JP2015218897A - フロントフォーク - Google Patents
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Abstract
Description
上述のシリンダ4の外部側外周は厚肉の筒状スペーサ90に覆われ、このスペーサ90の外周と最外シリンダ9の内周9bとで間隙5が形成される。この間隙5は、後述の連通孔Jを介する上部油室F1の作動油を後述の減衰力発生機構70の他端48側に流通させるための油流路室Rとして機能する。また、ピストン3より下部側の下部油室F2の底部側には第1下部開口42が形成され、また間隙5の下部には溝5mが形成され、その底部側には第2下部開口43が形成される。上記間隙5の下部は、シリンダ4と保持筒40との間の微小な溝5mを介して第2下部開口43に連通する。
第1下部開口42は、ホルダ部材1の内周においてシリンダ4の下端よりも下側にリング溝42aを有し、このリング溝42aの一部より延長する孔44を介して減衰力発生機構70の一端45側に接続され、第2下部開口43はリング溝43aから孔47を介して減衰力発生機構70の他端48側に接続される。
なお、ピストン3は、その上部中央より突出する小径の固定筒体64を有し、この固定筒体64の内周にロッド2の先端外周が封止状態で螺合して、ロッド2の下部先端に固着される。この場合、細状筒より成るロッド2先端外周の肉厚部分に、ロッド2の中心軸に対して直角に延長する孔65が形成され、この孔65に対向して連通する孔66が固定筒体64の先端外周側に形成される。したがって、ロッド2の内部は、孔65、孔66を介して第1筒体60と第2筒体61とで形成される空気室Pに連通する。
なお、第2筒体61の上面61mとロッドガイド6の下端部6mとは距離Lだけ離間しているので、伸側行程時、ピストン3の上方への移動に連動して上昇した第2筒体61の上面61mが距離L移動した時点で図4(b)に示すようにロッドガイド6の下端部6mに当接して、第2筒体61が停止するが、第1筒体60がさらに上昇すると、この上昇過程では、空気室P内の空気が所期の圧力よりも圧縮されて、より一層の反力が生じる構成となっている。
以上は空気室P内の圧力が高い圧力の場合であり、この圧力が比較的低い場合には、第1筒体60の上昇により第2筒体61が作動油から受ける圧力により幾分か縮んで空気室Pの容積が小さくなる。すなわち、第1筒体60と第2筒体61との全長が小さくなりつつ両者が上昇することになる。しかし、この場合も、第2筒体61がロッドガイド6の下端部6mに当接して停止すると上述の場合と同様に伸側行程でのロッド2、ピストン3の上昇に対して空気室P内の圧力で反力が生じる。
上記ロッドガイド6の上端にリング状の下受部74が位置され、この下受部74の内周に形成された段部74aで一定長の筒状スペーサ75の下端が支持される。スペーサ75の上端はリング状の上受部76が下向きの段部76aで支持され、この上受部76の上面側にばね座78が取り付けられる。ばね座78により、ロッド2の外周を巻回するように位置される緩衝コイルばね79の下端が支承され、上記キャップ部材12に設けられた後述のばね座81により緩衝コイルばね79の上端が支承される。したがって、緩衝コイルばね79は、ばね座78、上受部76、筒状スペーサ75および下受部74を介してロッドガイド6に着座されることになる。
調整ボルト12bの筒体12cの上部外周には、調整ボルト12bの回転とともに回転する円筒状の筒体12sが取り付けられる。筒体12sの外周には、筒体12sの軸線方向に沿って延長する図示しない溝が形成される。また、筒体12sの外周には、前述の溝の延長方向に沿って移動可能に形成された凸部を内周側に有する円環状のリング体12tが設けられる。リング体12tの外周には、筒部12fの内周に形成されたねじ溝と螺合するねじ溝が形成されている。
また、この調整ボルト12bの筒体12cの下部外周の螺合部には、仕切り片12dを有する吊り筒体12eの上部内周が螺着される。吊り筒体12eは、仕切り片12dと調整ボルト12bの下端面との間で、接続筒12uのフランジ部を挟むようにして調整ボルト12bに取り付けられる。吊り筒体12eの仕切り片12dより下部筒体12gの内周にロッド2の上端外周がねじ部12kを介して螺着される。このとき、ロッド2の外周は、接続筒12uのフランジ部より下側のシール部材と密接し、調整ボルト12bの内周空間とロッド2の内周空間とが液密状態で連通する。吊り筒体12eの外周には、この吊り筒体12eの外周を軸線方向に沿って移動するリング状のばね座81を備える。
これにより、調整ボルト12bを回転することで、リング体12tが筒部12f内周のねじに沿って回転して上下方向に移動し、ばね座押圧体12p及び押圧体支持リング12qを上下動させることによりばね座81の上下位置を変位させてスプリング79を押圧して初期のばね力が調整される。
上記減衰力発生機構70は、圧側行程では一端45側からの作動油に減衰力を与えて他端48側から流出させ、伸側行程で他端48側からの作動油に減衰力を与えて一端45側より流出させることで圧側及び伸側行程におけるフロントフォーク本体Sの動作に減衰力を付与する。
また、伸側行程時では、他端48側からの作動油L2は、貫通孔70gから流入し、伸側減衰バルブ70hを押し開いて中間室70iに供給されるとともに大径孔80fに連通する孔93から中央孔80dの貫通孔80cを介して中間室70iに供給される。中間室70iの作動油は、貫通孔70mからチェック弁91aを押し開いて一端45方向に供給され、下部油室F2に導かれる。
[圧側行程]
車体側と車軸側に取り付けられたフロントフォーク本体Sが収縮する圧側行程では、キャップ部材12側がホルダ部材1方向に相対的に近接するように摺動筒11、ロッド2及びピストン3が下降する。ピストン3は、第2油貯蔵溜室としての下部油室F2内の作動油を加圧して、第1下部開口42よりリング溝42a、孔44を介して減衰力発生機構70の一端45に供給され、この一端45から他端48に向けて通過させる。
なお、減衰力発生機構70内の作動油は、フロントフォーク本体Sの動作状態における油温の変化に基づき、一部が温度補償機構130の油溜室132方向に流れることで、油温変化にともなう作動油の膨張分の容積変化が吸収され、作動油の温度補償がなされる。
キャップ部材12の下降に追随してロッド2が下降すると、ロッドガイド6と第2筒体61との関係は、図4(a)に示すように距離Lだけ離間した位置関係となり、また第1筒体60と第2筒体61との内部の空気圧は高く設定されているので両者は最長状態を保っている。
フロントフォーク本体Sが伸長する伸側行程では、ピストン3が上昇して上部油室F1内の油が圧力を受けて、この内部の作動油が連通孔Jから間隙5、第2下部開口43から減衰力発生機構70の他端48に至り、この減衰力発生機構70で作動油は減衰力を受けて一端45、孔44、リング溝42a、第1下部開口42を経由して下部油室F2に循環する。上記減衰力により所定の緩衝性能が得られる。なお、温度上昇により膨張した容積分の作動油は、油溜室132に供給されて作動油の膨張分の温度補償がなされる。また、フロントフォーク本体Sの非動作時や作動油の油温の低下時には、作動油の容積収縮にともない、油溜室132からシリンダ油室F内に作動油が加圧室134の圧力により押し戻される。
なお、ロッド2の後端のエアバルブ19よりロッド2の中空部に空気が注入され、この空気は孔65、孔66を介して空気室Pに注入され、所定の室気圧に設定されているものとする。
この伸側行程では、ロッド2の上昇に伴い、ピストン3がシリンダ4内を上昇し、このピストン3と一体の第1筒体60が上昇することにより、空気室P内の圧縮空気のバネ力で第2筒体61も上動する(図4(b)参照)。
なお、空気室Pによる空気ばね力の大きさをどの程度に設定するかは、空気室Pの空気圧をどの程度に設定するかに依存するので、伸側行程での反力調整は容易となる。
12 キャップ部材、19 エアバルブ、42 第1下部開口、43 第2下部開口、
60 第1筒体、61 第2筒体、70 減衰力発生手段、
F 内部空間(シリンダ空間)、
F1 上部油室(第1油貯留室)、F2 下部油室(第2油貯留室)、J 連通孔、
P 空気室、R 油流路室、S フロントフォーク本体。
Claims (5)
- ピストン及びこのピストンを支持するロッドと、
上記ピストンが摺動自在に収容され、かつ上記ピストンにより上部の第1油貯留室と下部の第2油貯留室とに区画された長手状のシリンダよりなるシリンダ空間と、
上記シリンダの上部に設けられ、上記ロッドを貫通させて当該ロッドの移動をガイドするロッドガイドと、
このシリンダ空間の外周に形成された油流路室と、
上記シリンダ上部に設けられた上記第1油貯留室と油流路室とを連通する連通孔と、
上記シリンダ空間と油流路室との下部を封止固定するホルダ部材と、
上記ロッドを支持するキャップ部材と、
上記第2油貯留室の第1下部開口と上記油流路室の第2下部開口に両側が接続された減衰力発生手段とを備え、
圧縮時に上記ピストンの押圧力で第1下部開口より押し出される作動油を上記減衰力発生手段に経由させ、減衰力を付与してから第2下部開口、油流路室から上記連通孔を介して第1油貯留室に循環させ、
伸長時に上記ピストンの引圧力で第1油貯留室内の作動油を上記連通孔を介して油流路室から第2下部開口より押し出される作動油を減衰力発生手段に経由させ、減衰力を付与してから上記第1下部開口より第2油貯留室に循環させるように構成したフロントフォークであって、
上記ピストンの上部に上向き開口を有する第1筒体を設け、かつ上記第1筒体の上向き開口側に伸縮可能に摺動する下向き開口を有する第2筒体を設けて、上記第1筒体と第2筒体との間で形成される空気室に空気を注入するエアバルブを設け、伸長時の上記ピストンの上昇に連動して上記第1筒体が上昇し、上記第2筒体が上記空気室の圧縮力で押圧されて上昇し、上記ロッドガイドに上記第2筒体が当接することで空気室の圧縮力が増強されることを特徴とするフロントフォーク。 - 上記第1筒体の上向き開口と第2筒体の下向き開口は、シール部材を介して摺動自在となったことを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。
- 上記第1筒体を、ピストンの上端側に一体に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフロントフォーク。
- 上記ロッドガイドの上端側に、上記ピストンロッドの圧側行程での下降に反力を与えるバネを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフロントフォーク。
- 上記ロッドガイドを第2筒体より距離Lだけ離間した位置に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のフロントフォーク。
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JPS60147590U (ja) * | 1984-03-13 | 1985-10-01 | 株式会社昭和製作所 | ばね定数可変型フロントフオ−ク |
JP2011012806A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-01-20 | Showa Corp | 油圧緩衝器 |
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CN115451059A (zh) * | 2022-08-04 | 2022-12-09 | 无锡天禧机械设备制造有限公司 | 长寿命高可靠性的电动车前叉减震器及其制造工艺 |
CN115451059B (zh) * | 2022-08-04 | 2023-11-21 | 无锡天禧机械设备制造有限公司 | 长寿命高可靠性的电动车前叉减震器及其制造工艺 |
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