JP2015200689A - 電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示品質が低下することを抑えることが可能な電気光学装置、及び電子機器を提供する。
【解決手段】液晶パネル100と、液晶パネル100を通る光の光学特性を補償する光学補償板200と、光学補償板200を保持する第2フレーム620と、光学補償板200と第2フレーム620との間に備えられた位置調整部材630と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気光学装置、及び電子機器に関する。
上記電気光学装置としての液晶装置は、例えば、液晶パネル等の電気光学パネルがフレームに収容されており、例えば、液晶プロジェクター等のライトバルブとして用いられる。例えば、特許文献1では、枠体の中に液晶パネルが収容されており、枠体の開口部を塞ぐようにパネルが取り付けられているフレーム構造が開示されている。
液晶パネルには、例えば、正確に変調できなかった位相変調量を微調整し、画像のコントラストを向上させるための、光学補償板が備えられている。光学補償板は、例えば、液晶パネルに貼り付けられていたり、フレームに固定されていたりする。
特開2010−243530号公報
しかしながら、液晶パネルに対して光学補償板の位置がずれて貼り付けられたり、液晶プロジェクターの光源の熱によってフレームが加熱され、フレームに固定された光学補償板の位置が応力や歪みによって、液晶パネルに対してずれてしまったりする場合がある。これにより、高コントラストが得られないという課題がある。
本発明の態様は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電気光学装置は、電気光学パネルと、光学補償板と、前記光学補償板を保持する保持部材と、前記光学補償板と前記保持部材との間に備えられた光学補償板位置調整部材と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、光学補償板位置調整部材を調整することにより、電気光学パネルに対して光学補償板の位置を移動させることが可能となるので、例えば、電気光学パネルに対する光学補償板の位置がずれた場合でも、光学補償板の位置を変えることができる。これにより、電気光学パネルを通る光の位相を調整することができ、その結果、画像のコントラストを向上させることができる。
[適用例2]上記適用例に係る電気光学装置において、前記光学補償板位置調整部材は、プランジャー又は圧電素子であることが好ましい。
本適用例によれば、プランジャーや圧電素子を用いるので、比較的簡単な構造で、電気光学パネルに対する光学補償板の位置をずらすことができる。
[適用例3]上記適用例に係る電気光学装置において、前記電気光学パネルは、反射型であることが好ましい。
本適用例によれば、電気光学パネルに対して光学補償板の位置をずらすことが可能となるので、特に光の入射及び反射の両方が行われる反射型の電気光学装置の表示品質を顕著に向上させることができる。
[適用例4]本適用例に係る電子機器は、上記電気光学装置を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、上記電気光学装置を備えているので、高コントラストの表示が可能な電子機器を提供することができる。
液晶装置が備える液晶パネルの構成を示す模式平面図。 図1に示す液晶パネルのH−H’線に沿う模式断面図。 液晶パネルの電気的な構成を示す等価回路図。 液晶装置の全体構成を示す分解斜視図。 液晶装置の構成を対向基板(第2フレーム)側から見た模式平面図。 図5に示す液晶装置のI−I’線に沿う模式断面図。 プロジェクターを構成する液晶ライトバルブの周辺の構造を示す斜視図。 液晶ライトバルブを保持する三角柱ユニットの構造を示す模式断面図。 液晶装置を備えたプロジェクターの構成を示す概略図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
本実施形態では、電気光学装置が備える電気光学パネルとして、薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶パネルを例に挙げて説明する。この液晶パネルを備えた液晶装置は、例えば、投射型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調素子(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
<電気光学装置としての液晶装置が備える液晶パネルの構成>
図1は、液晶装置が備える液晶パネルの構成を示す模式平面図である。図2は、図1に示す液晶パネルのH−H’線に沿う模式断面図である。図3は、液晶パネルの電気的な構成を示す等価回路図である。以下、液晶パネルの構成を、図1〜図3を参照しながら説明する。
電気光学パネルとしての液晶パネル100は、素子基板10(第1基板)と対向基板20(第2基板)とが対向配置されて構成されている。素子基板10の基板本体は、例えば、単結晶シリコン基板又はガラス基板若しくは石英基板等の透明基板で構成されている。対向基板20の基板本体は、例えば、ガラス基板、石英基板等の透明基板で構成されている。
素子基板10と対向基板20との間には、電気光学物質としての液晶層50が封入されている。液晶層50は、例えば、一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、一対の配向膜間で所定の配向状態をとる。
素子基板10と対向基板20とは、複数の画素電極が設けられた画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により、相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいて素子基板10に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。シール材52の中には、素子基板10と対向基板20との間隔(即ち、基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。
なお、ギャップ材を、シール材52に混入されるものに加えて若しくは代えて、画像表示領域10a又は画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域に、配置するようにしてもよい。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を部分的に規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。
周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、素子基板10の一辺に沿って、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102が設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるように設けられている。
更に、このように画像表示領域10aの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104間を接続するために、素子基板10の残る一辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして複数の配線105が設けられている。
素子基板10における対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域には、両基板間を上下導通材で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、素子基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図2に示すように、素子基板10には、駆動素子である画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形成されている。この積層構造の詳細な構成については図2では図示を省略してあるが、この積層構造の上に、反射電極となる反射型の画素電極9aが設けられている。画素電極9aは典型的にはアルミニウムなどの光反射性の高い材料により、画素毎に所定のパターンで島状に形成され、入射光を反射する。
画素電極9aは、対向電極21に対向するように、素子基板10の画像表示領域10aに形成されている。素子基板10における液晶層50の面する側の表面、即ち画素電極9a上には、配向膜16が画素電極9aを覆うように形成されている。
対向基板20における素子基板10との対向面上には、ITO等の透明材料からなる対向電極21が複数の画素電極9aと対向するように形成されている。また、画像表示領域10aにおいてカラー表示を行うために、開口領域及び非開口領域の一部を含む領域に、図2には図示しないカラーフィルターが形成されてもよい。
対向基板20の素子基板10に対する対向面上において、対向電極21上には、配向膜22が形成されている。なお、透過型の液晶装置と同様に、対向基板20に格子状又はストライプ状に遮光膜を形成し、非開口領域を設けてもよい。
なお、図1及び図2に示した素子基板10には、上述したデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等の駆動回路に加えて、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該液晶パネル100の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
次に、液晶パネルの画素部の電気的な構成について、図3を参照して説明する。図3は、電気光学装置が備える液晶パネルの画像表示領域を構成するマトリックス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図である。
図3において、画像表示領域10aを構成するマトリックス状に形成された複数の画素の各々には、画素電極9a及びTFT30が形成されている。TFT30は、画素電極9aに電気的に接続されており、液晶パネル100の動作時に画素電極9aをスイッチング制御する。
画像信号が供給されるデータ線6aは、TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、・・・、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
TFT30のゲートには、走査線3aが電気的に接続されており、液晶パネル100は、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、・・・、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。
画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、・・・、Snが所定のタイミングで書き込まれる。画素電極9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、・・・、Snは、対向基板20に形成された対向電極21との間で一定期間保持される。
液晶層50(図2参照)を構成する液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。例えば、ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として液晶パネル100からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射される。
ここで保持された画像信号がリークすることを防ぐために、画素電極9aと対向電極21(図2参照)との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。蓄積容量70は、画像信号の供給に応じて各画素電極9aの電位を一時的に保持する保持容量として機能する容量素子である。
蓄積容量70の一方の電極は、画素電極9aと並列してTFT30のドレインに電気的に接続され、他方の電極は、定電位となるように、電位固定の容量線300に電気的に接続されている。蓄積容量70によれば、画素電極9aにおける電位保持特性が向上し、コントラスト向上やフリッカーの低減といった表示特性の向上が可能となる。
<電気光学装置としての液晶装置の構成>
次に、電気光学装置としての液晶装置の全体構成について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、液晶装置の全体構成を示す分解斜視図である。図5は、液晶装置の構成を示す模式平面図である。図6は、図5に示す液晶装置のI−I’線に沿う模式断面図である。なお、図4〜図6では、図1〜図3に示した液晶パネルにおける詳細な部材を適宜省略して図示している。
図4に示すように、液晶装置1は、液晶パネル100と、液晶パネル100を収容する第1フレーム610と、光学補償板200と、光学補償板200を保持する保持部材としての第2フレーム620と、を備えている。
本実施形態では、第2フレーム620の側から光が入射し、液晶パネル100を反射して、再び第2フレーム620の側から出射するということを前提とする。
第1フレーム610内に収容される液晶パネル100は、図1及び図2に示した液晶パネル100に加えて、例えば、防塵用基板などが備えられており、更に素子基板10の外部回路接続端子102(図1及び図2参照)にフレキシブル基板500が接続されている。
第1フレーム610は、液晶パネル100を収容する凹部を有する略矩形状の部材である。第1フレーム610には、平面視で略中央部分に開口部611が形成されている。また、第1フレーム610の略四隅部分には、ピン状部材310が嵌るピン孔612が形成されている。
第1フレーム610の凹部に液晶パネル100を収容すると、開口部611を介して液晶パネル100の略中央部分が外部に露出し、この部分が画像表示領域となる。
光学補償板200は、例えば、水晶基板上に光学補償フィルムが貼り付けられて構成されている。なお、基板として水晶を用いたが、これに限定されず、透光性の石英ガラスや、サファイヤなど偏光特性のある透明基板を用いるようにしてもよい。
なお、光学補償板200は、基板の一方の面に、Ta25等の無機材料(屈折率異方性媒質)が斜方蒸着されて形成された、Oプレートであってもよい。光学補償板200は、その微細構造に起因して位相差を生じさせる。
第2フレーム620には、液晶パネル100と対向する面に、画像表示領域を囲うように開口孔621が形成されている。開口孔621は、上方から入射し、上方に反射する光の通過を可能とする部分である。
また、第2フレーム620には、光学補償板200を載置すると共に保持するガイドプレート210を収容するためのガイド部622が形成されている。ガイドプレート210には、第2フレーム620に固定するためのトラック孔211が設けられている。ガイドプレート210は、ガイド部622に支持され、ネジ222を用いて第2フレーム620に固定される。
なお、第2フレーム620には、液晶パネル100に対して光学補償板200の位置を調整するための光学補償板位置調整部材としての位置調整部材630が設けられている。なお、位置調整部材630の詳細な説明は、後述する。
第2フレーム620の液晶パネル100に対向する面の略四隅には、ピン状部材310が嵌るピン孔623が形成されている。第1フレーム610と第2フレーム620とは、ピン状部材310が互いに形成されたピン孔612,623に嵌ることにより、互いが固定される。これにより、液晶パネル100は、第1フレーム610と第2フレーム620とによって閉じられた状態となる。
第1フレーム610及び第2フレーム620は、熱伝導性に優れた、例えば、金属等の材料を用いて構成されるのが好ましい。より具体的には、アルミニウム、マグネシウム、銅又はこれら各々の合金等を用いるようにするとよい。
後述する、液晶プロジェクター1500内のランプユニット1101(図9参照)から発せられた光は、この開口孔621を通過して液晶パネル100に入射可能となる。なお、フレーム600(610,620)は、液晶パネル100の周辺領域に当接している。これにより、液晶パネル100からフレーム600への熱の伝達が滞りなく行われるようになる。
<位置調整部材、及びフレームの構成>
次に、第2フレーム、及び位置調整部材の構成について、図5及び図6を参照しながら説明する。なお、図5及び図6では、図4に示した液晶装置の部材を適宜省略して図示している。
図5及び図6に示すように、液晶装置1は、液晶パネル100と、フレキシブル基板500と、第1フレーム610と、第2フレーム620と、光学補償板200と、を備えている。第2フレーム620には、ガイドプレート210を介して光学補償板200が収容されている。第2フレーム620は、本発明における、光学補償板200を保持する保持部材である。
また、第2フレーム620には、液晶パネル100に対して光学補償板200の位置を調整するための位置調整部材630が配置されている。位置調整部材630は、例えば、プランジャーである。位置調整部材630は、例えば、円筒状の容器630aの中にバネ630bとボール630cとが封入されている。
ボール630cは、容器630aの一端側に先端が露出するように配置されている。つまり、ボール630cには常にバネ630bから一定の付勢力が加えられており、ボール630cを押圧することにより、ボール630cが容器630aの中に入り、押圧をやめるとボール630cが容器630aの一端側に再び露出する。
例えば、容器630aの外周にネジ630dが形成されており、容器630a(位置調整部材630)を回転させることにより、位置調整部材630が第2フレーム620の内側に移動したり、第2フレーム620の外周に移動したりする。
位置調整部材630は、第2フレーム620の一辺に2つ、合計で8つ配置されている。液晶パネル100を収容する第1フレーム610に、光学補償板200がセットされた第2フレーム620を組み合わせた後、位置調整部材630を出し入れすることによって、光学補償板200をX方向やY方向にずらすことができる。
このようにして、位置調整部材630を調整することにより、液晶パネル100の表面に対して光学補償板200の位置を水平方向に移動させることが可能となるので、例えば、液晶パネル100に対する光学補償板200の位置がずれた場合でも、光学補償板200の位置を調整することができる。
液晶装置1に比較的強力な投射光が入射されると、フレーム600の温度が上昇し、フレーム600が膨張し応力が発生する。加えて、液晶装置1に投射光が入射されると、液晶パネル100の温度が上昇する。
これにより、液晶パネル100と光学補償板200との位置関係がずれた場合でも、正規な位置関係に調整することができる。
なお、上記反射型の液晶パネル100の場合、光の入射と反射とを繰り返すので、光学補償板200による光の位相を調整することにより、特に黒色などのコントラストが変化するなど、表示品質が低下することを、より顕著に改善することができる。
<液晶ライトバルブの構成>
図7は、プロジェクターを構成する液晶ライトバルブの周辺の構造を示す斜視図である。図8は、液晶ライトバルブを保持する三角柱ユニットの構造を示す模式断面図である。以下、液晶ライトバルブの構成を、図7及び図8を参照しながら説明する。
本実施形態の場合、図7に示すように、赤色光用画像形成光学系、緑色光用画像形成光学系1260a、青色光用画像形成光学系はいずれもユニット化されており、同様の構成になっている。ユニット化された3つの画像形成光学系(1260a)は、クロスダイクロイックプリズム1206の3つの光入射面に接合されている。ここで、画像形成光学系を代表して、緑色光用画像形成光学系1260aの構成について説明する。
図8に示すように、緑色光用画像形成光学系1260aは、例えば、補助偏光板1264と、緑色光用液晶ライトバルブ1260と、補助偏光板1265と、を備えている。これら構成要素のうち、補助偏光板1264を除いて、ワイヤーグリッド偏光板1263、緑色光用液晶ライトバルブ1260、および補助偏光板1265は、略三角柱の形状を有する筐体1400に固定されている。筐体1400は、例えばアルミニウム等の熱伝導性の高い材料で構成されている。
筐体1400の3つの側面1400a,1400b,1400cには、光を通過させる開口部1400at,1400bt,1400ctがそれぞれ設けられている。筐体1400の3つの側面1400a,1400b,1400cのうち、互いに直角に接する2つの面を第1側面1400a、第2側面1400bとし、第1側面1400aおよび第2側面1400bに対して45°の角度で接する面を第3側面1400cとする。
第1側面1400aの外面側には開口部1400atを塞ぐように液晶装置1が固定されている。第2側面1400bの外面側には開口部1400btを塞ぐように補助偏光板1265が固定されている。第3側面1400cの外面側には開口部1400ctを塞ぐようにワイヤーグリッド偏光板1263が固定されている。このような構成により、筐体1400の内部は密閉された空間となっている。
緑色光用画像形成光学系1260aにおいて、光源光から分離された緑色光LGは補助偏光板1264に入射する。補助偏光板1264は所定の方向に振動する直線偏光を透過するものであり、次に説明するワイヤーグリッド偏光板1263の偏光分離面に対するP偏光を透過するように透過軸が設定されている。
以下、ワイヤーグリッド偏光板1263の偏光分離面に対するP偏光を単にP偏光と称し、ワイヤーグリッド偏光板1263の偏光分離面に対するS偏光を単にS偏光と称する。上述したように、インテグレーター光学系1410(図9参照)を通った光源光は、偏光状態がP偏光に揃えられているため、緑色光LGの略全てが補助偏光板1264を透過してワイヤーグリッド偏光板1263に入射する。
本実施形態のワイヤーグリッド偏光板1263は、例えばガラス基板とその上に形成された複数の金属線とにより構成されている(図示略)。複数の金属線は、全てが一方向に延在しており、互いに略平行に離間してガラス基板上に形成されている。
ワイヤーグリッド偏光板1263と液晶パネル100との間の光路上に光学補償板200が配置されている。ワイヤーグリッド偏光板1263を透過した緑色光LGは、光学補償板200、緑色光用液晶パネル100の対向基板20を順次透過し、液晶層50に入射した後に素子基板10で反射して折り返される。緑色光LGは、液晶層50を透過する間に変調されて変調光となり、対向基板20、光学補償板200を再度透過する。
<電子機器の構成>
図9は、上記した液晶装置を備えた電子機器(反射型の液晶プロジェクター)の構成を示す模式図である。以下、電子機器の構成について、図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、本実施形態の液晶プロジェクター1500は、システム光軸Lに沿って配置された偏光照明装置1100と、3つのダイクロイックミラー1111,1112,1115と、2つの反射ミラー1113,1114と、3つの光変調素子としての反射型の液晶ライトバルブ1250,1260,1270と、クロスダイクロイックプリズム1206と、投射レンズ1207とを備えている。
偏光照明装置1100は、ハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット1101と、インテグレーターレンズ1102と、偏光変換素子1103とから概略構成されている。
偏光照明装置1100から射出された偏光光束は、互いに直交して配置されたダイクロイックミラー1111とダイクロイックミラー1112とに入射する。光分離素子としてのダイクロイックミラー1111は、入射した偏光光束のうち赤色光(R)を反射する。もう一方の光分離素子としてのダイクロイックミラー1112は、入射した偏光光束のうち緑色光(G)と青色光(B)とを反射する。
反射した赤色光(R)は反射ミラー1113により再び反射され、液晶ライトバルブ1250に入射する。一方、反射した緑色光(G)と青色光(B)とは反射ミラー1114により再び反射して光分離素子としてのダイクロイックミラー1115に入射する。ダイクロイックミラー1115は緑色光(G)を反射し、青色光(B)を透過する。反射した緑色光(G)は液晶ライトバルブ1260に入射する。透過した青色光(B)は液晶ライトバルブ1270に入射する。
液晶ライトバルブ1250は、反射型の液晶パネル1251と、光学補償板55と、反射型偏光素子としてのワイヤーグリッド偏光板1253とを備えている。
液晶ライトバルブ1250は、ワイヤーグリッド偏光板1253によって反射した赤色光(R)がクロスダイクロイックプリズム1206の入射面に垂直に入射するように配置されている。また、ワイヤーグリッド偏光板1253の偏光度を補う補助偏光板1254が液晶ライトバルブ1250における赤色光(R)の入射側に配置され、もう1つの補助偏光板1255が赤色光(R)の射出側においてクロスダイクロイックプリズム1206の入射面に沿って配置されている。なお、反射型偏光素子として偏光ビームスプリッターを用いた場合には、一対の補助偏光板1254,1255を省略することも可能である。
このような反射型の液晶ライトバルブ1250の構成と各構成の配置は、他の反射型の液晶ライトバルブ1260,1270においても同じである。
液晶ライトバルブ1250,1260,1270に入射した各色光は、画像情報に基づいて変調され、再びワイヤーグリッド偏光板1253,1263,1273を経由してクロスダイクロイックプリズム1206に入射する。クロスダイクロイックプリズム1206では、各色光が合成され、合成された光は投射レンズ1207によってスクリーン1300上に投射され、画像が拡大されて表示される。
本実施形態では、液晶ライトバルブ1250,1260,1270における反射型の液晶パネル1251,1261,1271として上記実施形態における液晶装置1が適用されている。
このような液晶プロジェクター1500によれば、反射型の液晶装置1を液晶ライトバルブ1250,1260,1270に用いているので、光学特性としての位相差補償を行うことが可能となり、高い表示品質を有する反射型の液晶プロジェクター1500を提供できる。
なお、液晶装置1が搭載される電子機器としては、液晶プロジェクター1500の他、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、スマートフォン、EVF(Electrical View Finder)、モバイルミニプロジェクター、電子ブック、携帯電話、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ディスプレイ、液晶テレビ、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
以上詳述したように、本実施形態の液晶装置1、及び電子機器によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態の液晶装置1によれば、位置調整部材630を調整することにより、液晶パネル100に対して光学補償板200の位置を動かすことが可能となるので、例えば、フレーム600の組立時やフレーム600に生じた応力によって、液晶パネル100に対する光学補償板200の位置がずれた場合でも、光学補償板200の位置を正規の位置に変えることができる。これにより、液晶パネル100を通る光の位相(面内位相差)を調整することができ、その結果、画像のコントラストを向上させることができる。また、液晶パネル100側を動かす場合と比較して、光学補償板200側を動かす方が位相差などを調整しやすい。
(2)本実施形態の液晶装置1によれば、位置調整部材630としてプランジャーを用いるので、比較的簡単な構造で、液晶パネル100に対する光学補償板200の位置をずらすことができる。
(3)本実施形態の液晶装置1によれば、液晶パネル100に対して光学補償板200の位置をずらすことが可能となるので、特に光の入射及び反射の両方が行われる反射型の液晶装置1の表示品質を顕著に向上させることができる。
(4)本実施形態の電子機器によれば、上記液晶装置1を備えているので、高コントラストの表示が可能な電子機器を提供することができる。
なお、本発明の態様は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、本発明の態様の技術範囲に含まれるものである。また、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記したように、位置調整部材630を用いて、光学補償板200を液晶パネル100の表面に対して水平方向に移動させることに限定されず、例えば、第2フレーム620の他の場所に位置調整部材630を配置して、液晶パネル100の表面に対して交差する方向に光学補償板200を動かすようにしてもよい。言い換えれば、図6におけるZ方向にプランジャーを配置するようにしてもよい。
(変形例2)
上記したように、位置調整部材630としてプランジャーを用いることに代えて、圧電素子を用いるようにしてもよい。圧電素子を用いることにより、印加する電圧に応じて光学補償板200の位置をずらすことができる。また、変形例1で説明したように、第2フレーム620のZ方向に圧電素子を配置するようにしてもよい。
(変形例3)
上記したように、電気光学装置として反射型の液晶装置1を適用することに限定されず、例えば、透過型の液晶装置、有機EL装置、プラズマディスプレイ、電子ペーパー(EPD)等に適用するようにしてもよい。
1…電気光学装置としての液晶装置、3a…走査線、6a…データ線、9a…画素電極、10…素子基板、10a…画像表示領域、16,22…配向膜、20…対向基板、21…対向電極、30…TFT、50…液晶層、52…シール材、53…額縁遮光膜、70…蓄積容量、100…電気光学パネルとしての液晶パネル、101…データ線駆動回路、102…外部回路接続端子、104…走査線駆動回路、105…配線、106…上下導通端子、200…光学補償板、210…ガイドプレート、211…トラック孔、222…ネジ、300…容量線、310…ピン状部材、500…フレキシブル基板、600…フレーム、610…第1フレーム、611…開口部、612,623…ピン孔、620…保持部材としての第2フレーム、621…開口孔、622…ガイド部、630…光学補償板位置調整部材としての位置調整部材、630a…容器、630b…バネ、630c…ボール、630d…ネジ、1100…偏光照明装置、1101…ランプユニット、1102…インテグレーターレンズ、1103…偏光変換素子、1111,1112,1115…ダイクロイックミラー、1113,1114…反射ミラー、1206…クロスダイクロイックプリズム、1207…投射レンズ、1250,1260,1270…液晶ライトバルブ、1251,1261,1271…液晶パネル、1253,1263,1273…ワイヤーグリッド偏光板、1254,1255…補助偏光板、1260a…緑色光用画像形成光学系、1263…ワイヤーグリッド偏光板、1264…補助偏光板、1265…補助偏光板、1300…スクリーン、1400…筐体、1400a…第1側面、1400at…開口部、1400b…第2側面、1400bt…開口部、1400c…第3側面、1400ct…開口部、1410…インテグレーター光学系、1500…液晶プロジェクター。

Claims (4)

  1. 電気光学パネルと、
    光学補償板と、
    前記光学補償板を保持する保持部材と、
    前記光学補償板と前記保持部材との間に備えられた光学補償板位置調整部材と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記光学補償板位置調整部材は、プランジャー又は圧電素子であることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電気光学装置であって、
    前記電気光学パネルは、反射型であることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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