JP2015233243A - 情報機器、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

情報機器、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影する画像に対して、ユーザの感性を反映することができる情報機器、画像処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】情報機器1は、画像取得部51が取得した第1画像データに対応する第1画像における所定の領域の画像信号を補正した補正画像データを生成する補正部52と、補正部52が生成した補正画像データおよび第2画像データにおいて互いに対応する画素の画像信号を比較し、大きい方の画像信号を用いて前記補正画像データと前記第2画像データとを合成した合成画像データを生成する画像合成部53と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像データに対応する画像を表示可能な情報機器、画像処理方法およびプログラムに関する。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置において、星を撮影しながら順次生成した画像に対して比較明合成処理を行うことによって、星の軌跡を撮影することができる技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2013−62740号公報
しかしながら、上述した特許文献1は、撮影における一つの機能を拡張したものでしかなく、撮影する画像に対して、ユーザの感性を反映することができるものではなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、撮影する画像に対して、ユーザの感性を反映することができる情報機器、画像処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報機器は、第1画像データおよび該第1画像データと異なる第2画像データを取得する画像取得部と、前記画像取得部が取得した前記第1画像データに対応する第1画像を表示可能な表示部と、前記表示部が前記第1画像を表示している際に、前記第1画像内における所定の指定領域を指定する指示信号の入力を受け付ける入力部と、前記入力部が入力を受け付けた前記指示信号に基づいて、前記第1画像における前記指定領域の画像信号を補正した補正画像データを生成する補正部と、前記補正部が生成した前記補正画像データおよび前記第2画像データにおいて互いに対応する画素の画像信号を比較し、大きい方の画像信号を用いて前記補正画像データと前記第2画像データとを合成した合成画像データを生成する画像合成部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、情報機器が実行する画像処理方法であって、第1画像データおよび該第1画像データと異なる第2画像データを取得する画像取得ステップと、前記画像取得ステップにおいて取得した前記第1画像データに対応する第1画像を表示する表示ステップと、前記表示ステップにおいて前記第1画像を表示している際に、前記第1画像内における所定の指定領域を指定する指示信号の入力を受け付ける入力ステップと、前記入力ステップにおいて入力を受け付けた前記指示信号に基づいて、前記第1画像における前記指定領域の画像信号を補正した補正画像データを生成する補正ステップと、前記補正ステップにおいて生成した前記補正画像データおよび前記第2画像データにおいて互いに対応する画素の画像信号を比較し、大きい方の画像信号を用いて前記補正画像データと前記第2画像データとを合成した合成画像データを生成する画像合成ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、情報機器に、第1画像データおよび該第1画像データと異なる第2画像データを取得する画像取得ステップと、前記画像取得ステップにおいて取得した前記第1画像データに対応する第1画像を表示する表示ステップと、前記表示ステップにおいて前記第1画像を表示している際に、前記第1画像内における所定の指定領域を指定する指示信号の入力を受け付ける入力ステップと、前記入力ステップにおいて入力を受け付けた前記指示信号に基づいて、前記第1画像における前記指定領域の画像信号を補正した補正画像データを生成する補正ステップと、前記補正ステップにおいて生成した前記補正画像データおよび前記第2画像データにおいて互いに対応する画素の画像信号を比較し、大きい方の画像信号を用いて前記補正画像データと前記第2画像データとを合成した合成画像データを生成する画像合成ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、画像に対して、ユーザの感性を反映することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る情報機器の機能構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る情報機器が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図3は、合成用の画像の一例を示す図である。 図4は、ユーザがタッチパネルを介して指定領域を指定する際の概要を模式的に説明する図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る情報機器の補正部による抽出前の画像内における位置と輝度(画像信号)との関係を模式的に示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係る情報機器の補正部による抽出後の画像内における位置と輝度(画像信号)との関係を模式的に示す図である。 図7は、第2画像内おける輝度(画像信号)と画像位置との関係を模式的に示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1に係る情報機器の合成画像部による輝度(画像信号)の補正後における第2画像内における輝度と画像位置との関係を模式的に示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1に係る情報機器の画像合成部が生成した合成画像データに対応する合成画像内おける輝度(画像信号)と画像位置との関係を模式的に示す図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係る情報機器の機能構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の実施の形態2に係る情報機器が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図12は、図11の撮影モード処理の概要を示すフローチャートである。 図13は、図11の再生モード処理の概要を示すフローチャートである。 図14は、本実施の形態3に係る情報機器が実行する撮影モード処理の概要を示すフローチャートである。 図15は、本実施の形態3に係る情報機器の撮像部が露出制御部の制御のもと、撮像する画像の輝度(画像信号)と画像位置との関係を模式的に示す図である。 図16は、本実施の形態3の変形例に係る情報機器の撮像部が露出制御部の制御のもと、撮像する画像の輝度(画像信号)と画像位置との関係を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、以下の実施の形態により、本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付して説明する。
(実施の形態1)
〔情報機器の構成〕
図1は、本実施の形態1に係る情報機器の機能構成を示すブロック図である。図1に示す情報機器1は、記録部2と、入力部3と、表示部4と、制御部5と、を備える。
記録部2は、制御部5を介して入力または取得される画像データ、情報機器1の処理中の情報、情報機器1を動作させるための各種プログラムや本実施の形態1に係るプログラムおよびプログラムの実行中に使用される各種データ等を記録する。記録部2は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)、Flashメモリおよび記録媒体等を用いて構成される。記録部2は、画像データを記録する画像データ記録部21と、後述する制御部5によって画像データが補正された補正データを記録する補正データ記録部22と、プログラムを記録するプログラム記録部23と、を有する。
入力部3は、情報機器1の各種の操作を指示する指示信号の入力を受け付ける。入力部3は、情報機器1の各種の操作を指示する指示信号の入力を受け付ける操作スイッチ31と、タッチパネル32と、を有する。タッチパネル32は、表示部4の表示領域に重畳して設けられ、外部からの物体の接触位置(タッチ位置)を検出し、この検出した接触位置に応じた位置信号の入力を受け付ける。
表示部4は、制御部5の制御のもと、画像データに対応する画像を表示する。具体的には、表示部4は、記録部2に記録された画像データを再生する再生表示を行う。表示部4は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)からなる表示パネルおよび駆動ドライバ等を用いて構成される。また、制御部5の制御のもと、情報機器1の操作情報を適宜表示する。
制御部5は、情報機器1を構成する各部に対する指示やデータの転送等を行って情報機器1の動作を統括的に制御する。制御部5は、CPU(Central Processing Unit)を用いて構成される。
ここで、制御部5の詳細な構成について説明する。制御部5は、少なくとも、画像取得部51と、補正部52と、画像合成部53と、表示制御部54と、を有する。
画像取得部51は、記録部2から画像データを取得する。具体的には、入力部3から入力される指示信号に応じて選択された画像データを画像データ記録部21から取得する。画像取得部51は、画像データ記録部21から取得した画像データを、補正部52または画像合成部53へ出力する。例えば、画像取得部51は、画像データ記録部21から第1画像データおよび第1画像データと異なる第2画像データを取得する。
補正部52は、画像取得部51から入力された画像データに対応する第1画像における所定の領域の輝度に従った信号(画像信号)を補正した補正画像データを生成し、この補正画像データを補正データ記録部22または画像合成部53へ出力する。具体的には、補正部52は、タッチパネル32から入力される位置信号に対応する位置を含む領域における第1画像の各画素の輝度に従った信号(画像信号)を補正して補正画像データを生成し、この補正画像データを補正データ記録部22または画像合成部53へ出力する。ここでは、被写体や対象物の明るさ(輝度)に従って、画素から出る信号が増減するので、画像信号を「輝度」と略して表現している。実際の画素にはカラーフィルタ等で色情報に変換する仕組みがあるが、ここでは、各色の差異は単純化して説明していない。もちろん、RGB信号のそれぞれに付いて、上記補正等が行われることは言うまでもない。もちろん、白黒やセピアなど濃淡だけで表す画像もあるので、この場合は、色情報は考えなくて良い場合もある。
画像合成部53は、補正部52が補正した補正画像データと、画像取得部51が取得した第1画像データと異なる第2画像データとを合成した合成画像データを生成し、この合成画像データを表示制御部54へ出力する。具体的には、画像合成部53は、補正部52が生成した補正画像データおよび第2画像において互いに対応する画素の輝度(画像信号)を比較し、大きい方の輝度に従った信号(画像信号)を用いて補正画像データと第2画像データとを合成した合成画像データを生成する。より具体的には、画像合成部53は、補正画像と第2画像とを用いて比較明合成処理を行うことによって合成画像データを生成する。ここで、比較明合成処理とは、少なくとも2枚の画像それぞれの同じ位置(座標)の各画素の輝度(信号値)を比較し、輝度に従った信号(画像信号)が大きい方の輝度(画像信号)を用いて2枚の画像を合成した合成画像データを生成する処理である。
表示制御部54は、表示部4の表示態様を制御する。具体的には、表示制御部54は、画像取得部51が出力した画像データに対応する画像または画像合成部53が生成した合成画像データに対応する合成画像を表示部4に表示させる。
〔情報機器の処理〕
次に、上述した情報機器1が実行する処理について説明する。図2は、情報機器1が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図2に示すように、まず、表示制御部54は、画像データ記録部21に記録されている複数の画像データに対応する複数の画像(サムネイル画像)の一覧を表示部4に表示させる(ステップS101)。
続いて、情報機器1が合成モードに設定されている場合(ステップS102:Yes)情報機器1は、後述するステップS108へ移行する。これに対して、情報機器1が合成モードに設定されていない場合(ステップS102:No)、情報機器1は、後述するステップS103へ移行する。
ステップS103において、操作スイッチ31を介して表示部4が表示する複数の画像から画像が選択された場合(ステップS103:Yes)、表示制御部54は、操作スイッチ31を介して選択された画像を全画面に拡大して表示部4に表示させる(ステップS104)。
続いて、操作スイッチ31から画像を変更する指示信号が入力された場合(ステップS105:Yes)、表示制御部54は、操作スイッチ31から入力された指示信号に応じた画像に変更する(ステップS106)。ステップS106の後、情報機器1は、上述したステップS104へ戻る。
ステップS103において、操作スイッチ31を介して表示部4が表示する複数の画像から画像が選択されていない場合(ステップS103:No)、情報機器1は、後述するステップS107へ移行する。
続いて、入力部3から電源をオフする指示信号が入力された場合(ステップS107:Yes)、情報機器1は、本処理を終了する。これに対して、入力部3から電源をオフする指示信号が入力されていない場合(ステップS107:No)、情報機器1は、上述したステップS101へ戻る。
ステップS105において、操作スイッチ31から画像を変更する指示信号が入力されていない場合(ステップS105:No)、情報機器1は、ステップS107へ移行する。
ステップS108において、制御部5は、ユーザによって合成用画像が選択済みであるか否かを判断する。具体的には、制御部5は、操作スイッチ31を介して表示部4が表示する複数の画像の中から合成用の画像が2枚選択されているか否かを判断する。例えば、制御部5は、補正データ記録部22に合成画像に用いる補正画像データが記録されているか否かを判断する。制御部5がユーザによって合成用画像が選択済みであると判断した場合(ステップS108:Yes)、情報機器1は、後述するステップS113へ移行する。これに対して、制御部5がユーザによって合成用画像が選択済みでないと判断した場合(ステップS108:No)、情報機器1は、後述するステップS109へ移行する。
ステップS109において、操作スイッチ31を介して表示部4が表示する複数の画像の中から合成用画像が選択された場合(ステップS109:Yes)において、タッチパネル32を介して表示部4が表示する画像(第1画像)内において特定の成分を補正する指定領域の指定があるとき(ステップS110:Yes)、補正部52は、タッチパネル32から入力された指示信号に対応した位置を含む指定領域の特定成分を補正した補正画像データを生成する(ステップS110)。
図3は、合成用の画像の一例を示す図である。図4は、ユーザがタッチパネル32を介して指定領域を指定する際の概要を模式的に説明する図である。図5は、補正部52による抽出前の画像(第1画像)内における位置と輝度に従った信号(画像信号)との関係を模式的に示す図である。図6は、補正部52による抽出後の画像(第1画像)内における位置と輝度に従った信号(画像信号)との関係を模式的に示す図である。図3において、アイコンA1は、合成用画像の選択を解除するリセット信号の入力を受け付けるアイコンである。また、図5(b)および図6(b)において、横軸が直線L1の画像位置を示し、縦軸値が輝度(画像信号)を示す。また、曲線C1は、直線L1の位置に対応する輝度に従った信号(画像信号)を示す。なお、以下においては、説明を簡略化するため、画像W1の直線L1上における画素の輝度分布を一例に説明するが、本実施の形態1では、画像W1の各水平ラインに対して輝度(画像信号)を走査して指定領域F2の輝度(画像信号)を補正(除去)するものとする。
図3に示すように、操作スイッチ31を介して表示部4が表示する複数の画像の中から合成用の画像W1(第1画像)が選択された場合において、タッチパネル32を介して画像W1内におけるタッチ位置を含む領域F1からスライド操作等によって指定領域F2の指定があったとき(図4(a)→図4(b))、補正部52は、指定領域F2の輝度(画像信号)を補正(除去)した補正画像データに対応する補正画像W2を生成する(図5→図6)。
具体的には、補正部52は、画像W1における指定領域F2の各画素の輝度(画像信号)を零(0)にする補正(除去)を行うことによって、補正画像W2を生成する。なお、図4〜図6においては、タッチパネル32を介して画像W1の指定領域F2が矩形状に設定されているが、補正部52は、タッチパネル32上におけるタッチの軌跡やピンチ操作に応じた形状、例えば円や三角形等を指定領域における各画素の輝度(画像信号)を補正した補正画像データを生成してもよい。さらに、補正部52は、特定成分として輝度(画像信号)を補正していたが、画像W1の指定領域F2における色空間の変数を補正して補正画像データを生成してもよい。また、補正部52は、補正画像W2の指定領域F2の各画素の輝度(画像信号)を零にしていたが、指定領域F2に対するスライド操作の往復回数またはスライド操作の移動速度に基づいて、指定領域F2の各画素の輝度(画像信号)を徐々に減衰(低下)させてもよい。こうした動作は、書いてあったものがこすれば消えるとか、版画の転写がこすれば濃くなるように、ユーザに理解しやすく、第3者にも説明しやすい動作であるということが重要である。回数のみならず、こする強さを検出できるタッチパネルや、パネルの面からの高さ方向の差異を計れるタッチパネルもあるので、強さやタッチ時の触れる具合によって調整できるように応用設計してもよく、これもまた、この実施例のみならず、この発明全体に含まれる思想であることを注記しておく。
図2に戻り、ステップS112以降の説明を続ける。
ステップS112において、合成用画像に用いる合成用画像の選択が終了した場合(ステップS112:Yes)、情報機器1は、ステップS107へ移行する。これに対して、合成用画像に用いる合成用画像の選択が終了していない場合(ステップS112:No)、情報機器1は、ステップS108へ戻る。
ステップS109において、操作スイッチ31を介して表示部4が表示する複数の画像の中から合成用画像が選択されていない場合(ステップS109:No)、情報機器1は、ステップS112へ移行する。
ステップS110において、タッチパネル32を介して表示部4が表示する画像(第1画像)内において特定の成分を補正する指定領域の指定がないとき(ステップS110:No)、情報機器1は、ステップS112へ移行する。
ステップS113において、操作スイッチ31を介して表示部4が表示する複数の画像の中から合成用画像に用いる第2画像が選択された場合(ステップS113:Yes)において、補正データ記録部22に補正画像データに対応する補正画像があるとき(ステップS114:Yes)、画像合成部53は、第2画像の特定成分としての輝度(画像信号)を補正する(ステップS115)。
図7は、第2画像内における被写体の輝度(画像信号)と画像位置との関係を模式的に示す図である。図8は、画像合成部53による輝度に従った信号(画像信号)の補正後における第2画像内における輝度(画像信号)と画像位置との関係を模式的に示す図である。図7(b)および図8において、横軸が直線L1の画像位置を示し、縦軸が輝度に従った信号(画像信号)を示す。また、曲線C2は、直線L1の位置に対応する輝度に従った信号(画像信号)を示す。なお、以下においては、説明を簡略化するため、第2画像W3の直線L1上における画素の輝度分布を一例に説明するが、本実施の形態1では、第2画像W3の各水平ラインに対して輝度を走査して指定領域F2以外の輝度(画像信号)を変更するものとする。
図7および図8に示すように、画像合成部53は、第2画像W3内において、画像W1内の指定領域F2以外の輝度に従った信号(画像信号)を低下させる補正を行う(図8(a)→図8(b))。具体的には、画像合成部53は、補正画像W2の輝度に従った信号(画像信号)に基づいて、補正画像W2の指定領域F2に対応する第2画像W3の指定領域F2以外の各画素の輝度に従った信号(画像信号)を減衰させる補正を行う。例えば、画像合成部53は、補正画像W2の輝度に従った信号(画像信号)に基づいて、補正画像W2の指定領域F2に対応する第2画像W3の指定領域F2以外の各画素の輝度に従った信号(画像信号)を補正画像W2の輝度(画像信号)より小さくなるように減衰(低下)させる補正を行う。
図2に戻り、ステップS116以降の説明を続ける。
ステップS116において、画像合成部53は、補正部52が生成した補正画像データに対応する補正画像と画像取得部51が取得した第2画像データに対応する第2画像とを用いた比較明合成処理を行って合成画像データを生成する。
図9は、画像合成部53が生成した合成画像データに対応する合成画像内おける被写体の明るさ分布(輝度分布)と画像位置との関係を模式的に示す図である。図9(b)において、横軸が直線L1の画像位置を示し、縦軸が輝度分布、またはそれに従った信号(画像信号)を示す。また、曲線C1は、直線L1の位置に対応する補正画像W2の輝度分布、またはそれ従った信号(画像信号)を示し、曲線C2は、直線L1の位置に対応する第2画像W3の輝度分布、またはそれに従った信号(画像信号)を示す。なお、以下においては、説明を簡略化するため、合成画像W4の直線L1上における画素の輝度分布を一例に説明するが、本実施の形態1では、合成画像W4の各水平ラインに対して各画素の輝度に従った信号(画像信号)を比較し、輝度に従った信号(画像信号)が大きい画素の輝度に従った信号(画像信号)を用いて合成画像データを生成するものとする。
図9に示すように、画像合成部53は、補正部52が生成した補正画像W2および第2画像W3それぞれの同じ位置の各画素の輝度に従った信号(画像信号)を比較し、輝度に従った信号(画像信号)が大きい画素の輝度に従った信号(画像信号)を用いることによって、補正画像W2と第2画像W3とを合成した合成画像W4を生成する。
ステップS116の後、表示制御部54は、画像合成部53が生成した合成画像データに対応する合成画像を表示部4に表示させる(ステップS117)。具体的には、表示制御部54は、図9(a)に示す合成画像W4を表示部4に表示させる。これにより、ユーザの感性を反映することができる。
続いて、操作スイッチ31から表示部4が表示する合成画像を記録する指示信号が入力された場合(ステップS118:Yes)、画像合成部53は、画像データ記録部21に合成画像データを記録する(ステップS119)。ステップS119の後、情報機器1は、ステップS107へ移行する。
ステップS118において、操作スイッチ31から表示部4が表示する合成画像を記録する指示信号が入力されていない場合(ステップS118:No)、情報機器1は、ステップS107へ移行する。
ステップS113において、操作スイッチ31を介して表示部4が表示する複数の画像の中から合成用画像に用いる第2画像が選択されていない場合(ステップS113:No)、情報機器1は、ステップS107へ移行する。
ステップS114において、補正データ記録部22に補正画像データに対応する補正画像がないとき(ステップS114:No)、情報機器1は、ステップS116へ移行する。
以上説明した本実施の形態1によれば、画像合成部53が補正部52によって生成された補正画像データに対応する補正画像および画像取得部51が取得した第1画像データと異なる第2画像データに対応する第2画像それぞれの同じ位置の各画素の輝度に従った信号(画像信号)を比較し、大きい方の輝度に従った信号(画像信号)を用いて補正画像と第2画像とを合成した合成画像データを生成するので、ユーザが指先で行った簡単な指定に従った画像表現が得られ、画像合成時にユーザの感性を反映することができる。
また、本実施の形態1によれば、画像合成部53が補正画像および第2画像のうち少なくとも一方の輝度に従った信号(画像信号)を補正した後に、補正画像および第2画像それぞれの同じ位置の各画素の輝度に従った信号(画像信号)を比較することによって、合成画像データを生成するので、ユーザが所望する指定領域の画素を合成画像に確実に反映させることができる。もちろん、二つの画像の一方を拡大縮小したり、相互にずらしたりする操作を加えることによって、より多様な効果を奏することが出来ることは言うまでもない。こうした補正、微調は、ピンチやスライドといったタッチ操作が反映させやすい領域であるので、改めて詳述するには及ばないと考え、説明を省略した。
また、本実施の形態1によれば、画像合成部53が第2画像の輝度に従った信号(画像信号)を減衰させた後に、補正画像および第2画像それぞれの同じ位置、あるいは相当する位置の各画素の輝度に従った信号(画像信号)を比較することによって、合成画像データを生成するので、第2画像においてユーザが所望する指定領域の画素を合成画像に確実に反映させることができる。
また、本実施の形態1によれば、画像合成部53が補正画像における所定の領域以外の各画素の輝度に従った信号(画像信号)を増幅した後に、補正画像および第2画像それぞれの同じ位置の各画素の輝度に従った信号(画像信号)を比較することによって、合成画像データを生成するので、補正画像においてユーザが所望する領域を合成画像に確実に反映させることができる。前述のように、色情報については説明を省略しているが、同じ色同士で比較したり合成するものである。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2は、上述した実施の形態1に係る情報機器1と構成が異なるうえ、実行する処理が異なる。具体的には、本実施の形態2に係る情報機器は、被写体を撮像し、この被写体の画像データを生成する撮像部を備える。このため、以下においては、本実施の形態2に係る情報機器の構成を説明後、本実施の形態2に係る情報機器が実行する処理について説明する。なお、以下においては、上述した実施の形態1に係る情報機器1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
〔情報機器の構成〕
図10は、本実施の形態2に係る情報機器の機能構成を示すブロック図である。図10に示す情報機器1aは、記録部2と、表示部4と、入力部6と、撮像部7と、制御部8と、を備える。
入力部6は、操作スイッチ31と、タッチパネル32と、電源スイッチ33と、レリーズスイッチ34と、を備える。電源スイッチ33は、情報機器1aの電源をオンまたはオフする指示信号の入力を受け付ける。レリーズスイッチ34は、撮影を指示するレリーズ信号の入力を受け付ける。
撮像部7は、制御部8の制御のもと、所定の視野領域を連続的に撮像して、時間的に連続する複数の画像データを生成する。撮像部7は、少なくとも、複数のレンズで構成された光学系および、この光学系が結像した被写体像を受光して光電変換を行うことによって画像データを生成するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子等を用いて構成される。
制御部8は、情報機器1aを構成する各部に対する指示やデータの転送等を行って情報機器1aの動作を統括的に制御する。制御部8は、CPUを用いて構成される。
ここで、制御部8の詳細な構成について説明する。制御部8は、少なくとも、画像取得部51と、補正部52と、画像合成部53と、表示制御部54と、露出制御部55と、を有する。
露出制御部55は、撮像部7の露出を制御する。具体的には、露出制御部55は、補正部52が生成した補正画像データに対応する補正画像に基づいて、撮像部7が生成する画像データの露出値を制御する。
〔情報機器の処理〕
次に、上述した情報機器1aが実行する処理について説明する。図11は、情報機器1aが実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図11に示すように、まず、情報機器1aが撮影モードに設定されている場合(ステップS201:Yes)、情報機器1aは、入力部6から入力される指示信号に応じて、撮像部7に撮影を実行させる撮影モード処理を実行する(ステップS202)。なお、撮影モード処理の詳細は、後述する。
続いて、電源スイッチ33を介して情報機器1aの電源がオフにする指示信号が入力された場合(ステップS203:Yes)、情報機器1aは、本処理を終了する。これに対して、電源スイッチ33を介して情報機器1aの電源をオフする指示信号が入力されていない場合(ステップS203:No)、上述したステップS201へ戻る。
ステップS201において、情報機器1aが撮影モードに設定されていない場合(ステップS201:No)において、情報機器1aが再生モードに設定されているとき(ステップS204:Yes)、画像データ記録部21が記録する複数の画像データに対応する複数の画像をそれぞれ表示部4に表示させる再生モード処理を実行する(ステップS205)。再生モード処理の詳細は、後述する。ステップS205の後、情報機器1aは、ステップS203へ移行する。
ステップS201において、情報機器1aが撮影モードに設定されていない場合(ステップS201:No)において、情報機器1aが再生モードに設定されていないとき(ステップS204:No)、情報機器1aは、ステップS203へ移行する。
〔撮影モード処理〕
次に、図11のステップS202で説明した撮影モード処理の詳細について説明する。図12は、図11の撮影モード処理の概要を示すフローチャートである。
図12に示すように、まず、露出制御部55は、撮像部7に撮像させ(ステップS301)、撮像部7が生成した画像データに基づいて、露出値を決定する(ステップS302)。
続いて、情報機器1aが合成用撮影モードに設定されている場合(ステップS303:Yes)、情報機器1aは、後述するステップS306へ移行する。これに対して、情報機器1aが合成用撮影モードに設定されていない場合(ステップS303:No)、情報機器1aは、後述するステップS304へ移行する。
ステップS304において、露出制御部55は、撮像部7に通常露出(適正露出)で撮像させる。この場合、画像取得部51は、撮像部7が生成した画像データを撮像部7から取得し、取得した画像データを表示制御部54へ出力する。
続いて、表示制御部54は、画像取得部51から入力された撮像部7が生成した画像データに対応するライブビュー画像を表示部4に表示させる(ステップS305)。ステップS305の後、情報機器1aは、後述するステップS317へ移行する。
ステップS306において、制御部8は、2つの画像を用いて合成する際の合成用画像が選択済みであるか否かを判断する。具体的には、制御部8は、補正データ記録部22に抽出データが記録されているか否かを判断することによって、2つの画像を用いて合成する際の合成用画像が選択済みであるか否かを判断する。制御部8が2つの画像を用いて合成する際の合成用画像が選択済みであると判断した場合(ステップS306:Yes)、情報機器1aは、後述するステップS312へ移行する。これに対して、制御部8が2つの画像を用いて合成する際の合成用画像が選択済みでないと判断した場合(ステップS306:No)、情報機器1aは、後述するステップS307へ移行する。
ステップS307において、表示制御部54は、画像データ記録部21に記録されている複数の画像データに対応する複数の画像(サムネイル画像)の一覧を表示部4に表示させる。
続いて、入力部6を介して表示部4が表示する複数の画像の中から合成用画像が選択された場合(ステップS308:Yes)、情報機器1aは、後述するステップS309へ移行する。これに対して、入力部6を介して表示部4が表示する複数の画像から合成用画像が選択されていない場合(ステップS308:No)、情報機器1aは、後述するステップS311へ移行する。
ステップS309およびステップS310は、図2のステップS110およびステップS111にそれぞれ対応する。
ステップS311の後、合成用画像の選択が終了した場合(ステップS311:Yes)、情報機器1aは、後述するステップS312へ移行する。これに対して、合成用画像の選択が終了していない場合(ステップS311:No)、情報機器1aは、上述したステップS308へ戻る。
ステップS312において、制御部8は、補正部52が生成した補正画像データに対応する補正画像に指定領域があるか否かを判断する。具体的には、制御部8は、補正データ記録部22によって記録された補正画像データに対応する補正画像内に指定領域があるか否かを判断する(例えば、上述した図4を参照)。制御部8が補正画像に指定領域があると判断した場合(ステップS312:Yes)、情報機器1aは、後述するステップS313へ移行する。これに対して、制御部8が補正画像に指定領域がないと判断した場合(ステップS312:No)、情報機器1aは、後述するステップS304へ移行する。
ステップS313において、露出制御部55は、補正画像における指定領域以外の表示領域に対応する撮像部7の第2撮像領域の露出値が半分になるように撮像部7に撮像させる。具体的には、露出制御部55は、補正画像における指定領域(第1撮像領域)以外に対応する撮像部7の第2撮像領域の露光時間を、補正画像における指定領域に対応する撮像部7の第1撮像領域の露光時間より第2撮像領域の露光時間を半分にして撮像部7に撮像させることによって、補正画像における指定領域以外に対応する撮像部7の第2撮像領域の露出値を半分させる。なお、露出制御部55は、補正画像における指定領域以外に対応する撮像部7の第2撮像領域の露光値を半分に制御して撮像部7に撮像させているが、撮像部7の露光値を適宜変更してもよい。
続いて、画像合成部53は、画像取得部51によって補正データ記録部22から取得された補正画像の指定領域に対応する第1撮像領域の輝度(信号値)を増幅(増加)する補正を行う(ステップS314)。
その後、画像合成部53は、ステップS310で指定領域に対応する第1撮像領域の輝度に従った信号(画像信号)を増幅させた補正画像とステップS313で撮像部7が生成した画像データに対応する画像(第2画像)とを用いた比較明合成処理を行って合成画像データを生成する(ステップS315)。
続いて、表示制御部54は、画像合成部53が生成した合成用画像データに対応する合成画像を表示部4に表示させる(ステップS316)。ステップS316の後、情報機器1aは、後述するステップS317へ移行する。
その後、レリーズスイッチ34からレリーズ信号があった場合(ステップS317:Yes)、露出制御部55は、撮像部7に撮影を実行させる(ステップS318)。具体的には、露出制御部55は、上述したステップS304、ステップS313の露光値になるように撮像部7に撮影させる。
続いて、情報機器1aが合成用撮影モードに設定されている場合(ステップS319:Yes)、画像合成部53は、ステップS310で指定領域に対応する第1撮像領域の輝度に従った信号(画像信号)を増幅させた補正画像とステップS318で撮像部7が生成した画像データに対応する画像(第2画像)とを用いて比較明合成処理を行って合成画像データを生成する(ステップS320)。
その後、情報機器1aは、画像合成部53が生成した合成画像データまたは撮像部7が生成した画像データを記録部2に記録する(ステップS321)。ステップS321の後、情報機器1aは、上述した図11のメインルーチンへ戻る。
ステップS317において、レリーズスイッチ34からレリーズ信号がなかった場合(ステップS317:No)、情報機器1aは、上述した図11のメインルーチンへ戻る。
ステップS319において、情報機器1aが合成用撮影モードに設定されていない場合(ステップS319:No)、情報機器1aは、ステップS321へ移行する。
〔再生モード処理〕
次に、図11のステップS205で説明した再生モード処理の詳細について説明する。図13は、図11の再生モード処理の概要を示すフローチャートである。
図13において、ステップS401〜419は、上述した図2のステップS101〜ステップS119にそれぞれ対応する。
以上説明した本実施の形態2によれば、露出制御部55が補正画像における指定領域に対応する撮像部7の指定撮像領域の露出値が所定の露出値になるように撮像部7に第2画像データに対応する第2画像を生成させる。この結果、画像合成部53が補正画像と第2画像とを用いて比較明合成処理を行う際に、ユーザが所望する第2画像の領域における各画素に対応する輝度分布が大きくなることによって、第2画像の指定領域F2の画素の輝度に従った信号(画像信号)が優先的に採用されるので、撮影する画像に対して、簡単な直感的な操作でユーザの感性を反映することができる。つまり、最初の実施例もそうであるが、消しゴムで消すと、鉛筆で書いた文字や絵が消えたり、ホワイトボードに書いた文字や絵がこすれば消えたり、版画の濃さがばれんのこすり型で変わるなど、文字や絵など画像の濃淡がワイプ(拭く、こする)動作で変化するという、一般ユーザによく知られた動作と画像効果の関係が、電子的に再現された形になっているので直感的な画像処理方法と言える。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3に係る情報機器は、上述した実施の形態2に係る情報機器1aと同様の構成を有し、撮影モード処理が異なる。このため、以下においては、本実施の形態3に係る情報機器1aが実行する撮影モード処理について説明する。なお、以下においては、上述した実施の形態2に係る情報機器1aと同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
〔撮影モード処理〕
図14は、本実施の形態3に係る情報機器1aが実行する撮影モード処理の概要を示すフローチャートである。
ステップS501〜ステップS512は、上述した図12のステップS301〜ステップS312にそれぞれ対応する。
ステップS513において、露出制御部55は、補正画像における指定領域の被写体の輝度情報、または輝度信号に基づいて、補正画像における指定領域(第1撮像領域)以外の表示領域に対応する撮像部7の第2撮影領域の露出値を制御する。
続いて、露出制御部55は、補正画像の指定領域に対応する撮像部7の第1撮像領域の輝度信号(輝度に従った画像信号)が所定の値になるように撮像部7に露光させて撮像させる(ステップS514)。
図15は、撮像部7が露出制御部55の制御のもと、撮像する画像の輝度に従った信号(画像信号)と画像位置との関係を模式的に示す図である。図15(a)〜図15(c)において、横軸が直線L1の撮像部7の位置(例えば図5を参照)を示し、縦軸が被写体の明るさの分布に対応した輝度分布(またはそれに基づく画像信号)を示す。また、曲線C10は、直線L1の位置に対応する撮像部7の撮像領域の輝度に従った信号(画像信号)を示す。なお、以下においては、説明を簡略化するため、撮像部7の直線L1上における画素の輝度分布を一例に説明するが、本実施の形態3では、撮像部7の撮像領域における各水平ラインに対して同様の処理を行うものとする。
図15に示すように、露出制御部55は、補正画像における指定領域に対応する撮像部7の第1撮像領域の露出値が所定の露出値になるように、第1撮像領域を複数回露光させて撮像部7に第2画像データに対応する第2画像を生成させる(図15(a)→図15(b)→図15(c))。これにより、指定領域F2の各画素に対応した被写体の輝度に従った信号(画像信号)が露光回数に応じて増幅することで(曲線C10→曲線C11→曲線C12)、撮像部7が生成した第2画像の直線L1における各画素の輝度に従った信号が曲線C20の画像信号となる(図15(c)を参照)。この結果、後述する画像合成部53が補正画像と第2画像とを用いて比較明合成処理を行う際に、ユーザが所望する第2画像の領域における各画素の輝度に従った信号(画像信号)が大きくなることによって、第2画像の指定領域F2の画素の輝度に従った信号(画像信号)が優先的に採用されるので、撮影する画像に対して、ユーザの感性を反映することができる。
ステップS515〜ステップS521は、上述した図12のステップS315〜ステップS321にそれぞれ対応する。
以上説明した本実施の形態3によれば、露出制御部55が補正画像における指定領域に対応する撮像部7の第1撮像領域の露出値が所定の露出値になるように、第1撮像領域を複数回露光させて撮像部7に第2画像データに対応する第2画像を生成させる。この結果、画像合成部53が補正画像と第2画像とを用いて比較明合成処理を行う際に、ユーザが所望する第2画像の領域における各画素に対応する被写体や対象物の輝度に従った信号(画像信号)が大きくなることによって、第2画像の指定領域F2の画素の輝度に従った信号(画像信号)が優先的に採用されるので、撮影する画像に対して、ユーザの感性を反映することができる。特別なスキルを必要とせず、「優先しない部分をこすって下さい」といった指示だけでユーザに手順を説明することが可能となる。これは、先に書いたように、自然に日常的に行われる文字や絵などの消す操作に相当するワイプ操作をタッチパネルを利用して再現したものだからである。
なお、本実施の形態3では、露出制御部55が指定領域F2に対応する撮像部7の第1撮像領域の露光時間を指定領域F2以外の表示領域に対応する撮像部7の第2撮像領域の露光時間より長くしていたが、例えば図16に示すように、露出制御部55は、指定領域F2に対応する撮像部7の第1撮像領域のISO感度を指定領域F2以外の表示領域に対応する撮像部7の第2撮像領域のISO感度より高くしてもよい。これにより、撮像部7が生成した第2画像の直線L1における各画素の輝度に従った信号の変化(画像信号)が曲線C21となる(図16(a)→図16(b))。この結果、後述する画像合成部53が補正画像と第2画像とを用いて比較明合成処理を行う際に、ユーザが所望する第2画像の領域における各画素の輝度に従った信号(画像信号)が大きくなることによって、第2画像の指定領域F2の画素の輝度に従った信号(画像信号)が優先的に採用されるので、撮影する画像に対して、ユーザの感性を反映することができる。
(その他の実施の形態)
また、本発明に係る情報機器は、デジタル一眼レフカメラ以外にも、たとえばアクセサリ等を装着可能なデジタルカメラ、デジタルビデオカメラおよび撮像機能を有する携帯電話やタブレット型携帯機器等の電子機器にも適用することができる。
なお、本発明に係る情報機器は、補正部が第1画像データに対応する第1画像における所定の領域に対して輝度を低下させるのに対応するような像信号補正を行って補正画像データを生成していたが、例えば第2画像データに対応する第2画像における所定の領域に対して輝度に従った信号(画像信号)を低下させた補正画像データを生成してもよい。
また、本発明に係る情報機器は、補正部が第1画像データに対応する第1画像における所定の領域に対して輝度に従った信号(画像信号)を減衰させていたが、この所定の領域に対して輝度に従った信号(画像信号)を増幅させてもよい。タッチでこするなどして指定した位置に対して信号を減衰させる例を説明したが、増幅して強調して画像合成しても良い。これらは、いずれも複数画像を比較して、どちらの信号を優先するかの処理を行うだけでよく、非常にシンプルな回路構成や演算などで実現することができる。また、ここでは、完全に同じ撮像素子で得られる2つの画像で説明したが、3つ以上の画像であっても同様の処理は可能であり、異なる撮像素子で得られた画像を合成する際にも本発明で提案した同様のユーザインターフェースや回路や演算を活用することによって、ユーザに説明しやすい複数画像の表示の工夫が可能となる。直感的な操作が可能だということは、迅速な操作ができることであって、撮影時にシャッターチャンスを逃すことなく、多様な効果の画像が得る時に、特に効果を発揮する。もちろん、この発明を利用するのは、撮影のみならず、観察時や再生時でも良い。
また、本発明に係る情報機器に実行させるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルデータでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB媒体、フラッシュメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本発明に係る情報機器に実行させるプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。さらに、本発明に係る情報機器に実行させるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
なお、本明細書におけるフローチャートの説明では、「まず」、「その後」、「続いて」等の表現を用いてステップ間の処理の前後関係を明示していたが、本発明を実施するために必要な処理の順序は、それらの表現によって一意的に定められるわけではない。すなわち、本明細書で記載したフローチャートにおける処理の順序は、矛盾のない範囲で変更することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態を含みうるものであり、特許請求の範囲によって特定される技術的思想の範囲内で種々の設計変更等を行うことが可能である。
1,1a・・・情報機器;2・・・記録部;3,6・・・入力部;4・・・表示部;5,8・・・制御部;7・・・撮像部;21・・・画像データ記録部;22・・・補正データ記録部;23・・・プログラム記録部;31・・・操作スイッチ;32・・・タッチパネル;33・・・電源スイッチ;34・・・レリーズスイッチ;51・・・画像取得部;52・・・補正部;53・・・画像合成部;54・・・表示制御部;55・・・露出制御部

Claims (13)

  1. 第1画像データおよび該第1画像データと異なる第2画像データを取得する画像取得部と、
    前記画像取得部が取得した前記第1画像データに対応する第1画像を表示可能な表示部と、
    前記表示部が前記第1画像を表示している際に、前記第1画像内における所定の指定領域を指定する指示信号の入力を受け付ける入力部と、
    前記入力部が入力を受け付けた前記指示信号に基づいて、前記第1画像における前記指定領域の画像信号を補正した補正画像データを生成する補正部と、
    前記補正部が生成した前記補正画像データおよび前記第2画像データにおいて互いに対応する画素の画像信号を比較し、大きい方の画像信号を用いて前記補正画像データと前記第2画像データとを合成した合成画像データを生成する画像合成部と、
    を備えたことを特徴とする情報機器。
  2. 前記画像合成部は、前記比較を行う前に、前記補正画像データおよび前記第2画像データのうち少なくとも一方の画像信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の情報機器。
  3. 前記画像合成部は、前記比較を行う前に、前記第2画像データの画像信号を減衰させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報機器。
  4. 前記画像合成部は、前記比較を行う前に、前記補正画像データに対応する補正画像における前記所定の領域以外の各画素の画像信号を増幅することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の情報機器。
  5. 前記補正部は、前記所定の領域における各画素の画像信号を減衰させる補正を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の情報機器。
  6. 前記補正部は、前記所定の領域における各画素の画像信号を零に補正することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の情報機器。
  7. 所定の視野領域を撮像し、該視野領域の画像データを生成する撮像部と、
    前記補正部が生成した前記補正画像データに基づいて、前記撮像部が生成する前記画像データの露出値を制御する露出制御部と、
    をさらに備え、
    前記画像取得部は、前記露出制御部が前記露出値で前記撮像部に生成させた前記画像データを前記第2画像データとして取得することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の情報機器。
  8. 前記露出制御部は、前記撮像部の撮影領域のうち前記所定の領域に対応する第1撮像領域の露光量を、前記所定の領域以外の表示領域に対応する第2撮像領域の露光時間より長くすることを特徴とする請求項7に記載の情報機器。
  9. 前記露出制御部は、前記露出制御部は、前記撮像部の撮影領域のうち前記所定の領域に対応する第1撮像領域の露光回数を、前記所定の領域以外の表示領域に対応する第2撮像領域の露光回数より多くすることを特徴とする請求項7に記載の情報機器。
  10. 前記露出制御部は、前記露出制御部は、前記撮像部の撮影領域のうち前記所定の領域に対応する第1撮像領域の感度を、前記所定の領域以外の表示領域に対応する第2撮像領域の感度より大きくすることを特徴とする請求項7に記載の情報機器。
  11. 前記入力部は、前記表示部の表示領域に重畳して設けられ、外部からの物体の接触位置を検出し、この接触位置に応じた位置信号の入力を受け付けるタッチパネルを有し、
    前記補正部は、前記表示部が前記第1画像を表示している際に、前記タッチパネルが入力を受け付けた前記位置信号に対応する位置を含む領域における前記第1画像の各画素の画像信号を補正して前記補正画像データを生成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の情報機器。
  12. 情報機器が実行する画像処理方法であって、
    第1画像データおよび該第1画像データと異なる第2画像データを取得する画像取得ステップと、
    前記画像取得ステップにおいて取得した前記第1画像データに対応する第1画像を表示する表示ステップと、
    前記表示ステップにおいて前記第1画像を表示している際に、前記第1画像内における所定の指定領域を指定する指示信号の入力を受け付ける入力ステップと、
    前記入力ステップにおいて入力を受け付けた前記指示信号に基づいて、前記第1画像における前記指定領域の画像信号を補正した補正画像データを生成する補正ステップと、
    前記補正ステップにおいて生成した前記補正画像データおよび前記第2画像データにおいて互いに対応する画素の画像信号を比較し、大きい方の画像信号を用いて前記補正画像データと前記第2画像データとを合成した合成画像データを生成する画像合成ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  13. 情報機器に、
    第1画像データおよび該第1画像データと異なる第2画像データを取得する画像取得ステップと、
    前記画像取得ステップにおいて取得した前記第1画像データに対応する第1画像を表示する表示ステップと、
    前記表示ステップにおいて前記第1画像を表示している際に、前記第1画像内における所定の指定領域を指定する指示信号の入力を受け付ける入力ステップと、
    前記入力ステップにおいて入力を受け付けた前記指示信号に基づいて、前記第1画像における前記指定領域の画像信号を補正した補正画像データを生成する補正ステップと、
    前記補正ステップにおいて生成した前記補正画像データおよび前記第2画像データにおいて互いに対応する画素の画像信号を比較し、大きい方の画像信号を用いて前記補正画像データと前記第2画像データとを合成した合成画像データを生成する画像合成ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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