JP2015514440A - 血管アクセスシステムおよびデバイスのためのカートリッジ - Google Patents
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Abstract
血管アクセスシステムおよびデバイス(10)での使用のためのカートリッジ(90)。カートリッジは、スライド可能針マウント(98)とスライド可能カニューレマウント(92)を有しており、スライド可能針マウントは、針マウントによって保持されたカニューレ(140)の管腔とスライド可能な連結にある針(120)を有している。スライド可能針マウントとスライド可能カニューレマウントは、モニター(206)と連結されたコンピューター処理装置(202)と通信状態にあるハンドヘルド超音波トランシーバー(12)に旋回可能に取り付けられている針インジェクターの個別の移動可能プラットフォームと取り外し可能に取り付け可能である。
Description
この出願は、2011年11月18日に提出された米国仮特許出願番号61/561,702に対する優先権の利益を要求し、また参照によってそれをそのまま組み入れる。この出願はまた、2010年1月7日に提出された米国仮特許出願シリアル番号61/293,004に対する優先権を要求する2011年1月6日に提出された米国特許出願シリアル番号12/986,143に対する優先権の利益を要求し、また参照によってそれをそのまま組み入れる。すべての特許出願は、そのまま参照によって組み入れた。
ここの開示は、一般に、血管および組織アクセス関連デバイス、システムおよび方法の分野に向けられている。
医療関係者は、覆っている皮膚の質および/または所与の動脈や静脈の大きさおよび形状と、所与の欠陥にアクセスするためにとられる技術のために、針およびどんな針カニューレアッセンブリーでもアクセスするのが難しい動脈または静脈を示す患者に直面することがある。静脈または動脈は、脂肪組織に重なるために不鮮明になることがあり、または、血腫で損なわれた膨れた静脈や、高齢者、静脈内投与麻薬使用者、低血圧の重病患者に見られるように構造的に損なわれた静脈で起こるように、十分な血流の不足が管腔を不十分に満たして血管を明白にすることがある。これらのような患者は、肥満の患者同様、「ブラインド」処置でカニューレを挿入することが困難であることを示す。多くの場合、これらの患者は、針の成功した配置が達成され、血管内のカニューレまたはカテーテルの安定した配置が達成される前に、針での多数の刺しに、ときどき静脈の後壁を通る突き刺しに耐えなければならない。ときどき成功したブラインド突き刺しおよび挿入カテーテル作業を可能にするものの、挿入されたカテーテルは、鋭すぎる角度で所与の血管の中に入れられると、挿入時に捻転して、血管管腔の中へのまたはそれからの流体の供給または除去を妨げることがある。さらに、現在の超音波画像誘導血管アクセス処置は、ふたりの人、案内する画像を固定するために超音波探触子を保持するひとりと、針/カニューレを挿入するもうひとりを必要とする。このように、従来技術は最低三つの手を必要とし、最初の人は、超音波トランシーバーを保持するとともに、超音波トランシーバーコントロールと近くの画像化システムを操作し、二番目の人は、最初の人の近くにおいて縦並びで作業して、最初の人によって入手される超音波画像を観察しながら針/カニューレを操作および挿入する。現在のブラッドアクセス超音波画像誘導デバイスでは、第一の人は、一般的に、両方の手を、また第二の人は、針挿入をおこなうために少なくとも一方の手を利用し、最小で三つの手が必要とされ、したがって二人作業である。したがって、二人の人を必要とせず、現在のデバイスおよび処置によって意図されるよりも正確である、血管にアクセスする困難さについての解決策の必要性がある。
本発明の好適および代替例が、図1〜29に描写された図面に関連して以下に詳細に説明される。
図1は、Bモードベース単一走査平面および回転可能構成走査平面アレイを利用して血管を画像化する血管アクセスハンドセット10を概略的に描写している。
図2は、取り外し可能に取り付け可能な針インジェクターおよびカニューレ配置カートリッジが装備された図1のハンドセットデバイスを概略的に描写している。
図3は、患者の腕の末梢バスキュラーに関する血管調査およびカニューレ配置操作のあいだのカートリッジ90が取り付けられたハンドセット10を概略的に描写している。
図4は、移動可能カートから展開された図1のハンドセット10を有している血管アクセスシステム200の実施形態を概略的に描写している。
図5は、図1〜3に描写されたハンドセット10の底部斜視図をカートリッジ90なしで概略的に描写している。
図6は、トランシーバーハウジング12内のコンポーネントを概略的に描写している。
図7は、インジェクターアーム40のスロット54側からの斜視図を概略的に描写している。
図8は、四つの血管ベースアクセス処置のパネルを示しているホームスクリーンを表示しているタッチスクリーンモニター206を概略的に描写している。
図9は、図8に描写されたホームスクリーンから選択されたIV処置のあいだにおこなわれる末梢静脈を調査しているハンドセット10を概略的に描写している。
図10は、血管BVを調査している間にモニター206上に表示される超音波画像を概略的に描写している。
図11は、カートリッジ90のスロット114側の側面斜視図を概略的に描写している。
図12は、スライド可能マウントおよびマウントキャッチの内部コンポーネントを見せるために透明にされた図11に描写されたカートリッジ90のスロット側の側面斜視図を概略的に描写している。
図13は、隣接して接触しているスライド可能マウント92および98の斜視図を概略的に描写している。
図14は、マウントキャッチ係合エクステンション172および176を示している隣接して接触しているスライド可能マウント92および98の針先端123からの底部斜視図を概略的に描写している。
図15は、カートリッジ90のスロット114側の内部部分の側面斜視図を概略的に描写している。
図16は、カートリッジ90のカニューレリリース102側の側面斜視図を概略的に描写している。
図17は、他の内部コンポーネントを見せるためにリリース102側が取り除かれたカートリッジ90のカニューレの側面斜視図を概略的に描写している。
図18は、スロット114側が取り除かれたカートリッジ90のスロット側の側面斜視図を概略的に描写している。
図19は、スウィングドア105の開放を起こさせるために最大前方位置にあるスライド可能カニューレマウント98を示しているリリースレバー102側が取り除かれた側面斜視図のカートリッジ90を概略的に描写している。
図20は、スウィングドア105の開放を起こさせるために最大後方位置にあるスライド可能針マウント92を示しているリリースレバー102側が取り除かれた側面斜視図のカートリッジ90を概略的に描写している。
図21は、スライド可能カニューレマウント98から最大に引っ込められたスライド可能針マウント92の側面斜視図を概略的に描写している。
図22は、インジェクターアーム40のスロット54側へのカニューレカートリッジ90の取り付けを概略的に描写している。
図23は、インジェクターアーム40のスロット54側へのカニューレカートリッジ90の取り付けを概略的に描写している。
図24Aは、アクセスメニュー280に表わされた「カニューレ挿入」ステップを概略的に示しており、どのようにコントローラー47のプッシュおよびトグルボタン42、44および46が、インジェクターアーム40のスロット54側に装着されるカセット90から展開される針貫入およびカニューレ挿入処置に使用されるかを説明している。
図24Bは、アクセスメニュー280に表わされた「カニューレ挿入」ステップを概略的に示しており、どのようにコントローラー47のプッシュおよびトグルボタン42、44および46が、インジェクターアーム40のスロット54側に装着されるカセット90から展開される針貫入およびカニューレ挿入処置に使用されるかを説明している。
図25Aは、アクセスメニュー280に表わされた「カニューレ挿入」ステップを概略的に示しており、どのようにコントローラー47のプッシュおよびトグルボタン42、44および46が、インジェクターアーム40のスロット54側に装着されるカセット90から展開される針貫入およびカニューレ挿入処置に使用されるかを説明している。
図25Bは、アクセスメニュー280に表わされた「カニューレ挿入」ステップを概略的に示しており、どのようにコントローラー47のプッシュおよびトグルボタン42、44および46が、インジェクターアーム40のスロット54側に装着されるカセット90から展開される針貫入およびカニューレ挿入処置に使用されるかを説明している。
図26は、重なっているカニューレ140を伴う針120の突き刺しが、30度で血管BVを貫いて突き刺さっていることが見てとれる、長軸断面図のスクリーンショット312を概略的に描写している。
図27は、重なっているカニューレ140を伴う針120を占めている血管BVが、20度に対するカニューレ挿入のために調整された、長軸断面図のスクリーンショット316を概略的に描写している。
図28は、カニューレ140での血管のカニューレ挿入後の長軸図のスクリーンショット320を概略的に描写している。
図29は、カニューレ140の外部部分からの開かれたガイドドア105を伴うハンドセット10の取り外しを概略的に描写しており、ハブ148とチェックバルブ144は、患者の腕から外側に延びて見え、カニューレ140の内部部分は、患者の腕の血管管腔の内側に適所に存在して残されている。
本発明は一般に、血管アクセスシステムおよびデバイスでの使用のためのカートリッジに関係している。カートリッジは、スライド可能針マウントとスライド可能カニューレマウントを有しており、スライド可能針マウントは、針マウントによって保持されたカニューレの管腔とスライド可能な連結にある針を有している。スライド可能針マウントおよびスライド可能カニューレマウントは、モニターと連結されたコンピューター処理ユニットと通信状態にあるハンドヘルド超音波トランシーバーに旋回可能に取り付けられた針インジェクターの個別の移動可能プラットフォームと取り外し可能に取り付け可能である。患者の表面に対して押し付けられたハンドヘルド超音波トランシーバーを使用した患者のバスキュラーの音波照射に対して、患者のバスキュラーの中への針貫入と、それに続くモニターに現われる標的血管のカニューレ挿入は、デバイスの針インジェクター上のコントローラーを操作する使用者によって始められる移動可能プラットフォームの電動駆動によってカートリッジから針とカニューレを配置することによって実施される。超音波トランシーバーに対する針インジェクターの位置情報からコンピューター処理ユニットによって生成されたオーバーレイが、モニター上に示される超音波画像に適用される。オーバーレイは、照準援助と、針とカニューレが貫入とカニューレ挿入処置の間に横切る経路または予測軌道を提供する。
つまり、カートリッジは、超音波画像案内デバイスまたはシステムによるによる貫入およびカニューレ挿入のために使用された針およびカニューレを提供する。血管アクセスデバイスまたはシステムに取り外し可能に取り付け可能であるカートリッジは、超音波エネルギーを患者の中に照射し、カニューレ挿入のための血管を選択する目的のために取得された超音波ベース画像を生成し、一人操作可能デバイスによって選択された血管のカニューレ挿入を実行するように構成されている。一人操作可能デバイスは、ただ一人の人が、針とカテーテルまたはカニューレを正確な機械的コントロールの下で案内し、カニューレを患者のバスキュラー構造、特にデバイスを操作している人によって選択された標的血管の中に確実に配置することを可能にする。そのアクセスデバイスは、ただ一人の使用者・操作者が、超音波画像案内血管アクセス処置のために使用される超音波画像を取得し、デバイス使用者の片手でのまたは両手での画像化された標的血管内に置かれるカートリッジからの針およびカテーテル/カニューレ配置を実行することを可能にするように構成されている。
移動可能針プラットフォームと移動可能カニューレプラットフォームを有している針インジェクターに取り付け可能であるカートリッジの特定の実施形態がここに説明される。カートリッジは、針プラットフォームと取り外し可能に取り付け可能な針マウントと、カニューレプラットフォームと取り外し可能に取り付け可能なカニューレマウントと、針の上をスライドするように構成されたカニューレを有しているハウジングを有している。カートリッジはまた、閉じられたときに、カニューレの管腔を占める針の横滑りをコントロールするためにカニューレの外径よりもわずかに大きい開口部または開口を定める一対の対向ドアまたはスウィングドアを有している。開口部を通るカニューレと針の前進のあいだ、針ガイドの開口による横滑りのコントロールは、針およびカニューレ運動が、患者のバスキュラー内の使用者の意図した個所に向けて方向づけられることを保証する。カートリッジハウジングはまた、一対の対向ドアを押し開いて、カートリッジからのカニューレのリリースを可能にする開口部よりも大きい空間を作り出すように構成されたレバーを有している。
他の特定の実施形態は、カニューレマウントの前方前進または後方運動と同期して前進するように構成された針マウントと、針マウントと同期してカニューレマウントのスタートポジションから前進または後退するように構成されたカニューレマウントを有している。スタートポジションは、カートリッジと係合するハウジング内に配置された第一のキャッチのそばに確立される。スタートポジションはまた、針マウントと係合するハウジング内の第二のキャッチのそばに確立される。スタートポジションは一般に、カニューレの端が針の斜面の後部部分のちょうど後ろに存在するように針とカニューレが構成される針およびカニューレマウントの始まりまたは「ホーム」ポジションを説明する。「ホーム」またはスタートポジションにあるとき、針の切断先端は、反対またはスウィングドアが閉じられたときに形成される開口部または針ガイド開口内の内部空間を占める。
カートリッジのスライド可能マウントの運動の方向は、スライド可能マウントがカートリッジの針ガイド開口により近くに接近するとき、前方または向かうまたは前進される移動と説明することが可能である。同様に、後方運動は、スライド可能マウントが針ガイド開口から離れて移動するとき、後退するまたは他の同義語で称される。カートリッジ実施形態は、三つの可能なシナリオに対して、レバーが係合されて対向またはスウィングドアを開くことを提供する。第一は、カニューレマウントが、カートリッジ内の最大前方配置に移動する、すなわち、開口部に可能な限り近づくことである。第二は、針マウントが、カートリッジ内の最大後方配置、すなわち、カートリッジ内の可能な限り開口部から遠くに移動することである。第三は、直接の手動位置決めは、使用者によって直接の手動の位置決めが実施され、レバーに取り付けられたスライダーを前方に押して、レバーが対向ドアを押すようにすることである。第二のシナリオに関して、レバーは、針マウントが最大後方配置に到達した際にレバーを前に推し進めるように構成された回転可能レバーと係合されるように構成されている。成功の血管内カニューレ挿入処置のカニューレリリースの後に患者が再び刺されるまたは再び穴が開けられることを防止するため、カートリッジ内において針マウントの最大後方配置が到達されたとき、針マウントはカートリッジ内において第二のキャッチによって保持される。カートリッジの代替実施形態では、カニューレマウントは、針マウントと別々に移動するように構成されており、また、針マウントは、カニューレマウントと別々に移動するように構成されている。
前述のカートリッジについて説明された特定の実施形態は、カートリッジが、アクセスデバイスおよびシステムに取り外し可能に取り付け可能であることを必要とする。アクセスデバイスまたはシステムにカートリッジを取り付けることは、患者の血管にカニューレ挿入をするデバイスおよびシステム使用者によっておこなわれてよい。アクセスシステムは、患者の表面に対するハンドセットの左手持ちまたは右手持ち保持を可能にするために超音波トランシーバーが回転可能ハウジング部材を占めているハンドヘルド超音波トランシーバーまたはハンドセットを有している。超音波トランシーバーは、コンピューター処理ユニットと通信状態にある回転可能超音波トランスデューサーを装備している。回転可能超音波トランスデューサーは、患者の表面下の患者のバスキュラーの領域をBモード超音波エネルギーで音波照射するように構成されている。音波照射領域の回転可能視界は、コンピューター処理ユニットによってアクセス可能な命令を実行可能なマイクロプロセッサーによって処理される基本および/または調和周波数のエコーに関する信号から生成される。回転可能視界によって、一連の視界が生成され、その一連の各視界は、回転可能視界の間の回転可能超音波トランスデューサーによっておこなわれる角度回転または角度増分の変化に依存する直前の視界からの患者のバスキュラーの異なる全体像を有していることが理解される。アクセスシステムはさらに針インジェクターを有しており、その針インジェクターは、超音波トランシーバーに旋回可能に取り付けられており、回転可能超音波トランスデューサーに関する位置情報を中央処理装置に送るように構成されている。針インジェクターに関する別の用語はインジェクターアームである。針インジェクターまたはインジェクターアームはさらに、針とカニューレとの取り外し可能およびスライド可能な連結に適して構成されており、針は、カニューレの管腔内のスライド可能な連結に適して構成されている。針インジェクターまたはインジェクターアームは、針とカニューレと回転可能超音波トランスデューサーのポジションを変更するために使用者によって操作可能である単一機能プッシュボタンおよび複合機能トグルボタンを備えて構成されたコントローラーをさらに有している。アクセスシステムの他のコンポーネントは、回転可能視界の画像を表示するように構成されたモニターを含んでいる。その画像は、中央処理装置によって決定された位置情報に基づいた画像上に重畳可能な軌道に実質的に沿った針とカニューレによる音波照射領域内の血管の突き刺しをおこなうために使用者によって選択された方位を有している。モニターは、タッチ感応表面を有していてよい。
アクセスシステムはさらに、カートリッジ内に配置された針とカニューレのスライド可能な連結が、針インジェクター内において電動化され得ることを特徴とする。さらに、回転可能視界は、音波照射領域内の血管の実質短軸断面図と実質長軸断面図を有している。回転可能超音波トランスデューサーによっておこなわれる短軸および長軸断面図の間の角度変化は、90度よりも小さくても、実質的に90度であっても、90度よりも大きくてもよい。一般に、血管の実質短軸視界は、アクセスシステム使用者によって、針を整列させて標的血管の正中線の近くを突き刺すために使用され、また、血管の実質長軸視界は、使用者によって、さらに血管管腔の中へのカニューレの前進を視覚化するために、および/または、血管および近くの可視組織からの針の後退を視覚化するために使用される。しばしば、短軸断面図は、カニューレが管腔内により前方にまたはより深く前進されるとき、次のカニューレ挿入処置よりも標的血管に対してより鋭角で標的血管を突き刺すために使用される。最小の誘導振動を維持しながら運動の最大自在性を提供するため、コントローラーは、複数のプッシュボタンを備えて構成されており、プッシュボタンのいくつかは、血管に向かうかそれから離れるようなカニューレと一緒の針の、カニューレに向かうかそれから離れるような針の、針に向かうかそれから離れるようなカニューレの効率的な運動を、また、回転可能トランスデューサーの音波照射領域内の患者のバスキュラーの異なる回転視界を得るために回転の変更を許可する多重機能を有している。回転可能トランスデューサーは、その回転を達成するために電動化されている。回転可能超音波トランスデューサーの角度回転は、90度の増分にあっても、または90度よりも小さい増分または90度よりも大きい増分で変更されてもよい。したがって、前述の回転可能視界は、回転可能超音波トランスデューサーによっておこなわれる角度回転の変化に依存して、90度の、90度よりも小さい、または90度よりも大きい患者のバスキュラーの全体像の変化を有していてよい。
アクセスシステムはさらに、旋回可能に取り付けられた前記針インジェクターは、標的血管またはトランシーバーハウジングまたは回転可能トランスデューサーに対して所与の角度ポジションにインジェクターが設定されてそのまま残ることを可能にする摩擦ヒンジを有している。摩擦ヒンジは、針またはカニューレが重なっている針が音波照射領域内において従う音波照射領域内の軌道の決定のための摩擦ヒンジの角度情報を提供するように構成されているポジションセンサーを有している。摩擦ヒンジはまた、針および/またはカニューレが重ねられた針が音波照射領域内において従うと予想される軌道の変化の再決定のための摩擦ヒンジポジションの変化によって被る角度または位置情報のどんな変化も提供するように構成されている。
他の特徴は、標的血管に向かうか血管から離れる方向に針をカニューレと共に同期させて前進させるインジェクターアームを占めているコントローラーを提供する。さらに、コントローラーは、カニューレと独立して針を前進または後退させるように、針と独立してカニューレを前進または後退させるように、音波照射領域の回転視界を変更するように構成されていてよく、回転視界の変化は、リアルタイムの前後表現、または、標的血管の実質短軸断面図または実質長軸断面図のいずれかを有している音波照射領域のライブ取得超音波画像を有している。
カートリッジを利用するアクセスシステムおよびデバイスの別の実施形態では、アクセスシステムは、左手持ちまたは右手持ち保持使用者による保持に順応するために回転、旋回、または回されるように構成された超音波トランシーバーを有しており、超音波トランシーバーは、コンピューター処理ユニットと通信状態にある回転可能超音波トランスデューサーを有しており、超音波トランシーバーは、コンピューター処理ユニットによって実行可能な命令にしたがって処理される超音波エコーの信号に関する患者のバスキュラーの、Bモード超音波を利用して、音波照射領域の回転可能視界を取得するために、使用者によって患者に向けて手で保持される。アクセスシステムは針インジェクターをさらに有しており、その針インジェクターは、電動プラットフォームと、電動プラットフォームと回転可能トランスデューサーのポジションを変更するために使用者によって操作可能なコントローラーを有しており、電動プラットフォームは、第一のスライド可能マウントおよび第二のスライド可能マウントを有しており、針インジェクターは、超音波トランシーバーに旋回可能に取り付けられており、さらに、超音波トランシーバーに関する位置情報を中央処理装置に送るように構成されている。この代替実施形態では、アクセスシステムは、針インジェクターとの取り外し可能な連結に適して構成されているカセットを装備しており、カセットは、第一のスライド可能マウントと取り外し可能に取り付け可能な針と、第二のスライド可能マウントと取り外し可能に取り付け可能なカニューレを有しており、針は、カニューレの管腔内にスライド可能な連結を有しており、カニューレの管腔から分離またはスライドされ得る。
他の実施形態は、患者の血管にカニューレを挿入するためのバスキュラーアクセスシステムに備えている。アクセスシステムは、コンピューター処理ユニットと通信状態にある回転可能超音波トランスデューサーを有しているハンドヘルド超音波トランシーバーを有している。超音波トランシーバーは、患者のバスキュラーの音波照射領域の回転可能視界を生成するように構成されている。アクセスシステムはさらに針インジェクターを有しており、この針インジェクターは、超音波トランシーバーに旋回可能に取り付けられており、回転可能トランスデューサーに関する位置情報を中央処理装置に送るように構成されている。針インジェクターはコントローラーを有しており、このコントローラーは、使用者によって操作可能であり、患者に向けて針を前進させる、および/または、回転可能トランスデューサーの回転位置を変更するように構成されている。システムは、回転可能視界の画像を表示するように構成されたモニターをさらに有している。バスキュラーシステムのまた他の実施形態は、針とスライド可能な連結にあるカニューレを有しており、中央処理装置は、回転可能トランスデューサーのポジションと関連する少なくとも一つの鉛直軸と針インジェクターと関連する少なくとも一つの水平軸を有している画像オーバーレイ中の位置情報を生成するように構成されており、水平軸と鉛直軸の交差が、標的血管内の針およびカニューレ配置のための照準援助を提供する。オーバーレイはさらに、音波照射領域を通る通過のあいだに針および/またはカニューレが従う予想経路を提供する。また他の実施形態では、オーバーレイは、回転可能トランスデューサーの回転状態を示すアイコンを有していてよく、そのアイコンは、モニター上に示されている特定の回転視界が、貫入および/またはカニューレ挿入のための標的血管の短軸断面図または長軸断面図であることを示すように外観を変化させることが可能である。アクセスシステムの他の実施形態は、針インジェクターのコントローラーが、カニューレのポジションと独立して血管に向かうかそれから離れるように針を移動させる、針のポジションと独立して血管に向かうかそれから離れるようにカニューレを移動させる、または、血管に向かうかそれから離れるように針とカニューレを一緒に同期させて移動させることを提供する。
別の実施形態は、使用者による左手持ちまたは右手持ち保持のために構成された超音波トランシーバーを持っている使用者によって操作可能な血管アクセスシステムと共に使用されるカートリッジを提供し、超音波トランシーバーは回転可能超音波トランスデューサーを有しており、その回転可能超音波トランスデューサーは、コンピューター処理ユニットと信号通信状態にあり、超音波トランシーバーが患者に向けて握られている間、患者のバスキュラーの音波照射領域を作り出すように構成されている。超音波エコーの信号に関する音波照射領域の回転可能視界は、コンピューター処理ユニットによって実行可能な命令にしたがって処理され、超音波トランシーバーを操作している使用者によって視認可能である中央処理装置と通信状態にあるモニターに表示される。超音波トランシーバーには針インジェクターが旋回可能に取り付けられており、この針インジェクターは、針を有する少なくとも一つの電動プラットフォームと、回転可能トランスデューサーを回転させるために、また、少なくとも一つの移動可能プラットフォームのポジションを変化させるために、使用者によって操作可能なコントローラーを有している。アクセスシステムは、針を有している少なくとも一つのスライド可能マウントを有しているカートリッジをさらに有しており、カートリッジは、針インジェクターとの取り外し可能な連結に適して構成されており、少なくとも一つのスライド可能マウントは、インジェクターアームの少なくとも一つの移動可能プラットフォームとの取り外し可能な連結に適して構成されている。使用者によって操作されたコントローラーから、少なくとも一つのスライド可能マウントと取り外し可能な連結状態にある少なくとも一つの移動可能プラットフォームに送られた信号に応じて、針はカセットから移動され、患者を突き刺し、モニター上に示される回転可能視界中に示される音波照射領域内に視認可能になる。
上記の血管アクセスシステムの他の代替実施形態では、システムのカートリッジはカニューレを有していてよく、そのカニューレは、少なくとも一つのスライド可能マウントと取り外し可能な連結に適して、また、カートリッジおよび針とスライド可能連絡に構成されており、また、カートリッジ内において、またカートリッジから音波照射領域に、また音波照射領域内において少なくとも移動するようにコントローラーによって制御可能である。モニター上に示された画像は、音波照射領域内の針およびカニューレによる標的血管の突き刺しをおこなうために、使用者によって選択された方位を取得するようにコントローラーを操作する使用者によって視認可能で調整可能である。アクセスシステムは、中央処理装置によって位置情報から生成されたオーバーレイをさらに有しており、それは、音波照射領域内の回転可能トランスデューサーのポジションを意味するか示す鉛直軸と、回転可能トランスデューサーに対するインジェクターアームのポジションを意味するか示す水平軸と、音波照射領域内の針およびカニューレによって通過可能な軌道または経路を表示する視覚的な表現の少なくとも一つを表示する。位置情報は、インジェクターアームおよび電動回転可能トランスデューサー中に配置されたポジションセンサーから送られた信号に中央処理装置によって適用されたマイクロプロセッサー実行可能命令から決定される。画像上に重畳された軌道の変化は、回転可能超音波トランスデューサーに対する針インジェクターのポジションの変化によって引き起こされる角度情報の変化から決定される。さらに代替実施形態は、オーバーレイ中に示された軌道に沿って血管にカニューレ挿入するように使用者によって選択された角度ポジションに針インジェクターを維持するように構成された摩擦ヒンジを針インジェクターが有することを提供し、インジェクターアームのポジションを変更する使用者の結果としての摩擦ヒンジのポジションに対するどんな変更も、コンピューター処理ユニットによって処理可能な信号を生成するポジションセンサーによって検出される。
上記の血管アクセスシステムのまた他の代替実施形態では、システムの電動プラットフォームは第一のスライド可能マウントと第二のスライド可能マウントを有しており、第一のスライド可能マウントは針と取り外し可能連結にあり、第二のスライド可能マウントはカニューレと取り外し可能連結にある。コントローラーはさらに、第二のスライド可能マウントと同期させて患者のバスキュラーに向かうかそれから離れるように第一のスライド可能マウントを前進させる、および/または、第一のスライド可能マウントと独立して患者のバスキュラーに向かうかそれから離れるように第二のスライド可能マウントを前進させるように構成されている。したがって、コントローラーは、患者のバスキュラーの方に、または患者のバスキュラーおよび患者のバスキュラーの音波照射領域内のいずれかに、針とカニューレを一緒に同時に同じ割合で移動させることが可能である。コントローラーはまた、針とカニューレの遠位端にギャップを作るためにカートリッジ内の動作している第一および第二のスライド可能マウントの間に使用者に選択されたギャップを実際に作り出すために、針をカニューレから独立して、またはカニューレを針から独立して移動させることが可能である。その後、標的血管の針突き刺しおよびカニューレ挿入を適応させるために回転可能視界を見ている使用者の判断で、針とカニューレは、使用者に選択されたギャップを維持して、同期して一緒に前進または後退されてよく、または代替的に、選択的に、第二のスライド可能マウントに対する第一のスライド可能マウントのポジションを変化させる、および/または、第一のスライド可能マウントに対する第二のスライド可能マウントのポジションを変化させることによってギャップサイズを独立に変化させることによって、スライド可能マウントの間および針とカニューレのターミナルの末端の間のギャップ距離を変化させてよい。カートリッジのスライド可能マウント間に作り出されたギャップありまたはなしの、針および/またはカニューレの同期および独立した運動の例は、図28A−29Bに示され、それらに関して下に説明される。他の実施形態では、使用者に見られている特定の回転可能視界に適用されたオーバーレイは、針突き刺しおよびカニューレ挿入のための標的とされている血管の実質短軸断面図または標的血管の実質長軸断面図のいずれかを示すポジションアイコンを有していてよい。ポジションアイコンは、たとえば、短軸断面図のための円または長軸断面図用のチューブであってよい。他の実施形態は、回転可能視界が短軸断面図として、または角度がつけられた実質的に直線状の線として示されるとき、回転可能視界が長軸断面図として示されるとき、画像に重畳された軌道は、長軸と水平軸の交差から形成される照準援助として機能する十字線に似ていてよいことを提供し得る。標的血管の中へのカニューレと一緒の針の突き刺しと、血管の続くカニューレ挿入と、針の後退を案内するためのオーバーレイのコンポーネントの例が、図26〜28に示され、それらに関して下に説明される。
前述の実施形態は、回転可能視界の画像を表示するように構成されたモニターをさらに有しており、画像は、中央処理装置によって決定された位置情報に基づいて画像上に重畳可能な軌道の近くにおける針およびカニューレによる血管の突き刺しをおこなうために、使用者によって選択された方位を取得するようにコントローラーを操作している使用者によって視認可能で調整可能である。モニターは、タッチ感応表面を有していてよい。これらの代替実施形態は、コントローラーが、第一のスライド可能マウントを第二のスライド可能マウントと一緒に血管に向かうかそれから離れるように前進させるように、第一のスライド可能マウントを第二のスライド可能マウントと一緒に第二のスライド可能マウントのスタート位置から前進させるように構成されることを提供し、針の切断端は、標的血管の管腔の内部の占有のために設計されたカニューレの終端を越えて延びている。スタートポジションは、針とカニューレは、おのおのがそれぞれ第一および第二のスライド可能マウントに取り外し可能に取り付けられていて、第二のスライド可能マウントをスタート位置に一時的に保持する係合可能キャッチとして機能する構造体であってよいことを確立する役目をし、それによって、インジェクターアーム装着カセットがスライド可能マウントの移動動作を始めるホームまたはスタート位置を確立する。構造体またはカニューレキャッチマウントは、キャッチの保持力が第一および/または第二のスライド可能マウントに送られる十分な電動力で打ち負かされ、標的血管の管腔の内部への針刺しおよびカニューレ配置処置を開始し得るように、取り外し可能に係合可能である。
前述のアクセスシステムのこのおよび他の実施形態では、コントローラーは、第二のスライド可能マウントと独立して第一のスライド可能マウントを、および/または、第一のスライド可能マウントと独立して第二のスライド可能マウントを後退または前進させるように構成されている。同様に、旋回可能に取り付けられた針インジェクターは摩擦ヒンジを有しており、その摩擦ヒンジは、針および/または重なっているカニューレを伴う針が音波照射領域内近くにおいて従う経路として、受け入れられる軌道の決定のための摩擦ヒンジの角度情報を提供するように構成されたポジションセンサーを有している。旋回可能インジェクターに伝えられるどんな角度変化も、針および/または重なっているカニューレを伴う針が音波照射領域内においてほとんど経験する軌道経路の変化の再決定を許可するために、摩擦ヒンジベースポジションセンサーからの信号によって伝えられる。
ブラッドアクセスシステムのまた別の代替実施形態では、左手持ちまたは右手持ち保持のために構成された超音波トランシーバーを有しており、超音波トランシーバーは、Bモード超音波を利用する回転可能超音波トランスデューサーを有している。回転可能超音波トランスデューサーは、コンピューター処理ユニットと通信状態にあり、コンピューター処理ユニットによって実行可能な命令にしたがって処理される基本および/または調和超音波エコーの信号に関する患者のバスキュラーの音波照射領域の回転可能視界を取得するために、使用者によって患者に向けて手で保持される。ブラッドアクセスシステムは針インジェクターまたはインジェクターアームをさらに有しており、針インジェクターは、電動プラットフォームと、電動プラットフォームと回転可能トランスデューサーのポジションを変更するために使用者によって操作可能なコントローラーを有しており、電動プラットフォームは、第一のスライド可能マウントと第二のスライド可能マウントを有しており、針インジェクターは、超音波トランシーバーに旋回可能に取り付けられており、さらに、超音波トランシーバーに関する位置情報を中央処理装置に送るように構成されている。針インジェクターには、針インジェクターと取り外し可能な連結に適して構成されたカセットまたはカートリッジが取り付けられており、カセットは、第一のスライド可能マウントと取り外し可能に取り付け可能な針と、第二のスライド可能マウントと取り外し可能に取り付け可能なカニューレを有している。針は、カニューレの管腔に対するスライド可能な連結および分離を有している。インジェクターはまた、カニューレリリースと、カニューレ挿入処置の完了時にカートリッジ内の針を保持する針キャッチを有している。アクセスシステムはまた、回転可能視界の画像を表示するように構成されたモニターを有しており、画像は、針貫入およびカニューレ挿入処置をおこなうために、使用者によって選択された方位を取得するようにコントローラーを操作する使用者によって視認可能で調整可能である。システムはまた、血管に対する回転可能トランスデューサー方位と回転可能トランスデューサーに対するインジェクターアーム方位に基づいた予想軌道を有しているオーバーレイを画像上に投影することを提供する。オーバーレイは、針および/またはカニューレが血管を通って突き刺す間に経験する経路として役立つ予想軌道を提供する。針とカニューレは、モニター上に示された画像上に視認可能にされた音波照射血管に対する回転可能トランスデューサーとインジェクターアームの位置情報に基づいた重畳可能軌道に沿って通過する。位置情報は、中央処理装置によって決定され、血管の中に針を前進させること、血管から針を後退させること、血管の中にカニューレを前進させること、血管内のまたは血管からカニューレを後退させることの少なくともいずれかをおこなうために使用者によって使用される。他の代替実施形態では、カートリッジは、カニューレの内部端を血管内に存在させておきながら、カニューレの外部端を患者の皮膚から出させておくようにカニューレリリースに係合するように構成された針キャッチを有している。
上に説明された他の実施形態と同様に、アクセスシステムのこの代替実施形態は、コントローラーが、音波照射領域内の血管の実質短軸断面図と実質長軸断面図を有する回転可能視界を取得するように構成され、針の突き刺しのための標的脈管(脈管の正中線の近く)の貫通可能位置を選択することに使用され(短軸)、または、脈管の管腔からのカニューレ挿入および針引き込みを視覚化し(長軸)、それらは、モニターのスクリーン上に示される音波照射領域内において視認可能であることを提供する。コントローラーは、第一のスライド可能マウントを第二のスライド可能マウントと一緒に血管に向かうかそれから離れる移動させるように、また、第一のスライド可能マウントを第二のスライド可能マウントに向かうかそれから離れるように、また、第二のスライド可能マウントを第一のスライド可能マウントに向かうかそれから離れるように移動させるように、また、回転間の実質的に直角または九十度の回転可能トランスデューサーの前後回転によって前後容易に短軸および長軸断面図を取得するように同様に構成されている。この実施形態はまた、特定の貫入またはカニューレ挿入角度がインジェクターの移動可能プラットフォームの電動操作中に確立され得るように、旋回可能に取り付けられた針インジェクターが摩擦ヒンジを装備していること提供する。摩擦ヒンジは、音波照射領域内において移動している針によって血管を貫通するための軌道の決定のための角度情報、または鋭角の変化からの角度情報の変化、つまり、針による標的血管の突き刺し後のカニューレ挿入により従順である少ない角度への角度の低減を提供するように構成されたポジションセンサーを有している。血管に対するインジェクターまたはトランスデューサーに対するインジェクターの角度配列の値の変化は中央処理装置に送られ、そこでは、存在するマイクロプロセッサーが実行可能情報を利用して、音波照射領域および隣接境界を有しているモニター表示画像上の軌道経路オーバーレイを再描画し、針および/またはカニューレはほとんど従い、脈管の管腔からの針の後退と、脈管の管腔の中にさらにカニューレを前方にスライドさせることを達成する。
しかしながら、アクセスシステムのこの代替実施形態では、カニューレの遠位部分を血管の管腔の内部に十分に置いて患者の血管および重なっているデルマス(dermus)から針を取り除く際、カニューレリリースは対向ドアを回転させて開く。回転されて開かれたドアは、血管内に存在しているカニューレの内部部分を変位させることなく、患者の皮膚の上に突出しているカニューレの外部部分からカセットが取り除かれることを可能にするにサイズが十分に大きい空間を作り出す。アクセスシステムのこの代替実施形態はまた、無菌アリーナを必要とするブラッドアクセス処置をおこなうために滅菌キャップによって回転可能トランスデューサーが覆われることを提供する。滅菌アリーナを必要とするブラッドアクセス処置のため、トランシーバー本体および隣接したインジェクターアームは、可撓性滅菌シースによって覆われ得る。可撓性滅菌シースは、インジェクターの電動プラットフォームと、滅菌カセットの第一および第二のスライド可能マウントと係合可能な部品を有しており、ブラッドアクセス処置のあいだに前後にスライドする電動プラットフォームに取り付けられる部品の間の変位距離に順応する可撓性ひだ付き折り返しを有していてよい。
より詳しくは、カートリッジの実施形態は、血管の管腔内に針を置くための血管アクセスシステム、デバイスおよび方法での使用に関する。血管アクセスデバイスは、バスキュラーの視覚化と針の手技の両方を改善することによって、末梢静脈(IV)ライン、中心、および末梢挿入中心静脈カテーテルPICCラインの挿入に関して使用者を援助する。トランシーバーハンドセット中に配置されたコンパクト超音波プローブは、カニューレが挿入される構造のリアルタイムのBモード画像を提供する。プローブに取り付けられたインジェクターアームに包含された電動機構は、使用者からの位置コントロールの下で超音波視覚化血管の中に針とカテーテルを前進させる。システムに関して、以下に示され論じられる開示は、超音波レシーバーに引きつけられており、超音波レシーバーは、患者の中に超音波エネルギーを送るように、また、基本および/または調和超音波エネルギーに由来する受信戻り超音波エコーから信号を生成するように音波的に結合されており、患者の音波照射領域の少なくとも一つの画像をモニター上に生成し、少なくとも一つの画像は、リアルタイム画像内に超音波的に視認可能にされた単一または多数の血管を含んでいる。システムは、超音波トランシーバーと旋回可能に取り付けられたか連結された針インジェクターをさらに有している。針は、重なっているカニューレに取り付けられてよく、針および/または重なっているカニューレは、針インジェクターと取り外し可能に連結可能な滅菌可能ハウジング内に収容されてよい。針インジェクターは、滅菌ハウジングからの針の前進または後退と、回転可能トランスデューサーの回転をコントロールするプッシュボタンおよびトグルベースコントローラーを有している。システムはさらに、照準テンプレートまたはガイダンステンプレートを提供するオーバーレイを開発ように構成された命令を有しているソフトウェアまたは実行可能プログラムを有している。ガイダンステンプレートは、インジェクターアームが摩擦ヒンジによって保持された所与の角度についての針/カニューレに予想軌道を有している。軌道は、少なくとも一つの血管の管腔に到達して突き刺すために針が引き受ける予想経路を表わしている。オーバーレイは、少なくとも一つの画像内に表示可能な少なくとも一つの血管の横断または横断面図、縦断面図、および/または、三次元図の少なくとも一つの上に引き受けられる予想経路道筋を有している。
カートリッジの他の実施形態は、患者の皮膚の下の約3.5mmないし35mmに位置する末梢血脈管のアクセスを提供する。超音波案内針挿入およびカニューレ挿入配置デバイスは、たとえばカニューレの静脈(IV)配置の、末梢血管の挿入を、より速く、より安全に、患者のトラウマを少なくするように設計されている。したがって、大変な抹消バスキュラー構造を呈する患者、たとえば、長期IVドラッグ使用者、過度肥満患者、高齢者、低血圧の重病患者が、血管アクセスデバイスおよびシステムの画像案内および正確コントロール機械的特徴によって安全かつ効率的にカニューレ挿入される。
また他の実施形態では、カートリッジは、滅菌可撓性シース内に封入されることが可能である血管アクセスシステムに配置されてよい。効率的な音波照射と戻り超音波エネルギーの収集を可能にするために、音響結合ジェルが、トランシーバーと可撓性シースの内表面の間に、また、患者と可撓性シースの外表面の間に使用されてよい。
少なくとも一つの血管内への針の画像案内配置を実行する目的のためのアクセスデバイスに関して、アクセスデバイスは、アクセスデバイスを超音波システムに旋回可能に連結することを有している。超音波システムはモニターを有しており、超音波的に視覚化される首、胸、腹、腕、脚、および胴の他の部分の下の血管の画像を得るのを支援するためにポータブルであってよい。アクセスシステムでのように、アクセスデバイスは、少なくとも一つの画像内に表示可能な少なくとも一つの血管の横断断面図と、縦断面図と、三次元図の少なくとも一つの上への予想針軌道の照準またはガイダンステンプレートを開発および重畳するように構成された命令を有しているソフトウェアまたは実行可能プログラムを有している。
アクセスデバイスまたはアクセスシステムを使用する方法に関して、方法は、針インジェクターを、少なくとも一つの血管の画像を表示するように構成されたモニターを有している超音波トランシーバーと旋回可能に連結することと、針とカニューレを有している滅菌可能ハウジングを設置することと、ガイダンステンプレートに重畳されるモニター上に表示された少なくとも一つの血管の管腔内に針を配置するためにインジェクターコントローラーを操作することを包含している。
血管アクセスデバイスと、システムと、デバイスとシステムを使用する方法のさまざまな実施形態が、図1〜29に以下に説明される。デバイスとシステムと方法は、病院またはクリニックベースの人員が、一般に無菌状態と、中心静脈カテーテル(PICC)ラインの下での短い末梢静脈処置(IV)と、現在のブラインド針配置を使用する、一般に滅菌状態の下での任意の困難な医療処置の成功の超音波案内配置を引き受けることを可能にするために、任意の血管を標的とするために実行されてよい。困難な医療処置は、神経ブロックと、胸郭穿刺術および穿刺処置と、バイオプシー処置を含んでいる。デバイスとシステムによって共通に利用される針は、22ないし16標準規格注射針と、22ないし16標準規格注射針の上にスライド可能であってよい適切により大きい大きさのカニューレまたはカテーテルを包含している。
図1は、Bモードベース単一走査平面および/または回転可能構成走査平面アレイを利用して血管を画像化する血管アクセスハンドセット10を概略的に描写している。ブラッドアクセスデバイスは、電力およびデータ通信ケーブル13を介して(ここには示されていないが、図4に関して下により十分に説明される)中央処理装置と通信状態にある超音波トランシーバーハウジング12を有している。トランシーバーハウジング12は、図5および6に関して下に説明される回転部分を有している。回転部分は回転してトランシーバーハウジング12が右手持ちまたは左手持ち使用者によって握られることに順応する。トランシーバートップ14は、図5に関してより十分に説明されるトランシーバーハウジング12内の内側コンポーネントを固定することを助ける。底部には、トランスデューサー支持体16がある。トランスデューサー支持体16には、インジェクターアーム40をトランシーバーハウジング12にトランスデューサーベース16を介して連結している摩擦ヒンジハウジング38が旋回可能接触状態に取り付けられる。インジェクターアーム40には、後方に配置されたプッシュボタンコントロール42と、前方に配置されたプッシュボタンコントロール44と、4ウェイトグルコントロール46を有しているコントローラー47が備え付けられている。コントローラー47のプッシュおよびトグルボタン42、44および46との信号通信で、スロット54の長さに沿ってスライド可能に通行する移動可能プラットフォーム50および52が電動駆動される。後方コントロール42は、移動可能プラットフォーム52のポジションと独立して、患者の標的血管から離れるように移動可能プラットフォーム50を後退させる。前方コントロール44は、移動可能プラットフォーム50のポジションと独立して、患者の標的血管に向かうように移動可能プラットフォーム52を移動させる。図24A〜25Bに関連して以下に、4ウェイトグルコントロール46は、もし患者に向かうようにトグル操作されたならば患者の血管に向かうように同期させて一緒に、また、もし患者から離れるようにトグル操作されたならば患者の血管から離れるように同期させて一緒に、移動可能プラットフォーム50および52の両方を同期させて移動させる。スロット54に隣接して、カセットホルダー56および58がある。ここに示されるように、電動プラットフォーム50および52は、患者から離れてスロット54の遠位三分の一部分を占めており、スロット54内において「ホーム」またはスタート「ポジション」として示される。
図2は、図22および23に関して下により十分に説明されるように、カセットホルダー56および58と移動可能プラットフォーム50/52との係合によって、針インジェクターアーム40のスロット54側に、取り外し可能に取り付け可能なカートリッジまたはカセット90が装備された図1のハンドセットデバイス10を概略的に描写している。図11および12を参照して以下に、スライド可能マウント92および98がカセット90内において、図1に関して上に説明された電動プラットフォーム50および52の「ホーム」および「スタート」ポジションに対して寸法的に順応または方位的に透過である「ホーム」または「スタート」ポジションに配置されたとき、移動可能プラットフォーム50はスライド可能針マウント92と取り外し可能に係合し、移動可能プラットフォーム52はスライド可能カニューレマウント98と取り外し可能に係合する。図2に描写されるように、カートリッジ90は、支持ベース16に近い端部に針ガイド94を有している。針ガイド94は、各スウィングドア105から一つずつ、二つの半分の開口の組み合わせから開口を形成し、二つのスウィングドア105が閉位置(図11に関して下に示される)にあるとき、各スウィングドア105は、スウィングドア105が閉じたときに、二つの開口半分が組み合わさって針ガイド94として役立つ単一の開口全体を形成するように、開口94の半分(図19および20に関して下に示される)を有している。針ガイド94の開口は、針120および/またはカニューレ140(以下に論じられる)が針ガイド94の開口を通って移動するときにそれらの著しい横滑りを防止する役目をする。図13を参照して以下に、針ガイド94から、重なっているカニューレ140を伴う針120が現れる。図2に示されるように、搭載された針120は、カセット90内に内部に浮かせられた一対の破線として描写されている。針120の切断または貫通斜面形成端部は、スライド可能針/カニューレマウント92/98がそれらのホームまたはスタートポジションにあるときに、カセット90のスウィングドア105によって定められた内部空間の部分を占めるように示されている。カニューレ挿入処置に使用された後、カセット90は、移動可能プラットフォーム50および52にオープンリリースクリップ76(図7に関して下に示される)を旋回させ、これによりカートリッジ90から解放させるカートリッジリリースボタン60を押すことによって、インジェクターアーム40から容易に取り外され得る。
図3は、患者の腕に置かれたハンドセット10を概略的に描写している。ハンドセット10は、患者の末梢バスキュラーの中へのカニューレ配置操作のあいだのインジェクターアーム40のスロット54側に取り付けられたカセット90を有している。この例示では、トランシーバーハウジング12は、患者の腕に対するトランスデューサー支持体16の右手持ち保持のために旋回されている。使用者の左手は、摩擦ヒンジハウジング38(図5に関して下に示される)の周りのインジェクターアーム40の傾斜と、図1に上に描写されたコントローラー47のプッシュおよびトグルボタンの42、44および46の操作を操作する。
図4は、移動可能カート200から展開された血管アクセスシステムの実施形態を概略的に描写している。カート200は、タッチ感応スクリーン208が装備されたモニター206を有しており、モニター200は、カウンタートップ215から延びている関節式アーム210によって支持されており、カウンタートップからは、クリーン、無菌または滅菌アリーナ内においておこなわれるさまざまなブラッドアクセス処置のためにアクセスデバイス10が準備されることが可能である。電力供給および通信ケーブル13は、カート支持体204内において動作する中央処理装置202を有しているコンピューターに便利にアクセスすることが可能である。中央処理装置は、音波照射バスキュラーの画像を示す超音波信号のエコーを受信および処理するように構成されている。代わりに、中央処理装置は、モニター206に組み込まれていてもよい。カウンタートップ215には、滅菌トランスデューサーキャップの適用を便利に可能にするために、トランシーバーハウジング12の支持ベース16が上を向くように、トランシーバーハウジング12を逆さまに保持するように成形されたハンドセットホルダー217が備えられている。アクセスハンドセットデバイス10とモニター206と中央処理装置202を備えたカート200は、車輪付きエクステンション220によって、クリーン、無菌または滅菌アリーナの下で血管アクセス処置を実施する患者の近くまで便利に転がされ得る。
図5は、図1〜3に描写されたハンドセット10の底部斜視図を概略的に描写している。超音波トランシーバーハウジング12は、トランシーバー基部26の周りにスライド可能に回転する回転握り部24によって左または右手持ち保持のために回転され得る。図5中の矢印によって描写されるように、摩擦ヒンジハウジング38は、回転トランスデューサー135に対して、またはカニューレ挿入を考慮中の患者の血管に対して、使用者に選択された傾きに旋回可能インジェクターアーム40を固定する役目をする。この描写では、電動プラットフォーム50および52はスロット54に対してポジションを、図1に描写されたホームまたはスタートポジションから、プラットフォーム50および52がトランシーバーハウジング12の方により前にスライドした状態に変化した。
図6は、トランシーバーハウジング12内のコンポーネントを概略的に描写している。図6に描写されるように、トランシーバーハウジング12は、トランシーバー基部26とトランシーバーキャップ14の間で配置された回転握り部24を有している。電力および通信ケーブル13は、血管およびカニューレ挿入処置のあいだに左手持ちまたは右手持ち保持を許すように回転する回転握り部24を通っている。回転握り部24とトランシーバー基部26の間にはガスケット25がある。回転握り部24内にはモーターマウント18が配置されており、そこから、図1に上に描写され図24A〜25Bに関連して以下に説明される4ウェイトグルスイッチ46の使用者作業に応じて超音波トランスデューサー135を旋回可能に回転させるようにトランスデューサー回転体モーター17が備わっている。モーター17からは、コネクターブロック139を介してトランスデューサー135に信号および電力接続を提供するケーブル137が延びている。
図7は、インジェクターアーム40のスロット54側のインジェクターアーム40の斜視図を概略的に描写している。リリースボタン60を押すと、リリースクリップ76が開き、図22および23に以下に描写される取り付け処置を逆にするように、図1に上に描写されたカセットまたはカートリッジ90から移動可能プラットフォーム50/52を離す。したがって、カニューレ挿入処置後の使用されたカートリッジ90は、移動可能プラットフォーム50および52にオープンリリースクリップ76を旋回させ、したがってカートリッジ90から離れるようにするカートリッジリリースボタン60を使用者が押したとき、インジェクターアーム40から容易に取り外され得る。
図8は、四つの血管ベースアクセス処置のパネルを示しているホームスクリーン218を表示しているタッチスクリーンモニター206を概略的に描写している。それらの処置は、それぞれに異なるアイコンおよび頭文字によって特徴づけられている。前に述べられたように、モニター206はタッチスクリーンであってよい。血管アクセス処置のパネルは、末梢静脈IV処置220と中心静脈腔CVC処置222と末梢挿入中心静脈カテーテルPICC処置224と動脈経路処置226を有している。タッチスクリーンモニター206の場合、IV処置220アイコンは、この血管アクセス処置を実施するメニューアイテムをもたらすため、使用者によってタッチされ、楕円よって示される。タッチ感応ツールアイコン228とデータ出力アイコン232も示されている。
図9は、図8に描写されたホームスクリーンから選択されたIV処置のあいだにおこなわれる末梢静脈を調査しているハンドセット10を概略的に描写している。インジェクターアーム40は、矢印によって表示されるようにトランシーバー12に対して浅い鋭角から急な鋭角まで自由に旋回することが可能である。
図10は、トランスデューサー135から放出している走査平面175が実質的に垂直方向に血管に交差しているときの短軸モードのあいだにおこなわれる血管BVを調査している間にモニター206上のスクリーンショット260に表示される超音波画像を概略的に描写している。スクリーンショット260は、コントラストアイコン262と静止画記録アイコン264と動画記録アイコン266とホームリターンアイコン268と前画面に戻るアイコン269を有している。音波照射バスキュラー画像のこのスクリーンショット例では、回転可能トランスデューサーのポジションが、太い円として描写された短軸アイコン282の存在によって短軸モードであることが示されているとき、中心配置血管は、短軸横断面図で表示される。短軸血管BVの上方に見えるように、別の血管BVが、実質的に長軸断面図で描写されている。スクリーンショット260の超音波画像には、鉛直軸線281と、20度に配置された水平軸線286の形の位置情報を有しているオーバーレイが適用されており、水平線は、インジェクター40を使用者が調節する傾斜角に応じてそのポジションが変更されることが可能である。このスクリーンショットでは、鉛直軸線281は、中心配置短軸表示血管BVを二分して示されており、ハンドセット10の回転可能トランスデューサー135の近似位置を表わしている。針貫入およびカニューレ挿入についてそれぞれ異なる突き刺し深さを達成するため、インジェクターアーム40のさまざまな傾斜角を示している三本の水平線286、290、294は、鉛直軸線281に垂直かつそれと交差している。水平軸線286は、インジェクターアームが、たとえば、20度の傾き角度を示しているときの深さを表しており、水平軸線290は、インジェクターアームが、たとえば、60度の傾き角度を示しているときを定めている。これらの二本の線286と290の間には、インジェクターアームがトランスデューサー135に対して33度の傾き角度を占めるときの深さを表わしているかそのことを示している水平軸線294がある。鉛直軸線281との、この例では水平軸線286、290または294として見える所与の水平軸線の交差は、インジェクターアーム40がたとえば20度突き刺し角度、60度角度、33度角度にある間に針120が前進したときに針120の切断斜面端123(下の図24Aの上側挿入図に示される)が現れると期待される十字線状位置または照準支援位置を表している。このように、あらゆる鉛直および水平軸交差は、スクリーンショット画像が短軸断面図で表示されるときの、位置オーバーレイについての十字線状照準支援として役立つ。水平軸286は、患者の皮膚に対してトランシーバーハウジング12を固定して保持しながらインジェクターアーム40を傾斜または旋回させることによって、トランスデューサー135の位置を示す鉛直軸281の任意の所与の位置において交差するように調節することが可能である。この例では、鉛直線281との水平線294の交差は、血管BVの短軸断面図の前側壁の正中線部分の近くにある。一般に、前側壁の正中線の近くにおける針120による血管の突き刺しは、針貫入およびカニューレ挿入処置を開始するに良いポジションを表わす。
一般的に、インジェクターアーム40の傾斜の角度は、画像および画像オーバーレイが短軸断面図中で表示されるとき、鉛直および水平十字線が標的血管の正中線に沿って前側壁に交差するような突き刺しのために設定される。血管の前側壁は、回転可能トランスデューサー135に近い側の壁である。この例では、前側壁は、水平軸線294が鉛直軸線281と交差する33度の深さの近くに配置されている。スクリーンショット260には、脈管アクセスメニュー280も表示されている。アクセスメニュー280は、ドロップダウン表示に適して構成されてよく、以下のステップを有している。1、標的脈管を配置する(Locate Vessel)。2、サイトを準備する(Prep Site)。3、インジェクターアーム40にカートリッジ90を装着する(Prep Cartridge)。4、標的脈管にカニューレ挿入する(Cannulate)。5、処置を記録する(Document)。
図11は、カートリッジ90のスロット側の側面斜視図を概略的に描写している。スロット114内に、カニューレスライド可能マウント92と針スライド可能マウント98がスライド可能に納まっている。取り付けポスト91が、カートリッジ90から延びており、下記の図22に示されるインジェクターアーム40のスロット54側のカートリッジホルダ56と取り外し可能に取り付け可能である。カートリッジ90のクリップ93が、同様に、下記の図23に示されるインジェクターアーム40のホルダー58と取り外し可能に取り付け可能である。針スライド可能マウント98は、受けスロット150を有しており、また、カニューレスライド可能マウント92は、受けスロット152を有している。受けスロット150は、インジェクターアーム40の針移動可能プラットフォーム50と取り外し可能に取り付け可能であり、また、同様に、受けスロット152は、インジェクターアーム40のカニューレ移動可能プラットフォーム52と取り外し可能に取り付け可能である。いったんカートリッジ90のスロット114側がインジェクターアーム40のスロット54側に固定される(下記の図22および23に説明される)と、スライド可能マウント92および98は、スライド可能マウントの92および98の受けスロット150および152とのプラットフォーム50および52がそれらの取り外し可能な連結によって、モーター駆動移動可能プラットフォーム50および52に応じて移動する。移動可能プラットフォーム50および52、したがってスライド可能マウント92および98は、インジェクターアーム40のコントローラー47の使用者の操作に応じて移動する。下記の図24A〜25Bに関してより詳しく説明されるように、スライド可能プラットフォーム92を駆動する移動可能プラットフォーム52に作用する後方トグルボタン42、スライド可能プラットフォーム98を駆動する移動可能プラットフォーム50に作用する前方トグルボタン44の使用者の操作、プラットフォーム50および52の運動に同じ割合で同期して作用する、したがってカートリッジ90のスロット114に沿ってカートリッジ90内においてスライド可能マウント92および98を等しく前進または後退させるトグルボタン46の使用者の前方または後方のトグル操作または傾斜。スウィングドア105はドアヒンジ115のまわりに旋回する。
図12は、スライド可能マウントおよびマウントキャッチの内部コンポーネントを見せるために透明にされた図11に描写されたカートリッジ90のスロット114側の側面斜視図を概略的に描写している。内部コンポーネントは、重なっているカニューレ140を伴う針120を有しており、斜面122は、閉位置にあるスウィングドア105によって形成されたガイド開口94のちょうど内側に位置している。スライド可能マウント92および98は、マウントキャッチに隣接して接触しており、それらによってカートリッジ90内に保持されている。マウントキャッチは、一対の隣接して配置されたカニューレキャッチ160および162と、二つの後方に配置された針キャッチ164および166を有している。カニューレキャッチ160および162の間にはカニューレ戻り止め172が挟まれている。カニューレ戻り止め172は、カニューレスライド可能マウント92の下側本体から延びており、カニューレスライド可能マウント92の自由落下または無制限の滑動を防止している。針スライド可能マウントの底部部分から、針戻り止め176が延びている。一対のカニューレキャッチ160および162の場所は、カートリッジ90のスロット114の後方の三分の一以内に配置されている。この後方位置は、カニューレスライド可能マウント92の「ホーム」またはスタートポジションとしての機能し、隣接して接触しているスライド可能針マウント98と一緒に、スライド可能マウント92および98の両方の「ホーム」ポジションを定めており、その「ホーム」ポジションは、インジェクターアーム40のスロット54内において「ホーム」ポジションにあるように使用者によって位置決めされたときに、移動可能プラットフォーム50および52との整列を可能にする。針スライド可能マウントの底部部分から、針戻り止め176が延びている。針戻り止め176は、二つの後方に配置された針キャッチ164および166に係合し、カニューレキャッチ160および162に係合しないように構成されている。「ホーム」またはスタートポジションでは、針戻り止め176は、少なく後方に配置された針キャッチ164の前方側にある。これは、その「ホーム」ポジションからの針スライド可能マウント98の後ろ向き自由落下または後ろ向きまたは後方滑りを防止する。したがって、カニューレスライド可能マウントの「ホーム」ポジションは、前方または後方滑りのいずれかによって、隣接して配置されたカニューレキャッチ160および162の間にカニューレ戻り止め172が捕まえられることによって保たれる。同様に、スライド可能針マウントの「ホーム」またはスタートポジションは、少なく後方に配置された針キャッチ164の針戻り止め176の係合によって保たれる。一対のカニューレキャッチ160および162の中間と少なく後方に配置された針キャッチ164の間の距離は、隣接して接触しているスライド可能マウント92および98をカートリッジ90内の「ホーム」またはスタートポジションに維持し、それにより、カニューレ140の端の外形は、針120の斜面122(下記の図13の挿入図に示される)のちょうど後ろに存在し、スウィングドア105が閉位置にあるときの開口ガイド94のちょうど内側を占める。さらに示されるように、カニューレ140の後方部分には、カニューレ140に連絡しているチェックバルブ144がある。
図13は、隣接して接触しているスライド可能マウント92および98の斜視図を概略的に描写している。カニューレスライド可能マウント92は、スウィングドア105を受けるカートリッジ90のスロップ部分内にはまるため、前方側に傾斜がつけられている。カニューレスライド可能マウント92は、カニューレ140の長軸に垂直に、また受けスロット152に垂直に開いた前部リリース開口182を有している。針スライド可能マウント98は、カニューレ140の長軸に垂直に、また受けスロット150に垂直に開いた後部リリース開口188を有している。針120の長軸に沿って平行に、リリースバーは、上記の図11および12と下記の図17〜20に示されるように、スライド可能マウント92および98の上部部分の前部および後部リリース開口182および188内をスライド可能に移動する。カニューレ戻り止め172は、針戻り止め176よりも長く示されている。スライド可能マウント92および98に関連して前部および後部リリース開口182および188を伴う受けスロット150および152の配置は、下記の図21にさらに示されている。
図14は、マウントエクステンション172および176を備えて示された、隣接配置されたスライド可能マウント92および98の針先端123からの底部斜視図を概略的に描写している。スライド可能マウント92および98の底部は、おのおの、下記の図15に関して説明されるカートリッジ90内のレール192上をスライドする係合表面175を有している。リリースレバー100が通って係合する前方開口182が示されている。カニューレ戻り止め172は、針戻り止め176よりも長く示されており、上記の図12と下記の図15に描写される、短いカニューレキャッチ160および162に係合することが可能である。同様に、短い針戻り止め176は、下記の図15に示される、長い後方配置された針キャッチ164および166に係合する。カニューレおよび針戻り止め172および176は、それぞれのホームまたは非ホーム保持ポジションからの自由落下または滑りを防止するため、それぞれのキャッチ160および162または164および166に係合するのに十分に弾性的に半硬質であり、さらに、スライド可能マウント92および98に取り付けられた移動可能プラットフォーム50および52を駆動するモーターによって伝えられる十分な駆動力にスライド可能マウント92および98がさらされたときに、それぞれのホームまたは非ホームポジションからの前進または後退を可能にするように曲がることが可能である。「非ホーム」ポジションによって、前に説明されるホーム以外のあらゆるポジションが表現されている。非ホームは、針マウント98が溝114に沿って前方に進められたか、十分に後方に進められて後方に配置された針キャッチ164および166によって瞬間的に捕まえられたときを意味している。使用者は、スライド可能マウント92および98がキャッチに保持されたときにそれらのマウントを柔軟に取り外すためにコントローラー47を操作してよい。針マウント98のスライドバー96は、ピンチホルダー99に向かって押して示されており、それによって、カニューレ140が固定されたハブ148に対するスライド可能マウント98の締め付け作用を維持する。スライド可能針マウント98が後方に引っ込められる、および/または、スライド可能カニューレマウント92が開口ガイド94に向けて前進させられるとき、スライドバー96は、ピンチホルダー99に対して後方に引っ込められる。この後方運動は、スライドバー96によってピンチホルダー99にかけられる締め付け力を低減し、カニューレ140に取り付けられたハブ148がスライド可能カニューレマウント92から抜けるようにピンチホルダー99が十分に広がった点までピンチホルダー99が開くまたは広がることを可能にする。下記の図19〜21および29に関して下記に説明されるプロセスによってスウィングドア105が揺動されて開いたとき、カニューレ140の外部部分またはハブ148は患者の外に残り、一方、カニューレ140の遠位端は患者の血管中に残る。
図15は、カートリッジ90のスロット114側の内部部分の側面斜視図を概略的に描写している。スロット114側の内部部分は、スロット114の下側に配置された中央レール192と、中央レール192の下方に配置されたキャッチレール194を有している。中央レール192は、スライド可能マウント92および98の係合表面175がスライドするための表面または構造体を提供する。キャッチレール194には、短いカニューレキャッチ160および162と長い後方配置された針キャッチ164および166が取り付けられている。上記の図14に描写されたカニューレおよび針戻り止め172および176は、それぞれのホームまたは非ホーム保持ポジションからの自由落下または滑りを防止するため、それぞれのキャッチ160および162または164および166に係合するのに十分に弾性的に半硬質であり、さらに、スライド可能マウント92および98に取り付けられた移動可能プラットフォーム50および52を駆動するインジェクターアーム40の内部に配置されたモーターによって伝えられる十分な駆動力にスライド可能マウント92および98がさらされたときに、それぞれのホームまたは非ホームポジションからの前進または後退を可能にするように曲がることが可能である。ピボットストップ196が、スウィングドア105を揺動させて開かせることによるカニューレリリース動作時に従事するカートリッジ90の開口ガイド94側に向かうリリースバー100運動時に従事する回転可能レバー111の回転制限を設定する。
図16は、カートリッジ90のカニューレリリーススライダー102側の側面斜視図を概略的に描写している。カニューレリリーススライダー102が、図11および12に関して上に、また図17〜20に関して下に論じられるリリースレバー100と押し上げバー104に連結されている。リリーススライダー102は、スウィングドア105の後部端に対する押し上げバー104の運動によってスウィングドア105を押し開くために、スライダー102をスロット108内において手で前方に押すために、使用者によってつかまれることが可能である。スライダー102を前方に押すことによってスウィングドアを押し開く手動オプションは、下記の図19、20および24A〜25Bに関して論じられるコントローラー47操作によって、機械化されたリリースとは別のカニューレリリースプロセスの直接の物理的コントロールを使用者が有することを可能にする。
図17は、スライド可能マウント92および98がそれらのホームポジションにある状態においてカートリッジ90の他の内部コンポーネントを見せるためにリリース102側が取り除かれたカートリッジ90のカニューレの側面斜視図を概略的に描写している。ここにおいて、押し上げバー104の前方先端は、スウィングドア105の実際の部分の近くに隣接して存在しているが押していないように見られる。上記の図16に関して論じられた手動プロセスによる開口ガイド94に向かうリリースバー100のあらゆる運動、または、スライド可能針マウント98の電動後方運動(下記の図19、20および24A〜25Bに関して論じられる)は、押し上げバー104が前方に押されてスウィングドア105を押し開くことをもたらす。針120の斜面122部分は、開口ガイド94によって定められた空間を占めているのが見られることが可能である。カニューレ140は、スライダーバー96の固定動作のためにスライド可能カニューレマウント94によって堅く保持されているカニューレハブ148に連結されている。スライド可能針マウント98の後部エクステンション109の後方表面は、コントローラー47の後方ボタン42の使用者操作による移動可能針プラットフォーム50の電動運動によってスライド可能針マウント98の電動後方運動が引き起こされた際に回転可能レバー111に係合する。ここにおいて、ドアキャッチ107は、押し上げバー104の前方運動がリッジ113のドアキャッチ107による取り外し可能なつかみに打ち勝つまで、リッジ113を取り外し可能につかんでスウィングドア105を閉位置で維持する。
図18は、スロット114側面が取り除かれたカートリッジ90のスロット側の側面斜視図を概略的に描写している。スライド可能マウント92および98の前方開口182および後方開口188とのリリースレバー100のスライド可能な配列は、リリースレバー100がスライド可能に係合して示されている。針マウント98のサイドバー96は、ピンチホルダー99に対する締め付け動作を低減するに十分に引っ込められて示されており、それにより、ピンチホルダー99が、スライド可能カニューレマウント92からハブ148をリリースすることをより容易にするように広がることを可能にしている。ドアキャッチ107は、リリースバー100から延びている押し上げバー104がスウィングドア105の後部端に対して係合してスウィングドアをドアヒンジ115のまわりに旋回させて開かせるまで、スウィングドア105を閉位置に維持する。押し上げバー104は、カートリッジ90の中央にあり、両方のスウィングドア105の後部部分を横切ってまたがっている。前方に押された際、押し上げバー104は、両方のスウィングドア105を押し開く。
図19は、スウィングドア105の開放を起こさせるために最大前方位置にあるスライド可能カニューレマウント98を示しているリリースレバー102側が取り除かれた側面斜視図中のカートリッジ90を概略的に描写している。押し上げバーは、それがまたがった両方のスウィングドア105を押し開いた。スライド可能カニューレマウント98は、下記の図24A〜24Bに関して説明されるコントローラー47の使用によって前方に押された。
図20は、スウィングドア105の開放を起こさせるために最大後方位置にあるスライド可能針マウント92を示しているリリースレバー102側が取り除かれた側面斜視図のカートリッジ90を概略的に描写している。スライド可能針マウント98は、下記の図24A〜24Bに関して説明されるコントローラー47の使用によって後方に押された。最大後方位置において、後部エクステンション109は回転可能レバー111の下側部分に係合して、次に、その上側部分がリリースレバー100を開口ガイド94に向けて前方に押すようにする。最大後方位置において、スライド可能針マウント92は、針キャッチ166とのマウント92の戻り止め176係合によって、後方の針キャッチ166によって保持される。カートリッジ90内におけるスライド可能カニューレマウント92のこの保持は、針120は患者に向かって前方に突進またはスライドしないが、下記の図29に描写されるようにカニューレ140はカートリッジ90からリリースされることを保証する。この手法では、カートリッジ90内の引っ込められた針120の戻り保持は、カニューレ挿入処置の完了の際に患者が針120によって偶然に再び刺されるまたは再び突き刺されるのを防止する。
図21は、スライド可能カニューレマウント98から最大に引っ込められたスライド可能針マウント92の側面斜視図を概略的に描写している。ここにおいて、スライダーアーム96は、ピンチホルダー99から完全に取り外されている。ピンチホルダー99は広げられていてもはやカニューレハブ148をつかんでおらず、斜面122はカニューレ140の管腔とカニューレハブ148から後退されており、カニューレハブ148は、対向ドアまたはスウィングドア105が揺動して開くようにされたときに作り出された広い空間によりカニューレ挿入処置の完了の際にカートリッジ90から容易にリリースされることが可能である。
図22および23は、インジェクターアーム40のスロット54側に対するカニューレカートリッジ90の取り付けまたは装着を概略的に描写している。図22において、カートリッジ90から延びている取り付けポスト91は、カートリッジホルダ56と取り外し可能に取り付け可能であり、スライド可能プラットフォーム92/98(図示せず)内に配置されたスロット(図示せず)との、また、カートリッジホルダ58とのカートリッジ90のクリップ93の旋回配列を提供する。その後、旋回可能取り付けからカートリッジホルダ58に対する整列への揺動に対して、スライド可能プラットフォーム92/98(図示せず)のスロットは、移動可能プラットフォーム50/52と係合され、続いて、カートリッジ90の取り付けクリップの後部がアーム40のホルダー56と係合される。
図24A〜25Bは、アクセスメニュー280に表わされた「カニューレ挿入」ステップを概略的に示しており、どのようにコントローラー47のプッシュおよびトグルボタン42、44および46が、インジェクターアーム40のスロット54側に装着されるカセット90を利用した針貫入およびカニューレ挿入処置に使用されるかを説明している。インジェクターアーム40の移動可能プラットフォーム50および52は、それぞれ、針120およびカニューレ140をそれぞれ保持するスライド可能マウント92および98と取り外し可能に連結されている。移動可能プラットフォーム50および52は、それぞれ、スライド可能マウント92および98を駆動する。「カニューレ挿入」処置は、針120貫入と、針120とスライド可能な連結にあるカニューレ140での使用者に選択された血管のカニューレ挿入を内包している。「カニューレ挿入」ステップは、図22および23に上に示されるようにカートリッジ90を装着した後に選択されてよい処置である。ハンドセット10操作使用者に視認可能なモニター206上に表示されるアクセス処置メニュー280に示されるように、「カニューレ挿入」ステップは、「カートリッジ装着」ステップ後に起こる。図24Aにはまた、4ウェイトグルボタン46の実質垂直操作、ずなわち、インジェクターアーム40の長軸から上方または下方に約90度傾斜させることは、モニター206上に表示される音波照射ベース画像の短軸および長軸断面図間で使用者が切り替えることを容易に可能にするため、回転可能トランスデューサー135の単一回転運動をもたらすことが示されている。
より詳しくは、図24Aは、適所に固定されままとどまるカートリッジ90のスウィングドア105に関するカートリッジ90内のスライド可能マウント92/98の独立および同期した運動の例を概略的に描写している。スライド可能マウント92/98の独立および同期した運動は、モニター表示画像の使用者の視認に応じた、コントローラーの47のプッシュおよびトグルボタン42、44および46のハンドセット10使用者作業に応答する移動可能プラットフォーム50/52の運動によって駆動される。前に示されたインジェクターアーム40のスロット54側の適所にカートリッジ90が固定されていることを示す、鉛直に共に整列された閉じられたスウィングドアに関連して、スライド可能マウント92/98について、描写された三つのシナリオがある。上部に描写に示された第一のシナリオは、「ホーム」または「スタート」ポジションを占めているスライド可能マウントを表わしており、そのポジションでは、スライド可能マウントは隣接して接触しており、針120の斜面121と切断先端123は開口部または針ガイド開口94のちょうど内側の存在している。すなわち、切断先端123は、カートリッジ90の針ガイド開口94から突出していない。この「ホーム」では、隣接して接触しているスライド可能92/98は、それらの間に空間がなく、挿入図に示されるように、斜面121の後方端のちょうど後ろのカニューレ140の端があるこのイラストをもたらしている。
第二のシナリオは、重なっているカニューレ140を伴う針120が、深く配置された血管の中への貫入のために閉じられたスウィングドア105によって形成された開口部94を越えて深く突出していることを内包している。上側中央描写に示されるように、使用者は、トグルボタン46のまわりの放射状線と針ガイド開口94に向けて定められた小さい方向矢印によって示された患者または針ガイド開口94に向かう方向にトグルボタン46を傾斜させる。前方トグル操作方向または針ガイド開口94に向かうトグル46の傾斜は、インジェクターアーム40の長軸に実質的に平行である。ここにおいて、両スライド可能マウント92/98は、針ガイド開口94に向けて同期して等しく前方に前進して、上の第一のまたは「ホーム」シナリオに示されたように、同一のカニューレ140対針斜面121の関係をもって、針120の斜面領域121を突出させる。
第三のシナリオは、重なっているカニューレ140を伴う針120が共に、上に論じられた突出している第二のシナリオから、同じ距離だけ後退されることを内包している。下側中央描写に示されるように、使用者は、トグルボタン46のまわりの放射状線と針ガイド開口94から離れる向きに定められた小さい方向矢印によって示された患者または針ガイド開口94から離れる方向にトグルボタン46を傾斜させる。後方トグル操作方向または針ガイド開口94からトグル46の離れる傾斜は、インジェクターアーム40の長軸に実質的に平行である。ここにおいて、両スライド可能マウント92/98は、針ガイド開口94から離れて同期して等しく後方に進んで、上の第二のシナリオのより少なく深く針120の斜面領域121を突出させる。第二のシナリオと同様に、第三のシナリオは、上の第一のまたは「ホーム」シナリオに示されるように、同一のカニューレ140対針斜面121の関係を維持する。
また図24Aを参照して、第四のシナリオは、後方コントロール42の係合によって針120の斜面121をカニューレ140の中に後退させて、針ガイド開口94から離れるスライド可能針マウント92の後方変位を生じさせることを内包している。第四のシナリオは、底部描写に示されており、使用者は、ボタン42のまわりの放射状線によって示された後方コントロールボタン42を押して、スライド可能マウント92の後方運動、すなわち、患者から離れるまたは閉じられたスウィングドア105の針ガイド開口94から離れる運動を生じさせる。使用者の後方ボタン42の作業または押し下げによって引き起こされたスライド可能マウント92のこの後方運動は、スライド可能マウント98が現在占めている目下のポジションから独立して生じる。この後方運動は、使用者が後方ボタン42を押すことを止め、空間またはギャップGが、スライド可能マウント92および98の間に後方運動に正比例して作り出されるまで続く。底部描写の挿入図は、スライド可能マウント92および98の間に作り出される同一空間またはギャップGが、いま後退された針120斜面121がカニューレ140の管腔の中に引っ込められる同一ギャップG空間であることを示している。すなわち、針120の斜面121はカニューレ140の中により深く引っ込められるため、上の第一のシナリオに描写された第一のまたは「ホーム」シナリオの斜面121対カニューレ140関係とは、下側描写または第四のシナリオの挿入図に示されるように、異なるカニューレ140対針斜面121関係がある。
より詳しくは、図24Aおよび24Bは、アクセスメニュー280のカニューレ挿入ステップのあいだにおこなわれる針アッセンブリー92またはスライド可能針マウント92とカニューレアッセンブリー98またはスライド可能カニューレマウント98の電動前方方向共働運動に関連したコントローラー47動作の相互作用を概略的に描写している。上記の図1および2を参照すると、移動可能プラットフォーム50は、カセット90のスライド可能針マウント92と取り外し可能に係合しており、移動可能プラットフォーム52は、カセット90のスライド可能カニューレマウント98と取り外し可能に係合している。スライド可能針/カニューレマウント92および98は、移動可能プラットフォーム50および52の長方形形状部を収容し保持するスロットレセプタクル(図示せず)を有している。スライド可能針マウント92には針120が、スライド可能カニューレマウント98にはカニューレ140が装着されている。ここに示されるように、針120の斜面形成されたまたは尖らされたまたは切断する表面は、カニューレ140の内部端を越えて延びている。上記の図2および下の図24Bを考慮して図23を参照すると、図1に関して上に説明された電動プラットフォーム50および52の「ホーム」および「スタート」ポジションに寸法的に適合する「ホーム」および「スタート」ポジションにスライド可能マウント92および98がカセット90内に配置されたとき、移動可能プラットフォーム50はスライド可能針マウント92と取り外し可能に係合し、移動可能プラットフォーム52はスライド可能カニューレマウント98と取り外し可能な係合する。針ガイド94から、トランスデューサーベース16の下の組織の中に、患者の組織の中に、重なっているカニューレ140を伴う針120が出て来ている。針120の切断または貫通する斜面形成された端123は、コントローラー47トグルボタン46の前方運動傾斜によって埋め込まれるようなスライド可能針/カニューレマウント92/98の前方運動によって、血管VBの前側壁に接近していて、これをほぼ貫通して(左側図)、脈管の管腔に入るように示されている。脈管の管腔への針120の貫入または突き刺しのため、重なっているカニューレ140は、針120の切断端と一緒にちょうどその後ろに入る。ここで、血管は、長軸横断面で描写されている(右側図)。
図24Bの左側図の挿入図は特定の実施形態を示しており、狭い管腔血管のカニューレ挿入がおこなうことが可能であるように、カニューレ140の四角に先が切られた端は、針120の斜面形成された端121の後部のすぐ後ろにある。斜面形成端121の後部のすぐ後ろのカニューレ140の鈍い端の配置は、針120とカニューレ140の両方を血管に向けて同じ変位レートで前進させる4ウェイトグルコントロール46の前方押し出しによって同期した前方運動と係合されたとき、スライド可能カニューレマウント98に対して押したスライド可能針マウント92の運動によってコントロールされる。特定の実施形態では、カートリッジ90は、「ホーム」ポジションにあるように、あらかじめ構成されており、そこでは、カニューレ140が、患者の皮膚に入るあいだに、または、カニューレ挿入配置に選択された患者の標的血管の前側壁に接近しそれを貫通しようとするときに、切断表面123の上を覆わないように、スライド可能針/カニューレマウント92/98の患者の血管に向かう同期した前方移動運動が、カニューレ140の四角に先が切られた端を、針120の斜面形成された端121の後部のすぐ後ろに維持するように、スライド可能針/カニューレマウント92/98は互いに隣接してほとんど接触していている。挿入図は、上記の図24Aに示された第一のシナリオまたは上部描写に説明された、重ねられたカニューレ140を伴う針120の一緒の前進および等しい速度の前進と同様である。
同様に、より詳しくは、図25Aおよび25Bは、針アッセンブリーまたはスライド可能針マウント92とカニューレアッセンブリーまたはスライド可能カニューレマウント98の個別で独立した電動運動を実行することに関連したコントローラー47動作の相互作用を概略的に描写している。上記の図24Aに関して前に描写されたように、アクセスメニュー280のカニューレ挿入処置の下で、図25Aは、後方ボタン42を押す使用者によるスライド可能マウント後方運動による針120の個別の運動および独立した運動を描写している。別々に、カニューレ140の針ガイド開口94に向かう前方運動が、前方ボタン44を押す使用者によって起こり、そうして、カニューレ140を、針ガイド開口94を実質的に越えて突出させる。後方ボタン42の個別の押し下げがあれば、針120の斜面121は、閉じられたスウィングドア105の後方部分の近くに、カニューレ140の内側を深く引っ込められる。針ガイド開口94に向かうスライド可能カニューレマウント98の前方運動は、右側下方に角度づけられた運動矢印によって示され、また、針ガイド開口94から離れるスライド可能針マウント92の後方運動は、左側上方に角度づけられた運動矢印によって示されている。
図25Bは、コントロールボタン42、44および46の使用によって長軸モードで示された血管BVのカニューレ挿入を概略的に示している。上側図には、トグルボタン46を前方に傾斜させる使用者によるカニューレ140と針120の両方の同期した運動が示されている。中央図には、後方ボタン42による針120と前方ボタン44でのカニューレ140の個別の独立した運動が示されている。上側図は、患者に向けたトグルコントロール46の傾斜によって、針120の斜面121と重ねられたカニューレ140がかつて前進され、いま血管BVを貫いて突き刺され、血管BVの前側壁のほぼちょうど下に存在していることを示している。示されるように、斜面121の切断先端123は、血管の後側壁から十分に離れている。その後、中央図に示されるように、重ねられたカニューレ140の遠位端は、斜面の切断端123を越えて前進され、前側壁に近い血管内の空間をいま占めている。さらに、後方ボタン42を独立して押す使用者によるカニューレ140の前方前進と独立して実行される血管BVからの針120の後退も示されている。中央図に示されるように、斜面121は、前側壁を横断するプロセス時、それに非常に近い空間を占める。その後、プッシュボタンコントロール44をタッチすることは、カニューレを針120から、血管BV管腔のより深くにさらにスライドさせる。針120は、患者から離してプッシュボタンコントロール42を押すことによって、血管の前側壁からさらに離して後退されてよい。このように、カニューレ140は、最小の捻転で、管腔内に前進され得る。
図26は、重なっているカニューレ140を伴う針120の突き刺しが、アクセスメニュー280の「カニューレ挿入」処置のあいだの、回転移動トランスデューサー135に対して30度で血管BVを貫いて突き刺さっていることが見てとれる、長軸断面図のスクリーンショット312を概略的に描写している。長軸表示スクリーンショット312の超音波画像には、鉛直軸線281(上記の図10の短軸表示スクリーンショット306にも示される)の形の位置情報と、インジェクターアーム40が回転可能トランスデューサー135に対して30度のままである間に、重なっているカニューレ140を伴う針120が通過するであろう予測経路を示す軌道線125を有しているオーバーレイが適用されている。ここにおいて、重なっているカニューレ140を伴う針120の画像は、長軸アイコン284によって示されるように、長軸モードで示された血管の前側壁AWに突き刺さって示されている。インジェクターアーム40が、たとえば、トランスデューサー135のベースに対してほぼ30度の角度にあるとき、針先端121は、管腔の正中線の近くに保たれる。針120の切断表面123は、血管の後壁PWに穴をあけないように、止められるか他の方法で引き戻される。回転可能超音波トランスデューサー135によっておこなわれる短軸および長軸断面図の間の角度変化は、90度よりも小さくても、実質的に90度であっても、90度よりも大きくてもよい。使用者は、カニューレ挿入を受ける血管BVの十分な長軸断面図を生成するために必要とされるように、回転可能超音波トランスデューサー135を再位置決めするため、トランスデューサー135に対するインジェクターアーム40の角度傾斜または角度ポジションを維持しながら、トランシーバーハウジング12の長軸の周りにインジェクターアーム40を径方向に片手で押し、また、患者の表面に対してトランシーバーハウジング12を他方の手で固定して保持することによって、トランスデューサー支持体16をわずかに回転させてよい。
図27は、重なっているカニューレ140を伴う針120を占めている血管BVが、アクセスメニュー280の「カニューレ挿入」処置のあいだに、回転移動トランスデューサー135に対して20度にカニューレ挿入のために調節された、長軸断面図のスクリーンショット316を概略的に描写している。スクリーンショット316において、位置情報オーバーレイは、カニューレ140前進と針120後退を始める直前における使用者によるインジェクターアーム40の再調整に関する情報の変更を包んでいる。スクリーンショット316において、位置情報オーバーレイの位置情報の変化は、20度の傾斜を占め、スクリーンショット316の右側の方に変位された軌道線125によって示される。針120の切断点(上記の図24Aの上側挿入図に示された123)は、前側壁AWのちょうど内側の点に引っ込められている。
図28は、カニューレ140での血管のカニューレ挿入後の長軸図のスクリーンショット320を概略的に描写している。それから、カニューレ挿入は、前側壁/管腔界面を貫いて存在するまたは広がっている針120の斜面を越えてカニューレを押すようにトグル46を扱うことによって進行する。処置メニュー280の最後のステップである記録は、静止画カメラアイコン264またはカメラツールアイコン266をタッチする使用者によってカニューレ挿入を記録すること、また、静止画または動画をコンピューター202のローカルハードドライブや、取り付けフラッシュドライブや、代替的にコンピューター202と通信状態にあるネットワークドライブに格納することを内包している。それから、針は、後方ボタン42を扱うことによって、カニューレ140を適所に残して、患者の血管BVから、また患者から引っ込められてよい。ここに示されるように、カニューレ140の端は、その前側壁AWよりも血管のBV後壁PWの近くに示されている。
図29は、カニューレ140の外部部分からの、ガイドドア105が開かれたハンドセット10の取り外し概略的に描写しており、ハブ148とチェックバルブ144は、患者の腕から外側に延びて見え、カニューレ140の内部部分は、患者の腕の血管管腔の内側に適所に存在して残されている。チェックバルブ144の内側には隔膜(図示せず)がある。隔膜は、スライド可能針マウント92の前後運動の結果として、針120によって突き通され、針120の低摩擦の前後スライド能力または運動を提供するように構成されている。隔膜を貫く針120の前後運動は、隔膜を構成している低摩擦材料の結果として、著しい押し引き力を隔膜に課すことなく起こる。したがって、スライド可能カニューレマウント98によってハブ148またはチェックバルブ144に伝えられる著しい引っ張りまたは押し出し力はなく、その結果、針120が後退させられるとき、血管内のカテーテルまたはカニューレ140の位置決めは乱されない。隔膜はまた、ハブ148からの血液流体の流れ出しまたは漏れを防止するため、針120が隔膜から取り除かれるときに、十分に再シールまたは閉じるように設計された材料で構成されている。
図29にさらに関して、スウィングドア105は、三つの機構によって揺動されて開かれる。第一に、開口動作は、スロット108内のカニューレリリース102を患者に向けて前方にスライドさせるか押す、したがって、押し上げバー104の押し上げ動作を生じさせる使用者によって手動でおこなわれてよい。第二に、コントローラー47の前方プッシュボタン44を押す使用者に応じて、移動可能プラットフォーム52に患者に向けて前方に移動させるように信号を送ることによって、スライド可能カニューレマウント98の患者に向かう機械化された前方方向の運動を起こさせることによっておこなわれてよい。これは、リリースバー100の前方運動と、スウィングドア105の後方部分に対するその押し上げバー104伸びを起こさせる。第三に、コントローラー47の後方プッシュボタン44を押す使用者により移動可能プラットフォーム50によって送られるスライド可能針マウント92の機械化された後方方向の運動を起こさせることによっておこなわれてよい。これは、針マウント92の後方エクステンション109に、回転可能レバー111の下側部分を機械的に押させて旋回させ、その結果、回転可能レバー111の上側部分がリリースバー100の前方運動と、患者に向かうスウィングドア105の後方部分に対するその押し上げバー104伸びを機械的におこなわせる。
カニューレリリース102は、スロット107内に前方にスライドした際にスウィングガイドドア105を押し開く揺動されて開いた各ドア105は、スウィングドア105が閉じられたときに針ガイド94が呈する全開口の半分開口を示している。つまり、各スウィングドア105は、開口の半分または針ガイド94の半分を有している。ガイド開口94に向かうカニューレリリース102の前方運動は、押し上げバー104に、スウィングドア105の後方リップ部を押し出させ、それによりドア105を開かせて、ドアが閉じられたときの針ガイド開口94によって定められる空間よりも大きい空間を作り出させる。
本発明の好ましい実施形態が示され説明されたが、上に注意されるように、本発明の真意および範囲から逸脱することなく、多くの変更がなされることが可能である。たとえば、カセット90の代替実施形態では、スライド可能カニューレマウント98が針を保持するように構成されてよく、スライド可能針マウントが注射器の移動可能バレルを保持するように構成されてよく、それにより、コントローラー47の使用により、標的血管は、患者に向かうバレルの前方運動による針アクセス血管への流体の注入、または代替的に、血液サンプルを得るために患者から離れるバレルの後方運動による針アクセス血管からの血液の引き抜きのいずれかのためにアクセスされ得る。したがって、本発明の範囲は、好適な実施形態の開示によって限定されない。代わりに、本発明は、以下の特許請求の範囲に関連してもっぱら決定されるべきである。
本発明の実施形態は、独占的所有および権利が請求されており、以下のように定められる。
Claims (20)
- 移動可能針プラットフォームと移動可能カニューレプラットフォームを有している針インジェクターに取り付け可能なカートリッジであり、前記カートリッジは、
ハウジングを備えており、このハウジングは、
前記針プラットフォームと取り外し可能に取り付け可能な針マウントと、
前記針の上をスライドするように、また前記カニューレプラットフォームと取り外し可能に取り付け可能であるように構成されたカニューレマウントと、
閉じられたときに前記カニューレの外径よりもわずかに大きい開口部を定めて、前記開口部を通る前記カニューレおよび針の前進のあいだの前記針の横滑りをコントロールする一対の対向ドアと、
前記一対の対向ドアを開いて前記開口部よりも大きい空間を作り出して前記カートリッジからの前記カニューレの解放を可能にするように構成されたレバーを有している、カートリッジ。 - 前記針マウントは、前記カニューレマウントの前方前進または後方運動と同期して前進するように構成されている、請求項1のカートリッジ。
- 前記針マウントは、前記カニューレマウントのスタートポジションからの前記カニューレマウントの前方前進と同期して前進するように構成されている、請求項1のカートリッジ。
- 前記スタートポジションは、前記カートリッジマウントと係合する前記ハウジング内の第一のキャッチによって確立される、請求項3のカートリッジ。
- 前記スタートポジションは、前記針マウントと係合する前記ハウジング内の第二のキャッチによって確立される、請求項3のカートリッジ。
- 前記レバーは、前記カートリッジ内の前記カニューレマウントの最大前方配置、前記カートリッジ内の前記針マウントの最大後方配置、前記カートリッジ内のその最大前方配置に対する前記レバーの手動位置決めの少なくとも一つに対して前記対向ドアを開くように携わっている、請求項1のカートリッジ。
- 前記レバーは、前記レバーから延びているスライダーを有しており、前記スライダーは、前記レバーを前記対向ドアに対して係合させるために手動で前方に押すためにアクセス可能である、請求項6のカートリッジ。
- 前記カニューレマウントは、前記レバーが前記対向ドアを押すようにするために、最大前方配置において前記スライダーに対して係合する、請求項7のカートリッジ。
- 前記レバーは、回転可能レバーと係合されており、前記回転可能レバーは、前記針マウントが最大後方配置に達したときに、前記レバーを前に推し前進させるように構成されている、請求項7のカートリッジ。
- 前記針マウントは、前記針マウントが前記カートリッジ内で最大後方配置を占めるとき、前記第二のキャッチによって保持される、請求項6のカートリッジ。
- 移動可能針プラットフォームと移動可能カニューレプラットフォームを有している針インジェクターに取り付け可能なカートリッジであり、前記カートリッジは、
ハウジングを備えており、このハウジングは、
前記針プラットフォームと取り外し可能に取り付け可能な針マウントと、
前記針の上をスライドするように、また前記カニューレプラットフォームと取り外し可能に取り付け可能であるように構成されたカニューレマウントと、
スタートポジションにおいて前記カニューレマウントを保持する第一のキャッチと、
前記針マウントを前記カニューレマウントと共に保持する第二のキャッチと、
閉じられたときに前記カニューレの外径よりもわずかに大きい開口部を定めて、前記開口部を通る前記カニューレおよび針の前進のあいだの前記針の横滑りをコントロールする一対の対向ドアと、
前記一対の対向ドアを開いて前記開口部よりも大きい空間を作り出して前記カートリッジからの前記カニューレの解放を可能にするように構成されたレバーを有している、カートリッジ。 - 前記カニューレマウントは、前記針マウントとは別々に移動するように構成されている、請求項11のカートリッジ。
- 前記針マウントは、前記カニューレマウントとは別々に移動するように構成されている、請求項11のカートリッジ。
- 前記針マウントは、前記カニューレマウントと同期して移動するように構成されている、請求項11のカートリッジ。
- 前記レバーは、前記カートリッジ内の前記カニューレマウントの最大前方配置、前記カートリッジ内の前記針マウントの最大後方配置に到達すること、前記カートリッジ内のその最大前方配置に対する前記レバーの手動位置決めの少なくとも一つに対して前記対向ドアを開くように携わっている、請求項11のカートリッジ。
- 前記レバーは、前記レバーから延びているスライダーを有しており、前記スライダーは、前記レバーを前記対向ドアに対して係合させるために手動で前方に押すためにアクセス可能である、請求項15のカートリッジ。
- 前記カニューレマウントは、前記レバーが前記対向ドアを押すようにするために、最大前方配置において前記スライダーに対して係合する、請求項16のカートリッジ。
- 前記レバーは、回転可能レバーと係合されており、前記回転可能レバーは、前記針マウントが最大後方配置に達したときに、前記レバーを前に推し前進させるように構成されている、請求項17のカートリッジ。
- 前記針マウントは、前記針マウントが前記カートリッジ内で最大後方配置を占めるとき、前記第二のキャッチによって保持される、請求項15のカートリッジ。
- 前記スタートポジションは、前記針の斜面のちょうど背後に存在する前記カニューレの端部と、閉じられた前記対向ドアの開口部内に内側にある前記針の先端を有している、請求項11のカートリッジ。
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WO2013075118A1 (en) | 2013-05-23 |
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