JP2015220319A - 窒化物半導体を用いたトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

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裕太郎 山口
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Hiroshi Otsuka
浩志 大塚
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【課題】ドレイン−ソース間容量Cdsを含む電極間容量の増大を抑えることができる窒化物半導体を用いたトランジスタおよびその製造方法を提供する。【解決手段】ゲート電極8におけるソース電極6側とドレイン電極7側の両方の側面に絶縁膜層9を介して形成され、断面L字状で浮遊状態のL型メタル10を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、GaNに代表される窒化物半導体を用いたトランジスタであって、特に、GaNを用いた高電子移動度トランジスタ(HEMT)およびその製造方法に関する。
例えば、非特許文献1には、ソースフィールドプレート構造(以下、SFP構造と記載する)を有するGaN HEMTが掲載されている。非特許文献1の図1を参照すると、このGaN HEMTでは、チャネル層(GaNバッファ)上にスペーサ層(AlN)とバリア層(AlGaN)が結晶成長され、このバリア層上に窒化膜(Si)、ソース電極、ゲート電極およびドレイン電極が形成されてから、ゲート電極上に窒化膜(Si)が形成されている。なお、非特許文献1の図1では、スペーサ層(AlN)が挿入されているが、仮にスペーサ層がない場合でも従来の構造を説明する上で問題はない。
そして、上記GaN HEMTにおいて、ソース電極に接続された金属がゲート電極上の窒化膜(Si)の上にさらに形成されている。この構造がSFP構造であって、ゲート電極上の金属はソースフィールドプレートと呼ばれている。
従来の構造の特徴は、ゲート電極の上面および側面(ドレイン側)に絶縁膜を介して、フィールドプレートが形成されており、フィールドプレートがソースに接地されている点にある。
GaN HEMTは、高周波増幅器やパワースイッチ回路に用いられる。これら増幅器やスイッチ回路を高周波化するためには、トラップによるRF動作時のオン抵抗の増大を抑えることが必須である。このオン抵抗の増大を抑える手法の1つとしてSFPの装荷がある。一般的に、SFPを装荷すると、ゲート電極端の電界集中を緩和することができ、トラップによるRF動作時のオン抵抗の増大および信頼性の劣化を抑えることができる。
Y.−F.Wu, M.Moore, T.Wisleder, U.K.Mishra and P.Parikh, "Field−plated GaN HEMTs and Amplifiers", Compound Semiconductor Integrated Circuit Symposium 2005 IEEE pp.170−172.
しかしながら、SFPを装荷した場合、ゲート−ソース間容量Cgsおよびドレイン−ソース間容量Cdsが増大するというディメリットがある。特にスイッチ回路におけるオフ容量のうち最も支配的なCdsの増大は、スイッチ回路の高周波特性に悪影響を及ぼす。
従って、スイッチ回路用のGaN HEMTにSFPを装荷する場合、Cdsの増加に伴う高周波特性の劣化を低減させる必要がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ドレイン−ソース間容量Cdsを含む電極間容量の増大を抑えることができる窒化物半導体を用いたトランジスタおよびその製造方法を得ることを目的とする。
この発明に係る窒化物半導体を用いたトランジスタは、電子が走行するチャネル層と、チャネル層の上部に設けられ、In、Al、Gaの少なくとも一つおよびNを含んで構成されて、チャネル層内に2次元電子ガスを形成するバリア層とを備える高電子移動度トランジスタ構造を有したトランジスタにおいて、ゲート電極のソース電極側またはドレイン電極側の側面もしくは両方の側面に絶縁膜を介して形成され、断面L字状で浮遊状態のメタルを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、ドレイン−ソース間容量Cdsを含む電極間容量の増大を抑えることができるという効果がある。
この発明の実施の形態1に係るGaN HEMTの断面図である。 構造A(従来)と構造B(本発明)の電界低減率の計算結果を示す図である。 構造A(従来)と構造B(本発明)のドレイン−ソース間容量の計算結果を示す図である。 ドレイン−ソース間容量と最大電界のL型メタル長の依存性を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るGaN HEMTの断面図である。 この発明の実施の形態3に係るGaN HEMTの製造工程(その1)を示す図である。 実施の形態3に係るGaN HEMTの製造工程(その2)を示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るGaN HEMTの断面図である。図1に示すトランジスタは、基板1、バッファ層2、チャネル層3、バリア層4、絶縁膜層5、ソース電極6、ドレイン電極7、ゲート電極8、絶縁膜層9、およびL型メタル10を備えて構成される。なお、実際には素子分離領域および配線などがあるが、本発明の特徴部分とは関連がないため、図1において記載を省略している。また、本発明に係るGaN HEMTは、スイッチ回路として利用される。
基板1は、サファイア、SiC、Si、GaN基板などが用いられる。特に、熱伝導率の良好な半絶縁性SiC基板が一般的に利用されるが、半導体基板として非常に一般的なSi基板も価格が安いため、よく用いられている。
バッファ層2は、基板1とチャネル層3の間に挿入される層であり、チャネル層3の結晶性を向上させること、および電子をチャネルに閉じ込めることを目的として、AlN、AlGaN、GaN/InGaN、AlN/AlGaNおよびこれらの超格子などの様々な構造が用いられる。
チャネル層3は、トランジスタ動作に必要な電子(電流)が流れる層である。典型的なチャネル層はGaN層であるが、InGaN、AlGaNやこれらの多層構造も使うことができる。チャネル層3に不純物をドープすることで、ゲートの制御性を向上させることができ、不純物としては、半導体を半絶縁性にする遷移金属であるFeや、Cが用いられる。不純物ドープのプロファイルは、いかなるものでも本発明の効果は得られる。
バリア層4は、AlGaN単層がよく用いられるが、これ以外にも組成、層厚、不純物濃度の異なる複数のAlGaN、AlGaNとGaNまたはAlNとの組み合わせであっても、この発明の効果は得られる。また、チャネル層3とバリア層4が接触する界面は、チャネル層3よりバンドギャップが広いヘテロ接合で形成させる。
絶縁膜層5は、バリア層4上に形成され、バリア層4の表面におけるトラップ数を抑制する役割を有している。この絶縁膜層5には、材料としてSiNあるいはSiOなどのドナーの役割を果たすSiを含む絶縁膜がよく用いられる。絶縁膜層5にSiを含んでいれば、ドナーとしてバリア層4に電子を供給してバリア層4の表面上のトラップ数を減らすことができる。なお、図1には、ゲート電極8下の一部(図1中のゲート電極8下の左右横の部分)にも絶縁膜層5があるが、この部分に絶縁膜層5がなくても、本発明の効果は得られる。
ソース電極6およびドレイン電極7は、チャネル層3内の電流(電子)をHEMTの外に取り出す電極である。このため、電極と2次元電子ガスの間に抵抗をできるだけ少なくするように形成される。なお、図1ではソース電極6およびドレイン電極7がバリア層4に接するように形成された例を示したが、直接2次元電子ガスに接するように形成してもよい。さらに、ソース電極6とドレイン電極7の下側にはn+領域を形成してもよい。
ゲート電極8は、バリア層4とショットキー接触する金属を含むように形成され、ゲート電極8の下側の2次元電子ガス濃度を制御することでトランジスタ動作が実現される。
絶縁膜層9は、絶縁膜層5およびゲート電極8上に形成され、カバレッジのために材料としてSiN、SiO、Alが用いられる。ただし、これらのうち、いかなる種類の材料であっても、本発明の効果は得られる。
L型メタル10は、本発明の特徴的な構造部分であり、図1に示すようにゲート電極8のソース電極6側およびドレイン電極7側の各側面に絶縁膜層9を介して形成された断面L字状のメタルである。また、L型メタル10は、ソース電極6、ドレイン電極7およびゲート電極8のいずれにも接続されていない浮遊状態のメタルである。
L型メタル10の厚さは、その断面形状がL型になる程度まで薄くなっている。
また、ゲート電極8の下面をバリア層4の中に形成する構造(ゲートリセス構造)としてもよい。L型メタル10以外の基板1から絶縁膜層9に至る構造がいかなるものであっても、本発明に適用することが可能である。
なお、L型メタル10の横方向の長さ、すなわち絶縁膜層9との界面からソース電極6側へ延びる長さと、絶縁膜層9との界面からドレイン電極7側へ延びる長さを、いわゆるL型メタル長とし、Lfpと定義する。
次に、本発明の構造で上記効果が得られる原理について説明する。
本発明は、スイッチ用のGaN HEMTにおいて、ゲート電極端の電界集中を緩和しつつ、ドレイン−ソース間容量Cdsを含む電極間容量の低減を図った構造を提案する。
一般に、GaN HEMTを高周波化するためにソースフィールドプレート(SFP)を装荷することにより、ゲート電極端の電界を分散させて電界の低減を図る手法が用いられている。ゲート電極端の電界を低減することで、トラップによるRF動作時のオン抵抗増大を抑制し、ゲートリーク電流を低減することができる。
しかしながら、その一方でSFPはソース電極に接地されているため、SFPからドレイン電極側の2次元電子ガスへ電気力線が生じてゲート−ソース間容量Cgsとドレイン−ソース間容量Cdsが増大する。これにより、高周波特性が劣化するというディメリットが生じる。
そこで、本発明では、上述したような断面L字状で浮遊状態のL型メタル10を、絶縁膜層9を介してゲート電極8の左右の側面部に装荷する。このL型メタル10を装荷することにより、従来のSFP構造と同様にゲート電極8の端部における電界集中を緩和することができる。また、L型メタル10を浮遊状態にすることにより、ドレイン−ソース間容量Cdsを増大させることなく、ドレイン−ソース間容量Cdsの低減を図ることが可能である。すなわち、浮遊状態のL型メタル10を装荷することで、オフ時の空乏層領域をL型メタル10の直下まで拡大させることができ、ドレイン−ソース間容量Cdsを低減できる。さらに、断面L字状のメタルとすることによりL型メタル10から2次元電子ガスに向かう電気力線の本数を減らすことができるため、ゲート−ソース間容量Cgsとドレイン−ソース間容量Cdsをさらに低減することが可能である。
上述した原理をデバイスシミュレーションで検証した結果を示す。
図2は、構造A(従来)と構造B(本発明)の電界低減率の計算結果を示す図であり、従来の構造Aと図1に示した本発明の構造Bとでチャネル層内の最大電界を計算した場合を示している。また、図3は、構造A(従来)と構造B(本発明)のドレイン−ソース間容量Cdsの計算結果を示す図であって、従来の構造Aと図1に示した本発明の構造Bでドレイン−ソース間容量Cdsを計算した場合を示している。
図2および図3において、従来の構造AはSFPを装荷した構造であり、本発明の構造BはL型メタル10を装荷した構造である。すなわち、構造Aと構造Bの違いはSFPであるか、L型メタル10であるかの違いだけであり、図1における基板1から絶縁膜層9に至る構造は同じである。
図2において、電界に関しては、ゲート電圧Vgが−40V、ドレイン電圧Vdが0Vであるときのバリア層4とチャネル層3との界面から0.5nm下の電界分布を計算した。
また図2は、ゲート電極上のメタルがない構造(FPなし構造)に対する構造A,Bの最大電界の低減率を示している。図2から明らかなように、本発明の構造Bにおいても、従来の構造Aと同様に最大電界の低減効果(両方の構造ともに14%程度の低減)が得られたことが分かる。
図3において、ドレイン−ソース間容量Cdsに関しては、ゲート電圧Vgが−40V、ドレイン電圧Vdが0VであるときのSパラメータを計算して小信号等価回路から求めた。
図3から明らかなように、本発明の構造Bは、従来の構造Aよりもドレイン−ソース間容量Cdsを低減できていることが分かる。これは、本発明の構造Bでは、従来の構造Aよりも空乏層が拡大するためである。
図4は、ドレイン−ソース間容量と最大電界のL型メタル長の依存性を示す図であり、本発明の構造BにおいてL型メタル長Lfpとチャネル層3内の最大電界Emaxおよびドレイン−ソース間容量Cdsとの関係をデバイスシミュレーションで計算した結果を示している。図4中に矢印で示すように、L型メタル長Lfpが1.0μm近傍よりも増大すると、最大電界Emaxは増大する。これは、L型メタル長Lfpが増大するに伴い、L型メタル10の端部への電界分散効果が小さくなるためである。
従って、電界増大を抑えるためには、L型メタル10は、L型メタル長Lfpが0よりも大きく、1.0μm以下である構造が好適である。
さらに、L型メタル長Lfpが1.0±0.1μmの構造であると、電界増大を抑えつつ、ドレイン−ソース間容量Cdsを最も低減することが可能である。
以上のように、この実施の形態1によれば、図1に示すように、ゲート電極8におけるソース電極6側とドレイン電極7側の両方の側面に絶縁膜層9を介して形成され、断面L字状で浮遊状態のL型メタル10を備えることにより、ドレイン−ソース間容量Cdsを含む電極間容量の増大を抑えることができる。
すなわち、ゲート電極8の端部における電界をL型メタル10の端部に分散させることで電界集中を緩和でき、かつL型メタル10が浮遊状態であるため、ドレイン−ソース間容量Cdsの増大を抑えることができる。さらに、L型メタル10は、断面L字状であるため、L型メタル10から2次元電子ガスへ延びる電気力線の本数を減らすことができることから、ゲート−ソース間容量Cgsとドレイン−ソース間容量Cdsを低減することができる。
なお、上記実施の形態1では、L型メタル10を、ゲート電極8のソース電極6側およびドレイン電極7側の各側面に絶縁膜層9を介して形成した場合を示したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、L型メタル10をゲート電極8のいずれか一方の側面にのみ、すなわちゲート電極8のソース電極6側またはドレイン電極7側の側面に形成してもよい。このように構成することでも、上記と同様の効果を得ることができる。
また、この実施の形態1によれば、L型メタル10のL型メタル長が0よりも大きく、1.0μm以下であるので、チャネル層3内の最大電界Emaxを低減することができる。特に、L型メタル長を1.0±0.1μmとすることにより、電界増大を抑えつつ、ドレイン−ソース間容量Cdsを最も低減することが可能である。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係るGaN HEMTの断面図である。図5に示すトランジスタと実施の形態1で示したトランジスタ(図1)とでは、ゲート電極8の上面にもメタルが存在する点で異なる。すなわち、図5では、図1のL型メタル10の代わりに、断面π字状のπ型メタル10Aが配置されている。
π型メタル10Aも、ソース電極6、ドレイン電極7およびゲート電極8のいずれにも接続されていない浮遊状態のメタルであり、L型メタル10と同様に機能する。
ただし、π型メタル10Aはゲート電極8の上面のメタルを除去する必要がないため、L型メタル10よりも製造が容易であるというメリットがある。
実施の形態3.
実施の形態3では、この発明に係るGaN HEMTの製造方法について説明する。
図6は、この発明の実施の形態3に係るGaN HEMTの製造工程(その1)を示す図であり、各製造工程における製造物の断面図を示している。また、図7は、実施の形態3に係るGaN HEMTの製造工程(その2)を示す図であり、同様に、各製造工程における製造物の断面図を示している。
実施の形態1,2に係るGaN HEMT(図1,5)は同じ製造方法で作製することができ、図6(a)から図6(f)まで、図7(a)から図7(c)までの製造工程ごとに説明する。
まず、図6(a)に示す工程において、基板1上にバッファ層2、チャネル層3およびバリア層4を形成する。これらの層形成には、MOCVD法またはMBE法を用いることができる。次に、図6(b)に示す工程において、バリア層4の上に絶縁膜層5を形成する。絶縁膜層5の材料としてはSiN、SiOが典型的であるが、Siを含んだ絶縁膜であれば他の材料であってもよい。また、形成方法についても、cat−CVD法、プラズマCVD法、スパッタ法など、様々な方法を使用することができる。
続いて、図6(c)に示すように、ソース電極6およびドレイン電極7を形成する。
レジストやSiOなどのマスクにソース電極6およびドレイン電極7に対応する部分が開口したレジストやSiOなどのマスクを用いてエッチングする。これにより、ソース電極6およびドレイン電極7に対応する部分の絶縁膜層5を除去する。この後、除去部分にTi/Al/Ni/Au、Ti/Alなどの金属層を形成して熱処理することで、ソース電極6およびドレイン電極7が完成する。この工程においてSiイオンなどのドーパントを注入し、電気的に活性化する熱処理を追加することも可能である。
次に、図6(d)に示すように、ゲート電極8を形成する領域に開口を持ったパターンを、写真製版によってレジスト11で形成し、エッチングによりゲート電極8を形成する領域の絶縁膜層5を除去する。また、この工程でバリア層4の一部(場合によっては全て)を除去すると、リセスゲート構造を形成することができる。
次いで、図6(e)に示す工程で、ゲート電極8を形成する領域に対応する絶縁膜層5の開口とその周縁部が露出したパターンを、写真製版によってレジスト11で形成する。
この後、ショットキー特性を有する金属をEB(電子ビーム)蒸着あるいはスパッタ法により蒸着し、レジスト11を除去(リフトオフ)する。これにより、図6(f)に示すように、ゲート電極8が絶縁膜層5上にせり出したGFP構造を形成することができる。
次に、図7(a)に示すように絶縁膜層5とゲート電極8の上に絶縁膜層9を形成する。
絶縁膜層9の材料としては、絶縁膜層5と同様に、SiN、SiOが典型的であるが、Siを含んだ絶縁膜であれば他の材料であってもよい。
この後、図7(b)に示すように、写真製版によってL型メタル10を形成する開口を持ったパターンをレジスト11で形成する。このとき、レジスト11の開口部の寸法は、図4を用いて説明したようなL型メタル長になるように設定する。
このレジスト11を介して、Ti/Al/Ni/Au、Ti/Alなどの金属によってπ型メタル10Aを形成する。このとき、ゲート電極8の側面に位置するメタルがL型になるように金属はできるだけ薄くする。
この状態でレジスト11を除去した構造が、実施の形態2(図5)のGaN HEMTである。
実施の形態1(図1)のGaN HEMTを作製する場合、図7(c)に示すように、ゲート電極8の上部のみが開口するパターンをレジスト11で形成する。
そして、このレジスト11を介して、ゲート電極8の上面のメタルのみをスパッタなどでエッチングする。この後、レジスト11を除去すれば、実施の形態1(図1)のGaN HEMTを得ることができる。
なお、以降の工程で、保護膜や配線、ビアホール配線、容量および抵抗を必要に応じて作成するが、ここでは説明を省略する。
以上のように、この実施の形態3によれば、ゲート電極8の上面および側面に絶縁膜層9を介してπ型メタル10Aを形成するステップと、ゲート電極8の上面に対応する部分のメタルをエッチングするステップとを備える。このようにすることで、実施の形態1に示した効果が得られるGaN HEMTを製造することができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 基板、2 バッファ層、3 チャネル層、4 バリア層、5,9 絶縁膜層、6 ソース電極、7 ドレイン電極、8 ゲート電極、9 絶縁膜層、10 L型メタル、10A π型メタル、11 レジスト。

Claims (5)

  1. 電子が走行するチャネル層と、前記チャネル層の上部に設けられ、In、Al、Gaの少なくとも一つおよびNを含んで構成されて、前記チャネル層内に2次元電子ガスを形成するバリア層とを備える高電子移動度トランジスタ構造を有したトランジスタにおいて、
    ゲート電極のソース電極側またはドレイン電極側の側面もしくは両方の側面に絶縁膜を介して形成され、断面L字状で浮遊状態のメタルを備えたことを特徴とする窒化物半導体を用いたトランジスタ。
  2. 前記メタルは、前記ソース電極側または前記ドレイン電極側の長さが0よりも大きく、1.0μm以下であることを特徴とする請求項1記載の窒化物半導体を用いたトランジスタ。
  3. 前記メタルは、前記ソース電極側または前記ドレイン電極側の長さが1.0±0.1μmであることを特徴とする請求項1記載の窒化物半導体を用いたトランジスタ。
  4. 前記ゲート電極の両側面にそれぞれ形成されたメタルは、前記ゲート電極の上面に前記絶縁膜を介して形成されたメタルと繋がっていることを特徴とする請求項1記載の窒化物半導体を用いたトランジスタ。
  5. 請求項1記載の窒化物半導体を用いたトランジスタの製造方法において、
    前記ゲート電極の上面および側面に前記絶縁膜を介して前記メタルを形成するステップと、
    前記ゲート電極の上面に対応する部分の前記メタルをエッチングするステップとを備えることを特徴とする窒化物半導体を用いたトランジスタの製造方法。
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