JP2015217056A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内釜の底面と側面におこげを作る炊飯器を提供する。【解決手段】本体1と、本体1に着脱自在に収納され被加熱物である米を入れる内釜2と、内釜2の側面外周を覆う真空層を設けた真空容器13と、内釜2を底面から加熱する誘導加熱手段4と、内釜2の底面の温度を検知する温度センサ5と、内釜2と真空容器13との間に設け、内釜2の側面を加熱できる抵抗発熱体からなるドウヒータ14と、温度センサ5の検知した温度情報に基づいて内釜2の底面と側面の温度が100℃を超えるように誘導加熱手段4とドウヒータ14を制御する制御部ととを備えたことを特徴とする炊飯器。【選択図】 図2
Description
本発明は、おこげを多く作れる炊飯器に関するものである。
従来の炊飯器は、内鍋(内釜)の下方に設けた加熱手段の加熱によって、内鍋の底面と底面から側面までの下方に設けた加熱手段で加熱できる範囲でおこげを作っている。
内釜の底面と更に側面にもおこげを作り、おこげを多く作れる炊飯器を提供する。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、例えば特許請求の範囲に記載された構成を採用する。
本発明によれば、内釜の側面にもおこげを作ることができる。
以下、本発明の一実施例について図面を用いて詳細に説明する。図1は誘導加熱式炊飯器の全体横断面図。図2は炊飯の際の通電状態を示す炊飯工程図。図3は同誘導加熱式炊飯器の制御構成図である。
1は炊飯器の本体、2は内釜、3はフタ、4は誘導加熱手段、5は温度センサ、6はソレノイド、7は棒、8は圧力ボール、9は沸騰検出手段、16は開放手段、17は調圧手段、12は制御部、13は上部と下部の両方に開口部を要し略円筒状で内部に真空層を形成している真空容器、14はドウヒータ、15は内蓋である。
その構成は、本体1には被加熱物であるお米を入れる内釜2が着脱自在に挿入され、その上部開口を開閉自在なフタ3によって覆われ、フタ3には内釜2の上部開口部を塞ぐ内蓋15が設けられている。
また本体1には、内釜2の底面と対向する位置に円盤状の1400Wの誘導加熱手段4が設けられ、内釜2の側面の外周部には真空層を設けた真空容器13によって覆われ、内釜2の側面上方を加熱するドウヒータ14を内釜2と真空容器13との間に設けている。また内釜2と誘導加熱手段4との間には、誘導加熱手段4を冷却するために図示していない冷却ファンからの冷却風が内釜2を冷却しないように図示していない耐熱樹脂からなる底面板で仕切られている。
ドウヒータ14は、誘導加熱手段4と合わせて内釜2を加熱し、内釜2の側面のご飯を最大略150℃(平均略130℃)に加熱できるように、80W程度の消費電力となるヒータを使用し、後述する制御部12によって加熱時の消費電力を可変できるようになっている。
フタ3には、炊飯時に発生した蒸気を本体外に放出する出口15aを閉じたり開放したりして、内釜2内の圧力を調圧するために必要な圧力ボール8と、この圧力ボール8の調圧機能を無効にして出口15aを開放するための棒7と、この棒7を動作させるソレノイド6で構成される。通常この棒7は圧力ボール8を押している状態で蒸気の出口15aを開放している状態にある。ソレノイド6の動作することにより棒7をソレノイド6側に引き込み、圧力ボール8が蒸気の出口15aをふさぎ内釜2内部で蒸気が発生することで圧力が上がる。この蒸気の出口15aを圧力ボールがふさいで圧力をかけられる状態を調圧手段17とする。またこの圧力ボール8を棒7で押して蒸気の出口15aを開放させる手段を開放手段16とする。さらに内釜2内部で水が沸騰したときにこの沸騰を検出するための手段を沸騰検出手段9とする。
本体には内釜2底部と当接し、内釜2の温度を検出する温度センサ5と、フタ3には、内蓋15もしくは炊飯時に排出される蒸気の温度を検出して、炊飯の状態を検出する沸騰検知手段が設けられ、温度センサ5と沸騰検知手段9から得られた温度情報などを制御部12に入力して、誘導加熱手段4やドウヒータ14の電力を制御する。
以上の構成において、その作用を炊飯工程である予熱工程、加熱工程、蒸らし工程、保温工程に分けて説明する説明する。
炊飯をする際、使用者は内釜2に米と適量の水を入れ、本体1に挿入して操作部の炊飯スイッチ(図示せず)を操作し炊飯を開始させる。
炊飯スイッチの操作を制御部12が検出すると、誘導加熱手段4により内釜2が加熱され、図2に示すごとく、内釜2内部の水温が上昇し予熱工程が開始する。
予熱工程では、お米に吸水させるもので、水温60℃以下ではお米を水に浸すことによって水分を30%(米重量中の水分重量の比)程度まで吸水する。これ以上は長時間放置しても吸水することが出来ない。一般にお米を研いでからお米を水に浸しておくのは、炊飯前にお米に十分に(30%まで)水を吸水するためである。この過程においては、水温が高いほうが早く水を吸水する性質があり、お米を研いですぐに炊飯スイッチを操作しても良いように予熱を行い、水温を60℃以下まで加熱して短時間でお米の吸水率を30%までに効率良く吸水させる工程を設けている。
予熱工程の加熱は、誘導加熱手段4により内釜2を加熱し、水温60℃以下に保つように温度センサ5で温度を見張りながら制御部12によって誘導加熱手段4を制御している。
次の加熱工程では、内釜2の水を沸騰するまで誘導加熱手段4によって加熱を行うと同時に、圧力ボール8を棒7で押さないようにし調圧手段17を動作させる。調圧開始後は、加熱が進むにつれ、内釜2の水の沸騰による蒸気圧で圧力が上がり米温を100度以上に加熱することが出来る。この時、調圧手段17がない炊飯器では水の沸点が100度なので100度以上にすることはできない。
本実施例では、調圧手段17を設けた炊飯器の為、誘導加熱手段4で内釜2を加熱することで内釜2の水の沸点を100度以上に上げることができ、同時に米の温度も上げることができる。
また、内釜2の水が沸騰して発生した水蒸気により加熱された内蓋15の温度や、発生した水蒸気によって圧力が上昇し調圧手段17より漏れた水蒸気の温度によって沸騰検出手段が水の沸騰を検知する。
そして、沸騰が続き、内釜2の水が無くなるとドライアップによって内釜2の底面の温度が急激に上昇するため、この温度を温度センサ5が検知して制御部12は水の無くなったことを検知する。
蒸らし工程では、調圧手段17を開放し、内釜2内の蒸気を本体1外に排気出来るようにして、内釜2の下方に設けた誘導加熱手段4と側面側に設けたドウヒータ14を制御部12によって制御し、内釜2の底面と側面の温度を略100〜略150℃(平均略130℃)の高温に保つように誘導加熱手段4とドウヒータ14を制御し、内釜2に接しているご飯の表面を高温に特定時間加熱することでおこげを作る。このとき、ご飯が加熱されることで発生する蒸気は開放手段16より排気されるため、食べた時に美味しいおこげが作れる。
ここで示す最大略150℃(平均略130℃)は、前述した加熱工程が終了した後、炊けたご飯が内釜2に入った状態で、内釜2の底面と側面の温度が最大略150℃(平均略130℃)となる時の温度センサ5の特定温度に基づいて、内釜2の下方に設けた誘導加熱手段4と側面側に設けたドウヒータを制御部12によって制御するものである。
ドウヒータ14は、前述したように誘導加熱手段4とドウヒータ14と合わせて内釜2の側面の温度を最大略150℃(平均略130℃)に加熱するため、ドウヒータ14は抵抗式の発熱体を真空容器13の内側に設けて加熱する。ドウヒータ14の仕様は、フル通電の状態でご飯を110〜150℃に維持できる程度の飽和温度となる抵抗式の発熱体である。またドウヒータ14は、真空容器13の内側に設けられているため、ドウヒータ14が高温に発熱しても真空容器13の外周に設けられている例えば制御部12などに悪影響を及ぼすことは無い。さらに発熱した熱は、真空容器13の外側に漏れないので効率良く内釜2を加熱することができるので、少ない消費電力のヒータでもご飯の上方を100℃以上の高温に一定時間以上を容易に加熱することが可能となる。
上記実施例によれば、内釜の底面と側面におこげを作ることで、おこげを多く作れる炊飯器を提供できる。
1…本体
2…内釜
4…誘導加熱手段
5…温度センサ
9…沸騰検出後手段
12…制御部
13…真空容器
14…ドウヒータ
2…内釜
4…誘導加熱手段
5…温度センサ
9…沸騰検出後手段
12…制御部
13…真空容器
14…ドウヒータ
Claims (1)
- 本体と、
該本体に着脱自在に収納され被加熱物である米を入れる内釜と、
該内釜の側面外周を覆う真空層を設けた真空容器と、
前記内釜を底面から加熱する誘導加熱手段と、
前記内釜の底面の温度を検知する温度センサと、
前記内釜と前記真空容器との間に設け、前記内釜の側面を加熱できる抵抗発熱体からなるドウヒータと、
前記温度センサの検知した温度情報に基づいて前記内釜の底面と側面の温度が100℃を超えるように前記誘導加熱手段と前記ドウヒータを制御する制御部とを備えたことを特徴とする炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014101898A JP2015217056A (ja) | 2014-05-16 | 2014-05-16 | 炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014101898A JP2015217056A (ja) | 2014-05-16 | 2014-05-16 | 炊飯器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015217056A true JP2015217056A (ja) | 2015-12-07 |
Family
ID=54777020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014101898A Pending JP2015217056A (ja) | 2014-05-16 | 2014-05-16 | 炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015217056A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105768860A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-07-20 | 珠海格力电器股份有限公司 | 电压力锅控制方法、装置及电压力锅 |
CN108991921B (zh) * | 2017-06-07 | 2021-04-23 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 加热方法、装置、液体加热容器和计算机可读存储介质 |
JP2021522985A (ja) * | 2018-05-21 | 2021-09-02 | 格力電器(武漢)有限公司Gree Electric Appliances(Wuhan)Co.,Ltd | 調理器具の制御方法、制御装置、記憶媒体、及び調理器具 |
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2014
- 2014-05-16 JP JP2014101898A patent/JP2015217056A/ja active Pending
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CN105768860B (zh) * | 2015-12-23 | 2018-12-04 | 珠海格力电器股份有限公司 | 电压力锅控制方法、装置及电压力锅 |
CN108991921B (zh) * | 2017-06-07 | 2021-04-23 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 加热方法、装置、液体加热容器和计算机可读存储介质 |
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JP7209451B2 (ja) | 2018-05-21 | 2023-01-20 | 格力電器(武漢)有限公司 | 調理器具の制御方法、制御装置、記憶媒体、及び調理器具 |
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