JP2015503108A - 光学システムにおける光源寿命の延長 - Google Patents

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Abstract

本発明は、光源10を含んでいる光学システム100に言及し、光源は、LEE間の熱伝導および熱伝達を可能にするように互いに熱的に接触して同一の基板またはチップボード上に実装された複数の発光素子11を備え、ここで、システムは、異なる発光素子または異なる数の発光素子がオンモードおよびダウンモードにそれぞれ切り替えられる光源モード間の切り替えが可能である。特に、全ての光源モードにおいて、1つまたは2つ以上の発光素子、好ましくは、長い期待寿命のそれらがオンモードのままであり、同時に1つまたは2つ以上の発光素子、好ましくは短い期待寿命のそれらがダウンモードに切り替えられ得る。

Description

本発明は、試料の光度測定のための光学システムであって、複数の発光素子を備える光源を備えるシステム、および、その光源の制御方法に関する。
患者の診断および治療に関する様々な種類のテストが、患者の液体試料の分析により行われている。そのような試料は、一般的に、試料管内に置かれる。分析のために、それらは試料管から取り出され、様々な試薬と結合され、培養され、そして分析される。典型的な臨床化学および免疫化学分析では、一つまたは2つ以上の分析試薬が液体試料に加えられ、試料−試薬結合物が光学キュベット内で混合され、培養される。反応の過程において、光学的特性の変化、たとえば、試料の吸光、光散乱、蛍光の変動が生じる。通常は、光学システムは、たとえば、光源により生成された光線を用いて、そのような光学キュベット内の試料−試薬結合物を照らして、キュベットを通過する透過光を測定することにより、反応前、反応中、および/または反応後に光度測定を行うのに用いられる。その結果は、光強度の入力と試料通過後の出力との比である消衰データを生成するのに用いられる。このようにして、診断状態を表示し得る試料中の検体の存在および/または濃度が、典型的には特定の波長で、検出器による応答信号の測定により決定され得る。そのような光度測定は、濁度計測、蛍光計測、および吸光測定などを含む。
個々の応用に応じて光源の様々なタイプが用いられ得る。これらは、1つまたは2つ以上の発光素子を含み得る。一般的に使用される発光素子の例は、白熱電球、エレクトロルミネセントランプ、ガス放電ランプ、高輝度放電ランプ、発光ダイオード(LED)などの電気的に駆動される発光源である。異なるタイプの発光素子同士はさることながら同タイプのLEDのような発光素子も、異なる波長の光を放射し得る。特に、広範囲の波長スペクトルで、または、異なるそれぞれの波長もしくは波長帯で光を放射する発光素子がある。
光源の温度変化が発光スペクトルにおける変動と同様に発光強度における変化を引き起こし得ることが知られている。たとえば、LEDの動作温度、より具体的にはその接合部温度が、その光の波長、光強度、および、印加された電流に由来するパワーに対して直接影響する。接合部温度は電力消費に起因する加熱により上昇し、また周囲温度による影響も受ける。一方で、信頼でき、再現可能な光学的分析を行うためには、発光強度を一定に保つこと、および、スペクトル変動を防ぐことが重要である。このような理由で、通常は、光源の温度制御が必要である。
接合部温度は、普通は直接測定できないので、接合部温度に密接に関わっているソケット(socket)温度がLEDの温度制御のために用いられる。温度制御の方法は、たとえば、特許文献1に記載されている。
一般に、光源の寿命もまた、動作状態で発光しているときの発光素子の温度に依存する。光源の交換は、労働費や管理間接費も伴う費用のかかる処置なので、光源の寿命を引き延ばすことは重要である。さらに、それはシステム休止時間を生じさせ、その時間中はシステムを使用できない。従って、総費用は、光源自身の購入費用よりも数倍高くなり得る。LEDを含む光源の寿命は、たとえば、作動状態における接合部温度次第である。低い接合部温度および小さい温度変化(少ない熱ストレス)は、全LEDの寿命を増加させる。また、異なる発光素子は異なる寿命、すなわち、動作状態に対する異なる耐性を有し得る。これはまた異なるLEDについての場合も同じである。特に、異なる波長の光を放射するLEDは異なる寿命を有し得る。
従って、光源の温度制御、特に光源の冷却もまた、発光素子の寿命を引き延ばすために重要である。
米国特許出願公開第2005/0279949号明細書
光源の寿命を引き延ばす別の考えられる方法は、不要なときに光源をオフに切り替えることであろう。しかしながら、光源をオフに、そして再度オンに切り替えることは、安定した、かつ、再現可能な動作温度に達するのに毎回必要とされる時間のために、温度の不安定性を引き起こすであろう。温度の不安定性は、前述のように、発光強度の変化と発光スペクトルにおける不安定性を次々に引き起こす。温度の不安定性を防ぐために1つ可能なことは、すばやく、たとえばマイクロ秒以内にオンとオフの間で脈動することである。しかしながら、測定中の脈動は、発光強度のロスをもたらし、測定時間中に測定に利用できる光の量が少ないことを意味し、欠点となる。別の可能なことは、光源を再度オンに切り替える前に光源を予備加熱することである。しかしながら、これは温度測定および正確な温度制御を必要とし、それは複雑で、特に高スループットシステム(high-throughput system)において得ることは困難であり得る。
本明細書中において、温度の安定性を高めると同時に光源の寿命が引き延ばされ得る光学システムおよび方法が提供される。
これは、複数の発光素子を含む光源と、異なる発光素子または異なる数量の発光素子がオンモードとダウンモードとの間でそれぞれ切り替えられる光源モード間の切り替えのための制御ユニットとを備えるシステムにより達成される。特に全ての光源モードにおいて、1つまたは2つ以上の、好ましくは長い期待寿命の発光素子がオンモードのままであり、一方で、1つまたは2つ以上の、好ましくは短い期待寿命の発光素子がダウンモードに切り替えられる。
このように、オンモードのままである1つまたは複数の発光素子の加熱により光源の熱平衡が維持されるものであり、すなわち、光源自身内の熱の保持の結果、光源モード間を切り替えるときに、安定した動作温度がより速やかに、かつ、より確実に得られ得る。
ダウンモードにある1つまたは複数の発光素子から取り除かれる電力と等価の量で光源へ電力供給し、同じ1つまたは複数の発光素子によりオンモードでの電力消費によって生成される熱と等価の量の熱を生成するようにすることによって、温度測定および正確な温度制御を必要とすることなく、一層大きな熱平衡が達成され得る。
本発明は、試料の光度測定のための光学システムに関する。該システムは、複数の発光素子(LEE)を備える光源を含み、該複数の発光素子は相互に熱的に接触して同一の基板またはチップボード上に実装されて発光素子間の熱伝導および熱伝達を可能にする。一実施形態によれば、前記LEEは異なる期待寿命を有している。これは、少なくとも1つの短い期待寿命を有する発光素子(S−LEE)および少なくとも1つの長い期待寿命を有する発光素子(L−LEE)があることを意味している。前記システムは、また、少なくとも1つの光源寿命延長モード(LEM)および少なくとも1つの光源寿命非延長モード(non−LEM)から選ばれる少なくとも2つの光源モードの間で前記システムを切り替えるための制御ユニットを有している。特に、前記少なくとも1つのLEMにおいて、少なくとも1つのS−LEEがダウンモードにあり、前記少なくとも1つのnon−LEMにおいて、全ての前記S−LEEがオンモードにあり、全ての光源モードにおいて、少なくとも1つのL−LEEがオンモードにある。
「光学システム」は、自立した装置か、または、分析システム内の分析器またはモジュール内の統合された構成要素であって、試料中に存在する検体の光学的分析、特に、試料を通した光の透過率、または、照射された試料からの放射光を測定するのに適している。
光学システムは、特に、生物学的試料の分析に適している。試料は、好ましくは、1つまたは2つ以上の対象の検体が潜在的に見つけ出され得る溶液であり、血液、リンパ液、血漿、尿、乳汁、唾液、髄液などのような体液などである。試料は、たとえば、1つまたは2つ以上の診断的分析、たとえば、臨床化学分析、免疫分析、核酸テストなどの分子診断分析を行うために、そのまま、または他の溶液で希釈された後に、または試薬と混合された後に分析され得る。従って、光学システムは、たとえば、凝固分析、凝集分析、比濁分析、核酸分析において、化学的もしくは生物学的反応の結果を検出するのに、または、化学的もしくは生物学的反応の進行をモニタするのに有利に用いられ得る。
「光源」は、光、典型的には選択された1つもしくは複数の波長または波長帯の光を放射可能な複数の、すなわち少なくとも2つの発光素子を含んでいる光学システム内のユニットである。
「発光素子」は、白熱電球、エレクトロルミネセントランプ、ガス放電ランプ、高輝度放電ランプ、レーザーなどの電気的に駆動される発光源である。
一実施形態によれば、発光素子は、発光ダイオードである。本明細書中において、用語「発光ダイオード」または「LED」は、従来の発光ダイオード、すなわち、印加された電気エネルギーを光に変換する無機半導体ダイオードを指すのに用いられる。そのような従来のLEDは、たとえば、概して赤色および赤外線光を生ずるヒ化アルミニウムガリウム(AlGaAs)、概して緑色の光を生ずるリン化アルミニウムガリウム、概して赤色、オレンジ色がかった赤色(orange-red)、オレンジ色および黄色の光を生ずるガリウムヒ素リン(GaAsP)、概して緑色、純粋な緑色(または鮮緑色)および青色の光を生ずる窒化ガリウム、概して赤色、黄色および緑色の光を生ずるガリウムリン(GaP)、概して青色の光を生ずるセレン化亜鉛(ZnSe)、概して青緑色および青色の光を生ずる窒化インジウムガリウム(InGaN)、概してオレンジ色がかった赤色、オレンジ色、黄色および緑色の光を生ずるリン化インジウムガリウムアルミニウム、概して青色の光を生ずるシリコンカーバイド(SiC)、概して紫外線光を生ずるダイヤモンド、および開発中のシリコン(Si)を含む。LEDは、狭帯域または単色光LEDに限定されず、LEDは、広帯域、多帯域、および、一般に白色光LEDをも含み得る。
用語LEDは、本明細書中において、有機発光ダイオード(OLED)を指すのにも用いられ、それは、ポリマー系または低分子系(有機もしくは無機)、端面発光ダイオード(ELED)、薄膜エレクトロルミネセントデバイス(TFELD)、量子ドット系無機“有機LED”(Quantum dot based inorganic "organic LEDs")、およびリン光OLED(PHOLED)であってよい。
従って、いくつかの実施形態によれば、LEDは、標準の半導体装置、有機LED、または無機LEDであってよい。有機LEDの例は、QDOT系LEDおよびナノチューブ系LEDである。LEDは、有機LEDの積み重ね、または、有機LED層の積み重ねのようなLEDの積み重ねであってよい。
一実施形態によれば、光源は、異なるそれぞれの波長または波長帯を有する複数の、すなわち、2つまたはそれ以上の数のLEDを含んでいる。たとえば、光源は、第1の比較的短い波長スペクトル(たとえばUV−青)のLED、第2のより長い波長スペクトルのLED、第3のいっそう長い波長スペクトルのLEDなどを有しているような、必要とされる波長次第で最終的に赤外線の波長にまで至る、2つ、3つ、またはそれ以上のLEDの組み合わせであってよい。白色LEDまたは広範なスペクトルの光を放射できるLEDも存在し得る。もちろん、光源は、各波長または各波長帯について1つより多いLEDを含んでいてもよい。また、異なる波長帯が少なくとも部分的に重なっていてもよい。
一実施形態によれば、LEEは「異なる期待寿命」を有している。これは、同じ光源のLEEを比較したときに、それぞれ、1つは、より短い期待寿命を有し、1つは、より長い期待寿命を有していることを意味している。相対的にいうと、より長い期待寿命は、最短の期待寿命のLEEの期待寿命よりも少なくとも2倍長いことを意味する。概して「寿命」は動作状態下での寿命、すなわち、発光素子が、同じ光源から光または一定の放射強度の光を放射できる期待時間が意図されている。概して、L−LEEは、長持ちする、または、時間LEE(times-LEEs)よりも長時間光を放射することが期待される。「LEEの寿命」は期待寿命を指し、LEEの実際の寿命は期待寿命とは異なり得ることが理解されるべきである。たとえば、同一のLEEは同じ期待寿命を有しているが、同じ動作条件下でさえ、それらは厳密に同じ時間持続することはありそうにない。従って、たとえそれらが同一であっても、それらは異なる実際の寿命を有し得る。しかしながら、概して、期待寿命が長ければ長いほど、平均的な実際の寿命は長くなる。期待寿命は、LEEの物理的化学的特性に従って、および/または、測定された実際の寿命の平均値からのいずれかで、たとえば、所定のタイプのLEEの集団の一定の割合が機能しなくなると予想される時間の点から計算され得る。特に「平均期待寿命」は、同タイプのLEEの所定の集団の50%が機能しなくなると予想される時間である。
通常、白熱光LEEは、ほとんど突然にバルブが機能しなくなるまで発光強度はほとんど変化しない。他方で、LEDのようなLEEは、突然機能しなくなる傾向はない。それよりむしろ発光強度は時間をかけて徐々に低下する。代表的な寿命、すなわち期待寿命は、25,000から100,000時間の間と見積もられるが、熱および電流の設定は、この時間を著しく延ばしまたは短くし得る。ダイオードレーザー停止と同様にLED停止の最も共通する兆候は、発光強度のゆるやかな低下と効率の低下である。そのうえ、稀ではあるが、突然の停止も起こり得る。既に述べたように、信頼でき、かつ、再現可能な光学的分析を行うために一定の発光強度の維持、および、スペクトル変動の防止が重要である。光レベルが規定された最小値より下になるとき、発光素子または光源全体の交換が必要とされ得る。換言すると、少なくとも1つの発光素子の光レベルが規定された動作条件下の閾値よりも下になるとき、光源は機能しなくなったとされる。この閾値は、たとえば、最初の発光強度に比べて、たとえば90%以上の高さに設定されてよい。
「光源期待寿命」は、従って、最短の期待寿命、すなわち、期待寿命もしくは容認できる最小値よりも発光強度が下になると予期される時間を有するLEEの寿命として規定される。実際の寿命は、しかしながら、最小の実際の寿命を有するLEEの実際の寿命に依存し、それは、最小の期待寿命を有するものと別のS−LEEであるかもしれない。
光源寿命の延長は、従って、1つまたは2つ以上のS−LEEの期待寿命を長くすることを意味する。
一実施形態によれば、システムは、少なくとも1つのLEMおよび少なくとも1つのnon−LEMから選択される少なくとも2つの光源モードの間で切り替え可能である。これは、LEMとnon−LEMとの間で切り替え可能、および/または、逆も同様であり、および/または、LEMと少なくとも別のLEMとの間で切り替え可能であることを意味している。「光源モード」は、複数の、すなわち少なくとも2つの、光源がなり得る可能なモードの1つであって、各光源モードは、その光源の各LEEがなり得る発光素子モードの特定の組み合わせの結果であり、ここで、LEEは、2つの可能な発光素子モードの1つ、「オンモード」または「ダウンモード」のいずれかを、それぞれ有し得る。これは、異なる光源モードについて、異なるLEEおよび/または異なる数のLEEが、それぞれ、オンモードおよびダウンモードにあることを意味している。ここに、用語「ダウンモード」は、「オンモード」と比べて少ない電流が流れる、または少しも電流が流れないモードを示すのに用いられる。このように、用語「ダウンモード」は、「オフモード(無電流)」および「低減電流モード」の両方をいう。従って「光源モード」は、光源が完全にオフになっていないモードである。加えて、光源はまた、たとえば光学システムがオフのときのように、全てのLEEがオフになるように、完全にオフにされてもよいことは明らかである。しかしながら、発明の目的のために、「少なくとも2つの光源モードの間で切り替えられる」とは、少なくとも2つの光源モードの間で切り替え可能であり、各モードにおいて、少なくとも1つのLEEがオンモードにあることを意味している。
特に、「光源寿命延長モード(LEM)」では、少なくとも1つのS−LEEがダウンモードにあり、「光源寿命非延長モード(non−LEM)」では、全てのS−LEEがオンモードにあり、しかし、全ての光源モードにおいて、少なくとも1つのL−LEEがオンモードにある。このように、これらの光源モードは、全てのLEEが「オンモード」にあるnon−LEMも、1つのS−LEEだけが「ダウンモード」モードにあるLEMも含んでいてよい。
一実施形態によれば、光源はS−LEE1つだけを含む。従って、このS−LEEがダウンモードにある1つのLEM、および、それがオンモードにある1つのnon−LEMがある。
いくつかの実施形態によれば、光源は、複数の、すなわち、2つまたはより多いn個のS−LEEを含む。いくつかのLEMによれば、そのS−LEEの1つだけが一度に、またはn個より少ない数のS−LEEが、その他がダウンモードにある間に、必要に応じてオンモードになる。別のLEMによれば、必要でないときに全てのS−LEEがダウンモードにある。
いくつかの実施形態によれば、光源は、複数の、すなわち、2つまたはより多いn個の同タイプのS−LEEを含む。ここに、「同タイプ」は、同じ波長または波長帯の光を放射し、同じ期待寿命を有していることを意味している。いくつかのLEMによれば、そのS−LEEの1つだけが一度に、またはn個より少ない数が、その他がダウンモードにある間に、必要に応じてオンモードになる。別のLEMによれば、必要でないときに全てのS−LEEがダウンモードにある。
上記実施形態のいずれかの組み合わせにおいて、光源は、1つまたは2つ以上のL−LEEを含んでよく、各光源モードにおいて、そのL−LEEの少なくとも1つがオンモードにある。L−LEEの期待寿命を延長することは、S−LEEの期待寿命を延長することのように光源の期待寿命を延長することに寄与しないので、1つまたは2つ以上のL−LEEがダウンモードにあるときでさえ、それはnon−LEMといわれる。
光学システムは、少なくとも1つのLEMおよび少なくとも1つのnon−LEMから選択される少なくとも2つの光源モードの間で光学システムを切り替えるための制御ユニットを含む。これは、光源が、LEMとnon−LEMとの間で切り替え可能、および/または、逆も同様であり、および/または、LEMと少なくとも別のLEMとの間で切り替え可能であることを意味している。
「切り替え可能」とは、光源、特に複数のLEEのうちの少なくとも1つのLEE、ことによると、光源の1つより多いまたは全てのLEEが、個別に電子的に制御可能であることを意味している。これは、ダウンモードにおいて、電気的接続を一時遮断すること、または、それぞれの個々のLEEへの電力の供給を減らすことを意味している。オンモードでは、これは、電気的接続を樹立すること、または、それぞれの個々のLEEへの電力の供給を増やすことを意味している。このように、光源モード間の切り替えは、異なる光源モードにおいて、それぞれ、異なるLEEが電力を供給されるか、または、違ったふうに電力を供給されるように、光源内の電力配分を変えることを意味している。
一般に、光源モード間の切り替えのときに、複数のL−LEEの場合には、可能な限り多くのLEEを、少なくとも可能な限り多くのL−LEEを、好ましくは全てのL−LEEをオンに切り替えるか、オンのままにしておくのが好ましい。こうして、全ての発光素子がダウンモードにある光源のモードに比べて、特定の光源モードにおいてダウンモードにある1つまたは複数のLEEの温度が、それらがオンモードにあるときに、或る光源モードにある同じ1つまたは複数のLEEの温度と近いままとなるように、オンモードの1つまたは複数のLEEにより生成される熱が光源の熱平衡を維持するのに寄与する。本発明によれば、光源の特質は、従って、熱の伝導、すなわち、LEE間の熱伝達を可能にすることである。特に、LEEは、熱的に接触して同じ基板またはチップボードに実装されるか、さもなければ、互いのすぐ近くに実装される。光源の温度は、このため、異なる光源モード間の平均動作温度に近いままである。これは、異なる光源モードから選ばれた光源モードに切り替えるときに、より迅速に、かつ、より確実に、その選ばれた光源モードの動作温度に達することを可能にし、同時に、温度の安定性を高め、従って、発光強度の変化およびスペクトル変動を最小にする。
光源の「動作温度」は、ある光源モードにおける光源の実際の温度として定義される。異なる光源モードは異なる動作温度を有してよい。
いくつかの実施形態によれば、システムは光源を光源モード温度範囲内に保つための温度調節器を含む。光源モード温度範囲は、異なる光源モードについて同じか、または異なる光源モードについて異なっていてもよい。「温度調節器」は、次の機能の少なくとも1つ、ことによると両方を備えた、すなわち、熱を光源から取り除く、および/または、制御された方法で光源に熱を供給する装置である。この温度調節器は、熱を運ぶ、および/または光源から熱を取り除く流体ベース貫流装置(fluid-based flow-through device)であってよい。それはまた、散逸性冷却(dissipative cooling)と組み合わせた抵抗加熱(resistive heating)を利用する装置であってもよい。
特に、温度調節器は、光源のオーバーヒートを防ぐために、ヒートシンクまたはファンなどの冷却装置を含んでもよい。温度調節器は少なくとも1つの加熱素子を含んでもよい。一実施形態によれば、少なくとも1つの加熱素子は、光源を加熱する特定の機能を備えたLEEである。一実施形態によれば、少なくとも1つの加熱素子は、加熱素子の専用機能を備えたLEE、たとえば、L−LEEであり、それは、S−LEEがオンモードにあるときにダウンモードにあり、S−LEEがダウンモードにあるときにオンモードにある。特に、電力は、光の放射をもたらすことなく加熱の特定の目的を有するLEE加熱素子に供給される。一実施形態によれば、少なくとも1つの加熱素子は、光源内、たとえば、チップボード内の抵抗素子であり、その上に1つまたは2つ以上の光LEEが実装されていてもよい。特に、各LEEと対応関係にある加熱素子があってもよい。一実施形態によれば、加熱素子は、non−LEMの電力消費と等価であって熱を発生するために使用される電力をLEMにある光源に供給するように制御され、ここでは、電力消費は、光として放射された電力を引いたLEEに供給された電力の差であり、それは熱として放散された電力である。このようにして、オンモードの1つまたは複数のLEEにより生じた熱と等価の熱量が発生するが、その1つまたは複数のLEEは発光しない。これは、温度測定および正確な温度制御を必要とすることなく、さらに優れた熱平衡を達成することを可能にする。これは、LEEの寿命が、LEEがオンモードにあるときの、すなわち発光しているときの温度の影響を受け、一方で、LEEの寿命が、それが発光していない、またはダウンモードにあるときの温度に影響されないか、僅かに影響を受けるだけなので可能になる。加熱素子は、しかしながら、ペルチェ素子とも呼ばれる、直接またはヒートシンクを介してのいずれかで光源と熱的に接触する熱電素子であってもよい。熱電素子は、ヒートシンクの表面またはヒートシンクの内部、たとえば、光源とヒートシンクとの間に置かれてもよい。電流の向きに応じて、熱電素子は、加熱器と同様に冷却器としても機能し得る。この意味で、「加熱素子」は、冷却要素の意味も包含してよく、すなわち、少なくとも加熱のために使用され、しかし、ことによると冷却のためにも使用され得る。温度調整器は、たとえば、周囲温度、および/または、熱調整器、たとえば加熱素子もしくはヒートシンクの温度、および/または、光源の温度、たとえば、発光素子のソケットもしくはチップボードの温度を測定し、そして、光源のより正確な温度制御のために1つまたは複数の測定された温度を使用するための、少なくとも1つの温度センサを含んでもよい。
一実施形態によれば、加熱素子は、光源を光源モード温度範囲内に保つために加熱素子がオンモード(加熱モード)にあり、システムがLEMにある時間枠のための加熱素子動作モードと、システムがnon−LEMにある時間枠のための加熱素子ダウンモードとの間で切り替え可能である。「ダウンモード」について、発光素子モードに関して前述において与えられたものと類似の意味がまた与えられる。従って、加熱素子ダウンモ−ドは、加熱素子オフモード(無電流)も、加熱素子低減電流モードも含んでいてよい。「光源モード温度範囲」は、光源モードの代表的動作温度を含んでいる温度範囲である。一実施形態によれば、その範囲は、その光源モードの動作温度の90%と動作温度の105%との間に含まれる。
いくつかの実施形態によれば、システムは複数のLEE、必ずしも異なる期待寿命を有していないLEEを備える光源、および、少なくとも2つのLEMの間でシステムを切り替えるための制御ユニットを備える。システムは、さらに、光源を光源モード温度範囲内に保つために温度調整器を備え、ここで、異なるLEMにおいて、それぞれ異なるLEEまたは異なる数のLEEがダウンモードにあり、ここで、少なくとも1つのLEEがオンモードにある。特に、温度調整器は光源を同じ光源モード温度範囲内に保つように制御されてよい。
いくつかの実施形態によれば、光源は、白色の光、または450nmよりも長い波長を有する光を放射する少なくとも1つのL−LEE、および、より短い期待寿命を有し450nmと等しいかもしくは短い波長を有する少なくとも1つの発光素子を備える。
光学システムは、光検出器、および、キュベット内に入れられた試料の光度測定のために光が光源からキュベットホルダ(cuvette holder)に保持されたキュベットを通って検出器まで光路内を導かれ得るように配置された、1つまたは2つ以上の光学キュベットを保持するためのキュベットホルダを備えていてもよい。キュベットホルダは、たとえば、それぞれの数のキュベットを受け入れるための複数の空洞または凹部を含んでいるフレームとして具現化されてもよい。それは、たとえば、キュベットが一定の間隔で配置され得る、移動可能または回転可能な配列として具現化されてもよい。それは、たとえば、ローターの形状、または、対称軸の周りを回転可能なローター内に挿入されたフレームであってよい。
一実施形態によれば、キュベットホルダは、光度測定のために一度に1つのキュベットが光路中に持ち込まれ得るように光路に直交する方向に移動可能である。特に、光度測定は、連続的なサイクルで光路中に一度に1つのキュベットを取り入れながら、キュベットホルダの移動中に行われてよい。光学システムは、このため、高スループットで動作するようにセットアップされてよく、測定は数ミリ秒毎に行われる。
一実施形態によれば、システムは、光検出器、および、ウエル内に入れられた試料の光度測定のために、励起光が光源からマルチウエルプレートの少なくとも1つのウエル(well)まで光路内を導かれ、かつ、放射光が少なくとも1つのウエルから検出器まで導かれ得るように配置された、少なくとも1つのマルチウエルプレート(multi-well-plate)を保持するためのマルチウエルプレートホルダを備える。
光路は光路部品を含んでよく、それは制御された方法で、光を1つの試料もしくは平行に複数の試料へ、またはそれら試料を通して導き、吸収および/または散乱もしくは反射のような光伝送を、あるいは、蛍光のような放射光を測定することを可能にさせる。光学システムは、しかしながら、分光学的測定を行うように構成されてもよい。それは、時間的に静的な測定、時間分解測定、またはその両方を必要としてもよい。
光路部品は、たとえば、レンズ、鏡、アパーチャ(apertures)、フィルタ、シャッター、光ファイバまたはその他の導波管要素、分散要素などであってよい。分散要素は、透過または反射回折格子であってよく、また、走査型モノクロメータまたはポリクロメータであってよく、伝送された光を受け入れ、多くのスペクトル成分に分散させるように構成される。分散要素は、プリズムのような屈折要素であってもよい。
一実施形態によれば、光学システムは、たとえば、複数の発光素子によって放射された光を均質にし、かつ、光路に置かれた試料を照らす前に照度の均一性を高めるために、たとえば混合ロッドのような、光成形および均質化光学素子からなる光混合要素を含んでいる。試料は、たとえば、光路内に置かれているキュベット、貫流セルなどの中に置かれてよい。
「検出器」は、本発明によれば、光検出器または光センサであり、電磁エネルギーを電気信号に変換する装置であり、単一素子光検出器と、複数素子またはアレイ光検出器との両方を包含する。このため、光検出器は、光学的な電磁信号をモニタし、電気的出力信号または、光路内に置かれている試料の中の検体の存在および/または濃度を示すベースライン信号に関連する応答信号を供給することができる装置である。そのような装置は、たとえば、アバランシェフォトダイオードを含むフォトダイオード、フォトトランジスタ、光伝導検出器、リニアセンサアレイ、CCD検出器、CMOSアレイ検出器を含むCMOS光学検出器、光電子増倍管、および光電子増倍管アレイを含む。いくつかの実施形態によれば、フォトダイオードまたは光電子増倍管のような光検出器は、追加の信号調整または処理電子装置を含んでもよい。たとえば、光検出器は、少なくとも1つのプリアンプ、電子フィルタまたは集積回路を含み得る。適切なプリアンプは、統合形、相互インピーダンス、および、電流利得(カレントミラー)のプリアンプを含んでいる。好ましい実施形態によれば、検出器は、CCDまたはCMOSタイプである。別の実施形態によれば、検出器は、フォトダーオードまたはPMTタイプである。
制御ユニットは、プロセスオペレーション計画(process operation plan)に従って演算を実行するための命令が与えられたコンピュータが読み取り可能なプログラムを実行するプログラマブルロジックコントローラとして具現化されてよい。特に、予め定義された測定のシーケンスにおいて必要とされる波長に従って光源モード間を切り替えるようにプログラムされてよい。一実施形態によれば、特定の時間枠において測定が予定されていないときにLEMに、そして、1つまたは2つ以上の測定が予定されているときにnon−LEMに切り替えるようにプログラムされる。一実施形態によれば、所定の測定について所定の時間で必要とされる波長に従って或るLEMから別のLEMに切り替えるようにプログラムされる。一実施形態によれば、各測定の後、または一連の測定の後に光源モードを切り替えるようにプログラムされる。一実施形態によれば、その間に1つまたは2つ以上の測定が行われ得る予め定義された時間の後に、光源モードを切り替えるようにプログラムされる。
制御ユニットは、特に、測定の数、種類およびスループットと協調して、オンモードとダウンモードとの間の1つまたは2つ以上の個々のLEEそれぞれの切り替え、および/または、加熱素子動作モードと加熱素子ダウンモードとの間の熱調整器の切り替えを制御するようにセットアップされてよい。たとえば、それは、一連の測定の予め定義されたサイクルタイム、たとえば、光路内のキュベットホルダの移動と同期化されてよい。
本発明は、また、LEE間での熱伝導および熱伝達を可能にするように、互いに熱的に接触して同じ基板またはチップボードに実装された異なる期待寿命の複数のLEEを含んでいる光源の期待寿命を延長するための方法に言及する。その方法は、少なくとも1つのLEMと少なくとも1つのnon−LEMから選択される光源モード同士の間での切り替えを含む。少なくとも1つのLEMにおいて、方法は、少なくとも1つのS−LEEをダウンモードに切り替えることを含んでいる。少なくとも1つのnon−LEMにおいて、方法は、全てのS−LEEをオンモードに切り替えることを含んでいる。全ての光源モードにおいて、方法は、少なくとも1つのL−LEEをオンに切り替えるか、またはオンのままにしておくことを含む。
一実施形態によれば、方法は、光源を同じ光源モード温度範囲内に保つことを含んでいる。
本発明は、また、必ずしも異なる期待寿命を有していない複数のLEEを含んでいる光源の期待寿命を延長するための方法に言及する。この方法は、少なくとも2つのLEMの間での切り替えを含み、ここで、異なるLEMのそれぞれにおいて、方法が、少なくとも1つのLEEをオンモードに切り替えるか、またはそのままにしておくこと、および、異なるLEEもしくは異なる数のLEEをダウンモードに切り替えるか、またはそのままにしておくことを含む。方法は、さらに、異なるLEMについて同じである光源モード温度範囲内に光源を保つことを含んでいる。
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのLEMにおいて、方法は、加熱素子動作モードへの切り替えを含み、少なくとも1つのnon−LEMにおいて、方法は、加熱素子ダウンモードへの切り替えを含み、ここで、加熱素子動作モードにおいて、方法は光源を加熱することを含む。
一実施形態によれば、方法は、LEMにある光源に、熱を発生させるために用いられる電力を供給することを含み、それは、non−LEMにおける電力消費と等価である。
方法は、2つまたは3つ以上の光度測定それぞれの間の光源モード間での切り替えを含み得る。
本発明の他のおよびさらなる目的、特徴、ならびに利点は、典型的な実施形態を例証し、発明の本質をより詳細に説明するのに役立つ以下の記載および添付の図面から明らかになるであろう。
試料の光度測定のための光学システムの一例を模式的に示す図である。 複数の発光素子を含んでいる光源の一例を模式的に示す図である。 一実施形態による異なる光源モード間で切り替えるときに得られる温度制御対時間を示しているグラフである。 aは一実施形態による光源の期待寿命を延長するための典型的な方法のフローチャートである。bは別の実施形態による光源の期待寿命を延長するための典型的な方法のフローチャートである。
図1は、模式的に、かつ、均一ではない縮尺で、試料の光度測定のための、たとえば、キュベットホルダ21により保持された光学キュベット20内に含まれた試料内の検体の存在および/または濃度を決定するための光学システム100を示している。キュベットホルダ21は、この場合、複数のキュベット20を運搬し、回転により一度に1つのキュベットを光路30内に運ぶローターである。システム100は、レンズ31、ガラス繊維束32、混合ロッド33、および、ことによるとアパーチャ、鏡、回折格子のような(図示されない)他の部品などの光路部品を含んでいる。システム100は、さらに、CCDセンサのような光学センサを含んでいる光検出器40を含んでおり、それは、光路30内に置かれたキュベット20から出てくる光からの電磁エネルギーを電気信号に変換する。検出器40は、それぞれが使用に適した波長帯専用の(図示されない)区域に分割されてもよい。光学システム100は、さらに、それぞれの波長の光を放射するために、複数のLEE11を含んでいる光源10を含む。光源10からの熱を放散するために、複数の発光素子11は、相互に、そして、たとえばアルミニウムで作られるヒートシンク13に、熱的に接触してチップボード12の上にソケットを介して実装される。この例では、キュベット20内に入れられた試料内の検体の存在および/または濃度を示す応答信号を発生させるために、LEE11からの光は混合ロッド33により混合され、ガラス繊維束32を通って光路30内に、キュベット20を通って検出器40まで導かれる。別の実施形態によれば、キュベットホルダ21は、(図示されない)マルチウエルプレートホルダに取り換えられ、キュベット20は、(図示されない)マルチウエルプレートに取り換えられる。その場合、LEE11からの励起光がマルチウエルプレートのウエル内に置かれた1つまたは2つ以上の試料に導かれ、放射光が検出器40で検出されるように、検出器40はもちろん光路部品も違ったふうに配置される。光学システム100は、さらに、1つまたは2つ以上の個々の発光素子11それぞれのオンモードとダウンモードとの間の切り替えを制御することによって光学システム100を光源モード同士の間で切り替えるためにチップボード12に電気的に接続された制御ユニット15を含む。
一実施形態によれば、発光素子11は異なる期待寿命を有し、光学システム100は、少なくとも1つのLEMおよび少なくとも1つのnon−LEMから選択される少なくとも2つの光源モードの間で切り替え可能である。特に、少なくとも1つのLEMにおいて、短い期待寿命の少なくとも1つのLEE11がダウンモードにあり、少なくとも1つの期待寿命非延長モードにおいて、短い期待寿命の発光素子11がいずれもダウンモードになく、そして、全ての光源モードにおいて、長い期待寿命の少なくとも1つの発光素子11がオンモードにある。
図1の光学システムは、また、制御ユニット15に電気的に接続された加熱素子14を含んでおり、制御ユニット15は、システム100がLEMにある時間枠のための加熱素子動作モードと、システム100がnon−LEMにある時間枠のための加熱素子ダウンモードとの間で加熱素子を切り替えるように適合される。光学システム100は、さらに、温度を測定し、制御ユニットに温度データを提供するなどのために、ヒートシンク13および/またはチップボード12と熱的に接触し、制御ユニット15と電気的に接続される少なくとも1つの(図示されない)温度センサを含んでいてもよい。
図2は、模式的に、図1の光源10の1つの可能な実施形態をより詳しく示している。特に光源10は、それぞれの波長の光を放射する6個のLEDを含んでいる。特に、光源10は、たとえば50,000時間の長い期待寿命を有し、たとえば700nmで発光する第1LEDチップ11,1を含んでいる。光源10は、たとえば、また50,000時間の長い期待寿命を有し、たとえば、800〜815nmの波長帯の光を放射する第2LEDチップ11,2をさらに含んでいる。光源10は、たとえば、また50,000時間の長い期待寿命を有し、白色の光を放射する第3LEDチップ11,3をさらに含んでいる。光源10は、たとえば2,000時間の短い期待寿命を有し、たとえば、340nmの光を放射する第1LEDチップ11,4をさらに含んでおり、それは、特に短い寿命のLEDであり、この例の中で最も短い期待寿命のLEDである。光源10は、たとえば10,000時間の短い期待寿命を有し、たとえば375nmの光を放射する第2LEDチップ11,5をさらに含んでいる。6番目の発光素子は、たとえば20,000時間の短い期待寿命を有し、たとえば415〜420nmの波長帯の光を放射する第3LEDチップ11,6である。6つのLEDチップ11,1〜11,6全ては、異なるLEDの間で熱平衡が得られ得るように同じチップボード12上に実装される。LED11,1〜11,6は、チップボード12を経由して制御ユニット15に電気的に接続されている(図2には示されていない)。
一実施形態によれば、制御ユニット15は、予定された光度測定のシーケンスおよび頻度に従って光源10を2つの光源モードの間で切り替えるようにセットアップされる。特に、制御ユニット15は、少なくとも1つの光度測定が予定されているときに、光源10をnon−LEMに切り替えるようにセットアップされ、そのモードにおいて6個のLED11,1〜11,6全てがオンモードにある。制御ユニット15は、さらに、光度測定が予定されていない時間枠の間、光源10をLEMに切り替えるようにセットアップされ、ここで、長い期待寿命のLED11,1〜11,3だけがオンモードにあり、短い期待寿命のLED11,4〜11,6はダウンモードにある。光度測定の頻度に応じて、切り替えは、2つまたは3つ以上の測定の間で起こり得る。
この例では、長い期待寿命のLED11,1〜11,3は、短い期待寿命のLED11,4〜11,6よりも大きい。この例では、LED11,1〜11,3は、また、LED11,4〜11,6と比べて高電力LEDであり、それにより動作中に、高接合温度および高電流密度に達する。長い期待寿命のLED11,1〜11,3の光源10の温度に対する寄与は、従って、短い期待寿命のLED11,4〜11,6の寄与よりも大きい。このため、LEMにおいて、光源10全体がオフにされる場合よりも、光源10の温度は、non−LEMにおける動作温度に近いままである。このため、LEMからnon−LEMへの切り替えのときに、non−LEMにおける動作温度の樹立は、より素早く達成される。また、切り替えは、希望通り頻繁に行われ得る。この効果は、図3と関連してより良く理解され得る。
図3は、図2の光学システムに関して、異なる光源モード間で切り替えるときに、ミリ秒(ms)での時間tに対して摂氏温度(℃)での温度Tがどのように変化するかの例を示しているグラフである。特に、0から400msまでの時間枠で、連続する測定Mの間を約120ms互いに離された約80msの2つの時間枠で、2つの光度測定Mが行われ、特にこの例では、120msは、光路30に新しいキュベットを持ち込むのにかかる時間である。これは、キュベットホルダ21が1つのキュベット20を次から次へと光路30内に止まることなく連続的に持ち込むために動いている間、毎秒いくつかの測定が、たとえばオンザフライ(on the fly)で行われ得る高スループット光学システムの一例である。線Dは、周囲に熱を放散するヒートシンク13により冷却しながら、光源10により到達され、光源10を常にオンに、すなわち、全てのLED11,1〜11,6をオンに、すなわち、常にnon−LEMにしておくことにより一定に維持される動作温度T(op)を示している参照線である。線Aは、期待寿命を延長するために、各光度測定の後に、光源10が完全にオフにされたなら、温度Tがどのように変化するかを示している別の参照線である。この場合、動作温度T(op)と、光源が完全にオフのときの低下温度Tとの間の温度差は、約30℃である。光源10が動作温度T(op)に到達するのに、測定Mに利用できる80msの中からほとんど70msかかることが理解され得る。これは、80msの測定時間帯の最初の70msの間の約4〜8nmの平均的なスペクトル変動および、約50〜60%の発光強度の平均的な変化に相当する。線Bは、全てのLED11,1〜11,6がオンモードにある測定M中のnon−LEMと、長い期待寿命のLED11,1〜11,3だけがオンモードにあり、短い期待寿命のLED11,4〜11,6がダウンモードにある、2つの連続する測定Mの間のLEMとの間で、システムが切り替えられるときに、代わりに起こることを示している。この場合、non−LEMにおける動作温度T(op)とLEMにおける低下温度Tとの温度差は、約7.5℃に過ぎない。光源モードがLEMからnon−LEMに切り替えられると、動作温度T(op)に達するのにより短い時間がかかることが理解され得る。これは、80msの測定時間帯のより短い僅かな間の、約1〜2nmだけの平均的なスペクトル変動と同様に約10〜15%だけの発光強度の平均的な変化に相当する。これは、信頼でき、かつ、高スループットの光学的分析を実行するのに容認できると同時に、光路30に新たなキュベット20が持ち込まれる時間の間にLEMに切り替えることによって、短い期待寿命のLED11,4〜11,6の期待寿命が、それにより、約2.5倍延長される。これは、線Aと比較すると減らされた熱ストレスによる追加的な寿命の増大を考慮していない。このように、短い期待寿命のLED11,4〜11,6の期待寿命を延長することによって、光源10全体の期待寿命は、かように延長され、同時に発光強度の変化およびスペクトル変動が最小化された。光源の期待寿命は、その間ずっとシステムがLEMにある測定Mの間または2つの一連の測定Mの間の時間枠がどれほど長いかに応じて、より一層、たとえば、10倍またはそれ以上に延長され得る。non−LEMにおける動作温度T(op)とLEMにおける低下温度Tとの差は、また、どれくらい多くのLEEがLEMにおいてオンのままであるかに依存する。この場合、たとえば、LEMに切り替えるときに、最も短い期待寿命のLED11,4だけをダウンモードに切り替えることは、同じ量の光源10の期待寿命を延長するのに十分である。従って、LEMにおいて5個のLED11,1、2、3、5、6をオンのままにすることにより、このように、温度における差異は最小になり、non−LEMに切り替えるときに一層素早くT(op)が達成される。
線Cは、システムが、測定M中のnon−LEM’と、2つの連続する測定Mの間のLEM’との間で切り替えられるときに起こることを示している。LEM’は、システムがLEM’に切り替えられるときに加熱素子14もまた加熱モードに切り替えられるという違いを除いて、線BのLEMと同等である。non−LEM’は、システムがnon−LEM’に切り替えられるときに加熱素子14がダウンモードに切り替えられるという違いを除いて、線Bのnon−LEMと同等である。制御ユニット15は、光源モード間の切り替えのときに温度差をさらに多く縮めるために、このように、光源10と加熱素子14との両方の切り替えを制御する。non−LEMにおける電力消費と等価であり、熱を発生させるために使用される電力を光源に供給することにより、温度差は原理的には取り除かれる(線D)。
図4aは、図1のような光源10の期待寿命を延長するための典型的な方法のフローチャートである。最初は、たとえば初めて使用されるため、または、整備のためもしくは長時間使用されていないため、光源がオフで、光学システム100が、オフ、または待機中であるとする。光源10は、このため、初めに、たとえば測定Mが行われなければならない直前に一度オンにされる。このため、光源10は、可能なLEMのうちの1つ(LS0)、そこでは、少なくとも1つのL−LEE11,1〜11,3がオンモードに切り替えられ、かつ、少なくとも1つのS−LEE11,4〜11,6がダウンモードに切り替えられる、たとえば、全てのL−LEE11,1〜11,3がオンモードにあり、かつ、全てのS−LEE11,4〜11,6がダウンモードにあるモードに切り替えられる。
試料を含んでいるキュベット20は、その後、光路30に持ち込まれる。光学システム100は、その後、non−LEMまたは異なるLEMであり得る他の可能な光源モードLS1に切り替えられ、その間に測定Mが行われる時間帯の間、キュベット20に入れられた試料の光度測定のための波長帯で発光する1つまたは複数のLEE11がオンにされる。たとえば、光源10の全ての波長が測定Mのために使用され得るように、全てのLEE11,1〜11,6がオンモードに切り替えられる。
測定Mが行われた後に、システム100は、同じかまたは異なるLEM LS0に切り返され、そこでは、少なくとも1つの発光素子11がダウンモードにあり、かつ、少なくとも1つのLEE11がオン、たとえば同じモードのままであり、そこでは、全てのL−LEE11,1〜11,3がオンモードにあり、かつ、全てのS−LEE11,4〜11,6がダウンモードにある。
システム100は、新たなキュベット20が光路30に持ち込まれ、プロセスが最初からもう1度始まるまで、このLEM LS0にあるままである。それは、このように数R回繰り返され得る。ここで、システムは、2つの連続する測定Mの間に、光源モード間で切り替えられる。
LEM LS0において、方法は、任意に、加熱素子14が加熱モードにある加熱ステップを含んでもよい。光源モードLS1において、方法は、加熱素子14をダウンモードに切り替えることを含んでいてもよい。
方法は一連の試料が分析されてしまうと、すなわち、一連の測定Mが行われてしまうと終了する。このため、光学システム100は、新たなひと続きの測定Mが始まるまでLEM LS0にとどまるか、或いは、光学システム100はオフにされる。
図4bは、図1のような光源10の期待寿命を延長するための別の典型的な方法のフローチャートである。図4bの方法は、以下の違いを除けば、基本的に図4aの方法と同等である。光学システム100は、一連の測定Mが始まるときに、光源モードLS0、たとえば、LEM LS0から光源モードLS1に切り替えられる。光源モードLS0は、1つのLEMであり、そこでは、少なくとも1つのL−LEE11,1〜11,3がオンモードに切り替えられ、かつ、少なくとも1つのS−LEE11,4〜11,6がダウンモードに切り替えられる、たとえば全てのL−LEE11,1〜11,3がオンモードにあり、かつ、全てのS−LEE11,4〜11,6がダウンモードにあるモードに切り替えられる。光源モードLS1はnon−LEMまたは異なるLEMであり、そこでは、連続する試料の光度測定のための波長で発光する1つまたは複数のLEEs11がオンモードに切り替えられ、たとえば、全てのLEE11,1〜11,6がオンモードに切り替えられる。光学システム100は、その後、2つの連続する測定の間ごとにではなく、一連の測定Mが終了すると、光源モードLS1からLEM LS0に切り返される。光学システム100は、このため、新たな一続きの測定Mが始まるまで、LEM LS0にとどまるか、或いは、光学システム100はオフにされる。
いくつかの実施形態によれば、光源10は、LEEの任意の組み合わせを、それらの相対的な期待寿命に関わらずに含んでいてもよい。そのときには、図4aおよび図4bの方法は、少なくとも2つのLEM LS0、LS1の間で切り替えるそれぞれのステップを含んでよく、異なるLEM、 LS0、LS1それぞれにおいて、方法は、少なくとも1つのLEE11をオンモードに切り替えるかオンモードのままにすること、および、異なるLEE11もしくは異なる数のLEE11をダウンモードに切り替えるかダウンモードのままにすることを含んでおり、方法は、さらに、LEMs LS0とLS1との間で切り替えるときに、光源10を同じ光源モード温度範囲内に保つことを含んでいる。
上記記載に照らして、多くの修正および変更が可能であることは明らかである。それゆえ、添付の請求項の範囲内において、本発明は詳細に考案されたもの以外にも実施され得るということが理解されるべきである。

Claims (15)

  1. 試料の光度測定のための光学システム(100)であって、該システム(100)が、
    複数の発光素子(LEE)(11)を備える光源(10)と、
    少なくとも1つの光源寿命延長モード(LEM)および少なくとも1つの光源寿命非延長モード(non−LEM)から選ばれる少なくとも2つの光源モードの間で前記光学システム(100)を切り替えるための制御ユニット(15)と
    を備え、
    前記複数のLEEは、LEE同士の間の熱伝導および熱伝達を可能にするように互いに熱的に接触して同一の基板またはチップボード上に実装され、該LEEが異なる期待寿命を有しており、
    前記少なくとも1つのLEMにおいて、少なくとも1つの短い期待寿命の発光素子(S−LEE)(11,4〜11,6)がダウンモードにあり、前記少なくとも1つのnon−LEMにおいて、全てのS−LEE(11,4〜11,6)がオンモードにあり、前記少なくとも1つのLEMおよび前記少なくとも1つのnon−LEMにおいて、少なくとも1つの長い期待寿命の発光素子(L−LEE)(11,1〜11,3)がオンモードにあるシステム。
  2. 前記光源(10)が、複数個の同じタイプのS−LEE(11)を含んでいる請求項1記載のシステム。
  3. 前記システム(100)が、全てのLEE(11)がオンモードにあるnon−LEMとLEMとの間、または、異なるLEMそれぞれにおいて、異なるS−LEE(11,4〜11,6)、または、異なる数のS−LEE(11,4〜11,6)がダウンモードにある2つまたは3つ以上のLEMの間で切り替え可能である請求項1または2記載のシステム。
  4. 前記システム(100)が、前記光源を光源モード温度範囲内に保つために温度調節器(13、14)を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のシステム。
  5. 試料の光度測定のための光学システム(100)であって、該システムが、
    複数の発光素子(LEEs)(11)を備える光源(10)と、
    少なくとも2つの光源寿命延長モード(LEM)の間で前記光学システム(100)を切り替えるための制御ユニットと、
    前記光源を光源モード温度範囲内に保つために温度調節器(13、14)と
    を備え、
    前記複数のLEEは、LEE同士の間の熱伝導および熱伝達を可能にするように互いに熱的に接触して同一の基板またはチップボード上に実装され、異なるLEMそれぞれにおいて、異なるLEE(11)または異なる数のLEE(11)がダウンモードにあり、少なくとも1つのLEE(11)がオンモードにあるシステム。
  6. 前記温度調節器(13、14)が、前記光源(10)と熱的に接触している少なくとも1つの加熱素子(14)を備え、前記加熱素子(14)が、前記システム(100)がLEMにある時間枠のための加熱素子動作モードと、システム(100)がnon−LEMにある時間枠のための加熱素子ダウンモードとの間で切り替え可能である請求項4または5記載のシステム。
  7. 前記光源(10)が、白色の光または450nmよりも長い波長の光を放射する少なくとも1つのL−LEE(11,1〜11,3)および450nm以下の波長の光を放射する少なくとも1つのS−LEE(11,4〜11,6)を備える請求項1〜6のいずれか1項に記載のシステム
  8. 前記システム(100)が、光検出器(40)、および、1つまたは2つ以上の光学キュベットを保持するためのキュベットホルダ(21)であって、キュベット(20)内に入れられた試料の光度測定のために光が光源から前記キュベットホルダに保持されたキュベットを通って前記検出器(40)まで光路内を導かれ得るように配置されたキュベットホルダを備える請求項1〜7のいずれか1項に記載のシステム。
  9. 前記キュベットホルダ(21)が、光度測定のために一度に1つのキュベットが前記光路(30)中に持ち込まれ得るように前記光路(30)に直交する方向に移動可能である請求項8記載のシステム。
  10. 前記システムが、光検出器(40)、および、少なくとも1つのマルチウエルプレートを保持するためのマルチウエルプレートホルダを備え、前記マルチウエルプレートホルダが、前記ウエル内に入れられた試料の光度測定のために励起光が前記光源(10)から前記マルチウエルプレートの少なくとも1つのウエルまで光路(30)内を導かれ得るように、かつ、放射光が前記少なくとも1つのウエルから前記検出器(40)まで導かれ得るように配置された請求項1〜7のいずれか1項に記載のシステム。
  11. 複数の発光素子(LEE)(11)を備えた光源(10)の期待寿命を延長するための方法であって、前記LEEが、LEE同士の間の熱伝導および熱伝達を可能にするように互いに熱的に接触して同一の基板またはチップボード上に実装され、前記LEEが異なる期待寿命を有し、前記方法が、
    少なくとも1つの光源寿命延長モード(LEM)および少なくとも1つの光源寿命非延長モード(non−LEM)から選ばれる光源モードの間で切り替えることを含み、
    前記少なくとも1つのLEMにおいて少なくとも1つの短い期待寿命の発光素子(S−LEE)(11,4〜11,6)をダウンモードに切り替えることを含み、
    前記少なくとも1つのnon−LEMにおいて全てのS−LEE(11,4〜11,6)をオンモードに切り替えることを含み、
    全ての光源モードにおいて少なくとも1つの長い期待寿命の発光素子(L−LEE)(11,1〜11,3)をオンモードに切り替えるかオンモードのままにしておくことを含む方法。
  12. 複数の発光素子(LEE)(11)を備える光源(10)の寿命を延長するための方法であって、少なくとも2つの光源寿命延長モード(LEMs)の間で切り替えることを含み、異なるLEMそれぞれにおいて少なくとも1つのLEE(11)をオンモードに切り替えるかオンモードのままにし、異なるLEE(11)または異なる数のLEE(11)をダウンモードに切り替えるかダウンモードのままにすることを含み、および、光源モード間の切り替えのときに光源(10)を同じ光源モード温度範囲内に保つことをさらに含む方法。
  13. 少なくとも1つのLEMにおいて加熱素子動作モードに切り替えること、および、少なくとも1つのnon−LEMにおいて加熱素子ダウンモードに切り替えることを含み、前記加熱素子動作モードにおいて前記光源(10)を加熱することを含む請求項11または12記載の方法。
  14. 前記加熱素子動作モードにおいて、前記少なくとも1つのnon−LEMにおける電力消費と等価であり、熱を発生させるために使用される電力を前記光源に供給することを含む請求項13記載の方法。
  15. 2つまたは3つ以上の光度測定それぞれの間において、光源モード間で切り替えることを含む請求項11〜14のいずれか1項に記載の方法。
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