JP2015212746A - ズームトラッキング制御装置、ズームトラッキング制御プログラム、光学機器および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】補正レンズの合焦移動量にかかわらず、かつ過剰なズームトラッキング制御を行うことなく、変倍時における合焦維持精度を向上させる。【解決手段】ズームトラッキング制御装置110は、移動する変倍レンズ102と、変倍中において被写体に対する合焦状態を維持するために合焦位置に移動される補正レンズ105とを含むズームレンズに対して用いられる。該装置は、被写体距離ごとの変倍レンズの位置に対応する合焦位置を表すデータを記憶した記憶手段からデータの読み出しが可能であり、変倍中において、記憶手段から読み出したデータを用いて変倍中の被写体距離での変倍レンズの位置に対応する合焦位置を取得し、該取得した合焦位置に補正レンズを移動させるズームトラッキング制御を、設定された制御周期で行い、変倍中における変倍レンズの位置および被写体距離のうち少なくとも一方に応じて制御周期を変化させる。【選択図】図1
Description
本発明は、変倍中において合焦状態を維持するために補正レンズの位置を制御するズームトラッキング制御技術に関する。
インナーフォーカスタイプのズームレンズでは、ある被写体距離に対して合焦した状態から変倍レンズを移動させて変倍(ズーム)を行うと、像面の位置が変化してピントがぼける。このため、変倍レンズの移動に対して補正レンズ(コンペンセータ)をモータ等のアクチュエータによって移動させて像面の変位を補正することで合焦状態を維持するズームトラッキング制御を行うことが望ましい。ズームトラッキング制御としては、被写体距離と変倍レンズの位置(以下、ズーム位置という)とに対応する補正レンズの合焦位置を表すデータである電子カムデータを用いた補正レンズの位置制御が行われることが多い。ズームトラッキング制御では、変倍中に、マイクロコンピュータが電子カムデータから被写体距離とズーム位置とに対応する合焦位置を読み出し、その合焦位置に補正レンズを移動させるようアクチュエータを制御する動作を所定の周期で繰り返す。
ただし、このようなズームトラッキング制御において、同じ変倍レンズの移動量に対して合焦状態を維持するための補正レンズの移動量(以下、合焦移動量という)は、被写体距離とズーム位置によって異なり、一定ではない。このため、ズームトラッキング制御の周期が長いと、補正レンズの合焦移動量が大きい場合に、変倍レンズの移動に対して補正レンズの合焦移動量分の移動が間に合わず、合焦維持精度が低下するおそれがある。一方、ズームトラッキング制御の周期が短いと、マイクロコンピュータに過剰なズームトラッキング制御を行わせることになり、マイクロコンピュータの負荷が高くなる。
特許文献1には、変倍レンズの移動速度(以下、ズーム速度という)に応じてズームトラッキング制御の周期を変化させる、具体的にはズーム速度が速い場合にズームトラッキング制御の周期を短くして、変倍時の合焦維持精度を改善する方法が開示されている。
しかしながら、ズーム速度に応じてのみズームトラッキング制御の周期を変化させる特許文献1にて開示された方法では、ズームトラッキング制御の周期が長く設定されるズーム速度が遅い場合において補正レンズの合焦移動量が大きいと、合焦状態を維持できない。また、ズーム速度が速いと、合焦状態は維持できるものの、短い周期で過剰なズームトラッキング制御が行われるためにマイクロコンピュータの負荷が高くなる。
本発明は、補正レンズの合焦移動量にかかわらず、かつ過剰なズームトラッキング制御を行うことなく、変倍時における合焦維持精度を向上させることができるようにしたズームトラッキング制御装置およびズームトラッキング制御プログラムを提供する。さらに、本発明は、該ズームトラッキング制御装置を備えた光学機器および撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての変倍のためにズームトラッキング制御装置は、移動する変倍レンズと、変倍中において被写体に対する合焦状態を維持するために合焦位置に移動される補正レンズとを含むズームレンズに対して用いられる。該ズームトラッキング制御装置は、被写体距離ごとの変倍レンズの位置に対応する合焦位置を表すデータを記憶した記憶手段からデータの読み出しが可能であり、変倍中において、記憶手段から読み出したデータを用いて変倍中の被写体距離での変倍レンズの位置に対応する合焦位置を取得し、該取得した合焦位置に補正レンズを移動させるズームトラッキング制御を、設定された制御周期で行い、変倍中における変倍レンズの位置および被写体距離のうち少なくとも一方に応じて制御周期を変化させることを特徴とする。
なお、上記ズームトラッキング制御装置を備えた撮像装置や交換レンズ等の光学機器も、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、変倍レンズの位置および被写体距離のうち少なくとも一方に応じて、補正レンズを移動させるズームトラッキング制御の制御周期を変化させる。このため、補正レンズの移動量にかかわらず、かつ過剰なズームトラッキング制御を行うことなく、変倍時の合焦維持精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1には、本発明の実施例1であるレンズ交換式カメラシステムの構成を示している。このレンズ交換式カメラシステムは、ズームレンズとしての交換レンズ(光学機器)111と該交換レンズ111が取り外し可能に装着されるカメラ本体(撮像装置)131とにより構成され、静止画撮影と動画撮影を行うことができる。
被写体からの光は、交換レンズ111内のズーム撮影光学系(以下、単に撮影光学系という)を通ってカメラ本体131内に入射する。撮影光学系は、被写体側から順に、第1レンズ101と、変倍レンズ102と、絞り103と、NDフィルタ104と、フォーカスレンズ105と、第4レンズ106とにより構成されている。交換レンズ111には、レンズマイクロコンピュータ(以下、レンズマイコンという)110と、変倍レンズ102の光軸方向での位置(以下、ズーム位置という)を検出するズーム位置検出部107と、絞り103を駆動する絞り駆動部108とが設けられている。また、交換レンズ111には、フォーカスレンズ105を光軸方向に移動させるフォーカス駆動部109が設けられている。
レンズマイコン110は、カメラ本体131内に設けられた後述するカメラマイクロコンピュータ(以下、カメラマイコンという)129との通信が可能である。
変倍レンズ102は、不図示のズーム駆動機構に連結されたズーム操作リングがユーザによって操作されることに応じて光軸方向に移動可能である。これにより、変倍レンズ102の移動によって撮影光学系の焦点距離が変更される変倍が行われる。ズーム位置検出部107は、可変抵抗等のズーム位置センサを用いてズーム位置を検出し、該ズーム位置のデータをレンズマイコン110に出力する。
絞り駆動部108は、ステッピングモータやボイスコイルモータ等の絞りアクチュエータと、ホール素子等の絞り103の駆動位置を検出する絞りセンサを含む。また、フォーカス駆動部109は、ステッピングモータ、振動波モータ、ボイスコイルモータ等のフォーカスアクチュエータと、エンコーダ等のフォーカスレンズ105の光軸方向での位置を検出するフォーカス位置センサを含む。絞り駆動部108の絞りアクチュエータおよびフォーカス駆動部109のフォーカスアクチュエータは、カメラマイコン129からの絞り駆動指令やフォーカス駆動指令を受けたレンズマイコン110によって制御される。
NDフィルタ104は、ユーザによって操作される不図示の挿抜機構によって撮影光学系の光路に対して挿抜が可能である。
撮影光学系からカメラ本体131内に入射した光は、ミラー123によって反射され、ペンタプリズム121を介して光学ファインダ(接眼レンズ)122に導かれる。ユーザは、光学ファインダ122を介して撮影光学系により形成された被写体像を観察することができる。
ミラー123の一部はハーフミラーであり、該ハーフミラーを透過した光は、ミラー123の背後に配置された不図のサブミラーによって反射されてデフォーカス検出部127に導かれる。デフォーカス検出部127は、位相差検出方式により撮影光学系の被写体に対するデフォーカス量を検出する。検出されたデフォーカス量は、カメラマイクロコンピュータ(以下、カメラマイコンという)129に送られる。
カメラマイコン129は、デフォーカス量から合焦状態を得るためのフォーカスレンズ105の移動量を算出し、レンズマイコン110に該移動量を含むフォーカス駆動指令を送信する。レンズマイコン110は、該フォーカス駆動指令に応じた移動量だけフォーカスレンズ105を移動させるようフォーカス駆動部109を制御する。これにより、位相差検出方式によるオートフォーカス(AF)が行われる。
ミラー123は、不図示のミラー駆動機構によって光路から退避可能である。ミラー123が光路から退避すると、被写体像が撮像素子124上に形成される。撮像素子124は、被写体像を電気信号に変換して該電気信号を信号処理部125に出力する。信号処理部125は、撮像素子124からの電気信号に対してA/D変換、増幅、色補正、ホワイトバランス等の処理を行って映像信号を生成する。映像信号は、動画撮影時には動画データとして、静止画撮影時にはその1フレームが静止画データとしてそれぞれ記録処理部126により記録される。また、記憶された動画データおよび静止画データは、不図示の電子ビューファインダに表示することができる。
また、信号処理部125で生成された映像信号は、コントラスト信号生成部128にも送られる。コントラスト信号生成部128は、映像信号のうち特定の高周波成分を抽出してコントラスト信号を生成する。カメラマイコン129は、コントラスト信号を用いて撮影光学系の焦点状態を判別し、フォーカスレンズ105を合焦位置(コントラスト信号がピークとなる位置)に移動させるようにレンズマイコン110にフォーカス駆動指令を送信する。レンズマイコン110は、該フォーカス駆動指令に応じてフォーカスレンズ105を移動させるようフォーカス駆動部109を制御する。これにより、コントラスト検出方式によるAFが行われる。
なお、本実施例では、撮像素子124とは別のデフォーカス検出部127によって位相差検出方式によるデフォーカス量検出を行う場合について説明するが、撮像素子124に位相差検出機能を設けてもよい。これにより、位相差検出方式のデフォーカス量検出とコントラスト検出方式による撮像素子124で行うような構成にしてもよい。
本実施例における撮影光学系は、インナーフォーカス(リアフォーカス)タイプのズームレンズである。インナーフォーカスタイプのズームレンズでは、ある被写体距離に対して合焦した状態でズーム位置を変更する(変倍を行う)と像面の位置が変動し、ピントがぼける。このため、ズームトラッキング制御装置(ズームトラッキング制御用コンピュータ)としてのレンズマイコン110は、変倍中に像面位置の変動を補正して合焦状態を維持するために、補正レンズとしても機能するフォーカスレンズ105を移動させるよう動作する。本実施例では、ズーム位置の変化に応じたフォーカスレンズ105の位置の補正を、被写体距離ごとのズーム位置に対応するフォーカスレンズ105の合焦位置を表すデータである電子カムデータを用いたズームトラッキング制御により行う。合焦位置は、ある被写体距離に対して撮影光学系の合焦状態が得られるフォーカスレンズ105の位置である。電子カムデータは、レンズマイコン110に内蔵されるフラッシュROM等のメモリ(記憶手段)に記憶されている。
図2には、電子カムデータの例を示している。横軸はズーム位置を、縦軸はフォーカスレンズ105の位置(以下、フォーカス位置という)を示している。黒点は、離散的に選択された被写体距離(A〜D:以下、代表被写体距離という)ごとに離散的に選択されたズーム位置(以下、代表ズーム位置という)を示している。実際のデータとしては、このような離散的な被写体距離ごとに離散的な代表ズーム位置に対応する合焦位置がメモリに記憶されている。ただし、同じ被写体距離の代表ズーム位置に対応する合焦位置を曲線で結ぶことでカムのような形状が表れることから、本実施例ではメモリに記憶された合焦位置のデータを電子カムデータと称する。
実際の被写体距離とズーム位置が代表被写体距離における代表ズーム位置に一致するときは、該代表ズーム位置に対応する合焦位置のデータを読み出すことで、フォーカスレンズ105を移動させるべき目標となる合焦位置を取得できる。また、代表被写体距離以外の被写体距離または代表ズーム位置以外のズーム位置に対しては、その被写体距離またはズーム位置の近傍の複数の代表ズーム位置に対応する合焦位置を用いた演算(線形補間)によって目標となる合焦位置を取得できる。
図3(a),(b)を用いて、線形補間による合焦位置の算出方法について説明する。図3(a),(b)において、横軸はズーム位置を、縦軸はフォーカス位置を示している。図(a)は、電子カムデータの全体を示しており、図3(b)は図3(a)の一部(枠で囲った部分)を拡大して示している。図3(b)に示した4つの黒点は、代表被写体距離Aにおけるワイド(Wide)側とテレ(Tele)側の2つの代表ズーム位置と代表被写体距離Bにおけるワイド側とテレ側の2つの代表ズーム位置である。
ここでは、被写体距離Aと被写体距離Bとの間の被写体距離A′におけるワイド側ズーム位置xとテレ側ズーム位置zとの間のミドルズーム位置yでの合焦位置を求める場合について説明する。まず、ワイド側ズーム位置xにおける被写体距離Aでの合焦位置と被写体距離Bでの合焦位置のデータを読み出すとともに、被写体距離A,B間の差aと被写体距離A,A′間の差bの比b/aを計算する。そして、これら合焦位置および比b/aを用いてワイド側ズーム位置xにおける被写体距離A′での合焦位置を算出する。
また、同様にテレ側ズーム位置zにおける被写体距離Aでの合焦位置と被写体距離Bでの合焦位置のデータを読み出す。被写体距離A,B間の差a′と被写体距離A,A′間の差b′の比b′/a′は、比b/aと同じである。そして、これら合焦位置および比b′/a′(=b/a)を用いてテレ側ズーム位置zにおける被写体距離A′での合焦位置を算出する。
次に、ワイド側〜ミドルズーム位置間の変倍レンズの移動量(以下、ズーム移動量という)lと、テレ側〜ミドルズーム位置間のズーム移動量mを算出する。そして、被写体距離A′におけるワイド側およびテレ側ズーム位置x,zでの合焦位置と、上記距離の比l/(l+m)とを用いて、被写体距離A′におけるミドルズーム位置yでの合焦位置を算出する。
次に、図4から図7を用いて、レンズマイコン110がズームトラッキング制御を実行する周期(以下、ズームトラッキング制御周期または単に制御周期という)について説明する。図4から図7において、横軸はズーム位置を、縦軸はフォーカス位置を示す。ある同一の被写体距離に対する複数の代表ズーム位置の合焦位置を曲線で結んで示す。この曲線は、ズームトラッキングカーブとも称されるが、本実施例では電子カム曲線という。縦の各破線はズームトラッキング制御の実行タイミングを示し、該破線間の間隔がズームトラッキング制御周期を表している。さらに、1制御周期内での電子カム曲線上でのフォーカス位置の変化量が、合焦状態を維持するためのフォーカスレンズ105の移動量(以下、合焦移動量という)を示す。
図4に示すように、被写体距離Aに対する電気カム曲線の傾きは、ズーム位置a1よりもズーム位置b1の方が大きい。このため、変倍レンズの移動速度(以下、ズーム速度という)が一定である場合にズームトラッキング制御を一定の制御周期で行うと、ズーム位置a1に対応する合焦位置からの合焦移動量よりもズーム位置b1に対応する合焦位置からの合焦移動量が大きくなる。しかし、1制御周期内での合焦移動量が大きすぎると、その制御周期内でその合焦移動量のフォーカスレンズ105の移動を完了することができず、合焦状態を維持できなくなる(合焦維持精度が低下する)。
そこで、本実施例では、図5に示すように、ズームトラッキング制御周期を短くすることで、ズーム位置b2のように電子カム曲線の傾きが大きくても、1制御周期内での合焦移動量が小さくなり、合焦維持精度を向上させることができる。
しかし、ズームトラッキング制御周期を短くすると、その分レンズマイコン110の負荷が増大する。このため、図5に示すズーム位置a2のように電子カム曲線の傾き(つまり合焦移動量)が小さくズームトラッキング制御を短い制御周期で行わなくてもよいズーム位置では、レンズマイコン110に必要以上の負荷が発生してしまう。逆に、図6に示すズーム位置a3でのレンズマイコン110への負荷を減らすためにズームトラッキング制御周期を一律に長くすると、ズーム位置b3のように電子カム曲線の傾きが大きいズーム位置での合焦維持精度が低下する。このようにズームトラッキング制御周期を一定とした場合には、高い合焦維持精度とレンズマイコン110の負荷の軽減とを両立することが難しい。
このため、本実施例では、図7に示すように、ズームトラッキング制御周期をズーム位置に応じて変化させる。具体的には、電子カム曲線の傾きが互いに異なる2つのズーム位置を第1のズーム位置(第1の位置)と第2のズーム位置(第2の位置)とする。そして、第1および第2のズーム位置のうち、ズーム位置b4のように電子カム曲線の傾きがより大きい、つまりはそのズーム位置からの同一のズーム移動量(同一移動量)に対する合焦移動量がより大きい方を第1のズーム位置とする。逆に、ズーム位置a4のように電子カム曲線の傾きがより小さい、つまりはそのズーム位置からの同一ズーム移動量に対する合焦移動量がより小さい方を第2のズーム位置とする。
このとき、第1のズーム位置におけるズームトラッキング制御周期を、第2のズーム位置でのズームトラッキング制御周期よりも短くする。これにより、合焦維持精度を向上させることができる。また、第2のズーム位置におけるズームトラッキング制御周期を、第1のズーム位置でのズームトラッキング制御周期よりも長くすることで、レンズマイコン110の負荷を軽減することができる。
なお、第1および第2のズーム位置の関係にある2つのズーム位置は、全てのズーム位置の中から複数組選択することができる。
次に、図8および図9を用いて、レンズマイコン110がズームトラッキング制御周期を変更する方法について説明する。図8(a)において、横軸はズーム位置を示し、縦軸はフォーカス位置を示す。黒点は代表被写体距離Aにおける代表ズーム位置Zw,Z1,Z2,・・・,Zn,Zn+1,Zn+2,・・・,Ztに対応する合焦位置を示す。図8(b)は、上記代表ズーム位置ごとのズームトラッキング制御周期のデータテーブル(以下、制御周期テーブルという)を示す。該制御周期テーブルは、レンズマイコン110内のメモリに記憶されている。
図9のフローチャートには、レンズマイコン110が行う処理を示している。レンズマイコン110は、コンピュータプログラムとしてのズームトラッキング制御プログラムに従ってこの処理を実行する。また、ここでは、被写体距離が一定であるものとする。
ステップS801において処理を開始したレンズマイコン110は、ステップS802においてズーム位置検出部107を通じて現在のズーム位置を取得する。
次に、ステップS803では、レンズマイコン110は、カメラマイコン129を通してデフォーカス検出部127で検出されたデフォーカス量を取得する。そして、レンズマイコン110は、デフォーカス量と現在の被写体距離とからフォーカスレンズ105の合焦位置を算出する。
次に、ステップS804では、レンズマイコン110は、フォーカス駆動部109を制御して、フォーカスレンズ105をステップS803にて算出した合焦位置に移動させる。
次に、ステップS805では、レンズマイコン110は、前回のズームトラッキング制御周期におけるズーム位置と現在のズーム位置とに変化があったか否かを判定し、変化がない場合はステップS811に進み、ステップS802に戻る。一方、変化があった場合はステップS806に進む。
ステップS806では、レンズマイコン110は、現在のズーム位置が代表ズーム位置か否かを判定する。代表ズーム位置である場合はステップS807に進む。
ステップS807では、レンズマイコン110は、制御周期テーブルから現在のズーム位置に対応する制御周期のデータを読み出し(取得し)、ステップS810にてその取得した制御周期をズームトラッキング制御周期に設定する。
この後、レンズマイコン110は、設定された制御周期内でフォーカスレンズ105を合焦移動量だけ移動させるようにフォーカス駆動部109を制御する。そして、その制御周期が経過すると、レンズマイコン110はステップS811からステップS802に戻り、次のズーム位置の検出を行う。
一方、ステップS806において現在のズーム位置が代表ズーム位置でない場合は、レンズマイコン110は、ステップS808に進む。
ステップS808では、レンズマイコン110は、現在のズーム位置からこれに最も近いワイド側およびテレ側の代表ズーム位置までのズーム移動量の比率を求める。そして、その比率と制御周期テーブルから読み出したワイド側およびテレ側の代表ズーム位置での制御周期とを用いた線形補間によって、現在のズーム位置での制御周期を演算(取得)する。
こうして、ステップS809にて、レンズマイコン110は、ステップS808で取得した制御周期をズームトラッキング制御周期に設定する。
この後、レンズマイコン110は、前述したように、設定された制御周期内でフォーカスレンズ105を合焦移動量だけ移動させるようにフォーカス駆動部109を制御する。そして、その制御周期が経過すると、レンズマイコン110はステップS811からステップS802に戻って次のズーム位置の検出を行う。
以上説明したように、本実施例では、同一のズーム移動量に対するフォーカスレンズ105の合焦移動量が異なるズーム位置ごとにズームトラッキング制御周期を変化させる。このため、フォーカスレンズ105の合焦移動量にかかわらず、かつ過剰なズームトラッキング制御を行うことなく、変倍時の合焦維持精度を向上させることができる。
次に、図10を用いて、本発明の実施例2について説明する。本実施例において、実施例1のカメラシステムと共通する構成要素には、実施例1と同符号を付す。
図10において、横軸はズーム位置を示し、縦軸はフォーカス位置を示す。実線の曲線は代表被写体距離1m,3m,5m,無限遠に対する電子カムデータを示している。また、破線の曲線は撮影光学系の光軸方向に同じ移動距離だけ移動する被写体を変倍しながら撮影した場合にフォーカスレンズ105が辿る合焦位置の軌跡(以下、合焦軌跡という)を示している。
光軸方向に移動する被写体を変倍しながら撮影すると、各ズーム位置での被写体距離が変化していく。このため、フォーカスレンズ105は図10中の破線Aや破線Bで示す合焦軌跡を辿って移動する。被写体距離とフォーカス位置との関係は、ガウスの結像公式から反比例関係となる。つまり、同一の変倍範囲であるズーム位置範囲(同一ズーム移動量)での変倍に対して、被写体距離が遠い場合(破線A)の方が近い場合(破線B)よりも、被写体が光軸方向に同じ移動距離だけ移動したときのフォーカスレンズ105の合焦移動量は小さくなる。
このように、光軸方向への被写体の移動距離が等しくても、被写体距離が異なれば、同一ズーム位置範囲での変倍に対するフォーカスレンズ105の合焦移動量が異なり、被写体距離が近い場合の方が遠い場合よりも上記合焦移動量は大きくなる。
このため、本実施例では、ズームトラッキング制御周期を、被写体距離に応じて変化させる。具体的には、同一ズーム位置範囲での電子カム曲線の傾きが互いに異なる合焦可能な2つの被写体距離を、第1の被写体距離と第2の被写体距離とする。そして、第1および第2の被写体距離のうち電子カム曲線の傾きがより大きい、つまりは同一ズーム位置範囲に対する合焦移動量がより大きい方を第1の被写体距離とする。逆に、電子カム曲線の傾きがより小さい、つまりは同一ズーム位置範囲に対する合焦移動量がより小さい方を第2の被写体距離とする。
このとき、第1の被写体距離におけるズームトラッキング制御周期を、第2の被写体距離でのズームトラッキング制御周期よりも短くする。これにより、合焦維持精度を向上させることができる。また、第2の被写体距離におけるズームトラッキング制御周期を、第1の被写体距離でのズームトラッキング制御周期よりも長くすることで、レンズマイコン110の負荷を軽減することができる。
なお、第1および第2の被写体距離の関係にある2つの被写体距離は、全ての被写体距離の中から複数組選択することができる。
次に、図11および図12を用いて、レンズマイコン110がズームトラッキング制御周期を変更する方法について説明する。図11(a)において、横軸はズーム位置を示し、縦軸はフォーカス位置を示す。実線の曲線は、代表被写体距離1m,3m,5m,無限遠に対する電子カムデータを示す。図11(b)は、上記代表被写体距離ごとのズームトラッキング制御周期のデータテーブルである制御周期テーブルを示す。該制御周期テーブルは、レンズマイコン110内のメモリに記憶されている。
図12のフローチャートには、レンズマイコン110が行う処理を示している。レンズマイコン110は、コンピュータプログラムとしてのズームトラッキング制御プログラムに従ってこの処理を実行する。
ステップS1201において処理を開始したレンズマイコン110は、ステップS1202においてズーム位置検出部107を通じて現在のズーム位置を取得する。
次に、ステップS1203では、レンズマイコン110は、現在の被写体距離を取得する。被写体が移動しない場合は被写体距離が変化しないので、レンズマイコン110は前回のズームトラッキング制御に用いた被写体距離を取得する。また、被写体距離が変化した場合は、レンズマイコン110は、カメラマイコン129を通してデフォーカス検出部127で検出されたデフォーカス量を取得する。そして、レンズマイコン110は、デフォーカス量から求められるフォーカスレンズ105の合焦位置と現在のズーム位置とから現在の被写体距離を演算することで取得する。
次に、ステップS1204では、レンズマイコン110は、現在の被写体距離とズーム位置とに対応するフォーカスレンズ105の合焦位置を取得する。ステップS1203にてフォーカスレンズ105の合焦位置を算出していない場合はこれを算出し、ステップS1203にて合焦位置を算出した場合はこれをそのまま用いる。
次に、ステップS1205では、レンズマイコン110は、フォーカス駆動部109を制御して、フォーカスレンズ105をステップS1204にて算出した合焦位置に移動させる。
次に、ステップS1206では、レンズマイコン110は、前回のズームトラッキング制御周期における被写体距離と現在の被写体距離とに変化があったか否かを判定し、変化がない場合はステップS1212に進み、ステップS1202に戻る。一方、変化があった場合はステップS1207に進む。
ステップS1207では、レンズマイコン110は、現在の被写体距離が代表被写体距離か否かを判定する。代表被写体距離である場合はステップS1208に進む。
ステップS1208では、レンズマイコン110は、制御周期テーブルから現在の被写体距離に対応する制御周期のデータを読み出し(取得し)、ステップS1211にてその取得した制御周期をズームトラッキング制御周期に設定する。
この後、レンズマイコン110は、設定された制御周期内でフォーカスレンズ105を合焦移動量だけ移動させるようにフォーカス駆動部109を制御する。そして、その制御周期が経過すると、レンズマイコン110はステップS1212からステップS1202,S1203に戻り、次のズーム位置および被写体距離の検出を行う。
一方、ステップS1207において現在の被写体距離が代表被写体距離でない場合は、レンズマイコン110は、ステップS1209に進む。
ステップS1209では、レンズマイコン110は、現在の被写体距離からこれに最も近い短距離側および長距離側の代表被写体距離までの距離の比率を求める。そして、その比率と制御周期テーブルから読み出した短距離側および長距離側の代表被写体距離での制御周期とを用いた線形補間によって、現在の被写体距離での制御周期を演算(取得)する。
こうして、ステップS1210にて、レンズマイコン110は、ステップS1209で取得した制御周期をズームトラッキング制御周期に設定する。
この後、レンズマイコン110は、前述したように設定された制御周期内でフォーカスレンズ105を合焦移動量だけ移動させるようにフォーカス駆動部109を制御する。そして、その制御周期が経過すると、レンズマイコン110はステップS1212からステップS1202,S1203に戻り、次のズーム位置および被写体距離の検出を行う。
S1206で前回のズームトラッキング制御時の被写体距離と現在の被写体距離で変化がないかを判断し、変化がない場合はS1212に進み処理を終了する。変化がある場合はS1207に進む。S1207では現在の被写体距離でズームトラッキング制御周期テーブルを参照可能か判定する。参照可能な場合はS1208に進む。S1208では現在の被写体距離を基にズームトラッキング制御周期テーブルを参照し、ズームトラッキング制御周期を取得する。現在の被写体距離でズームトラッキング制御周期テーブルを参照できない場合はS1209に進み、現在の被写体距離を挟むズームトラッキング制御周期テーブルの被写体距離から現在の被写体距離との比率を求める。S1210では求めた比率からズームトラッキング制御周期を線形補間により求める。S1211では求めたズームトラッキング制御周期を設定し、S1212で処理を終了する。
以上説明したように、本実施例では、同一のズーム位置範囲に対するフォーカスレンズ105の合焦移動量が異なる被写体距離ごとにズームトラッキング制御周期を変化させる。このため、フォーカスレンズ105の合焦移動量にかかわらず、かつ過剰なズームトラッキング制御を行うことなく、変倍時の合焦維持精度を向上させることができる。
なお、制御周期テーブルを被写体距離とズーム位置の双方に応じた制御周期のデータを含むデータテーブルとし、被写体距離とズーム位置に応じてズームトラッキング制御周期を変更するようにしてもよい。
次に、本発明の実施例3について説明する。ズーム位置が同じであってもズーム速度が異なると、同じ1制御周期においてフォーカスレンズ105を移動させるべき合焦移動量が変化する。このため、電子カム曲線の傾きが小さいズーム位置にてズーム速度が速い場合や電子カム曲線の傾きが大きいズーム位置にてズーム速度が遅い場合に、合焦維持精度が低下したり、過剰なズームトラッキング制御によりレンズマイコン110の負荷が増大したりする。
このため、本実施例では、実施例1のようにズーム位置に応じて設定したズームトラッキング制御周期を、ズーム速度によって補正する。言い換えれば、ズーム位置とズーム速度に応じてズームトラッキング制御周期を変化させる。これにより、ズーム速度に対して1制御周期内でフォーカスレンズ105を移動させるべき合焦移動量を適切に設定することが可能となる。
図13のフローチャートには、本実施例においてレンズマイコン110が行う処理を示している。このフローチャートは、実施例1において図9に示したフローチャートに、ステップS1310とステップS1311を追加したものである。図9のフローチャートにも示したステップS801〜S811については説明を省略する。
ステップS807で現在のズーム位置に対応する制御周期を制御周期テーブルから読み出した又はステップS809で線形補間により現在のズーム位置に対応する制御周期を演算したレンズマイコン110は、ステップS1310で現在のズーム速度を取得する。現在のズーム速度は、前回と今回のズームトラッキング制御(制御周期)において取得したズーム位置の差を、前回設定された制御周期で除算することで算出することができる。
次に、ステップS1311では、レンズマイコン110は、ズーム速度に応じてズームトラッキング制御周期を補正する。
図14のフローチャートは、ステップS1311にてレンズマイコン110が行うズーム速度に応じたズームトラッキング制御周期の補正処理(補正サブルーチン)を示している。本実施例では、予め基準となるズーム速度としての基準ズーム速度(所定速度)が設定されている。
ステップS1401で本処理を開始したレンズマイコン110は、ステップS1402において、ステップS1310で取得したズーム速度が基準ズーム速度と同じか否かを判定する。同じである場合は、ステップS1406に進み、本処理を抜けて図13のステップS810に進む。すなわち、取得したズーム速度が基準ズーム速度と同じである場合は、ズームトラッキング制御周期を補正しない。一方、ステップS1310で取得したズーム速度が基準ズーム速度と同じでない場合は、ステップS1403に進む。
ステップS1403では、レンズマイコン110は、ステップS1310で取得したズーム速度が基準ズーム速度より速いか否かを判定する。取得したズーム速度が基準ズーム速度より速い場合は、1制御周期内でのフォーカスレンズ105の合焦移動量は基準ズーム速度の場合に比べて増加する。このため、レンズマイコン110は、ステップS1404に進み、ズームトラッキング制御周期をより短くなるように補正する。一方、取得したズーム速度が基準ズーム速度よりも遅い場合は、1制御周期内でのフォーカスレンズ105の合焦移動量は基準ズーム速度の場合よりも減少する。このため、レンズマイコン110は、ステップS1405に進み、ズームトラッキング制御周期をより長くするように補正する。これにより、ズーム速度が基準速度より速いときは、該基準速度より遅いときよりもズームトラッキング制御周期が短くなる。
なお、ステップS1404およびステップS1405において、レンズマイコン110は、ズームトラッキング制御周期の補正量を、取得したズーム速度と基準ズーム速度との比率を用いて線形補間によって算出する。
こうしてズームトラッキング制御周期を補正したレンズマイコン110は、ステップS1406にて本処理を抜けて図13のステップS810に進む。
次に、本発明の実施例4について説明する。被写体距離が同じであってもズーム速度が異なると、同じ1制御周期においてフォーカスレンズ105を移動させるべき合焦移動量が変化する。このため、本実施例では、実施例2のように被写体距離に応じて設定したズームトラッキング制御周期を、ズーム速度によって補正する。言い換えれば、被写体距離とズーム速度に応じてズームトラッキング制御周期を変化させる。これにより、ズーム速度に対して1制御周期内でフォーカスレンズ105を移動させるべき合焦移動量を適切に設定することが可能となる。
図15のフローチャートには、本実施例においてレンズマイコン110が行う処理を示している。このフローチャートは、実施例2において図12に示したフローチャートに、ステップS1510とステップS1511を追加したものである。図12のフローチャートにも示したステップS1201〜S1212については説明を省略する。
ステップS1208で現在の被写体距離に対応する制御周期を制御周期テーブルから読み出した又はステップS1210で線形補間により現在の被写体距離に対応する制御周期を演算したレンズマイコン110は、ステップS1510で現在のズーム速度を取得する。現在のズーム速度は、実施例3にて説明した方法で取得できる。
次に、ステップS1511では、レンズマイコン110は、実施例3にて図14を用いて説明した補正サブルーチンを実行することで、ズーム速度に応じてズームトラッキング制御周期を補正する。すなわち、取得したズーム速度が基準ズーム速度より速い場合は、ズームトラッキング制御周期をより短くなるように補正する。また、取得したズーム速度が基準ズーム速度よりも遅い場合は、ズームトラッキング制御周期をより長くするように補正する。これにより、ズーム速度が基準速度より速いときは、該基準速度より遅いときよりもズームトラッキング制御周期が短くなる。
こうしてズームトラッキング制御周期を補正したレンズマイコン110は、図15のステップS1211に進む。
なお、実施例2の最後に述べたように被写体距離とズーム位置に応じてズームトラッキング制御周期を変更する場合に、該ズームトラッキング制御周期をズーム速度に応じて補正してもよい。
上記各実施例では、交換レンズに設けられたレンズマイコンがズームトラッキング制御装置として、交換レンズに設けられたメモリに記憶された電子カムデータや制御周期データを用いてズームトラッキング制御を行う場合について説明した。しかし、これは例にすぎず、レンズ交換型のカメラ本体(撮像装置)やレンズ一体型のカメラ(光学機器)に搭載されたカメラマイコンが、交換レンズまたは一体レンズ部内の補正レンズを制御するズームトラッキング制御装置として機能するようにしてもよい。また、レンズ交換型のカメラシステムにおいて、電子カムデータや制御周期データを記憶したメモリを交換レンズに設け、このデータを用いたズームトラッキング制御をカメラ本体のカメラマイコンが行うようにしてもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
102 変倍レンズ
105 フォーカスレンズ(補正レンズ)
110 レンズマイコン
105 フォーカスレンズ(補正レンズ)
110 レンズマイコン
Claims (9)
- 変倍のために移動する変倍レンズと、変倍中において被写体に対する合焦状態を維持するために合焦位置に移動される補正レンズとを含むズームレンズに対して用いられるズームトラッキング制御装置であって、
被写体距離ごとの前記変倍レンズの位置に対応する前記合焦位置を表すデータを記憶した記憶手段から前記データの読み出しが可能であり、
変倍中において、前記記憶手段から読み出した前記データを用いて変倍中の被写体距離での前記変倍レンズの位置に対応する前記合焦位置を取得し、該取得した合焦位置に前記補正レンズを移動させるズームトラッキング制御を、設定された制御周期で行い、
変倍中における前記変倍レンズの位置および被写体距離のうち少なくとも一方に応じて前記制御周期を変化させることを特徴とするズームトラッキング制御装置。 - 前記変倍レンズが移動可能な第1の位置と第2の位置のうち、前記変倍レンズの同一移動量に対する前記ズームトラッキング制御による前記補正レンズの移動量がより大きい方を第1の位置とするとき、
前記第1の位置での前記制御周期を前記第2の位置での前記制御周期よりも短くすることを特徴とする請求項1に記載のズームトラッキング制御装置。 - 合焦可能な被写体距離である第1の被写体距離と第2の被写体距離のうち、同一の変倍範囲での前記変倍レンズの移動に対する前記ズームトラッキング制御による前記補正レンズの移動量がより大きい方を第1の被写体距離とするとき、
前記第1の被写体距離での前記制御周期を前記第2の被写体距離での前記制御周期よりも短くすることを特徴とする請求項1に記載のズームトラッキング制御装置。 - 変倍中における前記変倍レンズの位置および被写体距離のうち少なくとも一方と前記変倍レンズの移動速度とに応じて前記制御周期を変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のズームトラッキング制御装置。
- 前記変倍レンズの移動速度が所定速度より速いときは、該所定速度より遅いときよりも前記制御周期を短くすることを特徴とする請求項4に記載のズームトラッキング制御装置。
- 前記ズームレンズと、
前記記憶手段と、
請求項1から5のいずれか一項に記載されたズームトラッキング制御装置とを有することを特徴とする光学機器。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載されたズームトラッキング制御装置を有し、
前記ズームレンズと前記記憶手段とを有するレンズ装置が取り外し可能に装着されることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載されたズームトラッキング制御装置と前記記憶手段とを有し、
前記ズームレンズを有するレンズ装置が取り外し可能に装着されることを特徴とする撮像装置。 - 変倍のために移動する変倍レンズと、変倍中において被写体に対する合焦状態を維持するために合焦位置に移動される補正レンズとを含むズームレンズに対して用いられるズームトラッキング制御用のコンピュータを動作させるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
被写体距離ごとの前記変倍レンズの位置に対応する前記合焦位置を表すデータを記憶した記憶手段からの前記データの読み出しを可能とし、
変倍中において、前記記憶手段から読み出した前記データを用いて変倍中の被写体距離での前記変倍レンズの位置に対応する前記合焦位置を取得し、該取得した合焦位置に前記補正レンズを移動させるズームトラッキング制御を、設定された制御周期で行い、
変倍中における前記変倍レンズの位置および被写体距離のうち少なくとも一方に応じて前記制御周期を変化させることを特徴とするズームトラッキング制御プログラム。
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