JP2015202570A - 液体収納容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 容器内の泡量を精度よく測定及び管理することが可能な液体収納容器を提供すること。【解決手段】 液体をフィルムで形成された液体収納室に収納し、前記液体収納室が付勢部材によって付勢されている液体収納容器であって、前記液体収納室から突出した凸部であって、前記液体収納室と連通した凸部を有し、前記液体収納室と前記凸部とはフィルムで一体的に形成されており、前記液体収納室を形成するフィルムの厚みは、前記凸部を形成するフィルムの厚みよりも薄いことを特徴とする液体収納容器。【選択図】 図4
Description
本発明は、インクジェット記録装置等に用いられる液体収納容器に関する。
インクジェット記録装置等に搭載される液体収納容器は、良好な印刷結果を得る為に、安定した負圧の制御と液体の供給が求められている。安定した負圧の制御と液体の供給を行う液体収納容器として、容器の一部に可撓性部材を設け、バネ等の付勢部材で付勢し負圧を発生させ、可撓性部材を変位、変形させながら液体を供給する液体収納容器がある。このような液体収納容器として、特許文献1に記載されたものがある。この液体収納容器では、液体を保持する容器を拡張方向に付勢することで負圧を発生させている為、容器内部に空間がある。その為、空間内を撹拌する構造を持つことができ、染料インク、顔料インクどちらにも広く用いることができる。
しかし、液体を充填した後、液体収納容器を構成する樹脂やフィルムから外気が透過し、液体収納容器内に侵入することで、液体収納容器内に残存する泡が、大きくなったり、減圧等の環境変化によって膨張したりすることがある。このような泡の成長、膨張に対し、液体収納容器の容積が十分ではなく、体積変化への追従ができなかった場合、液体収納容器内部が加圧され、液体の供給先であるインクジェットヘッドからインクが漏れる可能性がある。この為、液体収納容器の内部に、あらかじめ液体収納容器内に泡の成長分や膨張分の容積を確保しておくことが求められる。また、液体収納容器に液体を充填した後の液体収納容器内に残存する泡量を管理しておくことも求められる。
このような泡量の管理の例として、特許文献2に記載されている管理方法がある。特許文献2に記載の管理方法では、剛体の略四角形状に容器内の泡を、容器外側二方向からカメラで撮影し、撮影結果から体積を算出し、規定の泡量かどうかを判定している。また、壁に触れた泡は完全な球体では無く、複数触れ合った泡は境界の設定が困難である為、計算式を用いて精度良く泡量を測定、管理している。
しかしながら、特許文献2に記載の方法では、カメラが配置されている容器上面に全ての泡を接触させられない場合がある。例えば、生産性向上をねらい大容量化された液体収納容器では、液体を充填する際に残る泡量も増えてしまうことがある。
また、液体収納容器内部に構造物がある場合においては、容器内部を減圧してから液体を充填したとしても、減圧時に液体収納容器内部の容積をゼロにすることは難しく、容積と減圧度に応じて泡が残ってしまうことがある。よって、カメラが配置されている容器上面に全ての泡を接触させられない場合がある。
さらに、カメラが配置されている容器上面に全ての泡を接触させる為に、液体充填後に残る泡を供給口から排出させて泡量を減らす場合、泡と同時に液体も排出してしまうことがある。
そこで、本発明は、容器内の泡量を精度よく測定及び管理することが可能な液体収納容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、液体をフィルムで形成された液体収納室に収納し、前記液体収納室が付勢部材によって付勢されている液体収納容器であって、前記液体収納室から突出した凸部であって、前記液体収納室と連通した凸部を有し、前記液体収納室と前記凸部とはフィルムで一体的に形成されており、前記液体収納室を形成するフィルムの厚みは、前記凸部を形成するフィルムの厚みよりも薄いことを特徴とする液体収納容器である。
本発明の構成によれば、容器内の泡量を精度よく測定及び管理することが可能な液体収納容器を提供することができる。
以下、本発明の液体収納容器に関して、図面を用いて説明する。
図1は、インクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)の概略構成を示す図である。図1には、液体収納容器(インクカートリッジ)1が、記録装置本体30に搭載されている状態が示されている。
記録装置本体30は、キャリッジ31、インクジェットヘッド32、装着部33、搬送手段34、制御部35及び入出力部36の他に、不図示の開閉可能な外装カバー、給装手段、給送カセット、排出トレイ及び操作部等を備えている。インクジェットヘッド32と装着部33とで、ヘッドユニット38を構成している。また、記録装置本体30は、入出力部36を介して、コンピュータやデジタルカメラ、メモリカード等の外部装置(不図示)と接続可能なように構成されている。
制御部35は、記録装置本体30全体の制御、液体収納容器1との情報通信の制御、入出力部36を介して外部装置から入力される情報の解析、処理、及び、入出力部36への情報の出力等を実行する。例えば、制御部35は、キャリッジ31、インクジェットヘッド32、搬送手段34、給装手段等の各デバイスを動作させる命令を発し、各デバイスの動作を制御する。また、制御部35は、液体収納容器1に設けられた記憶素子からインク色や初期インク充填量、インク消費量等のカートリッジ固有情報を読み出す制御や、液体収納容器1に設けられた記憶素子にインク消費量等の情報を書き込む制御も実行できる。さらには、制御部35は、外部装置から入出力部36を介して入力されるプリント指令や画像データ等の情報を解析、処理し、また、インク残量等の情報を入出力部36に出力することもできる。
キャリッジ31には、インクジェットヘッド32及び液体収納容器1が取り外し可能に装着可能な装着部(以下、「カートリッジ装着部」あるいは「ホルダ」ともいう)33が設けられている。図1では、インクジェットヘッド32と装着部33とが一体化されたヘッドユニット(「カートリッジ装着ユニット」ともいう)38が、キャリッジ31に対して取り外し可能に搭載される構造となっている。このキャリッジ31は、プリント媒体37の搬送方向と直交するX軸方向に沿って移動可能に構成されている。
キャリッジ31に設けられた装着部33は、シアン(C)、ブラック(Bk)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)のインクをそれぞれ収納する液体収納容器が取り外し可能に装着されるように構成されている。インクジェットヘッド32は、シアン(C)、ブラック(Bk)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)のインクをそれぞれ吐出するための各色ヘッド部を備えており、液体収納容器1から供給されるインクが吐出可能なように構成されている。
次に、図1のインクジェット記録装置で使用可能な液体収納容器の一例について説明する。
図2は、液体収納容器1を示す斜視図である。図2(a)は液体収納容器の外観を示す図であり、図2(b)はその分解図である。図3は図2の液体収納容器の内部構成を示す図である。図3(a)は液体収納容器をX軸方向に沿って右面側から見た断面図、図3(b)は液体収納容器をY軸方向に沿って背面側から見た断面図である。
図2(a)に示されるように、液体収納容器1は、内部に液体収納室を有する直方体状の筐体(以下、「カートリッジ本体」あるいは「容器本体」ともいう)2を備えている。筐体2は、上壁の外壁面である上面2a、下壁(底壁)の外壁面である下面(底面)2b、上壁と下壁を繋ぐ複数の側壁の外壁面である複数の側面2c〜2fを含んで構成されている。これら上壁(上面)、底壁(底面)及び複数の側壁(複数の側面)は、液体収納容器が装着部に装着されたときの液体収納容器の向き(姿勢)、即ち、使用状態における液体収納容器の向き(姿勢)によって定義される。
複数の側面は、第1側面である前面(正面)2c、第2側面である後面(背面)2d、第1側面と第2側面を繋ぐ第3側面である左面2e、第1側面と第2側面を繋ぐ第4側面である右面2fを含む。前面2cは、液体収納容器の装着方向の前側(先端)に位置する面である。後面(背面)2dは、液体収納容器の装着方向の後側(後端)に位置する面であり、液体収納室を挟んで前面2cの反対側に位置する。左面2eは液体収納容器を正面側からみたときに左側に位置する面である。右面2fは、液体収納容器を正面側からみたときに右側に位置する面であり、液体収納室を挟んで左面2eの反対側に位置する。
尚、前面2cである第1側面を有する第1側壁を「前壁」、後面2dである第2側面を有する第2側壁を「後壁」、左面2eである第3側面を有する第3側壁を「左壁」、右面2fである第4側面を有する第4側壁を「右壁」と称する。前壁と後壁は液体収納室を挟んで対向しており、また、左壁と右壁は液体収納室を挟んで対向している。
図2(a)において、X軸方向は、液体収納容器の幅方向であり、キャリッジに搭載された状態における液体収納容器の移動方向(キャリッジの移動方向)でもある。Y軸方向は、液体収納容器の奥行き方向であり、カートリッジの装着方向(挿入方向)及び取り外し方向(脱抜方向)でもある。Z軸方向は、液体収納容器の高さ方向であり、X軸方向及びY軸方向に直交する方向である。また、θx方向はX軸を回転中心軸とする回転方向であり、θy方向はY軸を回転中心軸とする回転方向であり、θz方向はZ軸を回転中心軸とする回転方向である。
尚、図2(a)では直方体状の筐体であるため、X軸方向は左面2e及び右面2fに直交し、Y軸方向は前面(正面)2c及び背面2dに直交し、Z軸方向は上面2a及び下面(底面)2bに直交することになる。但し、筐体の形状は直方体状に限られるものではなく、例えば、筐体を構成する面の全部あるいは一部が曲面あるいは傾斜面で構成されていてもよい。筐体を構成する面の全部あるいは一部が曲面あるいは傾斜面で構成されている場合、これら面にX軸、Y軸、Z軸が直交するとは限らない。
図2及び図3に示されるように、筐体の前面2cには、電気接点4が設けられた基板3、位置決め部としての位置決め穴6、貫通部としての貫通口7、管挿入部としての管挿入口8、及び識別部9が設けられている。また、上面2aには位置決め部24が、左面2e及び右面2fには位置決め部10が、それぞれ形成されている。電気接点4、位置決め穴6、貫通口7、管挿入口8及び識別部9は、装着部33に設けられた記録装置本体側インターフェース部と接続されるカートリッジ側インターフェース部として機能する。電気接点4、位置決め穴6、貫通口7、管挿入口8及び識別部9は、記録装置本体側インターフェース部である電気接続部、位置決めピン、開封ピン、インク受け管、識別部材に接続される。貫通口7は、大気連通口として機能し、封止フィルム17が貼られている。
図2及び図3に示されるように、管挿入口8は、筐体2の前面2cの下部(上面2aよりも底面2bに近い部分)である底面近傍に設けられている。管挿入口8は管挿入路22の一端部に設けられており、管挿入路22の他端部は液体収納室11に接続されている。管挿入路22には、弾性体(例えば環状ゴム)からなるシール部材19が設けられている。液体収納容器の装着時において管挿入口8にはインク受け管が挿入されるので、これにより、前面2cに沿った方向(X軸方向やZ軸方向)、つまり、前面2cの面内方向への移動が規制される。即ち、管挿入部としての管挿入口8は、前面2cの面内方向の位置ズレを抑制する役割も担う。尚、ここでは、管挿入部として管挿入口(開口)を用いて説明しているが、管挿入部は開口に限られるものではない。管挿入部8は、インク受け管が挿入可能なように構成されていればよいので、インク受け管が挿入される前の状態において開口している必要はない。また、管挿入部、管挿入口及び管挿入路は、それぞれ、機能面から、以下のように称することもできる。例えば、「管挿入路22」は、インク受け管を受ける部位でもあるので、「管受け路」と称することもできる。「管挿入口8」は、管受け官の一端に位置し、インク受け管を受けるための開口でもあるので、「管受け口」と称することもできる。「管挿入部8」は、管受け官の一端に位置し、インク受け管を受けるための部位でもあるので、「管受け部」とも称する。
「管挿入路22」は、カートリッジ外部(インク受け管)に液体収納室11内のインクを供給するための供給路でもあるので、「インク供給路」と称することもできる。「管挿入口8」は、インク供給路の一端に位置し、液体収納室11内のインクをカートリッジ外部(インク受け管)に供給するための開口でもあるので、「インク供給口」と称することもできる。「管挿入部8」は、インク供給路の一端に位置し、液体収納室11内のインクをカートリッジ外部(インク受け管)に供給するための部位でもあるので、「インク供給部」と称することもできる。
「管挿入路22」は、液体収納室11内のインクをカートリッジ外部に排出するための排出路でもあるので、「インク排出路」と称することもできる。「管挿入口8」は、インク排出路の一端に位置し、液体収納室11内のインクをカートリッジ外部に排出するための開口でもあるので、「インク排出口」と称することもできる。「管挿入部8」は、インク排出路の一端に位置し、液体収納室11内のインクをカートリッジ外部に排出するための部位でもあるので、「インク排出部」と称することもできる。
図3(a)に示されるように、液体収納容器1が装着部33に装着される前の状態、即ち、液体収納容器1の未使用状態では、封止部材としての封止フィルム18が管挿入口8を覆うように管挿入口8の周囲部分に取り付けられている。この封止フィルム18(以下、「管挿入口封止フィルム」、「供給口封止フィルム」、または、「管受け口封止フィルム」ともいう)は、物流時等のカートリッジ使用前におけるインク漏れを防止するインク漏れ防止手段として機能する。封止フィルム18は、液体収納容器1の装着の際、インク受け管により開封される。
次に、液体収納室の構成を中心に液体収納容器の内部構成について説明する。図2(b)は、図2(a)の液体収納容器を分解した分解図である。筐体2は、上面2a、底面2b、前面2c、背面2d及び左面2eを含む第1筐体部材40と、右面2fを含む第2筐体部材41とを含んで構成される。第2筐体部材41は、第1筐体部材40の開口を塞ぐ蓋部材として機能する。液体収納室11は、第1筐体部材40の内壁面と、この第1筐体部材40の内壁縁に密着された可撓性部材12(柔軟性のあるシート)と、によって構成される内部空間にインクを収納する部屋である。
シール部材ユニット20は、第1筐体部材40に設けられた管挿入路22に嵌め込まれる部材である。シール部材ユニット20は、一端に開閉可能なスリットが設けられ他端が開口している円筒状のシール部材19と、シール部材19の外周面と一体化された外装21とで構成されている。シール部材ユニット20が管挿入路22に挿入されると、上記他端の開口が管挿入口8を構成することになる。
液体収納室11の内部には、負圧発生部材としての負圧発生バネ13と、第1筐体部材40の内壁周よりも一回り小さい板部材14とが配置される。負圧発生バネ13の一端は第1筐体部材40の左面2e内壁に係合され、負圧発生バネ13の他端は板部材14に係合される。負圧発生バネ13は、板部材14を介して可撓性部材12を液体収納室が拡張する方向に付勢することで、液体収納室内を一定の負圧の範囲に維持する。
外部へのインク供給によって液体収納室内のインクが減少すると、液体収納室11内の負圧は著しく高まろうとするが、負圧発生バネ13が縮み、それに伴い板部材14が液体収納室11の内容積を縮小する方向に移動することで負圧の著しい上昇を抑制する。
尚、液体収納室11と第2筐体部材41との間の空間(非インク収納空間)は、液体収納容器1の後壁に設けられた連通路及び大気開口を介して、液体収納容器1の外部と連通している。詳しくは、液体収納容器1の後壁には連蛇行状の溝が設けられており、この溝の一端は上記非インク収納空間に連通しており、且つ他端は大気開口に連通している。そして、この蛇行状の溝を覆うようにラベルが貼付されており、ラベルにより覆われた溝が上記非インク収納空間と大気開口とを連通する連通路として機能する。従って、板部材14が液体収納室11の内容積を縮小する方向に移動しようとすると、液体収納室11と第2筐体部材41との間の空間(非インク収納空間)には大気開口から連通路を介して大気が取り込まれる。
上記した板部材14の移動が行われることで、インク供給が行われる。さらにインク消費が進み、液体収納室11内の負圧がフィルタ15のメニスカス力以上に達すると、前述したように大気連通路16からフィルタ15を通過して液体収納室11内に空気が導入されることになる。これ以降は、インクが供給された分だけ大気連通路16から大気が液体収納室内に導入されるので、液体収納室の負圧は一定範囲内に維持され、負圧が必要以上に高まることが抑制される。このように、インク供給の途中から大気が液体収納室内に入り込むようにすることで、液体収納室内のインクを十分に使うことができる。
<第1の実施形態>
第1の実施形態に係る液体収納容器について、図4を用いて説明する。図4(a)は液体収納容器の断面図、図4(b)は図4(a)のA−A´における断面図である。
第1の実施形態に係る液体収納容器について、図4を用いて説明する。図4(a)は液体収納容器の断面図、図4(b)は図4(a)のA−A´における断面図である。
図4に示されるように、液体収納容器は、凸部101を有する。凸部101は、液体収納室11から突出しており、液体収納室11と連通している。凸部101には、泡が収納される。
図4では、凸部101は、液体(インク)が注入される際に、重力方向の上向きに突出するように形成されている。図4では、液体収納容器1にインクを注入する際、液体収納容器1を管挿入部8が上向きになるように置き、管挿入部8からインクを注入する。そうすると、注入時に残る泡が浮力によって凸部101に収容される。よって、凸部101は、重力方向の上向きに突出するように形成することが好ましい。また、泡を凸部101に収容する為には、凸部101を管挿入部8と実質的に平行な方向に突出するように形成することが好ましい。実質的に平行とは、例えば製造誤差によって僅かに平行でないとしても、平行であると解釈することを意味する。
液体収納室11と凸部101とは、フィルムによって一体的に形成する。即ち、液体収納室11と凸部101とは、同じフィルムから形成する。但し、液体収納室を形成するフィルムの厚みは、凸部を形成するフィルムの厚みよりも薄くする。この為に、液体収納室を形成する部分は成形し、凸部を形成する部分は成形しないことが好ましい。液体収納室のフィルム104を成形することで、フィルム104が延伸され、薄化する。この為、付勢部材である負圧発生バネ13での変形が容易になり抵抗が減る。その結果、負圧発生バネ13によって安定した負圧とインクの供給を提供することが可能となる。成形には、フィルムを温めた後、成形金型をフィルムに押し当て、金型側から吸引することで成形を行う真空成形や、温めたフィルムを型で押して成形する型押し成形等を用いることが好ましい。尚、フィルムを成形するとは、外力によりフィルムを引き伸ばし、引き伸ばした部分でフィルムの厚みを減少させることを意味する。
凸部101のフィルム104の厚みを相対的に厚くすることで、凸部101を平面で構成しやすくなる。また、成形しないと、凸部101を平面に近い形状で構成することがより容易になる。よって、この部分の容積を簡易に算出することができる。また、インク注入後に凸部101の液面を測定するだけで、精度良く泡量を算出することが可能となる。
以上の構成によれば、インク注入後に凸部101に泡103を集めることができ、精度良く泡量を測定、管理することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る液体収納容器について、図5を用いて説明する。図5(a)は液体収納容器の断面図、図5(b)は図5(a)のA−A´における断面図である。以下、第1の実施形態(図4)と異なる点を説明する。
次に、第2の実施形態に係る液体収納容器について、図5を用いて説明する。図5(a)は液体収納容器の断面図、図5(b)は図5(a)のA−A´における断面図である。以下、第1の実施形態(図4)と異なる点を説明する。
図5に示す液体収納容器では、凸部101と液体収納室11の境界に、壁102を形成している。壁102は、フィルム104で構成される面と同じ高さまで底面から伸びる壁である。この壁102を設けることで、インク注入時や負圧発生バネ13による負圧で、凸部101を構成するフィルム104がたるむことを抑制することができる。その結果、凸部101の液面を測定するだけで、精度良く泡量を算出することが可能となる。
以上の構成によれば、インク注入後に凸部101に泡103を集めることができ、精度良く泡量を測定、管理することが可能となる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る液体収納容器について、図6を用いて説明する。図6(a)は液体収納容器の断面図、図6(b)は図6(a)のA−A´における断面図である。以下、第2の実施形態(図5)と異なる点を説明する。
次に、第3の実施形態に係る液体収納容器について、図6を用いて説明する。図6(a)は液体収納容器の断面図、図6(b)は図6(a)のA−A´における断面図である。以下、第2の実施形態(図5)と異なる点を説明する。
図6に示す液体収納容器では、凸部101の内部に、突起105を形成している。突起105は、フィルム104で構成される面と同じ高さまで底面から伸びる突起である。この突起105を設けることで、液面と凸部の相対位置を簡単に読み取ることができる。その結果、凸部101に収容した泡103の容積を素早く算出することが可能となる。算出の点から、突起105の数は、2つ以上であることが好ましい。より好ましくは3つ以上である。
以上の構成によれば、インク注入後に凸部101に泡103を集めることができ、素早く、精度良く泡量を測定、管理することが可能となる。
Claims (8)
- 液体をフィルムで形成された液体収納室に収納し、前記液体収納室が付勢部材によって付勢されている液体収納容器であって、
前記液体収納室から突出した凸部であって、前記液体収納室と連通した凸部を有し、
前記液体収納室と前記凸部とはフィルムで一体的に形成されており、前記液体収納室を形成するフィルムの厚みは、前記凸部を形成するフィルムの厚みよりも薄いことを特徴とする液体収納容器。 - 前記フィルムのうち、前記液体収納室を形成する部分は成形されており、前記凸部を形成する部分は成形されていない請求項1に記載の液体収納容器。
- 液体が注入される管挿入部を有し、前記管挿入部と前記凸部とは実質的に平行である請求項1または2に記載の液体収納容器。
- 前記凸部に、液体を注入した際に発生する泡を収容する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体収納容器。
- 前記凸部は、液体を注入する際に重力方向の上向きに突出するように形成する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体収納容器。
- 前記凸部と前記液体収納室の境界に壁が形成されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体収納容器。
- 前記凸部の内部に突起が形成されている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液体収納容器。
- 前記突起の数は2つ以上である請求項7に記載の液体収納容器。
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Cited By (1)
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