JP2015201823A - ハンズフリー通話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通話品質を損なわず、低コストで実現可能なハンズフリー通話装置を提供する。【解決手段】ハンズフリー通話装置1は、通話端末10と報知端末30との間の通信を中継する中継モジュール20と、当該中継モジュール20と報知端末30との間を接続する第1信号線40及び第2信号線50と、を備え、中継モジュール20に備えられ、通話端末10から中継モジュール20に伝送された受話信号を第1信号線40を介して報知端末30に伝送する有線中継部22と、報知端末30に備えられ、受話信号に基づく音声信号を第1信号線40及び第2信号線50の一方を介して中継モジュール20に伝送する音声信号送信部32と、中継モジュール20に備えられ、スピーカ31から出力される受話信号が中継モジュール20が有するマイクロホン11に入力されて発生するエコーを音声信号により低減するエコーキャンセル部25と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、通話端末を用いたユーザによる通話を報知端末が有するスピーカから出力するハンズフリー通話装置に関する。
携帯電話機等の通話端末が広く利用される状況の下、例えば車両等の運転中に、運転者が通話端末を手に持って通話すると運転操作が妨げられるおそれがあることからハンズフリー通話装置が併用されてきた。この種の技術として例えば特許文献1に記載のものがある。
特許文献1に記載の車載ハンズフリー装置は、スピーカとマイクロホンとを備えて構成される。携帯電話機(通話端末)に着信があり、ハンズフリー通話が開始されると、携帯電話機で受信した受話音声は、車載ハンズフリー装置の通信インターフェース部に転送され、当該車載ハンズフリー装置のスピーカから出力される。一方、マイクロホンから入力された発話音声は、車載ハンズフリー装置の通信インターフェース部から携帯電話機に転送され、相手側の端末装置に送信される。
特許文献1に記載の技術によれば、通話端末によるハンズフリー通話が可能となる。しかしながら、通話端末に着信があった際に通話音声を車載ハンズフリー装置のスピーカから出力すると、当該通話音声が通話端末のマイクロホンに入力された場合にハウリングが生じることがあり、その結果、通話端末の通話品質が損なわれる。そこで、車載ハンズフリー装置のスピーカから通話音声の出力をやめ、通話音声を、一旦、通話端末から車載ハンズフリー装置の通信インターフェース部に伝送し、当該通信インターフェース部から通話端末に伝送することが考えられる。しかしながら、車載ハンズフリー装置のスピーカから通信インターフェース部に通話音声を伝送するには、専用のケーブルが必要となるのでコストアップの要因となる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、通話品質が損なわれることなく、低コストで実現可能なハンズフリー通話装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るハンズフリー通話装置の特徴構成は、通話端末によるユーザの通話を報知端末が有するスピーカから出力するために、前記通話端末と通信を行うと共に、前記報知端末と有線通信を行って、前記通話端末と前記報知端末との間の通信を中継する中継モジュールと、前記中継モジュールと前記報知端末との間を接続する第1信号線及び第2信号線と、を備え、前記中継モジュールに備えられ、前記通話端末から前記中継モジュールに伝送された受話信号を前記第1信号線を介して前記報知端末に伝送する有線中継部と、前記報知端末に備えられ、前記受話信号に基づく音声信号を前記第1信号線及び前記第2信号線の一方を介して前記中継モジュールに伝送する音声信号送信部と、前記中継モジュールに備えられ、前記スピーカから出力される前記受話信号が前記中継モジュールが有するマイクロホンに入力されて発生するエコーを前記音声信号により低減するエコーキャンセル部と、を有する点にある。
このような特徴構成とすれば、中継モジュールから報知端末まで第1信号線を介して伝送された受話信号に基づく音声信号を、本来、中継モジュールと報知端末との間での通信に用いられる第1信号線及び第2信号線の一方を介して報知端末から中継モジュールに伝送することができる。したがって、報知端末から中継モジュールに音声信号を伝送するにあたり、新たに信号線を設ける必要がないので、コストアップすることがない。また、エコーキャンセル部が、報知端末から伝送されてきた音声信号を用いてエコーの発生を低減するので、通話端末における通話品質の劣化も防止できる。
また、前記第1信号線及び前記第2信号線は、夫々ユニバーサル・シリアル・バスの差動信号線及びID信号線であり、前記音声信号送信部は、前記音声信号を前記ID信号線で伝送されるID信号に重畳して前記中継モジュールに伝送する構成とすることができる。
このような構成とすれば、中継モジュールから報知端末に対して受話信号を差動信号で伝送することができ、また、報知端末から中継モジュールに対して受話信号に基づく音声信号を直流信号であるID信号に重畳して伝送することができる。したがって、既存のユニバーサル・シリアル・バスのケーブルを利用できるので、低コストで実現できる。
あるいは、前記第1信号線及び前記第2信号線は、夫々ユニバーサル・シリアル・バスの差動信号線及びID信号線であり、前記音声信号送信部は、前記音声信号を前記差動信号線を介して差動信号で前記中継モジュールに伝送する構成としても良い。
このような構成とすれば、中継モジュールから報知端末に対して受話信号を差動信号で伝送することができ、また、報知端末から中継モジュールに対して受話信号に基づく音声信号も差動信号で伝送することができる。したがって、既存のユニバーサル・シリアル・バスのケーブルを利用できるので、低コストで実現できる。また、差動信号はデジタル信号であるので、報知端末において音声信号のようなアナログ信号の歪や信号の劣化を防止しつつ、伝送することが可能である。したがって、報知端末で高品位のデジタル信号処理を行うことにより、信号の歪や信号の劣化を防止することができるので、完全にエコーの発生を無くすることができる。
また、前記音声信号送信部は、前記スピーカから出力される前記受話信号以外の音声信号も、前記受話信号に基づく音声信号を伝送する前記第1信号線及び前記第2信号線のうちの一方を介して前記中継モジュールに伝送すると好適である。
このような構成とすれば、報知端末が有するスピーカから出力される例えばテレビやラジオ等の各種の音によるエコーの発生を低減することができる。したがって、通話端末における通話品質の劣化を防止できる。
また、前記音声信号送信部は、前記音声信号を周波数変調して伝送すると好適である。
このような構成とすれば、音声信号を周波数変調することで、音声信号が小さい場合でも外乱ノイズの影響を低減できる。したがって、報知端末のスピーカから出力される音声信号を中継モジュールで完全にエコーキャンセルできるので、中継モジュールのマイクロホンの音声を、品質を損なうことなく通話相手に伝送することが可能となる。
1.第1の実施形態
本発明に係るハンズフリー通話装置は、通話端末によるユーザの通話を報知端末が有するスピーカから出力する機能を備えている。以下、第1の実施形態に係るハンズフリー通話装置1について説明する。図1には、第1の実施形態に係るハンズフリー通話装置1の構成を模式的に示したブロック図が示される。図1に示されるように、ハンズフリー通話装置1は中継モジュール20、第1信号線40、第2信号線50、音声信号送信部32を備えて構成される。
本発明に係るハンズフリー通話装置は、通話端末によるユーザの通話を報知端末が有するスピーカから出力する機能を備えている。以下、第1の実施形態に係るハンズフリー通話装置1について説明する。図1には、第1の実施形態に係るハンズフリー通話装置1の構成を模式的に示したブロック図が示される。図1に示されるように、ハンズフリー通話装置1は中継モジュール20、第1信号線40、第2信号線50、音声信号送信部32を備えて構成される。
中継モジュール20は、通話端末10と報知端末30との間の通信を中継する。通話端末10とは通話可能な端末であり、具体的には携帯電話機やスマートフォン等が相当する。通話端末10は、図1に示されるように、マイクロホン11、スピーカ12、通信部13、無線通信部14を備えて構成される。
マイクロホン11は、通話端末10を介して行われる通話に係る音声を集音し、音声信号に変換する。スピーカ12は、通話端末10が他の通話端末から受けた音声信号(本発明の「受話信号」に相当)を音声に変換して出力する。通信部13は、マイクロホン11及びスピーカ12で扱われる音声信号を他の通信端末との間で送受する。無線通信部14は、中継モジュール20と無線通信を行う。
中継モジュール20は、このような通話端末10と通信を行うよう構成されている。なお、中継モジュール20と通話端末10との通信は、無線通信であっても有線通信であっても良い。無線通信とは、互いに伝送する信号を空中伝搬して通信する形態であり、有線通信とは、互いに伝送する信号を、信号線を用いて伝搬して通信する形態である。本実施形態では、通話端末10と中継モジュール20とが無線通信を行う例を挙げて説明するが、有線通信で行う場合には、上記無線通信部14に代えて有線通信部を備えると良い。また、この場合、後述する中継モジュール20の無線中継部21は有線中継部とすると良い。
報知端末30は、通話端末10とは別体に設けられ、通話端末10が着信中であることを報知する。この着信の報知は、音声による報知であっても良いし、視覚的に行う報知であっても良い。本実施形態では、報知端末30は車両に搭載されるカーナビゲーションシステム等が相当する。
中継モジュール20は報知端末30と第1信号線40及び第2信号線50により接続され、有線通信を行う。本実施形態では、中継モジュール20と報知端末30とは、ケーブルの両端に5つのピンを有するコネクタを備えたユニバーサル・シリアル・バスのケーブルを用いて接続される。5つのピンとは、一対の差動信号用ピン、電源供給用ピン、グランド用ピン、及びID信号用ピンである。中継モジュール20と報知端末30との通信では、一対の差動信号用ピンに接続される一対の差動信号線(本発明の「第1信号線40」に相当)、及びID信号用ピンに接続されるID信号線(本発明の「第2信号線50」に相当)が用いられる。
第1信号線40は、中継モジュール20と報知端末30との間で送受される第1データ信号が伝送される。上述したように第1信号線40は、ユニバーサル・シリアル・バスのケーブルにおける差動信号線が相当する。したがって、中継モジュール20と報知端末30との間では、第1信号線40を介して差動信号によりデータが送受され、第1データ信号とは差動信号が相当する。第1データ信号には、通話端末10から中継モジュール20に伝送されてきた受話信号が含まれる。受話信号とは、通話端末10の通話先である他の通話端末から伝達されてきた通話に基づいて変換された電気信号である。
第2信号線50は、中継モジュール20と報知端末30との間で送受され、第1データ信号とは異なる第2データ信号が伝送される。上述したように第2信号線50は、ユニバーサル・シリアル・バスのケーブルにおけるID信号線が相当する。したがって、中継モジュール20と報知端末30との間では、第2信号線50を介してID信号が送受され、第2データ信号とは直流信号が相当する。
報知端末30は、図1に示されるように、スピーカ31、音声信号送信部32、有線通信部33を有して構成される。スピーカ31は、ナビゲーションシステムによる経路案内情報を車内に音声として出力する。上述した通話端末10が着信中であることを音声により報知する場合には、当該スピーカ31からその音声が出力される。有線通信部33は、第1信号線40及び第2信号線50により中継モジュール20と接続され、中継モジュール20との間で行われる通信のデータを送受信する入出力インターフェースに相当する。
音声信号送信部32は、第1信号線40を介して伝送されてきた受話信号に基づく音声信号を第2データ信号に付加し、第2信号線50を介して中継モジュール20に伝送する。第1信号線40を介して伝送されてきた受話信号とは、通話端末10から中継モジュール20に伝送され、中継モジュール20から報知端末30に伝送される第1データ信号に含まれる受話信号である。報知端末30では、この受話信号をスピーカ31を介して出力する。同時にスピーカ駆動の信号から所定の処理により変換した音声信号を第2データ信号に重畳する。ここで、音声信号とは、音声の種類、強弱、高低等に応じて振幅する波形であり、第2データ信号とは直流信号である。音声信号送信部32は、音声信号を第2信号線50(ID信号線)で伝送される第2データ信号(ID信号)に重畳して中継モジュール20に伝送する。すなわち、音声信号送信部32は、直流信号と音声信号とを複合した信号(以下「混成信号」とする)を生成し、第2信号線50を介して混成信号を中継モジュール20に伝送する。
本実施形態では、音声信号送信部32は、音声信号を周波数変調して第2データ信号に付加し、伝送する。これにより、音声信号のレベルが小さい場合でも、外乱ノイズに対する耐ノイズ性を高めることが可能となる。また、伝送に係る遅延を抑制することもできる。音声信号送信部32により生成された混成信号は、有線通信部33を介して中継モジュール20に伝送される。なお、ID信号は直流信号であるが、ユニバーサル・シリアル・バスの規格としては、直流レベルでの検出を行っているので、周波数変調した音声信号をID信号に重畳した場合でも、ID信号の検出に対して何ら影響を与えることはない。もし仮に、影響を与える場合は、周波数変調した信号を除去する為の低域通過フィルターを介してID検出回路に接続すると良い。
中継モジュール20は、無線中継部21、有線中継部22、マイクロホン23、復調部24、エコーキャンセル部25を備えて構成される。無線中継部21は、通話端末10の無線通信部14と無線接続され、通話端末10と中継モジュール20との間でのデータの送受を行う。有線中継部22は、報知端末30の有線通信部33と第1信号線40で有線接続され、報知端末30と中継モジュール20との間でのデータの送受を行う。このため、通話端末10から中継モジュール20に伝送されてきた受話信号は、有線中継部22により第1信号線40を介して報知端末30に伝送される。マイクロホン23は、ユーザが通話端末10を手に持って通話できない時に、ユーザの発話音声を集音し、電気信号に変換する。この電気信号は、無線中継部21を介して通話端末10に伝送され、通信部13から他の通話端末に送信される。
復調部24は、報知端末30から伝送されてきた混成信号から音声信号を復調する。すなわち、混成信号からID信号に重畳された音声信号を抽出する。この音声信号は、中継モジュール20の中で、送話側のエコーキャンセルを行うために使用される。このエコーキャンセルは、エコーキャンセル部25により行われるので、復調部24により抽出された音声信号は、エコーキャンセル部25に伝送される。
エコーキャンセル部25は、報知端末30が有するスピーカ31から出力される受話信号が中継モジュール20が有するマイクロホン23に入力されて発生するエコーを音声信号により低減する。報知端末30が有するスピーカ31から出力される受話信号とは、中継モジュール20から第1信号線40を介して伝送されてきた受話信号である。音声信号とは、復調部24により復調された音声信号である。
また、本実施形態では、エコーキャンセル部25には、スピーカ31から出力される受話信号以外の音も音声信号として第2データ信号に付加され、受話信号に基づく音声信号を伝送する第2信号線50を介して音声信号送信部32から伝送される。受話信号以外の音とは、報知端末30のスピーカ31から出力されるテレビやラジオの番組放送に係る音や、DVD等各種メディアを介して報知端末30に入力される音等が相当する。エコーキャンセル部25は、このような音声信号を用いて、報知端末30のスピーカ31から出力され、マイクロホン23に入力された音をキャンセルする。この結果、マイクロホン23に入力される音は、報知端末30のスピーカ31から出力される音と通話者の音とが含まれているにもかかわらず、音声信号でスピーカ31から出力される音をキャンセルすることにより通話者が発する音のみを通話端末10に送信することが可能となる。
このようにハンズフリー通話装置1を構成することで、報知端末30からは通話端末10に着信があることのみを報知することが可能となり、通話中においては、通話品質を良好に維持することが可能となる。
次に、図2のフローチャートを用いて、第1の実施形態に係るハンズフリー通話装置1の処理について説明する。以下では、通話端末10と中継モジュール20とが無線通信を行い、中継モジュール20と報知端末30とが有線通信を行う場合であって、通話端末10が着信があったことを中継モジュール20を介して報知端末30に通知し、報知端末30のスピーカ31を介して音声で報知する例を挙げて説明する。
通話端末10に着信があると(ステップ#1:Yes)、通話端末10が中継モジュール20に対して着信中であることを通知する(ステップ#2)。この通知は、通話端末10の無線通信部14と中継モジュール20の無線中継部21との間で行われる。
通話端末10からの通知を受け、中継モジュール20が報知端末30に対して着信中であることを通知する(ステップ#3)。この通知は、中継モジュール20の有線中継部22と報知端末30の有線通信部33との間で差動信号を第1信号線40に伝送して行われる。報知端末30は、当該報知端末30のスピーカ31から着信中であることを報知する(ステップ#4)。この報知は、通話端末10の着信状態が終了するまで継続する(ステップ#5:Yes)。
報知が終了した原因が、通話端末10が通話状態となったことであり(ステップ#6:Yes)、通話端末10が通話先の他の通話端末10から受話信号を受けると、通話端末10は中継モジュール20に受話信号を伝送する(ステップ#7)。中継モジュール20は、この受話信号を第1信号線40を介して報知端末30に伝送する(ステップ#8)。
報知端末30は、受話信号を受けると、スピーカ31で受話信号に係る音声を出力する。それと同時に音声信号送信部32が受話信号と報知端末30の信号をミキシングしたスピーカ駆動の信号に基づく音声信号を生成し、直流信号からなる第2データ信号に当該音声信号を付加する(ステップ#9)。ここでは、音声信号が付加された第2データ信号を混成信号と称して説明する。
音声信号送信部32で生成された混成信号は、中継モジュール20に第2信号線50を介して伝送される(ステップ#10)。中継モジュール20は報知端末30から混成信号を受けると、復調部24が混成信号から音声信号を抽出して復調する(ステップ#11)。復調部24により復調された音声信号は、中継モジュール20で送信側のエコーキャンセルを行う(ステップ#12)。
報知端末30のスピーカ31から出力される音はエコーキャンセル部25によりキャンセルされ、通話者の音声のみが通話端末10に送信される(ステップ#13)。この処理は、通話端末10が通話を終了するまで行われる(ステップ#14:No)。ステップ#6において報知が終了した原因が通話端末10が通話状態になったことでない場合(ステップ#6:No)や、通話端末10が通話を終了した場合(ステップ#14:Yes)には、処理が終了する。
2.第2の実施形態
次に、ハンズフリー通話装置1の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態では、音声信号送信部32は、受話信号に基づく音声信号を第2信号線50を介して中継モジュール20に伝送するとして説明したが、第2の実施形態では、音声信号送信部32は、受話信号に基づく音声信号を第1信号線40を介して中継モジュール20に伝送する点で第1の実施形態と異なる。その他の構成については、上記第1の実施形態と同様である。以下では異なる点を中心に説明する。
次に、ハンズフリー通話装置1の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態では、音声信号送信部32は、受話信号に基づく音声信号を第2信号線50を介して中継モジュール20に伝送するとして説明したが、第2の実施形態では、音声信号送信部32は、受話信号に基づく音声信号を第1信号線40を介して中継モジュール20に伝送する点で第1の実施形態と異なる。その他の構成については、上記第1の実施形態と同様である。以下では異なる点を中心に説明する。
本実施形態でも、中継モジュール20と報知端末30とは、ユニバーサル・シリアル・バスの差動信号線としての第1信号線40と、ユニバーサル・シリアル・バスのID信号線としての第2信号線50とで接続され、第1信号線40及び第2信号線50を介して第1データ信号及び第2データ信号が送受される。すなわち、通話端末10から中継モジュール20に伝送されてきた受話信号を含む第1データ信号は、第1信号線40を介して報知端末30に伝送される。また、第1データ信号とは異なる第2データ信号は、第2信号線50を介して中継モジュール20と報知端末30との間で送受される。
本実施形態では、音声信号送信部32は、第1信号線40を介して報知端末30に伝送されてきた受話信号に基づく音声信号を第1信号線40(差動信号線)を介して差動信号で中継モジュール20に伝送する。本実施形態では、報知端末30は、第1信号線40を介して中継モジュール20から報知端末30に伝送されてきた第1データ信号に含まれる受話信号を、スピーカ31を介して出力する。同時にスピーカ駆動の信号から所定の処理により変換した音声信号を第1データ信号に変換する。ここで、音声信号とは、音声の種類、強弱、高低等に応じて振幅する波形を有するアナログ信号であり、第1データ信号とは、差動信号からなるデジタル信号である。音声信号送信部32は、差動信号を生成し、第1信号線40を介して中継モジュール20に伝送する。
これにより、報知端末30において歪や信号の劣化を防止しつつ、音声信号のようなアナログ信号を高品位のデジタル信号に変換することができるので、信号の歪や信号の劣化を防止しつつ、完全にエコーの発生を無くすることができる。
次に、図3のフローチャートを用いて、第2の実施形態に係るハンズフリー通話装置1の処理について説明する。以下でも、第1の実施形態に係るハンズフリー通話装置1の処理の説明と同様に、通話端末10と中継モジュール20とが無線通信を行い、中継モジュール20と報知端末30とが有線通信を行う場合であって、通話端末10が着信があったことを中継モジュール20を介して報知端末30に通知し、報知端末30のスピーカ31を介して音声で報知する例を挙げて説明する。
通話端末10に着信があると(ステップ#31:Yes)、通話端末10が中継モジュール20に対して着信中であることを通知する(ステップ#32)。この通知は、通話端末10の無線通信部14と中継モジュール20の無線中継部21との間で行われる。
通話端末10からの通知を受け、中継モジュール20が報知端末30に対して着信中であることを通知する(ステップ#33)。この通知は、中継モジュール20の有線中継部22と報知端末30の有線通信部33との間で差動信号を第1信号線40に伝送して行われる。報知端末30は、当該報知端末30のスピーカ31から着信中であることを報知する(ステップ#34)。この報知は、通話端末10の着信状態が終了するまで継続する(ステップ#35:Yes)。
報知が終了した原因が、通話端末10が通話状態となったことであり(ステップ#36:Yes)、通話端末10が通話先の他の通話端末10から受話信号を受けると、通話端末10は中継モジュール20に受話信号を伝送する(ステップ#37)。中継モジュール20は、この受話信号を第1信号線40を介して報知端末30に伝送する(ステップ#38)。
報知端末30は、受話信号を受けると、スピーカ31で受話信号に係る音声を出力する。それと同時に音声信号送信部32が受話信号と報知端末30の信号をミキシングしたスピーカ駆動の信号に基づく音声信号を生成し、当該音声信号に基づいて差動信号からなる第1データ信号を生成する(ステップ#39)。
音声信号送信部32で生成された第1データ信号は、中継モジュール20に第1信号線40を介して伝送される(ステップ#40)。中継モジュール20は報知端末30から第1データ信号を受けると、復調部24が第1データ信号から音声信号に復調する(ステップ#41)。復調部24により復調された音声信号は、中継モジュール20で送信側のエコーキャンセルを行う(ステップ#42)。
報知端末30のスピーカ31から出力される音はエコーキャンセル部25によりキャンセルされ、通話者の音声のみが通話端末10に送信される(ステップ#43)。この処理は、通話端末10が通話を終了するまで行われる(ステップ#44:No)。ステップ#36において報知が終了した原因が通話端末10が通話状態になったことでない場合(ステップ#36:No)や、通話端末10が通話を終了した場合(ステップ#44:Yes)には、処理が終了する。
なお、上述したように、本実施形態に係る報知端末30は、受話信号に基づく音声信号を、第1信号線40を介してデジタル信号として受け取り、当該デジタル信号とテレビやラジオ等の番組放送に係る信号とをデジタル信号処理でミキシングし、DA(デジタル−アナログ)変換してスピーカ31から出力すると共に、このDA変換後のアナログ信号を再度デジタル信号に変換する処理をして第1信号線40を介して中継モジュール20に伝送する構成とされている。しかしながら、報知端末30はDA変換前の信号、すなわち第1信号線40を介して受け取ったデジタル信号とテレビやラジオ等の番組放送に係る信号とをデジタル信号処理でミキシングし、DA変換してスピーカ31から出力すると共に、ミキシングして得られたDA変換前のデジタル信号を第1信号線40を介して中継モジュール20に伝送する構成としても良い。
3.その他の実施形態
上記実施形態では、報知端末30は通話端末10が着信中であることを音声により報知するとして説明したが、通話端末10が着信中であることをランプ等を点灯や点滅させる等して視覚的に報知する構成とすることも可能である。
上記実施形態では、報知端末30は通話端末10が着信中であることを音声により報知するとして説明したが、通話端末10が着信中であることをランプ等を点灯や点滅させる等して視覚的に報知する構成とすることも可能である。
上記実施形態では、通話端末10と中継モジュール20とは無線通信を行うとして説明したが、有線通信を行う構成とすることも可能である。
上記実施形態では、音声信号送信部32が、音声信号を周波数変調して伝送するとして説明したが、振幅変調を利用することも可能である。この場合には、信号の伝送に対して遅延を無くすことができる。もちろん、他の方式で音声信号を変調することも可能である。
上記実施形態では、第1信号線40及び第2信号線50が、ユニバーサル・シリアル・バスのケーブルを用いて構成されるとして説明したが、ユニバーサル・シリアル・バスのケーブル以外のケーブルを用いて構成することも可能である。
上記実施形態では、報知端末30がカーナビゲーションシステムであるとして説明したが、報知端末30がハンズフリー通話装置1を構成するスピーカユニットであっても良い。また、テレビ会議システムやパーソナルコンピュータを用いた通話システム等においても適用することが可能である。
上記実施形態では、エコーキャンセル部25には、スピーカ31から出力される受話信号以外の音も第2データ信号に付加され音声信号送信部32から伝送されるとして説明したが、エコーキャンセル部25には、スピーカ31から出力される受話信号以外の音は伝送されないように構成することも可能である。
本発明は、通話端末を用いたユーザの通話を補助するハンズフリー通話装置に利用可能である。
1:ハンズフリー通話装置
10:通話端末
20:中継モジュール
22:有線中継部
23:マイクロホン
25:エコーキャンセル部
30:報知端末
31:スピーカ
32:音声信号送信部
40:第1信号線
50:第2信号線
10:通話端末
20:中継モジュール
22:有線中継部
23:マイクロホン
25:エコーキャンセル部
30:報知端末
31:スピーカ
32:音声信号送信部
40:第1信号線
50:第2信号線
Claims (5)
- 通話端末によるユーザの通話を報知端末が有するスピーカから出力するハンズフリー通話装置であって、
前記通話端末と通信を行うと共に、前記報知端末と有線通信を行って、前記通話端末と前記報知端末との間の通信を中継する中継モジュールと、
前記中継モジュールと前記報知端末との間を接続する第1信号線及び第2信号線と、を備え、
前記中継モジュールに備えられ、前記通話端末から前記中継モジュールに伝送された受話信号を前記第1信号線を介して前記報知端末に伝送する有線中継部と、
前記報知端末に備えられ、前記受話信号に基づく音声信号を前記第1信号線及び前記第2信号線の一方を介して前記中継モジュールに伝送する音声信号送信部と、
前記中継モジュールに備えられ、前記スピーカから出力される前記受話信号が前記中継モジュールが有するマイクロホンに入力されて発生するエコーを前記音声信号により低減するエコーキャンセル部と、
を有するハンズフリー通話装置。 - 前記第1信号線及び前記第2信号線は、夫々ユニバーサル・シリアル・バスの差動信号線及びID信号線であり、
前記音声信号送信部は、前記音声信号を前記ID信号線で伝送されるID信号に重畳して前記中継モジュールに伝送する請求項1に記載のハンズフリー通話装置。 - 前記第1信号線及び前記第2信号線は、夫々ユニバーサル・シリアル・バスの差動信号線及びID信号線であり、
前記音声信号送信部は、前記音声信号を前記差動信号線を介して差動信号で前記中継モジュールに伝送する請求項1に記載のハンズフリー通話装置。 - 前記音声信号送信部は、前記スピーカから出力される前記受話信号以外の音声信号も、前記受話信号に基づく音声信号を伝送する前記第1信号線及び前記第2信号線のうちの一方を介して前記中継モジュールに伝送する請求項2又は3に記載のハンズフリー通話装置。
- 前記音声信号送信部は、前記音声信号を周波数変調して伝送する請求項1から4のいずれか一項に記載のハンズフリー通話装置。
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Family Applications (1)
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KR20170044393A (ko) * | 2015-10-15 | 2017-04-25 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 핸즈프리 제어 장치 및 방법 |
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