JP2015216746A - 過電圧保護回路 - Google Patents

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俊彰 佐藤
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泰貴 田口
敬之 畑山
Noriyuki Hatayama
敬之 畑山
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Abstract

【課題】本発明の課題は、瞬間的な過大電圧から機器を保護する小型・低コストの過電圧保護手段を備えたモータ駆動装置を提供することにある。【解決手段】過電圧保護回路50では、制御部40が、過大電圧発生時に上下アームの両方のトランジスタQ3a〜Q5bをオフして、スイッチング素子を破壊から保護する過電圧時制御を実行する。この過電圧時制御を実行中に待機時制御を実行すると、駆動回路電源Vcからの電圧供給が停止され、スイッチング素子を確実にオフ状態としておくことができなくなり、スイッチング素子を過電圧から保護できなくなる。それゆえ、上記過電圧時制御を実行中は待機時制御を行わない。即ち、第1スイッチ11をオフしないことによって、スイッチング素子を過電圧から保護する。【選択図】図1

Description

本発明は、過電圧保護回路に関する。
交流電圧を整流して直流電圧を得る機器においては、直流電圧は交流電圧に応じて変動する。特に、電源電圧の変動が起こり易い地域で使用される機器は、電圧上昇時の対策如何によっては、機器の故障を招く虞がある。それゆえ、特許文献1(特開2007−166815号公報)に開示されているような過電圧保護手段が設けられる。この過電圧保護手段は、入力変圧器を負荷時タップ切換器付き変圧器とし、インバータに閾値以上の電圧が所定時間を越えて入力されたときに、負荷時タップ切換器付き変圧器のタップを低圧側に切り換えている。
しかしながら、上記のような負荷時タップ切換器付き変圧器は大規模な電気設備向けとしては適しているが、家電製品などのインバータ制御されるモータの駆動装置に適用することは容易ではない。
また、電源電圧が過大となるのに要する時間は極めて短く、上記のようなタップ切換は時間がかかり過ぎるので、機器を確実に保護することは困難である。さらに、半導体素子のような、過電圧に耐えうる時間が短いものについては、リレーによる遮断では保護ができない。かといって瞬間的な過大電圧のためだけに半導体素子などの耐圧を高くすることは高コスト化、大型化を招来する。
さらに、過大電圧はインバータの運転中に限らず待機時にも発生する可能性があるので、待機時の電力消費を低減するためにインバータの駆動回路への電源供給を停止しているときにでも、過大電圧を想定しておく必要がある。
そこで、本発明の課題は、瞬間的な過大電圧から機器を保護し、待機時の電力消費も低減することができる小型・低コストの過電圧保護回路を提供することにある。
本発明の第1観点に係る過電圧保護回路は、複数の上下アームそれぞれが2つのスイッチング素子を直列に接続することによって構成され、それによって形成された接続点それぞれから対応する負荷へ電圧を出力する電力変換装置の過電圧保護回路であって、電圧検出部と、駆動回路部と、駆動回路電源と、第1スイッチと、制御部とを備えている。電圧検出部は、電源の電圧を検出する。駆動回路は、スイッチング素子をオンオフ動作させる電圧を生成する。駆動回路電源は、駆動回路に電源電圧を供給する。第1スイッチは、駆動回路電源と駆動回路とを結ぶ駆動電源ラインを開閉する。制御部は、駆動回路を介してスイッチング素子を制御する。また、制御部は、制御モードとして、過電圧時制御と、待機時制御とを含んでいる。過電圧時制御は、電圧検出部の検出値が所定の閾値を超えたとき、上下アームの両方のスイッチング素子をオフする制御である。待機時制御は、上下アームの両方のスイッチング素子がオフのときに第1スイッチを介して駆動電源ラインを電気的に切断する制御である。さらに制御部は、過電圧時制御を実行中は、待機時制御を行わない。
この過電圧保護回路では、過電圧時制御において、過大電圧発生時に上下アームの両方のスイッチング素子をオフすることによって、過大電圧は直列接続された2つのスイッチング素子それぞれの両端に分圧され、1つのスイッチング素子にかかる過大電圧はどちらか一方が動作していた時の半分に低減されるので、1つのスイッチング素子耐圧の2倍程度のDC電圧となるまで、スイッチング素子を破壊から保護することができる。
一方、上記過電圧時制御中に待機時制御によって駆動回路の電源をオフしてしまうと、スイッチング素子を確実にオフ状態としておくことができなくなり、スイッチング素子を過電圧から保護できなくなるので、上記過電圧時制御を実行中は待機時制御を行わないことによって、スイッチング素子を過電圧から保護する。
本発明の第2観点に係る過電圧保護回路は、第1観点に係る過電圧保護回路であって、第2スイッチをさらに備えている。第2スイッチは、電源と、上下アームが含まれる回路とを結ぶ主電源ラインを開閉する。制御部は、電圧検出部の検出値が所定の閾値を超えている時間が所定時間よりも長くなったとき、第2スイッチを介して主電源ラインを電気的に切断する。
この過電圧保護回路では、過電圧が長期化した場合には主電源ラインを電気的に切断することによって、主電源電圧がスイッチング素子に印加されないようにし、スイッチング素子を過電圧から確実に保護する。
本発明の第3観点に係る過電圧保護回路は、第1観点に係る過電圧保護回路であって、第2スイッチをさらに備えている。第2スイッチは、電源と、上下アームが含まれる回路とを結ぶ主電源ラインを開閉する。制御部は、電圧検出部の検出値が所定の第2閾値を超えたとき、第2スイッチを介して主電源ラインを電気的に切断する。
この過電圧保護回路では、過電圧値が増加した場合には主電源ラインを電気的に切断することによって、主電源電圧がスイッチング素子に印加されないようにし、スイッチング素子を過電圧から確実に保護する。
本発明の第4観点に係る過電圧保護回路は、複数の上下アームそれぞれが2つのスイッチング素子を直列に接続することによって構成され、それによって形成された接続点それぞれから対応する負荷へ電圧を出力する電力変換装置の過電圧保護回路であって、電圧検出部と、駆動回路と、駆動回路電源と、第1スイッチと、第2スイッチと、制御部とを備えている。電圧検出部は、電源の電圧を検出する。駆動回路は、スイッチング素子をオンオフ動作させる電圧を生成する。駆動回路電源は、駆動回路に電源電圧を供給する。第1スイッチは、駆動回路電源と駆動回路とを結ぶ駆動電源ラインを開閉する。第2スイッチは、電源と、上下アームが含まれる回路とを結ぶ主電源ラインを開閉する。制御部は、駆動回路を介してスイッチング素子を制御する。また、制御部は、制御モードとして、過電圧時制御と、待機時制御とを含んでいる。過電圧時制御は、電圧検出部の検出値が所定の閾値を超えたとき、上下アームの両方のスイッチング素子をオフする制御である。待機時制御は、上下アームの両方のスイッチング素子がオフのときに第1スイッチを介して駆動電源ラインを電気的に切断する制御である。さらに制御部は、過電圧時制御を実行中に待機時制御を行うとき、第2スイッチを介して主電源ラインを電気的に切断する。
この過電圧保護回路では、過電圧時制御において、過大電圧発生時に上下アームの両方のスイッチング素子をオフすることによって、過大電圧は直列接続された2つのスイッチング素子それぞれの両端に分圧され、1つのスイッチング素子にかかる過大電圧はどちらか一方が動作していた時の半分に低減されるので、1つのスイッチング素子耐圧の2倍程度のDC電圧となるまで、スイッチング素子を破壊から保護することができる。
一方、上記過電圧時制御中に待機時制御によって駆動回路の電源をオフしてしまうと、スイッチング素子を確実にオフ状態としておくことができなくなり、スイッチング素子を過電圧から保護できなくなるので、上記過電圧時制御を実行中に待機時制御を行うときには、主電源ラインを電気的に切断することによって、主電源電圧がスイッチング素子に印加されないようにし、スイッチング素子を過電圧から保護する。
本発明の第5観点に係る過電圧保護回路は、第4観点に係る過電圧保護回路であって、制御部が、主電源ラインを切断した後、駆動電源ラインを切断する。
この過電圧保護回路では、例えば、駆動電源ラインを先に切断し、スイッチング素子のオフ状態が不安定になった直後に主電源電圧が過電圧となった場合、「上下アームの両方のスイッチング素子をオフすることによって、過大電圧を直列接続された2つのスイッチング素子それぞれの両端に分圧する」という作用が発揮されない虞がある。それゆえ、先に主電源ラインを切断することによって、スイッチング素子を過電圧から確実に保護する。
本発明の第6観点に係る過電圧保護回路は、第1観点から第5観点のいずれか1つに係る過電圧保護回路であって、電源がDC電源である。
この過電圧保護回路では、例えば回路遮断用として半導体スイッチを使用する場合には、交流を入り切りするスイッチは双方向性を必要とするが、DC電源の下流側に配置されるスイッチは片方向スイッチでよいので、スイッチの低コスト化を図ることができる。
本発明の第7観点に係る過電圧保護回路は、第1観点から第5観点のいずれか1つに係る過電圧保護回路であって、電源がAC電源である。
この過電圧保護回路では、AC電源からの供給電圧が過大電圧であっても、過電圧時制御によって、短時間でインバータのスイッチング素子を保護することができる。それゆえ、短時間の過大電圧からの保護だけのために機器の電圧定格を高く設計する必要がなく、合理的である
本発明の第1観点に係る過電圧保護回路では、過電圧時制御において、過大電圧発生時に上下アームの両方のスイッチング素子をオフすることによって、過大電圧は直列接続された2つのスイッチング素子それぞれの両端に分圧され、1つのスイッチング素子にかかる過大電圧はどちらか一方が動作していた時の半分に低減されるので、1つのスイッチング素子耐圧の2倍程度のDC電圧となるまで、スイッチング素子を破壊から保護することができる。
一方、上記過電圧時制御中に待機時制御によって駆動回路の電源をオフしてしまうと、スイッチング素子を確実にオフ状態としておくことができなくなり、スイッチング素子を過電圧から保護できなくなるので、上記過電圧時制御を実行中は待機時制御を行わないことによって、スイッチング素子を過電圧から保護する。
本発明の第2観点に係る過電圧保護回路では、過電圧が長期化した場合には主電源ラインを電気的に切断することによって、主電源電圧がスイッチング素子に印加されないようにし、スイッチング素子を過電圧から確実に保護する。
本発明の第3観点に係る過電圧保護回路では、過電圧値が増加した場合には主電源ラインを電気的に切断することによって、主電源電圧がスイッチング素子に印加されないようにし、スイッチング素子を過電圧から確実に保護する。
本発明の第4観点に係る過電圧保護回路では、過電圧時制御において、過大電圧発生時に上下アームの両方のスイッチング素子をオフすることによって、過大電圧は直列接続された2つのスイッチング素子それぞれの両端に分圧され、1つのスイッチング素子にかかる過大電圧はどちらか一方が動作していた時の半分に低減されるので、1つのスイッチング素子耐圧の2倍程度のDC電圧となるまで、スイッチング素子を破壊から保護することができる。
一方、上記過電圧時制御中に待機時制御によって駆動回路の電源をオフしてしまうと、スイッチング素子を確実にオフ状態としておくことができなくなり、スイッチング素子を過電圧から保護できなくなるので、上記過電圧時制御を実行中に待機時制御を行うときには、主電源ラインを電気的に切断することによって、主電源電圧がスイッチング素子に印加されないようにし、スイッチング素子を過電圧から保護する。
本発明の第5観点に係る過電圧保護回路では、例えば、駆動電源ラインを先に切断し、スイッチング素子のオフ状態が不安定になった直後に主電源が過電圧となった場合、「上下アームの両方のスイッチング素子をオフすることによって、過大電圧を直列接続された2つのスイッチング素子それぞれの両端に分圧する」という作用が発揮されない虞がある。それゆえ、先に主電源ラインを切断することによって、スイッチング素子を過電圧から確実に保護する。
本発明の第6観点に係る過電圧保護回路では、例えば回路遮断用として半導体スイッチを使用する場合には、交流を入り切りするスイッチは双方向性を必要とするが、DC電源の下流側に配置されるスイッチは片方向スイッチでよいので、スイッチの低コスト化を図ることができる。
本発明の第7観点に係る過電圧保護回路では、AC電源からの供給電圧が過大電圧であっても、過電圧時制御によって、短時間でインバータのスイッチング素子を保護することができる。それゆえ、短時間の過大電圧からの保護だけのために機器の電圧定格を高く設計する必要がなく、合理的である
本発明の第1実施形態に係る過電圧保護回路が採用されているシステムの全体構成と、そのシステムを利用するモータ駆動装置の回路構成とを示すブロック図。 モータ駆動装置の運転時における上下アームへの電圧のかかり方を示す図。 モータ駆動装置の停止時における上下アームへの電圧のかかり方を示す図。 第1実施形態における過電圧時制御の制御フロー 第1実施形態における待機時制御の制御フロー 第1実施形態の変形例に係る過電圧保護回路が採用されているシステムの全体構成と、そのシステムを利用するモータ駆動装置の回路構成とを示すブロック図。 第1実施形態の変形例における電圧検出部の回路図。 本発明の第2実施形態に係る過電圧保護回路が採用されているシステムの全体構成と、そのシステムを利用するモータ駆動装置の内部構成とを示すブロック図。 第2実施形態における待機時制御の制御フロー。 第2実施形態の第1変形例における待機時制御の制御フロー。 第2実施形態の第2変形例における待機時制御の制御フロー。 第2実施形態の第3変形例に係る過電圧保護回路が採用されているシステムの全体構成と、そのシステムを利用するモータ駆動装置の内部構成とを示すブロック図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
(1)概要
図1は、本発明の第1実施形態に係る過電圧保護回路50が採用されているシステム100の全体構成と、そのシステム100を利用するモータ駆動装置10の内部構成とを示すブロック図である。図1において、システム100は、モータ駆動装置10とモータ51とで構成されている。また、過電圧保護回路50は、電圧検出部23、第1スイッチ11、及び制御部40によって構成されている。
(1−1)モータ51
モータ51は、3相のブラシレスDCモータであって、ステータ52と、ロータ53とを備えている。ステータ52は、スター結線されたU相、V相及びW相の駆動コイルLu,Lv,Lwを含む。各駆動コイルLu,Lv,Lwの一方端は、それぞれインバータ25から延びるU相、V相及びW相の各配線の駆動コイル端子TU,TV,TWに接続されている。各駆動コイルLu,Lv,Lwの他方端は、互いに端子TNとして接続されている。これら3相の駆動コイルLu,Lv,Lwは、ロータ53が回転することによりその回転速度とロータ53の位置に応じた誘起電圧を発生させる。
ロータ53は、N極及びS極からなる複数極の永久磁石を含み、ステータ52に対し回転軸を中心として回転する。
なお、モータ51は、例えばヒートポンプ式空気調和機の圧縮機モータ、ファンモータである。
(1−2)モータ駆動装置10
モータ駆動装置10は、図1に示すように、整流部21と、平滑コンデンサ22と、電圧検出部23と、電流検出部24と、インバータ25(電力変換装置)と、ゲート駆動回路26と、制御部40とを備えている。これらは、例えば1枚のプリント基板上に実装されてもよい。
(2)モータ駆動装置10の詳細構成
(2−1)整流部21
整流部21は、4つのダイオードD1a,D1b,D2a,D2bによってブリッジ状に構成されている。具体的には、ダイオードD1aとD1b、D2aとD2bは、それぞれ互いに直列に接続されている。ダイオードD1a,D2aの各カソード端子は、共に平滑コンデンサ22のプラス側端子に接続されており、整流部21の正側出力端子として機能する。ダイオードD1b,D2bの各アノード端子は、共に平滑コンデンサ22のマイナス側端子に接続されており、整流部21の負側出力端子として機能する。
ダイオードD1a及びダイオードD1bの接続点は、商用電源91の一方の極に接続されている。ダイオードD2a及びダイオードD2bの接続点は、商用電源91の他方の極に接続されている。整流部21は、商用電源91から出力される交流電圧を整流して直流電源を生成し、これを平滑コンデンサ22へ供給する。
(2−2)平滑コンデンサ22
平滑コンデンサ22は、一端が整流部21の正側出力端子に接続され、他端が整流部21の負側出力端子に接続されている。平滑コンデンサ22は、整流部21によって整流された電圧を平滑する。以下、説明の便宜上、平滑コンデンサ22による平滑後の電圧を直流電圧Vdcという。
直流電圧Vdcは、平滑コンデンサ22の出力側に接続されるインバータ25へ印加される。つまり、整流部21及び平滑コンデンサ22は、インバータ25に対する電源供給部20を構成している。
なお、コンデンサの種類としては、電解コンデンサやフィルムコンデンサ、タンタルコンデンサ等が挙げられるが、本実施形態においては、平滑コンデンサ22としてフィルムコンデンサが採用される。
(2−3)電圧検出部23
電圧検出部23は、平滑コンデンサ22の出力側に接続されており、平滑コンデンサ22の両端電圧、即ち直流電圧Vdcの値を検出するためのものである。電圧検出部23は、例えば、互いに直列に接続された2つの抵抗が平滑コンデンサ22に並列接続され、直流電圧Vdcが分圧されるように構成される。それら2つの抵抗同士の接続点の電圧値は、制御部40に入力される。
(2−4)電流検出部24
電流検出部24は、平滑コンデンサ22及びインバータ25の間であって、かつ平滑コンデンサ22の負側出力端子側に接続されている。電流検出部24は、モータ51の起動後、モータ51に流れるモータ電流Imを三相分の電流の合計値として検出する。
電流検出部24は、例えば、シャント抵抗及び該抵抗の両端の電圧を増幅させるオペアンプを用いた増幅回路で構成されてもよい。電流検出部24によって検出されたモータ電流は、制御部40に入力される。
(2−5)インバータ25
インバータ25は、モータ51のU相、V相及びW相の駆動コイルLu,Lv,Lwそれぞれに対応する3つの上下アームが互いに並列に、且つ平滑コンデンサ22の出力側に接続されている。
図1において、インバータ25は、複数のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ、以下、単にトランジスタという)Q3a,Q3b,Q4a,Q4b,Q5a,Q5b及び複数の還流用のダイオードD3a,D3b,D4a,D4b,D5a,D5bを含む。
トランジスタQ3aとQ3b、Q4aとQ4b、Q5aとQ5bは、それぞれ互いに直列に接続されることによって各上下アームを構成しており、それによって形成された接続点NU,NV,NWそれぞれから対応する相の駆動コイルLu,Lv,Lwに向かって出力線が延びている。
各ダイオードD3a〜D5bは、各トランジスタQ3a〜Q5bに、トランジスタのコレクタ端子とダイオードのカソード端子が、また、トランジスタのエミッタ端子とダイオードのアノード端子が接続されるよう、並列接続されている。このそれぞれ並列接続されたトランジスタとダイオードにより、スイッチング素子が構成される。
インバータ25は、平滑コンデンサ22からの直流電圧Vdcが印加され、かつゲート駆動回路26により指示されたタイミングで各トランジスタQ3a〜Q5bがオン及びオフを行うことによって、モータ51を駆動する駆動電圧SU,SV,SWを生成する。この駆動電圧SU,SV,SWは、各トランジスタQ3aとQ3b、Q4aとQ4b、Q5aとQ5bの各接続点NU,NV,NWからモータ51の駆動コイルLu,Lv,Lwに出力される。
なお、本実施形態のインバータ25は、電圧形インバータであるが、それに限定されるものではなく、電流形インバータでもよい。
(2−6)ゲート駆動回路26
ゲート駆動回路26は、制御部40からの指令電圧Vpwmに基づき、インバータ25の各トランジスタQ3a〜Q5bのオン及びオフの状態を変化させる。具体的には、ゲート駆動回路26は、制御部40によって決定されたデューティを有するパルス状の駆動電圧SU,SV,SWがインバータ25からモータ51に出力されるように、各トランジスタQ3a〜Q5bのゲートに印加するゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを生成する。生成されたゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzは、それぞれのトランジスタQ3a〜Q5bのゲート端子に印加される。
(2−7)制御部40
制御部40は、電圧検出部23、電流検出部24、及びゲート駆動回路26と接続されている。本実施形態では、制御部40は、モータ51をロータ位置センサレス方式にて駆動させている。なお、ロータ位置センサレス方式に限定されるものではないので、センサ方式で行なってもよい。
ロータ位置センサレス方式とは、モータ51の特性を示す各種パラメータ、モータ51起動後の電圧検出部23の検出結果、電流検出部24の検出結果、及びモータ51の制御に関する所定の数式モデル等を用いて、ロータ位置及び回転数の推定、回転数に対するPI制御、モータ電流に対するPI制御等を行い駆動する方式である。モータ51の特性を示す各種パラメータとしては、使用されるモータ51の巻線抵抗、インダクタンス成分、誘起電圧、極数などが挙げられる。なお、ロータ位置センサレス制御については多くの特許文献が存在するので、詳細はそれらを参照されたい(例えば、特開2013−17289号公報)。
また、制御部40は、電圧検出部23の検出値を監視し、電圧検出部23の検出値が所定の閾値を超えたとき、トランジスタQ3a〜Q5bをオフにする保護制御も行っている。
(2−8)第1スイッチ11
第1スイッチ11は、駆動回路電源Vcとゲート駆動回路26とを結ぶ駆動電源ライン803を開閉する。ここで、駆動電源ライン803を開閉するとは、駆動電源ライン803を導通又は遮断して非導通にすることである。
第1スイッチ11は、通常時において待機時制御をしていないときは駆動電源ライン803を閉、つまり導通状態にしておく。他方、待機時制御中は、第1スイッチ11がオフして駆動電源ライン803を遮断している。
第1スイッチ11が駆動電源ライン803を遮断して、ゲート駆動回路26への電圧供給を停止することによって、無駄な電力消費を解消する。第1スイッチ11は、高速性は求められないので、リレー回路が採用されている。
図1に示すように、第1スイッチ11は、駆動電源ライン803を開閉するリレー接点11aと、リレー接点11aを動作させるリレーコイル11bと、リレーコイル11bへの通電と非通電とを行うトランジスタ11cとを含んでいる。リレーコイル11bの一端は、電源Vbの正極に接続され、他端はトランジスタ11cのコレクタ側に接続されている。制御部40は、トランジスタ11cのベース電流の有無を切り換えて、コレクタとエミッタ間をオンオフし、リレーコイル11bへの通電と非通電を行う。
(3)モータ駆動装置10の動作
以下、モータ駆動装置10の動作について説明する。図1において、制御部40は、ゲート駆動回路26への波形出力を行なうと共に、その波形出力状態を制御して、モータ51を所定回転数で駆動する。
図2Aはモータ駆動装置10の運転時における上下アームへの電圧のかかり方を示す図であり、図2Bはモータ駆動装置10の停止時における上下アームへの電圧のかかり方を示す図である。
図2Aに示すように、運転中、駆動コイルLuに対応する上アームのトランジスタQ3a、駆動コイルLvに対応する下アームのトランジスタQ4b、及び駆動コイルLwに対応する下アームのトランジスタQ5bがオン動作している間は、直流電圧Vdcは各上下アームのオフしているスイッチング素子(トランジスタQ3b、Q4a、Q5a、ダイオードD3b、D4a、D5a)にかかっている。
このとき、直流電圧Vdcが過大電圧になった場合、オフしているスイッチング素子のトランジスタとダイオードにその過大電圧がかかる。一つのスイッチング素子(トランジスタQ3a〜Q5b、及びダイオードD3a〜D5b)の素子耐圧をVrとすると、直流電圧Vdc>素子耐圧Vrとなったときにスイッチング素子のトランジスタQ3a〜Q5bもしくはダイオードD3a〜D5bが破壊される可能性が高い。
そこで、制御部40は、電圧検出部23の検出値が所定の閾値を超えたと判断したとき、上下アームの両方のトランジスタQ3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5bをオフする、過電圧時制御を行う。
(3−1)過電圧時制御
図3は、第1実施形態における過電圧時制御の制御フローである。図3において、制御部40は、ステップS1で電源が印加されていることを確認し、ステップS2へ進む。次に、制御部40は、ステップS2において、電圧検出部23を介して直流電圧Vdcの検出を行う。
次に、制御部40は、ステップS3において、直流電圧Vdcがインバータ25に印加できる上限電圧であるVdcmaxに達したか否かを判定し、Vdc≧VdcmaxのときはステップS4へ進み、Vdc≧VdcmaxではないときはステップS2へ戻る。
次に、制御部40は、ステップS4において、全上下アームの両方のトランジスタQ3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5bをオフする。これによって、図2Bに示すように、過大電圧は直列接続された2つのスイッチング素子(トランジスタQ3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b、ダイオードD3a,D3b,D4a,D4b,D5a,D5b)それぞれの両端に分圧される。
例えば、上アームのスイッチング素子(トランジスタQ3a、Q4a、Q5a、ダイオードD3a,D4a,D5a)の両端には分圧値V1がかかり、下アームのスイッチング素子(トランジスタQ3b、Q4b、Q5b、ダイオードD3b,D4b,D5b)の両端には分圧値V2がかかる。理想的には各スイッチング素子のインピーダンスが等しければV1=V2となるので、1つのスイッチング素子にかかる過大電圧はどちらか一方が動作していた時の半分にまで低減され、各スイッチング素子を破壊から保護することができる。
次に、制御部40は、ステップS5において、直流電圧Vdcが過電圧時制御を解除してもよい電圧Vdcretを下回ったか否かを判定し、Vdc<VdcretのときはステップS6へ進み、Vdc<Vdcretではないときは判定を継続する。
そして、制御部40は、Vdc<Vdcretの受け、ステップS6において、過電圧時制御を解除する。
(3−2)待機時制御
図4は、第1実施形態における待機時制御の制御フローである。図4において、制御部40は、ステップS11で待機時制御指令が有るか否かを判定し、待機時制御指令が有るときはステップS12へ進む。
次に、制御部40は、ステップS12において、過電圧時制御を実行中か否かを判定し、過電圧時制御を実行中のときはステップS13へ進み、過電圧時制御を実行中ではないときはステップS15へ飛ぶ。
次に、制御部40は、ステップS13において、待機時制御の実行を拒否する。具体的には、第1スイッチ11のオンを維持する。仮に、過電圧時制御中に第1スイッチ11をオフすると、トランジスタQ3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5bをオフさせておくために最低限必要な電圧が0となり、オフしていた上下アームの一方のトランジスタが動作不安定によりオンしてしまい、オフしている他方のトランジスタに過電圧がかかるおそれがある。
そうなると、折角、上下アームの両方のトランジスタをオフすることによって、過大電圧を直列接続された2つのスイッチング素子(トランジスタQ3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b、ダイオードD3a,D3b,D4a,D4b,D5a,D5b)それぞれの両端に分圧し、1つのスイッチング素子にかかる過大電圧を半減するという、過電圧時制御の目的が達成できなくなる。それゆえ、第1スイッチ11のオンを維持することとしている。
次に、制御部40は、ステップS14において、過電圧時制御が解除されたか否かを判定し、過電圧時制御が解除されたときはステップS15へ進み、電圧時制御が解除されていないときは、判定を継続する。
次に、制御部40は、過電圧時制御解除の判定をうけて、ステップS15において第1スイッチ11をオフする。過電圧時制御が解除されているので、第1スイッチ11をオフしてゲート駆動回路26での待機電力消費を抑制することが可能になったからである。なお、ステップS12において過電圧時制御を実行中ではないと判定されたときも、このステップS15において第1スイッチ11をオフし、待機電力消費を抑制する。
そして、制御部40は、ステップS16において待機時制御解除指令が有るか否かの判定し、待機時制御解除指令が有ったときは待機時制御を終了する。
上記のように、本実施形態では、電圧検出部23、第1スイッチ11、及び制御部40によって過電圧保護回路50が構成されている。
(4)第1実施形態の特徴
(4−1)
過電圧保護回路50では、制御部40が、過大電圧発生時に上下アームの両方のトランジスタQ3a〜Q5bをオフすることによって、過大電圧は直列接続された2つのスイッチング素子それぞれの両端に分圧され、1つのスイッチング素子(トランジスタQ3a〜Q5b、ダイオードD3a〜D5b)にかかる過大電圧はどちらか一方が動作していた時の半分に低減されるので、スイッチング素子を破壊から保護することができる。
(4−2)
また、過電圧時制御中に待機時制御を実行すると、駆動回路電源Vcからの電圧供給が停止され、スイッチング素子を確実にオフ状態としておくことができなくなり、スイッチング素子を過電圧から保護できなくなる。それゆえ、上記過電圧時制御を実行中は待機時制御を行わないことによって、即ち、第1スイッチ11をオフしないことによって、スイッチング素子を過電圧から保護する。
(5)変形例
図5は、第1実施形態の変形例に係る過電圧保護回路50が採用されているシステム100の全体構成と、そのシステム100を利用するモータ駆動装置10の内部構成とを示すブロック図である。図5において、インバータ25は、電源供給部20から一対の電源ライン801,802を介して電力供給されている。過電圧保護回路50の一部は商用電源91と電源供給部20との間に接続され、他の部分は電源供給部20とインバータ25との間に接続されている。
過電圧保護回路50は、電圧検出部33、第1スイッチ11及び制御部40によって構成されている。
変形例における過電圧保護回路50と、既に説明した第1実施形態における過電圧保護回路とが異なる点は、過電圧保護回路50の構成要素である電圧検出部が商用電源91と電源供給部20との間に設けられていることである。
電圧検出部が直流仕様から交流仕様に置き換えられることに鑑みて、第1実施形態の電圧検出部23に替えて電圧検出部33が採用されている。したがって、ここでは電圧検出部33についてのみを説明する。
(5−1)電圧検出部33
電圧検出部33は、交流電圧検出回路によって構成されている。交流電圧検出回路は、多様であり、使用条件によって適宜採用される。例えば、図6は一般的な電圧検出部33の回路図である。図6において、電圧検出部33は、変圧回路331、コンバータ回路332とで構成されている。
変圧回路331は、入力側に位置し、一次側巻線331aと二次側巻線331bとからなる。
コンバータ回路332は、整流ダイオードで構成される整流部332aと、平滑コンデンサ332bとが並列接続された回路である。
電圧検出部33では、変圧回路331に交流電圧が印加されると、交流電圧は変圧回路331によって変圧される。そして、二次側巻線331bの両端電圧がコンバータ回路332に入力される。
コンバータ回路332に入力された変圧後の交流電圧は、整流部332aで直流電圧に変換され、平滑コンデンサ332bで平滑化される。この平滑化された直流電圧が制御部40に入力される。すなわち、一次側巻線331aに印加される電圧に応じた直流電圧が、制御部40に入力されることになる。
(5−2)モータ駆動装置10の動作
変形例では、過電圧制御時の制御フローは、図3に記載した過電圧時制御の制御フローの直流電圧Vdcを商用電源91の交流電圧Vacへ置き換え、ステップS2のVdcmaxに替えて交流電圧Vacがインバータ25を含む機器に印加できる上限電圧であるVacmaxを設定し、さらにステップS5のVdcretに替えて過電圧時制御を解除してもよい交流電圧Vacretを設定することによって、第1実施形態と同等の過電圧時制御、待機時制御を実現することができる。
<第2実施形態>
(1)概要
図7は、本発明の第2実施形態に係る過電圧保護回路50が採用されているシステム100の全体構成と、そのシステム100を利用するモータ駆動装置10の内部構成とを示すブロック図である。
図7おいて、第2実施形態に係る過電圧保護回路50は、図1で示された第1実施形態における過電圧保護回路50に第2スイッチ12が追加された構成である。したがって、ここでは第2スイッチ12について説明し、それ以外の要素は第1実施形態と同様であるので、同じ名称及び符号を付して詳細な説明を省略する。
(2)モータ駆動装置10の詳細構成
(2−1)第2スイッチ12
第2スイッチ12は、電源ライン801を開閉する。ここで、電源ライン801を開閉するとは、電源ライン801を導通又は遮断して非導通にすることである。
第2スイッチ12は、通常時は電源ライン801を閉、つまり導通状態にしておく。他方、待機時の電力消費を抑制するためゲート駆動回路26への電源供給を停止した場合、トランジスタQ3a〜Q5bを確実にオフ状態としておくことができなくなる。このようなときに過電圧が発生した場合、スイッチング素子を過電圧から保護できなくなる。
第2スイッチ12の役割は、電源ライン801を遮断して、主電源電圧(直流電圧Vdc)が上下アームの各スイッチング素子に印加されないようにすることである。これによって、スイッチング素子を過電圧から保護することができる。
第2スイッチ12は、高速性が求められるため、本実施形態では半導体スイッチが採用されている。
図7に示すように、第1スイッチ12は、フォトカプラ12aと、駆動回路12bと、還流ダイオード付きのトランジスタ12cとで構成されている。フォトカプラ12aは、発光ダイオード121とフォトトランジスタ122を内蔵している。
第1スイッチ12の入力側(A1−A2間)にはフォトカプラ12aの発光ダイオード121が接続されている。発光ダイオード121のアノードA1は抵抗R1を介して電源Vbに接続されている。発光ダイオード121のカソードA2は信号線を介して制御部40に接続されている。また、フォトトランジスタ122は駆動回路11bと駆動回路GNDとの間に接続されている。
第1スイッチ12の出力側(B1−B2間)にトランジスタ12cが設けられている。トランジスタ12cのエミッタB1はインバータ25の高電位側に接続されている。また、トランジスタ12cのコレクタB2は平滑コンデンサ22の高電位側に接続されている。
制御部40の制御信号は、フォトカプラ12aを介して駆動回路12bに入力される。駆動回路12bには、駆動用電源(図示せず)が接続されており、制御部40が発光ダイオード121の信号ラインをオンさせると、発光ダイオード121が発光しフォトトランジスタ122が導通する。このフォトトランジスタ122が導通している間、駆動回路12bからトランジスタ12cのベースに駆動信号が出力され、トランジスタ12cのコレクタB2−エミッタB1間が導通する。
逆に、制御部40が発光ダイオード121の信号ラインをオフさせると、発光ダイオード121が発光しないので、フォトトランジスタ122は導通しない。このフォトトランジスタ122が導通していない間、トランジスタ12cのコレクタB2−エミッタB1間も導通しない。
(3)モータ駆動装置10の動作
(3−1)過電圧時制御
第2実施形態における過電圧時制御は、第1実施形態における過電圧時制御を採用しているので、ここでは説明を省略する。
(3−2)待機時制御
図8は、第2実施形態における待機時制御の制御フローである。図8において、制御部40は、ステップS21で待機時制御指令が有るか否かを判定し、待機時制御指令が有るときはステップS22へ進む。
次に、制御部40は、ステップS22において、過電圧時制御を実行中か否かを判定し、過電圧時制御を実行中のときはステップS23へ進み、過電圧時制御を実行中ではないときはステップS24へ飛ぶ。
次に、制御部40は、ステップS23において、第2スイッチ12をオフして電源ライン801を遮断し、主電源電圧(直流電圧Vdc)がインバータ25に印加されないようにする。仮に過電圧時制御中、先に第1スイッチ11をオフすると、トランジスタQ3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5bをオフさせておくために最低限必要な電圧を確保できず、オフしていた上下アームの一方のトランジスタが動作不安定によりオンしてしまい、オフしている他方のトランジスタに過電圧がかかることとなるからである。
次に、制御部40は、ステップS24において、第1スイッチ11をオフする。インバータ25に直流電圧Vdcが印加されなくなったことにより、第1スイッチ11をオフしてゲート駆動回路26での待機電力消費を抑制することが可能になったからである。なお、ステップS22において過電圧時制御を実行中ではないと判定されたときも、このステップS24において第1スイッチ11をオフし、待機電力消費を抑制する。
そして、制御部40は、ステップS25において待機時制御解除指令が有るか否かの判定し、待機時制御解除指令が有ったときは待機時制御を終了する。
上記のように、本実施形態では、電圧検出部23、第1スイッチ11、第2スイッチ12、及び制御部40によって過電圧保護回路50が構成されている。
(4)第2実施形態の特徴
(4−1)
過電圧保護回路50では、制御部40が、過大電圧発生時に上下アームの両方のトランジスタQ3a〜Q5bをオフすることによって、過大電圧は直列接続された2つのスイッチング素子それぞれの両端に分圧され、1つのスイッチング素子(トランジスタQ3a〜Q5b、ダイオードD3a〜D5b)にかかる過大電圧はどちらか一方が動作していた時の半分に低減されるので、スイッチング素子を破壊から保護することができる。
(4−2)
また、制御部40は、過電圧時制御中、第1スイッチ11を介して電源ライン801を電気的に切断し、直流電圧Vdcが上下アームの各スイッチング素子に印加されないようにして、スイッチング素子を過電圧から保護する。
(4−3)
また、制御部40は、第2スイッチ12を介して駆動電源ライン803を遮断することによって、ゲート駆動回路26での電力消費の無駄を解消することができる。
(4−4)
さらに、制御部40は、先に電源ライン801を切断し、その後、駆動電源ライン803を遮断することによって、スイッチング素子を過電圧から確実に保護している。仮に、駆動電源ライン803を先に切断すると、オフ状態が不安定になったスイッチング素子の両端に主電源電圧(直流電圧Vdc)の過電圧が印過されるので、「上下アームの両方のスイッチング素子をオフすることによって、過大電圧を直列接続された2つのスイッチング素子それぞれの両端に分圧する」という作用が発揮されない虞があり、これを防止する上で、先に電源ライン801を切断する。
(5)変形例
第2実施形態では、制御部40は待機時制御指令を受けた時点が過電圧時制御中である場合には、直ぐに第2スイッチ12をオフしてインバータ25への電圧印加を停止し、第1スイッチ11をオフにしている。しかし、第2スイッチ12をオフするタイミングを、過電圧の大きさ、又は過電圧が作用している時間で決定してもよい。
(5−1)第1変形例
図9は、第2実施形態の第1変形例における待機時制御の制御フローである。図9において、制御部40は、ステップS31で待機時制御指令が有るか否かを判定し、待機時制御指令が有るときはステップS32へ進む。
次に、制御部40は、ステップS32において、過電圧時制御を実行中か否かを判定し、過電圧時制御を実行中のときはステップS33へ進み、過電圧時制御を実行中ではないときはステップS35へ飛ぶ。
次に、制御部40は、ステップS33において、過電圧時制御開始からの経過時間tが所定時間tsに達したか否かを判定し、t≧tsのときはステップS34へ進み、t≧tsでないときは、当該判定を継続する。
過電圧時制御の開始は、直流電圧Vdcがインバータ25に印加できる上限電圧であるVdcmaxに達したときに開始するので、その時点からVdc≧Vdcmaxの状態が所定時間tsを超えて継続することは、インバータ25及びその他の機器に対して悪影響が生じるので、連続してVdc≧Vdcmaxである状態の時間(ts)を監視する必要がある。
次に、制御部40は、ステップS34において、第2スイッチ12をオフして電源ライン801を遮断し、主電源電圧(直流電圧Vdc)がインバータ25に印加されないようにする。仮に過電圧時制御中、先に第1スイッチ11をオフすると、トランジスタQ3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5bをオフさせておくために最低限必要な電圧を確保できず、オフしていた上下アームの一方のトランジスタが動作不安定によりオンしてしまい、オフしている他方のトランジスタに過電圧がかかることとなるからである。
次に、制御部40は、ステップS35において、第1スイッチ11をオフする。インバータ25に直流電圧Vdcが印加されなくなったことにより、第1スイッチ11をオフしてゲート駆動回路26での待機電力消費を抑制することが可能になったからである。なお、ステップS32において過電圧時制御を実行中ではないと判定されたときも、このステップS35において第1スイッチ11をオフし、待機電力消費を抑制する。
そして、制御部40は、ステップS36において待機時制御解除指令が有るか否かの判定し、待機時制御解除指令が有ったときは待機時制御を終了する。
上記のように、過電圧状態が長期化した場合には電源ライン801を電気的に切断することによって、過電圧となった直流電圧Vdcがスイッチング素子に印加されないようにして、スイッチング素子を過電圧から確実に保護するとともに、第1スイッチ11をオフして待機電力消費を抑制することができる。
(5−2)第2変形例
図10は、第2実施形態の第2変形例における待機時制御の制御フローである。図10において、制御部40は、ステップS41で待機時制御指令が有るか否かを判定し、待機時制御指令が有るときはステップS42へ進む。
次に、制御部40は、ステップS42において、過電圧時制御を実行中か否かを判定し、過電圧時制御を実行中のときはステップS43へ進み、過電圧時制御を実行中ではないときはステップS45へ飛ぶ。
次に、制御部40は、ステップS43において、直流電圧Vdcが第2閾値Vdclimに達したか否かを判定し、Vdc≧VdclimのときはステップS44へ進み、Vdc≧Vdclimでないときは、当該判定を継続する。
過電圧時制御の開始は、直流電圧Vdcがインバータ25に印加できる上限電圧であるVdcmaxに達したときに開始するものの、電圧上昇が急激な場合、重大な損害を被るので、破壊を回避できる限界の電圧Vdclimを設定した上で、Vdc≧Vdclimであるか否かを監視する必要がある。
次に、制御部40は、ステップS44において、第2スイッチ12をオフして電源ライン801を遮断し、主電源電圧(直流電圧Vdc)がインバータ25に印加されないようにする。仮に過電圧時制御中、先に第1スイッチ11をオフすると、トランジスタQ3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5bをオフさせておくために最低限必要な電圧を確保できず、オフしていた上下アームの一方のトランジスタが動作不安定によりオンしてしまい、オフしている他方のトランジスタに過電圧がかかることとなるからである。
次に、制御部40は、ステップS45において、第1スイッチ11をオフする。インバータ25に直流電圧Vdcが印加されなくなったことにより、第1スイッチ11をオフしてゲート駆動回路26での待機電力消費を抑制することが可能になったからである。なお、ステップS42において過電圧時制御を実行中ではないと判定されたときも、このステップS45において第1スイッチ11をオフし、待機電力消費を抑制する。
そして、制御部40は、ステップS46において待機時制御解除指令が有るか否かの判定し、待機時制御解除指令が有ったときは待機時制御を終了する。
上記のように、本実施形態では、電圧検出部23、第1スイッチ11、第2スイッチ12、及び制御部40によって過電圧保護回路50が構成されている。
上記のように、直流電圧Vdcが急激に上昇した場合には電源ライン801を電気的に切断することによって、過電圧となった直流電圧Vdcがスイッチング素子に印加されないようにして、スイッチング素子を過電圧から確実に保護するとともに、第1スイッチ11をオフして待機電力消費を抑制することができる。
(5−3)第3変形例
図11は、第2実施形態の第3変形例に係る過電圧保護回路50が採用されているシステム100の全体構成と、そのシステム100を利用するモータ駆動装置10の内部構成とを示すブロック図である。図11において、インバータ25は、電源供給部20から一対の電源ライン801,802を介して電力供給されている。過電圧保護回路50の一部は商用電源91と電源供給部20との間に接続され、他の部分は電源供給部20とインバータ25との間に接続されている。
過電圧保護回路50は、電圧検出部33、第1スイッチ11、第2スイッチ13及び制御部40によって構成されている。
第3変形例における過電圧保護回路50と、既に説明した第2実施形態、その第1変形例及び第2変形例における過電圧保護回路との相違点は、過電圧保護回路50の構成要素である電圧検出部と第2スイッチとが商用電源91と電源供給部20との間に設けられていることである。
電圧検出器及び第2スイッチが直流仕様から交流仕様に置き換えられることに鑑みて、第2実施形態の電圧検出部23及び第2スイッチ12に替えて電圧検出部33及び第2スイッチ13が採用されている。なお、電圧検出部33は第1実施形態の変形例で採用したものと同じであるので説明を省略し、ここでは第2スイッチ13についてのみを説明する。
(5−3−1)第2スイッチ13
第2スイッチ13は、電源ライン901を開閉する。ここで、電源ライン901を開閉するとは、電源ライン901を導通又は遮断して非導通にすることである。
第2スイッチ13は、通常時は電源ライン901を閉、つまり導通状態にしておく。他方、待機時の電力消費を抑制するためゲート駆動回路26への電源供給を停止した場合、トランジスタQ3a〜Q5bを確実にオフ状態としておくことができなくなる。このようなときに過電圧が発生した場合、トランジスタQ3a〜Q5b及びダイオードD3a〜D5b(以下、総称してスイッチング素子という。)を過電圧から保護できなくなる。
第2スイッチ13の役割は、電源ライン901を遮断して、主電源電圧(直流電圧Vdc)が上下アームの各スイッチング素子に印加されないようにすることである。これによって、スイッチング素子を過電圧から保護することができる。
第2スイッチ13は、高速性が求められるため、本実施形態では半導体スイッチが採用されている。具体的なスイッチとしては、トライアック、双方向に導通させるように接続したMOSFET、SSR(ソリッドステートリレー)などが採用される。本実施形態では、SSRが採用されている。
図11に示すように、第2スイッチ13をSSRとした場合の例を示す。SSRは、発光ダイオード13a、フォトトライアック13b、トリガ回路13c、トライアック13dから構成される。第2スイッチ13は入力側(E1−E2間)に発光ダイオード13aが設けられ、出力側(F1−F2間)にトライアック13dが設けられている。フォトトライアック13bの等価回路は、2つのフォトサイリスタ131,132を互いに逆方向に並列接続した構成である。また、同様にトライアック13dの等価回路は、2つのフォトサイリスタを互いに逆方向に並列接続した構成である。
発光ダイオード13aのアノードE1は抵抗R1を介して電源Vbに接続されている。また、発光ダイオード13aのカソードE2は信号線を介して制御部40に接続されている。
フォトトライアック13bの第1アノードF1は、電源ライン902のうちの整流部21側に接続されている。また、フォトトライアック13bの第2アノードF2は電源ライン902にうちの商用電源90側に接続されている。
発光ダイオード13aは電流が流れると発光する。フォトトライアック13bは、第1アノードF1の電位が第2アノードF2の電位より大きい状態で発光ダイオード13aからの光を受けるとフォトサイリスタ131がオン状態になる。他方、第1アノードF1の電位が第2アノードF2の電位より小さい状態で発光ダイオード13aからの光を受けるとフォトサイリスタ132がオン状態になる。フォトトライアック13bがオン状態となることにより、トリガ回路13cが動作し、トライアック13dがオン状態となる。
このように、SSRは双方向の印加電圧に対して動作する双方向素子であり、しかも高速で動作するので、双方向の高速スイッチとして利用される。
なお、双方向の高速スイッチとしては、SSRだけに限定されるものではないが、別の形態の高速スイッチを用いる場合には、そのスイッチの形態に応じた駆動回路が適宜使用される。
また、第2スイッチ13の動作制御、つまり発光ダイオード13aへの通電制御は制御部40が行う。
(5−3−2)モータ駆動装置10の動作
第3変形例では、過電圧時制御の制御フローは、図3に記載した過電圧時制御の制御フローの直流電圧Vdcを商用電源91の交流電圧Vacへ置き換えたものとなる。また、ステップS2のVdcmaxに替えて、交流電圧Vacがインバータ25を含む機器に印加できる上限電圧であるVacmaxを設定している。さらに、ステップS5のVdcretに替えて、過電圧時制御を解除してもよい交流電圧Vacretを設定している。
以上の設定によって、第1実施形態と同等の過電圧時制御を実現することができる。
待機時制御の制御フローは、図4、図8、図9に記載した待機時制御フローを採用することができる。図10に記載した待機時制御フローについては、ステップS43の直流電圧Vdcを商用電源91の交流電圧Vacへ置き換え、Vdclimに替えて破壊を回避できる限界の交流電圧Vaclimを設定することによって利用することができる。
<その他実施形態>
(A)
第2実施形態の第3変形例は、第2実施形態から、電圧検出部と第1スイッチとを、商用電源91と電源供給部20との間に設けるように変更したものであるが、電圧検出部のみを商用電源91と電源供給部20との間に設けるようにしてもよい。
(B)
第1実施形態及び第2実施形態における第1スイッチ11、又は第2実施形態における第2スイッチ12及び第3変形例における第2スイッチ13は、半導体スイッチを採用してもよい。
但し、第2実施形態の第3変形例における第2スイッチ13は交流を入り切りするので、半導体スイッチは双方向性を必要とする。これに対し、第1実施形態及び第2実施形態における第1スイッチ11、第2実施形態における第2スイッチ12は、DC電源の下流側に配置されるので、半導体スイッチは片方向スイッチでよい。
コストの観点では、第1実施形態及び第2実施形態における第1スイッチ11、第2実施形態における第2スイッチ12は、片方向スイッチを採用できるので、スイッチの低コスト化を図ることができる。
本願発明は、上下アームの各トランジスタを過電圧から保護することができるので、モータ駆動装置だけに限らす、インバータを用いた他の駆動装置に有用である。
11 第1スイッチ
12,13 第2スイッチ
23,33 電圧検出部
26 ゲート駆動回路(駆動回路)
40 制御部
50 過電圧保護回路
Q3a トランジスタ(スイッチング素子)
Q3b トランジスタ(スイッチング素子)
Q4a トランジスタ(スイッチング素子)
Q4b トランジスタ(スイッチング素子)
Q5a トランジスタ(スイッチング素子)
Q5b トランジスタ(スイッチング素子)
D3a ダイオード(スイッチング素子)
D3b ダイオード(スイッチング素子)
D4a ダイオード(スイッチング素子)
D4b ダイオード(スイッチング素子)
D5a ダイオード(スイッチング素子)
D5b ダイオード(スイッチング素子)
NU 接続点
NV 接続点
NW 接続点
Vc 駆動回路電源
Vdc 直流電圧
特開2007−166815号公報

Claims (7)

  1. 複数の上下アームそれぞれが2つのスイッチング素子(Q3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b,D3a、D3b,D4a、D4b,D5a、D5b)を直列に接続することによって構成され、それによって形成された接続点(NU,NV,NW)それぞれから対応する負荷へ電圧を出力する電力変換装置の過電圧保護回路であって、
    前記電源の電圧を検出する電圧検出部(23)と、
    前記スイッチング素子(Q3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b)をオンオフ動作させる電圧を生成する駆動回路(26)と、
    前記駆動回路(26)に電源電圧を供給する駆動回路電源(Vc)と、
    前記駆動回路電源(Vc)と前記駆動回路(26)とを結ぶ駆動電源ラインを開閉する第1スイッチ(11)と、
    前記駆動回路(26)を介して前記スイッチング素子(Q3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b)を制御する制御部(40)と、
    を備え、
    前記制御部(40)は、制御モードとして、
    前記電圧検出部(23)の検出値が所定の閾値を超えたとき、前記上下アームの両方の前記スイッチング素子(Q3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b)をオフする過電圧時制御と、
    前記上下アームの両方の前記スイッチング素子(Q3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b)がオフのときに前記第1スイッチ(11)を介して前記駆動電源ラインを電気的に切断する待機時制御と、
    を含み、
    さらに前記制御部(40)は、前記過電圧時制御を実行中は、前記待機時制御を行わない、
    過電圧保護回路(50)。
  2. 前記電源と、前記上下アームが含まれる回路とを結ぶ主電源ラインを開閉する第2スイッチ(12)をさらに備え、
    前記制御部(40)は、前記電圧検出部(23)の検出値が前記所定の閾値を超えている時間が所定時間よりも長くなったとき、前記第2スイッチ(12)を介して前記主電源ラインを電気的に切断する、
    請求項1に記載の過電圧保護回路(50)。
  3. 前記電源と、前記上下アームが含まれる回路とを結ぶ主電源ラインを開閉する第2スイッチ(12)をさらに備え、
    前記制御部(40)は、前記電圧検出部(23)の検出値が所定の第2閾値を超えたとき、前記第2スイッチ(12)を介して前記主電源ラインを電気的に切断する、
    請求項1に記載の過電圧保護回路(50)。
  4. 複数の上下アームそれぞれが2つのスイッチング素子(Q3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b,D3a、D3b,D4a、D4b,D5a、D5b)を直列に接続することによって構成され、それによって形成された接続点(NU,NV,NW)それぞれから対応する負荷へ電圧を出力する電力変換装置の過電圧保護回路であって、
    前記電源の電圧を検出する電圧検出部(23)と、
    前記スイッチング素子(Q3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b)をオンオフ動作させる電圧を生成する駆動回路(26)と、
    前記駆動回路(26)に電源電圧を供給する駆動回路電源(Vc)と、
    前記駆動回路電源(Vc)と前記駆動回路(26)とを結ぶ駆動電源ラインを開閉する第1スイッチ(11)と、
    前記電源と、前記上下アームが含まれる回路とを結ぶ主電源ラインを開閉する第2スイッチ(12)と、
    前記駆動回路(26)を介して前記スイッチング素子(Q3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b)を制御する制御部(40)と、
    を備え、
    前記制御部(40)は、制御モードとして、
    前記電圧検出部(23)の検出値が所定の閾値を超えたとき、前記上下アームの両方の前記スイッチング素子(Q3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b)をオフする過電圧時制御と、
    前記上下アームの両方の前記スイッチング素子(Q3a、Q3b,Q4a、Q4b,Q5a、Q5b)がオフのときに前記第1スイッチ(11)を介して前記駆動電源ラインを電気的に切断する待機時制御と、
    を含み、
    さらに前記制御部(40)は、前記過電圧時制御を実行中に前記待機時制御を行うとき、前記第2スイッチ(12)を介して前記主電源ラインを電気的に切断する、
    過電圧保護回路(50)。
  5. 前記制御部(40)は、前記主電源ラインを切断した後、前記駆動電源ラインを切断する、
    請求項4に記載の過電圧保護回路(50)。
  6. 前記電源は、DC電源である、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の過電圧保護回路(50)。
  7. 前記電源は、AC電源である、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の過電圧保護回路(50)。
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