JP2015512998A - ポリオレフィン配合組成物及びそれから製造される部品 - Google Patents

ポリオレフィン配合組成物及びそれから製造される部品 Download PDF

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Abstract

本発明は、ポリオレフィン配合組成物、その製造方法、及びそれから製造される部品を提供する。本発明によるポリオレフィン配合組成物は、(a)120℃〜160℃の範囲のDSC融点、及び1〜120g/10分の範囲のメルトフローレート(MFR)を有する、75〜97重量%の1つ以上のランダムプロピレンコポリマー、(b)100〜1500g/10分の範囲のメルト・インデックス(I2)、0.860〜0.910g/cm3の範囲の密度、及び10,000〜50,000g/モルの範囲の分子量(Mw)を有する、3〜25重量%の1つ以上のエチレンα−オレフィンコポリマー、前記エチレンαオレフィンコポリマーは均一に分岐したコポリマーであり、かつ前記エチレンαオレフィンコポリマーは線状又は実質的に線状である、(c)場合により、110℃未満の範囲のDSC融点、50J/g未満の範囲の融解熱、及び少なくとも1重量%〜40重量%の範囲の結晶化度、及び80g/10分未満の範囲のメルトフローレートを有する5〜15重量%の1つ以上のプロピレンα−オレフィンインターポリマー、を含む。【選択図】なし

Description

関連出願の参照
本特許出願は、参照により本明細書に組み込まれる2012年4月12日に出願された米国仮出願第61/623,305号の利益を主張する。
本発明は、ポリオレフィン配合組成物、その製造方法、及びそれから製造される部品に関する。
ポリプロピレンは、数多くの日用品、例えば貯蔵容器、バケツ、及びアイスクリーム容器などにおいて有用である。しかしながら、このような最終用途においてポリプロピレンホモポリマー及び/又はランダムポリプロピレンコポリマー(RCP)を使用する際、これらのポリマーのガラス転移温度が比較的高く、約0℃であることは1つの欠点となる。このような比較的高いガラス転移温度は、これらの物質を特に氷点下の温度にて脆性にする。RCPは、射出成形透明容器用の物質の選択肢として一般的である。RCP固有の高結晶化度及び高ガラス転移温度に起因し、RCP製の射出成形品は、典型的には衝撃強さに乏しく、したがって、耐衝撃性の改良が必要とされる。例えば、約0℃未満の低温域では、RCP射出成形品の衝撃強さが低いことにより、典型的には、製品の運搬及び取り扱い中に製品の著しい破壊が生じる。このような物質に、1つ以上の耐衝撃性改質剤として、可塑剤及び/又はエラストマーを添加することも、物質の特性、例えば、衝撃強さ及び強靱性を改良するための1つの方法である。しかしながら、耐衝撃性改質剤の添加により、成形品の透明度は大幅に損なわれ、かつ非常に曇ったものになる場合がある。従来的には、透明用途において使用されるエチレンαオレフィン系耐衝撃性改質剤は、RCPと一致する屈折率を有し、0.90g/ccの範囲に制限される。
このような射出成形品の特性の改良における研究努力にもかかわらず、射出成形品において、改良された透明度及び強靱性の両方を備えた組成物が今もなお必要とされている。
本発明は、ポリオレフィン配合組成物、その製造方法、及びそれから製造される部品を提供する。
一実施形態では、本発明は、(a)120℃〜160℃の範囲のDSC融点及び1〜120g/10分の範囲のメルトフローレート(MFR)を有する1つ以上のランダムプロピレンコポリマー(RCP)を75〜97重量%、(b)100〜1500g/10分の範囲のメルト・インデックス(I)、0.860〜0.910g/cmの範囲の密度、10,000〜50,000g/モルの範囲の分子量(M)を有する1つ以上のエチレンαオレフィンコポリマー、ここで該エチレンαオレフィンコポリマーは均一に分岐したコポリマーであり、かつ前記エチレンαオレフィンコポリマーは線状又は実質的に線状である、を3〜25重量%、(c)場合により、110℃未満の範囲のDSC融点、50J/g未満の範囲の融解熱、及び少なくとも1重量%〜40重量%の範囲の結晶化度、及び80未満の範囲のメルトフローレートを有する1つ以上の1つ以上のプロピレンαオレフィンインターポリマーを5〜15重量%、含む、ポリオレフィン配合組成物を提供する。
代替的な実施形態においては、本発明は、(1)120℃〜160℃の範囲のDSC融点、及び1〜120g/10分の範囲のメルトフローレート(MFR)を有する1つ以上のランダムプロピレンコポリマー(RCP)を選択する工程、(2)100〜1500g/10分の範囲のメルト・インデックス(I)、0.860〜0.910g/cmの範囲の密度、及び10,000〜50,000g/モルの範囲の分子量(M)を有する1つ以上のエチレンα−オレフィンコポリマー、ここでエチレンαオレフィンコポリマーは均一に分岐したコポリマーであり、前記エチレンαオレフィンコポリマーは線状又は実質的に線状である、を選択する工程、(3)場合により、110℃未満の範囲のDSC融点、50J/g未満の範囲の融解熱、及び少なくとも1重量%〜40重量%の範囲の結晶化度、及び80未満の範囲のメルトフローレートを有する1つ以上の任意選択的なプロピレンα−オレフィンインターポリマーを選択する工程、(4)前記1つ以上のランダムプロピレンコポリマーを、前記1つ以上のエチレンα−オレフィンコポリマー、及び場合により前記1つ以上のプロピレンα−オレフィンインターポリマーと接触させる工程、並びに(5)それにより前記ポリオレフィン配合組成物を製造する工程、を含む、ポリオレフィン配合組成物を製造するためのプロセスを更に提供する。
別の代替的な実施形態では、本発明は、上記した通りのポリオレフィン配合組成物を含む部品を更に提供する。
代替的な実施形態においては、本発明は、ポリオレフィン配合組成物が、次の(a)前記組成物を少なくとも2mmの厚みを有する円盤に成形した場合の、55%未満の範囲のヘーズ、(b)23℃にて測定した場合に5kJ/m超の範囲の正規化した衝撃強さ、(c)100lbf超の範囲の正規化したウェルドライン、及び/又は(d)1.5%超のウェルドラインの破断伸び、のうちの1つ以上を特徴とすることを除き、上述の実施形態のいずれかに従って、ポリオレフィン配合組成物、これを製造する方法、及びこれから製造された部品を提供する。
本発明は、ポリオレフィン配合組成物、その製造方法、及びそれから製造される部品を提供する。本発明によるポリオレフィン配合組成物は、(a)120℃〜160℃の範囲のDSC融点、及び1〜120g/10分の範囲のメルトフローレート(MFR)を有する、1つ以上のランダムプロピレンコポリマーを75〜97重量%、(b)100〜1500g/10分の範囲のメルト・インデックス(I)、0.860〜0.910g/cmの範囲の密度、及び10,000〜50,000g/モルの範囲の分子量(M)を有する1つ以上のエチレンα−オレフィンコポリマー、ここで前記エチレンαオレフィンコポリマーは均一に分岐したコポリマーであり、かつ前記エチレンαオレフィンコポリマーは線状又は実質的に線状である、を3〜25重量%、(c)場合により、110℃未満の範囲のDSC融点、50J/g未満の範囲の融解熱、及び少なくとも1重量%〜40重量%の範囲の結晶化度、及び80g/10分未満の範囲のメルトフローレートを有する5〜15重量%の1つ以上のプロピレンα−オレフィンインターポリマー、を含む。本発明によるポリオレフィン配合組成物は、次の(a)ポリオレフィン配合組成物が、少なくとも2mmの厚みを有する円盤へと成形された場合に、55%未満、例えば、10〜55%、又は15〜45%、又は20〜40%の範囲のヘーズ、(b)23℃で測定された場合に、5kJ/m超、例えば、5〜60kJ/m5、又は5〜30kJ/m、又は5〜15kJ/mの範囲の正規化された衝撃強さ、(c)100lbf超、例えば、100〜300lbf、又は100〜250lbf、又は100〜200lbfの範囲の正規化されたウェルドライン、及び/又は(d)1.5%超のウェルドラインの破断伸び、のうちの1つ以上を特徴とする。
RCP成分
本発明によるポリオレフィン配合組成物は、(a)120℃〜160℃の範囲、例えば、130℃〜160℃、又は141℃〜159℃の範囲のDSC融点、ASTM−D1238(230℃/2.16kg)に従って測定した場合に、1〜120g/10分の範囲、例えば、5〜120g/10分、又は11〜99g/10分、又は19〜84g/10分の範囲のメルトフローレート(MFR)を有する、75〜97重量%、例えば、81〜94重量%、又は代替的には85〜91重量%の1つ以上のランダムプロピレンコポリマーを含む。このようなRCP物質は、商品名Braskem PP R7021−50RNAとしてBraskem America Inc.から、あるいはFormolene 7320AとしてFormosa Plastics社(USA)から市販されている。
エチレンαオレフィンコポリマー成分
本発明によるポリオレフィン配合組成物は、(b)100〜1500g/10分、例えば、201〜1250g/10分、又は450〜1050g/10分の範囲のメルト・インデックス(I)、0.860〜0.910g/cm、例えば、0.865〜0.910g/cm、又は0.868〜0.905g/cmの範囲の密度、及び10,000〜50,000g/モル、例えば、15,000〜45,000g/モル、又は17,000〜35,000g/モルの範囲の分子量(M)を有する、3〜25%、例えば、6〜19%、又は9〜15重量%の1つ以上のエチレンαオレフィンコポリマーを含み、エチレンαオレフィンコポリマーは均一に分枝したコポリマーであり、かつエチレンαオレフィンコポリマーは線状又は実質的に線状である(米国特許第5,272,236号又は米国特許第5,278,272号)。実質的に線状のエチレン/α−オレフィンインターポリマー(SLEP)は均一に分岐したポリマーであり、米国特許第5,272,236号、米国特許第5,278,272号、米国特許第6,054,544号、米国特許第6,335,410号及び米国特許第6,723,810号に記載されており、これらの特許文献のそれぞれは参照により本明細書に援用される。実質的に線状のエチレン/α−オレフィンインターポリマーは、長鎖分岐を有する。長鎖分枝はポリマー主鎖と同じコモノマー分布を有し、ポリマー主鎖の長さとほぼ同じ長さを有し得る。「実質的に線状」は、平均して、「炭素原子1000個当たり0.01の長鎖分岐」〜「炭素原子1000個当たり3つの長鎖分岐」により置換されているポリマーを指す。長鎖分岐の長さは、1つのコモノマーをポリマー主鎖に組み込むことにより形成される短鎖分岐の炭素長よりも長い。
一部のポリマーは、計1000個の炭素原子当たり0.01の長鎖分岐〜計1000個の炭素原子当たり3つの長鎖分岐により置換されていてもよく、より好ましくは計1000個の炭素原子当たり0.05の長鎖分岐〜計1000個の炭素原子当たり2つの長鎖分岐、特に計1000個の炭素原子当たり0.3の長鎖分岐〜計1000個の炭素原子当たり1つの長鎖分岐により置換されてよい。
別個の及び組み合わせた1つ以上のエチレンαオレフィンコポリマーは、177℃にてスピンドル31により測定した場合に、3,000〜60,000mPa−s、例えば、5,000〜30,000mPa−sのブルックフィールド粘度を有する。
エチレンαオレフィンコポリマーは、エチレン由来の単位を50モル重量%超含む。エチレンαオレフィンコポリマーは、1つ以上のαオレフィンコモノマー由来の単位を5〜20モル重量%含む。このようなαオレフィンコモノマーは、典型的には20個未満の炭素原子を有する。例えば、αオレフィンコモノマーは、好ましくは、3〜10個の炭素原子、及びより好ましくは3〜8個の炭素原子を有し得る。αオレフィンコモノマーの例としては、限定するものではないが、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、及びメチル−1−ペンテンが挙げられる。1つ以上のαオレフィンコモノマーは、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、及び1−オクテンからなる群から、又は代替的には、1−ヘキセン及び1−オクテンからなる群から選択される。
このようなエチレンαオレフィンコポリマーは、例えば、商品名ENGAGE(商標)でDow Chemical社から市販のポリオレフィンエラストマー、あるいは商品名AFFINITY(商標)でDow Chemical社から市販のポリオレフィンプラストマーであってよい。
プロピレンαオレフィンインターポリマー成分
本発明によるポリオレフィン配合組成物は、場合により、110℃未満の範囲、例えば、0〜100℃、又は20〜79℃の範囲のDSCの融点、50J/g未満の範囲、例えば、5〜45J/g、又は10〜40J/gの範囲の融解熱、及び少なくとも1重量%、例えば、少なくとも1重量%〜40重量%、又は5〜30重量%、又は7〜27重量%の範囲の結晶化度、及び80g/10分未満、例えば、2〜50g/10分又は5〜30g/10分の範囲のメルトフローレートを有する、2〜15重量%、例えば、4〜12重量%、1つ以上のプロピレンαオレフィンインターポリマーを含む。
他の特定の実施形態では、プロピレンαオレフィンインターポリマーは、例えば、110℃未満の融点を有する準結晶性ポリマーである。別の実施形態では、融点は25〜100℃である。別の実施形態では、融点は40〜85℃である。
ある特定の実施形態では、プロピレンαオレフィンインターポリマーは、実質的にアイソタクチックなプロピレン配列を有することを特徴とするプロピレン/α−オレフィンコポリマーである。「実質的にアイソタクチックなプロピレン配列」は、13C NMRにより測定される、約0.85超;あるいは、約0.90超;あるいは代替的に約0.92超;及び代替的に約0.93超のアイソタクチックなトライアド(mm)を有する配列を意味する。アイソタクチックなトライアドは当該技術分野において周知であり、かつ例えば、13C NMRスペクトルにより求められるコポリマー分子鎖中のトライアド単位の観点からアイソタクチックな配列について述べる、米国特許第5,504,172号及び国際公開出願第00/01745号に記載される。
一実施形態では、プロピレン/αオレフィンコポリマー、例えば、プロピレン/エチレンコポリマーであるプロピレン/αオレフィンインターポリマーは、ASTM D−1238(230℃/2.16Kg)に従って測定される、80g/10分未満、例えば、0.1〜25g/10分の範囲のメルトフローレートを有し得る。0.1〜25g/10分のすべての各値及び下位範囲が本明細書において包含され、かつ本明細書において開示され、例えば、メルトフローレートの範囲は、下限が0.1g/10分、0.2g/10分、0.5g/10分、2g/10分、4g/10分、5g/10分、10g/10分、又は15g/10分から、上限が25g/10分、20g/10分、18g/10分、15g/10分、10g/10分、8g/10分、又は5g/10分となり得る。例えば、プロピレン/αオレフィンコポリマーは、0.1〜20g/10分、又は0.1〜18g/10分、0.1〜15g/10分、又は0.1〜12g/10分、又は0.1〜10g/10分、又は0.1〜5g/10分の範囲のメルトフローレートを有し得る。
プロピレン/αオレフィンコポリマーは、少なくとも1重量%(少なくとも2J/gの融解熱)〜30重量%(少なくとも50J/gの融解熱)の範囲の結晶化度を有する。1重量%(少なくとも2J/gの融解熱)〜30重量%(少なくとも50J/g未満の融解熱)のすべての各値及び下位範囲が本明細書において包含され、かつ本明細書において開示され、例えば、結晶化度は、下限が1重量%(少なくとも2J/gの融解熱)、2.5重量%(少なくとも4J/gの融解熱)、又は3重量%(少なくとも5J/gの融解熱)から、上限が30重量%(50J/g未満の融解熱)、24重量%(40J/g未満の融解熱)、15重量%(24.8J/g未満の融解熱)又は7重量%(11J/g未満の融解熱)となり得る。例えば、プロピレン/αオレフィンコポリマーは、少なくとも1重量%(少なくとも2J/gの融解熱)〜24重量%(少なくとも40J/gの融解熱)の範囲の結晶化度を有することができ、又は代替的には、プロピレン/αオレフィンコポリマーは、少なくとも1重量%(少なくとも2J/gの融解熱)〜15重量%(少なくとも24.8J/gの融解熱)の範囲の結晶化度を有することができ、又は代替的には、プロピレン/αオレフィンコポリマーは、少なくとも1重量%(少なくとも2J/gの融解熱)〜7重量%(少なくとも11J/gの融解熱)の範囲の結晶化度を有することができ、又は代替的には、プロピレン/αオレフィンコポリマーは、少なくとも1重量%(少なくとも2J/gの融解熱)〜5重量%(少なくとも8.3J/gの融解熱)の範囲の結晶化度を有することができる。結晶化度は、示差走査熱量測定(DSC)法により測定される。プロピレン/αオレフィンコポリマーは、プロピレン由来の単位と、1つ以上のαオレフィンコモノマー由来のポリマー単位とを含む。ロピレン/αオレフィンコポリマーの製造に有用な代表的なコモノマーはC、及びC〜C10αオレフィン、例えば、C、C、C及びCαオレフィンである。
プロピレン/αオレフィンコポリマーは、1つ以上のαオレフィンコモノマー由来の単位を1〜40重量%含む。1〜40重量%のすべての各値及び下位範囲が本明細書において包含され、かつ本明細書において開示され、例えば、1つ以上のαオレフィンコモノマー由来の単位の重量%は、下限が1、3、4、5、7、又は9重量%から、上限が40、35、30、27、20、15、12、又は9重量%となり得る。例えば、プロピレン/αオレフィンコポリマーは、1つ以上のαオレフィンコモノマーに由来する1〜35重量%の単位を含み、又は代替的には、プロピレン/αオレフィンコポリマーは、1つ以上のαオレフィンコモノマーに由来する1〜30重量%の単位を含み、又は代替的には、プロピレン/αオレフィンコポリマーは、1つ以上のαオレフィンコモノマーに由来する3〜27重量%の単位を含み、又は代替的には、プロピレン/αオレフィンコポリマーは、1つ以上のαオレフィンコモノマーに由来する3〜20重量%の単位を含み、又は代替的には、プロピレン/αオレフィンコポリマーは、1つ以上のαオレフィンコモノマーに由来する3〜15重量%の単位を含む。
プロピレン/αオレフィンコポリマーは、数平均分子量(M/M)により除算された重量平均分子量として定義される、分子量分布(MWD)3.5以下、又は代替的には、3.0以下、又は代替的に1.8〜3.0を有する。
このようなプロピレン/αオレフィンコポリマーは、米国特許第6,960,635号及び米国特許第6,525,157号において更に詳細に記載されており、これらの特許文献のそれぞれは、参照により本明細書に援用される。このようなプロピレン/αオレフィンコポリマーは、Dow Chemical社から商品名VERSIFY(商標)で、又はExxonMobil Chemical社から商品名VISTAMAXX(商標)で市販されている。
一実施形態では、αオレフィンコプロピレン/αポリマー(alphpolymers)は、(A)プロピレン由来の単位を60〜100重量%未満、好ましくは80〜99重量%、及びより好ましくは85〜99重量%、及び(B)エチレン及び/又はC4〜10αオレフィンのうちの少なくとも1つに由来する単位を0超〜40、好ましくは1〜20、より好ましくは4〜16、及び更により好ましくは4〜15重量%を含むこと、かつ総炭素原子1000個当たり少なくとも平均0.001、好ましくは少なくとも平均0.005、及びより好ましくは少なくとも平均0.01の長鎖分岐を含有することを更に特徴とし、用語「長鎖分岐」は、プロピレン/αオレフィンコポリマーに関し本明細書で使用するとき、短鎖分岐よりも少なくとも1つ炭素原子が多い鎖長を指し、かつ「短鎖分岐」は、本明細書で使用するとき、コモノマー中の炭素原子数よりも炭素原子が2つ少ない鎖長を指す。例えば、プロピレン/1−オクテンインターポリマーは、鎖中に少なくとも7個の炭素原子からなる長鎖分岐を備える主鎖を有するものの、これらの主鎖は、長さが炭素原子6個からなる短鎖分岐も有する。長鎖分岐の最大数は、典型的には、総炭素原子1000個当たり3つの長鎖分岐を超過しない。このようなプロピレン/αオレフィンコポリマーは、米国特許仮出願番号第60/988,999号及び国際特許出願第PCT/US08/082599号において更に詳細に記載され、これらの特許文献のそれぞれは、参照により本明細書に援用される。
一実施形態では、プロピレン/αオレフィンコポリマーは、1〜50g/10分の範囲のメルトフロー比及び160〜170℃のDSC融点を有する15重量%以下のプロピレンホモポリマー、1〜50g/10分の範囲のメルトフロー比及び140〜160℃のDSC融点を有するランダムプロピレンコポリマー(RCP)、並びにあるいは0.890〜0.910g/cmの範囲の密度及び1〜20g/10分の範囲のメルト・インデックスを有するエチレンαオレフィンコポリマー、により構成される。
追加成分
ポリオレフィン配合組成物には、添加剤などの追加の成分を更に含ませることができる。このような添加剤には、帯電防止剤、色調増強剤、染料、潤滑剤、充填剤、例えば、タルク、顔料、一級抗酸化物質、二級抗酸化物質、加工助剤、UV安定剤、増摩剤、ブロッキング防止剤、及びこれらの組み合わせが含まれるがこれらに限定されない。本発明のポリオレフィン配合組成物は、これらの添加剤のうちの1つ以上を任意の量で含有し得る。本発明のポリオレフィン配合組成物は、このような添加剤を含有するポリオレフィン配合組成物の重量に基づき、合計して約0〜約10重量%の添加剤を含み得る。
ポリオレフィン配合組成物の製造プロセス
ポリオレフィン配合組成物を製造するためのプロセスにおいて、成分を乾式混合し、次に成形品を形成させることができ、又は代替的には、成分を溶融混合し、次に成形品を形成させることができ、又は代替的には、成分を混合し、連続的に成形品を形成させることができる。混合装置は当業者に既知であり、乾式混合機、押出成形機、バッチ式ミキサー、ロール製粉機、バンバリー式ミキサーが含まれるがこれらに限定されない。一実施形態では、成分を、成形プロセス、例えば、射出成形プロセス中に供給ホッパーにて乾式混合することにより、エチレンαオレフィンコポリマー成分及び場合によりプロピレンαオレフィンインターポリマーのRCPマトリックスへの分散性が著しく改良される。エチレンαオレフィンコポリマー成分、及び場合によりプロピレンαオレフィンインターポリマー成分をRCPマトリックスに分散させると、マトリックスは150nm未満の範囲のドメイン(最短軸)を有する微細分散体となる。
一実施形態では、ポリオレフィン配合組成物の製造プロセスは、(1)120℃〜160℃の範囲のDSC融点、及び1〜120g/10分の範囲のメルトフローレート(MFR)を有する1つ以上のランダムプロピレンコポリマーを選択する工程、(2)100〜1500g/10分の範囲のメルト・インデックス(I)、0.860〜0.910g/cmの範囲の密度、及び10,000〜50,000g/モルの範囲の分子量(M)を有する1つ以上のエチレンαオレフィンコポリマーを選択する工程、エチレンαオレフィンコポリマーは均一に分岐したコポリマーであり、かつエチレンαオレフィンコポリマーは線状又は実質的に線状である、(3)場合により、110℃未満の範囲のDSC融点、45J/g未満の範囲の融解熱、及び少なくとも1重量%〜40重量%の範囲の結晶化度、及び80未満の範囲のメルトフローレートを有する任意のプロピレンαオレフィンインターポリマーを選択する工程、(4)前記ランダムプロピレンコポリマー、前記エチレンαオレフィンコポリマー、及び場合により前記プロピレンαオレフィンインターポリマーを接触させる工程、並びに(5)それにより前記ポリオレフィン配合組成物を製造する工程、を含む。
最終用途
本発明のポリオレフィン配合組成物は、貯蔵装置、例えば、運搬及び運送用コンテナ、キャップ類、フィルム類、シート類、玩具類、カップ類、バケツ類、及び/又は他の剛性かつ耐久性の部品が含まれるがこれらに限定されない、多様な部品に成形することができる。このような成形品の少なくとも一部は、1mm〜5mmの範囲の厚みを有する。
本発明のポリオレフィン配合組成物は、射出成形プロセス、圧縮成形プロセス、押出成形プロセス、カレンダー成形プロセス、異形押出しプロセス、吹き出しフィルム押出プロセス、熱成形プロセス回転成形プロセス、及び/又はキャストフィルムプロセスなどが含まれるがこれらに限定されない各種製造プロセスにより各種部品に成形され得る。
以降の例は、本発明を例示するものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
配合成分を表1に記載する。
Figure 2015512998
表1及び2に記載されるとおり、配合成分は回転式乾燥により混合し、比較配合組成物A〜D及び本発明の配合組成物1〜7を形成する。
Figure 2015512998
以下の表3に記載のプロセス及び条件に基づき、比較配合組成物A〜D及び本発明の配合組成物1〜7を、それぞれ射出成形サンプル、比較サンプルA〜D及び本発明のサンプル1〜7へと成形する。
ワンショット成形モールドベースを取り付けたKrasuss Maffei KM 110−390/390 CL射出成形機を使用し、比較配合組成物A〜D及び本発明の配合組成物1〜7を射出成形した。
Figure 2015512998
各種特性に関し、比較サンプルA〜D及び本発明のサンプル1〜7を試験した。これらの特性を表4及び5に記載する。
Figure 2015512998
Figure 2015512998
試験方法
試験方法には以下を包含する。
ヘーズ/透明度
ヘーズ/透明度チップサンプル(60×60×2mm円盤)をAxxicon金型インサートにより成形する。
B型インサート 60×60×2mm円盤
A型インサート Aim Mirrorインサート.ISO1302に従って研磨したNO/N1(SPI−SPE1−2)
ASTM D1746及びASTM D1003に規定のとおりにBYKガードナー・ヘーズガードを使用し、2mm厚のサンプルチップの透明度及びヘーズを測定し、試験前に、約23℃の温度で少なくとも40時間平衡化した。
引張特性
Axxicon Mold Insertsにより引張試験サンプル(ASTM D 638 I型引張試験片)を成形する。
B型インサート ASTM D 638 I型引張試験.165(6.5”)×13(0.5”)×3.2(0.125”)mm
A型インサート Aim Mirrorインサート ISO1302に従って研磨したNO/N1(SPI−SPE1−2)
ASTM D 638に従って引張特性を求める。サンプルの応力−ひずみ挙動は、2”/分の速度で試験片を伸長させること、及び試験片により保持された荷重を測定することにより求められ、各サンプル毎に少なくとも5つの試験片を試験し、試験前には約23℃にて少なくとも40時間にわたって平衡化する。
アイゾット衝撃強さ
ASTM D 256 Aに従って、Tinius Olsen92T型衝撃試験機を使用し、各種温度にて、ノッチ付きアイゾット衝撃強さを測定する。ASTM D638I型引張試験片(63.5mm×12.7mm×3mm)から矩形試験片を切り出した。アイゾット衝撃試験片のためのノッチは圧延し、ASTM D256に従って確認した。ノッチ加工機を使用してサンプルをノッチ加工し、ノッチ深さ2.54+/−0.05mmをもたらした。室温、23℃、0℃、及び−20℃でASTM D256を使用し、各サンプルの5つの試験片を試験し、試験前には室温で少なくとも40時間平衡化した。
曲げ弾性率
曲げ率及び1%セカント弾性をASTM D−790に従って測定する。サンプルは、引張試験片(約16.5mm×19mm×3mm)を射出成形し、約23℃の温度にて少なくとも40時間条件化することにより調製する。
引張ウェルドライン強度
ウェルドライン引張サンプルはASTM D 638I型ウェルドライン引張試験機のものであり、Axxicon Mold Insertにより成形した。
B型インサートASTM D 638I型ウェルドライン引張試験機165(6.5”)×13(0.5”)×3.2(0.125”)mm
A型インサートAim MirrorインサートISO1302に従って研磨したNO/N1(SPI−SPE1−2)
ASTM D 638に従って、ウェルドライン引張試験強度を求めた。試験片を伸長させること、並びに2”/分の速度下で試験片により示された破断時最大荷重及び歪を測定することにより、ウェルドライン強度を求めた。各サンプル毎に5つの試験片を試験した。
ASTM D790()に従って、ウェルドライン曲げ強度を測定した。最大荷重を記録して、各種実施例のウェルドライン強度を特性評価した。
メルトフローレート(MFR)及びメルト・インデックス(I2)
ASTM D 1238を使用し、条件は230℃/2.16kgで、g/10分におけるプロピレン系ポリマーのメルトフローレート(MFR)を測定する。ASTM D 1238を使用し、条件は190℃/2.16kgで、エチレン系ポリマーのg/10分におけるメルト・インデックス(I)を測定する。
密度
ASTM D1928に従って、密度測定用のサンプルを作製する。ASTM D792−Bを使用して測定を行った。
DSC標準的法
示差走査熱量測定結果は、RCS冷却アクセサリ及びオートサンプラーを取り付けたTA Instruments Q1000 DSCモデルを使用して測定する。50ml/分の窒素吹き込みガスフローを使用する。サンプルを薄膜へとプレスし、プレスした状態で約175℃にて溶解させた後、室温(25℃)に空冷する。次に、3〜10mgの物質を直径6mmの円盤に切り出し、正確に重さを量り、軽量アルミニウムパンに配置した後(約50mg)、圧着し閉じる。次の温度プロファイルにより、サンプルの熱挙動を調査する。それまでの熱履歴を全て排除する目的で、サンプルを急速に180℃に加熱し、3分間等温で保持する。次にサンプルを冷却速度10℃/分で−90℃に冷却し、−90℃で3分間保持する。次に、サンプルを加熱速度10℃/分で180℃に加熱する。冷却及び第2の加熱曲線を記録する。
−30℃及び融解終了間の直線状のベースラインに対する、熱流量(W/g)における最大値として、DSC融解ピーク温度を測定する。直線状のベースラインを使用し、−30℃及び融解終了間融解曲線下の面積として、溶解熱を測定する。エチレン系物質に関し、総結晶化度は、100*サンプルのエンタルピー/PE結晶のエンタルピーに相当し、完全なポリエチレン結晶のエンタルピーは、Macromolelcular Physics,Vol. 1,Academic Pressニューヨーク、1973、p.154に報告されるとおり292J/gに相当する。プロピレン系物質に関し、総結晶化度は、100*サンプルのエンタルピー/PP結晶のエンタルピーに相当し、完全なポリプロピレン結晶のエンタルピーは、P.Edward,J.R.Moore,Polypropylene Handbook,Hanser Publisher(シンシナティ)(1996)に報告されるとおり165J/gに相当する。
ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)
ゲル透過クロマトグラフィーシステムは、Polymer Laboratories Model PL−210装置又はPolymer Laboratories Model PL−220装置のいずれかから構成される。カラム及びカルーセルコンパートメントは140℃にて操作する。Polymer Laboratoriesの10ミクロンMixed−Bカラムを使用する。溶媒は1,2,4トリクロロベンゼンである。200ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を含有させた50mlの溶媒中0.1gのポリマー濃度でサンプルを調製した。サンプルは160℃で2時間にわたって軽く撹拌して調製する。使用した注入用量は100μlであり、流速は1.0ml/分である。
6つの「カクテル」混合物として、個々の分子量が少なくとも10離れる様構成した、分子量範囲580〜8,400,000を有する、分子量範囲の狭い21のポリスチレン標準物質を用い、GPCカラムセットのキャリブレーションを行った。標準物質はPolymer Laboratories(Shropshir,UK)から購入する。1,000,000以上の分子量に関しては50mlの溶媒中0.025gで、1,000,000未満の分子量に関しては50mlの溶媒中0.005gでポリスチレン標準物質を調製する。ポリスチレン標準物質は80℃にて穏やかに30分間撹拌し溶解させる。最も高分子量の成分の分解を最小限に抑えるため、上記の分子量範囲の狭い標準物質を最初に透過させる。ポリスチレン標準物質の最大分子量は、次式(Williams and Ward,J.Polym.Sci.,Polym.Let.,6,621(1968)に記載の通り):Mポリプロピレン=0.645(Mポリスチレン)を使用して、ポリプロピレン分子量に変換される。ポリスチレン標準物質の最大分子量は、次式(Williams and Ward,J.Polym.Sci.,Polym.Let.,6,621(1968)に記載の通り):Mポリエチレン=0.431(Mポリスチレン)を使用して、ポリエチレン分子量へと変換される。
ポリプロピレン又はポリエチレン当量の分子量は、解析するポリマーの種類に応じ、Viscotek TriSECソフトウェアver.3.0を使用して算出した。
粘度
Brookfield Thermosel(商標)システムを取り付けたBrookfield粘度計DV−IIモデルを使用して、融解粘度を測定した。融解粘度は、ASTM D1084に従って、スピンドル31を使用し177℃にて測定することにより求めることができる。
本発明は、主旨から逸脱せずかつ本質的にこれらに所以する、その他の形態で実施することもでき、したがって、参照は前述の明細書ではなく特許請求の範囲に記載のとおりになされるべきである。

Claims (6)

  1. ポリオレフィン配合組成物であって、
    (a)120℃〜160℃の範囲のDSC融点及び5〜120g/10分の範囲のメルトフローレート(MFR)を有する1つ以上のランダムプロピレンコポリマーを75〜97重量%、
    (b)100〜1500g/10分の範囲のメルト・インデックス(I)、0.860〜0.910g/cmの範囲の密度、及び10,000〜50,000g/モルの範囲の分子量(M)を有する1つ以上のエチレンαオレフィンコポリマー、ここで前記エチレンαオレフィンコポリマーは均一に分岐したコポリマーであり、かつエチレンαオレフィンコポリマーは線状又は実質的に線状である、を3〜25重量%、
    (c)場合により、110℃未満の範囲のDSC融点、45J/g未満の範囲の融解熱、及び少なくとも1重量%〜40重量%の範囲の結晶化度、及び80未満の範囲のメルトフローレートを有する任意のプロピレンαオレフィンインターポリマー、を5〜15重量%含む、ポリオレフィン配合組成物。
  2. 前記組成物が、次の
    a.前記組成物が少なくとも2mmの厚みを有する円盤へと成形された場合に、55%未満の範囲のヘーズ、
    b.23℃で測定された場合に、5kJ/m超の範囲の正規化された衝撃強さ、
    c.100lbf超の範囲の正規化されたウェルドライン、又は
    d.前記ウェルドラインの1.5%超の破断点伸び、
    のうちの1つ以上を特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 請求項1に記載の組成物を含む部品。
  4. 前記部品が成形品である、請求項1に記載の部品。
  5. 前記成形品の少なくとも一部が1mm〜5mmの範囲の厚みを有する、請求項1に記載の部品。
  6. 組成物の製造プロセスであって、
    120℃〜160℃の範囲のDSC融点及び5〜120g/10分の範囲のメルトフローレート(MFR)を有するランダムプロピレンコポリマーを選択する工程、
    100〜1500g/分の範囲のメルト・インデックス(I)、0.860〜0.910g/cmの範囲の密度、及び10,000〜50,000g/モルの範囲の分子量(M)を有する1つ以上のエチレンαオレフィンコポリマー、ここで前記エチレンαオレフィンコポリマーは均一に分岐したコポリマーであり、かつ前記エチレンαオレフィンコポリマーは線状又は実質的に線状である、を選択する工程、
    場合により、110℃未満の範囲のDSC融点、50J/g未満の範囲の融解熱、及び少なくとも1重量%〜40重量%の範囲の結晶化度、及び80未満の範囲のメルトフローレートを有する1つ以上の任意のプロピレンαオレフィンインターポリマーを選択する工程、
    前記ランダムプロピレンコポリマー、前記エチレンαオレフィンコポリマー、及び場合により前記プロピレンαオレフィンインターポリマーを接触させる工程、並びに
    これにより前記組成物を製造する工程、を含む、製造プロセス。
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