JP2015198504A - 絶縁型直流電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電圧変換用のトランスを備え一次側巻線に流れる電流をオン、オフして出力を制御する絶縁型の直流電源装置において、過電流保護回路の動作点を補正して広い範囲の入力電圧に対して適切な過電流保護を行うことができるようにする。【解決手段】 電源制御回路は、一次側巻線に流れる電流に比例した電圧と比較基準電圧とを比較してトランスの二次側の過電流状態を検出するための過電流検出回路(36a)と、過電流検出回路が過電流状態を検出したことに応じてスイッチング素子(SW)をオフ状態にさせる過電流保護回路(38,39)とを備え、スイッチング素子の駆動パルスのオン時間に応じて比較準電圧が変化するようにした。【選択図】 図2

Description

本発明は、直流電源装置に関し、特に電圧変換用トランスを備えた絶縁型直流電源装置における過電流保護回路の動作点補正に利用して有効な技術に関する。
直流電源装置には、交流電源を整流するダイオード・ブリッジ回路と、該回路で整流された直流電圧を降圧して所望の電位の直流電圧に変換する絶縁型DC−DCコンバータなどで構成されたAC−DCコンバータがある。かかるAC−DCコンバータとしては、例えば電圧変換用トランスの一次側巻線と直列に接続されたスイッチング素子をPWM(パルス幅変調)制御方式やPFM(パルス周波数変調)制御方式等でオン、オフ駆動して一次側巻線に流れる電流を制御し、二次側巻線に誘起される電圧を制御するようにしたスイッチング電源装置が知られている。
ところで、AC−DCコンバータにおいては、定格負荷電流(或いは最大負荷電流)が規定されており、二次側に流れる電流が定格負荷電流以上に増加する過電流状態が発生すると電源装置がダメージを受けることがあるので、一次側の制御回路に過電流検出機能および過電流を検出した場合に制御動作を停止させる過電流保護機能を設けることが多い。
スイッチング制御方式のAC−DCコンバータにおける二次側の出力の過電流を検出する方法としては、一次側のスイッチング素子と直列に電流検出用の抵抗を設け、該抵抗により電流−電圧変換した電圧(三角波形または台形波の電圧のピーク値)を監視する方式が一般的である(特許文献1参照)。
ところで、ワールドワイド入力仕様のAC−DCコンバータは、入力交流電圧が例えば85V〜276Vのような比較的広い範囲の電圧に対して動作可能であるように構成する必要がある。しかしながら、電流−電圧変換した電圧を監視して過電流保護機能を働かせる方式においては、AC入力電圧VACの大きさによって一次側のピーク電流Ipが図3のように変化してしまう。そのため、何ら対策をしないと、過電流保護動作点(過電流保護が働く時の負荷電流値Idet)がずれてしまうという問題がある。
このAC入力電圧VACの大きさに対する過電流保護回路の動作点の変化を図示したものが図9であり、何ら対策をしない場合には、図9に実線Aで示すように過電流保護回路の動作点Idetが変化してしまい、適切な過電流保護を行うことができない。なお、理想的な特性は、VAC−Idet特性が平坦になることである。
上記のような過電流保護動作点のAC入力電圧依存性に対する対策として、図1のようなAC−DCコンバータにおいて、ダイオード・ブリッジ12により整流された脈流電圧が印加されるノードN1と、電流検出用抵抗Rsと制御用ICの電流検出端子CSとの間のノードN2との間に、破線で示すように、補正用の抵抗Rbを接続する方式が考えられる。
特開2005−341730号公報 特開2012−235561号公報
しかしながら、上記のような補正用の抵抗Rbを接続する対策にあっては、図9に破線Bで示すように、抵抗を設けないものよりは過電流保護動作点Idetの変化は少なくなるものの、VAC−Idet特性の平坦性が悪く、特に100〜200Vの範囲での過電流保護動作点の変化が充分に低減されない。また、補正用の抵抗Rbを設けることで無駄な電流が流れてしまうため、電力損失が増加するという課題がある。
そこで、本発明者らは、スイッチング制御方式のAC−DCコンバータにおいて、一次側巻線に電流を流すスイッチング素子をオン、オフする制御信号(パルス)のデューティを検出し、検出したデューティに応じて、過電流保護用のコンパレータのスレッシホールド電圧Vthを補正することで、過電流保護動作点のAC入力電圧依存性を低減する発明をなし先に出願した(特許文献2参照)。
しかし、特許文献2に開示されている発明にあっては、デューティ検出回路が複雑であり、一次側電源制御回路を半導体集積回路化した場合、チップサイズが増大しコストアップを招くというという課題がある。
本発明は上記のような背景の下になされたもので、その目的とするところは、電圧変換用のトランスを備え一次側巻線に流れる電流をオン、オフして出力を制御する絶縁型直流電源装置において、電力損失の増加や回路規模の増大を招くことなく、過電流保護動作点を補正して広範囲の入力電圧に対して適切な過電流保護を行うことができる技術を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、
電圧変換用のトランスと、該トランスの一次側巻線に間欠的に電流を流すためのスイッチング素子と、前記トランスの一次側巻線に流れる電流に比例した電圧と前記トランスの二次側からの出力電圧検出信号が入力されることで前記スイッチング素子をオン、オフ制御する駆動パルスを生成し出力する電源制御回路とを有する絶縁型直流電源装置において、
前記電源制御回路は、
前記一次側巻線に流れる電流に比例した電圧と比較電圧とを比較して前記トランスの二次側の過電流状態を検出するための過電流検出回路と、
前記過電流検出回路が過電流状態を検出したことに応じて前記スイッチング素子をオフ状態にさせる過電流保護回路と、
を備え、前記スイッチング素子の駆動パルスのオン時間に応じて前記比較電圧を補正するように構成した。
上記した構成によれば、交流入力電圧が異なっても過電流保護動作点がほとんど変化しないため、交流入力電圧−過電流保護動作点特性がほぼ平坦になり、広い範囲の交流入力電圧に対して適切なポイントで過電流保護を行うことができる。
ここで、望ましくは、前記過電流保護回路は、
前記比較電圧の基準となる電圧を生成する基準電圧源と、
前記スイッチング素子の駆動パルスのオン時間に応じた電圧を生成し出力するオン時間検出回路と、
前記オン時間検出回路より出力された電圧に基づいて、前記比較電圧が入力電圧−オン時間特性カーブに従って変化するように補正する補正回路と、
を備えるように構成する。
これにより、広い範囲の交流入力電圧に対して適切なポイントで過電流保護を行うことができ、過電流保護回路を容易に設計することができる。
また、望ましくは、前記一次側巻線に流れる電流に比例した電圧は、前記スイッチング素子と直列に接続された電流検出用の抵抗により電流−電圧変換された電圧であるようにする。
これにより、過電流保護のために監視する電圧を容易に得ることができる。
さらに、望ましくは、前記電源制御回路は、1個の半導体チップ上に半導体集積回路として形成され、前記電流検出用の抵抗により電流−電圧変換された電圧が入力されたる第1端子と、前記トランスの二次側からの出力電圧検出信号が入力される第2端子とを備えているようにする。
これにより、絶縁型直流電源装置を構成する部品点数を減らすとともに、電源装置の小型化を図ることができる。
本発明によれば、電圧変換用のトランスを備え一次側巻線に流れる電流をオン、オフして出力電圧を制御する絶縁型直流電源装置において、電力損失の増加や回路規模の増大を招くことなく、過電流保護動作点の補正特性をほぼ平坦にして広範囲の入力電圧に対して適切な過電流保護を行うことができるという効果がある。
本発明に係る絶縁型直流電源装置としてのAC−DCコンバータの一実施形態を示す回路構成図である。 図1のAC−DCコンバータにおけるトランスの一次側制御回路(電源制御用IC)の構成例を示す回路構成図である。 AC−DCコンバータにおける負荷一定の条件下でのAC入力電圧VACと一次側のピーク電流との関係を示すグラフである。 AC−DCコンバータにおける負荷一定の条件下でのAC入力電圧VACと電流検出端子の電圧との関係を示すグラフである。 AC−DCコンバータにおけるAC入力電圧VACと一次側オン時間との関係を示すグラフである。 実施形態のAC−DCコンバータにおけるオン時間検出回路と電圧補正回路の具体例を示す回路構成図である。 AC−DCコンバータにおける過電流保護動作点の補正前と補正後の負荷電流−入力電圧特性を示すグラフである。 AC−DCコンバータにおける過電流保護動作点の補正前と補正後の負荷電流−出力電圧特性を示すグラフである。 過電流保護動作点の補正をしないAC−DCコンバータおよび抵抗により動作点の補正をしたAC−DCコンバータにおける過電流保護動作点の入力電圧特性を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した絶縁型直流電源装置としてのAC−DCコンバータの一実施形態を示す回路構成図である。
この実施形態のAC−DCコンバータは、コモンモードコイルなどからなるノイズ遮断用のフィルタ11と、交流電圧(AC)を整流し直流電圧に変換するダイオード・ブリッジ回路12と、整流後の電圧を平滑する平滑用コンデンサC1と、一次側巻線Npと二次側巻線Nsおよび補助巻線Nbとを有する電圧変換用のトランスT1と、このトランスT1の一次側巻線Npと直列に接続されたNチャネルMOSFETからなるスイッチングトランジスタSWと、該スイッチングトランジスタSWを駆動する電源制御回路13を有する。この実施形態では、電源制御回路13は、単結晶シリコンのような1個の半導体チップ上に半導体集積回路(以下、電源制御用ICと称する)として形成されている。
上記トランスT1の二次側には、二次側巻線Nsと直列に接続された整流用ダイオードD2と、このダイオードD2のカソード端子と二次側巻線Nsの他方の端子との間に接続された平滑用コンデンサC2とが設けられ、一次側巻線Npに間歇的に電流を流すことで二次側巻線Nsに誘起される交流電圧を整流し平滑することによって、一次側巻線Npと二次側巻線Nsとの巻線比に応じた直流電圧Voutを出力する。
さらに、トランスT1の二次側には、一次側のスイッチング動作で生じたスイッチングリップル・ノイズ等を軽減するためのフィルタを構成するコイルL3およびコンデンサC3が設けられているとともに、出力電圧Voutを検出するための検出回路14と、該検出回路14に接続され検出電圧に応じた信号を一次側の電源制御回路13へ伝達するフォトカプラの発光側素子としてのフォトダイオード15aが設けられている。そして、一次側には、上記電源制御用IC13のフィードバック端子FBと接地点との間に接続され検出回路14からの信号を受信する受光側素子としてのフォトトランジスタ15bが設けられている。
また、この実施形態のAC−DCコンバータの一次側には、上記補助巻線Nbと直列に接続された整流用ダイオードD0と、このダイオードD0のカソード端子と接地点GNDとの間に接続された平滑用コンデンサC0からなる整流平滑回路が設けられ、該整流平滑回路で整流、平滑された電圧が上記電源制御用IC13の電源電圧端子VDDに印加されている。これとともに、ダイオード・ブリッジ回路12で整流される前の電圧または整流された後の直流電圧が、ダイオードD1および抵抗R1を介して電源制御用IC13の高圧起動端子HVに印加され、電源起動時の補助巻線Nbに電圧が誘起される前に電源制御用IC13を動作させることができるように構成されている。
さらに、本実施形態においては、スイッチングトランジスタSWのソース端子と接地点GNDとの間に電流検出用の抵抗Rsが接続されているとともに、スイッチングトランジスタSWと電流検出用抵抗RsとのノードN3と電源制御用IC13の電流検出端子CSとの間に抵抗R2が接続されている。さらに、電源制御用IC13の電流検出端子CSと接地点との間にはコンデンサC4が接続され、抵抗R2とコンデンサC4によりローパスフィルタが構成されるようになっている。なお、ノードN1とN2との間の抵抗Rbは、本実施形態においては接続されない素子である。
次に、上記電源制御用IC13の具体的な構成例について説明する。
本実施例の電源制御用IC13は、電流検出用抵抗Rsにより電流−電圧変換された監視対象の電圧が印加される端子CSに入力端子が接続され、該端子CSに入力される電圧Vcsと所定の比較電圧(スレッシホールド電圧)とを比較して過電流状態を検出する監視回路(コンパレータ)を備え、該監視回路(コンパレータ)に供給する比較電圧を、スイッチングトランジスタSWをオン、オフする制御信号(パルス)のオン期間(パルス幅)に応じて補正するようにしたものである。なお、本実施形態のAC−DCコンバータは、スイッチングトランジスタSWのオン、オフ制御周期(=発振器の発振周波数)が一定である。
ところで、従来の過電流保護のための監視回路は、AC入力電圧の大きさにかかわらず一定の比較電圧と抵抗Rsにより電流−電圧変換された電圧とを比較して判定することが、過電流保護回路の動作点の入力電圧特性(VAC−Idet特性)が平坦にならない原因であった。本発明者は、AC入力電圧VACの大きさに応じて監視回路(コンパレータ)の比較電圧(スレッシホールド電圧)の方を変化させることで、過電流保護回路の動作点の入力電圧特性を補正できると考えた。
本実施形態のAC−DCコンバータは、通常動作時には、電流検出端子CSの電圧(三角波または台形波)のピーク値を検出して出力電圧制御を行なっている。また、過電流保護は、電流検出端子CSの電圧Vcsのピーク値を一定値以下に制限することによって行う。しかしながら、電流検出端子CSの電圧Vcsのピーク値は、AC入力電圧の高低によって変化するため、出力過電流保護の動作点もまた変動する。なお、電流検出端子CSの電圧Vcsは1次側電流と比例関係にある。
そこで、本発明者は、AC入力電圧対1次側ピーク電流の特性を調べたところ、図3のように右下がり凹形の特性を有していた。
本発明者は、図4に示す特性カーブに近い特性が電源装置内にないか調べた結果、スイッチングトランジスタSWのオン、オフ制御周期(=発振器の発振周波数)が一定の電源装置においては、スイッチングトランジスタSWの駆動パルスON/OFFのオン時間(Ton)が、図5に示すように、AC入力電圧に対して類似のカーブとなることを見出した。
本発明は上記のような知見に基づいてなされたもので、電源制御用IC13内に、スイッチングトランジスタSWの駆動パルスON/OFFのオン時間(Ton)を検出するオン時間検出回路と、該検出回路により検出したオン時間に応じて過電流保護用コンパレータの比較電圧(スレッシホールド電圧)を補正する補正回路を設けることとした。
具体的には、図2に示すように、本実施例の電源制御用IC13は、所定の周波数で発振する発振器31と、該発振器31で生成された発振信号に基づいて一次側スイッチングトランジスタSWをオンさせるタイミングを与えるクロック信号CKを生成するワンショットパルス生成回路のような回路からなるクロック生成回路32と、クロック信号CKによってセットされるRS・フリップフロップ33と、該フリップフロップ33の出力に応じてスイッチングトランジスタSWの駆動パルスON/OFFを生成するドライバ(駆動回路)34を備える。
また、電源制御用IC13は、電流検出端子CSに入力されている電圧Vcsを内部回路に適した電位にシフトするレベルシフト回路35と、レベルシフト回路35によりシフトされた電位Vcs’と過電流状態の監視のための比較電圧(スレッシホールド電圧)Vthcとを比較する電圧比較回路としてのコンパレータ36aと、レベルシフト回路35によりシフトされた電位Vcs’とフィードバック端子FBの電圧VFBとを比較するコンパレータ36bと、コンパレータ36aと36bの出力の論理和をとるORゲート37を備え、ORゲート37の出力が上記フリップフロップ33のリセット端子に入力されることで、スイッチングトランジスタSWをオフさせるタイミングを与えるように構成されている。なお、外部端子FBと内部電源電圧端子と間にはプルアップ抵抗が設けられており、フォトトランジスタ15bに流れる電流は該抵抗によって電圧に変換される。
さらに、本実施例の電源制御用IC13は、上記フリップフロップ33の出力を監視することで駆動パルスON/OFFのオン時間(Ton)を検出するオン時間検出回路38と、該オン時間検出回路38により検出されたオン時間に基づいて比較基準電圧Vthを補正してコンパレータ36aに比較電圧Vthcとして供給する電圧補正回路39とが設けられている。
電圧補正回路39は、Vthc=Vth+Vton×kで表わされるような補正を行う。ここで、Vtonは駆動パルスON/OFFのオン時間(Ton)に比例した電圧、kは定数である。この実施例では、オン時間検出回路38がVtonまたは(Vton×k)で表わされるような電圧を出力するように構成される。
オン時間検出回路38は、例えば図6に示すように、内部電源電圧端子Vccと接地点との間に、定電流源CCとスイッチSW1とコンデンサC5を直列に接続し、スイッチSW1をフリップフロップ33の出力Qでオン、オフさせるとともに、スイッチSW1とコンデンサC5との接続ノードから出力をとり出すようにした回路により実現することができる。
また、オン時間検出回路38が図6に示すような回路である場合、電圧補正回路39は、オン時間検出回路38の出力電圧Vtonに比較基準電圧Vthを加算する加算回路ADDにより構成することができる。比較基準電圧Vthは、公知の基準電圧回路により生成することができる。
この実施例においては、オン時間検出回路38と補正回路39とコンパレータ36aとによって過電流保護回路が構成される。なお、比較基準電圧Vthを生成する基準電圧回路を可変電圧源で構成し、この可変電圧源を、補正回路39がオン時間検出回路38からの電圧に応じた比較基準電圧Vthを発生するように制御して、所望の特性カーブに沿って比較電圧を変化させるように構成してもよい。このように、検出したオン時間に応じて可変電圧源を制御する電圧を発生する補正回路は、演算増幅回路などで実現することができる。
また、オン時間検出回路38は、オペアンプを用いた積分回路によって構成しても良い。その場合、電圧補正回路39は、積分回路の後段に、出力電圧をk倍にする乗算回路と、Vthを加算する加算回路とを設けることにより実現することができる。
次に、本実施例の電源制御用IC13の動作について説明する。
本実施例の電源制御用IC13は、二次側の電流が定格負荷電流または最大負荷電流以下である通常状態においては、電流検出端子CSの電圧Vcsをレベルシフトした電位Vcs’が比較電圧Vthcよりも低く、コンパレータ36aの出力はロウレベルである(過電流保護機能は働かない)。そして、電流検出端子CSの電圧Vcsをレベルシフトした電位Vcs’が端子FBの入力電圧VFBよりも低くなると、コンパレータ36bの出力がハイレベルに変化してORゲート37を介してフリップフロップ33をリセットさせることで、スイッチングトランジスタSWをオフさせる。
また、出力電圧Voutが低いほど図1のフォトカプラの発光側素子としてのフォトダイオード15aの順方向電流が減少し、その為に受光側素子としてのフォトトランジスタ15bのコレクタ電流も減少する。その結果、フィードバック端子FBの電圧VFBが上昇するため、該電圧VFBと電流検出端子CSの電圧Vcsをレベルシフトした電位Vcs’(三角波)とを比較してSWのオフタイミングを与えるコンパレータ36bの判定レベルも上昇する。この結果、フリップフロップ33をリセットさせるタイミングが遅くなって駆動パルスのパルス幅が大きくなり、一次側ピーク電流及び平均電流が増大して、出力電圧Voutが高くなる方向に作用する。この様にしてVoutが一定にされるフィードバック制御(PWM制御)が行われる。
一方、二次側の電流が定格負荷電流を超えた過電流状態になると、電流検出端子CSの電圧Vcsをレベルシフトした電位Vcs’が比較電圧(スレッシホールド電圧)Vthcよりも高くなり、コンパレータ36aの出力がハイレベルに変化してORゲート37を介してフリップフロップ33をリセットさせることで、スイッチングトランジスタSWをオフさせる。その結果、一次側の電流が制限され、出力電圧Voutが低下することとなる。
なお、上記実施例の電源制御用IC13では、コンパレータ36aの出力を、ORゲート37を介してフリップフロップ33のリセット端子に供給しているが、コンパレータ36aの出力を直接ドライバ(駆動回路)34へ供給して、過電流状態を検出した場合にスイッチングトランジスタSWをオフさせるように構成してもよい。
図7には、上記補正回路39により比較電圧(スレッシホールド電圧)Vthに、図5に示すような特性カーブに対応したカーブを持たせるようにした電源制御用IC13における、入力電圧VACに対する過電流保護動作点(過電流保護が働く時の負荷電流値Idet)の特性を示す。
図7において実線Bは、比較基準電圧Vthの補正回路39を備えた上記実施例の電源制御用IC13における過電流保護動作点のVAC−Idet特性を、また実線Aは比較基準電圧Vthを補正する上記補正回路39を設けていない電源制御用ICにおけるVAC−Idet特性を示す。
図7より、補正回路39を設けることにより、補正回路39を設けない場合に比べてVAC−Idet特性の平坦性を大幅に改善できることが分かる。また、図1に破線で示すような補正用の抵抗Rbを接続した場合におけるVAC−Idet特性を示す図9の破線Bに比較しても、平坦性がよくなることが分かる。
また、図8には、負荷電流−出力電圧特性を示す。図8において、実線Aは上記実施例の電源制御用IC13を使用したAC−DCコンバータにおいて、AC100Vで過電流状態を起こした場合の特性、破線BはAC230Vで過電流状態を起こした場合の特性である。また、図8において、一点鎖線Cは補正回路を設けていない電源制御用ICを使用したAC−DCコンバータにおいて、AC100Vで過電流状態を起こした場合の特性、点線Dは補正回路がなくAC230Vで過電流状態を起こした場合の特性である。
図8より、補正回路を設けていない場合には、C,Dのように過電流保護動作点Idetすなわち出力電圧が低下し始める電流値がAC入力電圧によってずれてしまうのに対し、補正回路39を備えた上記実施例の電源制御用IC13を使用したAC−DCコンバータにおいては、A,BのようにAC入力電圧が変化してもほぼ同一の過電流保護動作点Idetから出力電圧が低下し始めることが分かる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、トランスの一次側巻線に間歇的に電流を流すスイッチングトランジスタSWを、電源制御用IC13とは別個の素子としているが、このスイッチングトランジスタSWを電源制御用IC13に取り込んで、1つの半導体集積回路として構成してもよい。
また、前記実施形態の電源制御用IC13では、コンパレータ36bが、フィードバック端子FBの電圧VFBと電流検出端子CSの電圧Vcsをレベルシフトした電圧Vcs’とを比較するように構成しているが、VFBと所定の参照電圧とを比較するように構成してもよいし、端子FBの電圧VFBをレベルシフトした電位と端子CSの電圧Vcsをレベルシフトした電圧Vcs’とを比較するように構成してもよい。
また、システムの立ち上がりの際に過電流保護回路が誤って働かないようにするため、例えば駆動パルスのデューティ(オン時間)が所定の範囲にある場合もしくは電源立ち上がり後所定時間経過してから、比較基準電圧Vthを補正する補正回路39が動作するように構成してもよい。
さらに、本発明は、前述したような発振器の周波数が固定でスイッチング素子をPWMパルスで駆動する方式の電源制御用ICに限定されない。通常この種の軽負荷時周波数低減機能の付いた電源制御用ICでは、過電流保護が働く負荷電流では最高周波数(定格周波数)に達しているので、発振器の周波数をフィードバック電圧に応じて変化させる方式の電源制御用ICにも適用することができる。また、前記実施形態では、本発明をフライバック方式のAC−DCコンバータを構成する一次側の電源制御用ICに適用した場合について説明したが、本発明はフォワード型や疑似共振型のAC−DCコンバータを構成する電源制御用IC、更には非絶縁型の電源制御用ICにも適用することができる。
12 ダイオード・ブリッジ回路(整流回路)
13 電源制御回路(電源制御用IC)
14 二次側検出回路(検出用IC)
15a フォトカプラの発光側ダイオード
15b フォトカプラの受光側トランジスタ
31 発振回路
32 クロック発生回路
34 ドライバ(駆動回路)
36a コンパレータ(過電流検出回路)
38 オン時間検出回路
39 補正回路

Claims (4)

  1. 電圧変換用のトランスと、該トランスの一次側巻線に間欠的に電流を流すためのスイッチング素子と、前記トランスの一次側巻線に流れる電流に比例した電圧と前記トランスの二次側からの出力電圧検出信号が入力されることで前記スイッチング素子をオン、オフ制御する駆動パルスを生成し出力する電源制御回路とを有する絶縁型直流電源装置であって、
    前記電源制御回路は、
    前記一次側巻線に流れる電流に比例した電圧と比較電圧とを比較して前記トランスの二次側の過電流状態を検出するための過電流検出回路と、
    前記過電流検出回路が過電流状態を検出したことに応じて前記スイッチング素子をオフ状態にさせる過電流保護回路と、
    を備え、前記スイッチング素子の駆動パルスのオン時間に応じて前記比較電圧を補正するようにしたことを特徴とする絶縁型直流電源装置。
  2. 前記過電流保護回路は、
    前記比較電圧の基準となる電圧を生成する基準電圧源と、
    前記スイッチング素子の駆動パルスのオン時間に応じた電圧を生成し出力するオン時間検出回路と、
    前記オン時間検出回路より出力された電圧に基づいて、前記比較電圧が入力電圧−オン時間特性カーブに従って変化するように補正する補正回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の絶縁型直流電源装置。
  3. 前記一次側巻線に流れる電流に比例した電圧は、前記スイッチング素子と直列に接続された電流検出用の抵抗により電流−電圧変換された電圧であることを特徴とする請求項2に記載の絶縁型直流電源装置。
  4. 前記電源制御回路は、1個の半導体チップ上に半導体集積回路として形成され、前記電流検出用の抵抗により電流−電圧変換された電圧が入力されたる第1端子と、前記トランスの二次側からの出力電圧検出信号が入力される第2端子とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の絶縁型直流電源装置。
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