以下、本明細書では、本発明の一部実施例を、例示図面を介して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにあたって、同じ構成要素に対しては、たとえ、他の図面上に表示されても、可能のかぎり同じ符号を有していることを留意しなければならない。また、本明細書において、本発明の実施例を説明するにあたって、関連した公知構成または機能に対する具体的な説明が本明細書の要旨を不明にすると判断される場合にはその詳細な説明は省略する。
また、本明細書は、無線通信ネットワークを対象に説明し、無線通信ネットワークで行われる作業は、その無線通信ネットワークを管轄するシステム(例えば、基地局)でネットワークを制御してデータを送信する過程で行われ、またはその無線ネットワークに結合した端末で行われることができる。本発明によって、無線通信システムは、一つ以上のコンポーネントキャリアをサポートする通信システムを含むことができる。
図1は、本発明が適用される無線通信システムを示す。
図1を参照すると、無線通信システム10は、音声、パケットデータなどのような多様な通信サービスを提供するために広く配置される。無線通信システム10は、少なくとも一つの基地局(Base Station;BS)11を含む。各基地局11は、特定のセル(cell)15a、15b、15cに対して通信サービスを提供する。また、セルは、複数の領域(セクタという)に分けられる。
端末(User Equipment;UE)12は、固定式または携帯性を有してもよく、MS(Mobile Station)、MT(mobile terminal)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、無線機器(wireless device)、PDA(personal digital assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)等、他の用語で呼ばれることもある。基地局11は、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)、フェムト(femto)基地局、ホーム基地局(Home nodeB)、リレイ(relay)等、他の用語で呼ばれることもある。セルは、基地局11がカバーする一部領域を示す包括的な意味で解釈されなければならず、メガセル、マクロセル、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル等、多様なカバレッジ領域を全部包括する意味である。
以下、ダウンリンク(downlink)は基地局11から端末12への通信を意味し、アップリンク(uplink)は端末12から基地局11への通信を意味する。ダウンリンクにおいて、送信機は基地局11の一部分であり、受信機は端末12の一部分である。アップリンクにおいて、送信機は端末12の一部分であり、受信機は基地局11の一部分である。無線通信システムに適用される多重接続方式には制限がない。CDMA(Code Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC−FDMA(Single Carrier−FDMA)、OFDM−FDMA、OFDM−TDMA、OFDM−CDMAのような多様な多重接続方式を使用することができる。アップリンク送信及びダウンリンク送信は、互いに異なる時間を使用して送信されるTDD(Time Division Duplex;時分割複信)方式が使われることができ、または、互いに異なる周波数を使用して送信されるFDD(Frequency Division Duplex;周波数分割復複信)方式が使われることができる。
キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation;CA)は、複数のキャリアをサポートすることであり、スペクトラムアグリゲーションまたは帯域幅アグリゲーション(Bandwidth Aggregation)とも呼ばれる。キャリアアグリゲーションは、セグメント化された小さい帯域を効率的に使用するための技術であり、周波数領域で物理的に連続的(continuous)または非連続的(non−continuous)複数個のバンドを束ねて論理的に大きい帯域のバンドを使用するのと同じ効果を出すことができる。キャリアアグリゲーションにより束ねられる個別的な単位キャリアをコンポーネントキャリア(Component Carrier;CC)という。各コンポーネントキャリアは、帯域幅と中心周波数で定義される。キャリアアグリゲーションは、増加されるスループット(throughput)をサポートし、広帯域RF(Radio Frequency;高周波)素子の導入による費用増加を防止し、従来のシステムとの互換性を保障するために導入される。例えば、20MHz帯域幅を有するキャリア単位のグラニュラリティ(granularity)として5個のコンポーネントキャリアが割り当てられる場合、最大100MHzの帯域幅をサポートすることができる。
キャリアアグリゲーションは、周波数領域で連続的なコンポーネントキャリア間で行われる連続(contiguous)キャリアアグリゲーションと、不連続的コンポーネントキャリア間で行われる非連続(non−contiguous)キャリアアグリゲーションとに分けられる。ダウンリンクとアップリンクとの間にアグリゲーションされるキャリアの数は、異なるように設定されることができる。ダウンリンクコンポーネントキャリア数とアップリンクコンポーネントキャリア数が同じ場合を対称的(symmetric)アグリゲーションといい、その数が異なる場合を非対称的(asymmetric)アグリゲーションという。
コンポーネントキャリアの大きさ(即ち、帯域幅)は、互いに異なってもよい。例えば、70MHz帯域の構成のために、5個のコンポーネントキャリアが使われる場合、5MHzコンポーネントキャリア(carrier#0)+20MHzコンポーネントキャリア(carrier#1)+20MHzコンポーネントキャリア(carrier#2)+20MHzコンポーネントキャリア(carrier#3)+5MHzコンポーネントキャリア(carrier#4)のように構成されることもできる。
以下、多重コンポーネントキャリア(multiple component carrier)システムとは、キャリアアグリゲーションをサポートする端末と基地局を含むシステムをいう。多重コンポーネントキャリアシステムにおいて、連続キャリアアグリゲーション及び/または非連続キャリアアグリゲーションが使われてもよく、また、対称的アグリゲーションまたは非対称的アグリゲーションのいずれも使われてもよい。
図2は、本発明が適用される多重コンポーネントキャリアをサポートするためのプロトコル構造の一例を示す。
図2を参照すると、媒体アクセス制御(Medium Access Control:MAC)エンティティ210は、複数のキャリアを利用する物理(physical)階層220を管理する。特定キャリアを介して送信されるMAC管理メッセージは、他のキャリアに適用されることができる。即ち、MAC管理メッセージは、特定キャリアを含んで他のキャリアを制御することができるメッセージである。物理階層220は、TDD(Time Division Duplex;時分割複信)及び/またはFDD(Frequency Division Duplex;周波数分割複信)で動作することができる。
物理階層220で使われる複数個の物理チャネルがある。
まず、ダウンリンク物理チャネルとして、PDCCH(Physical Downlink Control Channel;物理的ダウンリンク制御チャネル)は、端末にPCH(Paging Channel;ページングチャネル)とDL−SCH(Downlink Shared Channel;ダウンリンク共有チャネル)のリソース割当、及びDL−SCHと関連したHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request;ハイブリッド自動反復要求)情報を知らせる。PDCCHは、端末にアップリンク送信のリソース割当を知らせるアップリンクグラント(uplink grant)を伝送することができる。PDSCH(physical downlink shared channel;物理的ダウンリンク共有チャネル)には、DL−SCHがマッピングされる。PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel;物理的制御フォーマット指示チャネル)は、PDCCHに使われるOFDMシンボルの数を端末に知らせ、サブフレーム毎に送信される。PHICH(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel;物理的ARQインディケータチャネル)は、ダウンリンクチャネルであり、アップリンク送信の応答であるHARQ ACK/NACK信号を伝送する。
次に、アップリンク物理チャネルとして、PUCCH(Physical Uplink Control Channel;物理的アップリンク制御チャネル)は、ダウンリンク送信に対するHARQ ACK/NACK信号、スケジューリング要求及びCQIのようなアップリンク制御情報を伝送する。PUSCH(Physical Uplink Shared Channel;物理的アップリンク共有チャネル)は、UL−SCH(Uplink Shared Channel;アップリンク共有チャネル)を伝送する。PRACH(Physical Random Access Channel;物理的ランダムアクセスチャネル)は、ランダムアクセスプリアンブルを伝送する。
図3は、本発明が適用される多重コンポーネントキャリア動作のためのフレーム構造の一例を示す。
図3を参照すると、一つのフレーム(frame)は、10個のサブフレーム(subframe)で構成される。サブフレームは、時間軸には複数のOFDMシンボルと、周波数軸には少なくとも一つのコンポーネントキャリアで構成されることができる。各コンポーネントキャリア(carrier)は、自分の制御チャネル(例えば、PDCCH)を有することができる。多重コンポーネントキャリアは、互いに隣接してもよく、隣接しなくてもよい。端末は、自分の性能によって一つまたはそれ以上のコンポーネントキャリアをサポートすることができる。
コンポーネントキャリアは、プライマリコンポーネントキャリア(Primary Component Carrier;PCC)とセカンダリコンポーネントキャリア(Secondary Component Carrier;SCC)とに分けられる。端末は、一つのプライマリコンポーネントキャリアのみを使用し、またはプライマリコンポーネントキャリアと共に一つまたはそれ以上のセカンダリコンポーネントキャリアを使用することができる。端末は、プライマリコンポーネントキャリア及び/またはセカンダリコンポーネントキャリアを基地局から割当を受けることができる。コンポーネントキャリアは、セル(Cell)またはサービングセル(serving cell)で表現されることができる。明示的にダウンリンクコンポーネントキャリア(downlink CC)またはアップリンクコンポーネントキャリア(uplink CC)のように表現しないコンポーネントキャリアは、ダウンリンクコンポーネントキャリア及びアップリンクコンポーネントキャリアの両方ともを含んで構成され、またはダウンリンクコンポーネントキャリアのみを含んで構成されることを意味する。
図4は、本発明が適用される多重コンポーネントキャリアシステムにおいて、ダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアとの間の接続設定(linkage)を示す。
図4を参照すると、ダウンリンクにおいて、ダウンリンクコンポーネントキャリアD1、D2、D3がアグリゲーションされており(aggregated)、アップリンクにおいて、アップリンクコンポーネントキャリアU1、U2、U3がアグリゲーションされている。ここで、Diは、ダウンリンクコンポーネントキャリアのインデックスであり、Uiは、アップリンクコンポーネントキャリアのインデックスである(i=1,2,3)。少なくとも一つのダウンリンクコンポーネントキャリアは、プライマリコンポーネントキャリアであり、残りは、セカンダリコンポーネントキャリアである。同様に、少なくとも一つのアップリンクコンポーネントキャリアは、プライマリコンポーネントキャリアであり、残りは、セカンダリコンポーネントキャリアである。例えば、D1、U1は、プライマリコンポーネントキャリアであり、D2、U2、D3、U3は、セカンダリコンポーネントキャリアである。ここで、プライマリコンポーネントキャリアのインデックスは0に設定されることができ、その以外の自然数のうち一つがセカンダリコンポーネントキャリアのインデックスである。また、ダウンリンク/アップリンクコンポーネントキャリアのインデックスは、そのダウンリンク/アップリンクコンポーネントキャリアが含まれているコンポーネントキャリア(または、サービングセル)のインデックスと同じく設定されることができる。他の例として、コンポーネントキャリアインデックスまたはセカンダリコンポーネントキャリアインデックスのみが設定され、そのコンポーネントキャリアに含まれているアップリンク/アップリンクコンポーネントキャリアインデックスは存在しない。
FDDシステムにおいて、ダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアは、1対1に接続設定されることができる。例えば、D1はU1と、D2はU2と、D3はU3と、各々、1対1に接続設定されることができる。端末は、論理チャネルBCCHが送信するシステム情報またはDCCHが送信する端末専用RRCメッセージを介して、ダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアとの間の接続を設定する。このような接続をSIB1(system information block 1;システム情報ブロック1)接続またはSIB2(system information block 2;システム情報ブロック2)接続という。各接続設定は、セル特定に(cell specific)設定することもでき、端末特定に(UE specific)設定することもできる。一例として、プライマリコンポーネントキャリアは、セル特定に設定され、セカンダリコンポーネントキャリアは、端末特定に設定されることができる。
図4は、ダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアとの間の1対1接続設定のみを例示したが、1対nまたはn対1の接続設定も成立可能である。また、コンポーネントキャリアのインデックスは、コンポーネントキャリアの順序またはそのコンポーネントキャリアの周波数帯域の位置に一致するものではない。
プライマリサービングセル(primary serving cell)は、RRC設定(establishment)または再設定(re−establishment)状態で、セキュリティ入力(security input)とNAS移動情報(mobility information)を提供する一つのサービングセルを意味する。端末の性能(capabilities)によって、少なくとも一つのセルがプライマリサービングセルと共にサービングセルのセットを形成するように構成されることができ、少なくとも一つのセルをセカンダリサービングセル(secondary serving cell)という。
したがって、一つの端末に対して設定されたサービングセルのセットは、一つのプライマリサービングセルのみで構成され、または一つのプライマリサービングセルと少なくとも一つのセカンダリサービングセルで構成されることができる。
プライマリサービングセルに対応するダウンリンクコンポーネントキャリアをダウンリンクプライマリコンポーネントキャリア(DL PCC)といい、プライマリサービングセルに対応するアップリンクコンポーネントキャリアをアップリンクプライマリコンポーネントキャリア(UL PCC)という。また、ダウンリンクにおいて、セカンダリサービングセルに対応するコンポーネントキャリアをダウンリンクセカンダリコンポーネントキャリア(DL SCC)といい、アップリンクにおいて、セカンダリサービングセルに対応するコンポーネントキャリアをアップリンクセカンダリコンポーネントキャリア(UL SCC)という。一つのサービングセルには、ダウンリンクコンポーネントキャリアのみが対応することもでき、DL CCとUL CCが共に対応することもできる。
したがって、キャリアシステムにおいて、端末と基地局との間の通信がDL CCまたはUL CCを介して行われるとは、端末と基地局との間の通信がサービングセルを介して行われるのと同じ概念である。例えば、本発明に係るランダムアクセス実行方法において、端末がUL CC上でプリアンブルを送信するとは、プライマリサービングセルまたはセカンダリサービングセル上でプリアンブルを送信するのと同じ概念と見なされる。また、端末がDL CC上でダウンリンク情報を受信するとは、プライマリサービングセルまたはセカンダリサービングセル上でダウンリンク情報を受信するのと同じ概念と見なされる。
一方、プライマリサービングセルとセカンダリサービングセルは、下記のような特徴を有する。
第一に、プライマリサービングセルは、PUCCHの送信のために使用される。それに対し、セカンダリサービングセルは、PUCCHを送信することができないが、PUCCH内の情報のうち一部制御情報を、PUSCHを介して送信することができる。
第二に、プライマリサービングセルは、常に活性化されて(activated)おり、それに対し、セカンダリサービングセルは、特定条件によって、活性化及び非活性化がされるキャリアである。その特定条件は、基地局の活性化/非活性化指示子を受信した場合、または端末内の非活性化タイマが満了された場合である。「活性化」は、トラフィックデータの送信または受信が行なわれ、または準備状態(ready state)にあることを意味する。「非活性化(deactivation)」は、トラフィックデータ及びトラフィックデータに対する制御情報の送信または受信が不可能であり、ダウンリンクチャネル状態情報を生成するための測定及び報告も不可能であるが、最小限の測定や最小情報の送信/受信が可能であることを意味する。例えば、経路減衰計算などのための参照信号受信電力(reference signal received power)などの測定及び該当サービングセルのダウンリンクを介して制御情報が送信される領域を指示する物理的制御フォーマット指示チャネル(PCFICH:physical control format indicator channel)等を受信することができる。
第三に、プライマリサービングセルが無線リンク障害(Radio Link Failure;以下、RLF)が発生したときは、RRC再設定がトリガリング(triggering)されるが、セカンダリサービングセルがRLFを発生するときは、RRC再設定がトリガリングされない。無線リンク失敗は、ダウンリンク性能が閾値以下に一定時間以上維持される場合またはRACHが閾値以上の回数ほど失敗した場合に発生する。
第四に、プライマリサービングセルは、セキュリティキー(security key)変更やRACH手順と伴うハンドオーバ手順によって変更されることができる。ただ、競合解消(contention resolution:CR)メッセージの場合、競合解消メッセージを指示するPDCCHのみがプライマリサービングセルを介して送信されなければならず、競合解消メッセージは、プライマリサービングセルまたはセカンダリサービングセルを介して送信されることができる。
第五に、NAS(non−access stratum)情報は、プライマリサービングセルを介して受信する。
第六に、常にプライマリサービングセルは、DL PCCとUL PCCが対(pair)で構成される。
第七に、端末毎に異なるCCをプライマリサービングセルとして設定することができる。
第八に、セカンダリサービングセルの再構成(reconfiguration)、追加(adding)及び除去(removal)のような手順は、無線リソース制御(RRC)階層により実行されることができる。新規セカンダリサービングセルの追加において、専用(dedicated)セカンダリサービングセルのシステム情報の送信にRRCシグナリングが使われることができる。一例として、RRCシグナリングとしてRRC接続再構成手順が使われることができる。
第九に、プライマリサービングセルは、制御情報を送信する領域内で特定端末に限って制御情報を送信するために設定された端末−特定検索空間(UE−specific search space)に割り当てられるPDCCH(例えば、ダウンリンク割当情報またはアップリンクグラント情報)及びセル内の全ての端末または特定条件に合う複数の端末に制御情報を送信するために設定された共用検索空間(common search space)に割り当てられるPDCCH(例えば、システム情報(SI)、ランダムアクセス応答(RAR)、送信電力制御(transmit power control:TPC))を全部提供することができる。それに対し、セカンダリサービングセルは、端末−特定検索空間のみが設定されることができる。即ち、端末は、セカンダリサービングセルを介して共用検索空間を確認することができないため、共用検索空間を介してのみ送信される制御情報及び制御情報が指示するデータ情報を受信することができない。
セカンダリサービングセルのうち、共用検索空間(CSS)が定義されることができるセカンダリサービングセルが定義されることができ、このようなセカンダリサービングセルを特別なセカンダリサービングセル(special SCell)という。特別なセカンダリサービングセルは、交差キャリアスケジューリング(cross carrier scheduling)時、常にスケジューリングセルに設定される。また、プライマリサービングセルに設定されるPUCCHが特別なセカンダリサービングセルに対して定義されることができる。
特別なセカンダリサービングセルに対するPUCCHは、特別なセカンダリサービングセル構成時、固定的に設定されることもでき、または、基地局がそのセカンダリサービングセルに対する再構成時、RRCシグナリング(RRC再構成メッセージ)により割当(構成)または解除されることもできる。
特別なセカンダリサービングセルに対するPUCCHは、そのsTAG内に存在するセカンダリサービングセルのACK/NACK情報またはCQI(channel quality information;チャネル品質情報)を含み、前述したように、基地局によりRRCシグナリングを介して構成されることができる。
また、基地局は、sTAG内に複数のセカンダリサービングセルのうち、一つの特別なセカンダリサービングセルを構成してもよく、特別なセカンダリサービングセルを構成しなくてもよい。特別なセカンダリサービングセルを構成しない理由は、CSS及びPUCCHが設定される必要がないと判断されるためである。一例として、競合ベースのランダムアクセス手順がいずれのセカンダリサービングセルでも実行される必要がないと判断し、または現在プライマリサービングセルのPUCCHの容量が十分であると判断することで、追加的なセカンダリサービングセルに対するPUCCHを設定する必要がない場合がこれに該当する。
プライマリサービングセルとセカンダリサービングセルの特徴に対する本発明の技術的思想は、この説明に限定されるものではなく、これは例示に過ぎず、多くの例を含むことができる。
無線通信環境では、送信機で電波が伝播されて受信機で伝達される中に伝播遅延(propagation delay)が発生するようになる。したがって、送受信機の両方ともが正確に送信機で電波が伝播される時間を知っているとしても、受信機に信号が到着する時間は、送受信機間距離、周辺伝播環境などにより影響を受けるようになり、受信機が移動する場合、時間によって変わるようになる。もし、送信機が伝達する信号が受信される時点を受信機が正確に知ることができない場合、信号受信が失敗し、または受信するとしても歪曲された信号を受信するようになって通信が不可能になる。
したがって、無線通信システムでは、ダウンリンク/アップリンクを問わず、情報信号を受信するために、基地局と端末との間の同期(synchronization)が必ず先決されなければならない。同期の種類は、フレーム同期(frame synchronization)、情報シンボル同期(information symbol synchronization)、サンプリング周期同期(sampling period synchronization)等、多様である。サンプリング周期同期は、物理的信号を区分するために最も基本的に取得しなければならない同期である。
ダウンリンク同期は、基地局の信号に基づいて端末で実行される。基地局は、端末でダウンリンク同期を容易に取得できるように相互に約束された特定信号を送信する。端末は、基地局から特定信号が送信された時間を正確に特定可能でなければならない。ダウンリンクの場合、一つの基地局が複数の端末に同時に同じ同期信号を送信するため、端末は、各々、独立的に同期を取得することができる。ここで、相互に約束された特定信号として、プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)、セカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal)、セル参照信号(CRS:cell reference signal)などがある。
また、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、端末は、各々のサービングセル毎に独立的にダウンリンク同期を取得することもできる。もし、サービングセルのうち、ダウンリンク同期の取得が容易になるように相互約束された特定信号を送信しないサービングセル(ECell:Extended serving cell;拡張サービングセル)が存在する場合、サービングセルに対するダウンリンク同期を参照するための参照サービングセルを端末に構成することができる。参照サービングセルの構成は、RRCシグナリングにより可変的に行われることもでき、プライマリサービングセルとして固定的に行われることもでき、タイミングリファレンスセルになることもできる。ECellは、タイミングリファレンスセルになることができない。
アップリンクの場合、基地局は、複数の端末から送信された信号を受信する。各端末と基地局との間の距離が異なる場合、各基地局が受信する信号は、互いに異なる送信遅延時間を有するようになり、各々取得したダウンリンク同期に基づいてアップリンク情報を送信する場合、各端末の情報が互いに異なる時間にその基地局で受信されるようになる。このような場合、基地局は、いずれか一つの端末に基づいて同期を取得することができない。したがって、アップリンク同期取得は、ダウンリンクと異なる手順が必要である。
ランダムアクセス手順(random access procedure)がアップリンク同期取得のために実行される。ランダムアクセス手順の進行中に、端末は、基地局から送信されるタイミングアライメント値(timing alignment value)に基づいてアップリンク同期を取得する。アップリンク時間を早める値を有する点で、タイミングアライメント値は、タイミングアドバンス値(timing advanced value)とも呼ばれる。ランダムアクセスプリアンブルは、セカンダリサービングセルのアップリンク時間の同期のためのタイミングアライメント値の取得に使われる。
タイミングアライメント値を含むランダムアクセス応答メッセージを受信し、またはアップリンク同期を取得すると、端末は、タイミングアライメントタイマ(time alignment timer)を開始する。タイミングアライメントタイマが作動中の場合、端末は、端末と基地局との間に互いにアップリンク同期が行われた状態にあると判断する。タイミングアライメントタイマが満了された場合または作動されない場合、端末は、端末と基地局との間のアップリンク同期が行われていないと判断し、端末は、ランダムアクセスプリアンブルの送信以外のアップリンク送信は実行しない。
一方、多重コンポーネントキャリアシステムでは、一つの端末が複数のコンポーネントキャリアまたは複数のサービングセルを介して基地局と通信を実行する。端末から複数のサービングセルを介して基地局に送信される信号が全部同じ時間遅延を有すると、端末は、一つのタイミングアライメント値で全てのサービングセルに対するアップリンク同期取得が可能である。それに対し、複数のサービングセルを介して基地局に送信される信号が互いに異なる時間遅延を有すると、サービングセル毎に異なるタイミングアライメント値が要求される。その場合、タイミングアライメント値が複数個存在可能であり、これを多重タイミングアライメント値(multiple timing alignment values)という。多重タイミングアライメント値が関連したアップリンク同期化手順を多重タイミングアライメント(multiple timing alignment:M−TA)または多重タイミングアドバンス(multiple timing advance:M−TA)という。
もし、多重タイミングアライメント値を取得するために、端末が各サービングセルに対して各々ランダムアクセス手順を実行する場合、アップリンク同期取得のために要求されるランダムアクセス手順数が増加するため、限定されたアップリンク及びダウンリンクリソースにオーバーヘッドが発生し、アップリンク同期維持のための同期追跡手順の複雑度が増加できる。このようなオーバーヘッドと複雑度を減らすために、タイミングアライメントグループ(timing alignment group:TAG)が定義される。タイミングアライメントグループは、タイミングアドバンスグループ(timing advance group)とも呼ばれる。
TAGは、アップリンクが構成されたサービングセルのうち、同じタイミングアライメント値と同じタイミングリファレンス(timing reference)またはタイミングリファレンスを含むタイミングリファレンスセルを使用するサービングセル(ら)を含むグループである。ここで、タイミングリファレンスは、タイミングアライメント値計算の基準となるDL CCである。例えば、第1のサービングセルと第2のサービングセルがTAG1に属し、且つ第2のサービングセルがタイミングリファレンスセルである場合、第1のサービングセルと第2のサービングセルには、同じタイミングアライメント値TA1が適用され、第1のサービングセルは、TA1値を第2のサービングセルのDL CCのダウンリンク同期時点に基づいて適用する。それに対し、第1のサービングセルと第2のサービングセルが各々TAG1とTAG2に属する場合、第1のサービングセルと第2のサービングセルは、各々、そのTAG内のタイミングリファレンスセルになり、第1のサービングセルと第2のサービングセルには、異なるタイミングアライメント値TA1とTA2が各々適用される。TAGは、プライマリサービングセルを含むことができ、少なくとも一つのセカンダリサービングセルを含むこともでき、プライマリサービングセルと少なくとも一つのセカンダリサービングセルを含むこともできる。
各TAGは、UL CCが構成されたサービングセルを少なくとも一つ含み、各TAGにマッピングされるサービングセルに対する情報をTAG構成情報という。TAGは、そのサービングセルを構成したサービング基地局により最初グループ設定及びグループ再編成が決定されると、RRCシグナリングを介して端末に送信される。
プライマリサービングセルは、TAGを変更しない。また、端末は、多重タイミングアライメント値が必要な場合、少なくとも2個のTAGをサポート可能でなければならない。一例として、プライマリサービングセルが含まれているpTAG(primary TAG)と、プライマリサービングセルが含まれていないsTAG(secondary TAG)とに区分されたTAGをサポート可能でなければならない。ここで、pTAGは、常にただ一つだけが存在し、sTAGは、多重タイミングアライメント値が必要な場合、少なくとも一つ以上存在できる。即ち、多重タイミングアライメント値が必要な場合、TAGは、複数個に設定されることができる。例えば、最大TAG個数は、4個に設定されることができる。また、pTAGは、常にTAG ID=0の値を有し、または何らの値も有しないように設定されることができる。
サービング基地局と端末は、各TAGに対するタイミングアライメント(TA)値取得及び維持のために、下記のような動作を実行することができる。
1.サービング基地局と端末は、プライマリサービングセルを介してpTAGのタイミングアライメント値取得及び維持を実行する。また、pTAGのTA値計算及び適用のための基準となるタイミングリファレンスは、常にプライマリサービングセル内のDL CCになる。
2.sTAGに対する初期アップリンクタイミングアライメント値を得るためには、基地局により初期化される非競合ベースのRA手順が使われる。
3.sTAGに対するタイミングリファレンスは、活性化されたセカンダリサービングセルのうち一つが使われることができる。ただ、不要なタイミングリファレンスの変更はないと仮定する。
4.各TAGは、一つのタイミングリファレンスと一つのタイムアライメントタイマ(time alignment timer:TAT)を有する。また、各TATは、互いに異なるタイマ満了値で構成されることができる。TATは、各TAGが取得して適用したタイミングアライメント値の有効性可否を知らせるために、サービング基地局からタイミングアライメント値を取得した直後から開始または再開始する。
5.pTAGのTATが実行中でない場合、全てのsTAGに対するTATは、実行中であるべきではない。即ち、pTAGのTATが満了された場合、pTAGを含む全てのTAGのTATが満了され、pTAGに対するTATが実行中でない時、全てのsTAGに対するTATは開始されることができない。
A.pTAGのTATが満了される場合、端末は、全てのサービングセルのHARQバッファをフラッシュ(flush)する。また、全てのダウンリンク及びアップリンクに対するリソース割当構成を初期化(clear)する。一例として、半持続的スケジューリング(semi−persistent scheduling:SPS)方式のように、PDCCHのようなダウンリンク/アップリンクに対するリソース割当を目的に送信される制御情報無しに周期的なリソース割当が構成されている場合、SPS構成を初期化する。また、全てのサービングセルのPUCCH及びタイプ0(周期的)SRSの構成を解除する。
6.もし、sTAGのTATのみが満了された場合は、下記のような手順を実行する。
A.sTAG内のセカンダリサービングセルのUL CCを介したSRS送信を中止する。
B.タイプ0(周期的)SRS構成を解除する。タイプ1(非周期的)SRS構成は維持する。
C.CSI報告に対する構成情報は維持する。
D.sTAG内のセカンダリサービングセルのアップリンクに対するHARQバッファをフラッシュ(flush)する。
7.もし、sTAGに対するTATが実行中である場合、sTAG内の全てのセカンダリサービングセルが非活性化された場合であっても、端末は、そのsTAGのTATを中止せずに実行する。これはsTAG内の全てのセカンダリサービングセルが非活性化されてアップリンク同期を追跡するためのいずれのSRS及びアップリンク送信が行われない状況が特定時間維持された状態でもTATを介してそのsTAGのTA値の有効性を保証することができるという意味である。
8.もし、sTAG内の最後のセカンダリサービングセルが除去された場合、即ち、sTAG内のいずれのセカンダリサービングセルも構成されていない場合、そのsTAG内のTATは中止される。
9.セカンダリサービングセルに対するランダムアクセス手順は、活性化されたセカンダリサービングセルに対し、基地局が物理階層制御情報チャネルであるPDCCHを介してランダムアクセス手順の開始を指示するPDCCH命令(order)を送信することによって実行されることができる。PDCCH命令は、その端末のsTAG内のセカンダリサービングセルで使用することができるランダムアクセスプリアンブルインデックス情報と、そのセカンダリサービングセルで使用可能な時間/周波数リソースのうち、全体または一部に対してランダムアクセスプリアンブル送信を許容するPRACHマスクインデックス情報とを含む。したがって、セカンダリサービングセルに対するランダムアクセス手順は、非競合ベースのランダムアクセス手順を介してのみ実行される。ここで、非競合ベースのランダムアクセス手順を指示するために、PDCCH命令内の含まれているランダムアクセスプリアンブル情報は、「000000」以外の情報に指示されなければならない。
10.ランダムアクセス応答(random access response:RAR)メッセージ送信のためのPDCCH及びPDSCHは、プライマリサービングセルを介して送信されることができる。
11.セカンダリサービングセルのランダムアクセスプリアンブルの再送信回数が最大許容再送信回数に到達した場合:A)MAC階層は、ランダムアクセス手順を中止する。B)MAC階層は、ランダムアクセスが失敗したことをRRC階層に知らせない。したがって、RLF(radio link failure)のトリガリングを誘発しない。C)端末は、基地局にセカンダリサービングセルのランダムアクセスが失敗することを知らせない。
12.pTAGの経路減衰リファレンスは、プライマリサービングセルまたはpTAG内のセカンダリサービングセルになり、基地局は、pTAG内のサービングセル毎にRRCシグナリングを介して互いに異なるように設定することができる。
13.sTAG内の各サービングセルのアップリンクCCの経路減衰リファレンスは、各々、SIB2接続設定されたダウンリンクCCである。ここで、SIB2に接続設定されたとは、そのセカンダリサービングセルのSIB1内の情報に基づいて構成されたDL CCとSIB2内の情報に基づいて構成されたUL CCとの間の接続設定を意味する。ここで、SIB2は、ブロードキャスティングチャネルを介して送信されたシステム情報ブロックのうち一つであり、SIB2は、セカンダリサービングセルを構成する時、RRC再構成手順を介して基地局から端末に送信される。SIB2内にはアップリンク中心周波数情報が含まれており、SIB1内にはダウンリンク中心周波数情報が含まれている。
端末は、さまざまなハードウェア構成でリリースされる。基地局が端末に構成された複数のサービングセルに対する多重タイミングアライメント値を計算することができるとしても、端末性能(capability)の制約により、端末が複数のタイミングアライメント値を実際通信に適用することができない場合がある。即ち、端末のハードウェア構造上、多重タイミングアライメントをサポートする端末とサポートしない端末が存在する。したがって、多重コンポーネントキャリアシステムの円滑な運営のために、基地局は、端末が多重タイミングアライメントをサポートするか否かを知っていなければならず、端末と基地局との間にこれを知るためのプロトコルが決まらなければならない。
簡単な方式として、端末は、多重タイミングアライメント(M−TA)をサポートするか、サポートする場合、ある程度までまたはどのような形態でサポートできるかに対する情報を基地局に信号伝達(signaling)すると、基地局は、信号伝達に基づいて端末と多重タイミングアライメントを実行し、または実行しない。端末が多重タイミングアライメントをサポートする性能を多重タイミングアライメント性能(M−TA capability)という。
多重タイミングアライメント性能に対する信号伝達のために、RRC階層のメッセージが使われることができる。より具体的に、多重タイミングアライメント性能に対する信号伝達のために、端末性能送信(UE capability transfer)手順が使われることができる。端末性能情報は、端末の基本的なハードウェア性能や物理的性能のような無線接続(radio access)性能をネットワークに知らせるときに使われる。多重タイミングアライメント性能は、端末のハードウェア的構造と密接な関連があるため、端末のハードウェア構造を定義する端末性能情報が多重タイミングアライメント性能または信号伝達に関する情報を含むように構成することができる。
以下、多重タイミングアライメント性能情報を構成する方法に対して詳細に開示する。
1.端末単位の多重タイミングアライメント性能情報構成
多重タイミングアライメント性能情報は、端末単位に定義されることができ、ON/OFF方式で端末の多重タイミングアライメント性能のサポート可否を表示することができる。例えば、ONの場合、端末が多重タイミングアライメントをサポートすることを示し、OFFの場合、端末が多重タイミングアライメントをサポートすることができないことを示す。このような形態の多重タイミングアライメント性能情報は、バンド間キャリアアグリゲーションだけでなくバンド内キャリアアグリゲーションで多重タイミングアライメントのサポートを考慮する場合に適用されることができる。一般的な端末のRFハードウェア構成から見る時、単一RFを備えた端末は、多重タイミングアライメントをサポートしにくい、または不可能である。したがって、端末に具現されたRF方式によって端末単位に多重タイミングアライメント性能が定義されることができる。
一例として、多重タイミングアライメント性能情報は、以下の表のようなフィールドで構成されることができる。
表1を参照すると、multipleTimingAdvanceフィールド(多重タイミングアドバンスフィールド)は、多重タイミングアライメント性能情報である。OPTIONALという表示は、multipleTimingAdvanceフィールドが上位フィールド(upper field)内に選択的に含まれることができることを意味する。上位フィールドは、multipleTimingAdvanceフィールドを含むフィールドである。端末は、multipleTimingAdvanceフィールドを上位フィールド内に含ませてもよく、含ませなくてもよい。例えば、multipleTimingAdvanceフィールドが上位フィールド内に含まれることは、端末が多重タイミングアライメントをサポートすることを意味する。multipleTimingAdvanceフィールドが上位フィールド内に含まれる場合、端末がサポート可能な(supportable)全てのバンドコンビネーション(band combination)で発生する全ての多重タイミングアライメントがサポートされることができることを示す。それに対し、multipleTimingAdvanceフィールドが上位フィールド内に含まれないことは、端末が多重タイミングアライメントをサポートしないことを意味する。
上位フィールド内にmultipleTimingAdvanceフィールドが含まれている場合、基地局は、端末が多重タイミングアライメントをサポートすることができることを知ることができる。それに対し、上位フィールド内にmultipleTimingAdvanceフィールドが含まれていない場合、基地局は、端末が多重タイミングアライメントをサポートすることができないことを知ることができる。
他の例として、多重タイミングアライメント性能情報は、以下の表のようなフィールドで構成されることができる。
表2を参照すると、maxMultipleTimingAdvanceフィールド(最大多重タイミングアドバンスフィールド)は、多重タイミングアライメント性能情報である。OPTIONALという表示は、maxMultipleTimingAdvanceフィールドが上位フィールド内に選択的に含まれることができることを意味する。即ち、端末は、maxMultipleTimingAdvanceフィールドを上位フィールド内に含ませてもよく、含ませなくてもよい。maxMultipleTimingAdvanceフィールドが上位フィールド内に含まれることは、端末が多重タイミングアライメントをサポートすることを意味する。このとき、整数(Integer)(1...4)は、端末が最大にサポート可能な多重タイミングアライメントの個数を指示する。例えば、整数(Integer)(3)の場合、端末が最大にサポート可能な多重タイミングアライメントの数は3であることを示す。一方、maxMultipleTimingAdvanceフィールドが上位フィールド内に含まれないことは、端末が多重タイミングアライメントをサポートしないことを意味する。整数(Integer)(1...4)は、例示に過ぎず、最大サポート可能な多重タイミングアライメントの数は、4個以上であってもよく、その以下であってもよい。
他の例として、多重タイミングアライメント性能情報は、以下の表のようなフィールドで構成されることができる。
表3を参照すると、多重タイミングアライメント性能情報は、multipleTimingAdvanceフィールドとmaxMultipleTimingAdvanceフィールドとを含む。multipleTimingAdvanceフィールドとmaxMultipleTimingAdvanceフィールドは、上位フィールド内に選択的に含まれる。multipleTimingAdvanceフィールドとmaxMultipleTimingAdvanceフィールドが上位フィールド内に含まれることは、端末が最大1個〜4個までの多重タイミングアライメントをサポートすることを指示する。整数(Integer)(1...4)は、例示に過ぎず、最大サポート可能な多重タイミングアライメントの数は、4個以上であってもよく、その以下であってもよい。multipleTimingAdvanceフィールドとmaxMultipleTimingAdvanceフィールドが上位フィールド内に含まれないことは、端末が多重タイミングアライメントをサポートしないことを指示する。
表1乃至表3の多重タイミングアライメント性能情報を含む上位フィールドは、例えば、端末の物理階層パラメータを示すPhyLayerParametersフィールド(物理階層パラメータフィールド)である。または、表1乃至表3の多重タイミングアライメント性能情報を含む上位フィールドは、例えば、端末に具現されたRFパラメータ特徴を指示するRF−Parametersフィールド(RF−パラメータフィールド)である。または、表1乃至表3の多重タイミングアライメント性能情報を含む上位フィールドは、例えば、端末性能送信手順で使われる端末のE−UTRA性能(UE−EUTRA−Capability)フィールドである。
2.バンド単位の多重タイミングアライメント性能情報構成
端末は、多重タイミングアライメントのサポート可否を、端末毎にだけでなく、バンド毎に指示することができる。例えば、端末は、ON/OFF方式に各バンドの多重タイミングアライメントのサポート可否を表示することができる。キャリアアグリゲーションは、バンド間キャリアアグリゲーションとバンド内キャリアアグリゲーションとに大別されることができる。多重タイミングアライメント性能は、キャリアアグリゲーションを前提とするため、多重タイミングアライメント性能のサポート可否も、バンド間キャリアアグリゲーションである場合及びバンド内キャリアアグリゲーションである場合によって、異なるように決定されることができ、異なる信号伝達方式が適用されることができる。
(1)バンド間キャリアアグリゲーションと多重タイミングアライメント性能情報
一例として、バンド間キャリアアグリゲーションがサポートされる端末において、多重タイミングアライメントのサポート可否は、表4のようにRF parametersフィールドに含まれるバンド間多重タイミングアライメント(interbandMultipleTA)フィールド及び最大多重タイミングアライメント(maxMultipleTImingAdvance)フィールドにより明示的に指示されることができる。
表4を参照すると、多重タイミングアライメント性能情報は、interbandMultipleTAフィールドとmaxMultipleTimingAdvanceフィールドを含む。interbandMultipleTAフィールドとmaxMultipleTimingAdvanceフィールドは、上位フィールドであるRF−Parametersフィールド内に選択的に含まれる。interbandMultipleTAフィールドとmaxMultipleTimingAdvanceフィールドがRF−Parametersフィールド内に含まれることは、端末が最大1個〜4個までの多重タイミングアライメントをサポートすることを指示する。整数(Integer)(1...4)は、例示に過ぎず、最大サポート可能な多重タイミングアライメントの数は、4個以上であってもよく、その以下であってもよい。interbandMultipleTAフィールドとmaxMultipleTimingAdvanceフィールドがRF−Parametersフィールド内に含まれないことは、端末が多重タイミングアライメントをサポートしないことを指示する。
他の例として、バンド間キャリアアグリゲーションがサポートされる端末において、多重タイミングアライメントのサポート可否は、黙示的に信号伝達されることができる。同時にサポートされる(または、アグリゲーションされる)バンド(simultaneously supported band)に対する情報を利用する場合、端末が多重タイミングアライメントのサポート可否を明示的に表示しなくても、基地局は、端末の多重タイミングアライメント性能を推定することができる。端末が同時にサポート可能であるとは、端末が該当組合せのバンドで、同時にダウンリンク受信を実行し、または同時にアップリンク送信を実行することができることを意味する。端末は、階層的な構造のフィールドとして、同時にサポートされるバンドコンビネーションを表示することができる。サポートされるバンドコンビネーション(supportedBandCombination)の合計が最初に表示され、次に各バンドコンビネーションに含まれるバンド(BandCombinationParameter)が表示され、最後に各組合せに含まれるバンドの特性(band parameters)が表示される。
例えば、端末により同時にサポートされるバンドコンビネーション(simultaneously supported band combination)が{バンド1}、{バンド1,バンド2}、{バンド1,バンド2,バンド3}と仮定する。端末によりサポートされる3個のバンドコンビネーションは、サポートされるバンドコンビネーション(supportedBandCombination)フィールド内の3個のバンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameter)フィールドにより各々特定される。サポートされるバンドコンビネーションの最大個数であるmaxBandCombは、例えば、128になることができる。即ち、最大128個のバンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameter)フィールドがサポートされるバンドコンビネーション(supportedBandCombination)フィールドに含まれることができる。
1番目のバンドコンビネーション{バンド1}は、バンドの数が1個であり、1番目のバンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameter)フィールドにより指示される。2番目のバンドコンビネーション{バンド1,バンド2}は、バンドの数が2個であり、これは2番目のバンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameter)フィールドにより指示される。3番目のバンドコンビネーション{バンド1,バンド2,バンド3}は、バンドの数が3個であり、これは3番目のバンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameter)フィールドにより指示される。
即ち、バンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameter)フィールドは、サポートされるバンドコンビネーションの個数ほど存在し、サポートされるバンドコンビネーションフィールドのサブフィールドとして挿入される。各バンドコンビネーションに含まれるバンドは、端末により同時にサポートされるバンドのコンビネーションであり、その最大値であるmaxSimultaneousBandsは、例えば、64になることができる。
次に、各バンドコンビネーションに含まれているバンドのインデックス、コンポーネントキャリアクラス(CA class)、MIMO性能など、バンドの具体的な物理的特性は、バンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameter)フィールドのサブフィールドであるバンドパラメータ(band parameters)フィールドにより定義される。バンドのインデックスは、bandEUTRAフィールドにより指示され、指示値の範囲は、1〜64である。例えば、バンドのインデックスは、以下の表の通りである。
表5を参照すると、例えば、bandEUTRAフィールド=9を指示する場合、該当バンドは、FDDであり、アップリンク動作バンドが1749.9MHz−1784.9MHzであり、ダウンリンク動作バンドが1844.9MHz−1879.9MHzであることを意味する。このように、各バンドは、アップリンクとして使われるバンドとダウンリンクとして使われるバンドが区別されているため、各リンク別特性は、再びバンドパラメータ(band parameters)フィールドのサブフィールドであるアップリンクバンドパラメータ(bandParametersUL)フィールドとダウンリンクバンドパラメータ(bandParametersDL)フィールドにより指示される。
アップリンクバンドパラメータフィールドは、コンポーネントキャリアクラス(ca−BandwidthClassUL)フィールドとMIMO性能(supportedMIMO−CapabilityUL)フィールドをサブフィールドとして含む。コンポーネントキャリアクラスフィールドは、同時にアグリゲーションされるバンドの各々に対するコンポーネントキャリアクラスを定義する。
例えば、コンポーネントキャリアクラスは、以下の表のようにA〜Fに分類されることができ、各コンポーネントキャリアクラス別にアグリゲーションされた送信帯域幅構成、最大CC個数及び保護帯域幅が定義される。
表6を参照すると、コンポーネントキャリアクラスAの場合、該当バンド内で構成されることができる最大CCの個数は、1であるため、該当バンド内ではキャリアアグリゲーションされない。また、最大1個のCCによりアグリゲーションされる送信帯域幅は、最大100個以内のリソースブロック(Resource Block:RB)により構成される(NRB,agg≦100)。コンポーネントキャリアクラスBの場合、該当バンド内の最大CCの個数は、2であるため、該当バンド内では最大2個のCCによるアグリゲーションが可能である。また、NRB,agg≦100であるため、最大2個のCCによりアグリゲーションされる送信帯域幅は、最大100個以内のリソースブロックにより構成される。一方、BWChannel(1)とBWChannel(2)は、以下の表による二つのE−UTRAコンポーネントキャリアのチャネル帯域幅を意味する。
表7を参照すると、LTEシステムで使われる各サービングセルのアップリンクまたはダウンリンクコンポーネントキャリアの帯域幅の種類を知ることができる。
整理すると、端末にサポートされるバンドコンビネーションに対する情報は、サポートされるバンドコンビネーション(supportedBandCombination)フィールド、バンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameter)フィールド、バンドパラメータ(bandparameters)フィールド、アップリンクバンドパラメータ(bandParametersUL)フィールド、コンポーネントキャリアクラス(ca−BandwidthClassUL)フィールド、MIMO性能(supportedMIMO−CapabilityUL)フィールドを含み、これらを全部表示すると、以下の表8の通りである。サポートされるバンドコンビネーション(supportedBandCombination)フィールドは、RF−parametersフィールドに含まれる。
例えば、バンドコンビネーションが3個存在し、各バンドコンビネーションはバンド1とバンド2で構成されると仮定する。この場合、サポートされるバンドコンビネーション(supportedBandCombination)フィールドは、3個のバンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameter)フィールドを含む。一方、各バンドコンビネーションは2個のバンドで構成されるため、各バンドコンビネーションパラメータフィールドは2個のバンドパラメータ(BandParameters)フィールドを含む。2個のバンドパラメータフィールドは、各々、バンド1とバンド2を指示するbandEUTRAフィールドを含む。
このような状況で、2個のバンドが有することができるコンポーネントキャリアクラスは、以下の表のような三つのシナリオが可能である。
表9を参照すると、シナリオ1は、バンド1とバンド2のアップリンクコンポーネントキャリアクラスが全部「A」である場合である。この場合、バンド1に該当するca−BandwidthClassULフィールドとバンド2に該当するca−BandwidthClassULフィールドの両方とも「A」を指示する。コンポーネントキャリアクラス(CA Class)Aは、バンド内にただ一つのコンポーネントキャリアのみがサポートされることを意味する。したがって、バンドはnon−CAを意味するが、一つのコンポーネントキャリアはバンド1とバンド3の各々にサポートされる。結果的に2個のコンポーネントキャリアが端末によってサポートされることを意味する。したがって、シナリオ1は、バンド間キャリアアグリゲーションが可能であることを意味し、互いに異なるバンド1とバンド3を使用したキャリアアグリゲーションが可能である。
シナリオ2は、バンド1のアップリンクコンポーネントキャリアクラスが「x」であり、バンド2のアップリンクコンポーネントキャリアクラスが「A」である場合である。xは、B〜Fのうちいずれか一つである。即ち、一つのバンドでは、単一コンポーネントキャリアのみがサポートされ、他の一つのバンドでは、2以上のコンポーネントキャリアアグリゲーションがサポートされる場合である。バンド1に該当するca−BandwidthClassULフィールドはB〜Fのうち一つを指示し、バンド3に該当するca−BandwidthClassULフィールドは「A」を指示する。したがって、バンド3のみは、non−CAを意味する。しかし、バンド1では2以上のコンポーネントキャリアがサポートされるため、端末の立場では、結論的に2個以上のコンポーネントキャリアがサポートされることを意味する。したがって、シナリオ2は、バンド間キャリアアグリゲーションが可能であることを意味し、互いに異なるバンド1とバンド3を使用したキャリアアグリゲーションが可能である。
シナリオ3は、バンド1のアップリンクコンポーネントキャリアクラスは「z」であり、バンド2のアップリンクコンポーネントキャリアクラスは「z′」である場合である。zとz′は、B〜Fのうちいずれか一つである。即ち、2個のバンドで複数のコンポーネントキャリアがサポートされる場合である。バンド1とバンド3に該当するca−BandwidthClassULフィールドは、各々、B〜Fのうち一つを指示する。バンド1とバンド3の両方で2以上のコンポーネントキャリアがサポートされるため、端末の立場では、結論的に2個以上のコンポーネントキャリアがサポートされることを意味する。したがって、シナリオ3は、バンド間キャリアアグリゲーションが可能であることを意味し、互いに異なるバンド1とバンド3を使用したキャリアアグリゲーションが可能である。
表9に対するシナリオの説明がアップリンクキャリアアグリゲーションのみを例示したが、ダウンリンクキャリアアグリゲーションにも同じく適用されることができる。
端末は、端末にサポートされるバンドコンビネーションに対する情報を介して、多重タイミングアライメントのサポート可能可否を黙示的に基地局に知らせることができ、これに対する具体的な判断は、下記の通りである。
端末がバンド間(inter−band)のキャリアアグリゲーションが可能であるとは、端末が多重タイミングアライメントをサポート可能であることを示す。即ち、一つのバンドコンビネーション内にコンポーネントキャリアクラス「A」又はそれ以上に設定されたアップリンクバンドが少なくとも2個以上存在することは、該当バンド間にキャリアアグリゲーションされることを意味するだけでなく、多重タイミングアライメントがサポートされることを意味する。これは、端末が多重タイミングアライメントをサポートすることを明示的に示さないが、基地局は、端末にサポートされるバンドコンビネーションに対する情報から黙示的に多重タイミングアライメントのサポート可否を知ることができる。各バンドに対するアップリンクパラメータ及びダウンリンクパラメータは、任意であり存在しないこともあるため、既存フィールドの変更がなくても、基地局は、多重タイミングアライメントのサポート可否を知ることができる。
このように、バンド間キャリアアグリゲーションのために、サポートされるバンドコンビネーションに対する情報を利用すると、端末は、バンド間キャリアアグリゲーションでの多重タイミングアライメント性能情報を基地局に別途に信号伝達する必要がないため、信号伝達に必要なリソースを減らすことができる。
(2)バンド内(intra−band)キャリアアグリゲーションと多重タイミングアライメント性能情報の構成
バンド内キャリアアグリゲーションが行われる場合においても、端末が多重タイミングアライメント性能をサポートするか否かを知らせる方法が必要である。多重タイミングアライメント性能サポートは、各バンド別に定義されることができる。したがって、各バンド別特性を定義する上位フィールドがある場合、多重タイミングアライメント性能情報は、サブフィールドとして上位フィールドに含まれることができる。上位フィールドには様々なものがあり、以下、上位フィールドの種類による多重タイミングアライメント性能情報を構成する多様な実施例が開示される。
(2−1)上位フィールドがバンド内アップリンク非連続CA(nonContiguousUL−CA−WithinBand)フィールドである場合
一例として、端末がバンド内で互いに非連続のコンポーネントキャリア間にキャリアアグリゲーションをサポートする場合、端末が多重タイミングアライメント性能をサポートするとみることができる。したがって、端末がバンド内で互いに非連続のコンポーネントキャリア間にキャリアアグリゲーションをサポートするか否かを知らせる以下の表のようなバンド内アップリンク非連続CA(nonContiguousUL−CA−WithinBand)フィールドにより、端末の多重タイミングアライメント性能が黙示的に信号伝達されることができる。即ち、バンド内多重タイミングアライメントがサポートされるバンド(または、周波数帯域)が存在する場合、これを以下の表のようなリストで表すことができる。
表10を参照すると、バンド内アップリンク非連続CAリスト(nonContiguousUL−CA−WithinBand−List)フィールドは、バンド内でアップリンク非連続のキャリアアグリゲーションをサポートするバンドを指示する。nonContiguousUL−CA−WithinBand−Listフィールドは、サブフィールドであるバンド内アップリンク非連続CA(nonContiguousUL−CA−WithinBand)フィールドを含み、nonContiguousUL−CA−WithinBandフィールドは、最大maxBandほど含まれることができる。maxBandsは、例えば、64である。各nonContiguousUL−CA−WithinBandフィールドは、アップリンク非連続CAをサポートするバンドを指示するbandEUTRAフィールドを含む。bandEUTRAにより指示されるバンドは、アップリンク非連続CAが可能であるため、このバンド内で端末が多重タイミングアライメントをサポートすることを知ることができる。
他の例として、各nonContiguousUL−CA−WithinBandフィールドは、表11のように、bandEUTRAフィールドと、該当バンドで多重タイミングアライメントを明示的にサポートするか否かを知らせる多重タイミングアライメント(MTA)フィールドをさらに含むことができる。
表11を参照すると、bandEUTRAフィールドは、該当バンドがバンド間アップリンク非連続CAをサポートすることを指示し、MTAフィールドは、bandEUTRAフィールドとは別途に該当バンドの多重タイミングアライメントサポート可否を指示する。
ここで、表10または表11のようなバンド内アップリンク非連続CA(nonContiguousUL−CA−WithinBand)フィールドは、端末のrf−ParametersフィールドまたはphyLayerParametersフィールドと共に端末のE−UTRA性能(UE−EUTRA−Capability)フィールドに対等に含まれるフィールドである。または、表10または表11のようなバンド内アップリンク非連続CA(nonContiguousUL−CA−WithinBand)フィールドは、表12のように端末のrf−Parametersフィールドに含まれ、またはphyLayerParametersフィールドに含まれるサブフィールドである。
(2−2)上位フィールドがアップリンクバンドパラメータフィールドである場合
端末で同時にサポートされるバンドコンビネーションに対する情報は、表8のような階層的構造から見る時、アップリンクバンドパラメータフィールドの一種であるCA−MIMO−ParametersULフィールドを含む。また、CA−MIMO−ParametersULフィールドは、バンドのコンポーネントキャリアクラスを定義するca−BandwidthClassULフィールドを含むため、多重タイミングアライメント性能情報は、上位フィールドであるCA−MIMO−ParametersULフィールドに含まれるサブフィールドである。これを表で表せば、以下の通りである。
表13を参照すると、CA−MIMO−ParametersULフィールドは、多重タイミングアライメント性能情報であるintrabandMultipleTAフィールドを選択的に含む。intrabandMultipleTAフィールドがCA−MIMO−ParametersULフィールドに含まれる場合、該当バンドは、バンド内多重タイミングアライメントをサポートすることを示す。即ち、該当バンド内で複数のタイミングアライメント値を設定することができることを示す。それに対し、intrabandMultipleTAフィールドがCA−MIMO−ParametersULフィールドに含まれない場合、該当バンドは、バンド内多重タイミングアライメントをサポートしないことを示す。ここで、該当バンドは、BandParametersフィールド内のbandEUTRAフィールドにより指示される。
(2−3)上位フィールドが端末にサポートされるバンドEUTRA(supportedBandEUTRA)フィールドである場合
サポートされるバンドEUTRA(supportedBandEUTRA)フィールドは、バンドコンビネーションパラメータにより指示される全てのバンドに対する情報を指示する。これは以下の表の通りである。
表14を参照すると、サポートされるバンドリストEUTRA(supportedBandListEUTRA)フィールドは、RF−parametersフィールドのサブバンドである。サポートされるバンドEUTRA(supportedBandEUTRA)フィールドは、サポートされるバンドリストEUTRA(supportedBandListEUTRA)フィールドのサブバンドである。サポートされるバンドEUTRA(supportedBandEUTRA)フィールドは、該当バンドの動作バンド(operating band)のインデックスを指示するbandEUTRAフィールドと、該当バンドが半デュプレックス(half−duplex)モードをサポートするか否かを指示するhalfDuplexフィールドとを含む。halfDuplexフィールドの値が「true」の場合、該当バンドに対して半デュプレックス動作のみがサポートされ、「false」の場合、該当バンドに対して全デュプレックス(full−duplex)動作がサポートされる。
端末が多重タイミングアライメントをサポートする必要な状況を整理すると、下記の通りである。ネットワーク構成によって、多重タイミングアライメントがサポートされなければならない環境が存在する。アップリンクに対するバンド間キャリアアグリゲーション(inter band CA)の場合、端末がアグリゲーションされた複数のアップリンクコンポーネントキャリアで同じ信号を送信するとしても、互いに異なる周波数に対する信号伝播特性により、最もエネルギが高い主要経路(main path)の信号が基地局に到達する時刻は互いに異なる。したがって、ネットワークまたは基地局では、潜在的にバンド間に構成されたアップリンクコンポーネントキャリアに対して互いに異なるタイミングアライメント値が設定されることができると判断することができる。
しかし、バンド内キャリアアグリゲーション(intra band CA)の場合、端末が実際に多重タイミングアライメントをサポートすることができるとしても、ネットワークで多重タイミングアライメントを要求することができる状況は、バンド内の一部周波数帯域が遠隔無線ヘッド(remote radio head:RRH)または中継器(relay)を介してのみサービスされている場合である。中継器は、各ネットワークサービス事業者が現在サービスしている周波数帯域に限って無線信号を中継することができるように設計される。その理由は、その以外の周波数帯域に対する中継は、有線中継器の場合、不可能なためである。また、代表的な無線中継器である干渉除去(interference cancellation system:ICS)中継器の場合、ネットワークサービス事業者が現在サービスしている周波数帯域以外の周波数帯域を中継する場合、周波数帯域に存在できる信号に意図しない結果を招くことができるためである。したがって、無線中継器の場合、現在サービスしている周波数帯域に限定された無線信号のみを中継するようにする。
一方、ネットワークサービス事業者のライセンス(licensed)周波数帯域と標準で定義している動作帯域は、常に同じく設定されることはできず、また、ライセンス周波数帯域で一部周波数帯域のみを中継する方式、即ち、一つの基地局が同じバンド内に複数の周波数割当(frequency allocation:FA)を構成しているが、そのうち一部のFAのみを中継する場合が存在することもできる。または、サービス地域によって中継器が設置された地域と、設置されない地域が存在することもできる。したがって、ネットワークにおいて、バンド内キャリアアグリゲーションに対する中継器動作がバンド内の全体周波数帯域に対して適用されない場合が発生できる。したがって、アップリンクバンド内キャリアアグリゲーション時、多重タイミングアライメントがネットワークにより要求されることができる。
もし、端末が多重タイミングアライメントをサポートし、且つFDD及びTDDモードの両方ともをサポートする場合、FDDでの多重タイミングアライメントは、常にサポートされると見なされる。例えば、FDDのような全デュプレックスの場合、多重タイミングアライメントにより発生するサブフレーム間の部分的重なり(partial overlapping)が発生しても、端末が問題なしで多重タイミングアライメントをサポートするように設計されることができる。しかし、TDDの場合、FDDと周波数帯域が異なり、TDD動作時は、多重タイミングアライメントがサポートされない構造である。例えば、TDDのような半デュプレックスの場合、多重タイミングアライメントにより発生する互いに異なるサービングセルを介して送信するサブフレーム間の部分的重なりがアップリンク/ダウンリンクの部分的重なりにより持続的に発生するようになるため、これを解決することができない端末の場合、例えば、半デュプレックスのみをサポートする端末の場合、多重タイミングアライメントをサポートすることができない。
一方、FDDとTDDでキャリアアグリゲーションがサポートされるバンドコンビネーションも互いに異なるため、FDDとTDDでの多重タイミングアライメントのサポート可否も互いに異なる。しかし、一つのシグナリングFDD/TDDのバンドコンビネーションを全部表現することができる場合、多重タイミングアライメント情報は、一つの情報として送信されることができる。即ち、既存のように、FDDとTDDの両方ともを包括するバンドコンビネーション信号構成を利用する場合、単一信号伝達によりFDDとTDDに対する情報を全部送信することができる。
図5は、本発明の一例に係る多重タイミングアライメント性能に対する信号伝達の手順を示すフローチャートである。これは端末の性能送信手順である。
図5を参照すると、無線接続ネットワーク(radio access network)または基地局(base station)は、端末の性能問い合わせ(UE capability enquiry)メッセージを端末に送信する(S500)。例えば、無線接続ネットワークは、3GPP標準によるUTRAN(universal terrestrial radio access network)を含む。端末は、無線接続状態(radio connected state)である。無線接続ネットワークは、端末の性能情報が必要な時、端末の性能手順(capability procedure)を開始する(initiate)。端末の性能問い合わせメッセージは、端末の性能要求(UE capability request)フィールドを含む。端末の性能要求フィールドは、端末がサポート可能な無線接続ネットワークのリストを要求する。例えば、端末の性能要求フィールドは、E−UTRA、UTRA、GERAN−CS、GERAN−PS、CDMA2000のうちいずれか一つを含むことができる。端末の性能要求フィールドがE−UTRAを含む場合、端末は、無線接続ネットワークタイプフィールドをE−UTRAとして設定することができる。
また、端末は、多重タイミングアライメント性能情報を構成する(S505)。多重タイミングアライメント性能情報を構成する方法は、前述したように、端末単位に構成する方法と、バンド単位に構成する方法の両方ともを含むことができる。
端末は、構成された多重タイミングアライメント性能情報を含む端末のE−UTRA性能(UE−EUTRA−Capability)フィールドを構成する(S510)。端末のE−UTRA性能フィールドは、E−UTRAに対する無線接続性能パラメータの伝送に(convey)使われる。
端末のE−UTRA性能(UE−EUTRA−Capability)フィールドのシンタックス(syntax)構造内に追加拡張のために挿入されているフィールドとして、nonCriticalExtension(非クリティカル拡張)という情報要素(information element:IE)がある。端末のE−UTRA性能(UE−EUTRA−Capability)フィールドに多重タイミングアライメント性能情報が以下のように追加され、端末のE−UTRA性能(UE−EUTRA−Capability)フィールドが拡張されることができる。
表15を参照すると、UE−EUTRA−Capability−v1100−IEsがUE−EUTRA−Capability−v1060−IEsの構造内に含まれるという意味である。
もし、追加されるフィールドが存在しない場合、端末のE−UTRA性能(UE−EUTRA−Capability)フィールドは、以下の表のような形式のシンタックスで作成される。
または、端末のE−UTRA性能(UE−EUTRA−Capability)フィールドは、以下のように構成されることができる。
表17を参照すると、rf−Parameters−v1100は、多重タイミングアライメント性能情報を含む新たなRFパラメータに対するフィールドであり、nonCriticalExtensionは、将来追加しなければならない新たなフィールドが存在する場合を対比して備えられたフィールドである。rf−Parameters−v1100は、以下の表のようなシンタックスで構成される。
表18を参照すると、サポートされるバンドコンビネーションのExt(supportedBandCombinationExt)フィールドは、サポートされるバンドコンビネーション(supportedBandCombination)フィールドにより記載されるバンドコンビネーションと同じ順序に個別的に相応するエントリ(entry)のリストである。例えば、サポートされるバンドコンビネーションのExt(supportedBandCombinationExt)フィールドのエントリは、サポートされるバンドコンビネーションの個数ほど存在し、1番目のバンドコンビネーションには1番目のエントリが相応し、2番目のバンドコンビネーションには2番目のエントリが相応する方式である。
表18の例示において、各エントリは、相応するバンドコンビネーションの多重タイミングアライメント性能情報(MTA−capability)を含む。即ち、バンドコンビネーション毎に多重タイミングアライメントサポート可否が各エントリにより個別的に定義される。
例えば、サポートされる総バンドコンビネーション(supportedBandCombination)が3個であり、各々のバンドコンビネーションが、{band3,band5}、{band1,band5}、{band5,band5}と仮定する。この場合、サポートされるバンドコンビネーションのExt(supportedBandCombinationExt)フィールドは、3個のエントリを含み、1番目のエントリから3番目のエントリまで次の順序に記載される。即ち、1番目のエントリは、バンド3とバンド5のコンビネーションに相応し、2番目のエントリは、バンド1とバンド5のコンビネーションに相応し、3番目のエントリは、バンド5とバンド5のコンビネーションに相応する。
また、サポートされるバンドコンビネーションのExt(supportedBandCombinationExt)フィールドシンタックスに定義されたMTA−capabilityフィールドの1番目の情報(mTA−capability)は、その相応するバンドコンビネーションに対するMTAのサポート可否を多様な形態で表示することができる。
一例として、mTA−capabilityは、表18のように、ブール方式(Boolean)演算によりMTAのサポート可否を示すことができる。例えば、mTA−capabilityが「true」である場合、該当端末は、バンド3とバンド5のコンビネーションでMTAをサポートすることができることを示す。それに対し、MTA−capabilityフィールドの1番目の情報(mTA−capability)が「false」である場合、該当端末は、バンド3とバンド5のコンビネーションでMTAをサポートすることができないことを示す。
他の例として、mTA−capabilityは、ENUMERATED形式(即ち、「supported」シンタックス)にMTAのサポート可否を示すことができる。例えば、「supported」フィールドが存在する場合(または、mTA−capabilityフィールドが存在する場合)、該当端末がMTAをサポートすることを示し、存在しない場合(または、mTA−capabilityフィールドが存在しない場合)、MTAをサポートしないことを示す。
MTA−Capabilityフィールドが「mTA−capability」フィールドを含み(contain)、または含まないことは、RF−parameterフィールドが「mTA−capability」フィールドを含み(contain)、または含まないのと同じ意味である。その理由は、表18のようにRF−parameterフィールドがMTA−Capabilityフィールドを含むためである。したがって、RF−parameterフィールドが特定バンドコンビネーションに対する「mTA−capability」フィールドを含む場合、端末が特定バンドコンビネーションに対するMTAをサポートすることを示す。または、RF−parameterフィールドが特定バンドコンビネーションに対する「mTA−capability」フィールドを含まない場合、端末が特定バンドコンビネーションに対するMTAをサポートしないことを示す。
他の例として、mTA−capabilityは、INTEGER形式(整数う形式)にMTAのサポート可否を示すことができる。例えば、INTEGERが0の場合、該当端末がMTAをサポートしないことを指示し、INTEGERが1の場合、MTAをサポートすることを指示する。
他の例として、mTA−capabilityは、ビットマップ形式にMTAのサポート可否を示すことができる。例えば、ビットマップが0の場合、該当端末がMTAをサポートしないことを指示し、ビットマップが1の場合、MTAをサポートすることを指示する。
他の例として、mTA−capabilityは、ビットストリング(bit string)形式にMTAのサポート可否を示すことができる。例えば、ビットストリングが0の場合、該当端末がMTAをサポートしないことを指示し、ビットストリングが1の場合、MTAをサポートすることを指示する。
端末は、E−UTRA性能フィールドを含むUE−CapabilityRAT−Containerフィールドを含む端末性能情報を構成する(S515)。また、端末は、端末性能情報を基地局に送信する(S520)。端末の性能問い合わせ(UE capability enquiry)メッセージと端末性能情報は、両方ともRRC階層で生成されるRRCメッセージである。
図6は、本発明の一例に係る多重タイミングアライメントをサポートする端末の構造図である。
図6を参照すると、端末600は、メインアンテナ(main antenna)601、ダイバーシティアンテナ(diversity antenna)605、デュプレックスフィルタ(duplex filter)610、受信フィルタ(Rx filter)615、電力増幅器(power amplifier)620、第1の受信部630、第1の送信部650及び第2の受信部670を含む。
第1の送信部650は、2個の送信モジュール655、660を含み、各送信モジュール655、660は、ベースバンド処理部、バンドパスフィルタ、デジタル/アナログコンバータ(D/A converter)を含む。第1の送信部650は、2個の互いに分離された2個の送信モジュール(tx module)655、660から各々生成された互いに異なるアップリンクコンポーネントキャリアに対する信号を信号合成器665により一つの信号に合成し、電力増幅器620にその一つの信号を入力する。
この場合、相互調歪曲(intermodulation distortion:IMD)のようなバンド内に互いに異なる周波数帯域の信号の高調波(harmonic)周波数同士の和と差で組合せた出力周波数成分が出る現象により、原信号以外の所望しない信号が発生する可能性が高い。ここで、高調波は、原信号の周波数の倍数周波数成分をいう。このIMD成分は、原信号の情報を歪曲させる信号として作用するため、IMD成分が高く発生する原信号の周波数組合せは、送信しにくい。
また、互いに異なる位置の2個以上の送信信号に対するフィルタリングを実行すべきであるため、エミッション(emission)成分の電力が高まることができる。したがって、これを抑制するために全体的に送信電力を大幅に減るべきである。即ち、高い最大電力低減(maximum power reduction:MPR)値を設定しなければならない。
このような理由によって、第1の送信部650の構造では、IMD及びMPRの値が小さく設定されることができるキャリアアグリゲーションバンドコンビネーションに対してのみキャリアアグリゲーションをサポートすることができる。したがって、キャリアアグリゲーションのサポートが可能なCAバンドコンビネーションに対して多重タイミングアライメントもサポートされることができる。即ち、一部CAバンドコンビネーションに対して多重タイミングアライメントのサポートが可能である。
第1の受信部630は、2個の受信モジュール635、640を含み、第2の受信部670も2個の受信モジュール675、680を含む。各受信モジュール635、640、675、680は、ベースバンド処理部、バンドパスフィルタ、アナログ/デジタルコンバータ(A/D converter)を含む。
図7は、本発明の他の例に係る多重タイミングアライメントをサポートする端末の構造図である。
図7を参照すると、端末700は、メインアンテナ701、ダイバーシティアンテナ705、デュプレックスフィルタ710、715、電力増幅器720、725、第1の受信部730、第1の送信部755、第2の受信部770及び第2送信部780を含む。
第1の送信部755と第2送信部780は、各々、ベースバンド処理部、バンドパスフィルタ、デジタル/アナログコンバータ(D/A converter)を含む。第1及び第2の送信部755、780は、各々、互いに異なるアップリンクコンポーネントキャリアに対する信号を互いに分離して電力増幅器720、725に入力し、これを各々互いに分離されたアンテナ701、705を介して送信する構造である。第1の受信部730と第2の受信部770は、各々、2個の受信モジュール735、740、765、775を含み、各受信モジュールは、ベースバンド処理部、バンドパスフィルタ、アナログ/デジタルコンバータ(A/D converter)を含む。
このようなRF構造を有する端末700は、各送信部755、780がサポートする周波数帯域に対する多くのバンドコンビネーションに対し、またはバンド内コンビネーションに対して多重タイミングアライメントをサポートすることができる。
図8は、本発明の他の例に係る多重タイミングアライメントをサポートする端末の構造図である。
図8を参照すると、端末800は、メインアンテナ801、ダイバーシティアンテナ805、デュプレックスフィルタ810、受信フィルタ815、電力増幅器820、822、信号合成器824、第1の受信部830、第1の送信部855、第2の送信部860、第2の受信部870を含む。
第1の送信部855と第2の送信部860は、各々、ベースバンド処理部、バンドパスフィルタ、デジタル/アナログコンバータ(D/A converter)を含む。分離された2個の第1及び第2の送信部855、860から生成された互いに異なるアップリンクコンポーネントキャリアに対する信号は、互いに分離された電力増幅器820、822に入力され、これは同じくメインアンテナ801を介して送信される。第1受信部830と第2の受信部870は、各々、2個の受信モジュール835、840、875、880を含み、各受信モジュールは、ベースバンド処理部、バンドパスフィルタ、アナログ/デジタルコンバータ(A/D converter)を含む。
このような構成を有する端末800は、各送信部855、860がサポートする周波数帯域に対する多くのバンドコンビネーションに対し、またはバンド内コンビネーションに対して多重タイミングアライメントをサポートすることができる。ただし、図7の端末700と比較する時、2個の信号が合成されて同じメインアンテナ801を介して送信されなければならないため、各々の送信部855、860の信号は、3dB低い出力(または、送信電力)に設定されなければならない。
端末性能情報に基づいて端末が多重タイミングアライメントをサポートすると確認されると、基地局は、端末と多重タイミングアライメント値を取得する手順を実行することができる。多重タイミングアライメント値を取得する手順は、下記の通りである。
図9は、本発明の一例に係る多重タイミングアライメント値を取得する手順を説明するフローチャートである。
図9を参照すると、端末と基地局は、選択されたセルを介して対してRRC接続設定(RRC connection establishment)手順を実行する(S900)。選択されたセルは、プライマリサービングセルになる。RRC接続設定手順は、基地局が端末にRRC接続設定メッセージを送信し、端末が基地局にRRC接続設定完了メッセージを送信する過程を含む。
基地局は、一つ以上のセカンダリサービングセルを端末に追加に構成するためのRRC接続再構成手順を実行する(S905)。セカンダリサービングセルの追加は、例えば、端末の要求またはネットワークの要求または基地局の自体判断により多くの無線リソースを端末に割り当てるべき場合に実行されることができる。セカンダリサービングセルを端末に追加し、または端末に構成されたセカンダリサービングセルを除去することは、RRC接続再構成メッセージを介して指示されることができる。RRC接続再構成手順は、基地局が端末にRRC接続再構成メッセージを送信し、端末が基地局にRRC再構成完了メッセージを送信する過程を含む。
基地局は、端末に追加されたサービングセルに対してTAGを構成する(S910)。キャリアアグリゲーション状況によってサービングセル間TAG設定は、セル特定に(cell−specific)設定されることもできる。例えば、特定周波数帯域のサービングセルが常にFSRや遠隔無線ヘッド(RRH)を介して提供される場合、基地局のサービス地域内の全ての端末に対して特定周波数帯域のサービングセルと、基地局から直接サービスされる周波数帯域のサービングセルは、FSRや遠隔無線ヘッドがない場合、同じタイミングアライメント値に設定されている場合があり、互いに異なるTAGに属するように設定されることができるが、これば別の問題である。
基地局は、TAG構成情報を端末に送信するRRC接続再構成(reconfiguration)手順を実行する(S915)。TAG構成情報は、セカンダリサービングセル毎にTAG ID情報が含まれるフォーマットである。具体的に、各セカンダリサービングセルのアップリンク構成情報がTAG ID情報を含むことができる。または、TAG構成情報は、サービングセル毎に割り当てられたサービングセルインデックス(ServCellIndex)またはセカンダリサービングセルにのみ割り当てられるセカンダリサービングセルインデックス(ScellIndex)をマッピングするフォーマットである。例えば、pTAG={ServCellIndex=‘1’,‘2’}、sTAG1={ServCellIndex=‘3’,‘4’}またはpTAG={ScellIndex=‘1’,‘2’}、sTAG1={SCellIndex=‘3’,‘4’}のように設定されることができる。プライマリサービングセルは、常にサービングセルインデックスが「0」であり、TAG ID=0であるため、設定情報が存在しない。また、セカンダリサービングセルのうちTAG ID情報がない場合、該当セカンダリサービングセルは、pTAG内のサービングセルであることを意味し、または現在構成されている全てのTAGとは別個の独立的なsTAG内のサービングセルであることを意味する。
基地局は、特定のセカンダリサービングセルに対してスケジューリングする場合、特定のセカンダリサービングセルを活性化する活性化指示子を端末に送信する(S920)。
端末は、少なくとも一つのsTAGでアップリンク同期を確保することができない場合、少なくとも一つのsTAGに対して調整されるべき多重タイミングアライメント値を取得すべきである。これは、基地局により指示されるランダムアクセス手順を介して具現されることができる(S925)。
sTAG内の活性化されたセカンダリサービングセルに対するランダムアクセス手順は、基地局により送信されるPDCCH命令により開始されることができる。PDCCH命令を受信することができるセカンダリサービングセルは、sTAG内で指定されたタイミングリファレンスを含むセカンダリサービングセルに限定してもよく、RACH構成された任意のセカンダリサービングセルまたはRACH構成された全てのセカンダリサービングセルになってもよい。
基地局は、端末が同時に2個以上のランダムアクセス手順を実行しないように制御する。ランダムアクセス手順の同時実行は、2個以上のランダムアクセス手順が同期化されて同時に実行される場合と、ランダムアクセス手順が実行される一部時間に対して同時に実行中である場合とを含む。例えば、端末がプライマリサービングセルを介してランダムアクセス手順を実行する時、端末がランダムアクセス応答メッセージを待つ間、セカンダリサービングセルを介してランダムアクセス手順が開始する場合(PDCCH orderを受信)である。ここで、ランダムアクセス応答メッセージを待つ間、端末によりランダムアクセス応答メッセージが再送信されることができると判断される区間を含んでもよく、含まなくてもよい。
基地局は、既存に確保したネットワーク内の情報及び/または端末から受信したアシスタント(assistant)情報(例えば、位置情報、RSRP、RSRQ等)を利用して、特定セカンダリサービングセルを特定TAGにマッピングさせるほど十分の情報を確保することができない場合、特定セカンダリサービングセルを新たなsTAGに設定し、ランダムアクセス手順を介してアップリンクタイミングアライメント値を取得する。
端末がランダムアクセス応答メッセージを基地局から受信すると、端末は、ランダムアクセス手順が成功的に完了したと判断し、各セカンダリサービングセルに対する多重タイミングアライメント値を更新する(S930)。ランダムアクセス応答メッセージは、RA−RNTI(random access−radio network temporary identifier)でスクランブリングされたPDCCHにより指示されるPDSCH内に含まれて受信されるRAR MAC PDU(protocol data unit)内に含まれて送信されることができる。
図10は、本発明の一例に係る端末が端末性能情報を送信する方法を説明するフローチャートである。
図10を参照すると、端末は、端末性能問い合わせメッセージを基地局から受信する(S1000)。端末の性能問い合わせメッセージは、端末の性能要求(UE capability request)フィールドを含む。端末の性能要求フィールドは、端末がサポート可能な無線接続ネットワークのリストを要求する。例えば、端末の性能要求フィールドは、E−UTRA、UTRA、GERAN−CS、GERAN−PS、CDMA2000のうちいずれか一つを含むことができる。
端末の性能要求フィールドがE−UTRAを含む場合、端末は、無線接続ネットワークタイプフィールドをE−UTRAとして設定することができる。また、端末は、多重タイミングアライメント性能情報を構成する(S1005)。端末が多重タイミングアライメント性能情報を構成する方法は、前述たように、端末単位に構成する方法と、バンド単位に構成する方法の両方ともを含むことができる。
端末は、構成された多重タイミングアライメント性能情報を含む端末のE−UTRA性能(UE−EUTRA−Capability)フィールドを構成する(S1010)。端末のE−UTRA性能フィールドは、E−UTRAに対する無線接続性能パラメータの伝送に(convey)使われる。
端末は、E−UTRA性能フィールドを含むUE−CapabilityRAT−Containerフィールドを含む端末性能情報を構成する(S1015)。また、端末は、構成された端末性能情報を基地局に送信する(S1020)。ここで、端末の性能問い合わせメッセージと端末性能情報は、両方ともRRC階層で生成されるRRCメッセージである。
図11は、本発明の一例に係る基地局が端末性能情報を受信する方法を説明するフローチャートである。
図11を参照すると、基地局は、端末性能情報が存在するか否かを確認する(S1100)。もし、端末性能情報がない、または更新が必要な場合、基地局は、端末性能問い合わせメッセージを端末に送信する(S1105)。端末の性能問い合わせメッセージは、端末の性能要求(UE capability request)フィールドを含む。端末の性能要求フィールドは、端末がサポート可能な無線接続ネットワークのリストを要求する。例えば、端末の性能要求フィールドは、E−UTRA、UTRA、GERAN−CS、GERAN−PS、CDMA2000のうちいずれか一つを含むことができる。
端末の性能要求フィールドがE−UTRAを含む場合、端末は、無線接続ネットワークタイプフィールドをE−UTRAとして設定することができる。
基地局は、多重タイミングアライメント性能情報を含む端末性能情報を端末から受信する(S1110)。また、基地局は、端末性能情報に含まれている多重タイミングアライメント性能情報に基づいて端末が多重タイミングアライメントをサポートするか否かを確認する(S1115)。端末が多重タイミングアライメントをサポートすると確認されと、基地局は、図9のような手順に基づいて多重タイミングアライメントを実行することができる。
図12は、本発明の一例に係る端末性能情報を送受信する端末と基地局を示すブロック図である。
図12を参照すると、端末1200は、RF部1205及び端末プロセッサ1210を含む。また、端末プロセッサ1210は、メッセージ処理部1211及びMTA制御部1212を含む。
RF部1205は、端末性能問い合わせメッセージを基地局1250から受信する。端末の性能問い合わせメッセージは、端末の性能要求(UE capability request)フィールドを含む。端末の性能要求フィールドは、端末1200がサポート可能な無線接続ネットワークのリストを要求する。例えば、端末の性能要求フィールドは、E−UTRA、UTRA、GERAN−CS、GERAN−PS、CDMA2000のうちいずれか一つを含むことができる。RF部1205は、図6乃至図8のうちいずれか一つによる送信部と受信部を備えることができる。
メッセージ処理部1211は、端末1200の性能要求フィールドがE−UTRAを含むか否かを確認する。もし、端末1200の性能要求フィールドがE−UTRAを含む場合、メッセージ処理部1211は、無線接続ネットワークタイプフィールドをE−UTRAとして設定する。
メッセージ処理部1211は、多重タイミングアライメント性能情報を構成する。メッセージ処理部1211は、RF部1205の特性に基づき、端末1200が多重タイミングアライメントをサポートするか否かを判断し、この判断に基づいて多重タイミングアライメント性能情報を選択的に(optionally)構成することができる。例えば、端末1200が多重タイミングアライメントをサポートする場合、メッセージ処理部1211が多重タイミングアライメント性能情報を構成する方法は、前述したように、端末単位に構成する方法と、バンド単位に構成する方法の両方ともを含むことができる。または、端末1200が多重タイミングアライメントをサポートしない場合、メッセージ処理部1211は、多重タイミングアライメント性能情報を構成しないこともある。
メッセージ処理部1211は、構成された多重タイミングアライメント性能情報を含む端末のE−UTRA性能(UE−EUTRA−Capability)フィールドを構成する。端末のE−UTRA性能フィールドは、E−UTRAに対する無線接続性能パラメータの伝送に(convey)使われる。
メッセージ処理部1211は、E−UTRA性能フィールドを含むUE−CapabilityRAT−Containerフィールドを含む端末性能情報を構成する。メッセージ処理部1211は、端末の性能問い合わせメッセージ及び端末性能情報をRRC階層で生成されるRRCメッセージの形式に構成することができる。メッセージ処理部1211は、構成された端末性能情報をRF部1205に送り、RF部1205は、端末性能情報を基地局1250に送信する。
端末1200が多重タイミングアライメントをサポートする場合、MTA制御部1212は、端末1200に構成された少なくとも一つのセカンダリサービングセルまたはアップリンクコンポーネントキャリアに対して多重タイミングアライメントが実行されるように制御する。例えば、端末1200に構成された複数のサービングセルでアップリンク同期を確保することができない場合、MTA制御部1212は、複数のサービングセルに対する多重タイミングアライメント値を取得する手順を実行する。このとき、多重タイミングアライメント値を取得する手順は、図9のようなランダムアクセス手順を介して具現されることができる。
基地局1250は、RF部1255、基地局プロセッサ1260を含む。また、基地局プロセッサ1260は、メッセージ処理部1262及びMTA制御部1261を含む。
RF部1255は、端末1200に端末性能問い合わせメッセージを送信し、端末1200から端末性能情報を受信する。
メッセージ処理部1262は、端末1200の端末性能情報が存在するか否かを確認する。もし、端末性能情報がない、または更新が必要な場合、メッセージ処理部1262は、端末性能問い合わせメッセージを生成してRF部1255に送る。
RF部1255が多重タイミングアライメント性能情報を含む端末性能情報を端末1200から受信すると、メッセージ処理部1262は、端末性能情報に含まれている多重タイミングアライメント性能情報に基づいて端末1200が多重タイミングアライメントをサポートするか否かを確認する。端末1200が多重タイミングアライメントをサポートすると確認されると、MTA制御部1261は、図9のような手順に基づいて多重タイミングアライメントを実行することができる。
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、請求範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。