JP2015507033A - プロテアーゼおよびアミラーゼを含有する貯蔵安定性液状洗剤または洗浄剤 - Google Patents

プロテアーゼおよびアミラーゼを含有する貯蔵安定性液状洗剤または洗浄剤 Download PDF

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Abstract

プロテアーゼおよびアミラーゼを含有する液状洗剤または洗浄剤の貯蔵安定性を改善する。これは、SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも70%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてS3T、V4IおよびV199Iからなる群から選択される少なくとも2つのアミノ酸置換と組み合わせて更なるアミノ酸置換R99EまたはR99Dを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼを使用することによって達成される。

Description

本発明は、液状洗剤および洗浄剤の分野に関する。本発明は、特に、アミラーゼと一緒に所定のプロテアーゼを含有する酵素含有液状洗剤および洗浄剤に関しており、そのような製剤を使用する方法も提案する。本発明はまた、アミラーゼ含有液状洗剤または洗浄剤における所定のプロテアーゼの使用に関する。
サブチリシン型プロテアーゼを洗剤および洗浄剤に使用することは好ましい。先行技術から知られている洗剤または洗浄剤に使用されているプロテアーゼは、微生物、例えば、バチルス属、ストレプトマイセス属、フミコーラ属またはジュードモナス属に由来しており、および/または自体既知の生物工学的手法を用いて適当な微生物によって、例えば、バチルス属のトランスジェニック発現宿主または糸状菌によって産生される。
別の酵素、とりわけアミラーゼを、特に最近の液状洗剤は含むことが増えている。アミラーゼは、特にデンプンのような多糖類におけるグリコシド結合の加水分解を触媒する酵素である。アミラーゼの中でも、アミロース中のα(1−4)グリコシド結合を加水分解するα−アミラーゼが、洗剤および洗浄剤にしばしば使用される。酵素の数値分類法である酵素のEC分類では、α−アミラーゼは、3.2.1.1のEC番号(酵素番号)を有しており、従って、酵素の6つの主群の3番目、ヒドロラーゼ(EC 3.-.-.-)、グリコシラーゼ(EC 3.2.-.-)およびグリコシダーゼ(EC 3.2.1.-)、即ちO−および/またはS−グリコシル化合物を加水分解する酵素に属する。デンプンはα−アミラーゼによって分解されてデキストリンが産生され、デキストリンからマルトース、グルコースおよび分岐オリゴ糖類が産生される。従って、アミラーゼは特に、洗濯物に付着したデンプン含有残留物に対して作用し、その加水分解を触媒する。
WO 95/23221およびWO 92/21760は、洗剤または洗浄剤に使用するのに適したBacillus lentus DSM 5483由来アルカリプロテアーゼの変異体、およびそのようなプロテアーゼを含有する洗剤および洗浄剤を開示している。また、WO 2011/032988は、Bacillus lentus DSM 5483由来アルカリプロテアーゼの変異体を同様に含有する洗剤および洗浄剤を開示している。これらの文献に開示されているプロテアーゼ変異体は、別の位置に加えて、Bacillus lentus DSM 5483由来アルカリプロテアーゼのナンバリングシステムにおける3位、4位、99位および199位で修飾されていてよく、例えば上記位置にアミノ酸3T、4I、99D、99Eまたは199Iを有してよい。更に、洗剤が、アミラーゼも包含する別の酵素を含有してよいことも開示されている。洗剤は固体または液体であってよい。しかしながら、上記文献には、後に記載する修飾の組み合わせを有するプロテアーゼと一緒にアミラーゼを含有する液状洗剤は、直接かつ一義的には開示されていない。
先行技術のプロテアーゼおよびアミラーゼ含有液状洗剤および洗浄剤の欠点は、それらが不十分な貯蔵安定性を有し、従って、ほんの短時間の後に相当な程度の酵素活性、特にデンプン分解および/またはタンパク質分解活性を喪失することである。プロテアーゼはアミラーゼを不活性化するので、多くの場合、プロテアーゼの存在によってデンプン分解活性が喪失する。その結果、洗剤または洗浄剤はもはや、最適な洗浄性能を示さなくなる。
WO 95/23221 WO 92/21760 WO 2011/032988
本発明の課題は、特に酵素活性、好ましくはデンプン分解および/またはタンパク質分解活性に関して、上記欠点を克服し、十分な、即ち改善された貯蔵安定性を有するプロテアーゼおよびアミラーゼ含有液状洗剤または洗浄剤を提供することである。
従って、本発明は、
(a)SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも70%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてS3T、V4IおよびV199Iからなる群から選択される少なくとも2つのアミノ酸置換と組み合わせて更なるアミノ酸置換R99EまたはR99Dを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼ、および
(b)アミラーゼ
を含んでなる液状洗剤または洗浄剤を提供する。
意外にも、そのようなプロテアーゼとアミラーゼとの組み合わせを含有する液状洗剤または洗浄剤が有利なことに貯蔵安定性であることが見出された。本発明の液状洗剤または洗浄剤は、貯蔵後に、製剤に含まれるプロテアーゼによってのみ本発明の製剤とは異なる洗剤または洗浄剤(貯蔵開始時、比較する2つの製剤には、プロテアーゼが活性酵素に関して同じ濃度で存在する)と比べて向上した洗浄性能、特に向上したデンプン分解および/タンパク質分解洗浄性能を示す。従って、本発明のために供給されるプロテアーゼがアミラーゼの不活性化を低減するだけでなく、プロテアーゼ自体の性能もあまり低下しない。しかしながら、本発明のために供給されるプロテアーゼにより低減されたアミラーゼおよび/またはプロテアーゼの不活性化は、不十分なプロテアーゼ性能および/または活性によるものではない。
この点において、本発明の製剤は、好ましいことに、良好な、特に有利なままであるプロテアーゼ感受性汚れに対する洗浄性能を示す。従って、本発明の製剤は、布地および/または硬質表面(例えば食器)に付着したプロテアーゼ感受性汚れの少なくとも1種、好ましくは複数種の十分なまたは改善された除去を可能にする。本発明の選択された改良形では、少なくとも1種のプロテアーゼ感受性汚れに対するそのような洗浄性能は特に、低温でも、例えば10℃〜50℃、10℃〜40℃または20℃〜40℃でも発揮される。
従って、先に記載したWO 95/23221、WO 92/21760およびWO 2011/032988に関して、本発明は特に有利な選択であって、具体的には、貯蔵後の製剤のデンプン分解および/タンパク質分解洗浄性能に関しておよび/または貯蔵後の製剤のデンプン分解および/タンパク質分解活性に関して、良好な性能を有し、貯蔵安定な液状洗剤または洗浄剤が得られる。
本発明において、洗浄性能とは、洗剤または洗浄剤の適用時に存在する汚れを部分的にまたは完全に除去する、製剤の能力を意味すると理解される。洗濯物汚れの場合、これは好ましくは、布地に付着した1種以上の汚れを落とす性能である。洗濯物汚れの例は、綿に付着した血液−ミルク/インク、綿に付着した全卵/顔料、綿に付着したチョコレート−ミルク/インク、ポリエステル/綿に付着した落花生油−顔料/インク、綿に付着した草、または綿に付着したココアである。食器洗い洗剤の場合、洗浄性能は、食器硬質表面から、存在する汚れを除去するための食器洗い洗剤の能力を表す。陶磁器汚れの例は、ミルク、挽肉、卵黄、オート麦粥およびデンプンである。本発明では、プロテアーゼおよびアミラーゼを含有する洗剤または洗浄剤或いはこの製剤から調製された洗浄液も、プロテアーゼまたはアミラーゼ自体も、それぞれ洗浄性能を示す。従って、酵素の洗浄性能は、製剤の洗浄性能、或いはこの製剤から調製された洗浄液の洗浄性能に寄与する。デンプン分解洗浄性能とは、アミラーゼ感受性汚れに対する洗浄性能を意味する。タンパク質分解洗浄性能とは、プロテアーゼ感受性汚れに対する洗浄性能を意味する。洗浄性能は、好ましくは後に示すような、通常の方法で測定される。
洗浄液とは、洗剤または洗浄剤を含有する作業用溶液であると理解される。この溶液は、繊維または布地または硬質表面に作用し、繊維または布地または硬質表面に存在する汚れと接触する。洗濯または洗浄工程が始まり、例えば食器洗い機、洗濯機または他の適当な容器の中で洗剤または洗浄剤が水で希釈されると、洗浄液は通常調製される。
本発明の貯蔵安定性は、具体的には、本発明の洗剤または洗浄剤が貯蔵後に、比較組成物中に存在するプロテアーゼによってのみ本発明の洗剤または洗浄剤とは異なる比較組成物より優れた洗浄性能を示すときに認められる。貯蔵開始時、比較する2種の製剤は、同じ量または濃度のアミラーゼおよび/または初期デンプン分解活性を有する。更に、貯蔵開始時、いずれの製剤にも、プロテアーゼが活性酵素に関して同じ濃度で存在しており、2種の製剤は、特に貯蔵条件および酵素活性測定に関して同様に扱う。貯蔵は、少なくとも24時間、48時間、72時間、5日間、1週間、2週間、3週間または4週間であって、長期であるほど好ましい。また、貯蔵は好ましくは、20℃、30℃または40℃の温度で行われ、40℃で行うことがより好ましい。
この点において、酵素活性は、具体的な酵素の種類に応じて通常の方法で測定される。活性の測定方法は、酵素技術分野の当業者にはよく知られており、日常的に使用されている。プロテアーゼ活性の測定方法は、例えば、Surfactants, 第7巻(1970)、第125〜132頁に記載されている。また、タンパク質分解活性は、基質であるsuc-L-Ala-L-Ala-L-Pro-L-Phe-p-ニトロアニリド(suc-AAPF-pNA)からの発色団p−ニトロアニリン(pNA)の遊離に基づいて測定される。プロテアーゼは、基質を切断し、pNAを遊離させる。pNAの遊離により410nmでの吸収が増大し、その経時的な分析結果が酵素活性の尺度となる(Der Marら、1979を参照)。測定は、25℃の温度、8.6のpH、410nmの波長で行う。測定時間は、20秒〜60秒の測定間隔で5分間である。プロテアーゼ活性は、好ましくはPU(プロテアーゼ単位)で表される。
アミラーゼ活性は、通常の方法で測定される。アミラーゼ活性は、好ましくは後に記載するように測定される。アミラーゼはデンプンをグルコースに転化する。所定の反応条件(トリスマレエート緩衝剤、pH6.5、50℃、15分)下で、調べる試料を0.67%デンプン(Zulkowsky法を用いて前処理した可溶性デンプン(190℃でグリセロールを用いて処理))を用いて培養する。ジニトロサリチル酸の添加および100℃への加熱により、酸は、アルカリ性条件下、グルコースおよび他の還元糖によって還元され、反応完了後に540nmで測光法により測定される橙赤色素が形成される。ここでは、色に対応する遊離糖量が、酵素活性の尺度となる(Summerら、J. Biol. Chem., 1921, 47 & 1924, 62参照)。
本発明のために、酵素安定性は、より好ましくは、40℃の温度で4週間貯蔵されたプロテアーゼおよびアミラーゼ含有液状洗剤または洗浄剤を用いて、先に記載したように測定される。その際、タンパク質分解活性は、基質であるsuc-AAPF-pNAからの発色団p−ニトロアニリン(pNA)の遊離により測定され、デンプン分解活性は、先に記載したように測定される。
本発明の洗剤または洗浄剤中に存在するプロテアーゼは、SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも70%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてS3T、V4IおよびV199Iからなる群から選択される少なくとも2つのアミノ酸置換と組み合わせて更なるアミノ酸置換R99EまたはR99Dを有するアミノ酸配列を含んでなる。
本発明の別の態様では、プロテアーゼは、SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%、98.5%および98.8%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてS3T、V4IおよびV199Iからなる群から選択される少なくとも2つのアミノ酸置換と組み合わせて更なるアミノ酸置換R99Eを有するアミノ酸配列を含んでなる。
本発明の別の態様では、プロテアーゼは、SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%、98.5%および98.8%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてS3T、V4IおよびV199Iからなる群から選択される少なくとも2つのアミノ酸置換と組み合わせて更なるアミノ酸置換R99Dを有するアミノ酸配列を含んでなる。
SEQ ID no.1は、Bacillus lentus DSM 5483由来成熟アルカリプロテアーゼの配列である。これは、WO 92/21760に開示されており、その開示は明確に参照される。
本発明のより好ましいプロテアーゼは、以下のプロテアーゼである:
・SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%、98.5%および98.8%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてアミノ酸置換S3TおよびV4Iと組み合わせてアミノ酸置換R99Eを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼ、具体的には、アミノ酸置換S3T、V4IおよびR99Eを有するSEQ ID no.1に従ったプロテアーゼ、
・SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%、98.5%および98.8%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてアミノ酸置換S3TおよびV199Iと組み合わせてアミノ酸置換R99Eを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼ、具体的には、アミノ酸置換S3T、R99EおよびV199Iを有するSEQ ID no.1に従ったプロテアーゼ、
・SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%、98.5%および98.8%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてアミノ酸置換V4IおよびV199Iと組み合わせてアミノ酸置換R99Eを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼ、具体的には、アミノ酸置換V4I、R99EおよびV199Iを有するSEQ ID no.1に従ったプロテアーゼ、
・SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%、98.5%および98.8%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてアミノ酸置換S3TおよびV4Iと組み合わせてアミノ酸置換R99Dを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼ、具体的には、アミノ酸置換S3T、V4IおよびR99Dを有するSEQ ID no.1に従ったプロテアーゼ、
・SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%、98.5%および98.8%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてアミノ酸置換S3TおよびV199Iと組み合わせてアミノ酸置換R99Dを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼ、具体的には、アミノ酸置換S3T、R99DおよびV199Iを有するSEQ ID no.1に従ったプロテアーゼ、
・SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%、98.5%および98.8%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてアミノ酸置換V4IおよびV199Iと組み合わせてアミノ酸置換R99Dを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼ、具体的には、アミノ酸置換V4I、R99DおよびV199Iを有するSEQ ID no.1に従ったプロテアーゼ。
本発明のプロテアーゼの別のより好ましい態様では、プロテアーゼが、3つのアミノ酸置換S3T、V4IおよびV199Iと組み合わせて更なるアミノ酸置換R99EまたはR99Dを有することに特徴がある。この点において、下記プロテアーゼが特に好ましい:
・SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%および98.5%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてアミノ酸置換S3T、V4IおよびV199Iと組み合わせてアミノ酸置換R99Eを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼ、具体的には、アミノ酸置換S3T、V4I、R99EおよびV199Iを有するSEQ ID no.1に従ったプロテアーゼ(このようなプロテアーゼは、SEQ ID no.2で示される)、
・SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%および98.5%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてアミノ酸置換S3T、V4IおよびV199Iと組み合わせてアミノ酸置換R99Dを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼ、具体的には、アミノ酸置換S3T、V4I、R99DおよびV199Iを有するSEQ ID no.1に従ったプロテアーゼ(このようなプロテアーゼは、SEQ ID no.3で示される)。
別のより好ましいプロテアーゼは、SEQ ID no.1のナンバリングにおいて211位にアミノ酸ロイシン(L)を更に有する上記プロテアーゼである。
本発明において、アミノ酸の位置は、SEQ ID no.1で示されるBacillus lentus由来プロテアーゼのアミノ酸配列を用いて、使用されるプロテアーゼのアミノ酸配列をアラインメントすることによって規定される。先行技術のBacillus lentus由来プロテアーゼは、プロテアーゼおよびアミノ酸変化を説明するのに重要な参照分子を構成するので、アミノ酸の位置決めにおいて、Bacillus lentus由来プロテアーゼのナンバリング(SEQ ID no.1)を参照することは有利である。また、このナンバリングは、成熟タンパク質に基づく。使用されるプロテアーゼのアミノ酸配列が、SEQ ID no.1に従ったBacillus lentus由来プロテアーゼより多数のアミノ酸残基を含んでなる場合は、この位置決めを特に採用すべきである。本発明に従って使用されるプロテアーゼにおけるアミノ酸の位置は、Bacillus lentus由来プロテアーゼのアミノ酸配列において示された位置に基づいて、アラインメントにおいてこれらの位置に正確に割り当てられた位置である。
従って、99位に加えて、特に有利な位置は、SEQ ID no.1とのアラインメントにおいて、従ってSEQ ID no.1のナンバリングにおいて、3位、4位、199位および211位に割り当てられるべきである。前記位置は、Bacillus lentus由来プロテアーゼの野生型分子では、下記アミノ酸残基によって占められている:S3、V4、V199およびL211。従って、存在するSEQ ID no.1からの配列のずれの数に応じて、全ての他のアミノ酸に関してSEQ ID no.1と一致していたとしても、本発明に従って使用されるプロテアーゼがSEQ ID no.1において示し得る様々な最大同一性が生じる。この因子は、それぞれの場合において提案される配列修飾のあらゆる可能な組み合わせに関して考慮されるべきであって、プロテアーゼのアミノ酸配列の長さにも依存する。例えば、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個または9個の配列修飾で、最大同一性は、各々、269アミノ酸長のアミノ酸配列について、98.88%、98.51%、98.14%、97.77%、97.40%、97.03%または96.65%に達し、275アミノ酸長のアミノ酸配列について、98.91%、98.55%、98.18%、97.82%、97.45%、97.09%または96.73%に達する。
本発明によれば、そのようなプロテアーゼをアミラーゼ含有液状洗剤または洗浄剤に添加することによって、特に貯蔵後(具体的には、24時間、48時間、72時間、5日間、1週間、2週間、3週間または4週間の貯蔵時間後であって、長期であるほど好ましい)の残存洗浄性能に関して、特に貯蔵安定な液状洗剤が得られることが見出された。
本発明の洗剤または洗浄剤に含まれるプロテアーゼは、タンパク質分解活性を示す。即ち、ポリペプチドまたはタンパク質のペプチド結合を加水分解することができる。従って、そのようなプロテアーゼは、ペプチド結合の加水分解を触媒し、従って、ペプチドまたはタンパク質を分解できる酵素である。これは特にサブチラーゼであり、より好ましくはサブチリシンである。
アミラーゼは、明細書冒頭に記載した酵素である。アミラーゼは、例えば1,4−α−D−グルカングルカノヒドラーゼまたはグリコゲナーゼといった別名で表されることもある。本発明に従って配合されるアミラーゼは、好ましくはα−アミラーゼである。酵素が本発明のためのα−アミラーゼであるか否かは、デンプンのアミロースにおけるα(1−4)グリコシド結合を加水分解するその能力によって判断される。
本発明に従って配合できるアミラーゼの例は、Bacillus licheniformis、Bacillus amyloliquefaciensまたはBacillus stearothermophilusに由来するα−アミラーゼ、特に、洗剤または洗浄剤に使用するために改良されたそれらの開発種である。Bacillus licheniformis由来酵素は、Termamyl(登録商標)の商品名でNovozymesから、およびPurastar(登録商標) STの商品名でDanisco/Genencorから市販されている。このα−アミラーゼの別の開発製品は、Duramyl(登録商標)およびTermamyl(登録商標) ultraの商品名でNovozymesから、Purastar(登録商標) OxAmの商品名でDanisco/Genencorから、並びにKeistase(登録商標)の商品名でダイワ精工株式会社(日本国東京)から市販されている。Bacillus amyloliquefaciens由来α−アミラーゼは、BAN(登録商標)の商品名でNovozymesによって流通されており、Bacillus stearothermophilus由来α−アミラーゼ由来変異体は、BSG(登録商標)およびNovamyl(登録商標)の商品名でNovozymesによって流通されている。本発明のために特に注目すべきものは、Bacillus sp. A 7-7(DSM 12368)由来のα−アミラーゼ、およびBacillus agaradherens(DSM 9948)由来のシクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ(CGTase)である。上記分子の融合生成物を使用してもよい。更に、NovozymesからFungamyl(登録商標)の商品名で市販されているAspergillus nigerおよびA. oryzae由来α−アミラーゼの別の発展種も適している。有利に使用される別の市販品は、例えば、Amylase-LT(登録商標)およびStainzyme(登録商標)またはStainzyme ultra(登録商標)またはStainzyme plus(登録商標)であって、後者はNovozymesから市販されている。点突然変異により得られるこれらの酵素の変異体を、本発明において使用することもできる。より好ましいアミラーゼは、WO 00/60060、WO 03/002711、WO 03/054177およびWO 07/079938に記載されている。それらの開示は明確に参照されるか、またはそれらの開示内容は本明細書に明確に含まれる。
SEQ ID no.4に従ったα−アミラーゼAA560のα−アミラーゼ変異体が、本発明の製剤における使用に特に適している。以下の変異体が特に有利である:
(a)SEQ ID no.4に従ったα−アミラーゼAA560に関して、α−アミラーゼAA560のナンバリングにおいて1個、2個、3個、4個、5個または6個の下記配列修飾:R118K、D183*(欠失)、G184*(欠失)、N195F、R320K、R458Kを有するα−アミラーゼ変異体。このα−アミラーゼ変異体は、より好ましくは、6個全ての上記配列修飾を有する。
(b)SEQ ID no.4に従ったα−アミラーゼAA560に関して、(α−アミラーゼAA560のナンバリングにおいて)下記配列修飾を有するα−アミラーゼ変異体:
(1)M9L/M202I,
(2)M9L/M202I/M323T,
(3)M9L/M202I/M323T/M382Y,
(4)M9L/M202I/Y295F/A339S,
(5)M9L/M202I/Y295F,
(6)M9L/M202I/A339S,
(7)M9L/M202I/Y295F/A339S,
(8)M9L/M202I/Y295F/A339S/E345R,
(9)M9L/G149A/M202I/Y295F/A339S/E345R,
(10)M9L/M202L,
(11)M9L/M202L/M323T,
(12)M9L/M202L/M323T/M382Y,
(13)M9L/M202L/Y295F/A339S,
(14)M9L/M202L/Y295F,
(15)M9L/M202L/A339S,
(16)M9L/M202L/Y295F/A339S,
(17)M9L/M202L/Y295F/A339S, E345R,
(18)M9L/G149A/M202L/Y295F/A339S/E345R,
(19)M9L/M202T,
(20)M9L/M202T/M323T,
(21)M9L/M202T/M323T/M382Y,
(22)M9L/M202T/Y295F/A339S,
(23)M9L/M202T/Y295F,
(24)M9L/M202T/A339S,
(25)M9L/M202T/Y295F/A339S,
(26)M9L/M202T/Y295F/A339S/E345R,
(27)M9L/G149A/M202T/Y295F/A339S/E345R,
(28)M9L/G149A/M202I/V214T/Y295F/N299Y/M323T/A339S/E345R,
(29)M9L/G149A/M202L/V214I/Y295F/M323T/A339S/E345R/M382Y,
(30)M9L/G149A/G182T/G186A/M202I/V214I/Y295F/N299Y/M323T/A339S,
(31)M9L/G149A/G182T/G186A/M202L/T257I/Y295F/N299Y/M323T/A339S/E345R,
(32)M9L/G149A/M202L/V214T/Y295F/N299Y/M323T/A339S/E345R,
(33)M9L/G149A/M202I/V214I/Y295F/M323T/A339S/E345R/M382Y,
(34)M9L/G149A/G182T/G186A/M202L/V214I/Y295F/N299Y/M323T/A339S,
(35)M9L/G149A/G182T/G186A/M202I/T257I/Y295F/N299Y/M323T/A339S/E345R,
(36)M9L/G149A/M202I/V214T/Y295F/N299Y/M323T/A339S/E345R/N471E,
(37)M9L/G149A/M202L/V214I/Y295F/M323T/A339S/E345R/M382Y/N471E,
(38)M9L/G149A/G182T/G186A/M202I/V214I/Y295F/N299Y/M323T/A339S/N471E,
(39)M9L/G149A/G182T/G186A/M202L/T257I/Y295F/N299Y/M323T/A339S/E345R/N471E,
(40)M202L/M105F/M208F,
(41)G133E/M202L/Q361E,
(42)G133E/M202L/R444E,
(43)M202L/Y295F,
(44)M202L/A339S,
(45)M202L/M323T,
(46)M202L/M323T/M309L,
(47)M202L/M323T/M430I,
(48)M202L/V214T/R444Y,
(49)M202L/N283D/Q361E,
(50)M202L/M382Y/K383R,
(51)M202L/K446R/N484Q,
(52)M202I/Y295F,
(53)M202I/A339S,
(54)M202I/M105F/M208F,
(55)G133E/M202I/Q361E,
(56)G133E/M202I/R444E,
(57)M202I/M323T,
(58)M202I/M323T/M309L,
(59)M202I/M323T/M430I,
(60)M202I/V214T/R444Y,
(61)M202I/N283D/Q361E,
(62)M202I/M382Y/K383R,
(63)M202I/K446R/N484Q,
(64)M202V/M105F/M208F,
(65)G133E/M202V/Q361E,
(66)G133E/M202V/R444E,
(67)M202V/M323T,
(68)M202V/M323T/M309L,
(69)M202V/M323T/M430I,
(70)M202V/M323T/M9L,
(71)M202V/V214T/R444Y,
(72)M202V/N283D/Q361E,
(73)M202V/M382Y/K383R,
(74)M202V/K446R/N484Q,
(75)M202T/M105F/M208F,
(76)G133E/M202T/Q361E,
(77)G133E/M202T/R444E,
(78)M202T/Y295F,
(79)M202T/A339S,
(80)M202T/M323T,
(81)M202T/M323T/M309L,
(82)M202T/M323T/M430I,
(83)M202T/M323T/M9L,
(84)M202T/V214T/R444Y,
(85)M202T/N283D/Q361E,
(86)M202T/A339S,
(87)M202T/Y295F
(88)M202T/N299F,Y,
(89)M202T/M382Y/K383Rまたは
(90)M202T/K446R/N484Q。
これらのうち、下記α−アミラーゼ変異体が特に好ましい:
(10)M9L/M202L,
(28)M9L/G149A/M202I/V214T/Y295F/N299Y/M323T/A339S/E345R,
(31)M9L/G149A/G182T/G186A/M202L/T257I/Y295F/N299Y/M323T/A339S/E345R,
(35)M9L/G149A/G182T/G186A/M202I/T257I/Y295F/N299Y/M323T/
(38)M9L/G149A/G182T/G186A/M202I/V214I/Y295F/N299Y/M323T/
(39)M9L/G149A/G182T/G186A/M202L/T257I/Y295F/N299Y/M323T/A339S/E345R/N471E,
(45)M202L/M323T,
(46)M202L/M323T/M309L,
(62)M202I/M382Y/K383R,
(68)M202V/M323T/M309L,
(73)M202V/M382Y/K383R,
(82)M202T/M323T/M430Iまたは
(84)M202T/V214T/R444Y。
(c)(a)に記載した6個全ての配列修飾を付加的に有し、(b)に従ったα−アミラーゼ変異体、特に好ましくは、(a)に記載した6個全ての配列修飾を有する変異体31。
(a)に記載したα−アミラーゼ変異体、および(a)に記載した6個全ての配列修飾を有する(c)に記載したα−アミラーゼ変異体31が、本発明において特に好ましい。
核酸またはアミノ酸配列の同一性は、配列比較によって決定される。そのような比較は、ヌクレオチド配列またはアミノ酸配列において、互いに類似した配列を割り当てることによって行う。この配列比較は、好ましくは、先行技術であるAltschul, S.F., Gish, W., Miller, W., Myers, E.W. & Lipman, D.J. (1990) "Basic local alignment search tool." J. Mol. Biol. 215:403-410、並びにAltschul, Stephan F., Thomas L. Madden, Alejandro A. Schaffer, Jinghui Zhang, Hheng Zhang, Webb MillerおよびDavid J. Lipman (1997): "Gapped BLAST and PSI-BLAST: a new generation of protein database search programs"; Nucleic Acids Res., 25, 第3389〜3402頁において確立された通常使用されているBLASTアルゴリズムに基づいて行われ、原則として、核酸またはアミノ酸配列におけるヌクレオチドまたはアミノ酸の互いに類似した配列を割り当てることによって行う。対象とされている位置の表による割り当て(tabular assignment)は、アラインメントとして知られている。先行技術において利用されている別のアルゴリズムは、FASTAアルゴリズムである。配列比較(アラインメント)、特に複数の配列比較は、通常、コンピューターソフトウェアを用いて作製される。例えば、Clustalシリーズ(例えば、Chennaら、(2003): Multiple sequence alignment with the Clustal series of programs. Nucleic Acid Research 31, 3497-3500参照)、T-Coffee(例えば、Notredameら、(2000): T-Coffee: A novel method for multiple sequence alignments. J. Mol. Biol. 302, 205-217参照)、またはこれらのプログラムまたはアルゴリズムに基づくプログラムがよく使用されている。本発明のためには、配列比較およびアラインメントは、好ましくは、予め設定した初期パラメーターを用いてコンピュータープログラムVector NTI(登録商標) Suite 10.3(Invitrogen Corporation(米国カリフォルニア州カールズバッドファラデー通り1600))によって行われる。
そのような比較は、比較した配列の類似性を示すことを可能にする。それは、通常、パーセント同一性、即ち、その中のまたは互いに対応する位置のアラインメントにおける同一のヌクレオチドまたはアミノ酸残基の割合で示される。より広い用語「相同性」は、アミノ酸配列中に保存されるアミノ酸置換、即ち一般にタンパク質において類似の活性または機能を有するので類似の性質を有するアミノ酸を考慮することも包含する。その結果、比較した配列の類似性は、パーセント相同性またはパーセント類似性で示される場合もある。同一性および/または相同性に関する記載は、ポリペプチドまたは遺伝子全体にわたるものであってもよいし、個々のドメインのみに対するものであってもよい。従って、種々の核酸またはアミノ酸配列の相同性または同一性ドメインは、配列中の合致によって定義付けられる。そのようなドメインは、しばしば、同一のまたは類似した機能を有する。それらは、小さい場合もあり、僅か2、3個のヌクレオチドまたはアミノ酸を含む場合もある。多くの場合、そのような小さなドメインは、タンパク質の全体的な活性に必須の機能を発揮する。従って、配列合致を個々の、場合により小さいドメインにのみ関連付けることは意味があり得る。しかしながら、別記しない限り、本発明における同一性または相同性に関する記載は、それぞれの場合において示される核酸またはアミノ酸配列の全長に関する。
本発明の別の態様では、本発明の洗剤または洗浄剤はまた、その洗浄性能が、SEQ ID no.2またはSEQ ID no.3で示されるアミノ酸配列(より好ましくはSEQ ID no.2で示されるアミノ酸配列)に相当するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼを含有する洗剤または洗浄剤の洗浄性能に、少なくとも相当することを特徴とする。洗浄性能は、プロテアーゼと、洗浄液1Lあたり4.0〜11.0gの添加率でアミラーゼ含有洗剤とを含有する洗浄系において測定される。このとき、比較されるプロテアーゼは、(活性タンパク質に関して)同一濃度で使用され、洗浄性能は、食器に付着した挽肉および/または卵黄汚れが洗浄工程後に残留した程度を調べることによって測定される。洗浄工程は、50℃の温度で、少なくとも30分間、好ましくは60分間行い、水は、15.5〜16.5°dHの硬度(ドイツ硬度)を有する。
洗浄系のための洗剤は、好ましくは、下記組成(全て重量%単位で記載)を有する二相液状自動食器洗い機用洗剤である:
(a)酵素相:
ビルダー 15.0〜20.0
糖アルコール 8.0〜12.0
非イオン性界面活性剤(22EO含有C〜C10
脂肪アルコールエトキシレート) 3.0〜5.0
アルカリ化合物(塩基) 3.0〜4.0
ホウ酸 2.5〜3.5
ホスホネート(HEDP) 1.5〜2.5
アミラーゼ 1.0〜2.0
プロテアーゼ 後の記載を参照
Ca塩 0.8〜1.2
Zn塩 0.15〜0.25
増粘剤 0.8〜1.2
染料、香料、防腐剤 0.25〜0.5
水 100まで
アミラーゼは、好ましくは、SEQ ID no.4に従ったα−アミラーゼAA560に関して、α−アミラーゼAA560のナンバリングにおいて下記配列修飾:R118K、D183*(欠失)、G184*(欠失)、N195F、R320K、R458Kを有するα−アミラーゼ変異体(Novozymes)である。
(b)アルカリ性相:
ビルダー 7.5〜12.5
炭酸ナトリウム 7.5〜12.5
スルホポリマー 5.0〜8.0
アルカリ化合物(塩基) 3.0〜5.0
モノエタノールアミン 2.0〜4.0
ホスホネート(HEDP) 2.0〜5.0
増粘剤 0.8〜1.2
染料、香料、防腐剤 0.25〜0.5
水 100まで
プロテアーゼは、活性タンパク質に関して0.01〜1重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%の濃度で製剤中に存在する。2つの相は、食器洗い機における洗浄サイクルのために、同じ割合で(それぞれの場合において、1相あたり20g)分配される。洗浄は、通常の食器洗い機(例えばMiele製G698SC食器洗い機)において9〜10のpH値範囲で行われる。洗剤液中のプロテアーゼ活性およびアミラーゼ活性はいずれも、洗浄開始時、ゼロではない。
洗浄性能は、標準IKW法を用いて、1〜10の尺度で目視評価される。10が最高評価(残留物は認められない)である。
洗浄性能は、より好ましくは、食器洗い機において、先に記載した二相液状自動食器洗い機用洗剤を用いて、食器に付着した挽肉および卵黄汚れに関して測定される。
本発明の別の態様では、本発明の洗剤または洗浄剤はまた、その貯蔵安定性が、SEQ ID no.2またはSEQ ID no.3で示されるアミノ酸配列(より好ましくはSEQ ID no.2で示されるアミノ酸配列)に相当するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼを含有する洗剤または洗浄剤の貯蔵安定性に、少なくとも相当することを特徴とする。そのような貯蔵安定性は、50℃で4週間貯蔵した後に本発明の洗剤または洗浄剤が、比較として使用される洗剤または洗浄剤と同等またはそれより優れた洗浄性能を有する場合に存在する。このとき、本発明の製剤は、その中に含まれるプロテアーゼによってのみ、比較として使用される洗剤または洗浄剤と異なる。
比較として使用される製剤は、より好ましくは、先に記載した二相液状自動食器洗い機用洗剤を含んでなり、洗浄性能は、先に記載したように測定される。
貯蔵開始時、比較される製剤はいずれも、同等の初期デンプン分解活性を有しており、活性酵素に関して同一の濃度でプロテアーゼを含有しており、いずれの製剤も、同様に処理される。製剤におけるタンパク質分解活性は、それぞれの場合において、基質であるsuc-AAPF-pNAからの発色団p−ニトロアニリン(pNA)の遊離によって測定され、製剤のデンプン分解活性は、それぞれの場合において、先に記載したように測定される。それぞれの製剤におけるプロテアーゼおよびアミラーゼの初期活性は、ゼロではない。
同一活性でアミラーゼを、活性タンパク質に関して同一濃度でプロテアーゼを使用することにより、全タンパク質に対する活性物質の比(比活性値)が異なる場合であっても確実に、実際の酵素特性が比較される。
特に記載のない限り、本発明では、それぞれの場合において、液状洗剤の重量が参照される。即ち、値は、液状洗剤の重量に関して記載されている。
多くのプロテアーゼ、特にサブチリシンは、「プレタンパク質」として形成されており、即ち、プロペプチドおよびシグナルペプチドを伴っている。シグナルペプチドの機能は通常、それを産生する細胞からその細胞周辺の培地またはペリプラズムにプロテアーゼを確実に輸送することであり、プロペプチドは通常、プロテアーゼの正しいフォールディングに必要なものである。シグナルペプチドおよびプロペプチドは一般に、プレタンパク質のN末端部位である。シグナルペプチドは、シグナルペプチダーゼによってプロテアーゼの残りの部分から自然条件下で切断される。次いで、プロテアーゼの正しい最終的なフォールディングが、プロペプチドに補助されて起こる。その後、プロテアーゼは、活性型になり、自体プロペプチドを切断する。いったんプロペプチドが切断されると、次いで成熟プロテアーゼ、特にサブチリシンが、もともと存在するN末端アミノ酸がない状態でその触媒活性を発揮する。一般に工業的応用にとって、特に本発明にとって、成熟プロテアーゼ、即ちその産生後にプロセシングされた酵素は、プレタンパク質よりも好ましい。プロテアーゼは更に、ポリペプチド鎖の産生後、それを産生する細胞によって、例えば、糖分子の結合、ホルミル化、アミノ化などによって修飾されてもよい。そのような修飾は翻訳後修飾であって、必ずではないがプロテアーゼの機能に影響を及ぼし得る。
成熟プロテアーゼは更に、そのN末端および/またはC末端で切断されていてもよく、その結果、SEQ ID no.1またはSEQ ID no.2またはSEQ ID no.3に関して切断されたプロテアーゼ、即ちフラグメントが、本発明の洗剤または洗浄剤中に存在する。この場合、同一性の全ての記載は、各フラグメントがSEQ ID no.1アラインメントにおいて割り当てられているドメインに関する。しかしながら、いずれの場合も、各フラグメントは、SEQ ID no.1とのアラインメントにおいて3位、4位、99位および/または199位に割り当てられた位置を含んでおり、その位置に、本発明に従って提供される修飾に対応する修飾を有する。また、そのようなフラグメントはタンパク質分解活性である。この点において更に好ましいフラグメントは、99位、更には3位および/または4位および/または199位および/または211位のための上記アミノ酸を考慮して、少なくとも100、または少なくとも110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、265、266個の連続したアミノ酸位置の長さにわたってSEQ ID no.1またはSEQ ID no.2またはSEQ ID no.3に合致したアミノ酸配列を含んでなる。そのようなフラグメントを含んでなる本発明の液状洗剤または洗浄剤の洗浄性能および/または貯蔵安定性は、より好ましくは、それぞれの場合において、先に記載したように測定したSEQ ID no.2またはSEQ ID no.3で示されるアミノ酸配列に相当するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼを含有する洗剤または洗浄剤の洗浄性能および/または貯蔵安定性に少なくとも相当する。
本発明の製剤は、活性タンパク質に関して、1×10−8〜5重量%、好ましくは0.0001〜3重量%、より好ましくは0.0005〜1重量%、更に好ましくは0.001〜0.75重量%、特に好ましくは0.005〜0.5重量%の量のプロテアーゼを含有する。本発明の製剤は、活性タンパク質に関して、1×10−8〜5重量%、好ましくは0.0001〜3重量%、より好ましくは0.0005〜1重量%、更に好ましくは0.001〜0.75重量%、特に好ましくは0.005〜0.5重量%の量のアミラーゼを含有する。タンパク質濃度は、既知の方法、例えばBCA法(ビシンコニン酸:2,2’−ビキノリル−4,4’−ジカルボン酸)またはビウレット法(A.G. Gornau, C.S. BardawillおよびM.M. David, J. Biol. Chem., 177 (1948), 第751〜766頁)を用いて測定してよい。この点において、活性タンパク質濃度の測定は、適当な不可逆阻害剤(プロテアーゼに対しては、例えばフッ化フェニルメチルスルホニル(PMSF))を用いて活性中心を滴定し、残留活性を測定することにより行われる(M. Benderら、J. Am. Chem. Soc. 88, 24 (1966), 第5890〜5913頁参照)。
プロテアーゼおよび/またはアミラーゼは更に、時期尚早な不活性化からそれらを保護するために、キャリヤー物質上に吸着されていてもよく、および/またはカプセル化物質中に埋め込まれていてもよい。後に、洗浄液中で、即ち使用条件下で、酵素は放出され、その触媒作用を発揮することができる。
本発明の別の態様では、洗剤または洗浄剤は、下記物質から選択される成分を更に含んでなることを特徴とする:
i)アニオンおよび/またはポリアニオン物質、および/または
ii)カチオンおよび/またはポリカチオン物質、および/または
iii)ヒドロキシルおよび/またはポリヒドロキシル基含有物質。
そのような物質の添加により、特に比較的低温で、具体的には10℃〜50℃、10℃〜40℃、10℃〜30℃および/または20℃〜40℃で、洗剤および洗浄剤の洗浄性能、特にプロテアーゼおよびアミラーゼ含有液状洗剤または洗浄剤の洗浄性能、とりわけ先に記載したような製剤の洗浄性能が更に向上することが見出された。特に本発明に従って使用されるプロテアーゼを組み合わせると、とりわけ少なくとも1種のプロテアーゼ感受性汚れ(特に先に記載した1種)の除去に関して、相乗作用が発現する。
上記i)の物質は、アニオンまたはポリアニオン物質である。即ち、これらの物質は、少なくとも1個、好ましくは幾つかの負電荷を有する。これらの物質は、好ましくは、少なくとも1個の負に帯電したモノマー、好ましくは複数の負に帯電したモノマーを有するポリマーである。従って、本発明では、このポリマーは、好ましくは負に帯電したポリマーである。例えば、有機酸またはその塩のポリマーが好ましく、ポリアクリレートおよび/または多糖酸および/またはポリアクリレートコポリマーおよび/または多糖コポリマーが特に好ましい。この点において、更に好ましい化合物は、ポリアクリル酸スルホネートまたはポリカルボキシレートおよびその塩、コポリマーまたはコポリマーの塩である。
使用するのにより好ましい物質の例は、Acusol 587D(ポリアクリル酸スルホネート;Rohm & Haas/Dow Chemical)、Acusol 445N(ポリカルボン酸ナトリウム塩;Rohm & Haas/Dow Chemical)、Acusol 590(ポリアクリレートコポリマー;Rohm & Haas/Dow Chemical)、Acusol 916N(ポリカルボン酸ナトリウム塩;Rohm & Haas/Dow Chemical)、Sokalan CP42(変性ポリカルボン酸ナトリウム塩;BASF)、Sokalan PA 30CL(ポリカルボン酸ナトリウム塩;BASF)、Dequest P 9000(ポリマレイン酸;Thermphos)、アルギン酸、ポリ−2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、ポリ−4−スチレンスルホン酸−コ−マレイン酸ナトリウム塩、ポリアクリルアミド−コ−アクリル酸ナトリウム塩、ポリメタクリル酸ナトリウム塩、ポリメチルビニルエーテル−alt−マレイン酸またはポリビニルスルホン酸ナトリウム塩である。
上記ii)の物質は、カチオンまたはポリカチオン物質である。即ち、これらの物質は、少なくとも1個、好ましくは幾つかの正電荷を有する。これらの物質は、好ましくは、少なくとも1個の正に帯電したモノマー、好ましくは複数の正に帯電したモノマーを有するポリマーである。従って、本発明では、このポリマーは、好ましくは、正に帯電したポリマーである。この点において、好ましい化合物の例は、ポリアミンの塩、ポリエチレンイミンまたはそのコポリマー、ポリアリルアミンの塩、ポリジアリルジメチルアンモニウム化合物の塩、またはポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウム)化合物である。
上記iii)に示される物質は、少なくとも1個のヒドロキシルおよび/またはポリヒドロキシル基、好ましくは、複数のヒドロキシルおよび/またはポリヒドロキシル基を有する物質である。この点において、例えばポリビニルアルコール、例えば、Mowiol(Kremer Pigmente GmbH & Co. KG)の商品名で市販されているポリビニルアルコールが好ましい。
ここで、特定の物質が1以上の上記i)〜iii)群に属し得ることが明らかに指摘される。例えば、それは、1つ以上のヒドロキシルおよび/またはポリヒドロキシル基を有するアニオン性ポリマーであり得る。そのような物質は、i)群およびiii)群に属する。1つ以上のヒドロキシルおよび/またはポリヒドロキシル基を有するカチオン性ポリマーも同様に、ii)群およびiii)群に属する。
本発明のためには、i)、ii)またはiii)に属するものとして上記した物質の誘導体を使用することもできる。本発明において、誘導体とは、上記の物質の1つに基づいて、例えば、側鎖の変換によって、またはそのような物質に別の化合物を共有結合させることによって、化学的に修飾された物質であると理解される。そのような化合物は、例えば、低分子化合物、例えば、脂質、単糖類、オリゴ糖類または多糖類、或いはアミンまたはアミン化合物であってもよい。物質はまた、グリコシル化、加水分解、酸化、N−メチル化、N−ホルミル化またはN−アセチル化されていてもよく、或いはメチル、ホルミル、エチル、アセチル、t−ブチル、アニシル、ベンジル、トリフルオロアセチル、N−ヒドロキシスクシンイミド、t−ブチルオキシカルボニル、ベンゾイル、4−メチルベンジル、チオアニジル、チオクレシル、ベンジルオキシメチル、4−ニトロフェニル、ベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンゾイル、2−ニトロフェニルスルフェニル、4−トルエンスルホニル、ペンタフルオロフェニル、ジフェニルメチル、2−クロロベンジルオキシカルボニル、2,4,5−トリクロロフェニル、2−ブロモベンジルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル、トリフェニルメチル、または2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマニル−6−スルホニルを有していてもよい。誘導体はまた、物質を高分子担体に共有結合または非共有結合させたもの、或いは適当な高分子ケージ構造に非共有結合的に封入されたものを意味すると理解される。他の高分子化合物、例えば、ポリエチレングリコールとのカップリング反応もまた行われてもよい。別の好ましい化学修飾は、化学基−COOH、−OH、=NH、−NH、−SHの1つ以上の、−COOR、−OR、−NHR、−NR2、−NHR、−NR、−SRへの修飾である。ここで、Rは、−CH=CH−R2、−C=C−R2、−C(R2)=CH、−C(R2)=C(R3)、−CH=NR2、−C(R2)=N−R3、置換または非置換の4〜7C環系、置換または非置換の4〜7窒素複素環系、またはR1、R2またはR3から選択される置換基を有し、1〜5個の二重または三重結合を有するC〜C鎖である。
ここで、−R1は、H、−R、−NO、−CN、ハライド置換基、−N、−C1〜8アルキル、−(CHCOR2、−C2〜8アルケニル−COR2、−O(CHCOR2、−C(O)NR2R3、−P(O)(OR2)、アルキル置換されたテトラゾール−5−イル、−(CHO(CH−アリール、−NR2R3、−(CH−OR2、−(CH−SR2、−N(R2)C(O)R3、−S(O)NR2R3、−N(R2)S(O)R3、−(CHR2)−NR2R3、−C(O)R3、(CHN(R3)C(O)R3、−N(R2)CR2R3、置換または非置換(CH−シクロアルキル、置換または非置換(CH)N−フェニル、または−環である。ここで、nは1より大きい数である。
−R2は、H、ハライド置換基、アルキル、ハロアルキル、−(CH−フェニル、−(CH1〜3−ビフェニル、−(CH1〜4−Ph−N(SO−C1〜2アルキル)、−CO(CHR1)−OR1、−(CHR1)−複素環、−(CHR1)−NH−CO−R1、−(CHR1)−NH−SOR1、−(CHR1)−Ph−N(SO−C1〜2アルキル)、−(CHR1)−C(O)(CHR1)−NHR1、−(CHR1)−C(S)(CHR1)−NHR1、−(CHO(CHCH、−CF、−C2〜5アシル、−(CHR1)OH、−(CHR1)COR1、−(CHR1)−O−アルキル、−(CHR1)−O−(CH−O−アルキル、−(CHR1)−S−アルキル、−(CHR1)−S(O)−アルキル、−(CHR1)−S(O)−アルキル、−(CHR1)−S(O)−NHR3、−(CHR3)−N、−(CHR3)NHR4、1〜5個の二重結合を有するC〜Cアルケン鎖、1〜5個の三重結合を有するC〜Cアルキン鎖、置換または非置換(CHR3)複素環、置換または非置換の飽和または不飽和(CHR3)シクロアルキルである。ここで、nは1より大きい数であり、R1およびR3は同じであるか、または異なっていてよい。
−R3は、H、−OH、−CN、置換アルキル、−C〜Cアルケニル、置換または非置換シクロアルキル、−N(R1)R2、飽和または不飽和C〜C複素環またはC4〜7複素二環、飽和または不飽和複素環或いはC4〜7複素二環からなる−NR1R2、−NR2、−NR1である。
−R4は、H、−(CHOH、−C(O)OR5、−C(O)SR5、−(CH−C(O)NR6R7、−O−C(O)−O−R6、アミノ酸またはペプチドである。ここで、nは0〜4の数である。
−R5はHである。
−R6は、−C(R7)−(CH−O−C(O)−R8、−(CH−C(R7)−O−C(O)R8、−(CH−C(R7)−O−C(O)−O−R8、または−C(R7)−(CH−O−C(O)−O−R8である。ここで、nは0〜4の数である。
−R7およびR8は、それぞれの場合において、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、複素環、置換複素環、アルキルアリール、置換アルキルアリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、またはCHCOアルキルであって、R7およびR8は同じであるか、または異なっていてよい。
本発明では、i)、ii)またはiii)に属するものとして上記した物質および/またはその誘導体のあらゆる組み合わせを使用することもできる。
本発明の液状洗剤または洗浄剤は、そのまま、または水で希釈した後に、布地および/または硬質表面を洗浄するために使用される。そのような希釈溶液は、製剤と水との特定の重量比で更なる量の水の中に製剤一回分を希釈することによって容易に調製することができる。場合により、製剤が水中で確実に均一に分散するように、この希釈物を振盪してよい。希釈物の可能な重量比または容積比(製剤:水)は、1:0〜1:10000または1:20000、好ましくは1:10〜1:2000である。
本発明では、液状または流動性のもの全てが、液状洗剤または洗浄剤として有用であり得る。本発明において「流動性」製剤とは、注ぐことができ、数万mPa・sまでの粘度を示し得る製剤を意味する。粘度は、通常の標準的な方法(例えば、20rpm、20℃、スピンドル3で、ブルックフィールドLVT-II粘度計)を用いて測定され、好ましくは5〜30000mPa・sの範囲である。好ましい製剤は、10〜15000mPa・s、より好ましくは120〜8000mPa・sの粘度を有する。従って、本発明のための液状洗剤または洗浄剤は、ゲル状またはペースト状であってもよく、均一な溶液または懸濁液として存在していてもよく、例えば、噴霧可能な形態または他の通常の形態として調製されてもよい。洗剤は、考えられる全てのタイプの洗剤、特に、布地、カーペットまたは天然繊維のための洗剤を包含する。それらは、手洗いおよび/または機械洗いに使用するために提供されてよい。洗剤はまた、更なる効果を達成するために布地の手洗いまたは機械洗いのための実際の洗剤に添加され得る洗浄助剤を包含する。洗浄剤は、上記した全ての形態で存在する硬質表面洗浄および/または消毒用製剤の全て、食器手洗い用洗剤および自動食器洗い機用洗剤、カーペットクリーナー、精錬剤、ガラスクリーナー、トイレ用リムブロックなどを包含する。最後に、布地用前処理剤とは、例えば頑固な汚れを部分的に溶解するために、実際の洗浄前に洗濯物と接触させる製剤であり、布地用後処理剤とは、実際の洗浄工程の下流において、洗浄したものに、気持ちのよい肌触り、しわがないこと、または低静電気といった更なる望ましい特性を付与する製剤である。後者の製剤は、特にリンスコンディショナーを包含する。消毒剤は、例えば、手用消毒剤、表面用消毒剤および機器用消毒剤であって、これらもまた、上記の形態で存在し得る。
本発明の別の好ましい態様では、洗剤または洗浄剤は、少なくとも1種の更なる成分、特に、ホスホネート、界面活性剤、ビルダー、非水溶媒、酸、水溶性塩、増粘剤およびそれらの組み合わせからなる群から選択される成分を含むことを特徴とする。
ホスホネートは、ホスホン酸の塩および有機化合物、特にエステルである。第1ホスホネート(M’HPOまたはHP(O)(OH)(OM’))および第2ホスホネート(M’HPOまたはHP(O)(OM’))[ここで、M’は一価の金属を示す]が塩として存在する。これらの無機ホスホネートは、第1または第2亜リン酸塩としても知られている。無機ホスホネートは、例えば、ホスホン酸HP(O)(OH)、特に亜リン酸の安定な互変体を、1当量(第1)または2当量(第2)の塩基、例えばアルカリ金属水酸化物と反応させることによって生じる。
本発明では、リン−炭素結合を含む有機P−置換ホスホネートが好ましい(有機リン化合物)。その一般構造は、R1P(O)(OR2)[ここで、R1および/またはR2は、アルキル、アリールまたはHであり、アルキルまたはアリール基は、別の置換基を有するか、または別の化学基を有してよい]である。有機P−置換ホスホネートは、例えば、ミカエリス・アルブーゾフ反応によって生じる。そのようなホスホネートの多くは水溶性である。一部の産業上重要なホスホネートは更に、NR−(CH−PO(OH)[R=アルキル、アリール、またはH]型のアミノ基を有する。これらのアミノホスホネートの一部は、EDTA、NTAまたはDTPAといった錯化剤と構造的に類似しており、類似した機能を有する。
本発明にとってより好ましいホスホネートは特に、有機ホスホネート、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、アミノトリ(メチレンホスホン酸)(ATMP、アミノトリス(メチレンホスホン酸)またはニトリロトリス(メチレンホスホン酸)(NTMP)としても知られている)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(DTPMPまたはDETPMPまたはDTPNT)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(EDTMP、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)としても知られている)および2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸(PBS−AM、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸または3−カルボキシ−3−ホスホノアジピン酸としても知られている)を包含し、それらは通常、そのアンモニウム塩またはアルカリ金属塩の形態で使用される。ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)ナトリウムがより好ましい。そのようなホスホネートは、例えば、Dequest(登録商標) 2066(Thermphos)の商品名で市販されている。
ホスホネートは、洗剤または洗浄剤中に、0.01〜2.5重量%、好ましくは0.02〜2重量%、より好ましくは0.03〜1.5重量%、特に好ましくは0.05〜1重量%の量で存在する。
アニオン性、非イオン性、双性イオン性および/または両性界面活性剤を界面活性剤として用いてよい。応用の観点から、アニオン性および非イオン性界面活性剤の混合物が好ましい。液状洗剤または洗浄剤の総界面活性剤含量は、液状洗剤または洗浄剤全体に対して、好ましくは60重量%未満、より好ましくは45重量%未満である。
適当な非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化脂肪アルコール、アルコキシル化脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、アルコキシル化脂肪酸アミド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、酸化アミン、アルキルポリグルコシドおよびそれらの混合物を包含する。
アルコキシル化された、有利にはエトキシル化された、好ましくは8〜18個の炭素原子、およびアルコール1molあたり平均1〜12molのエチレンオキシド(EO)を有する特に第1級のアルコール(ここで、アルコール基は、直鎖または好ましくは2位メチル分岐であるか、或いはオキソアルコール基中に通常存在するように直鎖およびメチル分岐基を混合して有してよい)が非イオン性界面活性剤として好ましく使用される。しかしながら特に、12〜18個の炭素原子を有する天然起源アルコール、例えば、ココナツ、ヤシ、獣脂またはオレイルアルコールから調製された直鎖基、およびアルコール1molあたり平均2〜8個のEOを有するアルコールエトキシレートが好ましい。好ましいエトキシル化アルコールは、例えば、3EO、4EOまたは7EOを有するC12〜14アルコール、7EOを有するC9〜11アルコール、3EO、5EO、7EOまたは8EOを有するC13〜15アルコール、3EO、5EOまたは7EOを有するC12〜18アルコール、およびそれらの混合物、例えば、3EOを有するC12〜14アルコールと7EOを有するC12〜18アルコールとの混合物を包含する。上記エトキシル化度は統計学的平均であって、特定の生成物に対して整数または分数であり得る。好ましいアルコールエトキシレートは、狭い同族体分布(狭範囲エトキシレート、NRE)を有する。これらの非イオン性界面活性剤に加えて、13個以上のEOを有する脂肪アルコールも使用してよい。その例は、14EO、25EO、30EOまたは40EOを有する獣脂肪アルコールである。1つの分子中にEO基およびPO基を一緒に有する非イオン性界面活性剤もまた、本発明において使用される。更に適当なものは、(相対的に高級の)分枝エトキシル化脂肪アルコールおよび非分枝エトキシル化脂肪アルコールの混合物、例えば、7EOを有するC16〜18脂肪アルコールおよび7EOを有する2−プロピルヘプタノールの混合物である。より好ましくは、洗剤、洗浄剤または後処理剤或いは洗浄助剤は、7EOを有するC12〜18脂肪アルコールまたは7EOを有するC13〜15オキソアルコールを非イオン性界面活性剤として含有する。
洗剤または洗浄剤中の非イオン性界面活性剤の含量は、洗剤または洗浄剤全体に対してそれぞれの場合、好ましくは3〜40重量%、より好ましくは5〜30重量%、特に7〜20重量%である。
洗剤または洗浄剤は、非イオン性界面活性剤に加えて、アニオン性界面活性剤を含有してもよい。スルホネート、スルフェート、石鹸、リン酸アルキル、アニオン性シリコーン界面活性剤およびそれらの混合物が、アニオン性界面活性剤として好ましく使用される。
本発明において好ましいと考えられるスルホネート型界面活性剤は、C9〜13アルキルベンゼンスルホネート、オレフィンスルホネート、即ち、アルケンおよびヒドロキシアルカンスルホネートおよびジスルホネートの混合物であって、例えば、末端または内部二重結合を有するC12〜18モノオレフィンを三酸化硫黄ガスによりスルホン化し、次いでスルホン化物をアルカリまたは酸加水分解することによって得られる。C12〜18アルカンスルホネート、およびα−スルホ脂肪酸のエステル(エステルスルホネート)、例えば、水素添加ココナツ、パーム核または獣脂肪酸のα−スルホン化メチルエステルもまた適している。
好ましいアルキル(アルケニル)スルフェートは、例えばヤシ脂肪アルコール、獣脂脂肪アルコール、ラウリル、ミリスチル、セチルまたはステアリルアルコール或いはC10〜C20オキソアルコールから調製された、C12〜C18脂肪アルコールの硫酸半エステルの、およびこれらの鎖長の第二級アルコールの硫酸半エステルのアルカリ金属塩(特にナトリウム塩)である。C12〜C16アルキルスルフェートおよびC12〜C15アルキルスルフェートおよびC14〜C15アルキルスルフェートが、その洗浄特性の故に好ましい。2,3−アルキルスルフェートもまた、適当なアニオン性界面活性剤である。
1〜6molのエチレンオキシドでエトキシル化された直鎖または分枝C7〜21アルコールの硫酸モノエステルも適しており、その例は、平均3.5molのエチレンオキシド(EO)を有する2−メチル分岐C9〜11アルコール、または1〜4個のEOを有するC12〜18脂肪アルコールである。
石鹸もまた、好ましいアニオン性界面活性剤である。飽和および不飽和脂肪酸石鹸が特に適しており、その例は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、(水素添加)エルカ酸およびベヘン酸の塩、特に、天然脂肪酸(例えば、ココナツ、パーム核、オリーブ油または獣脂脂肪酸)由来の石鹸混合物である。
石鹸を包含するアニオン性界面活性剤は、そのナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩またはアンモニウム塩の形態で存在してよい。アニオン性界面活性剤は、ナトリウム塩の形態で存在することが好ましい。アニオン性界面活性剤にとって更に好ましい対イオンはまた、プロトン化形態のコリン、トリエチルアミンまたはメチルエチルアミンである。
洗剤または洗浄剤のアニオン性界面活性剤含量は、洗剤または洗浄剤全体に対してそれぞれの場合、1〜40重量%、好ましくは5〜30重量%、特に好ましくは10〜25重量%であってよい。
洗剤または洗浄剤中に含まれてよい可能なビルダーは、特に、シリケート、ケイ酸アルミニウム(特に、ゼオライト)、カーボネート、有機ジ−およびポリカルボン酸塩、およびこれら物質の混合物である。
洗剤または洗浄剤中に存在してよい有機ビルダーは、例えば、ナトリウム塩の形態で使用されるポリカルボン酸であって、ポリカルボン酸とは、2つ以上の酸官能基を有するカルボン酸を意味すると理解される。これらは、例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、糖酸、アミノカルボン酸、ニトリロ三酢酸(NTA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、並びにこれらの誘導体および混合物である。好ましい塩は、ポリカルボン酸、例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖酸の塩、およびそれらの混合物である。
また、ポリマーポリカルボキシレートがビルダーとして適している。ポリマーポリカルボキシレートは、例えば、ポリアクリル酸またはポリメタクリル酸のアルカリ金属塩、例えば、相対分子量600〜750000g/molを有するものである。
適当なポリマーは、特にポリアクリレートであり、好ましくは1000〜15000g/molの分子量を有するポリアクリレートである。この群の中では、その優れた溶解性の故に、単鎖ポリアクリレート、1000〜10000g/mol、より好ましくは1000〜5000g/molの分子量を有する短鎖ポリアクリレートが好ましい。
また、コポリマーポリカルボキシレート、特に、アクリル酸とメタクリル酸とのコポリマーポリカルボキシレート、およびアクリル酸またはメタクリル酸とマレイン酸とのコポリマーポリカルボキシレートも適している。水溶性を改善するために、ポリマーは、アリルスルホン酸、例えばアリルオキシベンゼンスルホン酸およびメタリルスルホン酸をモノマーとして含有してもよい。
可溶性ビルダー、例えば、クエン酸、または1000〜5000g/molの分子量を有するアクリル酸ポリマーが、液状洗剤または洗浄剤に好ましく使用される。
本明細書において、ポリマーポリカルボキシレートについて記載される分子量は、各々の酸形態の重量平均分子量Mであって、この分子量は基本的に、UV検出器が使用されるゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定される。測定は、外部ポリアクリル酸標準に対して行われ、調べるポリマーとのその構造的類似性から実際の分子量値が得られる。これらの値は、標準としてポリスチレンスルホン酸を用いて得られた分子量値とは著しく異なる。ポリスチレンスルホン酸に対して測定された分子量は、一般に、本明細書において記載される分子量よりもずっと高い。
そのような有機ビルダー物質は、所望により、40重量%まで、特に25重量%まで、好ましくは1重量%〜8重量%の量で存在してよい。上記の上限に近い量が、ペースト状または液状の、特に水を含有する製剤に好ましく使用される。
本発明の洗剤または洗浄剤は、液体であって、好ましくは主触媒として水を含有する。また、非水性溶媒を洗剤または洗浄剤に添加してもよい。適当な非水溶媒は、記載の濃度範囲において水混和性である限り、一価または多価アルコール、アルカノールアミンまたはグリコールエーテルを包含する。そのような溶媒は、好ましくは下記化合物から選択される:エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、ブタノール、グリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、グリセロール、ジグリコール、ジエチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ヘキシレングリコール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコール−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジイソプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジイソプロピレングリコールモノエチルエーテル、メトキシトリグリコール、エトキシトリグリコール、ブトキシトリグリコール、1−ブトキシエトキシ−2−プロパノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、プロピレングリコール−t−ブチルエーテル、ジ−n−オクチルエーテル、およびこれら溶媒の混合物。しかしながら、洗剤または洗浄剤は、非水溶媒としてポリオールを含有することが好ましい。ポリオールは特に、グリセロール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコールおよび/またはジプロピレングリコールを含み得る。より好ましくは、洗剤または洗浄剤は、ポリオールと一価アルコールとの混合物を含有する。非水溶媒は、洗剤または洗浄剤において、0.5〜15重量%、好ましくは12重量%未満の量で使用される。
残余成分を混合することによって自動的には得られない所望のpH値を確立するために、製剤は、その系に相溶性であって環境適合性である酸、特に、クエン酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、グルタル酸および/またはアジピン酸、並びに無機酸、特に硫酸、または塩基、特に水酸化アンモニウムまたはアルカリ金属水酸化物を含有してよい。そのようなpH調節剤は、製剤中に、好ましくは20重量%以下、特に1.2重量%〜17重量%の量で存在する。
本発明の製剤は更に、例えば粘度調節に役立つ1種以上の水溶性塩を含有してよい。塩は、無機塩および/または有機塩であってよい。本発明において使用される無機塩は、好ましくは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウムおよび/または遷移金属との無色水溶性ハロゲン化物、硫酸塩、亜硫酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硝酸塩、亜硝酸塩、リン酸塩および/または酸化物からなる群から選択され、更に、アンモニウム塩が使用される。アルカリ金属とのハロゲン化物および硫酸塩がより好ましい。従って、無機塩は好ましくは、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウムおよびそれらの混合物からなる群から選択される。使用される有機塩の例は、カルボン酸の無色水溶性アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルミニウム塩および/または遷移金属塩である。この塩は、好ましくは、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩、シュウ酸塩、乳酸塩およびそれらの混合物からなる群から選択される。
増粘化のために、本発明の製剤は、1種以上の増粘剤を含有してよい。増粘剤は、好ましくは、キサンタンガム、グアー、カラギーナン、アガー、ゼラチン、ペクチン、ローカストビーン粉およびそれらの混合物からなる群から選択される。これらの化合物は、無機塩の存在下であっても有効な増粘剤である。キサンタンは、塩濃度が高い場合であっても有効に増粘し、連続相の巨視的分離を防ぐので、1つのより好ましい態様では、洗剤または洗浄剤は、増粘剤としてキサンタンを含有する。また、増粘剤は、界面活性剤含量の低い連続相を安定化し、巨視的相分離を防ぐ。
上記増粘剤に代えてまたは加えて、(メタ)アクリル酸(コ)ポリマーを増粘剤として使用してもよい。適当なアクリル酸およびメタクリル酸(コ)ポリマーは、例えば、アクリル酸の、ポリアルケニルポリエーテル(特に、スクロース、ペンタエリトリトールまたはプロピレンのアリルエーテル)により架橋された高分子量ホモポリマー("The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association (CTFA)"の"International Dictionary of Cosmetic Ingredients"に従ったINCI名はCarbomerであって、カルボキシビニルポリマーとしても知られている)を包含する。そのようなポリアクリル酸は、特に、Polygel(登録商標)およびCarbopol(登録商標)の商品名で市販されている。また、下記アクリル酸コポリマーも適している:
(i)例えば、Aculyn(登録商標)、Acusol(登録商標)またはTego(登録商標)Polymerの商品名で市販されている、アクリル酸、メタクリル酸および(好ましくはC1〜4アルカノールを用いて生成された)それらの単純エステルからなる群から選択される2種以上のモノマーからなるコポリマー(INCI:アクリレートコポリマー);
(ii)例えば、スクロースまたはペンタエリトリトールのアリルエーテルにより架橋されたC10〜30アルキルアクリレートと、アクリル酸、メタクリル酸および(好ましくはC1〜4アルカノールを用いて生成された)それらの単純エステルからなる群からの1種以上のモノマーとのコポリマー(INCIはアクリレート/C10−30アルキルアクリレートクロスポリマーであって、例えばCarbopol(登録商標)の商品名で市販されている)を包含する、架橋高分子量アクリル酸コポリマー。更に適当なポリマーは、Sokalan(登録商標)タイプの(メタ)アクリル酸(コ)ポリマーである。
本発明の洗剤または洗浄剤は、場合により、(メタ)アクリル酸(コ)ポリマーを別の増粘剤、好ましくはキサンタンと組み合わせて含有することが好ましい。洗剤または洗浄剤は、それぞれの場合において、洗剤または洗浄剤全体に対して、0.05〜1.5重量%、好ましくは0.1〜1重量%の増粘剤を含有してよい。本発明において使用される増粘剤の量は、増粘剤の種類および所望される増粘の程度に依存する。
従来の溶媒を含有する溶液形態の本発明の液状またはペースト状製剤は、一般に、成分を単純に混合することによって製造される。成分は、未溶解物質または溶液として自動混合機に導入してよい。
本発明の洗剤または洗浄剤は、記載したように、プロテアーゼおよびアミラーゼのみを含有してよい。別の態様では、本発明の製剤は、別の加水分解酵素または他の酵素を、その効果が発揮される常套の濃度で含有してもよい。従って、本発明はまた、1種以上の別の酵素を更に含んでなる製剤も提供する。ここでは基本的に、先行技術においてこのために確立されている酵素の全てを使用してよい。好ましく使用される別の酵素は、本発明の製剤において触媒活性を示し得る酵素であって、特に、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、マンナナーゼ、タンナーゼ、キシラナーゼ、キサンタナーゼ、キシログルカナーゼ、β−グルコシダーゼ、ペクチナーゼ、カラギナーゼ、ペルヒドロラーゼ、オキシダーゼ、オキシドレダクターゼまたはリパーゼ、およびそれらの混合物である。これら別の酵素は有利には、それぞれの場合において、活性タンパク質に関して1×10−8〜5重量%の量で製剤中に存在する。別の酵素はそれぞれ、本発明の製剤中に、活性タンパク質に関して、好ましくは1×10−7〜3重量%、より好ましくは0.00001〜1.5重量%、更に好ましくは0.00005〜1重量%、特に好ましくは0.0001〜0.75重量%、非常に好ましくは0.0005〜0.5重量%の量で存在する。酵素が特定の汚れまたはシミに対する作用に関して相乗的洗浄性能を示すこと、即ち、製剤組成物に含まれる酵素が互いの洗浄性能を向上させることがより好ましい。そのような相乗作用が、特に先に記載したプロテアーゼおよびアミラーゼおよび/またはリパーゼおよび/またはマンナナーゼおよび/またはセルラーゼおよび/またはペクチナーゼの間を包含する、本発明におけるプロテアーゼと本発明の製剤の別の酵素との間に、存在することが特に好ましい。相乗効果は、異なる酵素の間だけでなく、1種以上の酵素と本発明の製剤の別の成分との間でも起こり得る。
本発明の別の態様では、洗剤または洗浄剤は、自動食器洗い機用洗剤であることを特徴とする。本明細書に記載されているように、自動食器洗い機用洗剤は、自動食器洗いにおいて汚れた食器を洗浄するために使用される組成物である。従って、本発明の自動食器洗い機用洗剤は、例えば、自動食器洗い機用洗剤と組み合わせて常に使用されて自体は洗浄作用を有さない自動食器洗い機用リンス助剤とは異なる。自動洗浄された食器には、手洗いされた食器より厳しい条件がしばしば適用される。例えば、機械による洗浄後、食器から食物残渣が完全に除去されるのはもちろん、湿潤剤不足に起因して乾いた水滴により生じる、水の硬度形成体塩または他の無機塩に基づく白色汚れが食器に残ることも許されない。最近の自動食器洗い機用洗剤は、洗浄物質および/またはコンディショニング物質および/または水軟化物質および/または濯ぎ活性物質を配合することによって、これらの要求を満たしており、例えば、「2−イン−1」または「3−イン−1」食器洗い洗剤として消費者に知られている。自動食器洗い機用洗剤は、良好な洗浄および濯ぎのための必須成分としてビルダーを含有する。ビルダーは、一方では洗浄液のアルカリ度を上昇させ(アルカリ度の上昇に伴って、油脂が乳化および鹸化される)、他方では洗浄液中に存在するカルシウムイオンを錯化することによって洗浄液の硬度を低下させる。1つの別の好ましい態様では、自動食器洗い機用洗剤は、水溶性フィルムに封入される。フィルムは好ましくは、ポリビニルアルコール(PVA)を含んでなるか、またはポリビニルアルコールからなる。
本発明は更に、布地または硬質表面から汚れ(特に、プロテアーゼおよび/またはアミラーゼ感受性汚れ)を除去するための、即ち、布地または硬質表面を洗浄するための、本発明の洗剤または洗浄剤の使用を提供する。これは、本発明の製剤が、含まれるプロテアーゼおよびアミラーゼの組み合わせに特に起因して、布地または硬質表面から相応の汚れを除去するために有利に使用されるからである。本発明のこの態様は、例えば、布地または硬質表面から手洗いで汚れを除去すること、または機械を用いた方法と組み合わせた使用を包含する。本発明の洗剤または洗浄剤に関して記載した全ての因子、特徴および態様を、本発明のこの態様にもあてはめることができる。従って、ここで、対応する開示が明確に参照され、この開示が本発明の上記使用にも適用されることが指摘される。
本発明は更に、布地または硬質表面の洗浄方法であって、方法の少なくとも一工程において、本発明の洗剤または洗浄剤を使用する方法を提供する。
本発明の方法は、手洗いによる方法および機械洗いによる方法の両方を包含する。機械洗いによる方法が、例えば使用量および接触時間をより正確に制御できるので好ましい。布地の洗浄方法は一般に、2工程以上で、洗浄作用を有する種々の物質を、洗浄する物質に適用し、接触時間の後に濯ぎ落とすか、または洗浄する物質を、洗剤或いはその溶液または希釈液を用いて他の方法で処理することを特徴とする。同じことは、布地以外の物質全て(特に硬質表面)の洗浄方法にもあてはまる。考えられる洗濯または洗浄方法は、方法の少なくとも一工程において、本発明の洗剤または洗浄剤を適用することによって改良され、本発明の態様を構成する。本発明の洗剤または洗浄剤に関して記載した全ての因子、特徴および態様を、本発明のこの態様にもあてはめることができる。従って、ここで、対応する開示が明確に参照され、この開示が本発明の上記使用にも適用されることが指摘される。
好ましい態様では、本発明の方法は、1×10−10〜0.2重量%、0.000001〜0.12重量%、0.000005〜0.04重量%、0.00001〜0.03重量%、より好ましくは0.00005〜0.02重量%の濃度で、洗浄液中にアミラーゼが存在し、および/または1×10−10〜0.2重量%、0.000001〜0.12重量%、0.000005〜0.04重量%、0.00001〜0.03重量%、より好ましくは0.00005〜0.02重量%の濃度で、洗浄液中にプロテアーゼが存在することを特徴とする。上記値は、洗浄液中の活性タンパク質に関する。別の好ましい態様では、方法は、10℃〜60℃、好ましくは20℃〜50℃、より好ましくは30℃〜50℃の温度で行うことを特徴とする。
本発明の製剤において使用されるプロテアーゼは、有利には、本発明の洗剤および洗浄剤並びに本発明の方法(特に洗濯および洗浄方法)において上記記載に従って使用される。従って、そのようなプロテアーゼは、有利には、対応する製剤においてタンパク質分解活性を提供するために使用される。
本発明はまた、アミラーゼを更に含んでなる液状洗剤または洗浄剤においてタンパク質分解活性を提供するための、SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも70%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてS3T、V4IおよびV199Iからなる群から選択される少なくとも2つのアミノ酸置換と組み合わせて更なるアミノ酸置換R99EまたはR99Dを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼの使用を提供する。
本発明の洗剤または洗浄剤に関して記載した全ての因子、特徴および態様を、上記使用にもあてはめることができる。従って、ここで、対応する開示が明確に参照され、この開示が本発明の上記使用にも適用されることが指摘される。
本発明の液状自動食器洗い機用洗剤の貯蔵安定性の測定
基本製剤は、下記組成を有するアミラーゼ含有二相液状自動食器洗い機用洗剤である(全ての値は、重量%単位で記載)。
酵素相:
ビルダー 18.0
糖アルコール 12.0
非イオン性界面活性剤(22EO含有C〜C10
脂肪アルコールエトキシレート) 5.0
アルカリ化合物(塩基) 3.5
ホウ酸 3.0
ホスホネート(HEDP) 1.5
アミラーゼ 1.2
Ca塩 1.2
Zn塩 0.2
増粘剤 1.0
染料、香料、防腐剤 0.3
水 97まで
存在するアミラーゼは、SEQ ID no.4に従ったα−アミラーゼAA560に関して、α−アミラーゼAA560のナンバリングにおいて下記配列修飾:R118K、D183*(欠失)、G184*(欠失)、N195F、R320K、R458Kを有するα−アミラーゼ変異体(Novozymes)であった。
アルカリ性相:
ビルダー 12.0
炭酸ナトリウム 10.0
スルホポリマー 7.0
アルカリ化合物(塩基) 4.0
モノエタノールアミン 3.5
ホスホネート(HEDP) 4.0
増粘剤 1.0
染料、香料、防腐剤 0.3
水 100まで
種々の試験バッチのために、それぞれの場合において、基本製剤の酵素相を、下記プロテアーゼの調製物の3重量%と混合した(それぞれの場合において0.5重量%活性タンパク質を得た)。
バッチ1:WO2011/032988のSEQ ID no.2に従ったBacillus Lentus由来プロテアーゼの性能改良変異体(参考);
バッチ2:SEQ ID no.2に従ったプロテアーゼ(SEQ ID no.1+S3T+V4I+R99E+V199I)。
同じ割合で(それぞれの場合において、1相あたり20g)2つの相を分配し、洗浄性能を測定した。洗浄は、4L容のMiele製G698SC食器洗い機において、9〜10のpH値範囲および50℃の温度で、60分間行った。
下記汚れが付着した食器を使用した:ミルク(A)、挽肉(B)、卵黄(C)、オート麦粥(D)およびデンプン(E)。
洗浄性能は、標準IKW法を用いて、1〜10の尺度で目視評価した。10が最高評価(残留物は認められない)である。
バッチ1および2の洗剤の洗浄性能を、40℃で4週間貯蔵する前後に試験した。結果を以下の表1に示す。
Figure 2015507033
40℃で4週間貯蔵した後、本発明の組成物は、その中に含まれるプロテアーゼに起因して、著しく向上した洗浄性能(特に、プロテアーゼ感受性汚れBおよびCに対する洗浄性能、即ち、タンパク質分解洗浄性能)を示したことが分かる。また、アミラーゼ感受性汚れDおよびEに対する洗浄性能(デンプン分解洗浄性能)も向上した。

Claims (14)

  1. (a)SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも70%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてS3T、V4IおよびV199Iからなる群から選択される少なくとも2つのアミノ酸置換と組み合わせて更なるアミノ酸置換R99EまたはR99Dを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼ、および
    (b)アミラーゼ
    を含んでなる液状洗剤または洗浄剤。
  2. プロテアーゼは、SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%および98.5%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてアミノ酸置換S3T、V4IおよびV199Iと組み合わせてアミノ酸置換R99Eを有するアミノ酸配列を含んでなり、具体的には、SEQ ID no.2に従ったアミノ酸配列を有するプロテアーゼを含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の洗剤または洗浄剤。
  3. プロテアーゼは、SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、90.5%、91%、91.5%、92%、92.5%、93%、93.5%、94%、94.5%、95%、95.5%、96%、96.5%、97%、97.5%、98%および98.5%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてアミノ酸置換S3T、V4IおよびV199Iと組み合わせてアミノ酸置換R99Dを有するアミノ酸配列を含んでなり、具体的には、SEQ ID no.3に従ったアミノ酸配列を有するプロテアーゼを含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の洗剤または洗浄剤。
  4. アミラーゼは、α−アミラーゼAA560のナンバリングにおいて1個、2個、3個、4個、5個または6個の下記配列修飾:R118K、D183*(欠失)、G184*(欠失)、N195F、R320K、R458Kを有するSEQ ID no.4に従ったα−アミラーゼAA560のα−アミラーゼ変異体であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の洗剤または洗浄剤。
  5. アミラーゼは活性タンパク質に関して1×10−8〜5重量%の量で存在し、および/またはプロテアーゼは活性タンパク質に関して1×10−8〜5重量%の量で存在することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の洗剤または洗浄剤。
  6. i)アニオン性および/またはポリアニオン性物質、および/または
    ii)カチオン性および/またはポリカチオン性物質、および/または
    iii)ヒドロキシル基および/またはポリヒドロキシル基含有物質
    から選択される成分を更に含んでなることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の洗剤または洗浄剤。
  7. 少なくとも1種の更なる成分、特に、ホスホネート、界面活性剤、ビルダー、非水溶媒、酸、水溶性塩、増粘剤およびそれらの組み合わせからなる群から選択される成分を含んでなることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の洗剤または洗浄剤。
  8. 少なくとも1種の更なる酵素、特に、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、マンナナーゼ、タンナーゼ、キシラナーゼ、キサンタナーゼ、キシログルカナーゼ、β−グルコシダーゼ、ペクチナーゼ、カラギナーゼ、ペルヒドロラーゼ、オキシダーゼ、オキシドレダクターゼまたはリパーゼ、およびそれらの組み合わせを含有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の洗剤または洗浄剤。
  9. 自動食器洗い機用洗剤であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の洗剤または洗浄剤。
  10. 布地または硬質表面からプロテアーゼ感受性汚れを除去するための、請求項1〜9のいずれかに記載の洗剤または洗浄剤の使用。
  11. 請求項1〜9のいずれかに記載の洗剤または洗浄剤を、方法の少なくとも一工程で使用することを特徴とする、布地または硬質表面の洗浄方法。
  12. アミラーゼは1×10−10〜0.2重量%の濃度で洗浄液中に存在し、および/またはプロテアーゼは1×10−10〜0.2重量%の濃度で洗浄液中に存在することを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 10℃〜60℃、好ましくは20℃〜50℃、より好ましくは30℃〜50℃の温度で実施することを特徴とする、請求項11または12に記載の方法。
  14. アミラーゼ含有液状洗剤または洗浄剤においてタンパク質分解活性を提供するための、SEQ ID no.1で示されるアミノ酸配列とその全長にわたって少なくとも70%同一であって、SEQ ID no.1のナンバリングにおいてS3T、V4IおよびV199Iからなる群から選択される少なくとも2つのアミノ酸置換と組み合わせて更なるアミノ酸置換R99EまたはR99Dを有するアミノ酸配列を含んでなるプロテアーゼの使用。
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