JP2015229668A - 染毛剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】カチオン界面活性剤と解離性アゾ染料が安定に配合され、染毛後の毛髪に対して優れた感触(滑らかさ等)を付与することができる染毛剤組成物の提供。【解決手段】式(A−1)、(A−2)及び(A−3)で示される特定のアゾ染料、カチオン界面活性剤、及びアニオン界面活性剤からなる染毛剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、染毛剤組成物及びそれを用いた染毛方法に関する。
染毛剤は、使用される染料によって、又はメラニンの脱色作用を有するか否かによって分類される。代表的なものとしては、アルカリ剤及び酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤からなる二剤式の永久染毛剤、有機酸又はアルカリ剤と、酸性染料、塩基性染料、ニトロ染料等の直接染料を含有する一剤式の半永久染毛剤などがある。
しかし、直接染料は、一剤式の半永久染毛剤に使用する場合、洗浄や光によって比較的容易に毛髪上から失われてしまうため、褪色しやすく、これは損傷を受けた毛髪において著しい。
また、酸化剤を用いた二剤式の永久染毛剤においても、酸化染料によるあまり鮮明でない色調を補うため、ニトロ染料、塩基性染料等の直接染料を用いることが試みられている。しかしながら、ニトロ染料を用いた場合には、染毛直後は鮮やかであるものの、経日での色落ちが著しく、色がくすみ易いという問題があり、塩基性染料を用いた場合には、酸化剤としての過酸化水素と混合すると分解し易いといった問題点があった。
これらの問題点を解決した鮮明な染毛が可能で安定な染毛剤組成物として、解離性プロトンを有する解離性アゾ染料を直接染料として用いる染毛剤が提案されている(特許文献1)。
特開2003-342139号公報
解離性アゾ染料は、アルカリ性下、解離性プロトンが解離した状態で染毛性を発揮する。この解離性アゾ染料と、染毛後の毛髪の感触を向上させるカチオン界面活性剤とを併用した場合、プロトンを解離してアニオン性となったアゾ染料がカチオン界面活性剤との間で難溶性の塩を形成してしまう。このため、配合時に染毛剤組成物系内で沈殿を生じ、配合時の操作性が悪くなると共に外観も悪くなるという問題に加え、使用時に染毛後の毛髪に対して優れた感触を付与することが難しいといった問題があった。
従って、本発明は、染毛性に優れる解離性アゾ染料と使用後の毛髪の感触が優れるカチオン界面活性剤とが安定に配合され、毛髪への適用時には滑らかに染毛剤を塗り広げることができ、同時に染毛後の毛髪に対して優れた感触(滑らかさ等)を付与することができる染毛剤組成物に関する。
本発明者らは、特定構造の解離性アゾ染料にあっては、弱アルカリ性ないしアルカリ性条件下、アニオン界面活性剤を共存させれば、カチオン界面活性剤を含むアルカリ性溶液とした場合でも、解離性アゾ染料とアニオン界面活性剤の合計量に対するカチオン界面活性剤の比が一定値以下であれば、染毛剤系内に沈殿を生じることなく安定に配合でき、染毛後の毛髪に対して優れた感触を付与することができることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C)を含有し、全組成中における成分(A)と成分(C)との合計に対する成分(B)の質量比(B)/[(A)+(C)]が1.2以下であり、pH(25℃)が7.5〜12である染毛剤組成物を提供するものである。
(A):下記(A-1)、(A-2)及び(A-3)からなる群より選択される1種又は2種以上のアゾ染料
Figure 2015229668
(B):カチオン界面活性剤
(C):アニオン界面活性剤
更に、本発明は、上記の染毛剤組成物を毛髪に適用し、1〜60分間放置した後、洗い流す染毛方法を提供するものである。
本発明の染毛剤組成物は、アゾ染料とカチオン界面活性剤が安定に配合され、染毛後の毛髪に対して優れた感触(滑らかさ等)を付与させることができる。
〔成分(A):アゾ染料〕
本発明の染毛剤組成物は、成分(A)として、下記(A-1)、(A-2)及び(A-3)からなる群より選択される1種又は2種以上のアゾ染料を含有する。
Figure 2015229668
なお、アゾ染料(A-1)、(A-2)及び(A-3)のpKaは、それぞれ6.0、6.0及び7.5である。よって、pH(25℃)が7.5〜12である本発明の染毛剤組成物中では、これらアゾ染料のほぼ8割以上は、プロトンを解離したアニオン性の状態で存在する。そのときアゾ染料(A-1)は赤色、(A-2)は青色、(A-3)は黄色を呈する。
全組成中におけるこれらアゾ染料の総含有量は、毛髪の均染性、及び処方配合の安定性の観点から、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。なお、本発明の染毛剤組成物には、アゾ染料(A-1)、(A-2)及び(A-3)以外の染料を併用することもできる。ただし、成分(A)による染色性に影響を与えない観点より、アゾ染料(A-1)、(A-2)及び(A-3)の総含有量が、全染料中の1質量%以上100質量%以下、更には5質量%以上100質量%以下、更には10質量%以上100質量%以下、更には20質量%以上100質量%以下であることが好ましい。
〔その他の染料〕
本発明の染毛剤組成物は、成分(A)以外の染料として、酸化染料中間体又は成分(A)以外の直接染料を含有させることができる。
(酸化染料中間体)
酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカプラーを用いることができる。プレカーサーとしては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、オルトクロルパラフェニレンジアミン、N-フェニルパラフェニレンジアミン、N,N-ビス(ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、3-メチル-4-アミノフェノール、2-ヒドロキシエチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、4-アミノ-メタクレゾール、オルトアミノフェノール、及びこれらの塩等が挙げられる。
また、カプラーとしては、例えばレゾルシン、2-メチルレゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、5-アミノオルトクレゾール、メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、メタアミノフェノール、パラアミノフェノール、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2,6-ジアミノピリジン、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、及びこれらの塩等が挙げられる。
プレカーサーとカプラーは、それぞれ2種以上を併用してもよく、全組成中におけるプレカーサーとカプラーの含有量は、それぞれ、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。
(直接染料)
直接染料としては、酸性染料、ニトロ染料、分散染料、塩基性染料等が挙げられる。より具体的には、酸性染料としては、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、酸性橙3等が挙げられ、ニトロ染料としては、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC赤3、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-p-フェニレンジアミン等が挙げられ、分散染料としては、分散紫1、分散青1、分散黒9等が挙げられ、塩基性染料としては、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性黄76、塩基性橙31、塩基性赤51等が挙げられる。
これら成分(A)以外の直接染料は、2種以上を併用してもよく、酸化染料中間体と併用してもよい。また全組成中における直接染料は、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。
〔成分(B):カチオン界面活性剤〕
本発明の染毛剤組成物は、成分(B)として、カチオン界面活性剤を含有する。カチオン界面活性剤としては、次の一般式(1)で表されるものを用いることができる。
Figure 2015229668
〔式中、R1、R2、R3及びR4は、独立に水素原子又は炭化水素基を示し、R1、R2、R3及びR4のうち1つ又は2つは炭素数8〜36の炭化水素基であって、かつ残余が水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素基である。X-はアニオンを示す。〕
ここで炭化水素基としては、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、直鎖又は分岐鎖のアルケニル基、アリール基、アラルキル基が挙げられる。
1、R2、R3及びR4のうち1つ又は2つ(好ましくは1つ)が、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜30、更には炭素数10〜24、更には炭素数12〜18のアルキル基であることが好ましく、残余が、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、更には炭素数1又は2のアルキル基、更には炭素数1のアルキル基であることが好ましい。
アニオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、酢酸イオン、リン酸イオン、硫酸イオン、乳酸イオン、サッカリンイオンが挙げられ、なかでも入手の容易性の観点から塩化物イオン及び臭化物イオンが好ましい。
成分(B)としては、染毛後の毛髪に対して優れた感触を付与させる観点から、塩化モノアルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、臭化モノアルキルトリメチルアンモニウムが好ましく、なかでも塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム(ラウリルトリモニウムクロリド)がより好ましく、2種以上を混合することも好ましい。
カチオン界面活性剤は、二種以上を併用することもできる。全組成中におけるカチオン界面活性剤の含有量は、染毛後の毛髪に対して優れた感触を付与させる観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下である。
〔成分(C):アニオン界面活性剤〕
本発明の染毛剤組成物は、成分(C)として、アニオン界面活性剤を含有する。アニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル界面活性剤;脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、コハク酸アルキル又はコハク酸アルケニルの塩等のカルボン酸界面活性剤;アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル界面活性剤;スルホコハク酸塩、イセチオン酸塩、タウリン塩、アルキルベンゼンスルホン酸、α-オレフィンスルホン酸、アルカンスルホン酸等のスルホン酸界面活性剤;N-アシルグルタミン酸塩等のアミノ酸誘導体型界面活性剤等が挙げられる。
成分(C)としては、沈殿を起こすことなく安定に配合する観点から、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸塩、脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩が好ましい。これらの好ましいアニオン界面活性剤として、次の一般式(2)又は(3)で表されるものを用いることができる。
5-O-(CH2CH2O)n1-(CH2CH(CH3)O)m1-SO31 (2)
6-O-(CH2CH2O)n2-(CH2CH(CH3)O)m2-COOX2 (3)
〔式中、R5及びR6は、各々炭素数8〜25個の炭化水素基であり、n1及びn2は各々独立に平均付加モル数0〜50であり、m1及びm2は各々独立に平均付加モル数0〜50であり、X1及びX2は、各々独立にアルカリ金属又はNH4である。〕
一般式(2)及び(3)中のR5及びR6は、沈殿を起こすことなく組成物中に安定に配合する観点から、各々独立に好ましくは炭素数10〜24、より好ましくは炭素数12〜22、更に好ましくは14〜22である。また、R5及びR6は、各々独立に直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。
一般式(2)及び(3)中のn1及びn2は、沈殿を起こすことなく組成物中に安定に配合する観点から、各々独立に好ましくは1以上、より好ましくは2以上であり、また、好ましくは45以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは15以下、更に好ましくは10以下、更に好ましくは8以下、更に好ましくは6以下である。
一般式(2)及び(3)中のm1及びm2は、沈殿を起こすことなく組成物中に安定に配合する観点から、各々独立に好ましくは30以下、より好ましくは10以下であり、更に好ましくは5以下であり、より更に好ましくは0である。
一般式(2)及び(3)中のX1及びX2の各々は、塩を形成する陽イオン基であり、アルカリ金属としてはナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、トリエタノールアミンやアンモニウムが挙げられるが、これらの中でナトリウム、カリウムがより好ましく、ナトリウムが更に好ましい。
成分(C)は、二種以上を併用することもできる。全組成中における成分(C)の含有量は、沈殿を起こすことなく組成物中に安定に配合する観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。
成分(A)と成分(C)との合計に対する成分(B)の質量比(B)/[(A)+(C)]は、組成物中に安定に配合させ、染毛後の毛髪に優れた感触を付与する観点から、1.2以下であり、好ましくは1以下、より好ましくは0.95以下、更に好ましくは0.85以下、更に好ましくは0.75以下であり、また、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.15以上、更に好ましくは0.20以上、更に好ましくは0.25以上、更に好ましくは0.35以上である。
〔その他の界面活性剤〕
本発明の染毛剤組成物には、成分(B)のカチオン界面活性剤、及び成分(C)のアニオン界面活性剤のほかに、非イオン界面活性剤や両性界面活性剤を含有することもできる。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルサッカライドが好ましく、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテル、アルキルポリグルコシドがより好ましい。
両性界面活性剤としてはイミダゾリン系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系等が挙げられる。
非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤は、単独で又は2種以上用いることができ、全組成中における合計含有量は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは7.5質量%以下である。
〔アルカリ剤〕
本発明の染毛剤組成物には、更にアルカリ剤を含有させることができる。本発明の染毛剤組成物が二剤式又は三剤式の場合は、アルカリ剤は第1剤に含有させる。アルカリ剤としては、アンモニア及びその塩;モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩;1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩;炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられる。上記アルカリ剤のうち、アンモニア及びその塩、モノエタノールアミン及びその塩、2-アミノ-2-メチルプロパノールが好ましい。
アルカリ剤は、2種以上を併用してもよく、全組成物中の含有量は、十分な染毛効果の点から、0.01質量%以上、更には0.05質量%以上、更には0.1質量%以上、更には0.2質量%以上、更には0.5質量%以上が好ましく、また、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、20質量%以下、更には10質量%以下、更には5質量%以下、更には4質量%以下が好ましい。
〔pH〕
本発明の染毛剤組成物のpH(25℃)は、良好な染毛効果と皮膚刺激抑制の点から、使用時(二剤式又は三剤式の場合は混合時)において、7.5以上であり、好ましくは8以上、より好ましくは8.5以上、更に好ましくは9以上であり、また、12以下であり、好ましくは11.5以下、より好ましくは11以下、更に好ましくは10.5以下である。pH調整剤としては、前記のアルカリ剤のほか、塩酸、リン酸等の無機酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機酸、リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩等が挙げられる。なお、本明細書において、染毛剤組成物のpHは、株式会社堀場製作所製pHメーターF-22を用いて室温(25℃)で測定した値である。
〔酸化剤〕
本発明の染毛剤組成物が二剤式又は三剤式の場合には、第2剤は酸化剤を含有する。この場合、染色と脱色が同時に行われ、より鮮やかな染色が得られる。本発明で用いる解離型アゾ染料は、酸化剤に対して極めて安定である。
酸化剤としては、例えば、過酸化水素;過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩;過ホウ酸ナトリウム等の過ホウ酸塩;過炭酸ナトリウム等の過炭酸塩;臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム等の臭素酸塩などが挙げられる。なかでも、毛髪に対する脱色性及び酸化剤自体の安定性及び有効性の点から、過酸化水素が好ましい。また、過酸化水素と共に、酸化助剤として他の酸化剤を組み合わせて用いることもできる。このうち、過酸化水素と過硫酸塩とを組み合わせて用いるのが好ましい。
酸化剤を用いる場合、酸化剤は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中における含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下である。過酸化水素と過硫酸塩とを組み合わせて用いる場合には、過酸化水素の含有量が、全組成中の0.5質量%以上10質量%以下であり、過硫酸塩の含有量が全組成中の0.5質量%以上25質量%以下であり、両者の合計含有量が1質量%以上30質量%以下であるのが好ましい。
〔コンディショニング成分〕
本発明の染毛剤組成物は、毛髪への適用に好適なコンディショニング成分を含むことができる。コンディショニング成分は、染毛剤組成物に溶解又は分散可能なポリマー又はオイル類であり、染毛剤組成物を洗い流す際、又は水やシャンプーで希釈された際に毛髪へ付着する。コンディショニング成分を用いる場合、全組成中における含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
本発明の染毛剤組成物は、毛髪への適用に好適なコンディショニング成分を含むことができる。コンディショニング成分は、染毛剤組成物に溶解又は分散可能なポリマー又はオイル類であり、染毛剤組成物を洗い流す際、又は水やシャンプーで希釈された際に毛髪へ付着する。
本発明の染毛剤組成物に使用される好適なコンディショニング成分としては、カチオン性ポリマー、シリコーン(例えばシリコーンオイル、カチオン性シリコーン、シリコーンガム、シリコーン樹脂)、有機コンディショニングオイル(例えば、炭化水素オイル、ポリオレフィン、脂肪酸エステル)、脂肪族アミド、ポリアルキレングリコール等が挙げられる。
これらコンディショニング成分は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができ、またその全組成物中の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
〔高級アルコール〕
本発明の染毛剤組成物は、感触改善、安定性の観点から、高級アルコールを含有することが好ましい。高級アルコールの含有により、界面活性剤と構造体を形成して染毛剤組成物の分離を防ぐと共に、すすぎ時の感触を改善する効果がある。
高級アルコールとしては、炭素数8〜22のものが好ましく、炭素数16〜22のものがより好ましい。具体的には、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等、及びこれらの混合物が挙げられる。
高級アルコールは、2種以上を併用してもよく、全組成中における含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、更に好ましくは3質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは6質量%以下である。
〔水溶性高分子〕
本発明の染毛剤組成物には、使用時のたれ落ち防止、頭皮などへの汚着防止の目的で、水溶性高分子を含有させることができる。水溶性高分子としては、例えばアラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルメチルエーテル(PVM)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリアクリル酸ナトリウム、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、変性キサンタンガム、ウェランガム、ラボールガム、ジェランガム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸/メタクリル酸エステル共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体の1,9-デカジエンによる部分架橋物、ポリエチレングリコール、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト等が挙げられる。これらのうち、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、変性キサンタンガムが好ましい。
これらの水溶性高分子は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、全組成中における含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。
〔その他の任意成分〕
本発明の染毛組成物には、上記成分のほかに、通常化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。
このような任意成分の配合目的としては、パール化、防腐、金属封鎖、安定化、酸化防止、紫外線吸収、保湿、製品着色、付香等を挙げることができ、具体的な任意成分としては、動植物油脂、高級脂肪酸、タンパク質加水分解物、タンパク質誘導体、アミノ酸、植物抽出物、ビタミン、色素、香料等が挙げられる。
〔媒体〕
本発明の染毛剤組成物には、媒体として、水及び必要により有機溶剤が使用される。有機溶剤としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級脂肪族アルコール類;ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール類;プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオール類;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類;エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類が挙げられる。
全組成中における水の含有量は、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上であり、また、好ましくは99質量%以下、より好ましくは98質量%以下、更に好ましくは95質量%以下である。全組成中における有機溶剤の含有量は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。
〔剤型〕
本発明の染毛剤組成物は、一剤式、二剤式、又は三剤式の各種染毛剤として使用できる。一剤式染毛剤組成物は、成分(A)を含有する単一の剤からなる。二剤式染毛剤組成物は、成分(A)及びアルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水素を含有する第2剤からなることが好ましい。三剤式染毛剤組成物は、成分(A)以外の直接染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水素を含有する第2剤と、成分(A)を含有する第3剤からなるか、又は成分(A)及びアルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水素を含有する第2剤と、その他の成分を含有する第3剤からなることが好ましい。上記のその他の成分を含有する第3剤としては脱色力向上のために過硫酸塩(過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等)等の造粒物からなる粉末状酸化剤を用いることが好ましい。
なお、本発明において「全組成物」とは、染毛処理の使用時の組成物全体をいい、上述の二剤式染毛剤にあっては、第1剤と第2剤を混合した後の混合物を意味し、三剤式染毛剤にあっては、第1剤と第2剤と第3剤を混合した後の混合物を意味する。
本発明の染毛剤組成物は、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、ムース状などの形態で用いられるものとすることができ、エアゾール形態とすることもできる。これらの場合における全組成物の粘度は、毛髪に塗布したときに液だれしにくいように調整することが望ましい。この全組成物の粘度(25℃)は、ヘリカルスタンド付きB型回転粘度計(モデル;デジタル粘度計TVB-10、東機産業株式会社)により、ローターT-Cを用いて10rpmで1分間回転させた後の測定値として、好ましくは2,000〜200,000mPa・s、より好ましくは4,000〜150,000mPa・s、更に好ましくは6,000〜100,000mPa・s、更に好ましくは8,000〜80,000mPa・sである。なお、二剤式又は三剤式の場合には、各剤の混合後3分経過後に測定するものとする。
また、本発明の染毛剤組成物は、毛髪に塗布するときにノンエアゾール型のフォーマー容器から吐出させたり、カップ内でシェークして発泡させたりすることで泡状として使用することもできる。この場合における発泡前の全組成物の粘度も、泡状として毛髪に塗布したときに液だれしにくいように調整することが望ましい。この全組成物の粘度(25℃)は、B型回転粘度計(モデル;デジタル粘度計TV-10、東機産業株式会社)により、ローターNo.1を用いて30rpmで1分間回転させた後の測定値(但し、粘度が160mPa・sを超える場合は、12rpmで1分間回転させた後の測定値)として、好ましくは1〜800mPa・s、より好ましくは1〜600mPa・s、更に好ましくは1〜500mPa・s、更に好ましくは1〜300mPa・sである。なお、二剤式又は三剤式の場合には、各剤の混合後3分経過後に測定するものとする。
〔染毛剤組成物の製造方法〕
本発明の染毛剤組成物が一剤式の場合、染毛剤組成物の安定性の観点から、成分(B)と成分(C)を混合した後、得られた混合物と成分(A)を混合して、調製することが好ましい。また、本発明の染毛剤組成物が二剤式又は三剤式であって第1剤中に成分(A)〜(C)の全てを含有する場合も、当該第1剤は、染毛剤組成物の安定性の観点から、成分(B)と成分(C)を混合した後、得られた混合物と成分(A)を混合して、調製することが好ましい。
〔染毛方法〕
本発明の染毛剤組成物を用いて染毛処理するには、例えば本発明の染毛剤組成物(二剤式の場合は第1剤と第2剤、三剤式の場合は第1剤と第2剤と第三剤を使用直前に混合した後)を毛髪に適用し、所定時間放置後、水を用いて洗い流し、乾燥すればよい。毛髪への適用温度は15〜45℃、適用時間は1〜60分間、更には5〜45分間、更には10〜30分間が好ましい。この場合、まず染毛剤を水で軽く洗い流した後、アニオン界面活性剤を含有するシャンプーを用いて洗髪し、次いで水洗すると、カチオン性ポリマーは適度に流出し、シリコーン類は適度に毛髪に残留し、良好なコンディショニング効果を示す。シャンプーとしては、ラウレス-1 硫酸ナトリウム、ラウレス-2 硫酸ナトリウム、ラウレス-3 硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤を5〜20質量%程度含有する一般的な水性シャンプーが好適である。
以上述べた実施形態に関し、以下に本発明の好ましい態様を更に開示する。
<1> 次の成分(A)、(B)及び(C)を含有し、全組成中における成分(A)と成分(C)との合計に対する成分(B)の質量比(B)/[(A)+(C)]が1.2以下であり、pH(25℃)が7.5〜12である染毛剤組成物。
(A):下記(A-1)、(A-2)及び(A-3)からなる群より選択される1種又は2種以上のアゾ染料
Figure 2015229668
(B):カチオン界面活性剤
(C):アニオン界面活性剤
<2> 全組成中における成分(A)の含有量が、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上であり、また、10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、<1>に記載の染毛剤組成物。
<3> 成分(B)が、好ましくは下記一般式(1)で表されるカチオン界面活性剤である、<1>又は<2>に記載の染毛剤組成物。
Figure 2015229668
〔式中、R1、R2、R3及びR4は、各々独立に水素原子又は炭化水素基を示し、R1、R2、R3及びR4のうち1つ又は2つは炭素数8〜36の炭化水素基であって、かつ残余が水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素基である。X-はアニオンを示す。〕
<4> 成分(B)が、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、及び塩化ラウリルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上である、<3>に記載の染毛剤組成物。
<5> 全組成中における成分(B)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下である、<1>〜<4>のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
<6> 成分(C)が、好ましくは次の一般式(2)又は(3)で表されるものである、<1>〜<5>のいずれかに記載の染毛剤組成物。
5-O-(CH2CH2O)n1-(CH2CH(CH3)O)m1-SO31 (2)
6-O-(CH2CH2O)n2-(CH2CH(CH3)O)m2-COOX2 (3)
〔式中、R5及びR6は、各々独立に炭素数8〜25個の炭化水素基であり、n1及びn2は各々独立に平均付加モル数0〜50であり、m1及びm2は各々独立に平均付加モル数0〜50であり、X1及びX2は、各々独立にアルカリ金属又はNH4である。〕
<7> 成分(C)が、好ましくはアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸塩、脂肪酸塩、及びアルキルエーテルカルボン酸塩よりなる群から選択される1種又は2種以上である<6>に記載の染毛剤組成物。
<8> 全組成中における成分(C)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、<1>〜<7>のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
<9> 全組成中における成分(A)と成分(C)との合計に対する成分(B)の質量比(B)/[(A)+(C)]が、好ましくは1以下、より好ましくは0.95以下、更に好ましくは0.85以下、更に好ましくは0.75以下であり、また、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.15以上、更に好ましくは0.20以上、更に好ましくは0.25以上、更に好ましくは0.35以上である、<1>〜<8>のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
<10> 好ましくは、更にアルカリ剤を含有する<1>〜<9>のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
<11> アルカリ剤として、アンモニア及びその塩、モノエタノールアミン及びその塩、並びに2-アミノ-2-メチルプロパノールからなる群より選択される少なくとも1種を含有する<10>に記載の染毛剤組成物。
<12> 全組成中におけるアルカリ剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上、更には0.5質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは4質量%以下である、<10>又は<11>に記載の染毛剤組成物。
<13> 二剤式染毛剤又は三剤式染毛剤であり、好ましくは第2剤に酸化剤を含有する、<1>〜<12>のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
<14> 全組成中における酸化剤の含有量が、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下である、<13>に記載の染毛剤組成物。
<15> 25℃におけるpHが、使用時において、好ましくは8以上、より好ましくは8.5以上、更に好ましくは9以上であり、また、好ましくは11.5以下、より好ましくは11以下、更に好ましくは10.5以下である、<1>〜<14>のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
<16> <1>〜<15>のいずれか一項に記載の染毛剤組成物を毛髪に適用し、1〜60分間放置した後、洗い流す染毛方法。
実施例1〜6及び比較例1〜2
表1に示す組成の第1剤及び第2剤を常法にて調製した。第1剤と第2剤とを混合比(質量比)1:1で混合した。得られた混合物を30℃で中国人白髪に適用し、適用後30分間の作用時間を置いた。この中国人白髪を水で30秒すすいだ。
下記の方法で各種評価を行い、その結果を表1に示した。
〔染毛剤組成物の安定性〕
染毛剤組成物の安定性の評価は、第1剤及び第2剤の混合直後に次に示す基準に従って目視により確認した。
3:沈殿物がなく透明である
2:沈殿物はないが白濁している
1:沈殿物が存在する
〔すすぎ時の毛髪の感触〕
すすぎ時の毛髪の感触の評価は、染毛剤組成物を毛髪に適用後30分後に、水ですすぐ際の感触により、次に示す基準に従って行った。
5:滑らか
4:やや滑らか
3:どちらともいえない
2:やや滑らかでない
1:滑らかでない
Figure 2015229668
実施例7〜10
表2に示す組成の一剤式染毛剤組成物を下記の方法で調製した。この一剤式染毛剤組成物を30℃で中国人白髪に適用し、適用後30分間の作用時間を置いた。この中国人白髪を水で30秒すすいだ。
〔一剤式染毛剤組成物の調製方法〕
精製水に塩化アンモニウムと成分(C)を配合し、溶解したのを確認後、成分(B)を添加し、一定時間撹拌を行い、混合液1を調製した。また、別途、精製水にアンモニアと成分(A)を溶解させた混合液2を調製した。そして、混合液1に混合液2を配合し、一定時間撹拌を行うことで一剤式染毛剤組成物を得た。
下記の方法で各種評価を行い、その結果を表2に示した。
〔染毛剤組成物の安定性〕
染毛剤組成物の安定性の評価は、一剤式染毛剤組成物の調製直後に次に示す基準に従って目視により確認した。
3:沈殿物がなく透明
2:沈殿物がないが少し白濁
1:沈殿物が存在
〔すすぎ時の毛髪の感触〕
すすぎ時の毛髪の感触の評価は、一剤式染毛剤組成物を毛髪に適用後30分後に、水ですすぐ際の感触により、次に示す基準に従って行った。
5:滑らか
4:やや滑らか
3:どちらともいえない
2:やや滑らかでない
1:滑らかでない
Figure 2015229668

Claims (7)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C)を含有し、全組成中における成分(A)と成分(C)との合計に対する成分(B)の質量比(B)/[(A)+(C)]が1.2以下であり、pH(25℃)が7.5〜12である染毛剤組成物。
    (A):下記(A-1)、(A-2)及び(A-3)からなる群より選択される1種又は2種以上のアゾ染料
    Figure 2015229668
    (B):カチオン界面活性剤
    (C):アニオン界面活性剤
  2. 成分(B)が、下記一般式(1)で表されるカチオン界面活性剤である、請求項1に記載の染毛剤組成物。
    Figure 2015229668
    〔式中、R1、R2、R3及びR4は、独立に水素原子又は炭化水素基を示し、R1、R2、R3及びR4のうち1つ又は2つは炭素数8〜36の炭化水素基であって、かつ残余が水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素基である。X-はアニオンを示す。〕
  3. 成分(B)の含有量が、全組成中の0.01質量%以上20質量%以下である請求項1又は2に記載の染毛剤組成物。
  4. 成分(C)が、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸塩、脂肪酸塩、及びアルキルエーテルカルボン酸塩よりなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
  5. 成分(C)の含有量が、全組成中の0.01質量%以上20質量%以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
  6. 成分(B)が、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、及び塩化ラウリルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜5のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の染毛剤組成物を毛髪に適用し、1〜60分間放置した後、洗い流す染毛方法。
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