JP2015213551A - ポット及び電気ポット - Google Patents

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Hatsumi Takeda
はつ美 竹田
幹則 伊藤
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【課題】注ぎ後の蓋体における水切れを良好にすることで蓋体内の溜まり防止し、原水貯留部内への滴下を抑制することができる。
【解決手段】注ぎ口14を有する有底筒状の容器本体10と、容器本体10の上端開口に着脱可能に装着されるとともに、注ぎ口14に連通する出水路21を有する蓋体2と、を備え、下蓋体40の下面41aには、出水路21に通じる複数の通水穴44が設けられるとともに、浄化剤33が収容された浄水カートリッジ3が着脱自在に取り付けられ、蓋体2の周壁42には、出水路21に連通する第1開放穴42cが設けられ、浄水カートリッジ3は、蓋体2の周壁42を覆う閉塞壁31B、32Bを有し、閉塞壁31B、32Bには、第1開放穴42cに連通する貫通穴31b、32bが設けられた構成の電気ポット1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水中の塩素等を除去する浄水機能を有する浄水カートリッジを備えたポット及び電気ポットに関するものである。
この種の浄水カートリッジを備えた電気ポットとして、上部に開口及び注ぎ口を形成した容器本体と、この容器本体の上端開口に着脱可能に装着されるとともに、注ぎ口に連通する出水路を有する蓋体とを備え、蓋体の下面には、出水路に通じる複数の通水穴が設けられるとともに、浄化剤が収容された浄水カートリッジが着脱自在に取り付けられた構成となっている。
特開2000−60730号公報
しかしながら、上述したポットでは、以下のような問題があった。
すなわち、容器本体の原水貯留部内の原水は、浄水カートリッジ内の浄化剤を通過し、蓋体の出水路を通って注ぎ口から注出される。つまり、注出される全ての浄水が浄化剤を通過するように浄水カートリッジと蓋体の下面との間には隙間が形成されないように構成されている。ところが、ポットを傾けて注出した後、ポットを元の起立姿勢に戻すと、前記隙間が無い状態のため、蓋体の出水路内で水切れが十分に行われず、注出しきれない浄水が出水路内に残ることがある。この場合、残った浄水が長時間、出水路内に溜まるとともに、時間をかけながら浄化剤を介して原水貯留部内に滴下することから、その点で改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、注ぎ後の蓋体内の溜まり防止し、原水貯留部内への滴下を抑制することができるポット及び電気ポットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明に係るポットは、注ぎ口を有する有底筒状の容器本体と、該容器本体の上端開口に着脱可能に装着されるとともに、前記注ぎ口に連通する出水路を有する蓋体と、を備えたポットであって、前記蓋体の下面には、前記出水路に通じる複数の通水穴が設けられるとともに、浄化剤が収容された浄水カートリッジが着脱自在に取り付けられ、前記蓋体の周壁には、前記出水路に連通する第1開放部が設けられ、前記浄水カートリッジは、前記蓋体の周壁を覆う閉塞壁を有し、該閉塞壁には、前記第1開放部に連通する第2開放部が設けられていることを特徴としている。
本発明では、ポットを傾けて容器本体内の水を注ぐ際に、内部の水が浄水カートリッジの浄化剤を通過することで、水中からカルキ等の不純物が除去された浄水が、蓋体の通水穴から蓋体内に入り出水路を通過し、容器本体の注ぎ口からその浄水を注ぐことができる。
そして、蓋体の第1開放部及び浄水カートリッジの第2開放部は、蓋体の出水路内の空気(浄化剤と注ぎ口との間の空気)を容器本体内(原水貯留部内)の空間に逃がす空気穴として機能させることができる。そのため、注ぎ口より水を注いだ後の出水路内での水切れが良好となり、その出水路内での水溜まりを防止することができ、蓋体から容器本体内への水の滴下を防ぐことが可能となる。
しかも、出水路内での水の流通がスムーズとなり、注ぎの際における浄化速度を向上させることができる。
さらに、浄水カートリッジが蓋体に対して着脱自在であるので、容易且つ頻繁に浄水カートリッジの交換作業を行うことができ、長期間、衛生的な浄水を得ることができる。
また、本発明に係るポットでは、前記浄水カートリッジは、前記注ぎ口に対向する後部及び側部の少なくとも一方が前記蓋体の下面に対して封止されていることが好ましい。
この場合には、ポットを傾けて水を注ぐ際に、水が後部や側部から蓋体内に直接流入するのを防ぐことができるので、容器本体内の水を確実に浄化剤に通過させ出水路を介して注ぎ口から注ぐことができる。つまり、浄化剤を通過せずに注がれることを防止することができ、浄化効率を高めることができる。
また、本発明に係る電気ポットでは、上述した前記容器本体を加熱する電気ヒーターを有することを特徴としている。
本発明の電気ポットによれば、上述したポットを電気ポットとして利用することができ、容器本体内の水を電気ヒーターで加熱した湯を注ぐ際、浄水カートリッジの浄化剤を通過させた浄水を注ぐことができる。
本発明に係るポット及び電気ポットによれば、注ぎ後の蓋体における水切れを良好にすることで蓋体内の溜まり防止し、原水貯留部内への滴下を抑制することができる。
本発明の実施の形態による電気ポットの構成を示す縦断面図である。 図1に示す電気ポットの下蓋体を下面から見た平面図であって、浄水カートリッジを取り付ける前の状態の図である。 図1に示すA−A線断面図であって、下蓋体の下面に浄水カートリッジを取り付けた状態を示す断面図である。 図3に示すB−B線断面図であって、浄水カートリッジを保持ガイドに取り付けるスライド途中の状態を示す図である。 図4に示す浄水カートリッジを保持ガイドに取り付けた状態を示す図である。 浄水カートリッジの分解図である。
以下、本発明に係るポット及び電気ポット及び浄水カートリッジの実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示す本実施の形態による電気ポット1は、有底筒状の容器本体10と、容器本体10の上端開口に着脱可能に装着される蓋体2と、蓋体2の裏面(下面41a)に着脱可能に装着される浄水カートリッジ3と、を備えている。
ここで、電気ポット1は、図示しないヒーター及び温度調節部材が設けられた電気プラグ基板に上方から載置可能に設けられ、載置されている状態で電気ポット1が加熱され、又は保温される電気ケトルを対象としている。
ここで、図1に示す容器本体10における中心軸線を容器軸Oといい、この容器軸O方向に沿った蓋体2側を上側といい、容器本体10の底壁12側を下側といい、容器軸Oに直交する方向で容器本体10の注ぎ口14と容器軸Oとを結ぶ方向を前後方向Yといい、上面視で前後方向Yに直交する方向を横方向X(図2参照)といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。また、前後方向Yで注ぎ口14側を前方、前側といい、その反対方向を後方、後側という。
容器本体10は、上面視で円形状に形成された周壁11と、底壁12と、を備えている。周壁11には、把持部13と、その把持部13に対向して位置する注ぎ口14が一体に成形されており、周壁11の開口端に前記蓋体2が着脱可能に設けられている。周壁11は、下筒部11Aと、注ぎ口14を含み下筒部11Aよりも肉厚の薄く、内径の大きな上筒部11Bとからなる。下筒部11Aと上筒部11Bとで周方向に沿って段部11aが形成されている。蓋体2は、上筒部11Bに嵌合され、蓋体2の下端が段部11aに当接している。
注ぎ口14は、内周側から外周側に向けて貫通する注出路を形成している。
注ぎ口14の内空側の開口は、装着されている蓋体2内に形成される出水路21(後述)に連通している。そして、下筒部11Aの内側は、容器本体10内に溜まる水(湯)の原水貯留部Rとなる。
蓋体2は、上蓋体20と、この上蓋体20の下方に取り付けられた金属製の下蓋体40と、が上下に組み合わされて容器本体10の上筒部11Bに装着されている。
上蓋体20には、容器本体10の注ぎ口14、及び容器本体10内の原水貯留部Rを連通する出水路21と、出水路21の流入口21aを開閉自在とするロック機構22と、を有している。
ロック機構22は、周知の構成であり、押圧部22aを押すと、ロックが解除され、原水貯留部R内の湯を注出できる構成となっている。すなわち、ロック機構22は、押圧部22aと、押圧部22aに繋がる軸部22bと、軸部22bの下端に固定された閉止弁22cと、閉止弁22cを付勢するバネ材22dと、を備えて概略構成されている。
軸部22bは、バネ材22dによって上側に付勢された状態で組み付けられている。この状態(ロック位置)において、閉止弁22cが底面に当接し、出水路21の流入口21aを閉塞する。そして、押圧部22aを押圧し、軸部22bを介して閉止弁22cが下降し、出水路21を開く。閉止弁22cが下降したとき、図示しない保持手段により軸部22bが下降した所定位置(ロック解除位置)で係止したまま保持される。
上蓋体20には、その外周部を覆う筒状のパッキン23が取り付けられている。パッキン23は、上蓋体20と容器本体10の上筒部11Bとの間に介在される。またパッキン23の下端内周部には、周方向に沿って切り込まれたスリット23aが形成されている。このスリット23aには、後述する下蓋体40の鍔部42aが嵌合される。
下蓋体40は、底盤41と周壁42とから皿形状に形成されている。周壁42の上端縁から全周にわたって容器軸Oに直交する方向の外方に向けて突出する鍔部42aがパッキン23のスリット23aに嵌合されている。下蓋体40の底盤41と上蓋体20の底面20aとの間には、ロック機構22の閉止弁22cの開閉動作可能な領域と、原水貯留部R内の湯を注ぎ口14(上蓋体20の出水路21)へ導くための流通領域と、をなす蓋内空間43(図3参照)が形成されている。
底盤41には、図1及び図2に示すように、蓋内空間43と原水貯留部Rとを連通する複数の通水穴44が形成されている。これら通水穴44は、底盤41に装着される浄水カートリッジ3に対向する範囲に配置されている。すなわち、浄水カートリッジ3は通水穴44を覆う位置に装着されている。また、容器本体10の注ぎ口14側に多く配置され、互いに所定の間隔をあけて配置されている。これら通水穴44の直径は、例えば4〜8mmの円形状に設定されている。
また、図2に示すように、底盤41の裏面(下面41a)には、後述する板状の浄水カートリッジ3を着脱可能に装着するための保持ガイド45がビス45aによって固定されている。保持ガイド45は、図3〜図5に示すように、カートリッジ収容部45Aと、カートリッジ収容部45Aの両側に連設され下蓋体40の下面41a(図2参照)にビス45aにより固定される固定部45Bと、を備えている。
なお、図3〜図5は、上下を逆とし、浄水カートリッジ3が下蓋体40に対して上側に示されている。
図2に示すように、固定部45Bは、前後方向Yに向けて延びる帯状の部材であり、その延在方向の両端で前記ビス45aによって下蓋体40に固定されている。
カートリッジ収容部45Aは、互いに対向する一対の側壁451と、これら側壁451、451の一方の後端に連接する後壁452と、浄水カートリッジ3の下面を下方から支持する押さえ面453と、を有している。
後壁452は、後側に突となるように湾曲した形状となっている。押さえ面453は、前側に開口するコの字状の開口部453aが形成されている。つまり、カートリッジ収容部45Aに収容される浄水カートリッジ3は、その外周部分が押さえ面453によって保持されるとともに、大部分は開口部453aより露出した状態で収容される。
すなわち、図4及び図5に示すように、カートリッジ収容部45Aは、前側に挿入口45bが形成されている。その挿入口45bを利用して浄水カートリッジ3が下蓋体40の下面41aの面方向に沿って前後方向Yにスライド可能、且つ着脱自在に装着される構成となっている。
また、カートリッジ収容部45A内の後壁452側には、浄水カートリッジ3の後方側への移動を規制する止め部454が設けられている。止め部454は、押さえ面453から上方へ向けて突出し、その突出端454aが下蓋体40の底盤41に設けられる係止穴41bに固定されている。
また、周壁42の前面には、厚さ方向に貫通する第1開放穴42c(第1開放部)が形成されている。
図4及び図5に示すように、カートリッジ収容部45Aの内空の高さ寸法h(押さえ面453と下蓋体40の底盤41との離間寸法)は、詳しくは後述するが、浄水カートリッジ3の高さ寸法Hに加えて、浄水カートリッジ3の浄化剤33と下蓋体40の底盤41(下面41a)との間に0.5mm以上の隙間S(図3参照)をもたせた寸法に設定されている。
図3〜図6に示すように、浄水カートリッジ3は、上下方向の中央に不織布等の浄化剤33を挟持させた板状部材で、保持ガイド45のカートリッジ収容部45Aに底盤41の下面41aに沿って移動させることにより着脱自在に取り付けられている。
なお、この浄水カートリッジ3は、図1に示すように、蓋体2の閉蓋時に原水貯留部R内の湯が満水時の水面よりも高い位置となるように下蓋体40に取り付けられている。
浄水カートリッジ3は、上側カートリッジケース31と、下側カートリッジケース32と、上側カートリッジケース31及び下側カートリッジケース32に挟持される浄化剤33と、を備えている。上側カートリッジケース31、下側カートリッジケース32、及び浄化剤33は、図4及び図5に示すように、断面視L状に折り曲げられている。浄化剤33をその折曲げ部3b(図6に示す浄化剤33を構成する活性剤シート33A及び不織布33Bのそれぞれの折り曲げ部33a、33bを合わせた部分)が下蓋体40の前方部分の周壁42の前面42bを覆うとともに当接するように設けられている。
上側カートリッジケース31は、図6に示すように、流出面31Aと、流出面31Aの前端から略直角に折り曲げられて上方に向けて延びる閉塞壁31Bと、からなる。流出面31Aは、前後方向Yに長く延びる縦スリット状の縦開口31aが複数(ここでは3つ)配列されている。閉塞壁31Bには、中央部に厚さ方向に貫通する貫通穴31b(第2開放部)が形成されている。
下側カートリッジケース32は、流入面32Aと、流入面32Aの前端から略直角に折り曲げられて上方に向けて延びる閉塞壁32Bと、からなる。流入面32Aは、横方向Xに長く延びるスリット状の横開口32aが複数(ここでは3つ)配列されている。閉塞壁32Bには、中央部に厚さ方向に貫通する貫通穴32b(第2開放部)が形成されている。また、下側カートリッジケース32の閉塞壁32Bには、下向きに突出する把持部32Cが形成されている。
上側カートリッジケース31及び下側カートリッジケース32は、上下から浄化剤33を挟んだ状態で図示しない嵌合手段により着脱自在に嵌合されている。つまり、浄化剤33は、上下に配置される縦開口31aと横開口32aに面している。
浄水カートリッジ3の後端には、半円状の切欠部31c、32c、33c、33dが形成されている。この切欠部31c、32c、33c、33dが保持ガイド45の止め部454(図4参照)に係止することで、浄水カートリッジ3の装着方向(前方から後方へ向かう方向)への移動が規制される。
ここで、浄化剤33は、活性剤シート33Aと不織布33Bとを重ね合わせた構成となっている。浄化剤33は、上側カートリッジケース31及び下側カートリッジケース32と同様にL状に略直角に折り曲げられて上方に向けて延びる折曲げ部33a、33bが形成されている。
活性剤シート33Aの材質としては、吸着剤からなる。吸着剤としては、粉末状吸着剤、この粉末吸着剤を造粒した粒状吸着剤、繊維状吸着剤などが挙げられる。
具体的に吸着剤としては、粉末状吸着剤、この粉末吸着剤を造粒した粒状吸着剤、繊維状吸着剤などが挙げられる。このような吸着剤としては、例えば、天然物系吸着剤(天然ゼオライト、銀ゼオライト、酸性白土等)、合成物系吸着剤(合成ゼオライト、細菌吸着ポリマー、ヒドロキシアパタイト、モレキュラーシーブ、シリカゲル、シリカアルミナゲル系吸着剤、多孔質ガラス、ケイ酸チタニウム等)などの無機質吸着剤;粉末状活性炭、粒状活性炭、繊維状活性炭、ブロック状活性炭、押出成形活性炭、成形活性炭、分子吸着樹脂、合成物系粒状活性炭、合成物系繊維状活性炭、イオン交換樹脂(カチオン交換樹脂、アニオン交換樹脂)、イオン交換繊維、キレート樹脂、キレート繊維、高吸収性樹脂、高吸水性繊維、吸油性樹脂、吸油剤などの有機系吸着剤等、公知のものが挙げられる。中でも、抗菌性のある銀添着活性炭を有することが望ましい。特に粒状の吸着剤を用いる場合、その粒度分布は200〜1700μmが好ましい。粒度が小さすぎると浄化剤の通水抵抗が大きくなり。流速が遅くなる。粒度が大きすぎると、表面積が小さくなり除去性能が低下する。
また、不織布33Bとしては、微生物及び細菌を含む0.1μm以上の粒状体の濾過、除去に好適に使用され、種々の多孔質かつ管状の中空糸膜が使用することができる。
具体的に不織布33Bとしては、微生物及び細菌を含む0.1μm以上の粒状体の濾過、除去に好適に使用される。中空糸膜6には、種々の多孔質かつ管状の中空糸膜が使用でき、例えば、セルロース系、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)系、ポリビニルアルコール系、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテル系、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系、ポリスルフォン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ四弗化エチレン系、ポリビニリデンフロライド(PVDF)系、ポリカーボネイト系、ポリエステル系、ポリアミド系、芳香族ポリアミド系、等の各種材料からなるものが使用できる。中でも、中空糸膜の取扱性や加工特性等を考慮すると、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系の中空糸膜が好ましい。
以上説明した本実施の形態による電気ポット1によれば、以下の作用効果を奏する。
図1に示すように、電気ポット1を傾けて容器本体10の原水貯留部R内の湯を注ぐ際には、先ず押圧部22aをバネ材22dの付勢力に抗して押圧し、軸部22b及び閉止弁22cを押し下げた状態に保持する。軸部22b及び閉止弁22cが押し下げられた状態では、閉止弁22cが出水路21の入口から離れるので、浄水カートリッジ3から蓋内空間43、出水路21を経て注ぎ口14に至る通水経路が連通される。そして、容器本体10の把持部13を把持して電気ポット1全体を傾けることで、容器本体10内の湯は注ぎ口14から器等に注がれる。湯を注ぎ口から器等に注ぐとき、容器本体10内の湯が浄水カートリッジ3を通過することで、湯中からカルキ等の不純物が除去される。
なお、使用後には、再び押圧部22aを押圧することで、前記保持状態が解除され、バネ材22dの付勢力によって、軸部22b及び閉止弁22cが押し上げられ、閉止弁22cによって出水路21の入口を閉塞する。
このように本実施の形態では、容器本体10内の湯を注ぐ際に、内部の湯が浄水カートリッジ3の浄化剤33を通過することで、湯中からカルキ等の不純物が除去された浄水が、蓋体2の下蓋体40に形成される複数の通水穴44(図2参照)から蓋体2内に入り出水路21を通過し、容器本体10の注ぎ口14からその浄水を注ぐことができる。
そして、蓋体2の第1開放穴42c及び浄水カートリッジ3の貫通穴31b、32b(図4及び図5参照)は、蓋体2の出水路21内の空気(浄化剤33と注ぎ口14との間の空気)を容器本体10内(原水貯留部R内)の空間に逃がす空気穴として機能させることができる。そのため、注ぎ口14より湯を注いだ後の出水路21内での水切れが良好となり、その出水路21内での湯溜まりを防止することができ、蓋体2から原水貯留部R内への水の滴下を防ぐことが可能となる。
しかも、出水路21内での浄水の流通がスムーズとなり、注ぎの際における浄化速度を向上させることができる。
さらに、浄水カートリッジ3が蓋体2に対して着脱自在であるので、容易且つ頻繁に浄水カートリッジ3の交換作業を行うことができ、長期間、衛生的な浄水を得ることができる。
また、浄化剤33が繊維状活性炭及び繊維状イオン交換体のうち少なくとも一方である場合には、繊維状の素材から形成されるので、浄化剤33を通過する水の空間速度が大きい場合であっても、吸着による除去がし易いという利点がある。
さらに、本実施の形態の浄水カートリッジ3では、図6に示すように、流入面32Aに形成される横スリット状の横開口32aと、流出面31Aに形成される縦スリット状の縦開口31aとが縦横に交差する方向に配置されることから、浄化剤33内を流通する水の流れを一定方向でなく変化させることができる。そのため、浄化剤33内における流通方向が常に一定で、その流通部分が変形し、強度が低下するおそれがある場合に比べて、浄化剤33の形状を安定的に保持することができる。
そして、図1に示すように、出水路21側となる流出面31Aにおける流れの方向が縦スリット状の開口を通過することによって注ぎ口14へ向かう前後方向Yとなることから、スムーズな注ぎが可能となる。しかも、蓋体2内で前後方向Yの流れを作ることで、湯を注ぎ口14より注いだ後の蓋体2内での水切れが良くなり、蓋体2内での湯残りを防止することができる。
さらにまた、本実施の形態では、浄水カートリッジ3の後部及び両側部が下蓋体40の下面41aに対して封止されていることから、電気ポット1を傾けて湯を注ぐ際に、湯が浄水カートリッジ3の後部や側部から蓋体2内に直接流入するのを防ぐことができるので、容器本体10内の湯を確実に浄化剤33に通過させ出水路21を介して注ぎ口14から注ぐことができる。つまり、浄化剤33を通過せずに注がれることを防止することができ、浄化効率を高めることができる。
このように本実施の形態の電気ポット1では、注ぎ後の蓋体2における水切れを良好にすることで蓋体2内の湯溜まり防止し、原水貯留部R内への滴下を抑制することができるという効果を奏する。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の実施の形態では、電気ヒーターで容器本体10を加熱する電気ポット1(電気ケトル)を対象としているが、電気ポットであることに制限されることはなく、加熱機能や保温機能を備えていない普通のポットであってもかまわない。要は、容器本体に出水路を有する蓋体を備えたポットを対象とすることが可能である。
また、本実施の形態では、第1開放穴42c(第1開放部)、貫通穴31b、32b(第2開放部)をそれぞれ1箇所ずつ連通する位置に設けられているが、これに限定されることはなく、これらの位置、数量、穴の大きさ、形状等の構成は適宜変更することができる。
また、浄水カートリッジ3のカートリッジケース31、32に形成されるスリット状の開口のスリット形状は、本実施の形態に制限されることはなく、スリット部分の縦横寸法は適宜設定するや、格子形状とすることが可能である。
また、本実施の形態における容器本体10、及び浄水カートリッジ3の大きさ、形状、位置などの構成は、適宜変更することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 電気ポット
2 蓋体
3 浄水カートリッジ
10 容器本体
11 周壁
14 注ぎ口
20 上蓋体
21 出水路
31 上側カートリッジケース
31A 流出面
31B 閉塞壁
31b 貫通穴(第2開放部)
32 下側カートリッジケース
32A 流入面
32B 閉塞壁
32b 貫通穴(第2開放部)
33 浄化剤
33A 活性剤シート
33B 不織布
40 下蓋体
41 底盤
42 周壁
42c 第1開放穴(第1開放部)
43 蓋内空間
44 通水穴
45 保持ガイド
45A カートリッジ収容部
O 容器軸
R 原水貯留部
X 横方向
Y 前後方向

Claims (3)

  1. 注ぎ口を有する有底筒状の容器本体と、
    該容器本体の上端開口に着脱可能に装着されるとともに、前記注ぎ口に連通する出水路を有する蓋体と、
    を備えたポットであって、
    前記蓋体の下面には、前記出水路に通じる通水穴が設けられるとともに、浄化剤が収容された浄水カートリッジが着脱自在に取り付けられ、
    前記浄水カートリッジは、前記通水穴を覆っており、
    前記蓋体の周壁には、前記出水路に連通する第1開放部が設けられ、
    前記浄水カートリッジは、前記蓋体の周壁を覆う閉塞壁を有し、
    該閉塞壁には、前記第1開放部に連通する第2開放部が設けられているポット。
  2. 前記浄水カートリッジは、前記注ぎ口に対向する後部及び側部の少なくとも一方が前記蓋体の下面に対して封止されている請求項1に記載のポット。
  3. 請求項1又は2に記載の前記容器本体を加熱する電気ヒーターを有する電気ポット。
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