JP2015203369A - 羽根車およびこれを備える給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い吸引力を発揮することが可能な羽根車を提供する。
【解決手段】羽根車62は、第1面62aaを有する主板と、第1面62aaの内周側から外周側に延在するとともに第1面62aaから突き出すように設けられた複数の第1羽根62bと、第1面62aaの内周側から外周側に延在するとともに第1面62aaから突き出すように、かつ第1羽根62bよりも内周側に設けられた複数の第2羽根62cと、を備える。複数の第1羽根62bの外端部62baを繋ぐ仮想の第1外接円Eの半径から、複数の第1羽根62bの内端部62bbを繋ぐ仮想の第1内接円Fの半径を減じた長さが、第1内接円Fの半径よりも大きい。また第2羽根62cの突き出し方向の高さは、第1羽根62bの内端部62bbの突き出し方向の高さよりも小さい。
【選択図】図9

Description

本発明は、羽根車およびこれを備える給湯装置に関するものである。
設置済の貯湯式給湯装置を瞬間式給湯装置に取り替える場合、建物の外観維持という観点から設置済みの排気筒を取り外すことができない現場がある。
上記のような現場では、既設の排気筒を残し、その排気筒の内部に排気管を挿入することで給湯装置の取り替えに対応することが可能である。ただし排気管の外径が大きいと排気筒内に排気管を設置できないため、排気管を小径化する必要がある。排気管を小径化した場合でも安定した燃焼状態を維持するためには、給湯装置において排気吸引燃焼方式を採用する必要がある。
この排気吸引燃焼方式の給湯装置は、たとえば特開昭60−186617号公報に開示されている。この公報に記載の給湯装置においては、バーナで生じた燃焼ガスの流れの下流側に、顕熱を回収するための熱交換器と、潜熱を回収するための熱交換器と、ファンとがこの順で配置されている。つまりこの方式の給湯装置においては、熱交換器よりもファンが燃焼ガスの流れの下流側に配置されている。
特開昭60−186617号公報
上述の排気吸引燃焼方式の給湯装置において、ファンは熱交換器よりも下流側に配置されている。このため、ファンは、熱交換器を経由した後の燃焼ガスを吸引して給湯装置に外に排出する必要がある。このような構成において、ファンの送風力が十分でない場合、燃焼ガスの外部への排出が不安定となり、ひいては振動燃焼の発生につながる恐れがある。このため、ファンの吸引力は十分に高く維持される必要がある。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、高い送風力を発揮することが可能な羽根車、およびこれを備える給湯装置を提供することである。
本発明の羽根車は、第1面を有する主板と、第1面の内周側から外周側に延在するとともに第1面から突き出すように設けられた複数の第1羽根と、第1面の内周側から外周側に延在するとともに第1面から突き出すように、かつ第1羽根よりも内周側に設けられた複数の第2羽根と、を備える。複数の第1羽根の外端部を繋ぐ仮想の第1外接円の半径から、複数の第1羽根の内端部を繋ぐ仮想の第1内接円の半径を減じた長さが、第1内接円の半径よりも大きく、第2羽根の突き出し方向の高さは、第1羽根の内端部の突き出し方向の高さよりも小さい。
本発明の羽根車は、主板の第1面上に複数の第1羽根を有し、かつ複数の第1羽根の外端部を繋ぐ仮想の第1外接円の半径から、複数の第1羽根の内端部を繋ぐ仮想の第1内接円の半径を減じた長さが、第1内接円の半径よりも大きい。このため、その内周側から外周側に向けて気体を送り出す送風能力を有する。さらに、本発明の羽根車が備える第2羽根は、第1羽根の送風力が及び難い位置に設けられており、このような位置において第2羽根の内端部側から外端部側に気体を送り出す送風力を発揮することができる。したがって、本発明の羽根車によれば、第1面の内周側から外周側に気体を排出する高い能力を有することができるために、もって高い送風力を発揮することができる。
上記羽根車において、第2羽根の突き出し方向の高さは、第1羽根の内端部の突き出し方向の高さの半分以下であることが好ましい。これにより、第1羽根の送風力によって隣り合う第1羽根の内端部間に吸引される気体に対し、第2羽根が吸気抵抗となることを抑制することができる。
上記羽根車は、第1面上において、複数の第2羽根の外端部を繋ぐ仮想の第2外接円が第1内接円よりも内周側に位置することが好ましい。これにより、第1羽根の送風力によって隣り合う第1羽根の内端部間に吸引される気体に対し、第2羽根が吸気抵抗となることを抑制することができる。
上記羽根車において、第1羽根の突き出し方向の高さは、第1羽根の内端部から第1羽根の外端部に向けて連続的に小さくなることが好ましい。これにより、第1羽根の送風力が向上するとともに、第2羽根の送風力による効果を高めることができる。
上記羽根車において、第2羽根の外端部を延在方向に延長させてできる仮想の延長線は、第1羽根の隣り合う内端部の間に位置することが好ましい。これにより、第2羽根の送風力によって第2羽根の外端部側に送り出された気体が第1羽根の内端部に衝突することを抑制することができ、もって騒音の発生を抑制することができる。
上記羽根車において、第1羽根は、第1面の内周側から外周側に向けて曲線的に延在する曲線延在領域と、曲線延在領域よりも外周側に位置し、第1面の内周側から外周側に向けて直線的に延在する直線延在領域とを有し、上記延長線が直線延在領域と交差することが好ましい。この場合、第2羽根によって送り出された気体は、第1羽根の曲線延在領域に到達した後、第1羽根の側面に沿いながら第1羽根の外端部側に向かうように排出されることとなる。第1羽根の側面近傍は第1面の外周側から内周側に向かう気体の流れ(逆流)が生じ易い傾向があるが、この逆流の発生を第2羽根の送風力によって抑制することができる。
上記羽根車において、第2羽根の突き出し方向の高さは、第2羽根の内端部から第2羽根の外端部に向けて連続的に小さくなることが好ましい。これにより、上記羽根車は第1面の内周側から外周側に気体を送り出す送風力にさらに優れる。
上記羽根車において、第2羽根の数は、第1羽根の数の約数であることが好ましい。これにより、羽根車の送風力を第1面上において均一にすることができる。
上記羽根車は、第1羽根の突き出し方向の端部を覆うシュラウドをさらに備えることが好ましい。これにより、第1羽根の送風力がさらに優れる。
本発明の給湯装置は、燃焼ガスを発生させるバーナと、燃焼ガスとの熱交換によって内部を流れる湯水を加熱する熱交換器と、熱交換器を経由した後の前記燃焼ガスを吸引して給湯装置の外部へ排出するファンと、を備える。このファンは、ファンケースと、ファンケース内に収容される羽根車と、羽根車を駆動するためにファンケースに取り付けられた駆動源と、羽根車をおよび駆動源を連結する回転軸と、を有しており、この羽根車は、上述の羽根車である。
本発明の給湯装置によれば、上述の羽根車を有するファンを備えるため、高い吸引力を有することができる。したがって、熱交換器を経由した後の燃焼ガスを吸引して給湯装置に外に排出する能力に優れる。
上記給湯装置において、ファンケースは、貫通孔が設けられた背面壁を有し、羽根車は、第1面とは反対側の主板の第2面の内周側から外周側に延在するとともに第2面から突き出すように設けられた複数の第3羽根をさらに有し、かつ第2面が背面壁と向かい合うように配置され、貫通孔を貫通する回転軸と背面壁との間には、ファンケースの外部の空気をファンケースの内部に吸引するための隙間が設けられている。これにより、第3羽根の送風力によってファンケースの外部の気体をファンケース内に流入させることができ、もってファンの冷却が可能となる。
本発明によれば、高い吸引力を発揮することが可能な羽根車、およびこれを備える給湯装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態における給湯装置の構成を概略的に示す正面図である。 図1に示す給湯装置の構成を概略的に示す部分断面側面図である。 図1に示す給湯装置のファンの構成を説明するためのファンおよび排気ボックスを概略的に示す部分断面図である。 図1に示す給湯装置の羽根車の構成を概略的に示す斜視図である。 図1に示す給湯装置の羽根車の構成を概略的に示す側面図である。 図1に示す給湯装置の羽根車の構成を概略的に示す断面図である。 図1に示す給湯装置の羽根車が有する第1羽根および第2羽根の構成を概略的に示す斜視図である。 図1に示す給湯装置の羽根車が有する第1羽根および第2羽根の構成を概略的に示す平面図である。 図1に示す給湯装置の羽根車が有する第1羽根および第2羽根の構成を概略的に示す平面図である。 図1に示す給湯装置の羽根車が有する第1羽根および第2羽根の構成を概略的に示す部分平面図である。 図1に示す給湯装置の羽根車が有する第3羽根の構成を概略的に示す平面図である。 羽根車によって第1面側に発生する気流を模式的に示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、図に基づいて説明する。なお、図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表すものである。また、長さ、幅、厚さ、深さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、実際の寸法関係を表すものではない。
本発明の一実施の形態における給湯装置の構成について図1〜図9を用いて説明する。なお各図において、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
主に図1および図2を参照して、本実施の形態の給湯装置100は、排気吸引燃焼方式の潜熱回収型の給湯装置である。この給湯装置100は、筐体1と、バーナ2と、一次熱交換器3と、二次熱交換器4と、排気ボックス5と、ファン6と、排気管7と、ドレンタンク8と、配管9〜15とを主に有している。
バーナ2は、燃料ガスを燃焼させることにより燃焼ガスを生じさせるためのものである。バーナ2にはガス供給配管10が接続されている。このガス供給配管10はバーナ2に燃料ガスを供給するためのものである。このガス供給配管10には、たとえば電磁弁よりなるガス弁(図示せず)が取り付けられている。
バーナ2の上方には点火プラグ2aが配置されている。この点火プラグ2aは、バーナ2に設けられたターゲット(図示せず)との間で点火スパークを生じさせることにより、バーナ2から噴き出された燃料空気混合気に火炎を生じさせるためのものである。バーナ2は、ガス供給配管10から供給された燃料ガスを燃焼することによって熱量を発生する(これを、燃焼動作という)。
主に図2を参照して、一次熱交換器3は顕熱回収型の熱交換器である。この一次熱交換器3は、複数の板状のフィン3bと、その複数の板状のフィン3bを貫通する伝熱管3aと、フィン3bおよび伝熱管3aを内部に収容するケース3cとを主に有している。一次熱交換器3は、バーナ2で発生する燃焼ガスとの間で熱交換を行なうものであり、具体的にはバーナ2の燃焼動作により発生した熱量によって一次熱交換器3の伝熱管3a内を流れる湯水を加熱するためのものである。
主に図2を参照して、二次熱交換器4は潜熱回収型の熱交換器である。この二次熱交換器4は、一次熱交換器3よりも燃焼ガスの流れの下流側に位置し、一次熱交換器3と互いに直列に接続されている。このように本実施の形態の給湯装置100は潜熱回収型の二次熱交換器4を有しているため潜熱回収型の給湯装置となっている。
二次熱交換器4は、ドレン排水口4aと、伝熱管4bと、側壁4cと、底壁4dと、上壁4gとを主に有している。伝熱管4bは、螺旋状に巻き回されることによって積層されている。側壁4c、底壁4dおよび上壁4gは、伝熱管4bの周囲を取り囲むように配置されている。
二次熱交換器4においては、一次熱交換器3で熱交換された後の燃焼ガスとの熱交換によって伝熱管4b内を流れる湯水が予熱(加熱)される。この過程で燃焼ガスの温度が60℃程度まで下がることで、燃焼ガス中に含まれる水分が凝縮して潜熱を得ることができる。また二次熱交換器4で潜熱が回収されて燃焼ガス中に含まれる水分が凝縮することによりドレンが発生する。
底壁4dは一次熱交換器3と二次熱交換器4との間を区画するためのものであり、一次熱交換器3の上壁でもある。この底壁4dには開口部4eが設けられており、この開口部4eにより一次熱交換器3の伝熱管3aが配置された空間と二次熱交換器4の伝熱管4bが配置された空間とが連通している。
図2の白矢印で示すように、開口部4eを通じて燃焼ガスは一次熱交換器3から二次熱交換器4へ流れることが可能である。この実施の形態では簡単化のために二次熱交換器4の底壁4dと一次熱交換器3の上壁とを共通のものとしたが、一次熱交換器3と二次熱交換器4の間に排気集合部材を接続してもよい。
また上壁4gには開口部4hが設けられており、この開口部4hにより二次熱交換器4の伝熱管4bが配置された空間と排気ボックス5の内部空間とが連通している。図2の白矢印で示すように、開口部4hを通じて燃焼ガスは二次熱交換器4から排気ボックス5の内部空間内へ流れることが可能である。
ドレン排水口4aは側壁4cまたは底壁4dに設けられている。このドレン排水口4aは、側壁4c、底壁4dおよび上壁4gによって取り囲まれた空間の最も低い位置(給湯装置の設置状態において鉛直方向の最も下側の位置)であって伝熱管4bの最下端部よりも下側に開口している。これにより二次熱交換器4で生じたドレンを、図2において黒矢印で示すように底壁4dおよび側壁4cを伝ってドレン排水口4aに導くことが可能である。
主に図2および図3を参照して、排気ボックス5は二次熱交換器4とファン6との間の燃焼ガスの流れの経路を構成している。この排気ボックス5により、二次熱交換器4で熱交換された後の燃焼ガスをファン6へ導くことが可能である。排気ボックス5は、二次熱交換器4に取り付けられており、二次熱交換器4よりも燃焼ガスの流れの下流側に位置している。
排気ボックス5は、ボックス本体5aと、ファン接続部5bとを主に有している。ボックス本体5aの内部空間は、二次熱交換器4の開口部4hを通じて二次熱交換器4の伝熱管4bが配置された内部空間に連通している。ファン接続部5bは、ボックス本体5aの上部から突き出すように設けられている。このファン接続部5bはたとえば筒形状を有しており、その内部空間5baはボックス本体5aの内部空間と連通している。
主に図1および図3を参照して、ファン6は、ファンケース61と、羽根車62と、駆動源63と、回転軸64とを主に有している。ファン6は、二次熱交換器4を経由した(二次熱交換器4で熱交換された)後の燃焼ガスを吸引して給湯装置100の外部へ排出するためのものであり、給湯装置100の外部に位置する排気管7に接続されている。
このファン6は、排気ボックス5および二次熱交換器4よりも燃焼ガスの流れの下流側に位置している。つまり給湯装置100においては、バーナ2で生じた燃焼ガスの流れの上流側から下流側に沿って、バーナ2、一次熱交換器3、二次熱交換器4、排気ボックス5およびファン6の順で並んでいる。この配置において上記のとおりファン6で燃焼ガスを吸引して排気するため、本実施の形態の給湯装置100は排気吸引燃焼方式の給湯装置となっている。
主に図3を参照して、ファンケース61は、貫通孔61cが設けられた背面壁61aと、背面壁61aを囲む周壁61bとを主に有し、その内部空間61dに羽根車62を回転可能に収容する。なお、図3において、背面壁61aと周壁61bとが異なる部材によって構成されるが、背面壁61aおよび周壁61bは一体形成されていてもよい。
主に図3〜図10を参照して、羽根車62は、円盤状の主板62aと、複数の第1羽根62bと、複数の第2羽根62cと、複数の第3羽根62dと、シュラウド62eとを主に有している。主板62aは、第1面62aaおよび第1面62aaの反対側の第2面62abとを有しており、第1面62aa上には第1羽根62bおよび第2羽根62cが設けられており、第2面62ab上には第3羽根62dが設けられている。
主に図6〜図9を参照し、第1羽根62bは、第1面62aaの内周側から外周側に向けて延在するとともに第1面62aaから突き出すように形成されている。第1羽根62bはそれぞれ個別に第1面62aa上に設けられており、互いに接することはない。なお、図7および図8は、第1羽根62bおよび第2羽根62cの構成の理解を容易とするために、シュラウド62eが削除された羽根車62を示している。
図6に示すように、第1羽根62bの突き出し方向の高さは、第1羽根62bの内端部62bbから外端部baに向けて連続的に小さくなる。特に、本実施の形態においては、第1羽根62bの突き出し方向の高さが第1羽根62bの内端部62bbから外端部62baに向けて曲線的に(比較的急に)小さくなる曲線領域Aと、曲線領域Aよりも外周側に位置し、第1面62aaの内周側から外周側に向けて直線的に(比較的なだらかに)小さくなる直線領域Bとを有する。なお、曲線領域Aの幅は曲線領域Bの幅よりも小さい(たとえば、図6参照)。
図8に示すように、第1羽根62bは、第1面62aaを回転軸64の軸方向(図3の一点鎖線で示すA軸)から見たときに、第1面62aaの内周側から外周側に向けて曲線的に延在する曲線延在領域Cと、曲線延在領域Cよりも外周側に位置し、第1面62aaの内周側から外周側に向けて直線的に延在する直線延在領域Dとを有する。曲線延在領域Cの曲がる方向は、羽根車62の回転方向(図8中の矢印で示す方向)と同じ方向となる。
ここで、図9に示すように、複数の第1羽根62bの外端部62baを繋ぐ第1外接円Eおよび複数の第1羽根の内端部62bbを繋ぐ第1内接円Fを仮想する。第1面aa上において、第1外接円Eの半径から第1内接円Fの半径を減じた長さは、第1内接円Fの半径よりも大きい。なお、本実施の形態において、第1羽根62bは、主板62aの外端にまで延在しているため、第1外接円Eは主板62aの外端と一致する。
主に図6〜図9を参照し、第2羽根62cは、第1面62aaの内周側から外周側に向けて延在するとともに第1面62aaから突き出すように形成されている。第2羽根62cはそれぞれ個別に第1面62aa上に設けられており、互いに接することはない。また、第2羽根62cは、第1面62aaにおいて、第1羽根62bよりも内周側に設けられている。
第2羽根62cの突き出し方向の高さは、第2羽根62cの内端部62cbから外端部caに向けて連続的に小さくなり、第2羽根62cの突き出し方向の高さは、第1羽根62bの内端部62bbの突き出し方向の高さよりも小さい。本明細書において、第2羽根62cの突き出し方向の高さとは、特にその位置が規定されていない場合、第2羽根62cの突き出し方向における全ての高さを意味する。
また、図8に示すように、第2羽根62cは、第1面62aaのを回転軸64の軸方向(図3の一点鎖線で示すA軸)から見たときに、第1面62aaの内周側から外周側に向けて直線的に延在しており、第2羽根62cの数は、第1羽根62bの数の約数である。
ここで、図9に示すように、複数の第2羽根62cの外端部62caを繋ぐ第2外接円Gを仮想する。この場合、第1面62aa上において、第2外接円Gは上述の第1内接円Fよりも内周側に位置する。
また、図10に示すように、第2羽根62cの外端部62caを第2羽根62cの延在方向に延長させてできる延長線Hを仮想する。第1面62aa上において、延長線Hは、第1羽根62bの隣り合う内端部62bbの間を通る。さらに、隣り合う2つの第1羽根62bの間に位置する延長線Hは、その2つの第1羽根62bのうち回転方向(曲線延在領域Cの曲がる方向)に位置する1つの第1羽根62bの直線延在領域Dと交差する。
主に図4〜図6を参照し、シュラウド62eは、第1面62aaと離間し、かつ第1羽根62bの突き出し方向の端部を一体的に覆うように設けられており、その中央部分には開口部62eeが開口している。本実施の形態において、第1面62aaを回転軸64の軸方向から見たときに、開口部62eeから第2羽根62cの全体を見下ろすことができる。これは、本実施の形態において、開口部62eeの端部の位置が、第1内接円Fの位置と略一致するためである。
なお、一般的に「シュラウド」の形状は、羽根と羽根との間を通る気体の流れの妨げとならないように、覆う羽根の高さに沿うように形成される。したがって、本実施の形態の給湯装置100においては、シュラウド62eは、第1羽根62bの高さの変化に沿うように、傾斜に絞りの入った円錐台形状を有する。
主に図4、5および図11を参照して、第3羽根62dは、第2面62abの内周側から外周側に向けて延在するとともに第2面62abから突き出すように形成されている。各第3羽根62dはそれぞれ個別に第2面62ab上に設けられており、互いに接することはない。本実施の形態の給湯装置100において、第3羽根62dの高さは一定である。
上述の羽根車62は、図3に示すように、主板62aの第2面62abが背面壁61aと向かい合うようにファンケース61内に配置される。また、シュラウド62eの開口部62eeが内部空間5baと向かい合うように配置される。
上記構成により、第1羽根62bおよび第2羽根62cの送風能力により、図3の白矢印で示すように排気ボックス5のボックス本体5aからファン接続部5bを通じてファンケース61内に燃焼ガスを吸引することが可能である。すなわち、本実施の形態の給湯装置100において、羽根車62の回転により、排気ボックス5内の燃焼ガスは羽根車62の第1面62aaの内周側に吸引されてその外周側へ排出される。
一方、第2面62abは背面壁61a側に位置するように配置されており、第2面62ab上の第3羽根62dは、第2面62abの内周側から外周側の全体に亘って、背面壁61aと他の部材を介在することなく向かい合う。このため、背面壁61aと第2面62abとの間の空間(隙間65c)全体に対して第3羽根62dの送風能力が及ぶ。また、この隙間65cは、回転軸64と背面壁61aとの間の隙間65bと連接している。なお、隙間65bは、駆動源63と背面壁61aとの隙間65aと連接している。
上記構成により、第2羽根62cの送風能力により、図3の黒矢印で示すようにファン6の外部から隙間65bを通じてファンケース61内に空気を吸引することが可能である。すなわち、本実施の形態の給湯装置100において、羽根車62の回転により、ファン6の外部の空気は隙間65bを通じて羽根車62の第2面62abの内周側から吸引されてその外周側へ排出される。
主に図1および図3を参照して、駆動源63は、ファンケース61の外部に設けられている。本実施の形態の給湯装置100において、駆動源63と背面壁61aとの間の隙間65aが隙間65bと連通する。
回転軸64は、ファンケース61の貫通孔61cを貫通することにより、ファンケース61内に収容される羽根車62と、ファンケース61の外部に設けられる駆動源63とを連結する。これにより、羽根車62は駆動源63から駆動力を与えられることにより回転軸64を中心として回転可能である。
主に図1を参照して、排気管7は給湯装置100の外部に配置されており、かつファンケース61の外周側に接続されている。このため、羽根車62の外周側へ排出された燃焼ガスを、排気管7を通じて給湯装置100の外部へ排出することが可能である。
主に図1を参照して、ドレンタンク8は、二次熱交換器4で生じたドレンを貯留するためのものであり、このドレンタンク8と二次熱交換器4のドレン排水口4aとはドレン排出管9により接続されている。ドレンタンク8に貯留された酸性のドレンは、例えば、ドレンタンク8の内部空間内に一時的に貯留された後に、通常はドレン排出用配管14から給湯装置1の外部に排出される。
なお、ドレンタンク8の下部は、ドレン排出用配管14とは別にドレン抜き用配管15に接続されている。このドレン抜き用配管15(通常は閉じられている)は、メンテナンス時などにドレン抜き用配管15を開くことで、ドレン排出用配管14からは排出できないドレンタンク8内のドレンを排出することができるように設計されている。またドレンタンク8の内部空間内には、酸性のドレンを中和するための中和剤(図示せず)が充填されていてもよい。
主に図1を参照して、ガス供給配管10はバーナ2に接続されている。給水配管11は二次熱交換器4の伝熱管4b(図2参照)に接続されており、出湯配管12は一次熱交換器3の伝熱管3a(図2参照)に接続されている。また、一次熱交換器3の伝熱管3aと二次熱交換器4の伝熱管4bとは接続配管13により相互に接続されている。上記のガス供給配管10、給水配管11および出湯配管12の各々は、たとえば給湯装置100の上部において外部に通じている。
<効果>
まず、本実施の形態の給湯装置が備える羽根車の作用効果について説明する。
上述の羽根車62は、主板62aの第1面62aaの内周側から外周側に延在するとともに第1面62aaから突き出すように設けられた複数の第1羽根62bを備える。このような羽根車62は、主板62aを貫く中心線を中心軸として回転することにより、第1羽根62bの内端部62bb側から外端部62ba側に向かって気体を排出する送風力を有することができる。
さらに、複数の第1羽根62bの外端部62baを繋ぐ仮想の第1外接円Eの半径から、複数の第1羽根62bの内端部62bbを繋ぐ仮想の第1内接円Fの半径を減じた長さが、第1内接円Fの半径よりも大きい。このため、第1羽根62bの送風力は大きく、第1面の内周側から外周側に向けて多くの気体を速く送り出すことができる。このような構成は、羽根の延在方向の長さによって送風力を稼ぐものであり、羽根の突き出し方向の高さによって送風力を稼ぐシロッコファンとは異なる。
また、羽根車62は、第1面62aaの内周側から外周側に延在するとともに第1面62aaから突き出すように、かつ第1羽根62bよりも内周側に設けられた複数の第2羽根62cをさらに備えており、第2羽根62cの突き出し方向の高さは、第1羽根62bの内端部62bbの突き出し方向の高さよりも小さい。これにより、羽根車62は、従来と比して優れた送風力を有することができる。この理由について、図12を用いながら説明する。
図12は、羽根車62によって第1面62aa側に発生する気流を模式的に示す概略図である。図12を参照し、羽根車62の第1面62aaの内周側に向かう気流g1〜g4(図中矢印で示す)は、開口部62eeを通って第1面62aaの内周側に吸引され、さらに内周側から外周側に排出される。気流g1および気流g4は、第1羽根62bのの内端部62bbに近い領域に向かうように吸引されており、気流g2および気流g3は、気流g1および気流g4と比して、第1面62aaの内端部62bbから離れた領域(第1面62aaのより中心側)に向かうように吸引されている。
気流g1および気流g4は内端部62bbに近い位置を通るため、第1羽根62bの送風力が及び易い。このため、隣り合う第1羽根62bの内端部62bb間に挟まれた領域である吸気口に引き込まれ易く、比較的容易に第1面62bの外周側に排出される。一方、気流g2および気流g3は、気流g1および気流g4と比して内端部62bbから遠い位置を通るため、第1羽根62bの送風力が及び難い。このため、気流g2および気流g3は吸気口に引き込まれ難い傾向がある。
上記の傾向に対し、羽根車62は、第1面62aaの内周側から外周側に延在するとともに第1面62aaから突き出すように、かつ第1羽根62bよりも内周側に設けられた複数の第2羽根62cをさらに備えている。このため、気流g2および気流g3は、第2羽根62cがない場合と比して、第1面62aaの内周側(中心側)から外周側(円周側)に送り出され易くなる。
ここで、第2羽根62cの突き出し方向の高さが、第1羽根62bの内端部62bbの突き出し方向の高さ以上の場合、第1羽根62bの送風力によって外周側に向かおうとする気流g1およびg4の流路に位置する恐れがある。気流の流路に第2羽根62cが位置してしまうと、第2羽根62cが気流の吸気抵抗となってしまい、結果的に第1羽根62bの送風力の低下を引き起こす。
しかし、本実施の形態の羽根車62において、第2羽根62cの突き出し方向の高さは、第1羽根62bの内端部62bbの突き出し方向の高さよりも小さい。この構成により、第2羽根62cが気流の吸気抵抗となることを抑制することができ、もって上述のような送風力の低下を抑制することができる。したがって、本実施形態の羽根車62は、第1面62aaの内周側から外周側に気体を排出する高い能力を有することができるために、もって高い送風力を発揮することができる。
特に、第2羽根62cの突き出し方向の高さは、第1羽根62bの内端部62bbの突き出し方向の高さの半分以下であることが好ましい。これにより、上述のような吸気抵抗の発生をさらに十分に抑制することができる。
また本実施の形態の羽根車62は、第1面62aa上において、複数の第2羽根62cの外端部62caを繋ぐ仮想の第2外接円Gが第1内接円Fよりも内周側に位置する。たとえば、第1面62aa上において、第2外接円Gが第1内接円Fと同じ位置、または第1内接円Fよりも外周側に位置する場合、第2羽根62cの外端部62caは、第1羽根62bの内端部62bbよりも外周側に位置することとなる。このような構成では、隣り合う第1羽根62bの端部62bbの間に流れ込む気体に対して第2羽根62cが吸気抵抗となることが懸念される。これに対し、本実施の形態のように第2外接円Gが第1内接円Fよりも内周側に位置することにより、上述のような吸気抵抗の発生を抑制することができ、結果的に、羽根車62の送風能力が向上する。
また本実施の形態の羽根車62において、第1羽根62bの突き出し方向の高さは、第1羽根62bの内端部62bbから外端部62baに向けて連続的に小さくなる。これにより、隣り合う第1羽根62bの向かい合う側面に挟まれる気体流路は、内端部62bb側(内周側)で最も大きく、外端部62ba側に向かうに連れて小さくなる。このため、気体流路を流れる気体の流速を効果的に高めることができ、もって、羽根車62の送風能力が向上する。
ところで、第1羽根62bの突き出し方向の高さが第1羽根62bの内端部62bbから外端部62baに向けて連続的に小さくなる場合、第1面62aa上の内周側かつ第1面62aa近傍には特に第1羽根62bの送風能力が及び難くなる傾向がある。これに対し、本実施の形態の羽根車62は、この第1羽根62bの送風能力が及び難い領域に第2羽根62cを備える。このため、第1羽根62bが上記のような形状の場合には、特に第2羽根62cの送風能力による羽根車62の送風能力の向上が顕著となる。
また本実施の形態の羽根車62において、第2羽根62cの外端部62caを延在方向に延長させてできる仮想の延長線Hは、第1羽根62bの隣り合う内端部62bbの間を通る。これにより、第2羽根62cによって第1面61aaの内周側から外周側に向かって排出される気体、すなわち第2羽根62cの内端部62cb側から外端部62cb側に向かって送り出される気体が、第1羽根62bの内端部62bbに衝突することを抑制することができる。したがって、気体が内端部62bbに衝突することによる騒音の発生を抑制することができる。
また本実施の形態の羽根車62において、第1羽根62bは、第1面62aaの内周側から外周側に向けて曲線的に延在する曲線延在領域Cと、曲線延在領域Cよりも外周側に位置し、第1面62aaの内周側から外周側に向けて直線的に延在する直線延在領域Dとを有する。これにより、隣り合う第1羽根62bの向かい合う側面に挟まれる気体流路に関し、内周側(気体の流入側)では主板62aの回転方向に曲がるように形成され、外周側(気体の排出側)では直線状に形成される。したがって、気体流路の内周側が回転する羽根車62の回転方向に曲がることにより、より効率的に気体流路内に気体を流入させることができる。また、流路を流れる気体に対して遠心力が加わり易い外周側では気体流路の形状と遠心力が加わる方向とを近似させることができるため、外周側に向かう気体は遠心力により効率的に加速される。したがって、結果的に羽根車62の送風能力が向上する。
特に、本実施の形態の羽根車62において、第2羽根62cの外端部62caを延在方向に延長させてできる仮想の延長線Hは直線延在領域Dと交差する。より具体的には、隣り合う2つの第1羽根62bの間を通る延長線Hは、その2つの第1羽根62bのうち、回転方向(曲線延在領域Cの曲がる方向)に位置する第1羽根62bの直線延在領域Dと交差する。このため、第2羽根62cの送風力によって隣り合う第1羽根62b間に向かって送り出された気体は、隣り合う2つの第1羽根62bのうち、回転方向側(曲線延在領域Cの曲がる方向側)に位置する第1羽根62bの側面に沿いながら、第1面62aaの外周側に排出される。
隣り合う第1羽根62bの向かい合う側面に挟まれる気体流路において、回転方向側に位置する第1羽根62bの側面近傍は、第1面62aaの外周側から内周側に向かう気体の流れ(逆流)が生じ易い傾向がある。これは、気体流路を流れる気体が速度分布を有しており、また。このような逆流は羽根車62の送風力の低下を引き起こすものである。
これに対し、本実施の形態の羽根車62によれば、上述のように、第2羽根62cの送風力により、気体が回転方向側に位置する第1羽根62bの側面に沿うように送り出される。このため、上記のような逆流の発生を第2羽根の送風力によって抑制することができ、もって羽根車62の送風力が向上する。
また本実施の形態の羽根車62において、第2羽根62cの突き出し方向の高さは、第2羽根62cの内端部62cbから外端部62caに向けて連続的に小さくなる。これにより、第2羽根62cは、第1面62aaの内周側に向かってきた気体をより円滑に第1面62aaの外周側に向かって送り出すことができるため、羽根車62の送風力がさらに向上する。特に、第2羽根62cの突き出し方向の高さは、内周側から外周側に向けて連続的に小さくなり、かつ第2羽根62cの外端部62caの高さは限りなく0に近いことが好ましい。この場合、さらに円滑に気体を送り出すことができる。
また本実施の形態の羽根車62において、第2羽根62cの数は、第1羽根62bの数の約数である。これにより、第1面62aa上における第1羽根62bの送風力と第2羽根62cの送風力とのバランスが良くなるため、結果的に、羽根車62の送風力を第1面62aa上において均一にすることができる。
また本実施の形態の羽根車62は、第1羽根62bの突き出し方向の端部を覆うシュラウド62eをさらに備える。これにより、隣り合う第1羽根62bの向かい合う側面に挟まれる気体流路がシュラウド62eによって覆われるため、気体流路の閉塞性が高まる。したがって、本実施の形態の羽根車62は、シュラウド62eがない場合と比して第1羽根62bの送風能力が向上する。
次に、本実施の形態の給湯装置の作用効果について説明する。
本実施の形態の給湯装置100は、排気吸引燃焼方式の給湯装置であるため、用いられているため排気管7の径が小さくなった場合でも、いわゆる排気押込み方式の給湯装置に対してバーナ2による燃焼動作を安定させることができる。以下、そのことについて説明する。
いわゆる排気押込み方式の給湯装置においては、燃焼ガスの流れの上流側から下流側に向かって、ファン、バーナ、一次熱交換器および二次熱交換器がこの順で配置されている。つまりバーナで生じた燃焼ガスがファンにより一次熱交換器および二次熱交換器を通って給湯装置の外部の排気管に流し込まれる。
ファンから押し出された燃焼ガスは、排気管に到達する前に一次熱交換器および二次熱交換器による流路抵抗を受けるため、排気管直前における燃焼ガスの送風圧はこの流路抵抗分だけ低くなる。このため、径の小さい排気管内に燃焼ガスを押し込むためにはファンによる送風圧を高くする必要がある。しかしファンの送風圧を高くすると、バーナケース内の内圧が高くなる。このため、バーナに供給される燃料ガスの供給圧が低い場合、燃焼動作が安定しなくなる。
これに対して本実施の形態の排気吸引燃焼方式によれば、燃焼ガスの流れの上流側から下流側に向かって、バーナ2、一次熱交換器3、二次熱交換器4およびファン6がこの順で配置されている。この方式ではファン6よりも上流側では、負圧となるため、ファン6の送風圧を高くする必要はない。これにより排気管7の径が小さくなった場合でもバーナケース内の内圧を低く維持できるため、バーナ2に供給される燃料ガスの供給圧が低くても燃焼動作を安定させることができる。
特に、本実施の形態の給湯装置100は羽根車62を備える。羽根車62は上述のように送風能力に優れるため、本実施の形態の給湯装置100は、熱交換器を経由した後の燃焼ガスを吸引して給湯装置に外に排出する能力に優れることができる。
また本実施の形態の給湯装置100が備えるファン6において、ファンケース61は、貫通孔61cが設けられた背面壁61aを有し、ファンケース61内において、羽根車62の第2面62abが背面壁61aと向かい合うように配置されている。また、貫通孔61cを貫通する回転軸64と背面壁61aとの間には、ファンケース61の外部の空気をファンケース61の内部に吸引するための隙間65bが設けられている。さらに、羽根車62は、第2面62abの内周側から外周側に延在するとともに第2面62abから突き出すように設けられた複数の第3羽根62dを有している。
上記構成により、背面壁61aと第2面62abとの間の領域には、第3羽根62dの送風能力が及ぶことになる。そして、この第3羽根62dの送風能力により、図3の黒矢印で示すようにファン6の外部から隙間65bを通じてファンケース61内に空気を吸引し、この空気を第2面62abの内周側から吸引されてその外周側へ排出することができる。また、この第3羽根62dの送風能力により、背面壁61aと羽根車62との間の隙間65cには、第2面62abの外周側から内周側に向かう気体の流れに対向する抵抗圧が生じる。したがって、本実施の形態の給湯装置100によれば、燃焼ガスの逆流を抑制しつつ、空気の流入によるファンの冷却を可能とすることができる。
また、本実施の形態の給湯装置100の羽根車62はシュラウド62eを有するが、このシュラウド62eを有さない場合には、第1羽根62bの突き出し方向の端部とファンケース62とのクリアランスをできる限り小さくなるように配置されることが好ましい。また、第1羽根62bの第1内接円Fが、排気ボックス5の内部空間5baの断面形状と近似するように設計されることが好ましい。
なお、本実施の形態の給湯装置100において、第1羽根62bの数と第3羽根62dの数とは同じであるがこれに限られない。ただし、羽根車62の送風能力の均一性の観点から、第3羽根62dの数は第1羽根62bの約数であることが好ましい。
また、本実施の形態の給湯装置100は、潜熱を回収することで湯水を加熱可能な潜熱回収型の給湯装置であり、羽根車62は耐酸性を有する樹脂材料から構成されることが好ましい。これにより、羽根車62は酸性のドレンに対して耐性を有することができる。また、ファンケース61、排気ボックス5、排気管7についても同様の理由により、耐酸性を有する樹脂材料からなることが好ましい。また、羽根車62は、耐酸性のステンレスから構成されてもよい。
耐酸性を有する樹脂材料としては、例えば、ポリフェニレンニレンサルファイド(PPS)、シンジオタクティックポリスチレン(SPS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリ四フッ化エチレン等のフッ素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリルスチレン(MS)樹脂、メタクリル樹脂、AS樹脂(スチレンアクリロニトリルコポリマー)、ABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)が挙げられる。特に、羽根車62が樹脂材料からなる場合、上記のような構成の羽根車62を容易に製造することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 給湯装置、1 筐体、2 バーナ、2a 点火プラグ、3 一次熱交換器、3a,4b 伝熱管、3b フィン、3c ケース、4 二次熱交換器、4a ドレン排水口、4c 側壁、4d 底壁、4e,4h 開口部、4g 上壁、5 排気ボックス、5a ボックス本体、5b ファン接続部、5ba 内部空間、6 ファン、7 排気管、8 ドレンタンク、9 配管、10 ガス供給配管、11 給水配管、12 出湯配管、13 接続配管、14 ドレン排出用配管、15 ドレン抜き用配管、61 ファンケース、61a 背面壁、61b 周壁、61c 貫通孔、61d 内部空間、62 羽根車、62a 主板、62aa 第1面、62ab 第2面、62b 第1羽根、62c 第2羽根、62c 第3羽根、62ba,62ca,62da 外端部、62bb,62cb,62db 内端部、62e シュラウド、62ee 開口部、63 モータ、64 回転軸、65a〜65c 隙間、65ca 空間領域、A 曲線領域、B 直線領域、C 曲線延在領域、D 直線延在領域、E 第1外接円、F 第1内接円、G 第2外接円、H 延長線。

Claims (11)

  1. 第1面を有する主板と、
    前記第1面の内周側から外周側に延在するとともに前記第1面から突き出すように設けられた複数の第1羽根と、
    前記第1面の内周側から外周側に延在するとともに前記第1面から突き出すように、かつ前記第1羽根よりも内周側に設けられた複数の第2羽根と、を備え、
    複数の前記第1羽根の外端部を繋ぐ仮想の第1外接円の半径から、複数の前記第1羽根の内端部を繋ぐ仮想の第1内接円の半径を減じた長さが、前記第1内接円の半径よりも大きく、
    前記第2羽根の突き出し方向の高さは、前記第1羽根の内端部の突き出し方向の高さよりも小さい、羽根車。
  2. 前記第2羽根の突き出し方向の高さは、前記第1羽根の内端部の突き出し方向の高さの半分以下である、請求項1に記載の羽根車。
  3. 前記第1面上において、複数の前記第2羽根の外端部を繋ぐ仮想の第2外接円は、前記第1内接円よりも内周側に位置する、請求項1または請求項2に記載の羽根車。
  4. 前記第1羽根の突き出し方向の高さは、前記第1羽根の内端部から前記第1羽根の外端部に向けて連続的に小さくなる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の羽根車。
  5. 前記第2羽根の外端部を延在方向に延長させてできる仮想の延長線は、前記第1羽根の隣り合う内端部の間を通る、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の羽根車。
  6. 前記第1羽根は、前記第1面の内周側から外周側に向けて曲線的に延在する曲線延在領域と、前記曲線延在領域よりも外周側に位置し、前記第1面の内周側から外周側に向けて直線的に延在する直線延在領域とを有し、
    前記延長線は、前記直線延在領域と交差する、請求項5に記載の羽根車。
  7. 前記第2羽根の突き出し方向の高さは、前記第2羽根の内端部から前記第2羽根の外端部に向けて連続的に小さくなる、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の羽根車。
  8. 前記第2羽根の数は、前記第1羽根の数の約数である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の羽根車。
  9. 前記羽根車は、前記第1羽根の突き出し方向の端部を覆うシュラウドをさらに備える、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の羽根車。
  10. 燃焼ガスを発生させるバーナと、
    前記燃焼ガスとの熱交換によって内部を流れる湯水を加熱する熱交換器と、
    前記熱交換器を経由した後の前記燃焼ガスを吸引して給湯装置の外部へ排出するファンと、を備え、
    前記ファンは、
    ファンケースと、
    前記ファンケース内に収容される羽根車と、
    前記羽根車を駆動するために前記ファンケースに取り付けられた駆動源と、
    前記羽根車をおよび前記駆動源を連結する回転軸と、を有し、
    前記羽根車は、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の羽根車である、給湯装置。
  11. 前記ファンケースは、貫通孔が設けられた背面壁を有し、
    前記羽根車は、前記第1面とは反対側の前記主板の第2面の内周側から外周側に延在するとともに前記第2面から突き出すように設けられた複数の第3羽根をさらに有し、かつ前記第2面が前記背面壁と向かい合うように配置され、
    前記貫通孔を貫通する前記回転軸と前記背面壁との間には、前記ファンケースの外部の空気を前記ファンケースの内部に吸引するための隙間が設けられている、請求項10に記載の給湯装置。
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