JP2015224846A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Kazutaka Koishihara
一貴 小石原
由樹 山岡
Yoshiki Yamaoka
由樹 山岡
町田 和彦
Kazuhiko Machida
和彦 町田
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Abstract

【課題】省エネルギー性に優れた冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】圧縮機1、放熱器2、膨張手段3、蒸発器4が冷媒配管で感情に接続され、内部を冷媒が循環する冷媒回路8を備え、蒸発器4と圧縮機1との間の冷媒回路8に受液器5を設け、受液器5に、伝熱促進部を設けたことにより、受液器5が余剰冷媒を液冷媒として貯留して、圧縮機1に吸入される冷媒の過熱度を最適にすることができるとともに、貯留している液冷媒と受液器5周囲の空気との熱交換量が増加するので、蒸発温度を上昇させて圧縮機1の吸入圧力を上昇させることができる。その結果、冷媒回路8を循環する冷媒の過不足がある条件だけでなく、すべての運転条件において、エネルギー効率を向上させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、低圧側に受液器を備えた冷凍サイクル装置に関するものである。
従来、この種の冷凍サイクル装置には、蒸発器と圧縮機との間に受液器を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載された冷凍サイクル装置の概略構成図である。この冷凍サイクル装置は、ヒートポンプ給湯機の用途として用いられる。冷凍サイクル装置を動作させて水を加熱する沸き上げ運転を行うことで、給湯に用いる湯を生成する。この冷凍サイクル装置は、圧縮機101、放熱器102、膨張手段103、蒸発器104、受液器105、過熱器106、内部熱交換器107が順に冷媒配管で環状に接続された冷媒回路108を有している。
冷媒回路108には、冷媒として二酸化炭素が封入されている。この冷凍サイクル装置は、運転時には、高圧側が超臨界状態となる。
冷凍サイクル装置を運転すると、圧縮機101から吐出された高圧の冷媒は放熱器102へ供給され、放熱器102において水と熱交換を行って放熱する。放熱器102から流出した冷媒は、内部熱交換器107の高圧側流路171を経て膨張手段103に供給される。
膨張手段3にて減圧された低圧の冷媒は、蒸発器104に供給されて送風機109によって送風された空気から吸熱して蒸発する。その後、受液器105、過熱器106、内部熱交換器107の低圧側流路172を経て圧縮機101に再度吸入される。
図11は、特許文献1に記載された冷凍サイクル装置の受液器105の内部構造を示す断面図である。受液器105は、内部に冷媒を液状態で貯留する機能を有する。受液器105には、特に、外気温度および入水温度が変化して冷媒回路108を循環する冷媒が過多となる条件において、冷媒が貯留される。これにより、冷媒回路108を循環する冷媒量を調節することができる。
すなわち、図12のP−h線図(モリエル線図)に示すように、外気温度が低下すると低圧側の冷媒密度が小さくなるので、冷媒回路108を循環する冷媒量が低下する。これにより、冷媒回路108中に余剰冷媒が生じるが、この余剰冷媒は、図13に示すように受液器105に液冷媒として貯留されるので、冷媒回路108を循環する冷媒量が調整される。
なお、内部熱交換器7は、高圧側流路171を流通する冷媒が低圧側流路172を流通する冷媒に放熱するものである。これにより、特に、入水温度が高くなって冷媒量が過多となる運転条件においても、冷媒回路108を循環する冷媒量を調節することができる。
特開2013−124802号公報
しかしながら、前記従来の構成では、受液器に滞留する液冷媒を、放熱器での被加熱流体の加熱に用いることが十分にできていなかった。すなわち、従来の構成に記載の受液器は、冷媒回路を流れる冷媒の過多を吸収するためのものであって、受液器内に滞留した液冷媒を積極的に用いることを意図したものではなく、冷凍サイクル装置としてのエネルギー効率を十分に向上させることができていなかった。
本発明は、前記従来の課題を解決するためのもので、冷凍サイクル装置のエネルギー効率を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は圧縮機、放熱器、膨張手段、蒸発器が冷媒配管で感情に接続され、内部を冷媒が循環する冷媒回路を備え、前記蒸発器と前記圧縮機との間の前記冷媒回路に受液器を設け、前記受液器に、伝熱促進部を設けたことを特徴とする冷凍サイクル装置である。
これにより、受液器の周囲に存在する空気と受液器の内部の冷媒との熱交換量が、伝熱促進部によって増大し、受液器の内部の液冷媒を蒸発させて冷媒回路へと流入させ、放熱器での被加熱流体の加熱に用いることができる。
本発明によれば、受液器内の液冷媒を放熱器での被加熱流体の加熱に多く用いることができるので、冷凍サイクル装置としてのエネルギー効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置の概略構成図 同冷凍サイクル装置の受液器の正面図 同冷凍サイクル装置の受液器の内部構造を示す正面図 同冷凍サイクル装置の各構成部品の配置を示す上面図 同冷凍サイクル装置の外気温度に応じて異なる動作点を示すP−h線図(モリエル線図) 同冷凍サイクル装置の出湯温度に応じて異なる動作点を示すP−h線図(モリエル線図) 同冷凍サイクル装置の受液器の他の構成を示す正面図 同冷凍サイクル装置の受液器のさらに他の構成を示す正面図 同冷凍サイクル装置の受液器の他の構成を示す上面図 従来の冷凍サイクル装置の概略構成図 同冷凍サイクル装置の受液器の内部構造を示す概略構成図 同冷凍サイクル装置における外気温度に応じて異なる動作点を示すP−h線図(モリエル線図) 同冷凍サイクル装置の受液器内に貯留される液冷媒の量と外気温度との関係を示す概念図
第1の発明は、圧縮機、放熱器、膨張手段、蒸発器が冷媒配管で感情に接続され、内部を冷媒が循環する冷媒回路を備え、前記蒸発器と前記圧縮機との間の前記冷媒回路に受液器を設け、前記受液器に、伝熱促進部を設けたことを特徴とする冷凍サイクル装置である。
これにより、受液器の表面積が増加し伝熱面が増大するので、受液器が余剰冷媒を液冷
媒として貯留して、圧縮機に吸入される冷媒の過熱度を最適にすることができるとともに、貯留している液冷媒と受液器周囲の空気との熱交換量が増加するので、蒸発温度を上昇させて圧縮機の吸入圧力を上昇させることができる。その結果、冷媒回路を循環する冷媒の過不足がある条件だけでなく、すべての運転条件において、エネルギー効率を向上させることができる。
また、受液器に伝熱促進部を設けることにより、受液器が加工硬化によって強度が増大するので、耐圧性能が向上する。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記蒸発器に空気を送風する送風機と、前記蒸発器及び前記送風機が配設される一方の空間と、前記圧縮機が配設される他方の空間と、前記一方の空間と前記他方の空間とを区画する仕切板と、を備え、前記受液器は、前記一方の空間に配設されることを特徴とするものである。
これにより、受液器の周囲を送風機で送風された空気が流れ、また、その流れは伝熱促進部によって乱流となるので、空気と受液器内部の冷媒との熱交換を促進することができ、受液器での熱交換量が増大する。その結果、冷凍サイクル装置としての熱交換効率をさらに増大させることができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明において、前記伝熱促進部は、前記受液器の外表面に重力方向と平行に設けたフィンを含むことを特徴とするものである。
これにより、伝熱促進部によって伝熱面積が増大するので、受液器の内部に滞留した液冷媒を多く蒸発させて冷媒回路に流入させることができ、冷凍サイクル装置としてのエネルギー効率を向上させることができる。
また、伝熱促進部を重力方向と平行に設けたフィンとすることで、受液器の表面に凝縮水が付着した場合でも、フィンに沿って容易に排水することができる。よって、凝縮水の付着による熱交換量の低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態の冷凍サイクル装置の概略構成図である。本実施の形態では、冷凍サイクル装置をヒートポンプ給湯機の用途に用いる場合を例にとって説明する。この冷凍サイクル装置を用いることで、水を加熱して湯を生成する沸き上げ運転を行う。
冷凍サイクル装置は、圧縮機1、放熱器2、膨張手段(膨張弁)3、蒸発器4、受液器5、過熱器6、内部熱交換器7を備えている。これらは冷媒配管で順に環状に接続され、冷媒回路8を構成する。本実施の形態では、冷媒として二酸化炭素を用いる。これにより、高温(例えば、80℃以上)の湯を生成することができる。なお、冷媒としては、二酸化炭素以外にも、R410A、R407C、R134a、R32等のフロン系冷媒を用いることができる。冷媒として二酸化炭素を用いた場合には、冷凍サイクル装置が動作しているときの高圧側圧力は超臨界圧となる。一方、フロン系冷媒を用いた場合には、冷凍サイクル装置が動作しているときの高圧側圧力は亜臨界圧となる。よってフロン系冷媒を用いた場合には、放熱器2は冷媒の凝縮器として機能する。
また、冷媒回路8には、圧縮機1から吐出された冷媒の温度を検知する吐出温度検出手段10が、圧縮機1と放熱器2との間の冷媒配管に設けられている。また、冷媒回路8に
は、蒸発器4を流通する冷媒の温度を検知する蒸発温度検出手段(蒸発器入口温度センサ)11が設けられている。蒸発温度検出手段11により、蒸発器4での冷媒の蒸発温度を検出することができる。本実施の形態では、蒸発温度検出手段11は、蒸発器4の入口側、すなわち、膨張弁3と蒸発器4との間の冷媒配管に設けられているが、蒸発温度が検出できる位置に設けられていればその位置は特に限定されない。例えば、蒸発器4を構成する冷媒配管に蒸発温度検出手段11を設けてもよい。さらに、蒸発器4と受液器5の間の冷媒回路8には、蒸発器4から流出した冷媒の温度を検出する蒸発器出口温度検出手段(蒸発器出口温度センサ)12が設けられている。蒸発温度検出手段11の検出温度と、蒸発器出口温度検出手段12の検出温度との温度差により、蒸発器4から流出する冷媒の過熱度を算出することができる。
本実施の形態における放熱器2は、水と冷媒とが熱交換することで水を加熱するものである。放熱器2には、水を貯留する貯湯タンク(図示せず)の下方から流出した水が流れる入水配管13が接続されている。入水配管13には、水を流すためのポンプ(図示せず)が設けられる。入水配管13を介して、水が放熱器2に流入する。また、放熱器2には、一端が貯湯タンクの上方に接続された出湯配管14の他端が接続される。放熱器2から流出した湯水は、出湯配管14を介して、貯湯タンクへと戻る。これにより、貯湯タンクの内部には、上方から順に高温の湯が貯留される。
膨張手段3には、開度調整が自在な電磁膨張弁や、キャピラリーチューブを用いることができる。本実施の形態では、開度調整自在な電磁膨張弁を用いる。
蒸発器4は、冷媒と空気とが熱交換を行う空気熱交換器である。また、蒸発器4は、銅またはアルミニウム(アルミニウム合金を含む)製の冷媒配管とアルミニウム製のフィンとを有するフィンチューブ熱交換器である。蒸発器4の近傍には、蒸発器4に空気を送風する送風機9が設けられている。
内部熱交換器7は、放熱器2から流出した冷媒が流れる高圧側流路71と、圧縮機1に流入する冷媒が流れる低圧側流路72とを有し、高圧側流路71を流れる冷媒と、低圧側流路72を流れる冷媒とが熱交換を行うものである。これにより冷凍サイクル装置の高圧側圧力が過大となることを防止する。
すなわち、沸き上げ運転において、放熱器2に流入する水の温度が低い場合には、放熱器2において冷媒が水に十分に放熱して温度が低下するので、内部熱交換器7における熱交換量もあまり大きくない。
一方、沸き上げ運転が進行すると、貯湯タンクの下方まで高温の湯が分布するようになり、放熱器2に流入する湯水の温度が急激に上昇し、高圧側圧力が設計圧力近傍まで上昇する。しかしながら、高圧側圧力の上昇に伴って、内部熱交換器7の高圧側流路71に流入する冷媒の温度も上昇するから、高圧側流路71を流れる冷媒と低圧側流路72を流れる冷媒との温度差が増大して、熱交換量が増加する。したがって、低圧側流路72がより冷却されることとなり、高圧側冷媒の密度が大きくなるので、高圧側の冷媒のホールド量が同じであっても高圧側圧力を低減することができる。
過熱器6は、受液器5の下流側であって内部熱交換器7の低圧側流路72の上流側の冷媒回路8に設けられている。過熱器6は、蒸発器4と同様に、冷媒と空気とが熱交換を行う空気熱交換器である。また、過熱器6は、蒸発器4と同様に、銅またはアルミニウム製の冷媒配管と、アルミニウム製のフィンとを有するフィンチューブ熱交換器である。過熱器6は、蒸発器4と一体となって構成されていることが好ましい。すなわち、フィンチューブ熱交換器の一部が蒸発器4となり、フィンチューブ熱交換器の他の部分が過熱器6と
なる。ただし、蒸発器4を構成するフィンの伝熱面積は、過熱器6を構成するフィンの伝熱面積よりも大きい。これにより、蒸発器4と過熱器6とで送風機9を共用し、冷凍サイクル装置の小型化を図ることができる。なお、過熱器6は、冷媒を加熱することが可能な構成であれば、フィンチューブ熱交換器に特に限定されない。
図2は、受液器5の外観を示す正面図、図3は、受液器5の内部構造を示す概略構成図である。受液器5は、中央部が円筒状で、上部と下部とがそれぞれ半球状に構成された銅製の容器50の内部に液冷媒を貯留するものである。容器50の上部には、冷媒流入口51が設けられている。冷媒は、冷媒流入口51を介して、容器50の最上部から容器50内に流入する。
容器50の外表面には、容器50の外表面積を増大させ、容器50の周囲に存在する空気との伝熱を促進するための伝熱促進部55が設けられている。本実施の形態では、伝熱促進部55は、円筒状の容器50の周上に、複数設けられたリブである。
容器50の内部には、異なる高さで複数の冷媒流出口(52a、52b)が設けられている。冷媒流出口52aは、容器50の底部から、高さL1の位置に設けられている。また冷媒流出口52bは、容器50の底部から、高さL2(<L1)の位置に設けられている。冷媒流出口52bは、冷媒流出口52aよりも低い位置に設けられ、後述する所定の条件において、受液器5内に滞留する冷媒を冷媒回路8に流入させるためのものである。
容器50の外部には、冷媒流出口52aから流出する冷媒と、冷媒流出口52bから流出する冷媒とを合流させる合流部54が設けられている。なお、合流部54は、容器50の内部に設けられていてもよい。
合流部54と、冷媒流出口52bとの間には、冷媒流出口52bから流出する冷媒の量を調整する流量調整手段53が設けられている。流量調整手段53は、流路の開閉を行う二方弁であってもよい。すなわち、受液器5の内部の液冷媒を冷媒回路8に流入させる機能を備えていればよい。流量調整手段53を動作させることにより、受液器5の内部に存在する液冷媒を冷媒回路8へと流入させることができる。
また、受液器5は、その外表面に伝熱促進部55が設けられている。これにより、受液器5の内部に滞留する液冷媒と外気との熱交換量が増加する。したがって、蒸発温度を上昇させて圧縮機1の吸入圧力を上昇させることができる。その結果、沸き上げ運転の実行中における冷凍サイクル装置のエネルギー消費効率を向上させることができる。
なお、銅等の金属製の受液器5の外表面に伝熱促進部55としてのリブを設けると、リブの加工を行う際の加工硬化により、許容引張応力が増加して耐圧性能が向上する。なお、本実施の形態では、受液器5の材質を銅としたがそのほかの金属材料で構成してもよい。
制御装置30は、複数の運転を実行する。複数の運転には、放熱器2で被加熱流体を加熱する加熱運転と、蒸発器4に付着した霜を融解させる除霜運転とを含む。本実施の形態では、冷凍サイクル装置をヒートポンプ給湯機の用途として用い、放熱器2で被加熱流体である水を加熱する。すなわち、本実施の形態において、加熱運転は、水の沸き上げ運転である。制御装置30は、運転の実行中に、圧縮機1の回転数、膨張弁3の開度、送風機9の回転数をそれぞれ制御する。また、制御装置30は、所定の条件において、流量調整手段53を動作させて、受液器5内の液冷媒を冷媒回路8に流入させる。
以上のように構成された冷凍サイクル装置について、以下にその動作および作用を説明
する。
制御装置30は、沸き上げ運転において、圧縮機1を動作させる。圧縮機1により圧縮させ、高温高圧となった冷媒は、圧縮機1から吐出されて放熱器2に送られる。一方、放熱器2には、入水配管13に設けた循環ポンプによって水が送られる。放熱器2において、冷媒は水に放熱して熱交換する。これにより、湯が生成される。生成された湯は、出湯配管を介して貯湯タンクの上部から貯湯タンク内に流入する。
放熱器2で水に放熱した冷媒は、内部熱交換器7の高圧側流路71を介して膨張弁3を流通する。冷媒は、膨張弁3によって減圧され、蒸発器4に送られる。冷媒は、蒸発器4において、送風機9によって送風された空気から吸熱し、一部または全てが蒸発する。冷媒は、受液器5の冷媒流出口52aから飽和ガス状態で過熱器6に送られる。このとき流量調整手段53は、冷媒流出口52bから冷媒が流出しないように閉状態となっている。冷媒は、過熱器6において、送風機9で送られた空気から吸熱して過熱状態となる。冷媒は、その後、内部熱交換器7において、高圧側流路71を流れる冷媒からさらに吸熱し、圧縮機1に吸入される。
図4は、本実施の形態の冷凍サイクル装置を筐体の内部に配置したときの内部構造を示す上面図である。冷凍サイクル装置は、基板42と、前板(図示せず)、横板(図示せず)、上板(図示せず)で構成される筐体の内部に配置される。
基板42の上には、圧縮機1、蒸発器4が配置され固定されている。本実施の形態では、蒸発器4と過熱器6とが一体となったフィンチューブ熱交換器を用いているので、蒸発器4と過熱器6とが一体となったフィンチューブ熱交換器が基板42の上に配置され固定される。
筐体の内部は、仕切板40によって、一方の空間と他方の空間とに区画される。一方の空間には、蒸発器4、過熱器6、送風機9が配置される。他方の空間には、圧縮機1が配置される。これにより、一方の空間は、送風機9によって空気が流通する送風回路が形成される送風室となる。また、他方の空間は、圧縮機1が少なくとも配置される機械室となる。
ここで、本発明においては、受液器5が、一方の空間に配置される。より具体的には、蒸発器4と送風機9との間の送風回路上のいずれかの位置に配置される。本実施の形態では、受液器5は、仕切板40に近接して配置される。蒸発器4から流出した冷媒は、受液器流入管56を介して受液器5に流入し、受液器流出管57に流出して、その後かねつき6に流入する。
基板42には、排水穴41が設けられている。排水穴41は、主に蒸発器4の表面に付着した凝縮水を筐体外に排出する機能を有する。また、基板42には、排水穴41の高さが最も低い位置となるように傾斜した排水経路42aが形成されている。排水経路42aは、フィンチューブ熱交換器の下方に少なくとも配置される。これにより、フィンチューブ熱交換器に付着し、基板42上に滴下した凝縮水を、排水穴41に誘導し、容易に排水することができる。本実施の形態では、受液器5の下方にも排水経路42aが形成される。これにより、受液器5の表面に付着した凝縮水が基板42上に滴下しても、その凝縮水を排水穴41から円滑に排出することができる。
また、受液器5は、送風回路上に設けられている。したがって、機械室110に設けた場合と比較して、受液器5の周囲を流れる空気の流速が早い。さらに、受液器5の外表面には、伝熱促進部55としてのリブが設けられ、受液器5の表面を流れる空気は、伝熱促
進部55によって乱される。その結果、伝熱促進効果が促進され、受液器5内の冷媒と空気との熱交換量が増大する。
このように、受液器5を送風回路上に配置して、さらに伝熱促進部55設けることで、蒸発器として機能させ、蒸発温度を上昇させて圧縮機1の吸入圧力を増大させることができる。よって、冷凍サイクル装置としてのエネルギー効率を向上させることができる。
次に、本実施の形態において、受液器5に滞留した液冷媒を冷媒回路8に戻す動作について説明する。
制御装置30は、外気温度が相対的に低い場合には、蒸発器4で温度の低い空気からであっても吸熱ができるように膨張弁3の開度を絞る。また、制御装置30は、放熱器2での加熱能力を確保するため、圧縮機1の回転周波数をあげる。このとき、図5のP−h線図(モリエル線図)に示すように、圧縮機1に吸入される冷媒の吸入密度が小さくなって、冷媒回路8を流れる冷媒の循環量が低下するので、冷媒回路8で生じた余剰冷媒が受液器5内に貯留される。
ここで、外気温度がさらに低下(例えば、外気温度―10℃)し、蒸発器4を流通する冷媒の蒸発温度が低下(例えば、蒸発温度−20℃)した低蒸発温度条件では、低圧側の冷媒密度が過度に低下し、圧縮機1の回転周波数をあげたとしても、放熱器2での加熱能力が不足してしまう場合がある。
そこで、制御装置30は、所定の低蒸発温度条件となったことを蒸発温度検出手段11によって検出すると、流量調整手段53の開度を調整(開き)、受液器5内に貯留されている液冷媒を冷媒回路8に戻す。これにより、圧縮機1に吸入される冷媒の密度が上がり、冷媒回路8中を循環する冷媒の量が増大するので、放熱器2における加熱能力を十分に確保することができるという効果を奏する。
なお、本実施の形態では低蒸発温度条件に該当するかどうか判定を蒸発温度検出手段11で行ったが、蒸発器4を流通する冷媒の温度および、または外気温度によっても、低蒸発温度条件に該当するか否かの判定が可能である。
また、制御装置30は、放熱器2から流出する湯水の温度または目標温度が高い高温沸き上げ時(例えば、出湯温度が90℃)には、通常沸き上げ時(例えば、出湯温度が65℃)よりも膨張弁3を絞ることで冷媒の蒸発温度を低下させて、冷媒の吸入過熱度を大きくする。これにより、圧縮機1から吐出される冷媒の吐出温度を上げて、高温沸き上げを行う。
高温沸き上げ時には、図6のP−h線図(モリエル線図)に示すように、圧縮機1の吸入圧力は低下して、圧縮機1に吸入される冷媒の密度は小さくなる。よって、冷媒回路8で発生した余剰冷媒が受液器5に貯留される。
そして、制御装置30は、吐出温度検出手段10で検知された吐出温度が所定温度(例えば、吐出温度120℃)を超えた場合(高吐出温度条件)に、流量調整手段53の開度を調節し、受液器5内に貯留されている液冷媒を冷媒回路8に戻す。
このため、冷媒回路8を循環する冷媒の量が増加し、圧縮機1に吸入される冷媒の密度が上がることで、吐出温度の過度な上昇を抑制できる。したがって、圧縮機1の構成部品や圧縮機1に用いている潤滑油などの信頼性を損なうことなく、放熱器2における加熱能力を十分に確保することができる。
また、受液器5には異なる高さで複数の冷媒流出口(52a、52b)が設けられ、さらに、冷媒流出口52bから流出する冷媒の量を調整する流量調整手段53を設けたので、相対的に高さの低い冷媒流出口52bよりも上方まで滞留した液冷媒の位置エネルギーを利用して、容易に液冷媒を冷媒回路8に流入させることができる。すなわち、ポンプ等の余分な動力を使うことなく液冷媒を冷媒回路8に戻すことができ、エネルギー効率を高く維持することができる。
次に、冷凍サイクル装置の除霜運転について説明する。
外気温度が低い状態で沸き上げ運転を行うと、蒸発器4の周囲に霜が付着することで空気と冷媒との熱交換が阻害され、蒸発器4の熱交換量が大幅に低下する。そこで、蒸発器4に付着した霜を融解させ、蒸発器4の熱交換量を回復させる除霜運転を行う。
制御装置30は、蒸発器4に霜が付着したことを、蒸発器出口温度検出手段12の検出温度によって推定し、除霜運転を開始する。具体的には、蒸発器出口温度検出手段12の検出温度が所定の温度未満となった場合に除霜運転を開始する。制御装置30は、除霜運転において、循環ポンプと送風機9を停止させる。次に、膨張弁3の開度を所定開度、好ましくは全開状態とする。この状態で圧縮機1を動作させると、圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒は、放熱器2、内部熱交換器7を流通し、膨張弁3で減圧されない、すなわち、温度が高い状態のまま、蒸発器4に流入する。蒸発器4に流入した冷媒は、その熱により、蒸発器4のフィン等に付着した霜を融解させる。冷媒はその後、圧縮機1に吸入される。制御装置30は、蒸発器出口温度検出手段12の検出温度が所定の温度以上になると、除霜運転を終了させ、沸き上げ運転へと移行する。
なお、除霜運転において、蒸発器4から流出した冷媒は、内部熱交換器7の低圧側流路72を流れる間に、高圧側流路71を通る冷媒から吸熱してその大部分または全てが蒸発する。よって、圧縮機1に多量の液冷媒が流入し、圧縮機1を損傷させることもない。
ここで、制御装置30は、除霜運転中に、受液器5内に滞留した液冷媒を冷媒回路8に流入させる運転を行う。制御装置30は、除霜運転中に流量調整手段53を動作させて、受液器5内に滞留している液冷媒を冷媒回路8に流入させる。これにより、冷媒回路8を循環する冷媒の量が増大するので、より多くの熱量を蒸発器4に供給して除霜を行うことができる。したがって、短時間で蒸発器4の除霜を行うことができ、省エネルギー性を高く維持することができる。
以上のように、冷凍サイクル装置は、所定の低蒸発温度条件および/または高吐出温度条件において、受液器5内に貯留されている液冷媒を冷媒回路8に流入させ、冷媒回路8を循環する冷媒の量を増加させる。これにより、放熱器2での加熱能力を十分に確保するとともに、機器の信頼性が向上する。
以上のように、本実施の形態1においては、受液器に凹凸加工を施したことにより、冷媒量に過不足がある条件における機器のエネルギー消費効率だけでなく、すべての環境条件においてエネルギー消費効率を向上させることができるので、蒸発器および、または内部熱交換器を小型化することができるとともに、受液器薄肉化により冷凍サイクル装置の材料投入量を少なくすることができるので、受液器ひいては冷凍サイクル装置の材料費を低く抑えることができるという効果を奏する。
なお、伝熱促進部55は、図7に示すように、容器50の内方に凹んだ複数のディンプルであってもよい。また、図8及び図9に示すように、重力方向と平行に設けられるフィン55aを伝熱促進部として設けてもよい。さらに、複数のディンプルと重力方向のフィ
ンとの双方が設けられていてもよい。
受液器5の外表面に重力方向と平行なフィンを設けたことにより、ディンプル加工を施したものと比較して伝熱面積を増大させることができるので、受液器5内の冷媒と外気との熱交換量を増大させることができる。また、受液器5の表面に付着した凝縮水を、重力方向と平行なフィンに沿って鉛直下方に速やかに落下させることができる。
以上のように、本発明の冷凍サイクル装置は、受液器に凹凸加工を施したことにより、冷媒量に過不足がある条件における機器のエネルギー消費効率だけでなく、すべての環境条件においてエネルギー消費効率を向上させることができるので、蒸発器および、または内部熱交換器を小型化することができるとともに、受液器薄肉化により受液器、ひいては冷凍サイクル装置の材料投入量を少なくすることができるので、冷凍サイクル装置の材料費を低く抑えることができるという効果を有し、冷凍サイクル装置の運転効率の向上と材料費削減の両立に有効である。
1 圧縮機
2 放熱器
3 膨張手段(膨張弁)
4 蒸発器
5 受液器
6 過熱器
7 内部熱交換器
8 冷媒回路
9 送風機
10 吐出温度検出手段
11 蒸発温度検出手段
12 蒸発器出口温度検出手段
13 入水配管
14 出湯配管
30 制御装置
41 排水穴
42 基板
42a 排水経路
50 容器
51 冷媒流入口
52a、52b 冷媒流出口
53 流量調整手段
54 合流部
55 伝熱促進部
55a フィン
56 受液器流入管
57 受液器流出管
71 高圧側流路
72 低圧側流路

Claims (3)

  1. 圧縮機、放熱器、膨張手段、蒸発器が冷媒配管で環状に接続され、内部を冷媒が循環する冷媒回路を備え、
    前記蒸発器と前記圧縮機との間の前記冷媒回路に受液器を設け、
    前記受液器に、伝熱促進部を設けたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記蒸発器に空気を送風する送風機と、
    前記蒸発器及び前記送風機が配設される一方の空間と、
    前記圧縮機が配設される他方の空間と、
    前記一方の空間と前記他方の空間とを区画する仕切板と、を備え、
    前記受液器は、前記一方の空間に配設されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記伝熱促進部は、前記受液器の外表面に重力方向と平行に設けたフィンを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
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JP7523667B2 (ja) 2021-03-16 2024-07-26 三菱電機株式会社 冷凍装置の熱源機およびそれを備える冷凍装置

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