JP2015209666A - 扉開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出入口を通過する人の踏込位置に関係なく、踏み台を円滑に昇降させる。【解決手段】扉開閉装置は、出入口を開閉する扉を開閉可能に支持する扉支持機構と、出入口に近接して配置される踏み台と、床面、または床面に固定される部材に対して踏み台を昇降可能に支持する踏み台支持機構と、踏み台に作用する踏込力を、扉を開放させる力として扉に作用させる開放作動機構と、を備える。踏み台支持機構は、中間部分が互いに回動可能に連結される第1リンク60,62および第2リンク61,63を有するリンク機構41を含む。第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに回動可能にそれぞれ支持される。4つの端のうちの残りの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに摺動可能にそれぞれ支持される。【選択図】図5

Description

本発明は、出入口を通過する人による踏み台の踏込およびその踏込の解除により扉を開閉させる扉開閉装置に関する。
従来、出入口を通過する人が踏み台を踏み込むことにより扉を開放させる扉開閉装置、いわゆる半自動扉開閉装置が種々提案されている。たとえば、特許文献1には、踏板に作用する踏込力を、引戸に固定された開扉レールに作用させて引戸を開放させる扉開閉装置が開示されている。特許文献1に記載の装置では、調整ウエイトの重力が開扉レールに常時作用し、踏板の踏込を解除すると、引戸は調整ウエイトの重力により閉じられる構成である。踏板の踏込を解除したとき、踏板は、調整ウエイトの重力により所定の上昇位置に戻る。
一般に、特許文献1に記載されるように昇降可能な踏板は、床面に回動可能に支持された複数のレバーの端部に回動可能に取り付けられる。たとえば、2つのレバーにより踏板を床面に支持する機構は、特許文献2に記載の踏板機構のように、2つのレバー、踏板、および床面の一部を各リンクとする平行リンク機構から構成される。
特許第4253034号公報 特開2012−251420号公報
踏板は、引戸などの開閉扉が開閉する出入口の手前に拡がって配置され、出入口の大きさに応じた面積の踏込面を有する。出入口を通過する人は、踏板の踏込面の中央位置を踏み込むとは限らない。このため、出入口を通過する人が踏板の端縁部分に近い位置を踏み込んだときには、平行リンク機構により支持された踏板の踏込面が傾くことがある。この場合には、踏板は所定のストロークで下降することができず、開閉扉を円滑に開放させることができないおそれがある。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされ、出入口を通過する人の踏込位置に関係なく、踏み台を円滑に昇降させることができる扉開閉装置を提供することを目的とする。
(第1の発明態様、およびその具体的態様)
請求項1に記載の第1の発明態様は、出入口を開閉する扉を開閉可能に支持する扉支持機構と、出入口に近接して配置される踏み台と、床面、または床面に固定される部材に対して踏み台を昇降可能に支持する踏み台支持機構と、踏み台に作用する踏込力を、扉を開放させる力として扉に作用させる開放作動機構と、を備え、踏み台支持機構が、中間部分が互いに回動可能に連結される第1リンクおよび第2リンクを有するリンク機構を含み、第1リンクの一端および第2リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材にそれぞれ支持され、第1リンクの他端および第2リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材にそれぞれ支持される構成である。
第1の発明態様では、踏み台は、出入口を通過する方向において出入口の両側に位置する第1領域および第2領域にわたって延びる一体の踏み台から構成されてもよいし、第1領域および第2領域に個別に配置される別体の2つの踏み台から構成されてもよい。
第1の発明態様では、開放作動機構は、扉を開放させる力として踏込力を扉に作用させる構成であれば、その構成は限定されない。たとえば、扉に固定され、開閉方向に延びる作動レールを押圧する力として踏込力を扉に作用させる構成であってもよい。また、扉を開閉可能に支持するレールを揺動可能に支持し、踏込力によりレールを揺動させる構成であってもよい。
第1の発明態様では、踏み台の踏込が解除されたときに扉を閉じる構成は、限定されない。たとえば、錘の重力を扉に作用させる構成であってもよいし、ばねなどの弾性部材の弾性力を扉に作用させる構成であってもよい。
第1の発明態様では、踏み台支持機構は、踏み台を昇降可能に支持するために少なくとも1つのリンク機構を含む構成であればよい。ただ、踏み台の昇降動作を一層円滑にするためには、踏み台支持機構は、複数のリンク機構を含む構成が好ましい。
第1の発明態様では、第1リンクおよび第2リンクの4つの端が、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とにそれぞれ支持される構成については、種々の形態が考えられる。たとえば、第1リンクの両端が、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに回動可能にそれぞれ支持され、第2リンクの両端が、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに摺動可能にそれぞれ支持される構成であってもよい。また、第1リンクおよび第2リンクの4つの端の全てが、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに摺動可能にそれぞれ支持され、踏み台を昇降方向に案内する手段を設ける構成であってもよい。
請求項2に記載の具体的態様では、第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに回動可能にそれぞれ支持され、第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの残りの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに摺動可能にそれぞれ支持される。
本具体的態様では、第1リンクおよび第2リンクの残りの2つの端を摺動可能に支持する構成としては、種々の構成が考えられる。たとえば、第1リンクの端に軸が固定され、その軸が摺動可能な長孔を有する軸受部材を踏み台、または踏み台に固定される部材に固定する構成であってもよいし、反対に、第1リンクの端に長孔が形成され、その長孔に嵌合して摺動可能な軸を踏み台、または踏み台に固定される部材に固定する構成であってもよい。
請求項3に記載の具体的態様では、床面、または床面に固定される部材に支持される第1リンクの一端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第1距離が、床面、または床面に固定される部材に支持される第2リンクの一端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第2距離と同じあり、踏み台、または踏み台に固定される部材に支持される第1リンクの他端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第3距離が、踏み台、または踏み台に固定される部材に支持される第2リンクの他端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第4距離と同じある。
請求項4に記載の具体的態様では、第1リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材に回動可能に支持され、第1リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材に摺動可能に支持され、第2リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材に摺動可能に支持され、第2リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材に回動可能に支持され、第1距離乃至第4距離の全てが同じである。
請求項5に記載の具体的態様では、踏み台支持機構が、少なくとも2つのリンク機構を含み、少なくとも2つのリンク機構のうちの1つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線が、別のリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線と交差する。
請求項6に記載の具体的態様では、少なくとも2つのリンク機構のうちの1つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線が、扉の開閉方向に沿う方向に延び、別のリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線が、扉の開閉方向に沿う方向と直交する方向に延びる。
請求項7に記載の具体的態様では、第1リンクおよび第2リンクの各リンクが、一端および他端が2つの連結軸によりそれぞれ連結される一対のリンク部材を含み、第1リンクの一対のリンク部材の中間部分、および第2リンクの一対のリンク部材の中間部分が、共通の回動軸により回動可能に連結され、第1リンクの一対のリンク部材の一端を連結する連結軸、および第2リンクの一対のリンク部材の他端を連結する連結軸が、床面、または床面に固定される部材、および、踏み台、または踏み台に固定される部材に回動可能にそれぞれ支持され、第1リンクの一対のリンク部材の他端を連結する連結軸、および第2リンクの一対のリンク部材の一端を連結する連結軸が、踏み台、または踏み台に固定される部材、および、床面、または床面に固定される部材に摺動可能にそれぞれ支持される。
請求項8に記載の具体的態様は、床面、または床面に固定される部材に中間部分が回動可能に支持され、一端が踏み台、または踏み台に固定される部材に摺動可能に連結される揺動レバーと、揺動レバーの他端に取り付けられる錘と、をさらに備え、開放作動機構が、踏み台に連結される連結部材と、扉に固定され、扉の開閉方向に傾斜した状態で延びる作動レールと、連結部材の一端に連結され、扉を開放させる力を作動レールに作用させるために作動レールを押圧する押圧部材と、を含む。
本具体的態様では、開放作動機構の連結部材は、踏み台に回動可能に支持される構成であってもよいし、踏み台に固定される構成であってもよい。また、本具体的態様では、開放作動機構の押圧部材は、扉を開放させる力を作動レールに作用させるときに、作動レールを押し下げる構成であってもよいし、作動レールを押し上げる構成であってもよい。
請求項9に記載の具体的態様では、開放作動機構の連結部材の中間部分が、踏み台に回動可能に支持され、連結部材の他端は、床面、または床面に固定される部材に当接する。
(第2の発明態様、およびその具体的態様)
請求項10に記載の第2の発明態様は、出入口を開閉する扉を開閉可能に支持する扉支持機構と、出入口を通過する方向において出入口の両側にそれぞれ位置する第1領域および第2領域に延びて配置される踏み台と、床面、または床面に固定される部材に対して踏み台を昇降可能に支持する踏み台支持機構と、踏み台に作用する踏込力を、扉を開放させる力として扉に作用させる開放作動機構と、を備え、踏み台支持機構が、中間部分が互いに回動可能に連結される第1リンクおよび第2リンクを有するリンク機構を少なくとも3つ含み、第1リンクの一端および第2リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材にそれぞれ支持され、第1リンクの他端および第2リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材にそれぞれ支持され、少なくとも3つのリンク機構のうちの2つのリンク機構が、第1領域および第2領域にそれぞれ配置され、少なくとも3つのリンク機構のうちの1つのリンク機構が、第1領域および第2領域の間に配置される。
第2の発明態様の各構成要素は、第1の発明態様および具体的態様と同様に、種々の形態で実現される。
請求項11に記載の具体的態様では、第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに回動可能にそれぞれ支持され、第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの残りの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに摺動可能にそれぞれ支持される。本具体的態様でも、請求項2に記載の具体的態様と同様に、第1リンクおよび第2リンクの残りの2つの端を摺動可能に支持する構成としては、種々の構成が考えられる。
請求項12に記載の具体的態様では、床面、または床面に固定される部材に支持される第1リンクの一端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第1距離が、床面、または床面に固定される部材に支持される第2リンクの一端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第2距離と同じあり、踏み台、または踏み台に固定される部材に支持される第1リンクの他端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第3距離が、踏み台、または踏み台に固定される部材に支持される第2リンクの他端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第4距離と同じある。
請求項13に記載の具体的態様では、第1リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材に回動可能に支持され、第1リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材に摺動可能に支持され、第2リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材に摺動可能に支持され、第2リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材に回動可能に支持され、第1距離乃至第4距離の全てが同じである。
請求項14に記載の具体的態様では、第1領域および第2領域にそれぞれ配置される2つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線が、第1領域および第2領域の間に配置される1つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線と交差する。
請求項15に記載の具体的態様では、第1領域および第2領域にそれぞれ配置される2つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線が、扉の開閉方向に沿う方向と直交する方向に延び、第1領域および第2領域の間に配置される1つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線が、扉の開閉方向に沿う方向に延びる。
(第1の発明態様、およびその具体的態様の効果)
請求項1に記載の第1の発明態様では、踏み台支持機構が、中間部分が互いに回動可能に連結される第1リンクおよび第2リンクを有するリンク機構を含み、第1リンクの一端および第2リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材にそれぞれ支持され、第1リンクの他端および第2リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材にそれぞれ支持される。この結果、出入口を通過する人が踏み台の踏込面の端縁に近い位置を踏み込んだ場合でも、踏込面が傾くことを低減することができ、踏み台を円滑に昇降させることができる。
請求項2に記載の具体的態様では、第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの2つの端が、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに回動可能にそれぞれ支持される。また、第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの残りの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに摺動可能にそれぞれ支持される。この結果、回動可能な支持により、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに少なくとも1つのリンクを確実に支持することができる。
請求項3に記載の具体的態様では、第1リンクの第1距離と第2リンクの第2距離とが同じであり、第1リンクの第3距離と第2リンクの第4距離とが同じである。この結果、踏み台の踏込面は、床面、または床面に固定される部材に対して、平行となるように保持される。このため、出入口を通過する人が踏み台の踏込面の端縁に近い位置を踏み込んだ場合でも、踏込面が床面に対して傾くことを低減することができ、踏み台を円滑に昇降させることができる。
請求項4に記載の具体的態様では、第1リンクの一端、および第2リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材に回動可能に、および摺動可能にそれぞれ支持され、第1リンクの他端、および第2リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材に摺動可能に、および回動可能にそれぞれ支持される。また、第1距離乃至第4距離の全てが同じである。この結果、踏み台の踏込面は、床面、または床面に固定される部材に対して、平行となるように保持されるとともに、垂直な方向に昇降することができる。このため、出入口を通過する人が踏み台の踏込面の端縁に近い位置を踏み込んだ場合でも、踏込面が床面に対して傾くことを低減することができ、踏み台を一層円滑に昇降させることができる。
請求項5に記載の具体的態様では、踏み台は、少なくとも2つのリンク機構により支持される。また、1つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線が、別のリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線と交差する。通常、第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線が延びる方向に作用する外力によりリンク機構が変位する量は、その回動軸線に直交する方向に作用する外力によりリンク機構が変位する量より大きくなる。この場合でも、1つのリンク機構における回動軸線と、別のリンク機構における回動軸線とが交差することにより、回動軸線が延びる方向に作用する外力によりリンク機構が変位する量を低減することができ、踏み台を一層円滑に昇降させることができる。
請求項6に記載の具体的態様では、1つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線が、扉の開閉方向に沿う方向に延び、別のリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線が、扉の開閉方向に沿う方向と直交する方向に延びる。この結果、1つのリンク機構における回動軸線と、別のリンク機構における回動軸線とが直交することにより、扉の開閉方向に沿う方向またはその開閉方向と直交する方向に作用する外力によりリンク機構が変位する量を一層低減することができ、踏み台を一層円滑に昇降させることができる。
請求項7に記載の具体的態様では、第1リンクおよび第2リンクの各リンクが、一端および他端が2つの連結軸によりそれぞれ連結される一対のリンク部材を含む。踏み台は、第2リンクの一対のリンク部材の他端を連結する連結軸、および第1リンクの一対のリンク部材の他端を連結する連結軸により、回動可能、および摺動可能にそれぞれ支持される。この結果、踏み台が一対のリンク部材により支持されることから、回動軸線が延びる方向に作用する外力によりリンク機構が変位する量を一層低減することができ、踏み台を一層円滑に昇降させることができる。
請求項8に記載の具体的態様では、揺動レバーの中間部分が、床面、または床面に固定される部材に回動可能に支持され、その揺動レバーの一端が踏み台、または踏み台に固定される部材に摺動可能に連結される。錘が揺動レバーの他端に取り付けられる。開放作動機構が、踏み台に連結される連結部材と、扉に固定され、扉の開閉方向に傾斜した状態で延びる作動レールと、連結部材の一端に連結され、扉を開放させる力を作動レールに作用させるために作動レールを押圧する押圧部材と、を含む。この結果、踏み台の踏込が解除されると、錘の重力により踏み台が上昇し、踏み台の上昇する力が連結部材を介して押圧部材に伝達され、扉を閉める力として作動レールに作用する。このため、扉を円滑に閉めることができる。
請求項9に記載の具体的態様では、開放作動機構の連結部材の中間部分が、踏み台に回動可能に支持され、連結部材の他端は、床面、または床面に固定される部材に当接する。この結果、踏み台が踏み込まれたときに、連結部材は、床面、または床面に固定される部材に当接する他端を中心に回動することから、踏み台の下降ストロークを拡大して作動レールに伝達することができ、扉を円滑に開放させることができる。
(第2の発明態様、およびその具体的態様の効果)
請求項10に記載の第2の発明態様では、踏み台は、出入口を通過する方向において出入口の両側にそれぞれ位置する第1領域および第2領域に延びて配置される。踏み台支持機構が、中間部分が互いに回動可能に連結される第1リンクおよび第2リンクを有するリンク機構を少なくとも3つ含む。少なくとも3つのリンク機構のうちの2つのリンク機構が、第1領域および第2領域にそれぞれ配置され、少なくとも3つのリンク機構のうちの1つのリンク機構が、第1領域および第2領域の間に配置される。この結果、出入口を通過する人が踏み台の踏込面の端縁に近い位置を踏み込んだ場合でも、第1領域および第2領域に延びる広い踏み台の踏込面が傾くことを低減することができ、踏み台を円滑に昇降させることができる。
請求項11に記載の具体的態様では、第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの2つの端が、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに回動可能にそれぞれ支持される。また、第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの残りの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに摺動可能にそれぞれ支持される。この結果、回動可能な支持により、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに少なくとも1つのリンクを確実に支持することができる。
請求項12に記載の具体的態様では、第1リンクの第1距離と第2リンクの第2距離とが同じであり、第1リンクの第3距離と第2リンクの第4距離とが同じである。この結果、踏み台の踏込面は、床面、または床面に固定される部材に対して、平行となるように保持される。このため、出入口を通過する人が踏み台の踏込面の端縁に近い位置を踏み込んだ場合でも、踏込面が床面に対して傾くことを低減することができ、踏み台を円滑に昇降させることができる。
請求項13に記載の具体的態様では、第1リンクの一端、および第2リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材に回動可能に、および摺動可能にそれぞれ支持され、第1リンクの他端、および第2リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材に摺動可能に、および回動可能にそれぞれ支持される。また、第1距離乃至第4距離の全てが同じである。この結果、踏み台の踏込面は、床面、または床面に固定される部材に対して、平行となるように保持されるとともに、垂直な方向に昇降することができる。このため、出入口を通過する人が踏み台の踏込面の端縁に近い位置を踏み込んだ場合でも、踏込面が床面に対して傾くことを低減することができ、踏み台を一層円滑に昇降させることができる。
請求項14に記載の具体的態様では、第1領域および第2領域にそれぞれ配置される2つのリンク機構における回動軸線が、第1領域および第2領域の間に配置される1つのリンク機構における回動軸線と交差する。この結果、2つの回動軸線が交差することにより、回動軸線が延びる方向に作用する外力によりリンク機構が変位する量を低減することができ、踏み台を一層円滑に昇降させることができる。
請求項15に記載の具体的態様では、第1領域および第2領域にそれぞれ配置される2つのリンク機構における回動軸線が、扉の開閉方向に沿う方向と直交する方向に延び、第1領域および第2領域の間に配置される1つのリンク機構における回動軸線が、扉の開閉方向に沿う方向に延びる。この結果、2つの回動軸線が直交することにより、回動軸線が延びる方向に作用する外力によりリンク機構が変位する量を一層低減することができ、踏み台を一層円滑に昇降させることができる。
本発明の実施形態に係るスライド扉開閉装置1の全体構成を示す斜視図である。 踏み台支持機構3の全体構成を示す斜視図である。 スカート部52F1〜52B3および化粧板49〜51を取り外した状態で踏み台支持機構3を示す斜視図である。 図3に示す状態から固定板46〜48を取り外した状態で踏み台支持機構3を示す斜視図である。 リンク機構41を拡大して示す斜視図である。 作動レール90を除く開閉作動機構4を拡大して示す斜視図である。 下方カバー32を取り外した状態で閉じられたスライド扉27を示す斜視図である。 下方カバー32を取り外した状態で開放されたスライド扉27を示す斜視図である。 踏込が解除された状態で踏み台支持機構3の内部を示し、図4に示すA−A線に沿って切断された左側断面図である。 踏込まれた状態で踏み台支持機構3の内部を示し、図4に示すA−A線に沿って切断された左側断面図である。
<実施形態>
[スライド扉開閉装置1の全体構成]
以下に、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態は、商店などの出入口に設置されるスライド扉開閉装置1である。図1は、スライド扉開閉装置1の全体構成を示す。図1に矢印で示す3つの方向を、上下方向、左右方向、および前後方向と定め、このように定めた方向を図2以降の各図面に矢印で示す。
図1において、スライド扉開閉装置1は、扉支持機構2と、踏み台支持機構3と、開閉作動機構4とを主に備える。
(扉支持機構2の構成)
扉支持機構2は、ベース20と、左右一対の支柱21、22と、上方梁23とを備える。ベース20は、床面に固定される。両支柱21、22は、ベース20に固定され、ベース20から垂直に立設される。上方梁23は、両支柱21、22の上端部の間に水平に架設される。図7に示す中間支柱24が、ベース20と上方梁23とにそれぞれ固定され、ベース20から垂直に延びる。中間支柱24は、左右方向において、両支柱21、22の間の中央位置に配置される。図1において、左方の支柱22と中間支柱24との間の空間が、出入口25として画定される。中間支柱24と右方の支柱21との間の領域には、図示しない壁板が取り付けられる。ベース20は、出入口25の前方に拡がる前方ベース領域20Fと、出入口25の後方に拡がる後方ベース領域20Bとを有する。
支持レール26が、上方梁23に固定され、水平に延びる。1枚のスライド扉27が、出入口25を開閉するために設けられる。一対の支持金具28、29が、スライド扉27の上端に固定される。一対の上方ローラ30、31が、両支持金具28、29に回動自在に取り付けられる。両上方ローラ30、31は、支持レール26に係合し、支持レール26上を転動する。両上方ローラ30、31により、スライド扉27は、支持レール26に沿って左右方向に移動することができる。本実施形態では、スライド扉27の開閉方向は、左右方向である。図1に示すように、下方カバー32が、ネジなどの固定手段によりスライド扉27の前方下端部に取り付けられる。図7は、下方カバー32が取り外されたスライド扉27を示す。
(踏み台支持機構3の構成)
踏み台支持機構3の構成について図2〜図5を参照して説明する。図1に示すように、踏み台支持機構3は、出入口25の前方ベース領域20Fと、その後方ベース領域20Bとにわたって配置される。踏み台支持機構3は、支持基板40と、3つのリンク機構41〜43と、踏み台44とを主に備える。
支持基板40は、ネジなどの固定手段によりベース20に固定される。支持基板40は、ベース20に固定された状態で、前方ベース領域20Fに配置される前方支持領域40Fと、後方ベース領域20Bに配置される後方支持領域40Bと、両支持領域40F、40Bの間に配置される中間支持領域40Mとを有する。図4に示すように、3つのリンク機構41〜43が、ネジなどの固定手段により支持基板40に取り付けられる。リンク機構41は前方支持領域40Fに配置され、リンク機構42は中間支持領域40Mに配置され、リンク機構43は後方支持領域40Bに配置される。
3つのリンク機構41〜43の各々は、所定の軸線の回りに回動可能な複数のリンクを備える。図4において、リンク機構41およびリンク機構43は、それらのリンクの回動軸線が前後方向に延びるように配置されるのに対し、リンク機構42は、そのリンクの回動軸線が左右方向に延びるように配置される。各リンク機構の詳細な構成は、後述する。
(踏み台44の構成)
踏み台44の詳細な構成について、図2〜図4を参照して説明する。踏み台44は、フレーム組体45と、3つの固定板46〜48と、3つの化粧板49〜51と、6つのスカート部52F1〜52F3、52B1〜52B3とを備える。
図4において、フレーム組体45は、3つのリンク機構41〜43の各々の配置領域を囲むように枠組みされる。具体的には、リンク機構41の配置領域は、左右方向に延びる一対の連結部材45A1、45A2と、前後方向に延びる一対の連結部材45B1、45B2とにより囲まれる。リンク機構43の配置領域は、左右方向に延びる一対の連結部材45C1、45C2と、前後方向に延びる一対の連結部材45D1、45D2とにより囲まれる。リンク機構42の配置領域は、前後方向に延びる一対の連結部材45E1、45E2と、左右方向に延びる連結部材45A2、45C1の一部分とにより囲まれる。右方に延びる一対の連結部材45F1、45F2が、連結部材45E1に固定され、左方に延びる一対の連結部材45G1、45G2が、連結部材45E2に固定される。連結部材45H1、45H2が、連結部材45A2と、連結部材45F1、45G1とをそれぞれ連結する。連結部材45I1、45I2が、連結部材45C1と、連結部材45F2、45G2とをそれぞれ連結する。連結部材45F1、45F2と、連結部材45E1の一部分とが、開閉作動機構4の一部分が配置される空間を支持基板40の中間支持領域40Mに形成する。
図3および図4において、3つの固定板46〜48が、ネジなどの固定手段、または溶接加工によりフレーム組体45に固定される。具体的には、固定板46が、リンク機構41の配置領域の全体、およびリンク機構42の配置領域の一部分を上方から覆うように、連結部材45A1、45A2、45B1、45B2、連結部材45H1、45H2、および連結部材45E1、45E2の一部分に固定される。固定板48が、リンク機構43の配置領域の全体、およびリンク機構42の配置領域の一部分を上方から覆うように、連結部材45C1、45C2、45D1、45D2、連結部材45I1、45I2、および連結部材45E1、45E2の一部分に固定される。固定板47が、リンク機構42の配置領域の一部分を上方から覆うように、連結部材45F1、45F2、45G1、45G2、および連結部材45E1、45E2の一部分に固定される。固定板47の右方端部47Aが、開閉作動機構4の一部分が配置される空間を上方から覆うように、右方に水平に延びる。
図2および図3において、3つの化粧板49〜51が、ネジなどの固定手段により3つの固定板46〜48にそれぞれ取り付けられる。具体的には、化粧板49が、固定板46の全体、および固定板47の前方部分を上方から覆うように、固定板46に取り付けられる。化粧板51が、固定板48の全体、および固定板47の後方部分を上方から覆うように、固定板47に取り付けられる。化粧板50が、固定板47の中央部分を上方から覆うように、固定板47に取り付けられる。
図2および図4において、6つのスカート部52F1〜52F3、52B1〜52B3は、蝶番により化粧板49、51の周囲に揺動可能にそれぞれ取り付けられ、斜め下方に延びる。具体的には、スカート部52F1が化粧板49の右端部から下方に垂下する部分に蝶番により取り付けられ、スカート部52F2が化粧板49の前端部から下方に垂下する部分に蝶番により取り付けられ、スカート部52F3が化粧板49の左端部から下方に垂下する部分に蝶番により取り付けられる。スカート部52B1が化粧板51の右端部から下方に垂下する部分に蝶番により取り付けられ、スカート部52B2が化粧板51の後端部から下方に垂下する部分に蝶番により取り付けられ、スカート部52B3が化粧板51の左端部から下方に垂下する部分に蝶番により取り付けられる。図9に示すように、スカート部52F2が化粧板49の前端部から下方に垂下する部分に蝶番53により取り付けられ、スカート部52B2が化粧板51の後端部から下方に垂下する部分に蝶番54により取り付けられる。
化粧板50の右方端部50Aは、化粧板49、51の右方端部より右方に水平に延び、化粧板50の左方部分50Bは、スカート部52F3、52B3の左方端部まで左方に水平に延びる。
(リンク機構41〜43の構成)
リンク機構41〜43は、形状、サイズ、および構造についてほぼ同じであるので、リンク機構41を例として説明する。図5は、図4に示すリンク機構41を後方から見た斜視図である。リンク機構41は、一対のリンク60、61と、一対のリンク62、63とを主に備える。4つのリンク60〜63は、共通軸64の両端部に取り付けられた軸受け65A、65Bにより回動可能に連結される。
両リンク60、61の右方端部が、連結軸66に固定され、両リンク60、61の左方端部が、連結軸67に固定される。両リンク62、63の右方端部が、連結軸68に固定され、両リンク62、63の左方端部が、連結軸69に固定される。軸受け70A、70Bが、連結軸66の両端部に取り付けられ、下方取付ブロック71A、71Bの円形孔に嵌合する。図5において、下方取付ブロック71Aの円形孔72Aのみが図示される。軸受け73A、73Bが、連結軸67の両端部に取り付けられ、上方取付ブロック74A、74Bの長孔75A、75Bに嵌合する。軸受け76A、76Bが、連結軸68の両端部に取り付けられ、上方取付ブロック77A、77Bの円形孔78A、78Bに嵌合する。軸受け79A、79Bが、連結軸69の両端部に取り付けられ、下方取付ブロック80A、80Bの長孔81A、81Bに嵌合する。
下方取付ブロック71A、71B、80A、80Bは、ネジなどの固定手段により支持基板40の上面に固定される。上方取付ブロック74A、74B、77A、77Bは、ネジなどの固定手段により固定板46の下面に固定される。本実施形態では、支持基板40に対して平行な姿勢で垂直方向に真っ直ぐに化粧板49〜51の上面を昇降させるために、共通軸64と、連結軸66〜69の各軸との間の距離は同じ距離になるように、連結軸66〜69の配置位置が定められる。
リンク機構41が図4に示す位置に配置された状態において、共通軸64、および連結軸66〜69の軸線は、前後方向に平行な軸線となるように、すなわちスライド扉27の開閉方向と直交する軸線となるように配置される。図4に示すリンク機構41は、その左右方向の長さが前後方向の長さより長くなるように、リンク60〜63の長さ、共通軸64および連結軸66〜69の長さが設定される。
リンク機構43も、リンク機構41と同様に、下方取付ブロック71A、71B、80A、80Bに相当する4つの下方取付ブロックと、上方取付ブロック74A、74B、77A、77Bに相当する4つの上方取付ブロックとを備える。リンク機構43の4つの下方取付ブロックは、ネジなどの固定手段により支持基板40の上面に固定され、リンク機構43の4つの上方取付ブロックは、ネジなどの固定手段により固定板48の下面に固定される。また、リンク機構42も、リンク機構41と同様に、下方取付ブロック71A、71B、80A、80Bに相当する4つの下方取付ブロックと、上方取付ブロック74A、74B、77A、77Bに相当する4つの上方取付ブロックとを備える。リンク機構42の4つの下方取付ブロックは、ネジなどの固定手段により支持基板40の上面に固定され、リンク機構42の4つの上方取付ブロックは、ネジなどの固定手段により固定板46および固定板48の下面にそれぞれ固定される。本実施形態では、リンク機構41、43において、円形孔を有する取付ブロックが支持基板40の右側に配置され、長孔を有する取付ブロックが支持基板40の左側に配置される。
リンク機構43が図4に示す位置に配置された状態において、リンク機構41の共通軸64および連結軸66〜69に相当するリンク機構43の各軸の軸線は、リンク機構41と同様に、前後方向に平行な軸線となるように配置される。図4に示すリンク機構43は、その左右方向の長さが前後方向の長さより長くなるように、リンク60〜63に相当するリンクの長さ、共通軸64および連結軸66〜69に相当する各軸の長さが設定される。一方、リンク機構42が図4に示す位置に配置された状態において、リンク機構41の共通軸64および連結軸66〜69に相当するリンク機構42の各軸の軸線は、左右方向に平行な軸線となるように、すなわちスライド扉27の開閉方向と平行な軸線となるように配置される。図4に示すリンク機構42は、その前後方向の長さが左右方向の長さより長くなるように、リンク60〜63に相当するリンクの長さ、共通軸64および連結軸66〜69に相当する各軸の長さが設定される。このように構成された3つのリンク機構41〜43は、支持基板40に対して踏み台44を昇降可能に支持する。
リンク機構42の構成部品が、図5に示すリンク機構41の構成部品に相当する場合には、リンク機構41の構成部品の引用番号の前に数字「1」を追加して示す。たとえば、図4において、リンク機構41のリンク60、61、62、63にそれぞれ相当するリンク機構42のリンクには、引用番号160、161、162、163を付けて示す。また、リンク機構43の構成部品が、図5に示すリンク機構41の構成部品に相当する場合には、リンク機構41の構成部品の引用番号の前に数字「2」を追加して示す。たとえば、図4において、リンク機構41のリンク60、61、62、63にそれぞれ相当するリンク機構43のリンクには、引用番号260、261、262、263を付けて示す。本実施形態では、図4に示すように、リンク機構41のリンク60、61がリンク62、63より外側に配置される構成が、リンク機構43のリンク260、261がリンク262、263より内側に配置される構成と相違する。
(開閉作動機構4の構成)
開閉作動機構4の構成について、図4、図6、および図7を参照して説明する。開閉作動機構4は、作動レール90と、連動機構91と、押圧ロール92と、復帰機構93とを主に備える。作動レール90は、図7に示すように、スライド扉27の下方端部に固定され、右上がりに傾斜した状態で左右方向に延びる。作動レール90は、押圧ロール92が嵌合するように前方に開放した溝90Aを有する。押圧ロール92は、溝90Aに嵌合した状態で、溝90Aの左右方向に延びる上方端縁、または下方端縁を押圧することができる。
連動機構91は、踏み台44の昇降動作と、スライド扉27の開閉動作とを連動させる機構であり、図6に示すように、連動レバー94と、ロール支持体95とを主に備える。連結軸96が、連動レバー94の中央部分に取り付けられ、軸受けを介して一対の取付ブロック97A,97Bにより支持される。両取付ブロック97A、97Bは、ネジなどの固定手段により固定板47の右方端部47Aの下面に取り付けられる。ロール支持体95が、ネジなどの固定手段により連動レバー94の右端部に固定され、連動レバー94から上方に延びる。押圧ロール92は、ロール支持体95の上端部近傍に回動自在に取り付けられる。一対のコロ98A、98Bが、連動レバー94の左端部に回動自在に取り付けられる。規制部材99は、両コロ98A、98Bの上方への移動量を規制する部材であり、両コロ98A、98Bを上方から覆うように配置され、ネジなどの固定手段により支持基板40の上面に取り付けられる。
復帰機構93は、踏み台44を所定の上昇位置へ復帰させる機構であり、図6に示すように、揺動レバー100と、復帰用の錘101とを主に備える。連結軸102が、揺動レバー100の中央部分に取り付けられ、軸受けを介して一対の取付ブロック103A、103Bにより支持される。両取付ブロック103A、103Bは、ネジなどの固定手段により支持基板40の上面に取り付けられる。連結クランク104が、ネジなどの固定手段により揺動レバー100の右端部に固定され、揺動レバー100から右上方に延びる。復帰用の錘101が、ネジなどの固定手段により連結クランク104に固定され、図4に示すように右方に延びる。連結軸105が、揺動レバー100の左端部に取り付けられ、軸受けを介して一対の取付ブロック106A、106Bの長孔に嵌合し、摺動可能に支持される。両取付ブロック106A、106Bは、ネジなどの固定手段により固定板47の下面に取り付けられる。図2および図3は、ロール支持体95が取り外された状態で、開閉作動機構4を示し、図4は、規制部材99、両取付ブロック106A、106B、およびロール支持体95が取り外された状態で、開閉作動機構4を示す。
[スライド扉開閉装置1の動作および作用]
スライド扉開閉装置1の動作および作用について、図面を参照して説明する。スライド扉27が閉じられた状態、その閉じられた状態から開放される動作、開放された状態から閉じられる動作について説明する。
(スライド扉27が閉じられた状態)
踏み台44が踏み込まれていないとき、揺動レバー100は、復帰用の錘101の重力により、連結軸102を中心に図6に示す矢印Bの方向に回転し、復帰用の錘101の右端部が床面に固定された部材に当接した状態で停止する。図7は、復帰用の錘101の右端部が床面に固定された部材に当接した状態を示す。この停止状態で、スライド扉27は閉じた状態に保持される。
揺動レバー100が矢印Bの方向に回転することにより、揺動レバー100に連結された踏み台44は上昇して所定の上昇位置に保持される。図9は、踏み台44が所定の上昇位置で停止した状態を示す。また、スライド扉27が閉じた状態にあるとき、押圧ロール92は、図7に示すように作動レール90の右端部において溝90Aに嵌合している。
(スライド扉27が開放される動作)
出入口25を通過する人が踏み台44を踏み込んだ場合、踏み台44は、3つのリンク機構41〜43により支持されながら下降する。図10は、踏み台44が所定の下降位置で停止した状態を示す。踏み台44が下降するとき、通過する人が踏み台44の端部を踏み込んだ場合でも、リンク機構41〜43は、踏込力により生ずる各リンク機構の変形に対して、互いに協働して持ち応えることから、踏み台44の上面を支持基板40およびベース20に平行な姿勢に保持することができる。
図10は、踏み台44が所定の下降位置で停止した状態を示す。所定の下降位置において、図5に示すリンク60、61の左端部の下面が連結軸69に当接し、図5に示すリンク62、63の右端部の下面が連結軸66に当接する。この当接により、踏み台44の所定の下降位置が規定される。
踏み台44が下降すると、揺動レバー100の左端部は、踏み台44から踏込力を受ける。この踏込力により、揺動レバー100は図6に示す矢印Bの方向と反対の方向に連結軸102を中心に回転する。この揺動レバー100の回転により、復帰用の錘101が持ち上げられる。
また、踏み台44が下降すると、連動レバー94に取り付けられた連結軸96が、踏み台44から踏込力を受ける。この踏込力により、連動レバー94は、一対のコロ98A、98Bと支持基板40との接触点を中心として、図6に示す矢印Cの方向に回転しようとする。連動レバー94の回転に伴って、ロール支持体95は下方に移動しようとする外力を受ける。押圧ロール92は、ロール支持体95からの外力を受け、図7において作動レール90の溝90Aを形成する作動レール90の下方端縁を、右斜め下方に向けて押圧する。押圧ロール92の押圧力のうちで水平方向の分力が、スライド扉27を開放させる力として作動レール90に作用する。この水平方向の分力により、スライド扉27は右方に移動して開放される。連動レバー94が回転するとき、連動レバー94は、踏み台44の下降ストロークを拡大してロール支持体95の下方への移動量として伝達する。この結果、大きな開放移動量がスライド扉27に付与される。
図8は、スライド扉27が開放された状態を示す。スライド扉27が開放された状態にあるとき、押圧ロール92は、図8に示すように作動レール90の左端部において溝90Aに嵌合している。
(スライド扉27が閉じられる動作)
踏み台44の踏込が解除されると、揺動レバー100は、復帰用の錘101の重力により、連結軸102を中心に図6に示す矢印Bの方向に回転し、復帰用の錘101の右端部が床面に固定された部材に当接した状態で停止する。
揺動レバー100に連結された踏み台44が上昇するように、揺動レバー100の回転に伴って、復帰用の錘101の重力が踏み台44に作用する。踏み台44は、3つのリンク機構41〜43により支持されながら、所定の上昇位置に向かって上昇する。踏み台44の上昇により、連動レバー94は、上方に向かう外力を、連結軸96を介して踏み台44から受け、ロール支持体95は、上方に向かう外力を、連動レバー94から受ける。押圧ロール92は、ロール支持体95からの外力を受け、図8において作動レール90の溝90Aを形成する作動レール90の上方端縁を、左斜め上方に向けて押圧する。押圧ロール92の押圧力のうちで水平方向の分力が、スライド扉27を閉じる力として作動レール90に作用する。この水平方向の分力により、スライド扉27は左方に移動して閉じられる。連動レバー94は、踏み台44の移動量を拡大してロール支持体95に伝達することから、踏み台44の上昇ストロークも拡大してロール支持体95の上方への移動量として伝達する。この結果、大きな閉締移動量がスライド扉27に付与される。
[実施形態の効果]
本実施形態では、踏み台44は、3つのリンク機構41〜43により支持される。各リンク機構のリンク60、61とリンク62、63とは、その中間部分において共通軸64により互いに回動可能に連結される。この結果、出入口を通過する人が踏み台44のスカート部に近い縁部を踏み込んだ場合でも、リンク機構41〜43は、踏み台44の上面をベース20および支持基板40に平行な姿勢に維持した状態で下降させることができ、この踏み台44の下降によりスライド扉27を円滑かつ確実に開放させることができる。
本実施形態では、3つのリンク機構41〜43が踏み台44を支持する。たとえば、リンク機構41が踏み台44を支持する構成について考えると、出入口を通過する人が化粧板49の右端部または左端部を踏み込んだ場合、その踏込力は、左右方向において踏み台44の上面(化粧板49の上面)を傾斜させる方向に作用する。この踏込力に対して、リンク機構41は、3つの辺を備える三角形の構造体を基本構造として、複数の三角形の構造体により持ち応えようとする。三角形の構造体の一例として、リンク60、61の共通軸64により連結された部分とリンク60、61の連結軸67により連結された部分との間の第1の辺と、リンク62、63の共通軸64により連結された部分とリンク62、63の連結軸68により連結された部分との間の第2の辺と、踏み台44の連結軸67、68にそれぞれ連結される2つの部分の間の第3の辺とからなる三角形の構造体が存在する。三角形の構造体は、外部荷重に対して形状が変形し難い構造であるので、化粧板49の右端部または左端部が踏み込まれた場合でも、リンク機構41は、踏込力に対して変形し難く、左右方向において踏み台44の上面を傾斜させることなく支持基板40に平行な姿勢に安定して維持することができる。
一方、出入口を通過する人が化粧板49の前端部を踏み込んだ場合、その踏込力は、前後方向において踏み台44の上面を傾斜させる方向に作用する。この踏込力に対して、踏み台44は、4つの辺を備える四角形の構造体を基本構造として、複数の四角形の構造体により持ち応えようとする。四角形の構造体の一例として、2つの連結軸66、67と、2つのリンク60、61とを、4つの辺とする四角形の構造体が存在する。四角形の構造体は、三角形の構造体に比べて、外部荷重に対して変形し易い構造であるので、化粧板49の前端部が踏み込まれた場合に、リンク機構41が踏込力に対して変形する恐れがある。
前述したように、化粧板49の前端部が踏み込まれた場合に、リンク機構41が踏込力に対して変形する恐れがあるが、この変形量を低減するために、本実施形態では、リンク機構42の共通軸および連結軸の軸線が、リンク機構41、43の共通軸および連結軸の軸線と直交するように、リンク機構41〜43が配置される。すなわち、化粧板49の前端部が踏み込まれた場合に、この踏込力に対して、リンク機構42が、リンク機構41の複数の三角形の構造体と同様に、複数の三角形の構造体により持ち応えようとすることから、化粧板49の前端部が踏み込まれた場合でも、リンク機構42は、踏込力に対して変形し難く、前後方向において踏み台44の上面を傾斜させることなく支持基板40に平行な姿勢に安定して維持することができる。この結果、本実施形態では、3つのリンク機構41〜43は、出入口を通過する人が化粧板49、51のいずれの端部を踏み込んだ場合でも、踏み台44の上面を傾斜させることなく支持基板40に平行な姿勢に安定して維持することができる。
本実施形態では、リンク機構41の連結軸66、68に取り付けられた軸受け70A、70B、76A、76Bが、取付ブロック71A、71B、77A、77Bの円形孔72A、78A、78Bに嵌合し、連結軸67、69に取り付けられた軸受け73A、73B、79A、79Bが、取付ブロック74A、74B、80A、80Bの長孔75A、75B、81A、81Bに嵌合する。また、共通軸64と、連結軸66〜69の各軸との距離が、ほぼ同じになるように連結軸66〜69が配置される。他のリンク機構42、43も、リンク機構41と同様に構成される。この結果、踏み台44が昇降動作を行うときに、たとえば、踏み台44が所定の下降位置から所定の上昇位置に向かって上昇するときに、踏み台44が前後方向および左右方向のいずれの方向にも変位することなく、上下方向に真っ直ぐに上昇することができる。踏み台44が所定の上昇位置から所定の下降位置に向かって下降するときにも、上下方向に真っ直ぐに下降することができる。
本実施形態では、リンク機構42の共通軸および連結軸の軸線が、スライド扉27の開閉方向である左右方向に平行に延び、リンク機構41、43の共通軸および連結軸の軸線が、その開閉方向と直交する方向である前後方向に平行に延びる。この結果、3つのリンク機構41〜43の軸線の配置により、スライド扉27の開閉方向、および、その開閉方向と直交する方向において、踏込力により各リンク機構が変形することを低減することができ、踏み台44の昇降運動を円滑に行わせることができる。また、軸線がスライド扉27の開閉方向と直交する方向に平行に延びるリンク機構41、43が、出入口25の前方ベース領域20F、および後方ベース領域20Bにそれぞれ配置されることにより、両ベース領域20F、20Bが出入口25の大きさに応じて開閉方向に長くなったとしても、踏み台44の上面が開閉方向において傾斜することを低減することができる。
本実施形態では、連動レバー94が、スライド扉27が開放する方向、すなわち図2において右方に踏み台44から延び、ロール支持体95が図6に示すように連動レバー94の右端部に固定される。この結果、ロール支持体95が踏み台44に直接に固定される構成に比べ、踏み台44の配置領域を超えた位置までスライド扉27を開放させることができる。また、連動レバー94は、踏み台44の昇降ストロークを拡大してロール支持体95に伝達することから、小さな昇降ストロークでも、大きな開閉移動量をスライド扉27に付与することができる。
本実施形態では、作動レール90を除く開閉作動機構4、3つのリンク機構41〜43、および踏み台44が、支持基板40に組み付けられることにより、ユニット化される構成である。この結果、踏み台支持機構3、および開閉作動機構4をベース20に設置する作業を容易に行うことができる。
<構成の対応関係>
スライド扉開閉装置1、およびスライド扉27が、本発明の扉開閉装置、および扉の一例である。扉支持機構2、踏み台支持機構3、および開閉作動機構4は、本発明の扉支持機構、踏み台支持機構、および開放作動機構の一例である。出入口25、および踏み台44が、本発明の出入口、および踏み台の一例である。ベース20、および支持基板40が、本発明の床面に固定される部材の一例である。リンク60、61、およびリンク62、63が、本発明の第1リンク、第2リンク、および一対のリンク部材の一例であり、リンク機構41〜43が、本発明のリンク機構の一例である。共通軸64、および連結軸66〜69が、本発明の共通の回動軸、および連結軸の一例である。作動レール90、押圧ロール92、揺動レバー100、および復帰用の錘101が、本発明の作動レール、押圧部材、揺動レバー、および錘の一例である。連動レバー94およびロール支持体95が、本発明の連結部材の一例である。前方ベース領域20F、および後方ベース領域20Bが、本発明の第1領域、および第2領域の一例である。
<変形例>
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)本実施形態では、1枚のスライド扉27が開閉する構成であるが、2枚のスライド扉が開閉する構成であってもよい。また、踏み台の昇降運動を回転運動に変換する機構を備えれば、回転扉の開閉装置に本発明を適用することもできる。
(2)本実施形態では、リンク機構41、43が、前方ベース領域20F、および後方ベース領域20Bにそれぞれ配置され、リンク機構42が、両領域20F、20Bの間の領域に配置される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、リンク機構41〜43に代えて、共通軸64および連結軸66〜69に相当する各軸の軸線が互いに直交する少なくとも2つのリンク機構が、前方ベース領域20Fに配置されるとともに、その少なくとも2つのリンク機構が、後方ベース領域20Bにも配置される構成であってもよい。
(3)本実施形態では、リンク機構41の連結軸66、68が軸受けを介して取付ブロック71A、71B、77A、77Bの円形孔72A、78A、78Bに回動可能に嵌合し、リンク機構41の連結軸67、69が軸受けを介して取付ブロック74A、74B、80A、80Bの長孔73A、73B、81A、81Bに摺動可能に嵌合する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、リンク機構41の連結軸66、67が軸受けを介して取付ブロック71A、71B、74A、74Bの円形孔に回動可能に嵌合し、リンク機構41の連結軸68、69が軸受けを介して取付ブロック77A、77B、80A、80Bの長孔に摺動可能に嵌合する構成であってもよい。この変形例を採用する場合には、3つのリンク機構41〜43の連結軸などの軸線がすべて同じ方向になるようにリンク機構を配置する必要がある。この変形例では、踏み台44が昇降動作を行うときに、踏み台44が前後方向または左右方向に僅かに変位するものの、踏み台44の上面を支持基板40に平行な姿勢に保持することができる。
(4)本実施形態では、図5に示すように、連結軸67、69がリンク60〜63の左端部に固定され、連結軸67、69の各軸の両端部が取付ブロック74A、74B、80A、80Bの長孔75A、75B、81A、81Bに沿って摺動可能に構成されるが、連結軸の端部が取付ブロックに対して摺動可能に取り付けられる構成であれば、本実施形態の構成に限定されない。たとえば、リンク60〜63の左端部に長孔または二股部が形成され、取付ブロックの円形孔に固定された連結軸が、それらのリンクの長孔または二股部に嵌合する構成であってもよい。
(5)本実施形態では、リンク機構41のリンク60、61が、共通軸64および連結軸66、67により連結され、リンク62、63が、共通軸64および連結軸68、69により連結される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、連結軸66〜69を使用しないで、リンク60、62からなる第1リンク組が共通軸により連結され、リンク61、63からなる第2リンク組が共通軸により連結され、各リンク組が踏み台44および支持基板40に個別に取り付けられる構成であってもよい。また、リンク機構41が軸線方向に長くなる場合には、たとえば、リンク60、61の間に別のリンクが配置され、連結軸66、67に連結される構成であってもよいし、連結軸66、67の中間部分が軸受けを介して取付ブロックに連結され、その取付ブロックが踏み台44および支持基板40に取り付けられる構成であってもよい。
(6)本実施形態では、踏み台44の上面が支持基板40に平行な姿勢を保持しながら、垂直方向に昇降することができるように、リンク機構41の共通軸64と、連結軸66〜69の各軸との間の距離が同じ距離となるように連結軸66〜69が配置される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、共通軸64と連結軸67、68の各軸との間の距離が同じ距離であるとともに、共通軸64と連結軸66、69の各軸との間の距離が同じ距離であるが、共通軸64と連結軸67、68の各軸との間の距離が、共通軸64と連結軸66、69の各軸との間の距離と異なる距離となるように、連結軸66〜69が配置される構成であってもよい。この変形例を採用する場合には、3つのリンク機構41〜43の連結軸などの軸線がすべて同じ方向になるようにリンク機構を配置する必要がある。また、踏み台44の化粧板49の上面が、たとえば、前方に向かって傾斜して下がる状態で支持されるように最初から設計される場合には、3つのリンク機構41〜43の軸線の全てを左右方向に平行となるようにリンク機構を配置し、リンク機構41の共通軸64と、連結軸67、68の各軸との間の距離が異なる距離となるように連結軸67、68が配置される構成であってもよい。
(7)本実施形態では、3つのリンク機構41〜43が、形状、サイズ、および構造において、ほぼ同じ構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、リンク機構42の連結軸の全てが摺動可能に支持される構成であってもよいし、リンク機構42の左右方向の長さを、その前後方向の長さより長くしてもよい。
(8)本実施形態では、作動レール90が、スライド扉27の下方端部に、右上がりに傾斜した状態で固定される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、踏み台44の昇降運動を反転させて作動レールに伝達する機構を備えれば、作動レールは、右下がりに傾斜した状態でスライド扉に固定される構成であってもよい。また、踏み台44の昇降運動をスライド扉の上方端部まで伝達する機構を備えれば、作動レールが、スライド扉の上方端部に固定される構成であってもよい。
(9)本実施形態では、ロール支持体95が連動レバー94に固定され、連動レバー94が取付ブロック97A、97Bにより踏み台44の固定板47に固定される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、ロール支持体95が踏み台44の一部に直接に固定される構成であってもよい。
(10)本実施形態では、復帰用の錘101が揺動レバー100に固定され、復帰用の錘101の重力により踏み台44を所定の上昇位置に復帰させる構成であるが、踏込が解除されたときに、踏み台を所定の上昇位置に復帰させる構成であれば、本実施形態の構成に限定されない。たとえば、復帰用の錘の重力が踏み台に代えてスライド扉に直接に作用する構成であってもよい。また、復帰用の錘に代えて、バネなどの弾性手段の弾性力が、リンク機構、踏み台、またはスライド扉に作用する構成であってもよい。さらに、スライド扉が閉まる方向にスライド扉自体の重力が常時作用するようにスライド扉を支持する構成であれば、復帰用の錘または弾性手段を不要にすることができる。
(11)本実施形態では、一対の上方ローラ30、31が支持レール26に係合することにより、スライド扉27が開閉可能に支持される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、下方ローラが、中間支柱24の下端部の近傍において回動自在にベース20に取り付けられ、下方ローラがスライド扉27の下方端縁に下方から係合する構成を採用し、両上方ローラ30、31、および下方ローラにより、スライド扉27が支持レール26に沿って左右方向に移動する構成であってもよい。
(12)本実施形態では、踏み台44の所定の下降位置は、リンク60、61の左端部の下面が連結軸69に当接し、リンク62、63の右端部の下面が連結軸66に当接することにより、規定されるが、この構成に限定されない。たとえば、支持基板40の上面に設けられた受け部材が、踏み台44の固定板46〜48の下面に当接することにより、踏み台44の所定の下降位置が規定される構成であってもよい。この場合、受け部材が、緩衝効果のある材料で構成され、支持基板40からの受け部材の突出量が調整可能であることが、好ましい。
1 スライド扉開閉装置
2 扉支持機構
3 踏み台支持機構
4 開閉作動機構
20 ベース
20F 前方ベース領域
20B 後方ベース領域
25 出入口
27 スライド扉
40 支持基板
41〜43 リンク機構
44 踏み台
60〜63 リンク
64 共通軸
66〜69 連結軸
90 作動レール
92 押圧ロール
94 連動レバー
100 揺動レバー
101 復帰用の錘

Claims (15)

  1. 出入口を開閉する扉を開閉可能に支持する扉支持機構と、
    出入口に近接して配置される踏み台と、
    床面、または床面に固定される部材に対して踏み台を昇降可能に支持する踏み台支持機構と、
    踏み台に作用する踏込力を、扉を開放させる力として扉に作用させる開放作動機構と、を備え、
    踏み台支持機構は、中間部分が互いに回動可能に連結される第1リンクおよび第2リンクを有するリンク機構を含み、
    第1リンクの一端および第2リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材にそれぞれ支持され、第1リンクの他端および第2リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材にそれぞれ支持される扉開閉装置。
  2. 第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに回動可能にそれぞれ支持され、
    第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの残りの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに摺動可能にそれぞれ支持される請求項1に記載の扉開閉装置。
  3. 床面、または床面に固定される部材に支持される第1リンクの一端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第1距離が、床面、または床面に固定される部材に支持される第2リンクの一端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第2距離と同じあり、
    踏み台、または踏み台に固定される部材に支持される第1リンクの他端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第3距離が、踏み台、または踏み台に固定される部材に支持される第2リンクの他端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第4距離と同じある請求項1または請求項2に記載の扉開閉装置。
  4. 第1リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材に回動可能に支持され、第1リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材に摺動可能に支持され、
    第2リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材に摺動可能に支持され、第2リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材に回動可能に支持され、
    第1距離乃至第4距離の全てが同じである請求項3に記載の扉開閉装置。
  5. 踏み台支持機構は、少なくとも2つのリンク機構を含み、
    少なくとも2つのリンク機構のうちの1つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線は、別のリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線と交差する請求項4に記載の扉開閉装置。
  6. 少なくとも2つのリンク機構のうちの1つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線は、扉の開閉方向に沿う方向に延び、別のリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線は、扉の開閉方向に沿う方向と直交する方向に延びる請求項5に記載の扉開閉装置。
  7. 第1リンクおよび第2リンクの各リンクは、一端および他端が2つの連結軸によりそれぞれ連結される一対のリンク部材を含み、
    第1リンクの一対のリンク部材の中間部分、および第2リンクの一対のリンク部材の中間部分は、共通の回動軸により回動可能に連結され、
    第1リンクの一対のリンク部材の一端を連結する連結軸、および第2リンクの一対のリンク部材の他端を連結する連結軸は、床面、または床面に固定される部材、および、踏み台、または踏み台に固定される部材に回動可能にそれぞれ支持され、
    第1リンクの一対のリンク部材の他端を連結する連結軸、および第2リンクの一対のリンク部材の一端を連結する連結軸は、踏み台、または踏み台に固定される部材、および、床面、または床面に固定される部材に摺動可能にそれぞれ支持される請求項1〜6のいずれかに記載の扉開閉装置。
  8. 床面、または床面に固定される部材に中間部分が回動可能に支持され、一端が踏み台、または踏み台に固定される部材に摺動可能に連結される揺動レバーと、
    揺動レバーの他端に取り付けられる錘と、をさらに備え、
    開放作動機構は、踏み台に連結される連結部材と、扉に固定され、扉の開閉方向に傾斜した状態で延びる作動レールと、連結部材の一端に連結され、扉を開放させる力を作動レールに作用させるために作動レールを押圧する押圧部材と、を含む請求項1〜7のいずれかに記載の扉開閉装置。
  9. 開放作動機構の連結部材の中間部分は、踏み台に回動可能に支持され、
    連結部材の他端は、床面、または床面に固定される部材に当接する請求項8に記載の扉開閉装置。
  10. 出入口を開閉する扉を開閉可能に支持する扉支持機構と、
    出入口を通過する方向において出入口の両側にそれぞれ位置する第1領域および第2領域に延びて配置される踏み台と、
    床面、または床面に固定される部材に対して踏み台を昇降可能に支持する踏み台支持機構と、
    踏み台に作用する踏込力を、扉を開放させる力として扉に作用させる開放作動機構と、を備え、
    踏み台支持機構は、中間部分が互いに回動可能に連結される第1リンクおよび第2リンクを有するリンク機構を少なくとも3つ含み、
    第1リンクの一端および第2リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材にそれぞれ支持され、第1リンクの他端および第2リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材にそれぞれ支持され、
    少なくとも3つのリンク機構のうちの2つのリンク機構は、第1領域および第2領域にそれぞれ配置され、
    少なくとも3つのリンク機構のうちの1つのリンク機構は、第1領域および第2領域の間に配置される扉開閉装置。
  11. 第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに回動可能にそれぞれ支持され、
    第1リンクおよび第2リンクの4つの端のうちの残りの2つの端は、床面、または床面に固定される部材と、踏み台、または踏み台に固定される部材とに摺動可能にそれぞれ支持される請求項10に記載の扉開閉装置。
  12. 床面、または床面に固定される部材に支持される第1リンクの一端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第1距離が、床面、または床面に固定される部材に支持される第2リンクの一端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第2距離と同じあり、
    踏み台、または踏み台に固定される部材に支持される第1リンクの他端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第3距離が、踏み台、または踏み台に固定される部材に支持される第2リンクの他端と、両リンクが互いに連結される中間部分との間の第4距離と同じある請求項10または請求項11に記載の扉開閉装置。
  13. 第1リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材に回動可能に支持され、第1リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材に摺動可能に支持され、
    第2リンクの一端は、床面、または床面に固定される部材に摺動可能に支持され、第2リンクの他端は、踏み台、または踏み台に固定される部材に回動可能に支持され、
    第1距離乃至第4距離の全てが同じである請求項12に記載の扉開閉装置。
  14. 第1領域および第2領域にそれぞれ配置される2つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線は、第1領域および第2領域の間に配置される1つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線と交差する請求項13に記載の扉開閉装置。
  15. 第1領域および第2領域にそれぞれ配置される2つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線は、扉の開閉方向に沿う方向と直交する方向に延び、
    第1領域および第2領域の間に配置される1つのリンク機構の第1リンクの一端および第2リンクの他端の回動軸線は、扉の開閉方向に沿う方向に延びる請求項14に記載の扉開閉装置。
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