JP2015229439A - 電子機器の保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過大な設置スペースを必要とせずに、大きさが大きく異なる電子機器のいずれをも保持することのできる保持装置を提供する。【解決手段】保持装置2は、電子機器が載置される載置面26を有する載置板28と、載置面26の下側縁部から突出した基礎挟持片122と、2つの可動挟持片124,142とを有する。スマートフォンのような比較的小さな電子機器を保持するときは、載置面26内をスライド移動する第1可動挟持片124と基礎挟持片122とで電子機器を挟持する。タブレット端末のような比較的大きな電子機器を保持するときは、第1可動挟持片124を載置面26に対して裏面側に没入させ、載置面26を超えた位置でスライド移動する第2可動挟持片142と基礎挟持片122とで電子機器を挟持する。【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器の保持装置に関する。特に、車両に搭載されて、電子機器を保持する保持装置に関する。
車両に搭載される保持装置には、大きさの異なる電子機器を保持できるように、保持部材が可動になっているものがある。例えば、特許文献1には、電子機器が配置されるベースと、ベースから立設されて電子機器を両側より挟み込む一対の抱持部とを備え、一対の抱持部の一方が、ベースに設けられた溝にガイドされてベース上を左右に移動可能であり、かつ他方に向けて付勢されている保持装置が記載されている。このように一対の抱持部の一方が左右に移動可能であるため、保持装置は、幅寸法の異なる電子機器を保持できるようになっている。
特開2012−121541
従来の車両用保持装置は、携帯電話やスマートフォン等の比較的小型の電子機器を保持できるように設計されていた。しかし、近年では、タブレット型端末のように、スマートフォンに比べて非常に大きな携帯用電子機器が市販されているが、従来の車両用保持装置は、このような比較的大型の電子機器を保持できなかった。仮に、特許文献1に記載の構造を適用して、小型の電子機器及び大型の電子機器のいずれをも保持可能な保持装置を設計すると、大きな電子機器を保持可能にするためにベースを大きくする必要があるため、小型の電子機器を保持する場合であっても保持装置を配置するためのスペースが広くなるという問題が生じる。
以上の背景に鑑み、本発明は、第1に、大きさが大きく異なる電子機器のいずれをも保持することのできる新たな構造の保持装置を提供することを目的とし、第2に、大きさが大きく異なる電子機器のいずれをも保持できることに加えて、過大な設置スペースを必要としない保持装置を提供することを目的とする。
本発明のある側面は、電子機器の保持装置(2,202)であって、前記電子機器が載置されるべき所定の載置面(26,214)を有する載置板(28,206)と、前記載置面の一方の縁部から前記載置面に対して突出した基礎挟持部(30)と、前記基礎挟持部に対して前記載置面に沿って近接離反する方向である縦方向にスライド移動可能に設けられた第1可動挟持片(124,212)を備えた第1可動挟持部(32,208)と、前記第1可動挟持片と異なる範囲を前記縦方向にスライド移動可能に設けられた第2可動挟持片(142,212)を備えた第2可動挟持部(34,210)とを有することを特徴とする。
この構成によれば、保持装置は、従来技術と異なる構造によって、大きさが大きく異なる電子機器のいずれをも保持することができる。
本発明の他の側面は、上記構成において、前記第1可動挟持片は、前記載置面内にてスライド移動し前記第2可動挟持片は、前記載置面を超えた位置でスライド移動することを特徴とする。
この構成によれば、比較的大きな電子機器を保持するときは、第2可動挟持片を載置面を超えた位置でスライド移動させて電子機器を保持するため、載置板の大きさを中程度の大きさにすることができる。そのため、比較的小さな電子機器を保持する時や未使用時の配置スペースが過大とならない。
本発明の他の側面は、上記構成において、前記第1可動挟持片(124)は、前記載置板(28)の前記載置面(26)に対して没入した没入位置に選択的に変位可能であることを特徴とする。例えば、前記載置板には、前記縦方向に延在して前記第1可動挟持片を摺動可能に支持する主ガイド溝(114)が形成され、前記主ガイド溝を画定する両側壁には、前記縦方向に延在する一対の従ガイド溝(116)が形成され、前記第1可動挟持部(32)は、前記第1可動挟持片から両側方に突出して両端部が前記一対の従ガイド溝にスライド移動可能に受容される回動軸部(126)を備え、前記第1可動挟持片は、通常は前記載置板の一部に当接することにより前記電子機器を挟持すべき作動位置に保持され、スライド移動可能範囲の最大離反位置においては、前記載置板の前記一部との当接が解除され前記作動位置及び前記没入位置間を前記回動軸部回りに回動可能であるように構成される。
この構成によれば、第2可動挟持部を用いて電子機器を保持するときに、第1可動挟持部が電子機器の載置に対して障害とならない。
本発明の他の側面は、上記構成において、前記第2可動挟持片が前記縦方向に直交する左右方向に互いに離間して設けられた1対の挟持片(142)を備え、前記第1可動挟持片は、前記没入位置にあるときに前記一対の挟持片間に位置することを特徴とする。
この構成によれば、第1可動挟持片の基礎挟持片からの最大離反距離と、第2可動挟持片の基礎挟持片からの最小離反距離とを近づけることができるため、第1可動挟持片と第2可動挟持片とを切り替える際に、略連続的に挟持幅が切り替わる。よって、中間の大きさの電子機器が保持可能となり、いずれの可動挟持片でも保持できないような中間の大きさが生じたとしても、その大きさの範囲を狭くすることができる。
本発明の他の側面は、上記構成において、前記第1可動挟持片及び前記第2可動挟持片が共通の可動挟持部材(212)を有し、前記第1可動挟持部(208)は、前記可動挟持部材が、前記縦方向に前記載置面内にてスライド移動可能となるように構成され、前記第2可動挟持部(210)は、少なくとも前記可動挟持部材が前記載置板(206)上にて前記基礎挟持部に対して最大離反位置にあるときには、前記可動挟持部材をスライド移動可能に支持する前記載置板の部分(206a)が、残余の前記載置板の部分(206b)に対して前記縦方向に延伸可能に支持されるように構成されたことを特徴とする。
この構成によれば、電子機器の上端側及び下端側が載置面に常に当接可能であるため、電子機器の保持が安定する。
本発明の他の側面は、上記構成において、前記第2可動挟持部が、前記載置板に対して、前記載置面に沿って延在し、かつ前記縦方向にスライド移動可能な脚部を有することを特徴とする。
この構成によれば、簡素な構造で第2可動挟持片のスライド移動を実現できるとともに、スライド移動距離を大きくとることができる。
本発明の他の側面は、上記構成において、前記第2可動挟持部が、前記縦方向の前記基礎挟持部に近接する向きにばね付勢されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2可動挟持部で電子機器を保持するとき、簡素な構造で強い挟持力を得ることができ、電子機器を確実に挟持できる。
本発明の他の側面は、上記構成において、前記第1可動挟持部及び前記載置板は、複数のスライド位置で選択的に互いを係止するための係止機構(118,138)を備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1可動挟持部で電子機器を保持する場合において、電子機器の載置と取り出しとが繰り返されても、電子機器を載置するたびに第1可動挟持部の位置調整を行う必要がない。例えば、スマートフォンのように、通話や手元での操作のため保持装置から一旦取り出した後、再び載置する可能性のある電子機器の載置に適する。
本発明の他の側面は、上記構成において、支持台(22)と、前記載置板を前記支持台に可動支持させるボールジョイント(24)と、前記ボールジョイントによる前記載置板の前記支持台に対する動きを選択的にロックするボールジョイントロック部材(94)と、前記ボールジョイントロック部材を操作するための操作部材(96)とをさらに有することを特徴とする。
この構成によれば、載置板の角度を任意に調整できる。
本発明の他の側面は、上記構成において、開口(18)が形成され、前記支持台をスライド移動可能に支持し、前記載置板を前記支持台に重ねるように配置した所定の状態において、前記支持台とともに、前記載置板、前記第1可動挟持部及び前記第2可動挟持部を前記開口から出没させるケース(16)と、前記支持台に固定され、前記支持台が前記ケースから突出した突出状態において前記ケースに係止されて前記支持台が没入方向へ移動することを規制するスライドロック部材(54)とをさらに有し、前記スライドロック部材は、前記載置板の前記所定の状態において、前記ケースによる係止が解除されるように構成されたことを特徴とする。
この構成によれば、未使用時に、載置板等の本体部(14)をケースに収容できるとともに、使用時は、支持台が突出位置に固定されるため、載置板が意図せず動くことを防止できる。
本発明によれば、大きさが大きく異なる電子機器のいずれをも保持することのできる新たな構造の保持装置を提供することができる。さらに、第1可動挟持片が前記載置面内にてスライド移動し、第2可動挟持片が前記載置面を超えた位置でスライド移動するように構成した場合には、過大な設置スペースを必要とせずに、大きさが大きく異なる電子機器のいずれをも保持することのできる保持装置を提供することができる。
第1実施形態に係る保持装置が配置されたインストルメントパネルを示す斜視図 第1実施形態に係る保持装置の収納時の斜視図 第1実施形態に係る保持装置の使用時の斜視図 図3の左右方向中央を通る断面の断面図 第1実施形態に係る保持装置の収納姿勢を示す平面図 図5のVI−VI断面の断面図 図5のVII−VII断面の断面図 図5のVIII−VIII断面の断面図 第2実施形態に係る保持装置の使用時の斜視図
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る保持装置2が取り付けられた車両4の車室内を示す。車両4の車室前部にインストルメントパネル6が設置されており、インストルメントパネル6には、ステアリングホイール8やメータクラスタ10、グローブボックス12等が備えられている。保持装置2は、インストルメントパネル6の左右方向中央の上部に配置されている。
図2及び図3は、保持装置2の斜視図であって、図2は、本体部14がケース16に収納された状態を示し、図3は、本体部14がケース16から突出して電子機器等の物品を載置可能な状態を示す。保持装置2は、スマートフォン、携帯電話、タブレット型パソコン、PDA、携帯型ゲーム機、ポータブルオーディオ及びナビゲーション装置等の電子機器のように、概ね平板状を呈する物品を載せるのに適している。
ケース16は、樹脂を素材とし、概ね直方体の箱型を呈し、車両4の後方を向いた面が開口18となっている。ケース16は、取付金具20を介してインストルメントパネル6にねじ等により固定される。
ケース16の開口18から出没する本体部14は、ケース16にスライド移動可能に支持された支持台22と、支持台22の後端側にボールジョイント24(図4参照)を介して支持され、物品が載置されるべき載置面26を主表面に有する載置板28と、載置板28に固定された基礎挟持部30と、基礎挟持部30と協働して物品を挟持する第1可動挟持部32と、第1可動挟持部32とは異なる範囲を移動し、基礎挟持部30と協働して物品を挟持する第2可動挟持部34とを備える。本体部14は、基礎挟持部30が車両後方を向くように載置板28を支持台22に重ねた収納姿勢において、図2に示すようにケース16に収納することができる。収納姿勢で、載置板28及び基礎挟持部30の後方に当たる部位を覆うように載置板28に取り付けられたカバー36は、本体部14がケース16に収納された収納状態において、開口18を覆うようにケース16の開口縁に近接している。使用者は、カバー36を把持することにより、本体部14をケース16に対して出没させることができる。
図4〜図8を参照して、各部材の具体的構成を説明する。図4は、保持装置2が図3に示す姿勢にあるときの、左右方向の中央を通る縦断面に於ける縦断図である。図5は、支持台22がケース16から最も突出した突出位置にあり、かつ本体部14が収納姿勢にあるときの平面図であり、図6〜図8は、それぞれ、図5におけるVI−VI断面、VII−VII断面及びVIII−VIII断面の縦断図である。ただし、図8において、第1可動挟持部32は物品を保持するための作動位置に回動した状態にある。図6は第1可動挟持部32のスライド移動のための構造を示し、図7は第1可動挟持部32の回動のための構造を示し、図8はボールジョイント24の構造を示す。第1可動挟持部32及び第2可動挟持部34の可動方向は、載置面26に平行であって、図3において車両4の上下方向、図5において車両4の前後方向あり、以下の説明においてこの方向を縦方向と言い、載置面26内においてこの縦方向に直交する方向を載置面26又は載置板28の左右方向と言う。また、載置板28において、基礎挟持部30が設けられている側を「下端側」と言い、下端側に対して縦方向の反対側を「上端側」と言う。
ケース16の左右両側壁38の内面には、前後方向に沿ったガイドレール40が形成されている。ケース16の底壁42の前方には開口44が形成されており、その前後方向長さは、支持台22のスライド移動長さよりも大きい。
支持台22は、樹脂を素材とする成形品である。支持台22の後側には、主面が車両4の上方を向いた平板状を呈する主板46が形成され、支持台22の前側には、主板46に対して車両4の上方に膨出する前部ブロック48が形成されている。前部ブロックは肉抜き構造になっている。支持台22は、ケース16に収納可能となるように、左右方向最大幅がケース16の内側の左右方向幅に略一致し、最大高さがケース16の内側の高さよりも小さくなっている。なお、主板46は、左右両側辺が車両4の後方に向かうに連れて左右方向中央に向かうように傾斜するように後端側の隅部が面取りされている。これは、載置板28がボールジョイント24を介して支持台22に対して変位する際に、隅部が障害とならないようにするためである。前部ブロック48の左右両側面には、ガイドレール40に摺動可能に係合するガイド(図示せず)が設けられている。ガイドがガイドレール40を前後に摺動することにより、支持台22の主板46が、ケース16に対して出没する。
支持台22の前部ブロック48の下面には、下方に突出したストッパ50が形成されている。ストッパ50は、ケース16の底壁42の開口44に受容されており、支持台22をケース16から引き出していくと、開口44の後側を画定する開口後端縁52に係止され、支持台22の突出位置を決定する。また、前部ブロック48の前端がケース16の前側内面に当接することにより、支持台22の収納位置が決定される。
前部ブロック48の左右方向中央付近において、上面から後面を覆うように、樹脂を素材とするスライドロック部材54が取り付けられている。スライドロック部材54は、概ね平板状を呈して前部ブロック48の上面に対向する上壁56と、上壁56の後端からわずかに後方へ傾斜するように下方に延出して前部ブロック48の後面に対向する後壁58と、上壁56の下面から下方に突出した第1突片60と、第1突片60より前方で上壁56の下面から下方に突出した第2突片62とを備える。上壁56の前端側には、縦断面において上側が膨らんだ円弧状を呈するように湾曲部64が形成されている。また、上壁56の後端側には、主面が前方を向いた第1肩面66を画定するように上方に膨出した凸部68が形成されている。後壁58の下端側には、後方に向かって延出する延出部70が形成されている。延出部70は、通常は、支持台22から離間している。
前部ブロック48の後面の左右方向中央部にスライドロック部材54の後壁58の一部を受容する凹部71を設け、この凹部71の両側面で後壁58を係止してスライドロック部材54の左右方向への移動を規制してもよい。前部ブロック48には、第1突片60及び第2突片62をそれぞれ受容する、第1有底孔72及び第2有底孔74が設けられている。第1有底孔72は、スライドロック部材54が前後及び左右に移動することを規制するが上下方向への移動は許容するように第1突片60を受容する。第2有底孔74の孔径は、浅部76で広く、深部78で狭くなるように2段になっている。第2有底孔74の深部78は、スライドロック部材54が前後及び左右に移動することを規制するが上下方向への移動は許容するように第2突片62を受容する。また、第1突片60及び第2突片62が、それぞれ第1有底孔72及び第2有底孔74の深部78に嵌合していることにより、スライドロック部材54の上下方向を軸とした回転が規制される。第2有底孔74の浅部76には、圧縮コイルばね(図示せず)が配置される。圧縮コイルばねは、第2突片62に巻きつくように配置され、下端側が第2有底孔74の浅部76の底面に当接し、上端側が上壁56の下面に当接して、スライドロック部材54を上方に付勢している。
ケース16の上壁80の左右方向中央付近には、膨出部84が設けられている。膨出部84は、ケース16の後端近傍において主面が後方を向いた第2肩面82を形成する。膨出部84の下面は、支持台22の主板46の主面に平行な平面となっており、支持台22が、ケース16に対して収納位置と突出位置との間をスライド移動するとき、ばね付勢されたスライドロック部材54の湾曲部64及び凸部68が膨出部84の下面を摺動するため、スライド移動が安定する。
ストッパ50が開口後端縁52に係止されて支持台22が突出位置に配置されたとき、スライドロック部材54は、第2有底孔74に配置された圧縮コイルばねによって上方に付勢されているため、第1肩面66と第2肩面82とが当接又は対向するように変位する。このとき、支持台22を前方にスライド移動させようとすると、第2肩面82が第1肩面66を係止するため、スライドロック部材54が固定された支持台22は、前方へのスライド移動が規制される。支持台22は、ストッパ50によって後方へのスライド移動も規制されているため、突出位置でロックされる。
本体部14を収納姿勢に変位させると、第2可動挟持部34の上端側が、スライドロック部材54の延出部70を下方に押し込むため、第2有底孔74に配置された圧縮コイルばねの付勢力に抗して、凸部68の第1肩面66が膨出部84の第2肩面82に対して下方に向かってずれるようにスライドロック部材54を変位させ、支持台22をケース16に対して前方に移動させることが可能となる。
支持台22の下面側には、ボールジョイント24を取り付けるための補強板86がねじ等により固定されている。補強板86は、金属を素材とする概ね三角形状を呈する部材であって、三角形の1つの辺が左右方向に平行になるように支持台22の前側に配置され、三角形状の1つの頂点が支持台22の後端の左右方向中央に配置される。前後方向に対する曲げ荷重に対抗するため、前後方向に沿った溝やリムを設けてもよい。
ボールジョイント24は、補強板86の後端側に前端側が固定された連結ロッド88と、連結ロッド88の後端に固定されて球形を呈するボール部90と、載置板28に固定されボール部90を嵌合するハウジング92とを備える。またボールジョイント24を選択的にロックするために、保持装置2は、ハウジング92に螺合して、ボール部90に近接離間するロックロッド94と、ロックロッド94を操作するレバー96とを有する。
連結ロッド88、ボール部90及びハウジング92は、金属を素材とする。ハウジング92は、載置板28の載置面26が設けられた表面とは反対側の裏面側において、載置板28の左右方向中央かつ縦方向の中間位置に固定され、ボール部90を摺動して所定の範囲で全方位に回転できるように構成されている。少なくとも、ハウジング92に固定された載置板28の、載置面26が車両4の上方を向いた位置(本体部14の収納姿勢)と載置面26が車両4の後方を向いた位置との間の変位、及び載置面26が車両4の後方又は斜め上後方を向いた位置においてボール部90を通る縦方向を軸とした一定程度の回動が可能となるように、ハウジング92は、所定の範囲内で連結ロッド88に係止されないための開口部98を備える。
ロックロッド94は、樹脂又は金属を素材とし、長手方向が縦方向と平行になるように、載置板28の裏面の下端側(図8の左方)に設けられた収容部100に配置される。ボール部90を向いた端面は、ボール部90の球面の一部に密着可能な凹部102を備える。凹部102のボール部90に密着可能な面の大きさは、半球面の大きさよりも小さい。また、ハウジング92にはねじ溝が設けられており、ロックロッド94の外周面にはハウジング92のねじ溝に螺合するねじ山が設けられている。ロックロッド94がハウジング92を螺進又は螺退することにより、ロックロッド94の凹部102がボール部90に密着又は離間する。
レバー96は、ロックロッド94に固定されたアーム部材104を介して、ロックロッド94に固定されている。レバー96及びアーム部材104は、樹脂を素材とする成形品である。アーム部材104は、基端側においてロックロッド94の凹部102が形成された端部と反対側の端部を固定し、基端側からロックロッド94の長手方向に直交する方向に突出した突出端側においてレバー96を固定している。レバー96は、その長手方向がロックロッド94の長手方向に直交する方向になるように配置され、レバー96の先端に設けられた把持部106は、カバー36に設けられた開口108から載置面26側に突出している。開口108は、その長手方向が載置板28の左右方向となるように形成され、使用者がレバー96を左右に操作できるようになっている。レバー96を左右に動かすと、ハウジング92に支持されたロックロッド94がその長手方向を軸に回動する。レバー96を左に動かすと、ロックロッド94がハウジング92を螺退して凹部102がボール部90から離間する。このとき、載置板28は、ボールジョイント24を介して支持台22に対する姿勢を変更できる。レバー96を右に動かすと、ロックロッド94が螺進して凹部102がボール部90に圧接する。凹部102がボール部90に圧接すると、凹部102とボール部90とが密着して両者の間の摩擦抵抗が大きくなるため、ボールジョイント24がロックされ、載置板28の支持台22に対する姿勢が固定される。
載置板28の表面の左右方向中央の上部には、第1可動挟持部32の可動及び係止のための第1支持部110が設けられており、表面の残りの部分の略全体が凹字形状の載置面26となっている。載置面26には、ゴムやウレタン等の柔軟性を有する緩衝材112aが取り付けられ、緩衝材112aは、載置される物品が傷つくことを防止し、また物品が載置面26に沿って滑ることを防止する摩擦力を提供する。
第1支持部110の左右方向の中央には、第1可動挟持部32の縦方向へのスライド移動をガイドする主ガイド溝114が縦方向に沿って設けられている。主ガイド溝114は、縦方向の下端側は下壁で画定されているが、縦方向の上端側は壁によって画定されておらず開放されている。また、主ガイド溝114を画定する左右の両側壁は、主ガイド溝114を画定する底壁よりも上方まで延出している。さらに、主ガイド溝114を画定する左右の両側壁には、それぞれ、縦方向に沿って延在する従ガイド溝116が設けられている。1対の従ガイド溝116は、互いに左右対称に設けられており、主ガイド溝114の側壁の下端近傍から上端近傍まで延在する。1対の従ガイド溝116の縦方向の下端及び上端は、壁によって画定されており、上端は、主ガイド溝114の底壁の上端よりも上方に位置する。
第1支持部110において、主ガイド溝114の左右には、それぞれ複数の係止溝118が設けられている。左右それぞれの複数の係止溝118は、長手方向が載置板28の左右方向に一致する均一な形状を備え、縦方向に整合している。また、左側の複数の係止溝118と右側の複数の係止溝118とは、互いに左右対称に配置されている。
載置板28の裏面には、第2可動挟持部34を縦方向にスライド移動可能に支持するための左右一対の第2支持部120が設けられている。第2支持部120は、縦方向に沿って第2可動挟持部34の一部を受容する空間を画定する角筒形状を呈するが、裏面側の縦方向下側は開口されている。第2支持部120の内側には、縦方向に沿って延在するラック(図示せず)が設けられている。
基礎挟持部30は、載置板28の載置面26の下縁から載置面26に対して突出するように形成された基礎挟持片122と、基礎挟持片122の縦方向の上面に取り付けられた緩衝材112bとを備える。載置板28及び基礎挟持片122は、樹脂を素材とし、一体成形される。基礎挟持片122の左右方向幅は、載置板28の左右方向幅と略等しく、その上面は平面になっており載置面26に載置された物品を下方から支持する。車両4の速度が変化した際に、挟持された物品が載置面26から離脱しないように、基礎挟持片122は、わずかに縦方向の上方に傾くように載置板28から突出しているとともに、左右両側部の突出端側が縦方向の上方に向かって屈折している。なお、本実施形態において基礎挟持片122は、載置板28に固定されているが、可動の挟持片を用いてもよく、縦方向に可動にして縦方向の上方にばね付勢すると物品の挟持がより確実になり、左右方向に可動にすると挟持片を小さくしても物品の載置位置の自由度を維持できる。
第1可動挟持部32は、載置面26に載置された物品を基礎挟持部30と協働して挟持する第1可動挟持片124と、第1可動挟持片124の左右側部から延出してその両端部が一対の従ガイド溝116に摺動可能に受容される回動軸部126と、第1可動挟持片124に取り付けられて選択的に係止溝118に係止される係止爪部材128と、第1可動挟持片124の物体を挟持する側の面に取り付けられた緩衝材112cとを備える。
第1可動挟持片124及び回動軸部126は、樹脂を素材として一体成形される。第1可動挟持片124は、主ガイド溝114に受容される基端部130と、基端部130から延出した遊端部132とを備える。基端部130は、概ね直方体形状を呈し、左右両側面が、主ガイド溝114の両側壁を摺動する。遊端部132は、概ね直方体形状を呈し、その左右方向長さは主ガイド溝114よりも長く、左右方向中央で基端部130と連結している。第1可動挟持部32は、通常は主ガイド溝114にガイドされて縦方向にスライド移動する。第1可動挟持部32のこのような位置を作動位置と呼ぶ。第1可動挟持部32が作動位置にあるときの姿勢における基礎挟持片122と対向する面に、緩衝材112cが取り付けられており、その反対側の面には凹部134が設けられている。第1可動挟持部32が作動位置にあるときには、遊端部132の載置板28を向いた面が、係止溝118が形成された第1支持部110の表面を摺動する。このように、第1可動挟持部32は、スライド移動する際に、基端部130の左右両側面が主ガイド溝114の両側壁にガイドされるため、載置面26に直交する軸回りに回動せず、また、遊端部132の1つの面が第1支持部110表面に当接するため、回動軸部126回りに回動しない。すなわち、第1可動挟持部32は、その姿勢を維持した状態で縦方向にスライド移動することができる。
回動軸部126は、基端部130から延出し、その両端が従ガイド溝116に収容されている。第1可動挟持部32が作動位置にあるときには、基端部130が主ガイド溝114を摺動するのに伴い、回動軸部126の両端は従ガイド溝116を摺動する。そのため、第1可動挟持部32が第1支持部110から離脱することが防止される。第1可動挟持片124が、スライド移動可能範囲の上端側、すなわち、基礎挟持部30から最大離反位置に配置されたときは、遊端部132において少なくとも回動軸部126よりも縦方向の上方に位置する部分が第1支持部110の表面に当接していないため、第1支持部110の表面が第1可動挟持片124の回動軸部126回りの回動を規制しない。そのため、第1可動挟持片124は、遊端部132が第1支持部110の上方において載置面26に対して没入するように回動可能となる。なお、この回動が阻害されないように、従ガイド溝116の縦方向の上端では溝幅が拡幅されている。
係止爪部材128は、第1可動挟持片124の遊端部132の凹部134に受容される操作部136と、操作部136から延出して選択的に係止溝118に係止される左右一対の係止爪138とを備える。操作部136は、載置板28の左右方向を軸方向として回動可能に第1可動挟持片124に取り付けられている。回動可能範囲は、回動の基端側及び遊端側がそれぞれ第1可動挟持片124の基端部130及び遊端部132に当接する位置で決定される。係止爪部材128は、図示しないねじりコイルばねによって基端側が第1可動挟持片124の基端部130に当接する向きに付勢されている。第1可動挟持部32が作動位置にあって操作部136を操作しないときは、左右一対の係止爪138は、複数の係止溝118の内の任意の左右に整合した一対の係止溝118に係止され、第1可動挟持片124をロックする。ねじりコイルばねの付勢力に抗して、操作部136の遊端側を第1可動挟持片124に向けて押し込むと、一対の係止爪138が係止溝118から離脱し、第1可動挟持部32を縦方向にスライド移動させることができる。
第2可動挟持部34は、一対の第2支持部120に縦方向に沿ってスライド移動可能に支持される左右一対の脚部140と、一対の脚部140の縦方向の上端から載置面26側に延出して載置面26に載置された物品を基礎挟持部30と協働して挟持する第2可動挟持片142と、一対の脚部140の縦方向の上端側を連結する連結片144と、第2可動挟持片142の縦方向の下面側に取り付けられた緩衝材112dとを備える。
一対の脚部140、一対の第2可動挟持片142及び連結片144は、樹脂を素材として一体成形される。一対の脚部140の縦方向長さは、載置板28の縦方向長さに略等しい。第2可動挟持片142が載置板28の上縁に係止される位置が、第2可動挟持片142が最も基礎挟持片122に近接した位置となり、一対の脚部140の少なくとも一方の下端近傍に取り付けられたねじ等のストッパ(図示せず)が第2支持部120の裏面側の縦方向上部に設けられた壁の下縁に係止される位置が、第2可動挟持片142が最も基礎挟持片122から離反した位置となる。従って、第2可動挟持片142と基礎挟持片122との最大挟持幅は、第1可動挟持片124と基礎挟持片122との最大挟持幅の約2倍となる。脚部140のスライド移動を補助し、スライド移動の速度を緩めるために、脚部140には、第2支持部120に設けられたラック(図示せず)に噛み合い、ダンパー機能を有するピニオン(図示せず)が取り付けられている。また、一対の引張コイルばね(図示せず)が一対の脚部140に沿って配置されており、引張コイルばねの一端は、第2支持部120の下端に当たるカバー36の縦方向の上面に取り付けられ、他端は、脚部140の上端側に取り付けられている。一対の引張コイルばねは、第2可動挟持部34を縦方向下方に付勢する。一対の引張コイルばねは、脚部140の縦方向長さに略等しい全長を有するため、脚部140の延伸長さによる付勢力の変動を抑制できる。
第2可動挟持片142の載置面26からの突出長さは、第1可動挟持片124が作動位置にあるときの載置面26からの突出長さよりも長い。第2可動挟持片142が基礎挟持片122に最も近接し、かつ第1可動挟持片124が没入位置にあるときに、第1可動挟持片124は、一対の第2可動挟持片142の間に位置する。この状態において、一対の第2可動挟持片142の縦方向の上縁は、第1可動挟持片124の縦方向の上縁よりも上方に位置する。
次に、使用者が保持装置2を使用する手順について説明する。
保持装置2を使用しないときは、図2に示すように保持装置2は収納状態にされている。この状態から、カバー36を把持し、支持台22を車両4の後方に向けて引き出す。ストッパ50によって後方への移動が規制される突出位置まで支持台22を引き出すと、スライドロック部材54が変位して、その凸部68がケース16の上壁80の膨出部84に係合するため、支持台22は前方への移動も規制されロック状態になる。
ボールジョイント24がロックされている場合には、レバー96を載置板28の左方に移動させてボールジョイント24のロックを解除する。載置板28をボールジョイント24を介して支持台22に対して任意の角度に調整する。例えば、右ハンドルの車両4において、運転者が載置された物品を見たい場合には、図3に示すような角度としてもよい。また、助手席側に載置面26が向くようにしてもよい。物品を載置板28に載置してから挟持させるまでの間に、物品が重力により載置板28から落下することを防止するため、載置板28及び基礎挟持部30の少なくとも一方が物品を下方から支持する角度とすることが望ましい。次にレバー96を載置板28の右方向に動かしボールジョイント24をロックし、載置板28の支持台22に対する角度を固定する。
載置板28に載置された物品の縦方向の長さが、比較的短いとき、具体的には概ね載置面26の縦方向長さより小さいときは、基礎挟持部30と第1可動挟持部32とで物品を挟持させる。この場合、物品を基礎挟持部30に当接するように載置面26に載せ、係止爪部材128の操作部136を押し込んで係止爪138を係止溝118から離脱させ、第1可動挟持部32をスライド移動させる。第1可動挟持部32と基礎挟持部30とが物品を挟持する位置で、操作部136から手を離すと、その位置又はその近傍で係止爪138が係止溝118に係止され、第1可動挟持部32がロックされる。載置板28に載置された物品の縦方向の長さが、比較的長いとき、具体的には概ね載置面26の縦方向長さより大きいときは、基礎挟持部30と第2可動挟持部34とで物品を挟持させる。この場合、まず、係止爪部材128の操作部136を押し込んで係止爪138を係止溝118から離脱させ、第1可動挟持部32をスライド移動可能範囲の最大離反位置にスライド移動させる。その位置で、第1可動挟持部32を回動軸部126回りに回動させて、載置面26に対して没入させる。このように第1可動挟持部32を没入位置に変位させることにより、比較的大きな物品を載置する場合に、第1可動挟持部32が障害とならないようにすることができる。次に、第2可動挟持部34を縦方向上方に引き上げた状態で、物品を載置面26及び基礎挟持部30に当接するように載置板28に載せる。第2可動挟持部34から手を離すと、引張コイルばねの付勢力によって、第2可動挟持部34が縦方向の下方に移動して基礎挟持部30と協働して物品を挟持する。脚部140がスライド移動することによって挟持幅が拡がるため、載置板28の大きさは、比較的小さな物品の大きさに合わせて設定でき、収納スペースが過大となることを防止できるとともに、使用時の配置スペースも実際に載置された物品の大きさに対して過大になることを防止できる。
載置板28の角度を再調整したい場合は、レバー96を載置板28の左方に動かしてボールジョイント24のロックを解除した後、載置板28の角度を調整し、レバー96を載置板28の右方に動かしてボールジョイント24を再びロックする。
物品を取り外すときは、第1可動挟持部32又は第2可動挟持部34を縦方向上方に動かした後、物品を載置板28から取り出す。なお、第1可動挟持部32によって物品を保持していた場合には、基礎挟持部30及び第1可動挟持部32の緩衝材112b,112cの一方に物品を押し付けることにより、他方と物品との間に隙間が生じるため、第1可動挟持部32を動かさずとも、物品を取り出すことができる。その後、レバー96を載置板28の左方に動かしてボールジョイント24のロックを解除し、載置板28の角度を調整して載置板28を支持台22に重ねて、本体部14を収納姿勢にする。このとき、第2可動挟持部34は、引張コイルばねの付勢力により第2可動挟持片142が載置板28の上縁に当接して最も基礎挟持片122に近接した位置にあり、コンパクトな状態で収納できる。また、第1可動挟持部32は、作動位置及び没入位置のいずれに位置していても収納の障害にならない。作動位置にあるときは、第1可動挟持片124の載置面26からの突出長さは、第2可動挟持片142の突出長さよりも小さく、没入位置にあるときは、第1可動挟持片124の縦方向上縁は、第2可動挟持片142の縦方向上縁よりも下方に位置するためである。なお、没入位置にあるときに第1可動挟持片124の縦方向上縁が第2可動挟持片142の縦方向上縁よりも上方に位置するように、第1可動挟持部32の形状及び移動範囲を設定していたとしても、第1可動挟持部32は、第2可動挟持片142の上縁より下方に配置されるまで回動するため、収納の障害とならない。
収納姿勢において、本体部14の上部、すなわち第2可動挟持部34の連結片144をスライドロック部材54の延出部70に押し付けるように載置板28を動かすと、スライドロック部材54の凸部68がケース16の膨出部84との係合が解除されるように下方に移動して、支持台22の車両4の前方へのスライド移動の規制が解除される。その状態で、支持台22を車両4の前方に押し込むことにより、本体部14をケース16に収納することができる。
次に、図9を参照して本発明に係る第2実施形態を説明する。説明に当たって、第1の実施形態と共通する構成は、その説明を省略し同一の符号を付す。図9は、保持装置202の斜視図であって、本体部204がケース16から突出して物品を載置可能な状態を示す。第2実施形態は、主に、載置板206が上部載置板206a及び下部載置板206bに分割され、上部載置板206aが縦方向にスライド移動可能である点、及び第1可動挟持部208と第2可動挟持部210とが共通の可動挟持片212を備える点で、第1実施形態と相違する。
載置板206は、縦方向の上側に形成された上部載置板206aと、縦方向の下側に形成された下部載置板206bとからなる。物品が載置されるべき載置面214は、上部載置板206aの主表面に形成された上部載置面214aと、下部載置板206bの主表面に形成された下部載置面214bとからなる。
下部載置板206bの下縁には、基礎挟持部30が設けられている。上部載置板206aには、可動挟持片212をスライド移動可能に支持する第1支持部216が設けられている。第1支持部216は、第1実施形態の第1支持部110に類似した構造を備えるが、可動挟持片212が最大離反位置で回動しないように係止するべく、主ガイド溝218の縦方向の上端は壁によって画定され、主ガイド溝218の縦方向の上端と、上部載置板206aの上端との間に、最大離反位置に配置されたときの可動挟持片212を支持する面が形成されている。
第1可動挟持部208は、第1実施形態の第1可動挟持部32と略同様の構成を有する。可動挟持片212が、第1実施形態の第1可動挟持片124に相当する。可動挟持片212において、第1実施形態の回動軸部126に相当する部分は、第1可動挟持部208を回動させるための機能は有さず、第1可動挟持部208が第1支持部216から離反することを防止している。第1可動挟持部208の作動位置における係止構造は、第1実施形態と同様であり、その使用方法も第1実施形態と同様である。
第2可動挟持部210は、第1可動挟持部208と共通の可動挟持片212と、上部載置板206aから縦方向の下方に延出する左右一対の脚部220とを備える。脚部220の構造は、第1実施形態の脚部140に類似するが、その縦方向長さは、下部載置板206bの縦方向長さに略等しい。脚部220を縦方向にスライド移動可能に支持する第2支持部222は、縦方向長さが相違するものの第1実施形態の第2支持部120と略同様の構成を有し、下部載置板206bの裏面側に設けられている。
可動挟持片212が可動範囲の縦方向の上端又は任意の作動位置に配置された状態で、上部載置板206aを上方に付勢すると、脚部220が第2支持部222を縦方向の上方に向かってスライド移動するため、可動挟持片212は、上部載置板206aとともに縦方向の上方に移動し、比較的大きな物品を基礎挟持片122と協働して挟持可能となる。また、比較的大きな物品であってもその上端側及び下端側をそれぞれ上部載置面214a及び下部載置面214bに当接するように載置可能であるため、載置された物品が安定する。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、第1実施形態の第1可動挟持片、第2可動挟持片及び第2実施形態の可動挟持片の載置面からの突出端に、縦方向下方へ向かう屈折部を設け、載置された物品が車両の速度変化によって載置面から離反することを防止してもよい。また、保持装置の設置位置は、インストルメントパネルに限定されず、例えば、コンソールボックスに配置して、車両の後部座席の乗員が保持装置を使用するようにしてもよい。第1可動挟持部を載置面に対して出没させる手段は、プッシュ−プッシュ機構を用いてもよい。第1可動挟持部を使って物品を挟持する手段は、係止構造によるのではなく、第2可動挟持部と同様に基礎挟持部に近接する方向に付勢するばね手段としてもよい。逆に、第2可動挟持部を使って物品を挟持する手段を、係止構造にしてもよい。
2,202...保持装置、22...支持台、24...ボールジョイント、26,214...載置面、28,206...載置板、30...基礎挟持部、32,208...第1可動挟持部、34,210...第2可動挟持部、54...スライドロック部材、96...レバー、110,216...第1支持部、114,218...主ガイド溝、116...従ガイド溝、118...係止溝、120...第2支持部、122...基礎挟持片、124...第1可動挟持片、126...回動軸部、128...係止爪部材、140,220...脚部、142...第2可動挟持片、212...可動挟持片

Claims (11)

  1. 電子機器の保持装置であって、
    前記電子機器が載置されるべき所定の載置面を有する載置板と、
    前記載置面の一方の縁部から前記載置面に対して突出した基礎挟持部と、
    前記基礎挟持部に対して前記載置面に沿って近接離反する方向である縦方向にスライド移動可能に設けられた第1可動挟持片を備えた第1可動挟持部と、
    前記第1可動挟持片と異なる範囲を前記縦方向にスライド移動可能に設けられた第2可動挟持片を備えた第2可動挟持部とを有することを特徴とする電子機器の保持装置。
  2. 前記第1可動挟持片は、前記載置面内にてスライド移動し
    前記第2可動挟持片は、前記載置面を超えた位置でスライド移動することを特徴とする請求項1に記載の電子機器の保持装置。
  3. 前記第1可動挟持片は、前記載置板の前記載置面に対して没入した没入位置に選択的に変位可能であることを特徴とする請求項2に記載の電子機器の保持装置。
  4. 前記載置板には、前記縦方向に延在して前記第1可動挟持片を摺動可能に支持する主ガイド溝が形成され、前記主ガイド溝を画定する両側壁には、前記縦方向に延在する一対の従ガイド溝が形成され、
    前記第1可動挟持部は、前記第1可動挟持片から両側方に突出して両端部が前記一対の従ガイド溝にスライド移動可能に受容される回動軸部を備え、
    前記第1可動挟持片は、通常は前記載置板の一部に当接することにより前記電子機器を挟持すべき作動位置に保持され、スライド移動可能範囲の最大離反位置においては、前記載置板の前記一部との当接が解除され前記作動位置及び前記没入位置間を前記回動軸部回りに回動可能であることを特徴とする請求項3に記載の電子機器の保持装置。
  5. 前記第2可動挟持片が前記縦方向に直交する左右方向に互いに離間して設けられた1対の挟持片を備え、前記第1可動挟持片は、前記没入位置にあるときに前記一対の挟持片間に位置することを特徴とする請求項3又は4に記載の電子機器の保持装置。
  6. 前記第1可動挟持片及び前記第2可動挟持片が共通の可動挟持部材を有し、
    前記第1可動挟持部は、前記可動挟持部材が、前記縦方向に前記載置面内にてスライド移動可能となるように構成され、
    前記第2可動挟持部は、少なくとも前記可動挟持部材が前記載置板上にて前記基礎挟持部に対して最大離反位置にあるときには、前記可動挟持部材をスライド移動可能に支持する前記載置板の部分が、残余の前記載置板の部分に対して前記縦方向に延伸可能に支持されるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の電子機器の保持装置。
  7. 前記第1可動挟持部及び前記載置板は、複数のスライド位置で選択的に互いを係止するための係止機構を備えることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の電子機器の保持装置。
  8. 前記第2可動挟持部が、前記載置板に対して、前記載置面に沿って延在し、かつ前記縦方向にスライド移動可能な脚部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電子機器の保持装置。
  9. 前記第2可動挟持部が、前記縦方向の前記基礎挟持部に近接する向きにばね付勢されていることを特徴とする請求項8に記載の電子機器の保持装置。
  10. 支持台と、
    前記載置板を前記支持台に可動支持させるボールジョイントと、
    前記ボールジョイントによる前記載置板の前記支持台に対する動きを選択的にロックするボールジョイントロック部材と、
    前記ボールジョイントロック部材を操作するための操作部材とをさらに有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の電子機器の保持装置。
  11. 開口が形成され、前記支持台をスライド移動可能に支持し、前記載置板を前記支持台に重ねるように配置した所定の状態において、前記支持台とともに、前記載置板、前記第1可動挟持部及び前記第2可動挟持部を前記開口から出没させるケースと、
    前記支持台に固定され、前記支持台が前記ケースから突出した突出状態において前記ケースに係止されて前記支持台が没入方向へ移動することを規制するスライドロック部材とをさらに有し、
    前記スライドロック部材は、前記載置板の前記所定の状態において、前記ケースによる係止が解除されるように構成されたことを特徴とする請求項10に記載の電子機器の保持装置。
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