JP2015233372A - 多巻線交流モータの制御方法 - Google Patents

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【課題】巻線間の電流のバラツキを抑制する多巻線モータの制御方法を提供する。【解決手段】多巻線交流モータ(1)の第1、2の巻線(3、4)のそれぞれに、第1、2のインバータ回路(22、30)を設け、各巻線でdq座標における第1、2の電流を検出する。dq座標における電圧指令が与えられたとき、第1のインバータ回路(22)については、この電圧指令を交流電圧の各相の相電圧に変換し、それによって制御する。一方、第2のインバータ回路(30)については、第2の巻線の電流が、第1の電流と一致するように制御する。つまり、第1の電流に対する第2の電流の偏差を得、該偏差からdq座標における補償電圧を演算し、電圧指令に加算して補償後電圧指令を得、これを交流電圧の各相の相電圧に変換して第2のインバータ回路(30)を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の巻線を備えた多巻線交流モータの制御方法に関するものである。
交流モータ、例えば三相交流モータは、固定ステータにU相、V相、W相のコイルが設けられている。U相、V相、W相からなるコイルは3個を1組として、それぞれの巻線が結線され、互いに120度の角度で配置されている。容量の大きい交流モータの場合には、このようなコイルの組が複数組設けられている。例えば、6スロットの三相交流モータの場合には、U相、V相、W相からなる1組のコイルが2組設けられ、9スロットの三相交流モータの場合には3組設けられている。1組のコイルには1組の巻線が設けられているので、6スロット、9スロットの三相交流モータには2組、3組の巻線が設けられている。このような交流モータを複数巻線交流モータ、あるいは多巻線交流モータと呼んでいる。
多巻線交流モータは、巻線の個数と同数のインバータ回路によって駆動されるようになっており、複数のインバータ回路を制御して交流電圧を供給するようにしている。図2には、多巻線交流モータの制御装置の従来例が示されている。この従来例では、多巻線交流モータ51は、第1、2の巻線52、53の2組の巻線から構成され、それぞれの巻線はY結線されている。これら第1、2の巻線52、53に対して、第1、2のインバータ回路55、56が設けられ、U相、V相、W相からなる三相交流電圧を供給し、多巻線交流モータ51を駆動するようになっている。このような第1、2のインバータ回路55、56は、色々な制御方法で制御することができるが、図2に示されている制御装置58は、比較的シンプルな制御方法で制御する装置である。制御装置58は、第1のインバータ回路55を含み、これを制御するマスター制御部60と、第2のインバータ回路56を含み、これを制御するスレーブ制御部61とからなる。外部から要求される多巻線交流モータ51の回転速度の目標値、つまり速度指令はマスター制御部60に与えられるようになっている。マスター制御部60において、速度指令は速度制御器63で処理され、これを実現するのに必要となる電流指令が計算される。ところで多巻線モータ51にはエンコーダ64が設けられ、このエンコーダ64で回転速度の実測値つまり実速度も測定されている。速度制御器63にはこの実速度も入力されている。従って速度制御器63では、速度指令と実速度の偏差が小さくなるように電流指令を計算する。なお、この電流指令はdq座標における電流指令であり、トルクを発生させるためのq軸電流と磁束を発生させるためのd軸電流とを計算することになる。このようにして計算された電流指令は電流制御器65に入力される。ところで、第1のインバータ回路55から出力される3相の電圧線には、少なくとも2相において電流センサ66が設けられ、U相、V相、W相の相電流が検出されるようになっている。これらは第1の巻線52の相電流である。これらの相電流はマスター制御部60の電流検出器67において、エンコーダ64の回転位置に基づいてdq座標における電流に変換される。つまり第1の巻線52の電流である。このような電流も電流制御器65に入力される。電流制御器65は、与えられた電流指令を実現するように、かつ電流指令と電流の偏差が小さくなるように、dq座標における電圧指令を計算し、PWM生成器68に送る。PWM生成器68では、dq座標における電圧指令をU相、V相、W相における相電圧に変換し、PWM変換してPWM制御信号を得る。このPWM制御信号によって第1のインバータ回路55を制御する。第1のインバータ回路55によって三相交流電圧が生成され、これが第1の巻線52に供給される。一方、マスター制御部60の電流制御器65が生成する電圧指令は、スレーブ制御部61のPWM生成器70にも送られる。PWM生成器70は、dq座標における電圧指令をU相、V相、W相における相電圧に変換し、PWM変換してPWM制御信号を得る。このPWM制御信号によって第2のインバータ回路56を制御する。第2のインバータ回路56によって三相交流電圧が生成され、第2の巻線53に供給される。
特開2007−244009号公報
多巻線交流モータを他の制御方法で制御する制御装置が特許文献1において提案されている。特許文献1に記載の制御装置も、マスター制御部と、スレーブ制御部とから構成されており、マスター制御部とスレーブ制御部のそれぞれのインバータ回路で生成した交流電圧が、多巻線交流モータの第1、2の巻線に供給されるようになっている。この文献の制御装置においては、PWM制御信号を載せるPWMキャリアを、マスター制御部とスレーブ制御部とで同期させるようになている。これによってマスター制御部とスレーブ制御部のそれぞれのインバータ回路に与えられるPWM制御信号は、実質的に完全に同期させることができる。
多巻線交流モータを制御するとき、図2において説明した、比較的シンプルな従来の制御装置によって制御することもできるし、特許文献1に記載の制御装置によって制御することもできる。しかしながら、解決すべき問題も見受けられる。具体的には、巻線間で電流の不均衡が発生して特定の巻線において劣化が進行し易い、または性能が得られないという問題がある。これを説明する。多巻線交流モータのそれぞれの巻線は、電気的および磁気的な特性がほぼ同等になるように製造されているが、必ずしもこれらの特性は等しくはない。例えば抵抗にわずかな違いが生じている。またこのような巻線のそれぞれに交流電圧を供給するインバータ回路も、スイッチング素子の性能等にわずかな違いがあるので、全てのインバータ回路はわずかに性能が相違している。ところで、多巻線交流モータでは、それぞれの巻線のコイルは互いに磁気的に結合しているので、相互に干渉する。つまり干渉インダクタンスが働く。そうすると所定の巻線に対する制御が、他の巻線に対する制御に影響を与えてしまう。前記したように各巻線において電気的、磁気的な特性にはわずかに違いがあり、インバータ回路の性能にもわずかに違いがあるので、仮に全てのインバータ回路を完全に同期させて同じような制御をしても、多巻線交流モータの各巻線の電流はわずかに相違してしまう。ところが実際には干渉インダクタンスによる影響によって、全てのインバータ回路は同等に制御するのは難しいので、巻線間の電流の相違は無視できない大きさになる。つまり、巻線間における電流のバラツキが必然的に発生する。そうすると特定の巻線において劣化が早期に進行したり、多巻線交流モータが故障し易くなってしまう。また期待した性能が得られないことになる。そこで、例えば干渉インダクタンスによる影響を評価して、この影響を相殺するように交流電圧を制御することも考えられる。そうすると電流のバラツキの拡大を抑制でき、このような問題が概ね解消するからである。ところでこのような干渉インダクタンスによる影響を相殺する制御方法は、色々と提案されている。しかしながらいずれの方法も、干渉インダクタンスを正確に測定する必要があったり、複雑な計算が必要であったりして、制御装置が高価になってしまう。つまり干渉インダクタンスによる影響を相殺する制御方法は採用が難しい。さて、巻線間の電流のバラツキについて詳細に検討すると、高周波数で多巻線交流モータを駆動しているときには、干渉インダクタンスの影響は大きいが、電流のバラツキの状態は高速に変化するので長時間累積した状態では巻線間における電流のバラツキは無視することができる。つまり劣化の進行が特定の巻線に集中する問題はほとんどないし、多巻線交流モータにおいて期待した性能は得られる。一方低周波数で多巻線交流モータを駆動しているときには、干渉インダクタンスの影響は相対的に小さいが、電流のバラツキの状態が比較的長い時間継続してしまう。そうすると劣化の進行が特定の巻線に集中してしまう。そして期待した性能が得られない。
本発明は、上記したような問題点を解決した、多巻線交流モータの制御方法をを提供することを目的としており、具体的には、特に低周波数で多巻線交流モータを駆動するときに、特定の巻線に劣化の進行が集中することがなく多巻線交流モータが故障しにくく、そして期待した性能が得られる、多巻線交流モータの制御方法を提供することを目的としている。
本発明は、多巻線交流モータの制御方法として構成し、多巻線交流モータの第1〜nの巻線のそれぞれに、第1〜nのインバータ回路を設ける。そして、第1〜nの巻線のそれぞれについてdq座標における電流である第1〜nの電流を検出するようにする。dq座標における電圧指令が与えられたとき、第1のインバータ回路については、この電圧指令を交流電圧の各相の相電圧に変換し、これをPWM変換して得たPWM制御信号によって制御する。一方、他のインバータ回路、つまり第2〜nのインバータ回路については、電圧の供給対象の巻線の電流が、第1の電流と一致するように制御する。具体的には、次のようにする。mを2〜nの任意の数とするとき、第mのインバータ回路については、第1の電流に対する第mの電流の偏差を得、該偏差からdq座標における補償電圧を演算し、電圧指令に該補償電圧を加算して補償後電圧指令を得、該補償後電圧指令を交流電圧の各相の相電圧に変換し、これをPWM変換して得られたPWM制御信号によって制御する。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、dq座標における電圧指令に基づいて第1〜nのインバータ回路を制御し、多巻線交流モータの第1〜nの巻線のそれぞれに交流電圧を供給して該多巻線交流モータを駆動するとき、前記第1〜nの巻線のそれぞれについてdq座標における電流である第1〜nの電流を検出し、前記第1のインバータ回路については、前記電圧指令を交流電圧の各相の相電圧に変換し、これをPWM変換して得られたPWM制御信号によって制御するようにし、mを2〜nの任意の数とするとき、前記第mのインバータ回路については、前記第1の電流に対する前記第mの電流の偏差を得、該偏差からdq座標における補償電圧を演算し、前記電圧指令に該補償電圧を加算して補償後電圧指令を得、該補償後電圧指令を交流電圧の各相の相電圧に変換し、これをPWM変換して得られたPWM制御信号によって制御するようにすることを特徴とする、多巻線交流モータの制御方法として構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の制御方法において、外部から与えられる速度指令と前記多巻線交流モータにおいて検出される回転速度とからdq座標における電流指令を計算し、該電流指令と前記第1の電流とから前記電流指令を計算するようにすることを特徴とする、多巻線交流モータの制御方法として構成される。
以上のように、本発明によると、dq座標における電圧指令に基づいて第1〜nのインバータ回路を制御し、多巻線交流モータの第1〜nの巻線のそれぞれに交流電圧を供給して該多巻線交流モータを駆動する、多巻線交流モータの制御方法として構成されている。そして、第1〜nの巻線のそれぞれについてdq座標における電流である第1〜nの電流を検出する。また第1のインバータ回路については、電圧指令を交流電圧の各相の相電圧に変換し、これをPWM変換して得られたPWM制御信号によって制御する。従って、少なくとも第1のインバータ回路の制御に関しては一般的な多巻線交流モータの制御と同じである。しかしながら本発明によると、mを2〜nの任意の数とするとき、第mのインバータ回路については、第1の電流に対する第mの電流の偏差を得、該偏差からdq座標における補償電圧を演算し、電圧指令に該補償電圧を加算して補償後電圧指令を得、該補償後電圧指令を交流電圧の各相の相電圧に変換し、これをPWM変換して得られたPWM制御信号によって制御するように構成されている。つまり第2〜nのインバータ回路の制御は、本発明に特有の制御を実施することになる。このように制御すると、結果的に第2〜nの巻線の電流が第1の巻線の電流に等しくなる。つまり巻線間の電流のバラツキが抑制され、特定の巻線に劣化の進行が集中することを防止でき、多巻線交流モータが故障しにくくなる。そして多巻線交流モータは期待した性能が得られる。
本発明の実施の形態に係る多巻線交流モータの制御方法を示すブロック図である。 従来の多巻線交流モータの制御方法を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態に係る多巻線交流モータの制御方法は、2組あるいはそれ以上の複数組の巻線を備えた多巻線交流モータを対象としているが、以下では、2組の巻線を備えた多巻線交流モータを対象として説明する。
本実施の形態に係る多巻線交流モータ1は、三相交流電圧で駆動される交流モータであり、図1に示されているように、第1、2の巻線3、4を備えている。つまり多巻線交流モータ1は、ステータにU相、V相、W相からなるコイルの組が2組設けられた6スロットのモータになっており、それぞれの組のコイルに第1、2の巻線3、4が設けられている。多巻線交流モータ1には、エンコーダ6が設けられ、回転角度が検出されるようになっている。また、第1の巻線3を構成しているU相、V相、W相の電圧線には、少なくとも2相の電圧線に電流センサ16が設けられている。これによって少なくとも2相については相電流が検出でき、U相、V相、W相の3相はY結線されているので、残りの1相の相電流についても他相の相電流から簡単に計算できる。つまり実質的に相電流が検出できる。また第2の巻線4を構成しているU相、V相、W相の電圧線にも、同様に少なくとも2相の電圧線に電流センサ17が設けられ、これによって各相の相電流が検出できるようになっている。なお、電流センサ16、17は、3相全てに設けられていてもよい。
このような本実施の形態に係る多巻線交流モータ1は、本実施の形態に係る制御装置8によって駆動されるようになっている。制御装置8は、第1の巻線3に供給する三相交流電圧を制御するマスター制御部10と、第2の巻線4に供給する三相交流電圧を制御するスレーブ制御部11とからなる。多巻線交流モータ1の目標回転速度つまり速度指令は、図には示されていないコントローラ等の外部の装置から制御装置8に入力され、マスター制御部10に入力される。具体的には、マスター制御部10には速度制御器13が設けられ、この速度制御器13に入力されるようになっている。速度制御器13にはエンコーダ6で検出される多巻線交流モータ1の回転速度つまり実速度も入力されるようになっている。速度制御器13は、目標回転速度である速度指令を達成できるように目標電流つまり電流指令を計算するが、速度指令と実速度の偏差が小さくなるようにフィードバック制御により電流指令を補正する。このようにして計算される電流指令は、dq座標におけるd軸電流とq軸電流の目標電流からなる。つまりトルクを発生させるためのq軸電流と磁束を発生させるためのd軸電流からなる指令になっている。マスター制御部10の電流制御器15は、このような電流指令の入力を受ける。また、電流制御器15は、電流検出器19から第1の電流の入力も受ける。第1の電流は第1の巻線3を流れる電流であり、電流センサ16で検出されるU相、V相、W相の相電流とエンコーダ6で検出される回転角度とから、電流検出器19においてdq座標の電流に変換されたものである。つまり第1の電流は、第1の巻線3を流れる実測電流であってdq座標で表わされた電流ということができる。電流制御器15は、入力された電流指令が実現されるようにdq座標における電圧指令を計算するが、電流指令に対する第1の電流の偏差が小さくなるようにフィードバック制御により電圧指令を補正する。このようにして計算された電圧指令はPWM生成器21に入力される。PWM生成器21は、dq座標で表された電圧指令を変換してU相、V相、W相の各相の相電圧を得、これらをPWM変換してPMW制御信号を得る。得られたPWM制御信号によって、マスター制御部10の第1のインバータ回路22を制御する。そうすると第1のインバータ回路20から三相交流電圧が生成されて第1の巻線3に供給される。
本実施の形態に係る制御装置8では、マスター制御部10の電流制御器15において計算されたdq座標の電圧指令は、スレーブ制御部11にも送られ、スレーブ制御部11もこの電圧指令に基づいて、第2の巻線4に供給する交流電圧を制御する。ただし、スレーブ制御部11においては、第2の巻線4に流れる電流が第1の巻線3に流れる電流に等しくなるように制御する。具体的には補償電圧を、電圧指令に加算して、補正後の指令によって制御をするようにするが、最初に補償電圧について説明する。補償電圧は、第1の巻線3の電流つまり第1の電流に対して、第2の巻線4の電流つまり第2の電流が一致するようにすることを目的として、電圧指令に加算してこれを調整する電圧であり、dq座標によって表される電圧である。この補償電圧はスレーブ制御部11の電流偏差補償演算器25において演算されるが、演算に先立って電流偏差補償演算器25は、第1、2の電流の入力を受ける。第1の電流については既に説明したようにマスター制御部10の電流検出器19で計算されているので、この入力を受ける。一方第2の電流は、スレーブ制御部11の電流検出器27で計算される。つまり電流検出器27は、電流センサ17から第2の巻線4の三相の相電流を読み取り、エンコーダ6から得られる回転角度に基づいてdq座標における電流に変換し、第2の電流を得る。電流偏差補償演算器25は、入力された第1、2の電流について偏差を計算する。つまりd軸の電流の偏差、q軸の電流の偏差を計算する。次いでこの偏差に基づいて補償電圧を計算する。例えば第1、2の電流の偏差に対して所定の定数を乗じて補償電圧を得るようにしてもよいし、第1、2の電流の偏差を時間積分し、この積分値に所定の定数を乗じて補償電圧を得るようにしてもよい。マスター制御部10の電流制御器15からの電圧指令と、電流偏差補償演算器25からの補償電圧との入力を受けて加算器24においてこれらを加算して補償後電圧指令を得る。スレーブ制御部11では、PWM生成器28においてこの補償後電圧指令を変換してU相、V相、W相の各相の相電圧を得、これらをPWM変換してPMW制御信号を得る。得られたPWM制御信号によって、スレーブ制御部11の第2のインバータ回路30を制御する。そうすると第2のインバータ回路30から三相交流電圧が生成されて第2の巻線4に供給される。スレーブ制御部11はこのように制御するので、第2の巻線4に流れる第2の電流が、第1の巻線3に流れる第1の電流に一致するように制御されることになる。つまり巻線間3、4における電流のバラツキは抑制される。
上では2組の巻線3、4から構成されている多巻線交流モータ1を例として説明したが、3組以上の巻線を備えた多巻線交流モータであっても同様に制御することができる。3組以上の巻線を備えている場合には、第1の巻線に対してはマスター制御部10によって制御し、それ以外の巻線、つまり第2、3、…の巻線に対してはスレーブ制御部11によって制御するようにする。このようにすれば、当業者であれば容易に理解できるように、第2、3、…の巻線の電流である第2、3、…の電流は、第1の巻線の電流である第1の電流に一致するように制御される。
1 多巻線交流モータ 3 第1の巻線
4 第2の巻線 6 エンコーダ
8 制御装置 10 マスター制御部
11 スレーブ制御部 13 速度制御器
15 電流制御器 16 電流センサ
17 電流センサ 19 電流検出器
21 PWM生成器 22 第1のインバータ回路
24 加算器 25 電流偏差補償演算器
27 電流検出器 28 PWM生成器
30 第2のインバータ回路

Claims (2)

  1. dq座標における電圧指令に基づいて第1〜nのインバータ回路を制御し、多巻線交流モータの第1〜nの巻線のそれぞれに交流電圧を供給して該多巻線交流モータを駆動するとき、
    前記第1〜nの巻線のそれぞれについてdq座標における電流である第1〜nの電流を検出し、
    前記第1のインバータ回路については、前記電圧指令を交流電圧の各相の相電圧に変換し、これをPWM変換して得られたPWM制御信号によって制御するようにし、
    mを2〜nの任意の数とするとき、前記第mのインバータ回路については、前記第1の電流に対する前記第mの電流の偏差を得、該偏差からdq座標における補償電圧を演算し、前記電圧指令に該補償電圧を加算して補償後電圧指令を得、該補償後電圧指令を交流電圧の各相の相電圧に変換し、これをPWM変換して得られたPWM制御信号によって制御するようにすることを特徴とする、多巻線交流モータの制御方法。
  2. 請求項1に記載の制御方法において、外部から与えられる速度指令と前記多巻線交流モータにおいて検出される回転速度とからdq座標における電流指令を計算し、該電流指令と前記第1の電流とから前記電流指令を計算するようにすることを特徴とする、多巻線交流モータの制御方法。
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