JP2015202708A - 車両用ドアサッシュのレーザ溶接方法及び金属材料のレーザ溶接方法 - Google Patents

車両用ドアサッシュのレーザ溶接方法及び金属材料のレーザ溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一対の金属部材を、その端面を突き合わせて溶接して結合する金属材料のレーザ溶接方法において、精密なギャップ管理を要することなくレーザ溶接することができるレーザ溶接方法を得る。【解決手段】一対の金属部材を側面視したとき該一対の突合せ端面の少なくとも一方の一端部に、鋭角コーナー部を形成するステップ;上記一方の金属部材の突合せ端面と、他方の金属部材の突合せ端面とを、側面視で上記一方の金属部材の上記鋭角をなすコーナー部が他方の金属部材の突合せ端面より突出する位置関係で突き合わせるステップ;及び上記他方の金属部材の突合せ端面より突出している上記一方の突合せ端面の鋭角コーナー部にレーザ光を当てて上記複数の金属部材の突合せ端面を溶接するステップ;を有する金属材料のレーザ溶接方法。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ドアサッシュの複数のサッシュ部材をレーザ溶接する方法及び金属二部材をレーザ溶接する方法に関する。
レーザ溶接は、レーザ光(一般的にCO2レーザ、YAGレーザあるいは半導体ファイバレーザ)を熱源として溶接二部材(主として金属)に集光した状態で照射し、溶接二部材を局部的に溶融凝固させることによって接合する方法として知られている(特許文献1)。レーザ溶接は、MIG溶接やTIG溶接と比較したとき、原則として溶接棒(フィラーワイヤ)が不要であり、溶接速度が例えば数m/秒と非常に速いという利点がある。車両用ドアサッシュについては、従来MIG溶接やTIG溶接によって複数の車両側面視で延長方向の異なるサッシュ部材を溶接することが行われていた(特許文献2)。
特開2003-136262号公報 特開2003-112525号公報
しかし、レーザ溶接は、溶接すべき一対の金属部材の突合せ端面のギャップ管理が困難である。ギャップが大きいと、レーザ光によってむしろそのギャップが拡大してしまい、事実上溶接ができないという問題があった。車両用ドアサッシュのような薄肉の金属材料では、この問題が一層顕著になり、レーザ溶接を適用する妨げになっていた。
本発明は、レーザ溶接に対する以上の問題意識の下に、精密なギャップ管理を要することなく、車両用ドアサッシュを構成する複数のサッシュ部材あるいは金属二部材をレーザ溶接することができるレーザ溶接方法を得ることを目的とする。
本発明は、ドアパネルの上方に窓開口を形成する車両用ドアサッシュであって、上記ドアサッシュは、複数の金属製サッシュ部材の端面を突き合わせ、該突合せ端面に沿ってレーザ光を照射して溶接結合する車両用ドアサッシュのレーザ溶接方法の態様においては、溶接する一対のサッシュ部材の突合せ端面の少なくとも一方の一端部に、上記レーザ溶接の進行方向と平行な方向から見て鋭角のコーナー部を形成するステップ;上記一方のサッシュ部材の突合せ端面と、他方のサッシュ部材の突合せ端面とを、上記一方のサッシュ部材の上記鋭角をなすコーナー部が他方のサッシュ部材の突合せ端面より突出する位置関係で突き合わせるステップ;及び上記他方のサッシュ部材の突合せ端面より突出している上記一方の突合せ端面の鋭角コーナー部にレーザ光を当てて上記一対のサッシュ部材の突合せ端面を溶接するステップ;を有することを特徴としている。
一対の突合せ端面は、複数の互いに交差する平面の組合わせで形成するのが実際的である。
また本発明は、一対の金属部材の端面を突き合わせ、該突合せ端面に沿ってレーザ光を照射して溶接結合する金属材料のレーザ溶接方法の態様においては、上記一対の金属部材の突合せ端面の少なくとも一方の一端部に、上記レーザ溶接の進行方向と平行な方向から見て鋭角のコーナー部を形成するステップ;上記一方の金属部材の突合せ端面と、他方の金属部材の突合せ端面とを、上記鋭角をなすコーナー部が他方の金属部材の突合せ端面より突出する位置関係で突き合わせるステップ;及び上記他方の金属部材の突合せ端面より突出している上記一方の突合せ端面の鋭角コーナー部にレーザ光を当てて上記一対の金属部材の突合せ端面を溶接するステップ;を有することを特徴としている。
本発明のレーザ溶接方法によれば、精密なギャップ管理を要することなく、車両用ドアサッシュを構成する複数のサッシュ部材あるいは金属二部材をレーザ溶接することができる。
(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明に係るレーザ溶接方法の一実施形態を示すもので、(A)は金属素材切断前の斜視図、(B)は切断後突合せ端面を突き合わせた状態の斜視図、(C)は(B)の一部拡大斜視図、(D)はレーザ溶接によって突合せ端面間のギャップが埋まる状態を示す模式(断面)図である。 本発明に係るレーザ溶接方法を適用する車両用ドアサッシュの側面図である。 図2のIII部拡大側面図である。 図4は図3の斜視図である。 図5は従来の突合せ端面の状態を示す、図4に対応する斜視図である。 図3のVI-VI線に沿う断面図である。。 意匠部材、ガラスラン及びウェザーストリップを装着した状態の図3のVI-VI線に沿う断面図である。 図2のVIII部拡大側面図である。 図8のIX-IX線に沿う断面図である。 図8のアッパサッシュの端面形状に立柱サッシュの上端面形状を合わせて描いた説明図である。
図1は、本発明によるレーザ溶接方法の基本的な一実施形態を示している。矩形断面の金属棒材(例えば鋼材)10は、同図(A)に示す切断線11、12で切断され、二つの溶接金属部材13、14に分離される。この金属部材13と金属部材14の対向する端面は、突合せ端面13aと突合せ端面14aとなる。この金属部材13と金属部材14は、突合せ端面13aと突合せ端面14aを突き合わせたとき、特定方向(図1(B)のA方向)から見たときには直線状をなしている。一方、該特定方向と直交する側面方向(同B方向)から見たとき(側面視)には、金属部材13の突合せ端面13aの両コーナー部は直角をなしているのに対し、金属部材14の突合せ端面14aの両コーナー部の一方(同図(B)の上側の端部)は鋭角Eをなし、他方(同図(B)の下側の端部)は鈍角Dをなしている。
以上の金属部材13と金属部材14は、同図(B)に示すように、突合せ端面14aの鋭角Eをなすコーナー部が金属部材13の突合せ端面13aより突出する位置関係で突き合わされる。勿論、最初に突合せ端面13aと突合せ端面14aを突合せ、その後突合せ端面14aを突合せ端面13aから突出させてもよい。このとき、金属部材13と金属部材14の延長方向は側面視したとき互いに交差している。この突合せ状態において、同図(C)に示すように、突合せ端面13aから突出している突合せ端面14aの鋭角コーナー部に対して溶接レーザ光Lを照射し、上記B方向(突合せ端面14aの平面と直交する方向)に移動させて溶接を進行させていく。すなわち、B方向はレーザ溶接の進行方向(あるいは溶接進行方向と平行な方向)である。この溶接レーザ光Lの軌跡は直線でもよいが、円弧を描きながら進行するスピン軌跡S(同図(C))とすることが好ましい。
すなわち、以上のレーザ溶接方法によると、溶接レーザ光Lによる溶接の進行に伴い、突合せ端面13aから突出している突合せ端面14aの鋭角コーナー部が溶融し、その溶融金属が同図(D)に模式的に示すように突合せ端面13aと突合せ端面14aの間のギャップG内に進入して埋めるため、仮にギャップGの大きさにばらつきがあっても、側面視と直交する方向にレーザ溶接を進行させることができる。ギャップGをより確実に埋める量の溶融金属を発生させるためには、直線状に溶接レーザ光Lを移動させるよりスピン軌跡Sを描いて移動させることが好ましい。
図2以下は、本発明を車両用ドアサッシュのレーザ溶接方法に適用した実施形態を示している。ドアパネルの上方に窓開口を形成する車両用ドアサッシュ20は、図2に示すように、立柱サッシュ21、アッパサッシュ22及びフロントサッシュ23によって窓開口24を形成する。立柱サッシュ21とフロントサッシュ23の下部は、ドアパネル内に位置するリンフォース25によって接続されている。
アッパサッシュ22とフロントサッシュ23は、鉄系材料の同一断面形状のロール成形品からなり、立柱サッシュ21は、アッパサッシュ22、フロントサッシュ23とは断面形状の異なるプレス成形品からなっている。図3ないし図7は、アッパサッシュ22とフロントサッシュ23の突合せ溶接部分に本発明のレーザ溶接方法を適用した実施形態を示している。同一断面形状のアッパサッシュ22とフロントサッシュ23は、図6、図7に示すように、窓開口側に位置する第一部材Xと車両ボディ側に位置する第二部材Yとからなっており、第一部材Xには、窓開口24側に凸の深U字状部X1と、深U字状部X1から車外側に延びる車外側延長部X2が形成されている。第二部材Yには、深U字状部X1とともに袋状部Zを構成する窓開口24側に凸の浅U字状部Y1と、この浅U字状部Y1から車外側に延びた後、車外側延長部X2を挟着して折り返された車外側延長ヘム部Y2とが形成されている。浅U字状部Y1には、その車内側と車外側に、ウェザーストリップWを保持する保持縁Y11と保持凹部Y12が形成されており、第一部材Xには、保持縁Y11に沿う屈曲縁X11が形成されている。
車外側延長ヘム部Y2(車外側延長部X2)の車外側には、図7に示すように、意匠部材26が装着され、この意匠部材26と深U字状部X1の外面との間に、窓開口24内を昇降する窓ガラスが進退するガラスランGRが装着される。また第二部材Yの保持縁Y11(第一部材Xの屈曲縁X11)と保持凹部Y12(浅U字状部Y1)には、車両ドアを閉じたとき車両ボディと弾接するウェザーストリップWSが装着される。
図3は、以上の同一断面を有するアッパサッシュ22とフロントサッシュ23の突合せ端面22aと23aを側面視したときの形状を示している。アッパサッシュ22とフロントサッシュ23の延長方向は車両側面視で交差しており、平面視(図3の紙面と平行な方向から見たとき)では直線状をなしている。突合せ端面22aと23aは、第1の突合せ端面(切断面)22a1(23a1)と、この第1の突合せ端面22a1(23a1)に対して角度αだけ傾斜した第2の突合せ端面(切断面)22a2(23a2)からなっており、フロントサッシュ23の第2の突合せ端面23a2側のコーナー部(図3の上部)に、鋭角Eをなす鋭角コーナー部が形成され、第1の突合せ端面23a1側のコーナー部(図3の下部)に、鈍角Dをなす鈍角コーナー部が形成されている。そして、この鋭角コーナー部は、アッパサッシュ22の端部より距離P(図3、図4、図6)だけ突出している。図6には、第1の突合せ端面22a1(23a1)と第2の突合せ端面22a2(23a2)との境界を22ab(23ab)として示した。
図3は、フロントサッシュ23の第2の突合せ端面23a2側の鋭角コーナー部の突出量Pが明瞭に表れるように、角度αを大きく描いているが、実際には突出量Pが0.5mm前後となるように角度αを定めれば十分である。なお、図3は、切断面22a1(23a1)と切断面22a2(23a2)を紙面と垂直な面として描いているが、切断面を紙面と垂直な方向とは異ならせることにより、突出量Pを図3の紙面と垂直な方向に一定量とすることができ、図4、図6はその状態を描いている。また、サッシュ部材22(23)を構成する第一部材Xの屈曲縁X11の突合せ面の間にも、同様の手法(切断面を図3の紙面と垂直な方向から適当な方向に適当な角度だけ異ならせる、あるいは突合せ端面を複数の互いに交差する平面から構成する)により、フロントサッシュ23の屈曲縁X11の方が、アッパサッシュ22の屈曲縁X11より高い段差Q(図4、図6)が生じている。
そして、レーザ溶接は、第2の突合せ端面22a2から突出している突合せ端面23a2の鋭角コーナー部に対して溶接レーザ光Lを照射し、上記側面視と直交する方向(突合せ端面23aの突出部の延在方向)に移動させて溶接を進行させて行く。図3では、この溶接の進行方向(あるいは溶接の進行方向と平行な方向)Bは紙面と垂直な方向として表れている。この溶接レーザ光Lの平面軌跡は直線でもよいが、円弧を描きながら進行するスピン軌跡S(図4)とすることが好ましい。また、アッパサッシュ22とフロントサッシュ23の第一部材Xの屈曲縁X11の突合せ面については、高い側(フロントサッシュ23)の屈曲縁X11の突出部に同様にレーザ光Lを照射する。このレーザ溶接範囲は、図6にW1とW2として示した。図6の2箇所の溶接範囲W1、W2において、レーザ溶接は、段差が生じている部分の端部(図の右端)から開始して段差がない(あるいは少ない)部分に進行させる。図6の溶接範囲における溶接の進行方向Bは紙面と平行な方向であり、かつ本実施形態での溶接の進行方向(及び溶接の進行方向と平行な方向)とは段差が生じている突合せ端面での溶接の進行方向を言う。本実施形態によるレーザ溶接部位は、金属が溶融して平らになるので、外観が悪くなることがない。加えて、溶接部位W1は、ウェザーストリップWSによって覆われ、外観に露出しない。
また、本実施形態のレーザ溶接方法によると、第2の突合せ端面22a2から突出している突合せ端面23a2の鋭角コーナー部に対して溶接レーザ光Lを照射して溶接を進行させて行く結果、レーザ光を照射する部分から離れた突合せ端面間のギャップが縮小することが確認された。このため、段差のない部分での溶接も容易になる。図6の領域W3は、このように突合せ端面間のギャップを減少させた上で実行する溶接領域を示している。この領域では、アッパサッシュ22とフロントサッシュ23の突合せ面に段差が生じていない。
従来のアッパサッシュ22の突合せ端面22aとフロントサッシュ23の突合せ端面23aは、図3に鎖線で示し、図4に斜視図で示すように、単一の直線(平面)からなる突合せ端面22a1と23a1で切断され突き合わされていた。この従来態様では、突合せ端面22aと23aには側面視で段差が生じない。このため、仮にこの突合せ端面に溶接レーザ光を照射すると、突合せ端面22aと23a間には僅かにギャップが存在するので、溶接二部材(アッパサッシュ22とフロントサッシュ23)が繋がらず、溶接欠陥が生じやすかった。なお、図4、図5では、アッパサッシュ22とフロントサッシュ23の突合せ端面において、浅U字状部Y1の保持縁Y11と屈曲縁X11の端部に形成した切欠22C、23Cが描かれている。この切欠22C、23Cは、第二部材Yの保持縁Y11(第一部材Xの屈曲縁X11)と保持凹部Y12(浅U字状部Y1)で構成されるウェザーストリップ保持溝へのウェザーストリップWSの挿入を容易にする。
図8ないし図10は、断面形状が異なる立柱サッシュ21の上端の突合せ端面とアッパサッシュ22の突合せ端面の溶接に本発明によるレーザ溶接方法を適用した実施形態である。アッパサッシュ22は上述ようにロール成形による一様断面材からなるのに対し、立柱サッシュ21はプレス成形品から非一様断面に形成されている。図9は、立柱サッシュ21の上端部近傍を除く下部の基本的な断面形状を示している。立柱サッシュ21は、インナー部材21Pとアウター部材21Qとからなり、インナー部材21Pは、車外側の意匠部21aと、意匠部21aから車内側に延びる車内側延長部21bと、車内側延長部21bに連なり車内側に突出するU字状部21cとを有している。アウター部材21Qは、車外側の意匠部21dと、車内側延長部21eと、車内側延長部21bの車外側の開口部を塞ぐ閉塞部21fとを有しており、意匠部21d、車内側延長部21eおよび閉塞部21fで形成される空間にはガラスランが保持される。立柱サッシュ21(インナー部材21Pとアウター部材21Q)はプレス成形品からなるので、意匠部21aの幅あるいはU字状部21cの車内側への突出量を、上下方向で変化させることができる。
この立柱サッシュ21は、上端に行くに従い、アッパサッシュ22との突合せ端面を形成するために形状が徐変する。図10は、アッパサッシュ22の突合せ端面の形状を実線で描き、立柱サッシュ21(インナー部材21P)の突合せ端面の形状を破線で描いたものである。アッパサッシュ22の断面形状は変化していない。これに対し、立柱サッシュ21のアッパサッシュ22との突合せ端面では、アウター部材21Qは存在せず、インナー部材21Pの意匠部21aも存在しない。インナー部材21PのU字状部21cは、異形端面21c’、21c”と変化し、車内側延長部21bは異形端面21b’、21b”と変化する。異形端面21c”は、アッパサッシュ22の浅U字状部Y1に対応した形状をなし、異形端面21b’はこの異形端面21c”に滑らかに連なり、異形端面21b”はアッパサッシュ22の車外側延長ヘム部Y2に沿っている。そして、この実施形態では、アッパサッシュ22の車外側延長ヘム部Y2の端部が立柱サッシュ21の異形端面21b’より「p」だけ突出し、異形端面21b”より「P」だけ突出している。図9と図10の符号21c1は、インナー部材21PのU字状部21cの板端を示している。
従って、この実施形態では、立柱サッシュ21とアッパサッシュ22の突合せ端面において、立柱サッシュ21より突出しているアッパサッシュ22の車外側延長ヘム部Y2に最初にレーザ光を照射して溶融させることにより、その溶融金属によって立柱サッシュ21とアッパサッシュ22の間のギャップを埋めることができる。あるいは、図示実施形態では、アッパサッシュ22の突合せ端面中の浅U字状部Y1も、立柱サッシュ21(インナー部材21P)の異形端面21c”より突出しているから、この突出部に対してもレーザ光を照射することができる。図10においても、溶接の進行方向Bは紙面と平行な方向であり、かつ本実施形態での溶接の進行方向(及び溶接の進行方向と平行な方向)とは段差が生じている突合せ端面での溶接の進行方向を言う。
以上のように、本発明による車両用ドアサッシュのレーザ溶接方法は、溶接すべきサッシュ部材の断面形状が同一形状であっても異形状であっても適用できる。
10 金属棒材
11 12 切断線
13 14 金属部材
13a 14a 突合せ端面
20 車両用ドアサッシュ
21 立柱サッシュ
21P インナー部材
21Q アウター部材
22 アッパサッシュ
23 フロントサッシュ
22a 23a 突合せ端面
22a1 23a1 第1の突合せ端面
22a2 23a2 第2の突合せ端面
22ab 23ab 境界
24 窓開口
25 リンフォース
E 鋭角
D 鈍角
G ギャップ
L 溶接レーザ光
S スピン軌跡

Claims (3)

  1. ドアパネルの上方に窓開口を形成する車両用ドアサッシュであって、上記ドアサッシュは、複数の金属製サッシュ部材の端面を突き合わせ、該突合せ端面に沿ってレーザ光を照射して溶接結合する車両用ドアサッシュのレーザ溶接方法において、
    溶接する一対のサッシュ部材の突合せ端面の少なくとも一方の一端部に、上記レーザ溶接の進行方向と平行な方向から見て鋭角のコーナー部を形成するステップ;
    上記一方のサッシュ部材の突合せ端面と、他方のサッシュ部材の突合せ端面とを、上記一方のサッシュ部材の上記鋭角をなすコーナー部が他方のサッシュ部材の突合せ端面より突出する位置関係で突き合わせるステップ;及び
    上記他方のサッシュ部材の突合せ端面より突出している上記一方の突合せ端面の鋭角コーナー部にレーザ光を当てて上記一対のサッシュ部材の突合せ端面を溶接するステップ;
    を有することを特徴とする車両用ドアサッシュのレーザ溶接方法。
  2. 請求項1記載の車両用ドアサッシュのレーザ溶接方法において、上記一対の突合せ端面は、複数の互いに交差する平面の組合わせで形成されている車両用ドアサッシュのレーザ溶接方法。
  3. 一対の金属部材の端面を突き合わせ、該突合せ端面に沿ってレーザ光を照射して溶接結合する金属材料のレーザ溶接方法において、
    上記一対の金属部材の突合せ端面の少なくとも一方の一端部に、上記レーザ溶接の進行方向と平行な方向から見て鋭角のコーナー部を形成するステップ;
    上記一方の金属部材の突合せ端面と、他方の金属部材の突合せ端面とを、上記鋭角をなすコーナー部が他方の金属部材の突合せ端面より突出する位置関係で突き合わせるステップ;及び
    上記他方の金属部材の突合せ端面より突出している上記一方の突合せ端面の鋭角コーナー部にレーザ光を当てて上記一対の金属部材の突合せ端面を溶接するステップ;
    を有することを特徴とする金属材料のレーザ溶接方法。
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