JP2015209178A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】双方向に走行する車両がいずれの方向に走行していても、その走行風を熱交換器の熱交換に利用することができる車両用空気調和装置を提供する。
【解決手段】車両用空気調和装置1は、双方向に走行する車両2に設けられ、車両2の走行方向に対向して吹く走行風を取り込む複数の開口部11を備える装置本体10と、装置本体10に設けられ、複数の開口部11に対向する位置に、夫々走行風を取り込み走行風と冷媒との間で熱交換を行う熱交換部21が配置された複数の熱交換器20と、装置本体10に設けられ、複数の熱交換器20に夫々空気を送風する複数の送風機30と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、双方向に走行する車両に設けられる車両用空気調和装置に関する。
車両として、例えばバスには、バス用の冷房装置としてバスクーラが設置されている場合がある。バスは、原則として、前方及び後方のうち、前方、即ち、片方向に走行するものである。このバスクーラのように、片方向に走行する車両に使用される車両用空気調和装置は、車両の走行方向に対し平行の方向に吹く走行風を利用することによって、凝縮器用の送風機を使用せずに、凝縮器によって走行風と冷媒との間で熱交換することができる。
このような車両等に用いられる車両用空気調和装置として、特許文献1には、特許文献1の従来技術として、冷凍サイクルを構成する凝縮器(コンデンサ)が、その長手方向が車両の走行方向に沿って配置された車両用空気調和装置が開示されている。また、特許文献1に係る発明は、凝縮器(コンデンサ)が車両の前後方向に傾けられた車両用空気調和装置である。この特許文献1に係る発明は、凝縮器が車両の前後方向に傾けられることによって、車両の走行時に生じるラム圧を利用して、凝縮器の吸い込み風量を増加させようとするものである。
特開2003−320841号公報(請求項1、第4頁、図10)
しかしながら、特許文献1の従来技術として記載された車両用空気調和装置は、凝縮器の長手方向が車両の走行方向に対し平行であるため、凝縮器における風の吸い込み口に、直接走行風が当たらない。このため、この車両用空気調和装置は、冷房運転中においては、常に、凝縮器用の送風機を運転して、車両外の空気を凝縮器に当てて、熱交換をする必要がある。また、特許文献1に係る車両用空気調和装置は、片方向に走行している場合は、走行風を利用して熱交換を行うことができるものの、双方向に走行する車両においては、走行方向によっては、走行風が凝縮器に直接当たらない。更に、この特許文献1は、凝縮器における熱交換において、走行風を積極的に利用することについては、何ら配慮されていない。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたもので、双方向に走行する車両がいずれの方向に走行していても、その走行風を熱交換器の熱交換に利用することができる車両用空気調和装置を提供するものである。
本発明に係る車両用空気調和装置は、双方向に走行する車両に設けられ、車両の走行方向に対向して吹く走行風を取り込む複数の開口部を備える装置本体と、装置本体に設けられ、複数の開口部に対向する位置に、夫々走行風を取り込み走行風と冷媒との間で熱交換を行う熱交換部が配置された複数の熱交換器と、装置本体に設けられ、複数の熱交換器に夫々空気を送風する複数の送風機と、を有する。
本発明によれば、装置本体が、車両の走行方向に対向して吹く走行風を取り込む複数の開口部を備えているため、双方向に走行する車両がいずれの方向に走行していても、熱交換器における熱交換部が、いずれかの開口部から取り込まれた走行風と冷媒との間で熱交換を行う。従って、車両がいずれの方向に走行していても、その走行風を熱交換器の熱交換に利用することができる。
実施の形態1に係る車両用空気調和装置1を示す側面図である。 実施の形態1における熱交換器20を示す上面図である。 実施の形態1における熱交換器20を示す側面断面図である。 実施の形態1に係る車両用空気調和装置1を示す側面断面図である。 比較例1に係る車両用空気調和装置100を示す側面図である。 比較例1に係る車両用空気調和装置100を示す正面断面図である。 比較例1に係る車両用空気調和装置100を示す側面断面図である。 実施の形態2に係る車両用空気調和装置200を示す側面図である。 実施の形態2に係る車両用空気調和装置200を示す上面図である。 実施の形態3に係る車両用空気調和装置300を示す上面図である。 実施の形態4に係る車両用空気調和装置400を示す上面図である。 実施の形態5に係る車両用空気調和装置500を示す側面図である。 実施の形態5における制御部550を示すブロック図である。 実施の形態5に係る車両用空気調和装置500の動作を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る車両用空気調和装置500の動作を示す側面図である。 実施の形態5に係る車両用空気調和装置500の動作を示す側面図である。 実施の形態6に係る車両用空気調和装置600を示す側面図である。 実施の形態6における制御部650を示すブロック図である。 実施の形態6に係る車両用空気調和装置600の動作を示すフローチャートである。 実施の形態6に係る車両用空気調和装置600の動作を示す側面図である。 実施の形態6に係る車両用空気調和装置600の動作を示す側面図である。
以下、本発明に係る車両用空気調和装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る車両用空気調和装置1を示す側面図である。この図1に基づいて、車両用空気調和装置1について説明する。図1に示すように、車両用空気調和装置1は、装置本体10と、熱交換器20と、送風機30とを備えており、例えば車両2の屋根に設置されている。図1では、車両2として、前方及び後方の双方向に走行する鉄道用車両について例示する。
装置本体10は、双方向に走行する車両2に設けられ、車両2の走行方向(矢印Y方向)に対向して吹く走行風を取り込む複数の開口部11を備えるものである。図2は、実施の形態1に係る熱交換器20を示す上面図、図3は、実施の形態1における熱交換器20を示す側面断面図である。図2に示すように、複数の熱交換器20は、装置本体10に設けられ、複数の開口部11に対向する位置に、夫々走行風を取り込み走行風と冷媒との間で熱交換を行う熱交換部21が配置されたものである。このとき、熱交換器20の長手方向は、車両2の幅方向、即ち、走行方向に対し垂直(矢印X方向)に配置されている。また、図3に示すように、熱交換器20は、車両2の走行方向(矢印Y方向)に対し傾斜されている。
そして、図2、図3に示すように、複数の送風機30は、装置本体10に設けられ、複数の熱交換器20に夫々空気を送風するものである。この送風機30において、空気の送風方向は、車両2の下方である。そして、装置本体10において、この送風機30の上方には、空気が通過する送風開口12が設けられている。
図4は、実施の形態1に係る車両用空気調和装置1を示す側面断面図である。図4に示すように、車両用空気調和装置1は、更に、圧縮機40と、室内用熱交換器41と、室内用送風機42と、膨張部(図示せず)とを備えており、これらが、送風機30に隣接して設置された収納部13に収納されている。圧縮機40は、冷媒を圧縮するものであり、室内用熱交換器41は、室内用送風機42によって送風された室内空気と冷媒との間で熱交換を行って、冷媒を蒸発するものである。そして、膨張部は、冷媒を膨張するものである。これらの圧縮機40、熱交換器20、膨張部及び室内用熱交換器41が、配管(図示せず)によって接続されて、冷媒回路が構成されている。また、装置本体10の下部には、室内空気が通過するための開口であるリターン口14が設けられている。
本実施の形態1に係る車両用空気調和装置1は、図1に示すように、2台設けられており、夫々第1の車両用空気調和装置1a及び第2の車両用空気調和装置1bとして、車両2の走行方向(矢印Y方向)における両端部に、互いの収納部13が向かい合うように設置されている。
次に、冷媒回路における動作について説明する。先ず、冷房運転について説明する。圧縮機40は、冷媒を吸入し、この冷媒を圧縮して高温高圧のガスの状態で吐出する。この吐出された冷媒は、熱交換器20に流入し、熱交換器20は、走行風との熱交換により、冷媒を凝縮する。この凝縮された冷媒は、膨張部(図示せず)に流入し、膨張部は、凝縮された冷媒を減圧する。そして、減圧された冷媒は、室内用熱交換器41に流入し、室内用熱交換器41は、室内用送風機42から供給される室内空気との熱交換により、冷媒を蒸発する。そして、蒸発された冷媒は、圧縮機40に吸入される。これにより、車両2の室内が冷房される。
次に、暖房運転について説明する。圧縮機40は、冷媒を吸入し、この冷媒を圧縮して高温高圧のガスの状態で吐出する。この吐出された冷媒は、室内用熱交換器41に流入し、室内用熱交換器41は、室内用送風機42から供給される室内空気との熱交換により、冷媒を凝縮する。この凝縮された冷媒は、膨張部(図示せず)に流入し、膨張部は、凝縮された冷媒を減圧する。そして、減圧された冷媒は、熱交換器20に流入し、熱交換器20は、走行風との熱交換により、冷媒を蒸発する。そして、蒸発された冷媒は、圧縮機40に吸入される。これにより、車両2の室内が暖房される。
次に、本実施の形態1に係る車両用空気調和装置1の作用について説明する。先ず、図1において、車両2が、矢印αの方向に走行している場合について説明する。車両2の走行方向(矢印Y方向)に吹く走行風は、第1の車両用空気調和装置1aの装置本体10における開口部11から、装置本体10の内部に取り込まれる。このとき、送風機30は、停止されている。そして、熱交換器20における熱交換部21において、この走行風と冷媒との間で熱交換が行われる。熱交換器20を通過した走行風は、装置本体10における送風開口12から車両2の上方に排気される。
このように、本実施の形態1に係る車両用空気調和装置1は、装置本体10が、車両2の走行方向に対向して吹く走行風を取り込む複数の開口部11を備えているため、双方向に走行する車両2がいずれの方向に走行していても、熱交換器20における熱交換部21が、いずれかの開口部11から取り込まれた走行風と冷媒との間で熱交換を行う。従って、双方向に走行する車両2がいずれの方向に走行していても、その走行風を熱交換器20の熱交換に利用することができる。また、その際、送風機30は停止されている。即ち、送風機30が停止されていても、走行風を利用することによって、熱交換器20の熱交換を行うことができる。従って、送風機30を運転するための電力を消費せず、省エネルギに資する。
なお、第2の車両用空気調和装置1bにおいては、送風機30を運転することによって、送風機30から送風開口12を通って空気が取り込まれ、熱交換器20における熱交換部21において、この空気と冷媒との間で熱交換が行われる。熱交換器20を通過した空気は、開口部11から車両2の後方に排気される。
次に、図1において、車両2が、矢印βの方向に走行している場合について説明する。車両2の走行方向(矢印Y方向)に対向して吹く走行風は、第2の車両用空気調和装置1bの装置本体10における開口部11から、装置本体10の内部に取り込まれる。このとき、送風機30は、停止されている。そして、熱交換器20における熱交換部21において、この走行風と冷媒との間で熱交換が行われる。熱交換器20を通過した走行風は、装置本体10における送風開口12から車両2の上方に排気される。
このように、本実施の形態1に係る車両用空気調和装置1は、熱交換器20における熱交換部21が、開口部11に対向する位置に配置されているため、開口部11から取り込まれた走行風を、熱交換器20の熱交換に積極的に利用することができる。また、その際、送風機30は停止されている。即ち、送風機30が停止されていても、走行風を利用することによって、熱交換器20の熱交換を行うことができる。従って、送風機30を運転するための電力を消費せず、省エネルギに資する。
なお、第1の車両用空気調和装置1aにおいては、送風機30を運転することによって、送風機30から送風開口12を通って空気が取り込まれ、熱交換器20における熱交換部21において、この空気と冷媒との間で熱交換が行われる。熱交換器20を通過した空気は、開口部11から車両2の後方に排気される。
なお、本実施の形態1に係る車両用空気調和装置1と比較するため、比較例1に係る車両用空気調和装置100について説明する。図5は、比較例1に係る車両用空気調和装置100を示す側面図である。図5に示すように、車両用空気調和装置100は、装置本体110と、熱交換器120と、送風機130とを備えており、車両2の屋根に設置されている。装置本体110は、車両2に設けられるものである。図6は、比較例1に係る車両用空気調和装置100を示す正面断面図である。図6に示すように、熱交換器120は、装置本体110に設けられ、車両2の両側部に2台設置されている。その際、熱交換器120の長手方向は、図5に示すように、車両2の走行方向(矢印Y方向)に沿って配置されている。装置本体110において、これらの熱交換器120における熱交換部121の前方には、空気が通過する開口部111が設けられている。
また、送風機130は、装置本体110に設けられ、熱交換器120に空気を送風するものである。この送風機130において、空気の送風方向は、車両2の下方である。そして、装置本体110において、この送風機130の上方には、空気が通過する送風開口112が設けられている。
図7は、比較例1に係る車両用空気調和装置100を示す側面断面図である。図7に示すように、車両用空気調和装置100は、更に、圧縮機140と、室内用熱交換器141と、室内用送風機142と、膨張部(図示せず)とを備えており、これらが、送風機130に隣接して設置された収納部113に収納されている。圧縮機140は、冷媒を圧縮するものであり、室内用熱交換器141は、室内用送風機142によって送風された室内空気と冷媒との間で熱交換を行って、冷媒を蒸発するものである。そして、膨張部は、冷媒を膨張するものである。これらの圧縮機140、熱交換器120、膨張部及び室内用熱交換器141が、配管(図示せず)によって接続されて、冷媒回路が構成されている。また、装置本体110の下部には、室内空気が通過するための開口であるリターン口114が設けられている。
比較例1に係る車両用空気調和装置100は、図5に示すように、2台設けられており、夫々第1の車両用空気調和装置100a及び第2の車両用空気調和装置100bとして、車両102の走行方向(矢印Y方向)における両端部に、互いの収納部113が向かい合うように設置されている。
次に、比較例1に係る車両用空気調和装置100の作用について説明する。図5、図6に示すように、第1の車両用空気調和装置100aにおいては、送風機130を運転することによって、送風機130から送風開口112を通って空気が取り込まれ、熱交換器120における熱交換部121において、この空気と冷媒との間で熱交換が行われる。熱交換器120を通過した空気は、開口部111から車両102の側方且つ上方に排気される。このように、比較例1に係る車両用空気調和装置100では、熱交換器120における熱交換を行うために、送風機130を常に運転する必要がある。
なお、上記実施の形態1では、図1に示すように、第1の車両用空気調和装置1a及び第2の車両用空気調和装置1bが、互いの収納部13が向かい合うように設置されている。比較例2として、これらの第1の車両用空気調和装置1a及び第2の車両用空気調和装置1bが、同じ向きになるように設置される場合について説明する。車両2が矢印αの方向に走行している場合、第1の車両用空気調和装置1a及び第2の車両用空気調和装置1bのいずれもが、送風機30が停止されていても、走行風を利用することによって、熱交換器20の熱交換を行う。しかしながら、車両2が矢印βの方向に走行している場合、第1の車両用空気調和装置1a及び第2の車両用空気調和装置1bのいずれも、送風機30を運転しなければ、熱交換器20の熱交換を行うことができない。
実施の形態2.
次に、本実施の形態2に係る車両用空気調和装置200について説明する。図8は、実施の形態2に係る車両用空気調和装置200を示す側面図である。本実施の形態2は、車両用空気調和装置200が1台であり、この1台の車両用空気調和装置200が、2個の熱交換器220と2個の送風機230とを備えている点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図8に示すように、車両用空気調和装置200における装置本体210は、車両202の走行方向(矢印Y方向)に平行に、第1の室210aと第2の室210bとに区画されており、これらの第1の室210aと第2の室210bとの間に、収納部213が設置されている。第1の室210aには、第1の熱交換器220aと第1の送風機230aとが設けられており、車両202の走行方向(矢印Y方向)に対向して吹く走行風を取り込む第1の開口部211aが設けられている。
第1の熱交換器220aは、この第1の開口部211aに対向する位置に、走行風を取り込み走行風と冷媒との間で熱交換を行う第1の熱交換部221aが配置されたものである。また、第1の送風機230aは、第1の熱交換器220aに空気を送風するものである。この第1の送風機230aにおいて、空気の送風方向は、車両202の下方である。そして、第1の室210aにおいて、この第1の送風機230aの上方には、空気が通過する第1の送風開口212aが設けられている。
そして、第2の室210bには、第2の熱交換器220bと第2の送風機230bとが設けられており、車両202の走行方向(矢印Y方向)に対向して吹く走行風を取り込む第2の開口部211bが設けられている。第2の熱交換器220bは、この第2の開口部211bに対向する位置に、走行風を取り込み走行風と冷媒との間で熱交換を行う第2の熱交換部221bが配置されたものである。また、第2の送風機230bは、第2の熱交換器220bに空気を送風するものである。この第2の送風機230bにおいて、空気の送風方向は、車両202の下方である。そして、第2の室210bにおいて、この第2の送風機230bの上方には、空気が通過する第2の送風開口212bが設けられている。
なお、第1の室210a及び第2の室210bにおいては、第1の送風機230aと第2の送風機230bとが互いに向かい合うように設けられている。また、第1の室210aと第2の室210bとは、車両202の走行方向(矢印Y方向)において互いに離間されている。即ち、第1の送風機230aと第2の送風機230bとは、車両202の走行方向(矢印Y方向)において互いに離間されている。
次に、本実施の形態2に係る車両用空気調和装置200の作用について説明する。先ず、図8において、車両202が、矢印αの方向に走行している場合について説明する。図9は、実施の形態2に係る車両用空気調和装置200を示す上面図である。図9に示すように、車両202の走行方向(矢印Y方向)に対向して吹く走行風は、第1の室210aにおける第1の開口部211aから、第1の室210aの内部に取り込まれる。このとき、第1の送風機230aは、停止されている。そして、第1の熱交換器220aにおける第1の熱交換部221aにおいて、この走行風と冷媒との間で熱交換が行われる。第1の熱交換器220aを通過した走行風は、第1の室210aにおける第1の送風開口212aから車両202の上方に排気される。
そして、第2の室210bにおいては、第2の送風機230bを運転することによって、第2の送風機230bから第2の送風開口212bを通って空気が取り込まれ、第2の熱交換器220bにおける第2の熱交換部221bにおいて、この空気と冷媒との間で熱交換が行われる。第2の熱交換器220bを通過した空気は、第2の開口部211bから車両202の後方に排気される。
その際、第1の送風機230aと第2の送風機230bとは、車両202の走行方向(矢印Y方向)において互いに離間されているため、第1の室210aにおける第1の送風開口212aから排気された走行風は、第2の送風機230bに取り込まれ難い。第1の室210aにおける第1の送風開口212aから排気された走行風は、第1の熱交換器220aにおいて加熱又は冷却されているため、この走行風がそのまま第2の送風機230bに取り込まれると、第2の熱交換器220bにおける熱交換の効率が低下してしまう。本実施の形態2は、第1の室210aにおける第1の送風開口212aから排気された走行風が、第2の送風機230bに取り込まれ難いため、第2の熱交換器220bにおける熱交換の効率が低下することを抑制することができる。
次に、図8において、車両202が、矢印βの方向に走行している場合について説明する。車両202の走行方向(矢印Y方向)に対向して吹く走行風は、第2の室210bにおける第2の開口部211bから、第2の室210bの内部に取り込まれる。このとき、第2の送風機230bは、停止されている。そして、第2の熱交換器220bにおける第2の熱交換部221bにおいて、この走行風と冷媒との間で熱交換が行われる。第2の熱交換器220bを通過した走行風は、第2の室210bにおける第2の送風開口212bから車両202の上方に排気される。
そして、第1の室210aにおいては、第1の送風機230aを運転することによって、第1の送風機230aから第1の送風開口212aを通って空気が取り込まれ、第1の熱交換器220aにおける第1の熱交換部221aにおいて、この空気と冷媒との間で熱交換が行われる。第1の熱交換器220aを通過した空気は、第1の開口部211aから車両202の後方に排気される。
車両202が矢印βの方向に走行している場合においても、第1の送風機230aと第2の送風機230bとは、車両202の走行方向(矢印Y方向)において互いに離間されているため、第2の室210bにおける第2の送風開口212bから排気された走行風は、第1の送風機230aに取り込まれ難い。第2の室210bにおける第2の送風開口212bから排気された走行風は、第2の熱交換器220bにおいて加熱又は冷却されているため、この走行風がそのまま第1の送風機230aに取り込まれると、第1の熱交換器220aにおける熱交換の効率が低下してしまう。本実施の形態2は、第2の室210bにおける第2の送風開口212bから排気された走行風が、第1の送風機230aに取り込まれ難いため、第1の熱交換器220aにおける熱交換の効率が低下することを抑制することができる。
また、本実施の形態2は、1台の車両用空気調和装置200に2個の熱交換器220及び2個の送風機230を設けることによって、1台の車両用空気調和装置200で十分な空調性能を発揮することが可能である。なお、車両用空気調和装置200には、2個の熱交換器220及び2個の送風機230を設けるだけに限らず、3個以上の複数の熱交換器220及び3個以上の複数の送風機230を設けてもよい。
実施の形態3.
次に、本実施の形態3に係る車両用空気調和装置300について説明する。図10は、実施の形態3に係る車両用空気調和装置300を示す上面図である。本実施の形態3は、第1の送風機330aと第2の送風機330bとの設置位置が、実施の形態2と相違する。本実施の形態3では、実施の形態1、2と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1、2との相違点を中心に説明する。
図10に示すように、第1の送風機330aと第2の送風機330bとは、車両2の幅方向における異なる位置に設置されている。即ち、第1の送風機330aと第2の送風機330bとは、車両302の走行方向(矢印Y方向)に平行の方向の同一線分γ上から互いに逸れて設置されている。そして、第1の室310aにおいて、第1の送風機330aの上方には、第1の送風開口212aが設けられており、第2の室310bにおいて、第2の送風機330bの上方には、第2の送風開口212bが設けられている。即ち、これらの第1の送風開口212aと第2の送風開口212bとにおいても、車両302の走行方向(矢印Y方向)に平行の方向の同一線分γ上から互いに逸れて設けられている。
本実施の形態3は、第1の送風機330aと第2の送風機330bとが、車両302の走行方向(矢印Y方向)に平行の方向の同一線分γ上から互いに逸れて設置されている。このため、図10において、車両302が矢印αの方向に走行している場合、実施の形態2よりも更に、第1の室310aにおける第1の送風開口312aから排気された走行風は、第2の送風機330bに取り込まれ難い。従って、第2の熱交換器320bにおける熱交換の効率が低下することを抑制することができる。
また、図10において、車両302が矢印βの方向に走行している場合、実施の形態2よりも更に、第2の室310bにおける第2の送風開口312bから排気された走行風は、第1の送風機330aに取り込まれ難い。従って、第1の熱交換器320aにおける熱交換の効率が低下することを抑制することができる。なお、車両用空気調和装置300には、2個の熱交換器320及び2個の送風機330を設けるだけに限らず、3個以上の複数の熱交換器320及び3個以上の複数の送風機330を設けてもよい。
実施の形態4.
次に、本実施の形態4に係る車両用空気調和装置400について説明する。図11は、実施の形態4に係る車両用空気調和装置400を示す上面図である。本実施の形態4は、第1の送風機430aにおける空気の送風方向が、実施の形態3と相違する。本実施の形態4では、実施の形態1、2、3と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1、2、3との相違点を中心に説明する。
図11に示すように、第1の送風機430aは、空気の送風方向が、車両402の下方且つ側方である。これにより、図11において、車両402が矢印αの方向に走行している場合、第1の熱交換器420aを通過した走行風は、第1の室410aにおける第1の送風開口312aから車両402の上方且つ側方に排気される。このため、実施の形態3よりも更に、第1の室410aにおける第1の送風開口312aから排気された走行風は、第2の送風機430bに取り込まれ難い。従って、第2の熱交換器420bにおける熱交換の効率が低下することを抑制することができる。
なお、第1の送風機430aだけでなく、第2の送風機430bにおいても、空気の送風方向を、車両402の下方且つ側方としてもよい。また、車両用空気調和装置400には、2個の熱交換器420及び2個の送風機430を設けるだけに限らず、3個以上の複数の熱交換器420及び3個以上の複数の送風機430を設けてもよい。
実施の形態5.
次に、本実施の形態5に係る車両用空気調和装置500について説明する。図12は、実施の形態5に係る車両用空気調和装置500を示す側面図である。本実施の形態5は、車両用空気調和装置500が、速度検出部503と制御部550とを備えている点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態5では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図12に示すように、車両用空気調和装置500は、装置本体510と、熱交換器520と、送風機530とを備えており、1号車502aの両端部には、第1の車両用空気調和装置500a及び第2の車両用空気調和装置500bが、車両502の走行方向(矢印Y方向)における両端部に、互いの収納部513が向かい合うように設置されている。また、2号車502bの両端部には、第3の車両用空気調和装置500c及び第4の車両用空気調和装置500dが、車両502の走行方向(矢印Y方向)における両端部に、互いの収納部513が向かい合うように設置されている。
そして、車両用空気調和装置500には、速度検出部503が設けられている。この速度検出部503は、車両502の走行速度を検出するものである。また、車両用空気調和装置500には、送風機530の動作を制御する制御部550が設けられている。この制御部550は、指令線505によって、第1の車両用空気調和装置500a、第2の車両用空気調和装置500b、第3の車両用空気調和装置500c及び第4の車両用空気調和装置500dに接続されている。図13は、実施の形態5における制御部550を示すブロック図である。図13に示すように、制御部550は、速度判定手段551と、速度対応運転手段552と、速度対応停止手段553とを備えている。
速度判定手段551は、速度検出部503において検出された走行速度が、予め決められた閾値速度以上であるか否かを判定するものである。この閾値速度は、適宜変更することができる。また、速度対応運転手段552は、速度判定手段551において、検出された走行速度が閾値速度未満であると判定された場合、送風機530を運転するものである。更に、速度対応停止手段553は、速度判定手段551において、検出された走行速度が閾値速度以上であると判定された場合、送風機530を停止するものである。
次に、本実施の形態5に係る車両用空気調和装置500の動作について説明する。図14は、実施の形態5に係る車両用空気調和装置500の動作を示すフローチャートであり、図15、図16は、実施の形態5に係る車両用空気調和装置500の動作を示す側面図である。図14に示すように、先ず、車両用空気調和装置500の運転の指令が下ると、車両用空気調和装置500の制御が開始される(ステップS1)。そして、制御部550によって、送風機530が運転条件を満たしているか否かが判断される(ステップS2)。制御部550によって、送風機530が運転条件を満たしていないと判断された場合(ステップS2のNo)、第1の車両用空気調和装置500a、第2の車両用空気調和装置500b、第3の車両用空気調和装置500c及び第4の車両用空気調和装置500dにおける送風機530が停止される(ステップS6)。その後、ステップS1に戻る。
ステップS2において、制御部550によって、送風機530が運転条件を満たしていると判断された場合(ステップS2のYes)、ステップS3に進む。ステップS3では、速度判定手段551によって、速度検出部503において検出された走行速度が、閾値速度以上であるか否かが判定される。そして、速度判定手段551によって、走行速度が閾値速度未満であると判定された場合(ステップS3のNo)、速度対応運転手段552によって、第1の車両用空気調和装置500a、第2の車両用空気調和装置500b、第3の車両用空気調和装置500c及び第4の車両用空気調和装置500dにおける送風機530の運転が開始される(ステップS5)。
このとき、図15に示すように、第1の車両用空気調和装置500a、第2の車両用空気調和装置500b、第3の車両用空気調和装置500c及び第4の車両用空気調和装置500dにおいて、送風機530を運転することによって、送風機530から送風開口512を通って空気が取り込まれ、熱交換器520における熱交換部521において、この空気と冷媒との間で熱交換が行われる。熱交換器520を通過した空気は、開口部511から排気される。その後、ステップS1に戻る。
一方、ステップS3において、速度判定手段551によって、走行速度が閾値速度以上であると判定された場合(ステップS3のYes)、速度対応停止手段553によって、第1の車両用空気調和装置500a及び第3の車両用空気調和装置500cにおける送風機530が停止される(ステップS4)。なお、第2の車両用空気調和装置500b及び第4の車両用空気調和装置500dにおける送風機530の運転は開始される。
このとき、図16に示すように、車両502の走行方向(矢印Y方向)に対向して吹く走行風は、第1の車両用空気調和装置500a及び第3の車両用空気調和装置500cの装置本体510における開口部511から、装置本体510の内部に取り込まれる。このとき、送風機530は、停止されている。そして、熱交換器520における熱交換部521において、この走行風と冷媒との間で熱交換が行われる。熱交換器520を通過した走行風は、装置本体510における送風開口512から車両502の上方に排気される。
なお、第2の車両用空気調和装置500b及び第4の車両用空気調和装置500dにおいては、送風機530を運転することによって、送風機530から送風開口512を通って空気が取り込まれ、熱交換器520における熱交換部521において、この空気と冷媒との間で熱交換が行われる。熱交換器520を通過した空気は、開口部511から車両502の後方に排気される。その後、ステップS1に戻る。
以上説明したように、実施の形態5は、走行速度が閾値速度未満であるときは、速度対応運転手段552によって、第1の車両用空気調和装置500a、第2の車両用空気調和装置500b、第3の車両用空気調和装置500c及び第4の車両用空気調和装置500dにおける送風機530の運転が開始される。これにより、低速走行時に発生し得る風量不足による冷媒の圧力の上昇及び冷暖房能力の低下を抑制することができる。そして、走行速度が閾値速度以上であるときは、速度対応停止手段553によって、第1の車両用空気調和装置500a及び第3の車両用空気調和装置500cにおける送風機530が停止される。これにより、送風機530を運転するための電力を消費せず、省エネルギに資する。また、本実施の形態5に係る車両用空気調和装置500の構造は、実施の形態1〜4のいずれの構造を用いてもよい。
実施の形態6.
次に、本実施の形態6に係る車両用空気調和装置600について説明する。図17は、実施の形態6に係る車両用空気調和装置600を示す側面図である。本実施の形態6は、車両用空気調和装置600が、圧力検出部604を備えている点で、実施の形態5と相違する。本実施の形態6では、実施の形態1〜5と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1〜5との相違点を中心に説明する。
図17に示すように、車両用空気調和装置600には、圧力検出部604が設けられている。圧力検出部604は、圧縮機40の圧力を検出するものであり、高圧圧力スイッチとして構成してもよいし、圧力センサとして構成してもよい。図18は、実施の形態6における制御部650を示すブロック図である。図18に示すように、制御部650は、実施の形態5と同様の速度判定手段551及び速度対応停止手段553に加えて、更に、圧力判定手段654、圧力対応運転手段655及び圧力対応停止手段656を備えている。
圧力判定手段654は、圧力検出部604において検出された圧力が、予め決められた閾値圧力以下であるか否かを判定するものである。この閾値圧力は、適宜変更することができる。また、圧力対応運転手段655は、圧力判定手段654において、検出された圧力が閾値圧力よりも大きいと判定された場合、送風機630を運転するものである。更に、圧力対応停止手段656は、圧力判定手段654において、検出された圧力が閾値圧力以下であると判定された場合、送風機630を停止するものである。
次に、本実施の形態6に係る車両用空気調和装置600の動作について説明する。図19は、実施の形態6に係る車両用空気調和装置600の動作を示すフローチャートであり、図20、図21は、実施の形態6に係る車両用空気調和装置600の動作を示す側面図である。図19に示すように、先ず、車両用空気調和装置600の運転の指令が下ると、車両用空気調和装置600の制御が開始される(ステップS11)。そして、制御部650によって、送風機630が運転条件を満たしているか否かが判断される(ステップS12)。制御部650によって、送風機630が運転条件を満たしていないと判断された場合(ステップS12のNo)、第1の車両用空気調和装置600a、第2の車両用空気調和装置600b、第3の車両用空気調和装置600c及び第4の車両用空気調和装置600dにおける送風機630が停止される(ステップS17)。その後、ステップS11に戻る。
ステップS12において、制御部650によって、送風機630が運転条件を満たしていると判断された場合(ステップS12のYes)、ステップS13に進む。ステップS13では、速度判定手段551によって、速度検出部503において検出された走行速度が、閾値速度以上であるか否かが判定される。そして、速度判定手段551によって、走行速度が閾値速度未満であると判定された場合(ステップS13のNo)、ステップS14に進む。
ステップS14では、圧力判定手段654によって、圧力検出部604において検出された圧力が、閾値圧力以下であるか否かが判定される。そして、圧力判定手段654によって、圧力が閾値圧力より大きいと判定された場合(ステップS14のNo)、圧力対応運転手段655によって、第1の車両用空気調和装置600a、第2の車両用空気調和装置600b、第3の車両用空気調和装置600c及び第4の車両用空気調和装置600dにおける送風機630の運転が開始される(ステップS16)。
このとき、図20に示すように、第1の車両用空気調和装置600a、第2の車両用空気調和装置600b、第3の車両用空気調和装置600c及び第4の車両用空気調和装置600dにおいて、送風機630を運転することによって、送風機630から送風開口612を通って空気が取り込まれ、熱交換器620における熱交換部621において、この空気と冷媒との間で熱交換が行われる。熱交換器620を通過した空気は、開口部611から排気される。その後、ステップS11に戻る。
一方、ステップS13において、速度判定手段551によって、走行速度が閾値速度以上であると判定された場合(ステップS13のYes)、速度対応停止手段553によって、第1の車両用空気調和装置600a及び第3の車両用空気調和装置600cにおける送風機630が停止される(ステップS15)。なお、第2の車両用空気調和装置600b及び第4の車両用空気調和装置600dにおける送風機630の運転は開始される。また、ステップS14において、圧力判定手段654によって、圧力が閾値圧力以下であると判定された場合(ステップS14のYes)、速度対応停止手段553によって、第1の車両用空気調和装置600a及び第3の車両用空気調和装置600cにおける送風機630が停止される(ステップS15)。なお、第2の車両用空気調和装置600b及び第4の車両用空気調和装置600dにおける送風機630の運転は開始される。
このとき、図21に示すように、車両602の走行方向(矢印Y方向)に対向して吹く走行風は、第1の車両用空気調和装置600a及び第3の車両用空気調和装置600cの装置本体610における開口部611から、装置本体610の内部に取り込まれる。このとき、送風機630は、停止されている。そして、熱交換器620における熱交換部621において、この走行風と冷媒との間で熱交換が行われる。熱交換器620を通過した走行風は、装置本体610における送風開口612から車両602の上方に排気される。
なお、第2の車両用空気調和装置600b及び第4の車両用空気調和装置600dにおいては、送風機630を運転することによって、送風機630から送風開口612を通って空気が取り込まれ、熱交換器620における熱交換部621において、この空気と冷媒との間で熱交換が行われる。熱交換器620を通過した空気は、開口部611から車両602の後方に排気される。その後、ステップS11に戻る。
以上説明したように、実施の形態6は、走行速度が閾値速度未満であり、且つ圧縮機40の圧力が閾値圧力より大きいときは、圧力対応運転手段655によって、第1の車両用空気調和装置600a、第2の車両用空気調和装置600b、第3の車両用空気調和装置600c及び第4の車両用空気調和装置600dにおける送風機630の運転が開始される。これにより、低速走行時に発生し得る風量不足による冷媒の圧力の上昇及び冷暖房能力の低下を抑制することができる。更に、送風機630の運転によって、熱交換器620の熱交換が促進され、圧縮機40の高圧力に対応することができる。
そして、走行速度が閾値速度以上、又は圧縮機40の圧力が閾値圧力以下であるときは、速度対応停止手段553又は圧力対応停止手段656によって、第1の車両用空気調和装置600a及び第3の車両用空気調和装置600cにおける送風機630が停止される。これにより、更に、送風機630を運転するための電力を消費せず、省エネルギに資する。
なお、制御部650は、圧力判定手段654、圧力対応運転手段655及び圧力対応停止手段656だけを備えるように構成してもよい。この場合、圧縮機40の圧力のみをもって、送風機630の運転が制御される。また、本実施の形態6に係る車両用空気調和装置600の構造は、実施の形態1〜4のいずれの構造を用いてもよい。
1 車両用空気調和装置、1a 第1の車両用空気調和装置、1b 第2の車両用空気調和装置、2 車両、10 装置本体、11 開口部、12 送風開口、13 収納部、14 リターン口、20 熱交換器、21 熱交換部、30 送風機、40 圧縮機、41 室内用熱交換器、42 室内用送風機、100 車両用空気調和装置、100a 第1の車両用空気調和装置、100b 第2の車両用空気調和装置、102 車両、110 装置本体、111 開口部、112 送風開口、113 収納部、114 リターン口、120 熱交換器、121 熱交換部、130 送風機、140 圧縮機、141 室内用熱交換器、142 室内用送風機、200 車両用空気調和装置、202 車両、210 装置本体、210a 第1の室、210b 第2の室、211a 第1の開口部、211b 第2の開口部、212a 第1の送風開口、212b 第2の送風開口、213 収納部、220 熱交換器、220a 第1の熱交換器、220b 第2の熱交換器、221a 第1の熱交換部、221b 第2の熱交換部、230 送風機、230a 第1の送風機、230b 第2の送風機、300 車両用空気調和装置、302 車両、310 装置本体、310a 第1の室、310b 第2の室、311a 第1の開口部、311b 第2の開口部、312a 第1の送風開口、312b 第2の送風開口、313 収納部、320 熱交換器、320a 第1の熱交換器、320b 第2の熱交換器、321a 第1の熱交換部、321b 第2の熱交換部、330 送風機、330a 第1の送風機、330b 第2の送風機、400 車両用空気調和装置、402 車両、410 装置本体、410a 第1の室、410b 第2の室、411a 第1の開口部、411b 第2の開口部、412a 第1の送風開口、412b 第2の送風開口、413 収納部、420 熱交換器、420a 第1の熱交換器、420b 第2の熱交換器、421a 第1の熱交換部、421b 第2の熱交換部、430 送風機、430a 第1の送風機、430b 第2の送風機、500 車両用空気調和装置、500a 第1の車両用空気調和装置、500b 第2の車両用空気調和装置、500c 第3の車両用空気調和装置、500d 第4の車両用空気調和装置、502 車両、502a 1号車、502b 2号車、503 速度検出部、505 指令線、510 装置本体、511 開口部、512 送風開口、513 収納部、520 熱交換器、521 熱交換部、530 送風機、550 制御部、551 速度判定手段、552 速度対応運転手段、553 速度対応停止手段、600 車両用空気調和装置、600a 第1の車両用空気調和装置、600b 第2の車両用空気調和装置、600c 第3の車両用空気調和装置、600d 第4の車両用空気調和装置、602 車両、602a 1号車、602b 2号車、604 圧力検出部、605 指令線、610 装置本体、611 開口部、612 送風開口、613 収納部、620 熱交換器、621 熱交換部、630 送風機、650 制御部、654 圧力判定手段、655 圧力対応運転手段、656 圧力対応停止手段。

Claims (7)

  1. 双方向に走行する車両に設けられ、前記車両の走行方向に対向して吹く走行風を取り込む複数の開口部を備える装置本体と、
    前記装置本体に設けられ、複数の前記開口部に対向する位置に、夫々前記走行風を取り込み前記走行風と冷媒との間で熱交換を行う熱交換部が配置された複数の熱交換器と、
    前記装置本体に設けられ、複数の前記熱交換器に夫々空気を送風する複数の送風機と、を有する
    車両用空気調和装置。
  2. 複数の前記送風機は、
    前記車両の走行方向において互いに離間されている
    請求項1記載の車両用空気調和装置。
  3. 複数の前記送風機は、
    前記車両の幅方向における異なる位置に設置されている
    請求項1又は2記載の車両用空気調和装置。
  4. 複数の前記送風機は、
    空気の送風方向が、前記車両の下方且つ側方である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用空気調和装置。
  5. 前記送風機は、
    前記熱交換器における熱交換部が前記走行風と前記冷媒との間で熱交換を行う際、停止されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用空気調和装置。
  6. 前記車両の走行速度を検出する速度検出部と、
    前記送風機の動作を制御する制御部と、を更に有し、
    前記制御部は、
    前記速度検出部において検出された走行速度が、予め決められた閾値速度以上であるか否かを判定する速度判定手段と、
    前記速度判定手段において、検出された走行速度が前記閾値速度未満であると判定された場合、前記送風機を運転する速度対応運転手段と、
    前記速度判定手段において、検出された走行速度が前記閾値速度以上であると判定された場合、前記送風機を停止する速度対応停止手段と、を有する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用空気調和装置。
  7. 前記冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機の圧力を検出する圧力検出部と、
    前記送風機の動作を制御する制御部と、を更に有し、
    前記制御部は、
    前記圧力検出部において検出された圧力が、予め決められた閾値圧力以下であるか否かを判定する圧力判定手段と、
    前記圧力判定手段において、検出された圧力が前記閾値圧力よりも大きいと判定された場合、前記送風機を運転する圧力対応運転手段と、
    前記圧力判定手段において、検出された圧力が前記閾値圧力以下であると判定された場合、前記送風機を停止する圧力対応停止手段と、を有する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用空気調和装置。
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