JP2015221845A5 - - Google Patents

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また、本発明の一態様は、平板状金属微粒子と少なくとも一つ以上の微細化されたセルロースとが複合化され、平板状金属微粒子は、少なくとも1種類以上の金属又はそれらの化合物であり、前記微細化セルロースのそれぞれは、少なくとも一部又は全部が前記平板状金属微粒子の内部に取り込まれるとともに、残部が当該平板状金属微粒子の表面に露出した複合体であって、
前記複合体を含有する分散液を、
金属微粒子の濃度が2.5×10 −4 mol/lになるように調整し、
光路長1cmにおいて分散媒をリファレンスとしたときに、
500nm以上2500nm以下の波長領域に透過率が極小となる極小波長を有し、
かつ前記極小波長における透過率が30%以下であることを特徴とする複合体である。
(工程1)と(工程2)とを含有する方法により、微細化セルロースは以下の粘度特性を有することが好ましい。微細化セルロースの0.5質量%分散液(25℃)が、せん断速度が1s −1 のときに30mPa・s以上2000mPa・s以下であり、せん断速度が100s −1 のときに20mPa・s以上200mPa・s以下であることが好ましい。
より好ましくは、0.5質量%分散液の粘度(25℃)が、せん断速度が1s −1 のときに100mPa・s以上1000mPa・s以下であり、せん断速度が10s −1 のときに30mPa・s以上80mPa・s以下であることが好ましい。
同様に、微細化セルロース1.0質量%分散液(25℃)の粘度特性を、各周波数ωが10 −1 から10 の範囲で評価できる。貯蔵弾性率をG’とし、損失弾性率をG’’とすると、G’>G’’であり、G’とG’’が共に10 Pa以上10 Pa以下であることが好ましい。更に、Large Amplitude Oscillatory Shear(LAOS)にて、微細化セルロース1.0質量%の分散液(25℃)の弾性応力(Elastic Stress)の最大値が0.5Pa以上、粘性応力(Viscous Stress)の最大値が4Pa以上であることが好ましい。
本発明の(工程1)と(工程2)を含有する方法で得られた微細化セルロースを用い、更に(工程3)にて複合体を形成させることで安定的に、かつ生産性よく、500nm以上2500nm以下の波長領域に透過率が極小となる極小波長を有する複合体を得ることができる。光学特性を有する複合体の生産性の観点から、複合体を含有する分散液を金属微粒子の濃度が2.5×10 −4 mol/lになるように調整したとき、極小波長における透過率が30%以下となることが好ましい。すなわち、平板状金属微粒子の濃度が2.5×10 −4 mol/lである分散液において、光路長1cmにおける光線透過率は、500nm以上2500nm以下の波長領域に光線透過率が極小となる極小波長を有し、かつ極小波長における光線透過率は、分散媒に対して、30%以下となることが好ましい。複合体の光学特性は、例えば分光光度計UV−3600(株式会社島津製作所)を用いて以下の方法で評価することができる。
複合体を含有する分散液を、金属微粒子の濃度が2.5×10 −4 mol/lになるように調整し、光路長1cmにおいて分散媒をリファレンスとして200nmから2600nmの波長領域の分光透過率を測定する。得られた透過スペクトルより、透過率が極小となったときの波長を極小波長(λmax)とする。
[レオロジー]
微細化セルロース0.5質量%の分散液のレオロジーをレオメータ(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社製、AR2000ex)傾斜角1°のコーンプレートにて測定した。測定部を25℃に温調し、せん断速度を0.01s −1 から100s −1 について連続的にせん断粘度を測定し、1s −1 及び100s −1 のときの値を求めた。
[λmaxと透過率]
複合体の光学特性は、例えば分光光度計UV−3600(株式会社島津製作所製)を用いて以下の方法で評価することができる。
複合体を含有する分散液を、金属微粒子の濃度が2.5×10 −4 mol/lになるように調整し、気泡が混入しないように複合体を含有する分散液を石英サンプルセル(光路長1cm)に入れて200nmから2600nmの波長領域の分光透過率を測定した。リファレンスには分散媒を用いた。
得られた光線透過率から、複合体由来の吸収により、500nm以上で光線透過率が極小となった波長(λmax)と、λmaxにおける透過率を得た。
表1に示すように、実施例1から実施例6の製造方法で複合体を形成することで、長波長領域に透過率が低下する極小波長λmaxを得ることができ、λmaxでの透過率が20%以下と低下していた。また、実施例6においては、2質量%の微細化セルロース分散液を用い、より効率よく複合体を製造できた。比較例1から比較例3においては、複合体を形成することができたが、λmaxでの透過率が30%以上と高く、複合体のサイズや形状の制御が不安定であった。比較例4では複合体が製造できず、複合体由来のλmaxを得られなかった。

Claims (16)

  1. (工程1)天然セルロースを、N−オキシル化合物を用いて35℃以上50℃以下の温度で酸化反応を行い、酸化セルロースを得る酸化工程と、
    (工程2)前記酸化セルロースを解繊して微細化セルロースの分散液を得る分散化工程と、
    (工程3)微細化工程により得られた微細化セルロース分散液中に金属塩を添加して還元することで、平板状金属微粒子を成長させるとともに、前記平板状金属微粒子と微細化セルロースとの複合体を形成する複合体形成工程と
    を含む、複合体の製造方法。
  2. 前記天然セルロースが漂白クラフトパルプであることを特徴とする、請求項1に記載の複合体の製造方法。
  3. 前記酸化セルロース形成工程における、水酸化ナトリウムの添加量は、前記天然セルロースの乾燥重量当たり1.0mmol以上5.0mmol以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の複合体の製造方法。
  4. 前記微細化セルロースを0.5質量%含む分散液の粘度は、25℃における、せん断速度が1s −1 のときに30mPa・s以上2000mPa・s以下であり、かつ、せん断速度が100s −1 のときに20mPa・s以上200mPa・s以下であることを特徴とする、請求項1かのいずれかに記載の複合体の製造方法。
  5. 前記微細化セルロースを1.0質量%含む分散液が有する、貯蔵弾性率G’および損失弾性率G’’は、25℃において、各周波数ωが10 −1 以上10 以下の範囲において、共に10 Pa以上10 Pa以下であり、かつG’はG’’より大きいことを特徴とする、
    請求項1からのいずれかに記載の複合体の製造方法。
  6. 前記微細化セルロースを1.0質量%含む分散液が有する、
    弾性応力の最大値は0.5Pa以上であり、粘性応力の最大値が4Pa以上であることを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載の複合体の製造方法。
  7. 前記金属塩が、硝酸銀、塩化銀、酸化銀、硫酸銀、酢酸銀、亜硝酸銀、塩素酸銀、塩化金酸、塩化金ナトリウム、塩化金カリウム、塩化白金、酸化白金のいずれかを少なくとも1種類以上含むことを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載の複合体の製造方法。
  8. 前記複合体が含む前記平板状金属微粒子は、少なくとも1種類以上の金属又はそれらの化合物であり、
    前記複合体が含む前記微細化セルロースのそれぞれは、少なくとも一部又は全部が前記平板状金属微粒子の内部に取り込まれるとともに、残部が当該平板状金属微粒子の表面に露出することを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載の複合体の製造方法。
  9. 前記複合体に含まれる、前記平板状金属微粒子と前記微細化セルロースとが不可分であることを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載の複合体の製造方法。
  10. 前記平板状金属微粒子の厚みhの平均値は、1nm以上100nm以下の範囲であり、
    前記平板状金属微粒子の粒子径dの平均値は、2nm以上1000nm以下の範囲であり、
    アスペクト比d/hの平均値は、2.0以上100以下である
    ことを特徴とする、請求項1から9のいずれかに記載の複合体の製造方法
  11. 前記平板状金属微粒子が、少なくとも銀を含む1種類以上の金属またはそれらの化合物を含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載の複合体の製造方法
  12. 前記複合体を含有する分散液が、500nm以上2500nm以下の波長領域で、透過率が極小となる極小波長を有することを特徴とする、請求項1から1のいずれかに記載の複合体の製造方法
  13. 平板状金属微粒子と少なくとも一つ以上の微細化されたセルロースとが複合化され、
    平板状金属微粒子は、少なくとも1種類以上の金属又はそれらの化合物であり、
    前記微細化セルロースのそれぞれは、少なくとも一部又は全部が前記平板状金属微粒子の内部に取り込まれるとともに、残部が当該平板状金属微粒子の表面に露出した複合体であって、
    前記平板状金属微粒子の濃度が2.5×10 −4 mol/lである分散液において、光路長1cmにおける光線透過率は、500nm以上2500nm以下の波長領域に前記光線透過率が極小となる極小波長を有し、かつ前記極小波長における前記光線透過率は、分散媒に対して、30%以下であることを特徴とする、複合体。
  14. 前記平板状金属微粒子と前記微細化セルロースとが不可分であることを特徴とする請求項1に記載の複合体。
  15. 前記平板状金属微粒子が、銀であることを特徴とする請求項1又は1に記載の複合体。
  16. 前記平板状金属微粒子の厚みhの平均値は、1nm以上100nm以下の範囲であり、
    前記平板状金属微粒子の粒子径dの平均値は、2nm以上1000nm以下の範囲であり、
    アスペクト比d/hの平均値は、2.0以上100以下である
    ことを特徴とする請求項1から1のいずれかに記載の複合体。
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