0重量%(乾燥重量ベース)の前記アルファ環状エノロン化合物を含み;
    前記組成物は、犬による消費のために製造される、請求項1に記載の組成物。
  12. 前記組成物は、約0.005〜約0.2重量%(乾燥重量ベース)の前記アルファ環状エノロン化合物を含む、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記組成物は、約0.0001〜約1.0重量%(乾燥重量ベース)の前記アルファ環状エノロン化合物を含み;
    前記組成物は、猫による消費のために製造される、請求項1に記載の組成物。
  14. 前記組成物は、約0.0005〜約0.2重量%(乾燥重量ベース)の前記アルファ環状エノロン化合物を含む、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記組成物は、栄養食、栄養補助剤、動物用トリートまたはトイである、請求項1に記載の組成物。
  16. ペットフード組成物のおいしさを増強する方法であって、おいしさ増強量のアルファ環状エノロン化合物をペットフード組成物に加えることを含む方法。
  17. 前記方法は、約0.0001〜約2重量%(乾燥重量ベース)のアルファ環状エノロン化合物を前記フード組成物に加えることを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 動物によるフードの摂取を増大させる方法であって、前記動物に請求項1に記載の組成物を供給することを含む方法。
  19. 動物による消費のための組成物を製造する方法であって、アルファ環状エノロンを含む香味料パラータントをフード組成物に局所施用することを含む方法。
  20. 動物用トリートにおいて、該トリートはアルファ環状エノロン化合物を含む、動物用トリート。
  21. 前記トリートは、約0.0001〜約2重量%(前記トリートの乾燥重量を基準として)のアルファ環状エノロン化合物を含む、請求項20に記載の動物用トリート。
  22. 前記トリートは、約0.001〜約1.0%のアルファ環状エノロン化合物(前記トリートの乾燥重量を基準として)を含み、
    前記トリートは、犬よる消費のために製造される、請求項20に記載の動物用トリート。
  23. 動物用トイにおいて、該トイはアルファ環状エノロン化合物を含む、動物用トイ。
  24. 前記トリートは、約0.0001〜約2重量%(前記トイの乾燥重量を基準として)のアルファ環状エノロン化合物を含む、請求項23に記載の動物用トイ。
  25. 前記トイは、約0.001〜約1.0%のアルファ環状エノロン化合物(前記トイの乾燥重量を基準として)を含み、
    前記トリートは、犬よる消費のために製造される、請求項23に記載の動物用トイ。
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